JP2003309725A - 画像処理方法、画像処理装置、及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、及びそれを備えた画像形成装置

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JP2003309725A
JP2003309725A JP2002115415A JP2002115415A JP2003309725A JP 2003309725 A JP2003309725 A JP 2003309725A JP 2002115415 A JP2002115415 A JP 2002115415A JP 2002115415 A JP2002115415 A JP 2002115415A JP 2003309725 A JP2003309725 A JP 2003309725A
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edge
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JP2002115415A
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Hiroshi Kono
浩史 河野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強調フィルタでの強調処理に伴う黒文字や色
文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、及び色にじみの
発生を防止し、抜き文字の潰れを防止し得る画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 ブロック内の画素情報より注目画素が文
字エッジであるか否かの判定を行い(S1)、文字エッ
ジであると判定された場合(S2)、注目画素に強調判
定フィルタ処理を施し、その結果に基づいて注目画素に
強調フィルタ処理を施すか否か判定を行う(S3)。注
目画素に強調判定フィルタ処理を施した結果、強調フィ
ルタでの強調処理を行わないと判定されたときには、注
目画素の濃度値と該注目画素に強調フィルタでの強調処
理を施した場合の濃度値との差分を求め、この差分を注
目画素の周辺の画素に配分する(S10,S11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルカラー
複写機やファクシミリ等の画像形成装置に用いられる画
像処理方法、及び画像処理装置に関するものであり、特
に、画像の黒文字及び色文字領域の検出を行い、その検
出結果に基づいて、適切な処理を行う画像処理方法、画
像処理装置、及びそれを備えた画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器のディジタル化が急速に
進展し、またカラー画像出力の需要が増してきたことに
より、ディジタルカラー複写機やカラーレーザプリンタ
等の画像形成装置が広く一般に普及してきている。
【0003】これらの画像形成装置において、高画質化
や高機能化を実現する上で、画像処理技術は重要な位置
を占めている。ディジタルカラー複写機においては、カ
ラー原稿をR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の3
色に分解して読み取り、種々の画像処理を施してC(シ
アン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)及びK(ブラック)
の4色の画像データに変換し、記録媒体にカラー画像を
形成する。
【0004】ここで、K信号を追加する理由は、黒色等
の無彩色を再現する場合にC・M・Yの3色を重ね合わ
せて表現すると、色濁りや色ずれが生じるためである。
【0005】上記の色濁りや色ずれの問題を改善するた
めに、黒生成/下地除去が行われる。しかし、このよう
な処理を行っても、100%の下地除去が行われるわけ
ではないので、黒文字が黒く再現されず、またその周囲
に色にじみが生じてしまうという問題がある。
【0006】これを改善するために、原稿中に存在する
黒文字領域を検出し、強調フィルタ処理や黒強調処理等
の文字の再現性を高める処理を施し、画質を向上させる
方法が提案されている。
【0007】例えば、特開平9−139843号公報
(公開日1997年5月27日)には、有彩色成分及び
無彩色成分にて構成される原稿の画像データから1次微
分フィルタ及び2次微分フィルタを用いて黒文字のエッ
ジ部を検出し、そのエッジ部の外側部分と内側部分とを
識別して、外側部分の有彩色・無彩色データ及び内側部
分の有彩色データをそれぞれ注目画素とその周辺画素の
中で最も小さな値に置き換え、内側部分の無彩色データ
に対してはエッジ強調処理を行う画像処理装置が開示さ
れている。
【0008】また、別のアプローチとして、特開200
0−316097号公報(公開日2000年11月14
日)では、カラー画像入力データにおける複数色成分・
エッジ部検出手段によりエッジ領域を検出し、エッジ領
域と判定されたデータ部分の複数色成分に対して強調判
定処理を行い、その処理結果と予め定められた閾値とを
比較し、前記カラー画像入力データの各画素における複
数色成分に対して強調処理を施すか否かの判定を行い、
強調処理を施すと判定された画素はそのまま強調処理を
行い、強調処理を施さないと判定された画素については
前記カラー画像入力データの複数色成分の平均値を用い
て対象画素を無彩色として置き換える画像処理方法が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の特開平9−139843号公報で提案されている技
術では、エッジ部の外側及び内側の識別を行い、外側部
分は所定の最小値に置き換え、内側部分にのみエッジ強
調処理を行うことによって、文字周辺の白抜け発生を防
ぎかつ黒文字が太ることを防いでいる。
【0010】しかし、このように、注目画素のデータを
所定の最小値に置き換えると、黒文字周辺の色にじみが
残る可能性が大きく、さらに、小さな文字や細い線につ
いては削除されてしまうおそれがある。また、この従来
技術では、2次微分フィルタの係数の正負によりエッジ
部の内側及び外側の識別を行っているため、例えエッジ
部の内側と識別された場合であっても、強調フィルタ処
理を行うことにより下地濃度よりも薄くなり、文字周辺
に輪郭が生じる可能性がある。
【0011】したがって、エッジ部の外側部分及び内側
部分を識別して処理を切り替える方法では、小さな文字
や細い線が削除されたり、また、文字周辺に色にじみや
輪郭が発生したりして、画質を低下させるという問題を
有している。
【0012】また、特開2000−316097号公報
にて提案されている技術では、対象画素を中心に所定範
囲のマスク内で強調判定のための強調処理を行い、この
処理結果と所定基準値との閾値比較が行われる。ここ
で、例えば、基準値を画像の下地を基に設定することに
より、強調処理結果が下地よりも低い値となって、文字
周辺の白抜けが発生する可能性のある画素では強調処理
を施さないように処理を切り替えるとともに、対象画素
の複数色成分の平均値を算出し、対象画素の複数色成分
の前記平均値を用いて無彩色に置き換えることによって
色にじみの発生を防ぐことを示唆している。
【0013】しかしながら、当技術においては、強調判
定処理結果に基づき、同じエッジ領域であると判定され
た部分であっても、強調処理を施した部分と強調処理を
施さずに無彩色に置き換えた部分とに分岐されるため
に、2つの部分間で強調度のギャップが生じる可能性が
ある。
【0014】また、エッジの中には、通常の背景や下地
の上に配置された黒文字、色文字、及び連続階調や写真
部の輪郭線以外に、高濃度の背景や下地に比較して低濃
度でえぐり抜かれたような状態となる白抜き文字や色抜
き文字も存在する。このような抜き文字に対して強調処
理した場合、特に細い抜き文字の場合は周辺の高濃度の
背景や下地に引きずられて文字が潰れてしまうことがあ
る。
【0015】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、強調フィルタでの強調処
理に伴う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪
郭、及び色にじみの発生を防止し、抜き文字の潰れを防
止し得る画像処理方法、画像処理装置、及びそれを備え
た画像形成装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、上記課題を解決するために、複数の色成分からなる
入力画像データより注目画素を含む複数の画素からなる
ブロックを抽出し、ブロック内の画素情報より注目画素
が文字エッジであるか否かの判定を行い、文字エッジで
あると判定された場合、注目画素に強調判定フィルタ処
理を施し、その結果に基づいて上記注目画素に強調フィ
ルタ処理を施すか否か判定を行う画像処理方法におい
て、上記注目画素に強調判定フィルタ処理を施した結
果、強調フィルタでの強調処理を行わないと判定された
ときには、注目画素の濃度値と該注目画素に強調フィル
タでの強調処理を施した場合の濃度値との差分を求め、
この差分を注目画素の周辺の画素に配分することを特徴
としている。
【0017】すなわち、注目画素が文字エッジである場
合に、強調フィルタでの強調処理を行うことにより下地
濃度よりも薄くなり、文字周辺に輪郭が生じる可能性が
ある。したがって、エッジ部の外側部分及び内側部分を
識別して処理を切り替える方法では、小さな文字や細い
線が削除されたり、また、文字周辺に色にじみや輪郭が
発生したりして、画質を低下させるという問題を有して
いる。
【0018】また、強調判定処理結果に基づき、同じエ
ッジ領域であると判定された部分であっても、強調フィ
ルタでの強調処理を施した部分と強調処理を施さずに無
彩色に置き換えた部分とに分岐されるために、2つの部
分間で強調度のギャップが生じる可能性がある。
【0019】この点、本発明では、注目画素に強調判定
フィルタ処理を施した結果、強調フィルタでの強調処理
を行わないと判定されたときには、注目画素の濃度値と
該注目画素に強調フィルタでの強調処理を施した場合の
濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の周辺の画
素に配分する。
【0020】したがって、まず、注目画素に強調判定フ
ィルタ処理を施した結果、強調フィルタでの強調処理を
行うと上記の黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬
似輪郭、及び色にじみ等が発生するおそれがあることに
鑑み、強調フィルタでの強調処理を行わないと判定す
る。
【0021】ただし、この場合、強調フィルタでの強調
処理を行わないので、文字の強調ができないことにな
る。
【0022】そこで、本発明では、強調フィルタでの強
調処理を行わないと判定されたときには、注目画素の濃
度値と該注目画素に強調フィルタでの強調処理を施した
場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の周
辺の画素に配分する。この方法により、実質的に、文字
等を周辺の画素に対して強調することができる。
【0023】この結果、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さな
抜き文字の潰れを防止し、適切に黒文字・色文字・抜き
文字・白抜き文字それぞれのエッジ部を適切に強調する
ことができる。
【0024】したがって、強調フィルタでの強調処理に
伴う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、
及び色にじみの発生を防止し得る画像処理方法を提供す
ることができる。
【0025】また、本発明の画像処理方法は、上記の画
像処理方法において、前記注目画素が黒文字エッジであ
ると判断された場合に、入力画像データにおける黒成分
以外の色成分の平均値を求めて注目画素の濃度値を無彩
色に置き換えるとともに、黒成分を表す画像データに対
して、注目画素の濃度値と該注目画素に強調処理を施し
た場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の
周辺の画素に配分することを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、注目画素が黒文字エ
ッジであると判断された場合に、黒成分を表す画像デー
タに対して、注目画素の濃度値と該注目画素に強調処理
を施した場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目
画素の周辺の画素に配分する。これにより、前述したよ
うに、実質的に、黒文字を周辺の画素に対して強調する
ことができる。
【0027】また、本発明では、このとき、入力画像デ
ータにおける黒成分以外の色成分の平均値を求めて注目
画素の濃度値を無彩色に置き換える。ここで、平均値に
置き換えるのは、C・M・Y等の各色成分間の濃度差を
なくして無彩色(黒)に近づけるためである。これによっ
て、文字周辺の色にじみを防ぎながら、黒文字を強調す
ることができる。
【0028】したがって、判定の結果、注目画素が黒文
字エッジであると判断された場合に、強調フィルタでの
強調処理を行わないとした場合でも、強調処理の効果と
強調処理に伴う画質劣化の要因軽減を両立させることが
できる。
【0029】また、本発明の画像処理方法は、上記の画
像処理方法において、前記注目画素に強調判定フィルタ
処理を施した結果、強調フィルタでの強調処理を行わな
いと判定された場合に、注目画素が抜き文字のエッジで
あるか否かの判定を行い、抜き文字のエッジであると判
断されたときには、注目画素の濃度値と該注目画素に強
調フィルタでの強調処理を施した場合の濃度値との差分
を注目画素における周辺の画素の濃度値から減算するこ
とにより配分する一方、抜き文字のエッジではないと判
断されたときには、上記差分を注目画素における周辺の
画素の濃度値に加算することにより配分することを特徴
としている。
【0030】すなわち、エッジの中には、通常の背景や
下地の上に配置された黒文字、色文字、及び連続階調や
写真部の輪郭線以外に、高濃度の背景や下地に比較して
低濃度でえぐり抜かれたような状態となる白抜き文字や
色抜き文字が存在する。このような抜き文字に対して強
調フィルタでの強調処理した場合、特に細い抜き文字の
場合は周辺の高濃度の背景や下地に引きずられて文字が
潰れてしまうことがある。
【0031】この点、本発明では、抜き文字のエッジで
あると判断されたときには、注目画素の濃度値と該注目
画素に強調フィルタでの強調処理を施した場合の濃度値
との差分を注目画素における周辺の画素の濃度値から減
算することにより配分する。
【0032】このように、抜き文字のエッジではエッジ
での強調フィルタの効果を周辺の画素の濃度に対して常
に減少方向に働かせることにより、エッジの濃度が周辺
の背景画素の濃度(高濃度の背景画素)に比べて必要以
上に高くなってしまうことによる文字の潰れの発生を防
止して、実質的に抜き文字を強調することができる。
【0033】一方、抜き文字のエッジではないと判断さ
れたときには、上記差分を注目画素における周辺の画素
の濃度値に加算することにより配分する。
【0034】このように、抜き文字のエッジではないと
き、つまり通常エッジ領域の場合には、エッジでの強調
フィルタの効果を周辺の画素に対して常に増加方向に働
かせることにより、エッジの濃度が周辺の背景画素の濃
度(濃度が薄い背景画素)に比べて低くなってしまうこ
とによる白抜けや色にじみが発生するのを防止して、実
質的に通常エッジを強調することができる。
【0035】したがって、白抜けや色にじみが発生する
可能性のある通常エッジ領域での処理方法と、文字の潰
れが発生する可能性がある抜き文字とで、それぞれに適
した処理を行うことによって、より強調フィルタに起因
する画質低下の影響を最小限に抑えることができる。
【0036】この結果、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、及
び色にじみの発生を防止し、かつ抜き文字の潰れを防止
し得る画像処理方法を提供することができる。
【0037】本発明の画像処理装置は、上記課題を解決
するために、複数の色成分からなる入力画像データより
注目画素を含む複数の画素よりなるブロックを抽出し、
注目画素が文字エッジであるか否かの判定を行う文字エ
ッジ判別部と、注目画素に強調判定フィルタ処理を施
し、その結果に基づいて上記注目画素に強調フィルタで
の強調処理を施すか否か判定を行う強調処理切り替え判
定部とを含む文字エッジ判定手段を備える画像処理装置
において、上記強調処理切り替え判定部により、注目画
素に強調判定フィルタ処理を施した結果、強調フィルタ
での強調処理を行わないと判定されたときに、注目画素
の濃度値と注目画素に強調フィルタでの強調処理を施し
た場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の
周辺の画素に配分する空間フィルタ手段が設けられてい
ることを特徴としている。
【0038】上記の発明によれば、強調処理切り替え判
定部により、注目画素に強調判定フィルタ処理を施した
結果、強調フィルタでの強調処理を行わないと判定され
たときに、空間フィルタ手段は、注目画素の濃度値と注
目画素に強調フィルタでの強調処理を施した場合の濃度
値との差分を求め、この差分を注目画素の周辺の画素に
配分する。
【0039】したがって、強調フィルタでの強調処理に
伴う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さ
な抜き文字の潰れを防止し、適切に黒文字・色文字・抜
き文字・白抜き文字、それぞれのエッジ部を適切に強調
することができる。
【0040】また、本発明の画像処理装置は、上記の画
像処理装置において、上記文字エッジ判定手段には、注
目画素が抜き文字のエッジであるか否かの判定を行う抜
きエッジ判定部が備えられていることを特徴としてい
る。
【0041】すなわち、通常エッジは注目画素が周辺画
素より高濃度であることが多く、普通に強調フィルタで
の強調処理を行うと、周辺の色抜けや色にじみの問題を
起こす一方、抜きエッジは注目画素が周辺画素より低濃
度であることが多く、小文字での潰れの問題を発生し易
い。
【0042】この点、本発明によれば、文字エッジ判定
手段には抜きエッジ判定部が設けられており、この抜き
エッジ判定部は、注目画素が抜き文字のエッジであるか
否かの判定を行う。
【0043】したがって、文字エッジを通常のエッジと
抜き文字とに場合分けをすることによって、それぞれの
エッジ部を適切に強調することができる。
【0044】本発明の画像形成装置は、上記課題を解決
するために、上記の画像処理装置を備えることを特徴と
している。
【0045】上記の発明によれば、強調フィルタでの強
調処理に伴う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、ま
た、小さな抜き文字の潰れを防止し、黒文字・色文字・
抜き文字・白抜き文字で場合分けを行うことにより、そ
れぞれのエッジ部を適切に強調することができるので、
品質の良い画像を出力することができる画像形成装置を
提供することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図22に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態では、本画像処理方法を適用
し、及び本画像処理装置を備える画像形成装置として、
ディジタルカラー複写機についての説明を行うが、画像
形成装置は必ずしもこれに限らず、例えば、ファクシミ
リ等の画像形成装置にも適用可能である。
【0047】本実施の形態の画像形成装置としてのディ
ジタルカラー複写機に用いられる画像処理装置は、図2
に示すように、A/D(アナログ・ディジタル)変換部
2、シェーディング補正部3、入力階調補正部4、色補
正部5、黒生成/下色除去部6、文字エッジ判定手段と
しての文字エッジ判定部10、空間フィルタ手段として
の空間フィルタ部7、及び中間調生成部8を備えてい
る。そして、上記画像処理装置に、例えばスキャナから
なる画像入力装置1と画像出力装置9とが接続されてデ
ィジタルカラー複写機が構成されている。
【0048】上記画像処理装置では、画像入力装置1に
て原稿をスキャンすることにより入力されたカラー画像
信号(RGBアナログ信号)は、A/D(アナログ・デ
ィジタル)変換部2にてディジタル信号に変換される。
次に、シェーディング補正部3にて画像入力装置1の照
明系・結像系・撮像系で生じる各種の歪みが取り除かれ
る。
【0049】入力階調補正部4では、カラーバランスが
整えられるのと同時に、入力されたカラー画像信号は反
射率信号つまり露光ランプにより原稿から反射された反
射光量に比例した信号であるので、画像処理に適した濃
度信号に変換される。
【0050】次に、色補正部5にて色再現の忠実化実現
のために色濁りを取り除く処理が施され、黒生成/下色
除去部6にてカラー画像をCMYK4色で再現するため
の処理がなされる。このとき、文字・写真混在原稿にお
ける黒文字・色文字の再現性を高めるために、文字エッ
ジ判定部10にて文字エッジ部の検出が行われ、さらに
所定の判定結果を基に用意されているいくつかの強調処
理の中から最も適正であると考えられる強調処理が選択
される。詳細については後述する。
【0051】その結果は、黒生成/下色除去部6、空間
フィルタ部7、及び中間調生成部8に出力され、全ての
文字エッジ部に対して適正な強調処理が施される。
【0052】ここで、上記文字エッジ判定部10は、図
3に示すように、大別すると、文字エッジ検出・色判定
部20、特徴量算出・判定部30、強調処理切り替え判
定部40、及び抜きエッジ判定部50にて構成されてい
る。なお、上記文字エッジ検出・色判定部20及び特徴
量算出・判定部30は、本発明の文字エッジ判別部を構
成している。
【0053】上記文字エッジ判定部10では、まず、4
本のラインメモリを用いて、色補正処理が施された入力
画像データ(CMY信号)から、図4に示すように、注目
画素Pを中心とする5×5マスクが形成され各部に入力
される。なお、本実施の形態では5×5マスクを形成し
ているが、マスクの大きさはこれに限定されるものでは
ない。
【0054】次に、文字エッジ検出・色判定部20で
は、ゾーベルフィルタにてエッジを検出するとともに色
判定を行い、黒エッジ判定信号Bk、又は色エッジ判定信
号Colが出力される。特徴量算出・判定部20は、マス
ク内の特徴量を算出し、文字エッジか否かの判定を行
い、文字エッジ判定信号EDGEを出力する。そして、
AND回路11・12にて、両信号の論理積がとられ、
黒文字エッジ判定信号BkEDGE及び色文字エッジ判定
信号ColEDGEとして出力される。
【0055】また、強調処理切り替え判定部40では、
強調判定処理によって文字周辺に白抜けや輪郭が発生す
る可能性があるか否かの判定がなされ、強調切り替え判
定信号EMPが出力される。また、抜きエッジ判定部5
0では、マスク内におけるエッジが、薄い背景上に比較
的高濃度として存在する通常のエッジであるか、又は濃
い背景上に比較的低濃度でえぐり抜いた状態になる抜き
エッジであるかの判定がなされ、抜きエッジ判定信号B
GCが出力される。
【0056】以下、この4つの判定処理について詳細に
説明する。
【0057】最初に、文字エッジ検出・色判定部20に
ついて、図5に基づいて、エッジ検出並びに色判定の処
理の流れについて説明する。
【0058】上記文字エッジ検出・色判定部20は、同
図に示すように、エッジ検出回路21、色判定回路2
2、及びAND回路23・24にて構成される。先ず、
エッジ判定回路21について説明する。
【0059】エッジ判定回路21では、図6(a)に示
すように、ラインメモリから読み出される注目画素Pを
中心とした5×5マスクから、注目画素Pを中心とする
3×3画素マスクが抽出され、主走査方向ゾーベルフィ
ルタ部21aと副走査方向ゾーベルフィルタ部21bと
にそれぞれ入力される。主走査方向ゾーベルフィルタ部
21aでは、前記3×3画素マスクに、例えば図6
(b)に示すように、主走査方向ゾーベルフィルタMF
が畳み込まれる一方、副走査方向ゾーベルフィルタ部2
1bでは、図6(c)に示すように、副走査方向ゾーベ
ルフィルタSFが畳み込まれる。注目画素Pに対して上
記各ゾーベルフィルタMF・SFが畳み込まれた結果
は、絶対値算出部21c・21cにてそれぞれの絶対値
が求められ、その結果は加算器(ADD)21dにより
加算される。ここで、絶対値を求めるのは各ゾーベルフ
ィルタMF・SFに負の係数が存在するためであり、加
算するのは主走査方向と副走査方向との双方の結果を考
慮に入れるためである。この両方向の加算結果は、次の
比較器21eに入力されて閾値edgeTHと比較され、加
算結果が閾値edgeTH以上ならば「1」、それ以外なら
「0」が出力される。
【0060】以上の処理がC・M・Y各色に対して施さ
れる。そして、注目画素Pに対する3色の出力信号は加
算器(ADD)21fで足し合わされた後、比較器21g
で閾値addTHと比較され、エッジならば「1」、エッ
ジでなければ「0」というエッジ検出信号が出力され
る。例えば、3色のエッジが重なっているときのみその
注目画素Pをエッジと判定する場合には閾値edgeTH=
3、1色でもエッジが検出されればその注目画素Pをエ
ッジと判定する場合には閾値edgeTH=1と設定され
る。
【0061】次に、色判定回路22では、最大値検出部
22a及び最小値検出部22bにて注目画素Pにおける
C・M・Y信号の最大値と最小値とが検出され、差分器
(SUB)22cにてその差が求められる。次に、その結
果は、比較器22dにて閾値subTHと比較されて、有
彩色か無彩色かの判定がなされる。すなわち、注目画素
PにおけるC・M・Yの差異が所定の範囲(閾値subT
H)よりも大きい場合は有彩色と判定され、所定の範囲
以内の場合は無彩色と判定される。この処理によって無
彩色つまり黒なら「1」、それ以外なら「0」という色
判定信号が出力される。
【0062】上述した処理により出力されたエッジ検出
信号と色判定信号とは、AND回路23にて論理積が求
められ、黒エッジ判定信号Bkが得られる。つまり、エッ
ジとして検出され、なおかつ色判定結果が黒となる画素
のみ、黒エッジ画素として判定される。また、同時に、
エッジ検出信号と色判定信号の否定信号との論理積もA
ND回路24により求められ、色エッジ判定信号Colが
得られる。黒エッジ判定信号のときと同様、エッジとし
て検出され、なおかつ色判定結果が黒ではない、つまり
有彩色である画素のみが色エッジ画素として判定され
る。
【0063】次に、特徴量算出・判定部30について説
明する。
【0064】図7に示すように、特徴量算出・判定部3
0は、第1の特徴量算出回路31と、第2の特徴量算出
回路32と、判定回路33と、AND回路34とから構
成される。なお、本実施の形態では、M信号のみを用い
て処理を行っているが、ここでの参照信号はM信号に限
定されるものではない。
【0065】上記第1の特徴量算出回路31では、ま
ず、ラインメモリから読み出される5×5マスクにおい
て、最大値検出部31aにてマスク内の最大濃度が算出
される一方、最小値検出部31bでは最小濃度が算出さ
れ、差分器(SUB)31cにてその差(最大濃度差)が算
出される。これらの値、すなわち、最大濃度・最小濃度
・最大濃度差は、後段の判定回路において、それぞれ比
較器33a・33b・33c毎に設定される閾値THma
x・THmin・THdiffとそれぞれ比較され、その比較結
果はAND回路34にて論理積が求められる。そして、
文字エッジなら「1」、それ以外なら「0」という信号
が出力される。これが文字エッジ判定信号EDGEであ
る。
【0066】このとき用いられる3つの閾値THmax・
THmin・THdiff は、第2の特徴量算出回路32にお
いて、5×5マスクから算出される、以下に示す特徴量
により決定される。
【0067】一般に、原稿上の文字は同一濃度であって
も、CCD(Charge Coupled Device)にて読み取られて
入力として与えられる濃度値は、その文字の大きさによ
って異なる。このことを考慮し、文字の大きさに基づい
て閾値THmax・THmin・THdiffが切り替えられる。
閾値THmax・THmin・THdiffを切り替えるための特
徴量としては、5×5マスク内を2値化したときに得ら
れる面積及び反転回数が用いられる。
【0068】まず、5×5マスクが2値化部32aにて
2値化される。例えば、各画素の濃度がマスク内平均濃
度よりも大きければ「1」、それ以外なら「0」とする
ことにより2値のマスクが得られる。低濃度の背景の上
に文字があるとき、文字領域は「1」に相当し背景領域
は「0」に相当する。また、高濃度の背景の上に抜き文
字があるときは、文字領域は「0」に相当し背景領域は
「1」に相当する。
【0069】次に、この2値マスクから、面積と最大反
転回数とが算出される。このとき「1」の画素数が
「0」の画素数よりも多い場合と、「0」の画素数が
「1」の画素数よりも多い場合、つまり通常文字か抜き
文字かによって判定手順が異なるが、以下では通常文字
の場合を想定して説明する。
【0070】すなわち、面積の算出は、面積計数部32
bにおいて、2値マスク内の「1」の画素数をカウント
して面積area1が出力され、「0」の画素数をカウント
して面積area0が出力される。最大反転回数の算出は、
最大反転計数部32cにおいて主走査・副走査方向の各
ラインにおいて「1」と「0」とが反転する回数がカウ
ントされ、その最大反転回数値changeが出力される。例
えば、図8に示す2値マスクの場合、面積area1=1
5、面積area0=10、及び最大反転回数値change=3が
得られる。これら3つの特徴量である面積area1・面積
area0、最大反転回数値changeを基に、閾値選択部35
にて上記閾値THmax・THmin・THdiffの切り替えが
行われる。
【0071】次に、閾値選択部35について、図9に基
づいて説明する。
【0072】この閾値選択部35では、最大濃度・最小
濃度・最大濃度差に対して、それぞれ厳しい閾値maxH
・minL・diffHとゆるい閾値maxL・minH・diffLと
が予め定められており、それぞれ[maxH,maxL]・
[minL,minH]・[diffH,diffL]の組み合せで各
セレクタに設定されている。また、各セレクタの前段に
は、面積area1・面積area0、及び2値マスク内の
「1」の画素数である面積area1を最大反転回数値chan
geで割った値を除算器A/B35aにて演算し、それぞ
れに対応して予め定められた閾値a1TH・a0TH・chT
Hとを比較する比較器35b・35c・35dが備えら
れている。
【0073】以下、閾値THmax・THmin・THdiffの
選択方法について説明する。
【0074】まず、文字領域の面積area1がある程度大
きいとき(面積area1>閾値a1TH)は、最大濃度を感
知し易いので閾値THmaxとして厳しい閾値maxHがセレ
クタ35eにて選択され、それ以外のときはゆるい閾値
maxLが選択される。背景領域の面積area0がある程度
大きいとき(面積area0>閾値a0TH)は、最小濃度を
感知し易いので閾値THminとして厳しい閾値minLがセ
レクタ35fにより選択され、それ以外のときはゆるい
閾値minHが選択される。また、小さい文字は面積area
1が小さくなるか又は最大反転回数値changeが大きくな
る。逆に、大きい文字は面積area1が大きくなるか又は
最大反転回数値changeが小さくなる。
【0075】そこで、面積area1を最大反転回数値chan
geで割った値がある程度大きいとき((面積area1/最
大反転回数値change)>閾値chTH)は、最大濃度差を
感知し易いので閾値THdiffとして厳しい閾値diffHが
セレクタ35gにて選択され、それ以外のときはゆるい
閾値diffLが選択される。
【0076】以上の説明は、通常エッジの場合であり、
抜きエッジの場合は面積area0と面積area1との扱いが
逆になるが、判定手順は同一のため、省略する。
【0077】以上述べたように、2値マスクの特徴量を
用いて、3つの閾値THmax・THmin・THdiffが切り
替えられる。本実施の形態では、厳しい閾値とゆるい閾
値との2段階を設けたが、さらに数段階の閾値を設けて
選択することができるのはもちろんである。
【0078】次に、図3に示す抜きエッジ判定部50に
ついて、図10に基づいて詳細に説明する。
【0079】上記抜きエッジ判定部50は、同図に示す
ように、有彩色/無彩判定部51と、濃度判定部52
と、AND回路53と、加算回路(ADD)54とから
構成される。
【0080】上記有彩色/無彩判定部51では、まずラ
インメモリから読み出される5×5マスク内の任意の画
素での色成分C、M、Yの組に対して差分絶対値|C−
M|、差分絶対値|M−Y|、及び差分絶対値|Y−C
|が算出され、これら差分絶対値の組の中から最も絶対
値が大きな値となる組を求め、そのときの差分絶対値と
閾値BkTHとが比較され、差分絶対値が閾値BkTHより
も小さいときには当該画素は無彩色であるとして「1」
の判定信号が出力され、差分絶対値が閾値BkTH以上の
ときには当該画素は有彩色であるとして「0」の判定信
号が出力される。
【0081】上記濃度判定部52では、色成分C、M、
Yのうちのいずれか(ここではM)の濃度値と閾値whT
Hとが比較され、M濃度値が閾値whTHよりも大きいと
きには「1」が濃度判定信号として出力され、M濃度値
が閾値whTH以内のときには「0」が濃度判定信号とし
て出力される。そして、有彩色/無彩判定信号と濃度判
定信号とはAND回路53にて論理積が求められ、高濃
度で無彩色、つまり黒色の場合は「1」という信号が出
力され、それ以外は「0」という信号が出力される。
【0082】以上の判定が5×5マスク内の全ての画素
に適用され、加算器(ADD)54により5×5マスク
内での黒色であると判定された画素数が算出される。こ
の黒色画素数と閾値bgTHが比較され、黒色画素数が閾
値bgTHよりも多ければ「1」の信号が出力され、黒色
画素数が閾値bgTHよりも少なければ「0」の信号が出
力される。これが抜きエッジ判定信号BGCとなり、抜
きエッジ判定信号BGCが「1」のときは背景又は下地
が黒色であると判定され、対象画素が文字エッジである
場合には、該エッジは抜きエッジである可能性が高いと
いえる。
【0083】次に、図3に示す強調処理切り替え判定部
40について、図11及び図12に基づいて説明する。
【0084】一般に、図12(a)に示すように、低濃
度の背景の上に黒文字がある場合、黒文字エッジ全体に
強調フィルタ処理を行うと、図12(b)に示すよう
に、文字周辺に白抜けや下地(背景)よりも低い濃度の
輪郭が発生する。また、図12(c)に示すように、高
濃度の背景の上に白(抜き)文字がある場合、白抜き文
字エッジ全体に強調処理を行うと、特に抜き文字が細線
の場合は、図12(d)に示すように、文字が潰れてし
まう可能性が存在する。これらを防ぐことを目的に、強
調切り替え判定を行う。
【0085】黒文字エッジ及び白抜き文字エッジでは、
判定処理の流れは同じであるため、以降の説明は詳細と
して黒文字エッジを対象に行う。
【0086】まず、図11に示すように、ラインメモリ
から読み出されるC・M・Y各色の5×5マスクは、そ
れぞれ強調判定フィルタ手段としての強調判定フィルタ
部41…に入力され、例えば、図13に示す強調判定フ
ィルタEJFが畳み込まれる。なお、このときに使用す
る強調判定フィルタEJFは、強調フィルタの一種であ
り、必ずしも図13のものに限定されるものではない。
後段の処理で行われる実際の強調フィルタパラメータが
既に決定しているのであれば、それをそのまま流用すれ
ばより好適である。
【0087】例えば、図14(a)に示す文字領域の濃
度分布を有する文字領域に強調判定フィルタEJFを畳
み込むと、図14(b)に示すように、文字エッジ部に
負の値を示す部分が現れることがある。このように、強
調フィルタの一種をかけたときに負の値を示す部分は、
文字周辺に発生する白抜けの要因となり得る。したがっ
て、この部分を予め検出しておくことにより、白抜けの
発生を防止することができる。さらに、黒文字周辺には
色にじみが存在することが多いので、この部分のデータ
を黒に近いデータに置き換えれば、黒文字周辺に発生す
る色にじみを防ぐことができる。また、黒に近いデータ
に置き換えると、小さな文字や細い線が消えることがな
い。また、厳密には色文字の周辺にも色にじみは発生し
ているが、色文字周辺の色にじみはそれが色にじみであ
るのか、それとも色文字の一部分であるのかは一般的に
は判別が困難であり、また黒文字に比べて視覚上の画質
劣化の要因にはならないので、ここでは問題にしない。
【0088】上記強調判定フィルタEJFを畳み込んだ
C・M・Y各色の5×5マスク結果の値は、図11に示
すように、比較手段としての各比較器42…にて予め定
められた基準値(基準値C・基準値M・基準値Y)と比
較され、基準値よりも大きい場合には「1」が出力さ
れ、小さい場合には「0」が出力される。ここで、上記
基準値としては、例えば出力「0」、すなわち、強調判
定フィルタEJFを畳み込んだ結果の正負の符号が用い
られる。この正負の符号を基に判定することにより文字
周辺の白抜けを防止することが可能である。
【0089】一方、基準値として下地濃度値を用いるこ
とも可能である。下地濃度としては、例えば5×5マス
ク内の各色の最小値が使用される。基準値として下地濃
度値を用いれば、文字周辺の白抜けだけでなく、図14
(b)に示すように、下地よりも低い濃度値の輪郭が発
生することも防ぐことが可能である。強調判定フィルタ
処理を行った結果、判定結果の符号が正であったとして
も、その部分の値が下地濃度よりも低い場合、一様に強
調処理が施されると、文字周辺に輪郭として生じる要因
となり得るためである。
【0090】次に、図11に示すように、各色の比較結
果はそれぞれ加算器(ADD)43にて加算されて注目画
素Pの特徴量が求められた後、信号生成手段としての比
較器44にて閾値empTHと比較されて、「0」又は
「1」の信号が基準値判定信号として出力される。上記
閾値empTHは、3色とも基準値より大きいと判断され
た時のみ強調処理を施すので「3」に設定されている。
【0091】また、各色の強調判定フィルタEJFを畳
み込んだ処理結果と基準値との差(以降、「基準差値」
と記す。)が差分器(SUB)45…によって算出さ
れ、各色の基準差値が加算器(ADD)46にて加算さ
れ、次いで、基準差値の合計と閾値ovTHとが比較器4
7にて比較され、基準差値の合計が閾値ovTH未満の場
合は「1」が基準差値判定信号として出力され、基準差
値の合計が閾値ovTH以上の場合は「0」が基準差値判
定信号として出力される。これは強調処理を行った際に
濃度の変化度がどのくらいの尺度で生じているかを示す
ものであり、基準値判定の結果が負であったとしても、
基準差値が小さい場合は、色抜けや色にじみの影響も視
覚的には小さいと考えられる。このときの閾値ovTHと
しては、視覚的に明らかに差を感じる濃度として20〜
30×3色として、例えば60〜90を設定する。
【0092】次いで、上記基準値判定信号と基準差値判
定信号とはビット結合され、最終的に強調切り替え判定
信号EMPが得られる。強調切り替え判定信号EMP=
“11“又は”10“の画素は通常の強調処理を施すこ
とができる。強調切り替え判定信号EMP=”01“の
画素は白抜け・輪郭・色にじみの問題が発生する可能性
があるが、視覚的には問題のないレベルでの発生と考え
られるため、強調処理してもよい。また、強調切り替え
判定信号EMP=”00“の画素は、白抜け・輪郭・色
にじみが視覚的にも問題のあるレベルまで発生すること
を示しているため、強調処理は行わない。
【0093】抜き文字の場合は、処理の流れは通常文字
の場合と同じであるが、判定結果の分岐が異なる。すな
わち、強調切り替え判定信号EMP=“00”又は“0
1”の画素は強調処理を施すことができる。強調切り替
え判定信号EMP=“11”の画素は文字潰れが発生す
る可能性があるが、視覚的には問題のないレベルだと考
えられるため、強調処理してもよい。強調切り替え判定
信号EMP=“10”の画素は文字潰れが視覚的にも問
題のあるレベルまで発生する可能性があるため、強調処
理は行わない。
【0094】上記強調切り替え判定信号に基づき強調処
理を行わないと判定された画素については、強調処理を
行う前の濃度値と強調処理を行った後の濃度値の変化分
を対象画素の周辺に存在する画素に割り振ることにな
る。このとき、対象画素が通常エッジである場合は、周
辺画素に対して減算を行うと白抜けの原因になる(図1
2(b)参照)ため濃度変化分を加算(+)方向に割り
振り、反対に対象画素が抜きエッジである場合には、周
辺画素に対して加算を行うと文字潰れの原因になる(図
12(d))ため濃度変化分を減算(−)方向に割り振
ることになる。
【0095】次に、上記画像処理方法における全体の処
理の流れを、図1に示すフローチャートに基づいて説明
する。
【0096】先ず、文字エッジ判定部10の文字エッジ
検出・色判定部20及び特徴量算出・判定部30におい
て、注目画素Pに対して文字エッジ判定処理がなされ
(S1,S2)、黒文字エッジ判定信号BkEDGE又は
色文字エッジ判定信号ColEDGEが生成される。エッ
ジ部(黒文字エッジ又は色文字エッジ)であると判定さ
れた画素については、強調処理切り替え判定部40に
て、注目画素Pに対する強調切り替え判定が行われる
(S3,S4)。
【0097】注目画素Pは、強調処理切り替え判定部4
0にて強調判定フィルタ処理が施され各色毎に定められ
た基準値と比較される。各色の処理結果値と基準値との
差である基準差値と閾値ovTHとが比較され、基準差値
判定信号が求められるとともに、各色の比較結果は加算
された後、閾値empTHと比較されて基準値判定信号が
求まる。これによって得られた基準差値判定信号と基準
値判定信号とから最終的な強調切り替え判定信号EMP
が生成される。抜きエッジ判定部50では、注目画素P
を含む周辺領域での黒色画素数の発生頻度から抜きエッ
ジ判定信号BGCが生成される。
【0098】これらの黒文字エッジ判定信号BkEDG
E、強調切り替え判定信号EMP、及び抜きエッジ判定
信号BGCに基づいて、黒生成/下色除去処理(S5,
S6)、強調フィルタ処理(S7)、有彩色を無彩色に
置き換える処理(S8)、スルー処理(S9)、空間フ
ィルタ部での濃度変化分加算方向振り分け(S10)、
空間フィルタ部での濃度変化分減算方向振り分け(S1
1)、エッジ以外の領域用中間調生成処理(S12)、
及びエッジ領域用中間調生成処理(S13)が選択され
処理される。なお、S6の下の二重線、及びS8、S1
0、S11の下の二重線は並列処理を示すものである。
【0099】上記処理の詳細内容について図15〜図2
0を用いて以下に説明する。
【0100】まず、黒生成処理は黒色の再現性の向上と
トナーやインクの使用総量の節約を目的としてCMYカ
ラーをCMYK4色で再現するための処理であり、例え
ば、図15(a)(b)に示すように、任意の画素を構
成するC・M・Yのうち、最も低い濃度をもつ色(同図で
はC)の濃度分をKに置き換えるとともに、元のC・M・
Yの濃度からKの濃度分を差し引いた濃度を新たなC・
M・Yの濃度としてC・M・Y・K4色を生成する。今回は
簡易的に、C・M・Yの組の最小濃度をそのまま100%
Kに置き換えているが、実際には100%全てをKに置
き換えてしまうと彩度が落ちてしまうため、最小濃度の
何%分かをKに置き換えることが普通である。
【0101】例えば、図16(b)〜(e)に示すよう
に、3×3サイズからなる画素領域と、図16(a)に
示す強調フィルタを想定する。図16(b)〜(e)に
示す中央画素(網掛けしてある画素)が処理対象の画素で
あり、この画素を中心とした画素領域に図16(a)に
示す強調処理を行う。 (1)対象画素が文字でないと判断された場合 この場合は、対象画素に対しての黒生成/下色除去及び
強調フィルタ処理は行われることなく、後段の中間調生
成部に送られ、階調を重視するようなハーフトーンスク
リーンによる2値化又は多値化処理が行われる。 (2)対象画素が黒文字で、強調処理が可能と判断され
た場合 この場合は、対象画素に対して黒生成/下色除去が行わ
れ、色補正後のC・M・Y信号から最小濃度を検出し、
この最小濃度をもってK(黒)信号を生成し、元のC・
M・Y信号から、このK信号を差し引いて新たなC・M
・Y信号を生成する。これらの信号のうち、K信号に、
図16(a)に示すフィルタ係数による強調処理が行わ
れる。これらの処理の前後での対象画素における濃度変
化の様子を図17(a)(b)に示す。処理結果は、後
段の中間調生成部に送られ、解像度を重視するようなハ
ーフトーンスクリーンによる2値化又は多値化処理が行
われる。 (3)対象画素が黒文字で、強調処理は不可と判断され
た場合 この場合は、図18(a)に示すように、対象画素に対
して(2)の場合と同様の黒生成/下色除去により新た
なC・M・Y・K信号が生成され、これらの信号のうち
C・M・Y信号に対しては、図18(b)に示すよう
に、有彩色を無彩色に置き換える処理が行われる。これ
は、C・M・Yの3信号の平均値を算出し、この平均値
をもって新たなC・M・Y信号とする処理となる。ここ
で平均値に置き換えるのは、C・M・Y各色間の濃度差
をなくして無彩色(黒)に近づけるためである。これによ
って、文字周辺の色にじみを防ぎながら、黒文字を強調
することができる。
【0102】K信号に対しては、本来、強調処理を行っ
た場合の処理前後の濃度変化分を周辺画素に振り分け
る。なお、この処理は空間フィルタ部7にて行われる。
本来、強調処理を行った場合、K信号の濃度は、図17
(b)に示すように、“100”となり、図17(a)
に示すように、強調処理を行わない場合の濃度の“5
0”に対して“100−50=50”の差分が生じるた
め、この濃度差分を対象画素の周辺画素に割り振ってい
く。
【0103】割り振り方法としては、本実施の形態で
は、周辺画素全てに均等に差分を割り振っていくことと
し、周辺画素数は8画素であるから、図18(c)
(d)に示すように、“50/8=6(小数点以下四捨
五入)”が割り振り濃度となる。
【0104】具体的には、抜きエッジ判定部50での対
象画素の判定結果が通常エッジであると判定されている
場合は、図18(c)に示すように、この割り振り濃度
を加算(+)方向に周辺画素に割り振っていき、抜きエ
ッジであると判定されている場合は、図18(d)に示
すように、この割り振り濃度を減算(−)方向に割り振
っていく。ただし、濃度にマイナス以下はないので、振
り分け後の処理結果が0以下でも結果的には0になる。
【0105】処理結果は、後段の中間調生成部8に送ら
れ、解像度を重視するようなハーフトーンスクリーンに
よる2値化又は多値化処理が行われる。 (4)対象画素が色文字で、強調可と判断された場合 この場合は,対象画素に対しての黒生成/下色除去処理
は行われずに、C・M・Y信号に対して、前記図16
(a)に示すフィルタ係数による強調処理が行われる。
【0106】処理前後での対象画素における濃度変化の
様子を図19に示す。本実施の形態での濃度範囲は1色
当たり8ビットとし、最大255であるので、処理結果
が255を超えていても255に丸め込まれる。処理結
果は、後段の中間調生成部に送られ、解像度を重視する
ようなハーフトーンスクリーンによる2値化又は多値化
処理が行われる。 (5)対象画素が色文字で、強調不可と判断された場合 この場合は、対象画素に対して黒生成/下色除去及び強
調フィルタ処理は行われない。C・M・Y信号に対して
は、本来、強調処理を行った場合の処理前後の濃度変化
分を周辺画素に振り分ける。本来、強調処理を行った場
合、C・M・Y信号の濃度は、図19に示すように、
“80、170、255”となり、図20(a)に示す
スルー処理結果に対して、それぞれ“80−50=3
0、170−100=70、255−200=55”の
濃度差分が生じるため、図20(b)(c)に示すよう
に、この差分を(3)の場合同様、周辺8画素に加算方
向又は減算方向に割り振っていく。
【0107】処理結果は、後段の中間調生成部に送ら
れ、解像度を重視するようなハーフトーンスクリーンに
よる2値化又は多値化処理が行われる。 (6)割り振り画素に判定信号を考慮した場合 前述の処理例での(3)及び(5)では強調処理前後に
おける変化分を周辺全画素に均等に割り振っていたが、
この割り振り対象の画素を領域判定信号に基づいて選択
する方法も考えられる。
【0108】対象画素及び周辺画素は、図22(a)に
示すモデルとし、このときの対象画素及び周辺画素9画
素の領域判定が、図21(a)に示すようになっている
ものとする。ここでは、処理の簡易化のために、割り振
り選択の基準として、黒文字か色文字か、通常エッジか
抜きエッジか、に注目し、強調処理が可能か否かの強調
判定信号は考えないものとする。
【0109】一連の処理のうち、黒生成/下色除去、有
彩色を無彩色に置き換える処理については処理例(3)
と同じであり、強調処理前後での濃度変化分は120と
なるため、これを判定信号に応じて、図22(d)に示
すように、選択された画素に割り振っていく。処理対象
画素は黒文字・通常エッジであり、割り振る画素につい
ても黒文字・通常エッジである画素を選択することと
し、図21(b)に示すように、薄網掛けされている部
分が割り振り対象画素となる。
【0110】割り振り対象画素は2画素あるから、“1
20/2=60”を、この2画素に対して加算する。も
し仮に、周辺画素に割り振り対象となる領域判定をもつ
画素が全く存在しない場合、図22(e)に示すよう
に、割り振りは行われない。また、その際に次ブロック
への差分値の伝播も行われない。以上の処理の計算結果
を、図22(b)〜(e)に示す。
【0111】ここでは、処理対象画素が黒文字・通常エ
ッジの場合を考えたが、処理対象画素が黒文字・抜きエ
ッジ、色文字・通常エッジ、色文字・抜きエッジの場合も
同様の手順で考えられるため割愛する。
【0112】なお、本実施の形態では、強調処理の前後
濃度差を周辺全画素に均等に割り振り、又は、対象画素
と同じ領域判定をもつ画素に均等に割り振ったが、必ず
しもこれに限らず、これを非均等、例えば、対象画素と
同じ領域判定をもつものとそうでないものとで重み付け
を変える等の割り振り方法を行っても構わない。
【0113】また、本実施の形態では、処理の簡易化の
ために領域判定信号のうち強調判定信号は反映させなか
ったが、さらに強調判定信号を含めての周辺画素での割
り振り対象画素を選択してもよい。
【0114】さらに、ブロック内で割り振るための画素
が存在しない場合は、次ブロックへ割り振るべき濃度差
を伝播、又は、さらに広い範囲にブロックを拡張する方
法も考えられる。
【0115】以上の処理により、文字周辺に白抜けや輪
郭が生じることを防ぎながら、文字エッジ部に対してよ
り適正な強調フィルタをかけることが可能になる。
【0116】中間調生成処理では、最終的に画像を出力
するために、画像を画素に分割して、それぞれを階調が
再現できるようにする組識的ディザ法等の処理が施され
る。中間調生成処理では、図1に示すように、強調切り
替え判定信号とは関係なく、黒文字エッジ判定信号を参
照することによって、階調重視又は解像度重視の中間調
処理の切り替えがなされる。このような処理を施すこと
により、文字領域と写真等その他の領域に対して、適正
な中間調生成処理を施すことが可能になる。
【0117】このように、黒文字エッジ判定信号BkED
GE又は色文字エッジ判定信号ColEDGEと強調切り
替え判定信号EMPを参照して、適切な黒生成/下色除
去処理・空間フィルタ処理・中間調生成処理がなされる
と一連の処理は終了し、画像出力装置にて画像が出力さ
れる。
【0118】なお、本実施の形態ではエッジを文字エッ
ジとして一連の流れを説明したが、より端的に連続階調
図や写真の輪郭を含めた広義的なエッジとして処理して
も無論構わない。
【0119】このように、本実施の形態の画像処理方法
では、注目画素Pに強調判定フィルタ処理を施した結
果、強調フィルタでの強調処理を行うと上記の黒文字や
色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、及び色にじみ
等が発生するおそれがあることに鑑み、そのような場合
には、強調フィルタでの強調処理を行わないと判定す
る。この場合、強調フィルタでの強調処理を行わないの
で、文字の強調ができないことになる。
【0120】そこで、本実施の形態では、強調フィルタ
での強調処理を行わないと判定されたときには、注目画
素Pの濃度値と該注目画素に強調フィルタでの強調処理
を施した場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目
画素Pの周辺の画素に配分する。この方法により、実質
的に、文字等を周辺の画素に対して強調することができ
る。
【0121】この結果、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さな
抜き文字の潰れを防止し、適切に黒文字・色文字・抜き
文字・白抜き文字それぞれのエッジ部を適切に強調する
ことができる。
【0122】したがって、強調フィルタでの強調処理に
伴う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、
及び色にじみの発生を防止し得る画像処理方法を提供す
ることができる。
【0123】また、本実施の形態の画像処理方法は、注
目画素Pが黒文字エッジであると判断された場合に、黒
成分を表す画像データに対して、注目画素Pの濃度値と
該注目画素Pに強調処理を施した場合の濃度値との差分
を求め、この差分を注目画素Pの周辺の画素に配分す
る。これにより、前述したように、実質的に、黒文字を
周辺の画素に対して強調することができる。
【0124】また、本実施の形態では、このとき、入力
画像データにおける黒成分以外の色成分の平均値を求め
て注目画素Pの濃度値を無彩色に置き換える。ここで、
平均値に置き換えるのは、C・M・Y等の各色成分間の
濃度差をなくして無彩色(黒)に近づけるためである。こ
れによって、文字周辺の色にじみを防ぎながら、黒文字
を強調することができる。
【0125】したがって、判定の結果、注目画素Pが黒
文字エッジであると判断された場合に、強調フィルタで
の強調処理を行わないとした場合でも、強調処理の効果
と強調処理に伴う画質劣化の要因軽減を両立させること
ができる。
【0126】また、本実施の形態の画像処理方法は、抜
き文字のエッジであると判断されたときには、注目画素
Pの濃度値と該注目画素Pに強調フィルタでの強調処理
を施した場合の濃度値との差分を注目画素Pにおける周
辺の画素の濃度値から減算することにより配分する。
【0127】このように、抜き文字のエッジでは、エッ
ジでの強調フィルタの効果を周辺の画素の濃度に対して
常に減少方向に働かせることにより、エッジの濃度が周
辺の背景画素の濃度(高濃度の背景画素)に比べて必要
以上に高くなってしまうことによる文字の潰れの発生を
防止して、実質的に抜き文字を強調することができる。
【0128】一方、抜き文字のエッジではないと判断さ
れたときには、上記差分を注目画素Pにおける周辺の画
素の濃度値に加算することにより配分する。
【0129】このように、抜き文字のエッジではないと
きには、つまり通常エッジ領域の場合には、エッジでの
強調フィルタの効果を周辺の画素に対して常に増加方向
に働かせることにより、エッジの濃度が周辺の背景画素
の濃度(濃度が薄い背景画素)に比べて低くなってしま
うことによる白抜けや色にじみが発生するのを防止し
て、実質的に通常エッジを強調することができる。
【0130】したがって、白抜けや色にじみが発生する
可能性のある通常エッジ領域での処理方法と、文字の潰
れが発生する可能性がある抜き文字とで、それぞれに適
した処理を行うことによって、より強調フィルタに起因
する画質低下の影響を最小限に抑えることができる。
【0131】この結果、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、及
び色にじみの発生を防止し、かつ抜き文字の潰れを防止
し得る画像処理方法を提供することができる。
【0132】本実施の形態の画像処理装置は、複数の色
成分からなる入力画像データより注目画素Pを含む複数
の画素よりなるブロックを抽出し、注目画素Pが文字エ
ッジであるか否かの判定を行う文字エッジ検出・色判定
部20及び特徴量算出・判定部30と、注目画素Pに強
調判定フィルタ処理を施し、その結果に基づいて上記注
目画素Pに強調フィルタでの強調処理を施すか否か判定
を行う強調処理切り替え判定部40とを含む文字エッジ
判定部10を備える。
【0133】そして、強調処理切り替え判定部40によ
り、注目画素Pに強調判定フィルタ処理を施した結果、
強調フィルタでの強調処理を行わないと判定されたとき
に、注目画素Pの濃度値と注目画素Pに強調フィルタで
の強調処理を施した場合の濃度値との差分を求め、この
差分を注目画素Pの周辺の画素に配分する空間フィルタ
部7が設けられている。
【0134】したがって、強調フィルタでの強調処理に
伴う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さ
な抜き文字の潰れを防止し、適切に黒文字・色文字・抜
き文字・白抜き文字、それぞれのエッジ部を適切に強調
することができる。
【0135】また、本実施の形態の画像処理装置では、
文字エッジ判定部10には、注目画素Pが抜き文字のエ
ッジであるか否かの判定を行う抜きエッジ判定部50が
備えられている。
【0136】すなわち、通常エッジは注目画素Pが周辺
画素より高濃度であることが多く、普通に強調フィルタ
での強調処理を行うと、周辺の色抜けや色にじみの問題
を起こす一方、抜きエッジは注目画素Pが周辺画素より
低濃度であることが多く、小文字での潰れの問題を発生
し易い。
【0137】この点、本実施の形態によれば、文字エッ
ジ判定部10に設けられた抜きエッジ判定部50が、注
目画素Pが抜き文字のエッジであるか否かの判定を行
う。
【0138】したがって、文字エッジを通常のエッジと
抜き文字とに場合分けをすることによって、それぞれの
エッジ部を適切に強調することができる。
【0139】また、本実施の形態のディジタルカラー複
写機は、上記の画像処理装置を備える。したがって、強
調フィルタでの強調処理に伴う黒文字エッジ周辺の白抜
けや色にじみ、また、小さな抜き文字の潰れを防止し、
黒文字・色文字・抜き文字・白抜き文字で場合分けを行
うことにより、それぞれのエッジ部を適切に強調するこ
とができるので、品質の良い画像を出力することができ
る画像形成装置を提供することができる。
【0140】
【発明の効果】本発明の画像処理方法は、以上のよう
に、注目画素に強調判定フィルタ処理を施した結果、強
調フィルタでの強調処理を行わないと判定されたときに
は、注目画素の濃度値と該注目画素に強調フィルタでの
強調処理を施した場合の濃度値との差分を求め、この差
分を注目画素の周辺の画素に配分する方法である。
【0141】すなわち、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、及
び色にじみの発生を防止するために、強調フィルタでの
強調処理を行わない場合には、文字の強調ができない。
【0142】そこで、本発明では、強調フィルタでの強
調処理を行わないと判定されたときには、注目画素の濃
度値と該注目画素に強調フィルタでの強調処理を施した
場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の周
辺の画素に配分する。この方法により、実質的に、文字
等を周辺の画素に対して強調することができる。
【0143】したがって、強調フィルタでの強調処理に
伴う黒文字や色文字の周辺に生じる色抜けや擬似輪郭、
及び色にじみの発生を防止し得る画像処理方法を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0144】また、本発明の画像処理方法は、上記の画
像処理方法において、前記注目画素が黒文字エッジであ
ると判断された場合に、入力画像データにおける黒成分
以外の色成分の平均値を求めて注目画素の濃度値を無彩
色に置き換えるとともに、黒成分を表す画像データに対
して、注目画素の濃度値と該注目画素に強調処理を施し
た場合の濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の
周辺の画素に配分する方法である。
【0145】それゆえ、注目画素の濃度値と該注目画素
に強調処理を施した場合の濃度値との差分を注目画素の
周辺の画素に配分する。これにより、前述したように、
実質的に、黒文字を周辺の画素に対して強調することが
できる。
【0146】また、本発明では、このとき、入力画像デ
ータにおける黒成分以外の色成分の平均値を求めて注目
画素の濃度値を無彩色に置き換える。平均値に置き換え
るのは、C・M・Y等の各色成分間の濃度差をなくして
無彩色(黒)に近づけるためである。これによって、文字
周辺の色にじみを防ぎながら、黒文字を強調することが
できる。
【0147】したがって、判定の結果、注目画素が黒文
字エッジであると判断された場合に、強調フィルタでの
強調処理を行わないとした場合でも、強調処理の効果と
強調処理に伴う画質劣化の要因軽減を両立させることが
できるという効果を奏する。
【0148】また、本発明の画像処理方法は、上記の画
像処理方法において、前記注目画素に強調判定フィルタ
処理を施した結果、強調フィルタでの強調処理を行わな
いと判定された場合に、注目画素が抜き文字のエッジで
あるか否かの判定を行い、抜き文字のエッジであると判
断されたときには、注目画素の濃度値と該注目画素に強
調フィルタでの強調処理を施した場合の濃度値との差分
を注目画素における周辺の画素の濃度値から減算するこ
とにより配分する一方、抜き文字のエッジではないと判
断されたときには、上記差分を注目画素における周辺の
画素の濃度値に加算することにより配分する方法であ
る。
【0149】それゆえ、抜き文字のエッジを周辺の画素
に対して、エッジでの強調フィルタの効果を周辺の画素
の濃度に対して常に減少方向に働かせることにより、エ
ッジの濃度が周辺の背景画素の濃度(高濃度の背景画
素)に比べて必要以上に高くなってしまうことによる文
字の潰れの発生を防止して、実質的に抜き文字を強調す
ることができる。一方、抜き文字のエッジではないとき
には、つまり通常エッジ領域の場合には、通常エッジを
周辺の画素に対して、エッジでの強調フィルタの効果を
周辺の画素に対して常に増加方向に働かせることによ
り、エッジの濃度が周辺の背景画素の濃度(濃度が薄い
背景画素)に比べて低くなってしまうことによる白抜け
や色にじみが発生するのを防止して、実質的に通常エッ
ジを強調することができる。
【0150】したがって、白抜けや色にじみが発生する
可能性のある通常エッジ領域での処理方法と、文字の潰
れが発生する可能性がある抜き文字とで、それぞれに適
した処理を行うことによって、より強調フィルタに起因
する画質低下の影響を最小限に抑えることができるとい
う効果を奏する。
【0151】本発明の画像処理装置は、以上のように、
強調処理切り替え判定部により、注目画素に強調判定フ
ィルタ処理を施した結果、強調フィルタでの強調処理を
行わないと判定されたときに、注目画素の濃度値と注目
画素に強調フィルタでの強調処理を施した場合の濃度値
との差分を求め、この差分を注目画素の周辺の画素に配
分する空間フィルタ手段が設けられているものである。
【0152】それゆえ、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さな
抜き文字の潰れを防止し、適切に黒文字・色文字・抜き
文字・白抜き文字、それぞれのエッジ部を適切に強調す
ることができるという効果を奏する。
【0153】また、本発明の画像処理装置は、上記の画
像処理装置において、上記文字エッジ判定手段には、注
目画素が抜き文字のエッジであるか否かの判定を行う抜
きエッジ判定部が備えられているものである。
【0154】それゆえ、文字エッジを通常のエッジと抜
き文字とに場合分けをすることによって、それぞれのエ
ッジ部を適切に強調することができるという効果を奏す
る。
【0155】本発明の画像形成装置は、以上のように、
上記の画像処理装置を備えるものである。
【0156】それゆえ、強調フィルタでの強調処理に伴
う黒文字エッジ周辺の白抜けや色にじみ、また、小さな
抜き文字の潰れを防止し、黒文字・色文字・抜き文字・
白抜き文字で場合分けを行うことにより、それぞれのエ
ッジ部を適切に強調することができるので、品質の良い
画像を出力することができる画像形成装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置に備えられた画像処理装
置の画像処理方法における実施の一形態を示すものであ
り、黒文字/色文字エッジ判定信号と強調切り替え判定
信号とを参照して画像処理を行う際の処理を示すフロー
チャートである。
【図2】上記画像処理装置の全体構成図を示すブロック
図である。
【図3】上記画像処理装置の文字エッジ判定部の概略構
成を示すブロック図である。
【図4】上記文字エッジ判定部の処理に使用される、注
目画素を中心とする5×5のマスクを示す図である。
【図5】上記文字エッジ判定部を構成する文字エッジ検
出・色判定部の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図6】(a)は上記文字エッジ判定部の文字エッジ検
出・色判定部の処理に使用される、注目画素を中心とす
る3×3画素マスクを示す図であり、(b)は当該文字
エッジ検出・色判定部の処理に使用される、主走査方向
ゾーベルフィルタの一例を示す図であり、(c)は当該
文字エッジ検出・色判定部の処理に使用される、副走査
方向ゾーベルフィルタの一例を示す図である。
【図7】上記文字エッジ判定部を構成する特徴量算出・
判定部の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図8】上記特徴量算出・判定部の処理に使用される2
値マスクの例を示す図である。
【図9】上記特徴量算出・判定部を構成する閾値選択部
の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図10】上記文字エッジ判定部における抜きエッジ判
定部の構成を示すブロック図である。
【図11】上記文字エッジ判定部における強調処理切り
替え判定部の構成を示すブロック図である。
【図12】(a)は低濃度の背景の上にあるエッジの模
式図であり、(b)は(a)のエッジ全体に強調判定フ
ィルタをかけたときに文字周辺に発生する輪郭を説明す
るための模式図であり、(c)は高濃度の背景の上にあ
る抜きエッジの模式図であり、(d)は(c)のエッジ
全体に強調判定フィルタをかけたときに文字周辺が潰れ
ていく様子を説明するための模式図である。
【図13】上記文字エッジ判定部における強調処理切り
替え判定部に適用される強調判定フィルタの一例を示す
図である。
【図14】(a)は文字領域の濃度分布を示した図であ
り、(b)は(a)に強調判定フィルタ処理を施した結
果を示す図である。
【図15】(a)(b)は、黒生成の原理を示すもので
あり、黒生成/下色除去の処理前後での濃度変化の模式
図である。
【図16】(a)〜(e)は、図1に示したフローチャ
ートの具体例を説明する濃度の組を示す図である。
【図17】(a)(b)は、強調処理可と判定された黒
文字エッジでの処理前後の濃度変化を示した図である。
【図18】(a)〜(d)は、強調処理不可と判定され
た黒文字エッジでの処理前後の濃度変化を示した図であ
る。
【図19】強調処理可と判定された色文字エッジでの強
調フィルタ処理結果を示す図である。
【図20】(a)〜(c)は、強調処理不可と判定され
た色文字エッジでの処理前後の濃度変化を示した図であ
る。
【図21】(a)(b)は、割り振り画素に判定信号を
考慮した場合の具体例を説明する図である。
【図22】(a)〜(e)は、割り振り画素に判定信号
を考慮した場合の黒文字エッジでの処理前後の濃度変化
を示した図である。
【符号の説明】
6 黒生成/下色除去部 7 空間フィルタ部(空間フィルタ手段) 10 文字エッジ判定部(文字エッジ判定手段) 20 文字エッジ検出・色判定部(文字エッジ判定手
段、文字エッジ判別部) 21 エッジ検出回路 22 色判定回路 30 特徴量算出・判定部(文字エッジ判定手段、文字
エッジ判別部) 31 第1の特徴量算出回路 32 第2の特徴量算出回路 33 判定回路33 34 AND回路 40 強調処理切り替え判定部 41 強調判定フィルタ部 42 比較器 43 加算器(ADD) 44 比較器 45 差分器(SUB) 46 加算器(ADD) 47 比較器 50 抜きエッジ判定部 51 有彩色/無彩判定部 52 濃度判定部 53 AND回路 54 加算回路(ADD)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/40 F 1/60 B41J 3/00 A Fターム(参考) 2C262 AB11 AB13 BA05 BA07 BA12 BA13 BB03 BB08 BB15 BC11 DA02 DA03 DA09 DA13 EA07 2H027 DB01 EA18 EB02 EC11 EC20 5B057 AA11 BA30 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CE03 CE06 CE11 CE12 CH04 CH09 CH18 DA12 DA17 DB02 DB06 DB09 DC04 DC16 5C077 LL02 LL05 LL08 LL19 MP06 MP07 MP08 PP03 PP25 PP27 PP28 PP32 PP33 PP39 PP51 PP68 PQ08 PQ12 PQ24 TT06 5C079 HB01 HB03 HB12 LA02 LA03 LA06 LA15 LA21 LA24 LA31 LB12 MA03 MA11 NA02 NA07 PA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の色成分からなる入力画像データより
    注目画素を含む複数の画素からなるブロックを抽出し、
    ブロック内の画素情報より注目画素が文字エッジである
    か否かの判定を行い、文字エッジであると判定された場
    合、注目画素に強調判定フィルタ処理を施し、その結果
    に基づいて上記注目画素に強調フィルタ処理を施すか否
    か判定を行う画像処理方法において、 上記注目画素に強調判定フィルタ処理を施した結果、強
    調フィルタでの強調処理を行わないと判定されたときに
    は、注目画素の濃度値と該注目画素に強調フィルタでの
    強調処理を施した場合の濃度値との差分を求め、この差
    分を注目画素の周辺の画素に配分することを特徴とする
    画像処理方法。
  2. 【請求項2】前記注目画素が黒文字エッジであると判断
    された場合に、入力画像データにおける黒成分以外の色
    成分の平均値を求めて注目画素の濃度値を無彩色に置き
    換えるとともに、黒成分を表す画像データに対して、注
    目画素の濃度値と該注目画素に強調処理を施した場合の
    濃度値との差分を求め、この差分を注目画素の周辺の画
    素に配分することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】前記注目画素に強調判定フィルタ処理を施
    した結果、強調フィルタでの強調処理を行わないと判定
    された場合に、注目画素が抜き文字のエッジであるか否
    かの判定を行い、抜き文字のエッジであると判断された
    ときには、注目画素の濃度値と該注目画素に強調フィル
    タでの強調処理を施した場合の濃度値との差分を注目画
    素における周辺の画素の濃度値から減算することにより
    配分する一方、抜き文字のエッジではないと判断された
    ときには、上記差分を注目画素における周辺の画素の濃
    度値に加算することにより配分することを特徴とする請
    求項1又は2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】複数の色成分からなる入力画像データより
    注目画素を含む複数の画素よりなるブロックを抽出し、
    注目画素が文字エッジであるか否かの判定を行う文字エ
    ッジ判別部と、注目画素に強調判定フィルタ処理を施
    し、その結果に基づいて上記注目画素に強調フィルタで
    の強調処理を施すか否か判定を行う強調処理切り替え判
    定部とを含む文字エッジ判定手段を備える画像処理装置
    において、 上記強調処理切り替え判定部により、注目画素に強調判
    定フィルタ処理を施した結果、強調フィルタでの強調処
    理を行わないと判定されたときに、注目画素の濃度値と
    注目画素に強調フィルタでの強調処理を施した場合の濃
    度値との差分を求め、この差分を注目画素の周辺の画素
    に配分する空間フィルタ手段が設けられていることを特
    徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】前記文字エッジ判定手段には、注目画素が
    抜き文字のエッジであるか否かの判定を行う抜きエッジ
    判定部が備えられていることを特徴とする請求項4記載
    の画像処理装置。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の画像処理装置を備え
    ることを特徴とする画像形成装置。
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