JP2004001780A - 注出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層構造容器で容易に実現可能な逆止弁機構の創出を技術的課題とし、もって生産性が高く、外気の内部への進入がなく、外観上良好な操作性の優れた注出容器を提供することを目的とする。
【解決手段】外層2と剥離可能な内層3を積層し、上部に本体口部6を設け、底部9の外層2の一部に、外層2と内層3との間に空気を吸入する空気導入部12を設けた容器本体1と、底部9に外嵌組付きするベースカップ40と、該ベースカップ40に組付き固定する、空気導入部に外部の空気を導入し、導入した空気の逆流を防止する第1逆止弁体50とから構成した注出容器である。
【選択図】        図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物の注出が可能な注出容器に関し、特に、定形に成形された外層と、該外層に剥離可能に積層した内層とから構成される合成樹脂製の容器本体と、この容器本体の底部に外嵌組付けされるベースカップとの組合わせ構造とから成る注出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
内容物を容器から注出する際には、容器の胴部を指で押圧して、内容物を注出したり、容器の口部に設けたポンプ等を利用して、内容物を注出する容器が多く用いられている。
【0003】
内容物を注出する容器としては、外層とこの外層に剥離自在に積層された内層とからなり、内容物が減少した分、内層が外層から剥離しながら萎み変形し、外層と内層との間隙に外部空気を導入する積層容器がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外層から内層が剥離可能な積層構造の容器にあっては、内容物の減少に伴って、内層が減容変形するため、流路が減容変形した内層に阻まれて、内容物が流出しにくくなるとともに、内容物の減少に伴って、外層を押圧した場合であっても、減容変形した内層が加圧されにくくなり、内容物の円滑な注出操作が妨げられる、と云う問題があった。
【0005】
内容物の円滑な注出操作が妨げられると、内容物の残量が多くなり、容器内の内容物を最後まで使い切ることができない、と云う問題もあった。
【0006】
また、内層の減容変形に伴って、容器本体の内部が減圧状態となるため、外層が元の状態まで復元せず、外観上の体裁が悪い、と云う問題がある。
【0007】
また、外層と内層との間に空気を導入する通気孔を形成するためには、成形機の設計変更等が必要となって製造コストが高騰したり、通気孔を形成するために面倒な後加工操作が必要となって、製品完成までに要する処理工数が多くなり、製造加工が面倒になる、と云う問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上記した従来の技術の問題点を解消すべく創案されたものであり、積層構造容器において容易に実現可能な逆止弁機構の創出を技術的課題とし、もって高い生産性を維持し、操作性の優れた外観上良好な注出容器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するための本発明のうち、請求項1記載の発明の手段は、
内容物の注出容器であること、
外層の内面に該外層から剥離可能な内層を積層し、上部に内容物の流路を形成する本体口部を設け、有底筒形状の底部を構成する外層の一部に、外層と内層との間に外部の空気を吸入する空気導入部を開設した容器本体を有すること、
容器本体の底部に外嵌組付きするベースカップを有すること、
該ベースカップに組付け固定する、容器本体の底部の空気導入部に外部の空気を導入し、導入した空気の逆流を防止する第1逆止弁体を有すること、
にある。
【0010】
請求項1記載の手段にあっては、容器本体から内容物を注出すると、内容物の注出によって、内層が外層から剥離して減容変形し、外層と内層との間に隙間が形成されるため、第1逆止弁体が開いて、外層と内層との間に外部の空気が導入されることになる。
【0011】
内層と外層との間が空気で満たされると、第1逆止弁体の機能により、空気導入部と外部の空気との連通を遮断して、内層と外層との間に導入した空気の逆流を防止し、内層と外層との間に空気が満たされた状態を維持し、外観上の良好な体裁を維持する。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、容器本体をスクイズ変形可能としたこと、
容器本体の本体口部に、容器本体から流出した内容物の逆流および外部の空気の流入を不能に流路を開閉する第2逆止弁体を設けたこと、にある。
【0013】
請求項2記載の発明にあっては、スクイズ可能な容器本体の胴部を押圧すると、流路を閉塞していた第2逆止弁体が開放し、内容物を注出する。容器本体の押圧を解除すると、内容物の注出が止まり、外層が弾性回復力により元の形に復元し始め、第2逆止弁体の機能により、第2逆止弁体が流路を閉塞し、押圧状態の解除により減圧状態となった容器本体内部への内容物の逆流および外部の空気の進入を防ぐことができる。
【0014】
この際、内層は減容変形した状態を保持したままであるので、元の形に復元しようとする外層と、減容変形状態を保持する内層と隙間が減圧状態となり、第1逆止弁体が開放し、容器本体の底部の空気導入部から外層と内層との間に外部の空気を導入し、導入した空気及び外層の弾性復元力により、素早く、外層を元の形状まで復元する。
【0015】
外層が元の状態に復元した後、再び容器本体の胴部を押圧すると、外層と内層との間が加圧状態となり、第1逆止弁体の機能により、空気導入部と外部の空気との連通を遮断して、内層と外層との間に導入した空気の逆流を防止する。このため、容器本体の胴部を押圧した際に、外層と内層との間に存在する空気を介して、減容変形している内層内の内容物を確実に加圧することができ、再び第2逆止弁体が本体口部を開放して、注出口から内容物を注出する。
【0016】
容器本体の底部に空気導入部を開設した場合であっても、有底円筒状のベースカップを、容器本体の底部に外嵌しているため、ベースカップで容器本体の底部を補強し、注出容器の底部分の形態を安定に保持する。
【0017】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、容器本体の底部外周面に、凹溝を周設し、該凹溝にOリングを設けたこと、該Oリングを介して、ベースカップを容器本体の底部に密に外嵌したこと、を加えたものである。
【0018】
請求項3記載の発明にあっては、容器本体の底部に、ベースカップの筒壁を密に外嵌組付けする手段として、容器本体の底部にOリングを設けているため、容器本体の底部とベースカップの隙間から、容器本体の外層と内層の間に導入した空気を漏出することを防止し、確実に空気導入部から減容変形した内層と外層との間に外部の空気を流入して、素早く外層を元の形状に復元することができる。
【0019】
容器本体をスクイズ変形した際には、容器本体の底部とベースカップの隙間から空気を漏出することなく、内層と外層の間に存在する空気を介して、確実に外層の押圧によって、内容物を加圧することができる。
【0020】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、容器本体の底部に密に外嵌組付きするベースカップを有底円筒状としたこと、
ベースカップのカップ底部に、外部の空気を導入する通気孔を設けたこと、
第1逆止弁体を、ベースカップに組付き固定する固定枠と、外部の空気を導入するスリットを設けた固定枠の開口域を覆うスリット板とから構成したこと、にある。
【0021】
請求項4記載の発明にあっては、カップ底部に通気孔を設け、容器本体の底部に密に外嵌組付きする有底円筒状のベースカップに、固定枠と、スリットを設けたスリット板とから成る第1逆止弁体を設けたため、容器本体の底部をベースカップで安定に補強するとともに、第1逆止弁体を簡単な構造として、製造加工を容易とし、第1逆止弁体をベースカップに簡単に組付け固定することができる。
【0022】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、容器本体の底部に密に外嵌組付きするベースカップを有底円筒状としたこと、
ベースカップのカップ底部に、外気を導入する外気孔を設けたこと、
第1逆止弁体を、容器本体の底部に密に外嵌し、ベースキャプの筒壁に嵌入固定するリング状のリング片と、該リング片と連結片を介して、該連結片を基端として、揺動可能にベースカップに設けた外気孔を塞ぐ弁板とから構成したこと、にある。
【0023】
請求項5記載の発明にあっては、容器本体の底部に密に外嵌組付きするベースカップを有底円筒状として、注出容器の底部をベースカップで安定に補強するとともに、第2逆止弁体が、連結片を基端として揺動し、通気孔を開閉して内層と外層との間に外部の空気を導入し、導入した空気の逆流を防止する。
【0024】
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、3、4または5記載の発明において、第1逆止弁体に、容器本体の底部に外嵌するとともに、ベースカップの筒壁に内嵌し、ベースカップを、容器本体の底部に密に外嵌組付けするパッキン片を、弾性軟質材で一体成形したことを、加えたものである。
【0025】
請求項6記載の発明にあっては、第1逆止弁体にパッキン片を弾性軟質材で一体成形したため、パッキン片が、容器本体の底部とベースカップの筒壁とでパッキン片が狭持された状態となり、容器本体の底部とベースカップの隙間から、容器本体の外層と内層の間に導入した空気を漏出することを防止し、確実に空気導入部から減容変形した内層と外層との間に外部の空気を流入して、素早く外層を元の形状に復元する。
【0026】
本願請求項7記載の発明の手段は、請求項1、2、4、5または6記載の発明において、容器本体の底部の底板壁下面に、パーティングラインに沿って、外層に形成された食い切り部を開口して、空気導入部としたこと、を加えたものである。
【0027】
請求項7記載の発明にあっては、相溶性の殆ど無い外層パリソンと内層パリソンとを共押し出しした積層パリソンを、金型のピンチオフ部で押し潰し成形される食い切り部に、容易に発生する底割れをそのまま空気導入部として用いることができ、面倒な後加工操作を必要とすることなく、空気導入部を外層に形成することができる。
【0028】
底部のパーティングラインに沿って形成された食い切り部を開口して空気導入部とした場合、容器本体の底部が底割れした状態となるが、本発明にあっては、有底円筒状のベースキャップを、容器本体の底部に外嵌し、容器本体の底部を補強し、例えば、座機能が低下する等の不都合を発生することなく、注出容器の底部分の形態を安定に保持する。
【0029】
請求項8記載の発明の手段は、請求項7記載の発明において、容器本体の底板壁に対して、パーティングラインに沿った押圧力を作用させる押圧機能部を、ベースカップに設けたこと、にある。
【0030】
請求項8記載の発明にあっては、ベースカップの押圧機能部によって、容器本体の底部にベースカップを外嵌組付けすると、容器本体の底板壁を構成する外層の食い切り部に、パーティングラインに沿って底割れ状のスリットを開口させることができ、この開口したスリットをそのまま、空気導入部として用いることができる。
【0031】
請求項9記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の発明において、有頂円筒状の嵌入筒片を有し、該嵌入筒片の頂壁の中央部に流路を構成する開口筒片を垂下設し、該開口筒片に、該開口筒片との間に内容液が流通する通路部を形成する棒体を設け、頂壁の周縁端部にシール筒片を起立設し、嵌入筒片を容器本体の本体口部に密嵌入して、容器本体に組付き固定する栓体を設けたこと、
栓体を介して、シール筒片に注出部材を密嵌入して、注出部材を容器本体の本体口部に組付き固定したこと、
にある。
【0032】
請求項9記載の発明にあっては、栓体との間に内容物を流通する通路部を形成する棒体を設けた栓体を介して、注出部材を容器本体の本体口部に組付け固定したため、内容物を注出した際に、外層から剥離した内層が、強い吸引力が働く開口筒片に引き付けられて開口部分を塞いでしまうの防止し、内容物の減少にしたがって、内層の萎み変形が進行しても、内容物の流路を確実に保持して、最後まで内容物を注出することができる。
【0033】
請求項10記載の発明の手段は、請求項9記載の発明において、第2逆止弁体を、流路を構成する部材に組付き固定するリング片と、該リング片と連結片を介して、該連結片を基端として、揺動可能に栓体の開口筒片の開口を塞ぐ開閉弁とから構成したこと、にある。
【0034】
請求項10記載の発明にあっては、容器本体の胴部の押圧によって、内層内の内容物が確実に加圧され、容器本体の本体口部を塞いでいる開閉弁が開放して、内容液を注出口から注出させることができるとともに、容器本体の胴部の押圧の停止による内層内の減圧によって、開閉弁が容器本体の本体口部を閉塞し、外部の空気の内層内への進入を確実に防止する。
【0035】
請求項11記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の発明において、容器本体の本体口部に、上端に内容物を滴下する注出口を有し、本体口部から連続して流路を構成する滴下筒片を有する注出部材を設けたこと、にある。
【0036】
請求項11記載の発明にあっては、内容物を液滴状にも滴下することができるため、目薬等の容器として用いることができる。
【0037】
請求項12記載の発明の手段は、請求項11記載の発明において、第2逆止弁体を、注出部材に密に嵌入組付きして固定する組付き筒を備え、先端部にスリット開口部を設けたスリット弁体としたこと、にある。
【0038】
請求項12記載の発明にあっては、容器本体の内部が加圧状態となると、組付き筒の先端部のスリット開口部が開口し、内容物を注出することができ、また、容器本体の内部が減圧状態となると、スリット開口部が閉塞し、内容物の容器本体内への逆流を防止し、外部の空気の進入を阻止する逆止弁を簡単に注出部材に設けることができる。
【0039】
請求項13記載の発明の手段は、請求項12記載の発明において、内容物を目薬容器としたこと、にある。
【0040】
請求項13記載の発明にあっては、小さい容器であっても第1逆止弁体の機能により、容器本体の外層が素早く元の形状に復元するため、操作性が良く、第2逆止弁体の機能により外部の空気等が内部に進入することがないため、衛生性に優れ、目薬用の容器として最適である。
【0041】
請求項14記載の発明にあっては、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13記載の発明において、容器本体の本体口部に、被対象物に対して内容物を塗布する塗布体を設けたこと、にある。
【0042】
請求項14記載の発明にあっては、容器本体の胴部の押圧によって、注出口から注出された内容物を、塗布体から、直接、被対象物に塗布することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照にしながら説明する。
図1は、本発明における注出容器の一実施例の構造を示すものである。注出容器は、容器本体1、容器本体1の本体口部6に組付けた注出部材14、注出部材14内部に組付けた第1逆止弁体30であるスリット弁、容器本体1の底部5に密に外嵌組付けしたベースカップ40、該ベースカップ40内に嵌入固定した第2逆止弁体50と、から構成している。なお、容器本体1及び注出部材14には、オーバーキャップ60を被嵌している。
【0044】
容器本体1は、押圧による弾性変形およびこの変形の回復が可能な外層2と、この外層2に対して相溶性の低い合成樹脂で、萎み変形自在で剥離可能な内層3とが積層された積層構造を有しており、胴部4の上部に肩部5を介して短円筒状の本体口部6を設けている。
【0045】
容器本体1の本体口部6には、容器本体1内の内容物である目薬液を液滴状に滴下する滴下筒である注出部材14を組付け固定している。注出部材14は、本体口部6に密嵌入する組付き筒片15と、該組付き筒片15から周設した本体口部6の上端部を密閉するフランジ16と、該フランジ16から上方に徐々に縮径するように周立設し、本体口部6と連通して内容物の流路18を形成する滴下筒片17と、該滴下筒片17の上端に開口した内容物を液滴状の注出する注出口17aとを設けている。
【0046】
注出部材14の流路18には、第1逆止弁体30を設けている。図2に示すように、第1逆止弁体30は、注出部材14の流路18に組付き固定する組付き筒31と、該組付き筒31の先端部に設けたスリット開口部31aを設けて構成した、スリット弁である。
【0047】
第1逆止弁体30は、内容物の逆流及び外気の流入を不能とする逆止弁としての機能を有する。すなわち、外層2の押圧によって、内層3内が加圧状態となると、スリット開口部31aを形成している切片部分が、容器本体1内部の圧力により開口し、内容物をスリット開口部31aを通じて、注出口17aから液滴状に注出する。外層2の押圧が解除されて、内層3内が減圧状態となると、第1逆止弁体30の機能によって、組付き筒31の有頂膨出状の先端部に形成されたスリット開口部31aの切片部分が閉塞し、外部の空気の内層3内への進入を不能にする。
【0048】
容器本体1の胴部4の下端部には、段部7を介して、窪み状の係合部8を周設し、係合部8から縮径形成された有底筒形状の底部9を連設している。この底部9の外層2に、外部の空気を内層3と外層2との間に流入する空気導入部12を開口している。
【0049】
容器本体1の底部9に外嵌した有底円筒状のベースカップ40は、底部9に外嵌する筒壁41と、外部の空気の流入路となる通気孔44を設けたカップ底部43とから成っている。筒壁41の内周面上部には、容器本体1の底部の係合部8と係合する係止突条42を設け、筒壁41を、容器本体1の底部9に外嵌すると、係合部8と係止突条42が係合して、筒壁41の上端が、底部9の段部7に当接する構成となっている。
【0050】
図3は、図1の横断面X−X矢視図であり、ベースカップ40の筒壁41を容器本体1の底部9に外嵌した底面図である。容器本体1の底部9は、容器本体1の底面を構成する底板壁10の中央部に、内層と外層のパリソンをシールした食い切り部11を開口した空気導入部12を形成している。
【0051】
空気導入部12は、パーティングラインPの延長上から圧接して、食い切り部11をスリット開口することにより形成する。ベースカップ40の筒壁41に押圧機能部45を設け、底部9に筒壁41を外嵌すると略同時に、空気導入部12を開口することも可能である。
【0052】
すなわち、筒壁41には、パーティングラインP上の寸法が、パーティングラインPと直行する寸法よりも長径となっている容器本体1の楕円形状の底板壁10に対して、底板壁10のパーティングラインP上の長径よりも短径の真円筒形状とした押圧機能部45を設けている。
【0053】
容器本体1の底部9には、底板壁10に連設して、パーティングラインPに沿って、内層3と外層2とシールした食い切り部11が、突条状に形成されている(図4(a)参照)。
【0054】
容器本体1の底部9に押圧機能部45を設けた筒壁41を強引に外嵌組付けすると、押圧機能部45が、パーティングラインPに沿って食い切り部11を押圧し、食い切り部11にスリットを開口する(図4(b)参照)。この開口したスリットを、空気導入部12として用いる。
【0055】
ベースカップ40には、胴部4の押圧解除時には、通気孔44を開放して、外部の空気を空気導入部12から外層2と内層3との間に流入するとともに、胴部4の押圧時には、通気孔44を閉塞して、流入した空気の逆流を防止する第2逆止弁体50を設けている。
【0056】
図5は、第2逆止弁体50の実施例を示す平面図である。第2逆止弁体50は、ベースカップ40の筒壁41に密嵌入して組付くリング状のリング片51と、該リング片51と連結片52を介して、円盤状の開閉弁53を連設している。開閉弁53は、連結片52を基端として上下方向への揺動が可能であり、逆止弁として機能する。
【0057】
図5に示す構造の第2逆止弁体50のみならず、図6に示すように、第2逆止弁体50は、ベースカップ40の筒壁41の下端に組付き固定する固定枠56と、該固定枠56の開口を閉塞するスリット板58に、十字状のスリット57を形成したスリット弁体であっても良い。また、上述の構造に限らず、逆止弁としての機能を果たす各種の構造であればよい。
【0058】
図7は、容器本体1の胴部4をスクイズ変形した際の注出容器の動作状態を示す図である。図7に示すように、胴部4を押圧すると、外層2から内層3が剥離して、内層3内が加圧状態となり、スリット弁である第1逆止弁体30のスリット開口部31aが開口し、内容物である目薬液を注出口17aから液滴状に注出する。
【0059】
胴部4の押圧が解除されると、加圧状態であった内層3は、減圧状態となり、外部の空気を吸引するように作用するが、この際に、第1逆止弁体30の機能により、スリット開口部31aが閉塞するため、外部の空気を内層3内に吸引せず、内容物の逆流を防止する。
【0060】
このため、胴部4の押圧を解除すると、外層2は、自己形状保持能力により、元の形状に弾性復元するが、外層2から剥離した内層3は、外部の空気を吸引せず、萎み状に減容変形したままとなり、外層2と内層3との間に隙間が形成される(図8(a)参照)。
【0061】
外層2と内層3との間に隙間が形成されると、外層2と内層3との間が減圧状態となるため、第2逆止弁体50の開閉弁53が連結片52を基端として底部9方向に揺動し、ベースカップ40の通気孔44が開放され、この通気孔44から外部の空気を空気導入部12に導入し、外層2と内層3との間に外気を流入する(図8(b)参照)。
【0062】
再び、容器本体1の胴部4を押圧すると、外層2と内層3との間が加圧状態となるため、第2逆止弁体50の機能により、通気孔44が開閉弁53で閉塞され、空気導入部12と外気の流通を遮断し、外層2と内層3との間に導入された空気の逆流を防止する。
【0063】
このため、外層2の押圧により、外層2と内層3との間に存在する空気を介して、萎み変形した内層3内の内容液が確実に加圧され、再び第1逆止弁体30のスリット開口部31aが開口して、滴下口31aから内容物を注出する。
【0064】
図9は、本発明の注出容器の第二実施例を示し、容器本体1の底部9に拡大した段部7を設け、底部9に外嵌するベースカップ40の筒壁41の外周に、段部7の周端縁を下方から支持する皿状壁46を、カップ底部43から起立設している。
【0065】
容器本体1の底部9は、ベースカップ40の筒壁41及び皿状壁46で二重に覆われた状態となっているため、ベースカップ40の外殻体としての補強機能がより向上し、容器本体1の底部9が機械的に安定し、底部9が座屈する等の不都合を生じない。
【0066】
図10は、本発明の注出容器の第三実施例を示す一部断面図を含む図である。図10に示すように、容器本体1の口部6には、容器本体1内の縦方向略中間位置まで延出する棒体24を設けた栓体20を組付き固定している。なお、棒体24の長さは、容器本体1内の縦方向中間位置に限定するものではなく、開口筒片23との間に内容物を流通する通路部を有していれば、棒体24の下端部が栓体20近傍の長さとなるものであっても、棒体24の下端部が底部9まで到達しているものであってもよい。
【0067】
栓体20は、容器本体1の口部6に嵌入して、栓体20を組付き固定する有頂円筒状の嵌入筒片21を有し、嵌入筒片21の頂壁22の中央部分に、開口筒片23を垂下設し、該開口筒片23に、該開口筒片23との間に内容液が流通する流路を形成する端面十字状に交叉した棒体24を設け(図11参照)、頂壁22の周端縁からシール筒片25を起立設している。棒体24は、端面十字状のみならず、開口筒片23との間に通路部を形成することが可能であれば、先端がストレートなものであってもよく、そのほか、端面王字状のものであってもよく、棒体24の形状は問わない。
【0068】
注出部材14は、栓体11のシール筒片25内に組付き筒片15を嵌入して、密に組付き固定する。棒体24は、内容物の減少に伴い、内層3の撓み変形が進行した場合であっても、内容物の流出する流路18を確実に保持する。
【0069】
栓体20のシール筒片25の内部には、シール筒片25内に密に嵌入組付きするリング片32と、該リング片32に連結片33を介して、揺動可能に栓体20の開口筒片23を閉塞する開閉弁34とからなる第2逆止弁体30を設けている。
【0070】
また、ベースカップ40内には、容器本体1の底板壁10に上端が当接する短円筒状のリング片51と、該リング片51から連結片52を介して、該連結片52を基端として揺動可能に連結されている開閉弁53と、リング片51の上端から外鍔片54を介して、起立設したパッキン片55とを、弾性軟質材で一体成形した第2逆止弁体50を設けている。
【0071】
パッキン片55は、容器本体1の底部9に外嵌するとともに、ベースカップ40の筒壁41に内嵌し、軟質弾性材製のパッキン片55が底部9と筒壁41とで狭持された状態となるため、外気を底部9と筒壁41との間から進入せず、また、通気孔44から導入した空気を外部に漏出しない。
【0072】
すなわち、第2逆止弁体50の逆止弁機能により、開閉弁53が通気孔44を開放して、外気を空気導入部12に導入する際に、通気孔44から導入した外気を底部9と筒壁41との間から外部に漏出することなく、減容変形した内層3と外層2との間に確実に外気を導入することができる(図12参照)。
【0073】
また、容器本体1をスクイズ変形した際には、容器本体1の底部9に外嵌しているベースカップ10の隙間から空気を漏出すことなく、第1逆止弁体50の機能により、通気孔44からの空気の逆流を防止して、外層2の押圧により内容物を確実に加圧し、注出容器の円滑な注出操作を維持することができる。
【0074】
図13に示すように、容器本体1の底部9の係合部8の下部に凹溝8aを周設し、該凹溝8aにOリング13を外嵌し、該Oリング13を筒壁41の内周面に密着させ、底部9にベースカップ40を密に外嵌組付けしてもよい。
【0075】
また、容器本体1の本体口部6には、内容物を液滴状に滴下する注出口17aを設けた注出部材14のみならず、ブラシ状の塗布体61を設けた注出部材14を組付けることも可能である。
【0076】
図14に示すように、栓体20のシール筒片25の外周面には螺条を刻設している。注出部材14は、シール筒片25に嵌入組付きする組付き筒片15を垂下設し、該組付き筒片15からフランジ16を介して、シール筒片25の螺条と螺合する係止周条を設けた連結筒片15aを設け、該組付き筒片15の内周に、徐々に縮径するテーパ筒片17bを設け、該テーパ筒17bの底部に注出口17aを開設し、テーパ筒片17bのテーパ面に植毛したブラシ状の塗布体61を設けている。なお、塗布体61は、ブラシ状に植毛したもののみならず、内容物を注出する注出孔と、櫛歯片とを設けたキャップ体としてもよく、ブラシ付部材を容器本体の本体口部に設けてもよく、その他後述するように様々な形状の用いることが可能である。
【0077】
注出口17aに塗布体61を設けたため、容器本体1をスクイズ変形して、注出口17aから注出する内容物を、ブラシ状の塗布体61から、直接被対象物に塗布することができ、注出容器の利便性、操作性が向上する。なお、塗布体61は、ブラシ状のものに限らず、多孔質性のスポンジ状のもの、マッサージ効果を奏する先端部が球弧状のもの等、注出容器に収納する内容物の用途に適した機能を奏する塗布体を設けることが、望ましい。
【0078】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成になっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、第1逆止弁体の機能により、外層と、剥離した内層との間を空気で満たすため、外層が素早く元の形状に復帰し、良好な外観形状を維持できる。
【0079】
容器本体の底部に空気導入部を開設した場合であっても、ベースカップを外嵌して、容器本体の底部を補強するため、容器本体の底部分の形態を安定に維持できる。
【0080】
請求項2記載の発明にあっては、第2逆止弁の機能により、容器本体をスクイズ変形すると、内容物を注出し、容器本体の押圧を解除すると、内容物の容器本体内への逆流および外部の空気の進入を防ぐことができる。また、第1逆止弁の機能により、減容変形した内層と外層との間が空気で満たされているため、外層の押圧によって内容物を確実に加圧し、最後まで円滑に内容物を注出することができ、注出操作性の優れた注出容器を提供することができる。
【0081】
請求項3記載の発明にあっては、Oリングを介して、ベースカップが容器本体の底部に外嵌しているため、通気孔から導入した空気を底部とベースカップの間から漏出することなく、減容変形した内層と外層との間に空気を流入して、素早く外層を元の形状に復元し、外層の押圧操作によって、確実に内層内を加圧し、最後まで円滑な注出操作を可能とする注出容器を提供することができる。
【0082】
請求項4記載の発明にあっては、ベースカップに通気孔を設け、該ベースカップを容器本体の底部に密に外嵌組付けする有底円筒状とし、第2逆止弁体を、固定枠と、スリットを設けたスリット板から成る簡単な構成としたため、ベースカップで、底割れ状態の容器本体を補強し、注出容器の座機能を保持することができるとともに、簡単に逆止弁体を製造加工することができ、容易にベースカップに組付け固定することができるため、生産性の高い注出容器を提供することができる。
【0083】
請求項5記載の発明にあっては、ベースカップを容器本体の底部に密に外嵌組付けする有底円筒状としたため、ベースカップで容器本体の底部を補強するとともに、第1逆止弁体を、リング片と、連結片と、開閉弁とからなる簡単な構成としたため、ベースカップの通気孔に、簡単に逆止弁機能を付設することができる。
【0084】
請求項6記載の発明にあっては、第2逆止弁体に、軟質弾性材で一体成形したパッキン片を設けたため、通気孔以外の部分からの外部空気の流入や空気漏れを防止して、減容変形した内層と外層との間に空気を流入して、素早く外層を元の状態に復元し、操作性の優れた注出容器を提供することができる。
【0085】
請求項7記載の発明にあっては、パーティングラインに沿って外層に形成された食い切り部を開口したものを空気導入部として用いたため、相溶性の殆ど無い外層部分と内層部分との積層構造によって容易に発生する底割れをそのまま空気導入部として用いることができ、成形機の設計変更や、面倒な後加工操作を必要とすることなく、処理工数を低減して、生産性の高い注出容器を提供することができる。
【0086】
請求項8記載の発明にあっては、ベースカップに、パーティングラインに沿って押圧力を作用させる押圧機能部を設けたため、ベースカップを外嵌組付けする一つの工程で空気導入部を形成することが可能となり、工程数を削減して、生産性をより向上した注出容器を提供することができる。
【0087】
請求項9記載の発明にあっては、棒体を設けた栓体を介して、滴下筒片を容器本体の本体口部に組付け固定したため、外層から剥離した内層が開口部分を塞いでしまうの防止し、内容液の流路となる通路部を確保して、最後まで円滑に内容物の注出することができる。
【0088】
請求項10記載の発明にあっては、第2逆止弁体を、リング片と、連結片と、開閉弁とからなる簡単な構成としたため、逆止弁体の形成が容易であり、開口筒片に逆止弁機能を容易に付設することができる。また、第1逆止弁体と第2逆止弁体との部材の共通化が可能となり、注出容器の生産性を向上することができる。
【0089】
請求項11記載の発明にあっては、内容物を滴下する注出部材を、容器本体の本体口部に設けたため、内容物を液滴状にも注出でき、目薬用等、内容物を液滴状に滴下して使用する容器に適する。
【0090】
請求項12記載の発明にあっては、第2逆止弁体を組付け筒片と、該組付け筒片の先端部に形成したスリットとからなるスリット弁体としたため、簡単に注出部材に第2逆止弁体を組付け固定することができ、第2逆止弁体の機能により、内容物の安全性、衛生性を保持することができる。
【0091】
請求項13記載の発明にあっては、第1逆止弁及び第2逆止弁の機能により、外部の空気中の雑菌あるいはごみ等の異物の容器本体内への進入を防ぐことができるので、安全性、衛生性に優れた目薬用の容器として提供することができる。
【0092】
請求項14記載の発明にあっては、注出部材に設けた塗布体から、直接、内容物を被対象物に塗布でき、容器本体に収納する内容物の用途に応じて適した機能を奏する塗布体を注出部材に設け、操作性が良く、利便性の高い注出容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注出容器の一実施例にオーバーキャップを被せた状態を示す、半縦断正面図。
【図2】本発明の第1逆止弁体の一実施例を示す、斜視図。
【図3】容器本体の底部を示す、図1の横断面X−X矢視図。
【図4】(a)パーティングライン上の食い切り部を示す容器本体の底部の一部縦断面図、(b)食い切り部をスリット開口した空気導入部を示す容器本体の底部の一部縦断面図。
【図5】第2逆止弁体の一実施例を示す平面図。
【図6】第2逆止弁体の他の実施例を示す平面図。
【図7】図1に示す、注出容器の押圧動作状態を示す半縦断面図。
【図8】図7に示す、(a)注出容器の押圧解除後の動作状態を示す半縦断面図、および(b)一部拡大図。
【図9】本発明の注出容器の第二の実施例にオーバーキャップを被せた状態を示す、半縦断正面図。
【図10】本発明の注出容器の第三の実施例にオーバーキャップを被せた状態を示す、半縦断正面図。
【図11】本発明の栓体の底面図。
【図12】図10に示す、注出容器の押圧解除後の動作状態を示す半縦断面図。
【図13】本発明の注出容器の底部の実施例を示す、底部に組付いたベースキャプ及びOリングの半縦断面図。
【図14】本発明の注出容器の第四の実施例を示し、塗布体を設けた注出容器の上部半縦断面図。
【符号の説明】
1.  容器本体
2.  外層
3.  内層
4.  胴部
5.  肩部
6.  本体口部
7.  段部
8.  係合部
8a. 凹溝
9.  底部
10. 底板壁
11. 食い切り部
12. 空気導入部
13. Oリング
14. 注出部材
15. 組付き筒片
15a.連結筒片
16. フランジ
17. 滴下筒片
17a.注出口
17b.テーパ筒片
18. 流路
20. 栓体
21. 嵌入筒片
22. 頂壁
23. 開口筒片
24. 棒体
25. シール筒片
30. 第2逆止弁体
31. 組付き筒
31a.スリット開口部
32. リング片
33. 連結片
34. 開閉弁
40. ベースカップ
41. 筒壁
42. 係止突条
43. カップ底部
44. 通気孔
45. 押圧機能部
46. 皿状壁
50. 第1逆止弁体
51. リング片
52. 連結片
53. 開閉弁
54. 外鍔片
55. パッキン片
56. 固定枠
57. スリット
58. スリット板
60. オーバーキャップ
61. 塗布体
P . パーティングライン

Claims (14)

  1. 外層(2)の内面に該外層(2)から剥離可能な内層(3)を積層し、上部に内容物の流路(18)を形成する本体口部(6)を設け、有底筒形状の底部(9)を構成する前記外層(2)の一部に、前記外層(2)と前記内層(3)との間に外部の空気を吸入する空気導入部(12)を開設した容器本体(1)と、前記底部(9)に外嵌組付きするベースカップ(40)と、該ベースカップ(40)に組付け固定する、前記空気導入部(12)に外部の空気を導入し、導入した空気の逆流を防止する第1逆止弁体(50)と、から構成した注出容器。
  2. 容器本体(1)をスクイズ変形可能とし、前記容器本体(1)の本体口部(6)に、前記容器本体(1)から流出した内容物の逆流及び外部の空気の流入を不能に流路(18)を開閉する第2逆止弁体(30)を設けた請求項1記載の注出容器。
  3. 容器本体(1)の底部(9)の外周面に、凹溝(8a)を周設し、該凹溝(8a)にOリング(13)を設け、ベースカップ(40)を容器本体(1)の底部(9)に密に外嵌組付けした請求項1または2記載の注出容器。
  4. 容器本体(1)の底部(9)に密に外嵌組付きするベースカップ(40)を有底円筒状とし、カップ底部(43)に、外気を導入する通気孔(44)を設け、第1逆止弁体(50)を、ベースカップ(40)に組付き固定する固定枠(56)と、外部の空気を導入するスリット(57)を設けた前記固定枠(56)の開口域を覆うスリット板(58)とから構成した請求項1、2または3記載の注出容器。
  5. 容器本体(1)の底部(9)に密に外嵌組付きするベースカップ(40)を有底円筒状とし、カップ底部(43)に、外部の空気を導入する通気孔(44)を設け、第1逆止弁体(50)を、ベースカップ(40)の筒壁(41)に嵌入固定するリング状のリング片(51)と、該リング片(51)と連結片(52)を介して、該連結片(52)を基端として、揺動可能に前記通気孔(44)を塞ぐ開閉弁(53)とから構成した請求項1、2または3記載の注出容器。
  6. 第1逆止弁体(50)に、容器本体(1)の底部(9)に外嵌するとともに、ベースカップ(40)の筒壁(41)に内嵌し、ベースカップ(40)を、容器本体(1)の底部(9)に密に外嵌組付けするパッキン片(55)を、弾性軟質材で一体成形した請求項1、3、4または5記載の注出容器。
  7. 容器本体(1)の底部(9)の底板壁(10)下面に、パーティングライン(P)に沿って、外層(2)に形成された食い切り部(11)を開口して、空気導入部(15)とした請求項1、2、3、4、5または6記載の注出容器。
  8. 容器本体(1)の底板壁(10)に対して、パーティングライン(P)に沿った押圧力を作用させる押圧機能部(45)を、ベースカップ(40)に設けた請求項7記載の注出容器。
  9. 有頂円筒状の嵌入筒片(21)を有し、該嵌入筒片(21)の頂壁(22)の中央部に流路(18)を構成する開口筒片(23)を垂下設し、該開口筒片(23)に、該開口筒片(23)との間に内容液が流通する通路部を形成する棒体(24)を設け、前記頂壁(22)の周縁端部にシール筒片(25)を起立設し、前記嵌入筒片(21)を容器本体(1)の本体口部(6)に密嵌入して、前記容器本体(1)に組付き固定する栓体(20)を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の注出容器。
  10. 第2逆止弁体(30)を、流路(18)を構成する部材に組付き固定するリング片(32)と、該リング片(32)と連結片(33)を介して、該連結片(33)を基端として、揺動可能に栓体(20)の開口筒片(23)の開口を塞ぐ開閉弁(34)とから構成した請求項9記載の注出容器。
  11. 容器本体(1)の本体口部(6)に、上端に内容物を滴下する注出口(17a)を有し、本体口部(6)から連続して流路(18)を構成する滴下筒片(17)を有する注出部材(14)を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の注出容器。
  12. 第2逆止弁体(30)を、注出部材(14)に密嵌入して組付き固定する組付き筒(31)を備え、先端部にスリット開口部(31a)を設けたスリット弁体とした請求項11記載の注出容器。
  13. 内容物を目薬とした、請求項11または12記載の注出容器。
  14. 容器本体(1)の本体口部(6)に、被対象物に対して内容物を塗布する塗布体(61)を設けた請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10記載の注出容器。
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