JP2004029271A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】用紙を搬送するための搬送路R1と当該搬送路を開放するための開閉カバー13とを有する装置本体1と、開閉カバー13に隣接して装置本体1の側部に開閉可能に装着される用紙反転ユニット15とを備えたもので、開閉カバー13と用紙反転ユニット15を互いに独立に開閉可能に設けるとともに、開閉カバー13の開閉支点となる支軸14を、装置本体1の外形位置よりも外側で用紙反転ユニット15の開閉支点と同軸上に設定した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた小型の画像形成装置の中には、用紙トレイから送り出された用紙を縦方向に搬送し、この搬送途中で用紙に画像を形成(転写)した後、排出トレイに用紙を排出する構成としたものがある。また、この種の画像形成装置には、搬送中での用紙詰まり(ジャム)の発生に容易に対応できるよう、装置本体にジャム除去用の開閉カバーを設けたものがある。
【0003】
図6は従来の画像形成装置の構成例を示す概略図である。図6において、装置本体51の内部には、2つの用紙トレイ52,52が2段に収容されている。各々の用紙トレイ52の一端側には給紙機構53が設けられている。給紙機構53による用紙の送り出し方向には搬送路R1が形成されている。また搬送路R1上には、搬送ロール55、レジストロール56、感光体ドラム57、転写ロール58、定着器59、搬送ロール60、排出ロール61が設けられている。
【0004】
一方、装置本体51の上部には排出トレイ62が形成されている。また、装置本体51の側部には開閉カバー63が設けられている。開閉カバー63は、装置本体51内の支軸64を中心に開閉可能に設けられている。また、開閉カバー63の外側には用紙反転ユニット65が装着されている。用紙反転ユニット65の内部には反転路R2が形成されている。反転路R2上には適当な距離を隔てて複数の搬送ロール66が配置されている。
【0005】
さらに、装置本体51の側部には、用紙反転ユニット65の下部に位置して手差しユニット67が設けられている。手差しユニット67は、手差しトレイ68と給紙機構69によって構成されている。この手差しユニット67では、手差しトレイ68にセットされた用紙を給紙機構69によって一枚ずつ給送する。
【0006】
上記構成からなる画像形成装置においては、上段の用紙トレイ52に収容された用紙54が給紙機構53によって搬送路R1上に送り出され、レジストロール56のニップ位置へと達する。また、下段の用紙トレイ52に収容された用紙54は給紙機構53によって搬送路R1上に送り出された後、搬送ロール55により上方に搬送されてレジストロール56のニップ位置へと達する。このとき、レジストロール56では、感光体ドラム57に形成される画像との位置合わせのために、用紙の送り込みタイミングが調整される。こうしてタイミング調整された用紙54は、感光体ドラム57と転写ロール58のニップ位置に送られる。これにより、感光体ドラム57から用紙54に画像が転写される。次いで、用紙54は、定着器59に送られ、そこで加圧・加熱作用により画像の定着処理がなされる。続いて、用紙54は、定着器59から排出ロール61に送られ、この排出ロール61にニップされた状態となる。このとき、画像形成装置の動作モードが片面コピーや片面プリントなどの片面記録モードに設定されていると、用紙54は排出ロール61によって排出トレイ62に排出される。
【0007】
これに対して、画像形成装置の動作モードが両面コピーや両面プリントなどの両面記録モードに設定されていると、用紙54が排出トレイ62に排出される直前で、排出ロール61の回転方向が反転する。これにより、用紙54は、搬送ロール60に送られ、この搬送ロール60を経由して用紙反転ユニット65の反転路R2に送り込まれる。その後、用紙54は、用紙反転ユニット65内を各々の搬送ロール66によって反転路R2に沿って搬送された後、搬送路R1上のレジストロール56へと受け渡される。
【0008】
その後、用紙54は、上記同様にレジストロール56でタイミング調整されて感光体ドラム57と転写ロール58のニップ位置に送り込まれる。これにより、用紙54のもう一方の面に画像が転写される。次いで、用紙54は、定着器59に送られ、そこで上記同様に加圧・加熱作用によって画像の定着処理がなされる。続いて、用紙54は、定着器59から搬送ロール60へと送られ、この搬送ロール60にニップされた状態となる。次いで、用紙54が用紙反転ユニット65に完全に取り込まれる直前で、搬送ロール60の回転方向が反転する。これにより、用紙54は、排出ロール61に送られ、この排出ロール61によって排出トレイ62に排出される。その結果、両面記録モード時においては、最初に画像が転写された面を下向きにした状態で用紙54が排出トレイ62に排出される。なお、ここでは両面記録モードの場合を例に挙げて説明したが、片面記録モードでも用紙54を表裏反転して排出トレイ62に排出させることが可能である。また、手差しユニット67から用紙を給送する場合も、上記同様の手順で用紙の片面又は両面に画像が形成される。
【0009】
ところで、用紙反転ユニット65は、画像形成装置に対してオプション仕様で装備される場合と標準仕様で装備される場合が考えられるが、いずれの場合も、装置本体51内に収容される用紙トレイ52との位置関係や縦向きの搬送路R1との位置関係により、装置本体51から外側にはみ出した状態で装着されることが多い。また、各々の用紙トレイ52に収容された用紙54と手差しユニット67にセットされた用紙を、それぞれ共通の搬送路R1に向けてスムーズに給送しようとすると、用紙トレイ52と手差しユニット67の配置が自ずと横並びになる。そうした場合、装置本体1の側部では、用紙反転ユニット65の下部に手差しユニット67が配置されることになる。
【0010】
このような位置関係では、開閉カバー63が用紙反転ユニット65によって覆われるため、支軸64を回動支点として開閉カバー63を開けるには、それに先立って用紙反転ユニット65を開ける必要がある。そこで従来の画像形成装置では、用紙反転ユニット65の下端部から下方に支持ブラケット70を延設し、この支持ブラケット70の延出端を支軸71に回動自在に係合することにより、支軸71を開閉支点として用紙反転ユニット65を開閉可能に支持している。これにより、搬送路R1上で用紙詰まりが発生した場合は、図7に示すように、支軸71を中心に用紙反転ユニット65を開けた後、支軸54を中心に開閉カバー63を開けて搬送路R1を開放することにより、用紙詰まりの原因となったジャム紙を搬送路R1から取り除くことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の画像形成装置においては、次のような欠点があった。即ち、用紙反転ユニット65と開閉カバー63を順に開けたときに、用紙反転ユニット65の開き角度は手差しユニット67の存在によって制限され、開閉カバー63の開き角度は用紙反転ユニット65の存在によって制限される。そのため、搬送路R1の開放度合いが小さく、良好なジャム除去性が得られなかった。また、カバー開閉操作を簡素化するために、用紙反転ユニット65と一緒(同時)に開閉カバー63を閉じるようにすると、閉じ途中における相対位置のずれによって両者の当接部分Sに擦れが生じる。そのため、開閉カバー63と用紙反転ユニット65が傷付いてしまう。特に、開閉カバー63は、装置本体51から用紙反転ユニット65を取り外したときに外部に露出するため、カバー表面の傷(擦れ傷)は外見上の品質を著しく低下させる要因となる。
【0012】
そこで従来においては、開閉カバー63と用紙反転ユニット65とを一体化して一つのユニットとし、この一体化ユニットを装置本体の側部に開閉可能に設けた画像形成装置も提案されている。しかしながら、開閉カバー63と用紙反転ユニット65を一体化したものでは、ユニット全体が大きくて重いものとなるため、開閉操作がしずらくなる。また、強度アップや安全性確保のための部品(補強部品、ダンパ部品など)を追加する必要が生じ、コストアップを招いてしまう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、用紙を搬送するための搬送路と当該搬送路を開放するための開閉カバーとを有する装置本体と、開閉カバーに隣接して装置本体の側部に開閉可能に装着される第1のモジュールユニットとを備えたもので、開閉カバーと第1のモジュールユニットを互いに独立に開閉可能に設けるとともに、開閉カバーの開閉支点を装置本体の外形位置よりも外側に設定した構成となっている。
【0014】
上記構成からなる画像形成装置においては、開閉カバーと第1のモジュールユニットを互いに独立に開閉可能に設けるとともに、開閉カバーの開閉支点を装置本体の外形位置よりも外側に設定することにより、開閉カバーと第1のモジュールユニットの開閉操作が容易になるとともに、開閉カバーを開けたときに装置本体の搬送路を大きく開放することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。図1において、装置本体1の内部には、2つの用紙トレイ2,2が2段で収容されている。各々の用紙トレイ2の一端側には給紙機構3が設けられている。給紙機構3は、用紙トレイ2に積載状態で収容された用紙4をその最上位から順に一枚ずつ分離して給送するもので、ナジャーロール、フィードロール及びリタードロールを用いて構成されている。給紙機構3による用紙の送り出し方向には搬送路R1が形成されている。この搬送路R1は、装置本体1の片側に縦向きに形成されている。また搬送路R1上には、搬送ロール5、レジストロール6、感光体ドラム7、転写ロール8、定着器9、搬送ロール10、排出ロール11等が設けられている。また、図示はしないが、感光体ドラム7の周辺部には、画像形成のための一機能部として、帯電器、レーザ書き込み装置、現像器、クリーナ等が設けられている。
【0017】
一方、装置本体1の上部には排出トレイ12が形成されている。また、装置本体1の側部には開閉カバー13が設けられている。開閉カバー13は、紙詰まり除去用のカバーであって、装置本体1に対して開閉可能に設けられている。開閉カバー13の外面は装置本体1の外形部分と面一になるように形成され、開閉カバー13の内面は搬送路R1に沿うように形成されている。また、開閉カバー13の外側には、これに隣接するように用紙反転ユニット15が装着されている。この用紙反転ユニット15は、本発明における第1のモジュールユニットに相当するものである。用紙反転ユニット15の内部には反転路R2が形成されている。反転路R2は、装置本体1の片側で搬送路R1とループ状に接続するように形成されている。また、反転路R2上には適当な距離を隔てて複数(図例では3つ)の搬送ロール16が配置されている。
【0018】
さらに、装置本体1の側部には、用紙反転ユニット15の下部に位置して手差しユニット17が設けられている。この手差しユニット17は、本発明における第2のモジュールユニットに相当するもので、手差しトレイ18と給紙機構19によって構成されている。手差しトレイ18は、用紙反転ユニット15よりも装置本体1の外側に大きく突出した状態で配置されている。給紙機構19は、ナジャーロール、フィードロール及びリタードパッドを用いて構成されている。この手差しユニット17では、手差しトレイ18にセットされた用紙を給紙機構19によって一枚ずつ給送する。
【0019】
ここで、本発明の実施形態に係る画像形成装置においては、装置本体1に対して開閉カバー13と用紙反転ユニット15を独立に開閉可能に設けるとともに、開閉カバー13の開閉支点を装置本体1の外形位置よりも外側に設定した構成を採用している。装置本体1の外形位置とは、当該装置本体1の外郭部分を示す位置であって、図1に示す構成例では装置本体1と用紙反転ユニット15との境界位置(P−P位置)を装置本体1の外形位置とし、この外形位置よりも外側(図1の左側)に開閉カバー13の開閉支点を設定している。
【0020】
また本実施形態においては、開閉カバー13の開閉支点を用紙反転ユニット15の開閉支点と同軸上に設定するとともに、各々の開閉支点を共通の支軸14によって構成している。また、支軸14については、手差しユニット17に一体に設けた構成を採用している。手差しユニット17は、装置本体1の側部で、当該装置本体51の外形部分(P−P位置)から外側に突出した状態で設けられている。これに対して、上記開閉支点を構成する支軸14は、手差しユニット17との位置的な干渉を避けるべく、図2に示すように、手差しユニット17の両側に設けられている。
【0021】
また、開閉カバー13の下端部からは上記支軸14に向けて支持ブラケット20が斜め下方に延出し、用紙反転ユニット15の下端部からも上記支軸14に向けて支持ブラケット21が下方に延出している。支持ブラケット20は、例えば、開閉カバー13と一体に成形(樹脂成形等)されたり、開閉カバー13にネジ、接着等の固定手段で固定されることにより、開閉カバー13と一体化されたものである。同様に、支持ブラケット21は、用紙反転ユニット15と一体に成形されたり、用紙反転ユニット15にネジ、接着等の固定手段で固定されることにより、用紙反転ユニット15と一体化されたものである。各々の支持ブラケット20,21の延出端にはそれぞれ係合孔(不図示)が形成され、この係合孔を支軸24に嵌合させた状態で、各々の支持ブラケット20,21が共通の支軸14によって回動自在に係合されている。これにより、開閉カバー13及び用紙反転ユニット15は、手差しユニット17と位置的に干渉することなく、共通の開閉支点(支軸14)を中心として独立(個別)に開閉可能に支持されている。
【0022】
また、装置本体1の外側における支軸14の位置は、装置本体1の外形位置(P−P)を基準して、そこから外側に所定の距離Lを隔てた位置に設定されている。ここで記述する所定の距離Lは、開閉支点となる支軸14を中心に開閉カバー13を開けて搬送路R1を開放し、当該搬送路R1に詰まったジャム紙を除去する際のジャム除去性を考慮して適宜設定されるものである。また、所定の距離Lは、支軸14を中心に開閉カバー13を開けたときに、開閉カバー13が手差しユニット17と位置的に干渉(接触)しないよう、両者の位置関係を考慮して設定されるものである。さらに、所定の距離Lは、開閉カバー13の開閉支点を用紙反転ユニット15の開閉支点と同一軸上に設定するにあたって、支軸14を中心に用紙反転ユニット15を開けたときに、用紙反転ユニット15が手差しユニット17と位置的に干渉しないよう、両者の位置関係を考慮して設定されるものである。
【0023】
また、指の挟み込み防止などのユーザの安全性を考慮すると、用紙反転ユニット15と手差しユニット17との隙間は、支軸14を開閉支点として用紙反転ユニット15を開閉操作した場合に、ユーザの指先が入り込まない程度に狭く設定されることが望ましい。さらに、上記隙間は、用紙反転ユニット15の開閉操作中に常に一定に維持されることが望ましい。
【0024】
続いて、上記構成からなる画像形成装置の動作について説明する。先ず、上段の用紙トレイ2に収容された用紙4が給紙機構3によって搬送路R1上に送り出され、レジストロール6のニップ位置へと達する。また、下段の用紙トレイ2に収容された用紙4は給紙機構3によって搬送路R1上に送り出された後、搬送ロール5により上方に搬送されてレジストロール6のニップ位置へと達する。このとき、レジストロール6では、感光体ドラム7に形成される画像との位置合わせのために、用紙の送り込みタイミングが調整される。こうしてタイミング調整された用紙4は、感光体ドラム7と転写ロール8のニップ位置に送られる。これにより、感光体ドラム7から用紙4に画像が転写される。次いで、用紙4は定着器9に送られ、そこで加圧・加熱作用により画像の定着処理がなされる。続いて、用紙4は、定着器9から排出ロール11へと送られ、この排出ロール11でニップされた状態となる。このとき、画像形成装置の動作モードが片面コピーや片面プリントなどの片面記録モードに設定されていると、用紙4は排出ロール11によって排出トレイ12に排出される。
【0025】
これに対して、画像形成装置の動作モードが両面コピーや両面プリントなどの両面記録モードに設定されていると、用紙4が排出トレイ12に完全に排出される直前(換言すると、用紙4の後端が排出ロール11のニップ位置を通過する直前)で、排出ロール11の回転方向が反転する。これにより、用紙4は、搬送ロール10に送られ、この搬送ロール10を経由して用紙反転ユニット15の反転路R2に送り込まれる。その後、用紙4は、用紙反転ユニット15内を各々の搬送ロール6によって反転路R2に沿って搬送された後、搬送路R1上のレジストロール6へと受け渡される。
【0026】
その後、用紙4は、上記同様にレジストロール6でタイミング調整されて感光体ドラム7と転写ロール8のニップ位置に送り込まれる。これにより、用紙4のもう一方の面に画像が転写される。次いで、用紙4は定着器9に送られ、そこで上記同様に加圧・加熱作用によって画像の定着処理がなされる。続いて、用紙4は、定着器9から搬送ロール10へと送られ、この搬送ロール10にニップされた状態となる。次いで、用紙4が用紙反転ユニット15に完全に取り込まれる直前(換言すると、用紙4の後端が搬送ロール10のニップ位置を通過する直前)で、搬送ロール10の回転方向が反転する。これにより、用紙4は、排出ロール11に送られ、この排出ロール11によって排出トレイ12に排出される。その結果、両面記録モード時においては、最初に画像が転写された面を下向きにした状態で用紙4が排出トレイ12に排出される。なお、ここでは両面記録モードの場合を例に挙げて説明したが、片面記録モードでも用紙4を表裏反転して排出トレイ2に排出させることが可能である。また、手差しユニット17から用紙を給送する場合も、上記同様の手順で用紙の片面又は両面に画像が形成される。
【0027】
このような画像形成動作中に搬送路R1上で用紙詰まりが発生して画像形成装置の動作が停止した場合、ユーザは、図3に示すように用紙反転ユニット15を開ける。このとき、用紙反転ユニット15は、支軸14を中心に回動しつつ、装置本体1から離間するように斜めに傾く。また、装置本体1の側部では、開閉カバー13の外面が外部に露出した状態となる。
【0028】
続いて、ユーザは、図4に示すように開閉カバー13を開ける。このとき、開閉カバー13は、支軸14を中心に回動しつつ、装置本体1から離間するように斜めに傾いて用紙反転ユニット15に当接し、そのまま用紙反転ユニット15で支持される。また、支軸14に近い開閉カバー13の下端部は、当該支軸14を中心に装置本体1から離れる方向(図の左方向)に大きく移動する。そのため、従来のように開閉カバーの開閉支点を装置本体内に設けた場合に比較すると、装置本体1内の搬送路R1がより大きく開放された状態となる。したがって、搬送路R1に詰まったジャム紙を容易に除去することができる。
【0029】
その後、ジャム除去作業を終えたユーザは、開閉カバー13と用紙反転ユニット15を順に閉じる。このとき、カバー開閉操作を簡素化するために、用紙反転ユニット15と一緒(同時)に開閉カバー13を閉じた場合でも、両者の開閉支点が共通の支軸14をもって同一軸上に設定されているため、閉じ途中で両者の相対位置がずれることがない。したがって、開閉操作時の擦れによる傷付きを確実に防止し、外観上の品質を良好に維持することができる。また、開閉カバー13と用紙反転ユニット15を個別に開閉できるため、従来のように開閉カバーと用紙反転ユニットを一体化した場合の重量増加による開閉操作性の悪化や追加部品によるコストアップを招くこともない。
【0030】
また、開閉カバー13及び用紙反転ユニット15の開閉支点となる支軸14を手差しユニット17に一体に設けることにより、開閉カバー13及び用紙反転ユニット15と手差しユニット17との位置合わせを簡単かつ高精度に行うことが可能になるとともに、支軸14を設けるための部材を別途追加する必要がないため装置構成を簡素化することが可能になる。また、装置本体1の側部に装置運搬用の把手部材(不図示)が取り付けられたものでは、この把手部材に支軸14を一体に設けることにより、上記同様に装置構成を簡素化することが可能になる。
【0031】
さらに、用紙反転ユニット15の構成として、図5に示すように、開閉カバー13に隣接する側にユニットカバー体22を区画形成するとともに、このユニットカバー体22を支軸23を中心に開閉可能に支持することにより、上述のように用紙反転ユニット15を開けた状態でユニットカバー体22を開閉することができる。さらに、反転路R2上に配置された各々の搬送ロール16において、回転駆動側となるドライブロール16Aと回転従動側となるピンチロール16Bのうち、ピンチロール16Bをユニットカバー体22に一体に設けることにより、ユニットカバー体22を開けたときに、ドライブロール16Aとピンチロール16Bを分離した状態で反転路R2を開放することができる。これにより、反転路R2で用紙詰まりが発生した場合のジャム除去性が良好なものとなる。
【0032】
ちなみに、反転路R2を境にしたドライブロール16Aとピンチロール16Bの位置関係は、ドライブロール16Aとの擦れによる画像の乱れを回避するために、用紙の画像転写面側にピンチロール16Bが接するように設定される。そうした場合、上記従来の課題で記述したように開閉カバー13と用紙反転ユニット15とを一体化して一つのユニットとすると、反転路R2を開放するのにドライブロール16A側にユニットカバー体を区画形成する必要がある。ただし、ドライブロール16Aは駆動源からの動力伝達のためのメカ構成が複雑かつ大掛かりになるため、ユニットカバー体にドライブロール16Aを一体に設けることが困難となる。したがって、その場合はドライブロール16Aをユニット本体側に残して反転路R2を開放することになり、良好なジャム除去性が得られない。これに対して、上述のように用紙反転ユニット15を単独で開閉可能とした場合は、ピンチロール16B側にユニットカバー体22を区画形成し、このユニットカバー体22と一体にピンチロール16Bを設けた構成を採用できるため、良好なジャム除去性を得るうえで有利になる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る画像形成装置によれば、開閉カバーと第1のモジュールユニットを互いに独立に開閉可能に設けるとともに、開閉カバーの開閉支点を装置本体の外形位置よりも外側に設定することにより、開閉カバーと第1のモジュールユニットの開閉操作性を良好に維持しつつ、開閉カバーを開けたときの搬送路の開放度合いを大きくしてジャム除去性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の側面概略図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置のユニット開閉状態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー開閉状態を示す概略図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置の他のカバー開閉状態を示す概略図である。
【図6】従来の画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図7】従来の画像形成装置のユニット開閉状態とカバー開閉状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…装置本体、13…開閉カバー、14…支軸(開閉支点)、15…用紙反転ユニット、17…手差しユニット、20,21…支持ブラケット
Claims (4)
- 用紙を搬送するための搬送路と当該搬送路を開放するための開閉カバーとを有する装置本体と、
前記開閉カバーに隣接して前記装置本体の側部に開閉可能に装着される第1のモジュールユニットとを備えたもので、
前記開閉カバーと前記第1のモジュールユニットを互いに独立に開閉可能に設けるとともに、前記開閉カバーの開閉支点を前記装置本体の外形位置よりも外側に設定してなる
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記開閉カバーの開閉支点を前記第1のモジュールユニットの開閉支点と同一軸上に設定してなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第1のモジュールユニットの下部に位置して前記装置本体の側部に設けられた第2のモジュールユニットを具備するとともに、
前記開閉カバーの開閉支点と前記第1のモジュールユニットの回転支点を前記第2のモジュールユニットに一体に設けてなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記開閉カバーの開閉支点と前記第1のモジュールユニットの回転支点を前記装置本体に取り付けられた装置運搬用の把手部材に設けてなる
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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