JP2004043174A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム処理などによってスイッチ手段が破損されることのない用紙処理装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】昇降可能な排紙トレイと、この排紙トレイに対して用紙もしくは用紙束を排紙させる排紙ローラ対211a,211bと、排紙ローラ対211a,211bの一方のローラ211bを揺動自在に支持する排紙ガイド板231と、排紙ガイド板231の変位量があらかじめ設定した量以上になったことを検出するスイッチ254と、このスイッチ254により前記あらかじめ設定した量以上になったことが検出されたとき、前記排紙トレイの上昇動作を停止させる制御手段と、前記スイッチ254に排紙ガイド板231が当接したとき、排紙ガイド板231に押されて偏倚するように前記スイッチ254を揺動自在に支承するスタッド252とを設けた。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に代表される用紙出力装置に一体もしくは別体に、あるいは付設され、用紙出力装置から導かれた用紙に穿孔処理を行う用紙処理装置およびこの用紙処理装置をシステム内に含む画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、この画像形成装置によってより画像が記録された用紙に対して、仕分けしたり、ステープルで綴じたり、ファイリングのための穿孔を行ったり、押印をしたり、あるいは情報の付加を行うなどの後処理を行う用紙処理装置は従来から種々提供されている。
【0003】
このような用紙処理装置においては、人間の手やその他の異物が排紙トレイと排紙開口部で挟まれないように排紙ローラ支持部材によってスイッチ手段を動作させるようにしている。具体的には例えば特開2000−143085記載の発明が公知である。この発明は、排出口内の構成を複雑化することなく排紙トレイの移動に伴う怪我や機械破損などの事故を防止できるようにしたもので、用紙を積載するための上下移動可能な複数の排紙トレイと、この排紙トレイを上下移動させるための上下駆動手段と、前記排紙トレイに用紙を排出させるための排紙ローラ対と、この排紙ローラ対に一方を保持し排出される用紙の厚みに応じて前記一方の排紙ローラを変位させる排紙ローラ支持部材とを有する用紙積載装置において、排出させる用紙の厚みが所定以上の場合に前記排紙ローラ支持手段によって動作するスイッチ手段と、このスイッチ手段の前記動作に基づいて前記排紙トレイの移動を停止させるように前記上下駆動手段を制御する制御手段を有することを特徴としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記スイッチ(検出)手段は固定されているため、ジャム処理などによって排紙ローラ支持部材を開いたとき、スイッチ手段の限界動作範囲外まで動かしてしまいスイッチ手段を破損させることがあった。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、前述のジャム処理などによって排紙ローラ支持部材を大きく開いた場合でもスイッチ(検出)手段が破損されることのない用紙処理装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0006】
また、このようにスイッチ手段が破損されることのないように構成したとき、破損はしないが引き続いて再使用することが難しいような構成では、ユーザの効率的な使用が不可能になる。そこで、第2の目的は、スイッチ(検出)手段が動作し、排紙トレイの上昇動作が停止した後の再使用が容易に行え、ユーザが効率的に使用することができる用紙処理装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の手段に係る用紙処理装置は、昇降可能な排紙トレイと、この排紙トレイに対して用紙もしくは用紙束を排紙させる排紙ローラ対と、排紙ローラ対の一方のローラを揺動自在に支持する支持部材と、前記支持部材の変位量があらかじめ設定した量以上になったことを検出する検出手段と、この検出手段により前記あらかじめ設定した量以上になったことが検出されたとき、前記排紙トレイの上昇動作を停止させる制御手段と、前記検出手段に前記支持部材が当接したとき、前記支持部材に押されて変位するように前記検出手段を支承する支承手段とを備え、前記支持部材の揺動位置の切換により用紙あるいは所定の処理が施された用紙束に対して搬送力を付与して前記排紙トレイに排紙することを特徴とする。
【0008】
このように構成すると、支持部材の検出手段に対する当接量が過剰になった場合においても、検出手段は支持部材に押されて変位し、当接力を殺ぐように支承手段によって支承されているので、支持部材を大きく開いた場合においても検出手段が破損する可能性を最小限に抑えることができる。
【0009】
第2の手段は、第1の手段において、前記支承手段が固定された軸に対して前記検出手段を揺動可能に支承することを特徴とする。このように構成すると、前記支持部材の検出手段への当接時に前記検出手段が前記支持部材によって偏倚する構成を簡単に実現できる。なお、ここでは、回動自在に支持しているが、支持部材に押されてスライドするように構成しても、また、回動自在かつスライド自在に構成することも可能である。
【0010】
第3の手段は、第2の手段において、前記支持部材が回動し、前記検出手段に当接する方向と対向する方向に前記支承手段を弾性付勢する付勢手段をさらに備え、前記付勢手段の付勢力は、前記検出手段を作動させる作動力以上であって、前記検出手段の破損限界力未満に設定されていることを特徴とする。このように構成すると、前記支持部材から前記検出手段を逃げ難くするとともに、検出手段の破損を防止した上で、所望の位置で検出手段を動作させることができる。
【0011】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記検出手段は、前記支持部材と他方の排紙ローラ間に異物が挟み込まれた場合、前記排紙トレイの上昇時に当該排紙トレイが異物を挟み込む前に動作する位置に設けられていることを特徴とする。このように構成すると、前記支持部材の動作範囲を広げ、用紙束放出時の抵抗を少なくすることができる。また、異物を排除し支持部材が検出手段から離間すれば、直ぐに元の状態に復帰するので、排紙トレイの上昇動作が停止した後の再使用が容易に行える。
【0012】
第5の手段は、第1ないし第4の手段において、前記検出手段が前記支持部材のほぼ中央部で当該支持部材を検出する位置に設けられていることを特徴とする。このように構成すると、前記支持部材の撓みによる検出手段の動作位置を安定させることができる。
【0013】
第6の手段は、第1ないし第5の手段に係る用紙処理装置と、入力された画像データに基づいて記録媒体に可視画像を形成する画像形成装置とを含んで画像形成システムを構成したことを特徴とする。このように構成すると、第1ないし第5の用紙処理装置の機能を備えた画像形成システムを構築することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る画像形成システムのシステム構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態に係る画像形成システムは、プリンタ、コピー、ファクシミリなどの複数の機能を備えた画像形成装置としてのデジタル複写機(複合機)1と、このデジタル複写機1から排紙され、画像が形成された用紙に対してスティプル処理、折り処理及び仕分け処理などの後処理を行う用紙処理装置としての用紙後処理装置2とからなり、用紙後処理装置2は複写機1に対して排紙側に別体に構成され、排紙口を介して付設されている。
【0016】
用紙後処理装置2には、上搬送路210、中搬送路220及び下搬送路240が設けられて、上搬送路210はプルーフトレイ214に用紙を導き、中搬送路220は上排紙トレイ321あるいは下排紙トレイ301に用紙を導き、下搬送路240はスティプルトレイ402を介して上排紙トレイ321あるいは下排紙トレイ301に用紙を導く。スティプルトレイ402の下流側には折りプレート466と折りローラ452とがスティプルトレイ402からの排紙経路を挟んで設けられ、中綴じされた用紙を折って下排紙トレイ301に排紙する。
【0017】
スティプルトレイ402には、後端フェンス410、端部綴じスティプラ401、中綴じスティプラ403及び図示しない放出ベルトが設けられている。後端フェンス410は、スティプルトレイ402の後端部(用紙搬送方向上流側)に設けられ、さらに、この後端フェンス410によって用紙束の後端が規制された状態で用紙端部を綴じることができる位置に端部綴じスティプラ401が設けられている。また、前記中綴じスティプラ403は前記後端フェンス410によって用紙束を規制したときに少なくとも中折り対象となる用紙サイズの中央部よりも高い位置に設けられ、前記放出ベルトに設けられた図示しない放出爪によって用紙束の後端部を押し上げ、用紙中央を前記中綴じスティプラ403の綴じ位置に位置させてこの状態を保持し、中綴じが可能な状態にする。
【0018】
折りプレート466は用紙束の中綴じ位置(中央部)を折り対ローラ451,452のニップに押し込み、折りローラ対451,452で折り込み、下排紙トレイ301に排紙する。下排紙トレイ301は図1において2点鎖線で示すように上の位置から実線で示す位置よりもさらに下の位置まで下降し、排紙された用紙もしくは用紙束をできる限り集積できるようにしている。
【0019】
上搬送路210、中搬送路220及び下搬送路240への用紙の搬送方向の選択は、第1及び第2の分岐爪235,221の切り替え動作によって行われる。
【0020】
すなわち、第1の分岐爪235は入口搬送路230から中搬送路220に続く搬送経路の上搬送路210への分岐部に設けられ、図示時計方向に回動したときに上搬送路210へ導き、図示反時計方向に回動したときに中搬送路220もしくは下搬送路240に導き、第2の分岐爪221は、反時計方向に回動したときに下搬送路240に、時計方向に回動したときには中搬送路220に用紙の搬送方向を切り替える。
【0021】
また、入口搬送路230には入口ローラ202と搬送ローラ203が、上搬送路には搬送ローラ212,213が、中搬送路220には搬送ローラ222と排紙ローラ211が、下搬送路240には、複数の搬送ローラ241およびスティプル排紙ローラ242がそれぞれ設けられている。なお、排紙ローラ211は図示下側の駆動ローラ211aと排紙ガイド板231の自由端側に設けられた従動ローラ211bとからなり、排紙ガイド板231は後述するが支軸232を中心に揺動自在に支持され、リンク機構によって揺動駆動される。
【0022】
デジタル複写機1は、図示しない自動原稿給送ユニット(ADF)、スキャナユニット、書き込みユニット、作像ユニット、及び給紙ユニットからなり、ADFによって給送された原稿をスキャナユニットによって読み取り、読み取った原稿の画像情報に基づいて作像ユニットの感光体に光書き込みを行い、光書き込みによって形成された潜像を作像ユニットで現像し、可視化して給紙ユニットから送られてきた用紙(記録媒体)に転写した後、定着し、用紙後処理装置2に送り込むようになっている。作像ユニットは公知の電子写真方式の作像プロセスに基づいて作像するので、ここでの詳細な説明は省略する。なお、画像情報は、スキャナにから取り込むだけでなく、コンピュータから直接にあるいはネットワークを介して間接的にコンピュータから送られてくるようなものでも良く、スキャナで読み取ったものと同様に処理することが可能である。
【0023】
このように構成された画像形成システムでは、デジタル複写機1で画像形成された用紙は、入口ガイド板201から用紙後処理装置2に搬入され、搬送ローラ202,203によって用紙後処理装置2内に導かれる。デジタル複写紙1の図示しない操作部でノンスティプルモードが選択された場合、用紙は第1及び第2の分岐爪235,221を通過して中搬送路(ノンスティプル搬送路)220に導かれ、上排紙トレイ321あるいは下排紙トレイ301に排紙され、積載される。このとき排紙ガイド板231は閉じた状態、すなわち、図1に示す状態にある。また、第1及び第2の分岐爪235,221は初期状態にあり、初期状態では、中搬送路220が開放された状態になっている。
【0024】
デジタル複写機1の操作部で割り込み(プルーフ)トレイ排出モードが選択された場合には、第1の分岐爪235が作動して上搬送路(割り込みトレイ搬送路)210側が選択され、用紙はプルーフトレイ214に排紙される。
【0025】
デジタル複写機1の操作部でスティプルモードが選択された場合には、第2の分岐爪221が動作して下搬送路(スティプル搬送路)240側が選択され、用紙は下搬送路240に導かれ、さらに、搬送ローラ241を経てスティプル排紙ローラ242からスティプルトレイ402に排紙される。スティプルトレイ402に排紙された用紙は、叩きコロ243によって1枚毎に後端フェンス410側に落とされ、用紙後端(用紙搬送方向)の整合が行われる。引き続いて、ジョガーフェンス422によって用紙搬送と直交する方向の整合が行われ、用紙は1枚毎に用紙搬送方向と用紙搬送方向に直交する方向が整合され、積層される。これにより、整合された用紙束がスティプルトレイ402上に積載される。
【0026】
スティプルモード時には前記排紙ガイド板231が前記支軸232を中心に開放された状態にあり、用紙後端の綴じが選択されている場合には、前記ジョガーフェンス422によって最終紙が整合された後、端面綴じスティプラ401によって用紙束後端の所定位置に1個所または2個所の綴じ処理が施される。綴じられた用紙束は、放出ベルトと一体に設けられた放出爪によって排紙ローラ211位置まで押し上げられ、停止した後、閉じた状態になり、ガイド板231の自重によって従動ローラ211bが用紙束を駆動ローラ211a側に押圧する。これによって用紙束に搬送力が付与され、上排紙トレイ321あるいは下排紙トレイ301に排紙される。排紙ガイド板231は、カム234(図6、図7)によって駆動されるリンク233によって前記支軸232を中心に揺動駆動され、開放状態と閉鎖状態の2位置を取ることができる。なお、ブラケット251およびカム234は用紙後処理装置2に固定されたステー258に取り付けられている。また、カム234は図示しないモータによって駆動され、排紙ガイド板231の揺動動作が行われる。
【0027】
上排紙トレイ321及び下排紙トレイ301はそれぞれ独立した駆動機構(図示しない)によって昇降移動可能に設けられ、それぞれ排紙ローラ211の用紙排出位置に移動可能となっている。これにより、選択されたモードに応じて上排紙トレイ321あるいは下排紙トレイ301が移動して用紙を積載するトレイを切り替えることができる。
【0028】
図2ないし図5は上排紙トレイ321の昇降移動機構を説明するための図である。これらの図において、上排紙トレイ321は、受け台322に固定されており、受け台322がさらに図示しないベルトに固定され、ベルトの移動に伴って昇降駆動可能となっている。この受け台322には、DCソレノイド325(図3)、レバー326、クラッチ324及びピニオンギア323が設けられており、用紙後処理装置2の側面に取り付けられたエンドフェンス331はラック333とこのラック333に噛合するピニオンギア323を介して一体に昇降することができる。
【0029】
DCソレノイド325がオフの場合は、クラッチ324は図2において矢印で示す方向のみ回転可能に構成されているので、エンドフェンス331はラック333とピニオンギア323によって下方向の自重による移動を妨げられ、上排紙トレイ321との位置関係を維持したまま昇降移動することができる。上排紙トレイ321が用紙排出位置にない場合(排紙ローラ211の上方に待機している場合−図5…2点鎖線位置)、または、この待機位置から排紙位置(図5…実線位置)に下降する場合、あるいは前記排出位置から待機位置に上昇する場合には、前記DCソレノイド325はオフの状態であり、上排紙トレイ321とエンドフェンス331は一体となって昇降する。これに対し、DCソレノイド325がオンの状態になると、前記レバー326が引っ張られて、クラッチ324のロックが開放される。これによりピニオンギア323は双方向に回転可能な状態となり、エンドフェンス331の下方向の移動を妨げる要素がなくなり、上下方向に移動可能な状態になる。
【0030】
上排紙トレイ321が待機位置から下方に移動する際、DCソレノイド325はオフの状態であり、上排紙トレイ321とエンドフェンス331は一体に下降し、エンドフェンス331が予め設定された排紙位置に達すると図示しないストッパによって停止する。しかし、上排紙トレイ321はさらに所定距離下降した後、DCソレノイド325がオンすると同時にクラッチ324が開放され、上排紙トレイ321のみが上昇し、上排紙トレイ321が紙面検知センサ332によって検知されると停止する。その際、DCソレノイド325もオフする。なお、エンドフェンス331がストッパによって停止させられたとき、クラッチ324のロック方向により上排紙トレイ321のみ下降することができる。この状態を図4に示す。
【0031】
用紙が上排紙トレイ321に順次排出される場合は、デジタル複写機1から用紙排紙信号を用紙後処理装置2が受け取ると同時に上排紙トレイ321は前記紙面検知センサ332によって検知された位置から所定の距離下方に下降し、その位置で停止して排紙される用紙を受け、上排紙トレイ321上への用紙の積載量が増えて、前記紙面検知センサ332によって紙面が検知されると、上排紙トレイ321はさらに所定量下降する。また、上排紙トレイ321は、検出される用紙の所定の枚数毎に前記DCソレノイド325のオン、オフとともに紙面検知センサ332の位置まで上昇し、所定距離下降するという動作を繰り返す。この動作によって排紙ローラ211による用紙の排紙位置と最上位の用紙の上面との距離を保持するようにしている。この状態を示したのが前述の図5である。
【0032】
図6はスイッチ機構を示す正面図、図7はスイッチ機構を示す側面図(図6のスイッチ機構の左側面図に相当)である。
【0033】
これらの図において、スイッチ機構250は、スイッチ254、揺動ブラケット253、ブラケット251、カム234、リンク233および接触片254aから主に構成されている。スイッチ254は揺動ブラケット253に固定され、揺動ブラケット253はブラケット251に固定されたスタッド252に揺動自在に軸支されている。また、揺動ブラケット253は図7に示すようにバネ(弾性部材)255によって排紙ガイド231方向(図6においてスタッドを中心として反時計方向)に弾性付勢され、初期位置において接触片254aが水平になるように設定されている(図8参照)。前記バネ255の付勢力は、スイッチ254の動作力以上、破壊限界力未満の大きさに設定されている。ジャム処理などによってスイッチ254の動作限界以上に排紙ガイド板231が広げられた場合には、スイッチ254が揺動ブラケット253とともに回動し、排紙ガイド板231の当接力を殺いでスイッチ254の破損を防止するようになっている。
【0034】
このように構成したときの動作を図8及び図9を参照して説明する。
【0035】
上排紙トレイ321が用紙待機位置に移動するとき、すなわち、排紙ローラ211の上方に移動するとき、排紙ローラ対211間に人間の手またはその他の異物がある場合、エンドフェンス331が異物257と排紙ガイド板231を押し上げる。押し上げられた排紙ガイド板231の上面はスイッチ254の接触子254aを押圧し、スイッチ254はオンすることになる。スイッチ254がオンすると、モータドライバの上流側の電流が遮断され、上排紙トレイ321の上昇動作は停止する。これにより、上排紙トレイ321が排紙位置から上方に待機する場合において、前記排紙ローラ対211a,211b間に人間の手や異物257が存在しても上排紙トレイ321の上昇動作が停止するので、怪我をしたり、異物257と上排紙トレイ321の衝突による破損が防止できる。
【0036】
スイッチ254は人間の手またはその他の異物257がエンドフェンス331に挟まれる直前にONする位置に配置され、排紙ガイド板231の開放角を大きくとることができるようにし、用紙束放出時の抵抗を軽減させるようにしている。その際、図6に示すようにカム234とリンク233によって排紙ガイド板231を加圧するように構成されている場合には、スイッチ254の設置位置を排紙ガイド板231の中央に配置することによって排紙ガイド板231のたわみによるスイッチ254の動作位置のばらつきを抑え、安定した動作が行えるようにしている。この状態を図10及び図11に示す。図10は、図6の左側面図に相当し、スイッチ254が排紙ガイド板231の自由端側に配置されている例、図11は同じくスイッチ254が排紙ガイド板231の中央部に配置されている例である。
【0037】
これらの図では、排紙ガイド板231の排紙側から見て右側に異物が挟み込まれている場合を示しており、これらの図から分かるようにスイッチ254をカム234及びリンク233に隣接した位置に配置した方がスイッチ254の作動位置のばらつきが小さいことが分かる。したがって、用紙後処理装置2の機械的な配置が許せば、図11に示したような位置にスイッチ254を配置することが好ましい。
【0038】
このような動作を実現するため、本実施形態に係る画像形成システムは図12に示すように構成されている。図12は画像形成装置1と後処理装置2とからなる本実施形態に係る画像形成システムの電気的構成を示すブロック図であるが、ここでは、主に用紙後処理装置2の電気的構成を示す。
【0039】
用紙後処理装置2には、CPU150とI/O151とが設けられ、CPU150とI/O151はバスによって接続されている。CPU150は画像形成装置1の制御装置(CPU)と接続され、用紙後処理装置2の各部および全体の制御を司る。
【0040】
CPU150には、ソレノイド153,154,155、上排紙トレイ321を昇降させる第1の上下モータ627、下排紙トレイ301を昇降させる第2の上下モータ157および上排紙トレイ321をシフトさせるシフトモータ641、入口ローラ202、搬送ローラ203,212,213を駆動する搬送モータ158、搬送ローラ222を駆動し、排紙位置に用紙を搬送する排紙モータ159が接続されている。また、I/O151には、端面綴じスティプラ401及び中綴じスティプラ403によって用紙束を綴じる動作を行わせるステープルモータ160、排紙(放出)ローラ211から用紙あるいは用紙束を放出させる放出モータ161、端面綴じスティプラ401を移動させるステープル移動モータ213、ジョガーフェンス422によって用紙方向に直交する方向の用紙の整合動作を行わせるジョガーモータ163、排紙ガイド板231の角度を変更するカム234を駆動する角度変更モータ223が接続され、CPU150からの駆動信号を出力している。また、I/O151には、各センサ、前記スイッチ254を含むSWからの信号が入力され、CPU150に送信される。また、各モータには、それぞれモータドライバ156が前段に設けられ、搬送モータ158および排紙モータ159には、クロック生成IC164によって生成されたクロックが入力される。また、ステープル移動モータ213、ジョガーモータ163、角度変更モータ223には、CPU150から駆動用のクロックがそれぞれのモータドライバ156に入力される。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、排紙ローラ対の一方のローラを揺動自在に支持する支持部材と、支持部材の変位量があらかじめ設定した量以上になったことを検出する検出手段と、検出手段により変位量があらかじめ設定した量以上になったことが検出されたとき、排紙トレイの上昇動作を停止させる制御手段と、検出手段に支持部材が当接したとき、支持部材に押されて変位するように検出手段を支承する支承手段とを備え、支持部材の検出手段に対する当接量が過剰になった場合においても、検出手段は支持部材に押されて変位し、当接力を殺ぐように支承手段によって支承されているので、支持部材を大きく開いた場合においても検出手段の破損を招く虞はない。
【0042】
また、本発明によれば、排紙トレイの上昇時に当該排紙トレイが異物を挟み込む前に動作する位置に検出手段を設けたので、異物を排除し支持部材が検出手段から離間すれば、直ぐに元の状態に復帰するので、排紙トレイの上昇動作が停止した後の再使用が容易に行え、ユーザの効率的な使用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の上排紙トレイの構成を示す正面図である。
【図3】図2の上排紙トレイのクラッチの構成を示す平面図である。
【図4】図2の上排紙トレイの動作を示す説明図である。
【図5】図2の上排紙トレイの待機位置と排紙位置の関係を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスイッチ機構の動作を示す正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスイッチ機構の構成を示す図で、図6の左側面図に相当する。
【図8】本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスイッチ機構と上排紙トレイとの関係を示す正面図である。
【図9】図8において排紙ローラ間に異物が挟まってスイッチ機構が動作したときの状態を示す正面図である。
【図10】スイッチ機構の不適切な配置を説明するための図である。
【図11】スイッチ機構の好適な配置を説明するための図である。
【図12】本発明の実施形態に係る画像形成システムの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 用紙後処理装置
211 排紙ローラ
211a 駆動側の排紙ローラ
211b 従動側の排紙ローラ
231 排紙ガイド板
232 支軸
233 リンク
234 カム
250 スイッチ機構
251 ブラケット
252 スタッド
253 揺動ブラケット
254 スイッチ
254a 接触片
257 異物
258 ステー
301 下排紙トレイ
321 上排紙トレイ
322 受け台
323 ピニオンギア
324 クラッチ
325 DCソレノイド
331 エンドフェンス
333 ラック

Claims (6)

  1. 昇降可能な排紙トレイと、
    この排紙トレイに対して用紙もしくは用紙束を排紙させる排紙ローラ対と、
    排紙ローラ対の一方のローラを揺動自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材の変位量があらかじめ設定した量以上になったことを検出する検出手段と、
    この検出手段により前記あらかじめ設定した量以上になったことが検出されたとき、前記排紙トレイの上昇動作を停止させる制御手段と、
    前記検出手段に前記支持部材が当接したとき、前記支持部材に押されて変位するように前記検出手段を支承する支承手段と、
    を備え、前記支持部材の揺動位置の切換により用紙あるいは所定の処理が施された用紙束に対して搬送力を付与して前記排紙トレイに排紙することを特徴とする用紙処理装置。
  2. 前記支承手段は、固定された軸に対して前記検出手段を揺動可能に支承することを特徴とする請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記支持部材が回動し、前記検出手段に当接する方向と対向する方向に前記支承手段を弾性付勢する付勢手段をさらに備え、前記付勢手段の付勢力は、前記検出手段を作動させる作動力以上であって、前記検出手段の破損限界力未満に設定されていることを特徴とする請求項2記載の用紙処理装置。
  4. 前記検出手段は、前記支持部材と他方の排紙ローラ間に異物が挟み込まれた場合、前記排紙トレイの上昇時に当該排紙トレイが異物を挟み込む前に動作する位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  5. 前記検出手段が前記支持部材のほぼ中央部で当該支持部材を検出する位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の用紙処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙処理装置と、入力された画像データに基づいて記録媒体に可視画像を形成する画像形成装置と、
    を含んでなる画像形成システム。
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