JP2004109831A - 光学機器 - Google Patents

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Hirotaka Nagao
長尾 裕貴
Toru Kawai
河合 徹
Masaaki Ishikawa
石川 正哲
Seiichi Kashiba
柏葉 聖一
Mitsuru Shinohara
篠原 充
Shigeki Sato
佐藤 茂樹
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Abstract

【課題】共通の撮影光学系と撮像素子とを用いて動画および静止画撮影を行う場合に、各撮影状態に応じた焦点状態の検出および撮影される像の観察を良好に行うことが難しい。
【解決手段】静止画撮影の際は可動ミラーを撮影光路に位置させて第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、撮影光学系からの光学像を光学ファインダにより観察側に導き、動画撮影の際は可動ミラーを光路外に位置させて第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、表示素子により画像を表示する構成とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画撮影と静止画撮影の双方が可能なデジタルカメラ等の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、撮影レンズ等の撮影光学系によって導かれる被写体像を撮像素子に結像して、これにより得られた電気的な画像信号をデジタル静止画像データとして記録媒体に記録する一方で、デジタル動画像データとして記録媒体に記録する機能も併せ持ったコンパクトタイプのデジタルスチルカメラ等が広く普及している。これらのデジタルスチルカメラには、自動焦点調節を行うために用いる焦点状態検出方式として、赤外線センサを用いて被写体までの距離を測る方式や受光素子に形成される被写体像のコントラストに基づいてフォーカシング状態を検出するコントラスト検出方式が採用されており、コントラスト検出方式を用いる場合は被写体像が形成される撮像素子を焦点検出用の受光素子として兼用している。
【0003】
他の焦点状態検出方式として、一眼レフカメラに適用されている位相差検出方式がある。位相差検出方式では被写体像のフォーカシング状態とともに焦点ずれの方向も検知することができる応答性にも優れた焦点検出方法である。
【0004】
動画撮影および静止画撮影の双方を行えるカメラとして、複数の焦点状態検出手段を有し、撮像素子により動画撮影を行い、銀塩フィルムに静止画撮影を行う複合カメラが提案されている(特許文献1参照)。このカメラは、一方の焦点状態検出手段を他方の焦点状態検出手段に切り換える時に、切り換え前の焦点状態検出手段による焦点状態検出位置の結果を参考にして次の検出を行うことで、切り換え後の検出が迅速に行えるというもので、固定式のハーフミラーを用いて被写体光束を振り分け、振り分けられた光束を各焦点状態検出手段を有する部分へ導く構成となっていた。
【0005】
また、近年のデジタルスチルカメラでは、撮像範囲を確認するための構造として光学的にビューファインダを構成した光学式ビューファインダを用いたもの、液晶表示素子を利用して撮像素子により取り込んだ画像を表示する電子式ビューファインダを構成したもの、或いは、カメラ背面部に液晶ディスプレイモニタとして構成したものが知られている。光学式のファインダには透視方式のファインダ(撮影光学系の光軸とは異なる光軸の光学像を観察するファインダ)と一眼レフ方式のファインダ(撮影光学系からの光学像を観察するファインダ)があり、透視方式のファインダはコンパクトタイプのデジタルスチルカメラに通常採用されているファインダで撮像範囲を大まかに確認できる。一眼レフ方式のファインダは、撮影光学系およびクイックリターンミラーにより導かれる光学像を視認するようにファインダ光学系が構成されている。
【0006】
また、デジタルカメラにおける消費電力を減ずるために、1つのファインダ光学系で観察する対象を撮影光学系で得られる光学像とCCDなどの撮像素子で撮像して得られた画像データに基づいて得られる表示素子の表示画像とをファインダ像切り替え手段を設けて選択的に切り換えることができる構成のカメラが提案されている(特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−39196号公報
【特許文献2】
特開平10−294888号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、一眼レフ式デジタルスチルカメラは、撮影光学系によって結像される光学像を観察するクイックリターンミラー構成の光学式ファインダを採用している。この構成は、光学式のファインダを覗くことで撮影光学系を通過した被写体光束が直接観察できるのでシャッタチャンスを逃すことなく意図した撮影範囲の静止画像が撮影できるという特徴を有するが、撮像素子に被写体像を結像している間は、クイックリターンミラーを撮影光学系の光軸上より退避させなくてはならないために、撮影中の撮影範囲を確認することができないという問題がある。ここで、被写体像を静止画として撮影する際は、撮像素子に被写体像を露光する時間が比較的短時間であることから、その間撮影範囲を確認できなくとも意図した撮影範囲から大きく外れることはなかった。
【0009】
ところが、このようなファインダ構成を有する一眼レフ式デジタルスチルカメラにおいて、静止画撮影機能に加えて動画撮影機能も併せて持たせるような場合は、動きのある被写体に対して撮影範囲を確認しながら長時間の動画撮影を行うことができないことは大いに問題となる。ここで、特許文献2で提案されたファインダ像切り替え可能なファインダを有した動画撮影可能な一眼レフ式デジタルカメラを用いると動画撮影時も撮影範囲が確認できるが、これはあくまで消費電力を抑えるための提案であったために、表示素子の表示画像による被写体確認手段はファインダ光学系を介して行うものに限定されていた。このため長時間の動画撮影時にも常にファインダを覗き込んでいなくては撮影範囲が確認できず、撮影者に負担が強いられるという問題がある。
【0010】
本発明は、静止画撮影および動画撮影において、最適な焦点状態の検出を行うことができ、さらに静止画撮影および動画撮影において撮影する像を良好に観察することのできる光学機器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の光学機器は、被写体像を形成する撮影光学系と、前記撮影光学系からの光学像を撮像する撮像素子と、前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、第1の焦点状態検出手段と、第2の焦点状態検出手段とを備えた光学機器であって、前記可動ミラーが前記第1の位置に位置するときに前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行い、前記可動ミラーが前記第2の位置に位置するときに前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うことを特徴としている。
【0012】
また、本発明の光学機器は、動画撮影と静止画撮影とを共通の撮影光学系および撮像素子を用いて行う光学機器であって、前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、第1の焦点状態検出手段と、第2の焦点状態検出手段とを有し、静止画撮影の際は前記可動ミラーを前記第1の位置に位置させて前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行い、動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に位置させて前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うことを特徴としている。
【0013】
さらに本発明の光学機器は、動画撮影と静止画撮影とを共通の撮影光学系および撮像素子を用いて行う光学機器であって、前記撮像素子からの出力に基づいて画像を表示する表示素子と、前記撮影光学系からの光学像を観察側に導く光学ファインダと、前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、第1の焦点状態検出手段と、第2の焦点状態検出手段とを有し、静止画撮影の際は前記可動ミラーを前記第1の位置に位置させて前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、前記撮影光学系からの光学像を前記光学ファインダにより観察側に導き、動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に位置させて前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、前記表示素子により画像を表示することを特徴としている。
【0014】
ここで、前記第1の焦点検出手段は、位相差検出方式であることを特徴としている。また、前記第2の焦点検出手段は、前記撮像素子により撮像される被写体画像のコントラストに基づいて焦点検出を行うコントラスト検出方式であることを特徴としている。またここで、動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に保持させて前記撮像素子により撮像することを特徴としている。さらに、前記可動ミラーを前記第2の位置に保持した状態で動画撮影を行い、動画撮影停止後に、前記可動ミラーを前記第2の位置に保持した状態を継続するか前記可動ミラーを前記第1の位置に移動させるかを選択的に切り換えることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、各図を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の光学機器の第1の実施形態の静止画および動画の撮影が可能な一眼レフ式デジタルカメラの機構部分を模試的に示す断面図である。
【0017】
図1において、1はカメラ(デジタルカメラ)、2はカメラ1に一体に設けられた撮影光学系を示している。なお、本実施形態においては、カメラと、カメラにマウント結合により着脱自在に装着された交換レンズ(撮影光学系)とで構成される交換レンズタイプのカメラ(デジタルカメラ)であってもよい。上記のようにカメラ1は、被写体を結像するための複数のレンズ等によって構成される撮影光学系2を有し、この撮影光学系2は被写体像を所定の位置に結像させるために光軸に沿う方向に移動することで焦点の調節を行う焦点調節光学系である合焦レンズ3と、合焦レンズ3を光軸方向に移動するよう駆動するモータなどのアクチュエータ3aと、撮影光学系を透過する被写体光束の光量を調節する絞り部材4を有して構成されている。5は固定レンズである。
【0018】
カメラ1内には撮影光学系2の後方に、一部の領域がハーフミラーによって形成されており被写体光束の光路上に位置して撮影光学系2を透過した被写体光束を観察用の光束と焦点検出用の光束に分割し得るとともに、被写体光束の光路外に退避することで被写体光束を通過させ得る可動式のメインミラー6が回動自在に配置されている。また、このメインミラー6の背面側の所定の位置には、メインミラー6のハーフミラー部を透過した被写体光束を焦点検出側へ導くためのサブミラー7がメインミラー6に対して回動自在に設けられている。
【0019】
メインミラー6は、図1において実線で示す位置と点線で示す位置との間を軸を支点に回動するようになっている。サブミラー7はメインミラー6の回動に従動して、メインミラー6の位置に応じた所定の位置に配置されるようになっている(図1に示す光路に位置する状態と図4に示すメインミラーとともに光路外に位置する状態とにサブミラー7は位置する)。
【0020】
メインミラー6が図1の実線で示す位置にあるときは、撮影光学系を通過した被写体光束の一部がメインミラー6の全反射面によってファインダ光学系に導かれると同時に、残りの光束がメインミラー6のハーフミラー部を透過し、サブミラー7の全反射面によって焦点検出光学系の側(焦点状態検出部13)に導かれるようになっている。
【0021】
また、カメラ1内には、メインミラー6の後方にあって、撮影光学系2を透過した被写体光束により形成される被写体像が結像される結像面となる位置に、CCDやCMOS等の撮像素子8が配置されている。
【0022】
カメラ1は、シャッタ機能として、電気的な制御で撮像素子8により被写体像を露光する時間を調節することが可能な電子シャッタと、メカニカルな機構で撮像素子8に被写体像を露光する時間を調節するメカニカルシャッタ9とを備えている。メカニカルシャッタ9は、メインミラー6と撮像素子8との間に配置されている。
【0023】
また、カメラ1内には、撮影時の被写体像確認手段として、メインミラー6上部側の所定の位置に、撮影光学系2により形成される被写体光学像を観察可能とするペンタプリズム10を有する光学式ファインダ11が設けられており、またカメラ1の本体背面に、撮像素子8に結像される画像を表示可能な液晶パネル12が設けられている。そして、これらの被写体像観察手段が静止画撮影を行う場合と動画撮影を行う場合でと切り換えられる構成となっている。
【0024】
また、カメラ1内には、第1の焦点状態検出手段として、メインミラー6のサブミラー7で反射された被写体光束を2つの光束に分割し、それらの光束によりそれぞれ結像される像面位置の差を観測して焦点状態を検出する位相差検出方式の焦点状態検出部13が設けられ、また第2の焦点状態検出手段として、上述した撮像素子8が設けられている。撮像素子8は、上述した撮影光学系2からの光学像を撮像するとともに、撮像素子8により撮像される被写体画像の鮮鋭度に基づいて焦点検出を行うコントラスト検出方式の焦点状態検出機能を兼ね備えている。そして、焦点状態検出部13あるいは撮像素子8からの焦点状態の検出出力が図示を省略した制御回路に出力され、制御回路により撮影光学系2内のアクチュエータ3aが駆動されて合焦レンズ3が駆動されてフォーカス状態が調節される。上記の各焦点検出方式は静止画撮影を行う場合に位相差検出方式の焦点状態検出部13を用い、動画撮影を行う場合にコントラスト方式の撮像素子8を用いるように、動画、静止画の撮影に応じて焦点検出方式が切り換えられる構成となっている。撮像素子8によるコントラスト方式の焦点状態検出の動作は迅速な焦点検出が困難であるが、動画像は静止画像に比べて1コマあたりの画像分解能を厳しく求められることが少ないため、焦点調節の追従遅れに起因する多少の焦点ずれも容認できる場合が多い。
【0025】
図2は図1に示したカメラの後方斜視図を示している。カメラ1の上面には、撮影時に押下されるレリーズボタン14が設けられている。また、カメラ1の背面には、動画撮影モード(VIDEO)、静止画撮影モード(PHOTO)、再生モード(PLAY)のいずれかを選択するための撮影モードセレクタ15と、絞り優先撮影モード(Av)、シャッタ速度優先撮影モード(Tv)、マニュアル撮影モード(M)、プログラムモード(P)など撮影時の露出モードを選択するための露出モードセレクタ16が設けられている。なお、11は上述した光学式ファインダであり、12は上述した液晶パネルである。
【0026】
次に、図3のフローチャートおよび図1、図2を用いて、第1実施形態のカメラにおける静止画撮影を行う際の動作の流れを説明する。
【0027】
撮影モードセレクタ15により静止画撮影モードが選択されるとメインミラー6は図1の実線位置に配置された状態のままで、撮影光学系2を通過した被写体光束はメインミラー6のハーフミラー部を透過してサブミラー7へ導かれる光束と、メインミラー6により反射されて、撮像素子8の撮像面と共役位置に正立逆像を結像する光束に分割される。分割された一方の光束(メインミラー6で反射した光束)によって結像された正立逆像がペンタプリズム10を通過して正立正像に修正された後、ファインダ光学系11へと導かれ、ユーザはこの正立正像を実際に撮影光学系で撮像される被写体像として確認することができる。サブミラー7へ達したもう一方の光束はサブミラー7で反射された後、焦点状態検出部13へと導かれる。
【0028】
レリーズボタン14の半押しが検出されたとき(ステップ(図では#とする)301)、焦点状態検出部13へ導かれた光束をもとに位相差検出方式による焦点状態検出を行い、焦点状態検出結果に基づいて図示を省略した制御回路の制御によりアクチュエータ3aを駆動して合焦用レンズ3を光軸に沿う方向に移動させ、撮像素子8に結像される被写体像が合焦状態となるように調整される。このとき、撮影光学系2を透過した被写体光束の輝度が図示を省略した測光センサにより測光され、露出モードセレクタ16で設定された露出モードに応じて適正な露出状態を得うる絞り値とシャッタ速度などの露出条件が決定される(ステップ302)。
【0029】
続いてレリーズボタン14の全押しが検出されると(ステップ303)、メインミラー6が上方に回動され、撮影光学系2の光路から退避される。その後、絞り4を所定の絞り値まで絞り込み、メカシャッタ9を全開にすることで(ステップ304)、撮影光学系2により結像される被写体像が撮像素子8に撮像され、静止画像データが図示を省略した画像用記憶媒体に記録される(ステップ305)。この後、メカシャッタ9は全閉され、絞り4も開放され、メインミラー6も光路内に位置する位置に戻され(ステップ306)、撮影が完了する。
【0030】
次に図4の模式図と図5のフローチャートを用いて、第1の実施形態のカメラにおける動画撮影を行う際の動作の流れを説明する。
撮影モードセレクタ15により動画撮影モードが選択され、露出モードセレクタ16により絞り優先撮影モードが選択された場合を例にとると、ユーザはまず光学式ファインダ11で被写体を確認し撮影の機会を伺う。その後レリーズボタン14の全押しが検出されると(ステップ(図では#とする)501)、メカシャッタ9を全開させて、ユーザが任意に設定した位置まで絞り4を絞り込み、撮影光学系2を通過した被写体光束の光路から退避した位置に、メインミラー6を回動させる(ステップ502)。このとき、光学式ファインダ11への光束が遮られ、撮影光学系2を通過した被写体光束が直接、撮像素子8に結像される状態となり、ここで被写体光学像が撮像素子8により電気的な画像データに変換され、1フレーム分毎の画像データが所定の時間間隔で順次読み出される(ステップ503)。また、これと同時に、合焦レンズ3がアクチュエータ3aにより光軸方向で微小に前後に移動され、撮像素子8により得られた被写体像としての複数の画像データから被写体像の鮮鋭度が高くなる方向を検出し、この方向に合焦レンズ3を駆動して最も画像データの鮮鋭度を高くなる点に合焦レンズ3を位置させる(焦点合致)。これにより、撮像素子8に結像される被写体像が合焦状態に調整される。このとき、撮像素子8から読み出される被写体像に応じた画像データに基づいて測光が行われ、被写体の輝度に応じて適正な露出状態を得うるシャッタ速度を決定し、このシャッタ速度に相当する時間だけ電子シャッタをオン状態として撮像素子8への電荷蓄積時間を調節する(ステップ504)。また同時に、撮像素子8によって光電変換された画像データに基づいて被写体像を動画像として液晶パネル12に表示させる(ステップ505)。ユーザは、この液晶パネル12を観察することで、実際に撮影光学系2で撮像される被写体像を確認しながらの撮影を行うことができる。さらに上記のステップ503から505の動作と同時に、撮像素子8によって光電変換された画像データは、動画像として図示を省略した記録媒体にフレーム毎に順次記録されていく(ステップ506)。そしてレリーズボタン14の全押しが検出されなくなったときに(ステップ507)、動画像の記録を停止し(ステップ508)、メカシャッタ9を全閉、絞り4を開放、メインミラー6を、撮影光学系を通過した被写体光束の光路上に位置した状態に戻す(ステップ509)。
【0031】
なお、上記の動画撮影において、撮影環境が暗い場合など、動画撮影における予め設定された秒間コマ数に不適切な(例えば適正露出を得るためのシャッタ速度が1/コマ数[秒]以上必要な場合)露光時間を必要とするような場合には撮像素子8の撮像感度を上げるか、或いは絞り4を開放側に開くかの手段を講じて適切な露出状態を保つような制御を図示を省略した制御回路により行う。
【0032】
また、第1の実施形態において、動画撮影を行っている際、レリーズボタンの全押し状態を継続させる場合について説明したが、動画撮影の開始時にレリーズボタンの全押し操作を一度行い、動画撮影を停止するときに再度、レリーズボタンの全押し操作を行う構成として、レリーズボタンの全押し状態を継続する必要のないものとしてもよい。
【0033】
(第2の実施形態)
次に、本発明の光学機器の第2の実施形態について説明する。
【0034】
図6は第2の実施形態を説明するためのカメラの背面からの斜視図、図7は第2の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この実施形態のカメラは、第1の実施形態を説明した図1のカメラと同一の構成要素を有しており、図1のカメラと共通する構成要素は同一の符号で説明をする。
【0035】
この実施形態では、動画撮影停止後、再度レリーズボタン全押しが検出されたとき迅速に動画撮影が再開できるようメインミラー6を被写体光束の光路外へ退避したままの状態にしておくか、あるいは迅速に静止画撮影が行えるよう被写体光束の光路上に位置した状態へ戻すかを、選択可能とした場合を説明する。
【0036】
第1の実施形態では、撮影モードセレクタで撮影モードの切り換えを行っていたのに対し、本実施形態のカメラは、図6に示すように動画撮影専用のレリーズボタン(VIDEO)602と静止画撮影専用のレリーズボタン(PHOTO)601、そしてそれらのボタンを作動不能にし、また電源スイッチの役割も兼ね備えた1つのレリーズロック603とを有し、レリーズボタン601、602の作動状態で撮影モードの切り換えを行う構成としている。レリーズボタン601,602は、撮影モードの切り換えスイッチとして機能する他、撮影開始を指示するスイッチとしての役割も果たす。なお、第2の実施形態において、レリーズロック部とレリーズ部以外の構成は、第1の実施形態と同様の構成とされている。
【0037】
次に、第2の実施形態のカメラにおける動画および静止画の撮影における動作の流れを図7のフローチャートおよび図6を用いて説明する。
【0038】
電源オフ状態から動画撮影を行う場合には、まずレリーズロック603を解除し(ステップ(図では#とする)701)、その後、動画用レリーズボタン602の全押しが検出されると(ステップ702)、動画撮影モードとして起動し、動画撮影のための準備を行う。露出モードセレクタが絞り優先撮影モード(Av)に選択されている場合を例にとると、まずメカシャッタ9を全開させて、ユーザが任意に設定した位置まで絞り4を絞り込み、メインミラー6が、撮影光学系2を通過した被写体光束の光路より退避するように回動される(ステップ703)。このとき、光学式ファインダ11への光束が遮られ、撮影光学系2を通過した被写体光束が直接、撮像素子8に結像される。その後、撮像素子8で被写体像が電子画像データに変換され(ステップ704)、焦点状態検出および焦点調節、測光、露出条件の決定(図5のステップ504と同様の動作)が行なわれ(ステップ705)、液晶パネル12に動画像を表示する(ステップ706)。ステップ707にて静止画撮影用レリーズボタン601の全押し検出判定がnoである限りは、動画撮影モードを継続し、ステップ709へと進む。ステップ707で静止画撮影用レリーズボタン601の全押し検出判定がyesならば、メインミラー6を被写体光束の光路上に戻し、メカシャッタ9を全閉、絞り4を開放にしてステップ713(静止画撮影モードへ移行)へ進む。ステップ709で動画用レリーズボタン602の全押しが継続されているかどうかの判定を行い、全押しされている場合にはステップ710へ進み動画像の記録を行う。ステップ709で動画用レリーズボタン602の全押しOFFと判定された場合には、動画の記録を停止させ、メカシャッタ9は全開、絞り4はユーザが任意に設定した位置まで絞り込んだ状態、メインミラー6は被写体光束の光路より退避した状態を保持したままステップ704に戻る。再度、動画撮影用レリーズボタン602の全押しが検出されると、引き続き動画記録が再開される。
【0039】
一方、電源オフ状態から静止画撮影を行う場合には、まずレリーズロック603を解除し(ステップ701)、ステップ702にて動画用レリーズボタン602の全押しが検出されない場合、ステップ712に進む。ステップ712において、静止画用レリーズボタン601の全押しが検出されると、静止画撮影モードとして起動し、静止画撮影のための準備を行う。このとき、メカシャッタ9は全閉し、絞り4は開放、メインミラー6は撮影光学系を通過した被写体光束の光路上に位置されている。その後、ステップ713へ進み、ここで動画用レリーズボタン602の全押しが検出された場合は、ステップ703(動画撮影モードへ移行)へ進む。ステップ713で動画用レリーズボタン602の全押しが検出されない場合は、ステップ714へ進み、ここで静止画撮影用レリーズボタン601の半押し検出が行なわれる。これ以降の動作(ステップ714〜ステップ719)は、第1の実施形態の図3で説明したステップ301〜ステップ306と同じであるので説明は省略する。1コマの静止画撮影を終えた後の待機状態は、その後、ステップ713にて動画撮影用レリーズボタン602の全押しが検出されない限り、メカシャッタ9は全閉、絞り4は開放、メインミラー6は被写体光束の光路上に位置した状態となっている。
【0040】
なお、図7のフローチャート上には明記していないが、レリーズロック603をロック状態としたときは、カメラの電源がオフとなって撮影を終了する。
【0041】
なお、第2の実施形態において、動画撮影を行っている際、動画撮影用レリーズボタンの全押し状態を継続させる場合について説明したが、動画撮影の開始時に動画撮影用レリーズボタンの全押し操作を一度行い、動画撮影を停止するときに再度、動画撮影用レリーズボタンの全押し操作を行う構成として、レリーズボタンの全押し状態を継続する必要のないものとしてもよい。
【0042】
以上説明したように、上記の各実施形態では、静止画撮影時は焦点検出手段に位相差検方式を適用しているため迅速な焦点調節が行えるとともに、光学実像式のファインダを覗くことで撮影光学系を通過した被写体光束が直接観察できるのでシャッタチャンスを逃すことなく意図した撮影範囲の静止画像が撮影できる。また、動画撮影時はメインミラーを被写体光束の光路外に退避し、焦点検出手段として撮像素子を用いるコントラスト検出方式を採用したので、被写体光束が撮像素子に結像されている間、常に焦点調節が可能となり、また撮像素子に結像した被写体像としての動画像データをカメラ本体外部の液晶パネル等の表示素子に表示させるので随時撮影範囲を確認しながらの動画撮影が可能である。また、この際、光学式ファインダを覗く必要がなく、視認性、操作性を向上させることができる。
【0043】
また、第2の実施形態では、動画撮影停止後、次に静止画と動画のどちらを撮影するかによって、ミラーアップした状態を保持するか、ミラーダウンするか簡単な操作で切り替え可能な構成としたので、再度、動画撮影用レリーズボタン全押しが検出されたとき迅速に動画撮影が再開でき、静止画撮影用レリーズボタン半押しが検出されたとき迅速に焦点調節を行い静止画撮影準備に入ることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、静止画撮影および動画撮影において、最適な焦点状態の検出を行うことができ、さらに静止画撮影および動画撮影において撮影する像を良好に観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカメラを示す断面図。
【図2】図1のカメラの背面からの斜視図。
【図3】第1の実施形態のカメラにおける静止画撮影モードの動作を示すフローチャート。
【図4】第1の実施形態における動画撮影時のカメラを示す模式図。
【図5】第1の実施形態のカメラにおける動画撮影モードの動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るカメラを示す背面からの斜視図。
【図7】第2の実施形態のカメラにおける撮影動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 カメラ
2 撮影レンズ
3 合焦用レンズ
4 絞り
5 固定レンズ
6 メインミラ
7 サブミラー
8 撮像素子
9 メカニカルシャッタ
10 ペンタプリズム
11 光学実像式ファインダ
12 液晶パネル
13 焦点検出部
14 レリーズボタン

Claims (7)

  1. 被写体像を形成する撮影光学系と、
    前記撮影光学系からの光学像を撮像する撮像素子と、
    前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、
    第1の焦点状態検出手段と、
    第2の焦点状態検出手段とを備えた光学機器であって、
    前記可動ミラーが前記第1の位置に位置するときに前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行い、
    前記可動ミラーが前記第2の位置に位置するときに前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うことを特徴とする光学機器。
  2. 動画撮影と静止画撮影とを共通の撮影光学系および撮像素子を用いて行う光学機器であって、
    前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、
    第1の焦点状態検出手段と、
    第2の焦点状態検出手段とを有し、
    静止画撮影の際は前記可動ミラーを前記第1の位置に位置させて前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行い、
    動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に位置させて前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うことを特徴とする光学機器。
  3. 動画撮影と静止画撮影とを共通の撮影光学系および撮像素子を用いて行う光学機器であって、
    前記撮像素子からの出力に基づいて画像を表示する表示素子と、
    前記撮影光学系からの光学像を観察側に導く光学ファインダと、
    前記撮影光学系の光路内に配置される第1の位置と前記撮影光学系の光路外に配置される第2の位置とに移動可能な可動ミラーと、
    第1の焦点状態検出手段と、
    第2の焦点状態検出手段とを有し、
    静止画撮影の際は前記可動ミラーを前記第1の位置に位置させて前記第1の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、前記撮影光学系からの光学像を前記光学ファインダにより観察側に導き、
    動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に位置させて前記第2の焦点状態検出手段により焦点状態の検出を行うとともに、前記表示素子により画像を表示することを特徴とする光学機器。
  4. 前記第1の焦点検出手段は、位相差検出方式であることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の光学機器。
  5. 前記第2の焦点検出手段は、前記撮像素子により撮像される被写体画像のコントラストに基づいて焦点検出を行うコントラスト検出方式であることを特徴とする請求項1、2、3のいずれかに記載の光学機器。
  6. 動画撮影の際は前記可動ミラーを前記第2の位置に保持させて前記撮像素子により撮像することを特徴とする請求項2または3に記載の光学機器。
  7. 前記可動ミラーを前記第2の位置に保持した状態で動画撮影を行い、動画撮影停止後に、前記可動ミラーを前記第2の位置に保持した状態を継続するか前記可動ミラーを前記第1の位置に移動させるかを選択的に切り換えることを特徴とする請求項6記載の光学機器。
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