JP2004142865A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

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佐藤 一夫
Hirobumi Nakajima
中島 博文
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Abstract

【課題】原稿読取速度が変更された場合においても、常に高速で正確に原稿データが読み取れるようにすると共に、安価な自動原稿送り装置を提供すること。
【解決手段】原稿積載部に積載された原稿を原稿読取部へ搬送する第1の原稿搬送手段と、搬送されてきた原稿を前記原稿読取部の原稿読取位置に向けて搬送する第2の原稿搬送手段と、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を制御する駆動制御手段とを備えた自動原稿送り装置において、前記駆動制御手段は、前記原稿読取手段の原稿読取速度と前記第1の原稿搬送手段の原稿搬送速度を常に一致させる制御を行うこと。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、スキャナー、ファクシミリ等の画像記録装置に付設される自動原稿送り装置に関し、特に、原稿積載部上に積載された複数の原稿から原稿を1枚ずつ順序よく自動的に分離・搬送し、原稿の文字や画像等のデータを連続して読み取れるようにした自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、スキャナー、ファクシミリ等の画像記録装置に付設され、原稿積載部上に積載された複数の原稿から1枚ずつ順序よく自動的に分離・搬送し、原稿の文字や画像等のデータ(以下、原稿データという)を効率的に、かつ、無人状態でも連続して読み取れるように自動化した自動原稿送り装置(以下、ADFという)が既に提供されている。
【0003】
また、特に近年の複写機においては、単位時間あたりの複写枚数により表される複写生産性向上のために、複写プロセス速度の高速化等に加えて、ADFの原稿搬送速度の高速化や原稿読み取り時間の短縮化が図られている。
【0004】
ADFを付設して原稿データを読み取る場合は、複写機に前述の原稿読取部とは別にADF用の原稿読取部を設け、このADF用の原稿読取部にADFの原稿積載部に積載された原稿をローラ駆動機構により1枚ずつ順序よく自動的に搬送し、所定の原稿搬送速度を継続させた状態で、読取光学系を固定して読み取るようにした読取方式が開発されている。
【0005】
このようなADFを使用した原稿データの読取方式においては、原稿の複写倍率を等倍から拡大または縮小に変化させて原稿データを読み取る場合には、原稿読取速度を等倍時の原稿読取速度より遅くして拡大したり、速くして縮小したりすることで原稿データの拡大や縮小の制御を行うようにしているので、複写機の原稿読取部の原稿読取速度(以下、単に読取速度ともいう。)に原稿搬送速度(以下、単に搬送速度ともいう。)を合わせる必要があり、原稿読取部における制御が複雑であるという問題があった。
【0006】
更に、ADFの原稿搬送時間の短縮を図る場合は、前述のように原稿読取部の読取速度には制約があるので、原稿積載台から原稿読取部に至る原稿の搬送経路内の搬送速度を高速にする制御が行われ、例えば、原稿搬送開始時から一定の加速度で高速に加速して行き読取速度になったところで定常状態にしたり、また、原稿搬送開始時期には原稿搬送速度を加速し、原稿読取部に近づいた時点で減速し読取部においては読取速度で原稿を搬送するように駆動手段を制御することが行われていた(特許文献1参照)。
【0007】
しかしながら、このような従来の制御は、原稿搬送速度の正確な制御を行うために、例えば、搬送経路内の搬送ローラと読取ローラを別個のモータで駆動して読取ローラの読取速度に搬送ローラの搬送速度を合わせる複雑な制御を行ったり、また、搬送ローラに対して原稿搬送速度の加減速や加減速タイミングを合わせる等の複雑な制御を行わせる必要があり、制御回路や搬送駆動機構を作製する際に極めて高価なものになるばかりでなく、搬送速度を読取速度に一致させるタイミングが狂うと正確な複写倍率で原稿データを読みとれないという不都合が生じていた。
【0008】
【特許文献1】
特許第3214663号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題に鑑み、原稿読取速度が変更された場合においても、常に高速で正確に原稿データが読み取れるようにすると共に、簡単な制御回路や搬送駆動機構で安価な自動原稿送り装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するために、本発明においては、原稿を原稿読取速度で連続して搬送するようにすれば、原稿搬送速度の加減速を行う場合と比較して結果的には原稿搬送速度を平均して高速にすることができ、しかも、原稿読取速度以上に加速したり減速してモータや制御回路および搬送駆動機構に過大な負荷をかけることがないので耐久性等も向上させることができることを見出した。
【0011】
そこで、画像記録装置の原稿読取手段の原稿読取速度に搬送ローラの搬送速度を合わせ、搬送ローラの搬送速度に読取ローラの搬送速度を合わせることで、複写倍率の変更等で原稿読取速度が変更された場合においても、実質的には、常に、画像記録装置の原稿読取手段の原稿読取速度と搬送ローラおよび読取ローラの搬送速度を一致させ、すなわち原稿搬送経路内の搬送速度を同一にすることにより速度変動を無くし、正確な原稿データの読み取りが行えるようになり、また、原稿間隔を等間隔で容易に連続して搬送できるので、読取速度に搬送速度を合わせるための複雑な制御も必要なく、制御回路や搬送駆動機構も簡単なものになることを見出したのである。
【0012】
すなわち、請求項1に記載の発明は、原稿積載部、原稿搬送部及び原稿読取部とを備え、前記原稿搬送部に設けられ、前記原稿積載部に積載された原稿を前記原稿読取部へ搬送する第1の原稿搬送手段と、前記原稿読取部に設けられ、搬送されてきた原稿を前記原稿読取部の原稿読取位置に向けて搬送する第2の原稿搬送手段と、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を制御する駆動制御手段とを備えた自動原稿送り装置において、前記駆動制御手段は、原稿読取手段の原稿読取速度と前記第1の原稿搬送手段の原稿搬送速度を常に一致させる制御を行うことを特徴とする。
【0013】
これにより、原稿読取手段の原稿読取速度で原稿を搬送するので、原稿が原稿読取部に搬送されてきたときには原稿読取速度になっており、原稿読取部では速度変動が無い状態で原稿を原稿読取位置に搬送できるので、常に正確に原稿データを読み取ることができると共に、簡単な制御で制御回路や搬送駆動機構を安価に作製できる自動原稿送り装置を提供することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記駆動制御手段は、前記第1及び前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を常に一致させる制御を行うことを特徴とする。
【0015】
これにより、原稿積載部から原稿読取部の原稿読取位置に至る原稿の搬送経路内において、速度変動が無いので、原稿を原稿読取速度で連続して正確に、かつ、安定して搬送することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記駆動制御手段は、複写倍率の変更に伴う前記原稿読取速度の変更に応じて、前記第1の原稿搬送手段の原稿搬送速度を変更する制御を行うことを特徴とする。
【0017】
これにより、複写倍率が変更された場合でも、原稿読取手段の変更された原稿読取速度で原稿を搬送するので、原稿読取部においては速度変動が無い状態で搬送でき、常に正確な複写倍率で原稿データを読み取ることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、原稿積載部、原稿搬送部及び原稿読取部とを備え、前記原稿搬送部に設けられ、前記原稿積載部に積載された原稿を前記原稿読取部へ搬送する第1の原稿搬送手段と、前記原稿読取部に設けられ、搬送されてきた原稿を前記原稿読取部の原稿読取位置に向けて搬送する第2の原稿搬送手段と、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を制御する駆動制御手段とを備えた自動原稿送り装置において、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段とを1つの駆動源で駆動する駆動手段を設けたことを特徴とする。
【0019】
これにより、搬送速度の制御が容易となり、かつ、簡単に正確な搬送速度制御が行え、しかも、過大な負荷をかけることの無い駆動制御回路や搬送駆動機構が作製できるので安価な自動原稿送り装置を提供することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、原稿通過検知手段を備え、前記駆動制御手段は、前記原稿通過検知手段が先に搬送された原稿の通過を検知した後、予め設定された一定時間後に前記駆動手段を作動させ、前記第1の原稿搬送手段により前記原稿積載部から次の原稿の搬送を開始する制御を行うことを特徴とする。
【0021】
これにより、連続して容易に原稿間隔を等間隔にすることができ、原稿読取部における原稿データの読み取りが円滑に行え、原稿の読み取り時間を短縮することができる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、原稿通過検知手段と原稿搬送速度検知手段を備え、前記駆動制御手段は、前記原稿搬送速度検知手段が検知した先に搬送された原稿の原稿搬送速度に基づき、先に搬送された原稿と次に搬送される原稿との原稿間隔を予め設定された一定距離にするための時間を求め、前記原稿通過検知手段が先に搬送された原稿の通過を検知したときは、求められた時間の経過後に前記駆動手段を作動させ、前記第1の原稿搬送手段により前記原稿積載部から次の原稿の搬送を開始する制御を行うことを特徴とする。
【0023】
これにより、連続して容易に原稿間隔を一定距離の等間隔にすることができ、原稿読取部における原稿データの読み取りが円滑に行え、原稿の読み取り時間を短縮することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0025】
図1は、本発明に係るADFの概略図である。図2は、本発明に係るADF駆動制御回路のブロック図である。図3は、本発明に係るADF駆動制御のフローチャートである。
【0026】
図1により、本発明の実施の形態におけるADFについて説明する。図1において、ADF20は画像記録装置30に付設された状態を示している。
【0027】
ADF20は、筐体1で覆われ、原稿積載部H1、原稿搬送部H2、原稿読取部H3および原稿排紙部H4で構成されており、本発明に係る駆動制御手段である駆動制御回路(図示せず。)により全体の作動が制御される。
【0028】
原稿積載部H1には、原稿積載台2と原稿検知手段S1が設けられており、原稿積載台2には、第1頁の表面を上にした状態で複数枚の原稿10が積載できるようになっている。
【0029】
原稿検知手段S1は、原稿積載台2上の原稿10の有無を検知するために、例えば、発光素子と受光素子等で構成されたフォトセンサまたは機械的なスイッチ等の検知手段により構成され、原稿積載台2に原稿10が積載されていることを検知したときは原稿有り信号を、原稿10が積載されていないことを検知したときには原稿なし信号を駆動制御回路に出力する。
【0030】
なお、駆動制御回路は、原稿有り信号を入力した場合は、ADFによる原稿の搬送制御を継続し、原稿なし信号を入力した場合は、搬送している原稿が排紙された後に作動完了するようになっている。
【0031】
原稿搬送部H2には、送りローラ4、一対のローラからなる搬送ローラ(A)5、搬送ローラ(B)6および搬送速度検知手段S2、原稿通過検知手段S3が設けられている。
【0032】
送りローラ4は矢印X方向に揺動可能になっており、原稿搬送時には送りモータ(図示せず。)により回転作動して、原稿積載台2に積載されている最上部の原稿10に当接し、1枚の原稿10を搬送ローラ(A)5方向に送る。
【0033】
搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6は、搬送・読取モータ(図示せず。)により回転作動し、搬送ローラ(A)5は、送りローラ4により送られた1枚の原稿10を一対のローラで挟持して、回転作動することにより搬送ローラ(B)6方向に搬送し、搬送ローラ(B)6はローラ7に原稿10を押し付けるように回転作動して原稿読取部H3へ搬送する。
【0034】
なお、本発明の実施の形態においては、本発明に係る第1の原稿搬送手段として搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6の2組の搬送ローラを設けたが、搬送経路の屈曲状態や長さ等に応じて組数等を変更しても良い。
【0035】
搬送速度検知手段S2は、例えば、搬送速度を検知するために原稿10の先端部と後端部を検知するようになっており、例えば、フォトセンサまたは機械的なスイッチ等の検知手段により構成されていて、搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6との間の原稿搬送経路に配置され、搬送されている原稿10の先端部と後端部を検知したときに搬送速度情報を駆動制御回路に出力する。
【0036】
原稿通過検知手段S3は、原稿10が搬送されたことを検知するために、例えば、原稿10の後端部を検知するようになっており、例えば、フォトセンサまたは機械的なスイッチ等の検知手段により構成されていて、搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6との間の原稿搬送経路に配置され、搬送されている原稿10の後端部を検知したときに原稿通過情報を駆動制御回路に出力する。
【0037】
なお、駆動制御回路は、原稿通過情報により次の原稿の搬送を開始するようになっており、原稿と原稿との原稿間隔を一定にする制御には、原稿通過情報を入力した後の一定時間後に次の原稿の搬送を開始する方式と、原稿間隔を一定距離にするために搬送速度情報等により次の原稿の搬送開始時間を演算して、原稿通過情報が入力された後に演算された時間に基づき次の原稿を搬送する方式とがあり、ADFの機能や性能に応じて何れかの方式を採用することが好ましい。
【0038】
原稿読取部H3には、搬送・読取モータにより回転作動する読取ローラ8が設けられ、本発明に係る第2の原稿搬送手段である読取ローラ8は、搬送されてきた原稿10をローラ7に押し付けるように回転作動して原稿排紙部H4方向へ搬送する。
【0039】
また、原稿読取部H3では、図1における原稿読取位置であるローラ7の下側の筐体1には開口部11が設けられ、後述する画像記録装置30の読取手段H5により原稿データが読みとれるようになっており、読取ローラ8により読取手段H5の読取速度と同じ搬送速度で搬送されている原稿10の先端部がローラ7のほぼ直下に到達すると、画像記録装置30の読取手段H5で原稿データが読み取られるようになっている。
【0040】
原稿排紙部H4には、一対のローラからなる排紙ローラ9と排紙皿3が設けられており、原稿データの読取が完了した原稿10が搬送されて来ると、排紙モータ(図示せず。)が作動し、排紙ローラ9は原稿10を一対のローラで挟持して、回転作動することにより排紙皿3に搬送し、原稿積載台2から排紙皿3に至る搬送経路(矢印Y)を経て原稿10の搬送が終了する。
【0041】
画像記録装置30の読取手段H5には、ADF20の原稿読取位置である開口部11に対向して枠体31に設けられたプラテンガラス(A)32、光源34、反射鏡35、結像光学系36および位置が固定された読取センサ37等が設けられている。
【0042】
読取手段H5で原稿データを読み取る場合は、原稿読取位置において、光源34によりプラテンガラス(A)32を通して原稿10の表面を照射し、反射した光を反射鏡35で結像光学系36に導き、結像光学系36によりCCD等の光電変換素子からなる読取センサ37の光電面に原稿像を結像させた後、電気信号に変換し、例えば、デジタル化した原稿データとする。
【0043】
そして、画像記録装置30が複写機の場合は、この原稿データに基づき複写原稿を形成し、画像記録装置30がファクシミリやスキャナーの場合は、この原稿データを送信したり、記憶装置に記憶するようにすればよい。
【0044】
なお、原稿データの読取速度は、通常、複写倍率に応じて変更するようにしているが、最高速の読取速度は読取センサ37の光電変換速度により決定される。
【0045】
また、図1においてプラテンガラス(A)32の右側の隣接した位置にADFを使用しないで原稿データを読み取る場合に1枚の原稿10を設置するためのプラテンガラス(B)33が設けられており、プラテンガラス(B)33に原稿が設置された場合は、光源34,反射鏡35または結像光学系等が原稿面を走査して読取センサ37に原稿像を結像するようになっているが、ここでは詳細な説明は割愛する。
【0046】
次に、ADFの作動について、簡単に説明する。
原稿積載台2に複数の原稿10が積載されている状態で、画像記録装置30より作動開始情報が駆動制御回路に入力されると、駆動制御回路は、送りモータにより送りローラ4を回転作動させて原稿積載台2から1枚の原稿10を搬送ローラ(A)5に送り、引き続いて搬送・読取モータにより搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6を回転作動させて原稿10を読取ローラ8へと搬送する。
【0047】
例えば、原稿間隔を一定時間で制御する方式の場合は、原稿10が搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6との搬送経路内で搬送されているときに、原稿通過検知手段が原稿通過情報を出力すると、駆動制御回路は予め設定された一定時間後に次の原稿10の搬送を開始する。
【0048】
また、原稿間隔を一定距離で制御する方式の場合は、原稿10が搬送ローラ(A)5と搬送ローラ(B)6との搬送経路内で搬送されているときに、搬送速度検知手段が搬送速度情報を出力し、原稿通過検知手段が原稿通過情報を出力すると、駆動制御回路は原稿間隔を一定距離にする時間を演算して、演算された時間後に次の原稿10の搬送を開始する。
【0049】
読取ローラ8に達した原稿10は、読取ローラ8により搬送を継続した状態で、読取手段H5の読取センサ37により画像データが読み取られる。
【0050】
画像データが読み取られた原稿10は、排紙モータにより排紙ローラ9が回転作動して排紙皿3に搬送される。
【0051】
このように、原稿積載台2に積載された原稿10が全て搬送されて無くなり、原稿検知手段が原稿なし信号を駆動制御回路に出力すると、搬送経路内にある最後の原稿10が排紙皿3に搬送されるまでADFは作動して終了する。
【0052】
なお、本発明の実施の形態においては、読取手段H5の読取速度に応じて搬送ローラ(A)5、搬送ローラ(B)6および読取ローラ8は同じ搬送速度で回転するように構成したので、一つのモータ(駆動源)で図示せぬ搬送駆動機構(駆動手段)を介して駆動できるようになっている。
【0053】
なお、説明を簡単にするため、前述の各種ローラは対応する各種モータで単に回転作動すると説明したが、歯車やベルト等を用いた簡単な歯車機構やベルト機構等による搬送駆動機構を介して回転させても良いことはいうまでもない。
【0054】
複写倍率が変更された場合の制御について詳細は後述するが、画像記録装置30の操作手段(図示せず。)により複写倍率が変更された場合は、変更された複写倍率に応じて画像記録装置30の読取手段H5の読取速度が変更されるので、変更された読取速度に応じて読取ローラ8の搬送速度を変更する必要がある。
【0055】
本発明の実施の形態においては、変更された読取速度に搬送速度を合わせる際に、一つのモータで駆動できるので、一つのモータの回転速度を制御するだけで、複写倍率に応じて変化する読取速度に搬送速度を容易に合わせることができる。
【0056】
本発明の実施の形態におけるADF駆動制御回路について、図2を参照して説明する。
【0057】
100はADFに設けられた駆動制御回路を示したもので、駆動制御回路100はインタフェース(I/F)130を介して画像記録装置200と接続されており、駆動制御回路100が作動するために必要な、例えば、ADFの作動開始情報や作動終了情報、原稿サイズ、複写倍率(等倍・拡大・縮小)情報等の各種情報の入出力ができるようになっている。
【0058】
駆動制御回路100には、予め記憶されたプログラムに基づきADF全体の作動を制御するCPU110が設けられており、CPU110には、情報制御回路120、モータ駆動回路140および電源回路150が接続されている。
【0059】
情報制御回路120は、記憶手段121、原稿検知手段122、搬送速度検知手段123、原稿通過検知手段124、モータ駆動回路140およびインタフェース(I/F)130を介して画像記録装置200等が接続されている。
【0060】
情報制御回路120は、CPU110の指示により作動し、ADFが円滑に作動するように、これらの手段やモータ駆動回路140および画像記録装置200との各種情報の入出力を適切なタイミングで円滑に行う情報入出力機能と、入力された情報に基づき適切な情報を選択したり演算処理等を行って、適切なタイミングで適切な情報をモータ駆動回路140や画像記録装置200に出力する情報処理機能とを有している。
【0061】
そして、詳細は後述するが、モータ駆動回路140に対して複写倍率を確認して搬送速度を設定したり、次の原稿の搬送開始タイミングを設定して原稿間隔を一定にする制御等を行う。
【0062】
記憶手段121は、情報制御回路120が入力した前述の各種情報や予め設定された各種テーブル等を記憶している。テーブルとしては、例えば、複写倍率に対する搬送速度を設定した搬送速度テーブルや、原稿間隔を一定にするために、複写倍率や搬送速度に対して次の原稿の搬送を一定時間後に開始するための一定時間が設定された一定時間テーブル、または原稿間隔を一定距離にするために、複写倍率や搬送速度に対して次の原稿の搬送を開始するまでの時間が設定された一定距離テーブル等が記憶されている。
【0063】
原稿検知手段122は、原稿積載部に原稿が積載されているか否かを検知するための手段で、原稿が有る場合は原稿有り情報を、原稿が無い場合は原稿なし情報を情報制御回路120に出力する。
【0064】
原稿検知手段122が原稿有り情報を情報制御回路120に出力している間は、CPU110はモータ駆動回路140に情報制御回路120から出力された搬送速度情報等の情報に基づきADFの作動を継続するように指示するが、情報制御回路120が原稿なし情報を入力すると、CPU110はモータ駆動回路140に、先に搬送した原稿の読み取りおよび排紙の工程を完了させた後にADFの制御を完了するように指示すると共に、情報制御回路120に画像記録装置200に対してADF完了情報を出力するように指示して作動を終了する。
【0065】
なお、原稿検知手段122は、原稿有り情報か原稿なし情報のいずれか一方の情報のみを出力するようにしても良く、また、検知手段も前述のセンサ等に限るものではない。
【0066】
搬送速度検知手段123は、原稿搬送速度を検知するための手段で、搬送されている原稿10の先端部と後端部を検知したときに搬送速度情報を情報制御回路120に出力する。
【0067】
原稿通過検知手段124は、先に搬送された原稿が通過したか否かを検知して次の原稿の搬送を開始する原稿搬送開始情報を得るための手段で、先に搬送された原稿の後端が検知されたときに原稿通過情報を情報制御回路120に出力する。
【0068】
原稿通過検知手段124から原稿通過情報が情報制御回路120に入力されると、情報制御回路120は、次の原稿の搬送を開始するための原稿搬送開始情報をモータ駆動回路140に出力する。
【0069】
情報制御回路120が原稿搬送開始情報をモータ駆動回路140に出力する際に、原稿間隔を一定距離にするために、原稿通過情報を入力した後の一定時間後に次の原稿の搬送を開始する方式の場合は、情報制御回路120は、搬送速度情報や原稿通過情報を入力した後に、画像記録装置30により設定されている複写倍率を確認し、記憶手段121に記憶されている一定時間テーブルから設定されている複写倍率に基づく一定時間を読み出し、原稿通過情報が入力された時点からこの一定時間経過後に、原稿搬送開始情報をモータ駆動回路140に出力する。
【0070】
また、原稿間隔を一定距離にするために搬送速度情報等により次の原稿の搬送開始時間を演算して、原稿通過情報が入力された後に演算された時間に基づき次の原稿を搬送する方式の場合は、情報制御回路120は、搬送速度検知手段123が原稿10の先端部と後端部を検知したときに出力する2つの搬送速度情報から時間差を求めることにより原稿サイズから搬送速度を演算し、算出された搬送速度により一定距離となる時間を求め、原稿通過情報が入力された時点からこの求められた時間の経過後に、原稿搬送開始情報をモータ駆動回路140に出力する。
【0071】
なお、記憶手段121に原稿間隔を一定距離にするために、複写倍率や搬送速度に対して次の原稿の搬送を開始するまでの時間が設定された一定距離テーブル等が予め記憶されている場合には、この一定距離テーブルを使用することにより簡単に時間を求めることができる。
【0072】
一定距離テーブルが記憶手段121に記憶されている場合は、搬送速度検知手段は情報制御回路120に係る1つの情報処理手段として機能するように設けられ、搬送速度検知手段が、一定距離テーブルから複写倍率等により設定された搬送速度に基づき一定距離となる時間を読み出し、読み出した時間に基づいて次原稿搬送開始情報をモータ駆動回路140に出力するようにしている。
【0073】
モータ駆動回路140は、送りモータ141、搬送・読取モータ142、排紙モータ143等が接続されていて、CPU110の指示により情報制御回路120からの複写倍率に基づく搬送速度情報と原稿搬送開始情報の入力により前述の各種モータを作動させ、原稿積載部から排紙に至るまでの工程での原稿の搬送を所定の搬送速度で行う。
【0074】
送りモータ141は、モータ駆動回路140により作動し、送りローラ(図示せず。)を回転させるモータである。
【0075】
搬送・読取モータ142は、モータ駆動回路140により作動し、搬送ローラ(図示せず。)と読取ローラ(図示せず。)とを複写倍率に応じて予め設定された同一の搬送速度で回転させるためのモータである。
【0076】
排紙モータ143は、モータ駆動回路140により作動し、排紙ローラ(図示せず。)を回転させるためのモータである。
【0077】
モータ駆動回路140が、搬送・読取モータ142を作動させる際には、情報制御回路120が画像記録装置200から出力された複写倍率情報に基づき複写倍率を確認して、記憶手段121に記憶されている搬送速度テーブルから設定された複写倍率に基づき搬送速度を選択してモータ駆動回路140に設定するようになっている。
【0078】
そして、複写倍率が拡大に設定された場合は、等倍時の搬送速度より遅い搬送速度が設定され、複写倍率が縮小に設定された場合は、等倍時の搬送速度より早い搬送速度が設定される。
【0079】
例えば、拡大率が2倍の場合は、等倍時の搬送速度の1/2倍の搬送速度に設定され、縮小率が1/2倍の場合は、等倍時の搬送速度の2倍の搬送速度に設定される。
【0080】
つまり、読取速度を遅くしたり速くしたりすることで原稿データの拡大や縮小を行うようになっている。
【0081】
なお、複写倍率の拡大および縮小は、通常、それぞれ複数種類の拡大および縮小ができるようになっているが、ここでは詳細な説明は割愛する。
【0082】
電源回路150は、駆動制御回路100全体に適切な電力を供給するための回路で、ADFが画像記録装置200に付設されている場合は、画像記録装置200の電源スイッチ(図示せず。)の操作等に連動して、起動または遮断されるようになっている。
【0083】
本発明の実施の形態におけるADF駆動制御について、図3により説明する。なお、ADF駆動制御回路の説明と同様に、ADFを付設する画像記録装置が複写機である場合について説明する。
【0084】
(ST1)
複写倍率確認を行うステップである。画像記録装置(以下、複写機ともいう。)の制御回路から作動開始ボタンが押されたことを示す作動開始情報を入力すると、ADF駆動制御回路(以下、駆動制御回路という。)は、複写機の制御回路から複写倍率等の各種情報を入力し、複写倍率を確認すると駆動制御回路のモータ制御回路に複写倍率情報を出力する。
【0085】
(ST2)
搬送速度設定を行うステップである。駆動制御回路は、複写倍率情報に基づき、記憶手段に記憶されている搬送速度テーブルから搬送速度情報を読み出すと共にモータ駆動回路に入力設定し、予め設定された同一の搬送速度で搬送ローラ(第1の原稿搬送手段)と読取ローラ(第2の原稿搬送手段)が駆動するようにする。
【0086】
このステップが、従来のADFの搬送速度制御と本発明の実施の形態におけるADFの搬送速度制御とが大きく相違するステップである。
【0087】
つまり、従来のADFは、前述のように原稿搬送速度の正確な制御を行うために、搬送経路内の搬送ローラと読取ローラを別個のモータで駆動して読取ローラの読取速度に搬送ローラの搬送速度を合わせる複雑な制御を行ったり、また、搬送ローラに対して搬送速度の加減速や加減速タイミングを合わせる等の複雑な制御を行わせる必要があったが、本発明の実施の形態においては、画像記録装置の読取手段の読取速度に搬送ローラの搬送速度を合わせ、搬送ローラの搬送速度に読取ローラの搬送速度を合わせることで、実質的には、常に、画像記録装置の読取手段の読取速度と搬送ローラおよび読取ローラの搬送速度を同一にするようにしたので、一つのモータ(駆動源)で搬送ローラと読取ローラを駆動することが可能となり、搬送ローラと読取ローラの搬送速度を制御する場合には、一つのモータに対して搬送速度を設定する制御を行えば良いことになるので、制御が極めて簡単に行えるようになった。
【0088】
(ST3)
原稿搬送を行うステップである。モータ駆動回路に搬送速度情報が入力されると、モータ駆動回路は、送りモータにより送りローラを回転させて原稿搬送部に積載された原稿を搬送ローラに向けて分離・搬送し、次に、搬送・読取モータを作動させ搬送ローラと読取ローラを予め設定された搬送速度で回転させて原稿を原稿読取部に向けて搬送する。
【0089】
(ST4)
原稿有り?、すなわち、原稿積載部に原稿が有るか否かを判断するステップである。原稿積載部に設けられた原稿検知手段により原稿が検知され、「原稿有り」と判断されると(ST5)に進み、「原稿なし」と判断されると(ST10)に飛ぶ。
【0090】
このステップで「原稿なし」と判断されるのは、原稿積載部に1枚しか原稿が積載されなかった場合または原稿積載部に残っていた最後の1枚の原稿の搬送を完了した場合である。
【0091】
(ST5)
原稿通過検知を行うステップである。次の原稿の搬送を開始するための次原稿搬送開始情報を得るもので、原稿通過検知手段により、例えば、先に搬送された原稿の後端部が検知され通過が検知されたとき原稿通過情報が出力され、駆動制御回路はこの原稿通過情報の入力に基づき、次の原稿の搬送開始を制御する。
【0092】
例えば、原稿通過検知手段により原稿の通過が検知された後、一定時間後に次原稿の搬送を開始し、原稿間隔を一定に制御する場合は、駆動制御回路は原稿通過情報が入力されると、予め記憶手段に記憶されている複写倍率または搬送速度に対して次の原稿の搬送を一定時間後に開始するための一定時間が設定された一定時間テーブルから一定時間を読み出し、この一定時間に基づき次原稿搬送開始情報をモータ駆動回路に出力する。
【0093】
また、原稿間隔を一定距離になるように制御する場合は、搬送速度検知手段で、例えば、先に搬送された原稿の先端部と後端部が検知され、駆動制御回路により搬送速度が演算されると、演算された搬送速度に基づき原稿間隔を一定距離にするために次の原稿の搬送を開始するまでの時間が演算され、この時間に基づき次原稿搬送開始情報をモータ駆動回路に出力する。
【0094】
なお、原稿間隔を一定距離にするための搬送速度に対する次の原稿の搬送を開始するまでの時間が一定距離テーブルとして予め記憶手段に記憶されている場合は、情報制御回路に設けられた搬送速度検知手段がこの一定距離テーブルから一定距離となる時間を読み出し、読み出した時間に基づき次原稿搬送開始情報をモータ駆動回路に出力する。
【0095】
(ST6)
次の原稿搬送を開始するステップである。駆動制御回路は次原稿搬送開始情報をモータ駆動回路に出力すると、モータ駆動回路は送りモータおよび搬送・読取モータを作動させ、予め設定された搬送速度で搬送ローラと読取ローラが駆動することにより、(ST3)と同様に原稿積載部に積載された原稿の1枚を分離・搬送することにより次の原稿の搬送を開始する。
【0096】
また、次の原稿の搬送開始に伴い、搬送ローラにより先に搬送された原稿を原稿読取部へ搬送する。
【0097】
(ST7)
原稿読取を行うステップである。原稿読取部に搬送された原稿を予め設定された搬送速度で読取ローラにより搬送させ、原稿を搬送しながら複写機の読取手段により原稿データが読み取られる。
【0098】
(ST8)
排紙制御を行うステップである。モータ駆動回路は排紙モータを作動させ排紙ローラを回転させて原稿データが読み取られた原稿を排紙部へ搬送し、排紙部に積載する。
【0099】
(ST9)
原稿有り?、すなわち、原稿積載部に原稿が有るか否かを判断するステップである。原稿積載部に設けられた原稿検知手段により原稿が検知され、「原稿有り」と判断されると次の原稿を搬送するために(ST3)に進み、「原稿なし」と判断されると(ST10)に飛ぶ。
【0100】
(ST10)
原稿読取を行うステップである。(ST7)と同様の作動を行う。
【0101】
(ST11)
排紙制御を行うステップである。(ST8)と同様の作動を行い、排紙が完了すると、駆動制御回路は、複写機の制御回路に作動終了情報を出力する。
【0102】
複写機の制御回路は作動終了情報の入力により、ADFの作動開始時に設定した、例えば、使用者がプラテンガラス上に原稿を設置して原稿データを読み取る読取作動を禁止する禁止制御等を解除し、ADFを使用した原稿データの読取作動に関する制御を全て終了する。
【0103】
以上のように、本発明の実施の形態においては、画像記録装置の原稿読取手段の原稿読取速度に搬送ローラの搬送速度を合わせ、搬送ローラの搬送速度に読取ローラの搬送速度を合わせることで、複写倍率の変更等で原稿読取速度が変更された場合においても、実質的には、常に、画像記録装置の原稿読取手段の原稿読取速度と搬送ローラおよび読取ローラの搬送速度を一致させ、原稿搬送経路内の搬送速度を同一にすることにより速度変動を無くし搬送速度を安定させたので、正確な原稿データの読み取りが行えるようになった。
【0104】
また、原稿搬送経路内の搬送速度が安定したので、原稿間隔を一定時間や一定距離での制御を行うことを可能とし、原稿を等間隔で容易に連続して搬送できるので、ADFによる原稿データの読み取り時間も短縮され、しかも、読取速度に搬送速度を合わせるための複雑な制御も必要ないので制御回路や搬送駆動機構も簡単なものにできた。
【0105】
また、搬送経路内の搬送速度を合わせることで、一つのモータ等の駆動源で搬送ローラと読取ローラを駆動できるので、本発明に係る駆動手段として、例えば、簡単な歯車機構やベルト機構等による搬送駆動機構を構成することができるようになった。
【0106】
なお、本発明の実施の形態において説明した駆動源は、直流モータや交流モータに限らず、ADFの性能や機能等の仕様に合わせてパルスモータや超音波モータ等、他の駆動源を使用しても良く、同様に、原稿検知手段や原稿通過検知手段等の検知手段に関してもフォトセンサまたは機械的なスイッチ等の検知手段に限らず、他のセンサを使用しても良い。
【0107】
本発明の実施の形態において、画像記録装置として複写機に付設したADFについて説明してきたが、スキャナーやファクシミリ等、複数の原稿の原稿データを読み取る画像記録装置に付設して使用しても良いことはいうまでもない。
【0108】
【発明の効果】
原稿読取手段の原稿読取速度で原稿を搬送するので、原稿が原稿読取部に搬送されてきたときには既に原稿読取速度になっており、原稿搬送速度を原稿読取速度に合わせるための複雑な制御も必要なく、高速で正確な原稿データの読み取りが行えるようになり、また、原稿間隔を等間隔で容易に連続して搬送できるので原稿データの読み取りが円滑に行え、原稿の読み取り時間を短縮することができる。
【0109】
また、原稿搬送経路内の搬送速度を同一にすることにより、搬送ローラと読取ローラの駆動を1つの駆動源で駆動制御することができ、複写倍率の変更等で読み取り速度が変更されても容易に対応でき、簡単な制御回路と搬送駆動機構で安価な自動原稿送り装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るADFの概略図である。
【図2】本発明に係るADF駆動制御回路のブロック図である。
【図3】本発明に係るADF駆動制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 筐体
2 原稿積載台
3 排紙皿
4 送りローラ
5 搬送ローラ(A)
6 搬送ローラ(B)
7 ローラ
8 読取ローラ
9 排紙ローラ
10 原稿
11 開口部
20 ADF
30 画像記録装置
31 枠体
32 プラテンガラス(A)
33 プラテンガラス(B)
34 光源
35 反射鏡
36 結像光学系
37 読取センサ

Claims (6)

  1. 原稿積載部、原稿搬送部及び原稿読取部とを備え、前記原稿搬送部に設けられ、前記原稿積載部に積載された原稿を前記原稿読取部へ搬送する第1の原稿搬送手段と、前記原稿読取部に設けられ、搬送されてきた原稿を前記原稿読取部の原稿読取位置に向けて搬送する第2の原稿搬送手段と、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を制御する駆動制御手段とを備えた自動原稿送り装置において、前記駆動制御手段は、原稿読取手段の原稿読取速度と前記第1の原稿搬送手段の原稿搬送速度を常に一致させる制御を行うことを特徴とする自動原稿送り装置。
  2. 前記駆動制御手段は、前記第1及び前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を常に一致させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動原稿送り装置。
  3. 前記駆動制御手段は、複写倍率の変更に伴う前記原稿読取速度の変更に応じて、前記第1の原稿搬送手段の原稿搬送速度を変更する制御を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動原稿送り装置。
  4. 原稿積載部、原稿搬送部及び原稿読取部とを備え、前記原稿搬送部に設けられ、前記原稿積載部に積載された原稿を前記原稿読取部へ搬送する第1の原稿搬送手段と、前記原稿読取部に設けられ、搬送されてきた原稿を前記原稿読取部の原稿読取位置に向けて搬送する第2の原稿搬送手段と、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段の原稿搬送速度を制御する駆動制御手段とを備えた自動原稿送り装置において、前記第1の原稿搬送手段と前記第2の原稿搬送手段とを1つの駆動源で駆動する駆動手段を設けたことを特徴とする自動原稿送り装置。
  5. 原稿通過検知手段を備え、前記駆動制御手段は、前記原稿通過検知手段が先に搬送された原稿の通過を検知した後、予め設定された一定時間後に前記駆動手段を作動させ、前記第1の原稿搬送手段により前記原稿積載部から次の原稿の搬送を開始する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動原稿送り装置。
  6. 原稿通過検知手段と原稿搬送速度検知手段を備え、前記駆動制御手段は、前記原稿搬送速度検知手段が検知した先に搬送された原稿の原稿搬送速度に基づき、先に搬送された原稿と次に搬送される原稿との原稿間隔を予め設定された一定距離にするための時間を求め、前記原稿通過検知手段が先に搬送された原稿の通過を検知したときは、求められた時間の経過後に前記駆動手段を作動させ、前記第1の原稿搬送手段により前記原稿積載部から次の原稿の搬送を開始する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の自動原稿送り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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