JP2004017855A - 車両のシート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のシート構造において、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出して、座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風を供給するように構成した場合、複数の送風経路に均等に温調装置の送風が供給されるようにする。
【解決手段】温調装置をシートの座部1又は背もたれ部2の裏面側に備え、温調装置の排気口から複数の送風経路11c,11dを延出し、送風経路11c,11dから座部1又は背もたれ部2の表面に温調装置の送風が供給されるように構成する。送風経路11c,11dにおける温調装置の排気口とは反対側の端部から、温調装置の送風を回収して温調装置の吸気口に戻す回収経路11e,11fを備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車や商用車、バス等の車両におけるシートの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のような車両のシートでは、吸気口から吸入した空気を加熱又は吸熱して排気口から排出する温調装置を、シートの座部又は背もたれ部の裏面側に備え、温調装置の送風(温風や冷風)を座部又は背もたれ部の表面に供給するように構成したものがある。これにより、温調装置の送風が座部又は背もたれ部に供給されて、シートに着座する乗員にとって快適性の高いものとなる。この場合、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出して、座部又は背もたれ部の広範囲に亘って、温調装置の送風が供給されるように構成したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に記載のように、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出した場合、温調装置の排気口に対する送風経路の位置や向きによって、温調装置の送風が充分に供給される送風経路や充分に供給されない送風経路の生じることがある。
又、送風経路から座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風が供給されるように構成する場合、一つの送風経路において、温調装置の排気口に近い部分からは、座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風が充分に供給されるが、温調装置の排気口から遠い部分からは、座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風があまり供給されないと言うような状態の生じることがある。
【0004】
本発明は車両のシート構造において、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出した場合、複数の送風経路にできるだけ均等に温調装置の送風が供給されるように構成することを目的としており、一つの送風経路において温調装置の排気口から遠い部分からは、座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風があまり供給されないと言うような状態を抑えることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[I]
請求項1の特徴によると、吸気口から吸入した空気を加熱又は吸熱して排気口から排出する温調装置を、シートの座部又は背もたれ部の裏面側に備え、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出し、送風経路から座部又は背もたれ部の表面に温調装置の送風が供給されるように構成した場合、送風経路における温調装置の排気口とは反対側の端部から、温調装置の送風を回収して温調装置の吸気口に戻す回収経路を備えている。
【0006】
これにより、請求項1の特徴によると、温調装置の送風が温調装置の排気口から複数の送風経路に供給され、複数の送風経路における温調装置の排気口の反対側の端部から回収経路を通って、温調装置の吸気口に戻るのであり、温調装置の排気口、複数の送風経路及び回収経路、温調装置の吸気口を、温調装置の送風が循環することになる。
請求項1の特徴によると、温調装置の吸気口の吸入作用により、温調装置の送風が充分に供給されない送風経路にも、温調装置の送風が充分に供給されるようになって、温調装置の送風が複数の送風経路の各々に均等に供給され易くなる。温調装置の吸気口の吸入作用により、一つの送風経路において温調装置の排気口から遠い部分にも、温調装置の送風が充分に供給されるようになる。
【0007】
[II]
例えば、温調装置の吸気口から吸入した空気から吸熱し、温調装置の排気口から冷風を排出して、座部又は背もたれ部の表面を冷やすように構成した場合、請求項1の特徴のように(前項[I]の記載参照)、温調装置の排気口、複数の送風経路及び回収経路、温調装置の吸気口を、冷風が循環することになれば、温調装置の排気口から排出された冷風(座部又は背もたれ部を冷やすことによって少し温度が上昇している)が、温調装置の吸気口に吸入されて吸熱され、再び冷風(温調装置の吸気口に吸入された際の温度よりも低い温度)が、温調装置の排気口から排出される。
【0008】
これによって、常温の空気のみを温調装置の吸気口から吸入して加熱又は吸熱し、温調装置の排気口から温風又は冷風を排出するような構成に比べて、請求項1の特徴によると、温調装置に掛かる加熱又は吸熱の負荷が小さなものとなっている。
【0009】
[III]
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項2の特徴によると、温調装置の排気口から複数の送風経路を放射状に延出している。
これにより、請求項2の特徴によると、温調装置の排気口から送風経路への経路抵抗を、複数の送風経路の各々において略同じようなものにすることが可能になり、温調装置の送風が充分に供給される送風経路や充分に供給されない送風経路の生じることが少なくなって、温調装置の送風が複数の送風経路の各々に均等に供給され易くなる。
【0010】
[IV]
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に、前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
請求項3の特徴によると、座部又は背もたれ部の裏面側の左右中央付近に温調装置を備え、温調装置の排気口から複数の送風経路を右及び左横側に向けて放射状に延出している。これにより、請求項3の特徴によると、温調装置の送風が座部又は背もたれ部の右及び左横側に均等に供給され易くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は乗用車のシート(運転席及び助手席)を示しており、シートは座部1、背もたれ部2及びヘッドレスト3を備えて構成されている。座部1は、発泡ウレタン等のパッド部材の表面に、通気性を備えた布製(又は小孔が多数備えられたビニールレザーや皮革製等)の表皮が被せられて構成されている。
【0012】
次に背もたれ部2について説明する。
図2及び図3(ロ)に示すように、正面視で門形の上フレーム4、上フレームの4の右及び左に連結された縦フレーム5、右及び左の縦フレーム5に亘って連結された横フレーム6,7、上フレーム4に連結されたヘッドレスト3の取付用の筒状の支持部8、右及び左の縦フレーム5に亘って架設されてS字状に繰り返して曲げられたバネ9、下の横フレーム7に連結されて着座した乗員の腰部を受け止める受け部10等により、フレーム体が構成されている。
【0013】
図4に示すように、右及び左の縦フレーム5において部分的にスリットが入れられ、スリットが入れられた部分が内側に折り曲げられている。これにより、右及び左の縦フレーム5にフック状の取付部5aが形成され、右及び左の縦フレーム5における取付部5aの位置に開口5bが形成されており、取付部5aにバネ9が取り付けられている。
【0014】
図2,3(ロ),4に示すように、発泡ウレタン等のパッド部材11がフレーム体に取り付けられており、通気性を備えた布製(又は小孔が多数備えられたビニールレザーや皮革製等)の表皮12が、パッド部材11の表面に被せられている。通気性を備えた布製(又は小孔が多数備えられたビニールレザーや皮革製等)のカバー13が表皮12に接続されており、パッド部材11の裏面から所定間隔を置いてパッド部材11の裏面を覆うようにカバー13が配置されている。
【0015】
図1,2,3(イ)(ロ),4に示すように、パッド部材11の左右中央付近に、入口11a及び出口11bがパッド部材11の表面及び裏面に亘って貫通しており、パッド部材11の表面において、溝状の2つの第1送風経路11c及び溝状の2つの第2送風経路11dが、入口11aから右及び左横側に向けて左右対称の状態で放射状に延出されている。パッド部材11の表面において溝状の回収経路11eが、第1及び第2送風経路11c,11dの入口11aとは反対側の端部に亘って接続されており、溝状の回収経路11fが、回収経路11eから出口11bに接続されている。これにより、入口11a、出口11b、第1及び第2送風経路11c,11d、回収経路11e,11fが、表皮12によって覆われている。
【0016】
図2及び図4に示すように、金属製で弾性を備えた線材がU字状に折り曲げられて支持部材23が構成されており、支持部材23の端部23aがクランク状に折り曲げられている。右の縦フレーム5の前部の上下2箇所に開口5cが設けられ、支持部材23の端部23aが右の縦フレームの開口5cに挿入されて、支持部材23が右の縦フレーム5に取り付けられている。
【0017】
図2,3(ロ),4に示すように、ユニット状の温調装置14が備えられ、板状の連結部材24(図6参照)によって温調装置14が支持部材23に固定されており、温調装置14がパッド部材11の裏面とカバー13との間に配置されている。
この場合、支持部材23を使用せずに温調装置14をバネ9に直接に取り付けることが考えられる。しかし、このように構成すると、乗員がシートに着座してパッド部材11及びバネ9が弾性的に後側に変位した際、温調装置14がバネ9に直接に取り付けられていることによりバネ9の本来の特性が変化して、座り心地が悪くなることがある。
これに対し図2,3(ロ),4に示すように、温調装置14をバネ9に直接に取り付けずに支持部材23を介して右の縦フレーム5に取り付けることにより、前述のように乗員がシートに着座してパッド部材11及びバネ9が弾性的に後側に変位した際、支持部材23も一緒に弾性的に後側に変位するのであり、バネ9の本来の特性が変化することはなく、座り心地が悪くなるようなことがない。
【0018】
図2,3(ロ),4に示すように、温調装置14の第1排気口15bが入口11aに挿入され、温調装置14の吸気口15cが出口11bに挿入されて、温調装置14(第1ケース15(図6参照))が、パッド部材11の裏面及び下のバネ9に接している。温調装置14(第2ケース16(図6参照))がカバー13に面しており、カバー13において温調装置14の第2排気口16bに対向する部分に、カバー13よりも通気性の高いメッシュ部材13aが取り付けられている。
【0019】
以上の構造により図1,2,3(イ)(ロ)に示すように、温調装置14において熱交換された冷風(又は温風)が、第1排気口15bから排出され、入口11aから第1及び第2送風経路11c,11dを通り回収経路11eに達して、回収経路11dから出口11bに戻り、吸気口15cを介して温調装置14に吸入される。この間、第1及び第2送風経路11c,11d、回収経路11e,11fから表皮12を通過して、冷風(又は温風)がシートに着座する乗員に流れていく。温調装置14において熱交換された温風(又は冷風)が、第2排気口16bから排出され、メッシュ部材13aを通過して後側に流れる。
【0020】
次に温調装置14について説明する。
図5及び図6に示すように、温調装置14の全体が第1ケース15及び第2ケース16によって覆われている。第2ケース16の中央にモータ17が固定されて、モータ17の駆動軸に円盤部材18aが取り付けられ、円盤部材18aに多数のフィン18bが備えられて、ターボファン18が構成されており、モータ17により回転軸芯P1周りにターボファン18が回転駆動される。第1ケース15において、回転軸芯P1に対向する部分に吸気口15cが設けられている。
【0021】
図5及び図6に示すように、薄い平板状の断熱材19が第1及び第2ケース15,16の間に挟み込まれており、断熱材19においてターボファン18の部分が円状に開口されている。薄い平板状でリング状のペルチェ素子20が断熱材19の内側に取り付けられており、ペルチェ素子20の内側にも薄い平板状でリング状の断熱材19が取り付けられている。これにより、第1及び第2ケース15,16において、ターボファン18を除く部分が、断熱材19及びペルチェ素子20によって仕切られた状態となっている。
【0022】
図5及び図6に示すように、第1ケース15側において、断熱材19及びペルチェ素子20に接するように、薄い平板状のリング状で金属製(例えばアルミ合金等)のベース部材21aが固定され、ベース部材21aに金属製(例えばアルミ合金等)の多数のピン21bが備えられて、第1熱交換体21が構成されている。第2ケース16側において、断熱材19及びペルチェ素子20に接するように、薄い平板状のリング状で金属製(例えばアルミ合金等)のベース部材22aが固定され、ベース部材22aに金属製(例えばアルミ合金等)の多数のピン22bが回転軸芯P1に対して放射状に備えられて、第2熱交換体22が構成されている。
【0023】
図5及び図6に示すように、第1及び第2熱交換体21,22において、ピン21b,22bが所定の間隔(回転軸芯P1の半径方向)を置いて一列状に並んでおり、ピン21b,22bの列が所定の間隔(回転軸芯P1の円周方向)を置いて、回転軸芯P1に対し放射状に配置されている。第1ケース15側に第1熱交換体21が配置されることにより、第1熱交換体21の位置が、第2熱交換体22の位置よりも吸気口15cに近い側になっている。
【0024】
図6に示すように、第1及び第2熱交換体21,22の内径及び外径、第1及び第2熱交換体21,22のピン21b,22bの数は、同じに設定されているが、第1熱交換体21の高さH1よりも、第2熱交換体22の高さH2が高いものに設定されている(第1熱交換体21の高さH1と第2熱交換体22の高さH2との比が、例えば約1:3)。
【0025】
図5及び図6に示すように、第1及び第2ケース15,16の外周部の一部分からターボファン18の回転の接線方向に、第1及び第2排気経路15a,16aが延出されており、第1及び第2排気経路15a,16aも、第1及び第2ケース15,16と同様に断熱材19によって仕切られている。ターボファン18の回転の接線方向と直交する方向(回転軸芯P1と平行)の第1及び第2排気口15b,16bが、第1及び第2排気経路15a,16aに備えられている。
【0026】
図5の矢印X1に示すように、ターボファン18は図5の紙面時計方向に回転駆動されるのであり、第1及び第2ケース15,16と第1及び第2熱交換体21,22の外周部との間隔(回転軸芯P1の半径方向の間隔)が、矢印X1の方向に沿って次第に大きくなり第1及び第2排気経路15a,16aに達するように構成されている。
【0027】
前述のように、第1熱交換体21の高さH1よりも第2熱交換体22の高さH2が高いものに設定されている点により、第1ケース15と第1熱交換体21の外周部との間の空間の断面積(回転軸芯P1の半径方向の断面積)よりも、第2ケース16と第2熱交換体22の外周部との間の空間の断面積(回転軸芯P1の半径方向の断面積)が、大きなものなっている。これと同様に第1排気経路15aの断面積よりも、第2排気経路16aの断面積が大きなものになっている。
【0028】
以上の構造により、ペルチェ素子20において第1熱交換体21の部分が吸熱側となり、第2熱交換体22の部分が放熱側となるように、ペルチェ素子20に所定の電圧を掛けたとする。この状態でターボファン18が回転駆動されると、図5及び図6に示すように、冷風が吸気口15cから吸入され、分岐して第1及び熱交換体21,22に放射状に流れる。第1熱交換体21に流れた冷風が、第1熱交換体21との熱交換によってさらに温度が下げられた冷風となり、第1排気経路15aを通って第1排気口15bから排出される。第2熱交換体22に流れた冷風が、第2熱交換体22との熱交換によって温風となり、第2排気経路16aを通って第2排気口16bから排出される。
【0029】
前述とは逆に、ペルチェ素子20において第1熱交換体21の部分が放熱側となり、第2熱交換体22の部分が吸熱側となるように、ペルチェ素子20に所定の電圧を掛けると、温風が第1排気口15bから排出され、冷風が第2排気口16bから排出される。ペルチェ素子20に電圧を掛けなければ、温調装置14の熱交換機能が停止して、常温の送風が第1排気口15bから排出される。
【0030】
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明の実施の形態]において、図7に示すように温調装置14の第2ケース16にも吸気口16cを備え、シートの後側の空気が吸気口16cに吸入されるように構成してもよい。
これにより、ターボファン18が回転駆動されると、冷風(又は温風)が吸気口15cから吸入され、シートの後側の常温の空気が吸気口16cから吸入されて、冷風(又は温風)及び常温の空気が合流し再び分岐して、第1及び熱交換体21,22に放射状に流れる。第1熱交換体21に流れた冷風(又は温風)が、第1熱交換体21との熱交換によってさらに温度が下げられた冷風(さらに温度が上げられた温風)となり、第1排気経路15aを通って第1排気口15bから排出される。第2熱交換体22に流れた冷風(又は温風)が、第2熱交換体22との熱交換によって温風(又は冷風)となり、第2排気経路16aを通って第2排気口16bから排出される。
【0031】
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]において、図3(イ)に示すように第1及び第2送風経路11c,11dの深さ、回収経路11e,11fの深さが同じで、第1及び第2送風経路11c,11dの横幅、回収経路11e,11fの横幅が同じであると、温調装置14において熱交換された冷風(又は温風)が、入口11aから第2送風経路11dに流れ易く、第1送風経路11cに流れ難い状態になることがある。
【0032】
前述の状態に対して、図8に示すように、第1及び第2送風経路11c,11dの深さ、回収経路11e,11fの深さを同じに設定した場合、第2送風経路11dの横幅W2よりも、第1送風経路11c及び回収経路11e,11fの横幅W1を広いものに設定して、第2送風経路11dを流れ難い状態に設定することにより、温調装置14において熱交換された冷風(又は温風)が、入口11aから第1及び第2送風経路11c,11dに均等に流れ易くなるように構成してもよい。
この場合に、第1及び第2送風経路11c,11dの横幅W1,W2、回収経路11e,11fの横幅W1を同じに設定して、第2送風経路11dの深さよりも、第1送風経路11c及び回収経路11e,11fの深さを大きなものに設定してもよい。
【0033】
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明の実施の第2別形態]の前半に記載した状態に対して、図9に示すように、第1及び第2送風経路11c,11dの長さを同じものに設定し、第1及び第2送風経路11c,11dの入口11aとは反対側の端部に亘って接続される回収経路11eにおいて、回収経路11eの中間部分から回収経路11fを延出して出口11bに接続するように構成してもよい。
【0034】
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、第1及び第2送風経路11c,11dに加えて、第3及び第4送風経路(図示せず)を追加してもよい。
前述の[発明の実施の形態]及び[発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、第1及び第2送風経路11c,11d、回収経路11e,11fに、充分な通気性を備えたパッド部材(図示せず)を嵌め込み、このパッド部材の上から表皮12を被せるように構成してもよい。本発明は背もたれ部2ばかりではなく、座部1にも採用することができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の特徴によると、車両のシート構造において、温調装置の排気口から複数の送風経路を延出した場合、送風経路における温調装置の排気口とは反対側の端部から、温調装置の送風を回収して温調装置の吸気口に戻す回収経路を備えてることにより、温調装置の送風が複数の送風経路の各々に均等に供給され易くなり、一つの送風経路において温調装置の排気口から遠い部分にも温調装置の送風が充分に供給されるようになって、座部又は背もたれ部の表面の全体に温調装置の送風が均等に供給され易くなり、シートに着座する乗員の快適性を向上させることができた。
【0036】
請求項1の特徴によると、常温の空気のみを温調装置の吸気口から吸引して加熱又は吸熱し、温調装置の排気口から温風又は冷風を排出するような構成に比べて、温調装置に掛かる加熱又は吸熱の負荷が小さなものになるので、温調装置に大きな加熱機能又は吸熱機能を備える必要がなくなって、温調装置の小型化が可能になる。
【0037】
請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項2の特徴によると、温調装置の排気口から複数の送風経路を放射状に延出することにより、温調装置の送風が複数の送風経路の各々に均等に供給され易くなって、シートに着座する乗員の快適性を向上させることができた。
【0038】
請求項3の特徴によると、請求項2の場合と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
請求項3の特徴によると、温調装置の送風が座部又は背もたれ部の右及び左横側に均等に供給され易くなって、シートに着座する乗員の快適性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートの全体斜視図
【図2】シートの背もたれ部の背面図
【図3】第1及び第2送風経路、回収経路の正面図、並びにシートの背もたれ部の縦断側面図
【図4】シートの背もたれ部の横断平面図
【図5】温調装置の縦断背面図
【図6】温調装置の縦断側面図
【図7】発明の実施の第1別形態におけるシートの背もたれ部の縦断側面図
【図8】発明の実施の第2別形態における第1及び第2送風経路、回収経路の正面図
【図9】発明の実施の第3別形態における第1及び第2送風経路、回収経路の正面図
【符号の説明】
1       座部
2       背もたれ部
11c,11d 送風経路
11e,11f 回収経路
14      温調装置
15b     温調装置の排気口
15c     温調装置の吸気口

Claims (3)

  1. 吸気口から吸入した空気を加熱又は吸熱して排気口から排出する温調装置を、シートの座部又は背もたれ部の裏面側に備え、
    前記温調装置の排気口から複数の送風経路を延出し、前記送風経路から前記座部又は背もたれ部の表面に前記温調装置の送風が供給されるように構成すると共に、
    前記送風経路における前記温調装置の排気口とは反対側の端部から、前記温調装置の送風を回収して前記温調装置の吸気口に戻す回収経路を備えてある車両のシート構造。
  2. 前記温調装置の排気口から前記複数の送風経路を放射状に延出してある請求項1に記載の車両のシート構造。
  3. 前記座部又は背もたれ部の裏面側の左右中央付近に前記温調装置を備え、前記温調装置の排気口から前記複数の送風経路を右及び左横側に向けて放射状に延出してある請求項2に記載の車両のシート構造。
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