JP2004186316A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数を削減し、各領域のトランジスタの機能を向上させる。
【解決手段】不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の三領域でゲート絶縁膜21a 、21b の厚さを2種類にした。
【選択図】 図1
【解決手段】不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の三領域でゲート絶縁膜21a 、21b の厚さを2種類にした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特に浮遊ゲートを有する不揮発性メモリのセルアレイ領域と周辺回路領域のトランジスタのゲート酸化膜の構造およびその形成方法に関するもので、例えばNOR 型フラッシュメモリに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、浮遊ゲートを有する不揮発性メモリ、例えばNOR 型フラッシュメモリにおいては、セルアレイのセルトランジスタと周辺回路部のトランジスタにそれぞれ要求される特性が異なることから、それぞれのゲート絶縁膜の厚さが異なっている。また、周辺回路部は、高電圧(書込み電圧など)が印加される高電圧系回路のトランジスタとそれ以外の低電圧系回路のトランジスタとで、それぞれのゲート絶縁膜の厚さが異なっている。
【0003】
図37は、従来のNOR 型フラッシュメモリにおけるセルアレイ領域と周辺回路部の高電圧系回路領域と低電圧系回路領域とでそれぞれのゲート酸化膜の厚さが異なる様子を示す断面図である。
【0004】
ここで、10はシリコン基板、11はnウェル、12はpウェル、13は素子分離膜、21a,21b,21c はそれぞれ厚さが異なるゲート酸化膜(シリコン酸化膜)、22、23、24はそれぞれの厚さが異なる第1層多結晶シリコン膜、26は第2層多結晶シリコン膜、27はセルトランジスタのゲート間絶縁膜(ONO膜)、28は第3層多結晶シリコン膜である。
【0005】
しかし、上記したように厚さの異なる3種のゲート酸化膜21a,21b,21c を有する従来のNOR 型フラッシュメモリには、次のような問題点がある。
【0006】
第1の問題点は、厚さの異なる3種のゲート酸化膜21a,21b,21c を形成するので、複雑で多くの工程を必要とする。
【0007】
第2の問題点は、ゲート酸化膜を形成するための熱工程が多い(3工程)ので、ウェル領域11,12 やチャネル領域にドープした不純物が上記熱工程で拡散し、所望の不純物プロファイルが得られなくなり、チャネルの制御が困難になり、トランジスタのチャネル長の微細化を阻害する原因となっていた。
【0008】
第3の問題点は、周辺回路部の高電圧系回路のトランジスタのゲート酸化膜21c が厚い(14nm以上)ので、ゲート酸化膜形成用の熱酸化時間が長くなり、ウェル領域11,12 やチャネル領域にドープした不純物が拡散し、所望の不純物プロファイルが得られなり、チャネルの制御が困難になり、トランジスタのチャネル長の微細化を阻害する原因となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の浮遊ゲートを有する不揮発性メモリは、セルアレイと高電圧系回路と低電圧系回路におけるそれぞれのゲート酸化膜の厚さが異なることに伴う様々な問題があった。
【0010】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数の削減および各領域のトランジスタの機能を向上させることが可能となる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の半導体装置は、不揮発性メモリのセルアレイ領域、周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を有する半導体装置において、前記セルアレイ領域のトランジスタのゲート絶縁膜および前記高電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として同時に形成された第1のゲート絶縁膜と、前記低電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として形成され、前記第1のゲート絶縁膜よりは膜厚が薄い第2のゲート絶縁膜とを具備することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記半導体基板のセルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは、同じ膜厚の第1のゲート酸化膜を有し、前記低電圧系回路領域のトランジスタは、前記第1のゲート酸化膜よりは膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を有することを特徴とする。
【0013】
なお、本発明の半導体装置の製造方法は、様々な実施態様がある。
【0014】
第1の実施態様は、素子分離領域の形成前にセルトランジスタの浮遊ゲートの最下層および周辺回路トランジスタのゲート電極の最下層を形成する素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用することを特徴とする。
【0015】
第2の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行い、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0016】
第3の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うようにし、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0017】
第4の実施態様は、素子分離領域の形成後にセルトランジスタの浮遊ゲートおよび周辺回路トランジスタのゲート電極を形成する素子分離領域先作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用することを特徴とする。
【0018】
第5の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用することを特徴とする。
【0019】
第6の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0020】
第7の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0021】
第8の実施態様は、素子分離領域先作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
本発明は、例えばNOR 型フラッシュメモリにおいて、データの書込み電圧を下げることにより、周辺回路部の高電圧系回路のトランジスタのゲート酸化膜をセルトランジスタのゲート酸化膜と同一厚さまで薄膜化することが可能になる。
【0024】
これにより、高電圧系回路のゲート酸化膜をセルアレイのゲート酸化膜と同種にすることが可能になり、工程数の削減および高電圧系回路のトランジスタの機能の向上が可能となる。
【0025】
以下、ゲート電極と素子分離領域(本例では、STI;Shallow Trench Isolation構造)の形成工程との前後関係、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域(セルアレイ領域および高電圧系回路領域)を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布するか否か、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うか否かなどの組み合わせによる複数の実施形態を説明する。
【0026】
<第1の実施形態>
第1の実施形態は、素子分離領域の形成前にセルトランジスタの浮遊ゲートの最下層および周辺回路トランジスタのゲート電極の最下層を形成する工程(STI後作り方式)、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用したものである。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域の断面を示す。
【0028】
図1において、10はシリコン基板、11はnウェル、12はpウェル、14は拡散層、21a,21b はそれぞれ厚さが異なるゲート酸化膜(シリコン酸化膜)、22、24はそれぞれの厚さが異なる第1層多結晶シリコン膜、26a は不純物としてPがドープされた第2層多結晶シリコン膜、27はセルトランジスタのゲート間絶縁膜(ONO膜)、28は第3層多結晶シリコン膜である。
【0029】
図2〜図12は、図1のNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域について、図1の紙面に直交する方向の断面を示す。
【0030】
まず、図2に示すように、素子分離領域の形成前に、各回路領域(セルアレイ領域、高電圧系回路領域および低電圧系回路領域)のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路部のチャネル領域を形成する。
【0031】
次に、素子分離領域形成前に、基板全面に、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に必要な例えば11nm程度の第1のゲート酸化膜21a を形成する。
【0032】
次に、図3に示すように、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜22およびシリコン酸化膜23を全面に順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いてセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆い、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜23、多結晶シリコン膜22とゲート絶縁膜21a をエッチング除去する。これにより、第1の多結晶シリコン膜22は、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に第1層多結晶シリコン膜として残り、セルアレイ領域では、浮遊ゲートの最下層となり、高電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。
【0033】
なお、上記リソグラフィ工程に際して、仮にセルアレイ領域のゲート酸化膜21a 上にレジストを直接に塗布すると、ゲート酸化膜21a の信頼性が低下するおそれがあるので、図3に示したように、レジスト塗布前に、ゲート酸化膜21a 上に多結晶シリコン膜22とシリコン酸化膜23を堆積しておく。
【0034】
次に、図4に示すように、熱酸化を行って低電圧系回路領域のゲート酸化膜21b を例えば7nm程度形成する。次に、図5に示すように、不純物がドープされていない第2の多結晶シリコン膜24を全面に堆積する。
【0035】
次に、図6に示すように、リソグラフィ技術またはCMP(化学的機械研磨)技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に積層されている第2の多結晶シリコン膜24とその下のシリコン酸化膜23を除去する。これにより、第2の多結晶シリコン膜24は、低電圧系回路領域に第1層多結晶シリコン膜として残り、低電圧系回路領域のゲート電極の最下層となる。
【0036】
ここまでの製造工程によれば、従来必要であった3種のゲート酸化膜形成用の3つの熱酸化工程を、2種のゲート酸化膜形成用の2つの熱酸化工程に削減でき、工程数を削減することができる。また、ウェル領域11,12 やチャネル不純物の拡散の抑制を実現でき、各回路のトランジスタの性能を向上させることができる。
【0037】
次に、図7に示すように、シリコン窒化膜25とシリコン酸化膜(図示せず)を堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。
【0038】
上記素子分離溝を形成する際、その断面が逆テーパ状になると、後で素子分離絶縁膜13を完全に埋め込むことが困難になるので、素子分離溝の側面が垂直になるように(後で埋め込む素子分離絶縁膜13の側面が垂直になるように)形成することが好ましい。
【0039】
次に、図8に示すように、シリコン窒化膜25を剥離し、不純物(例えばP)をドープした第2層多結晶シリコン膜26a を埋め込む。
【0040】
次に、図9に示すように、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において第3の多結晶シリコン膜(第3層多結晶シリコン膜)26a を素子分離領域上で分離エッチングを行う。セルアレイ領域では、第1層多結晶シリコン膜22と第2層多結晶シリコン膜26a の積層膜が浮遊ゲートとなるが、この段階では図面に直交する方向については、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離は行わない。
【0041】
次に、図10に示すように、メモリセルの浮遊ゲートとその上に形成される制御ゲートを分離するゲート間絶縁膜(例えばONO膜)27を基板全面に形成する。
【0042】
次に、図11に示すように、リソグラフィ技術を用いて周辺回路領域のゲート間絶縁膜27の全て(一部でもよい)をエッチング除去した後、第4の多結晶シリコン膜(第3層多結晶シリコン膜)28を全面に堆積する。この第4の多結晶シリコン膜28は、セルアレイ領域では制御ゲートになり、周辺回路領域ではゲート電極の最上層となる。但し、前記した周辺回路領域のゲート間絶縁膜27のエッチング除去は、第2層多結晶シリコン膜26a に直接にゲート電極のコンタクトを形成することで省略可能である。
【0043】
続いて、図12およびその図面に直交する方向の断面に相当する図1に示すように、各部のゲート電極のパターン加工を行う。この際、セルアレイ領域では、第3層多結晶シリコン膜28をワード線として連続する制御ゲートとしてパターン加工し、これに自己整合的に第2層多結晶シリコン膜26a および第1層多結晶シリコン膜22をパターン加工し、図1に示すように、各メモリセル毎の浮遊ゲートを分離する。また、周辺回路領域では、第3層多結晶シリコン膜28、第2層多結晶シリコン膜26a および第1層多結晶シリコン膜22あるいは24をパターン加工して各ゲート電極を形成する。
【0044】
その後、ドレイン・ソース用の不純物濃度を最適に設定した拡散層14をp型ウェル12に選択的に形成した後、制御ゲート、ゲート電極および拡散層14にコンタクトを形成する。
【0045】
上記した第1の実施形態のNOR 型フラッシュメモリによれば、セルアレイ領域のゲート酸化膜と高電圧系回路領域のゲート酸化膜を同種のものとすることにより、従来必要であった3種以上のゲート酸化膜形成用の熱酸化工程を最低で2種に削減することができる。したがって、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数を削減することが可能になる。
【0046】
また、ゲート酸化膜の形成に付随した熱工程を削減することができるので、ウェル領域やチャネル領域の不純物の拡散を抑えることができ、各回路領域のトランジスタの性能を向上させることが可能になる、つまり、高性能の周辺回路を搭載することが可能になる。
【0047】
<第2の実施形態>(図13〜図18)
第2の実施形態は、第1の実施形態の工程の一部を変形し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行い、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成した例を示す。
【0048】
まず、第1の実施形態で説明した図2〜図6までの工程と同様の工程を実施し、図13に示すように、第1層多結晶シリコン膜22、24を形成する。この際、図13中に示す第1層多結晶シリコン膜22、24を、図6中に示した第1層多結晶シリコン膜22、24に比べて厚く形成する。
【0049】
次に、図14に示すように、セルアレイ領域の第1層多結晶シリコン膜22のメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜13により完全に自己整合的に行う。このためには、まず、第1の実施形態で説明した図7に示した工程と同様に、シリコン窒化膜(図示せず)とシリコン酸化膜(図示せず)を堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。この際、素子分離溝をその側面が垂直になるように形成し、素子分離絶縁膜13の側面が垂直状態になるように形成する。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。このようにして、浮遊ゲートに対して自己整合的な構造(SA−STI 構造)の素子分離領域が形成される。
【0050】
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域を除く領域をレジスト(図示せず)で覆い、セルアレイ領域の浮遊ゲートとなる第1層多結晶シリコン膜22に不純物イオン(例えばP)を注入する。ここで、Pがドープされた第1層多結晶シリコン膜を22a で表わす。
【0051】
次に、図15に示すように、セルアレイ領域の素子分離絶縁膜13を全面エッチングし、第1層多結晶シリコン膜22a の側面の上部を露出させる。
【0052】
次に、図16に示すように、全面にゲート間絶縁膜(ONO膜)27を形成する。
【0053】
次に、図17に示すように、リソグラフィ技術を用いて周辺回路領域のゲート間絶縁膜27をエッチング除去する。
【0054】
次に、図18に示すように、第2層ゲート電極材料膜である多結晶シリコン膜28を全面に堆積する。この多結晶シリコン膜28は、セルアレイ領域の制御ゲートとなり、周辺回路領域では第1層多結晶シリコン膜22または24と共にゲート電極となるものであり、その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0055】
上記した第2の実施形態によれば、セルアレイ領域において第1層多結晶シリコン膜22a のみによる浮遊ゲートが自己整合的に分離されるので、セルサイズの縮小が可能になる。また、第1層多結晶シリコン膜22a による浮遊ゲートは、素子分離絶縁膜13には延在してないが、その側面の上部にも制御ゲート28が対向するように形成されているので、制御ゲート28と浮遊ゲート22の間の結合容量を大きく確保することができる。
【0056】
<第3の実施形態>(図19〜図20)
第3の実施形態は、第1の実施形態の工程の一部を変形し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うようにし、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成した例を示す。
【0057】
まず、第1の実施形態で説明した図2〜図8までの工程と同様の工程を実施し、図19に示すように、Pを含有した第2層多結晶シリコン膜26a を形成する。
【0058】
次に、図20に示すように、CMP法を用いて第2層多結晶シリコン膜26a を平坦化する。これにより、セルアレイ領域において素子分離絶縁膜13に挟まれたメモリセル領域のみに自己整合的に第2層多結晶シリコン膜26a を残して第1層多結晶シリコン膜22と共に浮遊ゲートを形成することができる。
【0059】
その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0060】
<第4の実施形態>(図21〜図28)
第4の実施形態は、第1の実施形態と比べて、素子分離領域の形成後にセルトランジスタの浮遊ゲートおよび周辺回路トランジスタのゲート電極を形成するように変更したSTI 先作り方式の一例を示す。
【0061】
まず、図21に示すように、基板全面にシリコン酸化膜21d を形成後、素子分離領域形成前に各回路領域のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路のチャネル領域を形成する。
【0062】
次に、図22に示すように、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。
【0063】
なお、この段階で形成された素子分離溝および素子分離絶縁膜13は、第1の実施形態の図7に示した工程で形成された素子分離溝および素子分離絶縁膜13と比べて浅いので、製造が容易である。
【0064】
次に、図23に示すように、前記シリコン酸化膜21d を剥離した後、基板全面に、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に必要な例えば11nm程度の第1のゲート酸化膜21a を形成する。
【0065】
次に、図24に示すように、基板全面に、Pを含有した第1層多結晶シリコン膜22とシリコン酸化膜23を順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜23、多結晶シリコン膜22およびゲート絶縁膜21a をエッチング除去する。ここで、Pを含有した多結晶シリコン膜22は、セルアレイ領域では浮遊ゲートとなり、高電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。
【0066】
次に、図25に示すように、熱酸化を行って、低電圧系回路のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。
【0067】
次に、図26に示すように、基板全面に第2層多結晶シリコン膜24を堆積する。この時、低電圧系回路に堆積された多結晶シリコン膜24はゲート電極の最下層となるが、セルアレイ領域および高電圧系回路の酸化膜23上に積層された多結晶シリコン膜24は不要である。
【0068】
そこで、図27に示すように、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域と高電圧系回路領域に積層されている多結晶シリコン膜24およびその下の酸化膜23上を除去する。
【0069】
ここまでの製造工程によれば、従来必要であった3種のゲート酸化膜形成用の3つの熱酸化工程を、2種のゲート酸化膜形成用の2つの熱酸化工程に削減でき、工程数を削減することができる。また、ウェル領域11,12 やチャネル不純物の拡散の抑制を実現でき、各回路のトランジスタの性能を向上させることができる。
【0070】
次に、図28に示すように、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において第1層多結晶シリコン膜22を素子分離領域上で分離エッチングを行う。セルアレイ領域では、第1層多結晶シリコン膜22が浮遊ゲートとなるが、この段階では図面に直行する方向については、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離は行わない。その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0071】
<第5の実施形態>(図29〜図32)
第5の実施形態は、第1〜第3の実施形態と同様にSTI 後作り方式を採用し、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用した(第1〜第3の実施形態とは異なる)例を示す。
【0072】
まず、図29に示すように、基板全面にシリコン酸化膜21d を形成後、素子分離領域形成前に各回路領域のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路のチャネル領域を形成する。
【0073】
次に、前記シリコン酸化膜21d を剥離した後、図30に示すように、基板全面に5nm程度のゲート絶縁膜21e を形成した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にゲート絶縁膜21e を残す。この際、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d を覆うようにレジスト(図示せず)を直接に塗布して行うので、第1の実施形態のようにシリコン酸化膜21d 上に多結晶シリコン膜を介してレジストを塗布する場合よりも工程が簡単である。
【0074】
次に、前記レジストを除去した後、図31に示すように、熱酸化を行い、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。この時、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21e は、追加酸化されて11nm程度の第1のゲート酸化膜21a になる。
【0075】
次に、図32に示すように、全面に多結晶シリコン膜22を堆積し、さらに、シリコン窒化膜25とシリコン酸化膜(図示せず)を順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0076】
<第6の実施形態>
第6の実施形態は、第5の実施形態に係る図29〜図31に示した工程と、第2の実施形態に係る図13〜図18に示した工程を組み合わせたものである。
【0077】
したがって、STI 後作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して、他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用し、第2の実施形態と同様に、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成することが可能になる。
【0078】
<第7の実施形態>
第7の実施形態は、第5の実施形態に係る図29〜図31に示した工程と、第3の実施形態に係る図19〜図20に示した工程を組み合わせたものである。
【0079】
したがって、STI 後作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して、他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成することが可能になる。
【0080】
<第8の実施形態>(図33〜図36)
第8の実施形態は、第4の実施形態中の図21〜図22に示した工程と、第5の実施形態中の図30〜図32に示した工程を組み合わせたものである。
【0081】
即ち、STI 先作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際して、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用したものである。
【0082】
まず、図33に示すように、第4の実施形態に係る図22に相当するSTI 形成工程までを実施する。続いて、基板全面のシリコン酸化膜を剥離し、基板全面に5nm程度のゲート絶縁膜21e を形成する。
【0083】
次に、図34に示すように、リソグラフィ技術を用いて、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜21e をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にゲート絶縁膜21e を残す。この際、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d を覆うようにレジスト(図示せず)を直接に塗布して行う。
【0084】
次に、前記レジストを除去した後、図35に示すように、熱酸化を行い、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。この時、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d は、追加酸化されて11nm程度の第1のゲート酸化膜21a になる。
【0085】
次に、図36に示すように、Pを含有した第1層多結晶シリコン膜22を堆積する。この多結晶シリコン膜22は、低電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となるものであり、セルアレイ領域では浮遊ゲートとなり、高電圧系回路領域および低電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。その後は、第4の実施形態と同様の工程に従う。
【0086】
【発明の効果】
上述したように本発明の半導体装置によれば、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数を削減し、各領域のトランジスタの機能を向上させることが可能となる。また、ゲート酸化膜の形成に付随した熱工程を削減することができるので、ウェルやチャネル領域の不純物の拡散を抑えることができ、各回路領域のトランジスタの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図2】図1のNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を図1の紙面に直交する方向から見て示す断面図。
【図3】図2の工程に続く工程を示す断面図。
【図4】図3の工程に続く工程を示す断面図。
【図5】図4の工程に続く工程を示す断面図。
【図6】図5の工程に続く工程を示す断面図。
【図7】図6の工程に続く工程を示す断面図。
【図8】図7の工程に続く工程を示す断面図。
【図9】図8の工程に続く工程を示す断面図。
【図10】図9の工程に続く工程を示す断面図。
【図11】図10の工程に続く工程を示す断面図。
【図12】図11の工程に続く工程を示す断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図14】図13の工程に続く工程を示す断面図。
【図15】図14の工程に続く工程を示す断面図。
【図16】図15の工程に続く工程を示す断面図。
【図17】図16の工程に続く工程を示す断面図。
【図18】図17の工程に続く工程を示す断面図。
【図19】本発明の第3の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図20】図19の工程に続く工程を示す断面図。
【図21】本発明の第4の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図22】図21の工程に続く工程を示す断面図。
【図23】図22の工程に続く工程を示す断面図。
【図24】図23の工程に続く工程を示す断面図。
【図25】図24の工程に続く工程を示す断面図。
【図26】図25の工程に続く工程を示す断面図。
【図27】図26の工程に続く工程を示す断面図。
【図28】図27の工程に続く工程を示す断面図。
【図29】本発明の第5の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図30】図29の工程に続く工程を示す断面図。
【図31】図30の工程に続く工程を示す断面図。
【図32】図31の工程に続く工程を示す断面図。
【図33】本発明の第6の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図34】図33の工程に続く工程を示す断面図。
【図35】図34の工程に続く工程を示す断面図。
【図36】図35の工程に続く工程を示す断面図。
【図37】従来のNOR 型フラッシュメモリのセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10…シリコン基板、11…nウェル、12…pウェル、13…素子分離膜、14…拡散層、21a …第1のゲート酸化膜、21b …第2のゲート酸化膜、22…第1層多結晶シリコン膜(セルアレイ領域、高電圧系回路領域)、24…第1層多結晶シリコン膜(低電圧系回路領域)、26a …第2層多結晶シリコン膜、27…ゲート間絶縁膜(ONO膜)、28…第3層多結晶シリコン膜。
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造方法に係り、特に浮遊ゲートを有する不揮発性メモリのセルアレイ領域と周辺回路領域のトランジスタのゲート酸化膜の構造およびその形成方法に関するもので、例えばNOR 型フラッシュメモリに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、浮遊ゲートを有する不揮発性メモリ、例えばNOR 型フラッシュメモリにおいては、セルアレイのセルトランジスタと周辺回路部のトランジスタにそれぞれ要求される特性が異なることから、それぞれのゲート絶縁膜の厚さが異なっている。また、周辺回路部は、高電圧(書込み電圧など)が印加される高電圧系回路のトランジスタとそれ以外の低電圧系回路のトランジスタとで、それぞれのゲート絶縁膜の厚さが異なっている。
【0003】
図37は、従来のNOR 型フラッシュメモリにおけるセルアレイ領域と周辺回路部の高電圧系回路領域と低電圧系回路領域とでそれぞれのゲート酸化膜の厚さが異なる様子を示す断面図である。
【0004】
ここで、10はシリコン基板、11はnウェル、12はpウェル、13は素子分離膜、21a,21b,21c はそれぞれ厚さが異なるゲート酸化膜(シリコン酸化膜)、22、23、24はそれぞれの厚さが異なる第1層多結晶シリコン膜、26は第2層多結晶シリコン膜、27はセルトランジスタのゲート間絶縁膜(ONO膜)、28は第3層多結晶シリコン膜である。
【0005】
しかし、上記したように厚さの異なる3種のゲート酸化膜21a,21b,21c を有する従来のNOR 型フラッシュメモリには、次のような問題点がある。
【0006】
第1の問題点は、厚さの異なる3種のゲート酸化膜21a,21b,21c を形成するので、複雑で多くの工程を必要とする。
【0007】
第2の問題点は、ゲート酸化膜を形成するための熱工程が多い(3工程)ので、ウェル領域11,12 やチャネル領域にドープした不純物が上記熱工程で拡散し、所望の不純物プロファイルが得られなくなり、チャネルの制御が困難になり、トランジスタのチャネル長の微細化を阻害する原因となっていた。
【0008】
第3の問題点は、周辺回路部の高電圧系回路のトランジスタのゲート酸化膜21c が厚い(14nm以上)ので、ゲート酸化膜形成用の熱酸化時間が長くなり、ウェル領域11,12 やチャネル領域にドープした不純物が拡散し、所望の不純物プロファイルが得られなり、チャネルの制御が困難になり、トランジスタのチャネル長の微細化を阻害する原因となっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の浮遊ゲートを有する不揮発性メモリは、セルアレイと高電圧系回路と低電圧系回路におけるそれぞれのゲート酸化膜の厚さが異なることに伴う様々な問題があった。
【0010】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数の削減および各領域のトランジスタの機能を向上させることが可能となる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の半導体装置は、不揮発性メモリのセルアレイ領域、周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を有する半導体装置において、前記セルアレイ領域のトランジスタのゲート絶縁膜および前記高電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として同時に形成された第1のゲート絶縁膜と、前記低電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として形成され、前記第1のゲート絶縁膜よりは膜厚が薄い第2のゲート絶縁膜とを具備することを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記半導体基板のセルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは、同じ膜厚の第1のゲート酸化膜を有し、前記低電圧系回路領域のトランジスタは、前記第1のゲート酸化膜よりは膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を有することを特徴とする。
【0013】
なお、本発明の半導体装置の製造方法は、様々な実施態様がある。
【0014】
第1の実施態様は、素子分離領域の形成前にセルトランジスタの浮遊ゲートの最下層および周辺回路トランジスタのゲート電極の最下層を形成する素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用することを特徴とする。
【0015】
第2の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行い、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0016】
第3の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うようにし、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0017】
第4の実施態様は、素子分離領域の形成後にセルトランジスタの浮遊ゲートおよび周辺回路トランジスタのゲート電極を形成する素子分離領域先作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用することを特徴とする。
【0018】
第5の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用することを特徴とする。
【0019】
第6の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0020】
第7の実施態様は、素子分離領域後作り工程と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程と、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成する工程を採用することを特徴とする。
【0021】
第8の実施態様は、素子分離領域先作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】
本発明は、例えばNOR 型フラッシュメモリにおいて、データの書込み電圧を下げることにより、周辺回路部の高電圧系回路のトランジスタのゲート酸化膜をセルトランジスタのゲート酸化膜と同一厚さまで薄膜化することが可能になる。
【0024】
これにより、高電圧系回路のゲート酸化膜をセルアレイのゲート酸化膜と同種にすることが可能になり、工程数の削減および高電圧系回路のトランジスタの機能の向上が可能となる。
【0025】
以下、ゲート電極と素子分離領域(本例では、STI;Shallow Trench Isolation構造)の形成工程との前後関係、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域(セルアレイ領域および高電圧系回路領域)を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布するか否か、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うか否かなどの組み合わせによる複数の実施形態を説明する。
【0026】
<第1の実施形態>
第1の実施形態は、素子分離領域の形成前にセルトランジスタの浮遊ゲートの最下層および周辺回路トランジスタのゲート電極の最下層を形成する工程(STI後作り方式)、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際してそのゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布しない工程を採用したものである。
【0027】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域の断面を示す。
【0028】
図1において、10はシリコン基板、11はnウェル、12はpウェル、14は拡散層、21a,21b はそれぞれ厚さが異なるゲート酸化膜(シリコン酸化膜)、22、24はそれぞれの厚さが異なる第1層多結晶シリコン膜、26a は不純物としてPがドープされた第2層多結晶シリコン膜、27はセルトランジスタのゲート間絶縁膜(ONO膜)、28は第3層多結晶シリコン膜である。
【0029】
図2〜図12は、図1のNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域について、図1の紙面に直交する方向の断面を示す。
【0030】
まず、図2に示すように、素子分離領域の形成前に、各回路領域(セルアレイ領域、高電圧系回路領域および低電圧系回路領域)のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路部のチャネル領域を形成する。
【0031】
次に、素子分離領域形成前に、基板全面に、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に必要な例えば11nm程度の第1のゲート酸化膜21a を形成する。
【0032】
次に、図3に示すように、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜22およびシリコン酸化膜23を全面に順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いてセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆い、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜23、多結晶シリコン膜22とゲート絶縁膜21a をエッチング除去する。これにより、第1の多結晶シリコン膜22は、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に第1層多結晶シリコン膜として残り、セルアレイ領域では、浮遊ゲートの最下層となり、高電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。
【0033】
なお、上記リソグラフィ工程に際して、仮にセルアレイ領域のゲート酸化膜21a 上にレジストを直接に塗布すると、ゲート酸化膜21a の信頼性が低下するおそれがあるので、図3に示したように、レジスト塗布前に、ゲート酸化膜21a 上に多結晶シリコン膜22とシリコン酸化膜23を堆積しておく。
【0034】
次に、図4に示すように、熱酸化を行って低電圧系回路領域のゲート酸化膜21b を例えば7nm程度形成する。次に、図5に示すように、不純物がドープされていない第2の多結晶シリコン膜24を全面に堆積する。
【0035】
次に、図6に示すように、リソグラフィ技術またはCMP(化学的機械研磨)技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に積層されている第2の多結晶シリコン膜24とその下のシリコン酸化膜23を除去する。これにより、第2の多結晶シリコン膜24は、低電圧系回路領域に第1層多結晶シリコン膜として残り、低電圧系回路領域のゲート電極の最下層となる。
【0036】
ここまでの製造工程によれば、従来必要であった3種のゲート酸化膜形成用の3つの熱酸化工程を、2種のゲート酸化膜形成用の2つの熱酸化工程に削減でき、工程数を削減することができる。また、ウェル領域11,12 やチャネル不純物の拡散の抑制を実現でき、各回路のトランジスタの性能を向上させることができる。
【0037】
次に、図7に示すように、シリコン窒化膜25とシリコン酸化膜(図示せず)を堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。
【0038】
上記素子分離溝を形成する際、その断面が逆テーパ状になると、後で素子分離絶縁膜13を完全に埋め込むことが困難になるので、素子分離溝の側面が垂直になるように(後で埋め込む素子分離絶縁膜13の側面が垂直になるように)形成することが好ましい。
【0039】
次に、図8に示すように、シリコン窒化膜25を剥離し、不純物(例えばP)をドープした第2層多結晶シリコン膜26a を埋め込む。
【0040】
次に、図9に示すように、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において第3の多結晶シリコン膜(第3層多結晶シリコン膜)26a を素子分離領域上で分離エッチングを行う。セルアレイ領域では、第1層多結晶シリコン膜22と第2層多結晶シリコン膜26a の積層膜が浮遊ゲートとなるが、この段階では図面に直交する方向については、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離は行わない。
【0041】
次に、図10に示すように、メモリセルの浮遊ゲートとその上に形成される制御ゲートを分離するゲート間絶縁膜(例えばONO膜)27を基板全面に形成する。
【0042】
次に、図11に示すように、リソグラフィ技術を用いて周辺回路領域のゲート間絶縁膜27の全て(一部でもよい)をエッチング除去した後、第4の多結晶シリコン膜(第3層多結晶シリコン膜)28を全面に堆積する。この第4の多結晶シリコン膜28は、セルアレイ領域では制御ゲートになり、周辺回路領域ではゲート電極の最上層となる。但し、前記した周辺回路領域のゲート間絶縁膜27のエッチング除去は、第2層多結晶シリコン膜26a に直接にゲート電極のコンタクトを形成することで省略可能である。
【0043】
続いて、図12およびその図面に直交する方向の断面に相当する図1に示すように、各部のゲート電極のパターン加工を行う。この際、セルアレイ領域では、第3層多結晶シリコン膜28をワード線として連続する制御ゲートとしてパターン加工し、これに自己整合的に第2層多結晶シリコン膜26a および第1層多結晶シリコン膜22をパターン加工し、図1に示すように、各メモリセル毎の浮遊ゲートを分離する。また、周辺回路領域では、第3層多結晶シリコン膜28、第2層多結晶シリコン膜26a および第1層多結晶シリコン膜22あるいは24をパターン加工して各ゲート電極を形成する。
【0044】
その後、ドレイン・ソース用の不純物濃度を最適に設定した拡散層14をp型ウェル12に選択的に形成した後、制御ゲート、ゲート電極および拡散層14にコンタクトを形成する。
【0045】
上記した第1の実施形態のNOR 型フラッシュメモリによれば、セルアレイ領域のゲート酸化膜と高電圧系回路領域のゲート酸化膜を同種のものとすることにより、従来必要であった3種以上のゲート酸化膜形成用の熱酸化工程を最低で2種に削減することができる。したがって、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数を削減することが可能になる。
【0046】
また、ゲート酸化膜の形成に付随した熱工程を削減することができるので、ウェル領域やチャネル領域の不純物の拡散を抑えることができ、各回路領域のトランジスタの性能を向上させることが可能になる、つまり、高性能の周辺回路を搭載することが可能になる。
【0047】
<第2の実施形態>(図13〜図18)
第2の実施形態は、第1の実施形態の工程の一部を変形し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行い、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成した例を示す。
【0048】
まず、第1の実施形態で説明した図2〜図6までの工程と同様の工程を実施し、図13に示すように、第1層多結晶シリコン膜22、24を形成する。この際、図13中に示す第1層多結晶シリコン膜22、24を、図6中に示した第1層多結晶シリコン膜22、24に比べて厚く形成する。
【0049】
次に、図14に示すように、セルアレイ領域の第1層多結晶シリコン膜22のメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜13により完全に自己整合的に行う。このためには、まず、第1の実施形態で説明した図7に示した工程と同様に、シリコン窒化膜(図示せず)とシリコン酸化膜(図示せず)を堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。この際、素子分離溝をその側面が垂直になるように形成し、素子分離絶縁膜13の側面が垂直状態になるように形成する。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。このようにして、浮遊ゲートに対して自己整合的な構造(SA−STI 構造)の素子分離領域が形成される。
【0050】
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域を除く領域をレジスト(図示せず)で覆い、セルアレイ領域の浮遊ゲートとなる第1層多結晶シリコン膜22に不純物イオン(例えばP)を注入する。ここで、Pがドープされた第1層多結晶シリコン膜を22a で表わす。
【0051】
次に、図15に示すように、セルアレイ領域の素子分離絶縁膜13を全面エッチングし、第1層多結晶シリコン膜22a の側面の上部を露出させる。
【0052】
次に、図16に示すように、全面にゲート間絶縁膜(ONO膜)27を形成する。
【0053】
次に、図17に示すように、リソグラフィ技術を用いて周辺回路領域のゲート間絶縁膜27をエッチング除去する。
【0054】
次に、図18に示すように、第2層ゲート電極材料膜である多結晶シリコン膜28を全面に堆積する。この多結晶シリコン膜28は、セルアレイ領域の制御ゲートとなり、周辺回路領域では第1層多結晶シリコン膜22または24と共にゲート電極となるものであり、その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0055】
上記した第2の実施形態によれば、セルアレイ領域において第1層多結晶シリコン膜22a のみによる浮遊ゲートが自己整合的に分離されるので、セルサイズの縮小が可能になる。また、第1層多結晶シリコン膜22a による浮遊ゲートは、素子分離絶縁膜13には延在してないが、その側面の上部にも制御ゲート28が対向するように形成されているので、制御ゲート28と浮遊ゲート22の間の結合容量を大きく確保することができる。
【0056】
<第3の実施形態>(図19〜図20)
第3の実施形態は、第1の実施形態の工程の一部を変形し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を自己整合的に行うようにし、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成した例を示す。
【0057】
まず、第1の実施形態で説明した図2〜図8までの工程と同様の工程を実施し、図19に示すように、Pを含有した第2層多結晶シリコン膜26a を形成する。
【0058】
次に、図20に示すように、CMP法を用いて第2層多結晶シリコン膜26a を平坦化する。これにより、セルアレイ領域において素子分離絶縁膜13に挟まれたメモリセル領域のみに自己整合的に第2層多結晶シリコン膜26a を残して第1層多結晶シリコン膜22と共に浮遊ゲートを形成することができる。
【0059】
その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0060】
<第4の実施形態>(図21〜図28)
第4の実施形態は、第1の実施形態と比べて、素子分離領域の形成後にセルトランジスタの浮遊ゲートおよび周辺回路トランジスタのゲート電極を形成するように変更したSTI 先作り方式の一例を示す。
【0061】
まず、図21に示すように、基板全面にシリコン酸化膜21d を形成後、素子分離領域形成前に各回路領域のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路のチャネル領域を形成する。
【0062】
次に、図22に示すように、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。
【0063】
なお、この段階で形成された素子分離溝および素子分離絶縁膜13は、第1の実施形態の図7に示した工程で形成された素子分離溝および素子分離絶縁膜13と比べて浅いので、製造が容易である。
【0064】
次に、図23に示すように、前記シリコン酸化膜21d を剥離した後、基板全面に、セルアレイ領域および高電圧系回路領域に必要な例えば11nm程度の第1のゲート酸化膜21a を形成する。
【0065】
次に、図24に示すように、基板全面に、Pを含有した第1層多結晶シリコン膜22とシリコン酸化膜23を順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜23、多結晶シリコン膜22およびゲート絶縁膜21a をエッチング除去する。ここで、Pを含有した多結晶シリコン膜22は、セルアレイ領域では浮遊ゲートとなり、高電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。
【0066】
次に、図25に示すように、熱酸化を行って、低電圧系回路のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。
【0067】
次に、図26に示すように、基板全面に第2層多結晶シリコン膜24を堆積する。この時、低電圧系回路に堆積された多結晶シリコン膜24はゲート電極の最下層となるが、セルアレイ領域および高電圧系回路の酸化膜23上に積層された多結晶シリコン膜24は不要である。
【0068】
そこで、図27に示すように、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域と高電圧系回路領域に積層されている多結晶シリコン膜24およびその下の酸化膜23上を除去する。
【0069】
ここまでの製造工程によれば、従来必要であった3種のゲート酸化膜形成用の3つの熱酸化工程を、2種のゲート酸化膜形成用の2つの熱酸化工程に削減でき、工程数を削減することができる。また、ウェル領域11,12 やチャネル不純物の拡散の抑制を実現でき、各回路のトランジスタの性能を向上させることができる。
【0070】
次に、図28に示すように、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において第1層多結晶シリコン膜22を素子分離領域上で分離エッチングを行う。セルアレイ領域では、第1層多結晶シリコン膜22が浮遊ゲートとなるが、この段階では図面に直行する方向については、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離は行わない。その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0071】
<第5の実施形態>(図29〜図32)
第5の実施形態は、第1〜第3の実施形態と同様にSTI 後作り方式を採用し、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用した(第1〜第3の実施形態とは異なる)例を示す。
【0072】
まず、図29に示すように、基板全面にシリコン酸化膜21d を形成後、素子分離領域形成前に各回路領域のシリコン基板10に対して、n型不純物(例えばAs、P)をドープしてn型ウェル11を形成し、さらに、p型不純物(例えばB、BF2 )をドープしてp型ウェル12を選択的に形成し、セルアレイおよび周辺回路のチャネル領域を形成する。
【0073】
次に、前記シリコン酸化膜21d を剥離した後、図30に示すように、基板全面に5nm程度のゲート絶縁膜21e を形成した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にゲート絶縁膜21e を残す。この際、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d を覆うようにレジスト(図示せず)を直接に塗布して行うので、第1の実施形態のようにシリコン酸化膜21d 上に多結晶シリコン膜を介してレジストを塗布する場合よりも工程が簡単である。
【0074】
次に、前記レジストを除去した後、図31に示すように、熱酸化を行い、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。この時、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21e は、追加酸化されて11nm程度の第1のゲート酸化膜21a になる。
【0075】
次に、図32に示すように、全面に多結晶シリコン膜22を堆積し、さらに、シリコン窒化膜25とシリコン酸化膜(図示せず)を順次堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を形成し、素子分離絶縁膜13を埋め込む。その後、素子分離絶縁膜13をCMP技術を用いて平坦化する。その後は、第1の実施形態と同様の工程に従う。
【0076】
<第6の実施形態>
第6の実施形態は、第5の実施形態に係る図29〜図31に示した工程と、第2の実施形態に係る図13〜図18に示した工程を組み合わせたものである。
【0077】
したがって、STI 後作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して、他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用し、第2の実施形態と同様に、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させる状態に形成することが可能になる。
【0078】
<第7の実施形態>
第7の実施形態は、第5の実施形態に係る図29〜図31に示した工程と、第3の実施形態に係る図19〜図20に示した工程を組み合わせたものである。
【0079】
したがって、STI 後作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するために他の領域を覆うリソグラフィ工程に際して、他の領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用し、浮遊ゲートのメモリセル毎の分離を素子分離絶縁膜により自己整合的に行うように、かつ、浮遊ゲートの側面の上部に制御ゲートを対向させない状態に形成することが可能になる。
【0080】
<第8の実施形態>(図33〜図36)
第8の実施形態は、第4の実施形態中の図21〜図22に示した工程と、第5の実施形態中の図30〜図32に示した工程を組み合わせたものである。
【0081】
即ち、STI 先作り方式と、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜を剥離するためにセルアレイ領域および高電圧系回路領域を覆うリソグラフィ工程に際して、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のゲート酸化膜上にレジストを直接に塗布する工程を採用したものである。
【0082】
まず、図33に示すように、第4の実施形態に係る図22に相当するSTI 形成工程までを実施する。続いて、基板全面のシリコン酸化膜を剥離し、基板全面に5nm程度のゲート絶縁膜21e を形成する。
【0083】
次に、図34に示すように、リソグラフィ技術を用いて、低電圧系回路領域のシリコン酸化膜21e をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にゲート絶縁膜21e を残す。この際、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d を覆うようにレジスト(図示せず)を直接に塗布して行う。
【0084】
次に、前記レジストを除去した後、図35に示すように、熱酸化を行い、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜21b を7nm程度形成する。この時、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜21d は、追加酸化されて11nm程度の第1のゲート酸化膜21a になる。
【0085】
次に、図36に示すように、Pを含有した第1層多結晶シリコン膜22を堆積する。この多結晶シリコン膜22は、低電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となるものであり、セルアレイ領域では浮遊ゲートとなり、高電圧系回路領域および低電圧系回路領域ではゲート電極の最下層となる。その後は、第4の実施形態と同様の工程に従う。
【0086】
【発明の効果】
上述したように本発明の半導体装置によれば、不揮発性メモリのセルアレイと周辺回路部の高電圧系回路と低電圧系回路の各領域のトランジスタのゲート絶縁膜の製造工程数を削減し、各領域のトランジスタの機能を向上させることが可能となる。また、ゲート酸化膜の形成に付随した熱工程を削減することができるので、ウェルやチャネル領域の不純物の拡散を抑えることができ、各回路領域のトランジスタの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程におけるセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図2】図1のNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を図1の紙面に直交する方向から見て示す断面図。
【図3】図2の工程に続く工程を示す断面図。
【図4】図3の工程に続く工程を示す断面図。
【図5】図4の工程に続く工程を示す断面図。
【図6】図5の工程に続く工程を示す断面図。
【図7】図6の工程に続く工程を示す断面図。
【図8】図7の工程に続く工程を示す断面図。
【図9】図8の工程に続く工程を示す断面図。
【図10】図9の工程に続く工程を示す断面図。
【図11】図10の工程に続く工程を示す断面図。
【図12】図11の工程に続く工程を示す断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図14】図13の工程に続く工程を示す断面図。
【図15】図14の工程に続く工程を示す断面図。
【図16】図15の工程に続く工程を示す断面図。
【図17】図16の工程に続く工程を示す断面図。
【図18】図17の工程に続く工程を示す断面図。
【図19】本発明の第3の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図20】図19の工程に続く工程を示す断面図。
【図21】本発明の第4の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図22】図21の工程に続く工程を示す断面図。
【図23】図22の工程に続く工程を示す断面図。
【図24】図23の工程に続く工程を示す断面図。
【図25】図24の工程に続く工程を示す断面図。
【図26】図25の工程に続く工程を示す断面図。
【図27】図26の工程に続く工程を示す断面図。
【図28】図27の工程に続く工程を示す断面図。
【図29】本発明の第5の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図30】図29の工程に続く工程を示す断面図。
【図31】図30の工程に続く工程を示す断面図。
【図32】図31の工程に続く工程を示す断面図。
【図33】本発明の第6の実施形態に係るNOR 型フラッシュメモリの製造工程の一部についてセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を示す断面図。
【図34】図33の工程に続く工程を示す断面図。
【図35】図34の工程に続く工程を示す断面図。
【図36】図35の工程に続く工程を示す断面図。
【図37】従来のNOR 型フラッシュメモリのセルアレイ領域、周辺回路部の高電圧系回路領域および低電圧系回路領域の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10…シリコン基板、11…nウェル、12…pウェル、13…素子分離膜、14…拡散層、21a …第1のゲート酸化膜、21b …第2のゲート酸化膜、22…第1層多結晶シリコン膜(セルアレイ領域、高電圧系回路領域)、24…第1層多結晶シリコン膜(低電圧系回路領域)、26a …第2層多結晶シリコン膜、27…ゲート間絶縁膜(ONO膜)、28…第3層多結晶シリコン膜。
Claims (18)
- 不揮発性メモリのセルアレイ領域、周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系回路領域を有する半導体装置において、
前記セルアレイ領域のトランジスタのゲート絶縁膜および前記高電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として同時に形成された第1のゲート絶縁膜と、
前記低電圧系回路領域のトランジスタのゲート絶縁膜として形成され、前記第1のゲート絶縁膜よりは膜厚が薄い第2のゲート絶縁膜
とを具備することを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板と、
前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、
前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、
前記半導体基板のセルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域
とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは、同じ膜厚の第1のゲート酸化膜を有し、前記低電圧系回路領域のトランジスタは、前記第1のゲート酸化膜よりは膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を有することを特徴とする半導体装置。 - 前記素子分離絶縁膜は、前記ゲート酸化膜、不揮発性メモリセルの浮遊ゲートの少なくとも最下層および前記周辺回路トランジスタのゲート電極の少なくとも最下層を形成した後に埋め込み形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
- 前記セルアレイ領域のトランジスタの浮遊ゲートの少なくとも最下層は、前記素子分離絶縁膜に自己整合されて形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。 - 前記セルアレイ領域のトランジスタの浮遊ゲートは、前記素子分離絶縁膜に完全に自己整合されて形成された第1層ゲート電極材料膜により形成され、
前記周辺回路トランジスタのゲート電極は、前記第1層ゲート電極材料膜と、これに積層された第2層ゲート電極材料膜の2層積層構造により形成されていることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。 - 前記セルアレイ領域のトランジスタの浮遊ゲートは、前記素子分離絶縁膜に自己整合されて形成された第1層ゲート電極材料膜と、これに積層された第2層ゲート電極材料膜の2層積層構造により形成され、
前記周辺回路トランジスタのゲート電極は、前記第1層ゲート電極材料膜と、これに積層された第2層ゲート電極材料膜と、これに積層された第3層ゲート電極材料膜の3層積層構造により形成されている
ことを特徴とする請求項4記載の半導体装置。 - 前記素子分離絶縁膜は、前記ゲート酸化膜、前記不揮発性メモリセルの浮遊ゲートの少なくとも最下層および前記周辺回路トランジスタのゲート電極の少なくとも最下層を形成する前に埋め込み形成されていることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
- 前記セルアレイ領域のトランジスタの浮遊ゲートは、第1層ゲート電極材料膜により形成され、
前記周辺回路トランジスタのゲート電極は、前記第1層ゲート電極材料膜と、これに積層された第2層ゲート電極材料膜の2層積層構造により形成されていることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。 - 前記セルアレイ領域のトランジスタの制御ゲートは、前記浮遊ゲート上に堆積されたゲート間絶縁膜を介して浮遊ゲートに対向するように積層されて形成され、
前記周辺回路トランジスタのゲート電極は、前記ゲート間絶縁膜と同時に堆積された絶縁膜の少なくとも一部が積層ゲート電極材料間に残存していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面に第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域の第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜をエッチング除去することにより、前記セルアレイ領域と高電圧系回路領域に前記第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜を残す工程と、
次に、熱酸化を行って低電圧系回路領域に前記第1のゲート酸化膜より膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路領域の第2の多結晶シリコン膜を除去することにより、前記第2の多結晶シリコン膜を低電圧系回路領域に残す工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、不純物がドープされた第3の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において素子分離領域上で第3の多結晶シリコン膜を第1の方向に分離するようにエッチングを行うことにより、セルアレイ領域において第1の多結晶シリコン膜と第3の多結晶シリコン膜の積層膜からなる浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に堆積した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第4の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第4の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜、第3の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工して制御ゲート兼ワード線および浮遊ゲートを形成し、前記高電圧系回路領域と低電圧系回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面に第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域の第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜をエッチング除去することにより、前記セルアレイ領域と高電圧系回路領域に前記第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜を残す工程と、
次に、熱酸化を行って低電圧系回路領域に前記第1のゲート絶縁膜より膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路領域の第2の多結晶シリコン膜を除去することにより、前記第2の多結晶シリコン膜を低電圧系回路領域に残す工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化することにより、セルアレイ領域の第1の多結晶シリコン膜を素子分離絶縁膜に完全に自己整合させて第1の方向にメモリセル毎に分離する工程と、
次に、セルアレイ領域の第1の多結晶シリコン膜に不純物イオンを注入する工程と、
次に、セルアレイ領域の素子分離絶縁膜を全面エッチングし、第1の多結晶シリコン膜の側面の上部を露出させる工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第2の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜、および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工して制御ゲート兼ワード線および浮遊ゲートを形成し、前記高電圧系回路領域および低電圧系回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面に第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域の第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜をエッチング除去することにより、前記セルアレイ領域と高電圧系回路領域に前記第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜を残す工程と、
次に、熱酸化を行って低電圧系回路領域に前記第1のゲート絶縁膜より膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路領域の第2の多結晶シリコン膜を除去することにより、前記第2の多結晶シリコン膜を低電圧系回路領域に残す工程と、
次に、エッチングマスクとなる絶縁膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、前記エッチングマスクとなる絶縁膜を除去し、不純物がドープされた第3の多結晶シリコン膜を堆積した後、CMP技術を用いて平坦化することにより、セルアレイ領域において素子分離絶縁膜に挟まれたメモリセル領域のみに自己整合された第3の多結晶シリコン膜を残して第1層の多結晶シリコン膜と共に第1の方向にメモリセル毎に分離した浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第4の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第4の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜、第3の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工して制御ゲート兼ワード線および浮遊ゲートを形成し、前記高電圧系回路領域および低電圧系回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、前記半導体基板の全面に第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされた第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域の第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜をエッチング除去することにより、前記セルアレイ領域と高電圧系回路領域に前記第1の多結晶シリコン膜および第1のゲート酸化膜を残す工程と、
次に、熱酸化を行って低電圧系回路領域に前記第1のゲート酸化膜より膜厚が薄い第2のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされた第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積した後、リソグラフィ技術またはCMP技術を用いて、セルアレイ領域および高電圧系回路の酸化膜上に積層されている第2の多結晶シリコン膜を除去することにより、前記低電圧系回路領域に第2の多結晶シリコン膜を残す工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域において第1の多結晶シリコン膜を素子分離領域上で第1の方向に分離するようにエッチングを行うことにより、セルアレイ領域において第1の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第2の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工してワード線および浮遊ゲートを形成し、周辺回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面にシリコン酸化膜を形成した後、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜を覆うようにレジストを直接に塗布するリソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にシリコン酸化膜を残す工程と、
次に、前記レジストを除去した後、熱酸化を行うことにより、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜を形成するとともに、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜が追加酸化されてなる第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、不純物がドープされた第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、 次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域における第2の多結晶シリコン膜を素子分離領域上で第1の方向に分離するようにエッチングを行うことにより、セルアレイ領域において第1の多結晶シリコン膜と第2の多結晶シリコン膜の積層膜からなる浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第3の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第3の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜、第2の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工してワード線および浮遊ゲートを形成し、周辺回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面にシリコン酸化膜を形成した後、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜を覆うようにレジストを直接に塗布するリソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にシリコン酸化膜を残す工程と、
次に、前記レジストを除去した後、熱酸化を行うことにより、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜を形成するとともに、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜が追加酸化されてなる第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化することにより、セルアレイ領域の第1の多結晶シリコン膜を素子分離絶縁膜により完全に自己整合された状態で第1の方向にメモリセル毎に分離する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域の第1の多結晶シリコン膜に不純物イオンを注入する工程と、
次に、セルアレイ領域の素子分離絶縁膜を全面エッチングし、第1の多結晶シリコン膜の側面の上部を露出させる工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第2の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工してワード線および浮遊ゲートを形成し、周辺回路領域における積層された多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
前記半導体基板の全面にシリコン酸化膜を形成した後、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜を覆うようにレジストを直接に塗布するリソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にシリコン酸化膜を残す工程と、
次に、前記レジストを除去した後、熱酸化を行うことにより、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜を形成するとともに、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜が追加酸化されてなる第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされていない第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離絶縁膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、不純物がドープされた第2の多結晶シリコン膜を堆積した後、CMP技術を用いて平坦化することにより、セルアレイ領域において素子分離絶縁膜に挟まれたメモリセル領域のみに自己整合された状態で第2の多結晶シリコン膜を残して第1の多結晶シリコン膜と共に第1の方向にメモリセル毎に分離した浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第3の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第3の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜、第2の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工してワード線および浮遊ゲートを形成し、周辺回路領域における第3の多結晶シリコン膜、第2の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 半導体基板と、前記半導体基板に形成された溝に埋め込まれた素子分離絶縁膜と、前記半導体基板上に浮遊ゲートと制御ゲートが積層された電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列形成されたセルアレイ領域と、前記セルアレイ領域の周辺に形成され、高電圧系の周辺回路トランジスタが形成された高電圧系回路領域および低電圧系の周辺回路トランジスタが形成された低電圧系回路領域とを具備し、前記セルアレイ領域のトランジスタと高電圧系回路領域のトランジスタは同じ膜厚のゲート酸化膜を有する半導体装置を製造する際、
リソグラフィ技術を用いて素子分離溝を半導体基板中に達する深さで形成し、この素子分離溝に素子分離膜を埋め込んだ後、素子分離絶縁膜をCMP技術を用いて平坦化する工程と、
次に、半導体基板の全面にシリコン酸化膜を形成した後、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜を覆うようにレジストを直接に塗布するリソグラフィ技術を用いて低電圧系回路領域のシリコン酸化膜をエッチング除去し、セルアレイ領域および高電圧系回路領域にシリコン酸化膜を残す工程と、
次に、前記レジストを除去した後、熱酸化を行うことにより、低電圧系回路領域に第2のゲート酸化膜を形成するとともに、セルアレイ領域および高電圧系回路領域のシリコン酸化膜が追加酸化されてなる第1のゲート酸化膜を形成する工程と、
次に、不純物がドープされた第1の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、リソグラフィ技術を用いて、セルアレイ領域における第1の多結晶シリコン膜を素子分離領域上で第1の方向に分離するようにエッチングを行うことにより、セルアレイ領域において第1の多結晶シリコン膜からなる浮遊ゲートを形成する工程と、
次に、ゲート間絶縁膜を全面に形成した後、セルアレイ領域の制御ゲートおよび周辺回路領域のゲート電極の最上層となる第2の多結晶シリコン膜を全面に堆積する工程と、
次に、前記セルアレイ領域における第2の多結晶シリコン膜、ゲート間絶縁膜および第1の多結晶シリコン膜を前記第1の方向に直交する第2の方向にパターン加工してワード線および浮遊ゲートを形成し、周辺回路領域におおける第2の多結晶シリコン膜および第1の多結晶シリコン膜をパターン加工してゲート電極あるいはゲート配線を形成する工程と、
次に、前記半導体基板にドレイン・ソース領域となる拡散層を選択的に形成した後、前記制御ゲート、ゲート電極および拡散層にコンタクトを形成する工程
とを具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記ゲート間絶縁膜を全面に堆積してから多結晶シリコン膜を堆積するまでの間に、リソグラフィ技術を用いて周辺回路領域のゲート間絶縁膜の全てまたは一部をエッチング除去する工程をさらに具備することを特徴とする請求項11乃至18のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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