JP2004048240A - 弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品および複合モジュール - Google Patents

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Kazuo Ikeda
池田 和生
Akio Tsunekawa
常川 昭雄
Masahiro Takada
高田 正広
Shigeru Tsuzuki
都築 茂
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Abstract

【課題】櫛形電極を表面波の主たる伝播方向より角度αだけ傾けて設けた従来の構成では、角度差は微小な範囲に限定されてしまうため同一圧電基板上に複数組の弾性表面波素子を相互干渉させずに形成しようとすると圧電基板が大型化してしまうという課題を有していた。
【解決手段】同一圧電基板上に複数組の櫛型電極を効率良く配置することにより弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品および複合モジュールを小型化することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信機器に用いられる弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品および複合モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来弾性表面波装置は、一般に弾性表面波の主たる伝播方向が矩形形状の長辺方向と平行になるように櫛形電極を配置している。このような構成では櫛形電極を長くすることにより振動エネルギーを大きくして伝播効率を良くしたり、櫛形電極の両側に設けた反射器電極の対数を大きくすることにより反射効率を高めたり、端面にアブソーバを設けることにより不要輻射を低減し伝播効率を高めたりしている。
【0003】
このような構成では、デバイスを小型化しようとすると櫛形電極や反射器電極の大きさを充分確保できないため伝播効率が劣化したり、反射効率が低下したりするという問題があった。
【0004】
このような問題を解決する手段として特開平5−122002号公報に記載の方法が知られている。
【0005】
すなわち、櫛形電極を表面波の主たる伝播方向より角度αだけ傾けることにより、基板端面で反射した波の伝播方向が元の櫛形電極の表面波の主たる伝播方向からずらしスプリアスを低減する構成が用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図5に示したように櫛形電極1を表面波の主たる伝播方向であるX軸2より角度αだけ傾けて設けた従来の構成では、本来の伝播周波数を変動させないために表面波の主たる伝播方向と櫛形電極1の方向の角度差は極わずか(3°〜8°と規定)に限定されてしまう。このため同一圧電基板3上に複数組の弾性表面波素子4を相互干渉させずに形成しようとすると圧電基板3が大型化してしまい小型化し難いという課題を有していた。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、同一圧電基板上に複数組の櫛型電極を効率良く配置することにより小型の弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品および複合モジュールを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0009】
本発明の請求項1に記載の発明は、一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置という構成を有しており、これにより弾性表面波装置端面での反射波による干渉を低減し、スプリアスを低減することができるという作用効果が得られる。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、櫛形電極を複数組設けたという構成を有しており、これにより複数組の櫛形電極を設けても弾性表面波装置端面での反射波による干渉を低減し、同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く設けることができるという作用効果が得られる。
【0011】
本発明の請求項3に記載の発明は、櫛形電極は、少なくとも弾性表面波装置の矩形の頂点を通って切り欠き部に平行な線上に複数組設けたという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く構成することができるという作用効果が得られる。
【0012】
本発明の請求項4に記載の発明は、櫛形電極は弾性表面波装置の矩形の頂点を通って切り欠き部に垂直な線上には設けないという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く設けることができるという作用効果が得られる。
【0013】
本発明の請求項5に記載の発明は、櫛形電極は切り欠き部に垂直な方向と同一方向に設けたという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く設けることができるという作用効果が得られる。
【0014】
本発明の請求項6に記載の発明は、櫛形電極の弾性表面波の主たる伝播方向は互いに平行であるという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の弾性表面波装置を形成しても弾性表面波の主たる伝播方向は互いに重ならないため伝播波の不要な干渉を低減し、スプリアスを低減することができるという作用効果が得られる。
【0015】
本発明の請求項7に記載の発明は、弾性表面波の主たる伝播方向は弾性表面波装置の矩形の長辺または短辺とのなす角度が20°〜70°であるという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く構成することができるという作用効果が得られる。
【0016】
本発明の請求項8に記載の発明は、弾性表面波の主たる伝播方向と、弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺とのなす角度がほぼ等しいという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く構成することができるという作用効果が得られる。
【0017】
本発明の請求項9に記載の発明は、弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は、互いに直交しているという構成を有しており、これにより同一圧電ウエハ上で弾性表面波装置を効率良く多数個形成することができるという作用効果が得られる。
【0018】
本発明の請求項10に記載の発明は、弾性表面波装置は少なくとも二つ以上の周波数に対応できるものであるという構成を有しており、これにより通信機器を複数の周波数に対応できるようにすることができるという作用効果が得られる。
【0019】
本発明の請求項11に記載の発明は、複数組設けた櫛型電極の弾性表面波の主たる伝播方向は、互いに重ならないという構成を有しており、これにより仮に弾性表面波が櫛型電極または櫛型電極に隣接して設けた反射器電極から漏洩したとしても、他の櫛型電極へ伝播波が干渉することがないためスプリアスを低減することができるという作用効果が得られる。
【0020】
本発明の請求項12に記載の発明は、複数組設けた弾性表面波素子の電極構成は少なくともダブルモード弾性表面波フィルタ(以下略してDMSと言う)を含むという構成を有しており、これにより狭帯域で低損失の弾性表面波装置を得ることができるという作用効果が得られる。
【0021】
本発明の請求項13に記載の発明は、複数組の弾性表面波素子の電極構成は、少なくとも縦モード結合型のDMSを含むという構成を有しており、これにより狭帯域で帯域外減衰量の優れた弾性表面波装置を得ることができるという作用効果が得られる。
【0022】
本発明の請求項14に記載の発明は、一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置を、バンプまたはワイヤにより基板またはパッケージに電気的に接続し、封止してなる電子部品という構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く形成した弾性表面波装置を用いた電子部品を得ることができるという作用効果が得られる。
【0023】
本発明の請求項15に記載の発明は、一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置と、回路切替スイッチまたは切替回路と、ローパスフィルタと、配線を内蔵した基板またはパッケージを含む複合モジュールという構成を有しており、これにより同一圧電基板上に複数組の櫛形電極を効率良く形成した弾性表面波装置を用いた複合モジュールを得ることができるという作用効果が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に本発明の実施の形態1を用いて、本発明の請求項1〜14について説明する。
【0025】
図1は本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の、圧電ウエハ上での弾性表面波の主たる伝播方向および弾性表面波装置の配置を示す平面図、図2は本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の電極の配置を示す平面図である。
【0026】
図1において、LiTaO単結晶などからなる圧電ウエハ11に切り欠き部を設け圧電ウエハの結晶方位を決定している。この切り欠き部は一般にオリエンテイション・フラット12(Orientation Flat以下略してオリフラと言う)と呼ばれ、このオリフラ12を基準にし結晶方位を考慮して弾性表面波の電極設計が行われる。
【0027】
本実施の形態1において弾性表面波装置13は、オリフラ12に垂直な方向と弾性表面波の主たる伝播方向が同一方向になるように複数組の弾性表面波素子14を有し、この弾性表面波素子14はオリフラ12に垂直な方向15と弾性表面波の主たる伝播方向16が同一方向になるように櫛型電極17を配置するとともに、この櫛型電極17の両側に隣接して反射器電極18を備えている。
【0028】
弾性表面波装置13は矩形形状であり、その矩形の長辺19および短辺20はオリフラ12に垂直な方向15と交わる方向に設けられており、圧電ウエハ11上で矩形の長辺19および短辺20上を切断線23,24で切断することにより個片の弾性表面波装置13に分割される。
【0029】
この弾性表面波装置13は矩形の長辺19と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度21をθ1とし、矩形の短辺20と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度22をθ2となるように設けている。
【0030】
図2は本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の電極の配置を示す平面図で、図1の個片に分割した弾性表面波装置を拡大した平面図である。
【0031】
弾性表面波装置13は6組の弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fを備え、弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fは櫛型電極と反射器電極を備え、櫛型電極の弾性波の主たる伝播方向16はオリフラ12に垂直な方向15と同一であり、櫛型電極の一部は矩形の頂点Aを通ってオリフラ12に平行な第1の直線32上に設けられており、また櫛型電極の一部は矩形の頂点Bを通ってオリフラ12に平行な第2の直線33上に設けられており、櫛形電極は矩形の頂点Aを通ってオリフラ12に平行な第1の直線32上または矩形の頂点Bを通ってオリフラ12に平行な第2の直線33上のいずれかに設けられている。
【0032】
また弾性波の主たる伝播方向16は互いに平行でありかつ互いに重ならないように弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fを配置している。
【0033】
また、櫛型電極は矩形の頂点Cを通ってオリフラ12に垂直な第3の直線34上および矩形の頂点Dを通ってオリフラ12に垂直な第4の直線35上には設けない構成を有している。
【0034】
また、第1および第4の弾性表面波素子31a,31dは1ポート型共振子であり、第2、第3、第5および第6の弾性表面波素子31b,31c,31e,31fは櫛型電極を3つ有する縦結合型ダブルモード弾性表面波フィルタ(以下縦結合型DMSと言う)である。
【0035】
弾性表面波装置13は入力電極36に接続して2組の1ポート型共振子からなる第1および第4の弾性表面波素子31a,31dを設けており、一方の1ポート型共振子からなる第1の弾性表面波素子31aに接続して縦結合型DMSからなる第2の弾性表面波素子31bおよび第3の弾性表面波素子31cを縦続に接続して設け、第3の弾性表面波素子31cの櫛型電極に接続して第1の出力電極37aを設けるとともに、他方の1ポート型共振子からなる第4の弾性表面波素子31dに接続して縦結合型DMSからなる第5の弾性表面波素子31eおよび第6の弾性表面波素子31fを縦続に接続して設け、第6の弾性表面波素子31fの櫛型電極に接続して第2の出力電極37bを設けている。
【0036】
また、第1の弾性表面波素子31aの櫛型電極の出力側は第1の接続電極38aにより第2の弾性表面波素子31bの中央の櫛型電極の入力側に接続され、第2の弾性表面波素子31bの両外側の櫛型電極の出力側は第2の接続電極38bおよび第3の接続電極38cにより第3の弾性表面波素子31cの両外側の櫛型電極の入力側および反射器電極に接続されており、第3の弾性表面波素子31cの中央の櫛型電極の出力側は第1の出力電極37aに接続されている。
【0037】
第1の弾性表面波素子31aの反射器電極の出力側と第2の弾性表面波素子31bの反射器電極および両外側の櫛型電極の入力側と第3の弾性表面波素子31cの反射器電極および両外側の櫛型電極の出力側は第1のグランド電極39aにより接続されており、第1の弾性表面波素子31aのもう一方の反射器電極の出力側と第2の弾性表面波素子31bのもう一方の反射器電極および両外側の櫛型電極の入力側と第4の弾性表面波素子31dの反射器電極の入力側は第2のグランド電極39bにより接続されており、第2の弾性表面波素子31bの中央の櫛型電極の出力側は第3のグランド電極39cに接続され、第3の弾性表面波素子31cの中央の櫛型電極の入力側は第4のグランド電極39dに接続されている。
【0038】
ここで、入力側とは櫛型電極または反射器電極において入力電極36に近い方向の電極を示し、出力側とは第1の出力電極37aまたは第2の出力電極37bに近い方向の電極を示すものとする。
【0039】
また、入力電極36と第4の弾性表面波素子31dの櫛型電極の入力側を入力電極36で接続し、第4の弾性表面波素子31dの櫛型電極の出力側は第4の接続電極38dにより第5の弾性表面波素子31eの中央の櫛型電極の入力側と接続され、第5の弾性表面波素子31eの両外側の櫛型電極の出力側は第5の接続電極38eおよび第6の接続電極38fにより第6の弾性表面波素子31fの両外側の櫛型電極の入力側と接続され、第4の弾性表面波素子31dの一方の反射器電極は第2のグランド電極39bと接続され、もう一方の反射器電極の入力側と第5の弾性表面波素子31eの一方の反射器電極および一方の外側の櫛型電極の入力側と第6の弾性表面波素子31fの一方の反射器電極および一方の外側の櫛型電極の出力側を第5のグランド電極39eにより接続し、第3の弾性表面波素子31cの一方の外側の櫛型電極の出力側と一方の反射器電極の出力側と第4の弾性表面波素子31dの一方の反射器電極の出力側と第5の弾性表面波素子31eの一方の反射器電極の入力側と一方の外側の櫛型電極の入力側と第6の弾性表面波素子31fの一方の反射器電極の入力側および出力側と一方の外側の櫛型電極の出力側を第6のグランド電極39fで接続し、第5の弾性表面波素子31eの中央の櫛型電極の出力側を第7のグランド電極39gに接続し、第6の弾性表面波素子31fの中央の櫛型電極の入力側を第8のグランド電極39hで接続し、第6の弾性表面波素子31fの中央の櫛型電極の出力側を第2の出力電極37bで接続した構成を有している。
【0040】
このような構成にすることにより、弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fの弾性波の主たる伝播方向16をオリフラ12に垂直な方向15と同一方向に揃えるとともに伝播方向が重ならないようにすることができるため伝播波や反射波が異なる弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fへの不要な干渉を低減することができるため、スプリアスを低減することができる。
【0041】
また、弾性表面波装置13の矩形の頂点Cおよび頂点Dを通る第3の直線および第4の直線上に櫛型電極を設けない構成にすることにより伝播波や反射波が異なる弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fへの不要な干渉をさらに低減することができるため、スプリアスをさらに低減することができる。この構成は弾性表面波装置13の矩形の長辺19と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度θ1および矩形の短辺20と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度θ2が20°〜70°の範囲のように比較的角度が大きい場合に有効である。
【0042】
また弾性表面波の主たる伝播方向16は、弾性表面波装置の矩形の長辺19または短辺20とのなす角度を大きくすることにより、1つの弾性表面波装置13の中に複数組の弾性表面波素子31をスプリアス等の特性劣化を避けながら効率良く配置することができるため、複数組の弾性表面波素子31を小型の圧電基板40上に形成することができる。
【0043】
また、弾性表面波装置13の矩形の頂点Aまたは頂点Bを通る第1の直線32または第2の直線33上に櫛型電極を設けることにより1つの弾性表面波装置13の中に複数の弾性表面波素子31を効率良く配置することができるため、第1の弾性表面波素子31aおよび第2の弾性表面波素子31bおよび第3の弾性表面波素子31cにより第1の周波数に対応したフィルタを構成することができ、第4の弾性表面波素子31dおよび第5の弾性表面波素子31eおよび第6の弾性表面波素子31fにより第2の周波数に対応したフィルタを構成することができ、いわゆる1インプット2アウトプット型の弾性表面波装置13を小型化することができる。
【0044】
本発明の弾性表面波装置は以下のようにして製造する。
【0045】
LiTaOなどからなる圧電性を有する圧電ウエハ11上に、スパッタリング装置などを用いてTiの金属薄膜を形成し、その上にAl−Sc−Cu、さらにTiの金属薄膜をスパッタリング装置を用いて重ねて形成する。
【0046】
ここで、スパッタリングで形成する金属薄膜の材質はAl−Sc−Cu、Ti以外に目的に応じてその他の金属および合金を用いてもかまわないし、また金属薄膜は1層以上であれば目的に応じて何層積層してもかまわないし、積層する順序は目的に応じて変更してもかまわない。
【0047】
次に金属薄膜の上に光感光性を有するレジストを塗布し、所望のフォトマスクを合わせ、ステッパー装置などを用いて露光する。
【0048】
次に、現像装置などを用いて露光された部分のレジストを現像して不要部分のレジストを除去する。
【0049】
さらに、ドライエッチング装置などを用いて金属薄膜に所望の電極パターンを形成する。
【0050】
次に残ったレジストを除去した後、電極パターン上に再度光感光性を有するレジストを塗布し、所望のフォトマスクを合わせ、ステッパー装置などを用いて露光する。
【0051】
次に、現像装置などを用いて露光された部分のレジストを現像し、不要部分のレジストを除去する。
【0052】
その後、蒸着装置などを用いてAlなどの金属薄膜を形成し、入力電極36及び出力電極37a,37bの上にAlの蒸着膜を形成し、残ったレジストを除去する。
【0053】
Alの蒸着膜を設ける部分は入力電極36、出力電極37a,37b以外に必要に応じて他の部分例えば接続電極38a,38b,38c,38d,38e,38f、グランド電極39a,39b,39c,39d,39e,39f,39g,39hなどに設けてもかまわない。
【0054】
なお、所望の電極パターンを形成する方法としては、これ以外の方法例えば所望の金属薄膜層を先に形成した後、ドライエッチング装置などを用いて金属薄膜に所望の電極パターンを一度に形成してもかまわない。
【0055】
次にダイシング装置などを用いて矩形の長辺19および短辺20上を切断し、個片の弾性表面波装置13を得る。
【0056】
得られた弾性表面波装置13は同一圧電基板40上に6組の弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fを有し、6組の弾性表面波素子31a,31b,31c,31d,31e,31fは弾性表面波装置13の矩形の長辺19と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度θ1および矩形の短辺20と弾性表面波の主たる伝播方向16のなす角度θ2が45°であり、短辺20と長辺19は互いに直交している。
【0057】
ここでθ1およびθ2は同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を効率良く形成するためにはある程度の大きさの角度が必要である。
【0058】
弾性表面波素子31の配置効率を一定面積の圧電基板40上に配置できる弾性表面波素子31の数で表すものとすると、配置効率が高いほどより多くの弾性表面波素子31を配置することができ弾性表面波素子31を小型化することができる。
【0059】
すなわちθ1およびθ2の角度が小さい場合、同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を配置しようとすると圧電基板40の長辺19方向にほぼ平行に弾性表面波素子31を配しかつ互いの干渉を避けるために弾性表面波の主たる伝播方向16と同一直線上には他の弾性表面波素子31を設けることができないため結果として大きな圧電基板40が必要となりすなわち配置効率が低くなる。
【0060】
θ1およびθ2の角度が大きい場合、圧電基板40の矩形の対角方向に弾性表面波素子31を配置することができるため互いの干渉を避けるために弾性表面波の主たる伝播方向16と同一直線上には他の弾性表面波素子31を設けないようにしたとしても圧電基板40の矩形の対角方向を利用して複数組の弾性表面波素子31を有効に配置することができるため、同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を配置した際により小さな圧電基板40上に効率良く配置することができ配置効率を高くすることができる。
【0061】
複数組の弾性表面波素子31を効率良く配置するためにはθ1およびθ2の角度は20°〜70°の範囲にあることが必要で、θ1およびθ2の角度が等しい場合すなわち45°の場合弾性表面波素子31の配置効率は最も高くなる。
【0062】
θ1およびθ2の角度が20°未満や70°を超えると弾性表面波素子31の配置効率が低下するとともに複数組の弾性表面波素子31の伝播波や反射波が互いに干渉し易くなるためスプリアスなどの特性が劣化するため好ましくない。
【0063】
また、例えば図5に示す従来例のように弾性表面波の伝播方向であるX軸2に対して櫛型電極1を角度α傾け、αを3°〜8°のように小さい範囲とすると伝播波や反射波の干渉に伴うスプリアスなどの特性は改善できるが、複数組の弾性表面波素子4の配置効率が極端に低くなり小型化は困難となる。
【0064】
従って、θ1およびθ2の角度が20°〜70°の範囲にある場合、複数組の弾性表面波素子31の配置効率を高くすることができるとともにスプリアスなどの特性を改善することができるものであり、弾性表面波素子31の配置効率と特性の改善を同時に達成することができるものである。
【0065】
また、θ1およびθ2の角度を20°〜70°の範囲のように大きくした場合、弾性表面波装置13の矩形の頂点付近に弾性表面波の伝播波や反射波が集まり易くなるが、矩形の頂点CおよびDを通りオリフラに垂直な第3の直線および第4の直線上には弾性表面波素子31を設けないようにすることにより伝播波や反射波の影響を小さくすることができるためスプリアスなどの特性を改善することができる。
【0066】
また、同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を形成した場合、互いの弾性波の伝播波や反射波が干渉するとスプリアスなどの特性が劣化してしまうが、複数組の弾性表面波素子31の弾性波の主たる伝播方向16が同一方向で互いに重ならない方向となるように櫛型電極を形成することによりスプリアスなどの特性を改善することができる。
【0067】
また短辺20と長辺19を直交させることにより圧電ウエハ11上に弾性表面波装置を形成できないロス部分を低減することができるため、1枚の圧電ウエハに形成できる弾性表面波装置13の取り個数を多くすることができ弾性表面波装置13の製造コストを低減することができる。
【0068】
また、同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を配置できるようにすることにより、複数の周波数に対応できるフィルタ例えば1インプット2アウトプットのように2つの周波数に対応できるものや、1インプット3アウトプットのように3つの周波数に対応できるフィルタを形成することができ、携帯電話などの通信機器の多機能化を可能にすることができる。
【0069】
また、従来弾性表面波素子の電極構成としてDMSを用いると通過帯域より高周波数側で帯域外減衰量を大きくできなかったが、本実施の形態1の構成すなわち1ポート共振子と3つの電極を有する縦モード結合型DMSを組み合わせることにより特に高周波数側での帯域外減衰量を改善することができる。
【0070】
なお、弾性表面波素子31に設ける櫛型電極の数はいくつであってもかまわないし、同一圧電基板40上に設ける弾性表面波素子31の数はいくつであってもかまわない。
【0071】
また、弾性表面波素子31の電極構成としては縦モード結合のDMSを用いたが、これ以外にトランスバーサル型、ラダー型、共振子などその他の電極構成の弾性表面波素子を用いてもかまわない。
【0072】
次にこうして得られた弾性表面波装置13を用いて電子部品51を組み立てる。
【0073】
図3は、図2に示した弾性表面波装置13を用いて電子部品51を組み立て、弾性表面波装置13の直線E−E’で切断した電子部品51の断面図を示す。
【0074】
13は図2で示した弾性表面波装置、40は圧電基板、52は櫛型電極、53aおよび53bは反射器電極、38bは第2の接続電極、38cは第3の接続電極、39aは第1のグランド電極、39eは第5のグランド電極であり、54はBaO−Al−SiO系のセラミック材料などからなるベース部材、55aおよび55bはベース部材54の内底面に設けたAgなどからなる第1の導体パターンおよび第2の導体パターンであり、56aおよび56bはベース部材54の外底面に設けたAgなどからなる第1の外部端子電極および第2の外部端子電極であり、57aは第1の導体パターン55aと第1の外部端子電極56aを接続するAgなどからなる第1のスルーホール電極であり、57bは第2の導体パターン55bと第2の外部端子電極56bを接続するAgなどからなる第2のスルーホール電極を有する構成を備えている。
【0075】
弾性表面波装置13とベース部材54は第1のグランド電極39aと第1の導体パターン55aおよび第5のグランド電極39eと第2の導体パターン55bをAuなどからなるバンプ58で接続することによりフェイスダウン実装されている。
【0076】
59はベース部材54の側壁部上面に設けたAu−Snなどからなる第1の接続部材であり、60はAlなどからなる蓋体であり、61はベース部材54と対向する面に設けた半田などからなる第2の接続部材である。
【0077】
先ず弾性表面波装置13の第1のグランド電極39a、第3のグランド電極39c、第4のグランド電極39d、第5のグランド電極39e、第7のグランド電極39g、第8のグランド電極39hおよび入力電極36、第1の出力電極37a、第2の出力電極37bの所定位置にAuなどからなるバンプ58を形成する。
【0078】
次に、予め第1の導体パターン55aと第2の導体パターン55bと第1のスルーホール電極57aと第2のスルーホール電極57bと第1の外部端子電極56aと第2の外部端子電極56bを設けたベース部材54に、バンプ58を形成した弾性表面波装置13をバンプ58が第1の導体パターン55aおよび第2の導体パターン55bと接触するように配設し、超音波などを印加してバンプ58を接合、実装する。
【0079】
その後、封止装置などを用いて弾性表面波装置13を実装したベース部材54と、予め半田などの第2の接続部材61を担持させた蓋体60を、第2の接続部材61側がベース部材54と対向するように位置合わせして配設し、押圧加熱することにより封止し電子部品51を得る。
【0080】
なお、電子部品51の製造にあたっては上述した方法以外に、必要に応じて他の構成例えばワイヤーボンディングなどで弾性表面波装置13と第1および第2の導体パターン55a,55bを接続してもかまわないし、第1および第2の接続部材59,61として例えばAu又はAuを含むろう材、Ag又はAgを含むろう材などを用いてもかまわない。
【0081】
ところで、バンプボンディングはワイヤーボンディングに比べ接合する電極などとの接触する面積が大きくできるため、接合の信頼性を高くすることができるが、一方でバンプと接触する部分の電極にバンプボンディングの際に発生する歪みが残ると、電極間で剥離したりして逆に接合の信頼性が低下する場合がある。
【0082】
この理由は、スパッタリングが物理的に金属粒子を積み重ねるだけであるのに対し、蒸着は下地の結晶配向性と同じ配向性の薄膜が形成されるため金属粒子間の結合が強くなるためと考えられる。
【0083】
従って、バンプボンディングする際に、少なくともバンプと接触する電極の最上層を蒸着で形成することにより、接合による歪みの発生を抑制し、接合の信頼性を高め、異種金属接合に伴う電気腐食を抑制することができる。
【0084】
蒸着で形成する金属薄膜は、柔らかい金属の方がバンプとの接合性が良く、例えばAlまたはAl−Cu合金などが望ましい。
【0085】
なお、バンプと接触する電極の最上層に加えてその他の層を蒸着で形成しても同様の効果が得られる。
【0086】
また、電極を1種類以上の複数種類の金属例えばAl,Ti,Cu,Cr,Ni又はこれらの合金を重ねることにより耐電力が高められるため、複数種類の金属を重ねた上に最上層の電極を蒸着で形成することにより、接合歪みの発生を抑制し、耐電力を高めた電極を得ることができる。
【0087】
なお、本実施の形態1では互いに電気的に独立し場所により幅が異なる複数のグランド電極39a〜39hを櫛型電極および反射器電極の周囲に設けることにより、圧電基板40の焦電性により発生する電位を均一化し局部的な静電気放電などの発生を抑制し弾性表面波装置13の損傷を防止するようにしている。
【0088】
またバンプ58を形成する位置は本実施の形態1で示した位置以外であってもかまわないし、必要に応じてバンプ58の数を変更してもかまわない。
【0089】
また、第1の導体パターン55a、第2の導体パターン55bおよび第1の外部端子電極56a、第2の外部端子電極56b、第1のスルーホール電極57a、第2のスルーホール電極57bの材質としてはAg以外にW,Cu,Auなどを用いることができる。また、これらの表面に酸化抑制、接合性改善などのために必要に応じてNi、半田、Auなどからなるメッキを単層または多層施してもかまわない。
【0090】
なお、弾性表面波装置13とベース部材54を電気的に接続する手段としてはバンプ58を用いたが、これ以外にAgなどからなる導電性接着剤や、バンプ58と導電性接着剤の両方を用いてもかまわない。
【0091】
導電性接着剤を用いるとバンプ58を用いた場合に比べ電気的接続に際しての機械的ストレスを低減することができ、接続部分の信頼性を高めることができる。また、導電性接着剤とバンプ58の両方を用いると接続部分への機械的ストレスを低減するとともに、接続インピーダンスを低減することができ、帯域外減衰量を改善することができる。
【0092】
以上のように本発明によれば、同一圧電基板40上に複数組の弾性表面波素子31を効率良く配置することができるため、弾性表面波装置13およびこれを用いた電子部品51を小型化することができる。
【0093】
(実施の形態2)
以下に本発明の実施の形態2を用いて、本発明の請求項15について説明する。
【0094】
図4は本発明の実施の形態2における複合モジュールの構成を示す概念図である。
【0095】
図4において実施の形態1の図1〜図3で説明したものと同一のものは同一番号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0096】
本実施の形態2の図4と実施の形態1の図3とで相違する点は、載置する素子を弾性表面波装置13に加えて信号を切り替える素子または回路71とローパスフィルタ72と配線を内蔵したパッケージを組み合わせて複合モジュールとしたことである。
【0097】
すなわち、実施の形態1においては、載置する素子は弾性表面波装置13のみであるが、本実施の形態2においては載置する素子は弾性表面波装置13に加えてPINダイオードからなる信号切替素子71とインダクタ、コンデンサなどからなるローパスフィルタ72を同一パッケージに実装し複合モジュールの構成にしたものであり、それ以外は実施の形態1と同様にして複合機能を有する複合モジュール73を製造した。
【0098】
図4において、弾性表面波装置13、信号切替素子71、ローパスフィルタ72を組み合わせることにより送、受信信号を切替え所望の特性周波数のみを取り出すことができ、それぞれの素子の接着強度を高めるとともに放熱性に優れた複合機能を有する複合モジュール73を得ることができる。
【0099】
すなわち送信時には信号切替素子71をローパスフィルタ72側に切り替えることにより所望の周波数を送信することができ、受信時には信号切替素子71を弾性表面波装置13側に切り替えることにより所望の周波数のみを受信することができる。
【0100】
なお、弾性表面波装置13、信号切替素子71、ローパスフィルタ72からなる複合モジュール2組とダイプレクサを組み合わせることにより2周波数に対応することのできる複合モジュールを形成することができる。また、実施の形態1の弾性表面波装置は1素子で2周波数に対応できる機能を有しているため、それらを2組切り替えて用いることにより送信側で2周波数および受信側で2周波数の最大4周波数に対応できる複合機能を有する電子部品を形成することができる。
【0101】
従って、実施の形態1と比較すると弾性表面波装置に加えて信号切替素子とローパスフィルタを同一パッケージに実装した小型で送受信および複数の周波数に対応できる複合機能を有する複合モジュールを簡単に製造することができる。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、同一圧電基板上に複数組の弾性表面波素子を効率良く配置することができるため、弾性表面波装置およびこれを用いた電子部品および複合モジュールを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の圧電ウエハ上での弾性表面波の主たる伝播方向および櫛型電極の配置を説明する平面図
【図2】本発明の実施の形態1における弾性表面波装置の電極の配置を示した平面図
【図3】本発明の実施の形態1における弾性表面波装置を用いた電子部品の断面図
【図4】本発明の実施の形態2における弾性表面波装置を用いた複合モジュールの構成を示す概念図
【図5】従来例における弾性表面波装置の電極の配置を示した平面図
【符号の説明】
1 櫛型電極
2 X軸
3 圧電基板
4 弾性表面波素子
5 反射器電極
11 圧電ウエハ
12 オリフラ
13 弾性表面波装置
14 弾性表面波素子
15 オリフラに垂直な方向
16 弾性表面波の主たる伝播方向
17 櫛型電極
18 反射器電極
19 長辺
20 短辺
21 長辺と弾性表面波の主たる伝播方向のなす角度
22 短辺と弾性表面波の主たる伝播方向のなす角度
23 長辺上の切断線
24 短辺上の切断線
31a 第1の弾性表面波素子
31b 第2の弾性表面波素子
31c 第3の弾性表面波素子
31d 第4の弾性表面波素子
31e 第5の弾性表面波素子
31f 第6の弾性表面波素子
32 第1の直線
33 第2の直線
34 第3の直線
35 第4の直線
36 入力電極
37a 第1の出力電極
37b 第2の出力電極
38a 第1の接続電極
38b 第2の接続電極
38c 第3の接続電極
38d 第4の接続電極
38e 第5の接続電極
38f 第6の接続電極
39a 第1のグランド電極
39b 第2のグランド電極
39c 第3のグランド電極
39d 第4のグランド電極
39e 第5のグランド電極
39f 第6のグランド電極
39g 第7のグランド電極
39h 第8のグランド電極
40 圧電基板
51 電子部品
52 櫛型電極
53a 反射器電極
53b 反射器電極
54 ベース部材
55a 第1の導体パターン
55b 第2の導体パターン
56a 第1の外部端子電極
56b 第2の外部端子電極
57a 第1のスルーホール電極
57b 第2のスルーホール電極
58 バンプ
59 第1の接続部材
60 蓋体
61 第2の接続部材
71 信号を切り替える素子または回路
72 ローパスフィルタ
73 複合モジュール

Claims (15)

  1. 一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、
    弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、
    前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置。
  2. 櫛形電極を複数組設けた請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 櫛形電極は、少なくとも弾性表面波装置の矩形の頂点を通って切り欠き部に平行な線上に複数組設けた請求項2に記載の弾性表面波装置。
  4. 櫛形電極は、弾性表面波装置の矩形の頂点を通って切り欠き部に垂直な線上には設けない請求項2に記載の弾性表面波装置。
  5. 櫛形電極は、切り欠き部に垂直な方向と同一方向に設けた請求項2に記載の弾性表面波装置。
  6. 櫛形電極の弾性表面波の主たる伝播方向は互いに平行であるという請求項2に記載の弾性表面波装置。
  7. 弾性表面波の主たる伝播方向は、弾性表面波装置の矩形の長辺または短辺とのなす角度が20°〜70°である請求項1に記載の弾性表面波装置。
  8. 弾性表面波の主たる伝播方向と、弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺とのなす角度がほぼ等しい請求項7に記載の弾性表面波装置。
  9. 弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は、互いに直交している請求項1に記載の弾性表面波装置。
  10. 弾性表面波装置は少なくとも二つ以上の周波数に対応できるものである請求項1に記載の弾性表面波装置。
  11. 複数組設けた櫛型電極の弾性表面波の主たる伝播方向は、互いに重ならない請求項1に記載の弾性表面波装置。
  12. 複数組設けた弾性表面波装置は、少なくともダブルモード弾性表面波フィルタを含む請求項1に記載の弾性表面波装置。
  13. 複数組設けた弾性表面波装置は、少なくとも縦モード結合型のダブルモード弾性表面波フィルタを含む請求項12に記載の弾性表面波装置。
  14. 一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、
    弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、
    前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置を、バンプまたはワイヤにより基板またはパッケージに電気的に接続し、封止してなる電子部品。
  15. 一部に切り欠き部を有する圧電ウエハ上に少なくとも櫛形電極を設け矩形に切断してなる弾性表面波装置において、
    弾性表面波の主たる伝播方向は前記圧電ウエハの切り欠き部に垂直な方向と同一方向であり、
    前記弾性表面波装置の矩形の長辺および短辺は前記切り欠き部に垂直な方向と交わる方向に設けた弾性表面波装置と、回路切替スイッチまたは切替回路と、ローパスフィルタと、配線を内蔵した基板またはパッケージを含む複合モジュール。
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