JP2004214104A - 防水コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる防水コネクタを提供する。
【解決手段】本発明の防水コネクタ10は、雄コネクタ20と雌コネクタ30から成り、雄コネクタ20は、タブ端子を収容し雌コネクタ30に挿入される筒部22と、筒部22に雌コネクタ30に係止される突起部23と、雌コネクタ30に対する挿着方向に平行にリブ突起25とを有している。そして、このリブ突起25には、雌コネクタ30への挿着方向における先端部に傾斜状をなす斜面26が形成されている。また、雌コネクタ30は、タブ受端子を収容しタブ受端子を位置決め保持するサイドスペーサ31が挿着されたホルダ部33と、サイドスペーサ挿入孔39が側部に形成されたフード部34と、雄コネクタ20の突起部23が係止される可撓係止アーム38とを有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の電気系統の接続に用いられ、特に防水性を必要とする個所に使用される防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等のエンジン周りの防水性を必要とする個所に用いられる防水コネクタとして、下記特許文献1や特許文献2等のようなものが知られている。
【0003】
従来の防水コネクタを図5及び図6に基づいて説明する。図5及び図6に示す従来の防水コネクタ50は、雄コネクタ60、雌コネクタ72からなる。
雄コネクタ60には、本体部61から突出した筒部62の内周部に複数のタブ端子(図示せず)が配されており、筒部62の上面に突起部63を有する。また、筒部62の側面にリブ突起64が筒部62の筒方向に平行に突出している。リブ突起64の先端部はほぼ直角になっている。
【0004】
雌コネクタ70には、タブ端子に電気的に接続されるタブ受端子(図示せず)を収容したホルダ部71を有しており、ホルダ部71の外側に、ホルダ部71の外周方向に所定隙間を介して配されたフード部72を有する。フード部72の側部には、外側からホルダ部71に向けて貫通したサイドスペーサ挿入孔73を有する。
また、フード部72の上部には、雄コネクタ60が雌コネクタ70に挿着される際に、雄コネクタ60の突起部63に係止する可撓係止アーム74を有する。そして、フード部72の側部には、サイドスペーサ挿入孔73の内径部分において雄コネクタ60のリブ突起64を支持する支持溝75を有する。サイドスペーサ挿入孔73には、サイドスペーサ76が挿通される。サイドスペーサ76は、ホルダ部71の径方向に挿着されることによって、ホルダ部71に収容したタブ受端子を保持する。
【0005】
このような構成の防水コネクタ50では、雌コネクタ70が雄コネクタ60に向けて進行すると、雄コネクタ60の筒部62が雌コネクタ70においてホルダ部71とフード部72との間に挿入されて行く。雄コネクタ60が進行する際、雄コネクタ60のリブ突起64が、フード部72の支持溝75に支持される。
そして、雄コネクタ60の突起部63が、雌コネクタ70の可撓係止アーム74の下方側に嵌込まれることにより、突起部63が可撓係止アーム74を乗り越えて可撓係止アーム74に係止され、雄コネクタ60内のタブ端子が雌コネクタ70内のタブ受端子に電気的に接続され、雄コネクタ60と雌コネクタ70とが嵌合される。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−213408号公報
【特許文献2】
特開平9−219240号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記防水コネクタ50においては、雄コネクタ60と雌コネクタ70との嵌合の際に、雌コネクタ70を押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔73に位置していると、雄コネクタ60の筒部62が進入して、リブ突起64がサイドスペーサ挿入孔73内に差しかかった際、サイドスペーサ挿入孔73に位置している作業者の手指にリブ突起64の先端部が引っ掛かって嵌合がし難いばかりか、作業者の手指を損傷するという問題があった。
また、作業者が、例えば軍手等の保護手段をしていた場合、その軍手を巻き込んでしまい、軍手の生地や糸くずが雄コネクタ60とともに雌コネクタ70内に侵入して防水特性に支障を来たすという問題もあった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる防水コネクタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の防水コネクタは、タブ端子を収容し雌コネクタに挿入される筒部を有し、前記筒部に、前記雌コネクタに係止される突起部が形成されているとともに該雌コネクタに対する挿着方向に平行にリブ突起が形成された雄コネクタと、前記タブ端子に電気的に接続されるタブ受端子を収容し前記タブ受端子を位置決め保持するサイドスペーサが挿着されたホルダ部を有するとともに、前記雄コネクタの筒部が挿入され前記サイドスペーサ挿入用のサイドスペーサ挿入孔が側部に形成されたフード部を有し、前記雄コネクタの突起部が係止される可撓係止アームを有する雌コネクタと、を備えた防水コネクタであって、前記雄コネクタの前記リブ突起には、前記雌コネクタへの挿着方向における先端部に、傾斜状をなす斜面が形成されていることを特徴とする。
【0010】
前記構成の防水コネクタによれば、雄コネクタの筒部が雌コネクタのフード部に挿入され、雄コネクタの突起部が雌コネクタの可撓係止アームに係止されるまで雄コネクタが雌コネクタに向けて進行する際、雄コネクタのリブ突起がフード部のサイドスペーサ挿入孔を通過するとき、リブ突起は斜面を先にして進行する。
したがって、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合の際に、雌コネクタを押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔内に位置していても、雄コネクタの進行中に、その作業者の手指にリブ突起の斜面が衝突し、その手指を押し上げるようにするため、作業者の手指を損傷するようなことはない。
また、作業者が、例えば軍手等をしていたとしても、リブ突起の斜面が衝突することによって、その軍手等を巻き込み難くなるので、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起り得る防水特性の支障を来たすことがない。よって、嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる。
【0011】
また、請求項2記載の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記リブ突起の前記斜面と前記雌コネクタの前記フード部の内面との間には、予め定められた大きさの隙間が形成されていることを特徴とする。
【0012】
前記構成の防水コネクタによれば、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が終了した状態において、リブ突起の斜面は、雌コネクタのフード部に対して予め定められた隙間を介して配される。
したがって、作業者が軍手等をしていたとしても、リブ突起の斜面が衝突することによって軍手等を巻き込み難くなり、万が一に軍手等を巻き込んでしまったとしても、隙間があることによって巻き込んだ軍手を容易に引き抜くことができる。よって、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を来たすことがなく、嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる。
【0013】
また、請求項3記載の防水コネクタは、請求項1または2に記載の防水コネクタにおいて、前記雌コネクタの前記フード部には、前記斜面を有する前記リブ突起を誘導するガイドが形成されていることを特徴とする。
【0014】
前記構成の防水コネクタによれば、雄コネクタの筒部が雌コネクタのフード部に挿入され、雄コネクタの突起部が雌コネクタの可撓係止アームに係止されるまで雄コネクタの筒部が雌コネクタのフード部内に進入する際、雄コネクタのリブ突起は斜面を先にしてフード部のガイドに誘導されながらサイドスペーサ挿入孔を通過して進入する。
したがって、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合の際に、雌コネクタを押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔内に位置していても、雄コネクタの進行中に、フード部のガイドによって確実に誘導されながら雄コネクタの筒部が 進入する。よって、リブ突起の斜面が作業者の手指に衝突して、その手指を押し上げるので、作業者の手指を損傷するようなことはなく、嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の防水コネクタの一実施形態を図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の防水コネクタにおける雄コネクタと雌コネクタとの嵌合前の外観斜視図、図2は図1に示す防水コネクタの嵌合途中の外観斜視図、図3は図1に示す防水コネクタの嵌合後の外観斜視図、図4は図1に示す防水コネクタの嵌合後の断面図である。
【0016】
図1に示すように、本実施形態の防水コネクタ10は、雄コネクタ20と、サイドスペーサ31が挿着された雌コネクタ30とから構成されている。雄コネクタ20,雌コネクタ30,サイドスペーサ31は、いずれも絶縁性を有する樹脂を素材として成形されている。
【0017】
雄コネクタ20は、四角筒形状に成形された雄コネクタ本体部21を有するとともに、雄コネクタ本体部21から略円筒形状に突出した筒部22を有する。筒部22の上面には、その中央部に係止突起23が突出形成されている。
また、筒部22の上面には、係止突起23を挟んで両側に、一対の突板部24,24が筒部22の筒方向に平行に突出形成されている。
【0018】
筒部22の側部には、リブ突起25が筒部22の筒方向に平行に突出形成されている。リブ突起25は、筒部22の先端部から雄コネクタ本体部21までの長さを有し、その先端部に、先端に行くに従って突出寸法が小さくなるように傾斜状にされた斜面26が形成されている。この斜面26の傾斜角度は、適宜選択されるが、フード部34の内面41(図4に示す)に対応して設定される。
【0019】
雄コネクタ20には、筒部22の内周部内に突出するとともに雄コネクタ本体部21の内周部内にも突出する図示しない8個のタブ端子が設けられている。各タブ端子は、雄コネクタ本体部21側が雨水等のかかり易い部位に配される電装部品に電気的に接続され、筒部22側が雌コネクタ30を介して室内側ハーネスに電気的に接続される。
【0020】
雌コネクタ30は、主として雌コネクタ本体部32と、ホルダ部33と、フード部34と、ホルダ部33に挿着されるサイドスペーサ31と、を備えている。
【0021】
雌コネクタ本体部32には、図1中の左前方側に8個の独立した円筒形状をなす防水型タブ受端子挿入孔35が形成されており、各タブ受端子挿入孔35は、ホルダ部33内に連通されている。各タブ受端子挿入孔35には、ハーネスの先端部に固定された図示しないタブ受端子が挿入される。
【0022】
ホルダ部33は、雄コネクタ20の筒部22における内径寸法よりもわずかに小さい外径寸法を有して略円柱形状に形成されており、雌コネクタ本体32から、図1中右後方に向けて突出している。ホルダ部33の基端部には、オーリング(Oリング)36(図4に示す)が嵌着されている。オーリング36は、雄コネクタ20の筒部22の先端部に当接することによって弾性変形されて、筒部22の内部とホルダ部33の内部との外部からの水密を保持するのに用いられる。
ホルダ部33には、雌コネクタ本体部32の各タブ受端子挿入孔35に連通接続された図示しない各タブ受端子固定部が形成されており、各タブ受端子固定部に各タブ受端子が配置される。また、ホルダ部33の先端部には、各タブ受端子固定部に連通していて雄コネクタ20のタブ端子を誘導挿入するための図示しない各端子誘導孔が形成されている。
【0023】
フード部34は、ホルダ部33の外径寸法よりも大きく、雄コネクタ20の筒部22の外径寸法よりも大きい内径寸法をもって略円筒形状に形成されている。フード部34の上部には、矩形に突出していて、雄コネクタ20の一対の突板部24,24を誘導するためのガイド部37が形成されており、ガイド部37の内側に、雄コネクタ20の係止突起23が乗り入れられることによって係止突起23を係止する可撓係止アーム38が形成されている。
そして、フード部34において図1中の手前側の側部に、サイドスペーサ挿入孔39が形成されている。サイドスペーサ挿入孔39は、フード部34の外側からフード部34の内側においてホルダ33にまで貫通する矩形の貫通孔として形成されている。また、フード部34におけるサイドスペーサ挿入孔39部分の内周面には、雄コネクタ20の挿入方向に平行な凹溝状にして、斜面26を有するリブ突起25の進行を誘導するリブ突起ガイド40がフード部34の全長に対応して形成されている。
【0024】
サイドスペーサ31は、フード部34のサイドスペーサ挿入孔39を介してホルダ部33の先端部寄り部分に挿着される。サイドスペーサ31は、肉厚が小さい略コ字形状をなして形成されており、コ字形状の中央部に図示しない端子押圧舌片が形成されている。
このサイドスペーサ31は、ホルダ部33において各タブ受端子固定部に対応する先端部寄り部分に、ホルダ部33の軸方向に直交する横方向から外挿されることによって、端子押圧舌片が各タブ受端子固定部に配置されている各タブ受端子を弾性的に押圧することにより、各タブ受端子を位置決めするとともに抜け止めして各タブ受端子固定部に固定する機能をもつ。
【0025】
このような構成の防水コネクタ10において、雄コネクタ20の筒部22に形成されたリブ突起25の斜面26は、雌コネクタ30が雄コネクタ20に向けて進行する際に、リブ突起25がフード部34のリブ突起ガイド40内に挿入されて誘導される。このとき、雌コネクタ30を押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔39内に位置していたとしても、リブ突起25の斜面26が作業者の手指に衝突することにより、その手指を押し上げて、サイドスペーサ挿入孔39内から浮かせてリブ突起25に接触したままにならないようにする。
また、リブ突起25の斜面26は、雄コネクタ20と雌コネクタ30との嵌合が終了した状態で、フード部34の内面41に対して予め定められた隙間Sを介して配されることにより、作業者が例えば軍手等をしていて、雌コネクタ30を押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔39内に位置して、万が一に軍手等を巻き込んでしまったとしても、隙間Sによって巻き込んだ軍手を容易に引き抜くことができる。
【0026】
図2に示すように、雄コネクタ20の筒部22が雌コネクタ30のフード部34内に挿入され、雄コネクタ20の係止突起23が雌コネクタ30の可撓係止アーム38に係止されるまで雄コネクタ20が雌コネクタ30に向けて進行する際、雄コネクタ20において斜面26を有するリブ突起25がフード部34のリブ突起ガイド40内に挿入されて誘導され、雄コネクタ20の突板部24,24がガイド部37に挿入されて誘導されながら進行する。
このとき、雌コネクタ30を押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔39内に位置していたとしても、雄コネクタ20の進行中に、その作業者の手指にリブ突起25の斜面26が衝突するため、その手指を押し上げるようにする。
【0027】
図3に示すように、雌コネクタ30の雄コネクタ20への進行が進むと、雄コネクタ20において斜面26を有するリブ突起25がフード部34のリブ突起ガイド40内に挿入されて誘導されるとともに、雄コネクタ20の突板部24,24がガイド部37に挿入されて誘導されながら進行が進む。そして、雄コネクタ20の係止突起23が雌コネクタ30の可撓係止アーム38に係止されることによって、雄コネクタ20と雌コネクタ30との嵌合が終了する。
【0028】
図4に示すように、雄コネクタ20と雌コネクタ30との嵌合が終了した状態において、リブ突起25の斜面26とフード部34の内面41との間には、予め定められた隙間Sが形成されている。このとき、斜面26におけるリブ突起25の先端部からの長さ寸法は、フード部34の内面41においての奥行き寸法よりも大きい。
これにより、フード部34の奥行き寸法よりも大きい長さでもって、フード部34の内面41との間に配された隙間Sによって、雌コネクタ30を押さえている作業者が軍手等をしていて、その作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔39内に位置していた際、万が一に軍手等を巻き込んでしまったとしても、巻き込んだ軍手を容易に引き抜くことができる。また、巻き込みによって、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を回避することができる。
【0029】
上述したように本実施形態に係る防水コネクタ10によれば、雄コネクタ20の筒部22が雌コネクタ30のフード部34に挿入され、雄コネクタ20の係止突起23が雌コネクタ30の可撓係止アーム38に係止されるまで雌コネクタ30が雄コネクタ20に向けて進行する際、雄コネクタ20のリブ突起25は斜面26を先にしてフード部34のリブ突起ガイド40に誘導されながらサイドスペーサ挿入孔39を通過して進行する。
また、雄コネクタ20と雌コネクタ30との嵌合が終了した状態において、リブ突起25の斜面26は、雌コネクタ30のフード部34に対して予め定められた隙間Sを介して配される。
【0030】
したがって、雄コネクタ20と雌コネクタ30との嵌合の際に、雌コネクタ30を押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔39内に位置していても、雄コネクタ20の進行中にフード部34のリブ突起ガイド40によって誘導されながら進行するリブ突起25の斜面26が作業者の手指に衝突して、その手指を押し上げる。これにより、作業者の手指を損傷することがないとともに、作業者が、例えば軍手等をしていたとしても、リブ突起25の斜面26が衝突することによって軍手等を巻き込み難くなり、万が一に軍手等を巻き込んでしまったとしても、隙間Sがあることによって巻き込んだ軍手等を容易に引き抜くことができる。よって、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を来たすことがなく、嵌合に際する支障を回避し作業性の向上を図ることができる。
【0031】
なお、本発明に係る防水コネクタは、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。例えば、リブ突起の位置は、筒部の側部に限らず、筒部の底部に配されても良い。勿論、その場合、サイドスペーサ挿入孔はフード部の底部に配されるのが好ましい。
また、タブ端子及びタブ受端子の数は、図示した8個に限定されるものではなく、2個であってもそれ以上の複数個であっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1記載の防水コネクタによれば、雄コネクタの筒部が雌コネクタのフード部に挿入され、雄コネクタの突起部が雌コネクタの可撓係止アームに係止されるまで雄コネクタが雌コネクタに向けて進行する際、雄コネクタのリブ突起がフード部のサイドスペーサ挿入孔を通過するとき、リブ突起は斜面を先にして進行する。
したがって、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合の際に、雌コネクタを押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔内に位置していても、雄コネクタの進行中に、その作業者の手指にリブ突起の斜面が衝突し、その手指を押し上げるようにするため、作業者の手指を損傷することがない。
また、作業者が、例えば軍手等をしていたとしても、リブ突起の斜面が衝突することによって、その軍手等を巻き込み難くなるので、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を来たすことがなく、嵌合に際する支障を回避して作業性の向上を図ることができる。
【0033】
また、本発明の請求項2記載の防水コネクタによれば、雄コネクタと雌コネクタとの嵌合が終了した状態において、リブ突起の斜面は、雌コネクタのフード部に対して予め定められた隙間を介して配される。
したがって、軍手等を巻き込んでしまったとしても、隙間があることによって、巻き込んだ軍手が容易に引き抜かれるので、軍手の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を確実に防ぐことができ、嵌合に際する支障を回避して作業性の向上を図ることができる。
【0034】
また、本発明の請求項3記載の防水コネクタによれば、雌コネクタのフード部が雄コネクタの筒部に挿入され、雄コネクタの突起部が雌コネクタの可撓係止アームに係止されるまで雄コネクタが雌コネクタに向けて進行する際、雄コネクタのリブ突起は斜面を先にしてフード部のガイドに誘導されながらサイドスペーサ挿入孔を通過して進行する。
したがって、雌コネクタを押さえている作業者の手指がサイドスペーサ挿入孔内に位置していても、雄コネクタの進行中にフード部のガイドによって誘導されながらリブ突起の斜面が確実に進行して、作業者の手指に衝突してから手指を確実に押し上げる。よって、作業者の手指を損傷することがないとともに、軍手等の生地や糸くずが侵入した際に起こりうる防水特性の支障を確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の防水コネクタにおける雄コネクタと雌コネクタとの嵌合前の外観斜視図である。
【図2】図1に示した防水コネクタの嵌合途中の外観斜視図である。
【図3】図1に示した防水コネクタの嵌合後の外観斜視図である。
【図4】図1に示した防水コネクタの嵌合後の断面図である。
【図5】従来の防水コネクタにおける嵌合前の外観斜視図である。
【図6】図5に示した防水コネクタの嵌合途中の外観斜視図である。
【符号の説明】
10 防水コネクタ
20 雄コネクタ
22 筒部
23 係止突起(突起部)
25 リブ突起
26 斜面
30 雌コネクタ
31 サイドスペーサ
33 ホルダ部
34 フード部
38 可撓係止アーム
39 サイドスペーサ挿入孔
40 リブ突起ガイド(ガイド)
S 隙間

Claims (3)

  1. タブ端子を収容し雌コネクタに挿入される筒部を有し、前記筒部に、前記雌コネクタに係止される突起部が形成されているとともに該雌コネクタに対する挿着方向に平行にリブ突起が形成された雄コネクタと、
    前記タブ端子に電気的に接続されるタブ受端子を収容し前記タブ受端子を位置決め保持するサイドスペーサが挿着されたホルダ部を有するとともに、前記雄コネクタの筒部が挿入され前記サイドスペーサ挿入用のサイドスペーサ挿入孔が側部に形成されたフード部を有し、前記雄コネクタの突起部が係止される可撓係止アームを有する雌コネクタと、を備えた防水コネクタであって、
    前記雄コネクタの前記リブ突起には、前記雌コネクタへの挿着方向における先端部に、傾斜状をなす斜面が形成されていることを特徴とする防水コネクタ。
  2. 前記リブ突起の前記斜面と前記雌コネクタの前記フード部の内面との間には、予め定められた大きさの隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記雌コネクタの前記フード部には、前記斜面を有する前記リブ突起を誘導するガイドが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防水コネクタ。
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