JP2003302205A - シアリング干渉測定方法及びシアリング干渉計、投影光学系の製造方法、投影光学系、及び投影露光装置 - Google Patents

シアリング干渉測定方法及びシアリング干渉計、投影光学系の製造方法、投影光学系、及び投影露光装置

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JP2003302205A
JP2003302205A JP2002221765A JP2002221765A JP2003302205A JP 2003302205 A JP2003302205 A JP 2003302205A JP 2002221765 A JP2002221765 A JP 2002221765A JP 2002221765 A JP2002221765 A JP 2002221765A JP 2003302205 A JP2003302205 A JP 2003302205A
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light
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shearing interferometer
shearing
light flux
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Shikyo Ryu
志強 劉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源側の外乱や収差の影響を受けずに測定す
ることの可能なシアリング干渉測定方法を提供する。 【解決手段】 光源から射出した測定光束(L)をに分
割して互いに波面のずれた2光束(L1,L2)を生成
すると共に、それら2光束(L1,L2)をその波面の
ずれた状態で被検物(PL)に投光し、被検物(PL)
を経由した2光束(L1,L2)の波面が重なり合う位
置(3)に生起する干渉縞を検出する。光束L1の波面
に重畳されているノイズ波面と光束L2の波面に重畳さ
れているノイズ波面とは丁度重なり合うが、光束L1に
重畳されている信号波面と光束L2に重畳されている信
号波面とはずれる。よって、光源側の外乱や収差の影響
を受けない測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シアリング干渉測
定方法及びシアリング干渉計、投影光学系の製造方法、
投影光学系、及び投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】投影レンズなどの高精度な光学系の検査
に、シアリング干渉計を適用することが提案された。図
14は、従来のシアリング干渉計を示す図である。図1
4(a)は、被検物(ここでは、投影光学系PL)の透
過波面を測定するシアリング干渉計を示し、図14
(b)は、被検物からの戻り光の波面(ここでは、被検
面4の反射波面)を測定するシアリング干渉計を示す。
【0003】図14(a)に示すシアリング干渉計は、
被検光学系PLに対し測定光束L(物体面であるレチク
ル面Rの1点から発散する球面波である。)を入射させ
ると共に、被検光学系PLから射出したその測定光束L
を、回折光学素子2によって互いに波面のずれた2つの
光束L1,L2に分割し、それら光束L1,L2による
干渉縞をCCDカメラ3などにより観測するものであ
る。この干渉縞から、被検光学系PLの透過波面の形状
が求められる。
【0004】一方、図14(b)に示すシアリング干渉
計は、被検面4に対し測定光束L(被検面4に略垂直に
入射する光束である。)を入射させると共に、被検面4
において反射した測定光束LをハーフミラーHM2など
により、不図示の互いに波面のずれた2つの光束L1,
L2に分割し、それら光束L1,L2による干渉縞をC
CDカメラ3などにより観測するものである。この干渉
縞から、被検面4の反射波面の形状が求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来のシアリング干渉計は、フィゾー型などの他の干渉
計と比較すると、その測定精度が、干渉計の光源側の外
乱や収差に大きく影響されるという原理的な問題があ
る。なぜなら、他の干渉測定では、同一光源から分岐し
た2光束は波面をずらさずに干渉するので、2光束の波
面にそれぞれ重畳された光源側の外乱や収差を示す波面
(以下、「ノイズ波面」という。)同士が丁度重なり、
それら2光束の波面の位相差分布に応じて生じる干渉縞
は、ノイズ波面の影響を受けない。それに対し、シアリ
ング干渉計では、同一光源から分岐した2光束(図14
では、光束L1,L2)は波面をずらして干渉するの
で、2光束のノイズ波面同士がずれて位相差分布を生じ
させ、干渉縞に影響を与える。
【0006】そこで本発明は、光源側の外乱や収差の影
響を受けずに測定することの可能なシアリング干渉測定
方法及びシアリング干渉計を提供することを目的とす
る。また、本発明は、そのシアリング干渉測定方法を適
用することにより高性能な投影光学系の製造方法、高性
能な投影光学系、及び高性能な投影露光装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のシアリ
ング干渉測定方法は、光源から射出した測定光束を分割
して互いに波面のずれた2光束を生成すると共に、それ
ら2光束をその波面のずれた状態で被検物に投光し、前
記被検物を経由した前記2光束の波面が重なり合う位置
に生起する干渉縞を検出することを特徴とする。
【0008】請求項2に記載のシアリング干渉測定方法
は、請求項1に記載のシアリング干渉測定方法におい
て、前記2光束の位相をシフトさせつつ前記干渉縞を複
数回検出する位相シフト干渉法を適用することを特徴と
する。請求項3に記載のシアリング干渉計は、光源から
射出した測定光束の光路中に配置され、かつその測定光
束を分割して互いに波面のずれた2光束を生成すると共
に、それら2光束をその波面のずれた状態で被検物に投
光する分割光学系と、前記被検物を透過した前記2光束
の波面が重なり合う位置に配置された検出器とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のシアリング干渉計は、請
求項3に記載のシアリング干渉計において、前記検出器
の配置位置は、前記分割光学系の分割面と共役な位置で
あることを特徴とする。請求項5に記載のシアリング干
渉計は、請求項3に記載のシアリング干渉測定方法にお
いて、前記被検物を透過し前記検出器に入射する前記2
光束の光路には、前記2光束を再分割してそれら2光束
の波面を前記検出器上に重ね合わせる分割光学系が配置
されることを特徴とする。
【0010】請求項6に記載のシアリング干渉計は、請
求項5に記載のシアリング干渉計において、前記測定光
束を分割する分割光学系と、前記2光束を再分割する分
割光学系とは、共役関係にあることを特徴とする。請求
項7に記載のシアリング干渉計は、請求項3〜請求項6
の何れか一項に記載のシアリング干渉計において、前記
2光束の光路に、前記検出器上で波面が重なり合う前記
2光束以外の光をカットするマスクが配置されることを
特徴とする。
【0011】請求項8に記載のシアリング干渉計は、請
求項3〜請求項7の何れか一項に記載のシアリング干渉
計において、前記分割光学系は、回折光学素子からなる
ことを特徴とする。請求項9に記載のシアリング干渉計
は、光源から射出した測定光束の光路中に配置され、か
つその測定光束を分割して互いに波面のずれた2光束を
生成すると共に、それら2光束をその波面のずれた状態
で被検物に投光する分割光学系と、前記被検物から前記
分割光学系に戻った前記2光束の波面が重なり合う位置
に配置された検出器とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項10に記載のシアリング干渉計は、
請求項9に記載のシアリング干渉計において、前記分割
光学系は、前記測定光束を透過光束と反射光束との2光
束に分割するビームスプリッタと、前記ビームスプリッ
タにて分割された前記2光束を、互いに波面のずれた状
態で被検物に投光する偏向光学系とを備えることを特徴
とする。
【0013】請求項11に記載のシアリング干渉計は、
請求項10に記載のシアリング干渉計において、前記ビ
ームスプリッタには、偏光ビームスプリッタが使用さ
れ、前記分割光学系と前記検出器との間の前記2光束の
光路には、偏光板が配置されることを特徴とする。請求
項12に記載のシアリング干渉計は、請求項9又は請求
項10に記載のシアリング干渉計において、前記検出器
の配置位置は、前記被検物の被検面と共役な位置である
ことを特徴とする。
【0014】請求項13に記載のシアリング干渉計は、
請求項12に記載のシアリング干渉計において、前記2
光束の光路に、記検出器上で波面が重なり合う前記2光
束以外の光をカットするマスクが配置されることを特徴
とする。請求項14に記載の投影光学系の製造方法は、
請求項1又は請求項2に記載のシアリング干渉測定方法
により投影光学系の一部又は全部を検査する手順を含む
ことを特徴とする。
【0015】請求項15に記載の投影光学系は、請求項
14に記載の投影光学系の製造方法により製造されたこ
とを特徴とする。請求項16に記載の投影露光装置は、
請求項15に記載の投影光学系を含むことを特徴とす
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について説明する。
【0017】[第1実施形態]図1に基づいて本発明の
第1実施形態について説明する。本実施形態では、被検
物の透過波面を測定するタイプの本発明のシアリング干
渉計、及びそのシアリング干渉方法を説明する。図1
(a)は、本実施形態のシアリング干渉計の構成図であ
る。
【0018】なお、ここでは、被検物が投影露光装置の
投影光学系PL(例えば、EUVL)であるとの前提で
説明するが、本発明は他の被検物にも適用できる。シア
リング干渉計において、投影光学系PLには、レチクル
面R側から測定光束L(以下、そのレチクル面Rの一点
から発散する球面波とする。)が入射される。また、投
影光学系PLのウエハ面W側に、CCDカメラ3などの
検出器が配置される。
【0019】なお、測定光束Lは、不図示の光源から出
射された光束を、レチクル面R上に集光させることなど
で生成される。ここで、本実施形態のシアリング干渉計
においては、レチクル面R側の測定光束L中に分割光学
素子(例えば、回折光学素子G11である。以下、回折
光学素子G11とする。)が挿入される。
【0020】なお、ここでは、回折光学素子G11の挿
入位置を、測定光束Lの集束位置(レチクル面R)より
も光源側とする。この回折光学素子G11は、測定光束
Lを分割して互いに波面のずれた2つの光束L1,光束
L2を生成する。例えば、回折光学素子G11において
生起する0次回折光及び1次回折光が、それぞれ光束L
1及び光束L2として使用される。
【0021】なお、図1(a)では、光束L1の波面と
光束L2の波面とが横方向(物体高方向)にずれてお
り、両光束の集光位置がレチクル面R上の互いにずれた
位置となった様子を示した。ここで、回折光学素子G1
1においては、光束L1,L2以外の余分な光も発生し
ている。そこで、本実施形態では、回折光学素子G11
の射出側にその余分な光をカットするマスクM11が配
置されることが好ましい。因みに、最も効率良くカット
できるのは、集光点の近傍(ここでは、レチクル面Rの
近傍)に配置された場合である。
【0022】図1(a)の下部に示すように、このマス
クM11は、光束L1の集光点と光束L2の集光点とに
それぞれ開口部を有し、それ以外の部分が遮光部となっ
たマスクである。マスクM11を透過し、その後投影光
学系PLを透過した光束L1と光束L2とは、何れもウ
エハ面W上(の互いにずれた位置)に集光する。また、
図1(a)に示すように、本実施形態のCCDカメラ3
の撮像面は、投影光学系PLに関し回折光学素子G11
(の回折面)と共役な位置に配置される。
【0023】本実施形態のシアリング干渉測定では、こ
のCCDカメラ3の出力と、測定光束Lから光束L1,
L2へのシア方向及びシア量とに基づいて、投影光学系
PLの収差に相当する透過波面を算出する。なお、シア
量及びシア方向は、シアリング干渉計の設計データや、
シアリング干渉計から実測されたデータから求まる。さ
て、以上の構成のシアリング干渉計においても、測定光
束Lの波面には、光源側の外乱や収差によるノイズ波面
が重畳されている。よって、この測定光束Lを分割して
なる光束L1の波面と光束L2の波面とにも、それぞれ
同じノイズ波面が重畳される。
【0024】しかし、このシアリング干渉計において、
投影光学系PLに関して回折光学素子G11と共役な位
置(ここではCCDカメラ3の撮像面)では、光束L1
の波面に重畳されているノイズ波面と、光束L2の波面
に重畳されているノイズ波面とが丁度重なり合い、ノイ
ズ波面同士の位相差はほぼ0となる。その一方で、光束
L1と光束L2とは、互いに波面のずれた状態で投影光
学系PLに入射するので、光束L1に重畳されている、
投影光学系PLの収差情報に相当する透過波面(信号波
面)と、光束L2に重畳されているその信号波面とは、
その位置では互いにずれて位相差分布が生じる。
【0025】その結果、その位置に配置されたCCDカ
メラ3の撮像面上に光束L1と光束L2とが成す干渉縞
は、投影光学系PLの収差に相当する透過波面(信号波
面)の影響を受ける一方で、ノイズ波面の影響を受けな
い。よって、そのCCDカメラ3の出力に基づけば、光
源側の外乱や収差の影響を受けない測定が可能となる。
次に、本実施形態において、回折光学素子G11とCC
Dカメラ3との間の共役関係を確保するためのアライメ
ント方法について説明する。
【0026】図1(b)は、本実施形態のシアリング干
渉計のアライメント方法を説明する図である。このアラ
イメントでは、共役関係が設定されているか否かを、光
束L1と光束L2とがCCDカメラ3の撮像面上でほぼ
重なっているか否かにより検知する。
【0027】アライメント時には、先ず、回折光学素子
G11に入射する測定光束L中に、その測定光束Lを部
分的に遮るターゲットTを配置すると共に、光束L1,
光束L2の一方を遮光するべくマスクM11の開口部の
一方を遮光する。なお、このターゲットTの配置箇所
は、回折光学素子G11になるべく近接した箇所である
ことが好ましい。
【0028】また、光束L1と光束L2の一方を遮光す
るために、光束L1と光束L2との一方の集光点にのみ
マスクM11の開口部が配置され、かつ他方の集光点に
はマスクM11の遮光部が配置されるよう、マスクM1
1をレチクル面R面内でずらしてもよい。この状態で
は、CCDカメラ3の撮像面には、光束L1,光束L2
のうち一方のみによるターゲットTの像が形成されてい
る。
【0029】このときのCCDカメラ3の出力から、撮
像面におけるターゲットTの像の形成位置を記憶する。
さらに、ターゲットTを同じ位置に配置したまま、光束
L1,光束L2のうち他方を遮光した状態でCCDカメ
ラ3の出力を参照し、撮像面におけるターゲットTの形
成位置が前記記憶した形成位置と同じになるよう、回折
光学素子G11やCCDカメラ3の位置を調整する。
【0030】このようにすれば、簡単にアライメントを
することができる。 (第1実施形態の変形例)図2は、第1実施形態のシア
リング干渉計の変形例を示す図である。上記説明では、
回折光学素子G11の配置される位置を、レチクル面R
よりも光源側としたが(図1参照)、この変形例では、
図2に示すように、回折光学素子の位置をレチクル面R
よりも投影光学系PL側とする。図2中符号G11’で
示すのが、本変形例の回折光学素子である。
【0031】この回折光学素子G11’において発生し
た余分な光をカットするためのマスクM11’について
は、図2に示すようにウエハ面Wの近傍に配置すればよ
い。なお、この場合も、CCDカメラ3は、投影光学系
PLに関し回折光学素子G11’(の回折面)と共役な
位置に配置される。 [第2実施形態]図3に基づいて本発明の第2実施形態
について説明する。
【0032】本実施形態においても、第1実施形態と同
様、被検物の透過波面を測定するタイプの本発明のシア
リング干渉計、及びそのシアリング干渉方法を説明す
る。なお、ここでは、第1実施形態との相違点について
のみ説明し、その他の部分については説明を省略する。
図3(a)は、本実施形態のシアリング干渉計の構成図
である。
【0033】図1に示す第1実施形態のシアリング干渉
計との構成の相違点は、分割光学素子としての回折光学
素子が、投影光学系PLのレチクル面R側だけでなく、
ウエハ面W側にも配置される点にある。これは、図14
(a)に示した従来のシアリング干渉計の構成におい
て、分割光学素子としての回折光学素子を投影光学系P
Lのレチクル面R側に追加配置した構成でもある。
【0034】すなわち、本実施形態のシアリング干渉計
には、レチクル面R側、ウエハ面W側にそれぞれ回折光
学素子G21、G22が配置される。回折光学素子G2
1は、第1実施形態の回折光学素子G11と同様、互い
に波面のずれた2つの光束L1,光束L2を生成する。
例えば、回折光学素子G21において生起する0次回折
光及び1次回折光が、それぞれ光束L1,光束L2とし
て使用される。
【0035】一方、回折光学素子G22は、投影光学系
PLから射出する2つの光束L1,光束L2を、回折光
学素子G21と等価なずれ量で統合し、1つの光束にす
る(逆シアする)ものである。このような回折光学素子
G22は、回折光学素子G11の回折パターン、投影光
学系PLの倍率、使用波長などに応じて予め設計され
る。
【0036】このシアリング干渉計においては、回折光
学素子G21、投影光学系PL、及び回折光学素子G2
2の相互作用により、光束L1の波面に重畳されている
ノイズ波面と、光束L2の波面に重畳されているノイズ
波面とが丁度重なり合い、ノイズ波面同士の位相差はほ
ぼ0となる。よって、その位置に光束L1と光束L2と
が成す干渉縞は、投影光学系PLの収差に相当する透過
波面(信号波面)の影響を受ける一方で、ノイズ波面の
影響を受けない。
【0037】さらに、本実施形態のシアリング干渉計に
おいては、回折光学素子G22(の回折面)を、投影光
学系PLに関し回折光学素子G21(の回折面)と共役
な位置に配置すれば、光束L1の集光点と光束L2の集
光点とがウエハ面W上で一致し、それら光束L1の波面
と光束L2の波面とを同方向に進行させることができる
ので、干渉縞を略ワンカラーにすることができる。な
お、一般にワンカラーに近くなる、すなわち干渉縞の縞
間隔が大きくなるほど、CCDカメラ3による縞の検出
精度は高くなるので、測定精度が向上する。
【0038】また、このとき、回折光学素子G22を射
出後の光束L1の波面と光束L2の波面とは常に重なり
ながら進行するので、CCDカメラ3の光軸方向の位置
に自由度が与えられる。よって、CCDカメラ3の撮像
面を例えば投影光学系PLの瞳と共役な位置に配置して
おき、観測された干渉縞に基づく投影光学系PLの評価
を容易にすることもできる。
【0039】なお、本実施形態においても、余分な光を
カットするために、マスクを使用することが好ましい。
本実施形態では、回折光学素子が2つ使用されるので、
マスクも2つ使用されることが好ましい。すなわち、図
3(a)に示すように、回折光学素子G21で発生する
余分な光については、レチクル面R面に配置されたマス
クM21がカットし、回折光学素子G22で発生する余
分な光については、ウエハ面W面に配置されたマスクM
22がカットする。なお、上記した回折光学素子G22
から射出する光束L1及び光束L2は同一の点に集光す
るので、マスクM22の開口部は、1つでよい。
【0040】次に、本実施形態において、上記した(回
折光学素子G21と回折光学素子G22との)共役関係
を確保するためのアライメント方法を説明する。図3
(b)は、本実施形態のシアリング干渉計のアライメン
ト方法を説明する図である。このアライメント方法も、
位置調整の対象が回折光学素子G21や回折光学素子G
22となるだけで、第1実施形態のシアリング干渉計の
アライメント方法と同じである。
【0041】すなわち、本実施形態のアライメントで
も、先ず、回折光学素子G21に入射する測定光束L中
にその測定光束Lを部分的に遮るターゲットTを配置す
ると共に、光束L1,光束L2の一方を遮光するべくマ
スクM21の開口部の一方を遮光する。なお、このター
ゲットTの配置箇所は、回折光学素子G21になるべく
近接した箇所であることが好ましい。
【0042】また、光束L1と光束L2の一方を遮光す
るために、光束L1と光束L2との一方の集光点にのみ
マスクM21の開口部が配置され、かつ他方の集光点に
はマスクM21の遮光部が配置されるよう、マスクM2
1をレチクル面R面内でずらしてもよい。この状態で
は、CCDカメラ3の撮像面には、光束L1,光束L2
のうち一方のみによるターゲットTの像が形成されてい
る。
【0043】よって、このときのCCDカメラ3の出力
から、撮像面におけるターゲットTの像の形成位置を記
憶する。さらに、ターゲットTを同じ位置に配置したま
ま、光束L1,光束L2のうち他方を遮光した状態で、
CCDカメラ3の出力を参照し、撮像面におけるターゲ
ットTの形成位置が前記記憶した形成位置と同じになる
よう、回折光学素子G21や回折光学素子G22の位置
を調整する。
【0044】なお、図4は、本実施形態のシアリング干
渉計において、回折光学素子G21と回折光学素子G2
2とは非共役であり、その代わりに、CCDカメラ3の
撮像面と回折光学素子G21(の回折面)とを共役関係
に設定した場合を示す図である。回折光学素子G21と
回折光学素子G22とが共役関係に設定されなくとも、
このようにCCDカメラ3の撮像面と回折光学素子G2
1(の回折面)とが共役関係に設定されれば、光束L1
の波面に重畳されるノイズ波面と、光束L2の波面に重
畳されるノイズ波面とがCCDカメラ3の撮像面上で重
なる。よって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0045】また、このときのアライメントは、上記ア
ライメント方法(図3(b)参照)において位置調整の
対象を回折光学素子G21やCCDカメラ3とすればよ
い。 (第2実施形態の変形例)図5は、第2実施形態のシア
リング干渉計の変形例を示す図である。なお、ここで
は、第2実施形態のシアリング干渉計との相違点につい
てのみ説明し、その他の部分については説明を省略す
る。また、以下に説明する変形例と同様に、第1実施形
態のシアリング干渉計を変形することも可能である。
【0046】上記第2実施形態では、光束L1の波面と
光束L2の波面とのずれ方向が「横方向」(物体高方
向)とされているが、本変形例では、図5内に太い矢印
で示すように、「波面方向」(波面に沿う方向)とす
る。そのため、回折光学素子G21とレチクル面Rとの
間、回折光学素子G22とウエハ面Wとの間のそれぞれ
に回折光学素子G21’、及び回折光学素子G22’が
挿入される。
【0047】回折光学素子G21’は、回折光学素子G
21から射出した光束L1及び光束L2の集光点を一致
させるよう予め設計されている。回折光学素子G22’
は、回折光学素子G22から射出した光束L1及び光束
L2の集光点を一致させるよう予め設計されている。な
お、集光点が一致するので、本実施形態のシアリング干
渉計でレチクル面Rに配置されるマスク31の開口部
は、図5にも示すように1つでよい。
【0048】[第1実施形態及び第2実施形態の補足]
なお、上記各実施形態においては、波面の分割方向と同
方向に、回折光学素子の少なくとも1つをシフトさせつ
つ前記干渉縞の検出を行えば(すなわち、位相シフト干
渉法を適用すれば)、測定精度をさらに高めることがで
きる。また、例えばEUVLのように特殊な波長(短波
長)を使用する被検物の検査では、シアリング干渉計の
光学素子として屈折部材を使用することは難しいので
(なぜなら特殊な波長を透過させる屈折部材の入手は困
難だから。)、上記各実施形態では分割光学素子として
回折光学素子を使用したが、屈折部材を使用できるよう
な被検物については、分割光学素子の一部又は全部にレ
ンズを使用してもよい。
【0049】また、上記各実施形態では、光束L1,L
2の分割の方向を「横方向」又は「波面方向」とした
が、光軸方向(縦方向)とすることもできる。 [第3実施形態]図6、図7、図8に基づいて本発明の
第3実施形態について説明する。本実施形態は、被検物
からの戻り光の波面(被検面4の反射波面)を測定する
タイプの本発明のシアリング干渉計、及びそのシアリン
グ干渉方法を説明する。
【0050】図6(a)は、本実施形態のシアリング干
渉計の構成図である。図6(b)は、このシアリング干
渉計の光束L1,L2の光路R1,R2を示す図であ
る。このシアリング干渉計には、被検面4に入射させる
べき測定光束Lを出射するレーザなどの光源5、その測
定光束Lを被検面4に入射する前に分割して波面のずれ
た2光束L1,L2を生成すると共にそれらを波面のず
れた状態で被検面4に投光する分割光学系34、被検面
4にて反射した後に分割光学系34に戻った光束L1,
L2による干渉縞を検出するCCDカメラ3などが備え
られる。
【0051】なお、符号6は、光源5を射出した測定光
束Lを平行光束に変換するビームエキスパンダ、符号H
M33は、分割光学系34を往復した光束L1,L2を
CCDカメラ3の方向へ導くハーフミラー、符号7は、
CCDカメラ3に入射する光束(光束L1,L2)を結
像する結像光学系を示す。ここで、被検面4とCCDカ
メラ3の撮像面とは、分割光学系34、ハーフミラーH
M33、結像光学系7を介して共役関係にある。なお、
後述する他の実施形態においても、被検面4とCCDカ
メラ3の撮像面とは、その間に配置された光学系を介し
て共役関係にある。
【0052】先ず、分割光学系34は、2つのビームス
プリッタP34−1、P34−2、及びミラーM34−
1,34−2からなる。測定光束Lは、ビームスプリッ
タP34−2にて透過光束と反射光束と(以下、透過光
束を光束L1,反射光束を光束L2とする。)に分割さ
れる。光束L1は、ミラーM34−1により反射してビ
ームスプリッタP34−1に入射し、光束L2は、ミラ
ーM34−2により反射してビームスプリッタP34−
1に入射する。
【0053】ビームスプリッタP34−1は、光束L1
を透過して被検面4に投光すると共に、光束L2を反射
して被検面4に投光する。また、ミラーM34−2やビ
ームスプリッタP34−1の位置は、これら光束L1と
光束L2とが互いに波面のずれた状態で(光軸をシフト
させた状態で)被検面4に入射するよう調整されてい
る。
【0054】さらに、分割光学系34から被検面4へ投
光され、かつ被検面4において反射した光束L1,L2
は、分割光学系34を逆方向に進行した後、ハーフミラ
ーHM33においてCCDカメラ3の方向に偏向し、C
CDカメラ3の撮像面上に干渉縞を形成する。
【0055】本実施形態のシアリング干渉測定では、こ
のCCDカメラ3の出力と、測定光束Lから光束L1,
L2へのシア方向及びシア量とに基づいて、被検面4の
凹凸に相当する反射波面を算出する。なお、シア量及び
シア方向は、シアリング干渉計の設計データや、シアリ
ング干渉計から実測されたデータから求まる。ここで、
以上の構成のシアリング干渉計においても、測定光束L
の波面には、光源側(ビームエキスパンダ6、光源5)
の外乱や収差によるノイズ波面が重畳されている。よっ
て、この測定光束Lを分割してなる光束L1の波面と光
束L2の波面とにも、それぞれ同じノイズ波面が重畳さ
れる。
【0056】しかし、図6(b)に示した光路R1を辿
る光束L1と、光路R2を辿る光束L2とは、分割光学
系34内の特定の光路を往復するので、互いの波面のず
れ(光軸のシフト)が吸収され、往復後には波面は重な
り合う(なお、光路R1は、ハーフミラーHM33→ビ
ームスプリッタP34−2→ミラーM34−1→ビーム
スプリッタP34−1→被検面4→ビームスプリッタP
34−1→ミラーM34−1→ビームスプリッタP34
−2→ハーフミラーHM33の光路であり、光路R2
は、ハーフミラーHM33→ビームスプリッタP34−
2→ミラーM34−2→ビームスプリッタP34−1→
被検面4→ビームスプリッタP34−1→ミラーM34
−2→ビームスプリッタP34−2→ハーフミラーHM
33の光路である。)。
【0057】よって、CCDカメラ3の撮像面上では、
光束L1の波面に重畳されているノイズ波面と、光束L
2の波面に重畳されているノイズ波面とは、重なり合
い、干渉縞を生起させることはない。その一方で、光路
R1を辿る光束L1と、光路R2を辿る光束L2とは、
被検面4に入射する時点では互いの波面をずらしている
ので、光束L1の波面に重畳される、被検面4の凹凸に
相当する反射波面(信号波面)と、光束L2の波面に重
畳されるその信号波面とは、光束L1の波面と光束L2
の波面とが重なったときには互いにずれる。
【0058】よって、CCDカメラ3の撮像面上では、
光束L1の波面に重畳されている、被検面4の凹凸に相
当する反射波面(信号波面)と、光束L2の波面に重畳
されているその信号波面とは、重なり合わず、干渉縞を
生起させる。その結果、CCDカメラ3の撮像面上に前
記光束L1と光束L2とが成す干渉縞は、被検面4の凹
凸に相当する反射波面(信号波面)の影響を受ける一方
で、ノイズ波面の影響を受けない。よって、CCDカメ
ラ3の出力に基づけば、光源側の外乱や収差の影響を受
けない測定が可能である。
【0059】なお、本実施形態では、光路R1を経由す
る光束L1,光路R2を経由する光束L2の光量を上げ
て干渉縞の検出精度を高めるために、ビームスプリッタ
P34−1又はビームスプリッタP34−2に偏光ビー
ムスプリッタを使用し、かつ、CCDカメラ3の前段
(例えば、結像光学系7とハーフミラーHM33との
間)に偏光板35を挿入する。
【0060】例えば、ビームスプリッタP34−1とし
て偏光ビームスプリッタを使用すると、ビームスプリッ
タP34−2を透過した光束L1のうちP偏光の光は、
被検面4における反射後に光路R1の方向に確実に戻
り、ビームスプリッタP34−2を反射した光束L2の
S偏光の光は、被検面4における反射後に光路R2の方
向に確実に戻る。
【0061】また、さらに検出精度を高めるために、ビ
ームスプリッタP34−1とビームスプリッタP34−
2との双方に偏光ビームスプリッタが使用されることが
好ましい。このようにすれば、測定光束LのうちP偏光
の成分を、確実に光路R1を経由する光束L1とし、測
定光束LのうちS偏光の成分を、確実に光路R2を経由
する光束L2とすることができるので、光量の損失が抑
えられる。また、2つの偏光ビームスプリッタを併用す
れば、各偏光ビームスプリッタの消光比の悪化分は、互
いに補われる。
【0062】さらに、以上のシアリング干渉測定に、公
知の位相シフト干渉法を適用すれば、測定精度をさらに
高めることができる。図6(a)に示すこのシアリング
干渉計において位相シフトを行うには、例えば、ミラー
M34−1、ミラーM34−2の一方又は双方を微小移
動させればよい。移動方向は、光束L1,光束L2の光
路長R1,R2の差が変化する方向(例えば、図6
(a)中矢印で示す方向)である。この位相シフト中
に、CCDカメラ3の出力データ(干渉縞の輝度分布デ
ータ)を複数回サンプリングする。計算方法は、例え
ば、次のとおりである。
【0063】撮像面上に生起する干渉縞の輝度分布I
は、 I=I0+Acos[T−T(s)+2δ]+ΣBicos(N
i+δ) で表される。但し、I0は干渉縞の輝度分布の直流成
分、Aは光束L1,L2の振幅、Biは諸ノイズの振
幅、iは諸ノイズによる各干渉縞の番号、Niは各ノイ
ズによる干渉縞の位相分布、δは各干渉縞の位相シフト
による位相変調、Tは被検面4の凹凸に相当する反射波
面(信号波面)の形状(単位:位相)、T(s)は測定
光束Lから光束L1又は光束L2にシアされたことによ
る波面の形状変化(単位:位相)である。Σf(i)
は、fの各iについての和である。
【0064】例えば、位相シフトとして位相をπ/2ず
つ徐々にずらしつつ8つの輝度分布データI1,・・・
8をサンプリングしたとき、各輝度分布データI1,・
・・I8は、次のように表される。 I1=I0+Acos[T−T(s)]+ΣBicos(Ni) I2=I0+Acos[T−T(s)+π/2]+ΣBicos
(Ni+π/4) I3=I0+Acos[T−T(s)+π]+ΣBicos(Ni
+π/2) I4=I0+Acos[T−T(s)+3π/2]+ΣBico
s(Ni+3π/4) I5=I0+Acos[T−T(s)+2π]+ΣBicos
(Ni+π) I6=I0+Acos[T−T(s)+π/2]+ΣBicos
(Ni+5π/4) I7=I0+Acos[T−T(s)+π]+ΣBicos(Ni
+3π/2) I8=I0+Acos[T−T(s)+3π/2]+ΣBico
s(Ni+7π/4) よって例えば、 I1+I5=2I0+2Acos[T−T(s)] I2+I6=2I0+2Acos[T−T(s)+π/2] I3+I7=2I0+2Acos[T−T(s)+π] I4+I8=2I0+2Acos[T−T(s)+3π/2] のように輝度分布データI1,・・・I8を加減演算すれ
ば、諸ノイズの影響をキャンセルして、上記した光束L
1,L2による干渉縞の位相分布(T−T(s))を正
確に求めることができる。
【0065】そして、T(s)の値をシアリング干渉計
から求めれば、被検面4の凹凸に相当する反射波面(信
号波面)の形状Tのみを取得することができる。 (第3実施形態の応用例及び変形例)図7は、本実施形
態のシアリング干渉計の応用例を示す図である。図6に
示すシアリング干渉計では測定対象が平面の被検面4と
なっているが、図7中Aに示すように波面変換素子38
を用いれば、曲面の被検面4’を測定することもでき
る。また、図7中Bに示すように折り返し反射面39を
用いれば、被検面4の反射波面だけでなく、被検物(投
影光学系PLなど)4”の透過波面を測定することもで
きる。
【0066】図8は、本実施形態のシアリング干渉計の
変形例を示す図である。図6に示したシアリング干渉計
において、ビームスプリッタP34−2として、ハーフ
ミラーを使用する場合には、図8に示すように変形でき
る。図8に示す構成では、分割光学系34’は一方のビ
ームスプリッタP34−2の代わりにハーフミラーHM
33を使用している。
【0067】この場合、偏光ビームスプリッタを使用し
た場合よりも測定精度は低下するが、ハーフミラーHM
33を兼用できるので、シアリング干渉計の部品点数が
抑えられる。
【0068】[第4実施形態]図9、図10に基づいて
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態
は、被検物からの戻り光の波面(被検面4の反射波面)
を測定するタイプの本発明のシアリング干渉計を説明す
る。なお、ここでは、第3実施形態のシアリング干渉計
との相違点についてのみ説明し、その他の部分について
は説明を省略する。
【0069】図9(a)は、本実施形態のシアリング干
渉計の構成図である。図9(b)はこのシアリング干渉
計の光束L1,L2の光路R1,R2を示す図である。
このシアリング干渉計の分割光学系44は、単一のビー
ムスプリッタP44、及び単一のミラーM44からな
る。ミラーM44の反射面は、このビームスプリッタP
44の反射/透過面に平行に配置される。
【0070】測定光束Lは、ビームスプリッタP44に
て透過光束と反射光束と(以下、透過光束を光束L1,
反射光束をL2とする。)に分割される。光束L2は、
そのまま被検面4に投光される。光束L1は、ミラーM
44により反射した後に再びビームスプリッタP44に
入射し、そのビームスプリッタP44を透過して被検面
4に投光される。
【0071】また、ミラーM44及びビームスプリッタ
P44の位置は、これら光束L1とL2とが互いに波面
のずれた状態で(光軸をシフトさせた状態で)被検面4
に入射するよう調整されている。また、分割光学系44
から被検面4へ投光され、かつ被検面4において反射し
た光束L1,L2は、分割光学系44を逆方向に進行し
た後、ハーフミラーHM33においてCCDカメラ3の
方向に偏向し、CCDカメラ3の撮像面上に干渉縞を形
成する。
【0072】このシアリング干渉計においても、図9
(b)に示した光路R1を辿る光束L1と、光路R2を
辿る光束L2とは、分割光学系34内の特定の光路を往
復するので、互いの波面のずれ(光軸のシフト)が吸収
され、往復後には互いの波面は重なり合う(なお、光路
R1は、ビームスプリッタP44→ミラーM44→ビー
ムスプリッタP44→被検面4→ビームスプリッタP4
4→ミラーM44→ビームスプリッタP44→ハーフミ
ラーHM33の光路であり、光路R2は、ビームスプリ
ッタP44→被検面4→ビームスプリッタP44→ハー
フミラーHM33の光路である。)。
【0073】その結果、第3実施形態において述べたの
と同じ理由で、CCDカメラ3の撮像面上に上記光束L
1と光束L2とが成す干渉縞は、被検面4の凹凸に相当
する反射波面(信号波面)の影響を受ける一方で、光源
側(ビームエキスパンダ6、光源5)の外乱や収差によ
るノイズ波面の影響を受けることが無い。よって、CC
Dカメラ3の出力に基づけば、光源側の外乱や収差の影
響を受けない測定が可能となる。
【0074】なお、本実施形態でも、光路R1を経由す
る光束L1,光路R2を経由する光束L2の光量を上げ
て干渉縞の検出精度を高めるために、ビームスプリッタ
P44として偏光ビームスプリッタを使用し、かつ、C
CDカメラ3の前段(例えば、結像光学系7とハーフミ
ラーHM33との間)に偏光板35を挿入する。このよ
うにすれば、測定光束LのうちP偏光の成分を、確実に
光路R1を経由する光束L1とし、測定光束LのうちS
偏光の成分を、確実に光路R2を経由する光束L2とす
ることができるので、光量の損失が抑えられる。
【0075】さらに、本実施形態のシアリング干渉測定
に、公知の位相シフト干渉法(例えば、第3実施形態に
おいて説明した方法など。)を適用すれば、測定精度を
さらに高めることができる。図9(a)に示すこのシア
リング干渉計において位相シフトを行うには、例えば、
ミラーM44、ビームスプリッタP44の一方又は双方
を微小移動させればよい。移動方向は、光束L1,L2
の光路長R1,R2の差が変化する方向である。
【0076】(第4実施形態の変形例及び応用例)ま
た、ビームスプリッタP44が偏光ビームスプリッタで
あるときには、図9に示したシアリング干渉計を、図1
0のように変形した上で、別の方法で位相シフトを行っ
てもよい(なお、以下に説明する位相シフト方法は、第
3実施形態、第5実施形態、第6実施形態にも同様にし
て適用できる。)。
【0077】図10に示すシアリング干渉計は、偏光板
35の入射側に1/4波長板45を挿入し、かつ、偏光
板35を光軸の回りに回動可能にしたものである。ま
た、その1/4波長板45の主軸は、光束L1,L2の
P又はSの偏光方向と45°となるよう設定される。こ
の1/4波長板45に入射した光束L1(Pの直線偏
光),光束L2(Sの直線偏光)は、互いにその方向が
反対の円偏光に変換される。
【0078】このとき、偏光板35を回動させれば、光
束L1と光束L2との位相が変化する。よって、このシ
アリング干渉計によれば、位相シフトを、この偏光板3
5の回動により行うことができる。また、この位相シフ
トを適用する場合、分割光学系44のミラーM44とビ
ームスプリッタP44とを相対移動させる必要が無くな
るので、図10中点線で示すようにミラーM44とビー
ムスプリッタP44とを固定してなる単一の分割光学素
子44’を、分割光学系44の代わりに使用することも
できる。
【0079】なお、図9又は図10に示すシアリング干
渉計も、図7中Aに示したように波面変換素子38を用
いれば曲面の被検面4’を測定することもできる。ま
た、図7中Bに示したように折り返し反射面39を用い
れば、被検面4の反射波面だけでなく、被検物(投影光
学系PLなど)4”の透過波面を測定することもでき
る。 [第5実施形態]図11に基づいて本発明の第5実施形
態について説明する。
【0080】第3実施形態のシアリング干渉計、第4実
施形態のシアリング干渉計は、シア方向が横方向である
タイプであったが、本実施形態では、シア方向が径方向
であるものを説明する。なお、ここでは、図8に示した
シアリング干渉計との相違点についてのみ説明し、その
他の部分については説明を省略する。
【0081】図11は、本実施形態のシアリング干渉計
の構成図である。このシアリング干渉計の分割光学系5
4は、ビームスプリッタP34−1、ビームスプリッタ
(ここでは、ハーフミラー)HM33、ミラーM34−
1、ミラーM34−2、及び、互いに倍率の異なるビー
ムエキスパンダR54−1,R54−2からなる。
【0082】測定光束Lは、ハーフミラーHM33にて
透過光束と反射光束と(以下、透過光束を光束L1,反
射光束を光束L2とする。)に分割される。光束L1
は、ミラーM34−1により反射した後、ビームエキス
パンダR54−1を介してビームスプリッタP34−1
に入射し、光束L2は、ハーフミラーHM33において
反射した後、ビームエキスパンダR54−2を介してミ
ラーM34−2に入射し、そのミラーM34−2にて反
射してビームスプリッタP34−1に入射する。
【0083】ビームスプリッタP34−1は、光束L1
を透過して被検面4に投光すると共に、光束L2を反射
して被検面4に投光する。この分割光学系54におい
て、被検面4に入射する光束L1と光束L2とは、互い
の光軸が一致しているが、ビームエキスパンダR54−
1,R54−2の倍率が異なるので、その光束径がずれ
ている。
【0084】ビームエキスパンダR54−1を往復する
光束L1と、ビームエキスパンダR54−2を往復する
光束L2とは、その往復により互いの波面のずれ(光束
径のずれ)が吸収され、その往復後には。互いの波面は
重なり合う。その結果、第3実施形態において述べたの
と同じ理由で、CCDカメラ3の撮像面上に上記光束L
1と光束L2とが成す干渉縞は、被検面4の凹凸に相当
する反射波面(信号波面)の影響を受ける一方で、光源
側(ビームエキスパンダ6、光源5)の外乱や収差によ
るノイズ波面の影響を受けることが無い。よって、CC
Dカメラ3の出力に基づけば、光源側の外乱や収差の影
響を受けない測定が可能となる。
【0085】[第6実施形態]図12に基づいて本発明
の第6実施形態について説明する。第3実施形態のシア
リング干渉計、第4実施形態のシアリング干渉計は、シ
アのさせ方が光軸をシフトさせるものであったが、光軸
を傾斜させるタイプのシアリング干渉計を説明する。
【0086】なお、ここでは、図8に示したシアリング
干渉計との相違点についてのみ説明し、その他の部分に
ついては説明を省略する。図12は、本実施形態のシア
リング干渉計の構成図である。このシアリング干渉計の
分割光学系64は、図8に示した分割光学系34’と同
様、ビームスプリッタ(ここでは、ハーフミラー)HM
64、ビームスプリッタ(ここでは、ハーフミラー)H
M33、ミラーM34−1、ミラーM34−2を配置し
ている。
【0087】但し、ミラーM34−2やハーフミラーH
M64の姿勢は、これら光束L1と光束L2とが互いの
光軸をθだけ傾斜させた状態で被検面4に入射するよう
調整されている。また、本実施形態では、ハーフミラー
HM64の位置に偏光ビームスプリッタを使用する必要
は無い(なお、図8のシアリング干渉計の場合、光束L
1と光束L2とを分離するために偏光ビームスプリッタ
を使用した。)。これに伴い、図8に示した偏光板35
は不要である。
【0088】被検面4に入射した光束L1と光束L2と
は、光軸を傾斜させたまま分割光学系64内の別の光路
をそれぞれ戻り、結像光学系7、CCDカメラ3に順に
入射する。本実施形態のシアリング干渉計においては、
被検面4に入射する時点における光束L1と光束L2と
の光軸の傾斜は分割光学系64を往復しても吸収されな
いが、撮像面上では、光束L1の波面に重畳されている
ノイズ波面と光束L2の波面に重畳されているノイズ波
面とが丁度重なり合い、光束L1に重畳されている、被
検面4の凹凸に相当する反射波面(信号波面)と、光束
L2に重畳されているその信号波面とは互いにずれる。
【0089】したがって、その撮像面上にそれら光束L
1と光束L2とが成す干渉縞は、被検面4の凹凸に相当
する反射波面(信号波面)の影響を受ける一方でノイズ
波面の影響を受けることが無い。よって、CCDカメラ
3の出力に基づけば、光源側の外乱や収差の影響を受け
ない測定が可能となる。また、このシアリング干渉計で
は、その結像光学系7の焦点面にマスクM61が配置さ
れることが望ましい。
【0090】マスクM61には、2つの開口が設けら
れ、2つの開口の間隔dは、d=2fθに設定される
(fは、結像光学系7の焦点距離)。また、2つの開口
の並ぶ方向は、前記した光軸の傾斜方向に対応するよう
設定される。このようにすれば、前記した光束L1,光
束L2は、2つの開口の一方及び他方を個別に透過して
CCDカメラ3の撮像面上に干渉縞を形成する。よっ
て、光束L1と光束L2とによる干渉縞は、他の光の影
響を受けることなく高精度に検出される。
【0091】[各実施形態の補足]上記各実施形態にお
いて、投影光学系PL又は被検面4を正確に評価するた
めには、干渉縞の検出が、波面分割の方向を変更した上
で少なくとももう1回行われる必要がある。なお、第1
実施形態又は第2実施形態において分割の方向を変更す
るには、分割光学素子(回折光学素子)とマスク(開口
部を2つ有している方のマスク)とをそれぞれ光軸の回
りに等角度だけ回転させればよい。
【0092】[第7実施形態]図13に基づいて本発明
の第7実施形態について説明する。本実施形態では、上
記各実施形態を利用して製造された投影露光装置につい
て説明する。図13は、本実施形態の投影露光装置の概
略構成図である。
【0093】この投影露光装置に搭載された投影光学系
PLの全部又は一部の光学系は、その製造時、上記各実
施形態の何れかの干渉測定によって検査されている。そ
して、投影光学系PLの少なくとも何れかの面、及び/
又は投影露光装置の何れかの箇所は、その測定結果に応
じて調整されたとする。上記各実施形態によれば、測定
が高精度で行われるので、前記調整の方法がたとえ従来
と同じであったとしても、投影レンズ及び/又は投影露
光装置は高性能になる。
【0094】なお、投影露光装置は、少なくともウェハ
ステージ108と、光を供給するための光源部101
と、投影光学系PLとを含む。ここで、ウェハステージ
108は、感光剤を塗布したウエハwを表面108a上
に置くことができる。また、ステージ制御系107は、
ウェハステージ108の位置を制御する。また投影光学
系PLの物体面P1、及び像面P2に、それぞれレチク
ルr、ウエハwが配置される。さらに投影光学系PL
は、スキャンタイプの投影露光装置に応用されるアライ
メント光学系を有する。さらに照明光学系102は、レ
チクルrとウエハwとの間の相対位置を調節するための
アライメント光学系103を含む。レチクルrは、該レ
チクルrのパターンのイメージをウエハw上に投影する
ためのものであり、ウェハステージ108の表面108
aに対して平行移動が可能であるレチクルステージ10
5上に配置される。そしてレチクル交換系104は、レ
チクルステージ105上にセットされたレチクルrを交
換し運搬する。またレチクル交換系104は、ウェハス
テージ108の表面108aに対し、レチクルステージ
105を平行移動させるためのステージドライバー(不
図示)を含む。また、主制御部109は位置合わせから
露光までの一連の処理に関する制御を行う。
【0095】
【発明の効果】以上本発明によれば、光源側の外乱や収
差の影響を受けずに測定することの可能なシアリング干
渉測定方法及びシアリング干渉計が実現する。また、本
発明によれば、そのシアリング干渉測定方法を適用する
ことにより高性能な投影光学系の製造方法、高性能な投
影光学系、及び高性能な投影露光装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、第1実施形態のシアリング干渉計の
構成図、(b)は、第1実施形態のシアリング干渉計の
アライメント方法を説明する図である。
【図2】第1実施形態のシアリング干渉計の変形例を示
す図である。
【図3】(a)は、第2実施形態のシアリング干渉計の
構成図、(b)は、第2実施形態のシアリング干渉計の
アライメント方法を説明する図である。
【図4】第2実施形態のシアリング干渉計においてCC
Dカメラ3の撮像面と回折光学素子G21とが共役関係
にあるものを示す図である。
【図5】第2実施形態のシアリング干渉計の変形例を示
す図である。
【図6】(a)は、第3実施形態のシアリング干渉計の
構成図である。(b)は、このシアリング干渉計の光束
L1,L2の光路R1,R2を示す図である。
【図7】第3実施形態のシアリング干渉計の応用例を示
す図である。
【図8】第3実施形態のシアリング干渉計の変形例を示
す図である。
【図9】(a)は、第4実施形態のシアリング干渉計の
構成図である。(b)はこのシアリング干渉計の光束L
1,L2の光路R1,R2を示す図である。
【図10】第4実施形態のシアリング干渉計の変形例を
示す図である。
【図11】第5実施形態のシアリング干渉計の構成図で
ある。
【図12】第6実施形態のシアリング干渉計の構成図で
ある。
【図13】第7実施形態の投影露光装置の概略構成図で
ある。
【図14】図14は、従来のシアリング干渉計を示す図
である。
【符号の説明】
L 測定光束 L1,L2 光束 G11,G11’,G21,G22,G21’,G2
2’ 回折光学素子 M11,M11’,M21,M22,M31 マスク 2 回折光学素子 3 CCDカメラ 4,,4’,4” 被検面 5 光源 6,R54−1,R54−2 ビームエキスパンダ 7 結像光学系 HM33,HM64 ハーフミラー 34,34’,44,54,64 分割光学系 P34−1,P34−2,P44 ビームスプリッタ M34−1,M34−2,M44 ミラー M61 マスク 35 偏光板 38 波面変換素子 39 折り返し反射面 44’分割光学素子 45 1/4波長板 R レチクル面 W ウエハ面 PL 投影光学系 101 光源部 102 照明光学系 103 アライメント光学系 104 レチクル交換系 105 レチクルステージ 107 ステージ制御系 108 ウェハステージ 109 主制御部 w ウエハ r レチクル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA15 CC01 DD08 EE08 GG21 GG22 GG33 GG38 GG49 HH03 HH08 LL13 2G059 BB08 BB10 BB16 DD13 EE02 EE09 FF01 JJ05 JJ11 JJ13 JJ19 JJ20 JJ22 KK04 MM09 NN06 2G086 HH06 5F046 BA04 CB21 DA12

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出した測定光束を分割して互
    いに波面のずれた2光束を生成すると共に、それら2光
    束をその波面のずれた状態で被検物に投光し、 前記被検物を経由した前記2光束の波面が重なり合う位
    置に生起する干渉縞を検出することを特徴とするシアリ
    ング干渉測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシアリング干渉測定方
    法において、 前記2光束の位相をシフトさせつつ前記干渉縞を複数回
    検出する位相シフト干渉法を適用することを特徴とする
    シアリング干渉測定方法。
  3. 【請求項3】 光源から射出した測定光束の光路中に配
    置され、かつその測定光束を分割して互いに波面のずれ
    た2光束を生成すると共に、それら2光束をその波面の
    ずれた状態で被検物に投光する分割光学系と、 前記被検物を透過した前記2光束の波面が重なり合う位
    置に配置された検出器とを備えたことを特徴とするシア
    リング干渉計。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のシアリング干渉計にお
    いて、 前記検出器の配置位置は、 前記分割光学系の分割面と共役な位置であることを特徴
    とするシアリング干渉計。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のシアリング干渉測定方
    法において、 前記被検物を透過し前記検出器に入射する前記2光束の
    光路には、 前記2光束を再分割してそれら2光束の波面を前記検出
    器上に重ね合わせる分割光学系が配置されることを特徴
    とするシアリング干渉計。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のシアリング干渉計にお
    いて、 前記測定光束を分割する分割光学系と、前記2光束を再
    分割する分割光学系とは、共役関係にあることを特徴と
    するシアリング干渉計。
  7. 【請求項7】 請求項3〜請求項6の何れか一項に記載
    のシアリング干渉計において、 前記2光束の光路に、 前記検出器上で波面が重なり合う前記2光束以外の光を
    カットするマスクが配置されることを特徴とするシアリ
    ング干渉計。
  8. 【請求項8】 請求項3〜請求項7の何れか一項に記載
    のシアリング干渉計において、 前記分割光学系は、 回折光学素子からなることを特徴とするシアリング干渉
    計。
  9. 【請求項9】 光源から射出した測定光束の光路中に配
    置され、かつその測定光束を分割して互いに波面のずれ
    た2光束を生成すると共に、それら2光束をその波面の
    ずれた状態で被検物に投光する分割光学系と、 前記被検物から前記分割光学系に戻った前記2光束の波
    面が重なり合う位置に配置された検出器とを備えたこと
    を特徴とするシアリング干渉計。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のシアリング干渉計に
    おいて、 前記分割光学系は、 前記測定光束を透過光束と反射光束との2光束に分割す
    るビームスプリッタと、 前記ビームスプリッタにて分割された前記2光束を、互
    いに波面のずれた状態で被検物に投光する偏向光学系と
    を備えることを特徴とするシアリング干渉計。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のシアリング干渉計
    において、 前記ビームスプリッタには、 偏光ビームスプリッタが使用され、 前記分割光学系と前記検出器との間の前記2光束の光路
    には、 偏光板が配置されることを特徴とするシアリング干渉
    計。
  12. 【請求項12】 請求項9又は請求項10に記載のシア
    リング干渉計において、 前記検出器の配置位置は、 前記被検物の被検面と共役な位置であることを特徴とす
    るシアリング干渉計。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のシアリング干渉計
    において、 前記2光束の光路に、 前記検出器上で波面が重なり合う前記2光束以外の光を
    カットするマスクが配置されることを特徴とするシアリ
    ング干渉計。
  14. 【請求項14】 請求項1又は請求項2に記載のシアリ
    ング干渉測定方法により投影光学系の一部又は全部を検
    査する手順を含むことを特徴とする投影光学系の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の投影光学系の製造
    方法により製造されたことを特徴とする投影光学系。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の投影光学系を含む
    ことを特徴とする投影露光装置。
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