JP2003297903A - Foupクランプ機構 - Google Patents

Foupクランプ機構

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JP2003297903A JP2002098916A JP2002098916A JP2003297903A JP 2003297903 A JP2003297903 A JP 2003297903A JP 2002098916 A JP2002098916 A JP 2002098916A JP 2002098916 A JP2002098916 A JP 2002098916A JP 2003297903 A JP2003297903 A JP 2003297903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプの仕様に関する規格の要求を満たし
つつコンパクト化を図る。 【解決手段】 FOUP2をクランプしてスライドテー
ブル3に押さえ付けるクランプ部材4と、クランプ部材
4をクランプ可能位置とこのクランプ可能位置から退避
した非クランプ位置との間で回動させる第1のカム部材
5bと、クランプ部材4をクランプ可能位置にてFOU
P2を押さえ付けるように引込みクランプさせる第2の
カム部材と、第1のカム部材5bおよび第2のカム部材
を順次動作させる唯一の動作源であるアクチュエータ7
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FOUP(Front
Open Unified Pod)をクランプする装置に関する。さら
に詳述すると、本発明はFOUPをロードポートにドッ
キングさせて密着した状態で蓋を開け、クリーン度が保
たれた状況下で基板を搬送する際、FOUPを移動させ
るスライドテーブル上の所定位置にこのFOUPを固定
するための機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、回路原版用基板、液晶ディスプレ
イパネル用基板やプラズマディスプレイパネル用基板等
の表示パネル基板(ガラス基板)、ハードディスク用基
板(磁性体基板)、半導体装置等の電子デバイス用のウ
ェハ(あるいは樹脂基板)等の基板102を収納、運搬
および保管する基板収納治具であるFOUP101とそ
れを開閉するロードポート機構を備えた基板収納治具搬
送装置が利用されている(図7参照)。
【0003】このような基板収納治具搬送装置において
は、FOUP101から例えばFIMS(Front openin
g Interface Mechanical Standard)へと基板102を
搬送する際、FIMS内部へのパーティクル(異物微粒
子)の侵入防止と化学的な汚染防止を図ることにより集
積回路を高歩留まりで生産することが要求される。そこ
で、従来、FOUP101をスライドテーブルに置載
し、FIMS側に搬送し、ドア103をポートドアに押
し付けるようにして密閉状態でロードポートにドッキン
グするようにしているが、この場合、FOUP101が
ずれたり傾いたりすると密閉状態が保たれ得ないことか
ら、FOUP101はこの押し付け力に左右されない程
度の力でスライドテーブル上の所定位置に固定されてい
る必要がある。このようにFOUP101をスライドテ
ーブル上に固定するための一手段としては、従来、FO
UP底部のクランプ用凹部104にクランプレバーの爪
を引っ掛け、この爪を引込むようにしてスライドテーブ
ルに押し付けるというクランプ機構が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、FOU
P101についての規格を定めるSEMI(Semiconduc
tor Equipment and Materials International)がクラ
ンプ用凹部104の形状についても規格化しているとい
う現状から、従来のFOUPクランプ機構は、以下に示
すような種々の要求、すなわち、 SEMIの規格化するクランプ用凹部104を利用し
てFOUP101をクランプできること SEMIによりロードポート高さ、スライドテーブル
の面積が決められているため、ロードポートの他機能と
干渉の可能性がある高さを抑えた、可能な限りコンパク
トなクランプ機構であること スライドテーブル下部のカバーの開口部は最小に抑え
ること。 SEMIの規定するクランプ力(175N以上)を確
保すること。 といった要求があるのに対し、これらを全て満足するこ
とが困難だという点で問題がある。
【0005】そこで、本発明は、クランプの仕様に関す
る規格の要求を満たしつつコンパクト化を図ることので
きるFOUPクランプ機構を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の基板を収納可能なF
OUPが置載されるスライドテーブルの所定位置にFO
UPをクランプして固定するFOUPクランプ機構にお
いて、FOUPをクランプしてスライドテーブルに押さ
え付けるクランプ部材と、クランプ部材をクランプ可能
位置とこのクランプ可能位置から退避した非クランプ位
置との間で回動させる第1のカム部材と、クランプ部材
をクランプ可能位置にてFOUPを押さえ付けるように
引込みクランプさせる第2のカム部材と、第1のカム部
材および第2のカム部材を順次動作させる唯一の動作源
であるアクチュエータとを備えてなることを特徴とする
ものである。
【0007】また、請求項2記載の発明のFOUPクラ
ンプ機構は、複数の基板を収納可能なFOUPと、該F
OUPを置載してポートドアに密着させロードポートに
ドッキングさせるスライドテーブルと、爪部をFOUP
に引っ掛けることのできるクランプ可能位置とこのクラ
ンプ可能位置から退避した非クランプ位置との間を回動
可能かつクランプ可能位置で軸方向に移動して爪部をF
OUPに引っ掛けるクランプ部材と、該クランプ部材を
回動させる回動機構と、クランプ部材を軸方向に移動さ
せる移動機構と、クランプ部材を回動させてから移動さ
せるようにこれら回動機構および移動機構を順次動作さ
せる唯一の動作源であるアクチュエータとからなること
を特徴としている。
【0008】FOUPクランプ機構を利用する場合、規
格に定められるような形状のクランプ用凹部に対して
は、クランプ部材の爪部を非クランプ位置からクランプ
位置まで逃がす動作と、クランプするためにこのクラン
プ部材を引込む動作の両方からなる複合動作が必要とな
る。これに対し、本願発明にかかるFOUPクランプ機
構では、回動可能かつ軸方向に移動可能なクランプ部材
の回動動作は第1のカム部材(あるいは回動機構)によ
って行い、移動動作は第2のカム部材(あるいは移動機
構)によって行うと共に、これら一連の動作を唯一のア
クチュエータで実現することにより、必要なクランプ力
を確保しつつ機構のコンパクト化を可能としている。こ
の場合、必要な設置スペース(特に高さ)を抑えること
が可能となるため、スライドテーブル下部のカバー開口
部の大きさを小さく抑えることによってクリーン度を保
ちやすくなる。
【0009】ここで、請求項2記載の発明における回動
機構は、アクチュエータの動作に応じて位置を変える第
1のカム部材と、この第1のカム部材に追従してクラン
プ部材を回転させるカムフォロアとから構成することが
できる。
【0010】また、FOUPクランプ機構は、第1のカ
ム部材の動作範囲を制限してクランプ部材の回動角を規
制する度当たりを備えていることが好ましい。この場
合、クランプ部材およびその先端部の爪部の回動角が所
定量に制限されることから、爪部を適正なクランプ可能
位置で精度よく停止させることが容易となる。
【0011】また、このような度当たりを備える場合、
第2のカム部材の動きを第1のカム部材の動きから独立
させ、度当たりによって第1のカム部材の動きが止めら
れた後にこの第2のカム部材が別個独立に動くことを可
能としていることが好ましい。こうした場合、第1のカ
ム部材が完全に停止した後で第2のカム部材を作用させ
ることが可能となることから、回動動作を完全に終了さ
せた後に移動動作させるという順次動作が行いやすくな
る。しかも、両カム部材が互いに別個独立となることか
ら、第1のカム部材の動作位置、動作範囲等にかかわら
ず第2カム部材の動作位置、動作範囲等を調整すること
ができて便宜である。
【0012】また、FOUPには、クランプ部材が挿入
され、かつ回動可能な空間を有するクランプ用凹部が形
成されている場合にもFOUPクランプ機構を適用する
ことが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図6に、本発明の一実施形態を示
す。本発明にかかるFOUPクランプ機構1は、FOU
P(Front Open Unified Pod)2をスライドテーブル3
上でクランプするための機構であり、クランプしてスラ
イドテーブル3上の所定位置に固定することにより、F
OUP2をポートドア10に密着させてロードポート
(図示省略)にドッキングさせる際、FOUP2が傾い
たりずれたりするのを防止してクリーン度を保った気密
状況下で基板9を搬送することを可能としている。
【0015】以下に示す実施形態では、一体のFOUP
2を前後動させてロードポートにドッキングさせるよう
にした形態を説明する(図5参照)。基板搬送ロボット
については特に図示していないが、ここで用いられるロ
ボットは旋回可能なアーム(あるいはハンド)によって
基板9をFOUP2から取り出し搬送することができる
公知のものである。本実施形態では、前後動可能なスラ
イドテーブル3を設け、このスライドテーブル3にFO
UP2を置載して移動させるようにしている。スライド
テーブル3の上面には例えば3箇所の位置決めピン23
が突設され、FOUP2の底面にはこれら位置決めピン
が嵌る図示しない位置決めピン孔が対応する箇所に設け
られている。FOUP2は、位置決めピン23によって
定まる所定位置に置載された後、本発明に係るFOUP
クランプ機構1によってスライドテーブル3に固定され
る。
【0016】クランプの対象となるFOUP2は、回路
原版用基板、液晶ディスプレイパネル用基板やプラズマ
ディスプレイパネル用基板等の表示パネル基板、ハード
ディスク用基板、半導体装置等の電子デバイス用のウェ
ハ等の基板の用いられるガラス基板、磁性体基板、樹脂
基板等の種々の基板9に適用可能な基板収納治具であ
り、例えば本実施形態では300mmのウェハ用ポッド
として使用される。本実施形態のFOUP2は、ポッド
本体であるFOUP筐体25と、ポッド本体に対する開
閉自在な蓋であって閉じられた状態でFOUP筐体25
のシール面(FOUPシール面)とに密着してFOUP
筐体25内部へのパーティクルの侵入防止および化学的
な汚染防止を図る開閉扉部であるドア26を有してい
る。
【0017】FOUP筐体25は、機械的強度の向上を
図るとともに、乾燥温度を上げるために、樹脂に代えて
金属で作られた筐体であって、図示しないOHT部(O
HT:Overhead Hoist Transfer)で掴持して釣り上げ
るためのマッシュルーム27、スライドテーブル3に突
設された位置決めピン23が挿入された状態でこの筐体
自体を所定位置に位置決めするための位置決めピン孔を
備えている。
【0018】ドア26は、擦れによる金属汚染を抑制す
るために、樹脂または金属を主材として形成されてお
り、密閉性を保つためにドア26に周設されたシール材
(パッキン)28、ドア26の機械的開閉機構であるド
アクランピング機構部29、基板押さえ機構であるリテ
ーナ30を備えている。ドアクランピング機構部29
は、異物や汚染物質混入に起因する異物の問題や化学汚
染を防止するために、樹脂を主材とした構成、または樹
脂でコーティングされた構成となっている。リテーナ3
0は、基板9への金属汚染を防止するために樹脂を主材
として形成されている。ドア26自体は樹脂でも金属で
もどちらでも良いが、FOUP筐体25と強く擦れるド
アクランピング機構部29を樹脂製とすることで金属汚
染を抑えることができる。基板9に直接触れるのはリテ
ーナ30およびウェハティース部31のみであるため、
リテーナ30およびウェハティース部31の材質を樹脂
にすることで金属汚染を抑えることができる。ドア26
は、ポートドア10に受け支えられた状態で、ポートド
ア10およびドア26を移動させる図示しない開閉装置
によって開閉される。
【0019】このFOUP2の底部には、少なくともク
ランプ部材4の爪部4aが収まり、かつ挿入後に回動し
たクランプレバー4の爪部4aが引っ掛かる被クランプ
段部8aを備えたクランプ用凹部8が形成されている。
本実施形態のクランプ用凹部8は図2に示すように底面
形状が略矩形であって、かつ内周部(好ましくはポート
ドア10側を向く内周部)に爪部4aの一部が入り込む
被クランプ段部8aが設けられている。このような被ク
ランプ段部8aに対し、爪部4aは、図2に想像線で示
す位置(本明細書では非クランプ位置と称する)から9
0度回動しクランプ可能となる実線で示す位置(本明細
書ではクランプ可能位置と称する)となったときその一
部を被クランプ段部8aのあるスペース内に滑り込ます
ことができる(図1参照)。
【0020】クランプ部材4はその先端部の爪部4aを
上述の被クランプ段部8aに引っ掛けてクランプするこ
とによりFOUP2をスライドテーブル3上の所定位置
に固定する部材で、スライドテーブル3に設けられたフ
ランジ付きの軸受11によって回動可能かつ軸方向に移
動可能に設けられている。本実施形態の場合、爪部4a
はクランプ部材4の先端部から着脱可能であって、図示
するようにボルト32によって固定されている。
【0021】また、このクランプ部材4の基端部(爪部
4aとは逆側の端部)には、回動機構5および移動機構
6のカムに追従してクランプ部材4に所定の回動動作と
移動動作とを行わせる2つのカムフォロワ、具体的に
は、第1のカム5bの溝カムに追従してこのクランプ部
材4を回動させるカムフォロワ4bと、第2のカム部材
6cの引込み用カムに追従してこのクランプ部材4を引
き下げるカムフォロワ4cとが設けられている。このう
ち、カムフォロワ4bは、クランプ部材4に回転不可能
に固着された径方向に突出するレバー4dの先端に取り
付けられた円柱ないし円筒形のカムで、第1のカム部材
5bの溝カムの内側に位置し、この第1のカム部材5b
の動きに追従してクランプ部材4を例えば90度回動さ
せるように設けられている。一方、カムフォロワ4c
は、クランプ部材4の基端部(本実施形態の基端部は、
図示するように先割れ形状となっている)に取り付けら
れたホイール状の従動カムで、ピン4eによって回転可
能に支持されており、第2のカム部材6cの三角カムの
傾斜面に押されてクランプ部材4を下方に引込む(図4
参照)。
【0022】回動機構5はクランプ部材4を回動させる
機構であり、移動機構6は回動したクランプ部材4を軸
方向に引込むように設けられた機構で、本実施形態で
は、唯一のアクチュエータ7により、まず回動機構5が
動作し、続いて移動機構6が動作するというように順次
動作するように設けられている。アクチュエータ7はこ
れら回動機構5と移動機構6に所定の動作をさせる駆動
源で、本実施形態では水平方向に所定量ストロークさせ
ることのできる手段(例えばピストンとシリンダからな
る往復動装置)を用いている。このアクチュエータ7に
はブラケット12がボルト13によって固定され、この
ブラケット12に第1のカム部材5bや第2のカム部材
6cが取り付けられている。また、このブラケット12
には、ストローク時に横方向へずれないように、スライ
ドテーブル3の底面側のガイドレール15に沿って案内
されるスライダ14が設けられている。
【0023】回動機構5は、水平移動するブラケット1
2およびこのブラケット12に取り付けられた支持軸5
a、この支持軸5aの先端部にナット21等で固着され
た第1のカム部材5b等によって構成されている。水平
移動する第1のカム部材5bは、スライドテーブル3の
下面に取り付けられた度当たり17によってストローク
幅が一定幅(具体的にはクランプ部材4の回動角度が9
0度になるようなストローク幅)に規制される。度当た
り17には度当たり位置を調節可能とするボルト17a
とナット17bが設けられ、第1のカム部材5bにはこ
のボルト17aの先端と当接する度当たりピン5cが設
けられている。
【0024】上述の支持軸5aは、ブラケット12上の
軸受18によって軸方向にスライド可能に支持されてお
り、ブラケット12に対し相対移動可能となっている。
この支持軸5aと第1のカム部材5bは、支持軸5aの
周囲に設けられた圧縮コイルスプリングからなる付勢手
段19によってブラケット12から遠ざかるように付勢
されている。この場合、支持軸5aの端部に設けられた
ストッパ20がこの支持軸5aが軸受18から抜けるの
を防止する抜け止めとして機能している。
【0025】移動機構6は、水平移動するブラケット1
2およびこのブラケット12に例えばボルト16で固着
された第2のカム部材6cによって構成されている。引
込み用カム6cは、例えば図示するような傾斜面を有す
る三角カムのように、水平移動した際にカムフォロワ4
cを介してクランプ部材4を下方に引込むカム形状を有
している。また、第2のカム部材6cはクランプ部材4
の先割れ状基端部の隙間に入り込んでカムフォロワ4c
を引込みうる厚さとされている(図3、図4参照)。
【0026】続いて、本実施形態のFOUPクランプ機
構1の動きを中心に、FOUP2をスライドテーブル3
に置載してからロードポートにドッキングさせるまでの
動作を説明する。まず、手前側で待機しているスライド
テーブル3にFOUP2を位置決めピン23によって所
定位置に位置決めしつつ置載する(図5参照)。このと
き、クランプ部材4の爪部4aを含む先端部が横を向い
た状態でクランプ用凹部8に入り込み、非クランプ位置
に位置する(図2参照)。このFOUPクランプ機構1
を動作させる前の段階において、アクチュエータ7は想
像線で示すようにブラケット12ならびに第1のカム部
材5bと第2のカム部材6cをアクチュエータ本体側に
引き寄せている(図1、図3および図4参照)。
【0027】アクチュエータ7を起動してストロークさ
せると、ブラケット12、支持軸5a、第1のカム部材
5bおよび第2のカム部材6c等が一体となって平行移
動する。このとき、第1のカム部材5bの溝カムに追従
するカムフォロワ4bが、第1のカム部材5bが度当た
り17に当接するまでレバー4dを回動させる。これに
伴い、クランプ部材4が図2に示すように回動し、爪部
4aがクランプ用凹部8の奥に潜り込んだクランプ可能
位置に位置する。
【0028】ここで、第1のカム部5bおよび支持軸5
aは度当たり17に当接した以降の動きが規制される
が、ブラケット12はこれら第1のカム部5bおよび支
持軸5aに規制されることなく、付勢手段19を押し縮
めながらさらに移動して第2のカム部材6cをカムフォ
ロワ4cに摺接させることが可能である(図4参照)。
この場合、クランプ部材4は第2のカム部材6cの引込
み用カムの作用によって下方に引込まれ、爪部4aを被
クランプ段部8aに引っ掛けるようにしてFOUP2を
クランプし、FOUP2をスライドテーブル3の所定位
置に固定する。この後、スライドテーブル3を移動さ
せ、ポートドア10に押し付けてロードポートとドッキ
ングさせる(図5参照)。
【0029】以上のようなFOUPクランプ機構1によ
れば、FOUP2をスライドテーブル3上に押し付ける
ようにクランプすることによってこのスライドテーブル
3の所定位置に固定することが可能となり、ロードポー
トにドッキングさせた場合にFOUP2がずれたり浮い
たり傾いたりすることを防止し、このロードポートとの
間の密着度を保つことができる。このため、FOUP2
内に収納された基板9を搬送する際における搬送経路の
クリーン度を保持することが可能となることから、作業
部屋全体を所定のクリーン度に維持する必要がなくな
り、その分のコストの削減を図ることが可能となる。
【0030】しかも、本実施形態のFOUPクランプ機
構1では唯一の動作源であるアクチュエータ7によって
回動機構5および移動機構6を順次動作させているた
め、FOUP2をクランプするのに必要な機構が簡素化
され、必要な設置スペース(特に高さ)を抑えることが
可能となる。このため、SEMI規格によって定められ
ているクランプ形状(具体的にはFOUP2の下部に設
けられたクランプ用凹部8の形状)を保ち、規定のクラ
ンプ位置やクランプ力を実現しつつ、ロードポートの他
の部位と干渉するのを防ぐことが可能となる。また、ス
ライドテーブル3の下部を下から包み覆うカバーの開口
部の開口面積を抑えることが可能となる。
【0031】また、回動動作を完全に終了させた後に移
動動作させるようにした本実施形態のFOUPクランプ
機構1においては、クランプ用凹部8の被クランプ段部
8aに対し爪部4aを真上から真っ直ぐ下向きに押し付
けることができる。したがって、スクリューのようにク
ランプ部材を旋回させながら被クランプ段部に押し付け
るような動作をさせた場合に生じるおそれのある問題
(例えば爪部4aや被クランプ段部8aに擦り傷が生じ
たりこれに伴い塵埃が生じたりするような問題)がな
い。すなわち、本実施形態のFOUPクランプ機構1は
クリーンな環境が要求される基板搬送装置においてクリ
ーン度を維持する上で好適である。
【0032】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、アクチュエータ7によ
ってブラケット12等を押し出す際の動きによってFO
UPクランプ機構1を動作させるようにしたが、これは
動作の一例に過ぎず、このようなものに限定されること
はない。例えば、第2のカム部材6cの傾きを逆にし、
度当たり17の取付位置を変更する等により、逆にブラ
ケット12を引込むようにした動きによってFOUPク
ランプ機構1を動作させることも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のFOUPクランプ機構によると、SEMIの規
格化するクランプ用凹部を利用し、規定されるクランプ
力を確保した上でFOUPをクランプしてスライドテー
ブル上の所定位置に固定することができる。しかも、本
願発明にかかるFOUPクランプ機構では、クランプ部
材の回動と軸方向移動という一連の動作を唯一のアクチ
ュエータで実現することにより機構のコンパクト化を可
能としている。この場合、必要な設置スペース(特に高
さ)を抑えることが可能となるため、ロードポートの他
機能と干渉の可能性がある高さを抑えることが可能とな
る。また、スライドテーブル下部のカバー開口部の大き
さを抑えることによってクリーン度を保ちやすくなる。
【0034】また、請求項2記載の発明によっても、請
求項1記載のFOUPクランプ機構と同様、規定される
クランプ力を確保した上でFOUPをクランプしてスラ
イドテーブル上の所定位置に固定することができるし、
一連の動作を唯一のアクチュエータで実現することによ
り機構のコンパクト化を図ることもできる。
【0035】また、請求項3記載のFOUPクランプ機
構によると、アクチュエータの動作に応じて位置を変え
る第1のカム部材と、この第1のカム部材に追従してク
ランプ部材を回転させるカムフォロアとから回動機構を
構成し、クランプ部材に回動動作させることができる。
【0036】請求項4記載のFOUPクランプ機構によ
ると、クランプ部材およびその先端部の爪部の回動角を
度当たりによって所定量に制限し、爪部を適正なクラン
プ可能位置で精度よく停止させることが容易となる。し
たがって、所望のクランプ力を確実に得られやすくなる
点で有利である。
【0037】さらに請求項5記載のFOUPクランプ機
構によると、第1のカム部材が完全に停止した後で第2
のカム部材を作用させることが可能となることから、回
動動作を完全に終了させた後に移動動作させるという順
次動作が行いやすくなる。しかも、両カム部材が互いに
別個独立となることから、第1のカム部材の動作位置、
動作範囲等にかかわらず第2カム部材の動作位置、動作
範囲等を調整することができて便宜である。
【0038】また、請求項6記載のFOUPクランプ機
構は、クランプ部材が挿入され、かつ回動可能な空間を
有するクランプ用凹部が形成されている場合にも適用可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るFOUPクランプ機構を示す側面
図である。
【図2】FOUPクランプ機構の部分平面図である。
【図3】FOUPクランプ機構の底面図である。
【図4】FOUPクランプ機構の図1とは反対側からの
側面図である。
【図5】基板搬送装置の全体の概略を示す側面図であ
る。
【図6】FOUPの構造例を示す斜視図である。
【図7】クランプ用凹部の形状例を示す従来のFOUP
の概略図と部分拡大図で、(A)は側面からみた拡大
図、(B)は底面からみた拡大図を示す。
【符号の説明】
1 FOUPクランプ機構 2 FOUP 3 スライドテーブル 4 クランプ部材 4a 爪部 5 回動機構 5b 第1のカム部材 6 移動機構 6c 第2のカム部材 7 アクチュエータ 8 クランプ用凹部 9 基板 10 ポートドア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板を収納可能なFOUPが置載
    されるスライドテーブルの所定位置に上記FOUPをク
    ランプして固定するFOUPクランプ機構において、上
    記FOUPをクランプして上記スライドテーブルに押さ
    え付けるクランプ部材と、上記クランプ部材をクランプ
    可能位置とこのクランプ可能位置から退避した非クラン
    プ位置との間で回動させる第1のカム部材と、上記クラ
    ンプ部材を上記クランプ可能位置にて上記FOUPを押
    さえ付けるように引込みクランプさせる第2のカム部材
    と、上記第1のカム部材および上記第2のカム部材を順
    次動作させる唯一の動作源であるアクチュエータとを備
    えてなることを特徴とするFOUPクランプ機構。
  2. 【請求項2】 複数の基板を収納可能なFOUPと、該
    FOUPを置載してポートドアに密着させロードポート
    にドッキングさせるスライドテーブルと、爪部を上記F
    OUPに引っ掛けることのできるクランプ可能位置とこ
    のクランプ可能位置から退避した非クランプ位置との間
    を回動可能かつクランプ可能位置で軸方向に移動して上
    記爪部を上記FOUPに引っ掛けるクランプ部材と、該
    クランプ部材を回動させる回動機構と、上記クランプ部
    材を軸方向に移動させる移動機構と、上記クランプ部材
    を回動させてから移動させるようにこれら回動機構およ
    び移動機構を順次動作させる唯一の動作源であるアクチ
    ュエータとからなることを特徴とするFOUPクランプ
    機構。
  3. 【請求項3】 上記回動機構は、上記アクチュエータの
    動作に応じて位置を変える第1のカム部材と、この第1
    のカム部材に追従して上記クランプ部材を回転させるカ
    ムフォロアとからなることを特徴とする請求項2記載の
    FOUPクランプ機構。
  4. 【請求項4】 上記第1のカム部材の動作範囲を制限し
    て上記クランプ部材の回動角を規制する度当たりを備え
    ることを特徴とする請求項1または3記載のFOUPク
    ランプ機構。
  5. 【請求項5】 上記第2のカム部材の動きを上記第1の
    カム部材の動きから独立させ、上記度当たりによって上
    記第1のカム部材の動きが止められた後にこの第2のカ
    ム部材が別個独立に動くことを可能としていることを特
    徴とする請求項4記載のFOUPクランプ機構。
  6. 【請求項6】 上記FOUPには、上記クランプ部材が
    挿入され、かつ回動可能な空間を有するクランプ用の溝
    部が形成されていることを特徴とする請求項1から5の
    いずれかに記載のFOUPクランプ機構。
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