JP2660724B2 - ゴム製品補強用スチールコードの製造方法 - Google Patents
ゴム製品補強用スチールコードの製造方法Info
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- JP2660724B2 JP2660724B2 JP63164680A JP16468088A JP2660724B2 JP 2660724 B2 JP2660724 B2 JP 2660724B2 JP 63164680 A JP63164680 A JP 63164680A JP 16468088 A JP16468088 A JP 16468088A JP 2660724 B2 JP2660724 B2 JP 2660724B2
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- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
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- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/0613—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration
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- D07B3/00—General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material
- D07B3/02—General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position
- D07B3/04—General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position and are arranged in tandem along the axis of the machine, e.g. tubular or high-speed type stranding machine
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- D07B2207/20—Type of machine
- D07B2207/207—Sequential double twisting devices
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- Tires In General (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タイヤやベルト等の補強材として使用され
るゴム製品補強用スチールコード（以下、単にスチール
コードと記載する）の製造方法に関するものである。
るゴム製品補強用スチールコード（以下、単にスチール
コードと記載する）の製造方法に関するものである。
タイヤやベルト等のゴム構造物の補強材として使用さ
れるスチールコードS1としては、第７図（イ）に示す１
×４、（ロ）に示す１×５等の単層撚り構成、あるいは
第８図（イ）に示す３×３、（ロ）に示す３＋６などの
複層撚り構成などの構造のものがある。また、製造方法
としては、従来より筒型撚線機（チューブラ型撚線機）
による方法および二度撚撚線機（バンチャー型撚線機）
による方法の２つの方法が基本であり、前記の単層撚は
一工程、複層撚は複数の工程で製造されていた。また、
上記従来のスチールコードは、コードを構成する各素線
又はストランドが、互いに接するように撚り合わされて
いるため、ゴムを被覆した場合、コードの内部まで浸入
せず、内部に隙間が残る構造となっている。
れるスチールコードS1としては、第７図（イ）に示す１
×４、（ロ）に示す１×５等の単層撚り構成、あるいは
第８図（イ）に示す３×３、（ロ）に示す３＋６などの
複層撚り構成などの構造のものがある。また、製造方法
としては、従来より筒型撚線機（チューブラ型撚線機）
による方法および二度撚撚線機（バンチャー型撚線機）
による方法の２つの方法が基本であり、前記の単層撚は
一工程、複層撚は複数の工程で製造されていた。また、
上記従来のスチールコードは、コードを構成する各素線
又はストランドが、互いに接するように撚り合わされて
いるため、ゴムを被覆した場合、コードの内部まで浸入
せず、内部に隙間が残る構造となっている。
しかし、最近ではこれらスチールコードの構成及び製
造方法の両方に変化がみられる。スチールコードにおい
ては、ゴム構造物の補強材としての品質，性能の向上の
ため、スチールコードはその内部までゴムを侵入させる
ことが出来るような構成のものがあらわれてきた。
造方法の両方に変化がみられる。スチールコードにおい
ては、ゴム構造物の補強材としての品質，性能の向上の
ため、スチールコードはその内部までゴムを侵入させる
ことが出来るような構成のものがあらわれてきた。
即ち、第９図（イ）（ロ）に示すような１×５オープ
ン構造、２＋２等の如く素線間に隙間を与えて撚り合わ
せた構成のスチールコードS2である。
ン構造、２＋２等の如く素線間に隙間を与えて撚り合わ
せた構成のスチールコードS2である。
また、製造方法においては、なるべく一工程において
２種の撚りを与えてスチールコードにしようとするもの
であり、例えば、特開昭57〜193253号公報記載のごとき
提案がなされている。上記公報記載のものは、第10図に
示すように、回転体Ｘの内外に夫々複数のリールR1R2R3
R4を設け、回転体Ｘ外のリールR1R2より素線を回転体Ｒ
の一方の軸芯を通って回転体の周囲を経て他方の軸芯よ
り回転体内に導き、回転体内のリールR3R4より繰り出さ
れた素線と共に、上記回転体の一方の軸芯を通って回転
体の周囲を経て他方の軸芯より導き出している。よっ
て、２×２等の最近のゴム侵入を改善したスチールコー
ドを製造している。
２種の撚りを与えてスチールコードにしようとするもの
であり、例えば、特開昭57〜193253号公報記載のごとき
提案がなされている。上記公報記載のものは、第10図に
示すように、回転体Ｘの内外に夫々複数のリールR1R2R3
R4を設け、回転体Ｘ外のリールR1R2より素線を回転体Ｒ
の一方の軸芯を通って回転体の周囲を経て他方の軸芯よ
り回転体内に導き、回転体内のリールR3R4より繰り出さ
れた素線と共に、上記回転体の一方の軸芯を通って回転
体の周囲を経て他方の軸芯より導き出している。よっ
て、２×２等の最近のゴム侵入を改善したスチールコー
ドを製造している。
しかし、従来の撚り方法では撚り合わせる素線本数が
限られること、更に３種又は４種の撚りを有するゴム侵
入率の良いスチールコードを一工程で撚り上げることが
出来なかった。また近時、撚りのスピードアップによる
生産性の向上が求められているが、この要望に対応でき
ないという問題点があった。
限られること、更に３種又は４種の撚りを有するゴム侵
入率の良いスチールコードを一工程で撚り上げることが
出来なかった。また近時、撚りのスピードアップによる
生産性の向上が求められているが、この要望に対応でき
ないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、従来の問題点を解決した一
工程でゴム侵入率の良い新しいスチールコードの製造方
法を提案するにある。
工程でゴム侵入率の良い新しいスチールコードの製造方
法を提案するにある。
上記目的を達成するために、本発明のスチールコード
の製造方法は、回転体内部のクレードル上に複数個の繰
出しリールを有し、かつ略同一軸芯上に配した２組以上
の回転体で以て、１つの回転体で撚られた撚線群を次の
回転体の一方の軸芯から導入し、回転体の周囲に案内さ
せて、クレードルの周囲を回転させて、他方の軸芯を通
して導き出し、同時にこの次の回転体内部のクレードル
上の複数個の繰出しリールより、繰り出して撚られた撚
線群と共に撚り合わすことにより、少なくとも三種類の
撚りを一工程で行なうことを特徴とする。
の製造方法は、回転体内部のクレードル上に複数個の繰
出しリールを有し、かつ略同一軸芯上に配した２組以上
の回転体で以て、１つの回転体で撚られた撚線群を次の
回転体の一方の軸芯から導入し、回転体の周囲に案内さ
せて、クレードルの周囲を回転させて、他方の軸芯を通
して導き出し、同時にこの次の回転体内部のクレードル
上の複数個の繰出しリールより、繰り出して撚られた撚
線群と共に撚り合わすことにより、少なくとも三種類の
撚りを一工程で行なうことを特徴とする。
また上記撚線群がクレードル上の複数個の繰出しリー
ルに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導き、回転
板の周囲に案内し、クレードルの周囲を回転させて、他
方の軸芯に導き出して成る。
ルに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導き、回転
板の周囲に案内し、クレードルの周囲を回転させて、他
方の軸芯に導き出して成る。
更に、上記撚線群が複数個の繰出しリールのうちの数
個のリールに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導
き、回転板の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて他方の軸芯を通して導き出し、同時に残りのリー
ルに巻かれた線状体を他方の軸芯を通して直接導き出し
て共に撚り合わして成る。
個のリールに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導
き、回転板の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて他方の軸芯を通して導き出し、同時に残りのリー
ルに巻かれた線状体を他方の軸芯を通して直接導き出し
て共に撚り合わして成る。
しかも、上記２種の撚線群を任意に組合わせることも
可能である。
可能である。
本発明は上記方法であるので、一つの回転体の内部に
設けたクレードル上のいくつかの線状体は同時に回転体
の一方の軸芯に導き入れられ、回転板の周囲に案内し、
クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して外部
に導き出され撚線群Ｉとして第一番目の撚りを与えられ
る。この撚線群Ｉは次の回転体の一方の軸芯から導入
し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて、他方の軸芯を通して導き出し、同時にこの次の
回転体の内にあるクレードル上の繰出しリールより繰り
出されたいくつかの線状体は、次の回転体において前記
撚線群Ｉと同様の経路を経て撚線群IIとなり第二番目の
撚りを与えられる。そして前記撚線群Ｉと上記撚線群II
が撚り合わされスチールコードIIIとなり、第三番目の
撚りが与えられる。すなわち一工程で三種類の撚りを持
ったスチールコードを製造することが出来る。
設けたクレードル上のいくつかの線状体は同時に回転体
の一方の軸芯に導き入れられ、回転板の周囲に案内し、
クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して外部
に導き出され撚線群Ｉとして第一番目の撚りを与えられ
る。この撚線群Ｉは次の回転体の一方の軸芯から導入
し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて、他方の軸芯を通して導き出し、同時にこの次の
回転体の内にあるクレードル上の繰出しリールより繰り
出されたいくつかの線状体は、次の回転体において前記
撚線群Ｉと同様の経路を経て撚線群IIとなり第二番目の
撚りを与えられる。そして前記撚線群Ｉと上記撚線群II
が撚り合わされスチールコードIIIとなり、第三番目の
撚りが与えられる。すなわち一工程で三種類の撚りを持
ったスチールコードを製造することが出来る。
また、一つの回転体内部に設けたクレードル上の複数
個の繰出しリールのうちの数個のリールに巻かれた線状
体を回転体の一方の軸芯に導き、回転板の周囲に案内し
クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して外部
に導き出し撚線群Ｉとして第一番目の撚りを付与すると
同時にクレードル上の残りの繰出しリールより繰出され
た線状体は他方の軸芯を通して直接導き出し、上記撚線
群Ｉと撚り合わして撚線群IIとして第二番目の撚りが与
えられる。撚線群IIは次の回転体の一方の軸芯から導入
し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて、他方軸芯を通して導き出し、同時にこの次の回
転体の内にあるクレードル上の複数個の繰出しリールの
うちの数個のリールに巻かれた線状体を回転体の一方の
軸芯から導入し、回転体の周囲に案内させてクレードル
の周囲を回転させて、他方軸芯を通して導き出し、撚線
群IIIとして第三番目の撚りが与えられる。また、残り
のクレードル上の繰出しリールより繰出された線条体は
直接他方の軸芯を通り回転体外部に導き出される。そし
て前記撚線群IIと、撚線群III及び直接他方軸芯を通し
て導かれた線状体を撚り合わせてスーチルコードIVと
し、第四番目の撚りが与えられる。すなわち一工程で四
種類の撚りを持ったスチールコードを製造することが出
来る。
個の繰出しリールのうちの数個のリールに巻かれた線状
体を回転体の一方の軸芯に導き、回転板の周囲に案内し
クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して外部
に導き出し撚線群Ｉとして第一番目の撚りを付与すると
同時にクレードル上の残りの繰出しリールより繰出され
た線状体は他方の軸芯を通して直接導き出し、上記撚線
群Ｉと撚り合わして撚線群IIとして第二番目の撚りが与
えられる。撚線群IIは次の回転体の一方の軸芯から導入
し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて、他方軸芯を通して導き出し、同時にこの次の回
転体の内にあるクレードル上の複数個の繰出しリールの
うちの数個のリールに巻かれた線状体を回転体の一方の
軸芯から導入し、回転体の周囲に案内させてクレードル
の周囲を回転させて、他方軸芯を通して導き出し、撚線
群IIIとして第三番目の撚りが与えられる。また、残り
のクレードル上の繰出しリールより繰出された線条体は
直接他方の軸芯を通り回転体外部に導き出される。そし
て前記撚線群IIと、撚線群III及び直接他方軸芯を通し
て導かれた線状体を撚り合わせてスーチルコードIVと
し、第四番目の撚りが与えられる。すなわち一工程で四
種類の撚りを持ったスチールコードを製造することが出
来る。
また、一つの回転体内部に設けたクレードル上の複数
個の繰出しリールのうちの数個のリールに巻かれた線状
体を回転体の一方の軸芯に導き入れ、回転板の周囲に案
内しクレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して
外部に導き出し、撚線群Ｉとして第一番目の撚りを付与
すると同時に、クレードル上の残りの繰出しリールより
繰出された線状体は他方の軸芯を通して直接導き出し、
上記燃線群Ｉと撚り合わし、撚線群IIとして第二番目の
撚りが与えられる。撚線群IIは次の回転体の一方の軸芯
から導入し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周
囲を回転させて、他方軸芯を通して導き出す。同時に、
この次の回転体の内部に設けたクレードル上のいくつか
の線状体を一方の軸芯に導き入れ、回転板の周囲に案内
し、クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して
外部に導き出し、撚線群IIIとして第三番目の撚りが与
えられる。撚線群IIIは前記撚線群IIと撚り合わされて
スチールコードIVとし、第四番目の撚りが与えられる。
すなわち、一工程で四種類の撚りを持ったスチールコー
ドを製造することが出来る。
個の繰出しリールのうちの数個のリールに巻かれた線状
体を回転体の一方の軸芯に導き入れ、回転板の周囲に案
内しクレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して
外部に導き出し、撚線群Ｉとして第一番目の撚りを付与
すると同時に、クレードル上の残りの繰出しリールより
繰出された線状体は他方の軸芯を通して直接導き出し、
上記燃線群Ｉと撚り合わし、撚線群IIとして第二番目の
撚りが与えられる。撚線群IIは次の回転体の一方の軸芯
から導入し、回転体の周囲に案内させてクレードルの周
囲を回転させて、他方軸芯を通して導き出す。同時に、
この次の回転体の内部に設けたクレードル上のいくつか
の線状体を一方の軸芯に導き入れ、回転板の周囲に案内
し、クレードルの周囲を回転させて他方の軸芯を通して
外部に導き出し、撚線群IIIとして第三番目の撚りが与
えられる。撚線群IIIは前記撚線群IIと撚り合わされて
スチールコードIVとし、第四番目の撚りが与えられる。
すなわち、一工程で四種類の撚りを持ったスチールコー
ドを製造することが出来る。
以下、第１図に例示するところに従って本発明に使用
する撚線装置及びその方法を説明する。
する撚線装置及びその方法を説明する。
第Ｉ図は略同一軸芯上に２つの回転体A,Bを配置し、
回転体Ａに３個のリール、回転体Ｂに２個のリールを設
けた例であり、回転体Ａには素線（１），（２），
（３）がクレードル（７）に回転自在に装着されたリー
ル（４），（５），（６）に巻かれ、上記クレードル
（７）が回転板（８），（10）に遊動自在に吊架されて
いる。リール（４），（５）から繰出される２本の素線
（１），（２）はターンローラ（12）を介して同時に軸
芯を通り、回転体Ａの回転板（８）のガイドローラー
（９）を経て回転板（10）のガイドローラ（11）を通り
クレードル（７）の周囲を回転させて他方の軸芯へ導か
れ、二度撚りが付与され撚線群Ｉとなる。またリール
（８）から繰り出される素線（３）は上記他方の軸芯を
通して上記撚線群Ｉと同時に直接導き出し、撚線群Ｉと
一度撚りを付与されて撚り合わされ撚線群IIとなる。
回転体Ａに３個のリール、回転体Ｂに２個のリールを設
けた例であり、回転体Ａには素線（１），（２），
（３）がクレードル（７）に回転自在に装着されたリー
ル（４），（５），（６）に巻かれ、上記クレードル
（７）が回転板（８），（10）に遊動自在に吊架されて
いる。リール（４），（５）から繰出される２本の素線
（１），（２）はターンローラ（12）を介して同時に軸
芯を通り、回転体Ａの回転板（８）のガイドローラー
（９）を経て回転板（10）のガイドローラ（11）を通り
クレードル（７）の周囲を回転させて他方の軸芯へ導か
れ、二度撚りが付与され撚線群Ｉとなる。またリール
（８）から繰り出される素線（３）は上記他方の軸芯を
通して上記撚線群Ｉと同時に直接導き出し、撚線群Ｉと
一度撚りを付与されて撚り合わされ撚線群IIとなる。
この撚線群IIはボイス（28）を通って次の回転体Ｂの
一方の軸芯に導き入れられ、回転体Ｂの回転板（18）の
ガイドローラ（19）を経て回転板（21）のガイドローラ
（22）を通りクレードル（17）の周囲を回転させて他方
の軸芯へ導き出す。
一方の軸芯に導き入れられ、回転体Ｂの回転板（18）の
ガイドローラ（19）を経て回転板（21）のガイドローラ
（22）を通りクレードル（17）の周囲を回転させて他方
の軸芯へ導き出す。
上記回転体Ｂには素線（13），（14）がクレードル
（17）に回転自在に装着されたリール（15），（16）に
巻かれ上記クレードル（17）が回転板（18），（21）に
遊動自在に吊架されている。リール（15），（16）から
繰出された素線（13），（14）は、ターンローラ（12）
を介して回転体Ｂの一方の回転板（18）の軸芯を通り、
ガイドローラ（20）を経て回転板（21）のガイドローラ
（23）を通り、クレードル（17）の周囲を回転させて他
方の軸芯へ導かれ二度撚りが付与され、撚線群IIIとな
り、さらに前記撚線群IIと撚り合わされてボイス（28）
に導かれる。ボイス（28）より出た撚線群IIと撚線群II
Iとの撚線は、回転体A,Bの0.8倍前後の回転数で、かつ
逆方向に回転する過撚ローラ（24）に数回巻きつけら
れ、規定のピッチに達している撚線をさらに捻ることに
よって撚ピッチを上記撚ピッチより小さくし、撚線に永
久歪が与えられる。そして過撚ローラ（24）を出た撚線
は規定ピッチにもどった複層撚スチールコードIVとなっ
て引取キャプスタン（25）に引取られ、トラバースロー
ラ（26）を介して巻取りリール（27）に巻取られる。こ
の複層撚スチールコードIVを第２図（イ）に示す。第２
図（イ）は回転体Ａと回転体Ｂの回転数が同じ場合のス
チールコードIVの断面図である。
（17）に回転自在に装着されたリール（15），（16）に
巻かれ上記クレードル（17）が回転板（18），（21）に
遊動自在に吊架されている。リール（15），（16）から
繰出された素線（13），（14）は、ターンローラ（12）
を介して回転体Ｂの一方の回転板（18）の軸芯を通り、
ガイドローラ（20）を経て回転板（21）のガイドローラ
（23）を通り、クレードル（17）の周囲を回転させて他
方の軸芯へ導かれ二度撚りが付与され、撚線群IIIとな
り、さらに前記撚線群IIと撚り合わされてボイス（28）
に導かれる。ボイス（28）より出た撚線群IIと撚線群II
Iとの撚線は、回転体A,Bの0.8倍前後の回転数で、かつ
逆方向に回転する過撚ローラ（24）に数回巻きつけら
れ、規定のピッチに達している撚線をさらに捻ることに
よって撚ピッチを上記撚ピッチより小さくし、撚線に永
久歪が与えられる。そして過撚ローラ（24）を出た撚線
は規定ピッチにもどった複層撚スチールコードIVとなっ
て引取キャプスタン（25）に引取られ、トラバースロー
ラ（26）を介して巻取りリール（27）に巻取られる。こ
の複層撚スチールコードIVを第２図（イ）に示す。第２
図（イ）は回転体Ａと回転体Ｂの回転数が同じ場合のス
チールコードIVの断面図である。
次に、上述の方法で以て直径が0.25mmの２本の線状体
をＳ撚りで、撚りピッチが10mmとなるよう撚り合わせ、
この撚り合わせた撚線群と直径0.25mmの１本の撚られて
いない線状体とを撚り方向がＳ撚りで撚りピッチが20mm
となるように撚り合わして撚線群とする。さらに直径0.
25mmの２本の線状体を撚り方向Ｓ撚りで撚りピッチ10mm
となるように撚り合わせ撚線群とし、この撚線群と前記
撚線群とをＳ撚りで撚りピッチ20mmで撚り合わせた本発
明によるスチールコードと従来の第７図（ロ）に示す１
×５×0.25の構造を有し、撚方向がＳ撚りでピッチ10mm
のスチールコードとの物性比較を下表に示す。
をＳ撚りで、撚りピッチが10mmとなるよう撚り合わせ、
この撚り合わせた撚線群と直径0.25mmの１本の撚られて
いない線状体とを撚り方向がＳ撚りで撚りピッチが20mm
となるように撚り合わして撚線群とする。さらに直径0.
25mmの２本の線状体を撚り方向Ｓ撚りで撚りピッチ10mm
となるように撚り合わせ撚線群とし、この撚線群と前記
撚線群とをＳ撚りで撚りピッチ20mmで撚り合わせた本発
明によるスチールコードと従来の第７図（ロ）に示す１
×５×0.25の構造を有し、撚方向がＳ撚りでピッチ10mm
のスチールコードとの物性比較を下表に示す。
本発明により得られたスチールコードは、従来品に対
しゴム侵入率｛（ゴム侵入断面積／ゴム侵入可能面積）
×100｝、耐疲労性弾性率とも、いずれの点においても
すぐれている。
しゴム侵入率｛（ゴム侵入断面積／ゴム侵入可能面積）
×100｝、耐疲労性弾性率とも、いずれの点においても
すぐれている。
〔実施例２〕 第３図は実施例１の場合の回転体Ａと回転体Ｂの位置
関係を逆にして配置した例であり、これによって得られ
たスチールコードの断面図は第２図（ロ）となる。
関係を逆にして配置した例であり、これによって得られ
たスチールコードの断面図は第２図（ロ）となる。
〔実施例３〕 第４図は実施例１の場合の回転体Ａを２台配置した例
であり、この場合のスチールコードの断面図は第２図
（ハ）となる。
であり、この場合のスチールコードの断面図は第２図
（ハ）となる。
〔実施例４〕 第５図は実施例１の場合の回転体Ｂを２台配置した例
であり、得られたスチールコードの断面図は第２図
（ニ）となる。
であり、得られたスチールコードの断面図は第２図
（ニ）となる。
〔実施例５〕 実施例１乃至実施例４では巻取りリールは回転体の外
部に設置したが、第11図に示すような巻取リールを回転
体内部の遊動自在に懸架されたクレードル上に配置した
巻取装置Ｃを用いて、この巻取装置Ｃを各実施例の二番
目の回転体に接続してスチールコードを巻き取るように
することも可能である。
部に設置したが、第11図に示すような巻取リールを回転
体内部の遊動自在に懸架されたクレードル上に配置した
巻取装置Ｃを用いて、この巻取装置Ｃを各実施例の二番
目の回転体に接続してスチールコードを巻き取るように
することも可能である。
なお、この巻取装置の過撚ローラのいずれか一方は、
省略することも可能である。
省略することも可能である。
ところで、本発明によるときはスチールコードを構成
する素線本数は上述の実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて多くすることができ、また、回転体も
２組以上接続することも可能である。これらスチールコ
ードの一例を第６図に示す。
する素線本数は上述の実施例に限定されるものではな
く、必要に応じて多くすることができ、また、回転体も
２組以上接続することも可能である。これらスチールコ
ードの一例を第６図に示す。
本発明によるときは、一工程撚りで３種又は４種の撚
りを付与することが出来るため、従来では簡単に製造出
来なかったゴム侵入のより優れたスチールコード等を簡
単に製造できるばかりか、スチールコードを構成する素
線本数も必要に応じて多くすることも可能となる。更
に、従来の製造方法に比べ1.5倍の増速が図れ、大巾に
生産性が向上する等の効果を有する。
りを付与することが出来るため、従来では簡単に製造出
来なかったゴム侵入のより優れたスチールコード等を簡
単に製造できるばかりか、スチールコードを構成する素
線本数も必要に応じて多くすることも可能となる。更
に、従来の製造方法に比べ1.5倍の増速が図れ、大巾に
生産性が向上する等の効果を有する。
第１図は本発明に使用する撚線装置の一例を示す構成
図、第２図（イ），（ロ），（ハ），（ニ）は本発明に
よって得られたスチールコードの断面図、第３図乃至第
５図は本発明に使用する撚線装置の他の例を示す構成
図、第６図（イ）（ロ）（ハ）（ニ）は他の実施例によ
るスチールコードの断面図、第７図乃至第９図の各
（イ）（ロ）は従来のスチールコードの断面図、第10図
は従来の製造方法に用いる撚線撚置の概略構成図、第11
図は本発明に用いる撚線装置に接続する巻取装置の構成
図である。 I,II,III……撚線群、IV……スチールコード （１），（２），（３），（13），（14）……素線 （４），（５），（６），（15），（16）……リール （７），（17）……クレードル （８），（10），（18），（21）……回転板 （９），（11），（19），（20），（22），（23）……
ガイドローラ （12）……ターンローラ （24）……過撚ローラ （25）……引取キャプスタン （26）……トラバースローラ （27）……巻取リール （28）……ボイス
図、第２図（イ），（ロ），（ハ），（ニ）は本発明に
よって得られたスチールコードの断面図、第３図乃至第
５図は本発明に使用する撚線装置の他の例を示す構成
図、第６図（イ）（ロ）（ハ）（ニ）は他の実施例によ
るスチールコードの断面図、第７図乃至第９図の各
（イ）（ロ）は従来のスチールコードの断面図、第10図
は従来の製造方法に用いる撚線撚置の概略構成図、第11
図は本発明に用いる撚線装置に接続する巻取装置の構成
図である。 I,II,III……撚線群、IV……スチールコード （１），（２），（３），（13），（14）……素線 （４），（５），（６），（15），（16）……リール （７），（17）……クレードル （８），（10），（18），（21）……回転板 （９），（11），（19），（20），（22），（23）……
ガイドローラ （12）……ターンローラ （24）……過撚ローラ （25）……引取キャプスタン （26）……トラバースローラ （27）……巻取リール （28）……ボイス
Claims (3)
- 【請求項１】回転体内部のクレードル上に複数個の繰出
しリールを有し、かつ略同一軸芯上に配した２組以上の
回転体で以て、１つの回転体で撚られた撚線群を、次の
回転体の一方の軸芯から導入し、回転体の周囲に案内さ
せてクレードルの周囲を回転させて、他方の軸芯に通し
て導き出し、同時にこの次の回転体内部のクレードル上
の複数個の繰出しリールより繰り出して撚られた撚線群
と共に撚り合わすことにより、少なくとも三種類の撚り
を一工程で行なうことを特徴とするゴム製品補強用スチ
ールコードの製造方法。 - 【請求項２】撚線群がクレードル上の複数個の繰出しリ
ールに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導き、回
転板の周囲に案内し、クレードルの周囲を回転させて他
方の軸芯に導き出して成る請求項１記載のゴム製品補強
用スチールコードの製造方法。 - 【請求項３】撚線群が複数個の繰出しリールのうちの数
個のリールに巻かれた線状体を回転板の一方の軸芯に導
き、回転板の周囲に案内させてクレードルの周囲を回転
させて他方の軸芯を通して導き出し、同時に残りのリー
ルに巻かれた線状体を他方の軸芯を通して直接導き出し
て共に撚り合わせて成る請求項１記載のゴム製品補強用
スチールコードの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63164680A JP2660724B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ゴム製品補強用スチールコードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63164680A JP2660724B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ゴム製品補強用スチールコードの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0219584A JPH0219584A (ja) | 1990-01-23 |
| JP2660724B2 true JP2660724B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=15797808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63164680A Expired - Fee Related JP2660724B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ゴム製品補強用スチールコードの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2660724B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1642852B9 (en) | 2003-07-08 | 2010-06-02 | Asahi Seiki Co., Ltd. | Slender-part feeding device |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5234043A (en) * | 1975-09-06 | 1977-03-15 | Furukawa Electric Co Ltd | Tension controller for supplied core in wire twister |
| JPS611555A (ja) * | 1984-06-12 | 1986-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 自動車用バンパ |
| JPS611554A (ja) * | 1984-06-14 | 1986-01-07 | Mitsubishi Electric Corp | 移動台車装置 |
-
1988
- 1988-06-30 JP JP63164680A patent/JP2660724B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0219584A (ja) | 1990-01-23 |
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Legal Events
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