JP2004155553A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】片面印刷時の印刷効率が良く、両面印刷時における排紙トレイ上のシートの整合を乱すことのない、小型化・軽量化された画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1給紙カセット12から送り出されたシートSを画像形成部3に供給する第1搬送路18と、画像形成部3によって画像が形成されたシートSを排紙トレイ6に案内する第2搬送路23と、この第2搬送路23から分岐して第1搬送路18に接続する第3搬送路24と、第1搬送路18から分岐して、先端から進入したシートSを後端から第1搬送路18に戻すスイッチバック搬送路22と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】第1給紙カセット12から送り出されたシートSを画像形成部3に供給する第1搬送路18と、画像形成部3によって画像が形成されたシートSを排紙トレイ6に案内する第2搬送路23と、この第2搬送路23から分岐して第1搬送路18に接続する第3搬送路24と、第1搬送路18から分岐して、先端から進入したシートSを後端から第1搬送路18に戻すスイッチバック搬送路22と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,ファクシミリ装置,プリンタ及びこれらの複合機等の画像形成装置、特に、シート(コピー用紙,プラスチックフィルム等)の両面印刷が可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置は、従来から様々なものが案出され一般的に知られている。例えば、図2に示す画像形成装置100は、給紙カセット101,102,103から送り出されたシートをスイッチバック搬送路104を介して画像形成部105に搬送するように構成し、スイッチバック搬送路104でシートの表裏を反転することにより、片面印刷されたシートをストックしておくための両面印刷用の中間トレイを省略し、全体構造の小型化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、図3に示すような画像形成装置106は、画像形成後のシートを排紙トレイ107上に排出するために配置された排紙ローラ108を、正・逆の両方向への回転が可能な構成とし、片面に画像が形成されたシートの大部分を排紙ローラ108で排紙トレイ107上に排出した後、搬送路切換手段110を切り換えて、排紙ローラ108を逆回転させ、シートをシート搬送路111に戻し(スイッチバックさせ)、そのシート搬送路111を介して搬送される片面印刷されたシートの裏面(未印刷面)に画像を形成するようにして、片面印刷されたシートをストックしておくための両面印刷用の中間トレイを省略し、全体構造の小型化を図っている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−110313号公報(段落番号0014,0017〜0022及び図1)
【特許文献2】
特開平4−28675号公報(段落番号(ヘ)及び第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された第1従来例において、片面印刷のみを行う厚紙専用の給紙カセット103以外の給紙カセット101,102から送り出されるシートは、常時スイッチバック搬送路104を通過した後に画像形成部105に送り込まれるようになっているため、給紙カセット101,102から画像形成部105までの距離が長くなり、印刷に時間がかかるという問題を有していた。
【0006】
また、特許文献2に開示された第2従来例において、両面印刷を行う場合、片面印刷が終了したシートは、正・逆両方向に回転する排紙ローラ108によってスイッチバックさせられるようになっており、排紙ローラ108に挟持される一端を除くほぼ全域が排紙トレイ107上に排紙された後、再度シート搬送路111に戻されるようになっている。そのため、この第2従来例は、両面印刷時において、シートが排紙ローラ108によってスイッチバックされる際に、排紙トレイ107上に既に積載されている画像形成済みのシートの整合を乱す虞があり、このような問題を解決することが求められていた。
【0007】
そこで、本発明は、シートをスイッチバックさせるための搬送路を工夫することにより、従来技術の課題を解決することができ、且つ、両面印刷用の中間トレイを設置する必要がない小型化された画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、給紙カセットから送り出されたシートを画像形成部に供給する第1搬送路と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを排紙トレイに案内する第2搬送路と、この第2搬送路から分岐して前記第1搬送路に接続する第3搬送路と、前記第1搬送路から分岐して、先端から進入したシートを後端から前記第1搬送路に戻すスイッチバック搬送路と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。ここで、排紙トレイとは、ソータのトレイ、ステープル等の後処理を施す後処理装置のシート積載部、いわゆる胴内排紙部等、印刷済みのシートが積載される構成部を広く含むものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記スイッチバック搬送路に、前記給紙カセットとは別の給紙カセットが接続され、該給紙カセットから送り出されたシートが前記スイッチバック搬送路を介して前記第1搬送路に搬送されることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0011】
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この図に示す画像形成装置1は、シート(コピー用紙,プラスチックフィルム等)Sを供給・搬送するシート供給・搬送部2と、このシート供給・搬送部2によって搬送されるシートSにトナー像を形成する画像形成部3と、この画像形成部3によってシートSに形成されたトナー像をそのシートSに定着させる定着部4と、この定着部4を通過したシートSを本体5の外部の排紙トレイ6や図外の後処理装置側に排出する排出部7と、を備えている。このうち、シート供給・搬送部2及び画像形成部3は、以下に詳述する。尚、本実施の形態において、定着部4は、定着ローラ8と、この定着ローラ8にトナー像が形成されたシートSを押し付ける加圧ローラ10とを備えている。また、排出部7は、一対のローラを組み合わせてなる排紙ローラ11で構成されている。
【0012】
(シート供給・搬送部)
図1に示すように、画像形成装置1の本体5内には、第1給紙カセット12と第2給紙カセット13とが上段に並列配置され、これら第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13の下方に第3給紙カセット14と第4給紙カセット15とが縦列配置されている。
【0013】
これらの複数の給紙カセット12〜15のうちの第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13は、大容量給紙カセットであり、下段の第3及び第4給紙カセット14,15に比較して大量のシートSを収容できるようになっている。一方、下段の第3及び第4給紙カセット14,15は、上段の第1及び第2給紙カセット12,13では収容できない大きなサイズのシートSも収容できる大きさに形成されている。
【0014】
そして、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13に積載されたシート束のうちの最も上のシートSは、ピックアップローラ16によって送り出しローラ17のニップに送り込まれた後、送り出しローラ17によって第1搬送路18に送り出されるようになっている。また、第3給紙カセット14及び第4給紙カセット15に積載されたシート束のうちの最も上のシートSは、ピックアップローラ20によって送り出しローラ21のニップに送り込まれた後、送り出しローラ21によってスイッチバック搬送路22に送り出され、更に、スイッチバック搬送路22を介して第1搬送路18に送り出されるようになっている。
【0015】
シートSの搬送路は、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13から送り出されたシートSを画像形成部3に供給する第1搬送路18と、画像形成部3によって画像が形成されたシートSを定着部4を通過させた後に排紙トレイ7に案内する第2搬送路23と、この第2搬送路23から分岐して前記第1搬送路18に接続する第3搬送路24と、第1搬送路18から分岐するスイッチバック搬送路22と、第3搬送路24から分岐して第2搬送路23の排紙ローラ11の上流側近傍位置にシートSを戻す第4搬送路25と、から構成されている。
【0016】
このうち、スイッチバック搬送路22は、第1搬送路18からのシートSの進入を許すシート導入部22aと、先端から進入したシートSを後端から第1搬送路18に戻すシート排出部22bとを備えている。そして、このスイッチバック搬送路22のシート導入部22aと第1搬送路18との分岐部には、第1分岐爪26が取り付けられている。この第1分岐爪26は、シートSの搬送経路の切換を行うためのものであり、第1給紙カセット12又は第2給紙カセット13から送り出されたシートSを第1搬送路18で画像形成部3に直接送り込むか、又は、画像形成部3によって片面に画像が形成されたシートSをスイッチバック搬送路22に導くようになっている。
【0017】
また、スイッチバック搬送路22のシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部には、第2分岐爪27が取り付けられている。この第2分岐爪27は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合に、シート排出部22b側を塞ぎ、シートSがシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部を円滑に通過するように、シートSの移動を案内する。一方、この第2分岐爪27は、シートSをスイッチバック搬送路22から第1搬送路18に戻す場合に、シート導入部22aを塞ぎ、シートSがシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部を円滑に通過するように、シートSの移動を案内する。
【0018】
また、スイッチバック搬送路22には、第3給紙カセット14のシート供給路28と、第4給紙カセット15のシート供給路30とが接続されている。そして、第3給紙カセット14のシート供給路28とスイッチバック搬送路22との合流部には、第3分岐爪31が取り付けられている。この第3分岐爪31は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合にシート供給路28を塞ぎ、シートSがスイッチバック搬送路22に沿って円滑に搬送される位置に移動する。一方、第3分岐爪31は、シートSを第3給紙カセット14から送り出す場合にシート供給路28を開くようになっている。
【0019】
また、第4給紙カセット15のシート供給路30とスイッチバック搬送路22との合流部には、第4分岐爪32が取り付けられている。この第4分岐爪32は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合にシート供給路30を塞ぎ、シートSがスイッチバック搬送路22に沿って円滑に搬送される位置に移動する。一方、第4分岐爪32は、シートSを第4給紙カセット15から送り出す場合にシート供給路30を開くようになっている。
【0020】
そして、第1搬送路18には、第2給紙カセット13から送り出されたシートSを第1給紙カセット12側へ送る搬送ローラ33と、第1給紙カセット12から送り出されたシートSを下流側に搬送する搬送ローラ34と、第1搬送路18とスイッチバック搬送路22の合流部の下流側(画像形成部3側)に配置される搬送ローラ35と、この搬送ローラ35とレジストローラ36との間に配置される搬送ローラ37と、この搬送ローラ37から搬送されたシートSの斜行を防止した後に画像形成部3に送り込むレジストローラ36と、がシート搬送方向に沿って配置されている。また、スイッチバック搬送路22には、第4給紙カセット15から送り出されたシートSを第3給紙カセット14側へ送る搬送ローラ38と、第3給紙カセット14から送り出されたシートSを第1搬送路18側へ送る搬送ローラ40とが配置されている。また、第3搬送路24には、第4搬送路25との分岐部の下流側に搬送ローラ41が配置されている。また、第4搬送路25には、第3搬送路24側から搬送されるシートSを第2搬送路23の排紙ローラ11のニップに送り込む搬送ローラ42が配置されている。
【0021】
搬送ローラ34と第1分岐爪26との間の第1搬送路18には、第1シート検知センサ43が配置されている。また、第2分岐爪27と搬送ローラ40との間のスイッチバック搬送路22には、第2シート検知センサ44が配置されている。また、第2給紙カセット13のシート供給路45と第1搬送路18との合流部と搬送ローラ33との間には、第3シート検知センサ46が配置されている。そして、これら第1〜第3シート検知センサ43〜46の検知信号が図外の制御手段に入力され、その制御手段によって各搬送ローラ33等の駆動や各分岐爪(26)等の作動が制御される。
【0022】
ここで、スイッチバック搬送路22の各搬送ローラ38,40は、正・逆両方向の回転が可能である。また、第3搬送路24の搬送ローラ41及び第1搬送路18の搬送ローラ33,34は、正・逆両方向の回転が可能である。すなわち、スイッチバック搬送路22の搬送ローラ38,40を正回転させることにより、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する一方、搬送ローラ38,40を逆回転させることにより、シートSをスイッチバック搬送路22から第1搬送路18に送り出すことが可能になる。また、第3搬送路24及び第1搬送路18の搬送ローラ41,33,34を正回転させることにより、シートSを第3搬送路24の搬送ローラ41よりもシート搬送方向下流側に送り込んだ後、搬送ローラ41,33,34を逆回転させることにより、シートSを第4搬送路25を介して排紙ローラ11のニップに送り込むことが可能になる。
【0023】
(画像形成部)
画像形成部3は、ドラム状の感光体47と、この感光体47の周囲に配置された帯電デバイス48、露光デバイス50、現像デバイス51、転写デバイス52、クリーニングデバイス53等を備えている。このような構成の画像形成部3は、感光体47が図示しない駆動手段によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が帯電デバイス48によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体47は、その表面に露光デバイス50によって静電潜像が形成される。ここで、露光デバイス50は、図示しないスキャナ部、又は、ネットワーク等の通信手段によって接続された他の画像形成装置,コンピュータ,スキャナ等からの画像情報に基づいて、感光体47の表面にレーザー光を照射し、感光体47表面のレーザー光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体47表面に形成された静電潜像は、現像デバイス51によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。
【0024】
(作動状態の説明)
以下に、片面印刷の場合と両面印刷の場合に分けて説明する。尚、第1〜第4分岐爪26,27,31,32は、図1の実線位置をOFF状態とし、図1のシートSの搬送経路を切り換える場合をON状態とする。また、第1搬送路18,第2搬送路23及び第3搬送路24によってループ状に形成されるシートSの搬送路には、A4横サイズのシートSが同時に3枚収容できるようになっているものとする。また、以下の説明は、シートSが第1給紙カセット12から送り出される場合を例にしたものである。
【0025】
片面印刷の場合、第1給紙カセット12から送り出されたシートSは、第1搬送路18を通って画像形成部3に送り込まれ、この画像形成部3によってトナー像が転写され、そのトナー像が定着部4で加熱・加圧されることにより定着され、第2搬送路23を通り、排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6)に画像形成面を上にして(アップフェースで)排出される。また、この片面印刷の場合、第3給紙カセット14又は第4給紙カセット15から送り出されたシートSは、スイッチバック搬送路22のシート排出部22bから第1搬送路18に送り込まれた後、第1給紙カセット12又は第2給紙カセット13から送り出されたシートSと同様に処理される。
【0026】
ここで、画像形成面を下にして(ダウンフェースで)シートSを排出する場合には、定着部4から排出されたシートSが第3搬送路24及び第1搬送路18内に送り込まれた後、シートSがその後端側から第4搬送路25に送り出され、表裏が反転されたシートSが排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6上)に排出される。
【0027】
両面印刷の場合、先ず第1給紙カセット12から所定のタイミングで3枚のシートSが連続して第1搬送路18に送り出される。この第1給紙カセット12から送り出されたシートSは、第1搬送路18を通って画像形成部3に送り込まれ、この画像形成部3によってトナー画像が片面に形成された後、そのトナー画像が定着部4で定着させられる。そして、定着部4から第2搬送路23に排出されたシートSは、第3搬送路24に案内され、更に第1搬送路18に案内される。この第1搬送路18に案内されたシートSの先端を第3シート検知センサ46が検知すると、第1分岐爪26がON状態からOFF状態(図1の実線位置)に姿勢を切り換えて、片面印刷済みの一枚のシートSをスイッチバック搬送路22に導入する。その後、シートSの後端が第2シート検知センサ44によって検知されると、各搬送ローラ38,40が逆方向に(シートSを図1の上方向に搬送するように)回転すると共に、第2分岐爪27がON状態に切り換わり、シートSが後端側からスイッチバック搬送路22のシート排出部22bを介して第1搬送路18に送り出される。これにより、シートSの表裏が反転され、画像の形成されていない裏面側が感光体47に対面するようになる。
【0028】
一枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その一枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、搬送ローラ38,40が正回転(シートSをスイッチバック搬送路22内部に導入する方向に回転)すると共に、第2分岐爪27がOFF状態になる。そして、片面印字済みの二枚目のシートSがスイッチバック搬送路22に導入され、この二枚目のシートSが上述の一枚目のシートSと同様に表裏反転された状態で第1搬送路18に戻される。
【0029】
二枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その二枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、搬送ローラ38,40が正回転(シートSをスイッチバック搬送路22内部に導入する方向に回転)すると共に、第2分岐爪27がOFF状態になる。そして、片面印字済みの三枚目のシートSがスイッチバック搬送路22に導入され、この三枚目のシートSが上述の一〜二枚目のシートSと同様に表裏反転された状態で第1搬送路18に戻される。
【0030】
三枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その三枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、第1分岐爪26がOFF状態に切り換わり、四枚目から六枚目のシートSが第1給紙カセット12から所定のタイミングで順次第1搬送路18に送り出され、上述の一枚目から三枚目のシートSの場合と同様に印刷処理される。
【0031】
尚、スイッチバック搬送路22から送り出されたシートSは、レジストローラ36によって斜行が補正された後に画像形成部3に送り込まれ、その画像が形成されていない裏面側にトナー画像が形成され、そのトナー画像が定着部4によって定着させられる。そして、この定着部4から排出されたシートSは、第2搬送路23を通り、排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6)に裏面を上にして排出される。
【0032】
(本実施の形態の効果)
以上のように構成された本実施の形態の画像形成装置1は、両面印刷用の中間トレイを設置する必要がないため、全体構造の小型化・軽量化を図ることができることはもちろんのこと、片面印刷の場合に、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13から送り出すシートSをスイッチバック搬送路22を通過させずに画像形成部3に搬送でき、全てのシートがスイッチバック搬送路を通過するように構成された第1従来例に比較し、印刷時間の短縮化を図ることができる。
【0033】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、スイッチバック搬送路22が第3給紙カセット14及び第4給紙カセット15から送り出されたシートSの搬送路を兼ねているため、シートSの表裏を反転させるための搬送路を別途設ける必要がなく、本体5内の構成を簡略化することができると共に、第2従来例のような不具合(排紙トレイ上に積載されたシートの整合を乱すという不具合)を生じるようなことがない。
【0034】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、上述のように、スイッチバック搬送路22が本体5内に設置されており、シートSの表裏反転時において、第2従来例のように本体5の外部に排出するものでないため、使用者が誤って片面のみ印刷されたシート(両面印刷が終了していないシート)Sを本体5から引き抜いてしまうような虞がない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、シートの片面にのみ印刷する場合、シートをスイッチバック搬送路を通過させずに画像形成部に搬送できるため、印刷効率を高めることができ、且つ、シートの両面に印刷する場合、シートを排紙トレイ上に一時的に排出した後にスイッチバック(表裏反転)させるようになっていないため、排紙トレイ上に積載された印刷済みのシートの整合を乱すことがない。
【0036】
また、本発明は、スイッチバック搬送路が給紙カセットから送り出されたシートの搬送路としても機能するようになっているため、両面印刷用の中間トレイを省略できることは勿論のこと、装置本体内のスペースを有効に利用でき、全体構造の小型化・軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】第1従来例に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図3】第2従来例に係る画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、3……画像形成部、6……排紙トレイ、12……第1給紙カセット、13……第2給紙カセット、14……第3給紙カセット、15……第4給紙カセット、18……第1搬送路、22……スイッチバック搬送路、23……第2搬送路、24……第3搬送路、S……シート
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機,ファクシミリ装置,プリンタ及びこれらの複合機等の画像形成装置、特に、シート(コピー用紙,プラスチックフィルム等)の両面印刷が可能な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置は、従来から様々なものが案出され一般的に知られている。例えば、図2に示す画像形成装置100は、給紙カセット101,102,103から送り出されたシートをスイッチバック搬送路104を介して画像形成部105に搬送するように構成し、スイッチバック搬送路104でシートの表裏を反転することにより、片面印刷されたシートをストックしておくための両面印刷用の中間トレイを省略し、全体構造の小型化を図っている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、図3に示すような画像形成装置106は、画像形成後のシートを排紙トレイ107上に排出するために配置された排紙ローラ108を、正・逆の両方向への回転が可能な構成とし、片面に画像が形成されたシートの大部分を排紙ローラ108で排紙トレイ107上に排出した後、搬送路切換手段110を切り換えて、排紙ローラ108を逆回転させ、シートをシート搬送路111に戻し(スイッチバックさせ)、そのシート搬送路111を介して搬送される片面印刷されたシートの裏面(未印刷面)に画像を形成するようにして、片面印刷されたシートをストックしておくための両面印刷用の中間トレイを省略し、全体構造の小型化を図っている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−110313号公報(段落番号0014,0017〜0022及び図1)
【特許文献2】
特開平4−28675号公報(段落番号(ヘ)及び第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された第1従来例において、片面印刷のみを行う厚紙専用の給紙カセット103以外の給紙カセット101,102から送り出されるシートは、常時スイッチバック搬送路104を通過した後に画像形成部105に送り込まれるようになっているため、給紙カセット101,102から画像形成部105までの距離が長くなり、印刷に時間がかかるという問題を有していた。
【0006】
また、特許文献2に開示された第2従来例において、両面印刷を行う場合、片面印刷が終了したシートは、正・逆両方向に回転する排紙ローラ108によってスイッチバックさせられるようになっており、排紙ローラ108に挟持される一端を除くほぼ全域が排紙トレイ107上に排紙された後、再度シート搬送路111に戻されるようになっている。そのため、この第2従来例は、両面印刷時において、シートが排紙ローラ108によってスイッチバックされる際に、排紙トレイ107上に既に積載されている画像形成済みのシートの整合を乱す虞があり、このような問題を解決することが求められていた。
【0007】
そこで、本発明は、シートをスイッチバックさせるための搬送路を工夫することにより、従来技術の課題を解決することができ、且つ、両面印刷用の中間トレイを設置する必要がない小型化された画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、給紙カセットから送り出されたシートを画像形成部に供給する第1搬送路と、前記画像形成部によって画像が形成されたシートを排紙トレイに案内する第2搬送路と、この第2搬送路から分岐して前記第1搬送路に接続する第3搬送路と、前記第1搬送路から分岐して、先端から進入したシートを後端から前記第1搬送路に戻すスイッチバック搬送路と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。ここで、排紙トレイとは、ソータのトレイ、ステープル等の後処理を施す後処理装置のシート積載部、いわゆる胴内排紙部等、印刷済みのシートが積載される構成部を広く含むものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記スイッチバック搬送路に、前記給紙カセットとは別の給紙カセットが接続され、該給紙カセットから送り出されたシートが前記スイッチバック搬送路を介して前記第1搬送路に搬送されることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0011】
(画像形成装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成図である。この図に示す画像形成装置1は、シート(コピー用紙,プラスチックフィルム等)Sを供給・搬送するシート供給・搬送部2と、このシート供給・搬送部2によって搬送されるシートSにトナー像を形成する画像形成部3と、この画像形成部3によってシートSに形成されたトナー像をそのシートSに定着させる定着部4と、この定着部4を通過したシートSを本体5の外部の排紙トレイ6や図外の後処理装置側に排出する排出部7と、を備えている。このうち、シート供給・搬送部2及び画像形成部3は、以下に詳述する。尚、本実施の形態において、定着部4は、定着ローラ8と、この定着ローラ8にトナー像が形成されたシートSを押し付ける加圧ローラ10とを備えている。また、排出部7は、一対のローラを組み合わせてなる排紙ローラ11で構成されている。
【0012】
(シート供給・搬送部)
図1に示すように、画像形成装置1の本体5内には、第1給紙カセット12と第2給紙カセット13とが上段に並列配置され、これら第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13の下方に第3給紙カセット14と第4給紙カセット15とが縦列配置されている。
【0013】
これらの複数の給紙カセット12〜15のうちの第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13は、大容量給紙カセットであり、下段の第3及び第4給紙カセット14,15に比較して大量のシートSを収容できるようになっている。一方、下段の第3及び第4給紙カセット14,15は、上段の第1及び第2給紙カセット12,13では収容できない大きなサイズのシートSも収容できる大きさに形成されている。
【0014】
そして、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13に積載されたシート束のうちの最も上のシートSは、ピックアップローラ16によって送り出しローラ17のニップに送り込まれた後、送り出しローラ17によって第1搬送路18に送り出されるようになっている。また、第3給紙カセット14及び第4給紙カセット15に積載されたシート束のうちの最も上のシートSは、ピックアップローラ20によって送り出しローラ21のニップに送り込まれた後、送り出しローラ21によってスイッチバック搬送路22に送り出され、更に、スイッチバック搬送路22を介して第1搬送路18に送り出されるようになっている。
【0015】
シートSの搬送路は、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13から送り出されたシートSを画像形成部3に供給する第1搬送路18と、画像形成部3によって画像が形成されたシートSを定着部4を通過させた後に排紙トレイ7に案内する第2搬送路23と、この第2搬送路23から分岐して前記第1搬送路18に接続する第3搬送路24と、第1搬送路18から分岐するスイッチバック搬送路22と、第3搬送路24から分岐して第2搬送路23の排紙ローラ11の上流側近傍位置にシートSを戻す第4搬送路25と、から構成されている。
【0016】
このうち、スイッチバック搬送路22は、第1搬送路18からのシートSの進入を許すシート導入部22aと、先端から進入したシートSを後端から第1搬送路18に戻すシート排出部22bとを備えている。そして、このスイッチバック搬送路22のシート導入部22aと第1搬送路18との分岐部には、第1分岐爪26が取り付けられている。この第1分岐爪26は、シートSの搬送経路の切換を行うためのものであり、第1給紙カセット12又は第2給紙カセット13から送り出されたシートSを第1搬送路18で画像形成部3に直接送り込むか、又は、画像形成部3によって片面に画像が形成されたシートSをスイッチバック搬送路22に導くようになっている。
【0017】
また、スイッチバック搬送路22のシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部には、第2分岐爪27が取り付けられている。この第2分岐爪27は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合に、シート排出部22b側を塞ぎ、シートSがシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部を円滑に通過するように、シートSの移動を案内する。一方、この第2分岐爪27は、シートSをスイッチバック搬送路22から第1搬送路18に戻す場合に、シート導入部22aを塞ぎ、シートSがシート導入部22aとシート排出部22bとの合流部を円滑に通過するように、シートSの移動を案内する。
【0018】
また、スイッチバック搬送路22には、第3給紙カセット14のシート供給路28と、第4給紙カセット15のシート供給路30とが接続されている。そして、第3給紙カセット14のシート供給路28とスイッチバック搬送路22との合流部には、第3分岐爪31が取り付けられている。この第3分岐爪31は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合にシート供給路28を塞ぎ、シートSがスイッチバック搬送路22に沿って円滑に搬送される位置に移動する。一方、第3分岐爪31は、シートSを第3給紙カセット14から送り出す場合にシート供給路28を開くようになっている。
【0019】
また、第4給紙カセット15のシート供給路30とスイッチバック搬送路22との合流部には、第4分岐爪32が取り付けられている。この第4分岐爪32は、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する場合にシート供給路30を塞ぎ、シートSがスイッチバック搬送路22に沿って円滑に搬送される位置に移動する。一方、第4分岐爪32は、シートSを第4給紙カセット15から送り出す場合にシート供給路30を開くようになっている。
【0020】
そして、第1搬送路18には、第2給紙カセット13から送り出されたシートSを第1給紙カセット12側へ送る搬送ローラ33と、第1給紙カセット12から送り出されたシートSを下流側に搬送する搬送ローラ34と、第1搬送路18とスイッチバック搬送路22の合流部の下流側(画像形成部3側)に配置される搬送ローラ35と、この搬送ローラ35とレジストローラ36との間に配置される搬送ローラ37と、この搬送ローラ37から搬送されたシートSの斜行を防止した後に画像形成部3に送り込むレジストローラ36と、がシート搬送方向に沿って配置されている。また、スイッチバック搬送路22には、第4給紙カセット15から送り出されたシートSを第3給紙カセット14側へ送る搬送ローラ38と、第3給紙カセット14から送り出されたシートSを第1搬送路18側へ送る搬送ローラ40とが配置されている。また、第3搬送路24には、第4搬送路25との分岐部の下流側に搬送ローラ41が配置されている。また、第4搬送路25には、第3搬送路24側から搬送されるシートSを第2搬送路23の排紙ローラ11のニップに送り込む搬送ローラ42が配置されている。
【0021】
搬送ローラ34と第1分岐爪26との間の第1搬送路18には、第1シート検知センサ43が配置されている。また、第2分岐爪27と搬送ローラ40との間のスイッチバック搬送路22には、第2シート検知センサ44が配置されている。また、第2給紙カセット13のシート供給路45と第1搬送路18との合流部と搬送ローラ33との間には、第3シート検知センサ46が配置されている。そして、これら第1〜第3シート検知センサ43〜46の検知信号が図外の制御手段に入力され、その制御手段によって各搬送ローラ33等の駆動や各分岐爪(26)等の作動が制御される。
【0022】
ここで、スイッチバック搬送路22の各搬送ローラ38,40は、正・逆両方向の回転が可能である。また、第3搬送路24の搬送ローラ41及び第1搬送路18の搬送ローラ33,34は、正・逆両方向の回転が可能である。すなわち、スイッチバック搬送路22の搬送ローラ38,40を正回転させることにより、シートSを第1搬送路18からスイッチバック搬送路22に導入する一方、搬送ローラ38,40を逆回転させることにより、シートSをスイッチバック搬送路22から第1搬送路18に送り出すことが可能になる。また、第3搬送路24及び第1搬送路18の搬送ローラ41,33,34を正回転させることにより、シートSを第3搬送路24の搬送ローラ41よりもシート搬送方向下流側に送り込んだ後、搬送ローラ41,33,34を逆回転させることにより、シートSを第4搬送路25を介して排紙ローラ11のニップに送り込むことが可能になる。
【0023】
(画像形成部)
画像形成部3は、ドラム状の感光体47と、この感光体47の周囲に配置された帯電デバイス48、露光デバイス50、現像デバイス51、転写デバイス52、クリーニングデバイス53等を備えている。このような構成の画像形成部3は、感光体47が図示しない駆動手段によって所定のプロセススピード(周速度)で矢印A方向に回転駆動され、その表面が帯電デバイス48によって所定の極性・電位に均一に帯電される。帯電後の感光体47は、その表面に露光デバイス50によって静電潜像が形成される。ここで、露光デバイス50は、図示しないスキャナ部、又は、ネットワーク等の通信手段によって接続された他の画像形成装置,コンピュータ,スキャナ等からの画像情報に基づいて、感光体47の表面にレーザー光を照射し、感光体47表面のレーザー光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。感光体47表面に形成された静電潜像は、現像デバイス51によって、電荷を有するトナーが静電的に付着されてトナー像として現像される。
【0024】
(作動状態の説明)
以下に、片面印刷の場合と両面印刷の場合に分けて説明する。尚、第1〜第4分岐爪26,27,31,32は、図1の実線位置をOFF状態とし、図1のシートSの搬送経路を切り換える場合をON状態とする。また、第1搬送路18,第2搬送路23及び第3搬送路24によってループ状に形成されるシートSの搬送路には、A4横サイズのシートSが同時に3枚収容できるようになっているものとする。また、以下の説明は、シートSが第1給紙カセット12から送り出される場合を例にしたものである。
【0025】
片面印刷の場合、第1給紙カセット12から送り出されたシートSは、第1搬送路18を通って画像形成部3に送り込まれ、この画像形成部3によってトナー像が転写され、そのトナー像が定着部4で加熱・加圧されることにより定着され、第2搬送路23を通り、排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6)に画像形成面を上にして(アップフェースで)排出される。また、この片面印刷の場合、第3給紙カセット14又は第4給紙カセット15から送り出されたシートSは、スイッチバック搬送路22のシート排出部22bから第1搬送路18に送り込まれた後、第1給紙カセット12又は第2給紙カセット13から送り出されたシートSと同様に処理される。
【0026】
ここで、画像形成面を下にして(ダウンフェースで)シートSを排出する場合には、定着部4から排出されたシートSが第3搬送路24及び第1搬送路18内に送り込まれた後、シートSがその後端側から第4搬送路25に送り出され、表裏が反転されたシートSが排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6上)に排出される。
【0027】
両面印刷の場合、先ず第1給紙カセット12から所定のタイミングで3枚のシートSが連続して第1搬送路18に送り出される。この第1給紙カセット12から送り出されたシートSは、第1搬送路18を通って画像形成部3に送り込まれ、この画像形成部3によってトナー画像が片面に形成された後、そのトナー画像が定着部4で定着させられる。そして、定着部4から第2搬送路23に排出されたシートSは、第3搬送路24に案内され、更に第1搬送路18に案内される。この第1搬送路18に案内されたシートSの先端を第3シート検知センサ46が検知すると、第1分岐爪26がON状態からOFF状態(図1の実線位置)に姿勢を切り換えて、片面印刷済みの一枚のシートSをスイッチバック搬送路22に導入する。その後、シートSの後端が第2シート検知センサ44によって検知されると、各搬送ローラ38,40が逆方向に(シートSを図1の上方向に搬送するように)回転すると共に、第2分岐爪27がON状態に切り換わり、シートSが後端側からスイッチバック搬送路22のシート排出部22bを介して第1搬送路18に送り出される。これにより、シートSの表裏が反転され、画像の形成されていない裏面側が感光体47に対面するようになる。
【0028】
一枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その一枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、搬送ローラ38,40が正回転(シートSをスイッチバック搬送路22内部に導入する方向に回転)すると共に、第2分岐爪27がOFF状態になる。そして、片面印字済みの二枚目のシートSがスイッチバック搬送路22に導入され、この二枚目のシートSが上述の一枚目のシートSと同様に表裏反転された状態で第1搬送路18に戻される。
【0029】
二枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その二枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、搬送ローラ38,40が正回転(シートSをスイッチバック搬送路22内部に導入する方向に回転)すると共に、第2分岐爪27がOFF状態になる。そして、片面印字済みの三枚目のシートSがスイッチバック搬送路22に導入され、この三枚目のシートSが上述の一〜二枚目のシートSと同様に表裏反転された状態で第1搬送路18に戻される。
【0030】
三枚目のシートSがスイッチバック搬送路22から送り出される際に、その三枚目のシートSの後端(スイッチバック搬送路22における搬送方向後端)が第2シート検知センサ44によって検知されると、第1分岐爪26がOFF状態に切り換わり、四枚目から六枚目のシートSが第1給紙カセット12から所定のタイミングで順次第1搬送路18に送り出され、上述の一枚目から三枚目のシートSの場合と同様に印刷処理される。
【0031】
尚、スイッチバック搬送路22から送り出されたシートSは、レジストローラ36によって斜行が補正された後に画像形成部3に送り込まれ、その画像が形成されていない裏面側にトナー画像が形成され、そのトナー画像が定着部4によって定着させられる。そして、この定着部4から排出されたシートSは、第2搬送路23を通り、排紙ローラ11によって本体5の外部(例えば、排紙トレイ6)に裏面を上にして排出される。
【0032】
(本実施の形態の効果)
以上のように構成された本実施の形態の画像形成装置1は、両面印刷用の中間トレイを設置する必要がないため、全体構造の小型化・軽量化を図ることができることはもちろんのこと、片面印刷の場合に、第1給紙カセット12及び第2給紙カセット13から送り出すシートSをスイッチバック搬送路22を通過させずに画像形成部3に搬送でき、全てのシートがスイッチバック搬送路を通過するように構成された第1従来例に比較し、印刷時間の短縮化を図ることができる。
【0033】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、スイッチバック搬送路22が第3給紙カセット14及び第4給紙カセット15から送り出されたシートSの搬送路を兼ねているため、シートSの表裏を反転させるための搬送路を別途設ける必要がなく、本体5内の構成を簡略化することができると共に、第2従来例のような不具合(排紙トレイ上に積載されたシートの整合を乱すという不具合)を生じるようなことがない。
【0034】
また、本実施の形態の画像形成装置1は、上述のように、スイッチバック搬送路22が本体5内に設置されており、シートSの表裏反転時において、第2従来例のように本体5の外部に排出するものでないため、使用者が誤って片面のみ印刷されたシート(両面印刷が終了していないシート)Sを本体5から引き抜いてしまうような虞がない。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、シートの片面にのみ印刷する場合、シートをスイッチバック搬送路を通過させずに画像形成部に搬送できるため、印刷効率を高めることができ、且つ、シートの両面に印刷する場合、シートを排紙トレイ上に一時的に排出した後にスイッチバック(表裏反転)させるようになっていないため、排紙トレイ上に積載された印刷済みのシートの整合を乱すことがない。
【0036】
また、本発明は、スイッチバック搬送路が給紙カセットから送り出されたシートの搬送路としても機能するようになっているため、両面印刷用の中間トレイを省略できることは勿論のこと、装置本体内のスペースを有効に利用でき、全体構造の小型化・軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】第1従来例に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図3】第2従来例に係る画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1……画像形成装置、3……画像形成部、6……排紙トレイ、12……第1給紙カセット、13……第2給紙カセット、14……第3給紙カセット、15……第4給紙カセット、18……第1搬送路、22……スイッチバック搬送路、23……第2搬送路、24……第3搬送路、S……シート
Claims (2)
- 給紙カセットから送り出されたシートを画像形成部に供給する第1搬送路と、
前記画像形成部によって画像が形成されたシートを排紙トレイに案内する第2搬送路と、
この第2搬送路から分岐して前記第1搬送路に接続する第3搬送路と、
前記第1搬送路から分岐して、先端から進入したシートを後端から前記第1搬送路に戻すスイッチバック搬送路と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記スイッチバック搬送路に、前記給紙カセットとは別の給紙カセットが接続され、
該給紙カセットから送り出されたシートが前記スイッチバック搬送路を介して前記第1搬送路に搬送されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002323595A JP2004155553A (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 画像形成装置 |
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2361863A2 (en) | 2010-02-25 | 2011-08-31 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveyance device and image forming apparatus |
-
2002
- 2002-11-07 JP JP2002323595A patent/JP2004155553A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2361863A2 (en) | 2010-02-25 | 2011-08-31 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveyance device and image forming apparatus |
US8523347B2 (en) | 2010-02-25 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Sheet conveyance device and image forming apparatus |
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