JP2004045472A - 光拡散フィルム及びその製造方法、面光源装置、並びに液晶表示装置 - Google Patents

光拡散フィルム及びその製造方法、面光源装置、並びに液晶表示装置 Download PDF

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真崎 忠宏
Fumihiro Arakawa
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Abstract

【課題】保管時に凹凸形状の変形がなく、レンズフィルムを傷付けることもなく、ゴミ等の発生源となることもない、適度な隠蔽性も備えた光拡散フィルム、保護光拡散フィルム及びその製造方法、面光源装置及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】透明基材の少なくとも一方の面に光拡散層を有し、該光拡散層は表面に微細な凹凸形状を有し、かつ、光拡散層を形成する樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paである光拡散フィルム及びその製造方法、並びに面光源装置、液晶表示装置を特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光拡散性を有する光拡散フィルムに関し、さらに詳しくは、液晶ディスプレイのバックライト面光源装置等に用いられる光拡散フィルム及びその製造方法、面光源装置、並びに液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
(技術の概要)パソコン、ワープロ、液晶テレビなどの液晶表示装置は、液晶自体が発光しないので、面光源装置(バックライトともいう)で裏側から照明する。該バックライトは、通常、液晶画面の全体を均一に照射させるため、線状光源からの光を、光散乱パターンが設けられた導光板の側端面より入射させて、面状に光らせるエッジライト方式である。
このような面光源装置は、例えば、裏面側に反射板を有する導光板の側面から、入射した光源からの光を、光出射面から出射させ、さらに、光を散乱、拡散、集光させ、照射面の輝度を均一にするために、光拡散フィルム、レンズフィルム、保護光拡散フィルムなどが設けられている。該光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムとしては、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、導光板の光散乱パターンを隠せる等が要求される。
また、カラー液晶表示装置で要求される充分な明るさは、なお一層の光透過性と、正面方向への出射光が要求される。このため、光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムとしては、メタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等へ光拡散剤を分散し板状にしたもの、透明な基材フィルムへ微粒子をバインダからなる光拡散層を設けたもの、透明な基材フィルムへ表面に微細な凹凸を有する光拡散層を形成したもの、など各種のものが提案されている。
【0003】
(従来技術)従来、特開平9−127315号公報に開示された光拡散板では、透明樹脂に光拡散剤として微粒子を分散させた光拡散層を透明基材に設けるようにしている。また、特開平10−142406号公報、特開平11−64611号公報に開示された光拡散板では、透明基材に設けた透明樹脂と微粒子からなる光拡散層において、微粒子を露出又は部分的に埋設するようにしている。しかしながら、いずれも微粒子又はビーズなどが、レンズフィルムを傷付けたり、また、微粒子又はビーズが脱落してレンズフィルムのプリズムの間に入り込み、光学的特性が変化したり、影となってしまうするという問題点がある。さらに、光拡散剤を含有した光拡散板では、充分な光拡散効果を得るために大量の光拡散剤を含有させるので、高い光透過性が得られないという欠点がある。
さらにまた、特公平8−16175号公報に開示された光拡散板では白色ポリステルフィルムを用い、特開2002−71915号公報に開示された光拡散板では微細な空洞を多数含有するポリエステルフィルムからなるようにしている。しかしながら、十分な反射性能又は均一な面光が得られないという欠点がある。さらにまた、特開2002−71965号公報に開示された光拡散板では、微細凹凸光拡散層を有するようにしている。しかしながら、フロントライト式に限られるという欠点がある。
また、本出願人は、特開2001−42108号公報に開示された光拡散板では、微細な凹凸形状の光拡散層を設けるようにしている。しかしながら、該光拡散板を重ねて保管するうちに、圧力で凹凸が変形するというという欠点がある。さらに、特開2000−210618号公報に開示された光拡散板の製造方法では、本発明の製造方法と同じであるが、製造された光拡散フィルムは異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明はこのような問題点を解消するためになされたものである。その目的は、光拡散層を形成する樹脂の平衡弾性値を3〜10×10Paとすることで、自身の保管時に凹凸形状の変形がなく、レンズフィルムを傷付けることもなく、ゴミ等の発生源となることもない、適度な隠蔽性も備えた光拡散フィルム、保護光拡散フィルム及びその製造方法、面光源装置及び液晶表示装置を提供することである。
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる光拡散フィルムは、液晶表示装置用の面光源装置に用いられる光拡散フィルムにおいて、透明基材の少なくとも一方の面に光拡散層を有し、該光拡散層は表面に微細な凹凸形状を有し、かつ、光拡散層を形成する樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paであるように、したものである。本発明によれば、自身の保管時に凹凸形状の変形がなく、レンズフィルムを傷付けることもなく、ゴミ等の発生源となることもない、適度な隠蔽性も備えた光拡散フィルムが提供される。
請求項2の発明に係わる光拡散フィルムは、上記光拡散層を形成する樹脂が、光拡散剤を含まない電離放射線硬化性樹脂液を硬化してなるように、請求項3の発明に係わる光拡散フィルムは、上記光拡散フィルムが、保護光拡散フィルムであるように、したものである。本発明によれば、レンズフィルムを傷付けることも、ゴミ等の発生源となることもなく、保護光拡散フィルムにも使用することのできる光拡散フィルムが提供される。
請求項4の発明に係わる光拡散フィルムの製造方法は、透明基材の少なくとも一方の面に光拡散層を有し、該光拡散層は表面に微細な凹凸形状を有し、かつ、光拡散層を形成する樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paである液晶表示装置用の面光源装置に用いられる光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムの製造方法において、(a)光拡散性のある微細エンボス形状が形成されたロール凹版を回転させ、該ロール凹版の少なくとも凹部に電離放射線硬化性樹脂液を充填する充填工程、(b)該充填された電離放射線硬化性樹脂液に対して、ロール凹版の回転方向に同期して走行する透明基材を接触させる接触工程、(c)透明基材がロール凹版に接触している間に、ロール凹版と透明基材との間にある電離放射線硬化性樹脂液に、硬化装置からの電離放射線を照射して硬化させる硬化工程、(d)該硬化と同時に、電離放射線硬化樹脂と透明基材とを密着させる密着工程、(e)密着した電離放射線硬化樹脂と透明基材をロール凹版から剥離する剥離工程、からなるように、したものである。本発明によれば、既存の設備で、微細な凹凸の賦型が精度よく、効率よく製造でき、かつ、自身の保管時に凹凸形状の変形がなく、レンズフィルムを傷付けることもなく、ゴミ等の発生源となることもない、適度な隠蔽性も備えた光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムの製造方法が提供される。
請求項5の発明に係わる面光源装置は、光源と、該光源の光を投光面から所定の方向に面投光する導光板と、該導光板上に、光拡散フィルム、レンズフィルム、保護光拡散フィルムとを備える面光源装置において、光拡散フィルムが請求項1〜2のいずれかに記載の光拡散フィルム、及び/又は、保護光拡散フィルムが請求項3に記載の保護光拡散フィルムであるように、したものである。本発明によれば、ゴミ等の発生源とならず、ゴミによる光学的特性が変化したり、影となってしまうするることもなく、導光板の光散乱ドットパターン(インキ層23)を隠せる適度な隠蔽性も備える面光源装置が提供される。
請求項6の発明に係わる液晶表示装置は、請求項5に記載の面光源装置上に、液晶パネルを配置したように、したものである。本発明によれば、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、表示画像の視認性に優れる液晶表示装置が提供される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の態様について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す光拡散フィルムの平面図及び断面図である。
図2は、本発明の1実施例を示す面光源装置、及び液晶表示装置である。
(構成)図1(A)に示す本発明の光拡散フィルムは1は、光拡散部3と、枠部5と、取付けノッチ7からなり、また、図1(B)に示すように、透明基材11の少なくとも一方の面に、必要に応じてプライマ層13を介して、光拡散層15を有し、該光拡散層15は表面に微細な凹凸形状17を有している。
図2に示す本発明の液晶表示装置60は、液晶表示パネル30と面光源装置50とからなっている。該面光源装置50は、本発明の面光源装置50であり、光源21と、該光源の光を側面から所定の方向に面投光する導光板25と、該導光板25の上に設けられた本発明の光拡散フィルム1と、該光拡散フィルム1の上に設けられたと、レンズフィルム40と、該レンズフィルム40の出光面側に設けられた、保護光拡散フィルム1Bとを備える面光源装置20である。該保護光拡散フィルム1Bとしては、本発明の光拡散フィルム1のと同じもの又は準じたものでよい。
また、前記光源21の下へ反射フィルム27を設ける。該反射フィルム27は、出光面と反対側へ逃げた光を出光面側に戻す。
また、液晶表示パネル30は面光源装置50の出光側に設けられ、下基板35と上基板33に挟まれた液晶層31からなる透過型の液晶表示パネル30である。面光源装置50は、液晶表示パネル30を裏面から照明する。
【0007】
(発明のポイント)本発明の光拡散フィルム1は、透明基材11の少なくとも一方の面に、必要に応じてプライマ層13を介して、光拡散層15を有し、該光拡散層15は表面に微細な凹凸形状17を有し、かつ、該光拡散層15を形成する硬化樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paとする。この範囲未満では、光拡散層の樹脂が柔らかく変形し易いので、該保護拡散フィルムに接しているレンズフィルムの頂部の稜線跡がついて外観不良となる。また、光拡散フィルム1自身を重ねて保管するうちに、最下部に位置するフィルムは上からの圧力で光拡散層の凹凸形状が変形してしまう。この範囲以上では、光拡散層の硬化樹脂の架橋密度が高く硬く脆いので、レンズフィルムの頂部の稜線跡はつかないものの、拡散フィルム自身がカールしたり、チップ抜き工程でバリの発生が増加して好ましくない。チップ抜き工程とは、連続ウェブ状から1枚毎の光拡散フィルムとする工程であり、光拡散フィルムが硬く脆いと、抜き刃で抜いた枚葉製品の端面へバリが発生し、バックライトの重大な欠点となる。
【0008】
このように、平衡弾性値が3〜10×10Paの範囲とすることで、光拡散フィルム1へレンズフィルムの頂部の稜線跡がつかず、光拡散フィルム1自身を重ねて保管しても、最下部のフィルムでも凹凸形状が変形することがなく、また、露出した微粒子又はビーズなどを有する従来の光拡散層のように、レンズフィルムを傷付けることもない。さらに、脱落しやすい微粒子又はビーズなどを含まず樹脂層のみであり、ゴミ等の発生源とならず、ゴミによる光学的特性が変化したり、影となってしまうするることもない。さらにまた、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、導光板の光散乱パターン(インキ層23)を隠せる適度な隠蔽性も備えられることを見出して、多くの相矛盾する課題を解消し本発明に至ったものである。
【0009】
また、本発明の製造方法によれば、光拡散層の形成と同時に、表面の凹凸形状も形成することができ、かつ連続ウェブ状のロールツーロール法で工程が進むので、生産効率が良く、歩留まりがよい。
さらに、該光拡散フィルム1を用いた面光源装置50は、その出光量は均一で、黒点や輝線は見られなかった。該面光源装置50を用いた液晶表示装置60は、全面白表示、及び黒表示させても、明るく均一な表示ができる。
【0010】
(材料)光拡散フィルム1は、透明基材11の少なくとも一方の面に、必要に応じてプライマ層13を介して、光拡散層15を有し、該光拡散層15は表面に微細な凹凸形状17を有している。
透明基材11は、ベースとなる層であり、その材料としては、透明性、耐熱性、機械的強度、製造に耐える耐溶剤性などがあれば、用途に応じて種々の材料が適用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレ−ト・ポリブチレンテレフタレ−ト・ポリエチレンナフタレ−ト・ポリエチレンテレフタレート‐イソフタレート共重合体・テレフタル酸‐シクロヘキサンジメタノール‐エチレングリコール共重合体・ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押し出しフィルムなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6・ナイロン66・ナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート・ポリメタアクリレート・ポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、ポリイミド・ポリアミドイミド・ポリエーテルイミドなどのイミド系樹脂、ポリアリレ−ト・ポリスルホン・ポリエーテルスルホン・ポリフェニレンエ−テル・ポリフェニレンスルフィド(PPS)・ポリアラミド・ポリエーテルケトン・ポリエーテルニトリル・ポリエーテルエーテルケトン・ポリエーテルサルファイトなどのエンジニアリング樹脂、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン・高衝撃ポリスチレン・AS樹脂・ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン・セルローストリアセテート・セルロースダイアセテート・ニトロセルロースなどのセルロース系フィルム、などがある。
【0011】
該透明基材は、これら樹脂を主成分とする共重合樹脂、または、混合体(アロイでを含む)、若しくは複数層からなる積層体であっても良い。また、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでも良いが、強度を向上させる目的で、一軸方向または二軸方向に延伸したフィルムが好ましい。
該透明基材厚さは、フィルムがもつ剛性にもよるが、加工性等の取扱い面から25〜1000μm程度が適用できるが、50〜500μmが好適で、100〜250μmが最適である。これ以上の厚さでは機械的強度が過剰過ぎまたコスト面でも不利で、これ未満では加工、保管物流時、面光源装置への組立時などにシワ、折り跡などが発生してしまう。
該基材フィルムは、これら樹脂の少なくとも1層からなるフィルム、シート、ボード状として使用するが、これら形状を本明細書ではフィルムと総称する。通常は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系のフィルム、セルローストリアセテートが好適に使用され、ポリエチレンテレフタレートが最適である。
該透明基材は、塗布に先立って塗布面へ、積層する拡散層との接着を強固に安定化するために、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、などの易接着処理を行ってもよい。該透明基材は、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤などの添加剤を加えても良い。
【0012】
光拡散層15は表面に微細な凹凸形状17を有し、接触する部材を保護し、かつ、適度な光拡散性を有することにより、隠蔽性を備える層である。該光拡散層15の表面粗さは、JIS−B−0601に準拠して測定し、直線性を表す粗度で十点平均粗さRzで示すと、Rz=1.6μmである。また、測定条件を、縦倍率:2000倍、横倍率50倍、測定基準長0.8mm、位相特性:ノーマル型、送り速度:0.1mm/秒、カウントレベル±0.1μmとして、Pc1方式により測定した場合の粗さである山の数PC=8である。
Rzは、1〜6μmの範囲内にあることが望ましい。1μm未満では、凹凸の高さが足りず、隠蔽性が低くなるからであり、6μmを越えると、隠蔽性が必要以上に高くなりすぎて、光学特性が悪くなるからである。同様な理由から、PCは、上記測定条件において、2〜15の範囲内であることが望ましい。
【0013】
なお、Pc1方式は、カウントレベルCLを設定し、粗さ曲線Fの中心線Cに平行な2本の上側ピークカウントレベルU及び下側ピークカウントレベルDを設ける。下側ピークカウントレベルDと粗さ曲線Fとが交叉する2点間において、上側ピークカウントレベルUと粗さ曲線Fとが交叉する点が1箇所以上存在するときを1山としてカウントし、このカウントを基準長さLの範囲内において行い、山のカウント数により表面粗さを表す。
【0014】
光拡散フィルム1は、光拡散層15の表面凹凸により、適度な光拡散作用を持っている。光を拡散するレベルを示す指標として、物体の輝度とそれを散乱媒質を通して見た場合の輝度との比として示すヘーズ値が用いられるが、本発明の光拡散フィルム1のヘーズ値としては、15〜50の範囲内にあることが望ましく、更に、20〜40の範囲内にあることがより好ましい。15未満では、隠蔽性が低くなり、レンズフィルム以下の微細な不具合等を隠せなくなり、50を越えると、必要以上に隠蔽性がありすぎて、輝度が低下するからである。また、光拡散層15の厚さとしては、2〜100μmの範囲内にあることが望ましく、更に、5〜30μmの範囲内にあることがより好ましい。この範囲未満では、凹凸形状の賦型性が十分でなく、光拡散性が低くなり、この範囲以上では、必要以上に過剰過ぎて、嵩高くなるからである。
【0015】
光拡散層15の材料としては、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレート(以下、本明細書では、アクリレートとメタアクリレートとを、(メタ)アクリレートと記載する。)等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性の希釈剤を比較的多量に含むものから構成する。上記希釈剤としては、エチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、N−ビニルピロリドン等の単官能モノマー、並びに多官能モノマー、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等がある。
【0016】
更に、上記の電離放射線硬化性樹脂を紫外線硬化性樹脂として使用するときは、これらの中に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、αーアミロキシムエステル、チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルホスフィン等を混合して使用する。
【0017】
上記の電離放射線硬化性樹脂には、次の反応性有機ケイ素化合物を含ませることもできる。RmSi(OR′)nで表せる化合物であり、ここでR、R′は、炭素数1〜10のアルキル基を表し、m+n=4であり、そしてm及びnは、それぞれ整数である。更に具体的には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラペンタエトキシシラン、テトラペンタ−iso−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−プロポキシシラン、テトラペンタ−n−ブトキシシラン、テトラペンタ−sec−ブトキシシラン、テトラペンタ−tert−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメチルメトキシシラン、ジメチルプロポキシシラン、ジメチルブトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン等があげられる。
【0018】
光拡散層15は、上記の反応硬化性樹脂ばかりでなく、熱可塑性樹脂を用いて形成することもできる。例えば、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート等のアクリル樹脂、、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリカーボネートや、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリハイドロカーボン、6,6ナイロン、6ナイロン等のポリアミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリイミド、ポリスルホン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロース等の熱可塑性樹脂から選択できる。
【0019】
以上のような材料を用いて光拡散層15を形成し、該光拡散層15の動的粘弾性測定による平衡弾性値を3〜10×10Paとする。この場合の平衡弾性値の数値と効果の関係については、実施例のなかで詳細に述べる。
【0020】
(製造方法)次に、発明による光拡散フィルムの製造方法につて、説明する。
図3は、本発明の1実施例を示す製造方法の工程図である。
図4は、本発明の1実施例を示す光拡散フィルムの製造装置の一部の模式的な断面図である。
本発明の光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムの製造方法は、図3に示すように、(a)充填工程201、(b)接触工程202、(c)硬化工程203、(d)密着工程204、(e)剥離工程205とから構成されている。
(a)充填工程201は、光拡散性のある微細エンボス形状の型が形成されたロール凹版101を回転させ、そのロール凹版101の少なくとも凹部112に電離放射線硬化性樹脂液113を充填する工程である。(b)接触工程202は、充填工程201でロール凹版101に充填された電離放射線硬化性樹脂液113に対して、ロール凹版101の回転方向に同期して走向する透明基材11を接触させる工程である。(c)硬化工程203は、接触工程202で透明基材11がロール凹版101に接触している間に、ロール凹版101と透明基材11間にある電離放射線硬化性樹脂液113に、硬化装置121からの電離放射線を照射して硬化させる工程である。(d)密着工程204は、硬化工程203で硬化する電離放射線硬化性樹脂液113と透明基材11とを密着させる工程である。なお、硬化工程203と密着工程204は、通常同時に進行する。(e)剥離工程205は、密着工程204で密着した電離放射線硬化性樹脂液113の硬化物113aと透明基材11をロール凹版101から剥離する工程である。
【0021】
まず、本発明の光拡散フィルムの製造方法および製造装置について簡単に説明する。図4(A)において、101は所望の凹凸が形成されたロール凹版、112はそのロール凹版101の凹部、113は電離放射線硬化性樹脂液、11は透明基材、115はロール凹版に当接してロール凹版101を押圧する押圧ロール、116は送りロール、117は電離放射線硬化性樹脂液113を硬化するための硬化装置、120は電離放射線硬化性樹脂液113をロール凹版101に塗工するための塗工装置である。
【0022】
(製造装置)次に、主に図4(A)を参照しながら、この実施形態による光拡散フィルムの製造装置に詳細に説明する。ロール凹版101は、円筒状の版材に、後述する所定形状の凹部112を設けたものである。このロール凹版101は、円筒状の版材に直接施盤加工したり、電鋳法で形成したミルによるミル加工等で切削する方法、電鋳法、サンドブラスト法、ガラスビーズブラスト法、エッチング法などにより製造できる。ロール凹版101の材質としては、銅、クロム、鉄等の金属、NBR、エポキシ、エボナイト等の合成樹脂、ガラス等のセラミックス等を用いることができる。また、ロール凹版101の大きさは、特に限定されず、製造しようとする凹凸表面を有するシートの大きさに応じて適宜選択することができる。なお、図示しないが、ロール凹版101は、駆動装置が設けられ回転駆動するように形成されている。
【0023】
また、前述したように、樹脂液113の粘度を所定の値に調整する方法として、ロール凹版の内部を中空とし、その中空部に、適度の温度に温度調整した水、油、蒸気等の流体を流入、流出させ、ロール凹版の版表面温度を所定値に制御する方法が適用できる。一般に、高温になるほど粘度が下がるのが、高温すぎると樹脂液113の分解蒸発等が起こるために、樹脂によっても異なるが約15℃〜50℃が好ましい。
【0024】
押圧ロール115は、透明基材11を押圧できればよいが、通常直径140mm程度の大きさで、その材質はシリコンゴム、NBR、EPT等で形成することができる。押圧ロール115および送りロール116は、透明基材11を送るために回転自在となっている。これらは、ロール凹版101とつれ回る形式でもよいが、駆動装置により駆動することもできる。また、透明基材11を送り出すシート供給装置および微細エンボスを形成したシートを巻き取る巻き取り装置を設けることもできる。
【0025】
硬化装置117aは、電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂液113を硬化させる装置である。なお、凹版から剥離した電離放射線硬化性樹脂液113aを完全に硬化させるために、硬化装置117bを設けてもよい。ここで、電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合、架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線、電子線等が用いられる。硬化装置117として、紫外線の場合には、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブラックライトランプ、メタルハライドランプ等の光源を用いることができる。
【0026】
また、電子線の場合には、コックロフトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器等の照射源を備えた装置を用いることができ、100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーを持つ電子を照射する。照射線量としては、通常0.5〜30Mrad程度が好ましい。
【0027】
塗工装置120は、電離放射線硬化性樹脂液113をロール凹版101に塗工するための装置であり、ノズル塗工装置(図4に示す方法)を用いることが望ましい。このノズル塗工装置は、所定寸法のノズルがTダイ状の長方形または線状の吐出口を有し、その吐出口の長手方向がロール凹版回転方向と直交する方向(幅方向)に設置されており、ロール凹版101の全幅のうちの所定の幅をカバーするように設けられ、電離放射線硬化性樹脂液113を加圧してカーテン状にロール凹版101上へ吐出するための吐出装置を備えている。また、ノズル塗工装置は、吐出量のムラ、経時変化を緩和するために、ノズルの途中に空洞122を設けるとよい。さらに、塗工装置120としては、上記以外にも透明基材11にロールコート法、ナイフコート法等の適当な手段による塗工装置を採用してもよい。
【0028】
また、図示はしていないが、電離放射線硬化性樹脂液113をロール凹版101上へではなく、透明基材11上に塗工した後に、押圧ロール115によって、ロール凹版101に透明基材11上の塗膜面を押圧することもできる。なお、気泡の混入がなく、微小凹凸を忠実に再現するためには、ロール凹版101側に樹脂液113を塗工する方が好ましい。
【0029】
溶剤乾燥装置121は、樹脂の溶剤を揮発させるための装置である。溶剤乾燥装置121としては、温風や赤外線ヒータ等を用いることができる。この溶剤乾燥装置121を設けることにより、溶剤型の樹脂を用いることができるために、使用する樹脂の選択の幅が広がり塗工性の調和も容易になる。なお、無溶剤型の電離放射線硬化性樹脂液113を用いる場合には、乾燥装置121は不要である。
【0030】
(製造方法)次に、図4に示した製造装置の動作とともに、この実施形態の光拡散フィルムの製造方法を説明する。まず、ロール凹版101の凹部112に、電離放射線硬化性樹脂液113を塗工装置120により充填し(充填工程201)、透明基材11をロール凹版101に充填させた樹脂113にも接するように接触させる(接触工程202)。
【0031】
ここで、電離放射線硬化性樹脂液113をロール凹版101の凹部112に充填する方法としては、図4に示したように、ロール凹版101の表面に、予め電離放射線硬化性樹脂液113を所定量塗工しておいて、透明基材11をロール凹版101へ供給したときに、押圧ロール115の基材背面側からの押圧により、透明基材11を介して、塗工されている電離放射線硬化性樹脂液113を凹部112内に配分充填させる。この場合に、溶剤タイプの硬化性樹脂が使用でき、透明基材11に塗工された電離放射線硬化性樹脂液113は、流動性をある程度制御するために、その樹脂液113の溶剤を希釈するために使用した溶剤などを乾燥装置121により乾燥除去し、さらに、硬化装置117aにより、溶剤を乾燥した樹脂液113を半硬化させる。硬化装置117aは、図4(A)に示したように1個でもよいが、図4(B)に示すように、複数個(この実施形態では、5個)の硬化装置117a−1〜117a−5を設け、ロール凹版101内の樹脂液113を多段階に硬化させるようにしてもよい。このようにすれば、透明基材11の走向速度を速くしても、十分な照射量が得られ、また、徐々に硬化させることにより、樹脂液113の硬化物の歪み、透明基材11のカールや歪みを低減するために好ましい。
【0032】
次いで、透明基材11がロール凹版101に接している間(具体的には、図中の押圧ロール115と送りロール116との間に位置している時期)に、硬化装置117aにより電離放射線硬化性樹脂液113を硬化させる(硬化工程203)。
【0033】
なお、この実施形態では、硬化装置117aにより電離放射線を照射する場合には、透明基材11側から行われるが、ロール凹版101を石英、ガラス等の電離放射線の透過性がよい材質により形成して、ロール凹版101の内部側より照射することもできる(具体的にはロール中空内に設置した照射装置により)。また透明基材側と凹版内部側と両面から照射してもよい。
【0034】
硬化装置117により、ロール凹版101の凹部112内にある電離放射線硬化性樹脂液113aを透明基材11に密着させる(密着工程204)。このとき、硬化度合は、少なくとも樹脂113の流動性を失わせ、かつ、透明基材11との密着性を生じさせる程度であればよい。
【0035】
硬化装置117を通過した後、透明基材11をロール凹版101から剥離する(剥離工程205)。これにより、硬化した電離放射線硬化性樹脂液113aが透明基材11と一体になって、凹部112から脱離され、凹凸表面を有する光拡散フィルム1が得られる。
【0036】
また、微細な凹凸形状(エンボス)17を有する光拡散層15は、透明基材11の表面、裏面いずれに形成してもよく、表裏両面に設けることもできる。
これら微細な凹凸形状(エンボス)17の加工方法としては、例えば、サンドブラスト法、ガラスビースブラスト法、エッチング法、または金属等のロール上に旋盤を用いて加工したり、数値制御された切削加工機により、金属等の原型を加工した後、原型自体を焼入れ加工させたり、さらは、原型から電鋳法により凹凸形状を別の金属にさらに型取りしたものをミルとして用い、公知のミル加工法により金属ロール状の版材に凹凸形状を加工する方法、版の法線方向の断面形状が単純な場合には、公知の光腐蝕法を用いることもできる。
【0037】
(面光源装置)本発明の面光源装置50は、図2に示すように、光源21と、反射フィルム27と、光源21の光を投光面から所定の方向に面投光する導光板25と、該導光板25上に、光拡散フィルム1、レンズフィルム40、保護光拡散フィルム1Bとを備える。導光板25は切り出したアクリル板などを光学研磨し、光源21からの光を拡散させて、出光方向に向けるためのドットパターンのインキ層23を非出光面に、白色インキをシルクスクリーン印刷でパターン状に印刷する。該白色パターンの面積は、光源21から離れるにつれて、徐々に大きくなるように印刷する。レンズフィルム40(レンズフィルム、プリズムシートともいう)は、断面が三角プリズムであるフィルムで、出光方向の輝度を向上させる。ポリカーボネートフィルムを熱プレス方法、紫外線硬化樹脂により賦型する方法があり、例えば、BEF2(住友3M社製、レンズフィルム商品名)がある。反射フィルム27は、導光板25の非出光面側に設け、不要方向への出光光線を遮り、また、光線を出光方向に反射して戻す。該反射フィルム27は線状光源から発せられる光を均一に導光板へ反射することが要求されるが、側面の線状光源からの所定の方向に向かう光は、光源近傍が局所的に明るくなって一般に輝線と呼ばれる現象が発生してしまう。この輝線を解消するために、反射フィルム27上の輝線が発生する位置に黒いインキ層を設けてもよい。
【0038】
レンズフィルム40の出光面側には、該レンズフィルム40のプリズム頂部と液晶表示パネルとが直接接触して、輸送時の振動等により互いに傷を付けないように、保護拡散フィルム1Bが設けられている。保護拡散フィルム1Bは、レンズフィルム40のプリズムのスジやニジムラ模様等を隠蔽する、わずかな光拡散硬化が必要である。該保護光拡散フィルム1Bは、光拡散フィルム1と同じもの、又は光拡散性を少し減少させた光拡散フィルム1が用いられる。該保護光拡散フィルム1B及び/又は光拡散フィルム1は、今まで説明してきた本発明の光拡散フィルム1で、光拡散層15の樹脂として、平衡弾性値が3〜10×10Paの範囲を有する。このために、本発明の面光源装置50は、脱落しやすい微粒子又はビーズなどの光拡散剤を含まないので、ゴミ等の発生源とならず、ゴミによる光学的特性が変化したり、影となってしまうするることもない。また、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、導光板の光散乱ドットパターン(インキ層23)を隠せる適度な隠蔽性も備えている。
【0039】
(液晶表示装置)本発明の液晶表示装置60は、図2に示すように、本発明の面光源装置50の出光側に液晶表示パネル30が設けられ、面光源装置50が液晶表示パネル30を裏面から照明する。液晶表示装置は、公知の各種方式のものが対象なり、白黒でもカラー(天然色を含む)でもよい。また、時計、電子卓上計算機、各種計器、ワードプロセッサ等の表示部に用いる数字、文字を表示するものでもよいし、テレビジョン用、電子計算機の出力モニタ用等の一般の画像を表示するものでもよい。本発明の液晶表示装置60は、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、観察性に優れる。
【0040】
【実施例】
(実施例1)
透明基材としては、厚さ188μmのPETフィルムA4300(東洋紡績社製、ポリエチレンテレフタレートフィルム商品名)を用いた。ロール凹版としては、鉄芯表面にクロムメッキし、#250の液体サンドブラスト処理をした後に、再度クロムメッキ処理して、表面に微細な凹凸形状を形成した。製造装置としては図4(A)の製造装置を用いた。
まず、(a)充填工程201で、上記ロール凹版101を回転させ、そのロール凹版101の少なくとも凹部112に、光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、RC21−464(大日本インキ化学工業社製、電離放射線硬化性樹脂商品名)を充填した。
(b)接触工程202で、充填された電離放射線硬化性樹脂液113に対して、ロール凹版101の回転方向に同期して走向する上記透明基材11を接触させた。(c)硬化工程203で、透明基材11がロール凹版101に接触している間に、透明基材11側から電離放射線硬化性樹脂液113に、紫外線ランプDバルブ(フージョン社製、硬化装置商品名)240W/cmを2灯用いて、75%、走向速度10m/minで紫外線を照射し硬化させた。硬化と同時に(d)密着工程204して、硬化した電離放射線硬化樹脂と透明基材11とが密着した。(e)剥離工程205で、硬化物113aと透明基材11をロール凹版101から剥離して、実施例1の光拡散フィルム1を得た。該光拡散フィルム1の表面には、ロール凹版の表面形状に対応する逆形状の凹凸形状が形成されていた。
【0041】
(実施例2)
光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、RC19−941(大日本インキ化学工業社製、電離放射線硬化性樹脂商品名)を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例2の光拡散フィルムを得た。
【0042】
(実施例3)
光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、Z9002A(ジェイエスアール社製、電離放射線硬化性樹脂商品名)を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例3の光拡散フィルムを得た。
【0043】
(比較例1)
光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、EX−FL−02(大日精化工業社製、電離放射線硬化性樹脂商品名)を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例1の光拡散フィルムを得た。
【0044】
(比較例2)
光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、LRS909(ザ・インクテック社製、電離放射線硬化性樹脂商品名)を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例2の光拡散フィルムを得た。
【0045】
(比較例3)
光拡散層を形成させる樹脂液(組成物)として、下記の組成物を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例3の光拡散フィルムを得た。
組成物
・N−ビニル−2−ピロリドン10質量部、
・ジシクロペンテニルアクリレート30質量部、
・オリゴエステルアクリレート55質量部、
・1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイギー社製、イルガキュア184)5質量部
【0046】
(実施例4、5、6)
実施例1〜3の光拡散フィルムを光拡散フィルム1、及び保護光拡散フィルム1Bとして、図2に示すように、光源21と、該光源21の光を投光面から所定の方向に面投光する導光板25と、該導光板25上に、光拡散フィルム1、レンズフィルム40、保護光拡散フィルム1Bとを備える実施例4〜6の面光源装置を得た。いずれの面光源装置も、その出光量は均一で、黒点や輝線は見られなかった。
【0047】
(実施例7、8、9)
実施例4〜6の面光源装置を用いて、その上側へ公知の液晶表示パネルを設けて、実施例7〜9のノートパソコン用の液晶表示装置を得た。該液晶表示装置で、全面白表示、及び黒表示させたが、表示品質は合格範囲であった。
【0048】
(評価方法)光拡散フィルムの評価方法としては、加圧変形性、バリ発生数、カール値で行った。加圧変形性は、実施例又は比較例の光拡散フィルムを3枚重ね合わせて、8N/cmの圧力を、10時間かけた後に、光拡散フィルム表面に残存する加圧跡を目視で観察した。著しい加圧跡があるものを不合格×とし、ないものを合格○とした。
【0049】
バリ発生数は、実施例又は比較例の光拡散フィルムを両面保護フィルムで貼り合せた、100×150mm寸法のトムソン刃を用いて抜き加工を行った後に、両面保護フィルムを剥がして、製品端部を30倍ルーペで観察して、バリ発生数を数えた。バリ発生数は3枚の平均値とした。バリ発生数は1個以下を合格とした。
【0050】
カール値は、実施例又は比較例の光拡散フィルムを150×150mmに切り取り、水平で平滑な面上に平らにおき、目視で端部の最大隙間を。JIS1級金尺で測定した。表裏両面を測定し、最大値をカール値とする。カール値は2mm以下を合格とした。
【0051】
また、粘弾性の測定方法は、下記の測定装置、測定条件で測定した。
測定装置:粘弾性アナライザーRSA−2(レオメトリックス製、商品名)、測定アタッチメント(モード):フイルム引っ張りモード、最少張力:20gf、歪み量:0.05%、測定周波数:10Hz、測定温度:−50℃〜200℃(昇温速度3℃)を用いて、100℃での平衡弾性率を求める。
測定用試料は、基材として剥離性PETフイルムを用いて、UV硬化して光拡散層を形成した後に、剥離性PETフイルムから剥がして試料とする。硬化条件はUVランプDバルブ(フュージョン社製、UVランプ商品名)240W/cm、75%、速度10m/minで2回照射した。
【0052】
実施例1〜3、及び比較例1〜2の評価の結果、及び平衡弾性率を表1に示す。このように、実施例1〜3では、加圧変形、バリ発生数、カール値ともに合格であった。比較例1では、加圧変形が不合格、比較例2では、バリ発生数とカール値が不合格であった。
【0053】
【表1】
Figure 2004045472
【0054】
【発明の効果】
このように、光拡散層の平衡弾性値が3〜10×10Paの範囲とすることで、光拡散フィルム1へレンズフィルムの頂部の稜線跡がつかず、光拡散フィルム1自身を重ねて保管しても、最下部のフィルムでも凹凸形状が変形することがない。また、露出した微粒子又はビーズなどを有する従来の光拡散層のように、レンズフィルムを傷付けることもない。さらに、脱落しやすい微粒子又はビーズなどを含まず樹脂層のみであり、ゴミ等の発生源とならず、ゴミによる光学的特性が変化したり、影となってしまうするることもない。さらにまた、光散乱性及び拡散性、光線透過率、並びに演色性がよく、導光板の光散乱パターン(インキ層23)を隠せる適度な隠蔽性も備えられる。また、バリの発生しやすい取付けノッチ部でも、バリの発生が少なく、カールも少ないので、面光源装置の組立での不良が発生せず、組立効率もよい。
【0055】
また、本発明の製造方法によれば、光拡散層の形成と同時に、表面の凹凸形状も形成することができ、かつ連続ウェブ状のロールツーロール法で工程が進むので、生産効率が良く、歩留まりがよい。
さらに、該光拡散フィルム1を用いた面光源装置50は、その出光量は均一で、黒点や輝線は見られなかった。該面光源装置50を用いた液晶表示装置60は、全面白表示、及び黒表示させても、明るく均一な表示ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す光拡散フィルムの平面図及び断面図である。
【図2】本発明の1実施例を示す面光源装置、及び液晶表示装置である。
【図3】本発明の1実施例を示す製造方法の工程図である。
【図4】本発明の1実施例を示す光拡散フィルムの製造装置の一部の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 光拡散フィルム
1B 保護光拡散フィルム
3 光拡散部
5 枠部
7 取付ノッチ
11 透明基材
13 プライマ層
15 光拡散層
17 微細な凹凸
21 光源
23 インキ層
25 導光板
27 反射板
30 液晶表示パネル
31 液晶層
33、35 偏光板
40 レンズフィルム
50 面光源装置
60 液晶表示装置
101 ロール凹版
112 凹部
113 電離放射線硬化性樹脂液
113a 硬化物
115 押圧ロール
116 送りロール
117、117a、117b 硬化装置
117a−1〜117a−5 硬化装置
120 塗工装置
121 溶剤乾燥装置
122 空洞
201 充填工程
202 接触工程
203 硬化工程
204 密着工程
205 剥離工程

Claims (6)

  1. 液晶表示装置用の面光源装置に用いられる光拡散フィルムにおいて、透明基材の少なくとも一方の面に光拡散層を有し、該光拡散層は表面に微細な凹凸形状を有し、かつ、光拡散層を形成する樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paであることを特徴とする光拡散フィルム。
  2. 上記光拡散層を形成する樹脂が、光拡散剤を含まない電離放射線硬化性樹脂液を硬化してなることを特徴とする請求項1記載の光拡散フィルム。
  3. 上記光拡散フィルムが、保護光拡散フィルムであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の光拡散フィルム。
  4. 透明基材の少なくとも一方の面に光拡散層を有し、該光拡散層は表面に微細な凹凸形状を有し、かつ、光拡散層を形成する樹脂の動的粘弾性測定による平衡弾性値が3〜10×10Paである液晶表示装置用の面光源装置に用いられる光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムの製造方法において、(a)光拡散性のある微細エンボス形状が形成されたロール凹版を回転させ、該ロール凹版の少なくとも凹部に電離放射線硬化性樹脂液を充填する充填工程、(b)該充填された電離放射線硬化性樹脂液に対して、ロール凹版の回転方向に同期して走行する透明基材を接触させる接触工程、(c)透明基材がロール凹版に接触している間に、ロール凹版と透明基材との間にある電離放射線硬化性樹脂液に、硬化装置からの電離放射線を照射して硬化させる硬化工程、(d)該硬化と同時に、電離放射線硬化樹脂と透明基材とを密着させる密着工程、(e)密着した電離放射線硬化樹脂と透明基材をロール凹版から剥離する剥離工程、からなることを特徴とする光拡散フィルム及び保護光拡散フィルムの製造方法。
  5. 光源と、該光源の光を投光面から所定の方向に面投光する導光板と、該導光板上に、光拡散フィルム、レンズフィルム、保護光拡散フィルムとを備える面光源装置において、光拡散フィルムが請求項1〜2のいずれかに記載の光拡散フィルム、及び/又は、保護光拡散フィルムが請求項3に記載の保護光拡散フィルムであることを特徴とする面光源装置。
  6. 請求項5に記載の面光源装置上に、液晶パネルを配置したことを特徴とする液晶表示装置。
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