JP2004121048A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents
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Abstract
【課題】リール本体を保護することができるとともに、脚部や竿取付部が損傷してもリール全体を交換しないで済む経済的な魚釣用スピニングリールの提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、駆動系が組み込まれたリール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを有する魚釣用スピニングリール1において、リール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32を備え、ガード部32は、脚部1bおよび竿取付部1cと一体を成し、脚部1bおよび竿取付部1cと共に、リール本体1aに対して着脱自在に取付けられることを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明は、駆動系が組み込まれたリール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを有する魚釣用スピニングリール1において、リール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32を備え、ガード部32は、脚部1bおよび竿取付部1cと一体を成し、脚部1bおよび竿取付部1cと共に、リール本体1aに対して着脱自在に取付けられることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣竿に取り付けられる脚部をリール本体に有する魚釣用スピニングリールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、魚釣用スピニングリールは、駆動系が組み込まれたリール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部とを有している。
【0003】
このような魚釣用スピニングリールは、他の種類の魚釣用リールと同様、実釣時に、岩場に無造作に置かれたり、誤って地面に落下したりする場合があり、また、魚の当たりを待つ間あるいは釣り場への移動中に、釣竿に装着された状態で、船縁に取り付けられたロッドホルダ(竿尻を挿入保持する筒状竿立て)に挿入保持される場合もある。
【0004】
したがって、魚釣用スピニングリールにあっては、岩場や地面との接触はもとより、ロッドホルダや船縁と衝突する機会も多く、リール本体、とりわけ、リール本体の後側部等に傷が付き、あるいは、破損するといった不具合が生じ易い。特に、前記脚部は、リール本体から突出する部分であり、また、前記竿取付部は、釣竿に対して繰り返し脱着される部分であるため、これら脚部や竿取付部が傷付く可能性が高い。 また、脚部のリール本体との付け根部分も、傷が付いて破損し易い。
【0005】
また、近年、リールの軽量化のため、合成樹脂をベースとする材料によってリール本体および脚部が形成される傾向にあり、過酷な使用や不注意等でリール本体や脚部が更に損傷し易くなっている。そのため、リール本体の後側部にガード部材を装着して、リール本体を保護する試みも成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭54−76196号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ガード部材は、リール本体の側部、下部および後部のみを一体的に保護するものであり、リール本体から延びる前記脚部や前記竿取付部、脚部のリール本体との付け根部分を保護するものではない。したがって、前記脚部や前記竿取付部等がロッドホルダや船縁あるいは釣竿のリール取付部と干渉して傷付くことを回避することはできない。
【0008】
また、前記ガード部材によってリール本体が保護されていたとしても、保護されていない前記脚部や前記竿取付部が破損した場合、リール本体と一体に形成されている前記脚部や前記竿取付部だけを交換することはできない。そのため、新規にリール全体を購入せざるを得ず、経済的でないという問題がある。
【0009】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、リール本体を保護することができるとともに、脚部や竿取付部が損傷してもリール全体を交換しないで済む経済的な魚釣用スピニングリールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、駆動系が組み込まれたリール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部とを有する魚釣用スピニングリールにおいて、前記リール本体の後側部を覆ってこれを保護するガード部を備え、前記ガード部は、前記脚部および前記竿取付部と一体を成し、前記脚部および前記竿取付部と共に、前記リール本体に対して着脱自在に取付けられることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、後述する駆動系が組み込まれたリール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを有している。リール本体1a内にはハンドル軸2が回転可能に支持されており、リール本体1aから突出するハンドル軸2の端部にはハンドル3が固定されている。
【0013】
ハンドル軸2にはドライブギア20が取り付けられており、このドライブギア20には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延在し且つ軸受けを介して回転可能に支持されたピニオンギア13が噛合している。また、このピニオンギア13の先端部には、ベール6および釣糸案内装置を備えたロータ8が一体的に取り付けられている。
【0014】
また、ピニオンギア13の内部には、ハンドル軸2と直交する方向に摺動可能に支持されたスプール軸9が挿通されており、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回されるスプール10が着脱可能に取付けられている。また、ドライブギア20には、オシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、ハンドル軸2がハンドルの回転操作によって回転された時、スプール軸9を軸方向に沿って往復駆動する。
【0015】
したがって、このような構成では、ハンドル3を回転操作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプール10が前後に往復動するとともに、前記ドライブギアおよび前記ピニオンギアを介してロータ8が回転駆動する。したがって、スプール10には、前記釣糸案内装置を介して、釣糸が均等に巻回される。
【0016】
図2および図3に明確に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、脚部1bを含む脚部付きガードユニット30と、側部カバー50とに分割できる。
【0017】
脚部付きガードユニット30は、脚部1bと、脚部1bの上端に形成された竿取付部1cと、脚部1bから下方に向かって延び且つリール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32とから成る。また、ガード部32は、リール本体1aの背面を覆って保護する背面ガード部32aと、リール本体1aの後部の側面を覆って保護する側面ガード部32bと、リール本体1a の下縁部を覆って保護する下面ガード部32cとから成る。なお、本実施形態においては、脚部1bと竿取付部1cとガード部32とが一体成形されているが、これらの少なくとも1つの部材が、他の部材と別体を成し、何らかの手段で他の部材と結合されて一体化されても良い。
【0018】
また、本実施形態において、脚部付きガードユニット30は、リール本体1aよりも強度が高い材料(リール本体1aと異なる材料・・・例えば、SUS、Ti)によって形成されている。無論、リール本体1aと同じ材料で脚部付きガードユニット30を形成しても構わないが、その場合には、ガードユニット30の表面に高硬度処理(リール本体1aよりも硬度を高める処理、例えばイオンプレーティング、メッキ、ウレタン等)を施すことが望ましい。また、脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つが、リール本体1aよりも強度が高い材料によって形成され、あるいは、前記高硬度処理されていても良い。したがって、高硬度処理をガード部32のみに施しても良い。
【0019】
また、脚部付きガードユニット30は、リール本体1aに対して着脱自在に取り付けられるようになっている。具体的には、脚部1bのリール本体1aとの付け根部分もしくはその近傍にブラケット40が一体形成されており、このブラケット40は、リール本体1aの上面に形成された凹状の嵌合溝41内に嵌まり込むようになっている。そして、ブラケット40に形成されたピン穴42と、嵌合溝41を横方向に貫くように形成されたピン穴43とを一致させて、これらの穴42,43に固定ピン44を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して固定されるようになっている。また、この時、リール本体1aの背面に形成された管状の凸部48がガード部32の貫通孔49に嵌まり込むようになっている。なお、図1に示されるよう、凸部48内には、ロータ8の逆回転(釣糸繰り出し方向の回転)を防止する逆転防止機構の切換ロッド27の端部が挿通され、貫通孔49から突出する切換ロッド27の端部には、切換レバー29が取り付けられている。
【0020】
また、本実施形態において、脚部付きガードユニット30は、ブラケット40と嵌合溝41とにより上側でリール本体1aに固定される他、ピン47を介して下側でもリール本体1aに固定される。すなわち、ガード部32の下端部およびリール本体1aの背面の下端部にはそれぞれ、ブラケット40と嵌合溝41とが嵌合した状態で互いに一致する穴45,46が形成されており、これらの穴45,46にピン47を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して下側で取付け固定される。
【0021】
なお、このようにして、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して上側および下側で取付け固定された後、カバー部材50が公知の手段によってリール本体1aに対し着脱自在に取り付けられる。
【0022】
以上説明したように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32を備え、このガード部32は、脚部1bおよび竿取付部1cと一体を成し、脚部1bおよび竿取付部1cと共に、リール本体1aに対して着脱自在に取付けられる脚部付きガードユニット30を構成している。したがって、ガード部32によって、リール本体1aの側部、下部および後部を一体的に保護することができるとともに、過酷な使用や不注意等で脚部1bや竿取付部1cあるいはガード部32等が損傷した場合、脚部付きガードユニット30だけ(脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つが他と別体を成している場合には、その損傷した対象部分だけ)の交換で済み、リール全体を交換しなくて済むため、非常に経済的である。
【0023】
また、本実施形態の魚釣用スピニングリール1において、脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つは、リール本体1aよりも強度が高い材料によって形成され、あるいは、リール本体1aよりも硬度を高める高硬度処理が表面に施されている。このように、傷付き易い脚部1b等を高強度材で形成すれば(あるいは、高硬度処理すれば)、脚部1bや竿取付部1c等が傷付いて破損することを回避できる。特に、本実施形態のように、リール本体1aと脚部1b等とを別体にすれば、リール本体1aを合成樹脂で形成して軽量化を図りながら、脚部1b等の破損も防止できる。また、高強度または高硬度の脚部1b(または脚部付きガードユニット30)の選択使用も可能になる。つまり、本実施形態によれば、リール本体1aの使用時に、損傷を受け易い部分への傷発生を合理的に且つ確実に防止できる。
【0024】
図4は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図示のように、本実施形態において、ガード部32の下面ガード部32cは、長く延在しており、リール本体1a の下面を広い範囲にわたって保護している。また、これに伴って、側面ガード部32bの下端部も下面ガード部32cに沿って長く延びている。なお、それ以外の構成は、第1の実施形態と同一である。
【0026】
このような構成によれば、リール本体1aの下側を広く覆って保護することができるとともに、ガード部32の強度も高めることができる。
【0027】
図5および図6は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図示のように、本実施形態では、リール本体1aに対する脚部付きガードユニット30の取付構造が第1の実施形態と一部異なる。すなわち、本実施形態では、脚部付きガードユニット30のガイド部32から矩形枠状の取付体90が前方に向かって延びており、この取付体90がリール本体1aと側部カバー50との間に挟み込まれることにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して取り付けられる。具体的には、取付体90の上部に形成されたピン穴91と、リール本体1aの上面のブラケット80に形成されたピン穴81と、側部カバー50の上面のブラケット52に形成されたピン穴53とを一致させて、これらの穴53,81,92に固定ピン44を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して上側で固定される。また、取付体90の前方に形成された一対のピン穴95,96をリール本体の対応するピン穴61,62に一致させて、これらの穴61,62,95,96に図示しない固定ピンを挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して前側で固定される。なお、それ以外の構成は、第1の実施形態と同一である。したがって、このような構成においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リール本体を保護することができるとともに、脚部や竿取付部が損傷してもリール全体を交換しないで済む経済的な魚釣用スピニングリールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの横断面図である。
【図2】図1の魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図3】図1の魚釣用スピニングリールを分解した状態の後部の縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図6】図5の魚釣用スピニングリールを分解した状態の後部の縦断面図である。
【符号の説明】
1…魚釣用スピニングリール
1a…リール本体
1b…脚部
1c…竿取付部
30…脚部付きガードユニット
32…ガード部
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣竿に取り付けられる脚部をリール本体に有する魚釣用スピニングリールの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、魚釣用スピニングリールは、駆動系が組み込まれたリール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部とを有している。
【0003】
このような魚釣用スピニングリールは、他の種類の魚釣用リールと同様、実釣時に、岩場に無造作に置かれたり、誤って地面に落下したりする場合があり、また、魚の当たりを待つ間あるいは釣り場への移動中に、釣竿に装着された状態で、船縁に取り付けられたロッドホルダ(竿尻を挿入保持する筒状竿立て)に挿入保持される場合もある。
【0004】
したがって、魚釣用スピニングリールにあっては、岩場や地面との接触はもとより、ロッドホルダや船縁と衝突する機会も多く、リール本体、とりわけ、リール本体の後側部等に傷が付き、あるいは、破損するといった不具合が生じ易い。特に、前記脚部は、リール本体から突出する部分であり、また、前記竿取付部は、釣竿に対して繰り返し脱着される部分であるため、これら脚部や竿取付部が傷付く可能性が高い。 また、脚部のリール本体との付け根部分も、傷が付いて破損し易い。
【0005】
また、近年、リールの軽量化のため、合成樹脂をベースとする材料によってリール本体および脚部が形成される傾向にあり、過酷な使用や不注意等でリール本体や脚部が更に損傷し易くなっている。そのため、リール本体の後側部にガード部材を装着して、リール本体を保護する試みも成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭54−76196号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ガード部材は、リール本体の側部、下部および後部のみを一体的に保護するものであり、リール本体から延びる前記脚部や前記竿取付部、脚部のリール本体との付け根部分を保護するものではない。したがって、前記脚部や前記竿取付部等がロッドホルダや船縁あるいは釣竿のリール取付部と干渉して傷付くことを回避することはできない。
【0008】
また、前記ガード部材によってリール本体が保護されていたとしても、保護されていない前記脚部や前記竿取付部が破損した場合、リール本体と一体に形成されている前記脚部や前記竿取付部だけを交換することはできない。そのため、新規にリール全体を購入せざるを得ず、経済的でないという問題がある。
【0009】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、リール本体を保護することができるとともに、脚部や竿取付部が損傷してもリール全体を交換しないで済む経済的な魚釣用スピニングリールを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、駆動系が組み込まれたリール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部とを有する魚釣用スピニングリールにおいて、前記リール本体の後側部を覆ってこれを保護するガード部を備え、前記ガード部は、前記脚部および前記竿取付部と一体を成し、前記脚部および前記竿取付部と共に、前記リール本体に対して着脱自在に取付けられることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、後述する駆動系が組み込まれたリール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを有している。リール本体1a内にはハンドル軸2が回転可能に支持されており、リール本体1aから突出するハンドル軸2の端部にはハンドル3が固定されている。
【0013】
ハンドル軸2にはドライブギア20が取り付けられており、このドライブギア20には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延在し且つ軸受けを介して回転可能に支持されたピニオンギア13が噛合している。また、このピニオンギア13の先端部には、ベール6および釣糸案内装置を備えたロータ8が一体的に取り付けられている。
【0014】
また、ピニオンギア13の内部には、ハンドル軸2と直交する方向に摺動可能に支持されたスプール軸9が挿通されており、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回されるスプール10が着脱可能に取付けられている。また、ドライブギア20には、オシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、ハンドル軸2がハンドルの回転操作によって回転された時、スプール軸9を軸方向に沿って往復駆動する。
【0015】
したがって、このような構成では、ハンドル3を回転操作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプール10が前後に往復動するとともに、前記ドライブギアおよび前記ピニオンギアを介してロータ8が回転駆動する。したがって、スプール10には、前記釣糸案内装置を介して、釣糸が均等に巻回される。
【0016】
図2および図3に明確に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、脚部1bを含む脚部付きガードユニット30と、側部カバー50とに分割できる。
【0017】
脚部付きガードユニット30は、脚部1bと、脚部1bの上端に形成された竿取付部1cと、脚部1bから下方に向かって延び且つリール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32とから成る。また、ガード部32は、リール本体1aの背面を覆って保護する背面ガード部32aと、リール本体1aの後部の側面を覆って保護する側面ガード部32bと、リール本体1a の下縁部を覆って保護する下面ガード部32cとから成る。なお、本実施形態においては、脚部1bと竿取付部1cとガード部32とが一体成形されているが、これらの少なくとも1つの部材が、他の部材と別体を成し、何らかの手段で他の部材と結合されて一体化されても良い。
【0018】
また、本実施形態において、脚部付きガードユニット30は、リール本体1aよりも強度が高い材料(リール本体1aと異なる材料・・・例えば、SUS、Ti)によって形成されている。無論、リール本体1aと同じ材料で脚部付きガードユニット30を形成しても構わないが、その場合には、ガードユニット30の表面に高硬度処理(リール本体1aよりも硬度を高める処理、例えばイオンプレーティング、メッキ、ウレタン等)を施すことが望ましい。また、脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つが、リール本体1aよりも強度が高い材料によって形成され、あるいは、前記高硬度処理されていても良い。したがって、高硬度処理をガード部32のみに施しても良い。
【0019】
また、脚部付きガードユニット30は、リール本体1aに対して着脱自在に取り付けられるようになっている。具体的には、脚部1bのリール本体1aとの付け根部分もしくはその近傍にブラケット40が一体形成されており、このブラケット40は、リール本体1aの上面に形成された凹状の嵌合溝41内に嵌まり込むようになっている。そして、ブラケット40に形成されたピン穴42と、嵌合溝41を横方向に貫くように形成されたピン穴43とを一致させて、これらの穴42,43に固定ピン44を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して固定されるようになっている。また、この時、リール本体1aの背面に形成された管状の凸部48がガード部32の貫通孔49に嵌まり込むようになっている。なお、図1に示されるよう、凸部48内には、ロータ8の逆回転(釣糸繰り出し方向の回転)を防止する逆転防止機構の切換ロッド27の端部が挿通され、貫通孔49から突出する切換ロッド27の端部には、切換レバー29が取り付けられている。
【0020】
また、本実施形態において、脚部付きガードユニット30は、ブラケット40と嵌合溝41とにより上側でリール本体1aに固定される他、ピン47を介して下側でもリール本体1aに固定される。すなわち、ガード部32の下端部およびリール本体1aの背面の下端部にはそれぞれ、ブラケット40と嵌合溝41とが嵌合した状態で互いに一致する穴45,46が形成されており、これらの穴45,46にピン47を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して下側で取付け固定される。
【0021】
なお、このようにして、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して上側および下側で取付け固定された後、カバー部材50が公知の手段によってリール本体1aに対し着脱自在に取り付けられる。
【0022】
以上説明したように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aの後側部を覆ってこれを保護するガード部32を備え、このガード部32は、脚部1bおよび竿取付部1cと一体を成し、脚部1bおよび竿取付部1cと共に、リール本体1aに対して着脱自在に取付けられる脚部付きガードユニット30を構成している。したがって、ガード部32によって、リール本体1aの側部、下部および後部を一体的に保護することができるとともに、過酷な使用や不注意等で脚部1bや竿取付部1cあるいはガード部32等が損傷した場合、脚部付きガードユニット30だけ(脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つが他と別体を成している場合には、その損傷した対象部分だけ)の交換で済み、リール全体を交換しなくて済むため、非常に経済的である。
【0023】
また、本実施形態の魚釣用スピニングリール1において、脚部1b、竿取付部1c、ガード部32のうちの少なくとも1つは、リール本体1aよりも強度が高い材料によって形成され、あるいは、リール本体1aよりも硬度を高める高硬度処理が表面に施されている。このように、傷付き易い脚部1b等を高強度材で形成すれば(あるいは、高硬度処理すれば)、脚部1bや竿取付部1c等が傷付いて破損することを回避できる。特に、本実施形態のように、リール本体1aと脚部1b等とを別体にすれば、リール本体1aを合成樹脂で形成して軽量化を図りながら、脚部1b等の破損も防止できる。また、高強度または高硬度の脚部1b(または脚部付きガードユニット30)の選択使用も可能になる。つまり、本実施形態によれば、リール本体1aの使用時に、損傷を受け易い部分への傷発生を合理的に且つ確実に防止できる。
【0024】
図4は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】
図示のように、本実施形態において、ガード部32の下面ガード部32cは、長く延在しており、リール本体1a の下面を広い範囲にわたって保護している。また、これに伴って、側面ガード部32bの下端部も下面ガード部32cに沿って長く延びている。なお、それ以外の構成は、第1の実施形態と同一である。
【0026】
このような構成によれば、リール本体1aの下側を広く覆って保護することができるとともに、ガード部32の強度も高めることができる。
【0027】
図5および図6は、本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図示のように、本実施形態では、リール本体1aに対する脚部付きガードユニット30の取付構造が第1の実施形態と一部異なる。すなわち、本実施形態では、脚部付きガードユニット30のガイド部32から矩形枠状の取付体90が前方に向かって延びており、この取付体90がリール本体1aと側部カバー50との間に挟み込まれることにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して取り付けられる。具体的には、取付体90の上部に形成されたピン穴91と、リール本体1aの上面のブラケット80に形成されたピン穴81と、側部カバー50の上面のブラケット52に形成されたピン穴53とを一致させて、これらの穴53,81,92に固定ピン44を挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して上側で固定される。また、取付体90の前方に形成された一対のピン穴95,96をリール本体の対応するピン穴61,62に一致させて、これらの穴61,62,95,96に図示しない固定ピンを挿入することにより、脚部付きガードユニット30がリール本体1aに対して前側で固定される。なお、それ以外の構成は、第1の実施形態と同一である。したがって、このような構成においても、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リール本体を保護することができるとともに、脚部や竿取付部が損傷してもリール全体を交換しないで済む経済的な魚釣用スピニングリールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの横断面図である。
【図2】図1の魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図3】図1の魚釣用スピニングリールを分解した状態の後部の縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る魚釣用スピニングリールを分解した状態の横断面図である。
【図6】図5の魚釣用スピニングリールを分解した状態の後部の縦断面図である。
【符号の説明】
1…魚釣用スピニングリール
1a…リール本体
1b…脚部
1c…竿取付部
30…脚部付きガードユニット
32…ガード部
Claims (2)
- 駆動系が組み込まれたリール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部とを有する魚釣用スピニングリールにおいて、
前記リール本体の後側部を覆ってこれを保護するガード部を備え、
前記ガード部は、前記脚部および前記竿取付部と一体を成し、前記脚部および前記竿取付部と共に、前記リール本体に対して着脱自在に取付けられることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 - 前記脚部、前記竿取付部、前記ガード部のうちの少なくとも1つは、前記リール本体よりも強度が高い材料によって形成され、あるいは、前記リール本体よりも硬度を高める高硬度処理が表面に施されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
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- 2002-09-30 JP JP2002287754A patent/JP2004121048A/ja active Pending
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