JP3999544B2 - 魚釣用スピニングリ−ル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロ−タ本体の円筒部の後部の傷付きを保護した魚釣用スピニングリ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣用スピニングリ−ルで釣糸巻取り状態にして置き竿すると、ベ−ルで保護されない反ベ−ル側のロ−タ本体の円筒部の後部は釣場の岩や石に当たって傷付きが生じる。
この傷付きを保護するために従来、例えば特開2001−190191号公報のようにロ−タ本体の円筒部の後部全面をロ−タカバ−で覆っている。
しかし、円筒部の後部全面をロ−タカバ−で覆っているので、ロ−タ本体の肉厚が薄くなり、強度が弱くなる欠点がある。
更にロ−タ本体へのロ−タカバ−の取付けは部材を変形して係止するパッチン方式を取っているので、組み付けや取り外し時にロ−タカバ−が割れて破損する欠点がある。
【0003】
他に例えば実開平6−38528号公報のようにバランス調節部材をロ−タ本体の円筒部の後部全面に固定してバランス調節と共に傷付きを保護した例があるが、前者同様にロ−タ本体の肉厚が薄くなり、強度が弱くなる欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、円筒部の後部全面をロ−タカバ−で覆うと、ロ−タ本体の肉厚が薄くなり、強度が弱くなる欠点があることである。
【0005】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、ロ−タ本体の強度を落とすことなく釣糸巻取り状態におけるロ−タ本体の反ベ−ル側への傷付きを保護した魚釣用スピニングリ−ルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、リール本体に支持されたスプールと、該スプールに釣糸を巻回するべくリール本体に回転可能に支持されると共に、円筒部と一対の腕部とで構成されたロータ本体と、一対の腕部の先端にベール支持部材を介して支持されたベールを備えたロータと、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転で該ロータを駆動する巻取り駆動機構とを備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記ロータ本体の円筒部の後部は、ベールが釣糸巻取り状態に位置する一方の後部の筒部より小径の筒部で形成した反ベール側の他方の後部のみに、半円形状の筒部に形成されると共に内側に係止用爪部を形成した合成樹脂製の保護部材を、前記ロータの後部に形成した係止凹部に前記係止用爪部を係合させてビスで取付け固定されていることを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、ロータ本体2の後側のベール19にて保護されない反ベール側の後部βのみ保護する保護部材6を取付けることで、ロータ本体後部全面を覆う従来技術と比較して、ロータ本体2の強度低下を確実に抑えることが可能となると共に、ロータ本体2に合成樹脂製の保護部材6を取付けることで、ロータ本体への傷の付着を防ぎ、また、ロータ本体と保護部材6との間で電食や単体腐食が発生するのを効果的に防ぐことが可能となる。また、ビス20と係止用爪部6dと係止凹部2iの係合で保護部材6を変形させること無く組み付けや取り外しが可能となり、保護部材6の破損を防ぐことができる。
【0009】
【実施例】
以下、図示の一実施例によって本発明を説明すると、図1は魚釣用スピニングリ−ルの側面図、図2は魚釣用スピニングリ−ルの(a)はロ−タ本体要部の拡大断面側面図で(b)はリ−ル本体後部の要部拡大断面側面図、図3はロ−タの背面図、図4は保護部材が分離されたロ−タの背面図、図5は図4のF5−F5断面線の保護部材が分離されたロ−タ本体の一部断面平面図である。
【0010】
魚釣用スピニングリ−ルはリ−ル本体1の前側にロ−タAが回転自在に設けられ、ロ−タAの前側にスプ−ル3が前後往復動自在に設けられている。
リ−ル本体1の前面に突出した回転筒軸10にロ−タ本体2が固定され、回転筒軸10の中を通してロ−タ本体2の前側に突出したスプ−ル軸11にスプ−ル3が取付けられている。
ロ−タAはハンドル12の回転で図示しないピニオンと駆動歯車からなる巻取り駆動機構を介して回転され、スプ−ル3はハンドル12の回転でトラバ−スカム軸13と係合駒14からなるオシレ−ト機構を介して前後に往復動される。
【0011】
ロ−タ本体2は卑な金属のアルミニウム及びマグネシウム等で、中空軸筒10に取付けられる中心筒部2aと前壁2bと大径の円筒部2cと大径の円筒部2cの後側の一方の後部αと他方の後部βと後部αの外周から前方に向けて一対のベ−ル支持腕部2d、2eが一体に突出形成されている。
一対のベ−ル支持腕部2d、2eの先端部外側に一方のベ−ル支持部材4がビス15で他方のベ−ル支持部材5がビス16で実線の釣糸巻取位置と図示しない釣糸放出位置に反転自在に軸承されている。
【0012】
一方のベ−ル支持部材4には釣糸案内ロ−ラ17の取付部18が取付けられている。
他方のベ−ル支持部材5と取付部18の間にベ−ル19が取付けられている。
ロ−タAはロ−タ本体2の一対のベ−ル支持腕部2d、2eに反転自在に取り付けられたベ−ル支持部材4、5と釣糸案内ロ−ラ17と取付部18とベ−ル19とで構成されている。
スプ−ル3の外側は前側の鍔部3aと釣糸巻回胴部3bと後側の大径筒部3cとで形成されている。
【0013】
ロ−タ本体2の一方の後部αはベ−ル19が釣糸巻取り状態に位置する時のベ−ル側で大径の円筒部2cより大径の筒部2fと肉厚で大径の筒部2gで形成されている。
ロ−タ本体2の他方の後部βはベ−ル19が釣糸巻取り状態に位置する時の反ベ−ル側で、他方の後部β側は後部αと同一の大径筒部2fとそれより小径の筒部2hと筒部2h外周の係止凹部2iとで形成されている。
他方の後部β側は保護部材6で覆われて保護部材6の外形は一方の後部αと同形に形成されている。
【0014】
保護部材6は合成樹脂で半円形状の筒部6aに形成されて内側に大径の凹部6bとそれより小径の凹部6cと凹部6bの半円形状の中央の内周に係止用爪部6dが形成されている。
保護部材6がロ−タ本体2に取付け固定される時は、他方の後部β後面にビス20、20と係止用爪部6dをロ−タ本体2側の係止凹部2iの係合で取付けられて固定されている。
【0015】
リ−ル本体1の後側には筒部1aが形成されて筒部1aを覆うカバ−7がビス21で止着されている。
リ−ル本体1と筒部1aの中にはスプ−ル軸11とトラバ−スカム軸13が収容されてスプ−ル軸11の後端に係合駒14が取付けられ、係合駒14の中にトラバ−スカム軸13が挿通されて係合されている。
筒部1aには水抜き孔1bが穿設され、カバ−7に水抜き孔7aが穿設されている。
筒部1aとカバ−7に水抜き孔1b、7aが穿設されていると、リ−ル本体1内に水が溜らなくなり、内部部品が腐食し難くなる。
【0016】
前記のように魚釣用スピニングリ−ルが構成されると、ロ−タ本体2の後側のベ−ル19にて保護されない反ベ−ル側の後部βのみ保護する保護部材6を取付けることで、ロ−タ本体後部全面を覆う従来技術と比較して、ロ−タ本体2の強度低下を確実に抑えることが可能となる。
卑な金属のアルミニウム及びマグネシウム等で形成されたロ−タ本体2に合成樹脂製の保護部材6を取付けることで、ロ−タ本体への傷の付着を防ぎ、また、ロ−タ本体と保護部材6との間で電食や単体腐食が発生するのを効果的に防ぐことが可能となる。
複数のビス20、20と係止用爪部6dと係止凹部2iの係合で保護部材6を変形させること無く組み付けや取り外しが可能となり、保護部材6の破損を防ぐことが出来る。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0018】
請求項1の本発明により、ロータ本体の後側のベールにて保護されない反ベール側の後部のみを保護する合成樹脂製の保護部材を半円形状の筒部で形成し、この保護部材の内側に形成した係止用爪部をロータ後部に形成した係止凹部に係合させることで取付け固定する構成としたので、ロータ本体後部全面を覆う従来技術と比較して、ロータ本体の強度低下を確実に抑えることが可能となると共に、ロータ本体に合成樹脂製の保護部材を取付けることで、ロータ本体への傷の付着を防ぎ、ロータ本体と保護部材との間で電食や単体腐食が発生するのを効果的に防ぐことが可能となる。更に、係止凹部に係止用爪部を係合させてビスで取り付け固定することで、保護部材を変形させること無く組み付けや取り外しが可能となり、保護部材の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】魚釣用スピニングリ−ルの側面図である。
【図2】魚釣用スピニングリ−ルの(a)はロ−タ本体要部の拡大断面側面図で(b)はリ−ル本体後部の要部拡大断面側面図である。
【図3】ロ−タの背面図である。
【図4】保護部材が分離されたロ−タの背面図である。
【図5】図4のF5−F5断面線の保護部材が分離されたロ−タ本体の一部断面平面図である。
【符号の説明】
A ロ−タ
1 リ−ル本体
2 ロ−タ本体
2c 円筒部
2d、2e 一対のベ−ル支持腕部
2i 係止凹部
3 スプ−ル
4、5 ベ−ル支持部材
6 保護部材
6d 係止用爪部
12 ハンドル
19 ベ−ル
20 ビス
α、β 後部
Claims (1)
- リール本体に支持されたスプールと、該スプールに釣糸を巻回するべくリール本体に回転可能に支持されると共に、円筒部と一対の腕部とで構成されたロータ本体と、一対の腕部の先端にベール支持部材を介して支持されたベールを備えたロータと、リール本体に回転可能に支持されたハンドルの回転で該ロータを駆動する巻取り駆動機構とを備えた魚釣用スピニングリールにおいて、前記ロータ本体の円筒部の後部は、ベールが釣糸巻取り状態に位置する一方の後部の筒部より小径の筒部で形成した反ベール側の他方の後部のみに、半円形状の筒部に形成されると共に内側に係止用爪部を形成した合成樹脂製の保護部材を、前記ロータの後部に形成した係止凹部に前記係止用爪部を係合させてビスで取付け固定されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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