JP2003299719A - 除去装置 - Google Patents

除去装置

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JP2003299719A
JP2003299719A JP2002108114A JP2002108114A JP2003299719A JP 2003299719 A JP2003299719 A JP 2003299719A JP 2002108114 A JP2002108114 A JP 2002108114A JP 2002108114 A JP2002108114 A JP 2002108114A JP 2003299719 A JP2003299719 A JP 2003299719A
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malodorous
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JP2002108114A
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Koichi Taniguchi
晃一 谷口
Noriaki Tsukuda
憲明 築田
Hidenao Saito
秀直 斎藤
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Rengo Co Ltd
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Rengo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間の使用が可能で、安定して悪臭物質を
除去でき、圧力損失が少なく、目的とする悪臭物質を選
択吸着させることができ、吸着した悪臭物質を固く保持
することができる、コンパクトな悪臭物質の除去装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】 粒径1〜15mmの粒状担体に化学反応
で悪臭物質を除去する悪臭物質除去剤、pH指示薬、保
湿剤及び包埋材を担持した悪臭物質除去組成物含有担体
及びファンから構成され、上記悪臭物質除去組成物含有
担体を上記ファンの気流内に配置し、上記悪臭物質除去
剤と上記包埋材とを、重量比で、包埋材/悪臭物質除去
剤=0.5〜1000とした、上記悪臭物質の除去に応
じて上記悪臭物質除去組成物含有担体が変色する除去装
置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、悪臭物質除去組
成物含有担体及びファンから構成される除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている脱臭剤として、特
開昭63−166433号公報に、プラスチック基材に
鉄(II)化合物と有機酸とからなる複合体において、p
H指示薬を含有させてなる脱臭剤が開示されている。こ
れは、室内やトイレ等での脱臭を目的としている。
【0003】ところが、プラスチック基材に脱臭剤を複
合させる手段として、一般的に練り込みが行われるの
で、脱臭剤の機能が充分に発揮されない場合が多い。こ
れに対し、特開平9−135889号公報に、送風機と
粒状部材に塩基性硫酸第二鉄を含有させた脱臭剤とを組
み合わせた脱臭装置が開示されている。これは、粒状の
繊維素系物質成形部材に硫酸第二鉄を含浸させたもの
で、プラスチック基材のように脱臭剤が基材内に埋没せ
ず、空気との接触が効率的で、かつ送風機を使用してい
るので、脱臭能力が向上している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄(I
I)化合物は安定性が低いので、長期間使用すると脱臭
効果が消失する問題点を有する。また、色調変化が明瞭
でないという問題点も有する。
【0005】これに対し、特開昭61−264258号
公報には、酸性物質又は塩基性物質、pH指示薬及び湿
潤剤を支持体に担持した脱臭剤の残余脱臭能を変色によ
り表示する指示体が開示されている。これは、安定性が
高い酸性物質又は塩基性物質を脱臭物質として使用して
いるので、長期間使用しても脱臭効果が低下しない。ま
た、色調変化も鮮明である。ただ、この脱臭剤をそのま
ま使用すると、空気との接触が少ないので、脱臭速度が
十分とはいえない。このとき、送風機との組み合わせが
考えられるが、上記の脱臭剤を送風機に設置すると、支
持体内部及び支持体間で脱臭物質が偏るので、悪臭物質
を安定的に除去できなくなる。
【0006】そこでこの発明は、長期間の使用が可能
で、安定して悪臭物質を除去でき、圧力損失が少なく、
悪臭物質を吸着した時の色調変化が鮮明な悪臭物質の除
去装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、粒径1〜1
5mmの粒状担体に化学反応で悪臭物質を除去する悪臭
物質除去剤、pH指示薬、保湿剤及び包埋材を担持した
悪臭物質除去組成物含有担体及びファンから構成され、
上記悪臭物質除去組成物含有担体を上記ファンの気流内
に配置したものであり、上記悪臭物質除去剤と上記包埋
材とを、重量比で、包埋材/悪臭物質除去剤=0.5〜
1000とした、上記悪臭物質の除去に応じて上記悪臭
物質除去組成物含有担体が変色する除去装置を用いるこ
とにより上記の課題を解決したのである。
【0008】所定の粒状担体を用いるので、均一に担体
に風が当たり、安定した吸着を生じさせることができ
る。また、圧力損失が少なくなる。さらに、多くの吸着
剤を担持できるので、除去装置をコンパクトにすること
ができる。さらに、悪臭物質除去剤として、化学反応で
悪臭物質を除去するものを用いるので、吸着した悪臭物
質を固く保持して再放出させない。
【0009】さらにまた、包埋材を使用するので、悪臭
物質除去剤が飛散したり、担体内部及び担体間で偏るの
を抑えることができ、結果として長期間に亘って安定し
た吸着が可能となる。また、pH指示薬を使用するの
で、悪臭物質の除去に応じて色調が鮮明に変化し、除去
状況を目視で判断することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において、この発明について
詳細に説明する。この発明にかかる除去装置は、粒状担
体に悪臭物質除去剤、pH指示薬、保湿剤及び包埋材を
担持した悪臭物質除去組成物含有担体及びファンから構
成され、この悪臭物質除去組成物含有担体をファンによ
る気流内に配置した除去装置である。また、悪臭物質の
除去にしたがって発色する悪臭物質除去発色剤を用いる
場合は、上記悪臭物質除去剤とpH指示薬を使用する必
要がないので、この発明にかかる除去装置は、粒状担体
に悪臭物質除去発色剤、保湿剤及び包埋材を担持した悪
臭物質除去組成物含有担体及びファンから構成され、こ
の悪臭物質除去組成物含有担体をファンによる気流内に
配置した除去装置となる。
【0011】上記粒状担体とは、上記の悪臭物質除去剤
等を担持することができ、かつ悪臭物質除去剤との反応
性に乏しい粒状物をいう。この担体を構成する材質とし
ては、セルロースやキトサン等の天然高分子及びその誘
導体、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の合成高分子、ケイ酸塩、シリ
カゲル、ゼオライト、アルミナ等の無機化合物等があげ
られる。
【0012】また、上記粒状担体の粒径は、1〜15m
mがよく、2〜8mmが好ましい。1mmより小さい
と、使用時に空気の流れが悪くなり、圧力損失が生じや
すくなる。一方、15mmより大きいと、悪臭物質除去
剤と接触せずに通り抜ける空気の割合が多くなるため
に、悪臭除去効果が低下する。
【0013】上記悪臭物質除去剤とは、化学反応で悪臭
物質を固定化し、除去することができるものをいう。こ
の悪臭物質とは、酸性又は塩基性を示すガスを原因物質
とする悪臭やホルムアルデヒド等をいう。塩基性悪臭物
質としては、アンモニア、トリメチルアミン、メチルア
ミン、エチルアミン、ピリジン、インドール、スカトー
ル、ニコチン等があげられる。また、酸性悪臭物質とし
ては、硫化水素、亜硫酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、
酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、アクリル酸、
メタクリル酸、メチルメルカプタン、エチルメルカプタ
ン、プロピルメルカプタン、アリルメルカプタン、ジメ
チルサルファイド、ジアリルサルファイド、ジメチルジ
サルファイド、ジエチルサルファイド、エチルメチルサ
ルファイド、テトラハイドロチオフェン等があげられ
る。
【0014】上記塩基性悪臭物質を除去するための悪臭
物質除去剤としては、中和反応によってこの塩基性悪臭
物質を除去することができるものをいい、塩酸、硫酸、
リン酸、ほう酸等の無機酸や、酢酸、クエン酸、乳酸、
フェノールスルホン酸等の有機酸等の酸性物質があげら
れる。
【0015】また、上記酸性悪臭物質を除去するための
悪臭物質除去剤としては、中和反応によってこの酸性悪
臭物質を除去することができるものをいい、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、リン酸塩等の無機塩基や、ト
リエタノールアミン、ポリアリルアミン、ポリエチレン
イミン等の有機塩基等の塩基性物質があげられる。
【0016】さらに、上記ホルムアルデヒドを除去する
ための悪臭物質除去剤としては、ホルムアルデヒドと直
接反応することによってこの悪臭物質を除去することが
できるものをいい、ヒドロキシルアミン酸性塩、アンモ
ニウム塩及び一級アミン酸性塩等があげられる。
【0017】上記悪臭物質として、窒素酸化物、例えば
NOx等や、ホルムアルデヒド等を対象とする場合は、
上記悪臭物質除去剤として、上記の例以外に、悪臭物質
の除去にしたがって発色する悪臭物質除去発色剤を用い
ることができる。
【0018】上記の窒素酸化物を除去するための悪臭物
質除去発色剤としては、芳香族アミン及びカップリング
成分を組み合わせたもの等があげられる。
【0019】上記芳香族アミンとは、窒素酸化物と化学
反応してジアゾ成分を生成する成分をいい、アニリン、
トルイジン、m−フェニレンジアミン、トルイレンジア
ミン又はそれらの塩素及びニトロ誘導体、アミノアセト
アニリド、アミノフェノール、アミノフェニルエーテ
ル、アミノサリチル酸又はそれらのスルホン酸類、ナフ
チルアミン又はそのスルホン酸類、アミノジフェニルア
ミン、アミノジフェニルエーテル、アミノジフェニルス
ルホン、アミノアゾベンゼン、デヒドロチオトルイジ
ン、プリムリン又はそれらのスルホン酸類、ベンジジン
誘導体等があげられる。
【0020】上記カップリング成分とは、ジアゾ成分と
化学反応してアゾ染料を生成する成分をいい、芳香族ア
ミン、フェノール、ナフトール、その他のフェノール性
OHを有する化合物、アミノフェノール、アミノナフト
ール類、反応性メチレン基を有するエノール化し得る化
合物、ヘテロ環化合物等があげられる。
【0021】上記のホルムアルデヒドを除去するための
悪臭物質除去発色剤としては、フクシン亜硫酸塩、クロ
モトロープ酸、4−アミノ−3−ヒドラジノ−5−メル
カプト−1,2,4−トリアゾール、3−メチル−2−
ベンゾチアゾロヒドラゾン等があげられる。
【0022】上記pH指示薬は、この悪臭物質除去剤と
悪臭物質との化学反応によって生じるpHの変化を明示
させるものであり、pHの変化により色調が変化するも
のであればよい。具体例としては、メチルイエロー、メ
タニールイエロー、メチルオレンジ、ヘキサメトキシレ
ッド、ペンタメトキシレッド、m−クレゾールパープ
ル、チモールブルー、p−キシレノールブルー、テトラ
ブロムフェノールブルー、ブロムクロルフェノールブル
ー、キナルジンレッド、2,6−ジニトロフェノール、
2,4−ジニトロフェノール、ベンゾパープリン4B、
ダイレクトパープル、ブロモフェノールブルー、コンゴ
ーレッド、ブロモチモールブルー、メチルレッド、ロゾ
ール酸、1,3,5−トリニトロベンゼン、トリニトロ
安息香酸ナトリウム、インジゴカルミン、トロペオリン
O、ニトロアミン、アリザリンイエローGG、アリザリ
ンイエローR、ナイルブルー、チモールフタレイン、フ
ェノールフタレイン、o−クレゾールフタレイン、フェ
ノールレッド、クレゾールレッド、ブロモクレゾールグ
リーン、クロルフェノールレッド等があげられる。
【0023】上記保湿剤とは、この発明にかかる悪臭物
質除去組成物含有担体の水分を保持するための添加剤を
いう。上記pH指示薬の色調変化や、悪臭物質除去発色
剤の発色を生じさせるためには水分が必要であり、長期
間にわたり、悪臭物質の除去による悪臭物質除去組成物
含有担体の色調変化を生じさせるために必要な添加剤で
ある。この保湿剤の例としては、エチレングリコール、
プロピレングリコール、グリセリン、ポリオキシアルキ
レングリコール等の多価アルコール、ヘキサグリセリン
モノステアレート、ヘキサグリセリントリステアレート
等のグリセリンエステル、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルアセトアミド等の極性溶媒、寒天、カラギーナン、
カードラン等のゲル状物質等があげられる。
【0024】上記包埋材とは、常温で固体の物質で、加
熱・溶融時に上記悪臭物質除去剤、保湿剤、及びpH指
示薬等を混合することが可能であれば特に限定されな
い。
【0025】上記包埋材としては、オゾケライトに代表
される鉱物ワックス、パラフィンワックスやマイクロク
リスタリンワックス等の石油ワックス、脂肪酸やカルナ
バワックス、ライスワックス等の天然ワックス、ガムロ
ジン、ウッドロジン、トール油ロジンや変性ロジン及び
そのエステル化物、又は、ステアリルアルコール、ステ
アリン酸アミド、安息香酸、2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチルフェノール等があげられる。これらは、単独
で使用することができ、また、2種以上を混合して使用
することができる。
【0026】上記悪臭物質除去剤と包埋材との混合比
は、重量比で包埋材/悪臭物質除去剤=0.5〜100
0がよく、1〜200が好ましい。0.5より小さい
と、包埋材の量が十分でないため、悪臭物質除去剤の担
体内部及び担体間で偏りが生じ、初期の除去能力は高い
が速やかに除去能力が低下する。また、悪臭物質除去剤
が飛散する場合がある。一方、1000を超えると、除
去能力が低下する場合があり、また、粒状担体が必要以
上に多くなり、装置自体が大型化してしまう。
【0027】上記の悪臭物質除去剤、保湿剤、包埋材、
及びpH指示薬を混合した悪臭物質除去組成物は、上記
粒状担体に担持して、悪臭物質除去組成物含有担体とし
て使用される。この担持量は、特に限定されないが、粒
状担体1重量部あたり、0.5〜5重量部が好ましく、
1〜3重量部がより好ましい。0.5重量部より少ない
と、悪臭物質除去剤の担持量が少なくなり、直ぐに除去
能力がなくなってしまう。一方、5重量部より多いと、
粒状担体から悪臭物質除去剤等が染み出す場合がある。
【0028】なお、上記悪臭物質除去組成物には、上記
の各成分以外に、この発明の効果を阻害しない範囲で、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、赤外線遮断剤等
を使用することができる。
【0029】この発明にかかる上記悪臭物質除去組成物
含有担体は、上記の悪臭物質の除去に応じて、pH指示
薬又は悪臭物質除去発色剤によって変色するため、悪臭
物質の除去能力を目視で確認することができる。
【0030】この発明にかかる悪臭物質の除去装置は、
上記悪臭物質除去組成物含有担体と空気の流れを発生さ
せる気流発生装置とを組み合わせて構成される。この除
去装置の例としては、例えば、図1に示すような、上記
悪臭物質除去組成物含有担体1を悪臭物質を除去したい
空間Xと連結した配管等の細い通路Yに配し、空間X中
の空気を通路Yに流入、通過させるファン3等の気流発
生装置によって所定の空気の流れをこの通路Yに起こさ
せるようにした装置があげられる。
【0031】また、図示しないが、1つの容器内に、上
記悪臭物質除去組成物含有担体と、空間X中の空気を吸
い込み、上記悪臭物質除去組成物を通過させて再び空間
Xに戻す気流発生装置とを組み込んだ装置も例としてあ
げられる。この装置は、上記悪臭物質を除去したい空間
Xの任意の場所に配置することができる。
【0032】上記の除去装置において、悪臭物質除去組
成物含有担体1は、容器に入れる等、特定の場所に収納
されるが、図1に示すようなメッシュ、格子等の通気性
部材2によって保持することで、移動防止できる。
【0033】この発明にかかる除去装置は、室内、保管
倉庫等に設置又は備え付けることにより、その空間内の
悪臭を取り除くことができる。また、上記悪臭物質除去
組成物含有担体1の変色の程度を観察することによっ
て、上記悪臭物質除去組成物含有担体1の取替え時期等
を判断することができる。
【0034】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげてこの発明を
さらに具体的に説明する。まず、実施例及び比較例にお
いて用いた包埋材及び保湿剤を次に記載する。 包埋材 ・ワックス:日本精蝋(株)製 HNP−9 ・ステアリルアルコール:花王(株)製 カルコール8
098 保湿剤 ・グリセリン:三洋化成(株)製 #300 ・ポリエチレングリコール:三洋化成(株)製 #30
0(平均分子量約300)
【0035】(実施例1〜6)表1に記載の悪臭物質除
去剤0.6g及び表1に記載のpH指示薬2.4mgを
水1.6gに溶解させ、さらに表1に記載の保湿剤0.
8g及び表1に記載の包埋材6gを加え、表1に記載の
粒径の多孔質セルロース粒子(レンゴー(株)製 商品
名;ビスコパール)40mlに包埋して、悪臭物質除去
組成物含有担体を得た。この組成物40mlを円柱筒
(30mmφ×70mm)に充填し、筒の一方から10
0ppmの表1に示す悪臭物質を空気の気流に乗せ、上
記円柱筒を通過させた。そして、上記円柱筒の出口部か
ら排出された空気中の悪臭物質濃度が2ppm以上(除
去率98%以下)になるまで実験を続けた。その結果を
表1に示す。
【0036】(実施例7)悪臭物質除去剤を2.4gに
した以外は、実施例1と同様にして悪臭物質除去組成物
含有担体を得た。得られた悪臭物質除去組成物含有担体
を用いて、上記の試験を行った。その結果を表1に示
す。
【0037】(比較例1)包埋材を0.06gとした以
外は、実施例1と同様にして悪臭物質除去組成物含有担
体を得た。得られた悪臭物質除去組成物含有担体を用い
て、上記の試験を行った。その結果を表1に示す。
【0038】(比較例2)粒径0.5mmの多孔質セル
ロース粒子(レンゴー(株)製 商品名:ビスコパール
ミニ)を用いた以外は、実施例1と同様にして悪臭物質
除去組成物含有担体を得た。得られた悪臭物質除去組成
物含有担体を用いて、上記の試験を行った。その結果を
表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】(比較例3)実施例1において、包埋材を
900gとした。しかし、粒状担体が6リットルとなっ
てしまい、上記円筒容器にその全量を充填し得なかっ
た。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、所定の粒状担体を用
いるので、均一に担体に風が当たり、安定した吸着を生
じさせることができる。また、圧力損失が少なくなる。
さらに、多くの吸着剤を担持できるので、除去装置をコ
ンパクトにすることができる。
【0042】さらに、悪臭物質除去剤として、化学反応
で悪臭物質を除去するものを用いるので、吸着した悪臭
物質を固く保持させることができる。
【0043】また、包埋材を使用するので、悪臭物質除
去剤が飛散したり、担体内部及び担体間で偏るのを抑え
ることができ、結果として、長期間に亘って安定した吸
着が可能となる。さらに、pH指示薬を使用するので、
悪臭物質の除去に応じて色調が鮮明に変化し、除去状況
を目視で判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる除去装置の例を示す模式図
【符号の説明】
1 悪臭物質除去組成物含有担体 2 通気性部材 3 ファン X 空間 Y 通路
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 秀直 福井県坂井郡金津町自由ケ丘1丁目8番10 号 レンゴー株式会社福井研究所内 Fターム(参考) 3L051 BC05 4C080 AA07 BB02 CC02 CC03 CC04 CC05 CC07 CC08 CC09 HH05 JJ04 KK08 MM01 MM14 MM17 MM28 NN03 NN04 NN06 NN23 NN24 NN26 NN27 NN28 QQ17 4D020 AA09 BA01 BA08 BA12 BA16 BA19 BB01 BB07 CA05 DA03 DB07 DB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径1〜15mmの粒状担体に化学反応
    で悪臭物質を除去する悪臭物質除去剤、pH指示薬、保
    湿剤及び包埋材を担持した悪臭物質除去組成物含有担体
    及びファンから構成され、上記悪臭物質除去組成物含有
    担体を上記ファンの気流内に配置したものであり、上記
    悪臭物質除去剤と上記包埋材とを、重量比で、包埋材/
    悪臭物質除去剤=0.5〜1000とした、上記悪臭物
    質の除去に応じて上記悪臭物質除去組成物含有担体が変
    色する除去装置。
  2. 【請求項2】 上記悪臭物質除去組成物含有担体は、粒
    径1〜15mmの粒状担体に化学反応で悪臭物質を除去
    してかつ、発色する悪臭物質除去発色剤、保湿剤及び包
    埋材を担持したものである請求項1に記載の除去装置。
  3. 【請求項3】 上記保湿剤が多価アルコールである請求
    項1又は2に記載の除去装置。
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