JP2003512362A - イソオキサゾールカルボキサミド誘導体 - Google Patents

イソオキサゾールカルボキサミド誘導体

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JP2003512362A JP2001531815A JP2001531815A JP2003512362A JP 2003512362 A JP2003512362 A JP 2003512362A JP 2001531815 A JP2001531815 A JP 2001531815A JP 2001531815 A JP2001531815 A JP 2001531815A JP 2003512362 A JP2003512362 A JP 2003512362A
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カルロ リヴァ
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Abstract

(57)【要約】 イソオキサゾールカルボキサミド誘導体(I)(R=アルキル、アルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、OHまたはCF3SO2O;R1およびR2の各々は独立して=H、ハロゲン、ポリフルオロアルコキシまたはアルコキシ;R3=H、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、NO2、NH2、NHアシル、CN、アルコキシカルボニル、カルボキサミドから選択される1以上の置換基;R4=H、アルキルまたはアラルキル;nは0、1または2である)ならびにそれらのN−オキシドおよび薬学的に許容される塩は、アドレナリン作動性アンタゴニスト活性、および、5−HT1Aレセプターに関して、α1a−アドレナリン作動性レセプターに対する高い選択性を有する。この活性プロフィールは、低血圧活性に関連する副作用が伴わない、下部尿路の閉塞性症候群(BPHを含む)の処置におけるこれらのベンゾピラン誘導体の使用を示唆する。

Description

【発明の詳細な説明】
発明の範囲 本発明は、イソオキサゾールカルボキサミド誘導体、それらを含む薬学的組成
物、ならびにこのような誘導体および組成物についての使用に関する。
【0001】 発明の背景 US 5403842およびその継続出願(US 5474994および5605896)は、種々のスペ
ーサー基によってヘテロ環式環へ連結された置換フェニルピペラジンを有するヘ
テロ二環式誘導体を特許請求する。この誘導体の中でも、化合物A(実施例11
、Rec15/2739)は、その高い活性および尿路選択性(uroselectivity
)のため、特に興味深い。
【0002】
【化9】 化合物Aは、α1Aアドレナリン受容体に対して良好な親和性を有しており、そ
して、血圧に対する実質的な効果なしで、イヌモデルにおける前立腺尿道の収縮
性を選択的に阻害し得る(Leonardi A. ら, J. Pharmacol. Exp. Therap. 281,
1272-1283 (1997))。
【0003】 5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾールカルボン酸のN,ω−アミ
ノアルキルアミドは公知化合物であるが、先行技術の分子は、この特許で特許請
求されるものと比較した場合に非常に多様な分子構造および完全に異なる作用機
序を有する。例えば、EP 0573883は、例示的化合物として、3−(2−クロロ−
6−フルオロフェニル)−N−[3−(2−クロロフェニルアミノ)−プロピル
]−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミドおよび他の類似の誘導体
を含み、そしてそれらの特許請求される治療適用は、内部寄生虫症(endoparasi
toses)のケアである。EP 0428434は、3−(2−クロロフェニル)−N−{2-
(3,4−ジクロロフェニル)−4−[4−(フェニルメチル)−1−ピペリジ
ニル]−ブチル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミドをサブス
タンスPアンタゴニストとして特許請求する。これらの特許はいずれも、α1
ドレナリン作動性レセプターで活性なアリールピペラジニル誘導体を特許請求し
ていない。
【0004】 本発明は、N−(置換フェニル)−N’−{ω−[3−(必要に応じて置換さ
れたフェニル)−4−イソオキサゾールカルボニルアミノ]−アルキル}−ピペ
ラジンの構造クラスに向けられる。このクラスの化合物は、前立腺尿道の弛緩に
対する顕著な効果および血圧を降下させることにおける非常に低い活性を伴って
、化合物Aと比較した場合でさえ、α1aアドレナリン作動性レセプターに対する
増大した選択性(特に5−HT1Aレセプターに関して)および改善したインビボ
尿路選択性を有する。この活性プロフィールは、前立腺肥大症(benign prostat
ic hyperplasia)(BPH)を含む下部尿路の閉塞性症候群;下部尿路症状(lo
wer urinary tract symptom)(LUTS);および神経性下部尿路不全(neuro
genic lower urinary tract dysfunction)(NLUTD)の治療における、低
血圧活性に関連する副作用を伴わない、本発明の化合物のより安全な使用を示唆
する。
【0005】 発明の要旨 本発明は、一般式I:
【0006】
【化10】 [ここで、 Rは、アルキル、アルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、ヒドロキシまたはトリ
フルオロメタンスルホニルオキシ基を示し; R1およびR2の各々は、独立して、水素もしくはハロゲン原子またはポリフルオ
ロアルコキシもしくはアルコキシ基を示し; R3は、水素もしくはハロゲン原子またはアルキル、アルコキシ、ニトロ、アミ
ノ、アシルアミノ、シアノ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミド基から
なる1以上の置換基を示し; R4は、水素原子またはアルキルもしくはアラルキル基を示し;そして nは0、1または2である] を有する化合物を提供する。
【0007】 本発明はまた、これらの化合物のN−オキシドおよび薬学的に許容される塩を
含む。
【0008】 R4が示し得る好ましいアルキル基は、低級アルキル基、好ましくはメチル基
である。R、R1、R2およびR3が示し得る好ましいアルコキシ基は、低級アル
コキシ基、好ましくはメトキシ基である。R、R1およびR2が示し得る好ましい
ポリフルオロアルコキシ基は、トリフルオロメトキシまたは2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ基である。nについて好ましい値は、1である。
【0009】 本発明は、さらに、一般式Iの化合物あるいはこのような化合物のN−オキシ
ドまたは薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される希釈剤または担体と混合
して含む、薬学的組成物を提供する。
【0010】 別の局面において、本発明は、一般式Iの1以上の選択される化合物をこのよ
うな処置の必要がある哺乳動物(ヒトを含む)へ特定の使用に有効な量で投与す
ることによって、血圧に実質的影響を与えることなく、尿道および下部尿路の収
縮(ノルアドレナリン関連収縮を含む)を選択的に予防するための方法に向けら
れる。
【0011】 なお別の局面において、本発明は、α1レセプターを遮断するための方法に向
けられ、これは、該レセプターの過度の活性に関連する疾患を緩和するような様
式で、有効量の本発明の化合物を、該レセプターの周囲へ(例えば細胞外媒体へ
)、送達することによる(または、該レセプターを有する哺乳動物へ投与するこ
とによる)。
【0012】 発明の詳細な説明 本出願に引用される全ての特許、特許出願および関連文献は、その全体が参考
として援用される。
【0013】 本発明の化合物のアドレナリン作動性拮抗活性は、特にα1アドレナリン作動
性レセプターに富む体組織(例えば、前立腺および尿道)において作用する薬剤
としてそれらを有用にする。従って、それらのレセプター結合プロフィールに基
づいてそれ自体確立された、本発明内の抗アドレナリン作動性化合物は、例えば
下部尿路の閉塞性障害に関連する排尿問題(前立腺肥大症(BPH)を含むがこ
れに限定されない)の処置に有用な治療薬であり得る。
【0014】 BPHは、進行的状態であって、これは、尿道の閉塞を生じる前立腺組織の結
節状腫脹(nodular enlargement)によって特徴付けられる。これは、増加した
頻度の放尿、夜間多尿症、乏しい尿線および尿流を開始する際の躊躇または遅延
を生じさせる。BPHの慢性的結果は、膀胱平滑筋の肥大、代償不全膀胱(deco
mpensated bladder)および***の増加した発生率を含み得る。膀胱出口閉
塞(bladder outlet obstruction)へ導く前立腺腺腫の特定の生化学的、組織学
的および薬理学的特性は、未だ公知でない。しかし、BPHの発達は、加齢男性
母集団にとって避けられない現象であると考えられる。BPHは、70歳を超え
る男性の約70%において見られる。現在、BPHを処置するための選択の世界
的に公認された方法は、手術である。手術の医薬的代替物が、明らかに非常に望
まれている。BPHを処置するための手術の制限は、初老の男性における手術法
の死亡率、閉塞性および刺激性症状の残存または再発、ならびに手術の相当な費
用を含む。
【0015】 α−アドレナリン作動性レセプター(McGrathら, Med. Res. Rev. 9, 407-533 (1989))は、身体にわたる組織および器官における末梢および中枢神経系に局
在する特異的神経レセプタータンパク質である。これらのレセプターは、多くの
生理学的機能を制御するための重要な標的であり、そして、従って、薬物開発の
ための重要な標的である。実際、多くのα−アドレナリン作動性薬物が、過去4
0年にわたって開発されている。例としては、クロニジン、フェノキシベンザミ
ンおよびプラゾシン、テラゾシン、アルフゾシン(alfuzosin)、ドキサゾシン
、タムスロシン(高血圧の処置)、ナファゾリン(鼻うっ血除去薬)、ならびに
アプラクロニジン(apraclonidine)(緑内障を処置する)が挙げられる。α−
アドレナリン作動性薬物は、2つの別個のクラスに細分され得る:内因性神経伝
達物質ノルアドレナリンのレセプター活性化特性を模倣する、アゴニスト(クロ
ニジンおよびナファゾリンは、アゴニストである)、ならびに、ノルアドレナリ
ンの効果を遮断するように作用する、アンタゴニスト(フェノキシベンザミンお
よびプラゾシン、テラゾシン、アルフゾシン、ドキサゾシン、タムスロシンは、
アンタゴニストである)。これらの薬物の多くは、有効であるが、また、所望で
ない副作用を生じさせる(例えば、クロニジンは、その抗高血圧症効果に加えて
、口渇(dry mouth)および鎮静状態を生じさせる)。
【0016】 上記で報告されるアゴニストは、α2−アドレナリン作動性レセプターに選択
的であり、一方、5−HT1Aレセプターにも関連的親和性を示すタムスロシンを
除いては、ほとんどのアンタゴニストは、α1−アドレナリン受容体に選択的で
ある。引用されたα1アンタゴニストの多くは、現在、BPHの治療のために使
用されるが、それらの乏しい尿路選択性(uroselectivity)に起因して、それら
は、心臓血管タイプの副作用を引き起こす傾向にある。
【0017】 最近の薬理学的、生化学的および放射リガンド結合研究は、プラゾシンに対す
る高い親和性を有する3つの異なるα1−レセプターサブタイプ、すなわち、α1 A −(α1a−)、α1B−(α1b−)およびα1D−(α1d−)[小文字の下付文字
は組換えレセプターについて、そして大文字の下付文字は天然組織におけるレセ
プターについて使用される]を立証した(Hiebleら, Pharmacol.Rev. 47, 267-
270, 1995)。機能的研究において、プラゾシンに対して低い親和性を有するα1 −レセプターがまた、同定され、そしてα1L−レセプターと名付けられた(Flav
ahan N. A. ら, Trends Pharmacol. Sci. 7, 347-349, (1986); Muramatsuら, P
harmacol. Comm. 6, 23-28, (1995))。
【0018】 いくつかの研究は、下部尿路(lower-urinary-tract)組織におけるこれらの
α1−アドレナリン作動性レセプターサブタイプの存在を実証した(Andersson K
. E., 4th International Consultation in Benign Prostatic Hyperplasia (BP
H)", パリ, 7月2〜5日, 1997, 第601〜609頁)。
【0019】 いくつかの研究は、ヒト前立腺が、交感神経系および副交感神経系の両方から
神経支配を受けていることを示した。
【0020】 アドレナリン作動性神経は、ノルアドレナリンを放出してα1−アドレナリン
作動性受容体媒介収縮を刺激することによる、前立腺平滑筋緊張(prostatic sm
ooth muscle tone)を担うと考えられる。BPH患者における全尿道圧の約50
%は、α1−アドレナリン受容体媒介筋肉緊張に起因し得る。機能的研究は、前
立腺の腺腫状および嚢組織(capsular tissue)における重要なアドレナリン受
容体機能の存在を示した。プロトタイプのα1−アドレナリン受容体選択的アン
タゴニストのプラゾシンを用いての臨床研究は、前立腺平滑筋緊張の制御におけ
るα1アドレナリン受容体のキーとなる役割を強化した。これはまた、α1および
α2アドレナリン受容体の両方がヒト前立腺内で同定され得るが、収縮特性は主
としてα1アドレナリン受容体によって媒介されることを示す研究によって、実
験室において確認された。多くの臨床研究者は、BPHに罹患する患者において
、α1−アドレナリン受容体遮断は、刺激性および閉塞性の両方のタイプの、下
部尿路症状(LUTS)を緩和することを確認した。
【0021】 下部尿路不全症状(lower urinary dysfunction tract symptom)(LUTS
)はまた、女性において、女性が歳をとるにつれて、生じる。男性におけるよう
に、女性におけるLUTSは、充満症状(filling symptom)(例えば、尿意促
迫、失禁および夜間多尿症)ならびに排尿症状(voiding symptom)(例えば、
乏しい尿線(stream)、躊躇、断続(intermittency)、不完全な膀胱の空化(inc
omplete bladder emptying)および腹部しぶり(abdominal straining))の両
方を含む。男性および女性の両方が充満および排尿LUTSの同様の高い有病率
を経験することは、基礎をなす病因の少なくとも一部が同一であり得ることを示
唆する。最近の研究において、α1−アンタゴニストは、女性におけるLUTS
を抗コリン作動薬よりも高い程度まで減少させると報告された(Serels, S. お
よびStein, M., Neurology and Urodynamics 17:31-36, 1998)。著者らは、女
性におけるLUTSを処置する際にα1−アンタゴニストについての役割が存在
するようであると結論付けた。これらの結果を説明するために関与する可能な機
構は、以下である:a)第2の排尿筋の過活性を伴って、BPH誘発出口閉塞と
類似の、機能的出口閉塞を引き起こす、膀胱頸部および尿道の不全;ならびにb
)頻度および尿意促迫を引き起こす、排尿筋における増大したα1−アドレナリ
ン受容体活性。これらに基づいて、α1−アンタゴニストは、女性におけるLU
TSを処置するために臨床プラクティスにおいて使用される(Fitzpatrick, Int
ernational British J. Urol. 85, Supp. 2:1-5, (2000); Kakizaki, M. ら, Br
it. J. Urol. International. 85, Supp. 2: 25-30, (2000))。Serelsの
結果もまた、Fitzpatrick, International British J. Urol. 85, Supp. 2:1-5,
(2000) によって示唆されるように、α1−アンタゴニストおよび抗コリン作動
薬の組み合わせた投与は、LUTSの処置に改善された効力を有し得ることを示
す。
【0022】 α1−アンタゴニストの別の可能な使用は、神経性疾患または外傷によって引
き起こされ得るような、神経性下部尿路不全(neurological lower urinary tra
ct dysfunction)(NLUTD)の管理である。NLUTDは、増大した頻尿、
失禁、排尿困難、再発性上部***および上部尿路変質を含む、衰弱症状およ
び深刻な合併症へ導き得る。NLUTDの管理は、腎臓機能を保護し、そして泌
尿器学的合併症を回避することが示される。α1−アンタゴニストの投与は、乏
しい膀胱コンプライアンス(bladder compliance)および排尿筋亢進によって立
証される、膀胱が充満する間の高排尿筋圧を緩和することによって尿貯蔵を促進
することによって、NLUTDを罹患する患者に利益を与え得る。抗コリン作動
薬耐性の脊髄損傷を有する動物モデルおよび患者の両方において、α1−アンタ
ゴニストは、膀胱コンプライアンスを改善した(Kakizaki, M. ら, Brit. J. Ur
ol. International. 85, Supp. 2:25-30, (2000); Sundin, T. ら, Invest Urol
. 14:322-328, (1977); McGuireら, Neurology and Urodynamics 4:139-142, (1
985); Swrerzewski, S. J. ら, J. Urol. 151:951-954, (1994))。
【0023】 2つの異なるα1−アドレナリン受容体サブタイプが、ヒト前立腺に存在する
と示唆されており、プラゾシンに対して、1つ(α1H)は高いそして1つ(α1L )は低い親和性を有する。分子クローニング研究において見出された全ての3つ
の高親和性α1−アドレナリン受容体サブタイプは、前立腺間質性組織において
同定された。α1aサブタイプが、優勢であると分かり、α1−アドレナリン受容
体母集団の約60〜85%を示す。最近の知見は、正常な前立腺と増殖性前立腺
との間にサブタイプ母集団における差異が存在し得、サブタイプα1a:α1b:α 1d 間の比は、BPH組織において85:1:14であり、そして非BPH組織に
おいて63:6:31であることを示唆する。
【0024】 α1A−アドレナリン受容体は、インビトロでヒト前立腺の収縮応答を媒介する
と報告された。Ford A. P. D. W.ら, Br. J. Pharmacol. 114, 24 P (1995)は、
α1Aアドレナリン受容体はノルアドレナリンに対する収縮応答を媒介し得ないこ
とを見出し、そして、候補としてα1Lアドレナリン受容体を示唆した。Kenny B.
A.ら, Br. J. Pharmacol. 118, 871-878 (1996))による知見は、α1Lアドレナ
リン受容体(これは、α1Aアドレナリン受容体の特徴の多くを共有するようであ
る)は、ヒト前立腺の収縮応答を媒介するという考えを支持する。
【0025】 女性尿道において、α1サブタイプについてのmRNAは優勢であり、そして
オートラジオグラフィーはα1Aアドレナリン受容体の優勢を確証した(Andersso
n, K. E., Brit. J. Urol. Intl. 85, Supp. 2:12-18, (2000))。α1Aおよびα 1D サブタイプは、ヒト排尿筋に存在し、後者サブタイプが優勢であると報告され
る(Malloy, B. ら, J. Urol. 160 : 937-943, (1998))。従って、α1アドレナ
リン受容体アンタゴニストが、男性および女性の両方において前立腺および非前
立腺起源の両方の下部尿路症状を処置する際に有用であるという証拠は、それら
が閉塞性起源であるかないかに関わらず、そして患者の性別に関わらず、このよ
うな症状を処置することにおける本発明の化合物の有用性を支持するために使用
され得る。
【0026】 他方、α1Aおよびα1Lアドレナリン受容体は、同一レセプターの異なる薬理学
的形態を示し得ることが、示唆されている。
【0027】 各レセプターに対する本発明の化合物の親和性は、例えば以下のように、レセ
プター結合アッセイによって評価され得る: (1)α1−アドレナリン作動性レセプターサブタイプ:Testa R. ら, Pharmaco
l. Comm. 6, 79-86, (1995) に従って、特異的リガンド3H−プラゾシンを使用
する; (2)5HT1Aセロトニン作動性レセプター:Fargin A. ら, Nature 335, 358-
360, (1988) に従って、特異的リガンド3H−8−OH−DPATを使用する。
【0028】 α1L−アドレナリン作動性レセプターは、未だクローニングされておらず、従
って、このサブタイプに対する本発明の化合物の機能的親和性は、Testa R.ら,
J. Pharmacol. Exp. Ther. 281, 1284-1293, (1997) によって報告されるように
、単離された器官調製物を使用して、評価され得る。
【0029】 本発明の化合物の上記レセプターに対するインビトロ試験は、実施例34およ
び35に記載される。
【0030】 BPHの対症療法のために現在使用されるα1アドレナリン作動性拮抗活性を
有する薬物は、サブタイプ選択性に乏しく、そしてそれらの低血圧活性に起因す
る関連副作用を生じさせやすい。
【0031】 従って、明白に心臓血管タイプの、該処置の副作用をBPH患者に受けさせな
い、選択的α1−アンタゴニストに対する必要性が、存在する。
【0032】 本発明の化合物の非常に高い尿路選択性は、実施例36に記載されるイヌモデ
ルにおいて試験され、ここで、血圧に対する非常に制限された効果の存在下で前
立腺尿道の収縮に拮抗することにおけるそれらの効力が、化合物Aおよび別の周
知のα1アンタゴニストであるプラゾシンと比較して示された。
【0033】 従って、急性低血圧によるいずれの過度の(undue)副作用を回避する、BP
Hを処置する方法を提供することが、本発明の主要な目的である。
【0034】 選択的α1−アドレナリン受容体アンタゴニストであるイソオキサゾール化合
物を含む薬学的組成物を提供することが、本発明の別の目的であって、該組成物
は、BPHの処置に有効である。
【0035】 選択的α1−アドレナリン受容体アンタゴニストであるイソオキサゾール化合
物を使用してBPHを処置する方法を提供することが、本発明の別の目的である
【0036】 本発明の別の目的は、トルテロジン(tolterodine)、オキシブチニン(oxybu
tinin)、ダリフェナシン(darifenacin)、アルバメリン(alvameline)および
テミベリン(temiverine)からなる群から選択され得る抗コリン作動性化合物の
包含を必要に応じてさらに含む、患者における神経性下部尿路不全(neurogenic lower urinary tract dysfunction)の処置方法、および女性患者における下部
尿路症状の処置方法を提供することである。
【0037】 本発明の別の局面は、眼圧を低下させること、コレステロール合成を阻害する
こと、交感神経媒介疼痛(sympathetically-mediated pain)を軽減すること、
ならびに不整脈および***不全の処置のための、新規化合物の使用である。
【0038】 本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲から
、当業者に明らかである。
【0039】 本発明の化合物の合成 本発明に従う化合物は、一般に、以下のように調製され得る:
【0040】
【化11】 化合物1とω−アミノアルキル誘導体2との直接縮合(スキーム1)は、本発
明の化合物へ導く。縮合は、縮合剤(例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド
またはジエチルシアノホスホネート)の存在下、必要に応じて促進剤(例えば、
N−ヒドロキシスクシンイミド、4−ジメチルアミノピリジンまたはN,N’−
カルボニルジイミダゾール)の存在下、非プロトン性または塩素化溶媒(例えば
、N,N−ジメチルホルムアミドまたはクロロホルム)中、−10/140℃で
行われ得る(Albertson N. F., Org. React. 12, 205-218 (1962); Doherty A.
M.ら, J. Med. Chem. 35, 2-14 (1992); Ishihara Y.ら, Chem. Pharm. Bull. 3 9 , 3236-3243 (1991))。いくつかの場合において、活性化中間体エステルまた
はアミド(例えば、O−(N−スクシンイミジル)エステルまたはアシルイミダ
ゾリド)が、単離され、そしてさらに、非プロトン性または塩素化溶媒中、10
/100℃で、2と反応されて対応のアミド(I)へ変換され得る。この種の縮
合は、実施例において十分に例示される。使用され得る別の活性化中間体は、1
の混合無水物[これは、1を、第三級アミン(例えば、トリエチルアミンまたは
N−メチルモルホリン)の存在下でアルキルクロロホルメートと反応させること
によって得られ得る]であり、次いで、2と、0〜80℃で反応され;必要に応
じて促進剤(例えば、1−ヒドロキシピペリジン)が、アミン添加の前に添加さ
れ得る(Albertson N. F., Org. React. 12, 157 (1962))。
【0041】 あるいは、縮合は、溶媒なし、150〜220℃で(Mitchell J. A.ら, J. A
m. Chem. Soc. 53; 1879 (1931))、または高沸点エーテル溶媒(例えば、ジグ
ライム)中で行われ得る。
【0042】 縮合はまた、1の反応性誘導体(例えば、アシルハライド)の調製および必要
に応じて単離によって、行われ得る。これらすぐ前の誘導体の調製および使用は
、よく文献に実証されており、そして当業者に公知である。
【0043】 また、1のより反応性の低い誘導体(例えば、アルキルエステル)が、使用さ
れ得、これは次に、縮合剤(例えば、トリメチルアルミニウム)の存在下、非プ
ロトン性および/または塩素化溶媒(例えば、ヘキサン、ジクロロメタン)中、
−10/80℃で、あるいは溶媒なし、80〜180℃で、Iへ変換され得る(
Weinreb S. M.ら, Tetrahedron Lett. 4171 (1977); Lipton M. F.ら, Org. Syn
th. 59, 49 (1979))。
【0044】 上記で報告される縮合と同一の方法およびH2NCH2(CH2nCH2X(こ
こで、X=ハロゲンまたはOH)を試薬として使用することによって、1は3へ
変換され得る。X=OHの場合、アルコール性基を当業者に周知の方法によって
好適な脱離基へ変換される。化合物3(ここで、X=ハロゲンまたはアリール/
アルキルスルホニルオキシ(aryl/alkylsulphonyloxy)基)は、引き続いて、好
適なフェニルピペラジン4と反応され得る。求核置換は、好ましくは、しかし必
ずでなく、20〜200℃の範囲内の温度で、極性溶媒(例えば、ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリルまたはメタノール)中、あるいは溶媒なしで、通常は
塩基(例えば、炭酸カリウム)の存在下で、行われる。Patai中のGibs
onの章を参照のこと:"The Chemistry of the Amino Group", p. 45, Wiley I
nt. Sci., N. Y., (1968)。
【0045】 化合物2の調製は、文献に開示されており、そして当業者に周知であり、そし
てN−(ω−ハロアルキル)フタルイミドあるいは好適なω−ハロアルキルニト
リルまたはアミドにおけるフェニルピペラジン4の求核置換を含み、これは、化
合物3および4の縮合について上記で例示される方法によるか、あるいはα,β
−不飽和アルキルニトリルまたはアミドを、好適な溶媒(例えば、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、塩素化溶媒または他の非プロトン性極性溶
媒)中、0℃〜溶媒の還流温度の温度で、添加することによる。次いで、以下の
標準のフタルイミド−基脱保護あるいはアミドまたはシアノ基の還元によって、
化合物2が提供される。
【0046】 Rがトリフルオロメタンスルホニルオキシ基である化合物Iは、Rがヒドロキ
シ基である化合物Iから出発して、トリフルオロメタンスルホン酸無水物または
N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドを非プロトン性溶媒(例えば、
1,2−ジクロロエタンまたは他の塩素化溶媒、トルエン)中−20℃〜溶媒の
還流温度の範囲の温度で使用することを含む公知の手順によって、合成され得る
(Hendickson J. B. ら, Tetrahedron Letters, 4607-4510 (1973))。
【0047】 化合物IのN−オキシドは、当業者に公知の簡易な酸化手順によって合成され
得る。Brougham P., Synthesis, 1015-1017 (1987) において記載される酸化手
順は、ピペラジン環の2つの窒素原子の識別(differentiation)を可能にし、
そしてN,N’−ジオキシドおよびN−オキシドの両方を得ることを可能にする
【0048】 文献においてまだ公知でないフェニルピペラジン4の調製は、実験部分におい
て非常によく実証され、そして当業者に周知の合成手順を使用し、これは、標準
的な反応による好適なアニリンの合成ならびに引き続いてのビス−(2−クロロ
エチルアミン)との環化でこのピペラジンを得ることを含み、これは、Prelog V
.ら, Collect. Czech. Chem. Comm. 5, 497-502 (1933))の方法またはその変形
(Elworthy T. R., J. Med. Chem. 40, 2674-2687 (1997))に従う。
【0049】 詳細な合成 以下の実施例は、本発明を例示し、それを限定しない。
【0050】 実施例1 N−{3−[4−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル
]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサ
ミド a)1−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−4−[3−(N−フタルイ ミド)−プロピル]−ピペラジン (化合物1A) 250mのアセトニトリル中の28.64gの1−(5−クロロ−2−メトキ
シフェニル)−ピペラジン、44.6gの無水炭酸カリウムおよび33.65g
のN−(3−ブロモプロピル)−フタルイミドの混合物を、8時間還流下で攪拌
した。室温へ冷却後、800mlの水を、攪拌下で添加し、そして得られた懸濁
液を吸引濾過し、黄色がかった(yellowish)固体を得、これを300mlの水
で洗浄し、そしてメタノールから結晶化させて、46.5g(91%)の表題化
合物(131〜133℃で融解)を得た。
【0051】
【数1】 b)1−(3−アミノプロピル)−4−(5−クロロ−2−メトキシフェニル )ピペラジントリヒドロクロリド・2.15H2 (化合物1B) 300mlの95%エタノール中の20.7gの化合物1Aおよび8.6ml
の85%ヒドラジン水和物の溶液を、3.5時間還流下で攪拌した。その後、反
応混合物を室温へ冷却し、400mlの水で希釈し、37%塩酸で酸性化し(p
H=1)、そして0.5時間攪拌した。析出固体を濾過によって回収し、そして
1N塩酸続いて水で洗浄した。濾液を真空下での蒸発によって濃縮し、濾過し、
0〜5℃での35%水酸化ナトリウムの添加によって塩基性にし、そしてジエチ
ルエーテルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、
そして真空下で蒸発乾固させて、13.6g(96%)の表題化合物を塩基とし
て得た。該塩基のクロロホルム溶液を、3当量を超える3Nエタノール性塩化水
素で酸性化し、続いて真空下で蒸発乾固し、そしてエタノール/ジエチルエーテ
ル 10:3から残渣を結晶させて、表題化合物(200〜202℃で融解)を
得た。
【0052】
【数2】 c)N−{3−[4−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1−ピペラジ
ニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボ
キサミド 1.08gの93%ジエチルシアノホスホネートおよび0.92mlのトリエ
チルアミンを、0〜5℃で攪拌した1.22gの3−フェニル−5−メチルイソ
オキサゾール4−カルボン酸、その塩基としての1.87gの化合物1Bおよび
30mlの無水ジメチルホルムアミドの混合物へ添加した。温度を20〜25℃
へ上昇させ、そして3.5時間の攪拌後、混合物を300mlの水へ注ぎ、そし
て酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を5%炭酸ナトリウム水溶液および水
で洗浄した。硫酸ナトリウムでの乾燥後、溶媒を真空下で除去した。粗生成物を
エタノールから結晶させて、2.11g(75%)の表題化合物(139〜14
2℃で融解)を得た。
【0053】
【数3】 実施例2 N−{3−[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニ
ル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキ
サミド a)1−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)ピペラジンジヒドロブロミ (化合物2A) 40mlの62%臭化水素酸中の5.5gの1−(5−クロロ−2−メトキシ
フェニル)−ピペラジンの懸濁液を、還流下で30時間攪拌した。室温へ冷却後
、混合物を吸引濾過し、そして固体を漏斗上でアセトンを用いて洗浄し、6.0
2gの表題化合物を得た。M.p.>270℃(エタノール)。
【0054】
【数4】 b)N−(3−クロロプロピル)−3−フェニル−5−メチルイソオキサゾー ル−4−カルボキサミド (化合物2B) 表題化合物を、実施例1cの化合物について記載される手順に従って、しかし
化合物1Bの代わりに3−クロロプロピルアミンヒドロクロリドを使用しそして
トリエチルアミンの量を倍にして、合成した。反応混合物を氷冷水中へ注ぎ、そ
して析出固体を濾過し、これを2:1 水:ジメチルホルムアミド混合液続いて
水を用いて漏斗上で洗浄し、乾燥後、純粋な表題化合物を得た。M.p.122
〜124℃。
【0055】
【数5】 c)N−{3−[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラ ジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カル ボキサミド 0.28gの化合物2B、0.21gの化合物2Aおよび0.14gの炭酸カ
リウムの混合物を、160℃で20分間加熱した。室温へ冷却後、混合物を8m
lのクロロホルムに溶解し、そして無機物を濾別した。濾液を蒸発乾固させ、そ
してフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール 97.5:2
.5)によって精製し、0.32g(71%)の表題化合物を得た。M.p.9
2〜98℃。
【0056】
【数6】 実施例3 5−メチル−3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}イソオキサゾー
ル−4−カルボキサミド この化合物を、化合物2Aの代わりに1−[2−(2,2,2−トリフルオロ
エトキシ)−フェニル]−ピペラジン(EP 748800に記載されるように調製した
)を使用して、実施例2cに記載されるように調製した。粗生成物をフラッシュ
クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール 95:5)によって精製し、表
題化合物を得た(47%)。M.p.124〜125℃。
【0057】
【数7】 実施例4 N−{3−[4−[2−メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)1−(t−ブトキシカルボニル)−4−(5−ヒドロキシ−2−メトキシ フェニル)−ピペラジン (化合物4A) 8gの1−(5−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)ピペラジンジヒドロブ
ロミド(US 5605896に記載されるように調製した)および3.17gの無水炭酸
カリウムの30mlの水溶液を、真空下で蒸発乾固させた。100mlの無水テ
トラヒドロフランおよび5.18gのジ−t−ブチルジカーボネートを残渣に添
加し、そして混合物を室温で2時間攪拌し、次いで100mlの無水テトラヒド
ロフランを添加した。懸濁液を濾過し、そして溶媒を真空下で除去した。残渣を
200mlのクロロホルムに溶解し、溶液を3×50mlの5%炭酸水素ナトリ
ウム、2×50mlの水で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を
減圧下で除去し、そして残渣をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:
酢酸エチル 75:25)によって精製し、1.91g(28.7%)の化合物
4Aおよび1.58g(35.7%)の1−(t−ブトキシカルボニル)−4−
[5−(t−ブトキシカルボニルオキシ)−2−メトキシフェニル]−ピペラジ
ンを得た。この副生成物、40mlのメタノールおよび6mlの1N水酸化ナト
リウムの溶液を、一晩室温で維持した。混合物を酢酸で中和し;溶媒を減圧下で
除去し、そして残渣を40mlのクロロホルムに溶解した。3×10mlの水で
洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして溶媒を真空下で蒸発させて
、さらに1.15g(17.2%)の化合物4Aを回収した(合計45.9%)
【0058】
【数8】 b)1−(t−ブトキシカルボニル)−4−[2−メトキシ−5−(2,2, 2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]ピペラジン (化合物4B) 60mlのアセトニトリル中の2.83gの化合物4A、6.05gの炭酸セ
シウムおよび2.95gの2,2,2−トリフルオロエチルp−トルエンスルホ
ネートの攪拌混合物を、16時間還流した。溶媒を減圧下で蒸発させた。90m
lのブラインを残渣に添加し、そして混合物を3×40mlの酢酸エチルで抽出
した。有機層を3×20mlの水および20mlのブラインで洗浄し、そして硫
酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、そして残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル勾配 95:5〜80:20)に
よって精製した。溶媒を真空下で除去し、1.86g(52%)の化合物4Bを
白色固体として得た。M.p.(98)102〜105℃。
【0059】
【数9】 c)1−[2−メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェ ニル]ピペラジン・1.9HCl (化合物4C) 30mlの無水ジクロロメタン中の2.42mlのトリフルオロ酢酸の溶液を
、3〜5℃で、40mlの無水ジクロロメタン中の1.17gの化合物4Bの攪
拌溶液へ滴下した。混合物を一晩室温で維持し、2×30mlの2N水酸化ナト
リウムで洗浄し、そして3×15mlの2N塩酸で抽出した。酸性水層を2×2
0mlのジエチルエーテルで洗浄し、5〜10℃で37%水酸化ナトリウムを用
いて塩基性化し、そして3×30mlのジエチルエーテルで抽出した。有機層を
硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして溶媒を真空下で除去し、0.78(89%)
の化合物4C塩基を濃オイルとして得た。この塩基のジエチルエーテル溶液を、
活性炭で処理し、濾過し、そしてジエチルエーテル中3.6N塩化水素の添加に
よって酸性化し、塩化水素塩を得、濾過により回収し、そしてアセトニトリルお
よびエタノール(7.5:1)から結晶化して、分析サンプルを得た。M.p.
(188)202〜208℃(分解)。
【0060】
【数10】 d)N−{3−[4−[2−メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロエト キシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェ ニルイソオキサゾール−4−カルボキサミド この化合物を、実施例2cに記載のように、しかし化合物2Aの代わりに化合
物4Cを使用して調製した。室温へ冷却後、粗生成物をフラッシュクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン:メタノール中2Nアンモニア 97.5:2.5)に
よって精製し、表題化合物を得た(54%)。M.p.125℃。
【0061】
【数11】 実施例5 N−{3−[4−[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−ニトロベン ゼン (化合物5A) 3.14gの4−フルオロ−2−ニトロフェノール、13gの炭酸セシウムお
よび20mlの無水ジメチルホルムアミドの攪拌混合物を、100℃で4時間加
熱した。この期間後、6.65gの2,2,2−トリフルオロエチルp−トルエ
ンスルホネートを添加し、そして混合物を同一の温度で40時間攪拌した。その
後、溶媒を減圧下35℃で除去し、そして50mlの水を残渣に添加した。混合
物を37%塩酸で酸性化し、そして3×40mlの酢酸エチルで抽出した。有機
層を20mlのブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で
蒸発乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エ
チル 100:7)によって精製し、1.53g(32%)の化合物5Aをオイ
ルとして得た。
【0062】
【数12】 b)5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−アニリン
化合物5B) 20mlの酢酸エチル中の0.66gの化合物5Aおよび0.07gのラネー
ニッケルの混合物を、14時間20〜25℃で攪拌した。有機層を分離し、そし
て混合物を2×40mlの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を20mlの
ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で蒸発乾固させ、
0.52g(90.6%)の化合物5Bを橙色オイルとして得た。
【0063】
【数13】 c)1−[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェ ニル]ピペラジン (化合物5C) 0.52gの化合物5B、0.45gのビス−(2−クロロエチル)アミンヒ
ドロクロリド、0.5gのヨウ化カリウム、0.34gの無水炭酸カリウムおよ
び20mlのn−ブタノールの攪拌混合物を、32時間窒素下で還流した。溶媒
を減圧下で除去した。残渣を10mlの水および10mlの20%炭酸ナトリウ
ム水溶液で処理し、そして2×30mlの酢酸エチルで抽出した。有機層をブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で蒸発乾固させた。残
渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニ
ア勾配 100:3〜100:5)によって精製し、0.1g(14%)の化合
物5Aをオイルとして得た。
【0064】
【数14】 d)N−{3−[4−[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエト キシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェ ニルイソオキサゾール−4−カルボキサミド この化合物を、化合物2Aの代わりに化合物5Cを使用して、実施例2cに記
載されるように調製した。室温へ冷却後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフ
ィー(ジクロロメタン:メタノール中2Nアンモニア 97.5:2.5)によ
って精製し、表題化合物を得た(59%)。M.p.123〜125℃。
【0065】
【数15】 実施例6 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
イソオキサゾール−4−カルボキサミド この化合物を、化合物2Aの代わりに1−[4−フルオロ−2−(2,2,2
−トリフルオロエトキシ)−フェニル]ピペラジン(EP 748800に記載されるよ
うに調製した)を使用して、実施例2に記載されるように調製した。室温へ冷却
後、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール中
2Nアンモニア 98:2)によって精製し、表題化合物を得た(64%)。M
.p.112〜135℃。
【0066】
【数16】 実施例7 N−{3−[4−[(5−クロロ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
イソオキサゾール−4−カルボキサミド 0.07mlのトリエチルアミンを、室温で、0.22gの実施例2の化合物
、0.18gのN−フェニルトリフリミド(N-phenyltriflimide)および5ml
のジクロロメタンの攪拌混合物へ添加した。混合物を10日間攪拌し;この間、
2の追加量のN−フェニルトリフリミド(N-phenyltriflimide)(0.18およ
び0.09g)およびトリエチルアミン(0.07および0.04ml)を添加
した。反応混合物を5mlのジクロロメタンで希釈し、10%炭酸ナトリウム水
溶液、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして真空下で蒸発乾固させた
。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール 95:
5)によって精製し、0.17g(58%)の純粋な表題化合物を得た。M.p
.49〜53℃。
【0067】
【数17】 実施例8 3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2
,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
ル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)1−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェ ニル]−4−[3−(N−フタルイミド)−プロピル]−ピペラジン (化合物8
A) 表題化合物を、実施例1の化合物1Aについて記載される手順に従って、しか
し1−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−ピペラジンの代わりに1−[4
−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−ピペラ
ジンを使用して合成した。反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、そして有機
溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、シリカゲル上で濾過し、パネルをジエチルエ
ーテルで洗浄した。真空下での蒸発乾固によって、表題生成物を得た(66%)
、M.p.(104)108〜110℃。
【0068】
【数18】 b)1−(3−アミノプロピル)−4−[4−フルオロ−2−(2,2,2− トリフルオロエトキシ)−フェニル]−ピペラジン (化合物8B) 表題化合物を、実施例1の化合物1Bについて記載される手順に従って、しか
し化合物1Aの代わりに化合物8Aを使用して合成した。塩基性化した濾液をジ
クロロメタンで抽出することによって、表題化合物(84.8%)をオイルとし
て得た。
【0069】
【数19】 c)メチル−3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール(isozazole)
−4−カルボキシレート(化合物8C) 15mlのクロロホルム中の1.05gの4−フルオロベンズアルドキシム(
4-fluorobenzaldoxime)(Beil. 7, I 132s, II 177d, III 863c)の溶液へ、1
.35gのN−ブロモスクシンイミド(NBS)および0.04mlのピリジン
を添加し;得られた混合物を、室温で4時間窒素雰囲気下で攪拌した。0℃で冷
却し、1.75gのメチルβ−ピロリジノアクリレート(US 4144047に記載され
るように調製した)および1.26mlのトリエチルアミンを添加し、そして懸
濁液を室温で18時間攪拌した。反応混合物を20mlの2N塩酸、20mlの
水で希釈し;有機層を分離し、再度2N塩酸および水で洗浄し、乾燥させ(硫酸
ナトリウム)、そして真空下で蒸発乾固させた。粗生成物をフラッシュクロマト
グラフィー(トルエン:ジクロロメタン 1:9)によって精製し、表題化合物
(47%)をオイルとして得た。
【0070】
【数20】 d)3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸(化
合物8D) 0.79gの化合物8C、3.5mlの酢酸および3.05mlの37%HC
lの混合物を、4時間還流した。室温へ冷却後、溶媒を減圧下で蒸発乾固させ、
そして粗生成物を15mlの水で溶解した。析出物を濾別し、そして乾燥させて
、0.632g(85.9%)の表題化合物を得た。M.p.170〜174℃
【0071】
【数21】 e)3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2− (2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プ ロピル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド 1.05mlの塩化チオニル中の0.3gの化合物8Dの溶液を、1時間N2
雰囲気下で還流した。室温へ冷却後、溶媒を蒸発乾固させ、そしてこのように得
られた粗生成物3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール4−カルボニ
ルクロリドを、10mlのクロロホルムに溶解した。その後、10mlのクロロ
ホルム中の0.48gの化合物8Bおよび0.6mlのトリエチルアミンの溶液
を添加し、そして得られた混合物を室温で18時間攪拌した。溶媒を水で洗浄し
、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濾過し、そして真空下で蒸発させた。粗生成物を
フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 9
5:5)によって精製し、0.607g(79.8%)の表題化合物を得た。M
.p.122.4〜123℃。
【0072】
【数22】 実施例9 3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオ
ロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニ
ル]−プロピル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 表題化合物を、実施例8に記載される手順に従って、しかし粗生成物3−(4
−フルオロフェニル)−イソオキサゾール4−カルボニルクロリドの代わりに市
販の3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール
4−カルボニルクロリドを使用して合成した。フラッシュクロマトグラフィー(
クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア 100:3)による精製によって
、表題化合物(67.5%)をガラス質固体として得た。
【0073】
【数23】 実施例10 3−(2,6−ジクロロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プ
ロピル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 表題化合物を、実施例1に記載される手順に従って、しかし3−フェニル−5
−メチル−イソオキサゾール4−カルボン酸の代わりに3−(2,6−ジクロロ
フェニル)−5−メチルイソオキサゾール4−カルボン酸、そして化合物1Bの
代わりに化合物8Bを使用して合成した。ジエチルエーテルでの抽出に続いて、
フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア
100:3)による精製によって、表題化合物(38%)をオイルとして得た。
【0074】
【数24】 実施例11 3−(2−クロロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル−1−ピペラジニル]プロピル]−
5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 粗製の3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール4−カルボニルクロ
ライドの代わりに市販の3−(2−クロロフェニル)−5−メチルイソオキサゾ
ール4−カルボニルクロライドを用いる他は実施例8に記載された方法に従い、
表題化合物を合成した。フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノ
ール中2Nアンモニア 100:3)による精製によって、表題化合物をガラス状
固体として得た(78.4%)。
【0075】
【数25】 実施例12 3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[
2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1−ピペラジニル]−プ
ロピル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)1−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−4−[3 −(N−フタルイミド)−プロピル]−ピペラジン (化合物12A) 1−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−ピペラジンの代わりに1−[2
−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−ピペラジンを用いる他は
実施例1の化合物1Aに関して記載された方法に従い、表題化合物を合成した。
反応混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥し
、シリカゲル上で濾過し、ジエチルエーテルでパネルを洗浄した。真空中で蒸発
乾固し、表題生成物を得た(91%)。M.p.111-113℃。
【0076】
【数26】 b)1−(3−アミノプロピル)−4−[2−(2,2,2−トリフルオロエト キシ)−フェニル]−ピペラジン (化合物12B) 化合物1Aの代わりに化合物12Aを用いる他は実施例1の化合物1Bに関し
て記載された方法に従い、表題化合物を合成した。ジクロロメタンを用いてアル
カリ性の濾液を抽出した後、フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:2
Nアンモニアメタノール 10:1)による精製によって、表題化合物を油状物
質として得た(78%)。
【0077】
【数27】 c)3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[ 4−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニ ル]−プロピル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド 粗製の3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール4−カルボニルクロ
ライドの代わりに3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチルイソ
オキサゾール4−カルボニルクロライドを用い、化合物8Bの代わりに化合物1
2Bを用いるほかは、実施例8に記載された方法に従い表題化合物を合成した。
2N水酸化ナトリウムを用いて反応混合物を洗浄し、通常のワークアップをし、
フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア
100:3)による精製によって、表題化合物を油状物質として得た(92%)
【0078】
【数28】 実施例13 (2−クロロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソ
オキサゾール−4−カルボキサミド 粗製の3−(4−フルオロフェニル)−イソオキサゾール4−カルボニルクロ
ライドの代わりに3−(2−クロロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール4
−カルボニルクロライドを使用し、化合物8Bの代わりに化合物12Bを使用す
るほかは、実施例8に記載された方法に従い表題化合物を合成した。2N水酸化
ナトリウムで反応混合物を洗浄し、通常のワークアップをし、フラッシュクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア 100:3)によ
る精製によって、表題化合物を油状物質として得た(67.2%)。
【0079】
【数29】 実施例14 (2,6−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−
イソオキサゾール−4−カルボキサミド 3−フェニル−5−メチルイソオキサゾール4−カルボン酸の代わりに3−(
2,6−ジクロロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール4−カルボン酸を使
用し、化合物1Bの代わりに化合物12Bを使用する他は、実施例1に記載され
た方法に従い表題化合物を合成した。ジエチルエーテルで抽出し、その後、フラ
ッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア 10
0:3)による精製によって、表題化合物が油状物質として得られた(75%)
【0080】
【数30】 実施例15 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニルイソオキサゾ
ール−4−カルボキサミド a)メチル3−フェニル−4−イソオキサゾールカルボキシレート(化合物15A
) この化合物を、出発物質として4−フルオロベンズアルドキシムの代わりにベ
ンズアルドキシムを使用する他は、化合物8Cに関して記載された方法に従い表
題化合物を合成した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(トルエン:ア
セトン 96:4、その後トルエン)によって2回精製し、油状物質として表題
化合物を得た(35%)。
【0081】
【数31】 b)3−フェニル−4−イソオキサゾールカルボン酸(化合物15B) 化合物8Cの代わりに化合物15Aを使用する他は化合物8Dに関して記載さ
れた方法に従い、この化合物を合成した(90.2%)。M.p.162.7-164.5℃。
【0082】
【数32】 c)N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)−フェニル−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニルイソオキサ
ゾール−4−カルボキサミド 化合物8Dの代わりに化合物15Bを使用する他は実施例8に記載された方法
に従い表題化合物を合成した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸
エチル:メタノール中2Nアンモニア 95:5)による精製によって、表題化
合物が得られた(88.4%)。M.p.95.8℃。
【0083】
【数33】 実施例16 3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキ
サゾール−4−カルボキサミド 化合物8Bの代わりに化合物12Bを使用する他は実施例8に記載された方法
に従い表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メ
タノール中2Nアンモニア 95:5)による精製によって、表題生成物を得た
:91.7%。M.p.86.5−87.5℃。
【0084】
【数34】 実施例17 3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキサゾール−4−カ
ルボキサミド 化合物8Dの代わりに化合物15Bを使用し、化合物8Bの代わりに化合物1
2Bを使用する他は実施例8に記載された方法に従い表題化合物を調製した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 95
:5)による精製によって、表題化合物を得た(88%)。M.p.94.5−
95.6℃。
【0085】
【数35】 実施例18 3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[3−[4−フルオロ−2−(2
,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
ル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール4−カルボン酸の代わりに(J.Chem.Soc. 1963, 5838-5845に記載され
ているが、J.Am.Chem.Soc. 1985, 107, 2721-2730に詳述されている方法で調製
された)3−(4−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール4−カル
ボン酸を用いる他は実施例1に記載された方法に従い、表題化合物を調製した。
フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 9
6:4)による精製によって、表題化合物を得た(77%)。M.p.150−151
℃。
【0086】
【数36】 実施例19 5−エチル−3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフル
オロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキサゾ
ール−4−カルボキサミド a)N−(3−クロロプロピル)−5−エチル−3−フェニルイソオキサゾー ル−4−カルボキサミド (化合物19A) 50ml無水ジメチルホルムアミド中(J.Org.Chem. 1985, 50, 5660-5666に記載
されたように調製した)5−エチル−3−フェニルイソオキサゾール4−カルボ
ン酸3.1g、3−クロロプロピルアミンヒドロクロライド2.94g、92%ジエチルシア
ノフォスフォネート2.62ml及びトリエチルアミン4.38mlの溶液を室温で3時間撹
拌し、500mlの水に注ぎ、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。混ぜ合わされた
有機層を水で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を真空下で蒸発させた。
粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル 3:7
)で精製し、表題化合物3.35g(73%)を得た。M.p.75−76℃。
【0087】
【数37】 b)5−エチル−3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリ フルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキ サゾール4−カルボキサミド 化合物2Bの代わりに化合物19Aを用い、1−(2−ヒドロキシ−5−クロロ
フェニル)−ピペラジンの代わりに1−[2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)−フェニル]−ピペラジンを使用する以外は実施例2に記載された方法に
従い、表題化合物を得た。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、フラッシュクロマト
グラフィー溶離(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 98:2)により精製
し、表題化合物を得た(54%)。M.p.102−104℃。
【0088】
【数38】 実施例20 5−エチル−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオ
ロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニルイ
ソオキサゾール4−カルボキサミド 化合物2Bの代わりに化合物19Aを用い、1−(2−ヒドロキシ−5−クロロ
フェニル)−ピペラジンの代わりに1−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−フェニル]−ピペラジンを用いる以外は実施例2に記載さ
れた方法に従い、表題化合物を得た。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、フラッシ
ュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 98:2)で精
製し、表題化合物を得た(64%)。M.p.115−117℃。
【0089】
【数39】 実施例21 3−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2
,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}
−イソオキサゾール4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物12Bを用い、5-メチル−3−フェニルイソオキサゾ
ール4−カルボン酸の代わりに3−(4−フルオロフェニル)−5−メチルイソオ
キサゾール4−カルボン酸を用いる以外は実施例1に記載された方法に従い、表
題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール
中2Nアンモニウム 97:3)で精製し、表題化合物を得た(66%)。M.p.13
2−134℃。
【0090】
【数40】 実施例22 3−(2−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,
2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール4−カルボン酸の代わりに(J.Chem.Soc. 1963, 5838-5845に記載され
ているが、J.Am.Chem.Soc. 1985, 107, 2721-2730に記載されている方法に従い
調製された)3−(2−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4
−カルボン酸を用いる他は実施例12に記載された方法に従い、表題化合物を調
製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモ
ニア 94:6)による精製によって、表題生成物を得た(83%)。M.p.11
0−112℃。
【0091】
【数41】 実施例23 3−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2
,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}
−イソオキサゾール4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物12Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール−4−カルボン酸の代わりに3−(2−フルオロフェニル)−5−メチ
ルイソオキサゾール−4−カルボン酸を用いる他は実施例1に記載された方法に
従い、表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メ
タノール中2Nアンモニア 96:4)による精製によって、表題化合物を得た
(61%)。M.p.127−128℃。
【0092】
【数42】 実施例24 3−(3−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2
,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}
−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール4−カルボン酸の代わりに(J.Chem.Soc. 1963, 5838-5845に記載され
ているが、J.Am.Chem.Soc. 1985, 107, 2721-2730に詳述されている方法に従い
調製された)3−(3−フルオロフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4
−カルボン酸を用いる他は実施例1に記載された方法に従い、表題化合物を調製
した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニ
ア 95:5)による精製によって、表題生成物を得た(93%)。M.p.86−
91℃。
【0093】
【数43】 実施例25 3−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−
イソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物12Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール4−カルボン酸の代わりに3−(3−フルオロフェニル)−5−メチル
イソオキサゾール4−カルボン酸を用いる他は実施例1に記載された方法に従い
、表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノ
ール中2Nアンモニア 96:4)による精製によって、表題生成物を得た(53
%)。M.p.129−130℃。
【0094】
【数44】 実施例26 3−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−
イソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物12Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキ
サゾール−4−カルボン酸の代わりに3−(4−メトキシフェニル)−5−メチ
ルイソオキサゾール−4−カルボン酸(J.Chem.Soc.1963,5838-5945)を用いる
他は実施例1に記載された方法に従い、表題化合物を調製した。フラッシュクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:メタノール中2Nアンモニア 96:4)による
精製によって、表題生成物を得た(60%)。M.p.130−135℃。
【0095】
【数45】 実施例27 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−(4−メトキシフェニル)
−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキサ
ゾール−4−カルボン酸の代わりに3−(4−メトキシフェニル)−5−メチル
イソオキサゾール−4−カルボン酸を用いる他は実施例1に記載された方法に従
い、表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタ
ノール中2Nアンモニア 95:5)による精製によって、表題生成物を得た(
78%)。M.p.106−109℃。
【0096】
【数46】 実施例28 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(2−フェ
ニルエチル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)3−フェニル−5−(2−フェニルエチル)−イソオキサゾール−4−カル ボン酸 (化合物28A) 窒素雰囲気下−78℃で撹拌されている50mlの無水テトラヒドロフラン中1.5gの
5−メチル−3−フェニル−4−イソオキサゾールカルボン酸の溶液に、n-ヘキサ
ン中n-ブチルリチウムの2.5M溶液5.9mlを添加し、その溶液を−78℃で2時間撹拌
した。その後、0.89mlのベンジルブロマイドを-78℃で添加し、その溶液を室温
で2時間撹拌した。一晩静置した後、溶液を水(300ml)に注ぎ、1N塩酸で酸性化
し、酢酸エチル(2×200ml)で抽出した。混ぜ合わされた有機層を水で洗浄し、
乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を蒸発乾固させた。固体の残渣を石油エーテル
で洗浄し、1.82g(84%)の表題化合物を非晶質の固体として得た。
【0097】
【数47】 b)N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキ シ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(2− フェニルエチル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキサ
ゾール4−カルボン酸の代わりに化合物28Aを用いる他は実施例1に記載された
方法に従い、表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:メタノール 99:1)による精製によって、黄色の油状物質として表題化
合物を得た(32%)。
【0098】
【数48】 実施例29 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(3−フェ
ニルプロピル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド a)3−フェニル−5−(3−フェニルプロピル)−イソオキサゾール4−カル ボン酸 (化合物29A) ベンジルブロマイドの代わりに2-フェニルエチルブロマイドを用いる他は化合
物28Aに関して記載された方法に従い表題化合物を調製した。粗生成物はフラッ
シュクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル:酢酸 1:1:0.1)によ
る精製によって、表題化合物を得た(72%)。
【0099】
【数49】 b)N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキ シ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(3− フェニルプロピル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド 化合物1Bの代わりに化合物8Bを用い、5−メチル−3−フェニルイソオキサゾー
ル−4−カルボン酸の代わりに化合物29Aを用いる他は実施例1に記載された方法
に従い表題化合物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル:石
油エーテル 99:1)による精製によって、表題生成物を黄色の油状物質とし
て得た(42%)。
【0100】
【数50】 実施例30 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−メトキシフェニル]−1−ピペラジニル
]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサ
ミド 化合物2Aの代わりに1−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−ピペラジン
(US 5358948)を用いて190℃で40分加熱する他は実施例2cに記載された方法に
従い表題化合物を調製した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エ
チル:メタノール性アンモニア 96:4)による精製によって、表題化合物を
得た(79%)。M.p.162−163℃。
【0101】
【数51】 実施例31 N−{3−[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]
−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサミ
ド a)1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−ピペラジン(化合物31A) 化合物5Bの代わりに4−フルオロ−2−メチルアニリンから開始し、溶媒として
1,2−ジクロロベンゼン及びn−ヘキサノールの10:1混合物を185℃で使用する他
は実施例5の化合物5Cに関して記載された方法に従い表題化合物を調製した。フ
ラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2Nアンモニア 100
:3から100:5)による精製によって、淡褐色の固体として表題化合物を得た(7
0%)。
【0102】
【数52】 b)N−{3−[4−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1−ピペラジ ニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボ
キサミド 化合物31A 0.380g、N,N−ジイソプロピル−エチルアミン0.50ml、化合物2B 0
.545g及びN,N−ジメチルホルムアミド3mlの撹拌混合物を120℃で5時間加熱した
。溶液を水(60ml)で希釈し、ジクロロメタン(3×30ml)で抽出し;有機層を
水(3×20ml)で洗浄し、乾燥し(無水硫酸ナトリウム)、真空下で蒸発乾固さ
せた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:2Nメタノール性ア
ンモニア 100:1)による精製によって、象牙色の固体として0.373g(43.7%)
の表題化合物を得た。M.p.139−141℃。
【0103】
【数53】 実施例32 N−{3−[4−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル]−
プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサミド a)1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−ピペラジン(化合物32A) 4−フルオロ−2−メチルアニリンの代わりに4−クロロ−2−メチルアニリンか
ら開始する以外は実施例31の化合物31Aに関して記載された方法に従い表題化合
物を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール中2N
アンモニア 100:3から100:5)による精製によって、油状物質として表題化合
物を得た(73%)。
【0104】
【数54】 b)N−{3−[4−(4−クロロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル ]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソキサゾール(phenylisozazole) −4−カルボキサミド 化合物31Aの代わりに化合物32Aを用いる他は実施例31に記載された方法に従い
表題化合物を調製した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム:
2Nメタノール性アンモニア 100:1)による精製によって、象牙色の固体として
表題化合物(47%)を得た。M.p.147−150℃。
【0105】
【数55】 実施例33 N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(1−メチルエトキシ)−フェニル]−
1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール
−4−カルボキサミド 化合物2Aの代わりに1−[4−フルオロ−2−(1−メチルエトキシ)−フェニル
]−ピペラジン(US 5569659)を用いて190℃で40分加熱する他は、実施例2cに
記載された方法に従い表題化合物を調製した。粗生成物をフラッシュクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:2Nメタノール性アンモニア 95:5)による精製によ
って、象牙色の固体として表題化合物(55%)を得た。M.p.104−106℃。
【0106】
【数56】 実施例34 放射性リガンド結合アッセイによるクローン化α1アドレナリン受容体および
5−HT1Aセロトニン作動性レセプターに対する親和性の測定 クローン化α1−アドレナリン受容体のクローン化したサブタイプに対する親
和性の測定を、各α1−アドレナリン受容体サブタイプをコードする遺伝子を発
現するDNAをエレクトロポレーションによってトランスフェクトした細胞から
得られる膜において行った。
【0107】 α1−アドレナリン受容体遺伝子のクローニングおよび安定した発現は、以前
の記載(Testa ら, Pharmacol. Comm. 6, 79-86 (1995))のように行った。細胞
膜を、競合する薬物(1pM−10μM)の非存在下又は存在下、0.2nM[ 3 H]プラゾシンを含む50nMトリス(pH7.4)中、1.02mlの最終
容積で25℃で30分間インキュベートした。非特異的結合を10μMフェント
ラミンの存在下で測定した。インキュベーションを、氷冷したトリス緩衝液の添
加および0.2%ポリエチレンイミン前処理Schleicher & Sch
uell GF52フィルターを通す素早い濾過により停止した。
【0108】 ヒト5−HT1A−セロトニン作動性レセプターをコードするゲノムクローンG
−21を、ヒト細胞株(HeLa)(Fargin ら, J. Biol. Chem. 284, 14848-1
4852 (1989))に安定にトランスフェクトした。HeLa細胞を、10%ウシ胎
児血清およびゲンタマイシン(gentamicin)(100μg/ml)を補足した、
ダルベッコの改良MEM培地(DMEM)中、5%CO2、37℃で単層として
増殖させた。細胞をセルスクレイパー(cell scraper)で95%コンフルエンス
で増殖フラスコから分離し、そして氷冷したトリス−5−mMおよびEDTA−
5−mM緩衝液(pH7.4)中に溶解した(lysed)。ホモジネートを4000
0×g×20分遠心分離し、そして膜をトリス5mMおよびEDTA5mM緩衝
液(pH7.4)含む少量の氷冷したバッファー中に再懸濁させ、そして直ちに
凍結し、使用するまで−70℃で保存した。
【0109】 実験日において、細胞膜を50mMトリス(pH7.4)、2.5mM Mg
Cl2、10μMパルギリン(pargyline)(Fargin ら, Nature 335, 358-360 (
1988))を含む緩衝液に再懸濁させた。膜を、テスト分子の非存在下又は存在下
、1.2nM[3H]8−OH−DPATと共に、1mlの最終容積で30℃で
30分間インキュベートした。非特異的結合を、10μM 5−HTの存在下で
測定した。インキュベーションを、氷冷したトリス緩衝液の添加および0.2%
−ポリエチレンイミン前処理Schleicher & Schuell GF
52フィルターを通す素早い濾過により停止した。
【0110】 試験薬物による放射リガンドの特異的結合阻害を、分析し、非線形曲線フィッ
ティングプログラムAllfit(non-linear curve-fitting program Allfit
)(De Lean ら, Am. J. Physiol. 235, E97-E102 (1978))を使用することによ
って、IC50値を評価した。
【0111】 IC50値を、Cheng Y.C.らの式(Biochem. Pharmacol. 22, 3099-3108(1973)
)により、親和定数(Ki)に変換した。データはKiの平均で表した。
【0112】 本発明化合物は、表1に示すように、α1−アドレナリン受容体で所望の効力
および選択性を示した。
【0113】 結果
【0114】
【表1】 実施例35 α1L−アドレナリン受容体に対する機能的拮抗作用のインビトロ評価 クロロエチルクロニジンで前処理したウサギ大動脈(α1Lレセプター)のノル
アドレナリン(NA)−誘発収縮に対する試験化合物の機能的α1−拮抗活性を
、Testa RらJ. Pharmacol. Exp. Ther. 281, 1284-1293 (1997)の方法に
従って評価した。成体雄性ニュージーランドウサギを、頸部脱臼によって犠牲に
した。大動脈を取り出し、クレブス−Henseleit緩衝液中に配置し、そ
して付着組織を除いて解剖した。環(ring)を、各動脈から調製し(1大動脈当
たり8環、約4〜5mm幅)、そして37℃、95%O2:5%CO2で平衡化さ
せた、以下の組成(mM)[NaCl 112.0、KCl 5.0、CaCl2
2.5、KH2PO4 1.0、MgSO4 1.2、NaHCO3 12.0および
グルコース 11.1]のクレブス重炭酸塩緩衝液を含む20ml器官浴に懸濁
させた。NAの神経および神経外取り込みを遮断するデスメチルイミプラミン(
0.1μM)およびコルチコステロン(1μM)、βアドレナリン受容体を遮断
する(±)−プロプラノール(propranol)(1μM)、ならびにα2アドレナリ
ン受容体を遮断するヨヒンビン(0.1μM)を、緩衝液に添加した。該組織を
2gの受動負荷(passive load)へ供し、そして、現れた張力をアイソメトリッ
クトランスデューサー(isometric transducer)(Basile 7003)を
使用して測定した。
【0115】 調製物を、60分間平衡化させ、次いで、30分毎に10μM NAで3回プ
ライムした。次いで、大動脈環を、アルキル化剤 クロロエチルクロニジン(5
×10-5M)と共に30分間インキュベートし、次いで、広範囲にわたって3回
洗浄し(0.5時間)、その後、NA−濃度/応答曲線を構築した。NAのウォ
ッシュアウト(washout)および組織の再平衡化(45分)後、試験する薬物を
添加し、そして、30分後、第2のNA−累積−濃度/応答曲線を構築した。各
アンタゴニスト濃度を、異なるウサギ由来の2〜3の大動脈環を使用して試験し
た。
【0116】 用量比(すなわち、試験アンタゴニストの存在および非存在下における、半最
大応答を生じさせるために必要とされるノルアドレナリンの濃度間の比)を、化
合物の各濃度で計算した。これらの用量比−1の対数を、化合物濃度の対数に対
してプロットし(Schildプロット)、親和定数Kbを評価した。
【0117】 試験化合物の1または2の濃度のみを使用する場合、見かけのKb値を、式:
Kb=[B]/(用量比−1)(式中、Bはアンタゴニスト濃度である)を使用
して計算した。
【0118】 結果 試験した化合物は、α1Lアドレナリン受容体サブタイプに対して良好な親和性
を示した。
【0119】 データを、表2においてpKbとして表す。
【0120】
【表2】 実施例36 静脈投与後のイヌにおける、(ノルアドレナリン注射及び下腹部−神経の刺激
によって誘発された)尿道収縮および血圧に対する効果 実験を、以下のように、実質的改変を伴って、Imagawa J.らのJ. Pharmacol.
Methods 22, 103-111 (1989)の方法に従って行った:成体雄性ビーグル犬(体重
8〜10kg)を、ペントバルビタールソディウム(30mg/kg静脈内、お
よび2mg/kg/h静脈内)で麻酔し、挿管し、そして室内空気で自然に換気
させた。全身血圧(BP)をモニターするために、ポリエチレン(PE)カテー
テルを、左大腿動脈を介して大動脈弓へ導入した。左大腿静脈の側副枝に、麻酔
薬の注入のためにカニューレ挿入し、そして右大腿静脈に、化合物の投与のため
にカニューレ挿入した。ノルアドレナリン(NA)の動脈内(i.a.)注射のため
に、PEカテーテルを、右外腸骨動脈を介して、腹部大動脈の下部分へ導入した
。このような手順を通して、NAを下部尿路へ選択的に分配させた。骨盤のベー
スから中腹部(mid-abdominal)領域に広がる傍正中垂直恥骨上切開(paramedia
n vertical suprapubic incision)を行い、そして膀胱および前立腺を露出させ
た。膀胱を、手動で、注射器を用いて空にした。下腹神経から周囲の組織をはず
し、下腸間膜動脈神経節から1cm遠位を切断した。神経の右又は左の枝の遠位末
端を二極式のプラチナ電極上に置いた。前立腺尿道内圧を、外部尿道を介して膀
胱へ導入されそして圧力変換器が尿道の前立腺領域に配置されるまで引っ込めら
れたMikro-tipカテーテル(5F)でモニターした。結紮を膀胱の頚部と尿道との間に 固定し、後者の応答を分離し、そして膀胱とのいかなる相互作用をも回避した。
別の結紮を外部道でのMikro-tipカテーテル周りに配置し、カテーテル自体を固
定した。下腹神経の刺激は、10-15V、10-30Hz、幅5ミリ秒、持続時間8秒の行列
の方形パルスでなされた。
【0121】 手術手順に続く安定化期間(30分)(ここで、動脈圧および前立腺尿道内圧
を、基底値として連続的にモニターした)後、NAのi.a.投与及び下腹神経の刺
激を交互に10分間隔で行った。
【0122】 選択したNA用量及び下腹神経刺激のパラメータは、尿道内圧の少なくとも1
00%の増加を生じるようなものであった。試験化合物を、投与間に15〜20
分の間隔を置いて、累積様式で、静脈内投与した。NAのi.a.注射及び下腹神経
の刺激の両方を、2つの刺激間に約5分の間隔を置いて、試験化合物の各投与5分
後に、繰り返した。投与した化合物の効果を比較するために、用量/応答曲線を
、ピーク効果で、拡張期血圧のパーセント減少および使用された両タイプの刺激
によって誘発される尿道内圧の増加のパーセント阻害を計算することによって、
構築した。次いで、線形回帰式を使用して、ED25(拡張期血圧の25%減少を
誘発する有効用量)およびID50(尿道内圧の増加を50%だけ阻害する用量)
としての理論的有効性を評価した。
【0123】 結果 実施例1、3および5の化合物のiv.投与後に得られた効果を、表3に示す
。プラゾシンおよび化合物Aの注射後に得られた効果もまた表に示す。
【0124】
【表3】 薬理学的結果は、本発明の化合物が、インビトロデータに関する限り、α1a
ブタイプ、特に5−HT1Aレセプターに関して良好な選択性、およびまたα1L
ブタイプに対して良好な親和性を有するα1アドレナリン受容体アンタゴニスト
であることを確証する。
【0125】 インビボ薬理学的結果は、本発明の化合物の非常に高い尿路選択性を確証し、
そしてBPHを含む、下部尿路の閉塞性疾患の処置におけるそれらの可能な使用
を正当化する。
【0126】 有効量 以下は、下部尿路の閉塞性障害における使用のための、1日当たりのmg/体
重kgで表される、有効な経口、非経口または静脈内用量範囲についてのガイド
ラインを示す: 一般的 0.001〜20 好ましい 0.05〜3 最も好ましい 0.5〜2。
【0127】 最も好ましい値は、経口用量に関する。静脈内投薬量は、10〜100倍低い
べきである。選択的使用投薬量、すなわち、血圧に対して実質的効果のない、下
部尿路において活性である投薬量は、使用される特定の化合物に依存する。一般
的に、尿道収縮の阻害に選択的な化合物の場合、尿道収縮を阻害する際に使用さ
れるED50の量の4倍までが、血圧に実質的効果なしで投与され得る。投薬量の
さらなる改善および最適化は、簡単な慣用な実験を使用して可能である。本発明
の活性化合物は、例えば、不活性希釈剤または可食性担体と共に経口投与され得
るか、または、それらはゼラチンカプセルに封入され得るか、または、それらは
錠剤に圧縮され得る。経口治療投与のために、本発明の活性化合物は、賦形剤と
混ぜられ、そして、錠剤、トローチ剤、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁液、シ
ロップ剤、ウエハース、チューインガムなどの形態で使用され得る。これらの調
製物は活性化合物を少なくとも0.5%含むべきであるが、有効成分の量は特定
の形態に依存して変化し得、有利には一単位の重量の5%〜約70%の間であり
得る。このような組成物における活性化合物の量は、好適な投薬量が得られるよ
うなものであるが、所望の投薬量は、複数の投薬形態を投与することによって得
られ得る。本発明に従う好ましい組成物および調製物は、経口投与単位形態が1
.0〜300mgの活性化合物を含むように、調製される。錠剤、丸剤、カプセ
ル剤、トローチ剤などはまた、例えば以下の成分を含み得る:微結晶セルロース
、トラガントガムまたはゼラチンのようなバインダー;スターチ又はラクトース
のような賦形剤;アルギン酸、ソジウムスターチグリコレート、コーンスターチ
等のような崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム又は硬化ヒマシ油のような滑沢剤
;コロイド状二酸化ケイ素のようなグリダント(glidant);スクロース又はサ
ッカリンのような甘味剤;及びペパーミント、サリチル酸メチル又はオレンジ香
料のような矯味・矯臭剤を添加してよい。投与単位形態がカプセル剤の場合、そ
れは、上記タイプの材料に加えて、脂肪油のような液体の担体を含み得る。他の
投与単位形態は、投与単位の物理的形態を改変する他の様々な材料、例えば、コ
ーティング剤として含み得る。従って、錠剤や丸剤は、糖、シェラック又は他の
腸溶性のコーティング剤で被覆されていてもよい。シロップ剤は、活性化合物に
加え、甘味剤としてのスクロースやある種の保存料、色素、着色料、香料を含み
得る。これらの種々の組成を調製するのに用いる材料は、使用量において薬学的
に純粋かつ毒性のないものであるべきである。非経口治療の投与を目的とする場
合、本発明の活性化合物は溶液又は懸濁液に混合され得る。これらの調製物は、
活性化合物を少なくとも0.1%含むべきであるが、その重量の0.5〜約30
%の間で変化してもよい。そのような組成物における活性化合物の量は、好適な
薬用量が得られるものである。本発明に従う好ましい組成物および調製物は、非
経口投与単位が活性化合物を0.2〜100mg含むよように、調製される。溶
液又は懸濁液は次の成分を含み得る:注射用水、生理食塩水溶液、不揮発性油、
ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール又は他の合成溶媒
のような滅菌した希釈剤;ベンジルアルコール又はメチルパラベンのような抗菌
剤;アスコルビン酸、重亜硫酸ナトリウムのような抗酸化剤;エチレンジアミン
四酢酸のようなキレート剤;酢酸塩、クエン酸塩又はリン酸塩のような緩衝液;
そして塩化ナトリウム又はデキストロースのような張度調節剤。非経口の複数回
投与バイアルはガラス製でもプラスチック材料製でもよい。
【0128】 種々の経路での投与に好適でありそして本発明に従う化合物を含むさらなる組
成物がまた、本発明の範囲内にある。本明細書で意図される投薬形態、追加の成
分および投与経路は、US 4089969およびUS 5091182に開示されるものを含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 15/10 A61P 15/10 25/02 105 25/02 105 25/04 25/04 27/06 27/06 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 リヴァ カルロ イタリア国 アイ−21100 ヴァレーゼ ヴィア ヴァルダー 10 (72)発明者 ポゲッシ エレナ イタリア国 アイ−20148 ミラノ ヴィ ア リッチャレルリ 37 Fターム(参考) 4C056 AA01 AB01 AC01 AD01 AE03 AF05 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC50 GA07 GA09 MA01 MA04 NA14 ZA08 ZA24 ZA81 ZA83 ZC02 ZC10

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [ここで、 Rは、アルキル、アルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、ヒドロキシまたはトリ
    フルオロメタンスルホニルオキシ基を示し; R1およびR2の各々は、独立して、水素もしくはハロゲン原子またはポリフルオ
    ロアルコキシもしくはアルコキシ基を示し; R3は、水素およびハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ニトロ、アミ
    ノ、アシルアミノ、シアノ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミド基から
    選択される1以上の置換基を示し; R4は、水素原子またはアルキルもしくはアラルキル基を示し;そして nは0、1または2である] を有する化合物あるいはこのような化合物のN−オキシドまたは薬学的に許容さ
    れる塩。
  2. 【請求項2】 Rが、メチル、メトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
    シ、ヒドロキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示す、請求項1
    に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が、水素、フッ素または塩素原子を示す、請求項1また
    は請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R2が、水素、塩素もしくはフッ素原子または2,2,2−
    トリフルオロエトキシ基を示す、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R3が、水素原子、2−、3−または4−位におけるフッ素
    原子、2−位における塩素原子、4−位におけるメトキシ基、あるいは6−位に
    おける塩素またはフッ素原子と組み合わせて2−位における塩素原子を示す、前
    記請求項のいずれかに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R4が、水素原子またはメチル、エチル、2−フェニルエチ
    ルもしくは3−フェニルプロピル基を示す、前記請求項のいずれかに記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 nが1である、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
  8. 【請求項8】 以下の化合物のいずれか1つあるいはこのような化合物のN
    −オキシドまたは薬学的に許容される塩: ・N−{3−[4−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル
    ]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサ
    ミド、 ・N−{3−[4−(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニ
    ル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキ
    サミド、 ・5−メチル−3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフル
    オロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキサゾ
    ール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[2−メトキシ−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
    イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
    イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
    イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[(5−クロロ−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニル
    イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2
    ,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
    ル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオ
    ロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニ
    ル]−プロピル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2,6−ジクロロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−
    (2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プ
    ロピル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−クロロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,
    2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
    }−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−
    [2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル
    ]−プロピル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−クロロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,2
    ,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}
    −イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2,6−ジクロロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(
    2,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロ
    ピル}−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニルイソオキサゾ
    ール−4−カルボキサミド、 ・3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリ
    フルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキ
    サゾール−4−カルボキサミド、 ・3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキサゾール−4−カ
    ルボキサミド、 ・3−(4−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2
    ,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
    ル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・5−エチル−3−フェニル−N−{3−[4−[2−(2,2,2−トリフル
    オロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−イソオキサゾ
    ール−4−カルボキサミド、 ・5−エチル−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフル
    オロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル
    イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,
    2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
    }−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2
    ,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
    ル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,
    2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
    }−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(3−フルオロフェニル)−N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2
    ,2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピ
    ル}−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,
    2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
    }−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・3−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−N−{3−[4−[2−(2,
    2,2−トリフルオロエトキシ)−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル
    }−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−(4−メトキシフェニ
    ル)−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(2−
    フェニルエチル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ
    )−フェニル]−1−ピペラジニル]−プロピル}−3−フェニル−5−(3−
    フェニルプロピル)−イソオキサゾール−4−カルボキサミド、 ・N−{3−[4−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニ
    ル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキ
    サミド、 ・N−{3−[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−1−ピペラジニル
    ]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサ
    ミド、 ・N−{3−[4−[4−クロロ−2−メチルフェニル]−1−ピペラジニル]
    −プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾール−4−カルボキサミ
    ド、および ・N−{3−[4−[4−フルオロ−2−(1−メチルエトキシ)−フェニル]
    −1−ピペラジニル]−プロピル}−5−メチル−3−フェニルイソオキサゾー
    ル−4−カルボキサミド。
  9. 【請求項9】 前記請求項のいずれかに記載の化合物あるいはこのような化
    合物のN−オキシドまたは薬学的に許容される塩を、薬学的に許容される希釈剤
    または担体と合わせて含む、薬学的組成物。
  10. 【請求項10】 一般式I 【化2】 [ここで、 Rは、アルキル、アルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、ヒドロキシまたはトリ
    フルオロメタンスルホニルオキシ基を示し; R1およびR2の各々は、独立して、水素もしくはハロゲン原子またはポリフルオ
    ロアルコキシもしくはアルコキシ基を示し; R3は、水素およびハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ニトロ、アミ
    ノ、アシルアミノ、シアノ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミド基から
    選択される1以上の置換基を示し; R4は、水素原子またはアルキルもしくはアラルキル基を示し;そして nは0、1または2である] を有する化合物の調製方法であって、 一般式1 【化3】 [ここで、R3およびR4は上記に定義される通りである] の4−カルボキシ−イソオキサゾール誘導体あるいはそのエステル、アミドまた
    は無水物を、一般式2 【化4】 [ここで、n、R、R1、およびR2は上記に定義される通りである] のN−(ω−アミノアルキル)−N’−フェニル−ピペラジン誘導体と縮合させ
    ることを含む、方法。
  11. 【請求項11】 前記縮合が、縮合剤(例えば、ジシクロヘキシルカルボジ
    イミドまたはジエチルシアノホスホネート)の存在下、必要に応じて促進剤(例
    えば、N−ヒドロキシスクシンイミドまたは4−ジメチルアミノピリジンまたは
    N,N’−カルボニルジイミダゾール)の存在下、非プロトン性溶媒または塩素
    化溶媒中、−10〜140℃の温度で行われる、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 一般式I 【化5】 [ここで、 Rは、アルキル、アルコキシ、ポリフルオロアルコキシ、ヒドロキシまたはトリ
    フルオロメタンスルホニルオキシ基を示し; R1およびR2の各々は、独立して、水素もしくはハロゲン原子またはポリフルオ
    ロアルコキシもしくはアルコキシ基を示し; R3は、水素およびハロゲン原子ならびにアルキル、アルコキシ、ニトロ、アミ
    ノ、アシルアミノ、シアノ、アルコキシカルボニルおよびカルボキサミド基から
    選択される1以上の置換基を示し; R4は、水素原子またはアルキルもしくはアラルキル基を示し;そして nは0、1または2である] を有する化合物の調製方法であって、 一般式1 【化6】 [ここで、R3およびR4は上記に定義される通りである] の4−カルボキシ−イソオキサゾール誘導体あるいはそのエステル、アミドまた
    は無水物を、一般式H2NCH2(CH2nCH2X[ここで、Xは、ハロゲン原
    子またはヒドロキシ基を示し、そしてnは上記に定義される通りである]のアミ
    ンと縮合させること; 一般式3の得られる化合物において、 【化7】 ならびに一般式3の化合物を、Xがヒドロキシ基を示す場合にはそれを脱離基(
    例えば、アルキルスルホニルオキシまたはアリールスルホニルオキシ基)へ変換
    させるように、フェニルピペラジン誘導体4 【化8】 [ここで、R、R1およびR2は上記に定義される通りである] と縮合させること含む、方法。
  13. 【請求項13】 4−カルボキシ−イソオキサゾール誘導体1のアミンH2
    NCH2(CH2nCH2Xとの前記縮合が、縮合剤(例えば、ジシクロヘキシル
    カルボジイミドまたはジエチルシアノホスホネート)の存在下、必要に応じて促
    進剤(例えば、N−ヒドロキシスクシンイミドまたは4−ジメチルアミノピリジ
    ンまたはN,N’−カルボニルジイミダゾール)の存在下、非プロトン性溶媒ま
    たは塩素化溶媒中、10〜140℃の温度で行われる、請求項12に記載の方法
  14. 【請求項14】 化合物3のフェニルピペラジン誘導体4との前記縮合が、
    溶媒なしで、あるいは極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミドまたはアセトニ
    トリルまたはメタノール)中、20〜200℃の温度で、好ましくは塩基(例え
    ば、炭酸カリウム)の存在下で行われる、請求項12または請求項13に記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 尿道および下部尿路の収縮(ノルアドレナリン関連収縮を
    含む)を予防するため、あるいは該収縮を選択的に予防するための方法であって
    、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物または請求項9に記載の組成物を、こ
    のような処置の必要がある哺乳動物(ヒトを含む)へ、特定の使用に有効な量で
    投与することを含む、方法。
  16. 【請求項16】 前記哺乳動物の血圧に実質的に影響を及ぼすことなく、行
    われる、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 α1アドレナリン受容体を遮断するための方法であって、
    該レセプターの周囲へ、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物または
    請求項9に記載の組成物を送達し、それによって該レセプターの過活性と関連す
    る疾患を緩和することを含む、方法。
  18. 【請求項18】 前記レセプターの周囲への前記化合物または組成物の送達
    が、該化合物または組成物を、該レセプターを保有する哺乳動物(ヒトを含む)
    へ投与することによって行われる、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia)に罹患す
    る患者の処置のための方法であって、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の
    化合物または請求項9に記載の組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
  20. 【請求項20】 高眼内圧(high intraocular pressure)に罹患する患者の
    処置のための方法であって、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物ま
    たは請求項9に記載の組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
  21. 【請求項21】 不整脈(cardiac arrhythmia)に罹患する患者の処置のた
    めの方法であって、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物または請求
    項9に記載の組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
  22. 【請求項22】 性的機能不全(sexual dysfunction)に罹患する患者の処
    置のための方法であって、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物また
    は請求項9に記載の組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
  23. 【請求項23】 患者におけるコレステロール合成を阻害するための方法で
    あって、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物または請求項9に記載
    の組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
  24. 【請求項24】 患者における交感神経媒介疼痛を軽減するための方法であ
    って、有効量の請求項1〜8のいずれかに記載の化合物または請求項9に記載の
    組成物を該患者へ投与することを含む、方法。
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