JP2004113666A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004113666A
JP2004113666A JP2002284542A JP2002284542A JP2004113666A JP 2004113666 A JP2004113666 A JP 2004113666A JP 2002284542 A JP2002284542 A JP 2002284542A JP 2002284542 A JP2002284542 A JP 2002284542A JP 2004113666 A JP2004113666 A JP 2004113666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
player
guided
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002284542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004113666A5 (ja
JP4385581B2 (ja
Inventor
Hidehiko Sakamoto
坂本 秀彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP2002284542A priority Critical patent/JP4385581B2/ja
Publication of JP2004113666A publication Critical patent/JP2004113666A/ja
Publication of JP2004113666A5 publication Critical patent/JP2004113666A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4385581B2 publication Critical patent/JP4385581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】遊技者が技量を発揮する機会を増やすと共に遊技者が技量を発揮し得る遊技を多様にして遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】パチンコ機の変動入賞装置30にはクルーン34が設けられ、変動入賞装置30内に流入した球は、クルーン34によって通常口36,37とVゾーン35とのいずれかへほぼ1/3の確率に従って誘導される。遊技者がVゾーン35へ球が導かれることを見守ってもVゾーン35へは適度に球が入って大当たりが発生する。一方、遊技者は、操作ボタンを操作してクレーン41を作動させることにより、クルーン34上の球の経路を切り替えてVゾーン42へ球を誘導することができ、変動入賞装置30内の球に対して遊技者の技量を発揮することができる。このため、パチンコ機であっても、弾球遊技以外に遊技者の技量を発揮する機会を設けることができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やスロットマシンに代表される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、Vゾーン等の特別領域を有する入賞装置を備えた弾球式の遊技機(主に第2種に属するパチンコ機)が知られている。この遊技機においては、遊技盤上に打ち込まれた球(遊技球)が入賞装置に流入した後、球が偶然に特別領域へ入ると特別遊技状態(大当たり)が発生し、遊技価値としての多量の賞球が遊技者に付与されるように構成されている。遊技者は、遊技盤に打設される釘等の配置や向きを確認して入賞装置内に球が流入し易い遊技機を選択し、更に入賞装置内に球が流入し易い位置に狙いを定めて球を発射することにより、多くの球を入賞装置内へ流入させることができる。このため、遊技者は、技量を高めることに依って大当たりの発生する機会を多くすることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平02−220681号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の遊技機では、遊技者が技量を発揮できるのは、遊技盤上の釘等の調整に基づいて遊技機を選択する時や球の発射操作など弾球遊技に関するものに限られる。このため、弾球遊技の技量に優れた特定の遊技者にしか技量の発揮による遊技の興趣を付与することができないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、遊技者が技量を発揮する機会を増やすと共に遊技者が技量を発揮し得る遊技を多様にして遊技の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために請求項1記載の遊技機は、入口とその入口から流入した遊技球が選択的に導かれる第1領域と第2領域とを有する入賞装置を備え、その入賞装置の入口から流入した遊技球が前記第1領域に導かれた場合には、その遊技球が前記第2領域に導かれる場合に比べて遊技者に有利な所定の遊技価値を付与するものであり、前記入賞装置は、前記入口から流入した遊技球を前記第1領域と第2領域とのいずれか一方へ略一定の確率に従わせて誘導する第1誘導手段と、その第1誘導手段によって誘導される遊技球の経路を切り替えて前記第1領域へ遊技球を誘導する第2誘導手段とを備え、遊技者の操作によって前記第2誘導手段を作動させる作動手段を備えている。
【0007】
この請求項1記載の遊技機によれば、入賞装置の入口から流入した遊技球は、第1誘導手段によって第1領域と第2領域とのいずれか一方へ略一定の確率に従って誘導される。遊技者は、入賞装置に流入した遊技球を見守ることにより、第1領域へ略一定の確率に従って遊技球が導かれ、遊技球が第2領域に導かれる場合に比べて遊技者に有利な所定の遊技価値が略一定の確率で付与される。このため、第1領域へ遊技球が導かれることを遊技者が運に任せて見守る遊技を行っても、略一定の確率で第1領域へ遊技球が導かれて適度に遊技価値を付与することができる。
【0008】
また、第1誘導手段によって遊技球が誘導されているときに、遊技者が作動手段を操作して第2誘導手段を作動させると、その作動に応じて遊技球の経路が切り替えられて遊技球が他の経路へ誘導される。このため、遊技者は、作動手段を介して遊技球の経路を切り替えて第1領域へ遊技球を誘導する遊技を行うことができる。つまり、入賞装置の入口から遊技球が流入した場合に、遊技者は、自らの判断で第2誘導手段を作動させるか否かを選択して第1領域への遊技球の誘導過程を選定し、自らの操作によって第1領域へ遊技球を誘導することができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の遊技機によれば、入賞装置の入口から流入した遊技球が第1誘導手段によって誘導されているときに、遊技者は、作動手段を操作して第2誘導手段を作動させることにより、遊技球の経路を切り替えて第1領域へ遊技球を誘導することができる。このため、遊技者の操作によって入賞装置内の遊技球に変化を与えることができ、弾球遊技以外に遊技者の技量を発揮する機会を設けることができる。よって、遊技者が技量を発揮する機会を増やすと共に、遊技者が技量を発揮し得る遊技を多様にして遊技の興趣を高めることができるという効果がある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施例におけるパチンコ機1の正面図である。本実施例のパチンコ機1は、遊技者が大当たりの発生を運に任せて変動入賞装置30に入賞した球(遊技球)を見守る遊技と、変動入賞装置30のクレーン41を操作して遊技者自身が積極的に大当たりの発生に関与する遊技とを選択して行うことができるものである。
【0011】
パチンコ機1の前面には前面枠2が配設されており、その略中央部分には略矩形状の開口2aが穿設され、かかる開口2aの内周には金枠3が周設されている。この金枠3の内部上方には、2枚のガラス板が装着されたガラス扉枠4が開閉可能に配設されており、ガラス扉枠4の後方に遊技盤5が配置されている。
【0012】
遊技盤5の前面には略円弧状の外レール6が植立され、その外レール6の内側位置には円弧状の内レール7が植立されている。この内レール7と外レール6とにより囲まれた遊技盤5の前面には、球が打ち込まれる遊技領域8が形成されており、その遊技領域8の周囲には、1の球が入賞することにより5個から15個の球が賞球として払い出される複数の入賞口9が配設されている。
【0013】
遊技領域8の中央には、変動入賞装置30が配設されている。この変動入賞装置30は、球の入賞時に遊技者に遊技上の価値(遊技価値)を付与するための装置であり、その上部両側に左右一対の開閉部材31が設けられている。開閉部材31は、外側へ向けて傾倒可能に支持されており、図示しないソレノイド(ソレノイド62、図6参照)により開閉駆動される。ソレノイド62が駆動して開閉部材31が開放中である場合には、開閉部材31が上方を開口して球が入賞し易いように入口31a(図2参照)を形成し、その入口31aから球が流入した場合に入賞となって遊技価値としての15個の賞球の払い出しが行われる。また、変動入賞装置30は、入賞した球の行方によっては大当たりを発生させ、開閉部材31が繰り返して開閉される特別遊技状態を遊技者に遊技価値として付与するものであり、詳細については図2から図5を参照して後述する。
【0014】
変動入賞装置30の下方には、3つの始動入賞口10が水平に並べて配設されている。始動入賞口10は、賞球を払い出すための入賞口として設けられると共に、開閉部材31を開閉させるための条件として設定されている。遊技領域8に打ち込まれた球が、図示しない釘や風車等により経路を変更しつつ流下した後に始動入賞口10に入賞した場合には、5個の賞球が払い出されると共に、開閉部材31が球の入賞位置に応じて定められた所定回数開閉する。パチンコ機1においては、この所定回数は、左右両側の始動入賞口10への入賞であるときに1回、中央の始動入賞口10への入賞であるときに2回に設定されている。
【0015】
中央の始動入賞口10の下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった球を遊技領域8外へ排出するためのアウト口11が形成されている。アウト口11の下方には、金枠3に開閉可能に取着された前面扉板(腰枠)12が配設されている。この前面扉板12の前面(図1の紙面手前側)には、球を貯留すると共に球発射装置(図示せず)へ球を供給するための上皿13が配設され、上皿13の前面側(図1の紙面手前側)で、且つ、左側端部には、遊技者によって操作可能な操作ボタン14が配設されている。
【0016】
操作ボタン14は、遊技者の操作によって変動入賞装置30の内部に設けられるクレーン41を遊技者の意図するタイミングで作動させるためのものである。この操作ボタン14の奥側には、操作ボタン14に連動してオンオフが切り替わるスイッチ(アーム作動スイッチ56、図6参照)が内蔵されており、操作ボタン14が押下された場合にアーム作動スイッチ56はオンとなってオン信号がアーム制御基板Aに入力される。アーム制御基板Aは、アーム作動スイッチ56のオン信号を入力すると、クレーン41の各部に駆動力を付与するモータ(アーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58、図6参照)を駆動してクレーン41を作動させる。
【0017】
操作ボタン14が設けられる上皿13の下方であって、前面枠2の下側部分には上皿13に貯留しきれなかった球を貯留するための下皿15が配設されている。下皿15の右側には、球を遊技領域8へ打ち込むために遊技者によって操作される操作ハンドル16が配設されている。
【0018】
次に、図2から図5を参照して変動入賞装置30について説明する。図2は変動入賞装置30の正面図であり、図3は、図2の矢印III方向から見た変動入賞装置30の部分断面図である。図4は、変動入賞装置30の部分斜視図であり、図5は、図2のV−V線における断面図である。なお、図2においては、変動入賞装置30の開閉部材31が開放した状態を実線で示し、閉鎖した状態を2点鎖線で示している。
【0019】
変動入賞装置30は、上述したように遊技者に遊技価値を付与するための装置である。変動入賞装置30の本体は、図2に示すように、上下2段に分割されて入賞空間30a,30bを形成する箱状に形成されている。この上下2段の入賞空間30a,30bは、誘導路32を介して連通されている。上下の入賞空間30a,30bを仕切る仕切り面30cは、誘導路32の入口32a側(図2の紙面奥側)へ向けて下降して形成されており、開閉部材31の開放時に入賞した球は誘導路32へ案内される。この誘導路32は、仕切り面30cによって形成された入口32aと、その入口32aの下側に誘導路32を連続して形成すると共に誘導路32の出口32bを下段の入賞空間30bに形成する筒30dとにより形成されている。
【0020】
誘導路32の途中には、球の通過を検出する図示しないスイッチ(導入球検出スイッチ63、図6参照)が設けられている。開閉部材31の開放時に変動入賞装置30に球が入賞した場合、導入球検出スイッチ63がオンすることにより後述する主制御基板C(図6参照)に球の入賞が検知され、主制御基板Cによって入賞に応じた遊技の制御が行われる。
【0021】
誘導路32の出口32bは、図2に示すように、下段の入賞空間30bの右側下部に設けられており、その出口32bより変動入賞装置30の前面側(図2の紙面手前側)には、球をその前面側に向けて案内するために下降傾斜して送出路33が設けられている。送出路33は、中央に凹みを持たせた断面形状に形成されており、誘導路32の出口32bから導かれた球を、皿状のクルーン34へ送出する。これにより、開閉部材31の開閉中に変動入賞装置30に流入した球は、誘導路32を通過した後、送出路33の傾斜に沿って加速してからクルーン34へ誘導される。
【0022】
クルーン34は、図3に示すように、上面視略円形状に形成されると共に、その中心部に3つの穴(領域)35〜37が穿設された皿状の部材である。このクルーン34は、中心部側が低くなるように窪んで形成されると共に、その外縁には、上方へ向けて径が広げられた筒状の外壁34a(図4参照)が形成されている。送出路33の傾斜によって加速してからクルーン34へ誘導された球は、その遠心力によって中心部側へ寄せられることなく外壁34aに沿った経路(旋回経路)を複数回旋回する。旋回後に球の勢いが弱まると、球は、自重によって低い側(中心部側)へと導かれ、3つの穴35〜37のいずれかへ誘導される。クルーン34へ導かれた球がいずれの穴に誘導されるかは、送出路33を下降する球の僅かな速度の変化等によって異なり、クルーン34上の球は、それぞれの穴35〜37にほぼ3回に1回の割合(略1/3の確率)に従って誘導される。
【0023】
クルーン34に設けられた3つの穴35〜37は、遊技価値として特別遊技状態を付与する大当たりの抽選を行うためのものである。変動入賞装置30の前面側(図3の下側)に穿設された穴35は、大当たりを発生させる特別領域を形成するもの(以下、Vゾーン35と称す)であり、このVゾーン35に球が入ると当選となって15個の賞球の払い出しが行われると共に特別遊技状態に遷移する。一方、変動入賞装置30の背面側(図3の上側)に穿設された2つの穴(通常口)36,37は、通常の遊技状態を継続する通常領域を形成するものであり、通常口36,37に球が入ると落選となって15個の賞球の払い出しのみが行われる。
【0024】
球がVゾーン35に入って大当たりとなると、始動入賞口10(図1参照)への入賞が無くても、開閉部材31が所定時間(18回の開閉動作が行われるまで、又は、上述した導入球検出スイッチ63(図6参照)が10個の球の入賞を検出するまで)繰り返して開閉する。また、開閉部材31の開閉動作中に球がVゾーン35に入った場合には、継続権が成立して、再度開閉部材31が所定時間繰り返して開閉する。この継続権は、最高で15回発生可能にされており、開閉部材31が所定時間繰り返して開閉動作を行っている状態が、特別遊技状態であって遊技者に所定の遊技価値が付与された状態である。
【0025】
Vゾーン35と2つの通常口36,37との間には、図3に示すように上面視への字形の突起38が、クルーン34の上面から上方に突出して形成されている。クルーン34上を旋回中の球が通常口36,37側から中央部側へ近づいた場合には、通常口36,37よりVゾーン35側への球の移動が突起38に妨害されるので、2つの通常口36,37のいずれか一方へ球が入り易くなっている。
【0026】
クルーン34の上方には、図4に示すように、クルーン34上の球を吊り上げて移送するためのクレーン41が設けられている。このクレーン41は、クルーン34の旋回経路に沿って誘導される球の経路を切り替えて、クルーン34とは別の位置に設けられた第2のVゾーン42へ球を誘導するための移送装置40の一部を構成するものである。移送装置40は、球を吸着して吊り上げるクレーン41と、クレーン41に吊り上げられた球を落下させるために設けられた突出部材43とによって構成されている。
【0027】
クレーン41には、クルーン34の上方で上下方向に駆動されてクルーン34上の球を吸着する球吸着部材44と、その球吸着部材44を一端側に支持するアーム45と、そのアーム45の他端側においてアーム45をピンによって上下に揺動可能に軸支する支持部材46と、その支持部材46の下側で支持部材46を水平に旋回可能に支持する支持台47とを備えている。また、支持台47の下には、図示しない2つのステッピングモータ(アーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58、図6参照)が内蔵されている。これらモータ57,58の駆動により、アーム45の上下の揺動と、支持部材46(アーム45)の旋回とが行われ、アーム45の先端に支持される球吸着部材44は上下及び水平に移動する。
【0028】
球吸着部材44は、永久磁石44aと、その永久磁石44aの下側を外部に露出しつつ永久磁石44aの外周と上側とを囲繞するように形成した合成樹脂製の磁石カバー44bとを接着固定したものである(図5参照)。この球吸着部材44は、通常時には初期位置として、図3に示すように、上面視においてクルーン34の外壁34aと2つの通常口36,37との間に配置される。この初期位置から球吸着部材44が下降すると、クルーン34の外壁34aに沿って旋回する球に球吸着部材44が当接可能となっている。球吸着部材44の下降時に球に当接した部分が永久磁石44aの露出した部分であれば、永久磁石44aの磁力によって球が球吸着部材44に吸着される。一方、永久磁石44a以外の部分(合成樹脂の部分)に球が当接した場合には、球は磁石カバー44bによって弾かれる。この場合には、球吸着部材44に近接して形成された2つの通常口36,37のいずれかに球が高確率で誘導される。
【0029】
ここで、球吸着部材44には、必ずしも永久磁石44aを球の吸着に使用による必要はなく、例えば、コイルへの通電によって磁力を発生する電磁石を使用しても良いが、永久磁石44aによるものが好ましい。本実施例においては、クレーン41のアーム45が可動するが、電磁石の使用により可動部分に配線を施すと構造が複雑になってコストが嵩む。永久磁石44aの場合には、単体で磁力を発生するので通電の必要がなく、構造を単純にして低コストでクレーン41を形成し、ひいては、パチンコ機1全体としてのコストを低減することができる。
【0030】
突出部材43は、球吸着部材44に吸着された球を落下させるための部材である。この突出部材43は、図4に示すように、球吸着部材44側が開口した上面視コの字状に形成されると共に、変動入賞装置30本体の下側及び奥側の壁面に接着固定されており、第2のVゾーン42の外形に沿って上方に突出する壁面を形成している。この突出部材43の上面は、クレーン41が球を吊り上げた状態で水平に旋回するときに球吸着部材44より下側であって、且つ、球吸着部材44に吸着された球に当接する高さに形成されている。つまり、突出部材43の上面は、クレーン41の旋回駆動によって球吸着部材44が水平移動する場合に球の移動軌跡上に下側から突出(侵入)して形成されている。よって、球を吊り上げたクレーン41が旋回した場合に突出部材43に球の移動を規制させつつ球吸着部材44のみを水平に移動させ、永久磁石44aと球とが吸着した状態を解除することができる。この吸着状態が解除された球は突出部材43の前面に沿って落下し、第2のVゾーン42へ誘導される。
【0031】
なお、突出部材43は、必ずしも本実施例のように上面視コの字状に形成する必要はなく、永久磁石44aに吸着された球の移動軌跡上に突出して吸着状態を解除しうるものであれば良い。また、突出部材43は、必ずしも変動入賞装置30本体と別部品で構成する必要はなく、変動入賞装置30本体の一部分を突出させて形成しても良い。更に、突出部材43は、永久磁石44aによって球を吸着させる代わりに電磁石を使用する場合には必ずしも設ける必要はなく、電磁石を内蔵する球吸着部材を使用する場合にはVゾーン42の上方に球吸着部材が位置したときに通電を停止し電磁石の磁力を弱めて球の吸着状態を解除しても良い。
【0032】
突出部材43の下側には、第2のVゾーン42が穿設されている。このVゾーン42は、上述したクルーン34に設けられたVゾーン35と内部で連通されており、第2のVゾーン42に球が入った後には、クルーン34に設けられたVゾーン42と同様の遊技状態となる。即ち、通常時においては大当たりとなって特別遊技状態へ遷移し、特別遊技状態においては開閉部材31の開閉動作を継続させる継続権を成立させる。なお、Vゾーン35,42は、必ずしも2箇所に設ける必要はなく、1箇所にまとめて設けても良く、3箇所以上に設けても良い。
【0033】
次に、図2から図5を参照して、変動表示装置30内へ入賞した球の動作をパチンコ機1の操作方法と共に説明する。パチンコ機1は、上述したように大当たりの発生を運に任せて見守る遊技と、クレーン41を作動させて積極的に大当たりの発生に関与する遊技とを選択して行うことができるものである。
【0034】
遊技者は、通常時(特別遊技状態中でない時)には、遊技領域8の始動入賞口10(図1参照)を狙って操作ハンドル16を操作して球を発射させる。遊技領域8に打ち込まれた球が始動入賞口10に入賞すると、開閉部材31は1回又は2回の開閉動作を行う。この開閉部材31の開閉動作中に上方に向けて開口した入口31a(図2参照)から変動入賞装置30内に球が入賞しなければ、大当たりの抽選は行われない。遊技者は、始動入賞口10への入賞を狙って球を発射させ、再度開閉部材31を開閉させて変動入賞装置30内へ球を入賞させるように遊技を継続する。
【0035】
開閉部材31の開閉動作中に変動入賞装置30内に球が入賞(流入)した場合には、大当たりの抽選が行われる。大当たりは、上述したように、Vゾーン35,42へ球が誘導された場合に発生するものであり、パチンコ機1においてはVゾーン35,42への入賞経路として2つの経路が設定されている。遊技者は、球の行方を見守りつつ大当たりを発生させる第1の経路を経由させるか、それともクレーン41を操作して第2の経路を経由させることにより遊技者自身が大当たりの発生に関与するかを自らの意志で決定する。
【0036】
第1の経路は、クルーン34によって、クルーン34に設けられたVゾーン35に球が誘導される経路である。この経路について図4を参照して説明する。変動入賞装置30内に入賞した球は、誘導路32を通過した後、送出路33の傾斜に沿って加速してからクルーン34上へ誘導される。クルーン34上に誘導された球は、球の遠心力によってクルーン34の外壁34aに沿った経路を複数回旋回し、旋回後に球の勢いが弱められると、球の自重によってクルーン34の中央部へ導かれる。球はほぼ1/3の確率に従ってVゾーン35又は通常口36,37のいずれかに誘導され、Vゾーン35に球が誘導された場合に大当たりが発生する。このため、遊技者は、Vゾーン35へ球が入賞するのを見守りつつほぼ1/3の確率で大当たりが発生する運任せの遊技を行うことができる。
【0037】
第2の経路は、クルーン34の外壁34aに沿って旋回中の球をクレーン41によって吊り上げて移送することにより第2のVゾーン42へ球を誘導する経路である。この経路について、図3及び図5を参照して説明する。変動入賞装置30内に入賞した球が、送出路33の傾斜に沿って加速してからクルーン34上へ誘導された後、遊技者は、球の勢いが弱められてクルーン34の中央部に球が導かれる前に遊技者の意図するタイミングでクレーン41を作動させる。このクレーン41の作動は、遊技者が上皿13の前面側に設けられる操作ボタン14(図1参照)を押下することにより開始される。
【0038】
操作ボタン14の操作前には、クレーン41の球吸着部材44は、図3に示すように、初期位置としてのクルーン34の外壁34aと2つの通常口36,37との間に配置され、下降時にクルーン34の外壁34aに沿って旋回中の球に当接可能となっている。遊技者が操作ボタン14を操作すると、まず、アーム上下揺動モータ58(図6参照)が駆動されて、アーム45が一定量下降揺動し、球吸着部材44が、クルーン34上を旋回中の球に当接する高さまで下降する。その下降時に球に当接した部分が永久磁石44aの露出部分(即ち、永久磁石44aの下面)であれば、旋回中の球が球吸着部材44に吸着され、球の経路が切り替えられる。
【0039】
ここで、球吸着部材44は、永久磁石44aの周囲が合成樹脂によって環状に形成された磁石カバー44bによって囲繞されている。このため、磁石カバー44bの外側から近付く球等は磁石カバー44bによって弾かれるので、球の吸着する部分が球吸着部材44の中央下部のみに限定される。よって、球を吸着する操作の難易度が高められて操作に対する緊張感(わくわく感)を増大することができる。
【0040】
球吸着部材44が下降した後には、アーム上下揺動モータ58が逆方向に駆動されてアーム45が一定量上昇揺動し、球吸着部材44は初期位置まで上昇する。更に、アーム旋回モータ57(図6参照)の駆動によってアーム45が一定量左旋回し、球吸着部材44は、突出部材42の上に永久磁石44aが位置するまで移動する(図5参照)。永久磁石44aに球が吸着されていた場合には、球は突出部材43に当接してVゾーン42の真上に留まる一方、永久磁石44aのみが水平に移動させられるので、永久磁石44aと球との吸着状態が解除されて球はVゾーン42へと誘導されて(落下して)大当たりが発生する。その後、アーム45は、アーム旋回モータ57(図6参照)の駆動によって右旋回し、球吸着部材44を初期位置に戻すことにより、クレーン41の一連の動作が終了する。
【0041】
このように、変動入賞装置30の入口から流入した球は、クルーン34によって通常口36,37とVゾーン35とのいずれか一方へほぼ1/3の確率に従って誘導されるので、Vゾーン35へ球が導かれることを運に任せて見守る遊技を遊技者が行っても、適度にVゾーン35へ球が導かれて大当たりを発生させることができる。
【0042】
また、遊技者は、操作ボタン14を操作してクレーン41を作動させることにより、Vゾーン35へ球が導かれるように球の経路を切り替えてVゾーン35へ球を誘導することができ、変動入賞装置30内の球に対して遊技者の技量を発揮することができる。このため、遊技者による操作ボタン14の操作によって変動入賞装置30内の球に変化を与えることができ、遊技盤5上の釘等の調整に基づくパチンコ機1の選択や、球の発射操作などの弾球遊技以外に遊技者の技量を発揮する機会を設けることができる。よって、操作ボタン14によって遊技者の技量を発揮する機会を増やすと共に遊技者が技量を発揮し得る遊技を弾球遊技以外に設けて多様にすることができ、しかも、遊技に不慣れな技量の低い遊技者に対しても略一定の確率に従って大当たりを発生させることができるので、あらゆる客層に適応したパチンコ機1を提供することができる。
【0043】
また、遊技者が操作ボタン14を操作した場合、その操作ボタン14を操作したタイミングで、クレーン41が作動する。ここで、液晶ディスプレイなどを使用したパチンコ機において、画像を使用したゲーム(いわゆるテレビゲーム)によって遊技価値の付与を決定する遊技を遊技者の操作に基づいて行わせることも考えられるが、遊技者には、パチンコ機側の制御によって意図的に大当たりの発生が決定されているという不信感をどうしても与えてしまう。これに対し、パチンコ機1によれば、遊技者が操作したタイミングで作動するクレーン41によって球を機械的にVゾーン35へ誘導するので、遊技者が不信感を持ち難く、技量を高めて自らの操作で大当たりを獲得する遊技を遊技者に積極的に行わせることができる。
【0044】
更に、球吸着部材44の下降時に、永久磁石44a以外の部分に球が当接した場合には、球は合成樹脂製の磁石カバー44bによって弾かれ、球の勢いが弱められてクルーン34の傾斜に沿って中央部側へと誘導される。このとき、図3に示すように、球の経路の切り替えが行われる球吸着部材44の配置位置には、大当たり抽選の落選となる通常口36,37の方が、大当たりとなるVゾーン35より近接して配置されているので、球は、通常口36,37に誘導され易い。また、通常口36,37とVゾーン35との間には、突起38が設けられているので、球は、より通常口36,37に誘導され易くなっている。このため、遊技者は、球の経路の切り替えに失敗したときには自らの操作ミスによってVゾーン35への球の誘導を断絶させるリスクを背負うこととなる。よって、操作ボタン14を操作してクレーン41を作動させるか否かの決定時に遊技者が感じる緊張感を高めることができ、操作ボタン14を操作した場合における遊技への参加意識を増大することができる。
【0045】
なお、通常口36,37とVゾーン35との間に必ずしも突起38を設けることにより、経路の切り替えに失敗した場合に通常口36,37へ球が誘導され易くする必要はない。例えば、突起38が設けられた位置に、Vゾーン35側が高く、通常口36,37側が低い段差を設けて通常口36,37へ球が誘導され易いようにしても良い。
【0046】
次に、図6を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。図6は、パチンコ機1の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機1の主制御基板Cには、演算装置である1チップマイコンとしてのMPU51が搭載されている。このMPU51には、MPU51により実行される各種プログラムや固定値データを記憶したROM52と、そのROM52内に記憶される制御プログラムの実行に当たって各種データ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM53と、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。図7に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM52内に記憶されている。
【0047】
RAM53には大当たりフラグ53aが設けられている。大当たりフラグ53aは、大当たりが発生して特別遊技状態中であることを示すフラグである。この大当たりフラグ53aは、変動表示装置30に入賞した球がVゾーン35,42に入り、Vゾーン35,42の中に設けられる特別入賞スイッチ61によって検出された場合にオンされる(図7、S6参照)。また、大当たりフラグ53aは、大当たり処理(図7、S2参照)の中で、特別遊技状態を終了するときにオフされる。即ち、特別遊技状態は、上述したように開閉部材31が所定時間(18回の開閉動作が行われるまで、又は、導入球検出スイッチ63が10個の球の入賞を検出するまで)繰り返して開閉動作を行っている状態であり、その所定時間中に変動表示装置30内に入賞した球がVゾーン35,42に入らなかった場合に、大当たりフラグ43aはオフされる。また、特別遊技状態中にVゾーン35,42へ球が入って継続権が成立した回数が15回に達して、16回(ラウンド)の所定時間が終了すると、大当たりフラグ43aはオフされる。
【0048】
かかるROM52およびRAM53を内蔵したMPU51は入出力ポート54と接続されており、入出力ポート54は、払出用モータ55によって賞球や貸し球の払出制御を行う払出制御基板Hと、前記したクレーン41のアーム45の作動を制御するアーム制御基板Aと、始動口スイッチ59と、通常入賞スイッチ60と、特別入賞スイッチ61と、ソレノイド62と、導入球検出スイッチ63と音声ランプ制御基板Lと、その他入出力装置66とにそれぞれ接続されている。主制御基板Cに接続される払出制御基板Hや音声ランプ制御基板L等は、主制御基板Cから送信される制御用コマンドに基づいて各基板毎に接続された部品の制御を行う。
【0049】
アーム制御基板Aは、演算装置である1チップマイコンとしてのMPUが設けられ、アーム制御基板AのMPUには、MPUにより実行される各種プログラムや固定値データを記憶したROMと、そのROM内に記憶される制御プログラムの実行に当たって各種データ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAMと、割込回路やタイマ回路、データ送受信回路などの各種回路が内蔵されている。アーム制御基板AのROMには、制御プログラムとしての図8に示すフローチャートのプログラムが記憶されている。このアーム制御基板Aは、アーム作動スイッチ56がオンした場合に、予め定めた順序に従ってクレーン41のアーム45を作動させるために、アーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58の駆動を制御する。なお、アーム制御基板Aは、必ずしも設ける必要はなく、アーム作動スイッチ56とアーム旋回モータ57とアーム上下揺動モータ58とを主制御基板Cに接続し、主制御基板Cの制御によってアーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58を駆動させても良い。また、リレー回路やカウンタを組み合わせた電気回路を使用してアーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58を駆動させても良い。
【0050】
始動口スイッチ59は始動入賞口10に入賞した球を検出するためのスイッチであり、始動入賞口10の近傍に設けられている。始動口スイッチ59で球が検出されると払出制御基板Hにより払出用モータ55が駆動され5個の賞球が払い出される。また、始動口スイッチ59で球が検出された場合には、主制御基板Cによりソレノイド62が駆動され開閉部材31が所定回数開閉動作を行う。
【0051】
通常入賞スイッチ60は、変動入賞装置30内に入賞した球が通常口36,37に入ったことを検出するためのスイッチであり、通常口36,37の近傍に設けられている。通常入賞スイッチ60で球が検出されると、払出制御基板Hにより払出用モータ55が駆動され15個の賞球が払い出される。
【0052】
特別入賞スイッチ61は、変動入賞装置30内に入賞した球がVゾーン35,42に入ったことを検出するためのスイッチであり、Vゾーン35,42の近傍に設けられている。大当たりフラグ53aがオフであって特別遊技状態中でない場合に特別入賞スイッチ61がオンされ、Vゾーン35,42へ球が入ったことを主制御基板Cが検知すると、大当たりを発生させるために大当たりフラグ53aがオンされ(図7、S6参照)、特別遊技状態へと遊技状態が遷移する。大当たりフラグ53aがオンである特別遊技状態中に特別入賞スイッチ61がオンすると、主制御基板Cは、最高15回まで継続権を成立させて特別遊技状態を継続する。また、特別入賞スイッチ61で球が検出された場合には、払出制御基板Hにより払出用モータ55が駆動され15個の賞球が払い出される。
【0053】
ソレノイド62は、変動入賞装置30の開閉部材31を開閉駆動するために設けられた一般的な電磁ソレノイドである。球が始動入賞口10のいずれかに入賞して始動口スイッチ53が球を検出すると、主制御基板Cの制御によってソレノイド62は通電状態とされ、ソレノイド62に接続される開閉部材31の開閉駆動が行われる。
【0054】
導入球検出スイッチ63は、変動入賞装置30内に球が入賞したことを検出して主制御基板Cに認識させるためのスイッチであり、変動入賞装置30内の誘導路32に設けられている。音声ランプ制御基板Lは、主制御基板Cから出力される制御コマンドに基づいて、スピーカ64から出力する効果音の音声制御と各種ランプ65の点灯制御とを行う。
【0055】
次に、上記のように構成されたパチンコ機1で実行される各処理を、図7、及び図8の各フローチャートを参照して説明する。図7は主制御基板Cにおいて実行されるメイン処理のフローチャートである。このメイン処理は、主制御基板Cによって所定時間毎(例えば、2ms毎)に実行されるタイマ割込処理の1つである。
【0056】
メイン処理では、まず、大当たりフラグ53aがオンされているか否かを確認する(S1)。この大当たりフラグ53aがオンされている場合には(S1:Yes)、大当たりとなった後の特別遊技状態中であるので、大当たり処理(S2)を実行する。大当たり処理(S2)では、ソレノイド62の通電状態を切り替えて開閉部材31を所定回数繰り返して開閉したり、特別遊技状態の終了時に大当たりフラグ53aをオフする等の処理が行われる。S2の処理の後、払出制御基板Hへ賞球の払い出しを指示したり、音声ランプ制御基板Lへスピーカ64やランプ65の制御を行わせるためのコマンドを送信するなどの他の処理を実行し(S7)、メイン処理を終了する。
【0057】
一方、S1の処理において大当たりフラグ53aがオンされていない場合には(S1:No)、特別遊技状態以外の通常の遊技中であるので、始動口スイッチ59が球を検出したか否かを確認する(S3)。始動口スイッチ59が球を検出していれば(S3:Yes)、始動入賞口10へ球が入賞して開閉部材31を開閉させるタイミングであるので、ソレノイド62を駆動して開閉部材31を開閉する(S4)。一方、始動口スイッチ59が球を検出していない場合には(S3:No)、S4の処理をスキップして、処理をS5に移行する。
【0058】
S5の処理では、特別入賞スイッチ61が球を検出したか否かを確認する(S5)。特別入賞スイッチ61が球を検出していれば(S5:Yes)、変動入賞装置30内に入賞した球が2つのVゾーン35,42のいずれかに入賞して大当たりを発生させる必要があるので、大当たりフラグ53aをオンしてから(S6)、処理をS7へ移行する。S5の処理において特別入賞スイッチ61が球を検出していなければ(S5:No)、S6の処理をスキップして処理をS7へ移行する。
【0059】
図8はアーム制御基板Aにおいて実行されるアーム作動処理のフローチャートである。このアーム作動処理は、遊技者がパチンコ機1の前面に設けられる操作ボタン14を押下してアーム作動スイッチ56をオンさせた場合に、クレーン41を予め定めた順序に従って動作させるための処理である。
【0060】
このアーム作動処理では、まず、アーム作動スイッチ56が押下されたか否かを確認する(S8)。アーム作動スイッチ56が押下されていなければ(S8:No)、アーム作動スイッチ56が押下されるまでS8の処理を繰り返し、アーム作動スイッチ56が押下されるのを待機する。アーム作動スイッチ50が押下されると(S8:Yes)、アーム上下揺動モータ58を駆動してアーム45を一定量(予め定めた下端位置まで)下降揺動する(S9)。アーム45が一定量下降揺動すると、球を吸着する永久磁石44aが設けられた球吸着部材44は、クルーン34上を旋回中の球に当接する高さまで下降される。
【0061】
S9の処理後、1秒間ウェイトして球吸着部材44を静止した状態とする(S10)。この1秒間のウェイトによって、球が永久磁石44aに当接している場合に永久磁石44aに球を確実に吸着させることができる。また、S9の処理でウェイトする時間は、クルーン34上の球が1回転旋回するより長い時間に設定されている。下降時においては球吸着部材44に当接していなかった球は、球吸着部材44の外周を形成する合成樹脂製の磁石カバー44bに当接して通常口36,37へと誘導される。よって、球の経路の切り替えに失敗した場合に自らの操作ミスによってVゾーン35への球の誘導を断絶させるリスクを強めることができ、操作ボタン14を操作する遊技者の緊張感を一層高めることができる。
【0062】
S10の処理後、アーム上下揺動モータ58を駆動してアーム45を初期位置まで上昇揺動させる(S11)。その後、アーム旋回モータ57を駆動して球吸着解除位置までアーム45を左旋回させる(S12)。球吸着解除位置とは、球を落下させるための突出部材42の上に永久磁石44aが配置されるまでアーム45を左旋回させた位置である。S10の処理で球が永久磁石44aに吸着されていた場合には、S12の処理をしたときに永久磁石44aと球との吸着状態が解除され、球はVゾーン42へと誘導される。
【0063】
S13の処理では、アーム旋回モータ57を駆動してアーム45を初期位置まで右旋回させる(S13)。S13の処理を終えると、一連のクレーン41の動作が終了し、再度アーム作動スイッチ50が押下されたか否かを確認するS8の処理が繰り返して行われる(S8)。
【0064】
このように、遊技者によって操作ボタン14が押下されてアーム作動スイッチ56がオンした場合には、その押下したタイミングでクレーン41がS9からS13までの一連の動作を実行する。このため、遊技者は、クルーン34上を旋回する球に対して操作ボタン14を押下することにより、遊技者の意図するタイミングでクレーン41を作動させ、クレーン41によって球の経路を切り替えてVゾーン35へ球を誘導する遊技を行うことができる。
【0065】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できる。
【0066】
例えば、上記実施例では、クレーン41でクルーン34上を旋回する球を吊り上げてVゾーン42へ球を誘導するように構成しているが、必ずしも球を吊り上げてVゾーン42へ誘導する必要はない。例えば、クルーン34の下側からモータで上下動する突起を設け、このモータを遊技者の操作によってオンするスイッチに連動させて、突起をクルーン34の上面に突出させるように構成しても良い。クルーン34上を旋回する球を突起で押して球の経路を切り替えることができる。突起が突出して球が押される側にVゾーンを設ければ、Vゾーンへ球を誘導することができる。
【0067】
また、上記実施例では、クレーン41のアーム45を上下に揺動させると共に左右に旋回させて球をVゾーン42へ誘導するように構成したが、必ずしもアーム45を揺動及び旋回させる必要はない。例えば、アーム45を変動入賞装置30の上下方向及び前後方向(図3の紙面上下方向)に直進移動するように、ボールねじとモータとを使用する等して構成しても良い。
【0068】
更に、上記実施例では、操作ボタン14を上皿16の左側端部に設けたが、操作ボタン14の配置位置は、これに限らず、例えば、操作ハンドル16に一体化させて操作ボタン14を配置しても良い。パチンコ機1を操作する遊技者は、常に操作ハンドル16を把持し続けるので、遊技者には、操作ハンドル16を把持した手で操作ボタン14を簡易に操作させることができる。
【0069】
また、上記実施例では、遊技者によって押しボタン式の操作ボタン14を操作させることによりクレーン41を作動させたが、遊技者によってクレーン41を作動させるために操作させる装置はこれに限らず、例えば、棒状の操作棒を有し、上下左右に操作することにより各操作の方向に沿って異なる信号を主制御基板に入力可能な操作装置としても良い。アーム45の可動時に駆動されるアーム旋回モータ57及びアーム上下揺動モータ58の駆動方向と、操作装置に対する遊技者の操作方向とを関連づけることにより、遊技者には、アーム45を上下左右に任意に操作する遊技性を付与することができ、遊技者自身が大当たりを引き当てる遊技性をより強調することができる。なお、操作装置としては、遊技者の操作に応じて信号を出力又は停止したり信号レベルを変化させるものや位置を変化させるもの等が例示されるが、要は操作に応じて電気的に動作したり機械的な変位をするものであれば良い。
【0070】
更に、上記実施例では、クレーン41の作動中(図8に示すS9からS13の処理中)でなければ、遊技状態にかかわらず遊技者の操作によってクレーン41を作動可能に構成したが、これに限らず、遊技者によってクレーン41を作動可能な期間を制限しても良い。例えば、上述した導入球検出スイッチ57(図6参照)が球の通過を検出した後に所定時間(例えば、球の通過を検出した後5秒間)経過するまで、或いは、開閉部材31が開閉動作した後に所定時間(例えば、10秒間)経過するまでの期間を、遊技者によってクレーン41を作動可能な期間としても良い。クレーン41を作動可能な期間を、遊技領域8に打ち込まれた球が所定位置に流入した後の所定時間とすることによって、遊技者にクレーン41を作動させるために必然的に球を発射させることができ、パチンコ機1の稼働率を上昇させることができる。また、遊技者がクレーン41を繰り返して作動させると、クレーン41の操作に慣れてしまって過度に大当たりが発生してしまう危険性があるが、クレーン41を作動可能な期間を制限することによってクレーン41の作動回数を低減させ、遊技者がクレーン41の操作に過度に慣れることを効果的に防止することができる。
【0071】
本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される)として実施しても良い。また、大当たりが発生した後に、所定の領域に球を入賞させることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、いわゆるパチンコ機とスロットマシンが融合した遊技機などの各種遊技機として実施するようにしてもよい。
【0072】
各種遊技機として本発明を実施する場合には、変動入賞装置30と、遊技者によって操作される操作スイッチとを遊技機に設ける。例えば、変動図柄を表示する表示装置の上部変動入賞装置30を設けると共に操作レバー近傍に操作スイッチを設ける。表示装置に所定図柄(例えば、同一の3つの図柄の組み合わせ)が表示されて停止した場合に変動入賞装置30内のクルーン31に向けて球が流入されるように構成し、遊技者には、所定図柄で停止した後、クルーン31を旋回する球が通常口36,37とVゾーン35とのいずれか一方にほぼ1/3の確率に従って誘導されるのを見守るか、或いは、遊技者自信がクレーン41を操作してVゾーン42に球を誘導することに挑戦するかを選択させても良い。この場合には、球がVゾーン35,42に入った場合と通常口36,37に入った場合とでその後に遷移する遊技状態を異ならせたり、球が入った時点で遊技者に付与される遊技価値(例えば、コインの数)を異ならせて付与しても良い。また、上記実施例においては、いわゆる第2種のパチンコ機1として使用するために変動入賞装置30に開閉部材31を設けたが、必ずしも変動入賞装置30に開閉部材31を設ける必要はなく、変動入賞装置30から開閉部材31を取り外した入賞装置とし、釘や風車等の配置によって稀に(例えば、250球に1球の割合で)球が入賞装置内に流入するように構成しても良い。
【0073】
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定される周知のものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例としてあげられる。
【0074】
また、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。
【0075】
以下に変形例を示す。請求項1記載の遊技機において、前記第2領域は、前記第2誘導手段によって遊技球の経路が切り替えられる位置に配置された遊技球が前記第1領域より誘導され易い位置に配設されていることを特徴とする遊技機1。遊技球の経路が切り替えられる位置に配置された遊技球は、第1領域より遊技球が誘導され易い位置に配設される第2領域へと導かれるので、作動手段によって第2誘導手段が作動させられた場合に遊技球の経路の切り替えに失敗すると、遊技球は第2領域へと導かれやすい。よって、遊技者は、遊技球の経路の切り替えに失敗したときには自らの操作ミスによって、有利な遊技価値を付与する第1領域への遊技球の誘導を断絶させるリスクを背負うこととなり、作動手段を作動させるか否かを自らが決定するときの緊張感を高めることができる。
【0076】
なお、第2誘導手段によって遊技球の経路が切り替えられる位置に配置された遊技球とは、第2誘導手段によって遊技球の経路が切り替えられる位置に静止して配置された状態の遊技球を意味しており、例えば、内側に向けて下降傾斜する円錐状に形成された円周上の所定位置で遊技球が中心に向けて流下する状態や、両側に下降傾斜して形成された頂上を連続して形成した経路の所定位置で遊技球がいずれか一方側に流下する状態などが例示される。
【0077】
遊技機1において、前記第1誘導手段は、その外周縁に沿って遊技球を旋回可能に中央部側が窪んで形成されると共に、その中央部側に前記第1領域と前記第2領域とを形成する複数の入球口が穿設された球旋回部材を備え、その球旋回部材に穿設された前記第2領域を形成する少なくとも1の入球口は、前記旋回部材に穿設された前記第1領域を形成する入球口より、前記第2誘導手段によって遊技球の経路が切り替えられる位置に近接して穿設されていることを特徴とする遊技機2。遊技機2によれば、球旋回部材に穿設される第2領域を形成する入球口は、第1領域を形成する入球口より、第2誘導手段によって遊技球の経路が切り替えられる位置に近接して穿設されている。よって、遊技者が第2誘導手段を作動させた場合に遊技球の経路の切り替えに失敗すると、遊技球が第2領域へと導かれやすくなり、遊技者による作動手段を作動させるか否かの決定時における緊張感を高めることができる。なお、遊技機1における第1領域と第2領域として、両側に向けて下降傾斜して形成される経路の頂上を連続して形成した遊技球の経路の終端に第1領域を形成し、その遊技球の経路の両側を第2領域として形成しても良い。
【0078】
請求項1記載の遊技機または遊技機1若しくは2において、前記第2誘導手段は、所定期間中に作動した場合には前記第1誘導手段によって誘導される遊技球に接触して遊技球の経路を切り替えることにより前記第1領域へ遊技球を誘導し、前記所定期間の前後の一定期間であって前記所定期間に連続する失敗期間中に作動した場合には前記第1誘導手段によって誘導される遊技球に接触して前記第2領域へ遊技球を誘導するものであることを特徴とする遊技機3。
【0079】
遊技機3によれば、第1誘導手段によって遊技球が誘導されている場合にその遊技球に対して所定期間中に第2誘導手段が作動すると、遊技球の経路が切り替えられて、遊技球は第1領域へ誘導される。一方、遊技者が所定期間を狙って第2誘導手段が作動するように作動手段を操作しても、所定期間の前後の一定期間であって所定期間に連続する失敗期間中に第2誘導手段が作動すると、第1誘導手段によって誘導されていた遊技球は第2領域に誘導される。このため、遊技者が第2誘導手段を作動させる場合に、遊技者の操作ミスによって所定の切り替え期間からずれて第2誘導手段を作動させてしまうと、切り替え期間に連続する失敗期間中の作動となり易く、遊技球が第2領域に誘導され易い。よって、遊技者が作動手段を作動させるか否かを決定する時の緊張感を高めることができる。
【0080】
なお、遊技機3における所定期間としては、上記実施例において、第2誘導手段の一部を構成する球吸着部材44が下降した場合に第1誘導手段の一部を構成するクルーン34上を旋回中の遊技球に永久磁石44aの下面が当接する期間が該当し、失敗期間としては、球吸着部材44が下降した場合にクルーン34上を旋回中の遊技球に磁石カバー44bが当接する期間が該当する。
【0081】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から3のいずれかにおいて、前記第2誘導手段は、磁石で形成されて遊技球に吸着する吸着部とその吸着部の周囲を囲繞する環状の合成樹脂で形成された外周部とを有し前記第1誘導手段の上方で上下方向に駆動される球吸着部材を備え、前記第1誘導手段によって誘導される遊技球を前記球吸着部材の吸着部に吸着して上方へ吊り上げることにより遊技球の経路を切り替えて前記第1領域へ遊技球を誘導するものであることを特徴とする遊技機4。遊技機4によれば、球吸着部材は、磁石で形成されて遊技球を吸着する吸着部を有し、第1誘導手段の上方で上下方向に駆動されるものであるので、第1誘導手段を誘導される遊技球を球吸着部材の吸着部に吸着して上方へ吊り上げることにより遊技球の経路を切り替えて第1領域へ遊技球を誘導することができる。また、遊技球を吸着する吸着部の周囲には、環状の合成樹脂で形成された外周部が設けられているので、吸着部によって遊技球が吸着される部位は球吸着部材の中央部に限定される。このため、遊技者が作動手段を介して第2誘導手段を作動させて球吸着部材を上下方向に駆動しても外周部に当接した遊技球は吸着部に吸着されず、吸着部が遊技球に当接した場合に限定して遊技球の経路を切り替えることができる。よって、第2誘導手段を作動させる場合における遊技球の切り替えに対する難易度を高めて、作動手段を操作する遊技者の緊張感を一層高めることができる。
【0082】
遊技機4において、前記球吸着部材に設けられた吸着部は、永久磁石で形成されていることを特徴とする遊技機5。吸着部が電磁石で構成される場合には、吸着部にコイルを内蔵すると共に、そのコイルの配線や、コイルの通電状態を切り替えることにより励磁状態を変化させる制御も必要となり、遊技機全体としてのコストが増加する。遊技機5によれば、球吸着部材に設けられた吸着部が永久磁石で構成されているので、特にコイルなどを設ける必要がなく、部品点数を低減すると共に制御を簡略化して低コストで球吸着部材を形成することができる。
【0083】
遊技機5において、前記入賞装置は、前記第2誘導手段によって前記球吸着部材が移動する場合にその球吸着部材に吸着された遊技球の移動軌跡上に突出して形成される落下部材を備え、前記第2誘導手段は、前記吸着部に吸着された遊技球を前記落下部材に当接させることにより前記吸着部に吸着された遊技球を取り外すものであることを特徴とする遊技機6。吸着部を永久磁石で構成する場合には、球吸着部材の構成は簡略化されて部品コストが低下するものの、第1領域への遊技球の誘導時には、吸着部に吸着された遊技球の吸着を解除する必要がある。遊技機6によれば、入賞装置には、第2誘導手段によって球吸着部材が移動する場合にその球吸着部材に吸着された遊技球の移動軌跡上に突出して形成される落下部材が設けられているので、第1領域へと遊技球を誘導する場合に、吸着部に吸着された遊技球を落下部材に当接させて遊技球の吸着状態を簡易な構造で解除することができる。
【0084】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機7。中でも、パチンコ機の基本構成として操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技球を所定の遊技領域へ発射し、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0085】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機8。中でも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
【0086】
請求項1記載の遊技機または遊技機1から6のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機9。中でも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として遊技球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるパチンコ機の正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面図である。
【図3】図2の矢印III方向から変動入賞装置を断面視して示した図である。
【図4】変動入賞装置の部分斜視図である。
【図5】図2のV−V線における断面図である。
【図6】パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。
【図7】主制御基板で実行されるメイン処理のフローチャートである。
【図8】アーム制御基板で実行されるアーム作動処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1      パチンコ機(遊技機)
14     操作ボタン(作動手段)
30     変動入賞装置(入賞装置)
31a    入口
32     誘導路(第1誘導手段の一部)
33     送出路(第1誘導手段の一部)
34     クルーン(第1誘導手段の一部)
35,42  Vゾーン(第1領域)
36,37  通常口(第2領域)
41     クレーン(第2誘導手段)

Claims (1)

  1. 入口とその入口から流入した遊技球が選択的に導かれる第1領域と第2領域とを有する入賞装置を備え、その入賞装置の入口から流入した遊技球が前記第1領域に導かれた場合には、その遊技球が前記第2領域に導かれる場合に比べて遊技者に有利な所定の遊技価値を付与する遊技機において、
    前記入賞装置は、前記入口から流入した遊技球を前記第1領域と第2領域とのいずれか一方へ略一定の確率に従わせて誘導する第1誘導手段と、
    その第1誘導手段によって誘導される遊技球の経路を切り替えて前記第1領域へ遊技球を誘導する第2誘導手段とを備え、
    遊技者の操作によって前記第2誘導手段を作動させる作動手段を備えていることを特徴とする遊技機。
JP2002284542A 2002-09-27 2002-09-27 遊技機 Expired - Fee Related JP4385581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284542A JP4385581B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002284542A JP4385581B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 遊技機

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004113666A true JP2004113666A (ja) 2004-04-15
JP2004113666A5 JP2004113666A5 (ja) 2005-11-10
JP4385581B2 JP4385581B2 (ja) 2009-12-16

Family

ID=32278057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002284542A Expired - Fee Related JP4385581B2 (ja) 2002-09-27 2002-09-27 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4385581B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348853A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006061267A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Takeya Co Ltd 遊技機
JP2006141788A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141787A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141783A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141785A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006325792A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Samii Kk 弾球遊技機
JP2007282943A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2008132263A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2008142451A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Olympia:Kk 揺動体を用いた役物
JP2008142450A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Olympia:Kk 揺動体を用いた役物
JP2008188128A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Samii Kk 遊技機
JP2008237829A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Olympia:Kk 遊技機
JP2009011642A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の入賞球抽選装置
JP2009011551A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の貯留装置
JP2009011700A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の役物
JP2009082369A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Sansei R & D:Kk 弾球遊技機
JP2009254480A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Adachi Light Co Ltd 遊技機用振り分け装置
JP2010046400A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP2010104513A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2011024724A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sega Corp ゲーム装置
US10814218B2 (en) * 2019-03-27 2020-10-27 Paokai Electronic Enterprise Co., Ltd. Control method of claw machine

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005348853A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP4622324B2 (ja) * 2004-06-09 2011-02-02 株式会社三洋物産 遊技機
JP2006061267A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Takeya Co Ltd 遊技機
JP4603338B2 (ja) * 2004-11-22 2010-12-22 株式会社平和 遊技機
JP2006141788A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141787A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141783A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006141785A (ja) * 2004-11-22 2006-06-08 Heiwa Corp 遊技機
JP2006325792A (ja) * 2005-05-25 2006-12-07 Samii Kk 弾球遊技機
JP2007282943A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP4562683B2 (ja) * 2006-04-19 2010-10-13 株式会社藤商事 遊技機
JP2008132263A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Taiyo Elec Co Ltd 遊技機
JP2008142450A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Olympia:Kk 揺動体を用いた役物
JP2008142451A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Olympia:Kk 揺動体を用いた役物
JP2008188128A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Samii Kk 遊技機
JP2008237829A (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Olympia:Kk 遊技機
JP2009011551A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の貯留装置
JP4682172B2 (ja) * 2007-07-04 2011-05-11 株式会社オリンピア 遊技機の入賞球抽選装置および遊技機
JP2009011642A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の入賞球抽選装置
JP4747136B2 (ja) * 2007-07-06 2011-08-17 株式会社オリンピア 遊技機および遊技機の入賞抽選装置
JP2009011700A (ja) * 2007-07-09 2009-01-22 Olympia:Kk 遊技機の役物
JP2009082369A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Sansei R & D:Kk 弾球遊技機
JP4644237B2 (ja) * 2007-09-28 2011-03-02 株式会社サンセイアールアンドディ 弾球遊技機
JP2009254480A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Adachi Light Co Ltd 遊技機用振り分け装置
JP2010046400A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Sansei R&D:Kk 弾球遊技機
JP4682233B2 (ja) * 2008-08-25 2011-05-11 株式会社サンセイアールアンドディ 弾球遊技機
JP2010104513A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2011024724A (ja) * 2009-07-23 2011-02-10 Sega Corp ゲーム装置
US10814218B2 (en) * 2019-03-27 2020-10-27 Paokai Electronic Enterprise Co., Ltd. Control method of claw machine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4385581B2 (ja) 2009-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4385581B2 (ja) 遊技機
JPH11319213A (ja) パチンコ遊技機
JP2004033600A (ja) 遊技機
JP5176030B2 (ja) 弾球遊技機
JP2002085664A (ja) 遊技球入賞装置
JP2008068138A (ja) パチンコゲーム機
JP2005304894A (ja) 遊技機
JP2008119273A (ja) 遊技機
JP2008183045A (ja) 遊技機
JP2002052192A (ja) パチンコ遊技機
JP2003230671A (ja) 弾球遊技機
JP2008119328A (ja) 遊技機
JP4120472B2 (ja) 遊技機
JP2002210113A (ja) 弾球遊技機
JP2008183046A (ja) 遊技機
JP2007260424A (ja) 遊技機
JP4253730B2 (ja) パチンコ機
JP2004242870A (ja) 弾球遊技機
JP4993108B2 (ja) 遊技機
JP3811034B2 (ja) 遊技機
JP2869393B2 (ja) 弾球遊技機
JP2000197745A (ja) パチンコ遊技機
JP3262845B2 (ja) 弾球遊技機
JP2003117166A (ja) 遊技機、プログラム、記録媒体
JP2001079173A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050926

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090223

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090908

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4385581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151009

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees