JP2003192567A - 化粧料 - Google Patents
化粧料Info
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Abstract
ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物エキスから選ばれ
る一種または二種以上、(B)魚由来コラーゲン溶液、
を含有することを特徴とする抗老化化粧料を提供する。 【構成】ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物エキスお
よびコラーゲン溶液を含有することを特徴とする抗老化
化粧料は安定性に優れ、肌に対して優れた作用を示し
た。
Description
する効果を有する抗老化化粧料に関する。
は、線維芽細胞のコラーゲン産生の低下、ヒアルロン酸
合成の低下、紫外線によるコラゲナーゼ活性の増大、紫
外線や環境から生じる活性酸素による障害などによるも
のと考えられている。このような、シワ・タルミの改善
には、レチノールやレチノイン酸などが用いられてい
る。その他、コラーゲン、植物エキス等のコラーゲン産
生促進作用を有するものも用いられている。
は、レチノールやレチノイン酸などが用いられている
が、副作用も強い。その他、コラーゲン、植物エキス等
にヒアルロン酸合成促進作用を有するものが用いられて
いるが、いずれも微弱な効果しか示さないため、それぞ
れ単独で化粧料等に配合した場合、十分な抗老化すなわ
ちシワ・タルミ改善効果が得られなかった。
ついて、副作用がなく、安全性の高い化粧料の開発が望
まれていた。
本発明者らは皮膚の老化改善を目的に鋭意検討した結
果、ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物エキスから選
ばれる一種または二種以上および魚由来コラーゲンの含
有物が、優れた皮膚の老化を抑制する作用を有すること
を見出し、本発明を完成するに至った。
び(B);(A)ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物
エキスから選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来
コラーゲンを含有する皮膚の抗老化化粧料である。
キスとしては、ヒアルロン酸合成促進作用があれば特に
限定されないが、好ましくは、キダチアロエ、ラベンダ
ー、タイム、カユ・レギ、ケラベ、ホーリーバジル、マ
ジョラム、ルムプヤン、レムジャン等が挙げられる。
アルコール類(メタノール、エタノール、1−プロパノ
ール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノ
ール等)、液状多価アルコール(グリセリン、プロピレ
ングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、ケト
ン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニト
リル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化
水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エ
ーテル類(エチルエーテル、プロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等)が挙げられる。好ましくは、水、低級
アルコールおよび液状多価アルコールが良く、特に好ま
しくは、水、エタノール、プロピレングリコールおよび
1,3−ブチレングリコールが良い。これらの溶媒は一
種でも二種以上を混合して用いても良い。
く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過等の処理および活
性炭等による脱色、脱臭処理をして用いても良い。さら
には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等
の処理を行い、乾燥物として用いても良い。
に限定されていないが、好ましくは本発明における化粧
料の全量に対し、固形分に換算して0.0001重量%
以上が良く、さらに好ましくは 0.0005〜10重
量%が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は
発揮され難い。10重量%を越えて配合した場合、効果
の増強は少なく不経済である。また、添加の方法につい
ては、予め加えておいても、製造途中で添加しても良
く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
二種以上が本発明の化粧料に配合される。
コラーゲンは、特に限定されないが、例えば鮭、金目
鯛、たら、ひらめ等の皮または浮袋等を洗浄、脱脂、酸
濾過、酵素処理、塩折、透析、熱処理等の手段を経て、
可溶化コラーゲン成分を抽出した後、得られるものが挙
げられる。これらは、魚由来コラーゲン溶液として一般
に市販され化粧品原料に使用されている。アテロ化処理
しても、加水分解処理してもしなくても良い。
濃縮、希釈、濾過等の処理および活性炭等による脱色、
脱臭処理をして用いても良い。さらには、抽出した溶液
を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥
物として用いても良い。
に限定されないが、好ましくは本発明における化粧料の
全量に対し、固形分に換算して0.0001重量%以上
が良く、さらに好ましくは 0.00001〜10重量
%が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は発
揮され難い。10重量%を越えて配合した場合、効果の
増強は少なく不経済である。また、添加の方法について
は、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、
作業性を考えて適宜選択すれば良い。
二種以上が本発明の化粧料に配合される。
い範囲内で、通常の化粧品および医薬部外品に用いられ
る成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、
アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、p
H調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収
剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤等
の成分を配合することもできる。
品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、
例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール
剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデー
ション、打粉、口紅等が挙げられる。
の改善効果により皮膚の老化を抑制する作用をもたらす
ものである。
して本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例お
よび実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。実施例に示す配合量の部とは重量部を、%と
は重量%を示す。
え、95〜100℃にて1時間抽出した後、濾過し、そ
の濾液を濃縮し、凍結乾燥して熱水抽出物を11.5g
得た。
加え、常温にて7日間抽出した後、濾過し、その濾液を
濃縮乾固して、エタノール抽出物を1.2g得た。
コール水溶液抽出物 タイムの乾燥物10gに100mLの精製水および10
0mLの1,3−ブチレングリコールを加え、常温にて
7日間抽出した後、濾過し、1,3−ブチレングリコー
ル水溶液抽出物を1.4g得た。
液 鮭の皮を洗浄処理、脱脂、酸処理、膜濾過、塩析、透析
を経て酸可溶性コラーゲン溶液を得る。例えば、「酸可
溶性アテロ化コラーゲン溶液」(井原水産製:乾燥残分
1%)が挙げられる。
理、塩析、等電点沈殿、透析を経て酸可溶化コラーゲン
溶液を得る。例えば、「水溶性コラーゲン溶液」(テク
ノーブル製:乾燥残分1%)が挙げられる。
析、等電点沈殿、透析を経て酸可溶性コラーゲン溶液を
得る。例えば、乾燥残分1%の水溶液が挙げられる。
℃に保ち油相とする。成分1、2および12〜15を加
熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水
相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃に
て成分11を加え、更に30℃まで冷却して製品とす
る。
たものを従来のクリーム1とした。
換えたものを従来のクリーム2とした。
従来のクリーム3とした。
それぞれ均一に溶解し、両者を混合し濾過して製品とす
る。
に保ち油相とする。成分1、2および11〜14を加熱
溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相
を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃にて
成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
一に溶解し、両者を混合して製品とする。
油相とする。成分21に成分11をよく膨潤させ、続い
て、成分1、2および12〜15を加えて均一に混合す
る。これに粉砕機にて粉砕混合した成分16〜19を加
え、ホモミキサーにて撹拌し、75℃に保ち水相とす
る。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、4
5℃にて成分20を加え、かき混ぜながら30℃まで冷
却して製品とする。
お、成分1および2は凍結乾燥品を用いる。
め、実験例を挙げる。
量 紫外線照射後の皮膚弾力低下に対する魚由来コラーゲン
の有効配合量を検討した。実験は6週齢雄性マウスの背
部に紫外線A波を照射し、比較例1のクリームにおい
て、キダチアロエ熱水抽出物の有無、またはコラーゲン
の配合量をいくつか変えて塗布した。照射と塗布を30
日間連続で行い、試験終了後に皮膚弾力を測定した。
のマウス皮膚弾力を示す。皮膚弾力の低下に対するキダ
チアロエ熱水抽出物の添加により有効であった。魚由来
コラーゲンの改善効果はその配合量に依存し、0.00
01%以上で優れた効果を示した。ただし、10%を超
えて配合しても効果の増強は認められなかった。
1のキダチアロエの熱水抽出物100μg/mLを添加
した場合、製造例−4の酸可溶性アテロ化コラーゲン溶
液1,000μg/mLを添加した場合および両方を添
加した場合、またキダチアロエの熱水抽出物と製造例−
6の牛由来アテロ化コラーゲン溶液の両方を添加した場
合におけるヒアロン酸合成促進作用をサンドイッチバイ
ンディングアッセイ法によって調べた。ヒアルロン酸産
生能は、無添加の場合におけるヒアルロン酸濃度を10
0とした割合(%)にて評価した。
酸合成能はキダチアロエの熱水抽出物による処理では1
50%、酸可溶性アテロ化コラーゲン溶液による処理で
は130%、これらを同時に処理すると200%の増加
となった。しかし、牛由来アテロ化コラーゲン溶液によ
るキダチアロエ熱水抽出物の効果の増強は見られなかっ
た。
果 実施例−1のクリーム、比較例−1〜3の従来のクリー
ムを用いて、肌のタルミおよび小ジワに悩む女性20人
(25〜40才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行っ
た。使用後、肌のタルミ、小ジワの改善効果を自己申告
により評価した。
ダチアロエの熱水抽出物および酸可溶化アテロ化コラー
ゲン溶液を含有することを特徴とする化粧料は優れた改
善効果を示した。
十分なシワ・タルミにおける改善効果を示すものであっ
た。
成分(A)および(B); (A)ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物エキスから
選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来コラーゲン
を含有することを特徴とする抗老化化粧料は安定性に優
れ、肌に対して優れた作用を示した。
Claims (7)
- 【請求項1】下記成分(A)および(B); (A)ヒアルロン酸合成促進作用を持つ植物エキスから
選ばれる一種または二種以上、(B)魚由来コラーゲン
を含有することを特徴とする化粧料 - 【請求項2】請求項1の成分を含有する抗老化化粧料で
ある請求項1の化粧料 - 【請求項3】ヒアルロン酸合成促進作用を有する請求項
1または2の化粧料 - 【請求項4】成分(A)の量が固形分として0.000
5〜10重量%、成分(B)の量0.00001〜10
重量%の請求項1または3の化粧料 - 【請求項5】成分(A)がキダチアロエ、ラベンダー、
タイム、カユ・レギ、ケラベ、ホーリーバジル、マジョ
ラム、ルムプヤン、レムジャンから1種または2種以上
選ばれる請求項1〜4の化粧料 - 【請求項6】成分(A)がキダチアロエ、ラベンダー、
タイムから選ばれる請求項1〜5の化粧料 - 【請求項7】成分(B)が酸可溶性アテロ化コラーゲン
溶液または水溶性コラーゲン溶液である請求項1〜6の
化粧料
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001396638A JP2003192567A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001396638A JP2003192567A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003192567A true JP2003192567A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27602678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001396638A Pending JP2003192567A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 化粧料 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003192566A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-09 | Nonogawa Shoji Kk | 化粧料 |
JP2004051533A (ja) * | 2002-07-19 | 2004-02-19 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ヒアルロン酸合成促進剤 |
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JP2005053797A (ja) * | 2003-08-04 | 2005-03-03 | Nonogawa Shoji Kk | コラーゲン産生促進剤及びコラーゲン架橋形成阻害剤 |
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-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001396638A patent/JP2003192567A/ja active Pending
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JP2016503013A (ja) * | 2012-12-13 | 2016-02-01 | プレシジョン ダーマトロジー インコーポレイテッドPrecision Dermatology, Inc. | ヒアルロン酸の皮膚濃度を増加させるための局所製剤 |
US9801807B2 (en) | 2012-12-13 | 2017-10-31 | Shamroc, Inc. | Topical formulations for increasing the dermal concentration of hyaluronic acid |
JP2018012738A (ja) * | 2012-12-13 | 2018-01-25 | プレシジョン ダーマトロジー インコーポレイテッドPrecision Dermatology, Inc. | ヒアルロン酸の皮膚濃度を増加させるための局所製剤 |
US9895393B2 (en) | 2012-12-13 | 2018-02-20 | Shamroc, Inc. | Topical formulations for increasing the dermal concentration of hyaluronic acid |
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