JP2004116323A - シリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法 - Google Patents

シリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シリンダヘッド内部のシャフトの保持孔を寸法精度良く形成配置させることのできるシャフト保持孔の形成方法を提供すること。
【解決手段】本発明のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法は、シリンダヘッド100内部に保持されるシャフト106を所定間隔毎に保持する複数の保持孔105を形成するもので、各保持孔105が穿孔される部分が複数の分離部材101として予めシリンダヘッド本体103から分離されており、複数の該分離部材101が互いに接した状態で並べられ、並べられた複数の分離部材101の全てを貫通するように保持孔105を穿孔し、各分離部材101の保持孔105にシャフト106を挿通させた状態で該分離部材101を所定間隔毎にシリンダヘッド本体103に固定することを特徴としている。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダヘッド内部に保持されるシャフトを所定間隔毎に保持する複数の保持孔を形成する形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のシリンダヘッド内部には、カムシャフトやロッカーアームの揺動支点となるロッカーシャフトなどのシャフトが配置される。近年になって、吸排気バルブのバルブリフト量を可変制御する機構も実用化されており、これらの機構ではバルブリフト量の切替にコントロールロッドと呼ばれるシャフトを利用したりする場合もある。これらのシャフトは、各シリンダ毎に配設される吸排気バルブを避けて所定間隔毎に複数箇所の保持孔によって保持される。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−277128号公報
【特許文献2】
特開平7−51961号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したシャフト類はシリンダ配列方向の全長にわたって配列され、所定間隔毎に各保持孔で保持される。必然的に、複数の保持孔は所定間隔おきに配置される。また、各シャフトは、ロッカーシャフトのようにスライドや回転を要しないものもあるが、上述したコントロールロッドのようにその軸心方向にスライドするものや、カムシャフトのように高速回転するものもある。何れの場合も(スライドや回転を伴う場合は特に)シャフトを保持するために各保持孔は一直線上に正確に形成される必要がある。
【0005】
しかし、長いスパン中で所定間隔毎に保持孔を形成する(例えば、直列四気エンジンで400mm程度のスパンを両端含め五カ所に保持孔を形成する)に際して、保持孔を一直線上に配置するのは製造上難しい。特に、外径の細いシャフトを保持する保持孔を形成させる場合、保持孔を穿孔するドリルの太さが細く、所定間隔毎に保持孔を穿孔する際に撓みが生じやすく、保持孔を一直線上に穿孔することはより難しくなる。従って、本発明の目的は、シリンダヘッド内部のシャフトの保持孔を寸法精度良く形成配置させることのできる、シリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法は、シリンダヘッド内部に保持されるシャフトを所定間隔毎に保持する複数の保持孔を形成するもので、各保持孔が穿孔される部分が複数の分離部材として予めシリンダヘッド本体から分離されており、複数の該分離部材が互いに接した状態で並べられ、並べられた複数の分離部材の全てを貫通するように保持孔を穿孔し、各分離部材の保持孔にシャフト又は該シャフトに相当する棒状治具を挿通させた状態で該分離部材を所定間隔毎にシリンダヘッド本体に固定することを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法は、シリンダヘッド内部に保持されるシャフトを所定間隔毎に保持する複数の保持孔を形成するもので、各保持孔が穿孔される部分が複数の分離部材として予めシリンダヘッド本体から分離されており、複数の該分離部材が互いに接した状態で並べられ、並べられた複数の分離部材の全てを貫通するように保持孔の仮孔を穿孔し、各分離部材の仮孔にシャフトに相当する棒状治具を挿通させた状態で該分離部材を所定間隔毎にシリンダヘッド本体に固定し、棒状治具を除去した後に仮孔を保持孔として仕上げ穿孔することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法において、保持孔を穿孔する部分に、予めテーパー部を形成させておくことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法の実施形態について以下に説明する。本実施形態では、カムシャフトの保持孔(以下、カムシャフト孔と言う)と、ロッカーアームの揺動軸となるロッカーシャフトの保持孔(以下、ロッカーシャフト孔と言う)と、バルブリフト制御用のコントロールロッド(シャフト)の保持孔(以下、ロッド孔と言う)と三種類の保持孔を形成させる。
【0010】
まず、保持孔を形成した後のシリンダヘッドの状態について説明し、その後、その保持孔をどのようにして形成させるかの方法について説明する。まず、三種類のシャフトについてであるが、カムシャフト及びロッカーシャフトについてはごく一般的なシャフトであり、これらのシャフトについての詳しい説明は不要と思われる。しかし、本実施形態におけるコントロールロッドについては、発明者らが発明した新規な構造であるため、簡単に説明しておく。
【0011】
このコントロールロッドは、吸排気バルブ(ここでは吸気バルブ)のバルブリフトを可変制御するためのものである。図1及び図2にこの機構を示す。このバルブ制御機構が組み込まれるエンジンは直列4気筒エンジンである。そして、各シリンダ毎に一対の吸気バルブ1が配される。第一ロッカーアーム2と一対の吸気バルブ1とは互いに当接されている。各第一ロッカーアーム2に隣接して、第二ロッカーアーム3がそれぞれ配設されている。この部分を、図2を参照して詳しく説明する。
【0012】
図2では、図を見やすくするために、二つのロッカーアームの間の距離を多少広くして示してある。第一ロッカーアーム2と第二ロッカーアーム3との間の実際の距離は、図2中上方に示されているカムシャフト4の第一カム40と第二カム41との距離に等しい。第二カム41の方が、第一カム40よりも大きくされている。第一ロッカーアーム2及び第二ロッカーアーム3は、揺動支点となるロッカーシャフト(図2には図示せず)が挿通される挿通孔20,30をそれぞれ有している。
【0013】
また、第一ロッカーアーム2及び第二ロッカーアーム3は、上述した第一カム40及び第二カム41とそれぞれ接触するローラベアリング21,31を有している。また、第一ロッカーアーム2は、挿通孔20とは反対側の端部が二股に形成されており、それぞれの先端に吸気バルブ1を押し下げるアームエンド部22を有している。第一ロッカーアーム2は、バルブスプリングによって上方に付勢される。第二ロッカーアーム3は、特別に設けられたスプリングによって上方に付勢されている。
【0014】
第一ロッカーアーム2は、上述した挿通孔20の上方側にピン挿通孔23を有している。また、第二ロッカーアーム3も、同様の位置、即ち、上述した挿通孔30の上方側にピン挿通部33を有している。ピン挿通孔23は、第一ロッカーアーム2の揺動平面に対して垂直に形成されており。ピン挿通孔23には、連結ピン5が挿通されている。連結ピン5は、通常時はスプリング6によってその先端がピン挿通孔23の内部に位置するようにされている。この状態であると、第一ロッカーアーム2は第一カム40によってのみ駆動され、これによって吸気バルブ1が駆動される。このとき、第二ロッカーアーム3は第二カム41によって駆動されるが、単にそれ自身だけで揺動しており、吸気バルブ1の駆動とは無縁となっている。
【0015】
しかし、図2中点線によって示されているように、後述するコントロールロッド7のスライドによって連結ピン5が第二ロッカーアーム3側に突出されると、ピン挿通孔23とピン挿通部33とが一直線上に並んだときに連結ピン5の先端はピン挿通部33の内部に挿入される。この結果、第一ロッカーアーム2と第二ロッカーアーム3とが一体化された状態となる。この状態となると、第一カム40よりも一回り大きい第二カム41によって吸気バルブ1が駆動される。
【0016】
次に、コントロールロッド7による連結ピン5のスライドについて、図1に基づいて説明する。コントロールロッド7は、シリンダの配列方向に、即ち、カムシャフト4と平行に配されている。コントロールロッド7には、一対の鍔状のストッパ70a,70bが固定されている。この一対のストッパ70a,70bの間には、スライド可能なスライド部材71が配設されている。スライド部材71は、スプリング72aによって、図1中左方に付勢されている。
【0017】
スライド部材71からは、アーム部71aが延設されている。アーム部71aの先端は、スプリング6によって図1中右方に付勢されている連結ピン5の基端側と当接している(非動作時は非接触でもよい)。連結ピン5は、コントロールロッド7と平行に位置している。コントロールロッド7全体は、その全長の複数箇所でシリンダヘッド側に形成されたカムキャップ101において保持されている。各カムキャップ101にはロッド孔102がそれぞれ穿孔されている。
【0018】
コントロールロッド7の端部には、中間部材77を介して負圧アクチュエータ78のロッドが結合されている。負圧アクチュエータ78によって、中間部材77を介して、コントロールロッド7を図1中左方に引っ張るとコントロールロッド7全体を移動させることができる。各連結ピン5は、第一ロッカーアーム2の上下動(揺動)と共に移動しつつ、その基端部がスライド部材71のアーム部71aの先端で押されることになる。そして、ピン挿通孔23とピン挿通部33とが一直線となったものから、連結ピン5が順次挿通されて第一ロッカーアーム2と第二ロッカーアーム3とが連結される。各シリンダ毎に、ロッカーアーム2,3の上下動のタイミングは異なるが、このようにスプリング6及びスプリング72aを用いることで、連結ピン5を順次挿通させることができる。
【0019】
次に、シリンダヘッド100の構造を図3及び図4に示す。図3及び図4に示されるように、シリンダヘッド本体103と分離可能な複数のカムキャップ(分離部材)101が、シリンダヘッド本体103に複数のボルトによって固定されている。なお、図3は、理解を容易にするため、シリンダヘッド本体103とカムキャップ101とを分離させた状態で示してある。図4(a)に示されるように、カムキャップ101は、カムキャップアッパ101Uとカムキャップロア101Lとに分割可能となっている。
【0020】
そして、カムキャップアッパ101Uとカムキャップロア101Lとの分割部に一対のカムシャフト孔104と上述したロッド孔102とが形成されている。また、カムキャップロア101Lには、一対のロッカーシャフト孔105が形成されている。一対のカムシャフト孔104には、吸気バルブ側のカムシャフト4と排気バルブ側のカムシャフトとが挿通される。ロッド孔102には、上述したようにコントロールロッド7が挿通される。一対のロッカーシャフト孔105には、吸気バルブ側・排気バルブ側のロッカーシャフト106がそれぞれ挿通される。
【0021】
カムキャップアッパ101Uとカムキャップロア101Lとは、複数のボルト107によって一体化され、さらに、ボルト108によってシリンダヘッド本体101に固定されている。カムキャップ101とシリンダヘッド本体103との間に位置決めは、カムキャップロア101Lの下面から突出されたノックピン109と、シリンダヘッド本体103側に形成された孔部とによって行われている。なお、複数のロッカーシャフト孔105は、図4(a)に示されるように、ボルト108によって一部ケラレが生じるが、ロッカーシャフト106は回転やスライドしないため、ロッカーシャフト106にボルト108をよける凹部を設けておけば問題ない。
【0022】
次に、上述した構造のシリンダヘッド100におけるシャフト保持孔(カムシャフト孔104,ロッカーシャフト孔105,ロッド孔102)を精度良く形成させる本実施形態の形成方法について説明する。
【0023】
まず、まだ保持孔(カムシャフト孔104,ロッカーシャフト孔105,ロッド孔102)の穿孔されていない状態の複数のカムキャップ101(カムキャップアッパ101Uとカムキャップロア101Lとは結合させておく)を重ね、互いに接した状態とする。このとき、各カムキャップ101は、図3のように本来の取付状態の個々の間隔を詰めた状態とされる。この状態とするのに、治具などを用いると良い。この治具には、各カムキャップ101のノックピン109と契合する孔が形成されており、複数のカムキャップ101を重ね合わせた状態で保持させることができる。
【0024】
次に、この互いに接する状態で並べられた複数のカムキャップの全てを貫通するように、各保持孔(カムシャフト孔104,ロッカーシャフト孔105,ロッド孔102)をドリルを用いて穿孔する。このようにすることで、長さの短いドリルを用いることができ、ドリルの撓みによる寸法精度の悪化を回避することができる。なお、カムキャップ101間に隙間があるような状態(例えば、カムキャップ101がシリンダヘッド本体103に既に固定された状態)で穿孔すると、硬い部分(カムキャップ101部分)と硬くない部分(カムキャップ101間の空間部分)とが交互に生じるため、硬くない部分でのドリルの撓みやブレが生じやすくなり、寸法精度が悪化(各保持孔の中心がズレたり保持孔の穿孔方向が斜めになったり等)するおそれがある。ここでは、一つの塊を貫通するように保持孔を穿孔させるので、このような撓みやブレを効果的に回避できる。
【0025】
このような撓みやブレによる寸法精度の悪化は、穿孔する保持孔が大きい場合、例えば、カムシャフト孔104程度の大きさ(例えば、φ27mm)やロッカーシャフト孔105程度の大きさ(例えば、φ16mm)であれば、あまり問題とならない場合もあり得る。即ち、このような大きな内径の保持孔であれば、穿孔時に使用する工具(ドリルなど)の径も大きくなるので、撓みやブレも生じにくいからである。しかし、ロッド孔102のような小径の孔(例えば、φ8mm)の場合は、穿孔時に使用する工具の径が小さく、撓みやブレも生じ易くなるので、この方法は特に有効である。また、上述した比較的大径の保持孔に対しても、寸法精度向上の効果がある。
【0026】
次いで、穿孔した各保持孔(カムシャフト孔104,ロッカーシャフト孔105,ロッド孔102)に各シャフト(カムシャフト4,ロッカーシャフト106,コントロールロッド7を挿通し、この状態でボルト108を用いてカムキャップ101をシリンダヘッド本体103に固定する。なお、ここで、シャフト自体を用いずに、シャフトに相当する棒状治具を用いても良い。このように、予めシャフトを複数のカムキャップ101に挿通させておくことで、カムキャップ101同士の位置決めが行われるため、高精度に穿孔した保持孔を寸法精度良くシリンダヘッド本体103に対して固定することができる。
【0027】
さらに、ここでは、ロッド孔102の周囲に、図4(b)に示されるようなテーパー部102aが形成されている。コントロールロッド7は、その軸心に沿ってスライドされるシャフトである。このため、スライドに伴ってロッド孔102に噛み込まないようにこのようなテーパー部102aを形成させておくことが好ましい。ここで、テーパー部102aをロッド孔102を穿孔した後に研削加工するのは手間がかかる。
【0028】
一方、ロッド孔102の穿孔以前からこの部分にテーパー部102aを形成させておいて後からロッド孔102を穿孔させる場合、従来のようにカムキャップ101間に隙間が形成されているような状況では、上述した撓みやブレが生じやすいので、このテーパー部102aによって穿孔のための工具(ドリルなど)の先端が案内されてしまい、穿孔するロッド孔102の寸法精度が悪化すると言うことがあった。上述したように、このようなことは、保持孔の内径が小さい場合により顕著であった。
【0029】
しかし、上述した方法によれば、カムキャップ101同士が接触した状態で並べられているため、穿孔用のドリルなどの工具は自分自身が穿孔した一つ前の保持孔(ここではロッド孔102)によって案内され、テーパー部102aの影響をほとんど受けない。この結果、テーパー部102aを効率よく形成させることができる。例えば、保持孔を穿孔する前のカムキャップ101を型を用いて製造するような場合は、予め成形時にテーパー部102aを形成させることも可能となる。
【0030】
なお、カムキャップ(分離部材)101を接触した状態で並べるとあるが、互いのカムキャップ101の表面が全て接触している必要はなく、互いのカムキャップ101の表面の一部が接触して並べられていれば、上述した効果が得られる。即ち、カムキャップ(分離部材)101を接触した状態で並べ他場合であっても、多少の隙間は生じ得る。
【0031】
上述した実施形態では、当初から精度良く各保持孔(カムシャフト孔104,ロッカーシャフト孔105,ロッド孔102)をカムキャップ(分離部材)101に穿孔し、各保持孔に各シャフトを挿通させつつカムキャップをシリンダヘッド本体に固定した。しかし、予め穿孔する孔を仮孔(寸法精度的に多少荒い孔であり、最終的な内径よりも小さめの内径の孔)とし、この仮孔にシャフト相当の治具を挿通させつつ、カムキャップをシリンダヘッド本体に固定し、その後、寸法的に正確な各保持孔を穿孔するようにしても良い。
【0032】
この場合は、ドリルなどで保持孔を穿孔する場合には長さの長いドリルが必要となるが、既に仮孔が穿孔されているためにドリルの撓みは発生せず、精度良く各保持孔を形成させることができる。また、カムキャップ(分離部材)101をシリンダヘッド本体103に固定させてから、寸法精度の良い保持孔を穿孔させるので寸法精度をより一層向上させることも可能である。
【0033】
本発明のバルブ制御機構は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、直列エンジンに適用した場合を例にして説明したが、他の形態のエンジンに対しても適用し得る。例えば、V型エンジンであれば、各バンク毎に適用することができる。また、上述した実施形態では、吸気バルブの制御機構に組み込んだ場合を例にして説明したが、排気バルブに対して適用しても良いし、吸排気バルブの双方に対して同時に適用しても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法によれば、シリンダヘッド内部のシャフトの保持孔を寸法精度良く形成配置させることができる。この結果、シャフトを用いた制御を確実に機能させることができる。また、保持孔の形成をより効率よく行えるため、製造効率を向上させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の形成方法によって保持孔を形成するシャフト(コントロールロッド)周辺の機構を示す構成図である。
【図2】図1のロッカーアーム部分を拡大して示す分解斜視図である。
【図3】本発明の形成方法によってシャフト保持孔を形成したシリンダヘッドを示す分解斜視図である。
【図4】(a)はシャフトに垂直な平面でのシリンダヘッドの断面図であり、(b)は保持孔の軸に平行な切断面での断面図である。
【符号の説明】
4…カムシャフト(シャフト)、7…コントロールロッド(シャフト)、100…シリンダヘッド、101…カムキャップ(分離部材)、101U…カムキャップアッパ、101L…カムキャップロア、101…シリンダヘッド本体、102a…テーパー部、102…ロッド孔(保持孔)、103…シリンダヘッド本体、104…カムシャフト孔(保持孔)、105…ロッカーシャフト孔(保持孔)、106…ロッカーシャフト(シャフト)、107,108…ボルト、109…ノックピン。

Claims (3)

  1. シリンダヘッド内部に保持されるシャフトを所定間隔毎に保持する複数の保持孔を形成する形成方法において、
    各保持孔が穿孔される部分が複数の分離部材として予めシリンダヘッド本体から分離されており、複数の該分離部材が互いに接した状態で並べられ、並べられた複数の前記分離部材の全てを貫通するように前記保持孔を穿孔し、各分離部材の前記保持孔に前記シャフト又は該シャフトに相当する棒状治具を挿通させた状態で該分離部材を所定間隔毎に前記シリンダヘッド本体に固定することを特徴とするシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法。
  2. シリンダヘッド内部に保持されるシャフトを所定間隔毎に保持する複数の保持孔を形成する形成方法において、
    各保持孔が穿孔される部分が複数の分離部材として予めシリンダヘッド本体から分離されており、複数の該分離部材が互いに接した状態で並べられ、並べられた複数の前記分離部材の全てを貫通するように前記保持孔の仮孔を穿孔し、各分離部材の前記仮孔に前記シャフトに相当する棒状治具を挿通させた状態で該分離部材を所定間隔毎に前記シリンダヘッド本体に固定し、前記棒状治具を除去した後に前記仮孔を前記保持孔として仕上げ穿孔することを特徴とするシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法。
  3. 前記保持孔を穿孔する部分に、予めテーパー部を形成させておくことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダヘッド部のシャフト保持孔の形成方法。
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