JP2004088637A - テレビドアホン装置及びテレビドアホン装置用アド・イン・カード - Google Patents
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Abstract
【課題】パーソナルコンピュータを居室親機として使用可能とし、複数のカメラ付玄関子機を設けても1台のパーソナルコンピュータで対応可能とする。
【解決手段】カメラ付玄関子機1から送信される呼出信号と映像信号及び音声信号を多重したアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路12をアド・イン・カード2に設け、そのアド・イン・カード2をパーソナルコンピュータ3に接続した。パーソナルコンピュータ3には、多重信号変換回路12で変換されたデジタルデータ信号を、呼出データ、映像データ、音声データに変換分離するデータ変換部16をプログラムで形成し、分離された呼出データを呼出音として報音すると共に双方向通信をする音声部18、分離された映像データを出画する表示部20、キーボードやマウスから成る操作部19を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】カメラ付玄関子機1から送信される呼出信号と映像信号及び音声信号を多重したアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路12をアド・イン・カード2に設け、そのアド・イン・カード2をパーソナルコンピュータ3に接続した。パーソナルコンピュータ3には、多重信号変換回路12で変換されたデジタルデータ信号を、呼出データ、映像データ、音声データに変換分離するデータ変換部16をプログラムで形成し、分離された呼出データを呼出音として報音すると共に双方向通信をする音声部18、分離された映像データを出画する表示部20、キーボードやマウスから成る操作部19を設けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビドアホン装置に関し、詳しくは居室内に設置する居室親機をパーソナルコンピュータとしたテレビドアホン装置及びその際に使用するテレビドアホン装置用アド・イン・カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビドアホン装置は図5のブロック図に示す構成のものが知られている。図5において、30はカメラ付玄関子機、31はモニタ付居室親機であり、玄関先等に取り付けられたカメラ玄関子機30は、子機接続ケーブル32を介してモニタ付居室親機31と接続されている。そして、図示するように、カメラ付玄関子機30は、呼出ボタン33、呼出ボタン33の操作で呼出信号を送出する子機呼出検出回路34、来訪者を撮像するカメラ部35、カメラ部35からの映像信号を変調する映像変調回路36、マイクとスピーカを備えた子機音声回路37、子機呼出検出回路34からの呼出信号と映像変調回路36からの映像変調信号とを多重する子機多重回路38を備えている。
また、モニタ付居室親機31は、カメラ付玄関子機30から送られてきた信号を分離する親機多重回路39、呼出信号を受けて制御回路へ信号を出力する親機呼出検出回路40、モニタを有するモニタ回路41、マイクとスピーカを備えた親機音声回路42、制御回路43、カメラ付玄関子機30のカメラ部35を動作させる場合に操作するモニタボタン44、モニタボタン44の操作で信号を出力するモニタ検出回路45を備えている。
【0003】
次に、この従来のテレビドアホン装置の動作を説明する。来訪者がカメラ付玄関子機30の呼出しボタン33を押すと、子機呼出検出回路34から呼出信号が発せられ、親機呼出検出回路40を介して制御回路43へ通知される。制御回路43は呼出音を鳴動させ、モニタ回路41及び親機音声回路42を起動し、モニタ付居室親機31を呼出し状態とさせる。
そして、呼出音に気付いた居住者が、モニタ付居室親機31の送受器(図示せず)を取り上げることで通話状態となる。居住者が通話を終え、送受器を下ろすことで制御回路43は、モニタ回路41、親機音声回路42の動作を停止させて待受け状態に戻る。また、モニタ付居室親機31側からモニタする場合は、居住者がモニタボタン44を押したことをモニタ検出回路45で検出し、制御回路43を介してカメラ付玄関子機30を動作させてからモニタ回路41を動作させる。
更に、カメラ付玄関子機30が複数接続されている場合は、居住者がモニタボタン44を押すことでカメラ付玄関子機30を選択し、モニタ検出回路45で検出して制御回路43を介して選択したカメラ付玄関子機30をモニタする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のテレビドアホン装置の場合、モニタ付居室親機31は壁面等に固定設置する構成のため移動するのが困難であったため、モニタ付居室親機31のない場所からは応答できなかった。そのため、モニタ付居室親機31を設置していない他の場所でインターホンの応答をしたい場合は、新たに居室親機を増設しなければならなかった。
【0005】
尚、上述する問題点に関して本出願人は特開平9−46699号公報に、パーソナルコンピュータに備えたテレビモニタにカメラ付玄関子機の撮像した映像を映し出す技術を開示し、モニタ付居室親機を用いなくても来訪者の映像をモニタできる構成を提案している。しかし、この構成は、パーソナルコンピュータにビデオ・キャプチャ・ボード、サウンド・ボード、信号入出力ボードの3枚のボードが必要であるのに加え、これらのボードの外部にインターフェイス整合のために主装置を設けなければ成らず、構成が複雑であるし1台のカメラ付玄関子機にしか対応できなかった。
【0006】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、移動が可能なパーソナルコンピュータを簡易な操作で居室親機として使用可能とすると共に、カメラ付玄関子機を複数設けても1台のパーソナルコンピュータで対応可能なテレビドアホン装置及びそのテレビドアホン装置に用いるアド・イン・カードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係るテレビドアホン装置は、居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、呼出ボタンから送出される呼出信号及びカメラ部から送出されて映像変調回路にて変調された映像信号を多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、多重されたアナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、アド・イン・カードと通信可能であり、デジタルデータ信号を呼出データと映像データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された呼出データを呼出音として報音するための音声部、分離された映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とする。
そして上記構成により、来訪者の姿をパーソナルコンピュータにより認識でき、専用のモニタ付居室親機に頼らなくてもカメラ付玄関子機の呼出操作に対応させることが可能である。然も、パーソナルコンピュータは、アド・イン・カードを接続して必要なプログラムをインストールする簡易な操作でモニタ付居室親機として構成することができる。
尚、アド・イン・カードは、パーソナルコンピュータのためのカード型のプラグ・イン・アダプタに関する規格であるPCカードスタンダード(JEIDA/PCMCIA間にて標準化に合意した規格)に準拠したカードである。
【0008】
請求項2の発明に係るテレビドアホン装置は、居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、居住者に通話をするための子機音声回路、呼出ボタンから送出される呼出信号とカメラ部から送出され映像変調回路にて変調された映像信号及び子機音声回路からの音声信号とを多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、多重されたアナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、アド・イン・カードと通信可能であり、デジタルデータ信号を呼出データ、映像データ、音声データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された呼出データを呼出音として報音すると共に音声データを出力するための音声部、分離された映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とする。
そして上記構成により、パーソナルコンピュータにより来訪者の音声を認識できるし姿も映像で認識できるので、専用の居室親機に頼らなくてもカメラ付玄関子機の呼出操作に対応させることが可能である。また、パーソナルコンピュータはアド・イン・カードを接続して必要なプログラムをインストールする簡易な操作で、音声を出力できるしカメラ部からの映像データを出画できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、パーソナルコンピュータの音声部は居住者から入力された音声を音声データとしてアド・イン・カードに送信し、アド・イン・カードの多重信号変換回路が受信した音声データをアナログデータ信号に変換してカメラ付玄関子機へ送信し、更にカメラ付玄関子機の子機音声回路から音声データを音声として出力してカメラ付玄関子機とパーソナルコンピュータとで双方向通信することを特徴とする。
そして上記構成により、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との間で双方向通信ができるので、モニタ付居室親機の機能を全てパーソナルコンピュータに代用でき、専用のモニタ付居室親機が必要ない。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、パーソナルコンピュータに複数のアド・イン・カードが接続されてアド・イン・カードごとにカメラ付玄関子機が接続されたテレビドアホン装置にあっては、パーソナルコンピュータは、複数のアド・イン・カードと通信可能であって複数のカメラ付玄関子機のうち所望のカメラ付玄関子機に接続されたアド・イン・カードを選択するための操作部と、操作部により選択されたアド・イン・カードとの通信を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
そして上記構成により、複数のカメラ付玄関子機を設けても1台のパーソナルコンピュータで容易に対応できる。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、操作部により選択されたアド・イン・カードが複数の場合は、制御部が複数のアド・イン・カードを介して受信した映像データをマルチウインドウ又は分割画面として表示するための制御を行うことを特徴とする。
そして上記構成により、同時に複数のカメラ映像を表示できるので、同時に複数の来訪者があっても容易に対応することができる。
【0012】
請求項6の発明に係るテレビドアホン装置用アド・イン・カードは、請求項1乃至5の何れかに記載のテレビドアホン装置に使用されるものである。
そして上記構成により、アド・イン・カードは、多重信号変換回路によりカメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するので、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、パーソナルコンピュータはカメラ付玄関子機からの音声を出力できるし、映像信号を表示部であるディスプレイ上に出画させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るテレビドアホン装置の一例を示すブロック図を示し、1はカメラ付玄関子機、2はアド・イン・カード、3はパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンとする。)である。カメラ付玄関子機1は、子機接続ケーブル4によりアド・イン・カード2に接続され、アド・イン・カード2はパソコン3に接続されている。
【0014】
カメラ付玄関子機1は、例えば玄関先に取付けられ、居住者を呼出す呼出ボタン5、呼出ボタン5の操作で動作する子機呼出検出回路6、来訪者を撮像するカメラ部7、カメラ部7からの映像信号を変調する映像変調回路8、マイクやスピーカを備え居住者と通話するための子機音声回路9、呼出ボタン5から送出される呼出信号とカメラ部7からから送出された映像変調回路8にて変調された映像信号及び子機音声回路9からの音声信号を多重してアナログデータ信号として送信するための子機多重回路10を備えている。
【0015】
アド・イン・カード2は、カメラ付玄関子機1から出力される多重されたアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路12、カメラ付玄関子機1からの呼び出しを検知してパソコン3へ呼出デジタルデータ信号を出力する呼出検出回路13を有している。そして、このアド・イン・カード2をパソコン3に接続すると共に必要なソフトウエアをパソコン3にインストールすることで容易にパソコン3を居室親機として使用可能とし、インターホン通信を可能としている。
尚、本発明のアド・イン・カード2はテレビドアホン装置専用に作成されているが、PCカードスタンダードに準拠しているため、プラグアンドプレイを実現でき、パソコンの電源を入れたまま所定の操作によりアド・イン・カード2を取出して他のパソコンに移すことができる。
【0016】
パソコン3は、アド・イン・カード2を連結するカードインターフェース15、プログラムから成るデータ変換部16及び制御部17を有し、18はスピーカ及びマイクを有する音声部、19はキーボード及びマウスから成る操作部、20はCRT或いは液晶等のディスプレイから成る表示部である。そして、データ変換部16は、多重信号変換回路12で変換されたデジタルデータ信号を、呼出データ、映像データ、音声データに変換分離する動作をし、制御部17は、音声部18、操作部19、表示部20を制御している。尚、Aはプログラムによる構成部を示している。
【0017】
次に、上記テレビドアホン装置の動作を説明する。来訪者がカメラ付玄関子機1の呼出ボタン5を押したら、その操作により子機呼出検出回路6は検知信号を出力する。そして、映像変調回路8で変調されたカメラ部7の映像信号が検知信号と共に子機多重回路10に入る。子機多重回路10で多重化された検知信号と映像信号は子機接続ケーブル4を介してアド・イン・カード2に送信され、送信されたアナログデータ信号は、アド・イン・カード2の多重信号変換回路12でデジタルデータ信号に変換されてパソコン3に送信される。
【0018】
パソコン3に送信された検知信号と映像データは、データ変換部16でパソコン3が読取り可能なデータにデータ変換され、制御部17へ通知される。制御部17は、この通知を受けて音声部18と操作部19と表示部20を起動して音声部18のスピーカから報音させて呼出状態とすると共に表示部20でカメラ部7からの映像を出画させる。そして、居住者が操作部19を操作して通信コマンドを実行することでプログラム動作で応答通話状態となり、アド・イン・カード2を介して音声信号及び制御信号が送受信される。
音声信号の送受信については、パソコン3の音声部18に内蔵若しくは接続されたスピーカとマイクを介して行われ、終了操作は居住者がパソコン3上の操作部19の終話ボタンを押すことで実施される。そして、通話を終えたら待受け状態へ戻る。
【0019】
このように、パソコンがカメラ付玄関子機からの呼出信号を受けて報音すると共にカメラ部からの映像信号を受けて表示部に出画させ、更に来訪者の音声信号を受けて音声を出力するので、来訪者の姿、音声をパソコン上で認識できる。また、パソコンの音声部に設けたマイク,スピーカによりカメラ付玄関子機との間で双方向通信をすることができ、専用のモニタ付居室親機に代えてパソコンを用いることができる。然も、パソコンは、アド・イン・カードを接続してデータ変換部や制御部等の必要なプログラムをインストールする簡易な操作でモニタ付居室親機として構成することができる。
また、アド・イン・カードはカメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するよう構成されるので、パソコンとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、カメラ付玄関子機の映像信号を表示部即ちパソコン画面上に出画させることができる。
尚、双方向通信を採用しない場合は、パソコン3の音声部18はカメラ付玄関子機からの呼出を通知するスピーカのみ設ければ良く、マイクは必要ない。
【0020】
図2は本発明の他の例を示し、1台のパソコン3に第1〜第3の3台のカメラ付玄関子機1a,1b,1cが接続されたテレビドアホン装置を示している。図示するように、第1〜第3の3台のアドインカード2a,2b,2cをパソコン3に接続し、夫々のアドインカード2a,2b,2cにカメラ付玄関子機1a,1b,1cを1台ずつ接続している。尚、カメラ付玄関子機1a,1b,1c及びアド・イン・カード2a,2b,2cは図1と同一の構成である。
この場合、パソコン3上のプログラムにより操作部19の操作でモニタする或いは通話するカメラ付玄関子機を切替えるようにできるし、居室親機にパソコン3を使用することで、複数のカメラ付玄関子機から映像信号が送信された場合はマルチウインドウ又は分割画面で容易に表示できる。そのため、同時に複数のカメラ部が作動しても無理なく対応することができる。
このように、アド・イン・カードをカメラ付玄関子機の台数分パソコン3に接続する簡易な操作で複数のカメラ付玄関子機を1台のパソコンに接続できるし、夫々のカメラ付玄関子機からの映像信号を出画でき、カメラ付玄関子機との通信を実現できる。
【0021】
図3,図4は図2の装置のパソコン表示部20の表示例を示し、図3は2つの映像データをマルチウインドウで表示した状態、図4は二つの映像データを分割画面で表示した状態を示している。双方とも左側が正面玄関に設置したカメラ付玄関子機(例えば図2の第1カメラ付玄関子機1a)の映像、右側が勝手口に設置されたカメラ付玄関子機(例えば図2の第2カメラ付玄関子機1b)の映像であり、2か所の映像が1つの表示部に表示されている。
図3のマルチウインドウ画面を詳しく説明すると、2か所のカメラ付玄関子機から同時に呼出しが入った場合、制御部17はそれぞれの呼び出しを検知し、1つの呼び出しに対して1つのウィンドウを開くため、合計2つのウィンドウが開き、それぞれにウィンドウ上部に呼び出された場所が表示され、カメラ付玄関子機1a,1bの画像が1つずつ表示される。
【0022】
一般的に、グラフィカルユーザーインターフェースを持つオペレーティングシステムでは、複数のウィンドウが開かれている場合には、任意の1つのウィンドウだけが選択されてアクティブ状態となるため、ここでは居住者が例えばマウスによって玄関のウィンドウをクリックすると、玄関の画像を表示したウィンドウがアクティブになる。
そして、アクティブになった玄関の画像を表示したウィンドウにおいて、「応答」「終話」のボタンが表示され、居住者が「応答」のボタンをマウスでクリックすると、応答ボタンの表示が反転し、パソコン3の音声部18に接続されたマイクとスピーカーを動作させ、カメラ付玄関子機1の前にいる来訪者と居住者との双方向通話が可能となる。また、終話ボタンをクリックすると、待受け状態に戻る。
【0023】
図4の分割画面を詳しく説明すると、2か所のカメラ付き玄関子機1から同時に呼出が入った場合、制御部12はそれぞれの呼び出しを検知し、複数の映像を表示部20で表示する。この時、居住者は、優先的に通話したいカメラ付玄関子機側の画像、例えば図4では右側の映像をマウスでクリックすると、図4の右側の画像にある「勝手口」の文字が反転することにより、第2カメラ付玄関子機1bが選択されたことを表示する。次に、居住者は、「応答」のボタンをマウスでクリックすると、応答ボタンの表示が反転し、パソコン3の音声部18に接続されたマイクとスピーカーを動作させ、第2カメラ付玄関子機1bの前にいる来訪者と居住者との双方向通話が成立する。
【0024】
このように、接続した複数のカメラ付玄関子機のカメラ部が同時に撮像を開始しても、パソコンは同時に複数のカメラ映像を出画できるので、同時に複数の来訪者があっても1台のパソコンで容易に対応できる。
尚、第1〜第3の3台の玄関子機1a,1b,1cから同時に呼出しがあった場合は、パソコン3の表示部20は3つの撮像画像をマルチウインドウ或いは分割画面で表示するよう制御部17に制御させれば良いし、更に多くのカメラ付玄関子機がパソコン3に接続された場合は、その数に応じて表示部20に出画させることも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のテレビドアホン装置によれば、パーソナルコンピュータをプログラム変更とアド・イン・カードを接続する簡易な仕様変更でモニタ付居室親機として使用でき、カメラ付玄関子機を複数設けても1台のパーソナルコンピュータで容易に対応することができる。その際複数のカメラ付玄関子機から同時に映像信号が送信されても、同時に表示部に出画させることができるので、対応操作も簡易である。
また、本発明のテレビドアホン装置用アド・イン・カードは、カメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するので、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、カメラ付玄関子機の映像信号を表示部即ちパーソナルコンピュータ画面上に容易に出画させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すテレビドアホン装置のブロック図である。
【図2】本発明の他の例を示し、カメラ付玄関子機を2台備えたテレビドアホン装置のブロック図である。
【図3】図2の2つの映像データをマルチウインドウ表示したパソコンの表示画面である。
【図4】図2の2つの映像データを分割表示したパソコン表示画面である。
【図5】従来のテレビドアホン装置のブロック図である。
【符号の説明】
1・・カメラ付玄関子機、2・・アド・イン・カード、3・・パーソナルコンピュータ、5・・呼出ボタン、6・・呼出検出回路、7・・カメラ部、8・・映像変調回路、9・・子機音声回路、10・・子機多重信回路、12・・多重信号変換回路、16・・データ変換部、17・・制御部、18・・音声部、19・・操作部、20・・表示部。
【発明の属する技術分野】
本発明はテレビドアホン装置に関し、詳しくは居室内に設置する居室親機をパーソナルコンピュータとしたテレビドアホン装置及びその際に使用するテレビドアホン装置用アド・イン・カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のテレビドアホン装置は図5のブロック図に示す構成のものが知られている。図5において、30はカメラ付玄関子機、31はモニタ付居室親機であり、玄関先等に取り付けられたカメラ玄関子機30は、子機接続ケーブル32を介してモニタ付居室親機31と接続されている。そして、図示するように、カメラ付玄関子機30は、呼出ボタン33、呼出ボタン33の操作で呼出信号を送出する子機呼出検出回路34、来訪者を撮像するカメラ部35、カメラ部35からの映像信号を変調する映像変調回路36、マイクとスピーカを備えた子機音声回路37、子機呼出検出回路34からの呼出信号と映像変調回路36からの映像変調信号とを多重する子機多重回路38を備えている。
また、モニタ付居室親機31は、カメラ付玄関子機30から送られてきた信号を分離する親機多重回路39、呼出信号を受けて制御回路へ信号を出力する親機呼出検出回路40、モニタを有するモニタ回路41、マイクとスピーカを備えた親機音声回路42、制御回路43、カメラ付玄関子機30のカメラ部35を動作させる場合に操作するモニタボタン44、モニタボタン44の操作で信号を出力するモニタ検出回路45を備えている。
【0003】
次に、この従来のテレビドアホン装置の動作を説明する。来訪者がカメラ付玄関子機30の呼出しボタン33を押すと、子機呼出検出回路34から呼出信号が発せられ、親機呼出検出回路40を介して制御回路43へ通知される。制御回路43は呼出音を鳴動させ、モニタ回路41及び親機音声回路42を起動し、モニタ付居室親機31を呼出し状態とさせる。
そして、呼出音に気付いた居住者が、モニタ付居室親機31の送受器(図示せず)を取り上げることで通話状態となる。居住者が通話を終え、送受器を下ろすことで制御回路43は、モニタ回路41、親機音声回路42の動作を停止させて待受け状態に戻る。また、モニタ付居室親機31側からモニタする場合は、居住者がモニタボタン44を押したことをモニタ検出回路45で検出し、制御回路43を介してカメラ付玄関子機30を動作させてからモニタ回路41を動作させる。
更に、カメラ付玄関子機30が複数接続されている場合は、居住者がモニタボタン44を押すことでカメラ付玄関子機30を選択し、モニタ検出回路45で検出して制御回路43を介して選択したカメラ付玄関子機30をモニタする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のテレビドアホン装置の場合、モニタ付居室親機31は壁面等に固定設置する構成のため移動するのが困難であったため、モニタ付居室親機31のない場所からは応答できなかった。そのため、モニタ付居室親機31を設置していない他の場所でインターホンの応答をしたい場合は、新たに居室親機を増設しなければならなかった。
【0005】
尚、上述する問題点に関して本出願人は特開平9−46699号公報に、パーソナルコンピュータに備えたテレビモニタにカメラ付玄関子機の撮像した映像を映し出す技術を開示し、モニタ付居室親機を用いなくても来訪者の映像をモニタできる構成を提案している。しかし、この構成は、パーソナルコンピュータにビデオ・キャプチャ・ボード、サウンド・ボード、信号入出力ボードの3枚のボードが必要であるのに加え、これらのボードの外部にインターフェイス整合のために主装置を設けなければ成らず、構成が複雑であるし1台のカメラ付玄関子機にしか対応できなかった。
【0006】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、移動が可能なパーソナルコンピュータを簡易な操作で居室親機として使用可能とすると共に、カメラ付玄関子機を複数設けても1台のパーソナルコンピュータで対応可能なテレビドアホン装置及びそのテレビドアホン装置に用いるアド・イン・カードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係るテレビドアホン装置は、居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、呼出ボタンから送出される呼出信号及びカメラ部から送出されて映像変調回路にて変調された映像信号を多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、多重されたアナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、アド・イン・カードと通信可能であり、デジタルデータ信号を呼出データと映像データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された呼出データを呼出音として報音するための音声部、分離された映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とする。
そして上記構成により、来訪者の姿をパーソナルコンピュータにより認識でき、専用のモニタ付居室親機に頼らなくてもカメラ付玄関子機の呼出操作に対応させることが可能である。然も、パーソナルコンピュータは、アド・イン・カードを接続して必要なプログラムをインストールする簡易な操作でモニタ付居室親機として構成することができる。
尚、アド・イン・カードは、パーソナルコンピュータのためのカード型のプラグ・イン・アダプタに関する規格であるPCカードスタンダード(JEIDA/PCMCIA間にて標準化に合意した規格)に準拠したカードである。
【0008】
請求項2の発明に係るテレビドアホン装置は、居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、居住者に通話をするための子機音声回路、呼出ボタンから送出される呼出信号とカメラ部から送出され映像変調回路にて変調された映像信号及び子機音声回路からの音声信号とを多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、多重されたアナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、アド・イン・カードと通信可能であり、デジタルデータ信号を呼出データ、映像データ、音声データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された呼出データを呼出音として報音すると共に音声データを出力するための音声部、分離された映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とする。
そして上記構成により、パーソナルコンピュータにより来訪者の音声を認識できるし姿も映像で認識できるので、専用の居室親機に頼らなくてもカメラ付玄関子機の呼出操作に対応させることが可能である。また、パーソナルコンピュータはアド・イン・カードを接続して必要なプログラムをインストールする簡易な操作で、音声を出力できるしカメラ部からの映像データを出画できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、パーソナルコンピュータの音声部は居住者から入力された音声を音声データとしてアド・イン・カードに送信し、アド・イン・カードの多重信号変換回路が受信した音声データをアナログデータ信号に変換してカメラ付玄関子機へ送信し、更にカメラ付玄関子機の子機音声回路から音声データを音声として出力してカメラ付玄関子機とパーソナルコンピュータとで双方向通信することを特徴とする。
そして上記構成により、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との間で双方向通信ができるので、モニタ付居室親機の機能を全てパーソナルコンピュータに代用でき、専用のモニタ付居室親機が必要ない。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、パーソナルコンピュータに複数のアド・イン・カードが接続されてアド・イン・カードごとにカメラ付玄関子機が接続されたテレビドアホン装置にあっては、パーソナルコンピュータは、複数のアド・イン・カードと通信可能であって複数のカメラ付玄関子機のうち所望のカメラ付玄関子機に接続されたアド・イン・カードを選択するための操作部と、操作部により選択されたアド・イン・カードとの通信を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
そして上記構成により、複数のカメラ付玄関子機を設けても1台のパーソナルコンピュータで容易に対応できる。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、操作部により選択されたアド・イン・カードが複数の場合は、制御部が複数のアド・イン・カードを介して受信した映像データをマルチウインドウ又は分割画面として表示するための制御を行うことを特徴とする。
そして上記構成により、同時に複数のカメラ映像を表示できるので、同時に複数の来訪者があっても容易に対応することができる。
【0012】
請求項6の発明に係るテレビドアホン装置用アド・イン・カードは、請求項1乃至5の何れかに記載のテレビドアホン装置に使用されるものである。
そして上記構成により、アド・イン・カードは、多重信号変換回路によりカメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するので、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、パーソナルコンピュータはカメラ付玄関子機からの音声を出力できるし、映像信号を表示部であるディスプレイ上に出画させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るテレビドアホン装置の一例を示すブロック図を示し、1はカメラ付玄関子機、2はアド・イン・カード、3はパーソナルコンピュータ(以下、単にパソコンとする。)である。カメラ付玄関子機1は、子機接続ケーブル4によりアド・イン・カード2に接続され、アド・イン・カード2はパソコン3に接続されている。
【0014】
カメラ付玄関子機1は、例えば玄関先に取付けられ、居住者を呼出す呼出ボタン5、呼出ボタン5の操作で動作する子機呼出検出回路6、来訪者を撮像するカメラ部7、カメラ部7からの映像信号を変調する映像変調回路8、マイクやスピーカを備え居住者と通話するための子機音声回路9、呼出ボタン5から送出される呼出信号とカメラ部7からから送出された映像変調回路8にて変調された映像信号及び子機音声回路9からの音声信号を多重してアナログデータ信号として送信するための子機多重回路10を備えている。
【0015】
アド・イン・カード2は、カメラ付玄関子機1から出力される多重されたアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路12、カメラ付玄関子機1からの呼び出しを検知してパソコン3へ呼出デジタルデータ信号を出力する呼出検出回路13を有している。そして、このアド・イン・カード2をパソコン3に接続すると共に必要なソフトウエアをパソコン3にインストールすることで容易にパソコン3を居室親機として使用可能とし、インターホン通信を可能としている。
尚、本発明のアド・イン・カード2はテレビドアホン装置専用に作成されているが、PCカードスタンダードに準拠しているため、プラグアンドプレイを実現でき、パソコンの電源を入れたまま所定の操作によりアド・イン・カード2を取出して他のパソコンに移すことができる。
【0016】
パソコン3は、アド・イン・カード2を連結するカードインターフェース15、プログラムから成るデータ変換部16及び制御部17を有し、18はスピーカ及びマイクを有する音声部、19はキーボード及びマウスから成る操作部、20はCRT或いは液晶等のディスプレイから成る表示部である。そして、データ変換部16は、多重信号変換回路12で変換されたデジタルデータ信号を、呼出データ、映像データ、音声データに変換分離する動作をし、制御部17は、音声部18、操作部19、表示部20を制御している。尚、Aはプログラムによる構成部を示している。
【0017】
次に、上記テレビドアホン装置の動作を説明する。来訪者がカメラ付玄関子機1の呼出ボタン5を押したら、その操作により子機呼出検出回路6は検知信号を出力する。そして、映像変調回路8で変調されたカメラ部7の映像信号が検知信号と共に子機多重回路10に入る。子機多重回路10で多重化された検知信号と映像信号は子機接続ケーブル4を介してアド・イン・カード2に送信され、送信されたアナログデータ信号は、アド・イン・カード2の多重信号変換回路12でデジタルデータ信号に変換されてパソコン3に送信される。
【0018】
パソコン3に送信された検知信号と映像データは、データ変換部16でパソコン3が読取り可能なデータにデータ変換され、制御部17へ通知される。制御部17は、この通知を受けて音声部18と操作部19と表示部20を起動して音声部18のスピーカから報音させて呼出状態とすると共に表示部20でカメラ部7からの映像を出画させる。そして、居住者が操作部19を操作して通信コマンドを実行することでプログラム動作で応答通話状態となり、アド・イン・カード2を介して音声信号及び制御信号が送受信される。
音声信号の送受信については、パソコン3の音声部18に内蔵若しくは接続されたスピーカとマイクを介して行われ、終了操作は居住者がパソコン3上の操作部19の終話ボタンを押すことで実施される。そして、通話を終えたら待受け状態へ戻る。
【0019】
このように、パソコンがカメラ付玄関子機からの呼出信号を受けて報音すると共にカメラ部からの映像信号を受けて表示部に出画させ、更に来訪者の音声信号を受けて音声を出力するので、来訪者の姿、音声をパソコン上で認識できる。また、パソコンの音声部に設けたマイク,スピーカによりカメラ付玄関子機との間で双方向通信をすることができ、専用のモニタ付居室親機に代えてパソコンを用いることができる。然も、パソコンは、アド・イン・カードを接続してデータ変換部や制御部等の必要なプログラムをインストールする簡易な操作でモニタ付居室親機として構成することができる。
また、アド・イン・カードはカメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するよう構成されるので、パソコンとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、カメラ付玄関子機の映像信号を表示部即ちパソコン画面上に出画させることができる。
尚、双方向通信を採用しない場合は、パソコン3の音声部18はカメラ付玄関子機からの呼出を通知するスピーカのみ設ければ良く、マイクは必要ない。
【0020】
図2は本発明の他の例を示し、1台のパソコン3に第1〜第3の3台のカメラ付玄関子機1a,1b,1cが接続されたテレビドアホン装置を示している。図示するように、第1〜第3の3台のアドインカード2a,2b,2cをパソコン3に接続し、夫々のアドインカード2a,2b,2cにカメラ付玄関子機1a,1b,1cを1台ずつ接続している。尚、カメラ付玄関子機1a,1b,1c及びアド・イン・カード2a,2b,2cは図1と同一の構成である。
この場合、パソコン3上のプログラムにより操作部19の操作でモニタする或いは通話するカメラ付玄関子機を切替えるようにできるし、居室親機にパソコン3を使用することで、複数のカメラ付玄関子機から映像信号が送信された場合はマルチウインドウ又は分割画面で容易に表示できる。そのため、同時に複数のカメラ部が作動しても無理なく対応することができる。
このように、アド・イン・カードをカメラ付玄関子機の台数分パソコン3に接続する簡易な操作で複数のカメラ付玄関子機を1台のパソコンに接続できるし、夫々のカメラ付玄関子機からの映像信号を出画でき、カメラ付玄関子機との通信を実現できる。
【0021】
図3,図4は図2の装置のパソコン表示部20の表示例を示し、図3は2つの映像データをマルチウインドウで表示した状態、図4は二つの映像データを分割画面で表示した状態を示している。双方とも左側が正面玄関に設置したカメラ付玄関子機(例えば図2の第1カメラ付玄関子機1a)の映像、右側が勝手口に設置されたカメラ付玄関子機(例えば図2の第2カメラ付玄関子機1b)の映像であり、2か所の映像が1つの表示部に表示されている。
図3のマルチウインドウ画面を詳しく説明すると、2か所のカメラ付玄関子機から同時に呼出しが入った場合、制御部17はそれぞれの呼び出しを検知し、1つの呼び出しに対して1つのウィンドウを開くため、合計2つのウィンドウが開き、それぞれにウィンドウ上部に呼び出された場所が表示され、カメラ付玄関子機1a,1bの画像が1つずつ表示される。
【0022】
一般的に、グラフィカルユーザーインターフェースを持つオペレーティングシステムでは、複数のウィンドウが開かれている場合には、任意の1つのウィンドウだけが選択されてアクティブ状態となるため、ここでは居住者が例えばマウスによって玄関のウィンドウをクリックすると、玄関の画像を表示したウィンドウがアクティブになる。
そして、アクティブになった玄関の画像を表示したウィンドウにおいて、「応答」「終話」のボタンが表示され、居住者が「応答」のボタンをマウスでクリックすると、応答ボタンの表示が反転し、パソコン3の音声部18に接続されたマイクとスピーカーを動作させ、カメラ付玄関子機1の前にいる来訪者と居住者との双方向通話が可能となる。また、終話ボタンをクリックすると、待受け状態に戻る。
【0023】
図4の分割画面を詳しく説明すると、2か所のカメラ付き玄関子機1から同時に呼出が入った場合、制御部12はそれぞれの呼び出しを検知し、複数の映像を表示部20で表示する。この時、居住者は、優先的に通話したいカメラ付玄関子機側の画像、例えば図4では右側の映像をマウスでクリックすると、図4の右側の画像にある「勝手口」の文字が反転することにより、第2カメラ付玄関子機1bが選択されたことを表示する。次に、居住者は、「応答」のボタンをマウスでクリックすると、応答ボタンの表示が反転し、パソコン3の音声部18に接続されたマイクとスピーカーを動作させ、第2カメラ付玄関子機1bの前にいる来訪者と居住者との双方向通話が成立する。
【0024】
このように、接続した複数のカメラ付玄関子機のカメラ部が同時に撮像を開始しても、パソコンは同時に複数のカメラ映像を出画できるので、同時に複数の来訪者があっても1台のパソコンで容易に対応できる。
尚、第1〜第3の3台の玄関子機1a,1b,1cから同時に呼出しがあった場合は、パソコン3の表示部20は3つの撮像画像をマルチウインドウ或いは分割画面で表示するよう制御部17に制御させれば良いし、更に多くのカメラ付玄関子機がパソコン3に接続された場合は、その数に応じて表示部20に出画させることも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のテレビドアホン装置によれば、パーソナルコンピュータをプログラム変更とアド・イン・カードを接続する簡易な仕様変更でモニタ付居室親機として使用でき、カメラ付玄関子機を複数設けても1台のパーソナルコンピュータで容易に対応することができる。その際複数のカメラ付玄関子機から同時に映像信号が送信されても、同時に表示部に出画させることができるので、対応操作も簡易である。
また、本発明のテレビドアホン装置用アド・イン・カードは、カメラ付玄関子機から送信されるアナログデータ信号をデジタルデータ信号に変換するので、パーソナルコンピュータとカメラ付玄関子機との接続を簡易に実施でき、カメラ付玄関子機の映像信号を表示部即ちパーソナルコンピュータ画面上に容易に出画させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示すテレビドアホン装置のブロック図である。
【図2】本発明の他の例を示し、カメラ付玄関子機を2台備えたテレビドアホン装置のブロック図である。
【図3】図2の2つの映像データをマルチウインドウ表示したパソコンの表示画面である。
【図4】図2の2つの映像データを分割表示したパソコン表示画面である。
【図5】従来のテレビドアホン装置のブロック図である。
【符号の説明】
1・・カメラ付玄関子機、2・・アド・イン・カード、3・・パーソナルコンピュータ、5・・呼出ボタン、6・・呼出検出回路、7・・カメラ部、8・・映像変調回路、9・・子機音声回路、10・・子機多重信回路、12・・多重信号変換回路、16・・データ変換部、17・・制御部、18・・音声部、19・・操作部、20・・表示部。
Claims (6)
- 居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、前記呼出ボタンから送出される呼出信号及び前記カメラ部から送出されて映像変調回路にて変調された映像信号を多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、
多重された前記アナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、
前記アド・イン・カードと通信可能であり、前記デジタルデータ信号を呼出データと映像データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された前記呼出データを呼出音として報音するための音声部、分離された前記映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とするテレビドアホン装置。 - 居住者を呼び出すための呼出ボタン、来訪者を撮像するためのカメラ部、居住者に通話をするための子機音声回路、前記呼出ボタンから送出される呼出信号と前記カメラ部から送出され映像変調回路にて変調された映像信号及び前記子機音声回路からの音声信号とを多重して成るアナログデータ信号を送信するための子機多重回路、を有するカメラ付玄関子機と、
多重された前記アナログデータ信号を受信してデジタルデータ信号に変換する多重信号変換回路を有するアド・イン・カードと、
前記アド・イン・カードと通信可能であり、前記デジタルデータ信号を呼出データ、映像データ、音声データに変換分離するためのプログラムにより形成されたデータ変換部、分離された前記呼出データを呼出音として報音すると共に音声データを出力するための音声部、分離された前記映像データを表示するための表示部を備えたパーソナルコンピュータと、で構成したことを特徴とするテレビドアホン装置。 - 前記パーソナルコンピュータの音声部は居住者から入力された音声を音声データとして前記アド・イン・カードに送信し、前記アド・イン・カードの多重信号変換回路が受信した前記音声データをアナログデータ信号に変換して前記カメラ付玄関子機へ送信し、更に前記カメラ付玄関子機の子機音声回路から前記音声データを音声として出力して前記カメラ付玄関子機と前記パーソナルコンピュータとで双方向通信する請求項2記載のテレビドアホン装置。
- 前記パーソナルコンピュータに複数のアド・イン・カードが接続されて前記アド・イン・カードごとにカメラ付玄関子機が接続されたテレビドアホン装置にあっては、
前記パーソナルコンピュータは、前記複数のアド・イン・カードと通信可能であって複数の前記カメラ付玄関子機のうち所望のカメラ付玄関子機に接続された前記アド・イン・カードを選択するための操作部と、前記操作部により選択された前記アド・イン・カードとの通信を制御する制御部と、を備えた請求項1乃至3の何れかに記載のテレビドアホン装置。 - 前記操作部により選択された前記アド・イン・カードが複数の場合は、前記制御部が前記複数のアド・イン・カードを介して受信した映像データをマルチウインドウ又は分割画面として表示するための制御を行う請求項4記載のテレビドアホン装置。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のテレビドアホン装置に使用するテレビドアホン装置用アド・イン・カード。
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JP2002249406A JP2004088637A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | テレビドアホン装置及びテレビドアホン装置用アド・イン・カード |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006066958A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-09 | Mitsubishi Electric Corp | カメラ付きインターホン |
JP2009159229A (ja) * | 2007-12-26 | 2009-07-16 | Aiphone Co Ltd | テレビドアホン装置 |
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2002
- 2002-08-28 JP JP2002249406A patent/JP2004088637A/ja active Pending
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