JP2004110889A - 光記録媒体用原盤の製造方法及び光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体用原盤の製造方法及び光記録媒体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチレベル光記録媒体の基板に種々の大きさを有する良好なピットを形成可能な光記録媒体用原盤の製造方法を提供する。
【解決手段】レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によってフォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、レーザビームの露光パワーに応じて、第1のピットが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2のピットが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の割り当てを決定する。これにより、同じ種類のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率のばらつきが抑制されるとともに、広いダイナミックレンジを確保することが可能となるので、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【選択図】     図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光記録媒体用原盤の製造方法に関し、特に、一つの仮想記録セルに2ビット以上のデータを記録可能なマルチレベル光記録媒体の作製に用いる原盤の製造方法に関する。また、本発明は光記録媒体の製造方法に関し、特に、マルチレベル光記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルデータを記録するための記録媒体として、CDやDVDに代表される光記録媒体が広く利用されている。これらの光記録媒体は、CD−ROMやDVD−ROMのようにデータの追記や書き換えができないタイプの光記録媒体(ROM型光記録媒体)と、CD−RやDVD−Rのようにデータの追記はできるがデータの書き換えができないタイプの光記録媒体(追記型光記録媒体)と、CD−RWやDVD−RWのようにデータの書き換えが可能なタイプの光記録媒体(書き換え型光記録媒体)とに大別することができる。これらの光記録媒体では、上記いずれのタイプにおいても、記録すべきデータをトラックに沿ったピット及びブランクの長さに変調するという方式が用いられている。
【0003】
しかしながら、近年、光記録媒体に対するいっそうの高密度記録が求められており、これを実現する手法として、いわゆる「マルチレベル記録方式」が提案されている。マルチレベル記録方式は、上述した従来の記録方式とは異なり、互いに異なる意味を持つ複数のピットのうちの一つを所定の大きさを有する1の仮想記録セルに割り当てる方式であり、データの読み出しに際しては、再生パワーに設定されたレーザビームがマルチレベル光記録媒体のトラックに沿って照射され、その反射光量を検出することにより、各仮想記録セルに割り当てられたピットの種類が判別される。
【0004】
したがって、このようなマルチレベル記録方式によるROM型光記録媒体(ROM型マルチレベル光記録媒体)を作製するためには、所定の大きさを有する各仮想記録セルに種々の大きさを有するピットを割り当て、これによって、各仮想記録セル毎の光反射率を多段階に制御する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ROM型マルチレベル光記録媒体においては、通常のCD−ROMやDVD−ROMとは異なり、種々の大きさを有するピットを形成することにより各仮想記録セル毎の光反射率を多段階に制御する必要があることから、通常のCD−ROMやDVD−ROMと同様の製造方法によっては各仮想記録セル毎の光反射率を多段階に制御することは困難である。このような問題は、光記録媒体の基板にピットを形成するための光記録媒体用原盤(スタンパ)の製造条件が、通常のCD−ROMやDVD−ROM用の光記録媒体用原盤の製造条件と大きく異なる点に主に起因しているものと考えられる。
【0006】
したがって、本発明の目的は、マルチレベル光記録媒体の基板に種々の大きさを有する良好なピットを形成可能な光記録媒体用原盤の製造方法を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、良好なピットを有するマルチレベル光記録媒体の製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面による光記録媒体用原盤の製造方法は、ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記レーザビームの露光パワーに応じて、第1のピットが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2のピットが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、レーザビームの露光パワーに応じて、相対的な光反射率が最も高い仮想記録セル及び/又は相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定していることから、同じ種類のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率のばらつきが抑制されるとともに、広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。これにより、良好な再生信号を得ることが可能となる。
【0010】
ここで、前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合における前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Lとし、前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Hとした場合、
Ra’L<Ra’H
を満たすように、前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することが好ましい。
【0011】
また、前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合における前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Lとし、前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Hとした場合、
Rh’L<Rh’H
を満たすように、前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することもまた好ましい。
【0012】
また、ピットが形成されていない仮想記録セルの相対的な光反射率と前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率との差をAとし、前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率と飽和状態である仮想記録セルの相対的な光反射率との差をBとした場合、前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合には
A>B
に設定し、
前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合には
A<B
に設定することもまた好ましい。
【0013】
これらによれば、フォトレジスト原盤を露光するために照射するレーザビームの照射量に応じた、仮想記録セルの相対的な光反射率の変化が緩慢な領域を効果的に排除しつつ、レーザビームの照射量に応じて仮想記録セルの相対的な光反射率が直線的に変化する領域を広く利用することが可能となるので、仮想記録セルの相対的な光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0014】
本発明の他の側面による光記録媒体用原盤の製造方法は、ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記露光する工程において、第1の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅と、前記第1の線速度よりも高い第2の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅とを実質的に同一に設定することを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、異なる2つの線速度での露光において、レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を実質的に同一に設定していることから、フォトレジスト原盤のカッティング時における制御を簡素化することが可能となる。
【0016】
ここで、前記仮想記録セルの長さをL、前記第1の線速度をV1、前記第2の線速度をV2、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
Ts≦L/V1
が満たされていることが好ましく、
Ts≦L/V2
が満たされていることがより好ましい。これによれば、異なる2つの線速度で記録されたデータの信号特性についても、実質的に同一とすることが可能となる。
【0017】
本発明のさらに他の側面による光記録媒体用原盤の製造方法は、ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記仮想記録セルの長さをL、前記露光する工程における前記レーザビームの線速度をV、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
Ts≦L/V
が満たされる範囲において、前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を一定に設定することを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、上記関係式が満たされる範囲内においてレーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を実質的に同一に設定していることから、フォトレジスト原盤のカッティング時における制御を簡素化することが可能となるとともに、最終的に作製されるマルチレベル光記録媒体より得られる信号特性についても、カッティング線速度に関わらず実質的に同一とすることが可能となる。
【0019】
本発明の一側面による光記録媒体の製造方法は、基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記レーザビームの露光パワーに応じて、第1のピットが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2のピットが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の他の側面による光記録媒体の製造方法は、基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記露光する工程において、第1の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅と、前記第1の線速度よりも高い第2の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅とを実質的に同一に設定することを特徴とする。
【0021】
また、本発明のさらに他の側面による光記録媒体の製造方法は、基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記仮想記録セルの長さをL、前記露光する工程における前記レーザビームの線速度をV、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
Ts≦L/V
が満たされる範囲において、前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を一定に設定することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0023】
図1は、マルチレベル光記録媒体1(以下、「光記録媒体1」ともいう)の外観を示す切り欠き斜視図及びその一部を拡大した斜視図である。
【0024】
光記録媒体1は、CD−ROM型のマルチレベル光記録媒体であって、図1に示すように、光透過性基板11と、光透過性基板11上に設けられた反射層22及び保護層23とを備えて構成されている。光透過性基板11は、透明な樹脂を基材として円盤状に形成されている。光透過性基板11の一方の面(図1における下面)はレーザビームが入射する光入射面を構成し、他方の面(図1における上面)には、その中心部近傍から外縁部に向けて、種々の大きさを有する複数のピットPa〜Ph(以下、区別しないときには「ピットP」ともいう)が螺旋状に形成されている。詳細については後述するが、これらピットPはそれぞれ1つの仮想記録セルSに割り当てられており、その大きさによって、対応する仮想記録セルSの光透過率が変化する。反射層22は、光記録媒体1に記録されたデータの再生時に光透過性基板11を通過したレーザビームを反射するための薄膜層であって、金や銀、アルミニウムなどの金属を主原料として光透過性基板11の上に例えばスパッタリングによって形成されている。保護層23は、反射層22を保護する層であって、反射層22の表面外面を覆うように形成されている。光透過性基板11は、約1.2mmの厚みを有している。
【0025】
次に、光記録媒体1のデータ保持原理について、図面を参照して説明する。
【0026】
光記録媒体1の光透過性基板11上には、図1に示すように、その回転方向(円周方向)に沿って多数のピットPが形成されており、各ピットPが形成された領域は、1つの記録単位である仮想記録セルS,S・・となる。
【0027】
図2は、光透過性基板11上に形成されたピットPa〜Phと、これらが割り当てられた仮想記録セルSの光反射率との関係を示す図である。図2に示すように、仮想記録セルSのピット列に沿った方向の長さLは、集光ビーム径(ビームウエストの直径)Dよりも若干長く規定されている。尚、各仮想記録セルSは、あくまで光再生装置(ドライブ)側において想定される仮想的なセルであり、図2に示すように各仮想記録セルSの境界を画定する区画が光記録媒体1内に存在する訳ではない。
【0028】
図2に示すように、割り当てられたピットPの形状が小さいほど、仮想記録セルSの光反射率は大きくなる。このため、最も小さなピットPaが割り当てられた仮想記録セルSが最も大きい光反射率の特性を有し、以降、ピットPb〜Pgが割り当てられた仮想記録セルSの順に光反射率が低下し、最も大きなピットPhが割り当てられた仮想記録セルSが最小光反射率の特性を有する。したがって、データの再生時においてレーザビームを光入射面側から照射すれば、得られる反射光の光量はピットPの大きさによって8段階となることから、これに基づきデータを再生することが可能となる。
【0029】
次に、図1に示す光記録媒体1の製造方法について説明する。
【0030】
まず、光透過性基板11を作製するための光記録媒体用原盤(スタンパ)の製造方法について説明する。
【0031】
図3は、本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体用原盤の製造方法に用いるカッティングマシン100を示す概略構成図である。
【0032】
図3に示すカッティングマシン100は、レーザビーム101を発生するレーザ発生装置102と、EOM(Electro Optic Modulator:電気光学効果を用いた変調器)103と、ビームスプリッタ104,106と、光変調ユニット105と、光学ヘッド107と、ターンテーブル108とを備えている。ターンテーブル108にはフォトレジスト原盤110が載置される。フォトレジスト原盤110は、ガラス基板110a及びこの上に積層された感光性材料層110bからなる円盤状の原盤であり、光記録媒体用原盤を作製するための型として用いられる。また、図3に示すように、光変調ユニット105は、レンズ105a、光変調器105b及びレンズ105cからなり、光学ヘッド107は、ミラー107a及びレンズ107bからなる。
【0033】
このような構成を有するカッティングマシン100は、レーザビーム101をフォトレジスト原盤110の感光性材料層110bに集光させることによってこれを露光し、これによってピットPに対応するパターンの潜像110cを形成するために用いられる。
【0034】
すなわち、形成すべきパターンの潜像110cに対応するパルス信号列105dを光変調ユニット105内の光変調器105bに入力しながら、フォトレジスト原盤110が載置されたターンテーブル108を回転させ、光学ヘッド107をフォトレジスト原盤110の半径方向に移動させることにより、パルス状のレーザビーム101がフォトレジスト原盤110に次々と照射され、ピットPに対応する多数の潜像110cが形成される。この時、レーザ発生装置102より出射されたレーザビーム101は、EOM103により露光に適した所定のパワーとされた後、ビームスプリッタ104、ビームスプリッタ106、ミラー107aにて反射して、レンズ107bによりフォトレジスト原盤110上に集光される。
【0035】
図4(a)〜(f)は、光記録媒体用原盤の製造工程を示す工程図である。上述のとおり、フォトレジスト原盤110はガラス基板110aと、ガラス基板110a上に形成された厚さ100〜150nmの感光性材料層110bとを有している(図4(a))。また図示を省略するが、ガラス基板110aと感光性材料層110bとの間には、接着性を高めるための接着層(プライマー)を有してもよい。
【0036】
次に、光変調器105bによって強度変調されたレーザビーム101を、レンズ107bによってフォトレジスト原盤110の感光性材料層110b上に集光させると、その照射部分が露光される(図4(b))。この場合、レーザビーム101の照射量に応じて、図4(b)に示すように露光領域の広さや深さが多段階に制御される。これにより、ピットPに対応する複数の潜像110cが形成される。その後、露光したフォトレジスト原盤110に水酸化ナトリウム溶液等の現像液をスプレーし、潜像110cに対応する凹パターン202を現像する(図4(c))。
【0037】
次に、現像した感光性材料層110b上に、無電解メッキや蒸着法によりニッケル等の金属薄膜203を形成する(図4(d))。さらに、金属薄膜203の表面を陰極とし、陽極をニッケル等として厚膜メッキを行い、厚さ約0.3μmの金属厚膜204を形成する(図4(e))。
【0038】
そして、金属薄膜203からレジスト面を剥離し、洗浄及び内外径加工を施すことにより、光記録媒体用原盤(スタンパ)205が完成する(図4(f))。これにより、光記録媒体用原盤205には、凹パターン202の転写パターンである複数の凸パターン206が形成されるので、以下に説明するように、この光記録媒体用原盤205を用いて射出成形法や2P法等によりパタ−ンの転写を行うことにより、多数の凹パターン(ピットP)を有する光透過性基板11を量産することができる。
【0039】
詳細については後述するが、凹パターン202及び凸パターン206の種類は、作製すべきマルチレベル光記録媒体に用いるピットの種類に基づき定められる。したがって、上述のように各仮想記録セルSにピットPa〜Phのいずれかを割り当てる場合にあっては、凹パターン202及び凸パターン206の種類は、ピットPaに対応するものからピットPhに対応するものまでの8種類となる。
【0040】
次に、このようにして作製された光記録媒体用原盤205を用いたマルチレベル光記録媒体1の製造方法について説明する。
【0041】
図5(a)乃至(c)は、マルチレベル光記録媒体1の製造工程を示す工程図である。
【0042】
まず、上述の方法により作製したスタンパ205を用い、射出成形法(インジェクション法)により厚さが約1.2mmの光透過性基板11を射出成形する。これにより、スタンパ205の表面の凸パターン206が転写された光透過性基板11が作製される(図5(a))。形成された凹部はピットPとなる。尚、光透過性基板11の材料としては、使用されるレーザビームの波長領域において光透過率が十分に高い材料であれば特に限定されないが、ポリカーボネートを用いることが好ましい。また、スタンパ205を用いた光透過性基板11の作製は、光硬化法(2P法)を用いても構わない。
【0043】
次に、光透過性基板11のピットPが形成されている側の表面に反射層22を形成する(図5(b))。反射層22の形成には、例えば反射層22の構成元素を含む化学種を用いた気相成長法を用いることができる。このような気相成長法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法等が挙げられる。
【0044】
次に、反射層22上に保護層23を形成する(図5(c))。保護層23は、例えば、粘度調整されたアクリル系又はエポキシ系の紫外線硬化性樹脂をスピンコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法等により皮膜させ、紫外線を照射して硬化する等の方法により形成することができる。以上により、マルチレベル光記録媒体1の製造が完了する。
【0045】
なお、上記マルチレベル光記録媒体1の製造方法は、上記製造方法に特に限定されるものではなく、公知の光記録媒体の製造に採用される製造技術を用いることができる。
【0046】
以上が、図1に示す光記録媒体1の基本的な製造方法である。
【0047】
次に、本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体用原盤205の製造方法について、特にフォトレジスト原盤110が有する感光性材料層110bの露光工程を中心に説明する。
【0048】
フォトレジスト原盤110が有する感光性材料層110bは、当然ながら、レーザビーム101の照射時間の増加に伴って露光による変質の度合いも増加する。したがって、感光性材料層110b上において1つの仮想記録セルSに対応する領域を「仮想記録セル対応領域S’」と定義した場合、ピットPa〜Phのいずれかに対応する潜像110cを各仮想記録セル対応領域S’に形成するためには、レーザビーム101の照射量を各仮想記録セル対応領域S’において多段階に制御する必要がある。
【0049】
図6は、フォトレジスト原盤110の感光性材料層110bにピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の波形を模式的に示す波形図である。図6に示すように、仮想記録セル対応領域S’にピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成する場合、照射されるレーザビーム101の波形は基底パワー(Pb)から露光パワー(Pw)までの振幅を持ったパルス波形とされる。この場合、露光パワー(Pw)とされる時間(パルス幅)はTa〜Thのいずれかに設定され、これによってピットPa〜Phに対応する潜像110cが任意の仮想記録セル対応領域S’に形成される。ここで、レーザビーム101の波形は、光変調器105bに入力されるパルス信号列105dの波形に対応している。
【0050】
尚、図6に示した例においては、対象となる仮想記録セル対応領域S’の開始位置にレーザビーム101が到達したタイミングにおいて、これを基底パワー(Pb)から露光パワー(Pw)に立ち上げているが、レーザビーム101を立ち上げるタイミングとしてはこれに限定されず、対象となる仮想記録セル対応領域S’の開始位置にレーザビーム101が到達したタイミングの前後に設定しても構わない。また、図6に示した例においては、形成すべき潜像110cの種類に関わらず、レーザビーム101を基底パワー(Pb)から露光パワー(Pw)に立ち上げるタイミングを固定しているが、形成すべき潜像110cの種類ごとに異なるタイミングでレーザビーム101を立ち上げても構わない。
【0051】
次に、レーザビーム101のパルス幅(Ta〜Th)と最終的に形成されるピットPの大きさとの関係について、レーザビーム101のパルス幅をTa及びThに設定した場合を例に説明する。
【0052】
図7及び図8は、レーザビーム101のパルス幅をTa及びThに設定した場合において、それぞれピットPa及びPhが形成される様子を模式的に示す図である。図7及び図8において、(a)は感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス波形を示し、(b)は露光により感光性材料層110bに潜像110cが形成された状態を示し、(c)は現像により感光性材料層110bに凹パターン202が形成された状態を示し、(d)は転写により光記録媒体用原盤205に凸パターン206が形成された状態を示し、(e)は転写により光透過性基板11にピットPが形成された状態を示している。
【0053】
まず、図7に示すように、最も小さいピットPaを形成する場合、感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス幅は最小幅であるTaに設定される(図7(a))。つまり、当該仮想記録セル対応領域S’に対する露光量は相対的に最小値に設定される。このため、感光性材料層110bに形成される潜像110cの大きさは相対的に最小となるので(図7(b))、現像により感光性材料層110bに形成される凹パターン202の大きさも相対的に最小となる(図7(c))。したがって、かかる凹パターン202が転写される光記録媒体用原盤205においては、相対的な大きさが最小である凸パターン206が形成され(図7(d))、さらにこれが転写される光透過性基板11においては、相対的な大きさが最小であるピットPaが形成される。
【0054】
上述のとおり、光記録媒体1において最も小さなピットPaが形成された仮想記録セルSは、再生時に照射されるレーザビームに対し最も高い光反射率特性を示す。このように、感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス幅を最小幅であるTaに設定することにより、最終的に、仮想記録セルSの光反射率が相対的に最高となるピットPaが形成することができる。
【0055】
一方、図8に示すように、最も大きいピットPhを形成する場合、感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス幅は最大幅であるThに設定される(図8(a))。つまり、当該仮想記録セル対応領域S’に対する露光量は相対的に最大値に設定される。このため、感光性材料層110bに形成される潜像110cの大きさは相対的に最大となるので(図8(b))、現像により感光性材料層110bに形成される凹パターン202の大きさも相対的に最大となる(図8(c))。したがって、かかる凹パターン202が転写される光記録媒体用原盤205においては、相対的な大きさが最大である凸パターン206が形成され(図8(d))、さらにこれが転写される光透過性基板11においては、相対的な大きさが最大であるピットPhが形成される。
【0056】
上述のとおり、光記録媒体1において最も大きなピットPhが形成された仮想記録セルSは、再生時に照射されるレーザビームに対し最も低い光反射率特性を示す。このように、感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス幅を最大幅であるThに設定することにより、最終的に、仮想記録セルSの光反射率が相対的に最低となるピットPhを形成することができる。
【0057】
図示しないが、ピットPaとピットPhとの間の大きさを持つピットPb〜Pgを形成する場合についても、レーザビーム101のパルス幅がこの順に大きく設定され(Tb〜Tg)、これにより光記録媒体用原盤205にはこの順に大きい凸パターン206が形成されることになるので、これが転写される光透過性基板11においては、この順に大きいピットPb〜Pgが形成されることになる。
【0058】
図9は、感光性材料層110bに対するレーザビーム101の照射時間と、これに対応するピットPが形成された仮想記録セルSの光反射率との関係を模式的に示すグラフである。
【0059】
上述のとおり、感光性材料層110bに対するレーザビーム101の照射時間が長くなると、すなわちレーザビーム101のパルス幅が広くなると、最終的に形成されるピットPは大きくなり、対応する仮想記録セルSの光反射率も低下する。したがって、図9に示すようにレーザビーム101の照射時間がTaである場合に対応するピットPaが形成された仮想記録セルSの光反射率(絶対値)をRaとし、レーザビーム101の照射時間がThである場合に対応するピットPhが形成された仮想記録セルSの光反射率(絶対値)をRhとした場合、仮想記録セルSの光反射率が光反射率Raと光反射率Rhとの間を略8等分した光反射率Ra,Rb,Rc,Rd,Re,Rf,Rg,Rhのいずれかとなるようにレーザビーム101の照射時間を設定すれば、各仮想記録セルSにピットPa〜Phのいずれかを形成することが可能となる。
【0060】
但し、1つの仮想記録セル対応領域S’にレーザビーム101を照射可能な最大の時間Tmaxは、仮想記録セル対応領域S’の長さ(仮想記録セルSの長さLと同じ)及びカッティング線速度Vによって制限されるため(Tmax=L/V)、光反射率が最小(Rh)となるピットPhを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thは、上記Tmax以下に設定する必要がある。
【0061】
ここで、ピットPが形成されていない仮想記録セルSの光反射率(絶対値)をR0、ピットPにより仮想記録セルSの光反射率が飽和状態となるレベル(絶対値)をRs、すなわち光反射率の下限をRsとした場合、ピットPa〜Phが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’〜Rh’は、次式によって表わすことができる。
【0062】
【数1】
Figure 2004110889
また、感光性材料層110bに対するレーザビーム101の照射時間と、これに対応するピットPが形成された仮想記録セルSの光反射率との関係は直線的ではなく、図9に示すように曲線的な変化を示す。つまり、レーザビーム101の照射時間に応じた仮想記録セルSの反射率の低下が緩やかな領域(領域A、領域C)と、レーザビーム101の照射時間に応じた仮想記録セルSの反射率の低下が急峻且つ直線的な領域(領域B)が現れる。
【0063】
この場合、レーザビームの照射時間に応じた仮想記録セルSの光反射率の低下が緩やかな領域A及び領域Cにおいては、レーザビーム101に対する感光性材料層110bの反応性が乏しく、最終的に得られる光反射率のばらつきが相対的に大きくなる傾向があることから、ピットPa〜Phが形成された仮想記録セルSの光反射率(Ra〜Rh)としてはできる限りこのような領域を排除することが好ましい。一方で、異なるピット間における光反射率差をより大きく確保するためには、ピットPaが形成された仮想記録セルSの光反射率RaをピットPが形成されていない仮想記録セルSの光反射率R0により近く設定するとともに、ピットPhが形成された仮想記録セルSの光反射率Rhを光反射率の飽和レベルである下限Rsにより近く設定する必要がある。すなわち、より広いダイナミックレンジを確保する必要がある。したがって、最大光反射率Ra及び最小光反射率Rhの設定においては、これらを考慮して決定する必要がある。
【0064】
さらに、レーザビーム101の照射時間に応じた仮想記録セルSの光反射率の変化特性は、レーザビーム101の照射強度、すなわち露光パワー(Pw)によっても変化する。図10は、レーザビーム101の露光パワー(Pw)による特性の変化を模式的に示すグラフである。図10に示すように露光パワー(Pw)を高く設定すると、領域Aに相当する部分が短く、領域Cに相当する部分が長くなり、さらに領域Bに相当する部分がより急峻となる。逆に、露光パワー(Pw)を低く設定すると、領域Aに相当する部分が長く、領域Cに相当する部分が短くなり、さらに領域Bに相当する部分がややなだらかとなる。
【0065】
本実施態様においては、以上を考慮して、フォトレジスト原盤110のカッティング時に照射するレーザビーム101の露光パワー(Pw)に応じて、ピットPaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’及びピットPhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’の少なくとも一方、好ましくは両方が設定される。具体的な設定条件は次の通りである。
【0066】
第1に、光反射率が最も高いピットPaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’については、レーザビーム101の露光パワーがPwLである場合の光反射率をRa’Lとし、レーザビーム101の露光パワーがPwH(>PwL)である場合の光反射率をRa’Hとすると、これら光反射率Ra’L及び光反射率Ra’Hの関係を
Ra’L<Ra’H
に設定する。図10を用いて説明したとおり、レーザビーム101の照射開始直後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Aは、レーザビーム101の露光パワー(Pw)が高い場合には短く、レーザビーム101の露光パワー(Pw)が低い場合には逆に長くなることから、光反射率Ra’Lと光反射率Ra’Hとの関係を上記のように設定すれば、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0067】
第2に、光反射率が最も低いピットPhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’については、レーザビーム101の露光パワーがPwLである場合の光反射率をRh’Lとし、レーザビーム101の露光パワーがPwHである場合の光反射率をRh’Hとすると、これら光反射率Rh’L及び光反射率Rh’Hの関係を
Rh’L<Rh’H
に設定する。これについても図10を用いて説明したとおり、レーザビーム101の照射時間が所定時間を超えた後に現れる、光反射率の低下が緩やかな領域Cは、レーザビーム101の露光パワー(Pw)が高い場合には長く、レーザビーム101の露光パワー(Pw)が低い場合には逆に短くなることから、光反射率Rh’Lと光反射率Rh’Hとの関係を上記のように設定すれば、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0068】
第3に、ピットPが形成されていない仮想記録セルSの相対的な光反射率(=100%)と相対的な光反射率Ra’との差(100−Ra’)と、相対的な光反射率Rh’と飽和状態おける相対的な光反射率(=0%)との差(Rh’)との大小関係については、レーザビーム101の露光パワーがPwLである場合には
100−Ra’>Rh’
に設定し、
レーザビーム101の露光パワーがPwHである場合には
100−Ra’<Rh’
に設定する。このように設定すれば、上述の説明と同様に、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となる。
【0069】
本実施態様においては、上記第1乃至第3の設定条件の少なくとも一つ、好ましくは2つ、より好ましくは全部を満たすようにピットPaが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Ra’及び/又はピットPhが形成された仮想記録セルSの相対的な光反射率Rh’が決定される。これにより、光反射率のばらつきを抑制しつつ広いダイナミックレンジを確保することが可能となることから、良好な再生信号が得られるROM型マルチレベル光記録媒体を作成することが可能となる。
【0070】
次に、本発明の好ましい他の実施態様にかかる光記録媒体用原盤205の製造方法について、やはりフォトレジスト原盤110の感光性材料層110bの露光工程を中心に説明する。
【0071】
上述のとおり、感光性材料層110b上の一つの仮想記録セル対応領域S’にレーザビーム101を照射可能な最大の時間Tmaxは、仮想記録セル対応領域S’の長さL(仮想記録セルSの長さLと同じ)及びカッティング線速度Vによって制限されるため(Tmax=L/V)、光反射率が最小(Rh)となるピットPhに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thは、上記Tmax以下に設定する必要がある。
【0072】
例えば、仮想記録セル対応領域S’の長さL(=仮想記録セルSの長さL)が600nm、カッティング線速度Vが1.2m/secである場合(以下、このカッティング線速度を等倍速として取り扱い、明細書・図面においては「x1」と表記する)にはTmax(x1)は500nsecとなるので、ピットPhに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thとしては500nsec以下に設定する必要がある。また、仮想記録セル対応領域S’の長さLが上記の通りであり、カッティング線速度Vが2.4m/secである場合(以下、このカッティング線速度を2倍速として取り扱い、明細書・図面においては「x2」と表記する)にはTmax(x2)は250nsecとなるので、ピットPhに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thとしては250nsec以下に設定する必要がある。さらに、仮想記録セル対応領域S’の長さLが上記の通りであり、カッティング線速度Vが4.8m/secである場合(以下、このカッティング線速度を4倍速として取り扱い、明細書・図面においては「x4」と表記する)にはTmax(x4)は125nsecとなるので、ピットPhに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thとしては125nsec以下に設定する必要がある。
【0073】
図11は、カッティング線速度を等倍速(x1)、2倍速(x2)及び4倍速(x4)にそれぞれ設定した場合における、仮想記録セル対応領域S’の時間軸方向の長さ並びにピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の波形を模式的に示す図である。図11に示す仮想記録セル対応領域S’の長さは、物理的な長さLではなく時間軸方向の長さ、すなわち照射されるレーザビーム101が仮想記録セル対応領域S’を通過するのに必要な時間を概念的に「長さ」として表している。仮想記録セル対応領域S’の物理的な長さLは、カッティング線速度によらず一定(600nm)である。したがって、図11に示すように、仮想記録セル対応領域S’の時間軸方向の長さは、カッティング線速度が等倍速(x1)である場合には500nsec、2倍速(x2)である場合には250nsec、4倍速(x4)である場合には125nsecとなる。
【0074】
このような仮想記録セル対応領域S’にピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成する場合、上述のとおり、照射されるレーザビーム101の波形は基底パワー(Pb)から露光パワー(Pw)までの振幅を持ったパルス波形とされ、露光パワー(Pw)に設定される時間がTa〜Thのいずれかに設定される。
【0075】
本実施態様においては、図11に示すようにピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成するために照射するレーザビーム101の波形(基底パワー(Pb)及び露光パワー(Pw)のレベル、パルス幅等)が、カッティング線速度によらず一定とされる。レーザビーム波形のこのような設定は、ピットPhに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の照射時間Thが一つの仮想記録セル対応領域S’にレーザビーム101を照射可能な最大時間Tmaxを超えないような記録線速度範囲において可能であり、図11に示す例では、カッティング線速度が4倍速以下であればどのようなカッティング線速度であっても同じレーザビーム波形を用いてピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成することが可能となる。したがって、図11には示されていないが、カッティング線速度が3倍速(カッティング線速度V=3.6m/sec)である場合についても、図11に示すレーザビーム101の波形を用いてピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成することができる。これにより、カッティング線速度に応じて基底パワー(Pb)及び露光パワー(Pw)のレベルやパルス幅等を変更する必要がなくなることから、フォトレジスト原盤110のカッティング時における制御を簡素化することが可能となる。つまり、レーザビーム101の波形は、光変調器105bに入力されるパルス信号列105dの波形に対応していることから、本実施態様によれば、パルス信号列105dの波形制御を簡素化することが可能となる。
【0076】
このようにレーザビーム101の波形をカッティング線速度によらず一定とする方法は、通常のCD−ROMやDVD−ROMのように記録すべきデータをトラックに沿ったピットの長さに変調するという方式のROM型光記録媒体を製造する場合のフォトレジスト原盤のカッティングに適用することは困難である。これは、かかる変調方式においてはピットとブランク領域との境界(エッジ部)にデータをもたせることから、カッティング線速度が異なればピット前縁部のエッジからピット後縁部のエッジまでの時間軸方向における長さが変化し、このためフォトレジスト原盤のカッティング時においても、レーザビーム101のパルス幅を変更せざるを得ないからであり(カッティング線速度が高いほどパルス幅を短くする)、またこれに伴って露光パワー(Pw)のレベルも変更せざるを得ないからである(カッティング線速度が高いほど露光パワー(Pw)を高くする)。
【0077】
また、上述のとおり、レーザビーム101の照射時間と、これに対応するピットPが形成された仮想記録セルSの光反射率との関係は、レーザビーム101の照射強度、すなわち露光パワー(Pw)によって変化し、図12に示すように、光反射率が下限に達するのに必要なレーザビーム101の照射時間Tsについては、露光パワー(Pw)を高く設定すると短くなり、逆に、露光パワー(Pw)を低く設定すると長くなる。光反射率が下限に達するのに必要なレーザビーム101の照射時間Tsが一つの仮想記録セル対応領域S’にレーザビーム101を照射可能な最大の時間Tmaxを越えると、利用可能な光反射率範囲(ダイナミックレンジ)が狭くなることから、
Ts≦Tmax
であることが好ましい。ここで、一つの仮想記録セル対応領域S’にレーザビーム101を照射可能な最大の時間Tmaxはカッティング線速度によって変化することから、上記関係式が成り立つように、カッティング線速度及び露光パワー(Pw)を設定すればよい。
【0078】
この場合、Tmaxはカッティング線速度が高くなるほど短くなり、Tsは露光パワー(Pw)を高く設定するほど短くなることから、より広い記録線速度範囲において共通のレーザビーム波形を用いるためには、レーザビーム101の露光パワー(Pw)を十分に高く設定すればよい。
【0079】
以上説明したように、本実施態様においては、異なるカッティング線速度でフォトレジスト原盤110のカッティングを行う場合におけるレーザビーム101の露光パワー及び/又はパルス幅を実質的に同一に設定していることから、フォトレジスト原盤110のカッティング時における制御を簡素化することが可能となる。
【0080】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0081】
例えば、上記各実施態様においては、CD−ROM型のマルチレベル光記録媒体を製造する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、少なくとも一部にROM領域を含む他のマルチレベル光記録媒体の製造に適用することも可能である。
【0082】
また、上記各実施態様においては、互いに光反射率が異なる8段階のピットPa〜Phを有するマルチレベル光記録媒体を製造する場合を例に説明したが、ピットPの段階数としてはこれに限定されず、一つの仮想記録セルSに1ビットを超える情報を格納可能である限り、何段階であっても構わない。
【0083】
さらに、後者の実施態様においては、カッティング線速度に関わらず、レーザビーム101の出射パルスのレベルとパルス幅の両方を固定しているが、これらの両方を固定することは必須でなく、いずれか一方のみを固定するととともに、カッティング線速度によって他方を変更しても構わない。但し、上記実施態様のように、カッティング線速度に関わらずこれらの両方を固定した方が、フォトレジスト原盤110のカッティング時における制御をより簡素化することができるため好ましい。また、本発明において、異なるカッティング線速度でフォトレジスト原盤110のカッティングを行う場合に、露光パワー(Pw)及び/又はパルス幅を完全に同一とする必要はなく、カッティング線速度ごとに露光パワー(Pw)及び/又はパルス幅を微調整しても構わない。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡易な方法により光記録媒体用原盤(スタンパ)に良好なパターンを形成することができるので、良好な再生信号を得ることが可能なROM型マルチレベル光記録媒体を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチレベル光記録媒体1の構成を示す切り欠き斜視図である。
【図2】光透過性基板11上に形成されたピットPa〜Phと、これらが割り当てられた仮想記録セルSの光反射率との関係を示す図である。
【図3】本発明の好ましい実施態様にかかる光記録媒体用原盤の製造方法に用いるカッティングマシン100を示す概略構成図である。
【図4】光記録媒体用原盤205の製造工程を示す工程図である。
【図5】マルチレベル光記録媒体1の製造工程を示す工程図である。
【図6】フォトレジスト原盤110の感光性材料層110bにピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の波形を模式的に示す波形図である
【図7】レーザビーム101のパルス幅をTaに設定した場合にピットPaが形成される様子を模式的に示す図であり、(a)は感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス波形を示し、(b)は露光により感光性材料層110bに潜像110cが形成された状態を示し、(c)は現像により感光性材料層110bに凹パターン202が形成された状態を示し、(d)は転写により光記録媒体用原盤205に凸パターン206が形成された状態を示し、(e)は転写により光透過性基板11にピットPが形成された状態を示している。
【図8】レーザビーム101のパルス幅をThに設定した場合にピットPhが形成される様子を模式的に示す図であり、(a)は感光性材料層110bに照射するレーザビーム101のパルス波形を示し、(b)は露光により感光性材料層110bに潜像110cが形成された状態を示し、(c)は現像により感光性材料層110bに凹パターン202が形成された状態を示し、(d)は転写により光記録媒体用原盤205に凸パターン206が形成された状態を示し、(e)は転写により光透過性基板11にピットPが形成された状態を示している。
【図9】感光性材料層110bに対するレーザビーム101の照射時間と、これに対応するピットPが形成された仮想記録セルSの光反射率との関係を模式的に示すグラフである。
【図10】レーザビーム101の露光パワー(Pw)による特性の変化を模式的に示すグラフである。
【図11】カッティング線速度を等倍速(x1)、2倍速(x2)及び4倍速(x4)にそれぞれ設定した場合における、仮想記録セル対応領域S’の時間軸方向の長さ並びにピットPa〜Phに対応する潜像110cを形成するためのレーザビーム101の波形を模式的に示す図である。
【図12】レーザビーム101の露光パワー(Pw)による特性の変化を模式的に示すグラフである。
【符号の説明】
1 マルチレベル光記録媒体
11 光透過性基板
22 反射層
23 保護層
100 カッティングマシン
101 レーザビーム
102 レーザ発生装置
103 EOM
104,106 ビームスプリッタ
105 光変調ユニット
105a,105c レンズ
105b 光変調器
105d パルス信号列
107 光学ヘッド
107a ミラー
107b レンズ
108 ターンテーブル
110 フォトレジスト原盤
110a ガラス基板
110b 感光性材料層
110c 潜像
202 凹パターン
203 金属薄膜
204 金属厚膜
205 光記録媒体用原盤(スタンパ)
206 凸パターン

Claims (11)

  1. ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記レーザビームの露光パワーに応じて、第1のピットが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2のピットが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とする光記録媒体用原盤の製造方法。
  2. 前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合における前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Lとし、前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRa’Hとした場合、
    Ra’L<Ra’H
    を満たすように、前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体用原盤の製造方法。
  3. 前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合における前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Lとし、前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合における前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率をRh’Hとした場合、
    Rh’L<Rh’H
    を満たすように、前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率の割り当てを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の光記録媒体用原盤の製造方法。
  4. ピットが形成されていない仮想記録セルの相対的な光反射率と前記第1のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率との差をAとし、前記第2のピットが形成された仮想記録セルの相対的な光反射率と飽和状態である仮想記録セルの相対的な光反射率との差をBとした場合、前記レーザビームの露光パワーがPwLである場合には
    A>B
    に設定し、
    前記レーザビームの露光パワーがPwH(>PwL)である場合には
    A<B
    に設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光記録媒体用原盤の製造方法。
  5. ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記露光する工程において、第1の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅と、前記第1の線速度よりも高い第2の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅とを実質的に同一に設定することを特徴とする光記録媒体用原盤の製造方法。
  6. 前記仮想記録セルの長さをL、前記第1の線速度をV1、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
    Ts≦L/V1
    が満たされていることを特徴とする請求項5に記載の光記録媒体用原盤の製造方法。
  7. 前記第2の線速度をV2とした場合、
    Ts≦L/V2
    が満たされていることを特徴とする請求項6に記載の光記録媒体用原盤の製造方法。
  8. ピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定されるマルチレベル光記録媒体の作製に用いる光記録媒体用原盤の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程とを備え、前記仮想記録セルの長さをL、前記露光する工程における前記レーザビームの線速度をV、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
    Ts≦L/V
    が満たされる範囲において、前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を一定に設定することを特徴とする光記録媒体用原盤の製造方法。
  9. 基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記レーザビームの露光パワーに応じて、第1のピットが形成された相対的な光反射率が最も高い仮想記録セルの前記相対的な光反射率及び第2のピットが形成された相対的な光反射率が最も低い仮想記録セルの前記相対的な光反射率の少なくとも一方の割り当てを決定することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  10. 基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記露光する工程において、第1の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅と、前記第1の線速度よりも高い第2の線速度で露光を行う場合における前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅とを実質的に同一に設定することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  11. 基板に形成されたピットの大きさよって仮想記録セルの相対的な光反射率が多段階に設定される光記録媒体の製造方法であって、レーザビームを照射することによりフォトレジスト原盤を露光する工程と、露光によって前記フォトレジスト原盤に形成されたパターンを転写することにより光記録媒体用原盤を作製する工程と、前記光記録媒体用原盤に形成されたパターンを転写することにより前記基板を作製する工程とを備え、前記仮想記録セルの長さをL、前記露光する工程における前記レーザビームの線速度をV、前記仮想記録セルの光反射率が実質的に飽和するのに必要な前記レーザビームの照射時間をTsとした場合、
    Ts≦L/V
    が満たされる範囲において、前記レーザビームの露光パワー及び/又はパルス幅を一定に設定することを特徴とする光記録媒体の製造方法。
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