JP2003299281A - 回転電機及びその回転電機を用いたハイブリッド車両 - Google Patents
回転電機及びその回転電機を用いたハイブリッド車両Info
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Abstract
化させることができるようにした回転電機と、その回転
電機を用いたハイブリッド車両を提供する。 【解決手段】 インナーロータとアウターロータを同軸
状に配置し、これら2つのロータ間にステータを配置し
た回転電機において、前記インナーロータとアウターロ
ータの極対数が異なり、極対数が少ない方のロータの極
対数を増加して前記インナーロータとアウターロータの
極対数を同じにする極対数可変機構を具える。前記極対
数可変機構を、極対数を変化させる方のロータの界磁を
永久磁石で構成し、1極の界磁極を複数分割し、分割さ
れた1つ置きの磁石を磁石反転機構によって180度反
転することによって極対数を増加するように構成した。
Description
特に、インナーロータ及びアウターロータを同軸状に配
置し、前記2つのロータ間にステータを配置した回転電
機に関する。本発明は、さらに、このような回転電機を
用いたハイブリッド車両にも関する。
電機では、インナーロータとアウターロータの極対数比
を1:1にすると、同期磁気カップリング運転を行うこ
とができる。このような回転電機は、例えば、特開20
01−275396号公報において開示されている。こ
の従来の回転電機では、永久磁石をインナーロータ:ア
ウターロータ=1:1の極対数で配置し、いずれかのロ
ータに励磁コイルを配置し、非同期運転したい場合に
は、この励磁コイルに電流を流して励磁コイルの配置さ
れている方のロータの極対数を増やすようにしている。
転電機では、磁石による極対数比は1:1であり、極対
数を変化させる場合に励磁コイルに励磁するという構成
になっていたため、励磁時に銅損が発生し、効率が低下
するという問題があった。
るように、極対数比を1:1で使用するモードは、同期
運転、すなわち、インナーロータとアウターロータの速
度が同じ場合に限られている。HEV(ハイブリッド
車)のように、一方のロータをエンジンに接続し、他方
のロータを変速機に接続するような用途では、アウター
ロータとインナーロータの速度が異なる場合が多くなる
ため、このような従来の技術を用いた場合、多くの場合
において励磁コイルに通電しなければならないことにな
り、効率が悪化するという問題もあった。
決するために、励磁コイルを使用せずに極対数1:1に
変化させることができるようにした回転電機と、その回
転電機を用いたハイブリッド車両を提供することを目的
とする。
明は、インナーロータとアウターロータを同軸状に配置
し、これら2つのロータ間にステータを配置した回転電
機において、前記インナーロータとアウターロータの極
対数が異なり、極対数が少ない方のロータの極対数を増
加して前記インナーロータとアウターロータの極対数を
同じにする極対数可変機構を具えることを特徴とする。
おいて、前記極対数可変機構を、極対数を変化させる方
のロータの界磁を永久磁石で構成し、1極の界磁極を複
数分割し、分割された1つ置きの磁石を磁石反転機構に
よって180度反転することによって極対数を増加する
ように構成したことを特徴とする。
おいて、前記磁石反転機構を、反転する磁石を円筒状の
ロータ部材に埋め込み、前記磁石を含んだ円筒状のロー
タ部材が、ロータ全体と独立に回転し、前記円筒状のロ
ータ部材が一体化したピン穴の開いた棒状の部材を有
し、油圧シリンダが該シリンダ先端に設置されたピンを
前記ピン穴に抜き差しして前記磁石の回転を制御するよ
うに構成したことを特徴とする。
又は第3発明の回転電機を用いたハイブリッド車両であ
って、前記アウターロータとインナーロータのいずれか
一方をエンジンの出力軸に接続し、他方を変速機構に接
続したことを特徴とする。
おいて、発進時及び高速巡航時に、前記極対数可変機構
がインナーロータとアウターロータの極対数を同じにし
て駆動することを特徴とする。
又は第3発明の回転電機を用いたハイブリッド車両であ
って、前記アウターロータとインナーロータのいずれか
一方を、クラッチを介してエンジンに接続し、他方を前
記変速機構に接続し、前記クラッチが切り離されている
ときには、前記極対数可変機構が、前記インナーロータ
とアウターロータの極対数を同じにして駆動することを
特徴とする。
対数を変化させることで、極対数の異なる(例えば、イ
ンナーロータとアウターロータの極対数比が1:2の)
非同期運転と、極対数が同じである(すなわち、インナ
ーロータとアウターロータの極対数比が1:1の)同期
磁気カップリング運転とが可能になる。
で構成することにより、界磁に必要な電流を流す必要が
ないので損失が減少する。また、インナーロータの磁極
1極を予め分割して配置することにより、複数に分割さ
れた1つおきの磁石のみの極性を反転させれば、極対数
を増加させることができ、損失を発生することなく第1
発明の効果が得られる。
ンサなどの電気部品を設けることなく行うことができ
る。
て構成することで、走行に際して車速、必要駆動力に係
わりなく、エンジンを高効率運転点で運動することがで
きるので、燃費を向上することができる。
極対数を同じにして車軸にエンジントルク+回転電機ト
ルクを発生させることで大きな発進トルクを得ることが
でき、また高速巡航時にも極対数を同じにすることで、
エンジン効率のよい点でエンジンを駆動することがで
き、回転電機には通電しないことで損失を低減すること
ができる。
ンと回転電機を切り離すことで、電気自動車として動作
することが可能になり、極対数を同じにすることで等価
的に回転電機の磁石量が増加したことと同じになるの
で、極対数が異なる場合と比べて大きなトルクで駆動す
ることができる。
施例によって、図面の参照と共に詳細に説明する。すべ
ての図面において、同じ符号は同様の要素を示す。図1
は、本発明による回転電機の構成を示す断面図である。
本回転電機100は、インナーロータシャフト9の中心
軸線(回転電機の中心軸線でもある)C上に、同心円状
に、内側から、インナーロータシャフト9に取り付けら
れたインナーロータ7、ステータ1、アウターロータシ
ャフト10に取り付けられたアウターロータ8の順で配
置された多重ロータ構造を成し、アウターロータ8とイ
ンナーロータ7との2つのロータ間に位置するステータ
1は、ステータコア2と、ステータコア2を軸方向両側
から挟み込んで支持するブラケット5とを具える。ボル
ト6は、ブラケット5とステータコア2に設けられた穴
を貫通し、これらの部材を固定することにより、ステー
タ1を形成している。ステータコア2は、周方向に配置
された複数のステータピースに分割され、各々のステー
タピースにはコイルが巻装され、各々のステータピース
は、複数枚のステータ鋼板を積層して形成される。イン
ナーロータ7の磁石に取り付けられた磁石回転機構12
は、インナーロータ7の磁石の一部を回転させる。
の断面図である。この図の状態は、非同期運転モードで
ある。アウターロータ8には、アウター磁石10が埋め
込まれており、これらの磁石は、隣り合う磁石の極性が
それぞれ反対になるように配置されている。インナーロ
ータ7には、線状に配置されたインナー磁石11a及び
11bから成る複数の組が埋め込まれている。2つ1組
のインナー磁石のうち、一方(本例においては11b)
に図1に示したような磁石回転機構を設け、回転可能と
する。隣り合う組の回転しないインナー磁石11aは、
それぞれ反対になるように配置する。この図の状態で
は、各々の組の回転するインナー磁石11bの極性は、
回転しないインナー磁石11aの極性と同じである。ま
た、隣り合う組の回転可能な磁石同士が隣接するように
配置し、回転可能な磁石を180度回転させた場合、隣
り合う磁石の極性が反対になるようにする。この図2の
状態において、各々の組のインナー磁石は同じ極性であ
るため、1つの磁石とみなすことができる。したがっ
て、インナーロータとアウターロータの極対数比は、
1:2である。
々のインナー磁石の組における回転可能な磁石(図2に
おける11b)を回転した後の磁極の配置を示す断面図
である。この図の状態は、同期磁気カップリング運転モ
ードである。回転角度は、180度である。このような
インナー磁石の回転により、隣り合う磁石間で磁性が反
転し、結果として極対数が図2の状態の2倍になる。こ
の例において、インナー磁石回転前の図2の配置におい
て2極対であったものが、インナー磁石回転後の図3の
配置において4極対になっている。この図3の状態にお
いて、インナーロータとアウターロータの極対数比は
1:1である。
2つのロータが磁気的に結合して同速度で回転すること
である。ここでいう磁気的な結合とは、磁気吸引力又は
磁気反発力である。インナーロータ及びアウターロータ
を同軸に配置する回転電機でいうならば、アウターロー
タとインナーロータの回転数が同じであり、例えば、ア
ウターロータが外力によって回されると、インナーロー
タがアウターロータに引き付けられて同速度で回転す
る。これに対して非同期運転とは、例えば上記の例では
インナーロータの運転状態(速度、トルク)が、アウタ
ーロータに関係なく運動することを言う。同期磁気カッ
プリング運転では、両方のロータに合致した電流をステ
ータに流す必要がなく、極対数が異なった構成で同期運
転が必要な場合に比べて回転電機損失を減少させること
ができる。
比を変化させるために、アウターロータの極対数を変化
させることも考えられるが、アウターロータはインナー
ロータと比べて周長が長いため、極対数を多くして磁石
の利用率を上げることが一般的である。したがって、本
発明による回転電機においては、インナーロータの極対
数よりアウターロータの極対数を多くしたほうが、回転
電機の小型化、高効率化に適している。インナーロータ
とアウターロータの極対数を同じにする場合、アウター
ロータの極対数が多いときには、アウターロータの極対
数を減じることが必要である。しかし、アウターロータ
の磁石を反転させて極対数を減じた場合には、アウター
ロータ1極の占める面積がステータ幅に対して極端に広
くなり、両隣のステータにまで1極の影響が及ぶため、
トルクリップルが増える。また、インナー1極から見た
アウター1極の角度が広くなり、インナーロータ磁極1
極の裏側とアウターロータ磁極が反発し、インナーロー
タとアウターロータが同期しづらくなるという問題があ
る(反トルクが発生するため)。また、アウターロータ
の磁石1極の起磁力をなんらかの方法で封じ込めた場合
には、磁石の利用率が下がり、同期トルクが減少すると
いった問題がある。一方、インナーロータの磁石を回転
させて極対数を増やした場合は、インナーロータの磁石
がステータ幅に対して広くなりすぎることはなく、また
磁石の利用率は変わらないため、アウターロータの極対
数を減じた場合のような問題は発生しない。したがっ
て、インナーロータの極対数を変化(増加)させること
が望ましい。また、インナーロータの極対数を増やすこ
とで、出力を低下することなく1極対あたりのステータ
磁束鎖交数を減少することができるので、インナーロー
タ磁石からアウターロータ磁石へ向かう磁束鎖交数が減
少し、鉄損が減少する。さらに、インナーロータとアウ
ターロータの極対数比が1:2の状態から1:1に変化
させる例に基づいて説明しているが、インナー磁石をさ
らに細かく分割して1つ置きに回転させるようにすれ
ば、例えば1:3のように1:2と異なった極対数から
1:1の極対数に変化させるようにすることも可能であ
る。
回転角度を180度以外とした場合の磁極の配置を示す
断面図である。このようにして、回転後の(すなわち、
極対数一致モードでの)磁極分布がなるべく等分布にな
るようにしてもよい。このような場合の角度の設定は、
後述する回転機構の位置止めピンを予め所定の角度にな
るようにして設定する。
における磁石回転機構を説明する断面図である。この図
において、インナーロータ7とステータ1のみを示して
あり、アウターロータを省略している。インナーロータ
7の回転可能な磁石11bには軸方向へ穴の開いた棒2
0が接続されており、この棒の先端には回り止めピン2
7が取り付けられている。インナーロータ7には、シリ
ンダ23が設けられ、このシリンダ23には、ピン21
と油路26が接続され、油路26からの油圧がない状態
では、ピン21はバネ24によりシリンダ23の方へ引
き戻されている。油路26から油圧が加えられると、ピ
ン21は棒20に開いた穴に挿さり、磁石11bの回転
を止める。油圧を減じれば、穴に挿さっていたピン21
はバネ24により引き戻され、ピン21が穴から抜けて
磁石11bは開放状態になる。磁石11bが回転して所
定の位置に達したときにピン21を挿さなければならな
いため、位置決めが必要であるが、この位置決めを、回
り止めピン27と、回り止め25によって行う。つま
り、磁石11bが回転していくと、所定の位置に達した
とき回り止めピン27が回り止め25に当たり位置が固
定されるので、磁石11bはそれ以上回転できず静止す
る。そのときに油圧をかけてピン21を挿せば磁石11
bが固定される。
断面図である。この例においては、ピン21を棒20の
穴に挿して磁石11bを固定する代わりに、ブレーキ2
8を用いて棒20を挟み込んで固定する。
を説明する。図7は、磁石の回転原理を説明する断面図
である。永久磁石回転電機のロータ回転トルクは、磁石
の吸引力によって生じる。この図において、矢印を付け
た磁石11bに着目する。この状態において、磁石11
bはN極であるとする。ステータをS極に励磁すれば、
N極の磁石11bがひきつけられる。このとき、磁石1
1bには矢印方向のトルクが生じ、このトルクがインナ
ーロータ7を回転させようとする。ここで、磁石11b
が自由に回転可能な状態にある場合、磁石11bに生じ
たトルクはインナーロータ7の回転トルクに変換され
ず、磁石11bが回転する。回転した磁石11bは、前
述した回り止め機構により回転を停止され、ピン21が
棒20の穴に入ることによって(又はブレーキ28が棒
20を挟み込むことによって)固定され、磁石11bが
受ける力は、インナーロータ7の回転トルクに変換され
る。
本発明の一実施形態を説明する図である。回転電機10
0のアウターロータ8をエンジン31に、インナーロー
タ7を変速機32に接続する。変速機32を車軸33に
接続する。同期カップリング運転モードにおいて、アウ
ターロータ8はエンジン30によって回転され、アウタ
ーロータ8の回転によって磁気カップリングを経てイン
ナーロータ7が回転し、車軸33が回転される。ステー
タ1にインナーロータ7用のトルク電流を流せば、車軸
33のトルクはエンジントルク+インナーロータ発生ト
ルクとなり、トルクコンバータの役目を果たすことがで
き、燃料使用率を下げることができる。同期磁気カップ
リング運転モード(極対数一致モード)を、例えば発進
時と高速巡航時とにおいて使用する。発進時には、磁気
カップリングに加え、インナーロータ7及びアウターロ
ータ8用の電流(この場合は、単一電流となる)をステ
ータ1に流せば、変速機31にはエンジントルク+回転
電機トルクが加わり、大きな駆動力を得ることができ
る。磁気カップリングを使用しない場合は、エンジント
ルクと回転電機トルクの和を出力することができない。
また、高速巡航時にはステータ1に電流を流さず、エン
ジントルクはアウターロータ8に伝わり、磁気カップリ
ングによってインナーロータ7を経由してそのまま変速
機32に伝わる。従来のように磁気カップリングを使用
しない場合は、回転電機に通電する必要があり、損失が
増加する。発進時と高速巡航時以外の他の走行状態で
は、磁気カップリングを使用せず、非同期運転モードに
おいてインナーロータ7、アウターロータ8ともに独立
して運転(駆動及び発電)し、エンジン31の最適燃費
点で駆動する。必ずしも変速機32を用いる必要はな
い。
車両における非同期運転モード(極対数比1:2)と、
同期カップリング運転モード(極対数比1:1)との切
り替えを説明するフローチャートである。ステップS1
01において、必要な駆動力を計算する。次に、ステッ
プS102において、現在のエンジン動作点で必要駆動
力を満たせるか否かを決定する。例えば、発進時であっ
て駆動力不足を回転電機のアシストトルクによって補う
場合、“いいえ”でステップS103に進みエンジン動
作点を確認する。ここで、エンジン動作点が適当でない
(例えば、最適燃費点にいない)場合、ステップS10
5でエンジン動作点を変更し、またステップS101の
駆動力計算に戻るが、エンジン動作点が適切である場合
は必要駆動力を回転電機シストトルクで補う必要がある
ので、ステップS107に進み、同期カップリング運転
モードに入り、インナーロータとアウターロータの極対
数を一致させて、磁気カップリングを使用し、さらにイ
ンナーロータ7及びアウターロータ8用の電流をステー
タ1に流し、エンジントルク+回転電機トルクを駆動力
として発生させる。また、高速巡航時には、ステップS
102では“はい”でステップS104に進み、車速が
所定の速度以上ならばステップS107に進み、同期カ
ップリング運転モードに入る。この場合も、磁気カップ
リングによってエンジン回転数と回転電機回転数とは同
じであるが、ステータには電流を供給しない。すなわ
ち、ロックアップと同等の状態となる。ステップS10
4で車速が所定の速度未満である他の走行状態の場合、
ステップS106で通常モードに入り、インナーロータ
7とアウターロータ8の極対数が一致しない(すなわ
ち、本例においては極対数比が1:2の)非同期運転モ
ードで、両ロータが独立して回転、駆動する。
の他の実施形態を示す図である。図9の構成に加え、回
転電機100のアウターロータ8とエンジン31との間
にクラッチ36を配置している。この場合、発進時及び
低速時に大トルクが必要な場合でも、エンジン31を停
止して、回転電機100のみで走行することができる。
さらに、磁気カップリングにより、磁石量がインナーロ
ータ7とアウターロータ8の和になるため、大トルクを
出力できる。
ッド車両における非同期運転モード(極対数比1:2)
と、同期カップリング運転モード(極対数比1:1)と
の切り替えを説明するフローチャートである。ステップ
S201においてクラッチが切れているかどうか決定
し、切れていればステップS202に進む。すなわち、
この例において、エンジンと回転電機との間に設置され
たクラッチが切れたときに極対数を一致させるか否かの
判断を行う。ステップS202において、必要な駆動力
を計算する。次にステップS203において、出力軸に
つながれた片ロータの出力トルクのみで必要な駆動力を
満たせるか否かを決定する。満たせる場合、ステップS
205に進み、非同期運転モードでそのまま走行する。
満たせない場合、ステップS204に進み、同期カップ
リング運転モードに入り、極対数を一致させて両ロータ
の磁束を併せて使用することで、駆動力を増加させ、必
要な駆動力を満足させる。
ある。
ある。
である。
配置を示す断面図である。
る。
実施形態を説明する図である。
切り替えのフローチャートである。
他の実施形態を説明する図である。
ード切り替えのフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 インナーロータとアウターロータを同軸
状に配置し、これら2つのロータ間にステータを配置し
た回転電機において、前記インナーロータとアウターロ
ータの極対数が異なり、極対数が少ない方のロータの極
対数を増加して前記インナーロータとアウターロータの
極対数を同じにする極対数可変機構を具えることを特徴
とする回転電機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の回転電機において、前
記極対数可変機構を、極対数を変化させる方のロータの
界磁を永久磁石で構成し、1極の界磁極を複数分割し、
分割された1つ置きの磁石を磁石反転機構によって18
0度反転することによって極対数を増加するように構成
したことを特徴とする回転電機。 - 【請求項3】 請求項2に記載の回転電機において、前
記磁石反転機構を、反転する磁石を円筒状のロータ部材
に埋め込み、前記磁石を含んだ円筒状のロータ部材が、
ロータ全体と独立に回転し、前記円筒状のロータ部材が
一体化したピン穴の開いた棒状の部材を有し、油圧シリ
ンダが該シリンダ先端に設置されたピンを前記ピン穴に
抜き差しして前記磁石の回転を制御するように構成した
ことを特徴とする回転電機。 - 【請求項4】 請求項1、2又は3に記載の回転電機を
用いたハイブリッド車両であって、前記アウターロータ
とインナーロータのいずれか一方をエンジンの出力軸に
接続し、他方を変速機構に接続したことを特徴とするハ
イブリッド車両。 - 【請求項5】 請求項4に記載のハイブリッド車両にお
いて、発進時及び高速巡航時に、前記極対数可変機構が
インナーロータとアウターロータの極対数を同じにして
駆動することを特徴とするハイブリッド車両。 - 【請求項6】 請求項1、2又は3に記載の回転電機を
用いたハイブリッド車両であって、前記アウターロータ
とインナーロータのいずれか一方を、クラッチを介して
エンジンに接続し、他方を前記変速機構に接続し、前記
クラッチが切り離されているときには、前記極対数可変
機構が、前記インナーロータとアウターロータの極対数
を同じにして駆動することを特徴とするハイブリッド車
両。
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