JP2004166461A - プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 - Google Patents
プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004166461A JP2004166461A JP2002342753A JP2002342753A JP2004166461A JP 2004166461 A JP2004166461 A JP 2004166461A JP 2002342753 A JP2002342753 A JP 2002342753A JP 2002342753 A JP2002342753 A JP 2002342753A JP 2004166461 A JP2004166461 A JP 2004166461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protector
- wire harness
- bent
- lid
- wiring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Details Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【課題】屈曲プロテクタに対してワイヤハーネス組立作業台上に直線上に布線可能となる。
【解決手段】ワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、布線時に電線群を内部に挿通させてワイヤハーネスに取り付ける屈曲部を有するプロテクタであって、屈曲部を境界として一方側を直線側部、他方側を屈曲側部とし、該屈曲側部の外周側壁に布線用出口を備え、ワイヤハーネス組立作業台上において、上記直線側部をワイヤハーネスの幹線経路に沿った直線布線経路に沿って配置し、該直線側部に挿入した電線を上記布線用出口から導出させ、ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた電線群を上記屈曲側部に屈曲させて収容する構成としている。
【選択図】 図1
【解決手段】ワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、布線時に電線群を内部に挿通させてワイヤハーネスに取り付ける屈曲部を有するプロテクタであって、屈曲部を境界として一方側を直線側部、他方側を屈曲側部とし、該屈曲側部の外周側壁に布線用出口を備え、ワイヤハーネス組立作業台上において、上記直線側部をワイヤハーネスの幹線経路に沿った直線布線経路に沿って配置し、該直線側部に挿入した電線を上記布線用出口から導出させ、ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた電線群を上記屈曲側部に屈曲させて収容する構成としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に配索するワイヤハーネス用のプロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法に関し、特に、ワイヤハーネスを屈曲させて挿通させる屈曲プロテクタに対して、ワイヤハーネス組立作業台上で直線状に電線群を布線可能としてワイヤハーネス組立作業性を高めるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車体に沿って配索されるワイヤハーネスは、外部干渉材がある位置でワイヤハーネスを保護するために、また、ワイヤハーネスを所要角度に屈曲させる必要がある場合に屈曲したプロテクタを外装している。
例えば、図13に示すプロテクタ1は、L字状に屈曲した樋形状で、側壁に被ロック枠2bを有するプロテクタ本体2と、該プロテクタ本体2の上面開口を閉鎖しロック爪2bを有するL字状の蓋3とを備え、プロテクタ本体2の内部空間2aにワイヤハーネス挿通後に、蓋3を被せてロック爪3aを被ロック枠2bにロック固定している。
【0003】
ワイヤハーネスの組み立ては、ワイヤハーネス組立作業台上で行われ、ワイヤハーネス組立作業台上に立設した電線受け治具に沿って電線群を布線した後、電線群の所要位置に車体取付用のクランプや保護材のチューブ等を取り付け、電線群をテープ巻して結束している。
ワイヤハーネスにプロテクタを取り付ける場合は、治具上にプロテクタを搭載し、プロテクタ内に電線群を挿通させている。
【0004】
具体的には、図14(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台4に立設する冶具Gの軸Ga上にプロテクタ設置部Gbを設け、図14(B)に示すように、プロテクタ1のプロテクタ本体2をプロテクタ設置部Gbに設置した状態で、図14(C)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群Wをプロテクタ本体2の内部空間に布線し、その後、蓋(図示せず)を被せてプロテクタ本体1とロックしている。なお、蓋を設けずにプロテクタ本体の外周をテープ巻して電線群のプロテクタ本体からの脱落を防止している場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−118924号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにプロテクタ1が屈曲形状である場合には、電線群Wを組立作業台4上で布線する際に、電線群Wもプロテクタ1に沿って屈曲して布線しなければならず、直線状の布線ができない場合、布線作業の効率が非常に悪くなる。また、図15に示すように、ワイヤハーネスの幹線5の布線経路に屈曲プロテクタが介在する屈曲部位X1、X2が発生するため、幹線から分岐する支線6が互いに干渉しないように、ワイヤハーネス組立作業台4上における支線経路が複雑なレイアウトとなってしまう問題がある。
【0007】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたもので、布線作業の効率を改善すると共に、組立作業台でのワイヤハーネスのレイアウトを簡素化することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、布線時に電線群を内部に挿通させてワイヤハーネスに取り付ける屈曲部を有するプロテクタであって、
屈曲部を境界として一方側を直線側部、他方側を屈曲側部とし、該屈曲側部の外周側壁に布線用出口を備え、
ワイヤハーネス組立作業台上において、上記直線側部をワイヤハーネスの幹線経路に沿った直線布線経路に沿って配置し、該直線側部に挿入した電線を上記布線用出口から導出させ、ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた電線群を上記屈曲側部に屈曲させて収容する構成としていることを特徴とするプロテクタを提供している。
【0009】
上記構成とすると、上記プロテクタは屈曲部を有する形状であるにも関わらず、該プロテクタ内部に通して屈曲させて布線する必要がある電線群を、プロテクタの直線側部にのみ通して直線状に布線して上記布線用出口を通して外部に導出することにより、ワイヤハーネス組立作業台上で電線群を直線状態に布線することができる。
【0010】
具体的には、上記プロテクタを用いたワイヤハーネスの組立方法は、
ワイヤハーネス組立作業台に立設したプロテクタ保持用の治具にプロテクタ本体を搭載し、該プロテクタ本体の屈曲位置を境界として直線側部をワイヤハーネス幹線の直線布線経路に沿った状態で載置し、ワイヤハーネスを構成する電線群を直線布線経路に沿ったプロテクタ本体の直線側部の内部空間を通して布線し、上記布線用出口に貫通させて外部へ導出して、電線群を直線状に布線している。布線終了後に、電線群に車体係止用クリップやコルゲートチューブ等の外装材を取り付け、電線群をテープ巻等で結束した後に治具より取り外す。治具より取り外した状態で上記プロテクタの布線用出口より導出させた電線群を屈曲させて正規の収容箇所である屈曲側部の内部空間へと挿入する。ついで、蓋を上記プロテクタ本体に被せて上面開口を閉鎖することにより、上記屈曲プロテクタを装着したワイヤハーネスを組み立てている。
【0011】
このように、ワイヤハーネスを組立作業台でプロテクタ本体の内部空間に布線する際には、屈曲させる必要がある部分を上記布線用出口に貫通させて外部へ導出することによりワイヤハーネスを真っ直ぐに布線することができ、組立作業台での布線作業の効率を向上させることができると共に、ワイヤハーネスのレイアウトも簡素化することができる。
組立作業台での組立作業の完了後は、布線用出口から直線状に導出している部分を屈曲させて上記布線用出口から正規の収容箇所である内部空間へと移動させて、上記蓋を上記プロテクタ本体に被せるだけで、屈曲形状のプロテクタが外装されたワイヤハーネスを簡単に形成することができる。
【0012】
上記プロテクタ本体に設ける上記布線用出口は、上記直線布線経路上に位置する上記屈曲側部の外周側壁に上端より切欠を設けて形成する一方、プロテクタ本体に被せる蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を垂下させて設けている。
プロテクタ本体の側壁に布線用出口が設けられることで、ワイヤハーネスが露出してワイヤハーネスの保護が十分でなくなるため、蓋に布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を一体的に設けることで、部品点数を増やすことなく、蓋を被せる作業と同時に布線用出口を閉鎖することができる。
【0013】
あるいは、上記プロテクタ本体の外周壁に切欠を設ける代わりに、上記布線用出口は上記直線状の布線経路に対して屈曲側の上記外周側壁全体を設けずに形成する一方、上記蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を設け、該蓋を上記プロテクタ本体に被せた状態で上記閉鎖壁を上記プロテクタ本体の屈曲側の外周側壁としてもよい。
【0014】
さらに、上記プロテクタ本体の上記屈曲側部の外周側壁を底壁から分離して、上記直線側部の側壁に薄肉ヒンジ部を介して連続させ、上記布線時には上記屈曲側部の外周側壁を上記直線側部の側壁と直線状に連続させた状態として布線用出口を設けている一方、布線後に上記屈曲側部の外周側壁を電線群と共に屈曲させて底壁と係止する構成としてもよい。
【0015】
上記構成したプロテクタ本体の側壁に布線用出口を閉鎖する閉鎖壁をヒンジ部を介して連続させていても、部品点数を増やすことなく、閉鎖壁を該ヒンジ部で屈曲させ閉じることにより布線用出口を閉鎖することができる。
【0016】
また、上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、
上記プロテクタ本体の一部にジョイントコネクタ収容部を設ける一方、上記蓋は上記ジョイントコネクタ収容部以外の上面開口を閉鎖する第1蓋部と、上記ジョイントコネクタ収容部の上面開口を閉鎖する第2蓋部とからなり、
上記プロテクタ本体の直線側部に挿通する上記ワイヤハーネスの幹線を上記布線用出口から導出させると共に、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端にジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、
上記ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた幹線を上記屈曲側部に屈曲させて収容し、上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合して、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合しているプロテクタとしてもよい。
【0017】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ収容部を備えた上記プロテクタにおいても、屈曲部を有しているにもかかわらず、ワイヤハーネス組立作業台上で電線群を直線状態に布線することができる。
また、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、直線状態に布線した幹線を屈曲させてプロテクタに収容した後、すぐに幹線を挿通した部分を第1蓋部により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタの導通検査前に第1蓋部を閉鎖することができるので、プロテクタの少なくとも一端を電線群にテープ巻き固定するだけで上記プロテクタをワイヤハーネスに組み付けることができ、ワイヤハーネスを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタの導通検査を行うことができる。これにより、電線群がばらけるのを防止するために、ワイヤハーネス組立作業台上で電線同士をテープ巻き固定したり、プロテクタを電線群に複数箇所でテープ巻き固定する必要がなくなり、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタを容易に電線群に組み付けることができる。
【0018】
また、ワイヤハーネスの構造が複雑でなく、ワイヤハーネス組立作業台上に屈曲形状で布線可能な場合は、上記ワイヤハーネスの幹線を上記プロテクタ本体の直線側部および屈曲側部に挿通する一方、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端に上記ジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、上記ワイヤハーネスの幹線を挿通した上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合し、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合してもよい。即ち、幹線を布線用出口から導出させず、予め屈曲部において屈曲させている。
この場合にも、プロテクタを電線群に容易に組み付けることができ、組み付けた状態を維持したまま、このワイヤハーネスを導通検査台まで移動し、ジョイントコネクタの導通検査後、ジョイントコネクタをプロテクタ内に収容することができる。
【0019】
上記第1蓋部と第2蓋部とは薄肉ヒンジを介して一体成形していることが好ましい。
上記構成とすると、ジョイントコネクタの導通検査後、ジョイントコネクタ収容部にジョイントコネクタを収容すると、ジョイントコネクタ収容部を閉鎖する第2蓋部が薄肉ヒンジを介して第1蓋部に備え付けられているので、この第2蓋部を回動させることにより容易にジョイントコネクタ収容部を閉鎖することができる。また、第1蓋部と第2蓋部とを薄肉ヒンジを介して一体成形しているので、部品点数を増加させることもない。
【0020】
上記第2蓋部に布線用出口の閉鎖壁を突出させ、該閉鎖壁の先端と上記プロテクタ本体との間にロック結合部を設けている。
上記構成とすることにより、ジョイントコネクタ収容部閉鎖する第2蓋部のロック作業と同時に、布線用出口も閉鎖することができる。
【0021】
また、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上に立設した治具で支持して配置し、該プロテクタ内にワイヤハーネスを構成する電線を挿通させ、
ついで、上記第1蓋部をプロテクタ本体に被せてロック結合し、
上記プロテクタ本体より予め引き出している上記ワイヤハーネスに接続したジョイントコネクタを導通検査台上に位置させて導通検査し、
ついで、上記ジョイントコネクタを上記プロテクタ本体のジョイントコネクタ収容部に収容すると共に該ジョイントコネクタに接続しているワイヤハーネスをプロテクタ本体内に収容し、
その後、上記第2蓋部をジョイントコネクタ収容部に被せて、プロテクタ本体とロック結合しているワイヤハーネスとプロテクタの組付方法も提供している。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は第1実施形態のワイヤハーネス用のプロテクタ10を示す。
プロテクタ10は、L字状に屈曲した形状であって、底壁11aと両側壁11b、11cとを備えた断面凹形状のプロテクタ本体11と、該プロテクタ本体11の上面開口を閉鎖する蓋12とを備えている。
【0023】
プロテクタ本体11は、L字状に屈曲した樋形状であり、底壁11aと、屈曲内周側の側壁11bと、屈曲外周側の側壁11cとを備え、後述するワイヤハーネス組立作業台上において幹線の直線布線経路上に配置する直線側部Iと該直線経路上から外れて屈曲する屈曲側部IIとからなる。
上記直線側部Iの先端をプロテクタ入口14とする一方、屈曲側部IIの先端をプロテクタ出口15としている。
【0024】
側壁11b、11cの所要位置に被ロック枠11eを突設すると共に、側壁11cの端部より断面L字状のテープ巻き用の舌片11dを突設している。屈曲点Aからなる境界近傍の屈曲側部IIの外周側壁に上端より布線用出口13を設けている。この布線用出口13は挿通する電線群を通すことができる大きさとし、直線側部Iの内部空間の中心軸線上に位置させている。
【0025】
蓋12は、プロテクタ本体11の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁12aと、上壁12aの周縁の布線用出口13に対応する位置より垂下する閉鎖壁12cと、上壁12aの周縁の被ロック枠11eに対応する位置より垂下するロック爪12bとを備えている。
【0026】
次に、プロテクタ10を用いたワイヤハーネスW/Hの形成手順を説明する。
図2(A)に示すように、ワイヤハーネス組立用作業台16に立設したプロテクタ受け治具Gには、軸部Gaの上端にプロテクタ保持部Gbを設けており、プロテクタ本体11をプロテクタ保持部Gbに設置する。
この時、プロテクタ10の直線側部Iをワイヤハーネス幹線の直線布線経路L上に位置させる。このプロテクタ10に対して電線群Wをプロテクタ本体12の直線側部Iのプロテクタ入口14より内部空間Sに布線し、布線用出口13に貫通させて外部へ導出することにより、電線群Wを直線布線経路に沿って真っ直ぐに布線する。
【0027】
布線後に、図2(B)に示すように、電線群に車体係止用のクランプやコルゲートチューブ(図示せず)等を取り付け、電線群をテープT1に巻き付けて結束する。その際、プロテクタ本体11に収容している電線群及び布線用出口13から引き出している電線群は所要寸法分だけテープ巻をしていない。なお、布線用出口13から引き出されている電線群もテープ巻をしてもよい。かつ、電線群をプロテクタ入口14から突出している舌片11dにテープT2を巻きつけて固定する。このように、ワイヤハーネスW/Hを組み立てた状態で、ワイヤハーネスをプロテクタ本体11と共に取り外す。
【0028】
次いで、図2(C)に示すように、布線用出口13より引き出されているワイヤハーネスW/Hを持ちあげて屈曲させて屈曲側部IIの内部空間Sに収容し、正規のプロテクタ出口15からワイヤハーネスを導出する。
【0029】
最後に、蓋12でプロテクタ本体11の上面開口を閉鎖して、ロック爪12bを被ロック枠11eにロック固定すると同時に、閉鎖壁12cで布線用出口13が閉鎖され、プロテクタ10を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0030】
上記構成とすると、プロテクタ10は屈曲部Aを有するL字形状であるにも関わらず、ワイヤハーネス組み立て時に、電線群をプロテクタ本体11の直線側部Iの内部空間Sに通す一方で、屈曲側部IIには通さずに布線用出口13を通して外部に導出することにより、布線時に電線群Wを真っ直ぐな状態でプロテクタ本体11に仮収容することができる。
よって、ワイヤハーネス組立作業台16上でプロテクタ本体11の内部空間Sに布線する際には、図3に示すように、従来は屈曲部位X1、X2であった箇所を真っ直ぐに布線することができるので、ワイヤハーネス組立作業台上の電線布線経路のレイアウトを簡素化することができると共に、布線作業の効率を向上させることができる。
【0031】
図4および図5は第2実施形態のプロテクタ20を示す。
プロテクタ20は第1実施形態と同様にL字状に屈曲し、プロテクタ本体21と、該プロテクタ本体21の上面開口を閉鎖する蓋22とかならなる。
プロテクタ本体21は、屈曲側部IIの外周側壁の全体を閉鎖壁21fとし、底壁21aより分離し、直線側部Iの外周側壁21cと薄肉ヒンジ部21hを介して連結している。この閉鎖壁21fを外周側壁21cと直線状に図示のように開いた状態で屈曲側部IIの外周側壁が無い状態となって布線用出口25となる。
【0032】
プロテクタ本体21には第1実施形態と同様に側壁21b、21cの所要位置に被ロック枠21eを突設すると共に、閉鎖壁21fの下端にロック爪21gを突設し、かつ、側壁21cの他端(プロテクタ入口24)よりテープ巻き用の舌片21dを突設している。
【0033】
蓋22は、プロテクタ本体21の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁22aと、上壁12aの周縁の被ロック枠21eに対応する位置より垂下するロック爪22bとを備えている。
【0034】
プロテクタ20を用いると、図5(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台上での布線工程においては、電線群Wはプロテクタ本体21の直線側部Iの内部空間Sに布線すると共に、電線群を側壁が設けられていない布線用出口25から外部へ導出して直線状に布線する。
布線後、第1実施形態と同様に、電線群にクランプやコルゲートチューブを外装し、テープ巻結束して、ワイヤハーネス組立作業台より取り外す。
【0035】
次いで、図5(B)に示すように、布線用出口25より引き出されている電線群を屈曲させて屈曲側部IIの底壁21a上に位置させると共に、閉鎖壁21hをヒンジ部21hを支点として折り曲げて、閉鎖壁21fのロック爪21gを底壁21aの所要位置に設けられた被ロック枠(図示せず)にロックすることにより、閉鎖壁21fを屈曲側部IIの外周側壁とする。
最後に、蓋22でプロテクタ本体21の上面開口を閉鎖して、ロック爪22bを被ロック枠21eにロック固定し、プロテクタ20を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0036】
図6および図7は第3実施形態のプロテクタ30を示す。
プロテクタ30は、L字状に屈曲し一部側壁のない樋形状のプロテクタ本体31と、該プロテクタ本体31の上面開口を閉鎖する蓋32とを備えている。
プロテクタ本体31には屈曲側部IIの外周側壁を設けておらず、底壁31aと、内周側壁側壁31bのみを備えている。よって、第2実施形態と同様に屈曲側部IIの外周側が全て布線用出口35となる。直線側部Iは両側壁と底壁とを備えた樋形状としている。側壁31b、31cの所要位置に被ロック枠21eを突設すると共に、直線側部Iの側壁31cの一端(プロテクタ入口34)よりテープ巻き用の舌片31dを突設している。
【0037】
蓋32は、プロテクタ本体31の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁32aと、上壁32aの周縁のプロテクタ本体31の側壁のない箇所に対応する位置より垂下させた閉鎖壁32cと、被ロック枠21eに対応する位置より垂下するロック爪32bとを備えている。
【0038】
プロテクタ30を用いると、第2実施形態と同様に、図7(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台上での布線工程においては、電線群Wをプロテクタ本体22の入口34より内部空間Sに布線すると共に、電線群を側壁のない布線用出口35より真っすぐに外部へ導出している。
布線終了後、第1実施形態と同様に、電線群にクランプやコルゲートチューブを外装し、テープ巻結束して、ワイヤハーネス組立作業台より取り外す。
次いで、図7(B)に示すように、布線用出口35より導出されている電線群を屈曲させると共に、蓋32をプロテクタ本体31の上面開口に被せてロック爪32bを被ロック枠31eにロック固定することにより、閉鎖壁32cを側壁とし、プロテクタ30を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0039】
図8乃至図11は第4実施形態のプロテクタ40を示す。
プロテクタ40は底壁41aと側壁41b、41cとからなるプロテクタ本体41とプロテクタ本体41の上面開口を閉鎖する蓋42とからなる。
【0040】
プロテクタ本体41は、L字状に屈曲した形状であり、底壁41aと、屈曲内周側の側壁41bと、屈曲外周側の側壁41cとを備え、直線側部Iと屈曲側部IIとからなる。
直線側部Iは、先端をプロテクタ入口44とする一方、後端を布線用出口43とし、プロテクタ入口44から屈曲側部IIを分割する分割壁41f近傍までを幹線挿通部46とし、分割壁41f近傍から布線用出口43までを布線用挿通部47としている。
屈曲側部IIは、分割壁41fにより長さ方向に2つに分割し、屈曲内周側の側壁41b側を幹線挿通部48とする一方、屈曲外周側の側壁41c側をジョイントコネクタ収容室49としている。幹線挿通部48の先端はプロテクタ出口45とする一方、ジョイントコネクタ収容室49の先端には側壁41gを設けて閉鎖している。なお、布線用挿通部47とジョイントコネクタ収容室49とでジョイントコネクタ収容部を構成している。
また、側壁41b、41cの所要位置及び布線用出口43の下部に被ロック枠41eを突設すると共に、側壁14cの端部より断面L字状のテープ巻き用の舌片41dを突設している。
【0041】
蓋42は、プロテクタ本体41の上面開口を閉鎖するL字状の上壁42aと、上壁42aの周縁の布線用出口43に対応する位置より垂下する閉鎖壁42cと、上壁42aの周縁の被ロック枠41eに対応する位置及び閉鎖壁42cの先端より垂下するロック爪42bとを備えている。上壁42aは、プロテクタ本体41の幹線挿通部46、48に対向する第1蓋部42a−1と布線用挿通部47、ジョイントコネクタ収容室49に対向する第2蓋部42a−2からなり、第1蓋部42a−1と第2蓋部42a−2は薄肉ヒンジ42dを介して一体成形している。
【0042】
次に、プロテクタ40を用いたワイヤハーネスW/H’の形成手順を説明する。ワイヤハーネスW/H’は、幹線W−1’の屈曲部近傍から分岐する分岐線W−2’を備え、分岐線W−2’の端末にはジョイントコネクタ50を接続している。
図9に示すように、ワイヤハーネス組立用作業台16に立設したプロテクタ受け治具Gには、軸部Gaの上端にプロテクタ保持部Gbを設けており、プロテクタ本体41をプロテクタ保持部Gbに設置する。
このプロテクタ40に対して電線群W’をプロテクタ本体41の直線側部Iのプロテクタ入口44より内部空間に布線し、幹線W−1’を幹線挿通部46、布線用挿通部48に挿通して、布線用出口43から導出する共に、分岐線W−2’を布線用挿通部47に挿通して布線用出口43から導出する。
【0043】
布線後に、電線群W’に車体係止用のクランプやコルゲートチューブ(図示せず)等を取り付け、電線群W’をプロテクタ入口44から突出している舌片41dにテープTを巻きつけて固定する。次いで、図10(A)に示すように、電線群W’をプロテクタ本体41と共にワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、布線用出口43から導出させた幹線W−1’を屈曲させて、幹線挿通部48に挿通し、プロテクタ出口45から幹線W−1’を導出する。次いで、図10(B)に示すように、プロテクタ本体41の被ロック枠41eに第1蓋部42a−1のロック爪42bを挿入係止して、プロテクタ本体41と第1蓋部42a−1とをロック結合している。
【0044】
次いで、上記ワイヤハーネスW/H’を導通検査台(図示せず)上に移動させ、分岐線W−2’に接続したジョイントコネクタ50の導通検査を行う。導通検査終了後、図11(A)に示すように、布線用出口43より引き出されている分岐線W−2’を持ちあげて屈曲させて屈曲側部IIのジョイントコネクタ収容室49に収容し、第2蓋部42a−2を回動して、図11(B)に示すように、プロテクタ本体41の被ロック枠41eに第2蓋部42a−2のロック爪42bを挿入係止して、プロテクタ本体41と第2蓋部42a−2とをロック結合すると同時に、閉鎖壁42cで布線用出口43が閉鎖され、プロテクタ40を外装したワイヤハーネスW/H’が形成される。
【0045】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタ40においても、屈曲部を有しているにもかかわらず、ワイヤハーネス組立作業台16上で電線群W’を直線状態に布線することができる。ワイヤハーネス組立作業台16上の電線布線経路のレイアウトを簡素化することができると共に、布線作業の効率を向上させることができる。
また、上記プロテクタ40をワイヤハーネス組立作業台16上の治具Gから取り外し、直線状態に布線した幹線W−1’を屈曲させてプロテクタ40に収容した後、すぐに幹線W−1’を挿通した部分を第1蓋部42a−1により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタ50の導通検査前に第1蓋部42a−1を閉鎖することができるので、プロテクタ40の一端を電線群W’にテープ巻き固定するだけで容易に上記プロテクタ40を電線群W’に組み付けることができ、ワイヤハーネスW/Hを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタ50の導通検査を行うことができる。
【0046】
図12は、第4実施形態の変形例を示し、ワイヤハーネス組立作業台16上のプロテクタ受け治具G上に載置したプロテクタ本体41に電線群W’を挿通する際、幹線W−1’を布線用挿通部47に挿通せず、予め屈曲させて幹線挿通部48に挿通し、プロテクタ出口45から導出している。次いで、ワイヤハーネス組立作業台16上で蓋42の第1蓋部42a−1をプロテクタ本体41に取り付けている。後は、第4実施形態と同様の方法により、ジョイントコネクタ50の導通検査を行い、プロテクタ40内に収容している。
【0047】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ50の導通検査前にワイヤハーネス組立作業台上で第1蓋部42a−1を閉鎖することができるので、プロテクタ40の一端を電線群W’にテープ巻き固定するだけで容易に上記プロテクタ40を電線群W’に組み付けることができ、ワイヤハーネスW/Hを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタ50の導通検査を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、屈曲部を有するプロテクタに対してワイヤハーネス組立作業台上で直線状に布線することができ、ワイヤハーネス組立作業台上でワイヤハーネスを組み立てた後にワイヤハーネス組立作業台から取り外した後に、電線群を屈曲させて屈曲プロテクタの内部に電線群を通すことができる。
このように、ワイヤハーネスを構成する電線群の幹線を直線上に布線できるため、組立作業台での作業効率が向上すると共に、組立作業台上での電線群の支線経路等のレイアウトを簡素化することができる。
【0049】
また、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタの場合、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、直線状態に布線した幹線を屈曲させてプロテクタに収容した後、すぐに幹線を挿通した部分を第1蓋部により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタの導通検査前に第1蓋部を閉鎖することができるので、プロテクタの少なくとも一端を電線群にテープ巻き固定するだけで上記プロテクタをワイヤハーネスに組み付けることができ、ワイヤハーネスを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタの導通検査を行うことができる。これにより、電線群がばらけるのを防止するために、ワイヤハーネス組立作業台上で電線同士をテープ巻き固定したり、プロテクタを電線群に複数箇所でテープ巻き固定する必要がなくなり、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタを容易に電線群に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図2】(A)〜(D)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図3】ワイヤハーネスの布線状態を示す図面である。
【図4】第2実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図5】(A)(B)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図6】第3実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図7】(A)(B)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図8】(A)は第4実施形態のプロテクタの斜視図、(B)はプロテクタ本体の平面図である。
【図9】プロテクタにワイヤハーネスを布線した状態を示す図面である。
【図10】(A)は幹線を屈曲させた状態を示す図面、(B)はプロテクタ本体に第1蓋部を取り付けた状態を示す図面である。
【図11】(A)は導通検査後にジョイントコネクタをプロテクタ本体内に収容した状態を示す図面、(B)はプロテクタ本体に第2蓋部を取り付けた状態を示す図面である。
【図12】(A)(B)は第4実施形態の変形例を示す図面である。
【図13】従来のプロテクタの斜視図である。
【図14】(A)〜(C)は従来のプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図15】従来のプロテクタを用いたワイヤハーネスの布線状態を示す図面である。
【符号の説明】
I 直線側部
II 屈曲側部
5 幹線
6 支線
10、20、30、40 プロテクタ
11 プロテクタ本体
11a 底壁
11b、11c 側壁
12 蓋
12c、32c、42c 閉鎖壁
13、25,35、43 布線用出口
14、15 プロテクタ入口
16 組立作業台
21f 閉鎖壁
21h ヒンジ部
47 布線用挿通部
49 ジョイントコネクタ収容室
G 冶具
S 内部空間
T1、T2 テープ
W 電線群
W/H ワイヤハーネス
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に配索するワイヤハーネス用のプロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法に関し、特に、ワイヤハーネスを屈曲させて挿通させる屈曲プロテクタに対して、ワイヤハーネス組立作業台上で直線状に電線群を布線可能としてワイヤハーネス組立作業性を高めるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の車体に沿って配索されるワイヤハーネスは、外部干渉材がある位置でワイヤハーネスを保護するために、また、ワイヤハーネスを所要角度に屈曲させる必要がある場合に屈曲したプロテクタを外装している。
例えば、図13に示すプロテクタ1は、L字状に屈曲した樋形状で、側壁に被ロック枠2bを有するプロテクタ本体2と、該プロテクタ本体2の上面開口を閉鎖しロック爪2bを有するL字状の蓋3とを備え、プロテクタ本体2の内部空間2aにワイヤハーネス挿通後に、蓋3を被せてロック爪3aを被ロック枠2bにロック固定している。
【0003】
ワイヤハーネスの組み立ては、ワイヤハーネス組立作業台上で行われ、ワイヤハーネス組立作業台上に立設した電線受け治具に沿って電線群を布線した後、電線群の所要位置に車体取付用のクランプや保護材のチューブ等を取り付け、電線群をテープ巻して結束している。
ワイヤハーネスにプロテクタを取り付ける場合は、治具上にプロテクタを搭載し、プロテクタ内に電線群を挿通させている。
【0004】
具体的には、図14(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台4に立設する冶具Gの軸Ga上にプロテクタ設置部Gbを設け、図14(B)に示すように、プロテクタ1のプロテクタ本体2をプロテクタ設置部Gbに設置した状態で、図14(C)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群Wをプロテクタ本体2の内部空間に布線し、その後、蓋(図示せず)を被せてプロテクタ本体1とロックしている。なお、蓋を設けずにプロテクタ本体の外周をテープ巻して電線群のプロテクタ本体からの脱落を防止している場合もある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−118924号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにプロテクタ1が屈曲形状である場合には、電線群Wを組立作業台4上で布線する際に、電線群Wもプロテクタ1に沿って屈曲して布線しなければならず、直線状の布線ができない場合、布線作業の効率が非常に悪くなる。また、図15に示すように、ワイヤハーネスの幹線5の布線経路に屈曲プロテクタが介在する屈曲部位X1、X2が発生するため、幹線から分岐する支線6が互いに干渉しないように、ワイヤハーネス組立作業台4上における支線経路が複雑なレイアウトとなってしまう問題がある。
【0007】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたもので、布線作業の効率を改善すると共に、組立作業台でのワイヤハーネスのレイアウトを簡素化することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、布線時に電線群を内部に挿通させてワイヤハーネスに取り付ける屈曲部を有するプロテクタであって、
屈曲部を境界として一方側を直線側部、他方側を屈曲側部とし、該屈曲側部の外周側壁に布線用出口を備え、
ワイヤハーネス組立作業台上において、上記直線側部をワイヤハーネスの幹線経路に沿った直線布線経路に沿って配置し、該直線側部に挿入した電線を上記布線用出口から導出させ、ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた電線群を上記屈曲側部に屈曲させて収容する構成としていることを特徴とするプロテクタを提供している。
【0009】
上記構成とすると、上記プロテクタは屈曲部を有する形状であるにも関わらず、該プロテクタ内部に通して屈曲させて布線する必要がある電線群を、プロテクタの直線側部にのみ通して直線状に布線して上記布線用出口を通して外部に導出することにより、ワイヤハーネス組立作業台上で電線群を直線状態に布線することができる。
【0010】
具体的には、上記プロテクタを用いたワイヤハーネスの組立方法は、
ワイヤハーネス組立作業台に立設したプロテクタ保持用の治具にプロテクタ本体を搭載し、該プロテクタ本体の屈曲位置を境界として直線側部をワイヤハーネス幹線の直線布線経路に沿った状態で載置し、ワイヤハーネスを構成する電線群を直線布線経路に沿ったプロテクタ本体の直線側部の内部空間を通して布線し、上記布線用出口に貫通させて外部へ導出して、電線群を直線状に布線している。布線終了後に、電線群に車体係止用クリップやコルゲートチューブ等の外装材を取り付け、電線群をテープ巻等で結束した後に治具より取り外す。治具より取り外した状態で上記プロテクタの布線用出口より導出させた電線群を屈曲させて正規の収容箇所である屈曲側部の内部空間へと挿入する。ついで、蓋を上記プロテクタ本体に被せて上面開口を閉鎖することにより、上記屈曲プロテクタを装着したワイヤハーネスを組み立てている。
【0011】
このように、ワイヤハーネスを組立作業台でプロテクタ本体の内部空間に布線する際には、屈曲させる必要がある部分を上記布線用出口に貫通させて外部へ導出することによりワイヤハーネスを真っ直ぐに布線することができ、組立作業台での布線作業の効率を向上させることができると共に、ワイヤハーネスのレイアウトも簡素化することができる。
組立作業台での組立作業の完了後は、布線用出口から直線状に導出している部分を屈曲させて上記布線用出口から正規の収容箇所である内部空間へと移動させて、上記蓋を上記プロテクタ本体に被せるだけで、屈曲形状のプロテクタが外装されたワイヤハーネスを簡単に形成することができる。
【0012】
上記プロテクタ本体に設ける上記布線用出口は、上記直線布線経路上に位置する上記屈曲側部の外周側壁に上端より切欠を設けて形成する一方、プロテクタ本体に被せる蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を垂下させて設けている。
プロテクタ本体の側壁に布線用出口が設けられることで、ワイヤハーネスが露出してワイヤハーネスの保護が十分でなくなるため、蓋に布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を一体的に設けることで、部品点数を増やすことなく、蓋を被せる作業と同時に布線用出口を閉鎖することができる。
【0013】
あるいは、上記プロテクタ本体の外周壁に切欠を設ける代わりに、上記布線用出口は上記直線状の布線経路に対して屈曲側の上記外周側壁全体を設けずに形成する一方、上記蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を設け、該蓋を上記プロテクタ本体に被せた状態で上記閉鎖壁を上記プロテクタ本体の屈曲側の外周側壁としてもよい。
【0014】
さらに、上記プロテクタ本体の上記屈曲側部の外周側壁を底壁から分離して、上記直線側部の側壁に薄肉ヒンジ部を介して連続させ、上記布線時には上記屈曲側部の外周側壁を上記直線側部の側壁と直線状に連続させた状態として布線用出口を設けている一方、布線後に上記屈曲側部の外周側壁を電線群と共に屈曲させて底壁と係止する構成としてもよい。
【0015】
上記構成したプロテクタ本体の側壁に布線用出口を閉鎖する閉鎖壁をヒンジ部を介して連続させていても、部品点数を増やすことなく、閉鎖壁を該ヒンジ部で屈曲させ閉じることにより布線用出口を閉鎖することができる。
【0016】
また、上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、
上記プロテクタ本体の一部にジョイントコネクタ収容部を設ける一方、上記蓋は上記ジョイントコネクタ収容部以外の上面開口を閉鎖する第1蓋部と、上記ジョイントコネクタ収容部の上面開口を閉鎖する第2蓋部とからなり、
上記プロテクタ本体の直線側部に挿通する上記ワイヤハーネスの幹線を上記布線用出口から導出させると共に、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端にジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、
上記ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた幹線を上記屈曲側部に屈曲させて収容し、上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合して、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合しているプロテクタとしてもよい。
【0017】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ収容部を備えた上記プロテクタにおいても、屈曲部を有しているにもかかわらず、ワイヤハーネス組立作業台上で電線群を直線状態に布線することができる。
また、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、直線状態に布線した幹線を屈曲させてプロテクタに収容した後、すぐに幹線を挿通した部分を第1蓋部により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタの導通検査前に第1蓋部を閉鎖することができるので、プロテクタの少なくとも一端を電線群にテープ巻き固定するだけで上記プロテクタをワイヤハーネスに組み付けることができ、ワイヤハーネスを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタの導通検査を行うことができる。これにより、電線群がばらけるのを防止するために、ワイヤハーネス組立作業台上で電線同士をテープ巻き固定したり、プロテクタを電線群に複数箇所でテープ巻き固定する必要がなくなり、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタを容易に電線群に組み付けることができる。
【0018】
また、ワイヤハーネスの構造が複雑でなく、ワイヤハーネス組立作業台上に屈曲形状で布線可能な場合は、上記ワイヤハーネスの幹線を上記プロテクタ本体の直線側部および屈曲側部に挿通する一方、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端に上記ジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、上記ワイヤハーネスの幹線を挿通した上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合し、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合してもよい。即ち、幹線を布線用出口から導出させず、予め屈曲部において屈曲させている。
この場合にも、プロテクタを電線群に容易に組み付けることができ、組み付けた状態を維持したまま、このワイヤハーネスを導通検査台まで移動し、ジョイントコネクタの導通検査後、ジョイントコネクタをプロテクタ内に収容することができる。
【0019】
上記第1蓋部と第2蓋部とは薄肉ヒンジを介して一体成形していることが好ましい。
上記構成とすると、ジョイントコネクタの導通検査後、ジョイントコネクタ収容部にジョイントコネクタを収容すると、ジョイントコネクタ収容部を閉鎖する第2蓋部が薄肉ヒンジを介して第1蓋部に備え付けられているので、この第2蓋部を回動させることにより容易にジョイントコネクタ収容部を閉鎖することができる。また、第1蓋部と第2蓋部とを薄肉ヒンジを介して一体成形しているので、部品点数を増加させることもない。
【0020】
上記第2蓋部に布線用出口の閉鎖壁を突出させ、該閉鎖壁の先端と上記プロテクタ本体との間にロック結合部を設けている。
上記構成とすることにより、ジョイントコネクタ収容部閉鎖する第2蓋部のロック作業と同時に、布線用出口も閉鎖することができる。
【0021】
また、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上に立設した治具で支持して配置し、該プロテクタ内にワイヤハーネスを構成する電線を挿通させ、
ついで、上記第1蓋部をプロテクタ本体に被せてロック結合し、
上記プロテクタ本体より予め引き出している上記ワイヤハーネスに接続したジョイントコネクタを導通検査台上に位置させて導通検査し、
ついで、上記ジョイントコネクタを上記プロテクタ本体のジョイントコネクタ収容部に収容すると共に該ジョイントコネクタに接続しているワイヤハーネスをプロテクタ本体内に収容し、
その後、上記第2蓋部をジョイントコネクタ収容部に被せて、プロテクタ本体とロック結合しているワイヤハーネスとプロテクタの組付方法も提供している。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は第1実施形態のワイヤハーネス用のプロテクタ10を示す。
プロテクタ10は、L字状に屈曲した形状であって、底壁11aと両側壁11b、11cとを備えた断面凹形状のプロテクタ本体11と、該プロテクタ本体11の上面開口を閉鎖する蓋12とを備えている。
【0023】
プロテクタ本体11は、L字状に屈曲した樋形状であり、底壁11aと、屈曲内周側の側壁11bと、屈曲外周側の側壁11cとを備え、後述するワイヤハーネス組立作業台上において幹線の直線布線経路上に配置する直線側部Iと該直線経路上から外れて屈曲する屈曲側部IIとからなる。
上記直線側部Iの先端をプロテクタ入口14とする一方、屈曲側部IIの先端をプロテクタ出口15としている。
【0024】
側壁11b、11cの所要位置に被ロック枠11eを突設すると共に、側壁11cの端部より断面L字状のテープ巻き用の舌片11dを突設している。屈曲点Aからなる境界近傍の屈曲側部IIの外周側壁に上端より布線用出口13を設けている。この布線用出口13は挿通する電線群を通すことができる大きさとし、直線側部Iの内部空間の中心軸線上に位置させている。
【0025】
蓋12は、プロテクタ本体11の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁12aと、上壁12aの周縁の布線用出口13に対応する位置より垂下する閉鎖壁12cと、上壁12aの周縁の被ロック枠11eに対応する位置より垂下するロック爪12bとを備えている。
【0026】
次に、プロテクタ10を用いたワイヤハーネスW/Hの形成手順を説明する。
図2(A)に示すように、ワイヤハーネス組立用作業台16に立設したプロテクタ受け治具Gには、軸部Gaの上端にプロテクタ保持部Gbを設けており、プロテクタ本体11をプロテクタ保持部Gbに設置する。
この時、プロテクタ10の直線側部Iをワイヤハーネス幹線の直線布線経路L上に位置させる。このプロテクタ10に対して電線群Wをプロテクタ本体12の直線側部Iのプロテクタ入口14より内部空間Sに布線し、布線用出口13に貫通させて外部へ導出することにより、電線群Wを直線布線経路に沿って真っ直ぐに布線する。
【0027】
布線後に、図2(B)に示すように、電線群に車体係止用のクランプやコルゲートチューブ(図示せず)等を取り付け、電線群をテープT1に巻き付けて結束する。その際、プロテクタ本体11に収容している電線群及び布線用出口13から引き出している電線群は所要寸法分だけテープ巻をしていない。なお、布線用出口13から引き出されている電線群もテープ巻をしてもよい。かつ、電線群をプロテクタ入口14から突出している舌片11dにテープT2を巻きつけて固定する。このように、ワイヤハーネスW/Hを組み立てた状態で、ワイヤハーネスをプロテクタ本体11と共に取り外す。
【0028】
次いで、図2(C)に示すように、布線用出口13より引き出されているワイヤハーネスW/Hを持ちあげて屈曲させて屈曲側部IIの内部空間Sに収容し、正規のプロテクタ出口15からワイヤハーネスを導出する。
【0029】
最後に、蓋12でプロテクタ本体11の上面開口を閉鎖して、ロック爪12bを被ロック枠11eにロック固定すると同時に、閉鎖壁12cで布線用出口13が閉鎖され、プロテクタ10を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0030】
上記構成とすると、プロテクタ10は屈曲部Aを有するL字形状であるにも関わらず、ワイヤハーネス組み立て時に、電線群をプロテクタ本体11の直線側部Iの内部空間Sに通す一方で、屈曲側部IIには通さずに布線用出口13を通して外部に導出することにより、布線時に電線群Wを真っ直ぐな状態でプロテクタ本体11に仮収容することができる。
よって、ワイヤハーネス組立作業台16上でプロテクタ本体11の内部空間Sに布線する際には、図3に示すように、従来は屈曲部位X1、X2であった箇所を真っ直ぐに布線することができるので、ワイヤハーネス組立作業台上の電線布線経路のレイアウトを簡素化することができると共に、布線作業の効率を向上させることができる。
【0031】
図4および図5は第2実施形態のプロテクタ20を示す。
プロテクタ20は第1実施形態と同様にL字状に屈曲し、プロテクタ本体21と、該プロテクタ本体21の上面開口を閉鎖する蓋22とかならなる。
プロテクタ本体21は、屈曲側部IIの外周側壁の全体を閉鎖壁21fとし、底壁21aより分離し、直線側部Iの外周側壁21cと薄肉ヒンジ部21hを介して連結している。この閉鎖壁21fを外周側壁21cと直線状に図示のように開いた状態で屈曲側部IIの外周側壁が無い状態となって布線用出口25となる。
【0032】
プロテクタ本体21には第1実施形態と同様に側壁21b、21cの所要位置に被ロック枠21eを突設すると共に、閉鎖壁21fの下端にロック爪21gを突設し、かつ、側壁21cの他端(プロテクタ入口24)よりテープ巻き用の舌片21dを突設している。
【0033】
蓋22は、プロテクタ本体21の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁22aと、上壁12aの周縁の被ロック枠21eに対応する位置より垂下するロック爪22bとを備えている。
【0034】
プロテクタ20を用いると、図5(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台上での布線工程においては、電線群Wはプロテクタ本体21の直線側部Iの内部空間Sに布線すると共に、電線群を側壁が設けられていない布線用出口25から外部へ導出して直線状に布線する。
布線後、第1実施形態と同様に、電線群にクランプやコルゲートチューブを外装し、テープ巻結束して、ワイヤハーネス組立作業台より取り外す。
【0035】
次いで、図5(B)に示すように、布線用出口25より引き出されている電線群を屈曲させて屈曲側部IIの底壁21a上に位置させると共に、閉鎖壁21hをヒンジ部21hを支点として折り曲げて、閉鎖壁21fのロック爪21gを底壁21aの所要位置に設けられた被ロック枠(図示せず)にロックすることにより、閉鎖壁21fを屈曲側部IIの外周側壁とする。
最後に、蓋22でプロテクタ本体21の上面開口を閉鎖して、ロック爪22bを被ロック枠21eにロック固定し、プロテクタ20を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0036】
図6および図7は第3実施形態のプロテクタ30を示す。
プロテクタ30は、L字状に屈曲し一部側壁のない樋形状のプロテクタ本体31と、該プロテクタ本体31の上面開口を閉鎖する蓋32とを備えている。
プロテクタ本体31には屈曲側部IIの外周側壁を設けておらず、底壁31aと、内周側壁側壁31bのみを備えている。よって、第2実施形態と同様に屈曲側部IIの外周側が全て布線用出口35となる。直線側部Iは両側壁と底壁とを備えた樋形状としている。側壁31b、31cの所要位置に被ロック枠21eを突設すると共に、直線側部Iの側壁31cの一端(プロテクタ入口34)よりテープ巻き用の舌片31dを突設している。
【0037】
蓋32は、プロテクタ本体31の上面開口を閉鎖するL字形状の上壁32aと、上壁32aの周縁のプロテクタ本体31の側壁のない箇所に対応する位置より垂下させた閉鎖壁32cと、被ロック枠21eに対応する位置より垂下するロック爪32bとを備えている。
【0038】
プロテクタ30を用いると、第2実施形態と同様に、図7(A)に示すように、ワイヤハーネス組立作業台上での布線工程においては、電線群Wをプロテクタ本体22の入口34より内部空間Sに布線すると共に、電線群を側壁のない布線用出口35より真っすぐに外部へ導出している。
布線終了後、第1実施形態と同様に、電線群にクランプやコルゲートチューブを外装し、テープ巻結束して、ワイヤハーネス組立作業台より取り外す。
次いで、図7(B)に示すように、布線用出口35より導出されている電線群を屈曲させると共に、蓋32をプロテクタ本体31の上面開口に被せてロック爪32bを被ロック枠31eにロック固定することにより、閉鎖壁32cを側壁とし、プロテクタ30を外装したワイヤハーネスW/Hが形成される。
【0039】
図8乃至図11は第4実施形態のプロテクタ40を示す。
プロテクタ40は底壁41aと側壁41b、41cとからなるプロテクタ本体41とプロテクタ本体41の上面開口を閉鎖する蓋42とからなる。
【0040】
プロテクタ本体41は、L字状に屈曲した形状であり、底壁41aと、屈曲内周側の側壁41bと、屈曲外周側の側壁41cとを備え、直線側部Iと屈曲側部IIとからなる。
直線側部Iは、先端をプロテクタ入口44とする一方、後端を布線用出口43とし、プロテクタ入口44から屈曲側部IIを分割する分割壁41f近傍までを幹線挿通部46とし、分割壁41f近傍から布線用出口43までを布線用挿通部47としている。
屈曲側部IIは、分割壁41fにより長さ方向に2つに分割し、屈曲内周側の側壁41b側を幹線挿通部48とする一方、屈曲外周側の側壁41c側をジョイントコネクタ収容室49としている。幹線挿通部48の先端はプロテクタ出口45とする一方、ジョイントコネクタ収容室49の先端には側壁41gを設けて閉鎖している。なお、布線用挿通部47とジョイントコネクタ収容室49とでジョイントコネクタ収容部を構成している。
また、側壁41b、41cの所要位置及び布線用出口43の下部に被ロック枠41eを突設すると共に、側壁14cの端部より断面L字状のテープ巻き用の舌片41dを突設している。
【0041】
蓋42は、プロテクタ本体41の上面開口を閉鎖するL字状の上壁42aと、上壁42aの周縁の布線用出口43に対応する位置より垂下する閉鎖壁42cと、上壁42aの周縁の被ロック枠41eに対応する位置及び閉鎖壁42cの先端より垂下するロック爪42bとを備えている。上壁42aは、プロテクタ本体41の幹線挿通部46、48に対向する第1蓋部42a−1と布線用挿通部47、ジョイントコネクタ収容室49に対向する第2蓋部42a−2からなり、第1蓋部42a−1と第2蓋部42a−2は薄肉ヒンジ42dを介して一体成形している。
【0042】
次に、プロテクタ40を用いたワイヤハーネスW/H’の形成手順を説明する。ワイヤハーネスW/H’は、幹線W−1’の屈曲部近傍から分岐する分岐線W−2’を備え、分岐線W−2’の端末にはジョイントコネクタ50を接続している。
図9に示すように、ワイヤハーネス組立用作業台16に立設したプロテクタ受け治具Gには、軸部Gaの上端にプロテクタ保持部Gbを設けており、プロテクタ本体41をプロテクタ保持部Gbに設置する。
このプロテクタ40に対して電線群W’をプロテクタ本体41の直線側部Iのプロテクタ入口44より内部空間に布線し、幹線W−1’を幹線挿通部46、布線用挿通部48に挿通して、布線用出口43から導出する共に、分岐線W−2’を布線用挿通部47に挿通して布線用出口43から導出する。
【0043】
布線後に、電線群W’に車体係止用のクランプやコルゲートチューブ(図示せず)等を取り付け、電線群W’をプロテクタ入口44から突出している舌片41dにテープTを巻きつけて固定する。次いで、図10(A)に示すように、電線群W’をプロテクタ本体41と共にワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、布線用出口43から導出させた幹線W−1’を屈曲させて、幹線挿通部48に挿通し、プロテクタ出口45から幹線W−1’を導出する。次いで、図10(B)に示すように、プロテクタ本体41の被ロック枠41eに第1蓋部42a−1のロック爪42bを挿入係止して、プロテクタ本体41と第1蓋部42a−1とをロック結合している。
【0044】
次いで、上記ワイヤハーネスW/H’を導通検査台(図示せず)上に移動させ、分岐線W−2’に接続したジョイントコネクタ50の導通検査を行う。導通検査終了後、図11(A)に示すように、布線用出口43より引き出されている分岐線W−2’を持ちあげて屈曲させて屈曲側部IIのジョイントコネクタ収容室49に収容し、第2蓋部42a−2を回動して、図11(B)に示すように、プロテクタ本体41の被ロック枠41eに第2蓋部42a−2のロック爪42bを挿入係止して、プロテクタ本体41と第2蓋部42a−2とをロック結合すると同時に、閉鎖壁42cで布線用出口43が閉鎖され、プロテクタ40を外装したワイヤハーネスW/H’が形成される。
【0045】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタ40においても、屈曲部を有しているにもかかわらず、ワイヤハーネス組立作業台16上で電線群W’を直線状態に布線することができる。ワイヤハーネス組立作業台16上の電線布線経路のレイアウトを簡素化することができると共に、布線作業の効率を向上させることができる。
また、上記プロテクタ40をワイヤハーネス組立作業台16上の治具Gから取り外し、直線状態に布線した幹線W−1’を屈曲させてプロテクタ40に収容した後、すぐに幹線W−1’を挿通した部分を第1蓋部42a−1により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタ50の導通検査前に第1蓋部42a−1を閉鎖することができるので、プロテクタ40の一端を電線群W’にテープ巻き固定するだけで容易に上記プロテクタ40を電線群W’に組み付けることができ、ワイヤハーネスW/Hを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタ50の導通検査を行うことができる。
【0046】
図12は、第4実施形態の変形例を示し、ワイヤハーネス組立作業台16上のプロテクタ受け治具G上に載置したプロテクタ本体41に電線群W’を挿通する際、幹線W−1’を布線用挿通部47に挿通せず、予め屈曲させて幹線挿通部48に挿通し、プロテクタ出口45から導出している。次いで、ワイヤハーネス組立作業台16上で蓋42の第1蓋部42a−1をプロテクタ本体41に取り付けている。後は、第4実施形態と同様の方法により、ジョイントコネクタ50の導通検査を行い、プロテクタ40内に収容している。
【0047】
上記構成とすると、ジョイントコネクタ50の導通検査前にワイヤハーネス組立作業台上で第1蓋部42a−1を閉鎖することができるので、プロテクタ40の一端を電線群W’にテープ巻き固定するだけで容易に上記プロテクタ40を電線群W’に組み付けることができ、ワイヤハーネスW/Hを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタ50の導通検査を行うことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、屈曲部を有するプロテクタに対してワイヤハーネス組立作業台上で直線状に布線することができ、ワイヤハーネス組立作業台上でワイヤハーネスを組み立てた後にワイヤハーネス組立作業台から取り外した後に、電線群を屈曲させて屈曲プロテクタの内部に電線群を通すことができる。
このように、ワイヤハーネスを構成する電線群の幹線を直線上に布線できるため、組立作業台での作業効率が向上すると共に、組立作業台上での電線群の支線経路等のレイアウトを簡素化することができる。
【0049】
また、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタの場合、上記プロテクタをワイヤハーネス組立作業台上の治具から取り外し、直線状態に布線した幹線を屈曲させてプロテクタに収容した後、すぐに幹線を挿通した部分を第1蓋部により閉鎖することができる。即ち、ジョイントコネクタの導通検査前に第1蓋部を閉鎖することができるので、プロテクタの少なくとも一端を電線群にテープ巻き固定するだけで上記プロテクタをワイヤハーネスに組み付けることができ、ワイヤハーネスを導通検査台上に移動させてジョイントコネクタの導通検査を行うことができる。これにより、電線群がばらけるのを防止するために、ワイヤハーネス組立作業台上で電線同士をテープ巻き固定したり、プロテクタを電線群に複数箇所でテープ巻き固定する必要がなくなり、ジョイントコネクタ収容部を備えたプロテクタを容易に電線群に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図2】(A)〜(D)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図3】ワイヤハーネスの布線状態を示す図面である。
【図4】第2実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図5】(A)(B)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図6】第3実施形態のプロテクタの斜視図である。
【図7】(A)(B)はプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図8】(A)は第4実施形態のプロテクタの斜視図、(B)はプロテクタ本体の平面図である。
【図9】プロテクタにワイヤハーネスを布線した状態を示す図面である。
【図10】(A)は幹線を屈曲させた状態を示す図面、(B)はプロテクタ本体に第1蓋部を取り付けた状態を示す図面である。
【図11】(A)は導通検査後にジョイントコネクタをプロテクタ本体内に収容した状態を示す図面、(B)はプロテクタ本体に第2蓋部を取り付けた状態を示す図面である。
【図12】(A)(B)は第4実施形態の変形例を示す図面である。
【図13】従来のプロテクタの斜視図である。
【図14】(A)〜(C)は従来のプロテクタを用いたワイヤハーネスの形成手順を示す図面である。
【図15】従来のプロテクタを用いたワイヤハーネスの布線状態を示す図面である。
【符号の説明】
I 直線側部
II 屈曲側部
5 幹線
6 支線
10、20、30、40 プロテクタ
11 プロテクタ本体
11a 底壁
11b、11c 側壁
12 蓋
12c、32c、42c 閉鎖壁
13、25,35、43 布線用出口
14、15 プロテクタ入口
16 組立作業台
21f 閉鎖壁
21h ヒンジ部
47 布線用挿通部
49 ジョイントコネクタ収容室
G 冶具
S 内部空間
T1、T2 テープ
W 電線群
W/H ワイヤハーネス
Claims (9)
- ワイヤハーネス組立作業台上に搭載され、布線時に電線群を内部に挿通させてワイヤハーネスに取り付ける屈曲部を有するプロテクタであって、
屈曲部を境界として一方側を直線側部、他方側を屈曲側部とし、該屈曲側部の外周側壁に布線用出口を備え、
ワイヤハーネス組立作業台上において、上記直線側部をワイヤハーネスの幹線経路に沿った直線布線経路に沿って配置し、該直線側部に挿入した電線を上記布線用出口から導出させ、ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた電線群を上記屈曲側部に屈曲させて収容する構成としていることを特徴とするプロテクタ。 - 上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、上記プロテクタ本体に設ける上記布線用出口は、上記直線布線経路上に位置する上記屈曲側部の外周側壁に上端より切欠を設けて形成する一方、プロテクタ本体に被せる蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を垂下させて設けている請求項1に記載のプロテクタ。
- 上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、上記プロテクタ本体に設ける上記布線用出口は、上記屈曲側部の外周側壁全体を設けずに形成する一方、上記蓋に上記布線用出口を閉鎖する閉鎖壁を設け、該蓋を上記プロテクタ本体に被せた状態で上記閉鎖壁を上記プロテクタ本体の屈曲側外周側壁としている請求項1に記載のプロテクタ。
- 上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、上記プロテクタ本体の上記屈曲側部の外周側壁を底壁から分離して、上記直線側部の側壁に薄肉ヒンジ部を介して連続させ、上記布線時には上記屈曲側部の外周側壁を上記直線側部の側壁と直線状に連続させた状態として布線用出口を設けている一方、布線後に上記屈曲側部の外周側壁を電線群と共に屈曲させて底壁と係止している請求項1に記載のプロテクタ。
- 上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、
上記プロテクタ本体の一部にジョイントコネクタ収容部を設ける一方、上記蓋は上記ジョイントコネクタ収容部以外の上面開口を閉鎖する第1蓋部と、上記ジョイントコネクタ収容部の上面開口を閉鎖する第2蓋部とからなり、
上記プロテクタ本体の直線側部に挿通する上記ワイヤハーネスの幹線を上記布線用出口から導出させると共に、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端にジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、
上記ワイヤハーネス組立作業台から取り外した状態で上記布線用出口から導出させた幹線を上記屈曲側部に屈曲させて収容し、上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合して、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合している請求項1に記載のプロテクタ。 - 上記プロテクタはプロテクタ本体と該プロテクタ本体の上面開口を閉鎖する蓋とからなり、
上記プロテクタ本体の一部にジョイントコネクタ収容部を設ける一方、上記蓋は上記ジョイントコネクタ収容部以外の上面開口を閉鎖する第1蓋部と、上記ジョイントコネクタ収容部の上面開口を閉鎖する第2蓋部とからなり、
上記ワイヤハーネスの幹線を上記プロテクタ本体の直線側部および屈曲側部に挿通する一方、ワイヤハーネス幹線より分岐すると共に先端に上記ジョイントコネクタを接続した分岐線を上記布線用出口から導出させ、
上記ワイヤハーネスの幹線を挿通した上記プロテクタ本体に上記第1蓋部のみをロック結合し、上記ジョイントコネクタを導通検査後に上記ジョイントコネクタ収容部に収容し、上記第2蓋部を取り付けて上記プロテクタ本体にロック結合している請求項1に記載のプロテクタ。 - 上記第1蓋部と第2蓋部とは薄肉ヒンジを介して一体成形している請求項5または請求項6に記載のプロテクタ。
- 上記第2蓋部に布線用出口の閉鎖壁を突出させ、該閉鎖壁の先端と上記プロテクタ本体との間にロック結合部を設けている請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
- 請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載のプロテクタをワイヤハーネス組立作業台上に立設した治具で支持して配置し、該プロテクタ内にワイヤハーネスを構成する電線を挿通させ、
ついで、上記第1蓋部をプロテクタ本体に被せてロック結合し、
上記プロテクタ本体より予め引き出している上記ワイヤハーネスに接続したジョイントコネクタを導通検査台上に位置させて導通検査し、
ついで、上記ジョイントコネクタを上記プロテクタ本体のジョイントコネクタ収容部に収容すると共に該ジョイントコネクタに接続しているワイヤハーネスをプロテクタ本体内に収容し、
その後、上記第2蓋部をジョイントコネクタ収容部に被せて、プロテクタ本体とロック結合しているワイヤハーネスとプロテクタの組付方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342753A JP2004166461A (ja) | 2002-09-17 | 2002-11-26 | プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002270495 | 2002-09-17 | ||
JP2002342753A JP2004166461A (ja) | 2002-09-17 | 2002-11-26 | プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004166461A true JP2004166461A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32827593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002342753A Withdrawn JP2004166461A (ja) | 2002-09-17 | 2002-11-26 | プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004166461A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007318848A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Yazaki Corp | プロテクタ |
WO2009047922A1 (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
JP2012094472A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-05-17 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 蓄電装置 |
JP2016111073A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネスの取り付け構造および配線ユニット |
JP2017118612A (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
JP2020162242A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ |
CN114816093A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-07-29 | 广州城建职业学院 | 一种电子数位笔的笔尖防护机构 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002342753A patent/JP2004166461A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007318848A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Yazaki Corp | プロテクタ |
JP4607819B2 (ja) * | 2006-05-24 | 2011-01-05 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ |
WO2009047922A1 (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Sumitomo Wiring Systems, Ltd. | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
JP2009095185A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
JP2012094472A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-05-17 | Hitachi Vehicle Energy Ltd | 蓄電装置 |
US8741472B2 (en) | 2010-10-01 | 2014-06-03 | Hitachi Vehicle Energy, Ltd. | Electric storage device |
JP2016111073A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネスの取り付け構造および配線ユニット |
US9963093B2 (en) | 2014-12-03 | 2018-05-08 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wire harness attachment structure and wiring unit |
JP2017118612A (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
WO2017110470A1 (ja) * | 2015-12-21 | 2017-06-29 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス用のプロテクタ |
CN108370139A (zh) * | 2015-12-21 | 2018-08-03 | 住友电装株式会社 | 线束用的保护器 |
JP2020162242A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ |
JP7235550B2 (ja) | 2019-03-26 | 2023-03-08 | 矢崎総業株式会社 | プロテクタ |
CN114816093A (zh) * | 2022-04-14 | 2022-07-29 | 广州城建职业学院 | 一种电子数位笔的笔尖防护机构 |
CN114816093B (zh) * | 2022-04-14 | 2024-04-19 | 广州城建职业学院 | 一种电子数位笔的笔尖防护机构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4983525B2 (ja) | ワイヤハーネスのプロテクタ取付構造 | |
JP4807342B2 (ja) | ワイヤハーネス用のプロテクタおよび該プロテクタのワイヤハーネスへの取付方法 | |
JP4311431B2 (ja) | プロテクタ | |
JP5768379B2 (ja) | ワイヤハーネス用のプロテクタ | |
JPH0546607U (ja) | ワイヤハーネスの中間口出し装置 | |
JP6825879B2 (ja) | プロテクタ及びそれを備えたワイヤハーネス | |
JP2004166461A (ja) | プロテクタおよびワイヤハーネスとプロテクタの組付方法 | |
US20100200263A1 (en) | Electrical junction box for tool-less installation of power cables | |
JP2009095185A (ja) | ワイヤハーネス用のプロテクタ | |
JP2004229351A (ja) | プロテクタ及びコルゲートチューブ保持構造 | |
JP4138429B2 (ja) | ワイヤハーネスの製造方法 | |
JP2007282320A (ja) | 電気接続箱 | |
JP2709434B2 (ja) | ワイヤーハーネスの分岐電線導出方法 | |
JP5920286B2 (ja) | ワイヤハーネスの製造方法 | |
KR102290283B1 (ko) | 와이어링 하니스용 프로텍터 | |
JP3465783B2 (ja) | ハーネスプロテクタ | |
JP7252269B2 (ja) | ワイヤハーネスの配索方法および配索構造ならびにワイヤハーネスプロテクタ | |
JP3707359B2 (ja) | ワイヤハーネスの組立方法 | |
JPH0928014A (ja) | プロテクタ内からの分岐電線の引出方法 | |
JP2005065399A (ja) | プロテクタおよびワイヤハーネスの製造方法 | |
JP3146992B2 (ja) | コネクタカバー | |
JP2024016998A (ja) | ワイヤハーネス製造方法、ワイヤハーネス、保護部材組立体、及び、保護部材 | |
JPH1042054A (ja) | 端末装置用筐体 | |
JP5889612B2 (ja) | 光ケーブル用接続モジュール | |
JPH09163550A (ja) | 電気接続箱 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |