JP2003337006A - レゾルバを用いた回転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置 - Google Patents

レゾルバを用いた回転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、レゾルバを用いた回転角度検出装
置およびこの装置を用いた制御装置に関し、一のレゾル
バの出力に検出異常が生じても、その一のレゾルバに対
応する対象の回転角度位置を精度よく検出することを目
的とする。 【解決手段】 車両のステアリングシャフト12に設け
られたトルクセンサ20と、ステアリングシャフト12
に係合するラック16に設けられた回転角センサ48
と、を設ける。トルクセンサ20及び回転角センサ48
は共に、ステアリングシャフト12又はモータ24の回
転角度位置を検出するためのレゾルバを備える。すべて
のレゾルバのうち一のレゾルバのsin相およびcos
相のうち何れか一の相の出力に検出異常が生じた場合、
その異常に係るレゾルバによる対象の回転角度位置を、
そのレゾルバの正常な相の出力と、検出異常が生ずる直
前の回転角度位置と、検出異常が生じていない他のレゾ
ルバによる対象の回転角度と、に基づいて検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転角度検出装置
に係り、特に、互いに連動して回転する複数の対象に設
けられた複数のレゾルバを備え、各レゾルバの出力に基
づいて複数の対象の回転角度位置をそれぞれ検出する回
転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電動機等の回転機の回転角を
検出すべくその回転角に応じた信号を出力するレゾルバ
が知られている。レゾルバを用いて検出される回転角
は、回転機の制御等に用いられる。この点、レゾルバ出
力に異常が生じた際にそのレゾルバ出力に基づいて回転
機の制御が行われるものとすると、その制御が適正に行
われなくなる事態が生ずる。従って、かかる不都合を回
避すべく、例えば特開2001−343253号公報に
開示される如き手法を用いて、レゾルバ出力の検出異常
を確実に検知する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されるシステムにおいては、レゾルバ出力の検
出異常が検知されると、以後、回転角を検出することが
できなくなる。このため、上記のシステムでは、レゾル
バ出力の検出異常に起因して回転機の制御を続行するこ
とが不可能となる。
【0004】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、一のレゾルバの出力に検出異常が生じても、そ
の一のレゾルバに対応する対象の回転角度位置をある程
度正確に検出することが可能なレゾルバを用いた回転角
度検出装置およびこの装置を用いた制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、互いに連動して回転する複数の対象に
設けられた複数のレゾルバと、各レゾルバの出力に基づ
いて前記複数の対象の回転角度位置をそれぞれ検出する
回転角度検出手段と、を備える回転角度検出装置であっ
て、前記回転角度検出手段は、一のレゾルバの出力に検
出異常が生じた場合には、該一のレゾルバに対応する一
の対象の回転角度位置を、該一のレゾルバの検出異常が
生ずる直前の回転角度位置と、他のレゾルバに対応する
他の対象の回転角度とに基づいて検出するレゾルバを用
いた回転角度検出装置により達成される。
【0006】本発明において、レゾルバは、互いに連動
して回転する複数の対象に対応して複数存在する。そし
て、出力に検出異常が生じた一のレゾルバに対応する一
の対象の回転角度位置は、その検出異常が生ずる直前の
回転角度位置と、他のレゾルバに対応する他の対象の回
転角度とに基づいて検出される。これら一の対象と他の
対象とは互いに連動して回転するため、他の対象が回転
した回転角度に基づいて一の対象の回転角度を推定でき
る。このため、検出異常が生ずる直前の回転角度位置
に、他の対象の回転角度に基づいて推定される一の対象
の回転角度を加算することとすれば、検出異常のレゾル
バに対応する一の対象の現時点での回転角度位置を検出
できる。従って、本発明によれば、一のレゾルバの出力
に検出異常が生じても、その一のレゾルバに対応する対
象の回転角度位置を検出することができる。
【0007】また、上記の目的は、請求項2に記載する
如く、互いに連動して回転する複数の対象に設けられた
複数のレゾルバと、各レゾルバの2相交流出力に基づい
て前記複数の対象の回転角度位置をそれぞれ検出する回
転角度検出手段と、を備える回転角度検出装置であっ
て、前記回転角度検出手段は、一のレゾルバの2相交流
出力の何れか一方に検出異常が生じた場合には、該一の
レゾルバに対応する一の対象の回転角度位置を、該一の
レゾルバの2相交流出力の他方の値と、検出異常が生ず
る直前の回転角度位置と、他のレゾルバに対応する他の
対象の回転角度とに基づいて検出するレゾルバを用いた
回転角度検出装置により達成される。
【0008】本発明において、レゾルバは、互いに連動
して回転する複数の対象に対応して複数存在する。そし
て、2相交流出力の何れか一方に検出異常が生じた一の
レゾルバに対応する一の対象の回転角度位置は、その2
相交流出力の他方の値と、検出異常が生ずる直前の回転
角度位置と、他のレゾルバに対応する他の対象の回転角
度とに基づいて検出される。これらの一の対象と他の対
象とは互いに連動して回転するため、他の対象が回転し
た回転角度に基づいて一の対象の回転角度を推定でき
る。このため、検出異常が生ずる直前の回転角度位置
に、他の対象の回転角度に基づいて推定される一の対象
の回転角度を加算することとすれば、検出異常のレゾル
バに対応する一の対象の現時点での回転角度位置を検出
できる。また、検出異常が生じていない2相交流出力の
他方の値によれば、一の対象の回転角度位置を有限の範
囲に特定できる。従って、本発明によれば、一のレゾル
バの2相交流出力の何れか一方に検出異常が生じても、
その一のレゾルバに対応する対象の回転角度位置を精度
よく検出することができる。
【0009】この場合、請求項3に記載する如く、請求
項1又は2記載のレゾルバを用いた回転角度検出装置に
おいて、前記複数の対象が車両の操舵系であることとし
てもよい。
【0010】ところで、対象の回転角度位置に基づいて
所定の制御が実行される構成において、レゾルバの出力
に検出異常が生じた際に上記の手法により検出された対
象の回転角度位置をそのまま制御の実行に用いるものと
すると、その検出精度は正規に算出されるものに比べて
低いことがあるため、所定の制御が精度よく行われない
事態が生じ得る。この点、レゾルバ検出異常時に検出さ
れる対象の回転角度位置は、上記した所定の制御におい
て暫定的に用いることが適切である。
【0011】従って、請求項4に記載する如く、請求項
1乃至3の何れか一項記載の回転角度検出装置を用いた
制御装置において、前記回転角度検出手段により検出さ
れる前記対象の回転角度位置に基づいて所定の制御を実
行する制御実行手段を備え、前記制御実行手段は、一の
レゾルバの出力に検出異常が生じた場合には、前記所定
の制御を通常制御から暫定制御へ切り替えることとすれ
ば、レゾルバ検出異常が生じた後に、検出される対象の
回転角度位置の誤差による影響を抑制しつつ、対象の回
転角度位置に基づく制御を続行させることができる。
【0012】この場合、請求項5に記載する如く、請求
項4記載の回転角度検出装置を用いた制御装置におい
て、前記所定の制御が、車両の操舵系に運転者のステア
リング操作に応じたアシスト力を付与するアシスト制御
であると共に、前記制御実行手段は、一のレゾルバの出
力に検出異常が生じた場合には、前記アシスト制御によ
り車両の操舵系に付与するアシスト力を所望の値から減
少させることとすれば、通常制御から暫定制御への移行
をスムーズに行うことができる。
【0013】また、レゾルバ検出異常が生じたことによ
り対象の回転角度位置に基づく暫定制御が行われている
状況下において、その検出異常が解消した場合には、そ
の制御を通常制御へ復帰させることが適切である。
【0014】従って、請求項6に記載する如く、請求項
4記載の回転角度検出装置を用いた制御装置において、
前記制御実行手段は、一のレゾルバの出力に検出異常が
生じた後、該検出異常が解消した場合には、前記所定の
制御を暫定制御から通常制御へ切り替えることとすれ
ば、レゾルバ検出異常が解消した場合に、レゾルバを用
いて正規に検出される対象の回転角度位置に基づく通常
制御への復帰を実現することができる。
【0015】この場合、請求項7に記載する如く、請求
項6記載の回転角度検出装置を用いた制御装置におい
て、前記所定の制御が、車両の操舵系に運転者のステア
リング操作に応じたアシスト力を付与するアシスト制御
であると共に、前記制御実行手段は、一のレゾルバの出
力に検出異常が生じた後、該検出異常が解消した場合に
は、前記アシスト制御により車両の操舵系に付与するア
シスト力を所望の値へ向けて増加させることとすれば、
暫定制御から通常制御への移行をスムーズに行うことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
回転角度検出装置を備えるシステムの構成図を示す。本
実施例のシステムは、車両に搭載される電動パワーステ
アリング装置(以下、単にステアリング装置と称す)1
0のシステムである。ステアリング装置10は、ラック
&ピニオン式のステアリング装置であり、運転者が車両
を操舵させるために操作するステアリングホイール(図
示せず)に接続するステアリングシャフト12と、ステ
アリングシャフト12に設けられたピニオン14と、ピ
ニオン14に係合するラック16と、を備えている。ラ
ック16の両端には、ボールジョイント、タイロッド、
及びナックルアームを介して操舵用車輪(図示せず)が
連結されている。
【0017】上記の構成において、ステアリングホイー
ルが操作されると、それに伴ってピニオン14が回転
し、ラック16が車幅方向に沿って長手方向に変位す
る。ラック16が車幅方向に沿って変位すると、タイロ
ッド及びナックルアームが動作し、車輪が転舵される。
すなわち、ステアリング装置10は、ピニオン14の回
転運動をラック16の長手方向の直進運動に変換するこ
とで、運転者によるステアリング操作により車輪を転舵
させる機能を有している。
【0018】本実施例において、ステアリング装置10
は、後述するモータを用いて車両乗員によるステアリン
グ操作の負担を軽減させるべく、車両乗員が車輪を転舵
させる際に必要なトルクをアシストする車速感応型のパ
ワーステアリング装置である。ステアリングシャフト1
2は、ステアリングホイール側に固定される入力シャフ
トと、ラック16側に連結する出力シャフトと、入力シ
ャフトと出力シャフトとの間に介在するトーションバー
と、により構成されている。トーションバーは、ステア
リングホイールに加わる操舵トルクに応じたねじれを生
ずる。トーションバーのねじれ角は、機械的なストッパ
により所定の範囲内に制限される。
【0019】ステアリングシャフト12には、トルクセ
ンサ20が配設されている。トルクセンサ20は、出力
シャフトの舵角δ1と入力シャフトの舵角δ2との角度
差Δδ(=δ2−δ1)、すなわち、トーションバーの
ねじれ角Δδに応じた信号を出力する。トーションバー
のねじれ角Δδは、運転者がステアリングホイールを操
作した際にステアリングホイールに加わる操舵トルクに
対応する。従って、トルクセンサ20は、運転者による
ステアリング操作によりステアリングホイールに加わる
操舵トルクに応じた信号を出力する。トルクセンサ20
の出力信号は、電子制御ユニット(以下、ECUと称
す)22に供給される。ECU22は、トルクセンサ2
0の出力信号に基づいてトーションバーのねじれ角Δδ
を検出し、そのねじれ角Δδの大きさにトーションバー
のバネ定数を乗算することによりステアリングホイール
に加わる操舵トルクTを検出する。
【0020】ステアリング装置10は、また、ラック1
6に係合する三相交流ブラシレスモータ(以下、単にモ
ータと称す)24を備えている。モータ24は、ラック
16を覆う車体側のハウジングに固定されたステータ2
6と、ラック16に係合しそのラック16を囲む筒状の
部材であり、ハウジングにベアリングを介して回転可能
に支持されたロータ28と、を有している。ステータ2
6は、コイルとコアとにより構成されている。ロータ2
8には、マグネットが取り付けられている。ステータ2
6の励磁によりロータ28が回転すると、ラック16が
車幅方向に沿って長手方向に変位する。すなわち、ステ
アリング装置10において、モータ24は、その回転駆
動によりラック16を車幅方向に沿って変位させるトル
クを発生する。
【0021】モータ24のU相,V相,W相の各相には
それぞれ、ECU22が接続されている。ECU22
は、バッテリ30を電源としてモータ24の各相にそれ
ぞれ電力を供給する駆動回路32を有している。駆動回
路32は、各相にそれぞれ対応して三対のパワースイッ
チング素子を有している。駆動回路32の各パワースイ
ッチング素子は、ECU22によりPWM駆動され、モ
ータ24に電圧を印加する。
【0022】ECU22には、車速センサ34が接続さ
れている。車速センサ34は、車両の速度に応じた周期
でパルス信号を出力する。ECU22は、車速センサ3
4の出力信号に基づいて車速SPDを検出する。ECU
22は、アシスト電流演算部36を用いて、トルクセン
サ20による操舵トルクTと車速センサ34による車速
SPDとの関係に基づいてラック16に付与すべきアシ
スト力を演算し、そのアシスト力がラック16に付与さ
れるようにモータ24を駆動するために必要な目標アシ
スト電流量を演算する。
【0023】ECU22は、駆動回路32とモータ24
の各相との間の電流経路に対応して設けられた電流検出
回路40,42,44を有している。電流検出回路40
〜44はそれぞれ、自己に対応する電流経路を流れる電
流量、すなわち、駆動回路32からモータ24の各相に
流れる電流量iu,iv,iwに応じた信号を出力す
る。
【0024】電流検出回路40〜44には、モータ24
の制御方式の簡素化を図るべく、三相交流の電流,電圧
を2軸直流で表すdq変換を行う三相−二相変換回路4
6が接続されている。ステアリング装置10は、モータ
24に配設された回転角センサ48を備えている。回転
角センサ48は、モータ24におけるロータ28のステ
ータ26に対する回転角度位置δ3に応じた信号を出力
する。回転角センサ48の出力信号は、ECU22に供
給されている。ECU22は、回転角センサ48の出力
信号に基づいてモータ24の回転角度位置δ3を検出す
る。上記した電流検出回路40〜44の各出力信号およ
び回転角センサ48の出力信号は共に、三相−二相変換
回路46に供給されている。三相−二相変換回路46
は、電流検出回路40〜44の各出力信号に基づいてロ
ータ28の回転角度位置δ3に従ったq軸電流Iqおよ
びd軸電流Idに応じた信号を出力する。
【0025】アシスト電流演算部36および三相−二相
変換回路46には、電流フィードバック演算部50が接
続されている。アシスト電流演算部36の出力信号およ
び三相−二相変換回路46の出力信号は共に、電流フィ
ードバック演算部50に供給されている。ECU22
は、モータ24の各相に流れる電流量が目標アシスト電
流量に一致するようにモータ24をフィードバック制御
する。電流フィードバック演算部50は、三相−二相変
換回路46によるq軸電流Iqおよびd軸電流Idをアシ
スト電流演算部36による目標のq軸電流およびd軸電
流と比較することにより、それらの偏差に基づいて2軸
の電流指令値を演算する。
【0026】電流フィードバック演算部50には、2軸
直流を三相の交流電圧,電流で表すdq逆変換を行う二
相−三相変換回路52が接続されている。電流フィード
バック演算部50による2軸の電流指令値および上記の
回転角センサ48の出力信号は共に、二相−三相変換回
路52に供給されている。二相−三相変換回路52は、
電流フィードバック演算部50の出力信号に基づいてロ
ータ28の回転角度位置δ3に従った三相交流電流に応
じた信号を出力する。
【0027】二相−三相変換回路52には、PWM指令
部54が接続されている。二相−三相変換回路52の出
力信号は、PWM指令部54に供給されている。PWM
指令部54は、二相−三相変換回路52の出力信号に基
づいて駆動回路32の各パワースイッチング素子をPW
M駆動し、モータ24の各相に目標のアシスト電流が流
れるようにモータ24への電圧印加を指令する。
【0028】上記の構成において、車両乗員によりステ
アリングホイールが操作されると、その操舵トルクTに
応じたアシスト力がラック16に付与されるようにモー
タ24が駆動される。具体的には、モータ24の駆動
は、操舵トルクTが大きいほど大きなアシスト力が発生
するように行われる。また、このアシスト力は、車両の
車速SPDに応じた値である。従って、本実施例のステ
アリング装置10によれば、モータ24を用いて車両乗
員によるステアリング操作の負担を軽減することができ
る。
【0029】図2は、本実施例のシステムが備えるトル
クセンサ20及び回転角センサ48の原理構成図を示
す。また、図3は、本実施例のトルクセンサ20及び回
転角センサ48の検出原理を説明するための図を示す。
トルクセンサ20及び回転角センサ48は共に、対象の
回転角を検出するためのレゾルバ60を備えている。具
体的には、トルクセンサ20は、入力シャフトの回転角
δ1に応じた信号を出力する第1レゾルバ60aと、出
力シャフトの舵角δ2に応じた信号を出力する第2レゾ
ルバ60bとを有している。また、回転角センサ48
は、モータ24のロータの回転角度位置δ3に応じた信
号を出力するレゾルバ60cを有している。
【0030】トルクセンサ20の第1レゾルバ60a
は、ステアリングシャフト12の入力シャフトが車体側
に対して一回転する過程においてn周期(例えば、5周
期等)の信号、すなわち、360°/nごとに同一レベ
ルの信号を出力するように構成されている。従って、第
1レゾルバ60aの出力信号は、軸倍角がnxの信号と
なる。また、トルクセンサ20の第2レゾルバ60b
は、ステアリングシャフト12の出力シャフトが車体側
に対して一回転する過程においてm周期(例えば、6周
期等)の信号、すなわち、360°/mごとに同一レベ
ルの信号を出力するように構成されている。従って、第
2レゾルバ60bの出力信号は、軸倍角がmxの信号と
なる。更に、回転角センサ48のレゾルバ60cは、モ
ータ24のロータが車体側のステータに対して一回転す
る過程においてk周期の信号、すなわち、360°/k
ごとに同一レベルの信号を出力するように構成されてい
る。従って、回転角センサ48のレゾルバ60cの出力
信号は、軸倍角がkxの信号となる。尚、上記のn、
m、及びkは、互いに一致した値であってもよいし、異
なる値であってもよい。
【0031】各レゾルバ60a〜60cは、図2に示す
如く、一定周波数の励磁信号が印加される励磁コイル6
2、並びに、励磁コイル62への励磁信号の印加により
信号を発生するsinコイル64及びcosコイル66
を備えている。sinコイル64とcosコイル66と
は、互いに直交する向きに延在している。sinコイル
64及びcosコイル66はそれぞれ、励磁コイル62
への励磁信号が最大となるタイミングにおいて、図3に
示す如く、対象の回転角度位置θに応じた正弦波状の電
流,電圧を発する。この際、sinコイル64とcos
コイル66とは、360°/n、360°/m、又は3
60°/kの何れかを一周期とし、互いに90°だけ位
相のずれた電流,電圧を出力する。ECU22は、各レ
ゾルバ60a〜60cのsinコイル64及びcosコ
イル66の双方から供給されるコイル信号をそれぞれ
“0”からオフセットされた出力電圧に変換し、両出力
電圧の関係に基づいてそれぞれ、0°と360°/n、
360°/m、又は360°/kとの間における各対象
の回転角度位置θを検出する。
【0032】図4は、レゾルバ60のsin相の出力に
異常が生ずる状態を説明するための図を示す。レゾルバ
60のsin相出力及びcos相出力のうちの何れか一
方(図4においてはsin相出力)に、断線やグランド
ショート等に起因して異常が生ずることがある(図4に
おけるθ=X)。例えば、レゾルバ60のsinコイル
64によるsin相の出力電圧が図4に点線で示す
“0”近傍の所定範囲内に継続して維持されることがあ
る。かかる異常が生じた際、その出力電圧に基づいて対
象の回転角度位置θが検出され、その位置に基づいてラ
ック16にアシスト力を付与すべくモータ24のフィー
ドバック制御が実行されるものとすると、その対象の回
転角度位置が正確に検出されず、その制御が適正に行わ
れないこととなる。従って、モータ24のフィードバッ
ク制御を常に適正に行うためには、レゾルバ60の出力
の検出異常を確実に検知する必要がある。
【0033】本実施例においては、レゾルバ60のsi
n相出力およびcos相出力がそれぞれ図4に点線で示
す“0”近傍の所定範囲内に達するか否かが判別され、
その判別結果に基づいてレゾルバ60の出力の検出異常
が検知される。具体的には、レゾルバ60の各相の出力
が“0”近傍の所定範囲内に達せずそのしきい値を超え
ている場合は、レゾルバ60が正常状態にあると判断さ
れ、一方、その出力が“0”近傍の所定範囲内に達しそ
のしきい値を下回る場合は、レゾルバ60が異常にある
と判断される。
【0034】しかしながら、上記の手法を用いてレゾル
バ60の出力の検出異常が検知されたとしても、その
後、対象の回転角度位置を検出することができないもの
であると、かかる異常に起因してモータ24のフィード
バック制御を続行することが不可能となる。そこで、本
実施例のシステムは、レゾルバ60のsin相およびc
os相のうち何れか一の相の出力に検出異常が生じて
も、モータ24のフィードバック制御を続行すべく、そ
の異常が生じたレゾルバ60による対象の回転角度位置
を精度よく検出することとしている。以下、本実施例の
システムの特徴部について説明する。
【0035】図5は、レゾルバ60のcos相の出力に
基づいてとり得る対象の回転角度位置を表した図を示
す。レゾルバ60のsin相出力およびcos相出力は
共に、360°/n、360°/m、又は360°/k
の何れかを一周期とする正弦波である。このため、レゾ
ルバ60のsin相出力のみ又はcos相出力のみに基
づいて把握され得る対象の回転角度位置θは、0°と3
60°/n、360°/m、又は360°/kとの間に
おいて2箇所存在する(図5においてθ=θ1およびθ
2(>θ1);尚、図5においてはcos相出力のみを
示す)。そして、それら2箇所のうちの何れか一が対象
の現実の回転角度位置となるべきである。
【0036】レゾルバ60のsin相出力とcos相出
力とは互いに90°だけ位相のずれた値であるので、そ
れらの相の出力に検出異常が生じていない場合には、そ
のレゾルバ60に対応する対象の回転角度位置を、si
n相出力とcos相出力との相対関係に基づいて検出す
ることはできる。一方、レゾルバ60の出力に検出異常
が生じている場合には、sin相出力とcos相出力と
の相対関係からはその対象の回転角度位置を検出するこ
とはできない。
【0037】本実施例において、レゾルバ60a〜60
cによる回転角度位置の検出対象は、ステアリングシャ
フト12の入力シャフトおよび出力シャフト並びにモー
タ24である。これらの検出対象は、互いに連動して回
転する。すなわち、これらの検出対象の回転角度量は、
互いに所定の関連性を有している。このため、一の検出
対象の回転角度位置をその検出対象に対応するレゾルバ
60による出力に基づいて検出することができなくなっ
ても、前回処理時における回転角度位置と、前回処理時
から今回処理時にかけて回転した他のレゾルバ60によ
る他の検出対象の回転角度量とに基づいて、その一の検
出対象の回転角度位置を推定することができる。かかる
手法によれば、レゾルバ60a〜60cの何れか一のレ
ゾルバ60のsin相およびcos相のうち一の相の出
力に検出異常が生じた場合においても、その検出異常が
生じたレゾルバ60による対象の回転角度位置を検出す
ることが可能となる。
【0038】尚、レゾルバ60a〜60cの何れか一の
レゾルバ60のsin相およびcos相のうち、例えば
図4に示す如くsin相の出力に検出異常が生じた場合
においては、そのcos相の出力に検出異常は生じてい
ないので、そのcos相の出力からは対象の回転角度位
置は2箇所に限定される。従って、検出異常が生じてい
ない相の出力に基づく回転角度位置と、前回処理時にお
ける回転角度位置、及び、前回処理時から今回処理時に
かけて回転した他のレゾルバ60による他の検出対象の
回転角度量に基づいて推定される回転角度位置とを比較
することとすれば、その検出精度の向上を図ることがで
きる。
【0039】図6は、上記の機能を実現すべく、本実施
例においてECU22が実行する制御ルーチンの一例の
フローチャートを示す。図6に示すルーチンは、所定時
間(例えば5ms)ごとに繰り返し起動されるルーチン
である。図6に示すルーチンが起動されると、まずステ
ップ100の処理が実行される。
【0040】ステップ100では、上記した手法を用い
て、トルクセンサ20の第1レゾルバ60aおよび第2
レゾルバ60b並びに回転角センサ48のレゾルバ60
cのうち何れか一のレゾルバにおいて、sin相および
cos相の何れか一の相の出力に検出異常が生じている
か否かが判別される。本ステップ100の処理は、肯定
判定がなされるまで繰り返し実行される。その結果、肯
定判定がなされた場合には、次にステップ102の処理
が実行される。
【0041】ステップ102では、上記ステップ100
で何れか一の相の出力に検出異常が生じていると判別さ
れたレゾルバ60とは別の他の、検出異常が生じていな
い正常なレゾルバを用いて、その正常なレゾルバ60に
対応する対象(例えば、トルクセンサ20の第2レゾル
バ60bであればステアリングシャフト12の出力シャ
フト)の回転速度Δθを演算する処理が実行される。本
ステップ102における回転速度Δθの演算処理は、単
位時間当たりの対象の回転角度の変化量に基づいて行わ
れる。
【0042】ステップ104では、次式(1)に従っ
て、上記ステップ100で何れか一の相の出力に検出異
常が生じていると判別されたレゾルバ60が正常であっ
た前回処理時における演算値と、上記ステップ102で
演算された他のレゾルバ60による対象の回転速度Δθ
と、本ルーチン処理の演算周期Tとに基づいて、その一
の相の出力に検出異常が生じたレゾルバ60を用いて検
出すべき対象の回転角度位置θiを推定する処理が実行
される。
【0043】 θi=K・Δθ・T+θi-1 ・・・(1) 但し、Kは上記ステップ100による検出異常に係るレ
ゾルバ60の信号角度周期と上記ステップ102による
正常なレゾルバ60の信号角度周期との比であり、ま
た、θi-1は前回処理時における演算角度位置である。
【0044】ステップ106では、上記ステップ100
で何れか一の相の出力に検出異常が生じていると判別さ
れたレゾルバ60の正常な相(例えば、sin相の出力
に検出異常が生じていると判別された場合にはcos
相)を正規化すると共に、その正常な一の相の出力に基
づいてその異常なレゾルバ60による対象(例えば、ト
ルクセンサ20の第1レゾルバであればステアリングシ
ャフト12の入力シャフト)がとり得る回転角度位置θ
1,θ2(尚、θ1<θ2)を算出する処理が実行され
る。
【0045】ステップ108では、上記ステップ104
及び106の処理結果に基づいて、|θi−θ1|>|
θi−θ2|が成立するか否かが判別される。その結
果、|θ i−θ1|>|θi−θ2|が成立する場合は、
角度位置θ1よりも角度位置θ2の方が、何れか一の相
の出力に検出異常が生じたレゾルバ60による対象の回
転角度位置としては正確な値を表していると判断でき
る。一方、|θi−θ1|<|θi−θ2|が成立する場
合は、逆に、角度位置θ2よりも角度位置θ1の方が、
何れか一の相の出力に検出異常が生じたレゾルバ60に
よる対象の回転角度位置としては正確な値を表している
と判断できる。従って、肯定判定がなされた場合は次に
ステップ110の処理が実行され、一方、否定判定がな
された場合は次にステップ112の処理が実行される。
【0046】ステップ110では、上記ステップ100
で何れか一の相の出力に検出異常が生じたと判別された
レゾルバ60による対象の回転角度位置θとして、上記
ステップ106で算出された角度位置θ2を適用する処
理が実行される。一方、ステップ112では、何れか一
の相の出力に検出異常が生じたと判別されたレゾルバ6
0による対象の回転角度位置θとして、上記ステップ1
06で算出された角度位置θ1を適用する処理が実行さ
れる。
【0047】ステップ114では、上記ステップ110
又は112で算出される回転角度位置θに基づいて、後
述の図7に示すルーチンに従ってモータ24の暫定的な
フィードバック制御(以下、暫定制御と称す)を行う処
理が実行される。本ステップ114の処理が終了する
と、今回のルーチンは終了される。
【0048】上記図6に示すルーチンによれば、トルク
センサ20及び回転角センサ48の3つのレゾルバ60
a〜60cのうち一のレゾルバ60においてsin相お
よびcos相の何れか一の相の出力に検出異常が生じて
いる場合、その検出異常が生じたレゾルバ60を用いて
検出すべき対象の回転角度位置θを、そのレゾルバ60
の検出異常が生じていない相の出力に基づいて把握され
得る二の回転角度位置θ1,θ2のうち、前回処理時に
おける回転角度位置と、回転速度Δθと演算周期Tとか
ら把握される前回処理時から今回処理時にかけての他の
レゾルバ60による他の対象の回転角度量とに基づいて
推定される回転角度位置θiに近接する位置に設定する
ことができる。
【0049】レゾルバ60a〜60cによる回転角度位
置の検出対象は、上記の如く、ステアリングシャフト1
2の入力シャフトおよび出力シャフト並びにモータ24
の軸であって、互いに連動して回転するので、すなわ
ち、ステアリングシャフト12の入力シャフトが回転し
た場合、その出力シャフトおよびモータ24の軸は、そ
の入力シャフトの回転角度量に近似した量だけ回転する
ので、これらの検出対象の回転角度量は互いに所定の関
連性を有する。従って、前回処理時における回転角度位
置と、回転速度Δθと演算周期Tとから把握される前回
処理時から今回処理時にかけての他のレゾルバ60によ
る他の対象の回転角度量とに基づいて推定される回転角
度位置θiは、sin相およびcos相の何れか一の相
の出力に検出異常が生じたレゾルバ60による対象の回
転角度位置に近接したものとなる。
【0050】このため、本実施例においては、何れか一
のレゾルバ60のsin相およびcos相のうち一の相
の出力に検出異常が生じても、上記の如く、前回処理時
における回転角度位置と、回転速度Δθと演算周期Tと
から把握される前回処理時から今回処理時にかけての他
のレゾルバ60による他の対象の回転角度量とに基づい
て推定される回転角度位置θiに近接した位置を、検出
異常が生じたレゾルバ60を用いて検出すべき対象の回
転角度位置θとして設定するので、その検出異常に係る
レゾルバ60による対象の回転角度位置をある程度正確
に検出することができる。
【0051】また、レゾルバ60のsin相出力のみ又
はcos相出力のみに基づいて把握され得る対象の回転
角度位置は、0°と360°/n、360°/m、又は
360°/kとの間において2箇所存在する。本実施例
においては、それら2箇所の位置θ1,θ2のうち所定
の条件を満たす位置を、検出異常が生じたレゾルバ60
を用いて検出すべき対象の回転角度位置θとして設定す
るので、その検出異常に係るレゾルバ60による対象の
回転角度位置を精度よく検出することができる。従っ
て、本実施例の装置によれば、一のレゾルバ60のsi
n相およびcos相の何れか一の相の出力に検出異常が
生じても、その一のレゾルバ60に対応する対象の回転
角度位置を精度よく検出することが可能となっている。
【0052】次に、図7を参照して、本実施例のシステ
ムにおいて、レゾルバ60に検出異常が生じた際、検出
された回転角度位置を用いて行われる制御の内容につい
て説明する。
【0053】図7は、本実施例においてECU22が実
行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図
7に示すルーチンは、所定時間(例えば5ms)ごとに
繰り返し起動されるルーチンである。図7に示すルーチ
ンが起動されると、まずステップ100の処理が実行さ
れる。
【0054】ステップ150では、上記図6に示すルー
チンの処理結果として暫定制御が実行されるか否かが判
別される。本ステップ150の処理は、暫定制御が実行
されると判別されるまで繰り返し実行される。その結
果、肯定判定がなされた場合は、次にステップ152の
処理が実行される。
【0055】ステップ152では、上記図6に示すルー
チン中のステップ100で何れか一の相の出力に検出異
常が生じたと判別されたレゾルバ60の出力が監視さ
れ、その出力が異常の生ずる状態から正常状態へ復帰し
たか否かが判別される。その結果、否定判定がなされた
と判別された場合は、次にステップ154の処理が実行
される。ステップ154では、モータ24のフィードバ
ック制御によるアシスト力を所望の値から例えば一定時
間ごとに一定量ずつ徐々に減らす漸減処理が行われる。
【0056】ステップ156では、上記ステップ154
におけるフィードバック制御によるアシスト力の漸減処
理が所定期間継続したか否かが判別される。尚、所定期
間とは、アシスト力がゼロとなるまでの時間、或いは、
所定時間等の予め定められた期間等のことである。その
結果、所定期間が経過していないと判別された場合は、
次に上記ステップ152の処理が実行される。一方、所
定期間が経過したと判別された場合は、次にステップ1
58の処理が実行される。
【0057】ステップ158では、一のレゾルバ60の
何れか一の相の出力に検出異常が生じたとして、モータ
24のフィードバック制御を中止し、ステアリング操作
をアシストするアシスト制御を中止すると共に、その旨
を運転者に知らせる異常確定処理が実行される。尚、運
転者に検出異常を知らせるのを、暫定制御の開始時から
行うこととしてもよい。本ステップ158の処理が終了
すると、今回のルーチンは終了される。
【0058】一方、上記ステップ152において検出異
常の生じたレゾルバ60の出力が正常状態に復帰し、肯
定判定がなされた場合は、次にステップ160の処理が
実行される。ステップ160では、通常どおりのフィー
ドバック制御を行い、モータ24の暫定制御が実行され
ていた場合には、その暫定制御を中止し、通常どおりの
フィードバック制御を再開する処理が実行される。尚、
この際には、モータ24のフィードバック制御によるア
シスト力を減じられた値から所望の値へ例えば一定時間
ごとに一定量ずつ徐々に増やす漸増処理が行われる。本
ステップ160の処理が終了すると、今回のルーチンは
終了される。
【0059】上記図7に示すルーチンによれば、一のレ
ゾルバ60のsin相およびcos相のうち何れか一の
相の出力に検出異常が生じた場合に、その検出異常が生
じたレゾルバ60を用いて検出すべき対象の回転角度位
置を上記図6のルーチンに示す手法を用いて検出し、そ
の検出に係る回転角度位置に基づいてモータ24の制御
を実行することができる。すなわち、何れか一のレゾル
バ60のsin相およびcos相のうち一の相の出力に
検出異常が生じても、直ちにモータ24のフィードバッ
ク制御を中止することはなく、モータ24のフィードバ
ック制御を続行することができる。従って、本実施例に
おいては、レゾルバ検出異常が生じた後、運転者におけ
るステアリング操作の負担を軽減させるアシスト制御が
暫定的に続行されることとなる。
【0060】かかる構成においては、レゾルバ検出異常
が検知された直後に、運転者のステアリング操作に対す
るアシスト力が発生しない事態は回避され、その操作負
担が急に軽減されなくなり過大となる事態は回避され
る。従って、本実施例によれば、レゾルバ検出異常が検
知された直後、急にモータ24の電流フィードバック制
御が中止されることに起因して運転者にとってステアリ
ング操作について違和感が生ずるのを防止することが可
能となっている。
【0061】ここで、レゾルバ検出異常が生じた際に上
記図6のルーチンに示す手法を用いて検出された対象の
回転角度位置をそのままモータ24のフィードバック制
御の実行に用いるものとすると、その検出精度はレゾル
バ60を用いて検出されるものに比べて低いことがある
ため、かかるフィードバック制御が精度よく行われず、
アシスト制御が適正に行われない事態が生じ得る。
【0062】これに対して、本実施例においては、何れ
か一のレゾルバ60のsin相およびcos相のうち一
の相の出力に検出異常が生じた後、運転者のステアリン
グ操作に対するアシスト制御について目標のアシスト力
の漸減処理が行われる。具体的には、目標のアシスト力
が所望の値から一定時間ごとに一定量ずつ徐々に減少さ
れる。
【0063】かかる構成においては、モータ24の電流
フィードバック制御が暫定的に行われる状況下、その暫
定制御の開始後から、暫定的に検出される対象の回転角
度位置に生ずる誤差による影響を小さく抑制させること
ができる。従って、本実施例によれば、レゾルバ検出異
常が生じた後、検出される対象の回転角度位置の誤差に
よる影響を抑制しつつ、対象の回転角度位置に基づくモ
ータ24の電流フィードバック制御およびアシスト制御
を暫定的に続行させることが可能となっている。
【0064】また、上記の構成においては、運転者のス
テアリング操作に対するアシスト制御の暫定制御として
目標のアシスト力が徐々に減少される。この場合には、
急にアシスト制御が中止されることに起因して運転者に
とってステアリング操作に違和感が生ずるのを防止する
ことが可能である。この点、本実施例によれば、レゾル
バ検出異常が生じた際、アシスト制御について通常どお
りの制御から暫定制御への移行をスムーズに行うことが
可能となっている。
【0065】また、上記図7に示すルーチンによれば、
一のレゾルバ60のsin相およびcos相のうち何れ
か一の相の出力に検出異常が生じても、その後その検出
異常が解消された場合には、その異常が解消されたレゾ
ルバ60を用いて検出される対象の回転角度位置に基づ
いてモータ24の電流フィードバック制御を実行するこ
とができる。すなわち、モータ24の電流フィードバッ
ク制御が暫定的なものから正規なものへ復帰させること
ができる。従って、本実施例によれば、レゾルバ検出異
常が解消された場合、通常どおりの電流フィードバック
制御への復帰を、運転者の操作によらずに自動的に実現
することが可能となっている。
【0066】対象の回転角度位置の検出が通常どおりレ
ゾルバ出力に基づいて行われる場合は、上記の如く暫定
的に行われる場合に比してその検出精度が向上する。従
って、本実施例によれば、一旦レゾルバ検出異常が生じ
ても、その後レゾルバ検出異常が解消された後は、モー
タ24の電流フィードバック制御を精度の良い状態に復
帰させることが可能となっている。
【0067】また、本実施例においては、レゾルバ検出
異常が解消された後、アシスト制御について目標アシス
ト力の漸増処理が行われる。具体的には、目標のアシス
ト力が所望の値から一定時間ごとに一定量ずつ徐々に増
加される。この場合には、アシスト制御による目標のア
シスト力が急に所望の値に増大することに起因して運転
者にとってステアリング操作に違和感が生ずるのを防止
することが可能である。この点、本実施例によれば、レ
ゾルバ検出異常が解消された際、アシスト制御について
暫定制御から通常制御への移行をスムーズに行うことが
可能となっている。
【0068】尚、本実施例において、各レゾルバ60に
よる回転角度位置の検出対象は、上記の如く、ステアリ
ングシャフト12の入力シャフトおよび出力シャフト並
びにモータ24の軸であって、合計3つ存在し、互いに
連動して回転する。このため、一の対象が回転した場
合、他の2つの対象は共に、その一の対象の回転角度量
に応じた量だけ回転する。従って、3つのレゾルバ60
a〜60cのうち2つのレゾルバ60においてそれぞれ
何れか一の相の出力に検出異常が生じた場合において
も、それら2つのレゾルバ60を用いて検出すべき2つ
の対象の回転角度位置をそれぞれ、正常な一のレゾルバ
60による一の対象の回転角度量に基づいて検出するこ
とができる。
【0069】このため、本実施例によれば、一のレゾル
バ60に検出異常が生ずる場合に限らず、2つのレゾル
バ60に同時に何れか一の相の出力の検出異常が生ずる
場合においても、モータ24のフィードバック制御を暫
定的に続行することが可能となっている。
【0070】この点、本実施例においては、3つのレゾ
ルバ60a〜60cのうち一又は2のレゾルバ60に検
出異常が生じた場合にも、その検出異常に係るレゾルバ
60による対象の回転角度位置が検出される。第1レゾ
ルバ60a及び第2レゾルバ60bは共にトルクセンサ
20を構成し、ステアリングホイールに加わる操舵トル
クはそれらのレゾルバ60a,60bを用いて検出され
るステアリングシャフト12のトーションバーのねじれ
角Δδに基づいて検出される。従って、本実施例によれ
ば、トルクセンサ20を構成する第1レゾルバ60a及
び第2レゾルバ60bのうち何れか一方のレゾルバ60
の何れか一の相に検出異常が生じても、そのレゾルバ6
0による対象の回転角度位置を検出することができる。
このため、トルクセンサ20のレゾルバ60に検出異常
が生じても、車両のステアリングホイールに加わる操舵
トルクを検出することが可能となっている。
【0071】このように、本実施例のシステムにおいて
は、ステアリングホイールに加わる操舵トルクに応じた
信号を出力するトルクセンサ20、及び、モータ24に
おけるロータ28のステータ26に対する回転角度位置
に応じた信号を出力する回転角センサ48を共に二重系
にすることなく、3つのレゾルバ60a〜60cのうち
一又は2のレゾルバ60に検出異常が生じた際、各対象
の回転角度位置を他の手法を用いて検出することがで
き、モータ24のフィードバック制御を暫定的に続行
し、車両のステアリング操作についてのアシスト制御を
継続することが可能となっている。
【0072】尚、上記の実施例においては、ステアリン
グシャフト12の入力シャフトおよび出力シャフト並び
にモータ24の軸が特許請求の範囲に記載した「複数の
対象」及び「車両の操舵系」に相当していると共に、E
CU22が、レゾルバのsin相およびcos相の関係
に基づいて対象の回転角度位置θを検出することによ
り、並びに、上記図6に示すルーチン中ステップ11
0,112の処理を実行することにより特許請求の範囲
に記載した「回転角度検出手段」が実現されている。
【0073】ところで、上記の実施例においては、レゾ
ルバ60のsin相およびcos相のうち何れか一の相
の出力に検出異常が生じた場合、検出異常が生じていな
い相の出力から把握される対象の2つの回転角度位置θ
1,θ2のうち所定の条件を満たす何れか一の位置を、
検出異常が生じたレゾルバ60を用いて検出すべき対象
の回転角度位置θとして設定するが、本発明はこれに限
定されるものではなく、検出異常が生じていない前回処
理時における回転角度位置と、回転速度Δθと演算周期
Tとから把握される前回処理時から今回処理時にかけて
の他のレゾルバ60による他の対象の回転角度量とに基
づいて推定される回転角度位置θiを、検出すべき対象
の回転角度位置θとして設定することとしてもよい。
【0074】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、一のレゾルバの出力に検出異常が生じても、その一
のレゾルバに対応する対象の回転角度位置をある程度正
確に検出することができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、一のレゾル
バの2相交流出力の何れか一方に検出異常が生じても、
その一のレゾルバに対応する対象の回転角度位置を精度
よく検出することができる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、一のレゾル
バの出力に検出異常が生じても、その一のレゾルバに対
応する車両操舵系の回転角度位置を精度よく検出するこ
とができる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、レゾルバ検
出異常が生じた後に、検出される対象の回転角度位置の
誤差による影響を抑制しつつ、対象の回転角度位置に基
づく制御を続行させることができる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、対象の回転
角度位置に基づく制御について通常制御から暫定制御へ
の移行をスムーズに行うことができる。
【0079】請求項6記載の発明によれば、レゾルバ検
出異常が解消した場合に、レゾルバを用いて正規に検出
される対象の回転角度位置に基づく通常制御への復帰を
実現することができる。
【0080】また、請求項7記載の発明によれば、対象
の回転角度位置に基づく制御について暫定制御から通常
制御への移行をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレゾルバを用いた回転
角度検出装置を備えるシステムの構成図である。
【図2】本実施例のシステムが備えるレゾルバの原理構
成図である。
【図3】本実施例のシステムが備えるレゾルバの検出原
理を説明するための図である。
【図4】レゾルバのsin相の出力に異常が生ずる状態
を説明するための図である。
【図5】レゾルバのcos相の出力に基づいてとり得る
対象の回転角度位置を表した図である。
【図6】本実施例において、出力に検出異常が生じたレ
ゾルバによる対象の回転角度位置を暫定的に検出すべく
実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図7】本実施例において、暫定的に検出された対象の
回転角度位置を用いて実行される制御ルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 電動パワーステアリング装置 12 ステアリングシャフト 14 ピニオン 16 ラック 20 トルクセンサ 22 電子制御ユニット(ECU) 24 モータ 48 回転角センサ 60 レゾルバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 正治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 上前 肇 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 福本 康孝 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岩崎 尚 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2F063 AA35 AA36 BA08 CA02 DA01 DA05 EA03 GA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連動して回転する複数の対象に設
    けられた複数のレゾルバと、各レゾルバの出力に基づい
    て前記複数の対象の回転角度位置をそれぞれ検出する回
    転角度検出手段と、を備える回転角度検出装置であっ
    て、 前記回転角度検出手段は、一のレゾルバの出力に検出異
    常が生じた場合には、該一のレゾルバに対応する一の対
    象の回転角度位置を、該一のレゾルバの検出異常が生ず
    る直前の回転角度位置と、他のレゾルバに対応する他の
    対象の回転角度とに基づいて検出することを特徴とする
    レゾルバを用いた回転角度検出装置。
  2. 【請求項2】 互いに連動して回転する複数の対象に設
    けられた複数のレゾルバと、各レゾルバの2相交流出力
    に基づいて前記複数の対象の回転角度位置をそれぞれ検
    出する回転角度検出手段と、を備える回転角度検出装置
    であって、 前記回転角度検出手段は、一のレゾルバの2相交流出力
    の何れか一方に検出異常が生じた場合には、該一のレゾ
    ルバに対応する一の対象の回転角度位置を、該一のレゾ
    ルバの2相交流出力の他方の値と、検出異常が生ずる直
    前の回転角度位置と、他のレゾルバに対応する他の対象
    の回転角度とに基づいて検出することを特徴とするレゾ
    ルバを用いた回転角度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の対象が車両の操舵系であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のレゾルバを用いた
    回転角度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記回転角度検出手段により検出される
    前記対象の回転角度位置に基づいて所定の制御を実行す
    る制御実行手段を備え、 前記制御実行手段は、一のレゾルバの出力に検出異常が
    生じた場合には、前記所定の制御を通常制御から暫定制
    御へ切り替えることを特徴とする請求項1乃至3の何れ
    か一項記載の回転角度検出装置を用いた制御装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の制御が、車両の操舵系に運転
    者のステアリング操作に応じたアシスト力を付与するア
    シスト制御であると共に、 前記制御実行手段は、一のレゾルバの出力に検出異常が
    生じた場合には、前記アシスト制御により車両の操舵系
    に付与するアシスト力を所望の値から減少させることを
    特徴とする請求項4記載の回転角度検出装置を用いた制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御実行手段は、一のレゾルバの出
    力に検出異常が生じた後、該検出異常が解消した場合に
    は、前記所定の制御を暫定制御から通常制御へ切り替え
    ることを特徴とする請求項4記載の回転角度検出装置を
    用いた制御装置。
  7. 【請求項7】 前記所定の制御が、車両の操舵系に運転
    者のステアリング操作に応じたアシスト力を付与するア
    シスト制御であると共に、 前記制御実行手段は、一のレゾルバの出力に検出異常が
    生じた後、該検出異常が解消した場合には、前記アシス
    ト制御により車両の操舵系に付与するアシスト力を所望
    の値へ向けて増加させることを特徴とする請求項6記載
    の回転角度検出装置を用いた制御装置。
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