JP2004129223A - 圧電部品およびその製造方法 - Google Patents

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越戸 義弘
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Abstract

【課題】小型化が可能であり、さらに特性の低下が抑制された弾性表面波装置および圧電薄膜フィルタ等の圧電部品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】圧電基板1に形成されたIDT2および該IDT2と接続されている導通パッド3を有するSAW素子6と、接合基板20とが、上記IDT2の保護空間を有するように接合されている弾性表面波装置61であって、上記接合基板20は、貫通孔18を有し、該貫通孔18を介して上記導通パッド3と接続されている外部端子接続部材22aと外部端子22bとが形成されていると共に、上記SAW素子6と接合基板20とがはんだ層を含む接着層21により接合されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、遅延線、フィルタ等に用いられる弾性表面波装置および圧電薄膜フィルタ等の圧電部品およびその製造方法に関し、特に、チップサイズにパッケージングされた圧電部品およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の電子機器の小型化、軽量化により、電子部品に対しても多機能化が要求されている。このような背景の中、携帯電話機等の通信装置に使用される弾性表面波装置としての弾性表面波フィルタ(以下SAWフィルタという)および圧電薄膜共振子を利用した圧電フィルタ等の圧電部品に対しても同様に小型化、軽量化が求められている。
【0003】
圧電フィルタは、開口部若しくは凹部を有するSi基板と、該開口部若しくは凹部上に形成されている少なくとも1層以上の圧電薄膜(例えば、ZnOやAlNからなる)を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部とを有する圧電共振子、またはSi基板に開口部や凹部を設けることなく、下部電極とSi基板との間に空間を形成してなる圧電共振子を梯子型またはラティス型に構成してなっている。このような圧電フィルタにおいては、振動部で発生する厚み縦振動を利用するため、振動空間を確保すると共に、振動部を水分や埃などから保護する必要がある。
【0004】
また、弾性表面波フィルタは、水晶やLiTaO、LiNbO等の圧電基板上にAlなどの金属からなる1対のくし型電極部(インターデジタルトランスデューサ、以下、IDTと略記する)を配置してなっている。このような弾性表面波フィルタにおいては、くし型電極部や圧電基板の弾性表面波の伝搬部分などの振動空間を確保すると共に、くし型電極部を水分や埃などから保護する必要がある。
【0005】
上記の圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタでは、アルミナなどのセラミックからなるパッケージの底面にダイボンド剤を塗布し、圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタの素子をダイボンドでパッケージに搭載し、パッケージ内部の端子と素子の電極とをワイヤボンディングにより接続した後、パッケージをリッドによって封止されていた。また、上記の圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタは、小型化のために、アルミナなどからなるパッケージの底面に電極ランドを形成し、圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタの素子をパッケージにフリップチップボンディングで搭載し、パッケージをリッドによって封止することも行われていた。
【0006】
しかし、上記のような構造では、圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタの素子を小型化したところで、パッケージが小型化されない限り、圧電フィルタおよび弾性表面波フィルタの小型化・低背化ができないという問題があった。また、小型のパッケージにかかるコストが高いという問題もあった。またさらに、特に圧電フィルタでは、振動部が基板の開口部若しくは凹部に形成されているため、素子のダイシング、実装時の素子のピックアップ、ダイボンドなどの工程における衝撃によって、振動部の破壊が発生するという問題があった。
【0007】
これに対し、例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3では、バンプによる実装が行われている。これらの公報によれば、ベース基板に形成したバンプをSAW素子とを接着するフリップチップ実装で、ワイヤボンディングに必要な空間をなくすことによりSAWフィルタの小型化が図られている。しかしながら、SAW素子にはバンプに対する導通パッドを形成する必要があり、SAW素子の有効面積が小さくなるため、小型化が困難である。また、バンプ形成のコストがかかる。
【0008】
そこで、特許文献4では、SAW素子を、SAW素子の引き出し電極に対向する貫通孔を形成したベース基板に搭載し、貫通孔に導電剤を充填して、外部回路接続部を形成している。これにより、SAWフィルタの小型化が行われている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−94390号公報
【0010】
【特許文献2】
特開平11−150441号公報
【0011】
【特許文献3】
特開2001−60642号公報
【0012】
【特許文献4】
特開2001−244785号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献4に記載の構成ではSAW素子とベース基板とは、樹脂からなる封止材より接合されている。そのため、樹脂に含まれている腐食性成分、樹脂を通過する水分によりSAW素子のIDT等が腐食されてしまうという問題が起こり得る。さらに、このIDTの腐食により、SAWフィルタの本来の特性が低下してしまうという問題が起こり得る。
【0014】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、小型化が可能であり、さらに特性の低下が抑制された圧電部品およびその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電部品は、上記の課題を解決するために、基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔に形成された外部端子接続部材を介して上記素子配線と接続されている外部端子が形成されていると共に、上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されていることを特徴としている。
【0016】
上記の構成によれば、圧電素子と、接合基板とが、はんだにより接合されており、上記振動部が封止されている。したがって、外部(大気)からの水分から隔離されており、振動部が腐食されることはない。また、はんだは、腐食性のガス等を発生することがない。それゆえ、上記圧電部品における特性の低下を抑制することができる。
【0017】
さらに、本発明の圧電部品は、上記の課題を解決するために、基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されており、上記圧電素子と上記接合基板との間に、上記振動部の保護空間を形成するための所望の厚みを有すると共に開口部を有する樹脂層を有し、該樹脂層上に上記開口部を介して上記素子配線に接続されている第一配線が形成されており、上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔に形成された外部端子接続部材を介して該第一配線と外部端子とが接続されていることを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、圧電素子と、接合基板とが、はんだにより接合されており、上記振動部が封止されている。したがって、外部(大気)からの水分から隔離されており、振動部が腐食されることはない。また、はんだは、腐食性のガス等を発生することがない。それゆえ、上記圧電部品における特性の低下を抑制することができる。また、樹脂層により、振動部の保護空間が確保されている。そのため、保護空間を確保する信頼性を向上させることができ、また、圧電部品の特性が低下を抑制することができる。さらに、上記外部端子接続部材等により配線の数を減らすことができる。そのため、圧電部品を小型化することができる。
【0019】
本発明の圧電部品は、第一配線が、キャパシタンス又はインダクタのいずれかを備えることが好ましい。これにより、別にキャパシタンスまたはインダクタを設ける必要がなく、圧電部品を小型化することができる。
【0020】
さらに、本発明の圧電部品は、上記の課題を解決するために、基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されており、上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔を介して上記素子配線と接続されている第二配線を有し、接合基板上には第二配線の一部が露出するように設けられた開口部を有する上部絶縁層を有し、上記開口部に形成された外部端子接続部材を介して該第二配線と外部端子とが接続されていることを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、圧電素子と、接合基板とが、はんだにより接合されており、上記振動部が封止されている。したがって、外部(大気)からの水分から隔離されており、振動部が腐食されることはない。また、はんだは、腐食性のガス等を発生することがない。それゆえ、上記圧電部品における特性の低下を抑制することができる。さらに、上記外部端子接続部材等により配線の数を減らすことができる。そのため、圧電部品を小型化することができる。
【0022】
本発明の圧電部品は、第二配線が、キャパシタンス又はインダクタのいずれかを備えることが好ましい。これにより、別にキャパシタンスまたはインダクタを設ける必要がなく、圧電部品の小型化を図ることができる。
【0023】
本発明の圧電部品は、上記圧電素子と上記接合基板と間に、上記振動部の保護空間を形成するための所望の厚みを有する樹脂層を有することが好ましい。
【0024】
さらに、本発明の圧電部品は、上記樹脂層が、少なくとも振動部及び該振動部に接続されている素子配線の一部に対応する開口部を有することが好ましい。
【0025】
上記の構成によれば、はんだが溶けたときに広がり、振動部を構成する電極などに接触してショートすることを防止することができる。
【0026】
本発明の圧電部品は、はんだ層を含む接着層が、圧電素子及び接合基板の外周に沿って枠状に形成されていることが好ましい。
【0027】
本発明の圧電部品は、保護空間が、接着層の厚さにより確保されていてもよい。
【0028】
本発明の圧電部品は、上記保護空間が、上記接合基板における、上記圧電素子の振動部と対向する位置に形成されている凹部により確保されていることが好ましい。これにより、上記振動部の保護空間をより一層確保することが容易となる。
【0029】
本発明の圧電部品は、上記凹部に金属層を備えていることが好ましい。この金属層により、外界からの電磁波の影響を防止することができる。
【0030】
上記はんだ層は複数の層からなり、少なくともSnからなる層と、Au、Ag、Cu、Niのいずれかからなる層とを有することが好ましい。
【0031】
また、上記圧電素子と上記接着層のはんだ層との間に、接合層を有することが好ましい。また、上記接合層は複数の層からなり、最上層がAuもしくはAgであることが好ましい。さらに、上記接合層は複数の層からなり、最下層がTiもしくはNiCrであることが好ましい。
【0032】
また、上記接合層は、上記接合基板と上記はんだ層とに間に、Ni、Cu、Pt、Pdのいずれかからなる層と、Ti、NiCrの何れかからなる層とを積層してなる下地層を有することが好ましい。
【0033】
上記圧電素子は、基板としての圧電基板上に形成された少なくとも一つのくし型電極部からなる振動部を有する弾性表面波素子であってよい。
【0034】
また、上記圧電素子は、開口部又は凹部を有する基板の該開口部又は凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有する圧電共振子を少なくとも一つ備える圧電薄膜素子であってよい。
【0035】
また、上記圧電素子は、基板上に形成されている少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有し、且つ、基板と振動部における下部電極の間には空間を有する圧電薄膜素子であってよい。
【0036】
また、上記圧電素子の基板はSiであり、上記接合基板は硬質ガラスであることが好ましい。Siと硬質ガラスとは線膨張係数の近いため、線膨張係数の違いによる応力、たわみ、ひずみを抑制することができ、圧電部品の信頼性を向上させることができる。
【0037】
本発明の圧電部品の製造方法は、上記の課題を解決するために、基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部と接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とを、上記振動部と対向するように、はんだ層を含む接着層により接合する圧電部品の製造方法であって、上記基板に少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を形成して圧電素子を作製する工程と、上記接合基板に貫通孔を形成する工程と、上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程と、上記貫通孔を介して上記素子配線に接続させるように外部端子接続部材を形成する工程と、上記外部端子接続部材に接続させるように外部端子を形成する工程とを含むことを特徴としている。
【0038】
上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、上記素子配線と上記貫通孔との位置合わせを行なうことが好ましい。
【0039】
また、本発明の圧電部品の製造方法は、上記の課題を解決するために、基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部と接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とを、上記振動部と対向するように、はんだ層を含む接着層により接合する圧電部品の製造方法であって、基板に少なくとも一つの振動部及び該振動部に接続されている素子配線を形成して圧電素子を作製する工程と、上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程と、上記接合基板に貫通孔を形成する工程と、上記貫通孔を介して上記素子配線に接続させるように外部端子接続部材を形成する工程と、上記外部端子接続部材に接続させるように外部端子を形成する工程とを含むことを特徴としている。
【0040】
上記の方法によれば、圧電素子と、接合基板とが、はんだにより接合して、上記振動部を封止している。したがって、外部(大気)からの水分から隔離されており、振動部が腐食されることはない。また、はんだは、腐食性のガス等を発生することがない。それゆえ、上記圧電部品における特性の低下を抑制することができる。また、外部端子に接続するための、バンプ、ワイヤ等の装置を大型化する要素が不要であり、圧電部品を小型化することができる。さらに、上記外部端子の位置は、任意の位置に形成することができ、位置の自由度を向上させることができる。従って、外部回路に接続を容易に行うことができる。
【0041】
また、本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、上記圧電素子または接合基板に樹脂層を形成した後、はんだ層を印刷にて形成し、上記圧電素子と上記接合基板とを接合することが好ましい。
【0042】
上記の方法によれば、樹脂層を形成することにより、はんだが溶けたときに広がり、振動部を構成する電極などに接触してショートすることを防止することができるため、歩留りを向上させることができる。
【0043】
また、本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、上記圧電部品に形成した第1の金属層と、上記接合基板に形成した第2の金属層とを合金化することにより、上記圧電素子と上記接合基板を接合してもよい。
【0044】
上記の方法によれば、圧電素子と、接合基板とが、第1金属と第2金属との合金を形成することにより接合して、上記振動部を封止している。したがって、外部(大気)からの水分から隔離されており、振動部が腐食されることはない。また、はんだは、腐食性のガス等を発生することがない。それゆえ、上記圧電部品における特性の低下を抑制することができる。
【0045】
また、上記振動部の保護空間を、上記接合基板に凹部を形成することにより確保することが好ましい。これにより、より小型化された圧電部品を容易に提供することができる。
【0046】
本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、上記貫通孔を、レジストパターンを用いてウェットエッチングまたはサンドブラスト処理により形成することが好ましい。
【0047】
本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、上記貫通孔をレーザーエッチングにより形成することが好ましい。
【0048】
本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、金属の蒸着により上記外部端子接続部材および/または外部端子を形成することが好ましい。
【0049】
本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、導電性ペーストを印刷した後、焼結することにより上記外部端子を形成することが好ましい。さらに、上記貫通孔に導電性ペーストを印刷した後に、導電性ペーストにより配線を形成して上記外部端子を形成することが好ましい。
【0050】
また、本発明の圧電部品の製造方法は、上記の方法に加えて、複数の上記圧電素子を備える集合基板を形成し、上記接合基板を集合基板に接着した後にダイシングすることが好ましい。
【0051】
上記の構成によれば、上記接合基板と圧電素子との位置合せのズレがほぼなく、品質のよい圧電部品を容易に大量に製造することができる。
【0052】
また、上記接合基板が上記集合基板よりも小さいことが好ましい。これにより、圧電素子と、接合基板との熱膨張の差による、接合時のズレをより一層小さくすることができ、品質のよい圧電部品を製造することができる。
【0053】
上記圧電素子は、基板に形成されたくし型電極部からなる振動部を有する弾性表面波素子であってよい。
【0054】
また、上記圧電素子は、開口部または凹部を有する基板の該開口部又は凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有する圧電薄膜素子であってよい。
【0055】
また、上記圧電素子は、基板上に形成されている少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有し、且つ、基板と振動部における下部電極の間には空間を有する圧電薄膜素子であってよい。
【0056】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について、図1ないし図3、ならびに図9ないし13に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0057】
本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタの実施例として、図3に示すように、SAW素子(圧電素子)6と、接合基板20とがはんだ層を含む接着層21で接合されているチップサイズにパッケージングされたSAWフィルタ(圧電部品)61について説明する。
【0058】
上記SAW素子6は、上記接合基板20と対向する面に、少なくとも1つのIDT(振動部)2と導通パッド(素子配線)3とを備えている。上記接合基板20は、SAW素子6と接合された時にIDT2などの弾性表面波の励振部分を保護する(IDTと接合基板が接触しないようにする)ための励振部分保護用中空構造(凹部)16を、SAW素子6と対向する面に備えている。上記の励振部分保護用中空構造16と接着層21の厚さによりSAW素子6のIDT2などの弾性表面波の励振部分を保護するための空間が確保されている。この励振部分保護用中空構造16により、SAWフィルタの低背化が可能である。この励振部分保護用中空構造を形成しない場合には、上記接着層21の厚さのみで、IDT2などの弾性表面波の励振部分を保護する空間を形成してもよい。接着層21の厚さは、例えば、精度よく形成されたスペーサーを挟んだ高平坦度の2枚の平行は金属板等の高さを制御できる治具により調整することができる。
【0059】
さらに、接合基板20には、SAW素子6の導通パッド3を外部と接続するための貫通孔18が形成されており、この貫通孔18を介して外部端子接続部材22aと外部端子22bとが形成されている。この外部端子接続部材22aと外部端子22bとは、接合基板の凹部が形成されている面と別の面において貫通孔18から延びており、外部に接続する回路等に合わせて任意に位置を変更することができる。つまり、外部端子の位置の自由度を向上させることができる。
【0060】
また、上記励振部分保護用中空構造16には、金属層26が形成されていることが好ましい。この金属層26により、外界からの電磁波の影響を防止することができる。
【0061】
以下、上記のSAWフィルタの製造方法について、図1ないし図3に基づいてより詳細に説明する。
【0062】
まず、図1に示すように、工程1〜2において、SAW素子を作製する。
【0063】
工程1において、例えば、厚さ0.35mmの100mmφLiTaOの圧電基板1上に、IDT2、導通パッド3、リフレクタ(図示せず)および引き回し配線(素子配線)(図示せず)等を形成する。つまり、IDT2、導通パッド3、リフレクタおよび引き回し配線(図示せず)等を、LiTaOの圧電基板1上に、蒸着によるリフトオフ法等により、例えばAlで形成する。これにより、SAW素子6が作製される。また、蒸着リフトオフの際、同時に、SAWチップの外周部(ダイシングライン)に沿って枠を形成し、後述の接合基板と貼り合わせたときに気密封止用外枠4の下地とすることが好ましい。また、ダイシングラインを太くして、気密封止用外枠と兼ねてもよい。さらに、後述の接合基板との貼り合わせ時の位置合わせ用のアライメントマーク5も形成することができる。このアライメントマーク5は、その形状および大きさを特に限定されるわけではないが、ここでは10μmφの円形とする。
【0064】
さらに、工程2において、IDT2、リフレクタ(図示せず)以外の所定の位置に、接合基板と接合するための接合層7を形成する。この接合層7は、はんだ濡れ性の高い物質、例えば、Au、Ag、CuあるいはPtからなる層である。この接合層7は、例えば、リフトオフ法により形成すればよい。また、この接合層7は、上記導電パッド3および引き回し配線(図示せず)における抵抗を低減するために2層以上重ねてもよい。例えば、上記導電パッド3および引き回し配線(図示せず)上に、Ti(100nm)/Pd(100nm)/Au(200nm)の順に積層して形成してもよい。このPd層は、はんだの拡散を防止する拡散防止層となり、特に形成しない場合もある。このPd層に代えてNi層を形成してもよい。Ti層は、上記Au層あるいはPd層をSAW素子6に密着させるための密着層である。Ti層に代えて、NiCr層を形成してもよい。
【0065】
また、接合層7におけるAu層は、はんだ層のSnとが拡散することにより接続されるため、はんだ層と呼ぶこともできる。接合層7では、Auに代えて、Ag、またはCuを用いてもよい。
【0066】
また、この接合層7の形成と同時に、SAW素子の特性に影響しない範囲で、SAW素子6の強度を向上させるための層を圧電基板1の表面に形成してもよい。なお、図1ではSAW素子6は1つしか図示されていないが、圧電基板1に複数のSAW素子6を備えている集合基板となっていてよい。
【0067】
続いて、図2に示すように、工程3〜工程6において接合基板を作製する。
【0068】
工程3において、例えば、厚さ0.10mmの100mmφガラス基板10の一方の面(上記LiTaOの圧電基板1のIDT2を形成した面と対向させる面(以下、面Aとする))に上記IDT2の保護を目的とした中空構造を形成するため開口部13を有するレジストパターン11を施す。
【0069】
さらに、ガラス基板10の他方の面(以下、面Bとする)に導通パッドと外部接続することを目的とした貫通穴を形成するための開口部14およびアライメントマーク用の開口部15を有するレジストパターン12を形成する。ここでは、アライメントマーク用の開口部15は、上記アライメントマークに合わせて円形とし、さらに、アライメントマークの中心と一致させる。
【0070】
次に、工程4において、上記ガラス基板10の両面を、フッ酸等で例えば30μmハーフエッチングする。これにより、励振部分保護用中空構造16を形成する。
【0071】
次に、工程5において、ガラス基板10の面Aの全面に、レジストパターン17を塗布して上記励振部分保護用中空構造16を保護する。さらに、ガラス基板10の面Bのレジストパターン12に従ってフッ酸等で貫通エッチングして、貫通孔18・19を形成する。このとき、片側からの貫通エッチングであるので、貫通孔18・19は、順テーパーの形状で形成される。その後、レジストパターン11・12・17を剥離する。これにより、接合基板20を作製する。なお、図2では接合基板20は1つしか図示されていないが、ガラス基板10に複数形成されていてよい。
【0072】
次いで、工程6において、接合基板(ガラス基板10)20の面Aに接着層21を形成する。この接着層21は、例えば、上記接合層7と向かい合う部分を開口部としてレジストパターンを形成し、この開口部において例えばリフトオフにより形成する。この接着層21は、例えば、接合基板20上に蒸着により形成されたTi(100nm)/Ni(1μm)の下地層、およびその下地層上に蒸着により形成されたはんだ層からなる。このはんだ層は、はんだが広がりにくい厚さであればよく、例えば5μmで形成すればよい。上記はんだは、Sn−Agからなるものが好ましい。これは、このはんだは、溶融したときにNiが拡散し、融点の高いSn−Ag−Ni合金が形成されるため、後の工程での再溶融が生じないためである。また、上記はんだには、Sn−Au、Sn−Znはんだを用いてもよく、特に、環境問題を考慮して、Pbフリーはんだであることが好ましい。
【0073】
また、この工程6において、上記励振部分保護用中空構造16にも上記下地層と同じ金属からなる金属層26を形成してもよい。これにより、外界からの電磁波を防止でき、シールド効果を得ることができる。この工程6では、励振部分保護用中空構造16および貫通孔18・19の部分にははんだが付着することがない。この接着層21を、接合基板20に形成することにより、はんだのIDT2等へ付着するおそれを回避することができる。
【0074】
次いで、図3に示すように、工程7において、工程1〜2で作製したSAW素子6と工程3〜6で作製した接着層21を有する接合基板20とを貼り合わせ、リフロー炉等ではんだを溶かして接合する。これにより、上記IDT2は、接合層7、接着層21により密封される。したがって、外部からの水分、腐食ガス等の侵入を防止することができ、IDT2自体が腐食されることがない。これにより、完成したSAWフィルタの特性の低下を抑制することができる。上記貼り合わせの際には、SAW素子6のアライメントマーク5と接合基板20のアライメントマーク用の貫通孔19とを位置合わせする。これにより、SAW素子6の導通パッド3と接合基板20の貫通孔18とも位置が合わせられる。また、ガラス基板およびLiTaOの圧電基板は、平坦度が高いので、その両方を貼り合わせる際に行う仮固定が容易である。また、透明なガラス基板を用いているので、高精度での位置合わせが容易となる。さらに、アライメントマークを小さくすることができ、LiTaOの圧電基板における素子有効面積を大きくすることができ、高機能化が可能である。また、LiTaOの圧電基板における必要な面積を小さくすることができ、素子自体の小型化が可能である。なお、図3では、貼り合わされたSAW素子6と接合基板20との組は、一組しか図示していないが、複数組が形成されている。
【0075】
次いで、工程8において、接合基板20の面Bに所定の配線パターンを開口部とするリフトオフ用レジスト(図示せず)を施す。このとき、接合基板20(ガラス基板10)の貫通孔18には、SAW素子6の導通パッド3に接続される外部端子接続部材が形成することができるように、レジストの開口部を形成する。この配線パターンは、例えば、接合基板20の面BにL成分やC成分をもたせるようにすることもできる。そして、上記リフトオフ用レジスト上から、例えば、Au(200nm)/Pd(100nm)/Ti(100nm)を積層してなる配線となる金属を蒸着し、上記レジストをリフトオフする。これにより、接合基板20に外部端子接続部材22aと外部端子22bとを形成することができる。以上のように、SAW素子6の導通パッド3に接続している外部端子を一括して形成することができる。
【0076】
次いで、工程9において、実装時の衝撃を緩和するために、SAW素子6の全面に緩衝用の緩衝樹脂層23を形成する。この緩衝樹脂層23は、形成してもしなくてもよい。最後に、所定の位置でダイシングすることによりSAWフィルタが完成する。
【0077】
上記の方法では、接合基板20にガラス基板を用いているが、これに限らず、例えば、単結晶SiO(水晶)基板、溶融石英基板を用いることができる。上記の基板によれば、ウェットエッチングすることができるため、容易にかつ安価に貫通孔、励振部分保護用中空構造等を形成することができる。特に、上記接合基板20は、位置合わせを容易にするため、透明であることが好ましい。
【0078】
また、上記接合基板20を予めより小さいサイズ(小片)にしておくことが好ましい。これにより、SAW素子と、接合基板との熱膨張の差による、接合時のズレを小さくすることができる。そして、最後にダイシングすることにより、各SAWフィルタに分断すればよい。
【0079】
また、特に、はんだ層を印刷で形成する場合には、感光性等のポリイミド、ベンゾシクロブテン、環オレフィン系樹脂、エポキシ系樹脂等の耐熱樹脂からなる耐熱樹脂パターン(樹脂層)をはんだ層の周囲にはんだ層が所望の厚さを維持できるように予めに設けていてもよい。これにより、はんだが溶けたときに広がり、IDTなどに接触してショートすることを防止することができる。この耐熱樹脂パターンは、はんだを印刷してはんだ層を形成する前に、予めSAW素子6の圧電基板1または接合基板に耐熱性樹脂をIDT2および導通パッド3の一部の上に開口部が形成されるような所望のパターンで塗布し、特に高温で、硬化させて形成しておけばよい。このように、耐熱樹脂パターンは、高温で硬化させて形成することにより腐食ガスを放出しない。耐熱樹脂パターンは、特に、IDTなどの弾性表面波の励振部分の周囲に予め形成することが好ましい。これにより、はんだが溶けて広がったとしてもはんだがIDTなどと接触することをより一層防止することができる。したがって、耐熱樹脂パターンを形成することにより、歩留りを向上させることができる。
【0080】
また、SAW素子6のLiTaOの圧電基板1におけるIDT2を形成していない面に、外界からの電磁波の影響を防止するために、例えばTi等の金属膜を形成していてもよい。
【0081】
また、上記緩衝樹脂層23には、例えば、導電性のある樹脂やない樹脂を使用することができる。中でも導電性のあるものが好ましく、例えば、Ag粒子を含有したエポキシ樹脂が挙げられる。このように、電導性を付与することにより、外界の電磁波の影響を防止することができる。
【0082】
また、接合基板20における外部端子の形成方法は、上記の方法に限らない。例えば、接合基板20の貫通孔18に導電性ペーストを充填、または充分な厚さで印刷後、焼成することにより外部端子接続部材22aと外部端子22bとを形成してもよい。上記導電性ペーストには、例えば、樹脂系Agペースト、はんだペースト、低温焼結可能なSnペースト、Znペーストが挙げられる。また、接合基板20上への配線形成を同時に行うことができ、製造工程の簡略化が可能である。
【0083】
また、接合基板20の面B全面に金属を蒸着した後、エッチングすることにより配線を形成してもよい。
【0084】
また、上記では、SAW素子6の接合層7と接合基板10の接着層21とをはんだを用いて接合しているが、これに代えて、接合層7をZn層(第1金属層)(融点420℃)、接着層21をSn層(第2金属層)(融点232℃)とし、この2層を300℃程度で処理して、Sn−Zn合金とすることで接合してもよい。また、上記Zn層およびSn層は接合層と接着層とのどちらに形成してもよい。さらに接合層と接着層とに用いられる金属は、比較的融点の低い金属で、合金を形成する金属であればよい。
【0085】
また、上記のように、接着層に導電性のある材料を用いているので、そのシールド効果により、フィルタの特性を向上させることができる。
【0086】
さらに、本実施の形態の弾性表面波フィルタの変形例について、図9ないし図12に基づいて説明する。なお、この変形例では、SAW素子に樹脂層を形成して、この樹脂層によりSAW素子におけるIDTなどの弾性表面波の励振部分を保護するための空間が確保されている。
【0087】
図9に、上記本実施の形態の変形例の弾性表面波フィルタ100の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ100は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子101〜105をラダー型に備えている構成である。なお、弾性表面波共振子101〜103を直列共振子、弾性表面波共振子104・105を並列共振子としている。
【0088】
以下、上記弾性表面波フィルタ100について、図10および図11に基づいて説明する。
【0089】
まず、図10に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子101〜105、電極パッド(素子配線)114a〜117aおよび引き回し配線(素子配線)106〜111を形成し、SAW素子112を作製する。次いで、圧電基板1上にて、弾性表面波共振子101〜105、電極パッド114a〜117aおよび引き回し配線106〜111を囲むように、樹脂層113を形成する。さらに、上記電極パッド114a〜117a上にはんだ等の導電性の材料からなる接着層114〜117、および圧電基板1における樹脂層113の周囲にはんだ等からなる接着層118を形成する。この接着層114〜117および接着層118は同時に形成することができる。
【0090】
次いで、図11に示すように、上記SAW素子112上に、接着層114〜117が露出するように貫通孔119〜122が形成された接合基板123を位置あわせして貼り合わせ、SAW素子112と接合基板123とを接着する。そして、接合基板123の貫通孔119〜122を介して外部端子124〜127を形成することにより弾性表面波フィルタが完成する。上記外部端子124〜127は、接着層114〜117に接続されており、この接着層114〜117により電極パッド114a〜117aに電気的に接続されている。なお、上記外部端子124〜127における上記貫通孔119〜122に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子124〜127は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。上記外部端子接続部材および外部端子124〜127は、例えば、印刷技術をつかって、貫通孔119〜122にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、外部端子は、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、外部端子接続部材と外部端子とを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0091】
また、完成した弾性表面波フィルタ100の図10および図11において示したA−A’線における断面図を図12に示す。
【0092】
上記弾性表面波フィルタ100では、図12に示すように、外部端子126・127と外部端子接続部材126a・127aとを分けて図示している。
【0093】
また、上記弾性表面波フィルタ100では、樹脂層113を設けて各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保しているが、樹脂層を設けることなく、接着層の厚さのみで保護空間を確保してもよい。
【0094】
また、図13に示す他の変形例の弾性表面波フィルタ150のように、上記弾性表面波フィルタ100における接合基板123に代えて、各弾性表面波共振子のIDTと対向する箇所に、凹部123bを設けた接合基板123aを用いることにより各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保してもよい。
【0095】
〔実施の形態2〕
本発明の実施の他の形態について、図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0096】
本実施の形態では、前記実施の形態1における、接合基板20の導通パッド用の貫通孔18およびアライメントマーク用の貫通孔19をレーザーによって形成するものである。
【0097】
つまり、実施の形態1における工程3〜工程5を、図4に示すように、工程1〜工程3に変えている。ただし、本実施の形態の接合基板30は、実施の形態1とは異なり、励振部分保護用中空構造を形成しておらず、上記実施の形態1で示した接合層7および接着層21の厚さのみで、IDT2などの弾性表面波の励振部分を保護する空間を形成している。
【0098】
つまり、実施の形態1における工程3において、レジスト12、31をフォトリソグラフィによりパターニングすることなく全面に形成する(工程1)。そして工程4および工程5におけるエッチングをレーザーで行い、貫通孔18・19を形成する(工程2)。上記のように、フォトリソグラフィの工程を省略することができコストダウンとなる。また、レーザーのパワーをコントロールすることで、順テーパー加工を行うこともできる。レーザーにより、ドロス40と呼ばれる溶融物が貫通孔18・19の周囲に付着するが、工程3においてレジスト12と同時に容易に除去することができるため、工程が増加することはない。また、上記ドロス40をフッ酸等によるハーフエッチングで除去してもよい。レジスト31を形成するのは、ハーフエッチングにおけるフッ酸による腐食を防止するためである。また、レジスト31も除去する。
【0099】
その後、実施の形態1の工程6以降に従ってSAWフィルタを製造することができる。
【0100】
このように、レーザーによりエッチングする場合、ガラス基板10に代えて、サファイア(Alの単結晶)基板、MgF基板、MgO基板、LiF基板、CaF基板、BaF基板等を用いることができる。
【0101】
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施の形態について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1および2にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0102】
本実施の形態は、実施の形態1において、接合基板20をSAW素子6に接合した後に、貫通孔18をウェットエッチングで形成する例である。
【0103】
すなわち、図5に示すように、工程1〜工程2において、実施の形態1と同様に、IDT2、導通パッド3、リフレクタ(図示せず)、アライメントマーク5、引き回し配線(図示せず)および気密封止用外枠4等をLiTaOの圧電基板1上に備えるSAW素子6を作製する。ただし、本実施の形態では上記LiTaOの圧電基板1のIDT2を形成していない面にはAu/Ti層等の保護膜8を形成する。さらに、IDT2、リフレクタ以外の所定の位置に、接合基板と接合するための接合層7を形成する。
【0104】
また、図6に示すように、工程3〜6において励振部分保護用中空構造を有するガラス基板からなる接合基板20を作製する。
【0105】
工程3において、接合基板となる例えば厚さ0.20mmの100mmφガラス基板10のSAW素子6と対向する面には、上記IDT2の保護を目的とした中空構造(励振部分保護中空構造)を形成するため開口部13を有するレジストパターン11を施す。また、上記ガラス基板10の他の面には、全面にレジスト24を形成する。
【0106】
次いで、工程4において、フッ酸等によるウェットエッチングにより、深さ30μmのハーフエッチングを行い、励振部分保護用中空構造16を形成する。
【0107】
さらに、工程5において、上記励振部分保護用中空構造16にAl/Ti層25を蒸着し、リフトオフする。これにより、レジストパターン11およびレジスト24を剥離する。このAl/Ti層25は、IDTなどの弾性表面波の励振部分を保護する空間を確保するために、上記ウェットエッチングの深さ30μmより薄くすることが好ましい。さらに、このAl/Ti層25により、上記励振部分保護用中空構造16の位置認識が容易になり、後のSAW素子6との接合の際の位置合わせが容易になる。
【0108】
さらに、工程6において、実施の形態1と同様に、接合基板(ガラス基板10)20の面Aに接着層21を形成する。
【0109】
上記工程3〜5は、接合層7および接着層21の厚みでIDT2などの弾性表面波の励振部分を保護する空間を確保する場合には、行わなくてもよく、単に、接着層21においてIDT2などの弾性表面波の励振部分を保護するための開口部を形成すればよい。また、上記Al/Ti層25を形成せず、はんだ層からなる金属層を形成してもよい。
【0110】
次いで、工程7において、上記アライメントマーク5を用いて、上記SAW素子6と、接着層21を有する接合基板20とを貼り合わせ、リフロー炉等ではんだを溶かして接合する。
【0111】
次いで、工程8において、上記ガラス基板10(接合基板20)に、SAW素子6の導通パッド3と導通している接着層21を少なくとも露出させる貫通孔を形成するためのレジストパターン52を施す。つまり、貫通孔を形成する部分には、開口部38を形成する。
【0112】
次いで、工程9において、ガラス基板10をレジストパターン52に従ってフッ酸等で貫通エッチングして、貫通孔18を形成し、導通パッド3と導通している接着層21を少なくとも露出させる。このとき、フッ酸により接着層21のTi、Ni、Sn−Agは溶けるが、接合層7にAu層またはPt層を形成しておけば、このAu、Ptは溶けないので、エッチングがそれ以上進行することはない。これにより、少なくとも接着層21を露出させておけば、後の外部端子接続部材22aと外部端子22bとを形成したときに、導通パッド3との電気的接続を確実にすることができる。また、SAW素子6のLiTaOの圧電基板1におけるIDT2を形成していない面には、例えば、Au/Ti層等の保護膜8を設けてもよい。この保護膜8を設けることにより、フッ酸等によりLiTaOの圧電基板1がエッチングされるのを防止することができる。LiTaOの圧電基板1がエッチングされると、完成したSAWフィルタの所望の特性が得られない場合がある。そして、エッチングの終了後に上記レジストパターン52を剥離する。
【0113】
次いで、工程10において、前記の実施の形態で示したのと同様に、導通パッド用の貫通孔18を介して外部端子接続部材22aと外部端子22bとを形成し、所定の位置でダイシングすることによりSAWフィルタ62が完成する。
【0114】
〔実施の形態4〕
本発明の他の実施の形態について図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし3にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0115】
本実施の形態では、実施の形態3の工程8〜9を、図8に示すように、接合基板20に、貫通孔18をレーザーで形成する、工程1〜3に代えた例である。
【0116】
つまり、工程1において、実施の形態3における工程1〜7で作製したSAW素子6と接合基板20とを接合した基板に対して、接合基板20のガラス基板10の全面にレジスト53を塗布する。
【0117】
次いで、工程2において、レーザーでエッチングして、貫通孔18を形成する。このエッチングは、少なくとも接合基板20の接着層21が露出するようにすればよい。これにより、レジストのパターン形成をする必要がなく、工程の低減を図ることができる。また、上記レーザーでのエッチングの際に、ドロス40が生じるが、フッ酸処理を行うことにより除去することができる。上記レーザーによるエッチングは、レーザーパワーを調節することにより、金属が飛ばないようにすることができ、ガラスのみを飛ばすことができる。
【0118】
次いで、工程3において、ガラス基板10から上記レジスト53を除去する。
【0119】
その後は、実施の形態3の工程10以降を行い、最後に、所定の位置でダイシングすることによりSAWフィルタが完成する。
【0120】
〔実施の形態5〕
本発明の他の実施の形態について図14ないし図18に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし4にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0121】
図14に、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタ200の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ200は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子201〜205をラダー型に備えている構成である。なお、弾性表面波共振子201〜203を直列共振子、弾性表面波共振子204・205を並列共振子としている。
【0122】
以下、上記弾性表面波フィルタ200の製造方法について、図15ないし図17に基づいて説明する。
【0123】
まず、図15に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子201〜205、引き回し配線(素子配線)206〜211を形成し、SAW素子212を作製する。次いで、圧電基板1上にて、弾性表面波共振子201〜205、引き回し配線206〜211を囲むように、樹脂層213を形成する。さらに、引き回し配線206〜211の一部の上にはんだ等の導電性の材料からなる接着層214〜217、および圧電基板1における樹脂層213の周囲にはんだ等からなる接着層218を形成する。この接着層214〜217および接着層218は同時に形成することができる。
【0124】
次いで、図16に示すように、上記SAW素子212上に、接着層214〜217が露出するように貫通孔219〜222が形成された接合基板223を位置あわせして貼り合わせ、SAW素子212と接合基板223とを接着する。そして、接合基板223の貫通孔219〜222を介して外部端子224〜227を形成することにより弾性表面波フィルタが完成する。上記外部端子224〜227は、接着層214〜217に接続されており、この接着層214〜217により配線206・209・210・211に電気的に接続されている。なお、上記外部端子224〜227における上記貫通孔219〜222に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子224〜227は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。上記外部端子接続部材および外部端子224〜227は、例えば、印刷技術をつかって、貫通孔219〜222にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、外部端子は、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、外部端子接続部材と外部端子とを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0125】
また、完成した弾性表面波フィルタ200の図15および図16において示したA−A’線における断面図を図17に示す。
【0126】
上記弾性表面波フィルタ200では、図17に示すように、外部端子226・227と外部端子接続部材226a・227aとを分けて図示している。そして、この配線210・211は、接着層216・217および外部端子接続部材226a・227aを介して外部端子226・227に電気的に接続されている。
【0127】
また、上記弾性表面波フィルタ200では、樹脂層213を設けて各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保しているが、樹脂層を設けることなく、接着層の厚さのみで保護空間を確保してもよい。
【0128】
また、図18に示す弾性表面波フィルタ250のように、上記弾性表面波フィルタ200における接合基板223に代えて、各弾性表面波共振子のIDTと対向する箇所に、凹部223bを設けた接合基板223aを用いることにより各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保してもよい。
【0129】
本実施の形態の弾性表面波フィルタでは、バンプが不要であり、そのため、バンプ用の電極パッドが不要となる。そのため、弾性表面波フィルタを小型化することができるとともに、コストダウンが可能となる。
【0130】
〔実施の形態6〕
本発明の他の実施の形態について図19ないし図23に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし5にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0131】
図19に、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタ300の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ300は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子301〜305をラダー型に備えている。なお、弾性表面波共振子301〜303を直列共振子、弾性表面波共振子304・305を並列共振子とし、インダクタ351・352を弾性表面波共振子304・305に直列に接続している構成である。
【0132】
以下、上記弾性表面波フィルタ300について、図20ないし図23に基づいて説明する。
【0133】
まず、図20に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子301〜305、引き回し配線(素子配線)306〜313を形成し、SAW素子314を作製する。次いで、圧電基板1上に、弾性表面波共振子301〜305が露出する樹脂開口部315〜317、ならびに引き回し配線306〜313の一部が露出する樹脂開口部318〜325を有する樹脂層326を形成する。さらに、圧電基板1上における上記樹脂層326の周囲にはんだ等の導電性の材料からなる接着層327を形成する。
【0134】
次いで、図21に示すように、樹脂開口部318・321・322・325を介して配線306・309・310・313に接続されている第一配線328〜331を形成する。なお、第一配線330・331については、インダクタLを一体に形成している。第一配線330・331のインダクタLは、上記インダクタ306・307に相当する。上記ではインダクタLを第一配線に持たせているが、第一配線にキャパシタンスCを持たせることも可能である。さらに、樹脂開口部319・323を介して引き回し配線307・311を接続する接続配線(第一配線)332、および樹脂開口部320・324を介して引き回し配線308・312を接続する接続配線(第一配線)333を形成する。
【0135】
次いで、図22に示すように、上記接着層327上に、第一配線328〜331の端部が露出するように貫通孔334〜337が形成された接合基板338を位置合わせして貼り合わせて、接着層327によりSAW素子314と接合基板338を接着する。そして、貫通孔334〜337を介して第一配線328〜331と接続する外部端子339〜342を形成することにより弾性表面波フィルタ300が完成する。なお、上記外部端子339〜342における上記貫通孔334〜337に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子339〜342は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。上記外部端子接続部材および外部端子339〜342は、例えば、印刷技術をつかって、貫通孔334〜337にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、外部端子は、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、外部端子接続部材と外部端子とを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0136】
また、完成した弾性表面波フィルタ300の図20ないし図22において示したA−A’線における断面図を図23に示す。
【0137】
上記弾性表面波フィルタ300では、図23に示すように、樹脂層226を設けて各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保している。
【0138】
本実施の形態の弾性表面波フィルタでは、バンプが不要であり、そのため、バンプ用の電極パッドが不要となる。そのため、弾性表面波フィルタを小型化することができるとともに、コストダウンが可能となる。
【0139】
〔実施の形態7〕
本発明の他の実施の形態について図24ないし図35に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし6にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0140】
図24に、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタ400の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ400は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子401〜405をラダー型に備えている。なお、弾性表面波共振子401〜403を直列共振子、弾性表面波共振子404・405を並列共振子とし、インダクタ451・452を弾性表面波共振子404・405に直列に接続している構成である。
【0141】
以下、上記弾性表面波フィルタ400について、図25ないし図29に基づいて説明する。
【0142】
まず、図25に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子401〜405、電極パッド(素子配線)414a〜417aおよび引き回し配線(素子配線)406〜411を形成し、SAW素子412を作製する。次いで、圧電基板1上にて、弾性表面波共振子401〜405、電極パッド414a〜417aおよび引き回し配線406〜411を囲むように、樹脂層413を形成する。さらに、上記電極パッド414a〜417a上にはんだ等の導電性の材料からなる接着層414〜417、および圧電基板1における樹脂層413の周囲にはんだ等からなる接着層418を形成する。この接着層414〜417および接着層418は同時に形成することができる。
【0143】
次いで、図26に示すように、上記SAW素子412上に、接着層414〜417が露出するように貫通孔419〜422が形成された接合基板423を位置あわせして貼り合わせ、SAW素子412と接合基板423とを接着する。そして、接合基板423の貫通孔419〜422を介して接着層414〜417に接続されている第二配線423〜426を形成する。なお、第二配線425・426については、インダクタLを一体に形成している。第二配線425・426のインダクタLは、上記インダクタ406・407に相当する。上記ではインダクタLを第二配線に持たせているが、第二配線にキャパシタンスCを持たせることも可能である。
【0144】
次いで、図27に示すように、接合基板423上に、第二配線423〜426の端部が露出する上部樹脂開口部427〜430を有する上部樹脂層431を形成する。そして、上部樹脂開口部427〜430を介して第二配線423〜426に接続する外部端子432〜435を形成することにより弾性表面波フィルタ400が完成する。なお、上記外部端子432〜435における上部樹脂開口部427〜430に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子432〜435は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。上記外部端子接続部材および外部端子432〜435は、例えば、印刷技術をつかって、上部樹脂開口部427〜430にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、外部端子は、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、外部端子接続部材と外部端子とを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0145】
また、完成した弾性表面波フィルタ400の図25ないし図27において示したA−A’線における断面図を図28に示す。
【0146】
上記弾性表面波フィルタ400では、図28に示すように、樹脂層417を設けて各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保している。また、樹脂層を設けることなく、接着層418の厚さのみで保護空間を確保してもよい。
【0147】
また、図29に示す変形例の弾性表面波フィルタ450のように、上記弾性表面波フィルタ400における接合基板423に代えて、各弾性表面波共振子のIDTと対向する箇所に、凹部423bを設けた接合基板423aを用いることにより各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保してもよい。
【0148】
さらに、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタの他の変形例について、図30ないし図34に基づいて説明する。
【0149】
図30に、本実施の形態の他の変形例にかかる弾性表面波フィルタ500の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ500は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子501〜505をラダー型に備えている。なお、弾性表面波共振子501〜503を直列共振子、弾性表面波共振子504・505を並列共振子とし、インダクタ506・507を弾性表面波共振子504・505に直列に接続している構成である。
【0150】
以下、上記弾性表面波フィルタ500について、図30ないし図34に基づいて説明する。
【0151】
まず、図31に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子501〜505、および引き回し配線(素子配線)506〜513を形成し、SAW素子514を作製する。次いで、圧電基板1上にて、弾性表面波共振子501〜505、引き回し配線506〜513を囲むように、樹脂層524を形成する。さらに、上記引き回し配線506〜513の一部の上にはんだ等の導電性の材料からなる接着層515〜522、および圧電基板1における樹脂層524の周囲にはんだ等からなる接着層523を形成する。この接着層515〜522および接着層523は同時に形成することができる。
【0152】
次いで、図32に示すように、上記SAW素子514上に、接着層515〜522が露出するように貫通孔524〜531が形成された接合基板532を位置あわせして貼り合わせ、SAW素子514と接合基板532とを接着する。そして、接合基板532の貫通孔524〜531を介して接着層515〜522に接続されている第二配線533〜536を形成する。なお、第二配線535・536については、インダクタLを一体に形成している。第二配線535・536のインダクタLは、上記インダクタ506・507に相当する。上記ではインダクタLを第二配線に持たせているが、第二配線にキャパシタンスCを持たせることも可能である。さらに、貫通孔525・529を介して配線507・511を接続する接続配線546、および貫通孔526・530を介して配線508・512を接続する接続配線547を形成する。
【0153】
次いで、図33に示すように、接合基板532上に、第二配線533〜536の端部が露出する上部樹脂開口部537〜540を有する上部樹脂層541を形成する。そして、上部樹脂開口部537〜540を介して第二配線533〜536に接続する外部端子542〜545を形成することにより弾性表面波フィルタ500が完成する。なお、上記外部端子542〜545における上部樹脂開口部537〜540に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子542〜545は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。
【0154】
また、完成した弾性表面波フィルタ500の図31ないし図33において示したA−A’線における断面図を図34に示す。
【0155】
上記弾性表面波フィルタ500では、図34に示すように、樹脂層514を設けて各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保している。また、樹脂層を設けることなく、接着層523の厚さのみで保護空間を確保してもよい。なお、図34では、上記弾性表面波フィルタ500における第二配線535・536・546・547の貫通孔528〜531に形成されている部分については、第二配線535a・536a・546a・547aとして示している。この第二配線535・536・546・547と、第二配線535a・536a・546a・547aとは、印刷技術をつかって、貫通孔528〜531にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、第二配線535・536・546・547と、第二配線535a・536a・546a・547aとは、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、第二配線535・536・546・547と、第二配線535a・536a・546a・547aとを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0156】
また、図35に示すさらに他の変形例の弾性表面波フィルタ550のように、上記弾性表面波フィルタ500における接合基板532に代えて、各弾性表面波共振子のIDTと対向する箇所に、凹部532bを設けた接合基板532aを用いることにより各弾性表面波共振子のIDTの保護空間を確保してもよい。
【0157】
〔実施の形態8〕
本発明の他の実施の形態について図36ないし図40に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態1ないし7にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0158】
図36に、本実施の形態にかかる弾性表面波フィルタ600の回路図を示す。上記弾性表面波フィルタ600は、IDT(振動部)を有する弾性表面波共振子601〜605をラダー型に備えている。なお、弾性表面波共振子601〜603を直列共振子、弾性表面波共振子604・605を並列共振子とし、インダクタ606・607を弾性表面波共振子604・605に直列に接続している構成である。
【0159】
以下、上記弾性表面波フィルタ500について、図37ないし図40に基づいて説明する。
【0160】
まず、図37に示すように、圧電基板1上に弾性表面波共振子601〜605および引き回し配線(素子配線)609〜618を形成し、SAW素子606を作製する。次いで、圧電基板1上にて、弾性表面波共振子601〜605および引き回し配線609〜618を囲むように、樹脂層607を形成する。さらに、圧電基板1における樹脂層607の周囲にはんだ等からなる接着層608を形成する。
【0161】
次いで、図38に示すように、上記SAW素子606上に、引き回し配線609〜618が露出するように貫通孔619〜628が形成された接合基板629を位置あわせして貼り合わせ、SAW素子606と接合基板629とを接着する。そして、接合基板629の貫通孔619・624・625・628を介して引き回し配線609・614・615・618に接続されている第二配線630〜633を形成する。なお、第二配線632・633については、インダクタLを一体に形成している。第二配線632・633のインダクタLは、上記インダクタ606・607に相当する。上記ではインダクタLを第二配線に持たせているが、第二配線にキャパシタンスCを持たせることも可能である。さらに、貫通孔620・621・626を介して引き回し配線610・611・616を接続する接続配線(第二配線)634、および貫通孔622・623・627を介して引き回し配線612・613・617を接続する接続配線(第二配線)635を形成する。また、場合によっては、弾性表面波共振子601〜605のバスバーの一部を太くして形成してもよく、これにより、バスバーと、第二配線630〜633または接続配線634・635との接続性を高めることができる。また、接続配線634・635を接合基板629上に形成しているため、SAW素子606における弾性表面波共振子601〜605を狭い間隔で形成することができる。そのため、弾性表面波フィルタを小型化することができる。
【0162】
次いで、図39に示すように、上記接合基板629上に、第二配線630〜633の端部が露出するように上部樹脂層開口部636〜639が形成された上部樹脂層(上部絶縁層)640を形成する。そして、上部樹脂層開口部636〜639を介して第二配線630〜633の端部に接続するように外部端子641〜644を形成することにより弾性表面波フィルタ600が完成する。なお、上記外部端子641〜644における上部樹脂層開口部636〜639に形成されている部分については、外部端子接続部材とみなすことができる。つまり、上記外部端子641〜644は、外部端子接続部材と外部端子とを一体に形成した構成となっている。上記外部端子接続部材および外部端子は、例えば、印刷技術をつかって、上部樹脂層開口部636〜639にAu−Snはんだを充填し、熱処理することにより形成することができる。また、外部端子は、リフトオフにより形成された薄膜であってもよい。また、外部端子接続部材と外部端子とを分離して、異なる方法で形成してもよい。
【0163】
また、完成した弾性表面波フィルタ600の図37ないし図39において示したA−A’線における断面図を図40に示す。
【0164】
上記弾性表面波フィルタ600では、図40に示すように、SAW素子606の弾性表面波共振子604・605は、樹脂層607の厚さにより弾性表面波共振子のIDTの保護空間が確保されている。同様に、弾性表面波共振子601〜603についても、樹脂層の厚さによりIDTの保護空間が確保されている。また、接合基板629における弾性表面波共振子601〜605に対向する箇所に凹部を設けることにより、保護空間を確保してもよい。また、上記凹部は、接合基板629に貫通孔619〜628を形成するのと同時に形成することができる。
【0165】
また、上記実施の形態1ないし8では、樹脂開口部、貫通孔および上部樹脂開口部の位置をずらして形成しているが、これら樹脂開口部、貫通孔および上部樹脂開口部の位置を一致させて形成してもよい。これにより、導通パッドや一部の配線をなくすことができ、弾性表面波フィルタを小型化することができる。また、導通パッドや一部の配線をなくすることにより、寄生容量を低減することができる。
【0166】
さらに、弾性表面波素子には圧電基板を用いているが、この圧電基板に配線を設けた場合には、互いに電位の異なる配線が平面方向視で対向する箇所では、圧電基板の誘電率の高さに起因して寄生容量が発生し、挿入損失が発生する。しかしながら、本発明の弾性表面波フィルタでは、圧電基板上に形成する配線の数が少なくすることができるとともに、圧電基板よりも誘電率の低い材料からなる樹脂層あるいは接合基板上に必要な配線を形成することができる。したがって、互いに電位の異なる配線が平面方向視で対向する箇所においても、寄生容量の発生を抑制することができる。
【0167】
また、上記の弾性表面波フィルタでは、樹脂層または接合基板上に設けた配線にL成分、またはC成分の素子を付加することができる。つまり、弾性表面波フィルタのサイズを大型化することなくL成分またはC成分の素子を付加することできる。
【0168】
〔実施の形態9〕
上記実施の形態1〜8では、圧電素子としてのSAW素子について説明したが、上記実施の形態1〜8における上記圧電素子として圧電薄膜素子を用いることができ、同様の効果を得ることができる。
【0169】
この圧電薄膜素子を用いた圧電薄膜フィルタ(圧電部品)の一例の製造方法について図41ないし図45に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、実施の形態1におけるSAW素子を圧電薄膜素子に代えたのとほぼ同様の構成である。
【0170】
本実施の形態では、図44に示すように、圧電薄膜素子(圧電素子)730と、接合基板710とが、はんだ等の導電部材からなる接着層で貼り合わされているチップサイズパッケージの圧電薄膜フィルタ700について説明する。また、本実施の形態の圧電薄膜素子730は、上記接合基板720と対向するように、ダイヤフラム上に少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を一対の下部電極および上部電極を対向させて挟む構造の圧電薄膜共振子(振動部)を備えている。さらに、本実施の形態では、圧電薄膜素子730の接合基板710と接合した面とは反対の面には、フタ材としてのフタ基板720を接合している。
【0171】
まず、図41に示すように、工程1〜工程3において接合基板710を作製する。
【0172】
工程1において、ガラス、硬質ガラス等からなる基板701の所定の位置に貫通孔702・702を形成する。この際、基板701の圧電薄膜共振子と対向する位置に凹部を設けてもよい。そして、上記基板701上に、接着層を形成するためのレジストパターン703を形成する。
【0173】
次いで、工程2において、上記レジストパターン703にしたがって、たとえば、Sn(4μm)/Au(2μm)/Ni(1μm)/Ti(0.3μm)の多層構造を有する接着層704を形成する。なお、上記Sn(4μm)/Au(2μm)/Ni(1μm)/Ti(0.3μm)の多層構造を有する接着層704の場合、Ti層から順に基板701上に形成されている。この接着層704の形成は、例えば、電子ビーム蒸着、メッキ、スパッタ等の薄膜形成プロセスを用いることができる。
【0174】
次いで、工程3において、上記レジストパターン703をリフトオフし、接合基板710が作製される。
【0175】
次に、図42に示すように、工程4〜工程6においてフタ基板720を形成する。
【0176】
工程4において、ガラス、硬質ガラス等からなる基板711に、接着層を形成するためのレジストパターン712を形成する。
【0177】
次いで、工程5において、上記レジストパターン712にしたがって、はんだ層、接合層からなる接着層713を形成する。たとえば、接着層713としてはSn(4μm)/Au(2μm)/Ni(1μm)/Ti(0.3μm)の多層構造が挙げられる。上記Sn(4μm)/Au(2μm)層がはんだ層に相当し、Ni(1μm)/Ti(0.3μm)が接合層に相当する。また、Ti層は基板711との密着層の役割を果たし、Ni層は密着層とはんだ層との間に拡散防止層の役割を果たす。接合層は、基板711上に形成されており、例えば、電子ビーム蒸着、メッキ、スパッタ等の薄膜形成プロセスを用いることができる。
【0178】
次いで、工程6において、上記レジストパターン712をリフトオフし、フタ基板720が作製される。
【0179】
次に、図43に示すように、工程7〜工程9において圧電薄膜素子730を作製する。
【0180】
工程7において、まず、シリコンからなる支持基板731上に圧電薄膜共振子732を複数形成する。この圧電薄膜共振子732は、シリコンからなる支持基板731、その支持基板上に形成されているSiO、SiOとAlとからなる層あるいはAlとSiOとからなる層等である絶縁膜733を備えている。さらに、圧電薄膜共振子732は、支持基板731の厚さ方向に貫通し、絶縁膜733まで達する開口部(空洞部)734上に形成されている。この絶縁膜733の開口部735の部分によりダイヤフラム構造が形成される。また、上記圧電薄膜共振子732は、絶縁膜733上に、順に、Al、Al/Ti等からなる下部電極(電極)735、ZnOあるいはAlN等からなる圧電薄膜736、およびAl、Al/Ti等からなる上部電極(電極)737を備えている。つまり、圧電薄膜共振子732は、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を一対の下部電極および上部電極を対向させて挟む構造の振動部を備えている。また、支持基板731の絶縁膜733が形成されている面の反対の面には、絶縁膜738が形成されている。
【0181】
そして、上記圧電薄膜共振子732上から、接着層を形成するためのレジストパターン740を形成する。なお、支持基板731の絶縁膜733が形成されている面の反対の面の絶縁膜738上には、接着層741を形成しておく。この接着層741は、例えば、Au(1μm)/Ni(1μm)/Ti(0.3μm)の多層構造である。これらの層は、接着層713と同様の役割を有している。
【0182】
次いで、工程8において、上記レジストパターン740にしたがって、上記接着層741と同様の構成の接着層742を形成する。
【0183】
次いで、工程9において、上記レジストパターン740をリフトオフし、圧電薄膜素子730が作製される。
【0184】
次に、図44に示すように、工程10〜工程11において、接合基板710、圧電薄膜素子730、およびフタ基板720を接着することにより圧電薄膜フィルタを作製する。
【0185】
まず、工程10において、接合基板710、圧電薄膜素子730、およびフタ基板720を位置あわせし、上記圧電薄膜素子730の接着層742と接合基板710の接着層704とを、上記圧電薄膜素子730の接着層741とフタ基板720の接着層713とを熱をかけて接着する。そして、上記貫通孔702を介して外部端子接続部材751および外部端子752を形成する。
【0186】
最後に、工程11において、所定の位置でダイシングすることにより圧電薄膜フィルタ700が完成する。なお、圧電薄膜素子は、ダイシング時にダイヤフラムの破壊を防ぐためにブレードの回転速度、送り速度を遅くする必要があるが、本実施の形態ではダイヤフラムが保護されているので、通常のダイシング速度でダイシングすることができる。よって、圧電薄膜フィルタを効率よく製造することができる。
【0187】
上記圧電薄膜フィルタでは、圧電薄膜素子730と接合基板710との間に圧電薄膜共振子732の振動空間を確保することができる。
【0188】
なお、各レジストパターン703・712・740は、各接着層704と742とが、713と741とがそれぞれ互いに対向する位置に形成されて、接続されるように形成する。このように、各接着層を、レジストパターンを用いて形成するため、各接着層のパターン精度および位置合わせ精度が高くなる。従って、製造時のマージンを縮小することができ、フィルタを小型化することができる。また、レジストパターンにより、各基板の面内を一括処理することができる。そのため、製造プロセスが簡略化され、低コスト化を達成することができる。また、レジストパターンは、現像液および剥離液のみで処理することができる。そのため、エッチングに比べて、圧電薄膜素子にダメージを与えることなく、接着層を形成することができる。
【0189】
上記圧電薄膜フィルタ700としては、図45に示す、圧電薄膜共振子(振動部)771〜774をラダー型に備えたものが挙げられる。なお、上記圧電薄膜フィルタ700では、圧電薄膜共振子771・773が並列共振子、圧電薄膜共振子772・774が直列共振子となっている。
【0190】
この構成では、例えば、図46に示すように、直列共振子772および並列共振子771の上部電極が一体化されて上部電極775となっている。また、並列共振子771の下部電極はGND776となっている。直列共振子772・774および並列共振子773の下部電極が一体化されて下部電極777となっている。並列共振子773の上部電極はGND778となっている。直列共振子774の上部電極は上部電極779となっている。また、図46に示した破線部780・780は、この圧電薄膜フィルタ770のダイヤフラムを示し、この圧電薄膜フィルタには2つのダイヤフラムが形成されている。なお、図46では、圧電薄膜を省略している。
【0191】
上記では、接合基板710の接着層704およびフタ基板の接着層713にSn/Au/Ni/Ti層を用い、圧電薄膜素子730の接着層741・742にAu/Ni/Ti層を用いている。接着層704と接着層742との接合、および接着層713と接着層741との接合は、280℃〜330℃と低温での接合が可能である。また、Sn:Au=2:3の組成比である場合には、接合温度300℃、60秒で接合することが好ましい。その際の圧力は0.5Pa以上であることが好ましい。この条件は、SnとAuとの組成比に応じて変化させればよい。また、Au層は、Cu層またはAg層に置き換えてもよい。
【0192】
上記の温度範囲では、圧電薄膜共振子に対するダメージがほとんどなく、接合基板およびフタ基板とこれら基板に形成した膜との線膨張係数の違いによる応力、たわみ、ひずみを抑制することができ、フィルタの信頼性を向上させることができる。また、上記では接合する基板の一方の接着層にSn層を形成したが、両方の基板の接着層にSn層を形成してもよい。ただし、接合する基板の両方の接着層にSn層を形成したほうが、Snの拡散が容易となり、接合強度、気密性を向上させ、フィルタの信頼性を向上させることができる。
【0193】
また、この接着層は柔らかいため、接合基板、圧電薄膜素子、およびフタ基板のそりなどを吸収することができる。また、接合基板、圧電薄膜素子、およびフタ基板を接合した後の融点が高くフィルタの信頼性を向上させることができる。また、後にリフロー等の処理が可能となる。
【0194】
さらに、特に接合基板およびフタ基板には、透明性、絶縁性が高く、支持基板との線膨張係数の近いものが好ましい。このような基板としては、例えば、硬質ガラスが挙げられる。基板が透明であれば、アライメントを行いやすく、浸漬試験などにより封止状態の確認が行いやすい。また、絶縁性が高いことにより、高周波デバイスに用いても寄生容量などの悪影響を防止することができる。また、支持基板との線膨張係数の近いものを用いることにより、線膨張係数の違いによる応力、たわみ、ひずみを抑制することができ、フィルタの信頼性を向上させることができる。この基板としては、例えば、硬質ガラスが挙げられる。硬質ガラスは安価であり、低コスト化することができる。また、硬質ガラスは化学的に安定であり、例えば、メッキ、真空成膜等のプロセスに用いても膜質悪化や、成膜した膜の密着力の低下などの問題を抑制することができる。
【0195】
また、これらの構成は、実施の形態1〜8で示した弾性表面波フィルタにおいても用いることができる。
【0196】
上記では、接着層の厚さにより、圧電薄膜共振子の保護空間を確保しているが、実施の形態1〜8に示したように、接着層の圧電薄膜共振子側に樹脂層を形成してこの樹脂層により上記保護空間を確保してもよい。また、実施の形態1〜8に示したように、この樹脂層上には、引き回し配線やL及びCのパターンを形成することができる。
【0197】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0198】
【発明の効果】
本発明の圧電部品は、弾性表面波素子あるいは圧電薄膜素子等の圧電素子と接合基板とをはんだで接合し、弾性表面波素子あるいは圧電薄膜共振子等の振動部を密封している。したがって、樹脂で接合した場合に生じる、水分あるいは樹脂自体から発生する腐食性ガスによる振動部の腐食が起こることがなく、特性の低下を防止することができる圧電部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4にかかる弾性表面波装置の製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1の変形例の弾性表面波装置における回路図である。
【図10】本発明の実施の形態1の変形例の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図11】図10の弾性表面波素子上に接合基板を貼り付け外部端子を形成した後の平面図である。
【図12】本発明の実施の形態1の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図13】本発明の実施の形態1の他の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図14】本発明の実施の形態5の弾性表面波装置における回路図である。
【図15】本発明の実施の形態5の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図16】図15の弾性表面波素子上に接合基板を貼り付け外部端子を形成した後の平面図である。
【図17】本発明の実施の形態5の弾性表面波装置の断面図である。
【図18】本発明の実施の形態5の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図19】本発明の実施の形態6の弾性表面波装置における回路図である。
【図20】本発明の実施の形態6の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図21】図20の弾性表面波素子上に樹脂層を形成し、第一配線を形成した後の平面図である。
【図22】図21の樹脂層上に接合基板を貼り付け外部端子を形成したのちの平面図である。
【図23】本発明の実施の形態6の弾性表面波装置の断面図である。
【図24】本発明の実施の形態7の弾性表面波装置における回路図である。
【図25】本発明の実施の形態7の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図26】図25の弾性表面波素子上に接合基板を貼り付け、第二配線を形成した後の平面図である。
【図27】図26の接合基板上に上部樹脂層を形成し、外部端子を形成した後の平面図である。
【図28】本発明の実施の形態7の弾性表面波装置の断面図である。
【図29】本発明の実施の形態7の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図30】本発明の実施の形態7の他の変形例の弾性表面波装置における回路図である。
【図31】本発明の実施の形態7の他の変形例の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図32】図31の弾性表面波素子上に接合基板を貼り付け、第二配線を形成した後の平面図である。
【図33】図32の接合基板上に上部樹脂層を形成し、外部端子を形成した後の平面図である。
【図34】本発明の実施の形態7の他の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図35】本発明の実施の形態7のさらに他の変形例の弾性表面波装置の断面図である。
【図36】本発明の実施の形態8の弾性表面波装置における回路図である。
【図37】本発明の実施の形態8の弾性表面波装置における弾性表面波素子の平面図である。
【図38】図37の弾性表面波素子上に接合基板を貼り付け、第二配線を形成した後の平面図である。
【図39】図38の接合基板上に上部樹脂層を形成し、外部端子を形成した後の平面図である。
【図40】本発明の実施の形態8の弾性表面波装置の断面図である。
【図41】本発明の実施の形態9にかかる圧電薄膜フィルタの製造工程を示す断面図である。
【図42】本発明の実施の形態9にかかる圧電薄膜フィルタの製造工程を示す断面図である。
【図43】本発明の実施の形態9にかかる圧電薄膜フィルタの製造工程を示す断面図である。
【図44】本発明の実施の形態9にかかる圧電薄膜フィルタの製造工程を示す断面図である。
【図45】本発明の実施の形態9にかかる圧電薄膜フィルタの一例の回路図である。
【図46】図45の圧電薄膜フィルタの一例の平面図である。
【符号の説明】
1  圧電基板
2  IDT(振動部)
3  導通パッド(素子配線)
4  気密封止用外枠
5  アライメントマーク
6  SAW素子(弾性表面波素子、圧電素子)
7  接合層
8  保護膜
10  ガラス基板
11  レジストパターン
12  レジストパターン
13  開口部
14  開口部
15  アライメントマーク用の開口部
16  励振部分保護用中空構造
17  レジストパターン
18  貫通孔
19  貫通孔
20  接合基板
21  接着層
22a 外部端子接続部材(取り出し用配線)
22b 外部端子
23  緩衝樹脂層
24  レジスト
25  Al/Ti層
26  金属層
38  開口部
40  ドロス
52  レジストパターン
53  レジスト
61  SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ、圧電部品)
62  SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ、圧電部品)

Claims (35)

  1. 基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、
    上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔に形成された外部端子接続部材を介して上記素子配線と接続されている外部端子が形成されていると共に、
    上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されていることを特徴とする圧電部品。
  2. 基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、
    上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されており、
    上記圧電素子と上記接合基板との間に、上記振動部の保護空間を形成するための所望の厚みを有すると共に開口部を有する樹脂層を有し、該樹脂層上に上記開口部を介して上記素子配線に接続されている第一配線が形成されており、
    上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔に形成された外部端子接続部材を介して該第一配線と外部端子とが接続されていることを特徴とする圧電部品。
  3. 第一配線は、キャパシタンス又はインダクタのいずれかを備えることを特徴とする、請求項2に記載の圧電部品。
  4. 基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とが、上記振動部との保護空間を有するように接合されている圧電部品であって、
    上記圧電素子と上記接合基板とがはんだ層を含む接着層により接合されており、
    上記接合基板は、貫通孔を有し、上記貫通孔を介して上記素子配線と接続されている第二配線を有し、
    接合基板上には第二配線の一部が露出するように設けられた開口部を有する上部絶縁層を有し、
    上記開口部に形成された外部端子接続部材を介して該第二配線と外部端子とが接続されていることを特徴とする圧電部品。
  5. 第二配線は、キャパシタンス又はインダクタのいずれかを備えることを特徴とする、請求項4に記載の圧電部品。
  6. 上記圧電素子と上記接合基板と間に、上記振動部の保護空間を形成するための所望の厚みを有する樹脂層を有することを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1項に記載の圧電部品。
  7. 上記樹脂層は、少なくとも振動部及び該振動部に接続されている素子配線の一部に対応する開口部を有することを特徴とする請求項2、3、6のいずれか1項に記載の圧電部品。
  8. 上記はんだ層を含む接着層は、少なくとも圧電素子及び接合基板の外周に沿って枠状に形成されていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の圧電部品。
  9. 上記保護空間は、接着層の厚さにより確保されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の圧電部品。
  10. 上記保護空間は、上記接合基板における、上記圧電素子の振動部と対向する位置に形成されている凹部により確保されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の圧電部品。
  11. 上記凹部に金属層を備えていることを特徴とする請求項10に記載の圧電部品。
  12. 上記はんだ層は複数の層からなり、少なくともSnからなる層と、Au、Ag、Cu、Niのいずれかからなる層とを有することを特徴とする請求項1ないし11いずれか1項に記載の圧電部品。
  13. 上記圧電素子の素子配線と上記接着層のはんだ層との間に、接合層を有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の圧電部品。
  14. 上記接合層は複数の層からなり、最下層がTiもしくはNiCrであることを特徴とする請求項13に記載の圧電部品。
  15. 上記接合層は、上記接合基板と上記はんだ層とに間に、Ni、Cu、Pt、Pdのいずれかからなる層と、Ti、NiCrのいずれかからなる層とを積層してなる下地層を有することを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の圧電部品。
  16. 上記圧電素子は、基板としての圧電基板上に形成された少なくとも一つのくし型電極部からなる振動部を有する弾性表面波素子であることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の圧電部品。
  17. 上記圧電素子は、開口部又は凹部を有する基板の該開口部又は凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極及び下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有する圧電共振子を少なくとも一つ備える圧電薄膜素子であることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の圧電部品。
  18. 上記圧電素子は、基板上に形成されている少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有し、且つ、基板と振動部における下部電極の間には空間を有する圧電薄膜素子であることを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の圧電部品。
  19. 上記圧電素子の基板はSiであり、上記接合基板は硬質ガラスであることを特徴とする、請求項17または18に記載の圧電部品。
  20. 基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部と接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とを、上記振動部と対向するように、はんだ層を含む接着層により接合する圧電部品の製造方法であって、
    上記基板に少なくとも一つの振動部および該振動部に接続されている素子配線を形成して圧電素子を作製する工程と、
    上記接合基板に貫通孔を形成する工程と、
    上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程と、
    上記貫通孔を介して上記素子配線に接続させるように外部端子接続部材を形成する工程と、
    上記外部端子接続部材に接続させるように外部端子を形成する工程とを含むことを特徴とする圧電部品の製造方法。
  21. 上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、上記素子配線と上記貫通孔との位置合わせを行なうことを特徴とする請求項20に記載の圧電部品。
  22. 基板上に形成された少なくとも一つの振動部および該振動部と接続されている素子配線を有する圧電素子と、接合基板とを、上記振動部と対向するように、はんだ層を含む接着層により接合する圧電部品の製造方法であって、
    基板に少なくとも一つの振動部及び該振動部に接続されている素子配線を形成して圧電素子を作製する工程と、
    上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程と、
    上記接合基板に貫通孔を形成する工程と、
    上記貫通孔を介して上記素子配線に接続させるように外部端子接続部材を形成する工程と、
    上記外部端子接続部材に接続させるように外部端子を形成する工程とを含むことを特徴とする圧電部品の製造方法。
  23. 上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、
    上記圧電素子または接合基板に樹脂層を形成した後、はんだ層を印刷にて形成し、上記圧電素子と上記接合基板とを接合することを特徴とする請求項20ないし22のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  24. 上記圧電素子と上記接合基板とを、はんだ層を含む接着層により上記振動部の保護空間を確保するように接合する工程において、
    上記圧電部品に形成した第1の金属層と、上記接合基板に形成した第2の金属層とを合金化することにより、上記圧電素子と上記接合基板を接合することを特徴とする請求項20ないし23のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  25. 上記振動部の保護空間を、上記接合基板に凹部を形成することにより確保することを特徴とする請求項20ないし24のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  26. 上記貫通孔を、レジストパターンを用いてウェットエッチングにより形成することを特徴とする請求項20ないし25のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  27. 上記貫通孔をレーザーエッチングまたはサンドブラスト処理により形成することを特徴とする請求項20ないし26のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  28. 金属の蒸着により上記外部端子接続部材および/または外部端子を形成することを特徴とする請求項20ないし27のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  29. 導電性ペーストを印刷した後、焼結することにより上記外部端子接続部材および/または外部端子を形成することを特徴とする請求項20ないし27のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  30. 貫通孔に導電性ペーストを印刷した後に、導電性ペーストにより配線を形成して上記外部端子を形成することを特徴とする請求項20ないし27のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  31. 複数の上記圧電素子を備える集合基板を形成し、上記接合基板を集合基板に接合した後にダイシングすることを特徴とする請求項20ないし30のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  32. 上記接合基板が上記集合基板よりも小さいことを特徴とする請求項31に記載の圧電部品の製造方法。
  33. 上記圧電素子は、基板に形成されたくし型電極部からなる振動部を有する弾性表面波素子であることを特徴とする、請求項20ないし32のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  34. 上記圧電素子は、開口部または凹部を有する基板の該開口部又は凹部上に形成されている、少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有する圧電薄膜素子であることを特徴とする、請求項20ないし32のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
  35. 上記圧電素子は、基板上に形成されている少なくとも1層以上の圧電薄膜を有する薄膜部の上下面を少なくとも一対の上部電極および下部電極を対向させて挟む構造の振動部を有し、且つ、基板と振動部における下部電極の間には空間を有する圧電薄膜素子であることを特徴とする、請求項20ないし32のいずれか1項に記載の圧電部品の製造方法。
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