JPH1163170A - オルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置 - Google Patents

オルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置

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JPH1163170A
JPH1163170A JP9232043A JP23204397A JPH1163170A JP H1163170 A JPH1163170 A JP H1163170A JP 9232043 A JP9232043 A JP 9232043A JP 23204397 A JP23204397 A JP 23204397A JP H1163170 A JPH1163170 A JP H1163170A
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JP
Japan
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sleeve
driven pulley
peripheral surface
roller clutch
cylindrical portion
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JP9232043A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Aida
博 相田
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラクラッチ10が繋がる際に加わる衝撃
荷重を緩和し、ローラクラッチ10の耐久性向上を図
る。 【解決手段】 スリーブ8をオルタネータの回転軸に外
嵌固定する。従動プーリ7bの周囲に無端ベルトの一部
を掛け渡す。スリーブ8の外周面と従動プーリ7bの内
周面との間に、サポート軸受9、9と上記ローラクラッ
チ10とを設ける。上記従動プーリ7bとして、金属板
をプレス成形して成る、軽量構造のものを使用する。従
動プーリ7bの慣性質量軽減により、上記衝撃荷重の緩
和を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のオルタネータ用ロー
ラクラッチ内蔵型プーリ装置は、自動車用の発電機であ
るオルタネータの回転軸の端部に固定し、エンジンのク
ランクシャフトの端部に固定した駆動プーリとの間に無
端ベルトを掛け渡す事により、上記オルタネータを駆動
する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車の駆動用エンジンを駆動源とし
て、自動車に必要な発電を行なうオルタネータの構造
が、例えば特開平7−139550号公報に記載されて
いる。図7は、この公報に記載されたオルタネータ1を
示している。ハウジング2の内側に回転軸3を、1対の
転がり軸受4、4により、回転自在に支持している。こ
の回転軸3の中間部には、ロータ5と整流子6とを設け
ている。又、この回転軸3の一端部(図7の右端部)で
上記ハウジング2外に突出した部分には、従動プーリ7
を固定している。エンジンへの組み付け状態では、この
従動プーリ7に無端ベルトを掛け渡し、エンジンのクラ
ンクシャフトにより、上記回転軸3を回転駆動自在とす
る。
【0003】上記従動プーリ7として従来一般的には、
単に上記回転軸3に固定しただけのものを使用してい
た。これに対して近年、無端ベルトの走行速度が一定若
しくは上昇傾向にある場合には、無端ベルトから回転軸
への動力の伝達を自在とし、無端ベルトの走行速度が低
下傾向にある場合には、従動プーリと回転軸との相対回
転を自在とする、オルタネータ用クラッチ内蔵型プーリ
装置が各種提案され、一部で使用されている。例えば、
特開昭56−101353号公報、特開平8−6144
3号公報、特公平7−72585号公報、フランス特許
公報FR2726059A1等に、上述の様な機能を有
するオルタネータ用クラッチ内蔵型プーリ装置が記載さ
れている。又、一部ではこの様なオルタネータ用クラッ
チ内蔵型プーリ装置が、実際に使用されている。
【0004】図8は、このうち特開平8−61443号
公報に記載されているオルタネータ用クラッチ内蔵型プ
ーリ装置を示している。このオルタネータ用クラッチ内
蔵型プーリ装置は、上記回転軸3に外嵌固定自在なスリ
ーブ8を有する。そして、このスリーブ8の周囲に従動
プーリ7aを、このスリーブ8と同心に配置している。
そして、これらスリーブ8の外周面と従動プーリ7aの
内周面との間に、1対のサポート軸受9b、9bと一方
向クラッチ34とを設けている。このうちのサポート軸
受9b、9bは、上記従動プーリ7aに加わるラジアル
荷重を支承しつつ、上記スリーブ8と従動プーリ7aと
の相対回転を自在とする。又、上記一方向クラッチ34
は、上記従動プーリ7aが上記スリーブ8に対して所定
方向に相対回転する傾向となる場合にのみ、この従動プ
ーリ7aからスリーブ8への回転力の伝達を自在とす
る。
【0005】この様なオルネータ用クラッチ内蔵型プー
リ装置を使用する理由は、次の通りである。例えば、上
記駆動用エンジンがディーゼルエンジンであった場合、
アイドリング時等、低回転時にはクランクシャフトの回
転角速度の変動が大きくなる。この結果、上記クランク
シャフトの端部に固定した駆動プーリに掛け渡した無端
ベルト36の走行速度も細かく変動する事になる。一
方、この無端ベルト36により従動プーリ7aを介して
回転駆動されるオルタネータ1(図7)の回転軸3は、
この回転軸3並びにこの回転軸3に固定したロータ5及
び整流子6(図7)等の慣性質量に基づき、それ程急激
には変動しない。従って、上記従動プーリ7aを回転軸
3に対し単に固定した場合には、クランクシャフトの回
転角速度の変動に伴い、上記無端ベルト36と従動プー
リ7aとが両方向に擦れ合う傾向となる。この結果、こ
の従動プーリ7aと擦れ合う無端ベルト36に、繰り返
し異なる方向の応力が作用して、この無端ベルト36と
従動プーリ7aとの間に滑りが発生し易くなったり、或
はこの無端ベルト36の寿命が短くなったりする原因と
なる。
【0006】又、上述の様な従動プーリ7aの外周面と
無端ベルト36の内周面との摩擦に基づく無端ベルト3
6の寿命低下は、走行時に加減速を繰り返す事によって
も生じる。即ち、加速時には無端ベルト36側から従動
プーリ7a側に駆動力が伝達されるのに対し、減速時に
は上述の様に慣性に基づいて回転し続けようとする従動
プーリ7aに、上記無端ベルト36から制動力が作用す
る。この制動力と上記駆動力とは、上記無端ベルト36
の内周面に対して逆方向の摩擦力として作用するので、
やはり上記無端ベルト36の寿命低下の原因となる。特
に、トラックの様に排気ブレーキを備えた車両の場合に
は、アクセルオフ時に於けるクランクシャフトの回転低
下の減速度が著しく、上記制動力に基づいて上記無端ベ
ルト36の内周面に加わる摩擦力が大きくなる結果、上
記寿命低下が著しい。
【0007】そこで、上述の様な従動プーリ7aとし
て、上記オルタネータ用クラッチ内蔵型プーリ装置を使
用する事により、上記無端ベルト36の走行速度が一定
若しくは上昇傾向にある場合には、上記従動プーリ7a
から回転軸3への回転力の伝達を自在とし、反対に上記
無端ベルト36の走行速度が低下傾向にある場合には、
これら従動プーリ7aと回転軸3との相対回転を自在と
する。即ち、上記無端ベルト36の走行速度が低下傾向
にある場合には、上記従動プーリ7aの回転角速度を上
記回転軸3の回転角速度よりも遅くして、上記無端ベル
ト36と従動プーリ7aとの当接部が強く擦れ合う事を
防止する。この様にして、従動プーリ7aと無端ベルト
36との擦れ合い部に作用する応力の方向を一定にし、
この無端ベルト36と従動プーリ7aとの間に滑りが発
生したり、或はこの無端ベルト36の寿命が低下する事
を防止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のオル
タネータ用クラッチ内蔵型プーリ装置を構成する従動プ
ーリ7aは、鋼(鉄)の塊に旋削加工を施して充実構造
として成るものである為、重量が嵩み、一方向クラッチ
34の寿命確保が難しいものであった。即ち、比重の大
きな鋼により充実構造とした上記従動プーリ7aは、慣
性質量が大きく、上記一方向クラッチ34に加わる衝撃
が大きくなる。例えば車両が減速状態から加速状態に移
行する等により、それ迄スリーブ8の回転速度よりも遅
かった従動プーリ7aの回転速度が上記スリーブ8の回
転速度よりも早くなると、上記一方向クラッチ34が瞬
間的に繋がる。この一方向クラッチ34としてローラク
ラッチを使用した場合、繋がる瞬間には、このローラク
ラッチを構成する複数本のローラの転動面と、外輪の内
周面及び内輪の外周面とが衝突する。この衝突時、上記
転動面及び内外両周面には衝撃荷重が加わるが、この衝
撃荷重は、上記従動プーリ7aの慣性質量が大きい程大
きくなる。そして、上記衝撃荷重が大きくなる程、上記
転動面及び内外両周面にフレッチング等の損傷が発生し
易くなって、オルタネータ用クラッチ内蔵型プーリ装置
の寿命を低下させる原因となる。
【0009】この様な原因に基づくオルタネータ用クラ
ッチ内蔵型プーリ装置の寿命低下を防止する為には、図
8に示す様に、上記従動プーリ7aの直径を小さくし
て、この従動プーリ7aの慣性質量を小さくする事が考
えられる。但し、従動プーリ7aの直径を小さくする
と、この従動プーリ7aの外周面と無端ベルト36の内
周面との係り代が小さく(短く)なって、これら両周面
同士の間で滑りが発生するだけでなく、オルタネータ1
の回転軸3の回転速度を適正値にする事と、この回転軸
3を回転駆動する為のトルクを確保する事とが難しくな
る。即ち、走行用のエンジンにより駆動される無端ベル
ト36の速度は、このエンジンの回転数に比例する。
又、上記オルタネータ1に十分な発電能力を発揮させる
為の、上記回転軸3の回転速度は、上記エンジンの回転
速度に比べて早くない反面、この回転軸3を回転駆動す
る為には或る程度のトルクを要する。従って、上記従動
プーリ7aの直径は或る程度確保する必要があり、直径
を小さくする事による慣性質量の低減は、現実的ではな
い。本発明のオルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プー
リ装置は、この様な事情に鑑みて、従動プーリの直径を
小さくする事なく、この従動プーリの慣性質量を小さく
し、一方向クラッチであるローラクラッチの寿命を向上
させるべく発明したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のローラクラッチ
内蔵型プーリ装置は何れも、オルタネータの回転軸に外
嵌固定自在なスリーブと、このスリーブの周囲にこのス
リーブと同心に配置した従動プーリと、これらスリーブ
の外周面と従動プーリの内周面との間に設け、この従動
プーリに加わるラジアル荷重を支承しつつこれらスリー
ブと従動プーリとの相対回転を自在とするサポート軸受
と、上記スリーブの外周面と従動プーリの内周面との間
に設け、この従動プーリが上記スリーブに対し所定方向
に相対回転する傾向となる場合にのみ従動プーリとスリ
ーブとの間での回転力の伝達を自在とするローラクラッ
チとを備える。
【0011】特に、請求項1に記載したローラクラッチ
内蔵型プーリ装置の場合には、上記従動プーリは、その
内側に上記サポート軸受及びローラクラッチを装着する
内径側円筒部と、金属板にプレス加工を施す事により造
り、その外周面に無端ベルトの一部を掛け渡す外径側円
筒部と、この外径側円筒部と上記内径側円筒部とを互い
に同心に結合する連結部とを備える。そして、上記内径
側円筒部の外周面と上記外径側円筒部の内周面との間に
空間を介在させている。又、請求項2〜3に記載したロ
ーラクラッチ内蔵型プーリ装置の場合には、上記従動プ
ーリは軽合金製又は合成樹脂製である。更に、請求項5
に記載したローラクラッチ内蔵型プーリ装置の場合に
は、上記従動プーリは金属製で、その内側に上記サポー
ト軸受及びローラクラッチを装着する内径側円筒部と、
その外周面に無端ベルトの一部を掛け渡す外径側円筒部
と、この外径側円筒部と上記内径側円筒部とを互いに同
心に結合する連結部とを備える。そして、上記内径側円
筒部の外周面と上記外径側円筒部の内周面との間に空間
を介在させている。
【0012】
【作用】上述の様に構成する本発明のローラクラッチ内
蔵型プーリ装置の場合には、従動プーリの直径を確保し
たまま(小さくする事なく)、この従動プーリの慣性質
量を軽減できる。この為、ローラクラッチが繋がる瞬間
に、このローラクラッチの構成部品に加わる衝撃荷重を
小さくして、このローラクラッチの耐久性向上を図れ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜2は、請求項1、6、7に
対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。
スリーブ8は、全体を円筒状に形成しており、オルタネ
ータの回転軸3(図7〜8参照)の端部に外嵌固定し
て、この回転軸3と共に回転自在である。この為に図示
の例では、上記スリーブ8の中間部内周面に雌スプライ
ン部14を形成し、この雌スプライン部14と上記回転
軸3の端部外周面に形成した雄スプライン部(図示省
略)とを係合自在としている。尚、上記回転軸3とスリ
ーブ8との相対回転を防止する為の構造は、スプライン
に代えて、ねじ、或は非円筒面同士の嵌合、キー係合等
としても良い。
【0014】上述の様なスリーブ8の周囲には従動プー
リ7bを、このスリーブ8と同心に配置している。この
従動プーリ7bは、鋼板、アルミニウム合金板等の金属
素材にプレス加工、絞り加工、鍛造加工等の塑性加工を
施す事により、一体に造られており、内径側円筒部15
と外径側円筒部16と連結部17とを有する、断面略コ
字形に形成している。このうちの内径側円筒部15は、
その内側に次述するサポート軸受9、9及びローラクラ
ッチ10を装着する為、比較的厚肉に形成している。
又、上記外径側円筒部16は、内周面の幅方向に亙る断
面形状を波形として、上記内径側円筒部15と同心に配
置している。この様な外径側円筒部16の外周面には、
所謂ポリVベルトと呼ばれる無端ベルトの一部を掛け渡
す。更に、円輪状に形成された上記連結部17の外周縁
は上記外径側円筒部16の軸方向一端縁(図1の右端
縁)に、同じく内周縁は上記内径側円筒部15の軸方向
一端縁に、それぞれ連続させて、これら外径側円筒部1
6と内径側円筒部15とを互いに同心に結合している。
この様に上記連結部17によりそれぞれの一端部同士を
結合した状態で、上記内径側円筒部15の外周面と上記
外径側円筒部16の内周面との間には空間18が、全周
に亙って存在する。
【0015】前述の様に構成するスリーブ8の外周面と
上述の様に構成する従動プーリ7bの内周面との間に
は、1対のサポート軸受9、9と、1個のローラクラッ
チ10とを設けている。このうちのサポート軸受9、9
は、上記従動プーリ7bに加わるラジアル荷重を支承し
つつ上記スリーブ8と従動プーリ7bとの相対回転を自
在とする。図示の例では、大きなラジアル荷重を支承自
在とすべく、上記各サポート軸受9、9として、ころ軸
受を使用している。又、上記ローラクラッチ10は、上
記従動プーリ7bがスリーブ8に対して所定方向に回転
する傾向となる場合にのみ、従動プーリ7bとスリーブ
8との間での回転力の伝達を自在とする。
【0016】この様なローラクラッチ10を構成する
為、上記スリーブ8の中間部外周面にローラクラッチ用
内輪19を、締まり嵌めにより外嵌固定している。この
ローラクラッチ用内輪19は、軸受鋼等の硬質金属によ
り全体を円筒状に形成し、外周面は、図2に示す様な凹
凸を有するカム面20としている。又、上記各サポート
軸受9、9を構成する為、上記スリーブ8の両端部外周
面には、それぞれサポート軸受用内輪21、21を、締
まり嵌めにより外嵌固定している。やはり、軸受鋼等の
硬質金属により造った、これら各サポート軸受用内輪2
1、21は、それぞれ円筒部22の一端縁に外向フラン
ジ状の内輪側鍔部23を形成する事により、断面L字形
で全体を円筒状に形成している。この様な各サポート軸
受用内輪21、21は、上記内輪側鍔部23を互いに反
対側に位置させた状態で上記スリーブ8に締まり嵌めに
より外嵌し、それぞれの先端縁を上記ローラクラッチ用
内輪19の軸方向両端縁に突き当てている。
【0017】一方、上記従動プーリ7bの中間部内周面
には外輪12を、締まり嵌めにより内嵌固定している。
この外輪12は、やはり軸受鋼等の硬質金属製の板材に
プレス加工を施す等により、全体を円筒状に形成してお
り、軸方向両端縁に、それぞれ内向フランジ状の外輪側
鍔部24a、24bを形成している。尚、これら両外輪
側鍔部24a、24bのうち、一方(図1の左方)の外
輪側鍔部24aは、他の構成各部材と組み合わせる以前
に形成する為、上記外輪12の本体部分と同様の厚さ寸
法を有する。これに対して、他方(図1の右方)の外輪
側鍔部24bは、他の構成各部材と組み合わせた後に形
成する為、薄肉にしている。
【0018】そして、前記ローラクラッチ10は、上記
外輪12の中間部内周面と上記ローラクラッチ用内輪1
9の外周面とを含んで構成している。即ち、上記外輪1
2の中間部内周面と上記ローラクラッチ用内輪19の外
周面との間に、合成樹脂により籠型円筒状に形成した保
持器25と、それぞれ複数ずつのローラ11及びばね
(図示省略)とを設けている。又、保持器25の内周面
は上記ローラクラッチ用内輪19のカム面20と係合さ
せて、このローラクラッチ用内輪19に対する相対回転
を阻止している。又、上記各ローラ11は、それぞれ上
記保持器25に転動自在に保持している。又、上記ばね
は、それぞれ保持器25とローラ11との間に設けて、
これら各ローラ11を、円周方向に関して同方向に、弾
性的に押圧している。この様に、ローラクラッチ用内輪
19と、外輪12と、保持器25と、それぞれ複数個ず
つのローラ11及びばねとから成る、上記ローラクラッ
チ10は、周知の作用に基づき、上記ローラクラッチ用
内輪19を外嵌固定した前記スリーブ8と、上記外輪1
2を内嵌固定した前記従動プーリ7bとの間で、一方向
の回転運動のみを伝達自在とする。
【0019】又、前記各サポート軸受9、9は、前記各
サポート軸受用内輪21、21と上記外輪12の軸方向
両端部寄り部分とを含んで構成している。即ち、上記各
サポート軸受用内輪21、21の外周面と上記外輪12
の軸方向両端部寄り部分の内周面との間に、それぞれ合
成樹脂により籠型円筒状に形成された保持器26と、こ
の保持器26により転動自在に保持された複数のローラ
27とを配置して、ラジアルころ軸受を構成している。
【0020】又、前記各外輪側鍔部24a、24bの外
側面と前記各内輪側鍔部23、23の内側面との間に
は、それぞれフローティングワッシャ28、28を、こ
れら各外輪側鍔部24a、24bと内輪側鍔部23、2
3とに対する相対回転を自在に装着している。上記各フ
ローティングワッシャ28、28は、銅等の自己潤滑性
を有する金属、タフトライド処理した金属、或は含油メ
タル等の潤滑油を含浸させた金属材、若しくはポリアミ
ド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ四弗化エチレン樹脂
等の摩擦係数の低い合成樹脂により、円輪状に形成して
いる。この様なフローティングワッシャ28、28は、
上記各外輪側鍔部24a、24bと内輪側鍔部23、2
3との間に、緩く挟持している。又、このフローティン
グワッシャ28、28は、上記各サポート軸受用内輪2
1、21の外周面、又は上記従動プーリ7bの内周面に
より案内(ラジアル方向の変位を防止)する。
【0021】又、上記外輪12の軸方向端部内周面と上
記各サポート軸受用内輪21、21の外周面との間の隙
間は、それぞれシールリング29、29により塞いでい
る。これら各シールリング29、29はそれぞれ、鋼板
等の金属板を断面L字形で全体を円環状に形成した芯金
30と、ゴム、エラストマー等の弾性材31とから成
る。この様な上記各シールリング29、29は、上記弾
性材31の外径を弾性的に縮めた状態で、上記芯金30
を上記外輪12の両端部内周面に、締り嵌めにより内嵌
支持している。そして、各弾性材31、31にそれぞれ
複数本ずつ設けたシールリップの先端縁を、上記サポー
ト軸受用内輪21、21の中間部外周面、並びに上記各
外輪側鍔部24a、24bの内側面に摺接させている。
【0022】更に、上記外輪側、内輪側両鍔部24a、
24b、23とフローティングワッシャ28、28とを
設けた部分に、ラビリンスシールを設けている。即ち、
上記各内輪側鍔部23、23の外径を、前記従動プーリ
7bを構成する内径側円筒部15の内径よりも僅かに小
さくし、これら各内輪側鍔部23、23の外周縁を上記
内径側円筒部15の内周面に近接させている。又、上記
各フローティングワッシャ28、28の外径を上記内径
側円筒部15の内径よりも僅かに小さくし、これら各フ
ローティングワッシャ28、28の内径を上記各サポー
ト軸受用内輪21、21の円筒部22、22の外径より
も僅かに大きくして、これら各フローティングワッシャ
28、28の内外両周縁を、上記各円筒部22、22の
外周面又は上記内径側円筒部15の内周面に近接させて
いる。更に、上記各外輪側鍔部24a、24bの内径
を、上記各円筒部22、22の外径よりも僅かに大きく
して、これら各外輪側鍔部24a、24bの内周縁と各
円筒部22、22の外周面とを近接させている。これら
各部材の周縁と周面との近接部分は、それぞれラビリン
スシールとして機能し、周囲に存在する塵芥等の異物
が、上記各シールリング29、29側に入り込む事に対
する抵抗となる。
【0023】上述の様に構成する本例のローラクラッチ
内蔵型プーリ装置により、例えばエンジンのクランクシ
ャフトによりオルタネータ1の回転軸3を回転駆動する
場合には、この回転軸3の端部でオルタネータ1のハウ
ジング2(図7)から突出した部分に、前記スリーブ8
を外嵌固定する。そして、上記クランクシャフトの端部
に固定した駆動シャフトと上記従動プーリ7bとの間
に、無端ベルトを掛け渡す。この際、上記回転軸3の回
転方向に関して、上記従動プーリ7bの回転角速度が回
転軸3の回転角速度よりも早くなる傾向の場合に、前記
ローラクラッチ10がロックされ、上記従動プーリ7b
の回転が上記スリーブ8を介して上記回転軸3に伝達さ
れる様に、その装着方向を規制する。逆に言えば、上記
回転軸3の回転方向に関して、上記従動プーリ7bの回
転角速度が回転軸3の回転角速度よりも遅い場合には、
上記ローラクラッチ10がフリーとなり、上記従動プー
リ7bと上記回転軸との間で回転力の伝達が行なわれな
い様にする。
【0024】特に、本例のローラクラッチ内蔵型プーリ
装置の場合には、上記従動プーリ7bの直径を確保した
まま(小さくする事なく)、この従動プーリ7bの慣性
質量を軽減できる。即ち、上記無端ベルトの一部を掛け
渡すべき前記外径側円筒部16は薄肉であり、この外径
側円筒部16の慣性質量は限られたものである。又、こ
の外径側円筒部16の内周面と前記内径側円筒部15の
外周面との間には空間18が存在する。従って、上記回
転軸3を駆動する為のトルクを確保すべく、上記外径側
円筒部16の直径を確保しても、上記従動プーリ7bの
回転に伴うモーメントが徒に大きくなる事はない。この
為、上記ローラクラッチ10が繋がる(ロックする)瞬
間にローラ11、外輪12、ローラクラッチ用内輪19
等、このローラクラッチ10の構成部品に加わる衝撃荷
重を小さくして、このローラクラッチ10の耐久性向上
を図れる。
【0025】更に、図示の例の場合には、周囲に存在す
る塵芥等の異物により構成各部材が摩耗する事を防止し
て、十分な耐久性を確保できる。即ち、外輪側鍔部24
a、24bと内輪側鍔部23、23とに対する相対回転
を自在に装着したフローティングワッシャ28、28
は、前記外輪12と上記各サポート軸受用内輪21、2
1との間に作用するスラスト荷重を支承しつつ、上記外
輪側鍔部24a、24bと内輪側鍔部23、23との互
いに対向する面が摩耗する事を防止する。即ち、前記ロ
ーラクラッチ10には、スリーブ8と従動プーリ7bと
の間での回転力の伝達方向を規制する機能はあるが、こ
れらスリーブ8と従動プーリ7bとがスラスト方向にず
れる事を防止する機能はない。又、それぞれがラジアル
ころ軸受である、前記各サポート軸受9、9は、大きな
ラジアル荷重を支承する機能を有する反面、やはり上記
スリーブ8と従動プーリ7bとがスラスト方向にずれる
事を防止する機能はない。そこで、図示のローラクラッ
チ内蔵型プーリ装置の場合には、上記各外輪側鍔部24
a、24bと、内輪側鍔部23、23と、フローティン
グワッシャ28、28とにより、上記スリーブ8と従動
プーリ7bとがスラスト方向にずれる事を防止してい
る。しかも、それぞれが硬質金属により造られた上記各
外輪側鍔部24a、24bと内輪側鍔部23、23とが
直接擦れ合う事を防止して、これら各鍔部24a、24
b、23の摩耗防止を図ると同時に、上記スリーブ8と
従動プーリ7bとの相対変位が円滑に行なわれる様にし
ている。
【0026】又、上記外輪12の両端部には、それぞれ
シールリング29、29を装着している。これら各シー
ルリング29、29は、上記外輪12の両端部内周面と
上記各サポート軸受用内輪21、21の中間部外周面と
の間の隙間を塞ぎ、上記各サポート軸受9、9及びロー
ラクラッチ10の設置部分に塵芥等の異物が進入する事
を防止する。そして、これら各サポート軸受9、9及び
ローラクラッチ10の構成部品の摩耗防止に寄与する。
特に、図示の例の場合には、これら各シールリング2
9、29の外側部分に、それぞれ複数段のラビリンスシ
ールを設けている為、上記各シールリング29、29の
外側に達する異物の量自体が少なくなる。この為、これ
ら各シールリング29、29を越えて上記サポート軸受
9、9及びローラクラッチ10の設置部分に達する異物
の量が極く少なくなる。この結果、これら各サポート軸
受9、9及びローラクラッチ10の構成部品の摩耗防止
効果をより一層向上させる事ができる。
【0027】次に、図3は、請求項1に対応する、本発
明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合に
は、スリーブ8aの片側(図3の左側)半部に直接内輪
軌道並びに内輪側鍔部23aを形成して、当該部分のサ
ポート軸受用内輪を省略している。そして、上記内輪側
鍔部23a、並びに上記スリーブ8aの他側(図3の右
側)に外嵌固定したサポート軸受用内輪21に形成した
内輪側鍔部23の外周縁部を、従動プーリ7cを構成す
る内径側円筒部15aの端面に対向させて、上記スリー
ブ8aと従動プーリ7cとがスラスト方向にずれる事を
防止している。又、外輪12(図1)を省略している。
そして、サポート軸受9a、9aの為の外輪軌道、並び
にローラクラッチ10aの為のカム面を、上記内径側円
筒部15aの内周面に直接形成している。尚、本例の場
合、フローティングワッシャ28、28及びシールリン
グ29、29(図1)を省略しているが、これらフロー
ティングワッシャ28、28及びシールリング29、2
9を設けても良い。又、上記各サポート軸受9a、9a
に玉軸受を用いる事もできる。その他の構成及び作用
は、上述した第1例の場合と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0028】次に、図4〜5は、請求項4、6、7に対
応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本
例の場合、従動プーリ7dは、金属製で円筒状のスリー
ブ32と、このスリーブ32の周囲に結合固定したプー
リ本体33とから成る。このうちのプーリ本体33は、
合成樹脂を射出成形する事により、或はアルミニウム合
金、マグネシウム合金等の軽合金をダイキャスト成形す
る事により、上記スリーブ32の周囲に設けている。上
記プーリ本体33は、上記スリーブ32と共に内径側円
筒部15bを構成する小径円筒部37の中間部外周面
と、外径側円筒部16aの中間部内周面とを、円輪状の
連結部17aにより互いに一体的に連結して成る。そし
て、上記小径円筒部37の両端部外周面と上記外径側円
筒部16aの両端部内周面との間に、ぞれぞれ環状の空
間18a、18aを、全周に亙り連続して、或は間欠的
に設けている。間欠的に設ける場合には、円周方向に隣
り合う空間同士の間が補強リブとなる。又、上記外径側
円筒部16aの外周面の断面形状は、この外周面に掛け
渡す無端ベルトの内周面と係合させるべく、波形に形成
している。
【0029】上述の様なプーリ本体33と上記スリーブ
32とは、このプーリ本体33の成形時に、上記スリー
ブ32を成形用の型内にセットしておく事により、互い
に非分離に、且つ相対回転を阻止した状態で結合する。
この為に本例の場合には、上記スリーブ32の外周面に
凹溝35を、全周に亙り蛇行した状態で設けたり、或は
円周方向一部に設けたりしている。この様な凹溝35内
には、上記プーリ本体33の成形時に、上記合成樹脂又
は軽合金の一部が入り込んで固化し、固化後は上記プー
リ本体33とスリーブ32との分離防止と相対回転防止
とを図る。
【0030】上述の様にしてスリーブ32の周囲にプー
リ本体33を結合固定して成る従動プーリ7dの内径側
には、前述した第1例の場合と同様に、サポート軸受
9、9及びローラクラッチ10等を設け、本発明のオル
タネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置とする。
尚、本例の場合には、上記プーリ本体33を構成する合
成樹脂或は軽合金の比重が軽い為、必ずしも上記空間1
8a、18aを設けなくても良い。従動プーリ7d以外
の部分の構造及び作用は、前述した第1例の場合と同様
であるから、同等部分には同一符号を付して重複する説
明を省略する。
【0031】次に、図6は、請求項5、6、7に対応す
る、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の
場合には、従動プーリ7eを、鋼、アルミニウム合金、
マグネシウム合金等の金属材の塊に旋削加工を施して、
断面コ字形で全体を円環状に一体形成している。即ち、
この従動プーリ7eは、片側面(図6の左側面)の直径
方向中間部の肉を旋削加工により除去する事により、内
径側円筒部15cと外径側円筒部16bと連結部17c
とを有する、断面略コ字形に形成している。そして、上
記肉を除去した、内径側円筒部15cの外周面と外径側
円筒部16bの内周面との間部分を、全周に亙って連続
する空間18bとしている。従動プーリ7e以外の部分
の構造及び作用は、前述した第1例の場合と同様である
から、同等部分には同一符号を付して重複する説明を省
略する。
【0032】
【発明の効果】本発明のオルタネータ用ローラクラッチ
内蔵型プーリ装置は、以上に述べた通り構成され作用す
るので、従動プーリを回転駆動する為の無端ベルトの寿
命延長効果を確保し、しかも、オルタネータ用ローラク
ラッチ内蔵型プーリ装置自体の耐久性向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面
図。
【図2】ローラクラッチ用内輪のみを取り出して図1の
側方から見た図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す部分断面
図。
【図4】同第3例を示す部分断面図。
【図5】第3例に使用するスリーブの平面図。
【図6】本発明の実施の形態の第4例を示す部分断面
図。
【図7】従来から知られているオルタネータの1例を示
す断面図。
【図8】従来構造の1例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 オルタネータ 2 ハウジング 3 回転軸 4 転がり軸受 5 ロータ 6 整流子 7、7a、7b、7c、7d、7e 従動プーリ 8、8a スリーブ 9、9a、9b サポート軸受 10、10a ローラクラッチ 11 ローラ 12 外輪 13 内輪 14 雌スプライン部 15、15a、15b、15c 内径側円筒部 16、16a、16b 外径側円筒部 17、17a、17c 連結部 18、18a、18b 空間 19 ローラクラッチ用内輪 20 カム面 21 サポート軸受用内輪 22 円筒部 23、23a 内輪側鍔部 24a、24b 外輪側鍔部 25 保持器 26 保持器 27 ローラ 28 フローティングワッシャ 29 シールリング 30 芯金 31 弾性材 32 スリーブ 33 プーリ本体 34 一方向クラッチ 35 凹溝 36 無端ベルト 37 小径円筒部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルタネータの回転軸に外嵌固定自在な
    スリーブと、このスリーブの周囲にこのスリーブと同心
    に配置した従動プーリと、これらスリーブの外周面と従
    動プーリの内周面との間に設け、この従動プーリに加わ
    るラジアル荷重を支承しつつこれらスリーブと従動プー
    リとの相対回転を自在とするサポート軸受と、上記スリ
    ーブの外周面と従動プーリの内周面との間に設け、この
    従動プーリが上記スリーブに対し所定方向に相対回転す
    る傾向となる場合にのみ従動プーリとスリーブとの間で
    の回転力の伝達を自在とするローラクラッチとを備え、
    上記従動プーリは、その内側に上記サポート軸受及びロ
    ーラクラッチを装着する内径側円筒部と、金属板にプレ
    ス加工を施す事により造り、その外周面に無端ベルトの
    一部を掛け渡す外径側円筒部と、この外径側円筒部と上
    記内径側円筒部とを互いに同心に結合する連結部とを備
    え、上記内径側円筒部の外周面と上記外径側円筒部の内
    周面との間に空間を介在させているオルタネータ用ロー
    ラクラッチ内蔵型プーリ装置。
  2. 【請求項2】 オルタネータの回転軸に外嵌固定自在な
    スリーブと、このスリーブの周囲にこのスリーブと同心
    に配置した従動プーリと、これらスリーブの外周面と従
    動プーリの内周面との間に設け、この従動プーリに加わ
    るラジアル荷重を支承しつつこれらスリーブと従動プー
    リとの相対回転を自在とするサポート軸受と、上記スリ
    ーブの外周面と従動プーリの内周面との間に設け、この
    従動プーリが上記スリーブに対し所定方向に相対回転す
    る傾向となる場合にのみ従動プーリとスリーブとの間で
    の回転力の伝達を自在とするローラクラッチとを備え、
    上記従動プーリは軽合金製であるオルタネータ用ローラ
    クラッチ内蔵型プーリ装置。
  3. 【請求項3】 オルタネータの回転軸に外嵌固定自在な
    スリーブと、このスリーブの周囲にこのスリーブと同心
    に配置した従動プーリと、これらスリーブの外周面と従
    動プーリの内周面との間に設け、この従動プーリに加わ
    るラジアル荷重を支承しつつこれらスリーブと従動プー
    リとの相対回転を自在とするサポート軸受と、上記スリ
    ーブの外周面と従動プーリの内周面との間に設け、この
    従動プーリが上記スリーブに対し所定方向に相対回転す
    る傾向となる場合にのみ従動プーリとスリーブとの間で
    の回転力の伝達を自在とするローラクラッチとを備え、
    上記従動プーリは合成樹脂製であるオルタネータ用ロー
    ラクラッチ内蔵型プーリ装置。
  4. 【請求項4】 従動プーリは、その内側に上記サポート
    軸受及びローラクラッチを装着する内径側円筒部と、そ
    の外周面に無端ベルトの一部を掛け渡す外径側円筒部
    と、この外径側円筒部と上記内径側円筒部とを互いに同
    心に結合する連結部とを備え、上記内径側円筒部の外周
    面と上記外径側円筒部の内周面との間に空間を介在させ
    ている、請求項2〜3の何れかに記載したオルタネータ
    用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置。
  5. 【請求項5】 オルタネータの回転軸に外嵌固定自在な
    スリーブと、このスリーブの周囲にこのスリーブと同心
    に配置した従動プーリと、これらスリーブの外周面と従
    動プーリの内周面との間に設け、この従動プーリに加わ
    るラジアル荷重を支承しつつこれらスリーブと従動プー
    リとの相対回転を自在とするサポート軸受と、上記スリ
    ーブの外周面と従動プーリの内周面との間に設け、この
    従動プーリが上記スリーブに対し所定方向に相対回転す
    る傾向となる場合にのみ従動プーリとスリーブとの間で
    の回転力の伝達を自在とするローラクラッチとを備え、
    上記従動プーリは金属製で、その内側に上記サポート軸
    受及びローラクラッチを装着する内径側円筒部と、その
    外周面に無端ベルトの一部を掛け渡す外径側円筒部と、
    この外径側円筒部と上記内径側円筒部とを互いに同心に
    結合する連結部とを備え、上記内径側円筒部の外周面と
    上記外径側円筒部の内周面との間に空間を介在させてい
    るオルタネータ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置。
  6. 【請求項6】 スリーブの中間部に外嵌固定したローラ
    クラッチ用内輪と、このスリーブに外嵌した、少なくと
    も1個のサポート軸受用内輪と、従動プーリに内嵌固定
    した外輪とを備え、ローラクラッチは、この外輪の中間
    部内周面と上記ローラクラッチ用内輪の外周面とを含ん
    で構成しており、サポート軸受は、上記サポート軸受用
    内輪と上記外輪の軸方向端部寄り部分とを含んで構成し
    ており、上記外輪の端部に内向フランジ状の外輪側鍔部
    を、上記サポート軸受用内輪の端部でこの外輪側鍔部と
    対向する部分に外向フランジ状の内輪側鍔部を、それぞ
    れ形成しており、これら外輪側鍔部と内輪側鍔部との間
    にフローティングワッシャを、これら外輪側鍔部と内輪
    側鍔部とに対する相対回転を自在に装着している、請求
    項1〜5の何れかに記載したオルタネータ用ローラクラ
    ッチ内蔵型プーリ装置。
  7. 【請求項7】 スリーブの中間部に外嵌固定したローラ
    クラッチ用内輪と、このスリーブに外嵌した、少なくと
    も1個のサポート軸受用内輪と、従動プーリに内嵌固定
    した外輪とを備え、ローラクラッチは、この外輪の中間
    部内周面と上記ローラクラッチ用内輪の外周面とを含ん
    で構成しており、サポート軸受は、上記サポート軸受用
    内輪と上記外輪の軸方向端部寄り部分とを含んで構成し
    ており、上記外輪の軸方向端部内周面と上記サポート軸
    受用内輪の外周面との間の隙間はシールリングにより塞
    いでいる、請求項1〜6の何れかに記載したオルタネー
    タ用ローラクラッチ内蔵型プーリ装置。
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