JP4826170B2 - 回転電機装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両(自動車)の走行用エンジンの回転を利用し、この車両に必要な電力を得る為に用いられる、オルタネータ装置(交流発電装置)や、電気自動車用の駆動モータや回生ブレーキの発電装置等の回転電機装置の改良に関する。
例えば、エンジンに連結されたクランクシャフトの回転を利用して、車両に搭載される各種電気装置を始め、バッテリーの充電に用いる電力を得る為に、従来からオルタネータ装置が用いられている。図10は、この様なオルタネータ装置1の、従来から知られている基本構成を示している。
従来構造のオルタネータ装置1(例えば特許文献1、2参照)は、図示しないエンジンに隣接して組み付けられ、アルミニウム合金等の軽量金属により造られたハウジング2の内側に回転軸3を、1対の転がり軸受4a、4bにより回転自在に支持している。この回転軸3の軸方向一端部(図10の左端部)で、上記ハウジング2外に突出した部分に、従動プーリ5を固定している。そして、上記エンジンのクランクシャフトの回転を、この従動プーリ5に掛け渡した無端ベルト(図示省略)を介して上記回転軸3に伝達自在としている。
又、上記回転軸3の軸方向中間部で、上記両転がり軸受4a、4bの間部分には、ロータ6を固定しており、このロータ6を、上記回転軸3と共に回転自在としている。このロータ6は、この回転軸3に外嵌固定されるポールコア7と、このポールコア7に巻装されたロータコイル8とから成る。このうちのポールコア7の外径側部分には、このロータコイル8に励磁電流が供給された場合に磁界を発生させる、台形状の爪形磁極片9a、9bを、円周方向に亙って交互に設けている(図11参照)。又、上記ハウジング2の内側で、上記ロータ6の周囲に存在する部分に、ステータ10を設けている。このステータ10は、このロータ6の外径寸法よりも僅かに大きな内径寸法を有する略円筒状のステータコア11と、このステータコア11に三相に巻装され、上記各爪形磁極片9a、9bに生じた磁界を受けて交流電圧を誘起するステータコイル12とから成る。一方、上記ハウジング2の外側で、上記回転軸3の軸方向他端側(図10の右端側)には、上記ステータコイル12に誘起された交流電圧を直流電圧に変換する為の整流装置13や、得られた直流電圧を適正値に制御する為の電圧調整装置14等の電気部品を配置し、カバー15により覆っている。
又、上記回転軸3の軸方向中間部周囲で上記ロータ6を軸方向両側から挟む部分には、1対の冷却ファン16a、16bを設けている。これら各冷却ファン16a、16bは、円輪状の基部17と、この基部17の外径寄り部分の円周方向複数個所に軸方向(90度未満)に曲げ起こされた状態で設けられた、複数枚の冷却翼18、18とを備える。この様な構成を有する上記各冷却ファン16a、16bは、上記基部17のうち、軸方向に関して上記各冷却翼18、18とは反対側の軸方向片面部を、上記ロータ6(ポールコア7)の軸方向側面部にそれぞれ固定して、このロータ6と一体としている。上記各冷却ファン16a、16bは、このロータ6と共に上記回転軸3により回転駆動され、前記オルタネータ装置1の発電に伴って発熱するロータコイル8、ステータコイル12、整流装置13、電圧調整装置14等に冷却風を送る。具体的には、上記各冷却ファン16a、16bが回転する事により、上記ハウジング2及び上記カバー15の軸方向側壁部に形成した複数の吸気孔19、19aから、エンジンルーム内の外気を取り入れ、この外気を、上記各部材8、12、13、14等を通過させつつ流す。そして、これら各部材8、12、13、14等の熱を奪って温度上昇した空気を、上記ハウジング2の外周壁部に形成した複数の排気孔20、20から排出する(熱を逃がす)様にしている。この様にして、上記各部材8、12、13、14等を冷却する事により、これら各部材8、12、13、14等の寿命低下を防止すると共に、オルタネータ装置1の発電効率が低下する事を防止している。
ところで近年、自動車の電子制御システム化の普及を一つの要因として、オルタネータ装置には高出力化が要求されている。この為に、例えば特許文献2等に記載される様に、回転軸を高速回転(例えば最大17000min-1〜20000min-1程度で回転)させる事が行なわれている。しかしながら、上述した従来構造のオルタネータ装置1の場合、高出力化を意図して、上記回転軸3を高速回転させると、以下の様な問題が生じる可能性がある。即ち、上述の様に、上記両冷却ファン16a、16bは、上記回転軸3と共に回転する上記ロータ6に固定されている為、これら両冷却ファン16a、16bと上記回転軸3とは、常に同じ回転速度で回転する。この為、この回転軸3の回転速度が、上記各冷却ファン16a、16bの形状や外径寸法等により定まる或る値(以下「第一回転速度」とする。本明細書全体で同じ。)を越えると、上記各冷却ファン16a、16bから高周波の耳障りな異音を発生させて、自動車の乗員に不快感を与える可能性がある。従って、上記回転軸3の高速回転時に於いても、この様な異音の発生を防止する観点からは、この回転軸3の回転速度が上記第一回転速度を越えた場合にも、上記各冷却ファン16a、16bの回転速度はこの第一回転速度を越えない状態に保たれる事が望まれる。
一方、オルタネータ装置1(前記各部材8、12、13、14等)の冷却効率は、上記各冷却ファン16a、16bの回転速度が、別の或る値(以下「第二回転速度」とする。本明細書全体で同じ。)に達するまでの間は、上記各冷却ファン16a、16bの回転速度と共に上昇する。しかしながら、上記第二回転速度を越えるとそれ以降は、これら各冷却ファン16a、16bの回転速度を上昇させても、その回転速度に見合う(比例した)冷却効率を得られ難くなる。これは、前記各吸気孔19、19aと前記各排気孔20、20の位置や大きさ、及び、上記各部材8、12、13、14等の設置位置、更にはエンジンルーム内の温度等が、冷却効率の向上に密接に関連する為である。この為、上記各冷却ファン16a、16bの回転速度を、上記第二回転速度を越えて上昇させる事は、これら各冷却ファン16a、16bを無駄に回転駆動する事になり、上記回転軸3を回転する為の駆動力に関するエネルギ損失の増大に結び付き、延いては、オルタネータ装置1の発電効率の低下を招く。従って、オルタネータ装置1の発電効率の低下を防止する観点からは、上記回転軸3の回転速度が上記第二回転速度を越えた場合にも、上記各冷却ファン16a、16bの回転速度はこの第二回転速度を越えない状態に保たれる事が望まれる。
特開平11−254953号 特開平7−312854号
本発明は、上述の様な事情に鑑み、回転軸の回転速度が所定の回転速度を越えた場合にも、冷却ファンの回転速度をこの所定の回転速度を越えない状態に保つ事ができる構造を実現すべく発明したものである。具体的には、冷却ファンの回転速度の上昇を抑えて、オルタネータ装置等の回転電機装置の低騒音化並びに発電効率の向上を図るべく発明したものである。
本発明の回転電機装置は、前述の図10〜11に示した従来構造のオルタネータ装置等の回転電機装置と同様に、ハウジングと、回転軸と、ロータと、ステータと、冷却ファンとを備える。
このうちの回転軸は、上記ハウジング内に回転自在に支持され、エンジン等の駆動源により回転駆動される。
又、上記ロータは、上記回転軸の軸方向中間部に固定され、この回転軸と共に回転する。
又、上記ステータは、上記ハウジングの内側で、上記ロータの周囲に配設されている。
又、上記冷却ファンは、上記回転軸の一部で、このロータから軸方向に外れた部分の周囲に配設され、この回転軸により回転駆動される。
特に、本発明の回転電機装置に於いては、上記冷却ファンの内周面と上記回転軸の外周面との間に、この回転軸がこの冷却ファンに対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、これら回転軸と冷却ファンとの間での回転力の伝達を自在とする、複数のロック部材を備えた一方向クラッチを設ける。
これら各ロック部材は、上記回転軸の回転速度が所定値以下の場合に、径方向に関してこれら各ロック部材の両側に存在する両周面と摩擦係合する事で、上記回転軸と上記冷却ファンとの間で回転力を伝達する。一方、この回転軸の回転速度が上記所定値を越えた場合には、径方向に関して上記各ロック部材の内側に存在する周面(外周面)との間の摩擦抵抗を遠心力を利用して低減し、上記回転軸と上記冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ。
そして、上記一方向クラッチは、上記回転軸の回転速度が上記所定値を超えている限り、細かく断接を繰り返し、或いは半接続状態となり、上記冷却ファンの回転速度が上記所定値を超えない様にする。
上述の様に構成する本発明の回転電機装置の場合、回転軸の回転速度が所定値を越えた場合には、一方向クラッチの接続が断たれ、回転軸とこの冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ。この為、この冷却ファンの回転速度を上記所定値を越えない状態に保つ事ができる。例えば、本発明をオルタネータ装置に適用し、この所定値を前記第一回転速度に設定すれば、回転軸の高速回転時に於いても、冷却ファンからの高周波の異音の発生を防止して、オルタネータ装置の低騒音化を実現できる。又、上記所定値を、前記第二回転速度に設定すれば、回転軸を回転駆動する駆動力に関するエネルギ損失を抑えて、オルタネータ装置の発電効率の向上を図れる。更に、上記所定値を、上記第一回転速度と上記第二回転速度とのうちの、より低い回転速度以下に設定すれば、オルタネータ装置の低騒音化を実現すると共に発電効率の向上を図れる。
更に、上記冷却ファンと上記回転軸との間に設けるクラッチ装置を一方向クラッチとしている為、この回転軸の回転速度が上記冷却ファンの回転速度よりも遅くなる傾向にある場合に、これら回転軸と冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ事ができる。この為、駆動源であるエンジンの回転速度が急に低下する等により、上記回転軸に制動力が加わる等して、この回転軸の回転速度が上記冷却ファンの回転速度よりも相対的に遅くなる場合にも、この冷却ファンの回転速度が上記回転軸の回転速度と同期して低下する事がなくなる。この結果、この冷却ファンを、慣性力(惰性)により回転させる事ができて、発電に伴って発熱したロータコイルやステータコイル等を効果的に冷却できる。
本発明を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した様に、冷却ファンの内周面と回転軸の外周面との間で、一方向クラッチに隣接する位置に、これら回転軸と冷却ファンとの相対回転を自在とするサポート軸受を設ける。
この様に構成すれば、上記回転軸と上記冷却ファンとの間での回転力の伝達を断たれた状態で、これら回転軸と冷却ファンとの相対回転を安定して行なわせる事ができる。又、上記一方向クラッチ内部の摺接部及び当接部に、摩耗、異常発熱、焼き付き等が生じる事を防止して、この一方向クラッチの寿命低下を防止できる。
又、本発明を実施する場合に好ましくは、例えば請求項3或いは請求項4に記載した様に、一方向クラッチとして、ローラクラッチ請求項3の場合)や、ディスエンゲージ型のスプラグクラッチ(請求項4の場合)を使用できる。
この様な構造を有する一方向クラッチによれば、冷却ファンの回転速度が所定値を越えた場合に、回転軸とこの冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ(回転軸と冷却ファンとの接続を断つ)為の構造を、遠心力を利用した簡易な構成で実現できる。
図1〜3は、請求項1、3に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本発明の特徴は、冷却ファン21と回転軸3との間にクラッチ装置を設ける事により、回転電機装置であるオルタネータ装置1aの低騒音化並びに発電効率の向上を図る点にある。オルタネータ装置の全体構造等、その他の部分の構造及び作用は、前述の図10〜11に記載した従来構造の場合とほぼ同様である。この為、同等部分には同一符号を付して、重複する説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
図1に示す様に、本実施例のオルタネータ装置1aは、従来構造のオルタネータ装置1(図10参照)と同様に、回転軸3の軸方向中間部に固定したロータ6aの両側部分に、1対の冷却ファン16b、21を設けている。このうちの図1の右部に示した冷却ファン16bは、上記従来構造のオルタネータ装置1と同様に、上記ロータ6aの軸方向片側面部(図1の右側面部)に固定した状態で設けている。これに対し、図1の左部に示した上記冷却ファン21は、一方向クラッチであるローラクラッチ22を介して、上記回転軸3に支持されている。又、上記冷却ファン21は、その内径側に上記ローラクラッチ22を内嵌固定する為の支持筒部23を設けた、断面略L字形の基部17aと、複数枚の冷却翼18、18とから構成される。又、上記ロータ6aの軸方向他側面部(図1、2の左側面部)には、上記支持筒部23及び上記ローラクラッチ22の一部を収納できる収納凹部24を形成して、オルタネータ装置1aの軸方向寸法が徒に大きくなる事を防止している。
本実施例のローラクラッチ22は、上記回転軸3が上記冷却ファン21に対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、上記回転軸3と上記冷却ファン21との間での回転力の伝達を可能とする。この様な構成を有する上記ローラクラッチ22を構成する為、上記冷却ファン21の支持筒部23の内周面に、クラッチ用外輪25を、締り嵌めにより内嵌固定している。又、このクラッチ用外輪25の内周面は、カム面26としている。即ち、このクラッチ用外輪25の内周面には、図3に示す様なランプ部と呼ばれる複数の凹部27を、円周方向に関して等間隔に形成する事により、上記内周面を上記カム面26としている。これに対し、上記クラッチ用外輪25の内径側で上記回転軸3の軸方向中間部外周面に、クラッチ用内輪28を、締り嵌めにより外嵌固定している。このクラッチ用内輪28は、その軸方向中間部外周面を単なる円筒面29とすると共に、この円筒面29の軸方向両側部分を径方向外方に延出させて、次述するローラ30の抜け止めを図っている。
又、上記クラッチ用外輪25及び上記クラッチ用内輪28と共に、上記ローラクラッチ22を構成する、ロック部材である複数本のローラ30、30は、クラッチ用保持器31(図3参照、図1〜2には省略)に転動及び円周方向に関する若干の変位自在に支持されている。このクラッチ用保持器31は、その一部外周面を上記カム面26に形成した上記各凹部27に係合させて、上記クラッチ用外輪25に対する相対回転を阻止されている。又、この様なクラッチ用保持器31を構成する各柱部32、32の円周方向片側面(図3の左側面)と、上記各ローラ30、30との間に、それぞればね33を設けている。これら各ばね33は、これら各ローラ30、30を、上記カム面26と上記円筒面29との間に形成される略円筒状隙間34のうち、直径方向の隙間が狭くなった部分に向け、円周方向に関して同方向に、弾性的に押圧している。又、上記各ばね33が上記各ローラ30、30を押圧する方向は、上記回転軸3が、その軸方向一端部(図1の左端部)に固定された従動プーリ5を介して回転駆動される方向(図3の矢印イ方向)と一致させている。
上述の様に構成する上記ローラクラッチ22の場合、上記回転軸3が前記冷却ファン21に対して、上記各ばね33が上記各ローラ30、30を押圧している方向に相対回転すると、これら各ローラ30、30が、上記円筒状隙間34の直径方向の幅の狭い部分に食い込む(ロック状態となる)。これにより、上記回転軸3と上記冷却ファン21との間で回転力が伝達自在となる(回転軸3と冷却ファン21とが接続される)。上述した様に、上記各ばね33が上記各ローラ30、30を押圧する方向と、上記回転軸3が回転駆動される方向とは、同方向(図3の矢印イ方向)である。従って、この回転軸3の回転がこの冷却ファン21に伝達される。
更に、本実施例のローラクラッチ22は、上述の様にして、上記回転軸3から上記冷却ファン21へと回転力が伝達されている場合にも、この回転軸3の回転速度が所定値を越えると、この回転力の伝達が断たれる(オーバラン状態となる)構成としている。即ち、上記冷却ファン21の回転時には、上記各ローラ30、30がこの冷却ファン21と同速で公転運動する。そして、この公転運動に基づいて、これら各ローラ30、30に遠心力が働き、これら各ローラ30、30が上記各凹部27の底面に押し付けられる。これら各凹部27の底面は傾斜しているので、上記各ローラ30、30は、上記各ばね33の押圧力に抗して、図3の右方向に変位する傾向になる。そして、上記冷却ファン21の回転速度の上昇に伴って(回転速度の二乗に比例して)上記遠心力が増大し、そのうちの周方向の分力の大きさが上記各ばね33の弾力よりも大きくなると、上記各ローラ30、30がこれら各ばね33を圧縮しつつ、上記各凹部27の深い部分に移動し始める。特に、本実施例の場合には、上記回転軸3の回転速度が上記所定値を越えた場合に、上記各ローラ30、30の転動面と前記クラッチ用内輪28の円筒面29とが離隔する様に、上記ローラクラッチ22の構成を規制している。具体的には、このローラクラッチ22を構成する、上記各ローラ30、30の質量、上記各ばね33の弾力の大きさ、上記各凹部(ランプ部)27の傾斜角度等の関係を、予め上記所定値として設定した回転速度から、実験或いは計算等の結果に基づき規制している。従って、上記回転軸3の回転速度が上記所定値を越えると、上記各ローラ30、30の転動面と上記クラッチ用内輪28の円筒面29とが離隔して、上記回転軸3から上記冷却ファン21への回転力の伝達が断たれる。この回転軸3の回転速度が上記所定値を越えている限り、上記ローラクラッチ22は細かく断接を繰り返す(或いは半接続状態となる)。この為、上記冷却ファン21の回転速度を、上記所定値を越えない状態に保つ事ができる。又、本実施例の場合には、上記各ローラ30、30の転動面と上記クラッチ用内輪28の円筒面29との細かな断接或いは半接続状態に拘わらず、これら転動面と円筒面29との摩耗を抑える為に、このクラッチ用内輪28を、銅若しくは銅系合金の様に、自己潤滑性を有する金属製としている。
尚、上記所定値として設定できる回転速度は、上記ローラクラッチ22の構成に基づき、上記回転軸3の回転速度の範囲内で任意に選択する事が可能である。この為、例えば、以下の2つの回転速度を所定値として採用できる。即ち、上記冷却ファン21から高周波の異音を発生し始める回転速度(前記第一回転速度)と、この冷却ファン21の回転速度に見合う(比例した)冷却効率が得られ難くなる回転速度(前記第二回転速度)とのうちの何れかを採用できる。この場合に、上記2つの回転速度は、実験或いは計算等により求める事ができる。上記所定値を上記第一回転速度に設定すれば、上記回転軸3を高速回転させた場合にも、上記冷却ファン21からの高周波の異音の発生を防止できる。この為、前記オルタネータ装置1aの低騒音化を実現できる。これに対し、上記所定値を上記第二回転速度に設定すれば、上記冷却ファン21の回転速度に応じた最適な冷却効率を得られて、上記回転軸3を回転駆動する駆動力に関するエネルギ損失を抑えられる。この為、上記オルタネータ装置1aの発電効率の向上を図れる。又、上記2つの回転速度のうち、より低い回転速度を上記所定値として設定すれば、上記オルタネータ装置1aの低騒音化を実現できると共に発電効率の向上を図れる。
又、上記冷却ファン21は、上記回転軸3からの回転力の伝達が断たれた(回転軸3との接続が断たれた)場合にも、慣性力(惰性)により、回転速度を緩徐に低下させながら回転を続ける。そして、回転速度の低下に伴なって前記各ローラ30、30に作用する遠心力が小さくなり、その円周方向の分力が前記各ばね33の弾力よりも小さくなると、これら各ローラ30、30が、前記円筒状隙間34の直径方向の幅の狭い部分に再び食い込む(ロック状態となる)。この様にして、上記冷却ファン21は、上記所定値を越えない状態で、上記回転軸3により回転駆動される。
一方、上記回転軸3が上記冷却ファン21に対して、上記各ばね33が上記各ローラ30、30を押圧している方向とは反対方向(図3の矢印ロ方向)に相対回転すると、これら各ローラ30、30が上記各ばね33の弾力に抗して上記円筒状隙間34の直径方向の隙間の広い部分に退避する(オーバラン状態となる)。即ち、上記回転軸3の回転速度が上記冷却ファン21の回転速度よりも遅くなる傾向にある場合には、これら回転軸3と冷却ファン21との間での回転力の伝達が断たれる。この為、エンジンの回転速度が急に低下する等により、上記回転軸3に制動力が加わる等して、この回転軸3の回転速度が上記冷却ファン21の回転速度よりも相対的に遅くなる場合にも、この冷却ファン21の回転速度が上記回転軸3の回転速度と同期して低下する事はない。この結果、この冷却ファン21を、慣性力(惰性)により回転させて、発電に伴って発熱したロータコイル8やステータコイル12等を効果的に冷却できる。
図4は、やはり請求項1、3に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合にも、上述した実施例1と同様に、図4の左部に示した冷却ファン21を、ローラクラッチ22を介して回転軸3に支持している。更に、本実施例の場合には、図4の右部に示した冷却ファン21aも同様に、ローラクラッチ22aを介して上記回転軸3に支持している。
この様な構成により、本実施例の場合には、上記各冷却ファン21、21aを互いに異なる回転速度で回転させる事が可能になる。即ち、上記各ローラクラッチ22、22aの構成{ローラ30の質量や凹部27の傾斜角度、ばね33(図3参照)の弾力の大きさ等}を互いに異ならせる事により、上記回転軸3と上記各冷却ファン21、21aとの間での回転力の伝達が断たれる回転速度(所定値)を、これら各冷却ファン21、21a毎に別個に設定できる。この為、発電に伴い発熱する各部材8、12、13、14等の発熱量に合わせて、上記各冷却ファン21、21aに関する所定値の設定を行なえば、上記各部材8、12、13、14等を効果的に冷却する事が可能になる。尚、この場合にも、上記所定値として、前記第一回転速度と前記第二回転速度とのうちのより低い回転速度以下の速度を設定すれば、オルタネータ装置1bの低騒音化と発電効率の向上とを、より高次元で実現できる。又、上記両冷却ファン21、21aに関する所定値を同じ回転速度として、上記両ローラクラッチ22、22aの共通化を図れば、部品点数の減少によるコスト削減を図れる。又、本実施例の場合には、上記各冷却ファン21、21aの支持筒部23を、ロータ6bの軸方向両側面部に形成した収納凹部24、24内に収納して、上記オルタネータ装置1bの軸方向寸法が徒に大きくなる事を防止している。その他の構成及び作用は上述した実施例1と同様である。
図5〜6は、請求項1〜3に対応する、本発明の実施例3を示している。本実施例の場合には、オルタネータ装置1cを構成する1対の冷却ファン16b、21bのうち、図5の左部に示した冷却ファン21bの内周面と回転軸3の外周面との間に、ローラクラッチ22とサポート軸受35とを設けている。このうちのサポート軸受35は、上記回転軸3と上記冷却ファン21bとの間での回転力の伝達が断たれた際に、これら回転軸3と冷却ファン21bとの相対回転を円滑に行なわせる為に設けている。図示の例では、この冷却ファン21bの回転に伴い作用するモーメント等を支承すべく、上記サポート軸受35として、モーメント剛性の高い、単列深溝型の玉軸受、更に好ましくは4点接触型の玉軸受等の転がり軸受を使用している。又、上記冷却ファン21bには、その内径側に上記ローラクラッチ22と上記サポート軸受35を内嵌固定すべく、前述した実施例1及び実施例2の場合に比べて軸方向寸法の大きい支持筒部23aを設けている。又、これに合わせて、ロータ6cの軸方向片側面部(図5、6の左側面部)に、収納凹部24aを設けて、上記オルタネータ装置1cの軸方向寸法が徒に大きくなる事を防止している。
上述の様なサポート軸受35を構成する為、上記支持筒部23aの内周面に、サポート軸受用外輪36を締り嵌めにより内嵌固定すると共に、上記回転軸3の軸方向中間部外周面に、サポート軸受用内輪37を締り嵌めにより外嵌固定している。そして、上記サポート軸受用外輪36の内周面とこのサポート軸受用内輪37の外周面との間に、複数個の玉38、38を転動自在に設けている。この様な構成により、上記冷却ファン21bと上記回転軸3との接続が断たれた際に、この冷却ファン21bに作用するモーメント等を、上記サポート軸受35により支承できる。この為、この冷却ファン21bの挙動を安定させる事ができる。又、上記ローラクラッチ22を構成する各ローラ30、30の転動面や、クラッチ用内輪28の円筒面29等の摺接部に、過大な摩耗や異常発熱、更には焼き付き等が生じる事を防止できる。この為、上記ローラクラッチ22の寿命低下を防止できる。尚、上記サポート軸受用内輪37と上記クラッチ用内輪28とを一体化して、コスト低減を図る事もできる。その他の構成及び作用は前述した実施例1と同様である。
図7〜9は、請求項1、4に対応する、本発明の実施例4を示している。本実施例のオルタネ−タ装置1dの場合、冷却ファン21cと回転軸3との間に設けるクラッチ装置を、一方向クラッチであるディスエンゲージ型のスプラグクラッチ39としている。このスプラグクラッチ39も、前述した各実施例1〜3のローラクラッチ22と同様に、上記回転軸3が上記冷却ファン21cに対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、これら回転軸3と冷却ファン21cとの間での回転力の伝達を自在とする。又、やはり同様に、上記スプラグクラッチ39は、上記回転軸3の回転速度が所定値を越えた場合に、この回転軸3と上記冷却ファン21cとの間での回転力の伝達が断たれる構成を有する。
この様なスプラグクラッチ39を構成する為に、上記冷却ファン21cに設けた支持筒部23の内周面に、クラッチ用外輪25aを内嵌固定している。このクラッチ用外輪25aは、その軸方向中間部内周面に外径側円筒面40を設けると共に、この外径側円筒面40の両側部分に内向フランジ状の鍔部41a、41aを設けている。これに対し、上記回転軸3の軸方向中間部外周面に、クラッチ用内輪28aを外嵌固定している。このクラッチ用内輪28aは、その軸方向中間部外周面に内径側円筒面42を設けると共に、この内径側円筒面42の両側部分に外向フランジ状の鍔部41b、41bを設けている。そして、上記外径側円筒面40と上記内径側円筒面42との間に、それぞれがロック部材である、断面形状が非円形である複数個のスプラグ43、43を、図示しないクラッチ用保持器に保持した状態で設けている。又、本実施例の場合、上記各スプラグ43、43は、それぞれが部分円弧状の凸状に形成された、外径側カム部44と内径側カム部45とから成り、その重心位置をこの内径側カム部45側に位置させている。又、上記各スプラグ43、43は、上記両鍔部41a、41bにより、軸方向への抜け止めが図られている。
又、上記各スプラグ43、43には、弾性部材46により、上記外径側円筒面40と上記内径側円筒面42とに押し付ける(両面間で突っ張る)方向の弾力を付与している。又、本実施例に用いる上記弾性部材46は、上記外径側カム部44を押圧するばね33aと、上記内径側カム部45を押圧するばね33bとから構成される。又、上記弾性部材46により、上記各スプラグ43、43に弾力を付与する方向は、上記回転軸3が、その軸方向一端部(図7の左端部)に固定された従動プーリ5を介して図9の(A)、(B)の矢印ハ方向に回転駆動される場合に、上記外径側、内径側両円筒面40、42と上記各スプラグ43、43との摩擦に伴って、これら各スプラグ43、43に加わるモーメントの方向(図9の反時計方向)と一致させている。
上述の様に構成する上記スプラグクラッチ39は、図9の(A)の矢印ハに示す様に、上記回転軸3が上記冷却ファン21cに対して、上記弾性部材46が上記各スプラグ43、43を押圧している方向(反時計方向)と反対方向(時計方向)に相対回転する傾向になると、これら各スプラグ43、43が、上記外径側円筒面40と上記内径側円筒面42との間で突っ張る(ロック状態となる)。これにより、上記回転軸3と上記冷却ファン21cとの間で回転力が伝達自在となる(回転軸3と冷却ファン21cとが接続される)。即ち、この回転軸3の回転がこの冷却ファン21cに伝達される。
更に、本実施例のスプラグクラッチ39は、上述の様にして、上記回転軸3から上記冷却ファン21cへと回転力が伝達されている場合にも、この回転軸3の回転速度が所定値を越えると、図9の(B)に示す様に作動して、この回転力の伝達を断つ(オーバラン状態となる)。即ち、上記回転軸3の回転時には、上記各スプラグ43、43に遠心力が働く。又、これら各スプラグ43、43の重心は、これら各スプラグ43、43の揺動中心よりも、円周方向に関して、前記外径側円筒面40との当接位置と反対側に存在する。この為、これら各スプラグ43、43の公転速度に伴う遠心力によって、これら各スプラグ43、43は、起立状態から傾倒状態へと変位する傾向になる。具体的には、これら各スプラグ43、43は、上記外径側カム部44の周面を上記外径側円筒面40に当接させた状態で、上記内径側カム部45が前記ばね33bの弾力に抗して、径方向外方に変位する傾向になる。特に、本実施例の場合には、上記回転軸3の回転速度が上記所定値を越えた場合に、上記内径側カム部45の周面が上記内径側円筒面42から離隔する様に、上記スプラグクラッチ39の構成を規制している。具体的には、このスプラグクラッチ39を構成する、上記各スプラグ43、43(外径側カム部44、内径側カム部45)の形状、重心位置、上記弾性部材46(各ばね33a、33b)の弾力の大きさ等の関係を、予め上記所定値として設定した回転速度から、実験或いは計算等の結果に基づき規制している。従って、前記回転軸3の回転速度が上記所定値を越えると、上記内径側カム部45の周面と上記内径側円筒面42とが離隔して、上記回転軸3から上記冷却ファン21cへの回転力の伝達が断たれる。この為、この冷却ファン21cの回転速度を上記所定値を越えない状態に保つ事ができる。又、本実施例の場合にも、上記内径側カム部45の周面と上記内径側円筒面42との当接部の摩耗を抑える為に、前記クラッチ用内輪28aを自己潤滑性を有する金属製として、所謂滑り軸受機能を持たせている。尚、前記クラッチ用外輪25aに関しても同様に、自己潤滑性を有する金属製のものを使用できる。
一方、上記回転軸3が上記冷却ファン21cに対して、上記弾性部材46が上記各スプラグ43、43を押圧している方向と一致する、図9の反時計方向{図9の(A)、(B)の矢印ニ方向}に相対回転すると、上記各スプラグ43、43が、上記外径側円筒面40と上記内径側円筒面42とのうちの一方又は両方に対して滑る(オーバラン状態となる)。即ち、上記回転軸3の回転速度が上記冷却ファン21cの回転速度よりも遅くなる傾向にある場合には、これら回転軸3と冷却ファン21cとの間での回転力の伝達が断たれる。
本実施例の場合、一方向クラッチとして、ディスエンゲージ型のスプラグクラッチを使用する為、ローラクラッチを使用する前述した各実施例1〜3の場合に比べて、伝達自在なトルク容量を大きくする事ができる。この為、大型の冷却ファンを使用する事が可能になる等、大型車両に組み込まれるオルタネータ装置にも好ましく使用できる。その他の構成及び作用は前述した実施例1と同様である。
尚、本発明は、回転軸の周囲に2つの冷却ファンを備えた構造に限定されるものではなく、1乃至複数の冷却ファンを備えたオルタネータ装置に適用できる。又、オルタネータ装置を構成するハウジングの外に、冷却ファンを備えた構造に関しても本発明を適用できる事は勿論である。又、所定値とする回転速度は、前記第一回転速度や前記第二回転速度に限定されるものではなく、使用する冷却ファンの形状や使用条件等の各種の条件を考慮して最適な回転速度を設定できる。又、本発明は、上述した各実施例1〜4に示したオルタネータ装置だけでなく、電気自動車用の駆動モータや回生ブレーキの発電装置等の各種回転電機装置にも当然に適用できる。
本発明の実施例1を示す断面図。 図1のA部拡大図。 図2の拡大B―B略断面図。 本発明の実施例2を示す断面図。 同実施例3を示す断面図。 図5のC部拡大図。 本発明の実施例4を示す断面図。 図7のD部拡大図。 (A)はロック状態を、(B)はオーバラン状態を、それぞれ示す、図8の拡大E―E略断面図。 従来構造のオルタネータ装置の1例を示す断面図。 同じくロータとこのロータに一体的に設けた冷却ファンと、ステータとを取り出して示す斜視図。
1、1a、1b、1c、1d オルタネータ装置
2 ハウジング
3 回転軸
4a、4b 転がり軸受
5 従動プーリ
6、6a、6b、6c ロータ
7 ポールコア
8 ロータコイル
9a、9b 爪形磁極片
10 ステータ
11 ステータコア
12 ステータコイル
13 整流装置
14 電圧調整装置
15 カバー
16a、16b 冷却ファン
17、17a 基部
18 冷却翼
19、19a 吸気孔
20 排気孔
21、21a、21b、21c 冷却ファン
22、22a ローラクラッチ
23、23a 支持筒部
24、24a 収納凹部
25、25a クラッチ用外輪
26 カム面
27 凹部
28、28a クラッチ用内輪
29 円筒面
30 ローラ
31 クラッチ用保持器
32 柱部
33、33a、33b ばね
34 円筒状隙間
35 サポート軸受
36 サポート軸受用外輪
37 サポート軸受用内輪
38 玉
39 スプラグクラッチ
40 外径側円筒面
41a、41b 鍔部
42 内径側円筒面
43 スプラグ
44 外径側カム部
45 内径側カム部
46 弾性部材

Claims (4)

  1. ハウジングと、このハウジング内に回転自在に支持され、駆動源により回転駆動される回転軸と、この回転軸の軸方向中間部に固定され、この回転軸と共に回転するロータと、上記ハウジングの内側で、このロータの周囲に配設されたステータと、上記回転軸の一部でこのロータから軸方向に外れた部分の周囲に配設され、この回転軸により回転駆動される冷却ファンとを備えた回転電機装置に於いて、
    この冷却ファンの内周面と上記回転軸の外周面との間に、この回転軸がこの冷却ファンに対し所定方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、これら回転軸と冷却ファンとの間での回転力の伝達を自在とする、複数のロック部材を備えた一方向クラッチが設けられており、
    これら各ロック部材は、上記回転軸の回転速度が所定値以下の場合に、径方向に関してこれら各ロック部材の両側に存在する両周面と摩擦係合する事で、上記回転軸と上記冷却ファンとの間で回転力を伝達し、この回転軸の回転速度が上記所定値を越えた場合に、径方向に関して上記各ロック部材の内側に存在する周面との間の摩擦抵抗を遠心力を利用して低減し、上記回転軸と上記冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つものであり、
    上記一方向クラッチは、上記回転軸の回転速度が上記所定値を超えている限り、細かく断接を繰り返し、或いは半接続状態となり、上記冷却ファンの回転速度が上記所定値を超えない様にする事を特徴とする回転電機装置。
  2. 冷却ファンの内周面と回転軸の外周面との間で、一方向クラッチに隣接する位置に、これら回転軸と冷却ファンとの相対回転を自在とするサポート軸受を設けている、請求項1に記載した回転電機装置。
  3. 一方向クラッチが、内周面にカム面形成され冷却ファンの内周面に内嵌固定されるクラッチ用外輪と、回転軸の外周面に外嵌固定されるクラッチ用内輪と、複数のロック部材である複数のローラとを備えたローラクラッチであって、上記回転軸の回転速度が所定値を超えた場合に、遠心力により上記各ローラを上記カム面に形成された凹部に退避させ、これら各ローラの転動面を上記クラッチ用内輪の外周面から離隔させる事により、上記回転軸と上記冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した回転電機装置。
  4. 一方向クラッチが、回転軸の外周面に外嵌固定されるクラッチ用内輪と、複数のロック部材である複数のスプラグとを備えたディスエンゲージ型のスプラグクラッチであって、上記回転軸の回転速度が所定値を超えた場合に、遠心力により上記各スプラグを傾倒させ、これら各スプラグの内径側の周面を上記クラッチ用内輪の外周面から離隔させる事により、上記回転軸と上記冷却ファンとの間での回転力の伝達を断つ、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した回転電機装置。
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