JP2004114829A - エアバッグ - Google Patents

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青島 唯之
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】自動車の側方の窓部を覆うエアバッグを、窓部に沿って円滑に展開する。
【解決手段】エアバッグ1を折り畳む際に、ガス導入口側から、第1の折畳部57と、第2の折畳部58と、集合部56とを設ける。集合部56は、下端から外側にロール状に巻回する。第1の折畳部57は、集合部56の車室4側に配置し、第2の折畳部58は、集合部56の室外側に配置する。エアバッグ1にガスを導入すると、まず、第1の折畳部57が展開し、ヘッドライニング17を押動してエアバッグ1の突出口を確保する。そして、第2の折畳部58が展開すると、集合部56を車室4側に押動し、エアバッグ1の突出口をさらに広げるとともに、集合部56を外方に傾ける。次いで、集合部56が窓部8に沿って膨張展開する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車の衝突時に乗員を保護するエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ガスを導入して膨張するエアバッグについて、自動車の側方の窓部に沿って展開するいわゆるカーテンエアバッグが知られている。そして、このようなカーテンエアバッグについて、例えば、自動車のルーフサイドレールに沿って蛇腹状に細長く折り畳んで収納する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、単に蛇腹状に折り畳んだエアバッグは、ガスが供給される上端側から順次膨張していくため、下端部である先端部は振られるように移動しやすく、安定した挙動を得ることが容易でない。
【0003】
この点、ガスが供給される上側部を蛇腹状に折り畳むとともに、下側部は、下端部から車室側に巻き付けるいわゆる内ロールであるロール状に折り畳んだ構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、このような構成においても、蛇腹状に折り畳んだ部分が展開する際に、ロール状に折り畳んだ部分の挙動を安定させることが容易でないとともに、内ロールに折り畳んだ部分が展開する際は、サイドウィンドウに沿って必ずしも容易には展開させにくい問題を有している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−43004号公報(図3)
【0005】
【特許文献2】
特許第3107072号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなカーテンエアバッグは、自動車のルーフサイドレールに沿って細長く折り畳んで配置されるものであり、安定した挙動を容易に得ることができるとともに、窓部に沿って容易に展開させやすい構成が求められている。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、所定の挙動で所定面に沿って容易に展開できるエアバッグを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のエアバッグは、折り畳んで収納され、ガスが導入されて所定面に沿って膨張展開するエアバッグであって、ガスが導入されるガス導入口と、このガス導入口に連通する膨張部とを具備し、このガス導入口に連通する前記膨張部を含んで折り畳まれた第1の折畳部と、この第1の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を含んで折り畳まれた第2の折畳部と、この第2の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を含み、前記第1の折畳部と前記第2の折畳部との間に位置し、先端部から前記所定面側に巻き付けるロール状に折り畳まれた第3の折畳部とを備え、前記第3の折畳部に対し、前記第1の折畳部は前記所定面の反対側に位置し、前記第2の折畳部は前記所定面側に位置するものである。
【0009】
そして、この構成では、ガス導入口からエアバッグにガスが導入されると、膨張部が膨張し、この膨張部の膨張により、第1の折畳部、第2の折畳部、第3の折畳部の順で展開する。先に展開した第1の折畳部と第2の折畳部に案内され、第3の折畳部が所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開する。さらに、第3の折畳部は、先端部から所定面側に巻き付けるロール状に折り畳んだため、第3の折畳部を所定の面に沿って展開させることが容易になる。また、第3の折畳部に対し、第1の折畳部は所定面の反対側に位置し、第2の折畳部は所定面側に位置するため、先に展開する第1の折畳部が、エアバッグを覆う部材など第3の折畳部が展開する際に干渉する部材を排除するとともに、続いて展開する第2の折畳部が、第3の折畳部を所定面から若干離間した位置に保持し、第3の折畳部が所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開する。
【0010】
請求項2記載のエアバッグは、請求項1記載のエアバッグにおいて、折り畳んだ状態で車両のルーフサイド部に配置され、所定面は、車室の側面であるものである。
【0011】
そして、この構成では、エアバッグを車室の側面と車室の乗員との間に安定して円滑に展開することが可能になる。
【0012】
請求項3記載のエアバッグは、請求項1または2記載のエアバッグにおいて、膨張部は、第1の膨張部と、第2の膨張部と、これら第1及び第2の膨張部を連通する連通部とを備え、ガス導入口は、前記連通部に連通されたものである。
【0013】
そして、この構成では、長手寸法が大きい構成についても、長手方向における展開バランスの調整が容易になり、所定面をエアバッグで安定して迅速に覆うことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエアバッグの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1ないし図7において、1はエアバッグで、このエアバッグ1を備えたエアバッグ装置2は、車両としての自動車3の車室4のルーフサイド部5に配置されている。そして、このエアバッグ1は、カーテンエアバッグ、側突用エアバッグ、サイドエアバッグ、インフレータブルカーテンタイプ、あるいは頭部保護用エアバッグなどとも呼ばれるもので、図7などに示すように、側面衝突などの衝撃を受けた際に、乗員Aの側方に面状に展開し、被保護物である乗員Aを保護するようになっている。
【0016】
また、この自動車3は、車室4内に乗員Aが着座可能な前席及び後席を備え、これら前席及び後席に対応して、それぞれ上部に開口可能な所定面を構成する窓部(サイドウィンドウ)8を備えたドア9が設けられている。また、車室4の両側には、前側から順に、Aピラー、Bピラー、Cピラーなどのピラー12が設けられ、これらピラー12の上側に、ルーフサイドレール14を介して天井パネル15が支持されている。なお、図3ないし図7に示すピラー12はBピラーである。さらに、各ピラー12の車室4側には、ピラーガーニッシュ16が取り付けられ、天井パネル15からルーフサイドレール14にかかる部分の車室4側には、軟質なすなわち変形可能な天井板であるヘッドライニング17が取り付けられているとともに、各ドア9の上部が当接する位置には、これらドア9が密着するパッキング体18が取り付けられている。また、各座席には、シートベルトが設けられ、Bピラーなどのピラー12には、これらシートベルトを支持する支持部が設けられている。
【0017】
そして、エアバッグ装置2は、前後の座席の乗員を保護可能な、いわゆる前後席用エアバッグであり、ルーフサイドレール14とヘッドライニング17となどに囲まれたルーフサイド部5に細長く折り畳んで収納されたエアバッグ1と、後席の乗員Aの車体上方に収納されこのエアバッグ1にガスを供給するインフレータと、折り畳んだエアバッグ1を覆って形状を保持する図示しない筒状の被覆部材などを備え、ブラケット20を介してルーフサイドレール14に取り付けられている。
【0018】
そして、エアバッグ1は、図2などに示すように、複数の基布を組み合わせて扁平な袋状に形成されたエアバッグ本体21を備えている。また、このエアバッグ本体21の前端部には、紐状の基布であるテンションストラップ22が取り付けられている。
【0019】
そして、エアバッグ本体21は、車体側である外側に配置される外側基布部24と、車室4側に配置される内側基布部25とを重ね、接合部である所定の縫製部26で縫い合わせ、ガスが流入して膨張展開する袋状の膨張部27と、エアバッグ本体21の中央上部に位置して膨張部27を外部に連通するガス導入口28と、ガスが流入せず膨張展開しないシート状の非膨張部29となどが設けられている。なお、本実施の形態では、外側基布部24と内側基布部25とは、1枚の基布であるメインパネルを折り線30で折って一体に形成されている。従って、中央下側に位置する非膨張部29は、内側基布部25に孔部25aを形成して設けられている。
【0020】
さらに、膨張部27は、中空部である気室であり、エアバッグ本体21の前後方向である長手方向の中央部の上部に位置する連通部32と、この連通部32の前側に連通する前席保護部(前席保護エリア)である第1の膨張部としての前席膨張室33と、この連通部32の後側に連通する後席保護部(後席保護エリア)である第2の膨張部としての後席膨張室34とを備えている。
【0021】
また、縫製部26は、膨張部27の外周を縫製する外周連結部である外周縫製部36と、必要に応じて、各膨張室33,34の展開時の幅寸法を規制する規制部とを備えている。そして、この規制部は、膨張部27の1カ所あるいは複数カ所に位置し、外周縫製部36と一体あるいは別体に形成されている。例えば、この規制部は、外周縫製部36から独立した円環状に形成されている。
【0022】
さらに、外側基布部24と内側基布部25との間には、ガスを案内し、あるいは、展開時の膨張部27の幅寸法を規制する手段として、インナパイプ41と、前側隔壁体42と、後側隔壁体43とが縫合などして取り付けられている。
【0023】
そして、インナパイプ41は、ガスを案内するとともに外側基布部24及び内側基布部25をガスの熱などから保護するもので、1枚の基布を折って形成され、外周縫製部36に一体的に縫製してメインパネルに取り付けられている。そして、インナパイプ41は、上側部に、ガス導入口28に連通する開口45が形成されているとともに、この開口45に連通し、前側に第1の吹出口46が形成され、後側に第2の吹出口47が形成されている。そこで、ガス導入口28から導入されたガスは、連通部32に位置するインナパイプ41に案内され、前席膨張室33と後席膨張室34とに振り分けられる。
【0024】
また、前側隔壁体42及び後側隔壁体43は、ガスを案内するとともに展開時の膨張部27の幅寸法を規制するもので、それぞれ1枚の基布により略四角状に形成され、長手方向に沿って所定間隔で円孔状などの連通孔48が形成されている。そして、前側隔壁体42は、長手方向に沿った両側部が外側基布部24及び内側基布部25に縫製などして取り付けられて前席膨張室33を上下に区画し、後側隔壁体43は、長手方向に沿った両側部が外側基布部24及び内側基布部25に縫製などして取り付けられて後席膨張室34を上下に区画している。
【0025】
また、エアバッグ本体21の上縁部には、ブラケット20へ取り付けのための取付部である取付片51が所定間隔で複数形成され、各取付片51には、それぞれビスなどの取付手段が取り付けられる通孔51aが形成されている。さらに、エアバッグ本体21の前端部には、折り畳んだエアバッグ1を被覆部材に挿入する際に使用する把手片52が複数形成されている。
【0026】
次に、このエアバッグ1の折畳状態を説明する。
【0027】
このエアバッグ1は、図1などに示すように、主として、導管部55と、第3の折畳部としての集合部56とを有する形状に折り畳まれている。そして、導管部55は、ガス導入口28、連通部32及び前後の膨張室33,34の一部、本実施の形態では各隔壁体42,43の上側を含む位置に設定されている。さらに、この導管部55は、長手方向である前後方向に沿って、ガス導入口28側すなわち上側に位置する第1の折畳部57と、この第1の折畳部57の集合部56側に位置する第2の折畳部58とを備えている。すなわち、膨張部27に供給されるガスについて言えば、ガス導入口28から導入されたガスは、第1の折畳部57、第2の折畳部58、集合部56の順で供給される。
【0028】
そして、第1の折畳部57は、図1における基端部のP1からP2の領域であり、膨張しない部分を含み、ガス導入口28に直接に連通し、反車体側すなわち乗員側である車室4の内側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつぶすように板状に折り畳まれている。
【0029】
また、第2の折畳部58は、図1における基端部のP2からP3の領域であり、車体側である車室4の外側に向かい腕状に延設され、上下から平らに押しつぶすように板状に折り畳まれている。
【0030】
さらに、集合部56は、図1における基端部のP3からP4の領域であり、主として前席膨張室33及び後席膨張室34の部分であり、下端部から所定の方向に巻回され、すなわちロール状に折り畳まれている。そして、ここで、所定の方向とは、いわゆる外ロールであり、下端部である先端部から窓部8側に巻き付けられ、例えば前方から見て、左側に取り付けられたエアバッグ1は、図1に示すように、右巻きに巻回されている。集合部56が巻き戻される際には、集合部56が窓部8に沿って、さらには窓部8側に押しつけられるようにして、窓部8に摺接しながら展開するようになっている。
【0031】
そして、第1の折畳部57及び第2の折畳部58は、この集合部56を上側から包囲するように配置され、さらに、第1の折畳部57は、集合部56の車外側に向けて配置され、第2の折畳部58は、集合部56の車内側に向けて配置され、全体としていわばパラソル状に折り畳まれている。図3ないし図7は、自動車3を後側から見た状態の図面になっている。
【0032】
そして、このエアバッグ装置2は、自動車3の側面衝突などの際には、図示しない制御装置によりインフレータが作動し、このインフレータから噴射されるガスがガス導入口28からエアバッグ1に導入され、膨張部27を膨張させ、ヘッドライニング17などを変形させながらルーフサイド部5から下方に迅速に突出してエアバッグ1が膨張展開し、カーテン状に前後の窓部8を覆い、前席及び後席の各乗員Aの頭部、胸部などを保護するようになっている。
【0033】
さらに、図3ないし図7を参照して、このエアバッグ1の展開を詳細に説明する。なお、これら図3ないし図7は、例えば前方から見て、右側の座席の乗員Aに対して取り付けられたエアバッグ1について図示している。また、乗員Aと示したものは、衝突試験用のダミーのヘッド部である。
【0034】
まず、図3に示す状態で、インフレータから供給されたガスがガス導入口28からエアバッグ1に導入されると、このガスは、まず、導管部55を構成する第1の折畳部57に位置する膨張部27に供給され、図4に示すように、この乗員A側に位置する第1の折畳部57を展開させる。この状態で、展開した第1の折畳部57が、ヘッドライニング17などを押動して変形させ、エアバッグ1の突出口を確保する。同時に、エアバッグ1の第1の折畳部57以外の部分は、車体面を外側に押し始める。
【0035】
次いで、ガスは、図5に示すように、第2の折畳部58に位置する膨張部27に供給され、外側に位置する第2の折畳部58を展開させる。この状態で、展開した第2の折畳部58が、集合部56などエアバッグ1の他の部分を車室4側に押動して移動させ、ヘッドライニング17をさらに押動して変形させ、エアバッグ1の突出口を確保する。同時に、導管部55が展開した状態となり、集合部56を下方に押し出すように案内する。さらに、第2の折畳部58は図1に示す下端部の点58aで折り返されているため、第2の折畳部58が展開する際、この点58aを支点としてV字状に開くように展開し、ロール状に折り畳まれた集合部56は矢印Bで示す弧を描くように移動し、矢印Cで示すように、集合部56のロールが外方に向くように案内される。
【0036】
そして、この導管部55が展開した後、図6に示すように、集合部56が展開を開始する。これは、ロール状に折り畳まれた集合部56は、単に押しつぶすように折り畳まれた導管部55よりも展開時のガスの流れの抵抗が大きいためである。そして、展開する集合部56は、外方に向くように案内されているとともに、外ロールで折り畳まれているため、展開の先端部分は常に外向きの力を発生させながら、窓部8のガラス面あるいはピラー12の表面などに沿って、摺接などしながら、下方に展開し、図7に示すように展開が完了し、乗員Aの頭部を保護する。
【0037】
このように、本実施の形態によれば、ルーフサイド部5から窓部8上に展開して乗員Aの頭部を保護するカーテンエアバッグについて、ガス導入口28からエアバッグ1にガスを導入した際に、まず、導管部55が展開し、すなわち、第1の折畳部57、第2の折畳部58を迅速に展開させ、次いで集合部56の順で展開するため、先に展開した第1の折畳部57と第2の折畳部58に案内され、集合部56を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させ、エアバッグ1を車室4の側面と車室4の乗員Aとの間に容易に安定して円滑に展開させることができる。
【0038】
さらに、エアバッグ1の膨張部27の主となる集合部56は、外ロールの集合部56がほどける挙動などにより、外側に向かう力が加わり、窓部8など所定面に沿って展開し、さらに、乗員Aの頭部を押しのけるように展開する。そこで、例えば、自動車3が傾き、あるいは横転事故などのいわゆるロールオーバー状態の際に、乗員Aの頭部が窓部8など所定面に近接している場合でも、外ロールの集合部56の挙動により、乗員Aの頭部を車室4の内側に押し戻し、エアバッグ1は乗員Aと窓部8など所定面との間に進入するように好ましい特性で展開し、すなわち、エアバッグ1を乗員Aと窓部8など所定面との間に容易に安定的に展開でき、乗員を保護することができる。
【0039】
また、エアバッグ1の展開の際は、まず、導管部55の上部である第1の折畳部57が展開することにより、ヘッドライニング17などのトリム類を大きく押し開いてエアバッグ1の突出口を確保できるとともに、続いて、導管部55の下部である第2の折畳部58が展開し、エアバッグ1のかたまりである集合部56を車室4側に押し出し、窓部8などから離間した所望の展開開始位置に移動させることができる。そこで、例えばBピラーなどのピラー12のピラーガーニッシュ16などのトリム類には、シートベルトの支持部などの段差があるが、このような段差より車室4側に移動した集合部56は、トリム類などの影響を受けずに、すなわち各ピラー12などに引っかかることなく、円滑に安定して展開させることができる。
【0040】
また、本実施の形態のように、前席膨張室33と後席膨張室34との間の連通部32にガスを導入することにより、前後方向の長手寸法の大きいエアバッグ1についても、長手方向における展開バランスの調整が容易になり、前後の窓部8をエアバッグ1で安定して迅速に覆うことができる。
【0041】
また、エアバッグ1の折畳形状は単純で、エアバッグ1を折り畳みやすく、作業工程を容易にして製造コストを低減できる。特に、ルーフサイド部5より展開するいわゆるカーテンエアバッグにおいて、前席膨張室33と後席膨張室34との中間部からガスを導入するタイプについては、初期にガスが導入される導管部55が必ずしも直線状にならず、曲がるなど複雑な形状になる場合があるが、このように導管部55が複雑な形状になる場合でも、エアバッグ1を容易に折り畳むことができる。
【0042】
なお、エアバッグ1の膨張部27については、上記の実施の形態に限られず、種々の形状を採ることができる。例えば、エアバッグ本体21の後端部にガス導入口28を設けた構成について、適用することもできる。すなわち、この構成は、ガス導入口28を設けた後端部から膨張部27の前端部まで、導管部55が直線状に連通するものである。
【0043】
さらに、各縫製部26についは、シール材などを塗布して、気密性を向上することもできる。
【0044】
また、本発明のエアバッグは、上側から下側に向かって展開して自動車の側方の窓部を覆う構成に限られず、所定面に沿って面状に膨張展開する必要がある適宜のエアバッグ装置に適用することができる。例えば、上記の形状に折り畳んだエアバッグ1について、Bピラーなどのピラー12のピラーガーニッシュ16に長手方向に沿って垂直に収納し、前側の窓部8に沿って自動車3の前方に向かって展開させることもできる。また、折り畳んだエアバッグ1について、Cピラーの長手方向に沿って傾斜した状態で収納し、後側の窓部8に沿って自動車3の前側下方に向かって展開させ、後席の乗員Aの頭部の保護を図ることもできる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1記載のエアバッグによれば、ガス導入口からエアバッグにガスが導入されると、膨張部が膨張し、この膨張部の膨張により、第1の折畳部、第2の折畳部、第3の折畳部の順で展開する。先に展開した第1の折畳部と第2の折畳部に案内され、第3の折畳部を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させることができる。さらに、第3の折畳部は、先端部から所定面側に巻き付けるロール状に折り畳んだため、第3の折畳部を所定の面に沿って容易に展開させることができる。また、第3の折畳部に対し、第1の折畳部は所定面の反対側に位置し、第2の折畳部は所定面側に位置するため、先に展開する第1の折畳部が、エアバッグを覆う部材など第3の折畳部が展開する際に干渉する部材を排除するとともに、続いて展開する第2の折畳部が、第3の折畳部を所定面から若干離間した位置に保持し、第3の折畳部を所望の位置から所望の方向に安定して円滑に展開させることができる。
【0046】
請求項2記載のエアバッグによれば、請求項1記載の効果に加え、エアバッグは、折り畳んだ状態で車両のルーフサイド部に配置され、所定面は、車室の側面としたため、エアバッグを車室の側面と車室の乗員との間に安定して円滑に展開できる。
【0047】
請求項3記載のエアバッグによれば、請求項1または2記載の効果に加え、膨張部は、第1の膨張部と、第2の膨張部と、これら第1及び第2の膨張部を連通する連通部とを備え、ガス導入口は、連通部に連通したため、長手寸法が大きい構成についても、長手方向における展開バランスを容易に調整でき、所定面をエアバッグで安定して迅速に覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグの一実施の形態を示すエアバッグ装置の図2のI−I相当位置の断面図である。
【図2】同上エアバッグの側面図である。
【図3】同上エアバッグの展開過程を示す衝突開始時の説明図である。
【図4】同上図3に続く状態を示す説明図である。
【図5】同上図4に続く状態を示す説明図である。
【図6】同上図5に続く状態を示す説明図である。
【図7】同上図6に続く状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1  エアバッグ
3  車両としての自動車
4  車室
5  ルーフサイド部
8  所定面を構成する窓部
27  膨張部
28  ガス導入口
32  連通部
33  第1の膨張部としての前席膨張室
34  第2の膨張部としての後席膨張室
56  第3の折畳部としての集合部
57  第1の折畳部
58  第2の折畳部

Claims (3)

  1. 折り畳んで収納され、ガスが導入されて所定面に沿って膨張展開するエアバッグであって、
    ガスが導入されるガス導入口と、このガス導入口に連通する膨張部とを具備し、
    このガス導入口に連通する前記膨張部を含んで折り畳まれた第1の折畳部と、この第1の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を含んで折り畳まれた第2の折畳部と、
    この第2の折畳部に位置する前記膨張部に連通する前記膨張部を含み、前記第1の折畳部と前記第2の折畳部との間に位置し、先端部から前記所定面側に巻き付けるロール状に折り畳まれた第3の折畳部とを備え、
    前記第3の折畳部に対し、前記第1の折畳部は前記所定面の反対側に位置し、前記第2の折畳部は前記所定面側に位置する
    ことを特徴とするエアバッグ。
  2. 折り畳んだ状態で車両のルーフサイド部に配置され、所定面は、車室の側面である
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ。
  3. 膨張部は、第1の膨張部と、第2の膨張部と、これら第1及び第2の膨張部を連通する連通部とを備え、ガス導入口は、前記連通部に連通された
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ。
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