JP2003327523A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003327523A
JP2003327523A JP2002136544A JP2002136544A JP2003327523A JP 2003327523 A JP2003327523 A JP 2003327523A JP 2002136544 A JP2002136544 A JP 2002136544A JP 2002136544 A JP2002136544 A JP 2002136544A JP 2003327523 A JP2003327523 A JP 2003327523A
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carbon
nanotube
skin
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Hiroshi Tanaka
浩 田中
Masahisa Ogawa
雅久 小川
Satoru Nakada
悟 中田
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Nonogawa Shoji Ltd
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Nonogawa Shoji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ナノチューブ状炭素を含有することを特徴とす
る皮膚外用剤を提供する。 【構成】本発明はナノチューブ状炭素から選ばれる1種
又は2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用剤で
ある。ナノチューブ状炭素を含有することを特徴とする
皮膚外用剤は優れた皮膚の老化防止効果を示した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関
し、特に皮膚の老化防止にその有効性を発揮する皮膚外
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の老化とは、加齢などの内的因子や
紫外線などの外的因子よって皮膚が本来維持している弾
力性、柔軟性、保湿性などが衰える現象をいう。すなわ
ち、老化皮膚は、乾燥し、滑らかさが無く弾力性が低下
した肌であり、このためしわやたるみが形成される。皮
膚の老化を抑制する手段としては、従来、老化によって
失われる物質、例えばコラーゲン、エラスチン、ヒアル
ロン酸等を皮膚に塗布する皮膚外用剤が主流であった。
しかし、これらは十分な効果を有するものではなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】皮膚の老化を細胞レベ
ルでみてみると、表皮ケラチノサイトの機能低下にとも
なう***速度の低下が認められる。ケラチノサイトの分
裂は表皮の新陳代謝、すなわちターンオーバーの源であ
るが、加齢とともにターンオーバー速度の遅延がみられ
ることが報告されている(Roberts,D.,J.
Invest.Dermatol.,1980,74,
13−16)。また、真皮細胞外マトリックスの主成分
であり、皮膚の弾力性に重要な役割を果たしているコラ
ーゲンは真皮の線維芽細胞によって合成されるが、線維
芽細胞におけるコラーゲン合成量は加齢とともに減少す
ることが明らかとされている(McCoy,B.J.,
InVitro,1982,18,79−86)。ケラ
チノサイトの***能低下にともなう表皮ターンオーバー
速度の遅延や線維芽細胞におけるコラーゲン合成量の低
下にともなう真皮コラーゲン量の減少が皮膚老化の原因
のひとつと考えられる。そこで、表皮ケラチノサイトの
***を促進したり、真皮線維芽細胞におけるコラーゲン
生成を促進することが皮膚老化の抑制につながると考え
られる。ケラチノサイトの***を促進する物質として
は、EGF、エストロジェン等が、コラーゲン生成を促
進する物質としては、TGF−β、エストロジェン、テ
ストステロン、インシュリン等が知られているが、これ
らの物質は安定性に問題があり、またその効果も十分で
はなく、安定で効果の高いケラチノサイトの***促進効
果およびコラーゲン生成促進効果を有する皮膚外用剤が
求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この様な事情により、本
発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ナノチューブ状炭素
が安定で、優れたケラチノサイトの***促進効果および
コラーゲン生成促進効果を持つことを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、ナノチューブ状炭素
から選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴と
する皮膚外用剤である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するナノチューブ状
炭素とは、炭素原子6員環が連なったグラファイトの中
空円筒状の微細な繊維状物質である。主に炭素原子6員
環で構成されるが炭素原子5員環、炭素原子7員環等の
他の原子構造を含んでいてもかまわない。本発明のナノ
チューブ状炭素は一般にカーボンナノファイバーやカー
ボンナノチューブと呼ばれる微細なチューブ状炭素繊維
である。市場では昭和電工社製「VGCF」、GSIク
レオス社製「カルベール」で示唆されるカーボンナノフ
ァイバーやカーボンナノチューブ(TAKIKAWA
H.,電気学論文誌 A.,2001.,Vol.12
1−A,No.5,495−496)を含む微細な炭素
繊維のことである。
【0007】なお本発明で使用するナノチューブ状炭素
では、主な構成要素が炭素原子6員環の連なったグラフ
ァイトで中空円筒状の微細な繊維状物質であれば、カー
ボンナノファイバーやカーボンナノチューブに限定され
るものでない。
【0008】本発明ではこのナノチューブ状炭素を配合
することとで、皮膚の老化防止にその有効性を発揮する
皮膚外用剤を実現した。
【0009】本発明に用いるナノチューブ状炭素は単層
のチューブ形態と複数層のチューブが同心円の筒状にな
ったものがあり、これらは、いずれもナノチューブ状炭
素に含まれる。
【0010】ナノチューブ状炭素はチューブ構造をもっ
ているが両端は閉塞していても、開放していても、また
チューブの片方だけが閉塞した形でもかまわない。これ
らはいずれも本発明に用いるナノチューブ状炭素に含ま
れる。
【0011】またナノチューブ状炭素はチューブ形態と
して均一な太さであるものだけでなく、チューブの片側
が大きく、もう一方の片側が小さい形状をしていてもか
まわない。また片側に閉じてゆくホーン状や、チューブ
の長さが短いカップ型もチューブ状炭素に含まれる。
【0012】さらにこれらのナノチューブ状炭素は合成
することができる。炭素棒の間にアーク放電を行って得
る「アーク放電法」(例えば、特開平06−28011
6など)、炭素化合物にレーザーを照射して得る「レー
ザー蒸発法」(例えば、特開平10−265208な
ど)、炭素化合物ガスを高温下で触媒反応させ合成する
「化学気相成長法」(例えば、特開平07−21666
0など)などによってナノチューブ状炭素を合成でき
る。これらの製造方法で合成したいずれのナノチューブ
状炭素も今回の発明に利用できる。また製造方法はこれ
らに限定されるものでなく、他の製造方法で合成したナ
ノチューブ状炭素も利用できる。
【0013】本発明に用いるナノチューブ状炭素のチュ
ーブ径は0.7nm〜100nm、チューブの長さが
0.01μm〜100μmであることを特徴とする。
【0014】本発明の皮膚外用剤におけるナノチューブ
状炭素の配合量は10−7〜40重量%の範囲が好まし
い。10−7重量%より少ない量ではケラチノサイトの
***促進効果およびコラーゲン生成促進効果が低く、ま
た40重量%を超えても効果に大きな増強はみられにく
く、経済的でない。さらにより大きな効果と経済性を考
慮すれば、皮膚外用剤に配合するナノチューブ状炭素の
配合量は10−6〜30重量%が好ましい。また、添加
の方法については、予め加えておいても、製造途中で添
加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
【0015】本発明の皮膚外用剤には、上記ナノチュー
ブ状炭素をそのまま使用しても良く、効果を損なわない
範囲内で、通常の化粧品、医薬部外品、医薬品に用いら
れる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸
類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石
鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線
吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート
剤、賦形剤、安定剤、保存剤、結合剤、崩壊剤等の成分
を配合することもできる。
【0016】本発明の皮膚外用剤は、化粧品、医薬部外
品、医薬品のいずれにも用いることができ、その剤型と
しては、例えば、クリーム、乳液、化粧水、美容液、パ
ック料、ヘヤースプレー、ヘヤーチック、ヘヤーマニュ
キュア、ヘヤーカラー、ヘヤーリートトメント、ネイル
エナメル、ファンデーション、白粉、化粧下地、アイラ
イナー、マスカラ、アイシャドウ、口紅、ほほ紅、日焼
け止め、洗顔料、シャプー、リンス、浴用剤、ゲル剤、
パップ剤、洗浄剤、軟膏、液剤、プラスター等が挙げら
れる。
【0017】
【実施例】次に表1に示すナノチューブ状炭素を用いた
実施例と比較例により、本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。なお実施例に
示す配合量の単位は重量%である。またナノチューブ状
炭素もこれに限定されるものではない。
【0018】
【表1】
【0019】 実施例1 軟膏1 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素2 0.1 2.シリカ 40.0 3.タルク 5.0 4.パラフィンワックス 5.0 5.マイクロクリスタリンワックス 5.0 6.パルミチン酸イソプロピル 10.0 7.流動パラフィン 20.0 8.ワセリンにて全量を100とする [製造方法]成分4〜8を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。油相に成分1〜3をかき混ぜながら
加え混合分散する。30℃まで冷却して製品とする。
【0020】 実施例2 軟膏2 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素2 10.0 2.シリカ 30.0 3.タルク 5.0 4.パラフィンワックス 5.0 5.マイクロクリスタリンワックス 5.0 6.パルミチン酸イソプロピル 10.0 7.流動パラフィン 20.0 8.ワセリンにて全量を100とする [製造方法]成分4〜8を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。油相に成分1〜3をかき混ぜながら
加え混合分散する。30℃まで冷却して製品とする。
【0021】 実施例3 軟膏3 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素2 30.0 2.シリカ 10.0 3.タルク 5.0 4.パラフィンワックス 5.0 5.マイクロクリスタリンワックス 5.0 6.パルミチン酸イソプロピル 10.0 7.流動パラフィン 20.0 8.ワセリンにて全量を100とする [製造方法]成分4〜8を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。油相に成分1〜3をかき混ぜながら
加え混合分散する。30℃まで冷却して製品とする。
【0022】 実施例4 軟膏4 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素2 40.0 2.シリカ 0.1 3.タルク 5.0 4.パラフィンワックス 5.0 5.マイクロクリスタリンワックス 5.0 6.パルミチン酸イソプロピル 10.0 7.流動パラフィン 20.0 8.ワセリンにて全量を100とする [製造方法]成分4〜8を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。油相に成分1〜3をかき混ぜながら
加え混合分散する。30℃まで冷却して製品とする。
【0023】 比較例1 軟膏5 処方 配合量(重量%) 1.カーボンブラック 0.1 2.シリカ 40.0 3.タルク 5.0 4.パラフィンワックス 5.0 5.マイクロクリスタリンワックス 5.0 6.パルミチン酸イソプロピル 10.0 7.流動パラフィン 20.0 8.ワセリンにて全量を100とする [製造方法]成分4〜8を加熱溶解して混合し、70℃
に保ち油相とする。油相に成分1〜3をかき混ぜながら
加え混合分散する。30℃まで冷却して製品とする。
【0024】実施例1〜4及び比較例1の軟膏1〜5を
用いて、各々女性30人(30〜65歳)を対象に2ヶ
月間の使用試験を行なった。使用後、シワ・タルミ・肌
の弾力についてアンケート調査を行なって、老化防止効
果を判定した。有効なものを「優」、やや有効なものを
「良」、わずかに有効なものを「可」、無効なものを
「不可」とした。これらの結果を表2に示した。
【0025】
【表2】
【0026】表2の結果をもとに「優」を3点、「良」
を2点、「可」を1点、「不可」を0点として、「しわ
の改善」「たるみの改善」「肌の弾力の改善」に関する
評価を集計し、使用女性30人の合計値が30点以上の
場合効果がありと判定した。
【0027】この結果を示したものが表3であるが、表
3よりナノチューブ状炭素を配合した軟膏は、ナノチュ
ーブ状炭素の配合量によって老化防止効果が高くなるこ
とが確認できる。ただし、30%を超える配合量では効
果の上昇は頭打ちとなる。
【0028】
【表3】
【0029】 実施例5 O/W クリーム 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素2 0.5 2.スクワラン 5.5 3.オリーブ油 3.0 4.ステアリン酸 2.0 5.ミツロウ 2.0 6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5 7.ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0 8.ベヘニルアルコール 1.5 9.モノステアリン酸グリセリン 2.5 10.香料 0.1 11.1,3−ブチレングリコール 8.5 12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05 13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 14.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜9を加熱して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分11〜14を加熱溶解して混合し、
75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、
更に30℃まで冷却して製品とする。
【0030】 実施例6 化粧水 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素1 0.01 2.1,3−ブチレングリコール 8.0 3.グリセリン 2.0 4.キサンタンガム 0.02 5.クエン酸 0.01 6.クエン酸ナトリウム 0.1 7.エタノール 5.0 8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1 9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.1 10.香料 適量 11.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分2〜6及び11と、成分7〜10をそ
れぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過した後、1を混
合し製品とする。
【0031】 実施例7 乳液 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素3 0.5 2.スクワラン 5.0 3.オリーブ油 5.0 4.ホホバ油 5.0 5.セタノール 1.5 6.モノステアリン酸グリセリン 2.0 7.ポリオキシエチレンセチルエーテル 3.0 8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 2.0 9.香料 0.1 10.プロピレングリコール 1.0 11.グリセリン 2.0 12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2 13.精製水にて全量を100とする [製造方法]成分1〜8を加熱して混合し、70℃に保
ち油相とする。成分10〜13を加熱溶解して混合し、
75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し
て、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更
に30℃まで冷却して製品とする。
【0032】 実施例8 ファンデーション 処方 配合量(重量%) 1.ナノチューブ状炭素1 0.05 2.ナノチューブ状炭素2 0.1 3.酸化チタン 10.0 4.微粒子酸化チタン 5.0 5.ナイロンパウダー 10.0 6.雲母粉 25.0 7.セリサイト 32.8 8.ベンガラ 0.4 9.黄酸化鉄 1.4 10.パラオキシ安息香酸エチル 0.3 11.メチルポリシロキサン 14.6 12.ビタミンE 0.3 13.香料 0.05 [製造方法]成分1〜10を均一に混合したのち、成分
11に12及び13を加えて混合する。
【0033】実施例5のクリーム、実施例6の化粧水、
実施例7の乳液及び実施例8のファンデーションの使用
試験を行ったところ、いずれも安全で優れた老化防止効
果を示した。
【0034】
【発明の効果】次に、本発明の効果を説明するため、以
下の実験例によって説明するが、本発明の効果はこれに
限定されるものでない。なお下記の実験例では、表1に
示すナノチューブ状炭素を用いた。
【0035】実験例1 ケラチノサイトの***促進試験 培養ケラチノサイトの***促進効果を下記の条件にて測
定した。
【0036】マウスケラチノサイト由来Pam212細
胞を35mmディッシュに30,000個播種し、ナノ
チューブ状炭素2を最終濃度で1〜1000ng/ml
となるように添加した0.5容量%ウシ胎児血清を含む
Eagle’s MEM培養液で37℃、5体積%CO
条件下、6日間培養した。その後、0.25重量%ト
リプシン溶液にて細胞を剥離し、血球計算盤を用いて細
胞数を測定した。コントロールの細胞数に対するナノチ
ューブ状炭素添加時の細胞数値からケラチノサイトの分
裂促進率を求めた。
【0037】これらの試験結果を表2に示した。その結
果、いずれの濃度においても、***促進効果が100%
以上であり、ナノチューブ状炭素2は優れたケラチノサ
イトの***促進効果を有していることが認められた。
【0038】
【表4】
【0039】またナノチューブ状炭素1及びナノチュー
ブ状炭素3について同様にケラチノサイトの***促進試
験を行ったところ、いずれも優れたケラチノサイトの分
裂促進効果を有していることが認められた。
【0040】実験例2 コラーゲン生成促進試験 培養ヒト皮膚線維芽細胞におけるコラーゲン生成の促進
効果を下記の条件にて測定した。
【0041】コンフルエントな状態の正常ヒト皮膚線維
芽細胞(理化学研究所細胞開発銀行細胞株「NB1RG
B」)を10μg/mlの試料を添加したEagle’
sMEM培養液にてさらに24時間培養した後、総RN
Aの抽出を行った。正常ヒト皮膚線維芽細胞から抽出し
た総RNAを基にRT−PCR法によりコラーゲンmR
NA発現量の測定を行った。RT−PCR法にはTaK
aRa RNAPCR Kit (AMV) Ver.
2.1を用いた。また、内部標準としてはGAPDHを
用いた。その他の操作は定法に従い、PCR反応液をア
ガロースゲル電気泳動に供し、コラーゲン及びGAPD
HのmRNA発現をバンドとして確認した。これらのバ
ンドをポラロイド(登録商標)カメラにて撮影してデン
シトメーターを用いて定量化し、コラーゲンmRNAの
発現量を内部標準であるGAPDH mRNA発現量に
対する割合として求めた。コントロールのコラーゲンm
RNA発現量に対するナノチューブ状炭素1、2及び3
を添加した時のコラーゲンmRNA発現量値からコラー
ゲン生成促進率を求めた。
【0042】これらの試験結果を表5に示した。その結
果、いずれのナノチューブ状炭素も成長促進率が100
%以上であり、優れたコラーゲン生成促進効果を有して
いることが認められた。
【0043】
【表5】
【0044】以上のことから、本発明のナノチューブ状
炭素は優れたケラチノサイトの***促進効果及びコラー
ゲンの生成促進効果を示した。ナノチューブ状炭素から
選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする
皮膚外用剤は安全で優れた老化防止効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/021 A61K 7/021 33/44 33/44 A61P 17/00 A61P 17/00 43/00 105 43/00 105 107 107 // C01B 31/02 101 C01B 31/02 101F Fターム(参考) 4C083 AA082 AA122 AB131 AB132 AB172 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC482 AD072 AD152 AD352 AD662 BB23 BB51 CC01 CC03 CC04 CC05 CC12 DD17 DD23 DD27 DD33 DD42 EE12 EE13 FF01 FF05 4C086 AA01 AA02 HA06 MA01 MA04 MA16 MA22 MA28 MA63 NA14 NA20 ZA89 4G146 AA11 AB06 AC03A AD40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナノチューブ状炭素を配合することを特
    徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 請求項1のナノチューブ状炭素が10
    −7〜40重量%を配合してなる皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のナノチューブ状炭素の
    チューブ径が0.7nm〜100nmであることを特徴
    とする皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のナノチューブ状炭素の長
    さが0.01μm〜100μmであることを特徴とする
    皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のナノチューブ状炭素の配
    合が1種又は2種以上であることを特徴とする皮膚外用
    剤。
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