JP2002067860A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents
頭部保護エアバッグ装置Info
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- JP2002067860A JP2002067860A JP2000257321A JP2000257321A JP2002067860A JP 2002067860 A JP2002067860 A JP 2002067860A JP 2000257321 A JP2000257321 A JP 2000257321A JP 2000257321 A JP2000257321 A JP 2000257321A JP 2002067860 A JP2002067860 A JP 2002067860A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 頭部保護エアバッグ装置において、エアバッ
グを各部位（ドアガラス部及びピラーガーニッシュ部）
毎に展開させたい方向に開かせて、エアバッグの各部位
毎に展開方向の最適化を図ること。 【解決手段】 ルーフサイドレール２１に沿って格納し
たエアバッグ１１がインフレータ１２（ガス供給器）か
ら供給されるガスにより車室側壁に沿ってカーテン状に
膨張展開して乗員の頭部を保護するようにした頭部保護
エアバッグ装置において、ドアガラス部Ｘ１，Ｘ２及び
ピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応してエアバッグ
１１の展開方向を制御する展開制御カバー４１，４２を
設けて、同展開制御カバー４１，４２によるドアガラス
部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位でのエアバッグ１１の展開
方向とピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位
でのエアバッグ１１の展開方向を異にした。
グを各部位（ドアガラス部及びピラーガーニッシュ部）
毎に展開させたい方向に開かせて、エアバッグの各部位
毎に展開方向の最適化を図ること。 【解決手段】 ルーフサイドレール２１に沿って格納し
たエアバッグ１１がインフレータ１２（ガス供給器）か
ら供給されるガスにより車室側壁に沿ってカーテン状に
膨張展開して乗員の頭部を保護するようにした頭部保護
エアバッグ装置において、ドアガラス部Ｘ１，Ｘ２及び
ピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応してエアバッグ
１１の展開方向を制御する展開制御カバー４１，４２を
設けて、同展開制御カバー４１，４２によるドアガラス
部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位でのエアバッグ１１の展開
方向とピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位
でのエアバッグ１１の展開方向を異にした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に装備される
頭部保護エアバッグ装置に関する。
頭部保護エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の頭部保護エアバッグ装置の一つ
として、ルーフサイドレールに沿って格納したエアバッ
グがガス供給器（インフレータ）から供給されるガスに
より車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して乗員の
頭部を保護するようにしたものがあり、例えば特開平１
１−９１４９０号公報やドイツ国実用新案ＤＥ２９７１
８３０５Ｕ１に示されている。
として、ルーフサイドレールに沿って格納したエアバッ
グがガス供給器（インフレータ）から供給されるガスに
より車室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開して乗員の
頭部を保護するようにしたものがあり、例えば特開平１
１−９１４９０号公報やドイツ国実用新案ＤＥ２９７１
８３０５Ｕ１に示されている。
【０００３】特開平１１−９１４９０号公報に示されて
いる頭部保護エアバッグ装置においては、Ｂピラー（セ
ンターピラー）ガーニッシュに対応してエアバッグの展
開方向を規定するジャンプ台が配設されていて、エアバ
ッグがＢピラーガーニッシュの上端部に引っ掛からない
方向に展開する構成となっている。一方、ドイツ国実用
新案ＤＥ２９７１８３０５Ｕ１に示されている頭部保護
エアバッグ装置においては、折り畳んだ状態のエアバッ
グ全体を収容するシュートチャンネルによってエアバッ
グ全体の展開方向が規定される構成となっている。
いる頭部保護エアバッグ装置においては、Ｂピラー（セ
ンターピラー）ガーニッシュに対応してエアバッグの展
開方向を規定するジャンプ台が配設されていて、エアバ
ッグがＢピラーガーニッシュの上端部に引っ掛からない
方向に展開する構成となっている。一方、ドイツ国実用
新案ＤＥ２９７１８３０５Ｕ１に示されている頭部保護
エアバッグ装置においては、折り畳んだ状態のエアバッ
グ全体を収容するシュートチャンネルによってエアバッ
グ全体の展開方向が規定される構成となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した特
開平１１−９１４９０号公報に示されている頭部保護エ
アバッグ装置においては、ドアガラス部に対応する部位
でのエアバッグの展開方向が制御されていない。また、
ドイツ国実用新案ＤＥ２９７１８３０５Ｕ１の頭部保護
エアバッグ装置においては、シュートチャンネルがどの
部位でも同じ方向にエアバッグの展開方向を規定（制
御）している。このため、エアバッグの各部位（例え
ば、ドアガラス部に対応する部位とピラーガーニッシュ
部に対応する部位）における展開方向が最適とはならな
い。
開平１１−９１４９０号公報に示されている頭部保護エ
アバッグ装置においては、ドアガラス部に対応する部位
でのエアバッグの展開方向が制御されていない。また、
ドイツ国実用新案ＤＥ２９７１８３０５Ｕ１の頭部保護
エアバッグ装置においては、シュートチャンネルがどの
部位でも同じ方向にエアバッグの展開方向を規定（制
御）している。このため、エアバッグの各部位（例え
ば、ドアガラス部に対応する部位とピラーガーニッシュ
部に対応する部位）における展開方向が最適とはならな
い。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
に対処すべく、ルーフサイドレールに沿って格納したエ
アバッグがガス供給器から供給されるガスにより車室側
壁に沿ってカーテン状に膨張展開して乗員の頭部を保護
するようにした頭部保護エアバッグ装置において、ドア
ガラス部及びピラーガーニッシュ部に対応して前記エア
バッグの展開方向を制御する展開制御カバーを設けて、
同展開制御カバーによる前記ドアガラス部に対応する部
位での前記エアバッグの展開方向と前記ピラーガーニッ
シュ部に対応する部位での前記エアバッグの展開方向を
異にしたこと（請求項１に係る発明）に特徴がある。
に対処すべく、ルーフサイドレールに沿って格納したエ
アバッグがガス供給器から供給されるガスにより車室側
壁に沿ってカーテン状に膨張展開して乗員の頭部を保護
するようにした頭部保護エアバッグ装置において、ドア
ガラス部及びピラーガーニッシュ部に対応して前記エア
バッグの展開方向を制御する展開制御カバーを設けて、
同展開制御カバーによる前記ドアガラス部に対応する部
位での前記エアバッグの展開方向と前記ピラーガーニッ
シュ部に対応する部位での前記エアバッグの展開方向を
異にしたこと（請求項１に係る発明）に特徴がある。
【０００６】この場合において、前記ドアガラス部に対
応する部位での前記エアバッグの展開方向と前記ピラー
ガーニッシュ部に対応する部位での前記エアバッグの展
開方向を異にした前記展開制御カバーを一体的に形成す
ること（請求項２に係る発明）が望ましく、また、前記
展開制御カバーによる前記ドアガラス部に対応する部位
での前記エアバッグの展開方向をドアガラス面に沿った
方向とし、前記展開制御カバーによる前記ピラーガーニ
ッシュ部に対応する部位での前記エアバッグの展開方向
を前記ピラーガーニッシュを乗り越える方向とすること
（請求項３に係る発明）が望ましい。
応する部位での前記エアバッグの展開方向と前記ピラー
ガーニッシュ部に対応する部位での前記エアバッグの展
開方向を異にした前記展開制御カバーを一体的に形成す
ること（請求項２に係る発明）が望ましく、また、前記
展開制御カバーによる前記ドアガラス部に対応する部位
での前記エアバッグの展開方向をドアガラス面に沿った
方向とし、前記展開制御カバーによる前記ピラーガーニ
ッシュ部に対応する部位での前記エアバッグの展開方向
を前記ピラーガーニッシュを乗り越える方向とすること
（請求項３に係る発明）が望ましい。
【０００７】
【発明の作用・効果】本発明による頭部保護エアバッグ
装置においては、通常時、エアバッグが折り畳まれた状
態でルーフサイドレールに沿って格納されており、車両
の側突時またはロールオーバー時等においてエアバッグ
内にガス供給器からガスが供給されて、エアバッグが車
室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際、エ
アバッグにおいて、ガス供給器から供給されるガスによ
り、膨張部が乗員の頭部側方に位置する頭部保護膨張エ
リアに向けて膨張展開する。
装置においては、通常時、エアバッグが折り畳まれた状
態でルーフサイドレールに沿って格納されており、車両
の側突時またはロールオーバー時等においてエアバッグ
内にガス供給器からガスが供給されて、エアバッグが車
室側壁に沿ってカーテン状に膨張展開する。この際、エ
アバッグにおいて、ガス供給器から供給されるガスによ
り、膨張部が乗員の頭部側方に位置する頭部保護膨張エ
リアに向けて膨張展開する。
【０００８】ところで、本発明（請求項１に係る発明）
においては、ドアガラス部及びピラーガーニッシュ部に
対応してエアバッグの展開方向を制御する展開制御カバ
ーが設けてあり、同展開制御カバーによるドアガラス部
に対応する部位でのエアバッグの展開方向とピラーガー
ニッシュ部に対応する部位でのエアバッグの展開方向を
異にしてある。このため、エアバッグを各部位（ドアガ
ラス部及びピラーガーニッシュ部）毎に展開させたい方
向に開かせることができて、エアバッグの各部位毎に展
開方向の最適化を図ることができる。
においては、ドアガラス部及びピラーガーニッシュ部に
対応してエアバッグの展開方向を制御する展開制御カバ
ーが設けてあり、同展開制御カバーによるドアガラス部
に対応する部位でのエアバッグの展開方向とピラーガー
ニッシュ部に対応する部位でのエアバッグの展開方向を
異にしてある。このため、エアバッグを各部位（ドアガ
ラス部及びピラーガーニッシュ部）毎に展開させたい方
向に開かせることができて、エアバッグの各部位毎に展
開方向の最適化を図ることができる。
【０００９】また、本発明（請求項２に係る発明）にお
いては、エアバッグの展開方向を制御する展開制御カバ
ーを一体的に形成することで所要の大きさとすることが
できて、同展開制御カバーをエアバッグの格納ケースと
しても使用することができ、バッグ格納や車両への搭載
時の作業性を向上させることができる。また、本発明
（請求項３に係る発明）においては、ドアガラス部に対
応する部位にてエアバッグをドアガラス面に沿って展開
させることができて、ドアガラス部と乗員頭部との間隔
が狭い場合にもエアバッグを的確に介在させることがで
きる。また、ピラーガーニッシュ部に対応する部位にて
エアバッグをピラーガーニッシュを乗り越える方向に展
開させることができて、エアバッグのピラーガーニッシ
ュへの引っ掛かりを防止することができる。
いては、エアバッグの展開方向を制御する展開制御カバ
ーを一体的に形成することで所要の大きさとすることが
できて、同展開制御カバーをエアバッグの格納ケースと
しても使用することができ、バッグ格納や車両への搭載
時の作業性を向上させることができる。また、本発明
（請求項３に係る発明）においては、ドアガラス部に対
応する部位にてエアバッグをドアガラス面に沿って展開
させることができて、ドアガラス部と乗員頭部との間隔
が狭い場合にもエアバッグを的確に介在させることがで
きる。また、ピラーガーニッシュ部に対応する部位にて
エアバッグをピラーガーニッシュを乗り越える方向に展
開させることができて、エアバッグのピラーガーニッシ
ュへの引っ掛かりを防止することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図１に示した本発明による頭部
保護エアバッグ装置１０は、車室側壁に沿ってカーテン
状に膨張展開して前席（Ｂピラー２３に対応して配設さ
れているシートであって図示省略）に着座する乗員の頭
部と後席(図示省略)に着座する乗員の頭部とを保護する
エアバッグ１１と、このエアバッグ１１にガスを供給す
るガス供給器としてのインフレータ１２を備えている。
面に基づいて説明する。図１に示した本発明による頭部
保護エアバッグ装置１０は、車室側壁に沿ってカーテン
状に膨張展開して前席（Ｂピラー２３に対応して配設さ
れているシートであって図示省略）に着座する乗員の頭
部と後席(図示省略)に着座する乗員の頭部とを保護する
エアバッグ１１と、このエアバッグ１１にガスを供給す
るガス供給器としてのインフレータ１２を備えている。
【００１１】エアバッグ１１は、基布（織物）に気密保
持用のコーティングを施してなるもの（気密保持用のコ
ーティングを施していないものでも実施可能）で、図１
に仮想線にて展開状態を示したように、中央の非膨張部
１１ａを挟んで前後に前席用膨張部１１ｂと後席用膨張
部１１ｃを有し、後方上部にガス導入部１１ｄを有し、
前方に非膨張部１１ｅを有している。また、エアバッグ
１１は、上縁部に設けた複数個の取付片（図示省略）に
てルーフサイドレール２１とＡピラー（フロントピラ
ー）２２に組付けられるようになっている。
持用のコーティングを施してなるもの（気密保持用のコ
ーティングを施していないものでも実施可能）で、図１
に仮想線にて展開状態を示したように、中央の非膨張部
１１ａを挟んで前後に前席用膨張部１１ｂと後席用膨張
部１１ｃを有し、後方上部にガス導入部１１ｄを有し、
前方に非膨張部１１ｅを有している。また、エアバッグ
１１は、上縁部に設けた複数個の取付片（図示省略）に
てルーフサイドレール２１とＡピラー（フロントピラ
ー）２２に組付けられるようになっている。
【００１２】前席用膨張部１１ｂは、膨張展開時に前席
乗員の頭部を側方から保護するものであり、上部後端に
て後席用膨張部１１ｃの上部前端に連通している。後席
用膨張部１１ｃは、膨張展開時に後席乗員の頭部を側方
から保護するものであり、上部後端にてガス導入部１１
ｄに連通している。
乗員の頭部を側方から保護するものであり、上部後端に
て後席用膨張部１１ｃの上部前端に連通している。後席
用膨張部１１ｃは、膨張展開時に後席乗員の頭部を側方
から保護するものであり、上部後端にてガス導入部１１
ｄに連通している。
【００１３】上記構成のエアバッグ１１は、全体を蛇腹
折りやロール折り等（両折りを組み合わせたものでも実
施可能）にて展開可能に折り畳んだ状態にてＡピラー２
２とルーフサイドレール２１とＣピラー（クォーターピ
ラー）２４に沿って格納されて、下縁部が弾性変形可能
なＡピラーガーニッシュ３２と、弾性変形可能なルーフ
ヘッドライニング３１の周縁部と、弾性変形可能なＣピ
ラーガーニッシュ３４により覆われるようになってい
る。
折りやロール折り等（両折りを組み合わせたものでも実
施可能）にて展開可能に折り畳んだ状態にてＡピラー２
２とルーフサイドレール２１とＣピラー（クォーターピ
ラー）２４に沿って格納されて、下縁部が弾性変形可能
なＡピラーガーニッシュ３２と、弾性変形可能なルーフ
ヘッドライニング３１の周縁部と、弾性変形可能なＣピ
ラーガーニッシュ３４により覆われるようになってい
る。
【００１４】インフレータ１２は、車両の側突時または
ロールオーバー時等にガスをエアバッグ１１に向けて噴
出供給するものであり、Ｃピラー２４に沿って傾斜して
配設されていて、ブラケットとボルト（共に図示省略）
を用いてＣピラー２４に組付けられており、その前端部
はエアバッグ１１のガス導入部１１ｄに気密的に連結さ
れている。また、インフレータ１２は、エアバッグ１１
におけるガス導入部１１ｄとともに、Ｃピラーガーニッ
シュ３４によって覆われるようになっている。
ロールオーバー時等にガスをエアバッグ１１に向けて噴
出供給するものであり、Ｃピラー２４に沿って傾斜して
配設されていて、ブラケットとボルト（共に図示省略）
を用いてＣピラー２４に組付けられており、その前端部
はエアバッグ１１のガス導入部１１ｄに気密的に連結さ
れている。また、インフレータ１２は、エアバッグ１１
におけるガス導入部１１ｄとともに、Ｃピラーガーニッ
シュ３４によって覆われるようになっている。
【００１５】ところで、本実施形態においては、図１〜
図３に示したように、エアバッグ１１の前席用膨張部１
１ｂに対応して前方の展開制御カバー４１がルーフサイ
ドレール２１に沿って設けられるとともに、後席用膨張
部１１ｃに対応して後方の展開制御カバー４２がルーフ
サイドレール２１に沿って設けられている。
図３に示したように、エアバッグ１１の前席用膨張部１
１ｂに対応して前方の展開制御カバー４１がルーフサイ
ドレール２１に沿って設けられるとともに、後席用膨張
部１１ｃに対応して後方の展開制御カバー４２がルーフ
サイドレール２１に沿って設けられている。
【００１６】前方の展開制御カバー４１は、前方のドア
ガラス部Ｘ１に対応してエアバッグ１１における前席用
膨張部１１ｂの展開方向を制御する前方の制御片４１ａ
と、Ｂピラーガーニッシュ部Ｙ１に対応してエアバッグ
１１における前席用膨張部１１ｂの展開方向を制御する
中央の制御片４１ｂと、後方のドアガラス部Ｘ２に対応
してエアバッグ１１における前席用膨張部１１ｂの展開
方向を制御する後方の制御片４１ｃを一体的に有してい
て、３個の取付片４１ｄにてルーフサイドレール２１に
組付けられている。
ガラス部Ｘ１に対応してエアバッグ１１における前席用
膨張部１１ｂの展開方向を制御する前方の制御片４１ａ
と、Ｂピラーガーニッシュ部Ｙ１に対応してエアバッグ
１１における前席用膨張部１１ｂの展開方向を制御する
中央の制御片４１ｂと、後方のドアガラス部Ｘ２に対応
してエアバッグ１１における前席用膨張部１１ｂの展開
方向を制御する後方の制御片４１ｃを一体的に有してい
て、３個の取付片４１ｄにてルーフサイドレール２１に
組付けられている。
【００１７】また、前方の展開制御カバー４１において
は、各制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ間に、スリット４
１ｅ，４１ｆがそれぞれ形成されている。このため、各
制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃに車室内側から衝撃荷重
が作用したときには、各制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ
が塑性変形して、衝撃荷重を緩衝して吸収するようにな
っている。
は、各制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ間に、スリット４
１ｅ，４１ｆがそれぞれ形成されている。このため、各
制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃに車室内側から衝撃荷重
が作用したときには、各制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ
が塑性変形して、衝撃荷重を緩衝して吸収するようにな
っている。
【００１８】前方の制御片４１ａと後方の制御片４１ｃ
は、図２にて前方の制御片４１ａを例として示したよう
に、各ドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位でのエア
バッグ１１の展開方向をドアガラス面に沿った方向（図
２の矢印方向）としている。中央の制御片４１ｂは、図
３にて示したように、Ｂピラーガーニッシュ部Ｙ１に対
応する部位でのエアバッグ１１の展開方向をＢピラーガ
ーニッシュ３３の上端部を乗り越える方向（図３の矢印
方向）としている。
は、図２にて前方の制御片４１ａを例として示したよう
に、各ドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位でのエア
バッグ１１の展開方向をドアガラス面に沿った方向（図
２の矢印方向）としている。中央の制御片４１ｂは、図
３にて示したように、Ｂピラーガーニッシュ部Ｙ１に対
応する部位でのエアバッグ１１の展開方向をＢピラーガ
ーニッシュ３３の上端部を乗り越える方向（図３の矢印
方向）としている。
【００１９】一方、後方の展開制御カバー４２は、後方
のドアガラス部Ｘ２に対応してエアバッグ１１における
後席用膨張部１１ｃの展開方向を制御する前方の制御片
４２ａと、Ｃピラーガーニッシュ部Ｙ２に対応してエア
バッグ１１における後席用膨張部１１ｃの展開方向を制
御する後方の制御片４２ｂを一体的に有していて、２個
の取付片４２ｃにてルーフサイドレール２１に組付けら
れている。
のドアガラス部Ｘ２に対応してエアバッグ１１における
後席用膨張部１１ｃの展開方向を制御する前方の制御片
４２ａと、Ｃピラーガーニッシュ部Ｙ２に対応してエア
バッグ１１における後席用膨張部１１ｃの展開方向を制
御する後方の制御片４２ｂを一体的に有していて、２個
の取付片４２ｃにてルーフサイドレール２１に組付けら
れている。
【００２０】また、後方の展開制御カバー４２において
は、各制御片４２ａ，４２ｂ間に、スリット４２ｄが形
成されている。このため、各制御片４２ａ，４２ｂに車
室内側から衝撃荷重が作用したときには、各制御片４２
ａ，４２ｂが塑性変形して、衝撃荷重を緩衝して吸収す
るようになっている。
は、各制御片４２ａ，４２ｂ間に、スリット４２ｄが形
成されている。このため、各制御片４２ａ，４２ｂに車
室内側から衝撃荷重が作用したときには、各制御片４２
ａ，４２ｂが塑性変形して、衝撃荷重を緩衝して吸収す
るようになっている。
【００２１】前方の制御片４２ａは、前方の展開制御カ
バー４１における前方及び後方の制御片４１ａ，４１ｃ
と同様に、ドアガラス部Ｘ２に対応する部位でのエアバ
ッグ１１の展開方向をドアガラス面に沿った方向として
いる。後方の制御片４２ｂは、前方の展開制御カバー４
１における中央の制御片４１ｂと同様に、Ｃピラーガー
ニッシュ部Ｙ２に対応する部位でのエアバッグ１１の展
開方向をＣピラーガーニッシュ３４の上端部を乗り越え
る方向としている。
バー４１における前方及び後方の制御片４１ａ，４１ｃ
と同様に、ドアガラス部Ｘ２に対応する部位でのエアバ
ッグ１１の展開方向をドアガラス面に沿った方向として
いる。後方の制御片４２ｂは、前方の展開制御カバー４
１における中央の制御片４１ｂと同様に、Ｃピラーガー
ニッシュ部Ｙ２に対応する部位でのエアバッグ１１の展
開方向をＣピラーガーニッシュ３４の上端部を乗り越え
る方向としている。
【００２２】上記のように構成した本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置１０においては、通常時、図１の実線
にて示したように、エアバッグ１１が全体を折り畳まれ
た状態でＡピラー２２とルーフサイドレール２１とＣピ
ラー２４に沿って格納されていて、Ａピラーガーニッシ
ュ３２と、ルーフヘッドライニング３１の周縁部と、Ｃ
ピラーガーニッシュ３４により覆われている。
護エアバッグ装置１０においては、通常時、図１の実線
にて示したように、エアバッグ１１が全体を折り畳まれ
た状態でＡピラー２２とルーフサイドレール２１とＣピ
ラー２４に沿って格納されていて、Ａピラーガーニッシ
ュ３２と、ルーフヘッドライニング３１の周縁部と、Ｃ
ピラーガーニッシュ３４により覆われている。
【００２３】また、車両の側突時またはロールオーバー
時等において、インフレータ１２からガスが噴出し、こ
のガスがエアバッグ１１のガス導入部１１ｄを経て折り
畳まれて格納されているエアバッグ１１内に供給される
と、エアバッグ１１がルーフヘッドライニング３１とＡ
ピラーガーニッシュ３２とＣピラーガーニッシュ３４の
該当部位をそれぞれ車室内に向けて変形させて下方に展
開し、図１の仮想線にて示したように車室内の側壁に沿
ってカーテン状に膨張展開する。この際、エアバッグ１
１において、各膨張部１１ｂ，１１ｃが前後各乗員の頭
部側方に位置する頭部保護膨張エリアに向けて膨張展開
する。
時等において、インフレータ１２からガスが噴出し、こ
のガスがエアバッグ１１のガス導入部１１ｄを経て折り
畳まれて格納されているエアバッグ１１内に供給される
と、エアバッグ１１がルーフヘッドライニング３１とＡ
ピラーガーニッシュ３２とＣピラーガーニッシュ３４の
該当部位をそれぞれ車室内に向けて変形させて下方に展
開し、図１の仮想線にて示したように車室内の側壁に沿
ってカーテン状に膨張展開する。この際、エアバッグ１
１において、各膨張部１１ｂ，１１ｃが前後各乗員の頭
部側方に位置する頭部保護膨張エリアに向けて膨張展開
する。
【００２４】ところで、本実施形態においては、ドアガ
ラス部Ｘ１，Ｘ２及びピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２
に対応してエアバッグ１１の展開方向を制御する展開制
御カバー４１，４２が設けてあり、同展開制御カバー４
１，４２によるドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位
でのエアバッグ１１の展開方向（図２の矢印方向）とピ
ラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位でのエア
バッグ１１の展開方向（図３の矢印方向）を異にしてあ
る。
ラス部Ｘ１，Ｘ２及びピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２
に対応してエアバッグ１１の展開方向を制御する展開制
御カバー４１，４２が設けてあり、同展開制御カバー４
１，４２によるドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位
でのエアバッグ１１の展開方向（図２の矢印方向）とピ
ラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位でのエア
バッグ１１の展開方向（図３の矢印方向）を異にしてあ
る。
【００２５】すなわち、展開制御カバー４１，４２によ
るドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位（制御片４１
ａ・４１ｃ，４２ａ）では、エアバッグ１１の展開方向
をドアガラス面に沿った方向としているため、ドアガラ
ス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位にてエアバッグ１１をド
アガラス面に沿って展開させることができて、ドアガラ
ス部と乗員頭部との間隔が狭い場合にもエアバッグ１１
を的確に介在させることができる。
るドアガラス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位（制御片４１
ａ・４１ｃ，４２ａ）では、エアバッグ１１の展開方向
をドアガラス面に沿った方向としているため、ドアガラ
ス部Ｘ１，Ｘ２に対応する部位にてエアバッグ１１をド
アガラス面に沿って展開させることができて、ドアガラ
ス部と乗員頭部との間隔が狭い場合にもエアバッグ１１
を的確に介在させることができる。
【００２６】また、展開制御カバー４１，４２によるピ
ラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位（制御片
４１ｂ，４２ｂ）では、エアバッグ１１の展開方向をピ
ラーガーニッシュ３３，３４の上端部を乗り越える方向
としているため、ピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対
応する部位にてエアバッグ１１をピラーガーニッシュ３
３，３４の上端部を乗り越える方向に展開させることが
できて、エアバッグ１１の展開時に、エアバッグ１１の
一部がピラーガーニッシュ３３，３４の上端部とピラー
２３，２４との隙間に入り込むのを防止でき、エアバッ
グ１１のピラーガーニッシュ３３，３４への引っ掛かり
を防止することができる。
ラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対応する部位（制御片
４１ｂ，４２ｂ）では、エアバッグ１１の展開方向をピ
ラーガーニッシュ３３，３４の上端部を乗り越える方向
としているため、ピラーガーニッシュ部Ｙ１，Ｙ２に対
応する部位にてエアバッグ１１をピラーガーニッシュ３
３，３４の上端部を乗り越える方向に展開させることが
できて、エアバッグ１１の展開時に、エアバッグ１１の
一部がピラーガーニッシュ３３，３４の上端部とピラー
２３，２４との隙間に入り込むのを防止でき、エアバッ
グ１１のピラーガーニッシュ３３，３４への引っ掛かり
を防止することができる。
【００２７】また、本実施形態においては、前方の展開
制御カバー４１において制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ
が一体的に形成されるとともに、後方の展開制御カバー
４２において制御片４２ａ，４２ｂが一体的に形成され
ているため、各展開制御カバー４１，４２を所要の大き
さとすることができて、同展開制御カバー４１，４２を
エアバッグ１１の格納ケースとしても使用することがで
き、バッグ格納や車両への搭載時の作業性を向上させる
ことができる。かかる作用効果は、両展開制御カバー４
１，４２を一体的に形成することにより、更に図ること
ができる。
制御カバー４１において制御片４１ａ，４１ｂ，４１ｃ
が一体的に形成されるとともに、後方の展開制御カバー
４２において制御片４２ａ，４２ｂが一体的に形成され
ているため、各展開制御カバー４１，４２を所要の大き
さとすることができて、同展開制御カバー４１，４２を
エアバッグ１１の格納ケースとしても使用することがで
き、バッグ格納や車両への搭載時の作業性を向上させる
ことができる。かかる作用効果は、両展開制御カバー４
１，４２を一体的に形成することにより、更に図ること
ができる。
【図１】 本発明による頭部保護エアバッグ装置の一実
施形態を示した側面図である。
施形態を示した側面図である。
【図２】 図１の２−２線に沿った拡大断面図である。
【図３】 図１の３−３線に沿った拡大断面図である。
１０…頭部保護エアバッグ装置、１１…エアバッグ、１
１ａ…中央非膨張部、１１ｂ…前席用膨張部、１１ｃ…
後席用膨張部、１１ｄ…ガス導入部、１１ｅ…前方非膨
張部、１２…インフレータ（ガス供給器）、２１…ルー
フサイドレール、２２…Ａピラー、２３…Ｂピラー、２
４…Ｃピラー、３１…ルーフヘッドライニング、３２…
Ａピラーガーニッシュ、３３…Ｂピラーガーニッシュ、
３４…Ｃピラーガーニッシュ、４１，４２…展開制御カ
バー、４１ａ，４１ｂ，４１ｃ・４２ａ，４２ｂ…制御
片、４１ｅ，４１ｆ・４２ｄ…スリット、Ｘ１，Ｘ２…
ドアガラス部、Ｙ１，Ｙ２…ピラーガーニッシュ部。
１ａ…中央非膨張部、１１ｂ…前席用膨張部、１１ｃ…
後席用膨張部、１１ｄ…ガス導入部、１１ｅ…前方非膨
張部、１２…インフレータ（ガス供給器）、２１…ルー
フサイドレール、２２…Ａピラー、２３…Ｂピラー、２
４…Ｃピラー、３１…ルーフヘッドライニング、３２…
Ａピラーガーニッシュ、３３…Ｂピラーガーニッシュ、
３４…Ｃピラーガーニッシュ、４１，４２…展開制御カ
バー、４１ａ，４１ｂ，４１ｃ・４２ａ，４２ｂ…制御
片、４１ｅ，４１ｆ・４２ｄ…スリット、Ｘ１，Ｘ２…
ドアガラス部、Ｙ１，Ｙ２…ピラーガーニッシュ部。
Claims (3)
- 【請求項１】 ルーフサイドレールに沿って格納したエ
アバッグがガス供給器から供給されるガスにより車室側
壁に沿ってカーテン状に膨張展開して乗員の頭部を保護
するようにした頭部保護エアバッグ装置において、ドア
ガラス部及びピラーガーニッシュ部に対応して前記エア
バッグの展開方向を制御する展開制御カバーを設けて、
同展開制御カバーによる前記ドアガラス部に対応する部
位での前記エアバッグの展開方向と前記ピラーガーニッ
シュ部に対応する部位での前記エアバッグの展開方向を
異にしたことを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の頭部保護エアバッグ装
置において、前記ドアガラス部に対応する部位での前記
エアバッグの展開方向と前記ピラーガーニッシュ部に対
応する部位での前記エアバッグの展開方向を異にした前
記展開制御カバーを一体的に形成したことを特徴とする
頭部保護エアバッグ装置。 - 【請求項３】 請求項１または２に記載の頭部保護エア
バッグ装置において、前記展開制御カバーによる前記ド
アガラス部に対応する部位での前記エアバッグの展開方
向をドアガラス面に沿った方向とし、前記展開制御カバ
ーによる前記ピラーガーニッシュ部に対応する部位での
前記エアバッグの展開方向を前記ピラーガーニッシュを
乗り越える方向としたことを特徴とする頭部保護エアバ
ッグ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000257321A JP2002067860A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000257321A JP2002067860A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002067860A true JP2002067860A (ja) | 2002-03-08 |
Family
ID=18745795
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000257321A Pending JP2002067860A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 頭部保護エアバッグ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002067860A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002187518A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Takata Corp | カーテンエアバッグ |
| JP2002193064A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用エアバッグ装置 |
| JP2007015536A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Toyota Motor Corp | 頭部保護エアバッグ装置 |
| JP2007161169A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 乗員保護装置 |
| US7673897B2 (en) | 2004-12-21 | 2010-03-09 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Head-protecting airbag apparatus |
| US7735853B2 (en) | 2006-11-22 | 2010-06-15 | Honda Motor Co., Ltd. | Side curtain air bag deflector bracket |
| WO2023229849A1 (en) * | 2022-05-25 | 2023-11-30 | Autoliv Asp, Inc. | Ramp bracket for a curtain airbag |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257321A patent/JP2002067860A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002187518A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-02 | Takata Corp | カーテンエアバッグ |
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| US7673897B2 (en) | 2004-12-21 | 2010-03-09 | Toyoda Gosei Co., Ltd. | Head-protecting airbag apparatus |
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| JP4618023B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2011-01-26 | トヨタ自動車株式会社 | 頭部保護エアバッグ装置 |
| JP2007161169A (ja) * | 2005-12-15 | 2007-06-28 | Honda Motor Co Ltd | 乗員保護装置 |
| JP4550730B2 (ja) * | 2005-12-15 | 2010-09-22 | 本田技研工業株式会社 | 乗員保護装置 |
| US7735853B2 (en) | 2006-11-22 | 2010-06-15 | Honda Motor Co., Ltd. | Side curtain air bag deflector bracket |
| WO2023229849A1 (en) * | 2022-05-25 | 2023-11-30 | Autoliv Asp, Inc. | Ramp bracket for a curtain airbag |
| US11865990B2 (en) | 2022-05-25 | 2024-01-09 | Autoliv Asp, Inc. | Ramp bracket for a curtain airbag |
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