JP3728017B2 - カラー画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、文字線画部分についてはその性質上、細部まで明瞭にして像形成することが望まれる。また、カラー階調画像部分については、その階調性が保たれることが望まれる。
【0003】
上記の理由のため、文字線画とカラー階調画像が混在した原稿を複写する場合には、それぞれの像を分離させ、文字線画部分に対する記録解像度を階調画像のそれより高くし出力する技術が既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、文字線画部分の記録解像度をより高くすると、ハイライト部ががさついてしまい、更には形成に要する時間もかかり、且つ、装置コストも上がるという問題がある。
【0005】
また、像域分離(文字線画部分とカラー階調画像部分との分離)の判定に誤りが発生することもあり、結果的に意図しない画像が形成されてしまう、という問題もある。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みなされたもので、文字線画に使用される確率の高い黒の解像度を相対的に上げた記録設定を行うことで、装置規模の大幅な簡略化をり、黒色の文字線画とカラー階調画像というほとんどのケースに適用でき良好な画質の画像を形成することを目的とする
【0007】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するため、本発明のカラー画像形成装置は以下の構成を備える。すなわち、所定の記録媒体上にカラー画像を形成し出力するカラー画像形成装置であって、記録対象の画像データにおける黒成分について第一の解像度の画像信号を生成する第一の解像度変換手段と、記録対象の画像データにおける黒成分以外の成分について第二の解像度の画像信号を生成する第二の解像度変換手段と、前記第一および第二の解像度変換手段で変換された画像信号に基づいて画像を記録する電子写真方式の記録手段とを備え、前記第一の解像度変換手段が前記黒成分の画像データに応じてパルス幅変調した前記第一の解像度の画像信号を生成する際に閾値信号として使用するパターン信号の周波数は、前記第二の解像度変換手段が使用する前記パターン信号の周波数よりも高いことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる一実施形態の画像記録装置を図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は本発明にかかる一実施形態の画像記録装置の構成例を示す概観図である。図示の如く、実施形態においてはカラー複写機に適用した場合を示している。このカラー複写機は主として画像読取部(リーダ部)1100とプリンタ部1109で構成されるが、各構成部分をその動作と共に説明すると以下の通りである。
【0010】
原稿1101は、その読取面をプラテンガラス1103に面するように載置し、原稿抑え板1102によって、固定される。この後、光学部1104は図示右端位置から図示の矢印方向に速度Vで移動しながら、内部のランプ1105を点灯して移動を行う。
【0011】
原稿1101からの反射光は、光学部1104内に設けられたミラー及びミラー部1105(速度V/2で図示矢印方向に移動する)で反射させた後、レンズ1106を経てセンサ部1107で結像された像を検出する。センサ部1107内には各色成分毎のセンサ1107R,G,Bが設けられおり、ここで各輝度色成分が電気信号に変換される。センサ部1107で得られたRGB信号は本装置の画像処理部1108に取り込まれ、ここで後述する処理を行ってY,M,C,BKの記録色成分を生成し、それぞれの色成分に基づいてプリンタ部1109で可視画像を重畳形成する。
【0012】
プリンタ部1109では、画像処理部1108からの記録色成分の信号はビデオ信号として、搬送クロックに同期して図示のレーザドライバ1110に供給される。レーザドライバ1110は、半導体レーザ素子1111を、入力したビデオ信号に従って駆動する。この結果発生したレーザ光は、回転多面鏡1112の1つの側面に照射され、この結果水平方向にレーザ光は振らされる。回転多面鏡1112からの反射光であるレーザ光は、f・θ特性を有するレンズ1113経て、更にミラー1114で反射された後、感光ドラム1115に照射される。レーザ光は回転多面鏡1112によって振らされており、且つ、f・θレンズ113を経ているので、感光ドラム1115上を走査露光することになる。
【0013】
感光ドラム1115には、回動自在な現像部1116内の現像器1116C,M,Y,Bkのいずれかが当接する。当接する現像器は、画像処理部1108からの指示に従うものであるが、その時点でレーザドライバ1110に出力しているビデオ信号の元になっている色成分と同じものである。この結果、感光ドラム1115で形成された静電潜像は、その時点で当接している現像器によって顕像化され、転写ドラム1119に巻き付けられた記録紙上にトナー像が転写される。なお、図示の場合には、マゼンタ成分の現像が行われていることを示している。
【0014】
さて、記録紙は、給紙カセット1117或いは1118のいずれかから装置内に搬送されたものであり、静電気の作用で転写ドラム1119に巻き付けられている。
【0015】
こうして、上記処理を4色成文につき順次行うことで、転写ドラム1119に巻き付けられた記録紙上には4色成分のトナーが転写されることになる。そして、4色成分の転写処理が完了すると、転写ドラム1119に巻き付けられた記録紙は、不図示の剥離爪によって剥離された後、定着器1120に向けて搬送され、定着され、最終的に装置外に排出される。
【0016】
なお、本実施形態の装置が使用するトナーは、スチレン系重合樹脂をバインダとし、各色の色剤を分散して生成したものである。
【0017】
図2は主として画像処理部1108のブロック構成図を示している。
【0018】
同図において、CPU214は、ROM216などに予め格納されたプログラムに従って、以下の各構成を含む本実施形態全体の制御を行う。RAM215はCPU214によりワークエリアとして利用され、ROM216には制御プログラムのほかに画像処理パラメータなども格納されている。
【0019】
操作部217は、キーボードやタッチパネルおよびLCDなどの表示器218を有し、オペレータからの指示をCPU214へ伝えたり、CPU214によって装置の動作条件や状態を表示したりするものである。
【0020】
また、アドレスカウンタ212は、クロック発生部211で発生された一画素単位のクロックCLKを計数して、1ラインの画素アドレスを表す主走査アドレス信号を出力する。デコーダ213は、アドレスカウンタ212から出力された主走査アドレス信号をデコードして、シフトパルスやリセットパルスなどライン単位にCCDセンサ1105を駆動する信号219や、CCDセンサ1105から出力された1ライン分の信号中の有効領域を表す信号VE、ライン同期信号HSYNCなどを生成する。なお、アドレスカウンタ212は、信号HSYNCでクリアされて、次ラインの主走査アドレスの計数を開始する。
【0021】
CCDセンサ1105から出力された画像信号は、アナログ信号処理部201に入力されてゲインやオフセットが調整された後、A/D変換部202で各色成分毎に例えば8ビットのRGBディジタル画像信号に変換され、シェーディング補正部203において、色毎に、基準白色板1121(図1参照)を読取った信号を用いる公知のシェーディング補正が施される。
【0022】
ラインディレイ部204は、シェーディング補正部203から出力された画像信号に含まれている空間的ずれを補正する。この空間的ずれは、CCDセンサ105の各ラインセンサが、副走査方向に、互いに所定の距離を隔てて配置されていることにより生じたものである。具体的には、B色成分信号を基準として、RおよびGの各色成分信号を副走査方向にライン遅延し、三つの色成分信号の位相を同期させる。
【0023】
補正部1108は、詳細は後述するが、ラインディレイ部204から出力された画像信号に輝度補正を施すものである。
【0024】
入力マスキング部205は、補正部1108から出力された画像信号の色空間を、式(1)のマトリクス演算により、NTSCの標準色空間に変換する。つまり、CCDセンサ105から出力された各色成分信号の色空間は、各色成分のフィルタの分光特性で決まっているが、これをNTSCの標準色空間に変換するものである。
【0025】
【数1】
Figure 0003728017
【0026】
LOG変換部206は、例えばROMなどからなるルックアップテーブルで構成され、入力マスキング部205から出力されたRGB輝度信号をCMY濃度信号に変換する。
【0027】
遅延メモリ207は、図示しない各種処理の処理結果に同期させるため、LOG変換部206から出力されたCMY濃度信号を遅延する。
【0028】
マスキング・UCR部208は、ライン遅延メモリ207から出力された画像信号から黒成分信号Kを抽出し、さらに、プリンタ部1109の記録色材の色濁りを補正するマトリクス演算を、YMCK画像信号に施して、リーダ部1100の各読取動作ごとにM,C,Y,K順に、例えば8ビットの色成分画像信号を出力する。なお、マトリクス演算に使用するマトリクス係数は、CPU214によって設定されるものである。
【0029】
ガンマ補正部209は、画像信号をプリンタ部1109の理想的な階調特性に合わせるために、マスキング・UCR部208から出力された画像信号に濃度補正を施す。出力フィルタ(空間フィルタ処理部)210は、CPU214からの制御信号に従って、ガンマ補正部209から出力された画像信号にエッジ強調またはスムージング処理を施す。
【0030】
ルックアップテーブル(LUT)25は、原画像の濃度と出力画像の濃度とを一致させるためのもので、例えばRAMなどで構成され、その変換テーブルは、CPU214によって設定されるものである。パターンジェネレータ29は、テストプリント時に適当なパターンを発生するものである。パルス幅変調器(PWM)26は、入力された画像信号のレベルに対応するパルス幅を有するパルス信号を出力し、そのパルス信号はレーザ光源1107を駆動するレーザドライバ1110へと入力される。
【0031】
以下、実施形態におけるパルス幅変換処理による階調処理について説明する。
【0032】
図4は実施形態におけるパルス幅変調器(PWM)26の回路構成図を示している。
【0033】
ルックアップテーブル25からの画像信号(Y,M,C、Bkのいずれかの8ビット信号)は、図示の画像クロックに同期してD/A変換器に供給され、ここで、その画像信号で示される値に応じた電圧を持ったアナログ信号に変換される。このアナログ信号はコンパレータ404、405それぞれの一方の入力端子に供給される。
【0034】
コンパレータ404の他方の入力端子には、図示の三角波発生部402(画像クロックに同期している)からの三角波が供給され、コンパレータ405の他方の入力端子には三角波発生部403からの三角波が供給されている。
【0035】
ここで、注目する点は、三角波発生部403は、画像クロックと同周波数の三角波を発生するのに対し、三角波発生部402では画像クロックの1/2の周波数(波長が2倍)の三角波を発生することである。
【0036】
この結果、コンパレータ404と405は、図3に示すごとく、それぞれの三角波に従ったパルス幅を有する信号を生成する。
【0037】
これらコンパレータ404、405で得られたパルス幅変調信号は、入力したデジタル画像データで示される値に応じた幅を有するものとなるが、その内の1つがスイッチ406によって選択され、アンプ407で適当なレベルまで増幅された後、レーザドライバに供給されることになる。
【0038】
さて、本実施形態では、このスイッチ406の切換は、CPU214によって制御されるものである。
【0039】
すなわち、原稿読取(400dpiによる画像読取)を4回行ない、それぞれの読取毎にY,M,C、Bkの各色成分の画像形成を、この順に行う場合には、最初の3回のY,M,Cに関してはコンパレータ404からのパルス幅変調信号を採用して画像を形成する。そして、最後のBk成分の記録時にはコンパレータ405からのパルス幅信号を採用して画像を形成する。
【0040】
この結果、黒成分、換言すれば、ほとんどの原稿における文字や線画部分に関しては、400dpiで記録されることになり、そのエッジ部分を滑らかに記録することが可能になり、且つ、Y,M,C成分については実質的に2画素分のデジタル画像に対して1個の記録画素が形成されることにより、形成される画像ががさつかず、階調性に優れた画像を形成することになる。
【0041】
特に、上記構成によれば、結果的に得られる解像度は、黒成分のそれは他のY,M,C成分のそれの倍になるものの、格別な回路構成(例えば回転多面鏡の回転速度や感光ドラムの回動速度、半導体レーザドライバへのビデオ信号出力クロック)等を一切変更なしに記録することができるので、装置構成としては非常に簡素化することができる。
【0042】
ただし、上記の構成では、原稿の副走査方向は色成分にかかわらず400dpiであるものの、上記の処理を行うことで良好なカラー画像を出力できた。しかしながら、Y,M,Cの成分については副走査方向についても200dpiで記録するような回路構成を追加しても良い。
【0043】
以上説明したように本実施形態に従えば、文字線画として黒色が用いられることが多いという現状から、黒成分の記録解像度のみを、カラー成分の記録解像度より相対的に高くすることで、文字線画が鮮明に、カラー部分についてはがさつきのない良好な画像を形成することが可能になる。
【0044】
<第2の実施形態>
上記実施形態では、黒色の解像度をY,M,Cのそれより相対的に上げたが、これのみでは黒のハイライトにおけるがさつきが発生する可能性がある。そこで、本第2の実施形態では、UCR(墨入れ、もしくは下色除去)を変えることにより黒のハイライト部のがさつきを減らす例を説明する。
【0045】
UCRとは、例えば、リーダから入ってきたRGB信号をMCYにログ変換した時の値がM=100、C=150、Y=200であったとするとmin(Y,M,C)=100にある率rを掛けたものを黒Bkに置き換え、それぞれの色成分から黒成分を除去することをいう。上の数値の場合、たとえば、r=0.5なら、
M=100−100*0.5=50
C=150−100*0.5=100
Y=200−100*0.5=150
Bk=100*0.5=50
となる。
【0046】
通常のUCRでは、図5に示す如く、墨入れ量rは濃度によらず一定になっている。ここで、MCYが共に、50の値がくると黒でハイライト25レベルを出力する事になり、がさつきが目立ってしまう。
【0047】
そこで、黒の墨量を(図6)のようにハイライトではほぼ0で、途中から急に増えるような形にしておくと、黒でハイライトを出力することがなくなるので、ハイライトのがさつきを抑えることができる。
【0048】
これを実現するためには、図6に示すような変換曲線を持ったルックアップテーブルを用意し、そのルックアップテーブルにアドレスとしてmin(Y,M,C)を供給する。これによって墨入れ量rを出力し、上記の演算を行ってM,C,Y、Bkを補正すればよい。
【0049】
以上のようにすることで、本第2の実施形態によれば、ハイライトにおけるがさつきをさらに無くすことができる。
【0050】
<第3の実施形態>
上記第1、第2の実施形態では、1つの感光ドラムを用いて4色成分の現像を行う例を説明したが、独立した感光ドラムを用いて記録するようにしても良い。
【0051】
図7は、本第3の実施形態におけるカラー複写機の断面構造図を示している。
【0052】
図示において、701〜704は感光ドラムであって、Y,M,C、Bk各色成分の現像器705〜708がそれぞれの感光ドラムに当接している。709、710及び720(720はブラック専用)は回転多面鏡であるが、本実施形態では1つの回転多面鏡に対して2つの色成分に対応するレーザ光を別方角から照射することで、回転多面鏡を3つにしている。711は定着器、712は給紙カセットである。
【0053】
第1の実施形態と同様に周波数の異なる三角波を適宜切り替えてBk成分の画像形成を、YMCの各成分の画像形成より高い解像度で記録するようにしても良いが、本第3の実施形態では、Bk成分については積極的に解像度を上げて記録する。すなわち、不図示の原稿読取の解像度が400dpiであるとすると、YMCは400dpide,Bk成分については600dpiで記録する。
【0054】
解像度が1.5倍になるわけであるから、読み取った画像データを縦横共に1.5倍する必要がある。換言すれば、水平垂直の両方において、2画素入力しては3画素出力することが必要になる。これは画像の変倍処理と何等変わらず、変倍処理自身は公知の手段を採用するものとし、その説明は省略する。たとえば、2つの画素を入力した際、内挿法或いは外挿法でもって1画素(2つの平均値や濃度勾配の予測値のデータ)追加し、計3画素として出力する。本第3の実施形態における特徴は、生成されたYMCBkのうち、Bk成分についてのみ変倍処理を行うものである。
【0055】
必然、最後のプロセスであるBk成分の記録動作中は、感光ドラム704を、それ以外のドラムと同じ速度で回転させる必要がある。なぜなら、記録紙が複数の感光ドラムに当接している可能性があり、その速度が異なると記録紙にたわみや引っ張り力が作用することになるからである。従って、Bk成分の記録時には、回転多面鏡710の回転速度及びBk成分の画像信号に基づく画素クロックを適正な状態に変更する必要はある。
【0056】
以上の如く、本第3の実施形態によれば、カラー自然画についてはハイライトのがさつきの少ない400dpiで出力し、文字部は細部まで表現できる解像度の高い600dpiで出力することによって、自然画と文字の両立した高画質の画像が得られるようになる。
【0057】
<第4の実施形態>
上記第3の実施形態では、黒(Bk)も多値で出力したが、本第4の実施形態では黒の解像度を600dpiにし2値化した結果を出力する。装置構成は図9と同じとする。本実施形態では、コピー画像を黒文字とカラー自然画部に分け、自然画部は3色(MCY)の400dpiの256階調で表現し、黒文字部は600dpiの2値で作像することにした。
【0058】
上記を行うことによって、自然画はハイライトのがさつきの少ない400dpiで出力し、文字部は細部まで表現できる解像度の高い600dpiで出力することによって、自然画と文字の両立した高画質の画像が得られる。
【0059】
<第5の実施形態>
上記第1〜第4の実施形態では、いずれも複写機に適用させた例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0060】
第5の実施形態として、カラーレーザビームプリンタに適用させた例を説明する。
【0061】
カラーレーザビームプリンタの印刷部分(プリントエンジン部)の構造は、図1、図7のいずれであっても構わないが、ここでは図1に従って説明する。ただし、複写機としても機能するのであればリーダ部1100は必要になるが、純粋にホストコンピュータに接続されるプリンタに適用するのであればリーダ部1100は不要である。
【0062】
図8は、第5の実施形態におけるカラーレーザビームプリンタのブロック構成図である。
【0063】
図示において、81は装置全体の制御を司るCPUであり、82はCPU81の動作処理手順や各種フォントデータを記憶しているROMである。83はCPU81のワークエリアとして使用されるRAMであり、ホストコンピュータからの受信データを格納する受信バッファが確保されている。84は各種指示を与えるためのスイッチや、メッセージを表示するLCDを備えた操作パネルである。85は、ホストコンピュータとので授受を行うためのインタフェースであり、86Y〜86Bkは各記録色成分のビットマップデータを格納する画像メモリである。87は画像メモリから出力されてきたデータをパルス幅変調して、プリンタエンジンにビデオ信号として出力するためのエンジンインタフェースである。
【0064】
本実子形態におけるプリンタエンジン87の記録解像度は、300dpiと600dpiを有し、これらの解像度変更は、回転多面鏡1112の回転速度及びエンジンインタフェース87のビデオ信号として転送する際の同期クロックを変更することで行うものとする。
【0065】
上記の構成において、ホストコンピュータからの印刷データは、たとえばページ記述言語である例を説明する。また、UCR処理等の各種変換処理は、CPU81がソフトウェアで行うものとする。
【0066】
さて、本実施形態では、YMC成分については300dpiで記録し、Bk成分については主走査及び副走査共600dpiで記録する。このため、Bk成分についての画像メモリ86Bkは、他の色成分の容量に対して4倍の容量を有する。
【0067】
説明を簡単にするため、ホストコンピュータ側からは300dpiの解像度を持ったプリンタが接続されているかのように振る舞うものとする。
【0068】
従って、受信した印刷データ中の各種コマンドに対する処理において、YMC成分については通常のパターン展開、Bk成分についてはコマンドによって指定された情報を変更してパターン展開を行う。つまり、Bk成分については、たとえば印刷データで示されている文字サイズが12ポイントであれば、その倍の24ポイントとして訂正し、ドットサイズが縦横2倍のパターンを発生する。また、直線の描画コマンドが始点座標とその長さと向きで表されるものであれば、始点座標とその長さを2倍に補正し描画する(向きは変わらない)。勿論、直線が始点座標と終点座標で表されるのであれば、その両方を補正することになる。つまり、解像度を換えることで、影響を受けるパラメータをすべて補正する。
【0069】
また、ホストコンピュータからビットマップデータ(1画素1ビットとは限らない)を受信した場合、そのビットマップ中のBk成分については補間処理を行ない画像メモリ86Bkに展開する。
【0070】
上記構成における本第5の実施形態のCPU81の動作処理手順を図9のフローチャートに従って説明する。なお、印刷データの受信処理は、インタフェース85にデータが供給された場合に発生する割り込み信号によって、インタフェース85にラッチされたデータを読出し、それをRAM83中の受信バッファに格納するという処理を行うものであり、その説明は省略する。ここでは印刷処理のメイン処理について説明する。
【0071】
まず、ステップS1で受信バッファからデータを読出し、ステップS2でそのデータを解析する。この解析処理では、少なくとも、指示された文字や線画の指示色を解析し、その指示色がYMCBkのいずれの組み合わせで実現できるかを判断する。
【0072】
さて、処理がステップS3に進むと、Y成分についての描画を行う必要があるかどうかを判断する。ここでY成分についての描画が必要であると判断した場合には、ステップS7に進み、画像メモリ86Yにビットマップ展開する。
【0073】
以下、ステップS4〜ステップS6の判断処理において、M,C,Bkの成分についての描画を行う必要があるかを判断し、必要ありと判断した場合には、ステップS8〜S11で対応する画像メモリにビットマップ展開する。
【0074】
ここで、注目する点は、Bk成分についての描画の必要有りと判断した場合である。この場合、解析中の印刷コマンド或いはそのデータについては、ステップS10で解像度変換に伴う情報訂正を行ない、ステップS11ではその訂正された情報に従ってビットマップ展開を行う。
【0075】
以上のようにして、順次印刷データを読み込んでは、ビットマップ展開を行うことになるが、ステップS12で1ページ分のビットマップ展開がなされた、すなわち、改ページコマンドを読み取ったと判断した場合には、ステップS13に進み、Y,M,C、Bkの順に画像を記録していく。
【0076】
先に説明したように、YMCについては300dpi,Bk成分については600dpiであるので、Bk成分のレーザ光発行による画像形成時には、回転多面鏡や、画像クロックを変更することで、画像メモリ86Bk内に格納されている画像を、他の色成分と同じサイズにして記録することになる。
【0077】
本来、Y,M,C等のカラー成分については階調表現等、全体的な調和がとれていれば人間には違和感はなく、適当な解像度があれば十分である。しかし、文字線画等で多様される黒Bkについてはその鮮明さが要求される。上記構成によれば、これらの課題をすべて解決できる。なお且つ、すべての色成分について大容量のメモリを割り当てるのではなく、必要な成分についてのみ多いメモリを割り当てることで、装置全体のコストを抑えることも可能になり、人間の視覚には、全ての色成分について解像度を上げたのと実質的に同じ感覚を与えることが可能になる。
【0078】
なお、上記各実施形態では、黒成分を含む各色成分における階調数を同じとして説明したが、黒の階調数を他の色より少なくするようにしても良い。この結果、たとえば原稿画像を画像メモリに一旦蓄える処理を行う場合のメモリ容量を大幅に少なくできることが可能になる。
【0079】
また、上記実施形態では、レーザビームプリンタを用いた例を説明したが、本発明の思想範疇であればいかなる記録方式に適用しても構わない。
【0080】
更にまた、上記実施形態の機能を実現する手段と、公知の手段とを適宜切り替えるようにしても構わない。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、文字線画に使用される確率の高い黒の解像度を相対的に上げた記録設定を行うことで、装置規模の大幅な簡略化をり、黒色の文字線画とカラー階調画像というほとんどのケースに適用でき、良好な画質の画像を形成することが可能になる。
【0082】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるカラー複写機の断面構造図である。
【図2】図1における画像処理部1108のブロック構成図を示す図である。
【図3】第1の実施形態におけるパルス幅変調の波形を示す図である。
【図4】第1の実施形態におけるパルス幅変調の回路図である。
【図5】通常の墨入れ量を示す図である。
【図6】第2の実施形態における墨入り量の変化を示す図である。
【図7】第3の実施形態における装置の断面構造図である。
【図8】第5の実施形態における装置のブロック構成図である。
【図9】第5の実施形態における処理手順を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 所定の記録媒体上にカラー画像を形成し出力するカラー画像形成装置であって、
    記録対象の画像データにおける黒成分について第一の解像度の画像信号を生成する第一の解像度変換手段と、
    記録対象の画像データにおける黒成分以外の成分について第二の解像度の画像信号を生成する第二の解像度変換手段と、
    前記第一および第二の解像度変換手段で変換された画像信号に基づいて画像を記録する電子写真方式の記録手段とを備え
    前記第一の解像度変換手段が前記黒成分の画像データに応じてパルス幅変調した前記第一の解像度の画像信号を生成する際に閾値信号として使用するパターン信号の周波数は、前記第二の解像度変換手段が使用する前記パターン信号の周波数よりも高いことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. さらに、原稿読取手段と、
    読み取られた原稿の画像データに基づいてUCR処理を行い、前記黒成分の画像データを生成する際の、黒画像生成の比率データを、前記UCR処理する以前のYMC成分の最小値に応じて制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記YMC成分の最小値が小さい場合は前記黒画像生成の比率データを小さくし、前記YMC成分の最小値が大きい場合は前記比率データを大きくすることを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装置。
  4. 前記比率データは、所定値を境にして急峻に変化することを特徴とする請求項3項に記載のカラー画像形成装置。
  5. さらに、前記黒成分の階調数を他の色成分より少なくすることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  6. 所定の記録媒体上にカラー画像を形成し出力するカラー画像形成装置における制御方法であって、
    記録対象の画像データにおける黒成分について第一の解像度の画像信号を生成する第一の解像度変換工程と、
    記録対象の画像データにおける黒成分以外の成分について第二の解像度の画像信号を生成する第二の解像度変換工程と、
    前記第一および第二の解像度変換工程で変換された画像信号に基づいて、電子写真方式により画像を記録する記録工程とを備え
    前記第一の解像度変換工程で前記黒成分の画像データに応じてパルス幅変調した前記第一の解像度の画像信号を生成する際に閾値信号として使用するパターン信号の周波数は、前記第二の解像度変換工程で使用する前記パターン信号の周波数よりも高いことを特徴とするカラー画像形成装置の制御方法。
  7. さらに、所定の画像読取装置より画像を読み取る原稿読取工程と、
    読み取られた原稿の画像データに基づいてUCR処理を行い、前記黒成分の画像データを生成する際の、黒画像生成の比率データを、前記UCR処理する以前のYMC成分の最小値に応じて制御する制御工程とを備えることを特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置の制御方法。
  8. 前記制御工程は、前記YMC成分の最小値が小さい場合は前記黒画像生成の比率データを小さくし、前記YMCの成分の最小値が大きい場合は前記比率データを大きくすることを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成装置における制御方法。
  9. 前記比率データは、所定値を境にして急峻に変化することを特徴とする請求項8に記載のカラー画像形成装置の制御方法。
  10. さらに、前記黒成分の階調数を他の色成分より少なくすることを特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置の制御方法。
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