JP2004014181A - 分線盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ及び複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチを変えることなく、ケーブル心線21,23,25の線長差を極力少なくして差動信号伝送用多心ケーブル19の伝送効率を向上させる。
【解決手段】各切替回転部材73を、第1挿通孔75が内側分線円85上を通りかつ第2挿通孔77が外側分線円87上を通る内外分線状態と、第1挿通孔75が外側分線円87上を通りかつ第2挿通孔77が内側分線円85上を通る外内分線状態とに、それぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるようする。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の第1ケーブル心線及び複数の第2ケーブル心線を回転させつつ分線することによって、ケーブル集合部材の集合孔内で旋回させて集合撚りする分線盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術について、図面を参照して説明する。
【0003】
図4は、従来の差動信号伝送用多心ケーブルの断面図である。
【0004】
高速でデータ送信を行うストレージェリアネットワーク(SAN)やファイバチャネル(FC)等においては、図4に示すような差動信号伝送用多心ケーブル1が広く使用されている。
【0005】
即ち、図4に示すように、この差動信号伝送用多心ケーブル1は、集合撚りされた複数の第1ケーブル心線3と、複数の第1ケーブル心線3と共に集合撚りされた複数の第2ケーブル心線5と、ケーブル心線全体3,5を囲むように押出成形により設けられた外皮7と、ケーブル心線全体3,5と外皮7の間に設けられた遮蔽金属テープ9とを備えている。
【0006】
ここで、各第1ケーブル心線11はそれぞれ4本の絶縁電線11を備えたカッド撚り線であって、各第2ケーブル心線5はそれぞれ4本の絶縁電線13を備えたカッド撚り線である。複数の第1ケーブル心線3によって環状の内層心線ユニット15が形成されると共に、複数の第2ケーブル心線5よって内層心線ユニット15と同心状であって環状の外層心線ユニット17が形成されるよう構成してある。
【0007】
ところで、差動信号用多心ケーブル1の伝送効率を向上させるためには、第1ケーブル心線3と第2ケーブル心線5の線長差を極力少なくする必要がある。そのため、2つの心線ユニット(内層心線ユニット15と外層心線ユニット17)の層心径の差に応じて、複数の第1ケーブル心線3の集合撚りピッチと複数の第2ケーブル心線5の集合撚りピッチを変えて、複数の第1ケーブル心線3の撚り込み率と複数の第2ケーブル心線5の撚り込み率を同じなるように構成してある。
【0008】
更に、2つの心線ユニット15,17の層形状の安定を図るため、複数の第1ケーブル心線3の撚り方向と複数の第2ケーブル心線5の撚り方向は反対になるように構成してある。即ち、複数の第1ケーブル心線3の撚り方向は左方向(又は右方向)であって、複数の第2ケーブル心線5の撚り方向は右方向(又は左方向)である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、2つの心線ユニット15,17の層心径の差に応じて、複数の第1ケーブル心線3の集合撚りピッチと複数の第2ケーブル心線5の集合撚りピッチを変えているため、複数の第1ケーブル心線3及び複数の第2ケーブル心線5の集合撚りさせる作業が煩雑化して、差動信号伝送用多心ケーブル1の製造時間が長くなるという問題がある。
【0010】
更に、複数の第1ケーブル心線3の集合撚りピッチと複数の第2ケーブル心線3の集合撚りピッチが異なること、及び複数の第1ケーブル心線3の集合撚り方向と複数の第2ケーブル心線5の集合撚り方向が反対であるため、差動信号伝送用多心ケーブル1の可撓性が低下し、差動信号伝送用多心ケーブル1の配線等の作業能率が上がらないという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は、前述の問題点を解決することができる多心ケーブルを製造するために用いられる分線盤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明にあっては、複数の第1ケーブル心線及び複数の第2ケーブル心線を回転させつつ分線することによって、ケーブル集合部材の集合孔内で旋回させて集合撚りする分線盤において、
分線盤本体と、
前記分線盤本体に水平な分線回転軸心を中心として回転可能に設けられた分線回転部材と、
前記分線回転部材に周方向へ等間隔にそれぞれ設けられ、水平な切替回転軸心を中心としてそれぞれ回転可能であって、前記第1ケーブル心線が挿通する第1挿通孔と前記第2ケーブル心線が挿通する第2挿通孔を前記切替回転軸心を基準として対称的にそれぞれ有した複数の切替回転部材と、
各切替回転部材を、前記第1挿通孔が前記分線回転軸心を中心とした内側分線円上を通りかつ前記第2挿通孔が前記内側分線円の径よりも大きい径を有する同心状の外側分線円上を通る内外分線状態と、前記第1挿通孔が前記外側分線円上を通りかつ前記第2挿通孔が前記内側分線円上を通る外内分線状態とに、それぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるように、前記分線回転部材の回転によって各切替回転部材をそれぞれ同じ時間間隔で前記切替回転軸心を中心として180度だけ回転・復帰回転させる回転機構とを備えてなることを特徴とする。
【0013】
請求項1に記載の発明特定事項によって、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線によって環状の内層心線ユニット及びこの内層心線ユニットと同心状でかつ環状の外層心線ユニットが形成されるように、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で旋回させて集合撚りする。
【0014】
即ち、各切替回転部材における前記第1挿入孔に前記第1ケーブル心線をそれぞれ挿入すると共に、各切替回転部材における前記第2挿入孔に前記第2ケーブル心線をそれぞれ挿入する。また、前記ケーブル集合部材の前記集合孔に前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を挿入する。そして、前記分線回転部材を前記分線回転軸心を中心として回転させることにより、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を回転させつつ分線する。これによって、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で旋回させて集合撚りする(ケーブル心線集合撚り工程)。
【0015】
前記ケーブル心線集合撚り工程にあって、前記回転機構が前記分線回転部材の回転によって各切替回転部材をそれぞれ同じ時間間隔の下で前記切替回転軸心を中心として180度だけ回転・復帰回転させることにより、各切替回転部材を前記内外分線状態と前記外内分線状態とにそれぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるようにする。これによって、前記第1ケーブル心線が前記内層心線ユニットに対応する内層軌跡を描くように旋回しかつ前記第2ケーブル心線が前記外層心線ユニットに対応する外層軌跡を描くように旋回する内外層軌跡状態と、前記第1ケーブル心線が前記外層軌跡を描くように旋回しかつ前記第2ケーブル心線が前記内層軌跡を描くように旋回する外内層軌跡状態とに、それぞれ同じ割合に保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。
【0016】
そして、前記ケーブル心線集合撚り工程を経て製造された多心ケーブルは次のようになる。
【0017】
即ち、前記第2ケーブル心線が各第1ケーブル心線と重なり合うようにしてそれぞれケーブル心線セットを形成するようになる。更に、各ケーブル心線セットが、ケーブル全長方向に沿って、前記第1ケーブル心線が前記内層心線ユニットの一部を形成しかつ前記第2ケーブル心線が前記外層心線ユニットの一部を形成する内外層形成状態と、前記第1ケーブル心線が前記外層心線ユニットの一部を形成しかつ前記第2ケーブル心線が前記内層心線ユニットの一部を形成する外内層形成状態とに、それぞれ同じ割合に保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。
【0018】
従って、前記多心ケーブルにあっては、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線によって、それぞれ、前記内層心線ユニットの層心径と前記外層心線ユニットの層心径の平均化した層心径を有する同じ仮想層心線ユニットが形成されているとみなすことができる。そのため、前記複数の第1ケーブル心線の集合撚りピッチと前記複数の第2ケーブル心線の集合撚りピッチを変えることなく、前記複数の第1ケーブル心線の撚り込み率と前記複数の第2ケーブル心線の撚り込み率を同じにして、前記第1ケーブル心線と前記第2ケーブル心線の線長差を極力少なくして、前記多心ケーブルの伝送効率を向上させることができる。
【0019】
また、前記第2ケーブル心線が各第1ケーブル心線と重なり合うようにしてそれぞれケーブル心線セットを形成しているため、前記複数の第1ケーブル心線の集合撚り方向と前記複数の第2ケーブル心線の集合撚り方向を反対にしなくても、2つの心線ユニット(前記内層心線ユニットと前記外層心線ユニット)の層形状が安定する。
【0020】
請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明特定事項の他に、各切替回転部材は回転従動ギアをそれぞれ備え、
前記回転機構は、
前記分線盤本体に設けられ、前記回転従動ギアに噛合可能であって、前記分線回転部材の回転に連動して回転する回転主動ギアと、
前記分線盤本体に前記分線回転軸心を中心として前記回転主動ギアと対称的に設けられ、前記回転従動ギアに噛合可能であって、前記分線回転部材の回転に連動して回転する復帰回転主動ギアとを備えてあって、
各切替回転部材における前記回転従動ギアと前記回転主動ギアの噛合作用によって各切替回転部材をそれぞれ前記切替回転軸心を中心として180度だけ回転させると共に、各切替回転部材における前記回転従動ギアと前記復帰回転主動ギアの噛合作用によって各切替回転部材をそれぞれ前記切替回転軸心を中心として180度だけ復帰回転させるように構成してなることを特徴とする。
【0021】
請求項2に記載の発明特定事項によると、請求項1に記載の発明特定事項の他に、前記分線回転部材が前記分線回転軸心を中心として回転すると、前記回転主動ギアが連動して回転すると共に、前記複数の切替回転部材における前記回転従動ギアが前記回転主動ギアに順次噛合して、この噛合作用によって前記複数の切替回転部材を前記切替回転軸心を中心として180度だけ順次回転させる。また、前記分線回転部材が前記分線回転軸心を中心として回転すると、前記回転主動ギアが連動して回転すると共に、前記複数の切替回転部材における前記回転従動ギアが前記回転主動ギアに順次噛合して、この噛合作用によって前記複数の前記切替回転部材を前記切替回転軸心を中心として180度だけ順次復帰回転させる。これによって、前記回転主動ギアと前記回転主動ギアが前記分線回転軸心を中心として対称的な位置関係にあることもあって、各切替回転部材を前記内外分線状態と前記外内分線状態とにそれぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項の他に、前記分線回転部材の外周部に設けられた環状のリングギアと、前記分線盤本体に回転可能に設けられ、前記リングギアに噛合してあって、前記回転主動ギア及び前記復帰回転主動ギアに連動連結した動力抽出ギアとを備えてなることを特徴とする。
【0023】
請求項3に記載の発明特定事項によると、請求項1又は請求項2に記載の発明特定事項による作用の他に、前記分線回転部材が前記分線回転軸心を中心として回転すると、前記リンクギアと前記動力抽出ギアの噛合作用によって前記動力抽出ギアが回転して、前記回転主動ギア及び前記復帰回転主動ギアが連動して回転する。
【0024】
請求項4に記載の発明にあっては、請求項1から請求項3のうちのいずれの請求項に記載の発明特定事項の他に、前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線、前記複数の第2ケーブル心線と共に複数の第3ケーブル心線を旋回させて集合撚りするために、前記分線回転部材における隣接する前記分線回転部材の間にそれぞれ設けられ、前記内側分線円の径と前記外側分線円の径を平均化した径を有してあってかつ同心状の中側分線円上を通り、前記第3ケーブル心線が挿通する複数の第3挿通孔とを備えてなることを特徴とする。
【0025】
請求項4に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項3のうちの何れかの請求項に記載の発明特定事項による作用の他に、各第3挿入孔に前記第3ケーブル心線をそれぞれ挿入すると共に、前記ケーブル集合部材の前記集合孔に前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線共に前記複数の第3ケーブル心線を挿入する。そして、前記分線回転部材を前記分線回転軸心を中心として回転させることにより、前記複数の第1ケーブル心線、前記複数の第2ケーブル心線、及び前記複数の第3ケーブル心線を回転させつつ分線する。これによって、前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線、前記複数の第2ケーブル心線と共に複数の第3ケーブル心線を旋回させて集合撚りすることができる。
【0026】
請求項5に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項の他に、前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を旋回させて中心介在に巻き付くように集合撚りするために、前記分線回転部材の中央に設けられ、前記中心介在が挿通する介在挿通孔とを備えてなることを特徴とする。
【0027】
請求項5に記載の発明特定事項によると、請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の発明特定事項による作用の他に、前記介在挿入孔及び前記ケーブル集合部材の前記集合孔に前記中心介在を挿入する。そして、前記分線回転部材を前記分線回転軸心を中心として回転させることにより、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を回転させつつ分線する。これによって、前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を旋回させて前記中心介在に巻き付くように集合撚りすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図3は、本発明の実施の形態に係わる差動信号伝送用多心ケーブルの断面図である。
【0030】
図3に示すように、本発明の実施の形態に係わる差動信号伝送用多心ケーブル19は、集合撚りされた複数(本発明の実施の形態にあっては4本)の第1ケーブル心線21と、集合撚りされた複数(本発明の実施の形態にあっては4本)の第2ケーブル心線23と、集合撚りされた複数(本発明の実施の形態にあっては4本)の第3ケーブル心線25と、ケーブル心線全体21,23,25の集合中心に配置された中心介在27と、ケーブル心線全体21,23,25を巻くように取付られた遮蔽金属テープ29と、この遮蔽金属テープ29と共にケーブル心線全体21,23,25を囲むように押出成形により設けられた外皮31とを備えている。
【0031】
複数の第2ケーブル心線23は、各第1ケーブル心線21と重なり合うにようしてそれぞれケーブル心線セットSTを形成してあって、複数の第1ケーブル心線23と共に集合撚りされるものである。なお、複数(本発明の実施の形態にあっては4つ)のケーブル心線セットSTは、差動信号伝送用多心ケーブル19の任意の断面において等間隔に配置されている。また、複数の第3ケーブル心線25は、隣接するケーブル心線セットST間にそれぞれ配置されてあって、複数の第1ケーブル心線21及び複数の第2ケーブル心線23と共に集合撚りされるものである。
【0032】
各第1ケーブル心線21は、それぞれ4本の絶縁電線33を備えたカッド撚り線であり、各第2ケーブル心線23はそれぞれ4本の絶縁電線35を備えたカッド撚り線であって、各第3ケーブル心線25はそれぞれ4本の絶縁電線37を備えたカッド撚り線である。ここで、各第1ケーブル心線21のカッド撚りピッチ、各第2ケーブル心線23のカッド撚りピッチ、及び各第3ケーブル心線25のカッド撚りピッチは同じになるように構成してあって、各第1ケーブル心線21のカッド撚り方向、各第2ケーブル心線23のカッド撚り方向、及び各第3ケーブル心線25のカッド撚り方向は同じになるように構成してある。
【0033】
また、複数の第1ケーブル心線21及び複数の第2ケーブル心線23によって、環状の内層心線ユニット39、及び内層心線ユニット39と同心状であって環状の外層心線ユニット41が形成されるように構成してある。更に、複数の第3ケーブル心線25によって、内層心線ユニット39の層心径d1と外層心線ユニット41の層心径d2の平均化した層心径d3を有してあって同心状かつ環状の中間層心線ユニット43を形成するように構成してある。
【0034】
そして、各ケーブル心線セットSTは、ケーブル全長方向(図3において紙面に向かって表裏方向)に沿って、内外層形成状態と外内層形成状態を同じ割合に保ちつつ、それぞれ交互に切り替わるように構成してある。
【0035】
ここで、前記内外層形成状態とは、第1ケーブル心線21が内層心線ユニット39の一部を形成しかつ第2ケーブル心線23が外層心線ユニット41の一部を形成する状態のことをいい、図3において上側と左側に位置する2つのケーブル心線セットSTが前記内外層形成状態にある。前記外内層形成状態とは、第1ケーブル心線21が外層心線ユニット41の一部を形成しかつ第2ケーブル心線23が内層心線ユニット39の一部を形成する状態のことをいい、図3において下側と左側に位置する2つのケーブル心線セットSTが前記外内層形成状態にある。
【0036】
また、外皮31は、PVC材、エコ材、NHFR材のうちの適宜に選択した材料により構成される。
【0037】
次に、図1(a)(b)及び図2を参照して、差動信号伝送用ケーブル19を製造するケーブル製造システム45について説明する。
【0038】
図1(a)は、図1(b)における分線回転部材を上から見た図であって、図1(b)は、本発明の実施の形態に係わる分線盤の左側面図であって、図2は、本発明の実施の形態に係わるケーブル製造システムの模式的な正面図である。
【0039】
ここで、「左」とは、図1(a)において上,図1(b)において紙面に向かって表,図2において左のことをいい、「右」とは、図1(a)において下,図1(b)において紙面に向かって裏,図2において右のことをいい、「上」とは、図1(b)及び図2において上,図1(a)において紙面に向かって表のことをいい、「下」とは、図1(b)及び図2において下,図1(a)において紙面に向かって裏のことをいう。
【0040】
図2に示すように、本発明の実施の形態に係わるケーブル製造システム45は、左右方向へ延びた中空の駆動軸47を備えており、この駆動軸47は回転モータ49の駆動により分線回転軸心Cを中心として軸心を中心として回転可能である。
【0041】
駆動軸47の右部には内外層心線供給ゲージ51が一体的に設けられており、内外層心線供給ゲージ51には第1ケーブル心線21を送り出す複数の第1心線ボビン53及び第2ケーブル心線2を送り出す第2心線ボビン55がそれぞれ設けられている。また、駆動軸47の中央部には中間外層心線供給ゲージ57が一体的に設けられており、中間層心線供給ゲージ57には第3ケーブル心線25を送り出す複数第3心線ボビン59がそれぞれ設けられている。更に、駆動軸47の右方には中心介在27を駆動軸47の内部を経由して分線盤63へ送り出す介在ボビン61が設けられている。
【0042】
なお、図2中において、第1心線ボビン53及び第2心線ボビン55はそれぞれ2個のみ図示してあって、第3心線ボビン59は3個のみ図示してあるが、第1ケーブル心線21の本数及び第2ケーブル心線23の本数にそれぞれ応じて実際には第1心線ボビン53及び第2心線ボビン55はそれぞれ4個であって、第3ケーブル心線25の本数に応じて実際には第3心線ボビン59は4個である。
【0043】
中間層心線供給ゲージ57の左側には分線盤63が配置されてあって、この分線盤63の左側にはケーブル集合部材65が設けられており、このケーブル集合部材65は左に向かって細くなるような集合穴67を有している。分線盤63は、詳細は後述するが、複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25を回転させつつ分線することによって、ケーブル集合部材65の集合孔67内で旋回させて集合撚りするものである。分線盤63の詳細について説明すると、次のようになる。
【0044】
即ち、図1に示すように、分線盤63は、コの字形状の分線盤本体69をベースとして備えており、この分線盤本体69には円形の分線回転部材71が分線回転軸心Cを中心として回転可能に設けられてあって、分線回転部材71の中心部は駆動軸47の左端部が一体的に連結してある。
【0045】
分線回転部材71には水平な切替回転軸心C’を中心として回転可能な複数の切替回転部材73が周方向へ等間隔にそれぞれ設けられており、各切替回転部材73は、第1ケーブル心線23が挿通する第1挿通孔75と第2ケーブル心線23が挿通する第2挿通孔77を切替回転軸心C’を基準として対称的にそれぞれ有している。また、各切替回転部材73は回転従動ギア79,81を左右に二段にそれぞれ備えている。
【0046】
各切替回転部材73を内外分線状態と外内分線状態とにそれぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるように、分線盤本体69には分線回転部材71の回転によって複数の切替回転部材73をそれぞれ同じ時間間隔の下で切替回転軸心C’を中心として180度だけ交互に回転・復帰回転させる回転機構83が設けられている。
【0047】
ここで、前記内外分線状態とは、第1挿通孔75が分線回転軸心Cを中心とした内側分線円85上を通りかつ第2挿通孔77が内側分線円85の径D1よりも大きい径D2を有する同心状の外側分線円87上を通る状態のことをいい、図1中において左に位置する切替回転部材73が前記内外分線状態にある。また、前記外内分線状態とは、第1挿通孔が外側分線円上を通りかつ第2挿通孔が内側分線円上を通る状態のことをいい、図2中において右側に位置する切替回転部材が前記外内分線状態にある。
【0048】
分線盤63の主要な構成要素である回転機構83についてより詳細に説明すると、分線盤本体69の上部には回転従動ギア79に噛合可能な回転主動ギア89が設けられており、分線盤本体69の下部には回転従動ギア81に噛合可能な復帰回転主動ギア91が分線回転軸心Cを中心として回転主動ギア81と対称的に設けられている。また、回転主動ギア89及び復帰回転主動ギア91を分線回転部材71の回転によって連動して回転するように、分線回転部材73の外周部にはリングギア93が設けられており、分線盤本体69の適宜位置にはリングギア93に噛合した動力抽出ギア95が回転可能に設けられてあって、この動力抽出ギア95は、複数の連結ベルト97等を介して回転主動ギア89に、複数の連結ベルト99を介して復帰回転主動ギア91にそれぞれ連動連結してある。
【0049】
ここで、各切替回転部材73における回転従動ギア79と回転主動ギア89の噛合作用によって各切替回転部材73を切替回転軸心C’を中心として180度だけ回転すると共に、各切替回転部材73における回転従動ギア81と復帰回転主動ギア91の噛合作用によって各切替回転部材73を切替回転軸心C’を中心として180度だけ復帰回転するように構成してある。
【0050】
また、ケーブル集合部材65の集合孔67内で複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23と共に複数の第3ケーブル心線25を旋回させて集合撚りするために、分線回転部材71における隣接する切替回転部材73の間には第3ケーブル心線25が挿通する複数の第3挿通孔101が周方向へ等間隔にそれぞれ設けられている。複数の第3挿入孔101は、内側分線円85の径D1と外側分線円87の径D2を平均化した径D3を有してあってかつ同心状の中側分線円103上を通るように構成してある。
【0051】
更に、ケーブル集合部材65の集合孔67内で複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25を旋回させて中心介在105に巻き付くように集合撚りするため、分線回転部材71の中央には中心介在27が挿通する介在挿通孔105が設けられている。
【0052】
図3に示すように、ケーブル集合部材65の左側には集合撚りされたケーブル心線全体21,23,25に遮蔽金属テープ31を巻き付けるように取付けるテープ巻き機107が配置されており、このテープ巻き機107の左側には遮蔽金属テープ31を取付けたケーブル心線全体21,23,25を左方向へ送り出す心線コンベア109が配置されている。また、心線コンベア109の左側には左方向へ送られたケーブル心線全体21,23,25を巻取る心線巻取機111が配置されている。
【0053】
なお、心線巻取機111により巻取られたケーブル心線全体21,23,25は最終のケーブル製造システム(図示省略)へ搬送され、前記最終のケーブル製造システムによってケーブル心線全体21,23,25を囲むように外皮29を押出成形する。
【0054】
次に、本発明の実施の形態に係わるケーブル製造方法について作用を含めて説明する。
【0055】
前記ケーブル製造方法は、ケーブル心線集合撚り工程と、遮蔽テープ巻き工程と、外皮成形工程とを備えており、前記ケーブル心線集合撚り工程及び前記遮蔽テープ巻き工程においてはケーブル製造システム45が用いられ、前記外皮成形工程においては前記最終のケーブル製造システムが用いられる。
【0056】
ここで、前記ケーブル心線工程とは、複数の第1ケーブル心線、複数の第2ケーブル心線、及び複数の第3ケーブル心線を旋回させて集合撚りする工程のことをいい、前記遮蔽テープ巻き工程とは、集合撚りされたケーブル心線全体の外周部に遮蔽テープを巻くように取付ける工程のことをいい、前記外皮成形工程とは、集合撚りされたケーブル心線全体を囲むように外皮を押出成形する工程のことをいう。
【0057】
前記ケーブル心線集合撚り工程のより具体的な内容は次のとおりである。
【0058】
即ち、各切替回転部材73における第1挿入孔75に第1ケーブル心線21をそれぞれ挿入すると共に、各切替回転部材73における第2挿入孔77に第2ケーブル心線23をそれぞれ挿入する。また、各第3挿入孔93に第3ケーブル心線25をそれぞれ挿入すると共に、介在挿入孔97に中心介在27を挿入する。更に、ケーブル集合部材65の集合孔67に中心介在27を中心として複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25を挿入する。
【0059】
そして、駆動軸47を回転モータ49の駆動により分線回転軸心Cを中心として回転させて、内外層心線供給ケージ51、外内層心線供給ケージ57、及び分線回転部材71を一体的に回転させる。これによって、複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25を回転させつつ分線させて、ケーブル集合部材65の集合孔67内で旋回させて集合撚りすることができる。更に、介在ボビン61によって中心介在27が駆動軸47の内部を経由して介在挿入孔97へ送られることにより、複数の第1ケーブル心線21及び複数の第2ケーブル心線23を中心介在27に巻き付くように集合撚りすることができる。
【0060】
複数の第1ケーブル心線21及び複数の第2ケーブル心線23が集合撚りされる過程において、分線回転部材71が分線回転軸心Cを中心として回転すると、リンクギア93と動力抽出ギアの噛合作用によって動力抽出ギア95が回転して回転主動ギア89が連動して回転すると共に、複数の切替回転部材73における回転従動ギア79が回転主動ギア89に順次噛合して、この噛合作用によって複数の切替回転部材73を切替回転軸心C’を中心として180度だけ順次回転させる。また、分線回転部材73が分線回転軸心Cを中心として回転すると、リンクギア93と動力抽出ギアの噛合作用によって動力抽出ギア95が回転して復帰回転主動ギア91が連動して回転すると共に、複数の切替回転部材73における回転従動ギア81が復帰回転主動ギア91に順次噛合して、この噛合作用によって複数の切替回転部材73を切替回転軸心C’を中心として180度だけ順次復帰回転させる。これによって、回転主動ギア89と復帰回転主動ギア91が分線回転軸心Cを中心として対称的な位置関係にあることもあって、各切替回転部材73をそれぞれ同じ時間間隔の下で切替回転軸心C’を中心として180度だけ回転・復帰回転させることができ、各切替回転部材73を前記内外分線状態と前記外内分線状態とにそれぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。そのため、前記ケーブル心線集合撚り工程にあって、各ケーブル心線セットSTを内外層軌跡状態と外内層軌跡状態とにそれぞれ同じ割合に保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。
【0061】
ここで、前記内外層軌跡状態とは、ケーブル集合部材65の集合孔67内で第1ケーブル心線21が内層心線ユニット39に対応する内層軌跡を描くように旋回しかつ第2ケーブル心線23が外層心線ユニット41に対応する外層軌跡を描くように旋回する状態のことをいい、前記外内軌跡状態とは、ケーブル集合部材65の集合孔67内で第1ケーブル心線21が前記外層軌跡を描くように旋回しかつ第2ケーブル心線23が前記内層軌跡を描くように旋回する状態のことをいう。
【0062】
また、分線回転部材73の回転によって複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25を集合撚りしているため、複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ、複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチ、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチは同じであり、複数の第1ケーブル心線21の集合撚り方向、複数の第2ケーブル心線23の集合撚り方向、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚り方向は同じである。
【0063】
なお、複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25が1集合撚りピッチ分だけ集合撚りされると、各ケーブル心線セットSTをそれぞれ前記内外層軌跡状態と前記外内層軌跡状態に複数回交互に切り替わって元の軌跡状態に復帰するようにしているが、4回以上の複数回切り替わっても差し支えない。
【0064】
前記遮蔽テープ巻き工程及び前記外皮成形工程について簡単に説明すると、次のようになる。
【0065】
即ち、テープ巻き機107を適宜に作動させて、集合撚りされたケーブル心線全体21,23,25に遮蔽金属テープ31を巻き付けるよう取付ける。そして、心線コンベア109を適宜に作動させて遮蔽金属テープ31を取付けたケーブル心線全体21,23,25を左方向へ搬送して、心線巻取機111の作動によってケーブル心線全体21,23,25を巻取る。これによって、前記遮蔽テープ巻き工程が終了する。
【0066】
前記遮蔽巻き工程が終了した後に、遮蔽金属テープ31を取付けたケーブル心線全体21,23,25を前記最終のケーブル製造システムへ搬送して、前記最終のケーブル製造システムの作動よってケーブル心線全体21,23,25を囲むように外皮を押出成形する。これによって、外皮成形工程が終了して、最終的に差動信号伝送用多心ケーブル19を製造することができる。
【0067】
前記ケーブル心線集合撚り工程にあって、各ケーブル心線セットSTを前記内外層軌跡状態と前記外内層軌跡状態を同じ割合に保ちつつ交互にそれぞれ切り替わるため、製造された差動信号伝送用多心ケーブル19が次のようになる。
【0068】
即ち、差動信号伝送用多心ケーブル19にあっては、各ケーブル心線セットSTをケーブル全長方向に沿って前記内外層形成状態と前記外内層形成状態とにそれぞれ同じ割合に保ちつつ交互に切り替わるようにすることができる。従って、複数の第1ケーブル心線21及び複数の第2ケーブル心線23によって、それぞれ、内層心線ユニット39の層心径d1と外層心線ユニット41の層心径d2の平均化した層心径d3を有する同じ仮想層心線ユニットが形成されているとみなすことができる。また、複数の第3ケーブル心線25によって、前記仮想層心線ユニットと同じ層心径d3を有する中間層心線ユニット43を形成することができる。そのため、複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ、複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチ、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチが同じであっても、換言すれば、複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ、複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチ、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチを変えることなく、複数の第1ケーブル心線21の撚り込み率、複数の第2ケーブル心線23の撚り込み率、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチを同じにして、3種類のケーブル心線(第1ケーブル心線21、第2ケーブル心線23、第3ケーブル心線25)の線長差を極力少なくして、差動伝送用多心ケーブル19の伝送効率を向上させることができる。
【0069】
また、複数の第2ケーブル心線23が各第1ケーブル心線21と重なり合うようにしてそれぞれケーブル心線セットSTを形成しているため、複数の第1ケーブル心線21の集合撚り方向と複数の第2ケーブル心線23の集合撚り方向を反対にしなくても、2つの心線ユニット(内層心線ユニット39と外層心線ユニット41)の層形状が安定する。
【0070】
以上の如き、本発明の実施の形態によれば、複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ、複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチ、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチを変えることなく、3種類のケーブル心線21,23,25の線長差を極力少なくして差動信号伝送用多心ケーブル1の伝送効率を向上させることができるため、複数の第1ケーブル心線21、複数の第2ケーブル心線23、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚り作業が簡略化して、差動信号伝送用多心ケーブル1の製造時間が短くなる。
【0071】
また、複数の第1ケーブル心線21の集合撚りピッチ、複数の第2ケーブル心線23の集合撚りピッチ、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚りピッチは同じにすると共に、複数の第1ケーブル心線21の集合撚り方向、複数の第2ケーブル心線23の集合撚り方向、及び複数の第3ケーブル心線25の集合撚り方向は同じすることができるため、差動信号伝送用多心ケーブル19の可撓性が高くなって、差動信号伝送用多心ケーブル19の配線作業等の作業能率が向上する。
【0072】
なお、本発明は、前述の発明の実施の形態の説明に限るものではなく、例えば、差動信号伝送用多心ケーブル19以外の多心ケーブルに適用したり、また、各ケーブル心線21(23,25)をそれぞれ4本の絶縁電線33(35,37)を備えたカッド撚り線からなるものとする代わりに、2本の絶縁電線を備えた対撚り線からなるもの或いは光ファイバ心線を備えたものに変更することができる。
【0073】
【発明の効果】
請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記複数の第1ケーブル心線の集合撚りピッチと前記複数の第2ケーブル心線の集合撚りピッチを変えることなく、前記第1ケーブル心線と前記第2ケーブル心線の線長差を極力少なくして多心ケーブルの伝送効率を向上させることができるため、前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線の集合撚り作業が簡略化して、前記多心ケーブルの製造時間が短くなる。
【0074】
また、前記複数の第1ケーブル心線の集合撚りピッチと前記複数の第2ケーブル心線の集合撚りピッチが同じにすることができるため、前記多心ケーブルの可撓性が高くなって、前記多心ケーブルの配線作業等の作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、図1(b)における分線回転部材を上から見た図であって、図1(b)は、本発明の実施の形態に係わる分線盤の左側面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるケーブル製造システムの模式的な正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる差動信号伝送用多心ケーブルの断面図である。
【図4】従来の差動信号伝送用多心ケーブルの断面図である。
【符号の説明】
19     差動信号伝送用多心ケーブル
21     第1ケーブル心線
23     第2ケーブル心線
25     第3ケーブル心線
27     中心介在
29     外皮
31     遮蔽金属テープ
39     内層心線ユニット
41     外層心線ユニット
43     中間層心線ユニット
45     ケーブル製造システム
63     分線盤
65     ケーブル集合部材
67     集合穴
69     分線盤本体
71     分線回転部材
73     切替回転部材
75     第1挿通孔
77     第2挿通孔
81     回転受動ギア
83     回転従動ギア
83     回転機構
85     内側分線円
87     外側分線円
89     回転主動ギア
91     復帰回転主動ギア
93     リングギア
95     動力抽出ギア
99     第3挿通孔
103    中側分線円
105    介在挿入孔

Claims (5)

  1. 複数の第1ケーブル心線及び複数の第2ケーブル心線を回転させつつ分線することによって、ケーブル集合部材の集合孔内で旋回させて集合撚りする分線盤において、
    分線盤本体と、
    前記分線盤本体に水平な分線回転軸心を中心として回転可能に設けられた分線回転部材と、
    前記分線回転部材に周方向へ等間隔にそれぞれ設けられ、水平な切替回転軸心を中心としてそれぞれ回転可能であって、前記第1ケーブル心線が挿通する第1挿通孔と前記第2ケーブル心線が挿通する第2挿通孔を前記切替回転軸心を基準として対称的にそれぞれ有した複数の切替回転部材と、
    各切替回転部材を、前記第1挿通孔が前記分線回転軸心を中心とした内側分線円上を通りかつ前記第2挿通孔が前記内側分線円の径よりも大きい径を有する同心状の外側分線円上を通る内外分線状態と、前記第1挿通孔が前記外側分線円上を通りかつ前記第2挿通孔が前記内側分線円上を通る外内分線状態とに、それぞれ同じ割合を保ちつつ交互に切り替わるように、前記分線回転部材の回転によって各切替回転部材をそれぞれ同じ時間間隔で前記切替回転軸心を中心として180度だけ回転・復帰回転させる回転機構とを備えてなることを特徴とする分線盤。
  2. 各切替回転部材は回転従動ギアをそれぞれ備え、
    前記回転機構は、
    前記分線盤本体に設けられ、前記回転従動ギアに噛合可能であって、前記分線回転部材の回転に連動して回転する回転主動ギアと、
    前記分線盤本体に前記分線回転軸心を中心として前記回転主動ギアと対称的に設けられ、前記回転従動ギアに噛合可能であって、前記分線回転部材の回転に連動して回転する復帰回転主動ギアとを備えてあって、
    各切替回転部材における前記回転従動ギアと前記回転主動ギアの噛合作用によって各切替回転部材をそれぞれ前記切替回転軸心を中心として180度だけ回転させると共に、各切替回転部材における前記回転従動ギアと前記復帰回転主動ギアの噛合作用によって各切替回転部材をそれぞれ前記切替回転軸心を中心として180度だけ復帰回転させるように構成してなることを特徴とする請求項1に記載の分線盤。
  3. 前記分線回転部材の外周部に設けられた環状のリングギアと、 前記分線盤本体に回転可能に設けられ、前記リングギアに噛合してあって、前記回転主動ギア及び前記復帰回転主動ギアに連動連結した動力抽出ギアとを備えてなることを特徴とする請求項2に記載の分線盤。
  4. 前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線、前記複数の第2ケーブル心線と共に複数の第3ケーブル心線を旋回させて集合撚りするために、前記分線回転部材における隣接する前記ケーブル心線セットの間にそれぞれ設けられ、前記内側分線円の径と前記外側分線円の径を平均化した径を有してあってかつ同心状の中側分線円上を通り、前記第3ケーブル心線が挿通する複数の第3挿通孔とを備えてなることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の分線盤。
  5. 前記ケーブル集合部材の前記集合孔内で前記複数の第1ケーブル心線及び前記複数の第2ケーブル心線を旋回させて中心介在に巻き付くように集合撚りするために、前記分線回転部材の中央に設けられ、前記中心介在が挿通する介在挿通孔とを備えてなることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の分線盤。
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