JP2004219929A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印字ドットを減らすために複数の低解像度の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の連続性を判断し、その連続性の判断結果に基づいて印字ドットを減らすことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】データ遅延部50で作られた主走査方向×副走査方向=3画素×3ラインのデータ配列Dc11〜33のうち、注目画素Dc22と各周辺画素のDc11〜13、21,23、31〜33をそれぞれANDゲート65a〜hに入力することにより注目画素と周辺画素の連続性を判定する。データ遅延部50で作られた3画素×3ラインのデータ配列が図9(1)のようなパターンの時には、注目画素Dc22(黒画素)と各周辺画素のDc11〜13、21、23、31〜33をANDゲート65a〜hに入力して得られるパターン判定結果Dd1a〜8aは、図9(2)に示すようになる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字品質とトナーセーブを両立させた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境に対する配慮から複写機、プリンタなどにおいてもさまざまなモード(例えば省エネモード)を搭載した装置が提供されている。また、消費トナーを減らすためのトナーセーブモードも普及してきている。
一方、デジタル複写機のプリンタ化が進み、パソコンからの出力用途で低解像度から高解像度の入力に対応する必要がでてきている。この際の入力としては100dpi程度から1200dpiの解像度に対応する必要があり、出力の解像度としては1200dpiなので密度変換を行う必要がある。
この場合は密度変換とトナーセーブを組合わせた時は、密度変換後の画像に対してトナーセーブをかけるのが通常のやり方であった。
従来のトナーセーブモードに関する技術としては以下のものがある。
【特許文献1】
特開平09−325653号公報
【特許文献2】
特開平08−123257号公報
【特許文献3】
特開平09−030042号公報
【0003】
トナーセーブモードに関した従来技術としては、n×n画素の特定の白黒パターンと画像データを重ねて白に当たる部分を無条件にマスクしてしまう技術の他に、特許文献1に開示されている技術では、トナーセーブモード時に複数ビットの入力データのうち、特定のビットを強制的に0にする事により印字濃度を下げることが提案されている。特に下位側の略1/2ビットまたは上位側の略1/2ビットを0にして印字濃度を下げることにより無条件にマスクして白にしてしまう事により印字品質が劣化してしまうのを防ぐことが提案されている。
また、特許文献2に開示されている技術では、トナーセーブモード時に1ドットの印字幅を無条件に何段階かで細くして、無条件にマスクして白にすることにより印字品質の劣化を防止している。
さらに、特許文献3に開示されている技術では、画像が白から黒に変化した点を画像のエッジ部として、そこから一定期間トナーセーブ処理を禁止して、1ドット幅の線などに対してトナーセーブがかからないようにして印字品質を向上したままトナーセーブ効果を得ることが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1から特許文献3に開示された技術は、密度変換がない場合に1ドットラインの消失を防ぐための技術であり、密度変換により画像データを増やした場合については考慮されていないため、そのような場合にトナーセーブを行うと印字品質が劣化してしまうという不具合があった。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、トナーセーブモードが設定されている時には、印字ドットを減らすために複数の低解像度の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の連続性を判断し、その連続性の判断結果に基づいて印字ドットを減らす事により、トナーの消費量を削減しつつ高品位な印字品質を得ることができる画像形成装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、画像が連続していると判断した方向については連続性を維持するように高解像度の画像データのその方向を印字画素とし、画像が連続していないと判断した方向については高解像度の画像データのその方向を非印字画素とすることにより、トナーの消費量を削減しつつ高品位な印字品質を得ることができる画像形成装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の配列が特定のパターンに一致する時には、注目画素と周辺画素が共に印字画素でなく連続性がなくても、高解像度の画像データの特定の部分を印字画素とすることにより、トナーの消費量を削減しつつ更に高品位な印字品質を得るができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、取得した画像データを基に所定の用紙に画像形成を行う画像形成手段と、この画像形成手段で画像形成を行う際、通常モードで行うか、またはトナーの消費量を低減するトナーセーブモードで行うかを指定するモード指定手段と、低解像度の画像データをm×n倍(m、nは2以上の整数)に増やして高解像度の画像データを生成する密度変換手段と、低解像度の複数の画像データからなる配列を生成する配列生成手段と、前記配列生成手段にて生成された画像データの配列から注目画素と周辺画素の連続性やデータ配列が特定のパターンに一致しているかを判定するパターン判定手段と、前記密度変換手段により密度変換された画像データと前記パターン判定手段で判定した注目画素と周辺画素の連続性や特定のパターンに一致しているかどうかの判定結果に基づいて、印字するデータ量を減らした高解像度の画像データを生成するトナーセーブ手段と、を備え、前記モード指定手段によりトナーセーブモードが指定されたときには前記トナーセーブ手段により印字するデータ量を減らした画像データにより前記画像形成手段が画像形成を行うことにより、前記第1の目的を達成する。
【0007】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記パターン判定手段は、前記配列生成手段により生成した密度変換前の低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の関係を判断して、注目画素と周辺画素が共に印字画素である時に、その周辺画素の方向に画像が連続していると判断し、注目画素か周辺画素のいずれか一方でも非印字画素となる場合は画像に連続性がないと判断し、画像が連続していると判断した方向については連続性を保存するようにその方向の高解像度の画像データを印字画素とし、画像が連続していないと判断した方向についてはその方向の高解像度の画像データを非印字画素とすることにより、前記第2の目的を達成する。
【0008】
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記パターン判定手段は、前記配列生成手段により生成した密度変換前の低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の関係を判断して、注目画素と周辺画素の配列が特定のパターンに一致するときには、高解像度の画像データの特定の部分を印字画素とすることにより、前記第3の目的を達成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図1ないし図17を参照して詳細に説明する。
図1は画像形成装置の実施例としてのデジタル複写機の外観を示す図である。このデジタル複写機1は、本体10、大量用紙供給装置(以下LCT)11、ソート、穴あけ、ステイプルなどを行うフィニッシャー12からなり、本体10の上部には原稿を載置し読み取るための自動原稿供給装置(以下ADFとする)13、及び読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、フィニッシャー12で後処理の設定、オペレータに対する表示などを行う操作部14を備えている。
また、本体10の下側及びLCT11には給紙部15及び16があり、フィニッシャー12には排紙部17を備えている。デジタル複写機1の内部は露光光学系、給紙搬送系、現像系、定着系、排紙系等、デジタル複写機の公知の機構、制御装置が内蔵されており、複写機としての動作を実現している。
【0010】
つまり原稿をADF13の上に載置し、操作部14上のコピー開始キーを押下することにより、ADF13の下の図示しないコンタクトガラス上に原稿が供給され、その原稿を図示しない照明系、結像光学系により読み取る。そして、読み取った画像データに対して様々な補正・処理を行った後、その画像データに基づき書込系においてレーザーダイオードによりビームを照射し図示しない感光体へ静電潜像を形成する。
その後はいわゆる電子写真のプロセスを経て、操作部14により指示されて給紙部15または16から給紙した用紙にコピー画像を形成し、フィニッシャー12にてソート、穴あけ、ステイプルなどの後処理を行った後、排紙部17に排出する。またデジタル複写機1はプリンタ機能も有しており図示しないホストコンピュータから図示しないネットワークを介して画像データを受信して同様に画像形成を行うことができる。
【0011】
図2はデジタル複写機1の画像データ処理の部分に関するブロック図である。
コピー時の画像データとしては、読み取り処理部10では図示しないCCDラインセンサにより600dpiで読み取った画像データをシェーディング補正などの様々な補正を行い画像データDaとして1画素毎に8ビット(256階調)で画像処理部20に出力する。この画像処理部20では、MTF補正、変倍処理などを行って画質補正をした後1ビット(2階調)のデータDbに変換して書込処理部30に出力する。
プリント時の画像データとしては、図示しないパソコンからネットワークなどを経由して入力されるプリントデータDnがあり、プリントデータDnは1ビット(2階調)で解像度としては150、200、300、400、600、1200dpiなどさまざまな場合がある。そして、画像処理部20では基本的には画質補正の処理を何も行わず、書込処理部30とインターフェースできるようにフォーマットの変換のみを行って、読み取り処理部10で読み取って処理したデータとコピーモード・プリントモードで切り換えて画像データDbとして出力する。
【0012】
書込処理部30では画像データDbを密度変換部80により書込み密度にあわせて主走査方向、副走査方向にm×n倍(m、nは最大8)に増やしてDfとすると共に、増やされた画素の主走査位置を示す3ビットの信号Dh及び副走査位置を示す3ビットの信号Dvを生成する。また、画像データDbは、データ遅延部50により主走査方向及び副走査方向に遅延することにより(主走査方向×副走査方向)=3×3画素のデータ配列Dc11〜33を作り、画像データDc11〜33をパターン判定部60へ出力する。
パターン判定部60では注目画素Dc22の濃度と、周辺画素Dc11〜13、21、23、31〜33の濃度から連続性を判断したり、注目画素Dc22と、周辺画素Dc11〜13、21、23、31〜33の配列が特定のパターンに一致しているかどうかを判断して、パターンデータDd1〜8を出力する。
【0013】
パターンデータDd1〜8は、データ間引き部40に入力され、図示しないパソコンよりプリント条件としてトナーセーブモードが指定されている時は密度変換部80で密度変換された画像データDf及び画素の位置を示す信号Dh、Dvと組合わせることによりデータを間引いて発光データDeとして出力する。そして、発光データDeに基づいて図示しないレーザーダイオードを光らせることにより、1200dpiで図示しない感光体への書き込みを行う。
制御部70は操作部14及び図示しないパソコンと接続されており、コピー動作時は操作部14に設定された原稿を読み取る際のモード設定、トナーセーブモードの設定等に基づき読み取り処理部10、画像処理部20、及び書込処理部30を制御し、プリント時は図示しないパソコンからのコマンドにより画像処理部20、及び書込処理部30を制御する。
なお、読み取り処理部10、画像処理部20及び図示しないパソコンやパソコンを接続するためのネットワークについては公知の技術であり本発明においては特色のある部分ではないので説明は省略する。
【0014】
次に、図5を参照して、画像処理部20と書込処理部30の間の画像制御信号について説明する。
画像の制御信号には、画像の主走査方向の同期信号であるXLSYNC、主走査方向の画像有効期間を示すXLGATE、副走査方向の画像有効期間を示すXFGATE、画像データの同期を取るためのCLKがある。画像データDbはXLSYNCによりライン毎の同期が取られXFGATE、XLGATEが“L”レベルの間画素クロックCLKに同期して画像処理部20より出力される。
【0015】
図16に密度変換部80の実施例を、また図17に動作を説明するタイミングチャートを示してある。以下、これらの図を参照して、密度変換部80の動作を説明する。
密度変換部80ではファースト・イン・ファースト・アウトRAM(以下、FIFO)の書込クロックと読み出しクロックの速度を変えることにより、低密度で画像処理部20から出力されたデータを、高密度の書込処理部30にあわせて主走査方向、副走査方向に増やすようになっている。本実施例では、画像データDbとして600dpiのデータが入力された場合を示す。この場合書込処理部30では、1200dpiで書込むため主走査方向、副走査方向とも2倍にデータを増やす必要がある。
【0016】
画像処理部20の出力画像データDbは、FIFO81、82に入力されライト・イネーブル信号WEBが“L”レベルの期間、ライト・クロックCLKに同期して書込まれ、リード・イネーブル信号REBが“L”レベルの期間リード・クロックRCKに同期して読み出される。ライト・イネーブル信号WEB、リード・イネーブル信号REBは主走査方向の同期信号であるXLSYNCにより交互に反転するトグル信号から生成され、FIFO81に対してはトグル信号をWEB、トグル信号をインバータ83を介して反転した信号をREBとし、FIFO82に対しては逆にトグル信号の反転した信号をWEB、トグル信号をREBとし、FIFO81、82がライト/リードのモードにトグルに切り替わるように構成されている。
【0017】
また、ライト・リセット信号WRSTはXLSYNC、リード・リセット信号はXLSYNCの1/2の周期のXLSYNC2とする事でXLDSYNCの1周期に同じデータを2回リードし副走査方向のデータ量を2倍にしている。この時XLSYNC2に同期してカウントアップする信号を2倍に増やされたデータの副走査方向の位置を示す信号Dvとして出力する。
図17中1ライン当たりのライト時のデータ量と、リード時のデータ量が異なるのはライト・クロックとリード・クロックの周期が異なるためで、書込み密度の方が高いためリード・クロックの周期の方がライト・クロックの周期よりも早くなっており、このFIFO81、82で速度変換の役目も果たしている。
【0018】
FIFO81、82の各出力データDOはセレクタ84に入力されて、トグル信号によりリード動作を行っているFIFOの出力を選択してセレクタ84から出力する。
セレクタ84で切り換え出力されたFIFO81、82からの出力データを更にフリップ・フロップ(以下FF)でリード・クロックCLKの2倍の周波数のRCK2でラッチすることによりRCK2の2クロック毎に変化するデータとして主走査方向のデータ量を2倍として密度変換を実現している。
また、2倍にされたデータが最初のデータなのか2番目のデータなのかの主走査方向の画素位置を示す画素位置信号Dhもあわせて出力する。
なお、主走査方向、副走査方向に3倍に増やしたいときにはXLSYNC2の代わりに、XLSYNCの1/3の周期のXLSYNC3をリードリセット信号RRSTとし、リード・クロックRCKに、ライトクロックCLKの3倍の周波数のクロックRCK3とすればよい。
【0019】
図3にはデータ遅延部50の実施例を、図4に動作を説明するタイミングチャートを示してある。以下、この図3、図4を参照してデータ遅延部50の動作を説明する。
データ遅延部50では画像処理部20の出力するデータDbをFIFOを用いてXLSYNCに同期してライン単位で遅延し、各ラインのデータを更にクロックに同期して画素単位で遅延することにより、主走査方向3画素×副走査方向3画素のデータ配列を生成する。
画像処理部20の出力するデータDbは、FIFO51に入力する。FIFO51ではライトリセット信号WRST・リードリセット信号RRSTともXLSYNC、ライトイネーブル信号WEB・リードイネーブル信号REBともにXLGATE、ライトクロック信号WCK・リードクロック信号RCKともにCLKとすることによりデータDbを1ライン遅延したデータDb1を得ることができる。
【0020】
1ライン遅延されたデータDb1は、さらにFIFO52で同様に1ライン遅延され2ライン遅延したデータDb2となり、データDbを合わせて3ライン分のデータを同一時間上に得る。そして、データDb、Db1,Db2をF/F53a〜cに入力することにより、F/F53a〜cの出力Dc13、23、33は画像データDb、Db1、Db2を1クロック分遅延したデータとなる。そして、このデータは、さらにF/F54a〜c、F/F55a〜cによりクロックCLKに同期して遅延される。
このようにすることにより画像データDc12、22、32、Dc11、21、31が得られ、Dc11〜33で3×3のマトリクスを形成する。そして、これらの画像データをパターン判定部60に出力し、パターン判定部60での判定に使用する。このときDc22が注目画素となりDc11〜13、21、23、31〜33が周辺画素となる。
【0021】
図6にパターン判定部60のブロックを示してある。以下、この図を参照してパターン判定部60の動作を説明する。
パターン判定部60では、基本パターン判定部61と特殊パターン判定部62を備え、基本パターン判定部では、データ遅延部50で作られた主走査方向×副走査方向=3画素×3ラインのデータ配列Dc11〜33のうち、注目画素Dc22と各周辺画素のDc11〜13、21、23、31〜33の組み合わせを見ることにより連続性を判定して、後段のデータ間引き部40で連続していると判定した方向については印字画素とし、連続していないと判定した方向については非印字画素とする。
【0022】
また、特殊パターン判定部62では注目画素Dc22と各周辺画素のDc11〜13、21、23、31〜33の組み合わせが特定のあるパターンに一致しているかどうかを判定する。そして、一致している場合は、一致したパターンに応じて判定結果のある特定の部分を基本パターン判定部61で判定した連続性とは無関係に印字画素とする。そして、基本パターン判定部61のパターンの判定結果Dd1a〜Dd8aと特殊パターン判定部62のパターンの判定結果Dd1b〜Dd8bをORゲート63でORすることにより、どちらか一方で印字画素となった場合に印字画素とする。
【0023】
図8に基本パターン判定部61の構成の一例を示してある。以下、この図を参照して基本パターン判定部61の動作を説明する。
データ遅延部50で作られた主走査方向×副走査方向=3画素×3ラインのデータ配列Dc11〜33のうち、注目画素Dc22と各周辺画素のDc11〜13、21,23、31〜33をそれぞれANDゲート65a〜hに入力することにより注目画素と周辺画素の連続性を判定する。
すなわち、2つの画素が共に“H”レベル(黒画素)の時は連続していると判断してパターン判定結果を“H”レベルとし、どちらか一方の画素でも“L”レベル(白画素)の時は連続していないと判断して、パターン判定結果を“L”レベルとする。また、特に注目画素Dc22が“L”レベル(白画素)の時は、トナーセーブモード時に間引くデータが発生しないので、周辺画素とは無関係にパターン判定結果Dd1a〜8aを“L”レベルとする。
【0024】
従って、データ遅延部50で作られた3画素×3ラインのデータ配列が図9(1)のようなパターンの時には、注目画素Dc22(黒画素)と各周辺画素のDc11〜13、21、23、31〜33をANDゲート65a〜hに入力して得られるパターン判定結果Dd1a〜8aは、図9(2)に示すようになる。
【0025】
次に、特殊パターン判定部62について説明する。
特殊パターン判定部62では、特殊なパターンとして、図13に示すパターンを用意している。図13(1)〜(4)は周辺画素の1辺のみが全て印字画素である場合であり、(5)〜(8)は各角を囲むように印字画素が配置されている場合を示している。また、図14には、図13に示した特殊なパターン(1)〜(8)に該当した時に、パターン判定結果Dd1b〜8bのどの部分が強制的に印字画素にされるかを示してある。
そして、図13のパターン(1)または(3)に一致した場合には、パターン判定結果Dd4、5が連続性とは無関係に印字画素とされ、図13のパターン(5)に一致した場合には、パターン判定結果Dd1bが連続性とは無関係に印字画素とされる。
【0026】
図7には特殊パターン判定部62の図13のパターン(1)、(3)、(5)に対する構成の一例を示してある。以下、さらにこの図7を用いて特殊パターン判定部62について説明する。
ANDゲート66a、66bおよびORゲート67で構成されているのが図13の(1)、(3)に示されたパターンに対応した判定回路であり、ANDゲート68で構成されているのが図13の(5)に示されたパターンに対応した判定回路である。
【0027】
ANDゲート66aには、データ遅延部50で作られた主走査方向×副走査方向=3画素×3ラインのデータ配列Dc11〜33のうち、注目画素Dc22と周辺画素のDc11〜13をそのまま、Dc21,23、31〜33を反転して入力しているので図13(1)のパターンに一致したデータ配列のときに出力Dd4c、Dd5cは“H”レベルとなる。同様にANDゲート66bでは図13(3)のパターンに一致したデータ配列のときに出力Dd4d、Dd5dが“H”レベルとなる。
【0028】
そして、ANDゲート66a、bの出力はORゲート67でORを取っているので最終的にどちらかのパターンに一致したときにORゲート67の出力のDd4b、Dd5bは“H”レベルとなる。
また、ANDゲート68にはDc12、Dc21、Dc22をそのまま入力しているので図13(5)のパターンのように、他の画素とは無関係にこの3画素が全て印字画素の時に出力Dd1bが“H”レベルとなる。
図13の他のパターンについても同様に回路を組むことにより、同様に一致したときに“H”レベルを出力するようにすることができる。
【0029】
図10にデータ間引き部40の実施例を示してある。以下、この図を用いてデータ間引き部40の動作を説明する。
このデータ間引き部40では、パターン判定部60で判定した画素の連続性や特定のパターンに一致しているかを判定した結果のDd1〜Dd8、密度変換部80で密度変換された画像データDf、密度変換後の主走査、副走査の画像位置を示す信号Dh、Dv、およびトナーセーブモード設定信号、倍密設定信号を元に、トナーセーブモード時にトナーセーブを行うための画像データDeを生成する。
そして、データ間引き部40は、組合せ回路41a〜hと組合せ回路41a〜hの出力を倍密設定により切換えるセレクタ42により構成されており、トナーセーブモード時に組合せ回路41a〜hでは倍密後の画像データDfをパターン判定部60で判定した注目画素と周辺画素の連続性の判定結果Dd1〜8に基づいて、印字するかしないかを切り換えできるようになっている。
【0030】
すなわち、パターン判定結果Dd1〜8が“H”の時は注目画素Dc22とDd1〜Dd8に対応した各周辺画素Dc11〜13、Dc21、Dc23、Dc31〜Dc33が共に黒画素で連続しているか、または特定のパターンに一致している時なのでこの場合は連続性を維持するため対応する組合せ回路41a〜hの出力は“H”レベル(印字する)とする。
逆にパターン判定結果Dd1〜8が“L”の時は連続していないか、または注目画素が白の時なので“L”レベル(印字しない)とする。トナーセーブモードが設定されていない時は、画像データDfを何も処理しないでスルー出力する。
セレクタ42では各組合せ回路41a〜hの出力Dg1〜8および密度変換処理したデータDfを倍密設定や倍密後の主走査・副走査方向の画素位置信号Dh、Dvで切換えて出力する。
【0031】
図11に2、3、4、6、8倍密時の画素位置と選択される組合せ回路の出力を示してある。図11に示すように密度変換して間引きした後のデータは、2倍設定時を除き中央近辺は密度変換処理したデータDfをそのまま出力する。
周辺の画素については、およそ、その位置に対応する周辺画素と注目画素の連続性をパターン判定部60で判断した結果のDd1〜8に基づいて組合せ回路41a〜hで処理した出力Dg1〜8を出力するように切り換える。
つまりパターン判定部60で連続性があると判断した方向については、連続性を保持するためにトナーセーブのために非印字画素に置き換えることはせず、印字画素のままとする。一方、連続性がないと判断した方向についてトナーセーブのために非印字画素に置き換えることにより印字品質を良好に保ったままトナーセーブを行うことができる。
そして、データ間引き部40により間引かれた画像データに基づいて画像形成を行う。
【0032】
次に、実施例の効果を実際の画像を用いて説明する。
図12および図15は本実施例の効果を説明するための図であり、(a)の入力データに対してトナーセーブモードを行った場合を示している。
図12および図15(a)の□で囲んだ部分を主走査・副走査とも3倍に密度変換した画像が(b)である。(e)は従来技術の特定の白黒パターンで画像データをマスクする場合の間引き用パターンを示している。この例では4×4画素の大きさ(□内の繰り返し)で約70%(11/16)にトナー消費量を押さえている。
【0033】
そして(b)の画像データを(e)の間引きパターンにより間引いた結果が(f)である。このように一定のパターンで間引きを行う場合については、画像データの連続性などは考慮されていないので、トナーの消費量を下げることはできるが明らかに印字品質が劣化してしまう。
これに対して本実施例の方式を用いて基本パターンにより注目画素と隣接画素との連続性を考慮してトナーセーブを行うと(c)の結果になり、図に示すように画像の連続性を考慮して間引きを行うのでトナーの消費量を下げることができる。また、印字品質の劣化も少なくすることができる。さらに、特殊パターンによる判定結果を追加した結果が(d)となり、図が示すように図12(c)で発生している線の中の白抜けを抑えることができたり、図15(c)で発生しているベタ部の抜けや、端部の角の部分が取れてしまうことを防ぎ、トナーの消費量を下げる効果は若干減るが、より高い印字品質を得ることができる。
【0034】
基本パターン判定部61の判定結果に加えて、特殊パターン判定部62の判定結果を用いてデータ間引き部40での間引きを行うかどうかは、例えば、トナー消費量の低減具合を指定することにより切換えてもよい。つまり、トナー消費量の低減を優先する場合には、基本パターン判定部61の判定結果のみを使用してデータ間引き部40で間引きを行う。一方、トナー消費量の低減が最優先でない場合は、特殊パターン判定部62の判定結果も使用することにより、更に高い印字品質を得るようすることができる。
以上説明したように、本方式では密度変換を行った画像データに対してトナーセーブモードをかける際に、画像処理部20の出力からデータ遅延部50で密度変換前の画像で3×3の配列を作り、注目画素と周辺画素の連続性および特定のパターンに一致しているかどうかをパターン判定部60で判断し、その結果に基づいてデータ間引き部40において密度変換部80で密度変換した後の画像データの間引きを行う/行わないを切り換えて出力するので、トナーの消費量を効果的に減らしながら画像の連続性を損なうことなく高い印字品質を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、トナーセーブモードが設定されている時には、印字ドットを減らすために複数の低解像度の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の連続性や特定のパターンに一致しているかどうかを判断し、その判断結果に基づいて印字ドットを減らす事により、トナーの消費量を削減しつつ高品位な印字品質を得ることが可能となる。
請求項2記載の発明では、低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の両方が印字ドットの場合その方向に連続していると判断し、注目画素と周辺画素のいずれかが非印字ドットの場合連続していないと判断して、連続していると判断した方向については連続性を維持するように高解像度の画像データのその方向を印字画素とし、画像が連続していないと判断した方向については高解像度の画像データのその方向を非印字画素とすることにより、トナーの消費量を削減しつつ高品位な印字品質を得ることが可能となる。
【0036】
請求項3の記載の発明では、低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の配列が特定のパターンに一致する時には、注目画素と周辺画素が共に印字画素でなく連続性がなくても、高解像度の画像データの特定の部分を非印字画素とせず、印字画素とすることにより、トナーの消費量を削減しつつ更に高品位な印字品質を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の実施例としてのデジタル複写機の外観を示した図である。
【図2】デジタル複写機の画像データ処理部に関するブロック図である。
【図3】データ遅延部の実施例を示した図である。
【図4】動作を説明するタイミングチャートを示した図である。
【図5】画像処理部と書込処理部の間の画像制御信号を説明する図である。
【図6】パターン判定部の構成を示したブロック図である。
【図7】特殊パターン判定部について説明した図である。
【図8】基本パターン判定部の構成の一例を示した図である。
【図9】(1)が3×3の入力画像配列、(2)がパターン判定結果を示した図である。
【図10】データ間引き部の実施例を示した図である。
【図11】2、3、4、6、8倍密度時の画素位置と選択される組合せ回路の出力を示した図である。
【図12】本実施例による出力の効果を説明する図である。
【図13】特殊パターンの3×3の入力画像配列を示した図である。
【図14】特殊パターンのパターン判定結果を示した図である。
【図15】本実施例による出力の効果を説明する図である。
【図16】密度変換部の実施例を示した図である。
【図17】本実施例の動作を説明するタイミングチャートを示した図である。
【符号の説明】
10 本体(読み取り処理部)
20 画像処理部
30 書込処理部
40 データ間引き部
50 データ遅延部
60 パターン判定部
70 制御部
80 密度変換部

Claims (3)

  1. 取得した画像データを基に所定の用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
    この画像形成手段で画像形成を行う際、通常モードで行うか、またはトナーの消費量を低減するトナーセーブモードで行うかを指定するモード指定手段と、
    低解像度の画像データをm×n倍(m、nは2以上の整数)に増やして高解像度の画像データを生成する密度変換手段と、
    低解像度の複数の画像データからなる配列を生成する配列生成手段と、
    前記配列生成手段にて生成された画像データの配列から注目画素と周辺画素の連続性やデータ配列が特定のパターンに一致しているかを判定するパターン判定手段と、
    前記密度変換手段により密度変換された画像データと前記パターン判定手段で判定した注目画素と周辺画素の連続性や特定のパターンに一致しているかどうかの判定結果に基づいて、印字するデータ量を減らした高解像度の画像データを生成するトナーセーブ手段と、を備え、
    前記モード指定手段によりトナーセーブモードが指定されたときには前記トナーセーブ手段により印字するデータ量を減らした画像データにより前記画像形成手段が画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記パターン判定手段は、前記配列生成手段により生成した密度変換前の低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の関係を判断して、注目画素と周辺画素が共に印字画素である時に、その周辺画素の方向に画像が連続していると判断し、注目画素か周辺画素のいずれか一方でも非印字画素となる場合は画像に連続性がないと判断し、画像が連続していると判断した方向については連続性を保存するようにその方向の高解像度の画像データを印字画素とし、画像が連続していないと判断した方向についてはその方向の高解像度の画像データを非印字画素とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記パターン判定手段は、前記配列生成手段により生成した密度変換前の低解像度の複数の画像データからなる配列の注目画素と周辺画素の関係を判断して、注目画素と周辺画素の配列が特定のパターンに一致するときには、高解像度の画像データの特定の部分を印字画素とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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