JP2004143601A - 布の賦形加工方法及び賦形加工布 - Google Patents
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Abstract
【課題】布への賦形性及び賦形後の布の耐洗濯性に優れかつ作業性にも優れたセルロース系繊維を含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び賦形性に優れた加工布を提供すること。
【解決手段】セルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有する、布の賦形加工方法、及び賦形加工方法で加工されてなる、セルロース系繊維含有賦形加工布。
【選択図】 なし
【解決手段】セルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有する、布の賦形加工方法、及び賦形加工方法で加工されてなる、セルロース系繊維含有賦形加工布。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理されたセルロース系繊維を50%以上含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び該賦形加工方法により賦形加工された布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のセルロース系繊維の賦形加工方法としては、セルロース系繊維をアンモニア処理し、次いで賦形加工した後、蒸気処理や高温水あるいはアルカリ水への浸漬処理等の後処理をする加工方法がある(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−284061号公報
【特許文献2】
特許第3051862号公報
【特許文献3】
特開平10−1864号公報
【特許文献4】
特開平11−124768号公報
【0004】
しかし、前記従来方法では、賦形加工時の賦形性及び賦形加工後の形状維持性、特に洗濯時の形状維持性(耐洗濯)が充分でなかったため、布への賦形性及び賦形後の布の耐洗濯性に優れかつ作業性にも優れたセルロース系繊維を含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び賦形性に優れた加工布の出現が強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、布への賦形性及び賦形後の布の耐洗濯性に優れかつ作業性にも優れたセルロース系繊維を含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び賦形性に優れた加工布を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、セルロース系繊維含有布、特にニット編である布が有する上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、処理されたセルロース系繊維を50重量%以上含有する賦形加工前の布、特にニット編である布に、所定量のアルカリ類を含有する水溶液を含有させ、次いでこの布を所定の温度に加熱しつつ賦形加工を施し、その後必要に応じ蒸気処理や高温水浸漬処理を施すことにより布への賦形性及び耐洗濯性に優れた賦形セルロース系繊、含有賦形加工布、特にニット編である布を得ることができる賦形加工方法を新たに見出した。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、
▲1▼ 処理したセルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有する、布の賦形加工方法、及び
▲2▼ 前記▲1▼記載の賦形加工方法で加工されてなる、セルロース系繊維含有賦形加工布、特にニット編である布に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の賦形加工方法においては、前記のように、処理されたセルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有することが必要とする。本発明においては、前記工程を有することで、賦形性及び耐洗濯性に優れた布を得ることができるという優れた効果が発現される。
【0009】
特に、本発明の賦形加工方法によれば、賦形加工時の物理力により布上に形成されたプリーツ等の凸凹模様の形状保持力が向上し、賦形完了後その物理力を解除されてもその形状を保持し易いという利点がある。通常、加熱せずに賦形加工する場合、特にV字状の鋭角な模様は賦形完了後物理力を解除すると、V字状先端部が布の反発力により鋭角なU字型に変形し所望の形状が得られにく、特にニット編の布は所望の形状が得られにくいが、本発明のように布を加熱しつつ賦形加工する方法でそのような変形が抑えられて所望の形状を得ることができ、その結果布の賦形性及び耐洗濯性が著しく向上する。
【0010】
本発明でセルロース系繊維とは木綿、麻等の天然繊維、ビスコースレーヨン等の再生セルロース系繊維を言い、これらのセルロース系繊維は単独で用いられてもよく、2種以上を混用してもよく、また必要に応じてポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の合成繊維と混用しても良い。
【0011】
本発明で布とは前記セルロース系繊維を含有する織物、編物(ニット)、不織物等を言い、布は漂白されていても染色されていても良い。ニット編には丸編、横編、フルファッション、ラッシェル、トリコット等が例としてあげられる。
【0012】
本発明においては、処理されたセルロース系繊維布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させる。該水溶液の含有量が、布100重量部に対し5重量部未満では充分な布の賦形加工及び耐洗濯性が得られず、また150重量部を越えては水分含有量が多く機械賦形加工等の賦形加工の作業性が悪くなり、好ましくない。布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、前記水溶液の含有量は、10〜100重量部が好ましく、より好ましくは15〜75重量部である。なお、前記水溶液の含有量は、後述の実施例に記載の方法に基づいて測定したものをいう。
【0013】
また、前記水溶液は、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、アルカリ類を0.01〜5重量%含有されることが必要とされる。アルカリ類の含有量が0.01重量%未満では布の賦形性及び洗濯性が不十分であり、また、5重量%を超えると布の賦形性及び耐洗濯性は向上せず、経済性あるいは作業時の安全の観点から好ましくない。アルカリ類の含有量は前記水溶液中において0.05〜5重量%が好ましく、0.1〜2重量%がより好ましい。
【0014】
アルカリ類としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、塩類等が挙げられる。具体的にはナトリウム、カリウム、リチュウム、カルシウム、バリウム、マグネシュウム等の酸化物、あるいはそれらと炭酸、硼酸、珪酸、燐酸等の無機酸類や酢酸、グルコン酸等の有機酸類等との塩類等を挙げることができる。なお、塩類とは酸類とアルカリ類の中和で形成された化合物を言う。
【0015】
これらの中でも、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、ナトリウム、カリウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩及び燐酸塩が好ましい。
【0016】
また、本発明においては、アルカリ類の中でも塩類を使用すると、賦形加工の加熱により布の白地や染色部の変色が著しく抑制されるため好ましく、特に、アルカリ金属及び又はアルカリ土類金属と炭酸、硼酸、珪酸、燐酸等の無機弱酸類との塩類や酢酸、グルコン酸等の有機酸類との塩類がより好ましい。
【0017】
これらのアルカリ類は単独で用いても良く2種類以上を混合して用いても良い。
【0018】
本発明で用いられるアルカリ類としては、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、アルカリ類を1重量%含む水溶液のpHが9以上であることがより好ましい。
【0019】
また、必要に応じてアンモニア、炭酸アンモニア、重炭酸アンモニア、水溶性アルキルアミン、アルカノールアミン、4級アンモニウムハイドロオキサイド類等の有機アルカリ類を加えても良い。
【0020】
前記水溶液を含有させる方法としては、前記水溶液そのものを布に含有させてもよく、アルカリ類水溶液と水とに分けて含有させてもよい。中でも、作業性の観点から、水溶液そのものを含有させることが好ましい。その手段としては、塗布、含浸、スプレー等が挙げられる。
【0021】
その具体例としては、一定量のアルカリ類を溶解した水溶液に布を浸し、その後、マングル等で絞って水分含有量を調節する方法や、布に対して一定量のアルカリ類を溶解した水溶液をポンプや超音波等の物理力で噴霧状あるいは水滴状にして散布する方法等が例示される。
【0022】
水やアルカリ類を溶解した水溶液中には必要に応じ、浸透性を上げる目的で、界面活性剤や消泡剤としてのシリコンオイル等を添加してもよい。布への浸透性をあげ、作業性を向上させる観点から、非イオン性界面性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤を添加することが好ましい。
【0023】
本発明においては、次いで、所定量の前記水溶液を含有させた布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す。本発明においては、かかる賦形加工を施すことにより、布の賦形性及び耐洗濯性をより向上させることができるという利点がある。
【0024】
本発明で賦形加工とはプリーツやシワ模様に代表される凸凹を布上に付けることを言い、布に人力や機械力等の物理力を与え屈曲させて形成する。賦形加工には、機械プリーツ加工機やシワ付け加工機を用いる方法や手揉み方法、布を糸等で結束する方法等の公知の方法を用いることができる。
【0025】
賦形加工の際の加工温度は、布の賦形性及び耐洗濯性向上の観点から、70〜200℃であり、90〜200℃が好ましく、120〜170℃がより好ましい。200℃を超える温度では加工時に布が変色する恐れがあり、また70℃未満では加熱による賦形効果が得られにくい。
【0026】
賦形加工の際の加工方法としては、特に限定は無いが、熱線や熱風や加熱水蒸気を布に当てつつ賦形加工する方法や加熱した容器内で賦形加工する方法等の間接加熱方法、賦形用の治具を電気や蒸気等で加熱しその賦形用治具に直接布を接しながら賦形加工する方法等の直接加熱方法が例示できる。
【0027】
また、賦形加工の際の加熱方法としては、布の賦形性及び耐洗濯向上の観点から、賦形用の治具を電気や蒸気で加熱しその賦形用治に布を接しながら賦形加工する布を直接加熱する方法が好ましい。
【0028】
これらの直接加熱法の中でも、賦形加工を施す際に賦形用治具を70〜200℃に加熱し、その賦形用治具に布を接しながら賦形加工を施すと、加熱による良好な賦形効果が得られ、その結果優れた布の賦形性及び耐洗濯性が得られるため、好ましい。
【0029】
特に、賦形用治具としてロールを有する賦形機を用いる場合、ロール表面の温度を好ましくは90〜200℃、より好ましくは120〜170℃になるよう加熱し、そのロールに賦形すべき布を接しつつプリーツ等の賦形を行うと、良好な布の賦形性及び耐洗濯性が得られるため望ましい。
【0030】
本発明においては、後処理工程として、賦形加工を施した布(以下賦形加工布ともいう)を高温空気中や蒸気中の乾式処理あるいは高温水中やアルカリ水中の湿式処理条件下で一定時間保持する処理を行うと、加熱による賦形増強効果を付与することができ、その結果賦形加工布の賦形性及び耐洗濯性が向上するため好ましい。
【0031】
中でも、賦形加工布は相互に密着して集積しており、高温水等の浸透性が極めて低いという特性を有するため、後処理方法としては、乾式の後処理方法であることがより好ましい。例えば、賦形加工布の賦形性及び耐洗濯性が向上する観点から、賦形加工布を90〜200℃、好ましくは130〜180℃の高温に保った空気中あるいは蒸気中で、30秒以上、好ましくは10〜60分間放置して保持する乾式の後処理をする方法が望ましい。
【0032】
以上のような工程を有する本発明の賦形加工方法を用いることにより、賦形性に優れかつ耐洗濯性に優れたセルロース系繊維含有賦形加工布を得ることができる。
【0033】
【実施例】
以下、「重量%」を「%」で表す。
【0034】
実施例1〜12、比較例1〜4
縦横各1mの大きさに切断した木綿100%ニット布及び木綿70%と麻30%混紡のニット編の布を定法で漂白した。
【0035】
【数1】
【0036】
次いで、得られた2種類の処理布に表1記載の炭酸ソーダ0.5%水溶液やイオン交換水を噴霧器を用いて噴霧し、あるいは水 溶液中に浸漬して試験布における水溶液の含有量(水分含有量)は、式(1)から求めた。この水分含有量は、布100重量部に対する値である。
【0037】
このようにして得られた試験布を、ロール式機械プリーツ加工機を用い、ロール方向に直線の襞を2cm間隔で形成するように交互に折り曲げながら、プリーツ加工を施した。プリーツ加工は表1に示すようにロールの表面温度を変えて行った。得られたプリーツ加工布の賦形性、耐洗濯性及び変色度の結果を表1に示す。なお、賦形性、耐洗濯性及び変色度は以下のように測定した。
【0038】
〔賦形性〕
プリーツ加工布の賦形性は、プリーツ加工布から縦横20cmになるように評価用テスト布を切り出し、折り曲げ部の角度をモンサント形試験器を用いて測定した。折り曲げ部の角度が20度以下は5、20〜40度以下は4、40〜60度は3、60〜90度は2、90度以上は1と評価し、角度の小さいものほど賦形性が良好と判定した。
【0039】
【数2】
【0040】
「耐洗濯性」
プリーツ加工の洗濯耐久性は、プリーツ加工布から縦横20cmになるように評価用テスト布を切り出し、その布を用いてJISL‐1610に準じて洗濯を行い、その後乾燥を行う操作を10回行い、試験前後の折り曲げ部の角度をモンサント形試験器を用いて測定し、式(2)から判定した。
【0041】
角度変化が10度以下を5、10 ̄20度を4、20 ̄30度を3、30〜40度を2、40度以上を1と評価し、耐洗濯性は、式(2)の値が小さいほど、つまり洗濯前に比べその角度の変化が少ないほど良好な耐洗濯性を有すると判断した。
【0042】
「変色度」
布の変色度は、加工前後で生地の色を目視により比較して判断した。
【0043】
なお、変色が明らかに認められるもの5、一部だけ認められるものを4、やや変色したものを3、加工前の生地と比べると、ほんのりと変色しているのが認められるものを2、加工前の生地とほぼ変わらないが、一部変色したものを1、全く変色していないものを0と評価し、変色度が小さいものほど変色が少ないと判断した。
【0044】
プリーツ加工布としては、賦形性の評価が3以上、耐洗濯性の評価が3以上、かつ変色度が4以下のものを合格品とした。
【0045】
【表1】
【0046】
表1の結果から、アルカリ類である炭酸ソーダ0.5%を含む水溶液を布に対し5%以上含有させ50℃以上に加温しつつプリーツ加工する実施例1〜12では良好な賦形性及び耐洗濯性が得られ、特に、プリーツ加工のロール温度を100〜250度にする実施例2,4〜12では良好な布の賦形性及び耐洗濯性が得られた。アルカリ水を含有させない布の比較例1あるいはアルカリ水を含有させても含有水分量が5重量部に満たない比較例2ではたとえプリーツ加工130℃に加熱しても賦形性や耐洗濯性が極めて悪かった。また300重量部の水分を含有させた比較例4は賦形作業性が悪く賦形加工ができなかった。アルカリの炭酸ソーダを0.5%含む水溶液を布100重量部に対し5重量部以上含有させてもプリーツのロール温度を50℃未満にした比較例3では良好な賦形性及び耐洗濯性は得られなかった。ロールの温度を180℃にした実施例6では変色度1、200℃にした実施例7では布の変色度3の変色が認められたが、その他の実施例では変色は認められなかった。
【0047】
実施例13〜21、比較例5
前記のようにして得られた木綿100%ニット布の処理布に、表2記載の成分を含有する水溶液を噴霧器を用いて噴霧し、試験布(水分含有量30重量部)を得た。得られた試験布に実施例1と同様にしてプリーツ加工(プリーツ加工温度は135℃)を施し、得られたプリーツ加工布の賦形性、耐洗濯性及び変色度を調べた。なお、賦形性、耐洗濯性及び変色度は、前記の方法に基づいての測定した。また、表2中の炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸水素ナトリウム及び酢酸ソーダの1%水溶液のpHはいずれも9以上であった。
【0048】
【表2】
【0049】
表2の結果から、各種アルカリ類を0.05〜5%含む水溶液を含有させ賦形加工した実施例13〜21では良好な賦形性及び耐洗濯性の得られることがわかった。また、炭酸ソーダ等の塩類をアルカリ類とする実施例13、16、17、18、19、21は変色が少なく、苛性ソーダあるいは苛性カリをアルカリ類とする実施例14、15、20は変色が認められた。
【0050】
実施例22、23
前記のようにして得られた木綿100%の処理布に、炭酸ソーダ0.2%水溶液を水溶液を水分含有量30重量部になるように含有させ、得られた布を表3に記載のプリーツ加工温度にした以外は、実施例1と同様にしてプリーツ加工布を特、前記と同様にしてプリーツ加工布の耐洗濯性(後処理前耐洗濯性)を調べた。
【0051】
次いで、得られたプリーツ加工布を、130℃空気中又は130℃の水蒸気中又は98℃の熱水中に20分間放置し、後処理を施した。得られた布について、前記と同様に耐洗濯性(後処理後耐洗濯性)を調べた。この結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
表3の結果から、実施例23では後処理として水蒸気処理又は熱空気処理をすることにより耐洗濯性が向上することがわかった。また、実施例22では、後処理をした場合には、10回以上洗濯を行っても耐洗濯性の評価が変わらず良好なままであることがわかった。中でも水蒸気処理又は熱処理をした場合には耐洗濯性の持続効果は顕著であった。
【0054】
【発明の効果】
本発明の布の賦形加工方法を用いることにより、従来の方法では不可能であった賦形した加工布の賦形性および賦形加工後の形状維持性に洗濯時の形状維持性(耐洗濯性)に優れた賦形加工布を得ることができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理されたセルロース系繊維を50%以上含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び該賦形加工方法により賦形加工された布に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のセルロース系繊維の賦形加工方法としては、セルロース系繊維をアンモニア処理し、次いで賦形加工した後、蒸気処理や高温水あるいはアルカリ水への浸漬処理等の後処理をする加工方法がある(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−284061号公報
【特許文献2】
特許第3051862号公報
【特許文献3】
特開平10−1864号公報
【特許文献4】
特開平11−124768号公報
【0004】
しかし、前記従来方法では、賦形加工時の賦形性及び賦形加工後の形状維持性、特に洗濯時の形状維持性(耐洗濯)が充分でなかったため、布への賦形性及び賦形後の布の耐洗濯性に優れかつ作業性にも優れたセルロース系繊維を含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び賦形性に優れた加工布の出現が強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、布への賦形性及び賦形後の布の耐洗濯性に優れかつ作業性にも優れたセルロース系繊維を含有する布、特にニット編である布の賦形加工方法及び賦形性に優れた加工布を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、セルロース系繊維含有布、特にニット編である布が有する上記問題点を解決すべく鋭意検討した結果、処理されたセルロース系繊維を50重量%以上含有する賦形加工前の布、特にニット編である布に、所定量のアルカリ類を含有する水溶液を含有させ、次いでこの布を所定の温度に加熱しつつ賦形加工を施し、その後必要に応じ蒸気処理や高温水浸漬処理を施すことにより布への賦形性及び耐洗濯性に優れた賦形セルロース系繊、含有賦形加工布、特にニット編である布を得ることができる賦形加工方法を新たに見出した。
【0007】
即ち、本発明の要旨は、
▲1▼ 処理したセルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有する、布の賦形加工方法、及び
▲2▼ 前記▲1▼記載の賦形加工方法で加工されてなる、セルロース系繊維含有賦形加工布、特にニット編である布に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の賦形加工方法においては、前記のように、処理されたセルロース系繊維を50重量%以上含有する布、特にニット編である布に、その布100重量に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有することが必要とする。本発明においては、前記工程を有することで、賦形性及び耐洗濯性に優れた布を得ることができるという優れた効果が発現される。
【0009】
特に、本発明の賦形加工方法によれば、賦形加工時の物理力により布上に形成されたプリーツ等の凸凹模様の形状保持力が向上し、賦形完了後その物理力を解除されてもその形状を保持し易いという利点がある。通常、加熱せずに賦形加工する場合、特にV字状の鋭角な模様は賦形完了後物理力を解除すると、V字状先端部が布の反発力により鋭角なU字型に変形し所望の形状が得られにく、特にニット編の布は所望の形状が得られにくいが、本発明のように布を加熱しつつ賦形加工する方法でそのような変形が抑えられて所望の形状を得ることができ、その結果布の賦形性及び耐洗濯性が著しく向上する。
【0010】
本発明でセルロース系繊維とは木綿、麻等の天然繊維、ビスコースレーヨン等の再生セルロース系繊維を言い、これらのセルロース系繊維は単独で用いられてもよく、2種以上を混用してもよく、また必要に応じてポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリロニトリル繊維等の合成繊維と混用しても良い。
【0011】
本発明で布とは前記セルロース系繊維を含有する織物、編物(ニット)、不織物等を言い、布は漂白されていても染色されていても良い。ニット編には丸編、横編、フルファッション、ラッシェル、トリコット等が例としてあげられる。
【0012】
本発明においては、処理されたセルロース系繊維布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させる。該水溶液の含有量が、布100重量部に対し5重量部未満では充分な布の賦形加工及び耐洗濯性が得られず、また150重量部を越えては水分含有量が多く機械賦形加工等の賦形加工の作業性が悪くなり、好ましくない。布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、前記水溶液の含有量は、10〜100重量部が好ましく、より好ましくは15〜75重量部である。なお、前記水溶液の含有量は、後述の実施例に記載の方法に基づいて測定したものをいう。
【0013】
また、前記水溶液は、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、アルカリ類を0.01〜5重量%含有されることが必要とされる。アルカリ類の含有量が0.01重量%未満では布の賦形性及び洗濯性が不十分であり、また、5重量%を超えると布の賦形性及び耐洗濯性は向上せず、経済性あるいは作業時の安全の観点から好ましくない。アルカリ類の含有量は前記水溶液中において0.05〜5重量%が好ましく、0.1〜2重量%がより好ましい。
【0014】
アルカリ類としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属の酸化物、水酸化物、塩類等が挙げられる。具体的にはナトリウム、カリウム、リチュウム、カルシウム、バリウム、マグネシュウム等の酸化物、あるいはそれらと炭酸、硼酸、珪酸、燐酸等の無機酸類や酢酸、グルコン酸等の有機酸類等との塩類等を挙げることができる。なお、塩類とは酸類とアルカリ類の中和で形成された化合物を言う。
【0015】
これらの中でも、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、ナトリウム、カリウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、珪酸塩及び燐酸塩が好ましい。
【0016】
また、本発明においては、アルカリ類の中でも塩類を使用すると、賦形加工の加熱により布の白地や染色部の変色が著しく抑制されるため好ましく、特に、アルカリ金属及び又はアルカリ土類金属と炭酸、硼酸、珪酸、燐酸等の無機弱酸類との塩類や酢酸、グルコン酸等の有機酸類との塩類がより好ましい。
【0017】
これらのアルカリ類は単独で用いても良く2種類以上を混合して用いても良い。
【0018】
本発明で用いられるアルカリ類としては、布の賦形性及び耐洗濯性確保の観点から、アルカリ類を1重量%含む水溶液のpHが9以上であることがより好ましい。
【0019】
また、必要に応じてアンモニア、炭酸アンモニア、重炭酸アンモニア、水溶性アルキルアミン、アルカノールアミン、4級アンモニウムハイドロオキサイド類等の有機アルカリ類を加えても良い。
【0020】
前記水溶液を含有させる方法としては、前記水溶液そのものを布に含有させてもよく、アルカリ類水溶液と水とに分けて含有させてもよい。中でも、作業性の観点から、水溶液そのものを含有させることが好ましい。その手段としては、塗布、含浸、スプレー等が挙げられる。
【0021】
その具体例としては、一定量のアルカリ類を溶解した水溶液に布を浸し、その後、マングル等で絞って水分含有量を調節する方法や、布に対して一定量のアルカリ類を溶解した水溶液をポンプや超音波等の物理力で噴霧状あるいは水滴状にして散布する方法等が例示される。
【0022】
水やアルカリ類を溶解した水溶液中には必要に応じ、浸透性を上げる目的で、界面活性剤や消泡剤としてのシリコンオイル等を添加してもよい。布への浸透性をあげ、作業性を向上させる観点から、非イオン性界面性剤及び/又は陰イオン性界面活性剤を添加することが好ましい。
【0023】
本発明においては、次いで、所定量の前記水溶液を含有させた布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す。本発明においては、かかる賦形加工を施すことにより、布の賦形性及び耐洗濯性をより向上させることができるという利点がある。
【0024】
本発明で賦形加工とはプリーツやシワ模様に代表される凸凹を布上に付けることを言い、布に人力や機械力等の物理力を与え屈曲させて形成する。賦形加工には、機械プリーツ加工機やシワ付け加工機を用いる方法や手揉み方法、布を糸等で結束する方法等の公知の方法を用いることができる。
【0025】
賦形加工の際の加工温度は、布の賦形性及び耐洗濯性向上の観点から、70〜200℃であり、90〜200℃が好ましく、120〜170℃がより好ましい。200℃を超える温度では加工時に布が変色する恐れがあり、また70℃未満では加熱による賦形効果が得られにくい。
【0026】
賦形加工の際の加工方法としては、特に限定は無いが、熱線や熱風や加熱水蒸気を布に当てつつ賦形加工する方法や加熱した容器内で賦形加工する方法等の間接加熱方法、賦形用の治具を電気や蒸気等で加熱しその賦形用治具に直接布を接しながら賦形加工する方法等の直接加熱方法が例示できる。
【0027】
また、賦形加工の際の加熱方法としては、布の賦形性及び耐洗濯向上の観点から、賦形用の治具を電気や蒸気で加熱しその賦形用治に布を接しながら賦形加工する布を直接加熱する方法が好ましい。
【0028】
これらの直接加熱法の中でも、賦形加工を施す際に賦形用治具を70〜200℃に加熱し、その賦形用治具に布を接しながら賦形加工を施すと、加熱による良好な賦形効果が得られ、その結果優れた布の賦形性及び耐洗濯性が得られるため、好ましい。
【0029】
特に、賦形用治具としてロールを有する賦形機を用いる場合、ロール表面の温度を好ましくは90〜200℃、より好ましくは120〜170℃になるよう加熱し、そのロールに賦形すべき布を接しつつプリーツ等の賦形を行うと、良好な布の賦形性及び耐洗濯性が得られるため望ましい。
【0030】
本発明においては、後処理工程として、賦形加工を施した布(以下賦形加工布ともいう)を高温空気中や蒸気中の乾式処理あるいは高温水中やアルカリ水中の湿式処理条件下で一定時間保持する処理を行うと、加熱による賦形増強効果を付与することができ、その結果賦形加工布の賦形性及び耐洗濯性が向上するため好ましい。
【0031】
中でも、賦形加工布は相互に密着して集積しており、高温水等の浸透性が極めて低いという特性を有するため、後処理方法としては、乾式の後処理方法であることがより好ましい。例えば、賦形加工布の賦形性及び耐洗濯性が向上する観点から、賦形加工布を90〜200℃、好ましくは130〜180℃の高温に保った空気中あるいは蒸気中で、30秒以上、好ましくは10〜60分間放置して保持する乾式の後処理をする方法が望ましい。
【0032】
以上のような工程を有する本発明の賦形加工方法を用いることにより、賦形性に優れかつ耐洗濯性に優れたセルロース系繊維含有賦形加工布を得ることができる。
【0033】
【実施例】
以下、「重量%」を「%」で表す。
【0034】
実施例1〜12、比較例1〜4
縦横各1mの大きさに切断した木綿100%ニット布及び木綿70%と麻30%混紡のニット編の布を定法で漂白した。
【0035】
【数1】
【0036】
次いで、得られた2種類の処理布に表1記載の炭酸ソーダ0.5%水溶液やイオン交換水を噴霧器を用いて噴霧し、あるいは水 溶液中に浸漬して試験布における水溶液の含有量(水分含有量)は、式(1)から求めた。この水分含有量は、布100重量部に対する値である。
【0037】
このようにして得られた試験布を、ロール式機械プリーツ加工機を用い、ロール方向に直線の襞を2cm間隔で形成するように交互に折り曲げながら、プリーツ加工を施した。プリーツ加工は表1に示すようにロールの表面温度を変えて行った。得られたプリーツ加工布の賦形性、耐洗濯性及び変色度の結果を表1に示す。なお、賦形性、耐洗濯性及び変色度は以下のように測定した。
【0038】
〔賦形性〕
プリーツ加工布の賦形性は、プリーツ加工布から縦横20cmになるように評価用テスト布を切り出し、折り曲げ部の角度をモンサント形試験器を用いて測定した。折り曲げ部の角度が20度以下は5、20〜40度以下は4、40〜60度は3、60〜90度は2、90度以上は1と評価し、角度の小さいものほど賦形性が良好と判定した。
【0039】
【数2】
【0040】
「耐洗濯性」
プリーツ加工の洗濯耐久性は、プリーツ加工布から縦横20cmになるように評価用テスト布を切り出し、その布を用いてJISL‐1610に準じて洗濯を行い、その後乾燥を行う操作を10回行い、試験前後の折り曲げ部の角度をモンサント形試験器を用いて測定し、式(2)から判定した。
【0041】
角度変化が10度以下を5、10 ̄20度を4、20 ̄30度を3、30〜40度を2、40度以上を1と評価し、耐洗濯性は、式(2)の値が小さいほど、つまり洗濯前に比べその角度の変化が少ないほど良好な耐洗濯性を有すると判断した。
【0042】
「変色度」
布の変色度は、加工前後で生地の色を目視により比較して判断した。
【0043】
なお、変色が明らかに認められるもの5、一部だけ認められるものを4、やや変色したものを3、加工前の生地と比べると、ほんのりと変色しているのが認められるものを2、加工前の生地とほぼ変わらないが、一部変色したものを1、全く変色していないものを0と評価し、変色度が小さいものほど変色が少ないと判断した。
【0044】
プリーツ加工布としては、賦形性の評価が3以上、耐洗濯性の評価が3以上、かつ変色度が4以下のものを合格品とした。
【0045】
【表1】
【0046】
表1の結果から、アルカリ類である炭酸ソーダ0.5%を含む水溶液を布に対し5%以上含有させ50℃以上に加温しつつプリーツ加工する実施例1〜12では良好な賦形性及び耐洗濯性が得られ、特に、プリーツ加工のロール温度を100〜250度にする実施例2,4〜12では良好な布の賦形性及び耐洗濯性が得られた。アルカリ水を含有させない布の比較例1あるいはアルカリ水を含有させても含有水分量が5重量部に満たない比較例2ではたとえプリーツ加工130℃に加熱しても賦形性や耐洗濯性が極めて悪かった。また300重量部の水分を含有させた比較例4は賦形作業性が悪く賦形加工ができなかった。アルカリの炭酸ソーダを0.5%含む水溶液を布100重量部に対し5重量部以上含有させてもプリーツのロール温度を50℃未満にした比較例3では良好な賦形性及び耐洗濯性は得られなかった。ロールの温度を180℃にした実施例6では変色度1、200℃にした実施例7では布の変色度3の変色が認められたが、その他の実施例では変色は認められなかった。
【0047】
実施例13〜21、比較例5
前記のようにして得られた木綿100%ニット布の処理布に、表2記載の成分を含有する水溶液を噴霧器を用いて噴霧し、試験布(水分含有量30重量部)を得た。得られた試験布に実施例1と同様にしてプリーツ加工(プリーツ加工温度は135℃)を施し、得られたプリーツ加工布の賦形性、耐洗濯性及び変色度を調べた。なお、賦形性、耐洗濯性及び変色度は、前記の方法に基づいての測定した。また、表2中の炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸水素ナトリウム及び酢酸ソーダの1%水溶液のpHはいずれも9以上であった。
【0048】
【表2】
【0049】
表2の結果から、各種アルカリ類を0.05〜5%含む水溶液を含有させ賦形加工した実施例13〜21では良好な賦形性及び耐洗濯性の得られることがわかった。また、炭酸ソーダ等の塩類をアルカリ類とする実施例13、16、17、18、19、21は変色が少なく、苛性ソーダあるいは苛性カリをアルカリ類とする実施例14、15、20は変色が認められた。
【0050】
実施例22、23
前記のようにして得られた木綿100%の処理布に、炭酸ソーダ0.2%水溶液を水溶液を水分含有量30重量部になるように含有させ、得られた布を表3に記載のプリーツ加工温度にした以外は、実施例1と同様にしてプリーツ加工布を特、前記と同様にしてプリーツ加工布の耐洗濯性(後処理前耐洗濯性)を調べた。
【0051】
次いで、得られたプリーツ加工布を、130℃空気中又は130℃の水蒸気中又は98℃の熱水中に20分間放置し、後処理を施した。得られた布について、前記と同様に耐洗濯性(後処理後耐洗濯性)を調べた。この結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
表3の結果から、実施例23では後処理として水蒸気処理又は熱空気処理をすることにより耐洗濯性が向上することがわかった。また、実施例22では、後処理をした場合には、10回以上洗濯を行っても耐洗濯性の評価が変わらず良好なままであることがわかった。中でも水蒸気処理又は熱処理をした場合には耐洗濯性の持続効果は顕著であった。
【0054】
【発明の効果】
本発明の布の賦形加工方法を用いることにより、従来の方法では不可能であった賦形した加工布の賦形性および賦形加工後の形状維持性に洗濯時の形状維持性(耐洗濯性)に優れた賦形加工布を得ることができる。
Claims (6)
- セルロース系繊維を50重量%以上含有する布に、その布100重量部に対してアルカリ類を0.01〜5重量%含有する水溶液5〜150重量部を含有させ、次いでこの布を50〜200℃に加熱しつつ賦形加工を施す工程を有する布の賦形加工方法。
- 布に賦形加工施す工程が、賦形用治具を70〜200℃に加熱し、その賦形用治具に布に接触させながら布を加熱して賦形加工を施す工程である、請求項1記載の賦形加工方法。
- 賦形用治具としてロールを有する賦形機を用いる、請求項2記載の賦形加工方法。
- 布に賦形加工を施した後、賦形加工状態下で70〜200℃で30秒以上放置する工程をさらに有する請求項1〜3いずれか記載の賦形加工方法。
- セルロース系繊維を50重量%以上含有する布がニット編であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の賦形加工方法。
- 請求項1〜5いずれか記載の賦形加工方法で加工されてなる、セルロース系繊維含有賦形加工布。
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