JP2003511578A - 線状アイソタクチックポリマーから作られた繊維を含む繊維材料 - Google Patents

線状アイソタクチックポリマーから作られた繊維を含む繊維材料

Info

Publication number
JP2003511578A
JP2003511578A JP2001529499A JP2001529499A JP2003511578A JP 2003511578 A JP2003511578 A JP 2003511578A JP 2001529499 A JP2001529499 A JP 2001529499A JP 2001529499 A JP2001529499 A JP 2001529499A JP 2003511578 A JP2003511578 A JP 2003511578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fibrous web
web material
article
fibers
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001529499A
Other languages
English (en)
Inventor
リエゲル ベルンハルド
オロス マイク
ド ベルデル ジアン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2003511578A publication Critical patent/JP2003511578A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/42Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties characterised by the use of certain kinds of fibres insofar as this use has no preponderant influence on the consolidation of the fleece
    • D04H1/4282Addition polymers
    • D04H1/4291Olefin series
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/40Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties
    • D04H1/54Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving
    • D04H1/56Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres from fleeces or layers composed of fibres without existing or potential cohesive properties by welding together the fibres, e.g. by partially melting or dissolving in association with fibre formation, e.g. immediately following extrusion of staple fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
    • D04H3/02Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of yarns or filaments
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリマー材料を含む繊維ウェブ材料に関し、このポリマー材料の構造は自己配列した微小結晶の結晶質領域で強化された微小なサイズの弾性非晶質領域を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、例えば衛生用物品に用いられる不織布材料などの繊維ウェブ材料に
関する。詳細には、本発明は弾性のある繊維ウェブ材料に関する。
【0002】 (背景) 繊維材料、特にオレフィンポリマーを含む不織ウェブ材料は、当業界で公知で
あり、工業全般で広く使用されている。このような繊維ウェブ材料の一般的な用
途分野としては、例えば衛生用物品、および特に使い捨ての吸収剤物品である。
【0003】 PP、PE、PS、PIBなどの広く使用されているポリオレフィンから作ら
れた繊維ウェブ材料は、多くの有益な性質を有している。それらは、生体適合性
および食品適合性、化学的安定性、不活性、非毒性材料である。しかし、それら
の多くは強度/引き裂き耐性、伸縮性/弾力性などの特性が不十分なことを含め
、機械的特性が乏しい。
【0004】 このような繊維ウェブ材料に弾性特性を与えるいくつかの提案が従来技術にお
いてなされてきた。最も一般的な提案は、繊維ウェブ材料の積層体に例えば弾性
フィルムを提供すること以外に、ポリマーの主鎖にヒンジ(hinges)結合/部分
を導入することによってポリマーの化学的構造を変化させることに基づいている
。これらのヒンジは、ポリマーの骨格にさらに高い可撓性を提供し、ポリマーの
結晶化を防止し、ガラス転移温度(Tg)を低下させ、得られる材料の弾力性を
改善する。通常、ヒンジ基は、主鎖または大きな側基に配置された酸素、窒素ま
たは塩素などの、可撓性を提供するヘテロ原子を含む。他の提案は特殊な可塑剤
をブレンドすることによるポリマーの混練である。しかし、どちらの方法も、分
子または被覆材料のバルク中にヘテロ原子を導入する必要がある。従来技術にお
いて提案されたこのような繊維ウェブ材料に弾力性を提供する第3の手段は、本
発明により近いが、物理的な網目を形成することによって、バルク材料を強化す
る異相の形成を活用することである。これを実施するために、異なるTgを有す
るブロックを含むポリマー骨格となるように、2つ以上の異なったモノマーをブ
ロック共重合する方法が用いられてきた。この方法では、第2のコポリマーから
なる可撓性の鎖によって互いに結合した1つのコポリマーからなる強化結晶質領
域が形成されると共にバルク中で微小な相分離が起こる。
【0005】 本質的に、従来の繊維ウェブ材料は様々な固有の欠点を抱えている。欠点とは
、不十分な強度/引き裂き耐性、不十分な伸縮性/弾力性、生体適合性がないこ
と、食品適合性がないこと、燃焼した時に毒性のある残渣を生じる塩素などのヘ
テロ原子を含むことなどを含むが、これらに限定されるものではない。
【0006】 本発明の目的は、従来の繊維ウェブ材料の欠点を解消する繊維ウェブ材料を提
供することである。
【0007】 本発明の他の目的は、繊維ウェブ材料を含む物品を提供することである。
【0008】 本発明の他の目的は、本発明の繊維ウェブ材料を製造する方法を提供すること
である。
【0009】 本発明の他の目的は、本発明の繊維ウェブ材料を加工する方法を提供すること
である。
【0010】 (発明の概要) 本発明は複数の繊維を含む繊維ウェブ材料を提供する。この繊維ウェブ材料は
、繊維が60%未満の[mmmm]ペンタッド濃度のアイソタクチシティを有す
るポリオレフィンホモポリマーを含むことを特徴とする。
【0011】 さらに本発明は、前述のポリマー材料から繊維を製造する方法を提供するもの
であって、湿式紡糸、乾式紡糸、溶融紡糸、半乾式紡糸(溶剤蒸発または沈降)
、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマー材料の加工工程
を含む。
【0012】 さらに本発明は、繊維ウェブ材料を製造する方法を提供するものであって、該
方法は、前述のポリマー材料の繊維を提供する工程と、該繊維を結合させてウェ
ブ材料とする工程とを含む。
【0013】 さらに本発明は、本発明によって繊維ウェブ材料を安定化させる方法を提供す
るものであって、該方法は繊維ウェブ材料を提供する工程と、繊維ウェブ材料を
安定化する工程とを含む。
【0014】 (発明の詳細な説明) 本発明は、ポリオレフィンホモポリマーを含む繊維ウェブ材料を提供する。
【0015】 本明細書で使用されている用語「ポリオレフィンホモポリマー」とは、すべて
の分子が同じ立体配置を示す、ただ1つの分子相を含むポリオレフィンを指す。
この用語を使用する場合、例えば、2つの相が同時に重合されている、アタクチ
ックポリマーとアイソタクチックポリマーとのブレンドは除外される。ホモポリ
マーという用語は、全ての分子が同じ立体配置を示すコポリマーを含む。
【0016】 本発明のポリオレフィンホモポリマーは、1つまたはいくつかのC3〜C20
オレフィンモノマーの構造を有する線状アイソタクチックポリマーを含んでもよ
く、アイソタクチシティが、60%未満、好ましくは55%未満、さらに好まし
くは50%未満、および最も好ましくは45%未満の[mmmm]ペンタッド濃
度であり、アイソタクチシティが[mmmm]、15%より高く、好ましくは2
0%より高く、さらに好ましくは25%より高く、および最も好ましくはより高
いペンタッド濃度である。好ましいポリオレフィンホモポリマーはポリプロピレ
ンである。
【0017】 ポリマー鎖中の立体欠陥は統計的に分布するので、ホモポリマーのアイソタク
チシティは、従来技術のアイソタクチックポリプロピレンと比較して小さくても
よい。用語「立体欠陥」とは、[mrrm]ペンタッドで特徴づけられる立体的
な順序を指す。この場合、中央のモノマーは、このペンタッド中の他の4つのモ
ノマーと対向した立体配置になっている。したがって、このポリマーの[mrr
m]ペンタッド濃度は、p2(1−p)2(式中、p=[m]、したがって1−p
=[r]およびp4=[mmmm]である)の統計的確率よりも大きい。ペンタ
ッド濃度は、[p(1−p)]qp(1−p)において、好ましくは少なくとも
q=0.8、さらに好ましくはq=0.6、さらに好ましくはq=0.4、さら
に好ましくはq=0.2、最も好ましくはq=0.1である。
【0018】 ホモポリマーのいくつかの実施の形態において、特に単一の立体欠陥によって
結晶性が低くなる実施形態において、アタクチック配置の量が少ないことが本発
明の繊維の性質にとって有益であることが実証された。好ましくは、[rmrm
]ペンタッド濃度は、6%未満であり、さらに好ましくは5%未満、さらに好ま
しくは4%未満、さらに好ましくは3%未満、最も好ましくは2.5%未満であ
る。
【0019】 ホモポリマーのいくつかの実施の形態において、詳細には単一の立体欠陥によ
って結晶性が低くなる実施の形態において、シンジオタクチック配置の量が少な
いことが本発明の繊維の性質にとって有益であることが実証された。[rrrr
]ペンタッド濃度は、6%未満が好ましく、さらに好ましくは5%未満、さらに
好ましくは4%未満、さらに好ましくは3%未満、最も好ましくは2.5%未満
である。
【0020】 別法として、本発明のホモポリマーは、アタクチックおよびアイソタクチック
配置のポリマーブロックを含んでもよい。
【0021】 好ましくはポリマーの平均分子量MWは100000g/モルより大きく、さ
らに好ましくは200000g/モルより大きく、さらに好ましくは25000
0g/モルより大きく、さらに好ましくは300000g/モルより大きく、最
も好ましくは350000g/モルより大きい。
【0022】 ガラス転移温度Tgは−50から+30℃である。ガラス転移温度は10℃未
満が好ましく、さらに好ましくは5℃未満、さらに好ましくは0℃未満、最も好
ましくは−6℃未満である。ポリマーの溶融温度はサンプルを150℃に加熱し
た後、続いてポリマーを−50℃に冷却して得られる。
【0023】 この理論に拘束されず、ポリオレフィンポリマーは半結晶性構造を示す。この
構造は、自己配列した微小結晶の結晶領域で強化された微小なサイズの弾性非晶
質領域を含む。ポリマーから脆い大きな結晶材料を形成するには、ポリマーの骨
格に欠陥を導入することで達成できる。反対の立体配置を持つ孤立したモノマー
単位が、欠陥、すなわち単一立体欠陥として用いられてきた。
【0024】 ポリマーおよびこのようなポリマーの好適な製造方法は、本明細書に参照とし
て組み込まれているPCT特許出願EP99/02379に述べられている。こ
のようなポリマーの調製に好適な触媒の組み合わせは、本明細書に参照として組
み込まれているPCT特許出願EP99/02378に述べられている。PCT
特許出願EP99/02378のプロセスは、得られるポリマーの分子量を増加
させるために、好ましくは30℃未満の温度、さらに好ましくは25℃未満、さ
らに好ましくは20℃未満、最も好ましくは15℃未満で実施される。分子量を
増加させるために、重合は、好ましくは液体プロペンなどの液体モノマー中で実
施される。分子量を増加させるためには、触媒はPCT特許出願EP99/02
378に記載されているホウ素活性剤と組み合わせて用いることが好ましい。
【0025】 他の好適なポリマーおよびこのようなポリマーの製造方法は、本明細書に参照
として組み込まれているWO99/20664に述べられている。
【0026】 ホモポリマーは、各相が単一反応で重合される複数相のポリマーと比較して、
製造中のバッチ間の変動が極めて小さいので、本発明の繊維にはホモポリマーを
使用することが好ましい。
【0027】 本発明の繊維材料の製造に使用されるポリマーは、その応力−歪み曲線におい
て明らかなゴム−弾性平坦部がある。
【0028】 本発明に用いられるポリマーは、生体適合性があり、塩素などのヘテロ原子を
含まないので、燃焼しても毒性残渣を発生させない。さらに、毒性のモノマー残
渣を含まない。
【0029】 本発明の繊維材料は優れた柔軟性を示すことが見出されている。繊維材料のA
スケールでのショア硬度は、好ましくは30未満、さらに好ましくは25未満、
さらに好ましくは20未満、さらに好ましくは15未満、最も好ましくは10未
満である。本発明の繊維材料の柔軟性は、アイソタクチシティ([mmmm]ペ
ンタッド濃度)を減少させた繊維を製造することによって増加する。
【0030】 この繊維材料は従来技術の繊維材料と比べて、高い温度安定性を示すことが見
出された。その理由の一部は、本発明の繊維にはホモポリマーが使用されている
ためであり、またこのホモポリマーの分子量が高いことである。本発明の繊維材
料の融点は、好ましくは少なくとも100℃、さらに好ましくは少なくとも11
0℃、さらに好ましくは少なくとも120℃、最も好ましくは少なくとも130
℃である。このポリマーの溶融温度は、サンプルを150℃に加熱した後、続い
てポリマーを−50℃に冷却して得られる。より高い融点は、例えばポリプロピ
レンなど従来のアイソタクチックポリマーをブレンドすることによって達成され
るであろう。
【0031】 本発明の繊維は弾性があると同時に伸縮性のあることが見出された。繊維の弾
性挙動に対する伸縮性は本発明のホモポリマーのタクチシティによって調節する
ことができる。本発明の繊維材料は、破断することなく元の長さの少なくとも5
00%、さらに好ましくは元の長さの1000%、さらに好ましくは元の長さの
少なくとも1500%、最も好ましくは元の長さの少なくとも2000%まで伸
長できることが見出された。さらに、本発明の繊維材料は、その元の長さの50
0%に伸ばして1分間保持した後、10分以内にその元の長さの300%未満、
好ましくはその元の長さの200%未満、最も好ましくはその元の長さの150
%未満に回復することが見出された。さらに、本発明の繊維は圧縮永久歪が小さ
いことが見出された。本発明の繊維は、その元の厚さの50%に圧縮して1分間
保持した後、10分以内にその元の厚さの少なくとも60%、好ましくはその元
の厚さの少なくとも70%、さらに好ましくはその元の厚さの少なくとも80%
、さらに好ましくはその元の厚さの少なくとも90%、最も好ましくはその元の
厚さの少なくとも95%まで回復することが見出された。本発明の繊維の圧縮性
は、ホモポリマーのタクチシティを増加させることによって、または低タクチシ
ティのホモポリマーにポリプロピレンなどの従来のアイソタクチックポリマーを
ブレンドすることによって調節できる。
【0032】 本発明の繊維は、ポリマーの分子量が高いため、室温で比較的低い粘着性を示
すことが見出された。
【0033】 本発明のホモポリマーには、当業界で公知の、ポリマーの特性を変える種々の
添加剤を加えてもよい。
【0034】 当業界において、本発明のポリマーから繊維を製造および/または加工する種
々の適切な方法が知られている。例えば、湿式紡糸、乾式紡糸、溶融紡糸、半乾
式紡糸(溶剤蒸発また沈降)、クレイシング、およびそれらの組み合わせが含ま
れるが、これらに限定されるものではない。本発明のウェブ材料に適切な繊維は
単繊維であってよく、または複数のフィラメントを含んでいてもよい。
【0035】 少なくとも一部の紡糸プロセスについては、紡糸後の繊維の結晶化を促進する
ためには、発明の繊維中に存在する本発明のアイソタクチシティの低いホモポリ
マーの量を減少させる必要があることが知られている。好ましくは、本発明の繊
維は、アイソタクチシティの低いホモポリマーを80%未満、さらに好ましくは
60%未満、さらに好ましくは40%未満、最も好ましくは30%未満で含む。
あるいは、結晶化時間を促進するために、より広い分子量分布を有するアイソタ
クチシティの高いポリマーを使用することもできる。
【0036】 従来のアイソタクチックなポリプロピレンの紡糸と比較して、本発明のアイソ
タクチシティの低いホモポリマーを加えることにより、ポリマーの加工にそれぞ
れ必要とされる力、圧力またはトルクが減少する。
【0037】 当業界において、本発明によって繊維から繊維ウェブ材料を製造する種々の適
切な方法が知られている。例えば、溶融ブロー、スパンボンディング、カーディ
ング、エアレーイング(air laying)、湿式レーイング(wet laying)、布織、
ニードリング、ベーリング(bailing)が含まれるが、これらに限定されるもの
ではない。さらに、本発明によって繊維ウェブ材料を必要に応じて安定させる方
法は、従来技術において種々の適切な方法が知られており、湿式縺糸(hydroent
angling)、熱接合、加圧接合、通気接合、ニードリング、樹脂接合、これらの
組み合わせが含まれるがこれらに限定されるものではない。
【0038】 さらに、本発明による繊維ウェブ材料を含む物品を提供することも本発明の一
態様である。
【0039】 本発明による物品は、衛生用物品であってもよい。本明細書で用いられる用語
「衛生用物品」とは生体に接触または近接して使われることを意図した物品を指
す。このような衛生用物品は、吸収剤または非吸収剤であってもよい。このよう
な衛生用物品は使い捨て、または繰り返し使用、または長期使用を意図してもよ
い。このような衛生用物品は、使い捨て吸収剤物品(おしめ、衛生ナプキン、ブ
リーフなどの成人の失禁用装具、ベッドマット、傷用ばんそうこう、腋の下の汗
パッドなど)、医療サプライ用品(カバー、ガウン、掛け布、顔のマスク、包帯
、体内インプラント)、および玩具、ベッドカバーなどの他の衛生用物品などを
含むがこれらに限定されるものではない。本発明の物品に使用されるポリマー特
有の利点を考慮すれば、当業界の経験者であれば、本発明による繊維ウェブ材料
を上述の、および同様の衛生用物品に適用することは容易であろう。
【0040】 本発明の物品は、衣類または家庭用物品であってもよく、ベッドカバー、下着
、タイツ、靴下、手袋、スポーツ衣類、アウトドア用衣類、低温用衣類、靴およ
び靴カバー、オートバイなどのための保護衣類、毛布、カバー、バッグ、家具用
部材などを含むがこれらに限定されるものではない。本発明の物品に使用される
ポリマー特有の利点を考慮すれば、当業者であれば、本発明による繊維ウェブ材
料を、上述の、および同様の物品に適用すること、および必要に応じて変更する
ことは容易であろう。
【0041】 本発明による繊維ウェブ材料は、物品の構成要素として使用してもよい。その
結果、繊維ウェブ材料の機能は、支持、担持、固定、他の物品要素の保護などを
含むがこれらに限定されるものではない。これらの物品は、粘着テープ、保護ラ
ップ、建物などの複雑な構造物(床被覆、家屋おおいなど)、自動車、家庭用品
、園芸および農業構造物(地盤用シート)など含むがこれらに限定されるもので
はない。本発明の物品に使用されるポリマーの特定の利点を考慮すれば、当業者
ならば、本発明による繊維ウェブ材料を上述の、および同様の物品の構成要素と
して適用し、必要に応じて変更することは容易であろう。
【0042】 本発明の物品は、さらにフィルタ、カーバッテリーなどの膜であってもよい。
本発明の物品に使用されるポリマーの特定の利点を考慮すれば、当業者であれば
、本発明による繊維ウェブ材料を、上述の、および同様の物品に適用すること、
および必要に応じて変更することは容易であろう。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年8月3日(2001.8.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/514 A41B 13/02 E A61G 7/05 F D01F 6/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ジアン ド ベルデル ベルギー ビー−2500 リエール オイー バー 33 バス 2 Fターム(参考) 3B029 BB06 BC07 4C040 AA30 GG06 4C098 AA09 DD05 DD08 DD10 DD14 DD24 DD25 4L035 BB02 BB03 BB04 BB31 FF04 FF05 HH10 MA10 4L047 AA14 BA03 BA09 BA12 BA21 BA23 CC03 CC16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の繊維を含む繊維ウェブ材料であって、 前記繊維が、60%未満の[mmmm]ペンタッド濃度のアイソタクチシティ
    を有するポリオレフィンホモポリマーを含むことを特徴とする繊維ウェブ材料。
  2. 【請求項2】 前記ホモポリマーがポリプロピレンであることを特徴とする
    請求項に記載の物品。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の繊維ウェブ材料を含むことを特徴とする物品
  4. 【請求項4】 前記物品が衛生用物品であることを特徴とする請求項に記載
    の物品。
  5. 【請求項5】 前記物品が使い捨ての吸収剤物品であることを特徴とする請
    求項に記載の衛生用物品。
  6. 【請求項6】 前記第1の要素が物品の構成要素であることを特徴とする請
    求項に記載の物品。
  7. 【請求項7】 ポリマー材料から繊維を製造する方法であって、 湿式紡糸、乾式紡糸、溶融紡糸、半乾式紡糸(溶剤蒸発または沈降)、および
    これらの組み合わせからなる群から選択される前記ポリマー材料の加工工程を含
    み、 前記ポリマー材料が、60%未満の[mmmm]ペンタッド濃度のアイソタク
    チシティを有するポリオレフィンホモポリマーを含むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 繊維ウェブ材料を製造する方法であって、 ポリマー材料の繊維を提供する工程と、 前記繊維を結合してウェブ材料とする工程 とを含み、 前記繊維ウェブ材料が、60%未満の[mmmm]ペンタッド濃度のアイソタ
    クチシティを有するポリオレフィンホモポリマーを含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 前記繊維を結合する工程が、溶融ブロー、スパンボンデイン
    グ、カーデイング、エアレーイング、湿式レーイング、布織、ニードリング、ベ
    ーリング、およびこれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項に記載の繊維ウェブ材料を製造する方法。
  10. 【請求項10】 繊維ウェブ材料を安定化する方法であって、 繊維ウェブ材料を提供する工程と、 前記繊維ウェブ材料を安定化する工程 とを含み、 前記繊維ウェブ材料が、60%未満の[mmmm]ペンタッド濃度のアイソタ
    クチシティを有するポリオレフィンホモポリマーを含むことを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記安定化する工程が、湿式縺糸、熱接合、加圧接合、通
    気接合、ニードリング、樹脂接合、これらの組み合わせからなる群から選択され
    ることを特徴とする請求項に記載の繊維ウェブ材料を安定化する方法。
JP2001529499A 1999-10-08 2000-10-02 線状アイソタクチックポリマーから作られた繊維を含む繊維材料 Withdrawn JP2003511578A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99120174 1999-10-08
EP99120174.0 1999-10-08
PCT/US2000/027134 WO2001027372A1 (en) 1999-10-08 2000-10-02 Fibrous material comprising fibers made from linear, isotactic polymers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003511578A true JP2003511578A (ja) 2003-03-25

Family

ID=8239171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001529499A Withdrawn JP2003511578A (ja) 1999-10-08 2000-10-02 線状アイソタクチックポリマーから作られた繊維を含む繊維材料

Country Status (9)

Country Link
EP (1) EP1238130A1 (ja)
JP (1) JP2003511578A (ja)
KR (1) KR100488224B1 (ja)
CN (1) CN1399693A (ja)
AU (1) AU780580B2 (ja)
BR (1) BR0014601A (ja)
CA (1) CA2386034A1 (ja)
MX (1) MXPA02003513A (ja)
WO (1) WO2001027372A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018789A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 出光興産株式会社 ポリプロピレン弾性繊維の製造方法およびポリプロピレン系弾性繊維

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9523161B2 (en) 2007-06-26 2016-12-20 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Elastic nonwoven fabric, process for producing the same, and textile product comprising the elastic nonwoven fabric

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594080A (en) * 1994-03-24 1997-01-14 Leland Stanford, Jr. University Thermoplastic elastomeric olefin polymers, method of production and catalysts therefor
US5888607A (en) * 1997-07-03 1999-03-30 Minnesota Mining And Manufacturing Co. Soft loop laminate and method of making
US6265512B1 (en) * 1997-10-23 2001-07-24 3M Innovative Company Elastic polypropylenes and catalysts for their manufacture
DE19816154A1 (de) * 1998-04-09 1999-10-21 Bernhard Rieger Lineare isotaktische Polymere, Verfahren zu ihrer Herstellung und deren Verwendung sowie eine Katalysatorkombination

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010018789A1 (ja) * 2008-08-12 2010-02-18 出光興産株式会社 ポリプロピレン弾性繊維の製造方法およびポリプロピレン系弾性繊維
JPWO2010018789A1 (ja) * 2008-08-12 2012-01-26 出光興産株式会社 ポリプロピレン弾性繊維の製造方法およびポリプロピレン系弾性繊維
JP5600592B2 (ja) * 2008-08-12 2014-10-01 出光興産株式会社 ポリプロピレン弾性繊維の製造方法およびポリプロピレン系弾性繊維

Also Published As

Publication number Publication date
AU780580B2 (en) 2005-04-07
CN1399693A (zh) 2003-02-26
MXPA02003513A (es) 2002-08-20
CA2386034A1 (en) 2001-04-19
KR100488224B1 (ko) 2005-05-10
EP1238130A1 (en) 2002-09-11
AU7625700A (en) 2001-04-23
KR20020041453A (ko) 2002-06-01
WO2001027372A1 (en) 2001-04-19
BR0014601A (pt) 2002-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3748572B2 (ja) 繊維および、それを用いた繊維成形体
TWI478975B (zh) 紡黏纖維及由聚烯烴摻合物製得之織物
JPH10298824A (ja) 繊維およびそれを用いた繊維成形体
JP2001507736A (ja) 感温性ポリマー及びそのポリマーを含む水分散性製品
JPH05195407A (ja) 熱塑性エンドレスフィラメントから成るスパンボンド不織布及びその製造方法
AU682012B2 (en) Polymeric composition for soft polypropylene fibers
KR100510952B1 (ko) 폴리프로필렌 섬유 및 이로부터 제조된 제품
JP2003507584A (ja) ポリプロピレン繊維
JP2002542314A (ja) ポリプロピレン繊維
JP2003511578A (ja) 線状アイソタクチックポリマーから作られた繊維を含む繊維材料
KR101127652B1 (ko) 좁은 분자량 분포를 갖는 폴리프로필렌 블렌드
US6800572B1 (en) Fibrous material comprising fibers made from linear isotactic polymers
KR20020081336A (ko) 폴리프로필렌 섬유
JPH09324355A (ja) 不織布
JPH0672352B2 (ja) ポリプロピレン製不織布
KR101418498B1 (ko) 고신율 폴리올레핀 섬유 및 이로부터 제조되는 부직포
WO2001027189A1 (en) Film web material comprising linear or branched, isotactic polymers
JP2003511525A (ja) 線状でアイソタクチックなポリマー類を含む被覆材料
JP2003511534A (ja) 線状アイソタクチックポリマーを含む発泡材料
JPH04194016A (ja) 配糖体繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204