JP2004190763A - プーリ用回転支持装置 - Google Patents

プーリ用回転支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004190763A
JP2004190763A JP2002358321A JP2002358321A JP2004190763A JP 2004190763 A JP2004190763 A JP 2004190763A JP 2002358321 A JP2002358321 A JP 2002358321A JP 2002358321 A JP2002358321 A JP 2002358321A JP 2004190763 A JP2004190763 A JP 2004190763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
row
bearing
pulley
spherical rolling
raceway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002358321A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoji Sugiman
朋治 杉万
Shinichi Natsumeda
伸一 棗田
Takashi Nogi
高 野木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2002358321A priority Critical patent/JP2004190763A/ja
Publication of JP2004190763A publication Critical patent/JP2004190763A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/14Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
    • F16C19/184Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/40Ball cages for multiple rows of balls
    • F16C33/405Ball cages for multiple rows of balls with two or more juxtaposed cages joined together or interacting with each other
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/41Ball cages comb-shaped
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2361/00Apparatus or articles in engineering in general
    • F16C2361/63Gears with belts and pulleys

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

【課題】球状転動体の径を小さくすることなく、軸受の幅寸法を小さくすることにより、顕著な小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図ること。
【解決手段】一方の列の内輪軌道11a及び外輪軌道12aと、他方の列の内輪軌道11b及び外輪軌道12bとは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体13aが他方の列の球状転動体13bのための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してある。すなわち、一方の列の球状転動体13aと他方の列の球状転動体13bとは、軸受15の径方向から視れば、相互に重なりあっているようになっている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車用空気調和装置用のコンプレッサを構成するハウジングなどの固定の部分に、このコンプレッサを回転駆動するための従動プーリを回転自在に支持するために使用する、プーリ用回転支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車にはエンジンで駆動する種々の補機が存在するが、そのひとつとしてエアコンのコンプレッサがあり、その回転軸の端部に設けた従動プーリとエンジンの駆動プーリ間に無端ベルトをかけることによりコンプレッサを作動している。
【0003】
図3は、自動車のエアコン用コンプレッサの回転支持部分の断面図であり、その構造の第1従来例を示す。図4は、図3に示したコンプレッサの回転支持部分に用いる軸受のみの断面図である。
【0004】
図示従来例においては、コンプレッサの端部ケーシング2から突出した支持軸部7(取付ブラケット)の外周に、軸受14を介して断面コ字型の従動プーリ4を支持している。この断面コ字型の空間には、端部ケーシング2側に固定したソレノイド6を配置しており、このソレノイド6に対して従動プーリ4の環状壁部5を挟んだ対向位置に、磁性材料からなる環状板16を配置している。
【0005】
また、前記軸受14は車両コンプレッサプーリ用軸受として、通常、外見の直径が65mm以下の大きさのものが用いられ、さらに、内部にグリースを封入するシール付軸受が用いられている。
【0006】
前記端部ケーシング2には、重量軽減のためアルミニウム合金が使用され、したがって軸受14の内輪がはめられている支持軸部7(取付ブラケット)は、アルミニウム合金製となっている。
【0007】
また、図3に示す電磁クラッチにおいて、前記環状板16は、ソレノイド6が通電していないときには、図示のように従動プーリ4の環状壁部5から離れており、従動プーリ4が無端ベルトにより回転させられても、環状板16は、回転することが無く、したがってコンプレッサは作動しない。
【0008】
それに対して、ソレノイド6が通電されると、その磁力により磁性材からなる環状板16が吸引され、従動プーリ4の環状壁部5に押し付けられる。これにより電磁クラッチが結合状態となり、従動プーリ4が回転すると、環状板16も一体的に回転し、板ばね8、取付ブラケット7、回転軸1への回転力の伝達を自在とする。すなわち、上記ソレノイド6と上記環状板16と上記板ばね8とにより、従動プーリ4と回転軸1とを係脱するための電磁クラッチを構成している。
【0009】
上記のような、コンプレッサ用の従動プーリ4の回転支持装置の場合、限られた空間内に設置する必要上、構成各部材の配置が制限される。このため、この従動プーリ4の外周面で無端ベルトと接触する部分の幅方向中央位置が、複列アンギュラ玉軸受14を構成する内輪軌道及び外輪軌道の幅方向中央位置に対して、上記従動プーリ4の軸方向にずれる(オフセットする)可能性がある。このように両幅方向中央位置がずれた場合、これら両幅方向中央位置の間の長さ(オフセット量)に比例するモーメント荷重が、上記無端ベルトから従動プーリ4を介して、上記複列アンギュラ玉軸受14に加わる。このため、この複列アンギュラ玉軸受14を構成する外輪の中心軸が内輪の中心軸に対し傾斜して、上記従動プーリ4の回転中心が傾斜しやすくなる。
【0010】
このように従動プーリ4の回転中心が傾斜した場合には、この従動プーリ4の外周面に掛け渡した無端ベルトが偏摩耗して、この無端ベルトの耐久性が低下する。また、上記従動プーリ4が傾斜した場合には、上記環状板16とこの従動プーリ4との間の隙間に関する寸法を所望値に規制できなくなる。この従動プーリ4の回転支持部は、限られた空間内に設置しなければならない場合が多く、また、前記ソレノイド6の磁力も限られるため、上記隙間に関する寸法を大きく設定することは難しい。このため、上記内輪の中心軸が上記外輪の中心軸に対し僅かに傾斜した場合でも、上記環状板16と従動プーリ4とが擦れ合う可能性がある。このようにこれら各部材同士が擦れ合った場合には、これら各部材の異常摩耗や異音発生の原因となるため、好ましくない。
【0011】
更に、図5は、自動車のエアコン用コンプレッサの回転支持部分断面図であり、その構造の第2従来例を示す。
【0012】
図5では、コンプレッサの具体的構造の図示を省略しているが、コンプレッサは一般に連続可変容量タイプとして知られるもので、往復動ピストンのストロークをピストン駆動機構の斜板の傾斜角度を変化させて、コンプレッサ吐出容量を0%〜100%の間で連続的に可変するものである。このような連続可変容量タイプのコンプレッサを使用することにより、コンプレッサに動力の伝達を断続するための電磁クラッチを装備する必要がなくなる。プーリとコンプレッサの回転軸との間には、トルク変動吸収機能を持った過負荷時トルクリミッター機構を構成している。
【0013】
この様なクラッチレスのタイプに於いても、上記電磁クラッチのタイプと同様に、構成各部材の配列上の制限等により、従動プーリ4の外周面に掛け渡す無端ベルトの幅方向中央位置と、コンプレッサプーリ用単列ラジアル玉軸受19の内輪軌道11及び外輪軌道12の幅方向中央位置との間にオフセットが生じる場合があり、上記オフセットの量に比例するモーメント荷重が、上記コンプレッサプーリ用単列ラジアル玉軸受19に加わり、このコンプレッサプーリ用単列ラジアル玉軸受を構成する外輪の中心軸が内輪の中心軸に対し傾斜して、上記従動プーリ4の回転中心が傾斜しやすくなる。このように従動プーリ4の回転中心が傾斜した場合には、この従動プーリ4の外周面に掛け渡した無端ベルトが偏摩耗して、この無端ベルトの耐久性を保持することが難しくなる。また、従動プーリ4の回転支持部は、限られた空間内に設置するために、各部材間の隙間が小さく設定されており、従動プーリ4と他の部材の擦れ合う可能性がある。このような擦れ合いが、異常摩耗や異音発生の原因となり好ましくないことは、上述の通りである。
【0014】
このように、プーリ用回転支持装置においては、軸受には、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用することから、軸受が傾斜する虞れがあり、上記図3及び図4の第1従来例においては、複列アンギュラ玉軸受14を用いて、この軸受14の傾斜を防止するようにしている。
【0015】
ところで、近年、自動車の小型・軽量化に伴い、エンジンの補記類にも小型・軽量化と共に高性能・高出力化が求められている。そこで、例えばコンプレッサの回転軸1の先端部に固定したプーリに掛け渡すベルトの張力を高くし、しかも該回転軸をより高速で回転させる要求が増えている。この様な条件で上記回転軸1を回転させると、この回転軸を支承している複列アンギュラ玉軸受14には、エンジンの作動と同時に、高速回転に伴う高振動、高荷重がベルトを介して作用する。
【0016】
また、コンプレッサ等のエンジン用補機類の構造上、コンプレッサ等のエンジン用補機類の小型・軽量化に伴い、軸受の小型化も求められている。しかし、単に軸受を小型化すると、軸受の定格荷重が小さくなることから、高振動、高荷重が作用する場合には、早期に軸受寿命に達してしまう。
【0017】
以上から、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用して軸受が傾斜する虞れがある場合に軸受の傾斜を十分に防止することができ、しかも、小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図りたいといった要望がある。
【0018】
特許文献1では、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用して軸受が傾斜する場合の対処として、通常の複列アンギュラ玉軸受を用いている。
【0019】
また、特許文献2では、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用して軸受が傾斜する場合に対処すると共に、軸受の小型化を図るために、軸方向変位の少ない3点接触の単列玉軸受を用いている。
【0020】
さらに、特許文献3では、同様の趣旨から、4点接触の単列玉軸受を用いている。
【0021】
【特許文献1】
特開平9−42411号公報
【特許文献2】
特開2000−120668号公報
【特許文献3】
特開平11−336795号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、通常の複列アンギュラ玉軸受を用いているが、軸方向の寸法が大きくなり、小型化が図れないという問題がある。
【0023】
また、特許文献2では、3点接触の単列玉軸受は、荷重がかかった場合、球状転動体が軸周りの公転と、軸とは方向が異なる自転(スピン)とをするため、球状転動体が内外輪転動面に対して、大きなすべりを生じるなどの不都合がある。
【0024】
さらに、特許文献3では、同様の趣旨から、4点接触の単列玉軸受を用いているが、同様に、大きなすべりを生じるなどの不都合がある。
【0025】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、球状転動体の径を小さくすることなく、軸受の幅寸法を小さくすることにより、顕著な小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図ることができる、プーリ用回転支持装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係るプーリ用回転支持装置は、固定した支持部と、
当該支持部に支持され、外周面に2列の深溝型の内輪軌道を有する内輪と、内周面に2列の深溝型の外輪軌道を有する外輪と、これら2列の内輪軌道と2列の外輪軌道との間に、夫々、転動自在に介装した2列で複数個の球状転動体と、を備えた複列深溝型のアンギュラ玉軸受と、
当該複列深溝型のアンギュラ玉軸受により回転自在に支持され、無端ベルトを掛け渡す為のプーリと、を具備したプーリ用回転支持装置において、
前記一方の列の内輪軌道及び外輪軌道と、前記他方の列の内輪軌道及び外輪軌道とは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体が他方の列の球状転動体のための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してあることを特徴とする。
【0027】
このように、本発明によれば、一方の列の内輪軌道及び外輪軌道と、他方の列の内輪軌道及び外輪軌道とは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体が他方の列の球状転動体のための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してある。
【0028】
すなわち、一方の列の球状転動体と他方の列の球状転動体とは、軸受の径方向から視れば(図1及び図2参照)、相互に重なりあっているようになっていることから、軸受の幅寸法を小さくすることができる。
【0029】
また、この際、球状転動体の径は、従前のものと同様であり、小さくしていないことから、従来の軸受と同等の定格荷重を望むことができ、高負荷等にも十分に耐えることができ、耐久性を著しく向上することができる。
【0030】
従って、本発明によれば、球状転動体の径を小さくすることなく(寿命を短くすること無く)、軸受の幅を小さくすることができ、これにより、顕著な小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図ることができる。
【0031】
また、エンジン用補機類の回転軸をハウジングに回転自在に支持する軸受は、複列アンギュラ玉軸受であることから、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用して軸受が傾斜する虞れがある場合にも、軸受の傾斜を十分に防止することができる。即ち、本発明によれば、顕著な小型化を図っているにも関わらず、プーリからのモーメント荷重に対処することができ、軸受の傾斜の虞れをなくすことができる。
【0032】
以上から、プーリ用回転支持装置をコンパクトな構造にしつつ、プーリ用回転支持装置の耐久性向上を図ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るプーリ用回転支持装置を図面を参照しつつ説明する。
【0034】
図1は、本発明の実施の形態に係るプーリ用回転支持装置の断面図である。図2(a)は、図1に示したプーリ用回転支持装置に用いる軸受の断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った矢視図である。
【0035】
図1に示すように、コンプレッサの端部ケーシング2から突出した支持軸部7(取付ブラケット)の外周に、軸受15を介して断面コ字型の従動プーリ4を支持している。
【0036】
この断面コ字型の空間には、端部ケーシング2側に固定したソレノイド6を配置しており、このソレノイド6に対して従動プーリ4の環状壁部5を挟んだ対向位置に、磁性材料からなる環状板16を配置している。
【0037】
環状板16は、ソレノイド6が通電していないときには、図示のように従動プーリ4の環状壁部5から離れており、従動プーリ4が無端ベルトにより回転させられても、環状板16は、回転することが無く、したがってコンプレッサは作動しない。
【0038】
それに対して、ソレノイド6が通電されると、その磁力により磁性材からなる環状板16が吸引され、従動プーリ4の環状壁部5に押し付けられる。これにより電磁クラッチが結合状態となり、従動プーリ4が回転すると、環状板16も一体的に回転し、板ばね8、取付ブラケット7、回転軸1への回転力の伝達を自在とする。すなわち、上記ソレノイド6と上記環状板16と上記板ばね8とにより、従動プーリ4と回転軸1とを係脱するための電磁クラッチを構成している。
【0039】
図2(a)(b)に示すように、複列アンギュラ玉軸受15は、外周面に2列の内輪軌道11a,11bを有する内輪9と、内周面に深溝型の2列の外輪軌道12a,12bを有する外輪10と、を備えている。
【0040】
2列の内輪軌道11a,11bと、2列の外輪軌道12a,12bとの間には、それぞれ、2列の複数個の球状転動体13a,13bが転動自在に介装してある。
【0041】
また、これら複数の転動体13a,13bは、夫々、円環状に形成した保持器18a,18bにより、円周方向に所定間隔をあけた状態で、転動自在に保持してある。
【0042】
さらに、内輪9と外輪10との両端部開口周縁部には、円環状に形成したシール板17の外周縁部が止めてあり、複数の球状転動体13a,13bが設置された空間の両端開口部を塞いでいる。
【0043】
本実施の形態では、一方の列の内輪軌道11a及び外輪軌道12aと、他方の列の内輪軌道11b及び外輪軌道12bとは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体13aが他方の列の球状転動体13bのための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してある。
【0044】
すなわち、一方の列の球状転動体13aと他方の列の球状転動体13bとは、軸受15の径方向から視れば、相互に重なりあっているようになっていることから、軸受15の幅寸法を小さくすることができる。
【0045】
また、この際、球状転動体13a,13bの径は、従前のものと同様であり、小さくしていないことから、従来の軸受と同等の定格荷重を望むことができ、高負荷等にも十分に耐えることができ、耐久性を著しく向上することができる。
【0046】
従って、本実施の形態によれば、球状転動体13a,13bの径を小さくすることなく(寿命を短くすること無く)、軸受15の幅を小さくすることができ、これにより、顕著な小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図ることができる。
【0047】
また、エンジン用補機類の回転軸をハウジングに回転自在に支持する軸受15は、複列アンギュラ玉軸受15であることから、ラジアル荷重に加えて、従動プーリ4からのモーメント荷重が作用して軸受15が傾斜する虞れがある場合にも、軸受15の傾斜を十分に防止することができる。即ち、本実施の形態によれば、顕著な小型化を図っているにも関わらず、従動プーリ4からのモーメント荷重に対処することができ、軸受の傾斜の虞れをなくすことができる。
【0048】
以上から、プーリ用回転支持装置をコンパクトな構造にしつつ、プーリ用回転支持装置の耐久性向上を図ることができる。
【0049】
また、本実施の形態に係るエンジン補機用転がり軸受15では、両列の接触角が互いに軸受15の内径側に開く形式のものを用いているが、接触角がゼロの形式のものを用いてもよい。
【0050】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一方の列の内輪軌道及び外輪軌道と、他方の列の内輪軌道及び外輪軌道とは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体が他方の列の球状転動体のための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してある。
【0052】
すなわち、一方の列の球状転動体と他方の列の球状転動体とは、軸受の径方向から視れば(図1及び図2参照)、相互に重なりあっているようになっていることから、軸受の幅寸法を小さくすることができる。
【0053】
また、この際、球状転動体の径は、従来のものと同様であり、小さくしていないことから、従来の軸受と同等の定格荷重を望むことができ、高負荷等にも十分に耐えることができ、耐久性を著しく向上することができる。
【0054】
従って、本発明によれば、球状転動体の径を小さくすることなく(寿命を短くすること無く)、軸受の幅を小さくすることができ、これにより、顕著な小型化を図りつつ、高速回転に伴う高振動や高荷重に耐えるような長寿命化をも図ることができる。
【0055】
また、エンジン用補機類の回転軸をハウジングに回転自在に支持する軸受は、複列アンギュラ玉軸受であることから、ラジアル荷重に加えて、プーリからのモーメント荷重が作用して軸受が傾斜する虞れがある場合にも、軸受の傾斜を十分に防止することができる。即ち、本発明によれば、顕著な小型化を図っているにも関わらず、プーリからのモーメント荷重に対処することができ、軸受の傾斜の虞れをなくすことができる。
【0056】
以上から、プーリ用回転支持装置をコンパクトな構造にしつつ、プーリ用回転支持装置の耐久性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプーリ用回転支持装置の断面図である。
【図2】(a)は、図1に示したプーリ用回転支持装置に用いる軸受の断面図であり、(b)は、(a)のb−b線に沿った矢視図である。
【図3】自動車のエアコン用コンプレッサの回転支持部分の断面図であり、その構造の第1従来例を示す。
【図4】図3に示したコンプレッサの回転支持部分に用いる軸受のみの断面図である。
【図5】自動車のエアコン用コンプレッサの回転支持部分断面図であり、その構造の第2従来例を示す。
【符号の説明】
1 回転軸
2 ケーシング
3 支持筒部
4 従動プーリ
5 環状壁部
6 ソレノイド
7 支持軸部(取付ブラケット)
8 板ばね
9 内輪
10 外輪
11a,11b 内輪軌道
12a,12b 外輪軌道
13a,13b 球状転動体
14 複列ラジアル玉軸受(従来)
15 複列ラジアル玉軸受
16 環状板
17 シール板
18a,18b 保持器
19 単列ラジアル玉軸受

Claims (1)

  1. 固定した支持部と、
    当該支持部に支持され、外周面に2列の深溝型の内輪軌道を有する内輪と、内周面に2列の深溝型の外輪軌道を有する外輪と、これら2列の内輪軌道と2列の外輪軌道との間に、夫々、転動自在に介装した2列で複数個の球状転動体と、を備えた複列深溝型のアンギュラ玉軸受と、
    当該複列深溝型のアンギュラ玉軸受により回転自在に支持され、無端ベルトを掛け渡す為のプーリと、を具備したプーリ用回転支持装置において、
    前記一方の列の内輪軌道及び外輪軌道と、前記他方の列の内輪軌道及び外輪軌道とは、これらの中央部分において、一方の列の球状転動体が他方の列の球状転動体のための転動空間に入り込むように、互いに接して形成してあることを特徴とするプーリ用回転支持装置。
JP2002358321A 2002-12-10 2002-12-10 プーリ用回転支持装置 Pending JP2004190763A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358321A JP2004190763A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 プーリ用回転支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002358321A JP2004190763A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 プーリ用回転支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004190763A true JP2004190763A (ja) 2004-07-08

Family

ID=32758069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002358321A Pending JP2004190763A (ja) 2002-12-10 2002-12-10 プーリ用回転支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004190763A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080980A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Nsk Ltd. 工作機械の主軸旋回部用玉軸受及びこれを使用した工作機械の主軸旋回装置
JP2007315588A (ja) * 2006-01-13 2007-12-06 Nsk Ltd 工作機械の主軸旋回部用玉軸受及びこれを使用した工作機械の主軸旋回装置
JP2011241979A (ja) * 2010-04-19 2011-12-01 Nsk Ltd タンデムアンギュラ型玉軸受
CN103790936A (zh) * 2012-10-31 2014-05-14 优必胜(上海)精密轴承制造有限公司 一种角接触球轴承

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007080980A1 (ja) * 2006-01-13 2007-07-19 Nsk Ltd. 工作機械の主軸旋回部用玉軸受及びこれを使用した工作機械の主軸旋回装置
JP2007315588A (ja) * 2006-01-13 2007-12-06 Nsk Ltd 工作機械の主軸旋回部用玉軸受及びこれを使用した工作機械の主軸旋回装置
JP2011241979A (ja) * 2010-04-19 2011-12-01 Nsk Ltd タンデムアンギュラ型玉軸受
CN103790936A (zh) * 2012-10-31 2014-05-14 优必胜(上海)精密轴承制造有限公司 一种角接触球轴承

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001208081A (ja) 単列深溝型ラジアル玉軸受
EP2128471A2 (en) Rotation urging mechanism and pulley device
JP2000234638A (ja) 一方向クラッチ
US6170625B1 (en) Pulley unit
JP3671447B2 (ja) 軸受保持構造
JP4239393B2 (ja) 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置
JP2000240663A (ja) 玉軸受
JP2002005045A (ja) スクロール圧縮機用の回転止め装置、スクロール圧縮機用の改良型回転止め装置、及び該回転止め装置を備えるスクロール圧縮機。
JP3811569B2 (ja) エンジンのクランクシャフト、補機用プーリユニット
WO2003064872A1 (fr) Palier de poulie pour accessoire de moteur d'automobile
JP2004190763A (ja) プーリ用回転支持装置
JP4826170B2 (ja) 回転電機装置
JP4158556B2 (ja) 動力伝達装置
JP2007270884A (ja) プーリユニット
JP3785248B2 (ja) プーリユニット
JP4788617B2 (ja) プーリユニット
JP2005337398A (ja) 動力伝達装置
JP2005042892A (ja) 玉軸受
JP2002005044A (ja) スクロール圧縮機用の耐軸方向力回転止め軸受け、スクロール圧縮機用の改良型回転止め装置、及び耐軸方向力回転止め装置を備えるスクロール圧縮機
JP2007113787A (ja) 一方向クラッチおよびそれを備える動力伝達装置
JP2000249169A (ja) 一方向クラッチ
JP2003287037A (ja) 密封転がり軸受
JP3731704B2 (ja) プーリユニット
JPH1163170A (ja) オルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置
JP2004324845A (ja) スラストころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113