JP2003286846A - 変速機用オイルクーラモジュール - Google Patents

変速機用オイルクーラモジュール

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JP2003286846A
JP2003286846A JP2002089121A JP2002089121A JP2003286846A JP 2003286846 A JP2003286846 A JP 2003286846A JP 2002089121 A JP2002089121 A JP 2002089121A JP 2002089121 A JP2002089121 A JP 2002089121A JP 2003286846 A JP2003286846 A JP 2003286846A
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oil cooler
cooling water
temperature
bypass
transmission
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JP2002089121A
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Inventor
Mitsuru Iwasaki
充 岩崎
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルクーラによる自動変速機の作動油の上
昇による燃費改善効果以上の燃費向上効果を図ることが
可能であると共に、従来の作動油バイパス機能を備えた
オイルクーラと比較して、組み付け工数を削減でき、低
コスト化を図ることができる変速機用オイルクーラモジ
ュールを提供する。 【解決手段】 オイルクーラモジュール31は、冷却水
をオイルクーラへ循環させる導入パイプ34および排出
パイプ35と、冷却水を迂回させるバイパスパイプ36
とがオイルクーラ本体32と一体に形成され、冷却水の
オイルクーラへの循環とバイパスパイプ6への迂回を切
り換えるサーモスタット29が排出パイプ35から内部
に差し込んで取り付けられている。サーモスタット29
は、冷却水が所定温度未満のとき冷却水をオイルクーラ
から迂回させ、所定温度以上のときオイルクーラへ循環
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水冷式エンジンか
ら流出する冷却水の水温との熱交換により変速機の作動
油を設定温度に調温する変速機用オイルクーラモジュー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水冷式エンジンの冷却装置として
は、実開平4−41972号公報に記載の技術が知られ
ている。この公報に記載の水冷式エンジンの冷却装置に
あっては、エンジンの冷却水を利用して、トランスミッ
ションの作動油を加温及び冷却するオイルクーラと、車
室内の空気を調和する空気調和装置が設けられている。
これにより、エンジン始動後等における低油温時であっ
ても、オイルクーラによって作動油を加温することで、
作動油の適正な粘性を確保するとともに、自動変速機内
のフリクションロスの低減を図ることで、車両の燃費の
向上を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術には、下記に示す問題があった。すなわち、春
や秋といった季節の良い時期では、エンジンを停止した
状態を継続しても自動変速機の作動油がさほど低下しな
い。更に、空気調和装置を使用する際に当たっても、搭
乗者の設定すると考えられる目標温度と外気温の差が小
さいため、冷却水を利用して作動油を加温しつつ、空気
調和装置を作動させたとしても燃費の向上を図ることが
できる。しかしながら、冬等の外気温が非常に低い環境
にあっては、エンジンを停止した状態の継続によって自
動変速機の作動油は非常に低くなる。更に、前述の目標
温度と外気温の差が大きくなり、これによって、作動油
への加温と車室内の暖房を行うと、作動油の加温に使用
されるエネルギが大きく、これにより空気調和装置の暖
房機能が低下し、目標温度を達成するのに時間がかかっ
てしまうという問題があった。
【0004】また、エンジンは極力高い温度で作動させ
ることが、エンジン自体のフリクションロスの低減によ
り燃費向上につながることは周知の事実であるが、外気
温が低い状況で、作動油の加温と暖房を行うと、冷却水
の前記暖機制御温度までの上昇に遅れを生じ、前記燃料
噴射量の増量制御時間が長くなって、燃費を悪化させる
という問題があった。
【0005】これらの問題を解決するため、オイルクー
ラに変速機の作動油を循環するオイル回路に、バイパス
路と、作動油の温度が所定の温度以下のときにバイパス
路を開とし、作動油の温度が所定の温度を越えたときに
バイパス路を閉とするバルブを設けた変速機用オイルク
ーラが知られている(特開平6−272558号公
報)。すなわち、油温が所定の温度以下のときは、作動
油をバイパス路へ迂回させて冷却水との熱交換を回避し
て、水温の上昇を早め、空気調和装置の暖房機能の低下
を防止するとともに、油温が所定の温度を越えたとき
は、バイパス路を閉じて、作動油と冷却水との熱交換を
実行し、作動油を上昇させて、自動変速機のフリクショ
ンロス低減を図るものである。
【0006】しかしながら、上記変速機用オイルクーラ
にあっては、作動油と冷却水との熱交換の回避および実
行が作動油の温度に基づいて制御されているため、冷却
水温が暖機制御温度未満であっても作動油と冷却水との
熱交換が実行されて、冷却水の昇温を妨げてしまう問題
点があった。さらに、前記公知例では、バルブ外周を成
すケースは切削加工が必要であり、また、その組み付け
もボルト止め作業等が必要となるので、組み付けに手間
を要し、コストアップを伴うという問題点があった。
【0007】本発明は、上記問題に着目してなされたも
ので、オイルクーラによる自動変速機の作動油の上昇に
よる燃費改善効果以上の燃費向上効果を図ることが可能
であると共に、従来の作動油バイパス機能を備えたオイ
ルクーラと比較して、組み付け工数を削減でき、低コス
ト化を図ることができる変速機用オイルクーラモジュー
ルを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、変速機の作動油を循環させるオイルクーラ本体と、
水冷式エンジンから流出する冷却水を前記オイルクーラ
本体に循環する前記作動油と区分されオイルクーラ本体
内に作動油と熱交換可能に導入する導入路、及び冷却水
を外部に排出する排出路と、これら導入路と排出路とを
結び冷却水を迂回させるバイパス路と、前記冷却水の水
温を検出する水温検出手段と、前記冷却水のオイルクー
ラへの循環と、バイパス路への迂回を切換可能な切換手
段と、前記切換手段の切換を制御する切換制御手段と、
を備え、前記冷却水との熱交換により変速機の作動油を
調温する変速機用オイルクーラにおいて、前記導入路、
排出路及びバイパス路を前記オイルクーラ本体と一体に
形成し、前記水温検出手段、切換制御手段及び切換手段
を前記導入路、排出路またはバイパス路の内部に設け、
前記切換制御手段を、検出された水温が予め設定された
温度未満のときオイルクーラへの冷却水の循環を禁止す
る指令を前記切換手段に出力し、検出された水温が予め
設定された温度以上となったときオイルクーラへの冷却
水の循環を許可する指令を前記切換手段に出力するよう
設定したことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の変速機用オイルクーラモジュールにおいて、前記切換
手段は、前記導入路または排出路とバイパス路との合流
部分に位置し、予め設定された温度未満のとき前記バイ
パス路を開くと共に導入路または排出路を閉じ、予め設
定された温度以上となったとき前記バイパス路を閉じる
と共に導入路または排出路を開く切換弁であることを特
徴とする。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2に記載の変速機用オイルクーラモジュールにお
いて、前記水温検出手段、切換制御手段及び切換手段
を、予め設定温度に達することで切り換えるサーモスタ
ットを用いたスライド式の切換弁としたことを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
請求項3に記載の変速機用オイルクーラモジュールにお
いて、前記導入路、排出路及びバイパス路を、前記オイ
ルクーラ本体から外部に突出したパイプとしたことを特
徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】本発明に記載の変速機用オイル
クーラモジュールにおいては、冷却水のオイルクーラへ
の循環と、バイパス路への迂回を切換可能な切換手段が
設けられている。そして、切換制御手段において、検出
された水温が予め設定された設定温度未満のときは、オ
イルクーラへの冷却水の循環を禁止する指令を切換手段
に出力し、検出された水温が予め設定された設定温度以
上のときは、オイルクーラへの冷却水の循環を許可する
指令を切換手段に出力するよう制御される。すなわち、
水温が設定温度未満のときは、水温の上昇を早め、エン
ジンを極力高い温度で作動させることで、オイルクーラ
による変速機の作動油の上昇による燃費改善効果以上の
燃費向上効果を得ることが可能となり、特にエンジン始
動時の燃費の向上を図ることができる。
【0013】さらに、本発明の変速機用オイルクーラモ
ジュールでは、導入路、排出路及びバイパス路がオイル
クーラ本体と一体に形成され、水温検出手段、切換手段
及び切換制御手段が、導入路、排出路またはバイパス路
の内部に設けられている。よって、オイルクーラ本体を
固定するだけで変速機ハウジング等への組み付けが完了
するので、従来の冷却水バイパス構造を備えたオイルク
ーラと比較して、組み付け工数を削減でき、コストダウ
ンを図ることができる。
【0014】また、切換手段を、導入路または排出路と
バイパス路との合流部分に位置し、予め設定された温度
未満のとき前記バイパス路を開くと共に導入路または排
出路を閉じ、予め設定された温度以上となったとき前記
バイパス路を閉じると共に導入路または排出路を開く切
換弁としてもよい。
【0015】また、水温検出手段、切換制御手段及び切
換手段を、サーモスタットにより制御するスライド式の
切換弁としてもよい。このような構成とすることで、水
温検出手段、切換手段及び切換制御手段が一体となって
システムの小型化を図ることができ、オイルクーラへの
組み付けも容易となる。
【0016】さらに、導入路、排出路及びバイパス路を
オイルクーラ本体の外部に突出したパイプとしてもよ
い。このような構成とすることで、バイパス路に迂回さ
せた冷却水がオイルクーラ本体に熱を奪われるのを回避
でき、水温の上昇をより早めることができる。
【0017】
【実施の形態】以下本願発明における実施の形態をより
詳しく説明する。
【0018】図1は、実施の形態の変速機用オイルクー
ラモジュールを適用した水冷式エンジンの冷却装置を示
す説明図である。図1に示すように、冷却装置1は、水
冷式エンジン(以下、単にエンジンという)2から冷却
水回路(冷却水流通管)3を介して流出する冷却水をヘ
ッダ4,5間に配置されたチューブ6に流通させること
で、冷却水の冷却を行う熱交換器としてのラジエータ7
が設けられている。
【0019】また、エンジン2に対して独立して駆動さ
れてエンジン2とラジエータ7とに冷却水を循環させる
電動ポンプ8が設けられている。尚、本実施の形態で
は、電動ポンプ8のみを使用したが、この構成に限られ
るものではなく、冷却水の循環量の調整が可能であれ
ば、他の構成でも良い。例えば、メインポンプとして電
動ポンプを用い、サブポンプとしてエンジンにより駆動
される通常のウォータポンプを組み合わせ、エンジン回
転数に基づいてメインポンプの流量を調整することで、
冷却水全体の循環量を調整する構成としても良い。
【0020】また、エンジン2内の冷却水温度を検出す
る温度検出手段としての温度センサ9と、室温を検出す
る室温センサ9aが設けられている。また、途中に電動
ポンプ8が介在されてラジエータ7からエンジン2へ冷
却水を流通させる冷却水回路10が設けられている。ま
た、ラジエータ7のチューブ6に送風を行うファン11
を備えた回転駆動モータ12が設けられている。また、
前記冷却水回路3の途中に介在されてエンジン2からラ
ジエータ7へ向けて送出させる冷却水を冷却水温度に応
じて電動ポンプ8の吸入側へバイパス回路13を介して
迂回させる電気制御可能なサーモスタット14が設けら
れている。また、温度センサ9により検出された検出値
に基づいて電動ポンプ8の駆動出力及び回転駆動モータ
12の回転数を制御する制御装置15が設けられてい
る。
【0021】また、冷却水回路24に空気調整装置25
と並列に接続された冷却水回路24aが設けられてい
る。この冷却水回路24aには、自動変速機30との間
でオイルを循環するオイル循環路28aを備え、自動変
速機30のオイルと熱交換を行うオイルクーラ28と、
この冷却水回路24aの連通を断接可能に切り換えるサ
ーモスタット29とが一体形成されたオイルクーラモジ
ュール31が設けられている。このオイルクーラモジュ
ール31は、暖機制御温度(例えば、80℃)以上のとき
はオイルクーラ28に冷却水が循環するのを許可し、暖
機制御温度未満ではオイルクーラ28へ冷却水が循環す
るのを禁止するように設定されている。よって、冷却水
が80℃未満ではオイルクーラ28による自動変速機オイ
ルの冷却が行われず、冷却水が80℃以上の時に自動変速
機オイルの冷却を行うよう構成されている。尚、オイル
クーラモジュール31の構造については後述する。
【0022】エンジン2には、シリンダヘッド21とシ
リンダブロック22とに連通する冷却水流通路23が形
成されている。この冷却水流通路23のシリンダヘッド
21側の端部には、上記した冷却水回路10が連通する
ように接続されている。一方、冷却水流通路23のシリ
ンダブロック22側の端部には、上記した冷却水回路3
が連通するように接続されている。すなわち、電動ポン
プ8により送出される冷却水は、シリンダヘッド21側
から入ってシリンダブロック22側から送出されるよう
に設定されている。
【0023】ラジエータ7は、例えば上下に離間して配
置されるヘッダ4,5と、これらヘッダ4,5間に互い
に平行を為すように配置された多数のチューブ6とを備
えた、いわゆる縦流れと称させる構造のものを用いてい
るが、いわゆる横流れと称される構造のラジエータを用
いてもよい。なお、チューブ6は、熱交換用のプレート
フィンやコルゲーテッドフィンなどを適宜備えている。
【0024】ラジエータ7の上側ヘッダ4には、シリン
ダブロック22側の冷却水流通路23の端部に接続され
た冷却水回路3が接続されている。この冷却水回路3の
途中には電気制御可能なサーモスタット14が介在さ
れ、冷却水回路3を流通する流量WRとバイパス回路1
3を流通する流量WBとの比率WR:WBを、例えば、100
℃から105℃の間で、その冷却水温度に応じて0:10
0から100:0まで徐々に変化するように設定されて
いる。尚、サーモスタット14は、下側ヘッダ5とエン
ジン2とを繋ぐ冷却水回路10の途中に配置されて、冷
却水回路10を流通する流量WKとバイパス路13を流
通する流量WBとの比率WK:WBを制御するように設定
しても良い。
【0025】また、ラジエータ7のチューブ6に送風を
行うファン11が取り付けられた回転駆動モータ12
は、制御装置15に接続されており、制御装置15から
の回転数制御信号Srに基づいて、その回転数が制御さ
れるよう構成されている。
【0026】電動ポンプ8は、制御装置15からの流速
制御信号Svに基づいて作動し、冷却水の流速を変化さ
せるよう構成されている。
【0027】温度センサ9は、シリンダブロック22の
冷却水流通路23における終端部近傍の温度検出を行い
得るように配置されている。なお、本実施の形態では、
温度センサ9の検出端部をシリンダブロック22内に挿
入配置しているが、冷却水流通路23の出口付近の温度
検出を行うようにしても良い。
【0028】制御装置15は、電動ポンプ8で発生させ
る流速、特にラジエータ7の管内流速と、ファン11の
回転駆動モータ12の回転数とを制御する。特に、高負
荷時のラジエータ7内の管内を流通する冷却水の特性を
特定することにより、動力ロスの低減を図るものであ
り、大幅な燃費向上を達成することを可能にしている。
【0029】次に、オイルクーラユニット31の構造を
説明する。図2は、オイルクーラユニット31を示す斜
視図である。図において、32はオイルクーラ本体であ
り、複数のプレートを積層して形成されている。このオ
イルクーラ本体32の下部にボルト穴32bが形成され
たフランジ部32aが突設され、このフランジ部32a
が取付ボルト30aにより自動変速機30の近傍に固定
されている。
【0030】オイルクーラ本体32の上面には、自動変
速機オイルを流入するオイル流入口33aと、自動変速
機オイルを流出するオイル流出口33bと、前記冷却水
回路24aから冷却水をオイルクーラ本体32内部に導
入する導入パイプ34と、冷却水を冷却水回路24aに
排出する排出パイプ35とがそれぞれ突設され、これら
は、オイルクーラ本体32と一体形成されている。な
お、導入パイプ34の上端には冷却水導入口34a、排
出パイプ35の上端には冷却水排出口35aがそれぞれ
開口している。
【0031】前記導入パイプ34と排出パイプ35との
間には、冷却水を迂回させるバイパスパイプ36が一体
に形成されている。また、排出パイプ35のバイパスパ
イプ36との合流部分には、サーモスタット取付穴35
bが形成され、このサーモスタット取付穴35bから排
出パイプ35の内部にサーモスタット29を挿入後、固
定用ネジ蓋35cでサーモスタット取付穴35bを塞ぐ
構造となっている。
【0032】次に、図3を用いてサーモスタット29の
構造を説明する。サーモスタット29は、所定の温度、
例えば80℃に達することで変形する形状記憶樹脂29a
とスプリング29cとによりスライド式の切換弁29b
を切り換える構造となっている。この切換弁29bは、
形状記憶樹脂29aが80℃未満のときは、図3(イ)に
示すように、スプリング29cによってバイパスパイプ
36を開くと共に排出パイプ35を閉じている。
【0033】形状記憶樹脂29aが80℃以上となったと
き、図3(ロ)に示すように、スプリング29cの付勢
力に抗して形状記憶樹脂29aが変形し、切換弁29b
をバイパスパイプ36を閉じると共に排出パイプ35を
開く状態に切り換える。そして、形状記樹脂29aが80
℃未満に戻ると、形状記憶樹脂29aが変形し、切替弁
29bがスプリング29cの付勢力により図3(イ)の
状態に戻る。
【0034】ここで、本実施の形態における水冷式エン
ジンの冷却装置1の制御・動作の説明の前に、ラジエー
タ7における水側レイノルズ数とファン風速と冷却に必
要な動力との関係について図6を用いて説明する。
【0035】図6に示すグラフは、コア部(放熱部)の
横寸法が691.5mm、縦寸法が360mm、奥行き寸法
が16mmにおいて、一般的な縦流れラジエータにおける
高負荷時(冷却水温度が105℃に達してラジエータ7に
冷却水が流通している状態)の冷却に必要な動力を示す
図である。同図において、横軸がラジエータ7の水側レ
イノルズ数とファン風速(m/秒)であり、縦軸が冷却
に必要な動力(W)を示している。図6に示すように、
ラジエータ7の水側レイノルズ数が増加すると、これに
伴い電動ポンプ8の動力も増加する。そして、ファン風
速が増加すると、これに伴いファン動力、すなわち回転
駆動モータ12の動力は増加する。
【0036】これらポンプ動力とファン動力との和、す
なわち冷却に必要な動力は、同図に示すように水側レイ
ノルズ数が1800〜6000の時に低くなっている。このよう
に冷却に必要な動力が低くなっている領域は、ラジエー
タ7のチューブ6内を流通する冷却水の流動状態が層流
と乱流との遷移域と、この遷移域寄りの乱流域とに亘っ
ている。このようなラジエータでは、高負荷時にレイノ
ルズ数が1800〜6000領域になるように電動ポンプ8を制
御し、ファン11を2.8〜3.3m/秒の風速領域となるよ
う制御することで、冷却に必要な動力を低く抑えること
が可能となり、このとき最も燃費が良くなることを表し
ている。
【0037】ちなみに、ラジエータ7の性能において
は、チューブ6の外側に形成するフィンの性能改善及び
風量の増加が性能向上のポイントとなるが、冷却水の水
側レイノルズ数が低下して乱流でなくなったときに、極
端に冷却水の冷却性能が低下するため、できるだけ乱流
で使用することが重要となる。
【0038】ここで、エネルギの視点から冷却に最適な
設計について説明する。ラジエータによるエンジン冷却
において、冷却水温度、ファン風量などのバランスが最
も適しているかどうかを、冷却に必要なエネルギを計算
することにより検証する。
【0039】(ラジエータ単体での水量・風量の寄与
率)ラジエータの放熱量は、下記の式によって求められ
る。 (数式1) Q=κA△T 但し、Q:ラジエータ放熱量(W)、κ:ラジエータ熱
通過率(W/mm2K)
【0040】K値はラジエータ性能を代用して表示して
おり、下記要素によって決定される。 (数式2) 1/κ=1/(αw・Aw/A)+d/(λt・Aw/
A)+1/αa・ηa (数式3) 1/κ=11(%)+0.1(%)+88.9(%)
【0041】なお、図7に示すように、λtはチューブ
伝導率(W/mK)、αaは空気側熱伝達率(W/m
K)、αwは水側熱伝達率、ηaはフィン綜合効率
(%)、Awは水側放熱面積(mm)、Aは空気側放熱
面積(mm)、dはチューブ板厚(mm)である。また、
数式3は、数式2における各項の寄与率を表し、算出に
当たっては、コア部(放熱部)の横寸法が691.5mm、縦
寸法が360mm、奥行き寸法が16mmの縦流れラジエータ
で、チューブを76本備えたものを用い、流量40リッ
トル/秒(レイノルズ数3500)、風速3m/秒の条件で
行った。
【0042】このようなK値と水側レイノルズ数との関
係を図8のグラフに示す。この図8には、水側レイノル
ズ数に伴って変わる冷却水の流動状態を合わせ示してい
る。図8から、上記した図6において冷却に必要な動力
が低くなっている領域、すなわち、チューブ内の冷却水
のレイノルズ数が1800〜6000の領域は、ラジエータ7の
チューブ6内を流通する冷却水の流動状態が層流と乱流
との遷移域と、この遷移域寄りの乱流域とに亘っている
ことが分かる。
【0043】この状態における水と空気側の性能に対す
る寄与率は上記数式3のように、水側(11%)より空気
側(88.9%)の方が大きい。よって、必要補熱量が増加
した場合は、水量は固定して(空気側)ファンの風量を
増加させた方が省動力でエンジンを冷却できる。このよ
うに冷却に必要な動力を最適にする範囲における冷却水
のレイノルズ数が決定されることにより、様々な形態の
ラジエータにおける最適な制御が可能となる。尚、冷却
水が管内を流通するあらゆる形態のヒータコアを含む
(水冷式エンジンの)熱交換器に、本発明を適用するこ
とが可能となる。
【0044】すなわち、レイノルズ数Reは、間の通水
断面積をぬれ縁長さ(内周長)で割った値に4を掛けた
相当直径をDa、冷却水の質量速度をG、粘性係数をμ
とすると、DaG/μ(相当直径×質量速度/粘性係
数)で表され、このレイノルズ数Reが同じであれば、
流れは力学的に相似になり、熱伝導率が等しくなる。よ
って、各種ラジエータ7を流通する冷却水のレイノルズ
数が、上記したように1800〜6000の範囲に入るように制
御することにより、エンジン2の冷却に必要な動力(ポ
ンプ動力とファン動力との和)を最も低くすることが可
能となる。この結果、動力負担を軽減でき、エンジンの
燃費を大幅に向上することが可能となる。
【0045】(ラジエータ冷却のための最適気エネルギ
バランス)次に、上記ラジエータ7と同様に、コア部
(放熱部)の横寸法が691.5mm、縦寸法が360mm、奥行き
寸法が16mmの構造を有する縦流れラジエータを用いて、
ラジエータ性能(ラジエータ放熱量Q)と風量(風速V
a)と冷却水流量(Gw)との関係を図9のグラフに示
す。縦軸はラジエータ放熱量であり、横軸は風速を示し
ている。また、下表1は、同一ラジエータで同一性能
(ラジエータ放熱量)(Q))を出すための、風速(V
a)と、冷却水流量(Gw)との組み合わせを示してい
る。このように、同一のラジエータ放熱流量3.4×104W
を出すための風速と冷却水流量との組み合わせを適宜選
択することが可能である。
【0046】
【表1】 (冷却に必要なエネルギ量)次に、空気側、冷却水側共
に下記式4で表される理論動力を使用して、必要エネル
ギの比較をすると、下表のような結果となる。 (数式4) P=ρgQH 但し、P:動力(W)、ρ:流体密度(kg/m)、
g:重力加速度(m/s)、Q:流量(m/s)、H:圧
力差(m)
【0047】
【表2】 上記表2では、必要動力合計が280Wで最小となり、そ
のときのレイノルズ数は2600であり、上記した冷却に必
要な動力を最小にするレイノルズ数の範囲(1800〜600
0)に入っていることが確認できる。
【0048】ところで、ラジエータの性能に対し空気側
の寄与率は大きいが、水側の寄与率は小さい。このた
め、エネルギ量的には、冷却水の流量を少なくして、風
量を大きくした方が、エンジン冷却に必要な動力は少な
くて済む。ただし、冷却水が層流域まで流量が少なくな
ると、水側の性能が極端に悪化して好ましくない。
【0049】(実施の形態の制御方法)水冷式エンジン
の冷却装置1の制御方法・動作を図4に示すフローチャ
ート及び図5に示す水温とファン風量及び水流量の関係
を示す図を用いて説明する。尚、制御装置15に備えら
れた図示しないメモリ部に図6に示す最適な範囲の水側
レイノルズ数に対応した電動ポンプ8の出力データと、
ファン風速に対応した回転駆動モータ12の出力データ
とが格納されている。
【0050】ステップ101では、電動ポンプ8をエン
ジン内の冷却水が局所沸騰を起こさないできるだけ低い
流量(以降、下限流量)、例えば、10L/分の流量で稼
働させる。
【0051】ステップ102では、温度センサ9により
検出された水温を読み込む。
【0052】ステップ103では、空気調和装置のスイ
ッチが入っているかどうかを判定し、入っているときは
ステップ104に進み、入っていないときはステップ1
20に進む。
【0053】ステップ104では、室温センサ9aによ
り検出された検出値と設定されている目標温度を読み込
み、ステップ105に進む。
【0054】ステップ105では、読み込まれた室温セ
ンサ9aの検出値が目標温度より高いかどうかを判定
し、目標温度より高いときはステップ120に進み、目
標温度以下の時はステップ106に進む。
【0055】ステップ106では、ヒータコア26にチ
ューブ内の水側レイノルズ数が2600となるように冷却水
を流しステップ107に進む。
【0056】ステップ107では、水温が80℃より高い
かどうか判定し、80℃より高いときはステップ108に
進み、80℃以下のときはステップ109に進む。
【0057】ステップ108では、オイルクーラ28に
温水を流しステップ112へ進む。オイルクーラ28に
おいても、冷却水側のレイノルズ数が2600近傍であるこ
とが望ましい。
【0058】ステップ109では、オイルクーラ28に
冷却水が流れないようにしてステップ110へ進む。
【0059】ステップ110では、ファン11が駆動し
ないようにする。
【0060】ステップ111では、サーモスタット14
の冷却水路3を全閉とし、かつ、バイパス回路13を全
開とする。
【0061】ステップ112では、水温が105℃より高
いかどうかを判定し、高いときはステップ113へ進
み、低いときはステップ117へ進む。
【0062】ステップ113では、サーモスタット14
の冷却水回路3を全開とし、かつ、バイパス回路13を
全閉としてステップ114へ進む。
【0063】ステップ114では、電動ポンプ8をラジ
エータ7の水側レイノルズ数2600となるように駆動され
ているかどうかを判定し、駆動しているときはステップ
115へ進み、それ以外はステップ116へ進む。
【0064】ステップ115では、ファン11の駆動を
多くする。
【0065】ステップ116では、電動ポンプ8をラジ
エータ7の水側レイノルズ数が2600となるように駆動す
る。
【0066】ステップ117では、サーモスタット14
は、冷却水回路3を流通する流量WRとバイパス回路1
3を流通する流量WBとの比率WR:WBを、冷却水温度
に応じて0:100から100:0まで徐々に変化して
流通させる。
【0067】すなわち、エンジン始動直後は、電動ポン
プ8を10L/分の流量で駆動する(図5のに相当)。
このとき、オイルクーラ28への冷却水の循環は禁止さ
れる。そして、冷却水がシリンダヘッド21、シリンダ
ブロック22の冷却水流通路23を流れる。これに伴い
温度センサ9は、シリンダブロック22の冷却水流通路
23内の温度検出を開始する。サーモスタット14で
は、流通する冷却水の温度が例えば100℃に達するまで
は、冷却水をバイパス回路13へ流してラジエータ7を
迂回するように循環させる。
【0068】次に、空気調和装置のスイッチが入ってい
るかどうかの判定を行う。ここで、スイッチが入ってい
ない場合は、温度センサ9により検出された温度値が80
℃より高いか否かの判定が行われる。この判定で冷却水
温度が80℃より高い場合は、オイルクーラ28に温水を
流す(図5のに相当)。
【0069】一方、ステップ105において、車室内温
度が空気調整装置25の目標温度より高いか否かの判定
を行う。そして、車室内温度が目標温度より低い場合
は、ヒータコア26のチューブ内を流通する温水のレイ
ノルズ数が2600になるように電動ポンプ8を駆動する。
【0070】エンジン2の稼働に伴い、シリンダブロッ
ク22から出る冷却水の温度が80℃まで上昇すると、サ
ーモスタット29は、冷却水回路24aを開いてオイル
クーラ28へ冷却水を流通させる(図5のに相当)。
【0071】次に、ステップ112において、冷却水温
度が105℃より低い場合は、サーモスタット14は、冷
却水温度に応じて、冷却水回路3を流通する流量WRと
バイパス回路13を流通する流量WBの比率を徐々に変
化して流通させる。
【0072】このとき、温度センサ9での検出温度が所
定の目標温度である105℃に達していない場合は、通
常、回転駆動モータ12は駆動されておらず、ファン1
1は回転していない状態にあり、チューブ6を通過する
冷却水は走行外気との熱交換を行うのみである。ステッ
プ108において、ファン11が駆動されているかどう
かを判定し、ファン11が駆動されていない場合は、冷
却水温度の検出を継続する。また、ファン11が駆動さ
れている場合は、シリンダブロック22の冷却水流通路
23内の冷却水温度が105℃になるように、ファン11
の回転数を少なく制御し、冷却水温度の検出を継続す
る。
【0073】ヘッダ5から出た冷却水は、電動ポンプ8
を経て冷却水回路10を介してシリンダヘッド21の冷
却水流通路23に送出される。尚、空気調和装置25が
作動しているときは、空気調和装置25側からの要求に
応じたファン風量を発生させても良い。
【0074】また、冷却水温度、すなわち温度センサ9
の検出温度が105℃より高い場合は、サーモスタット1
4は、バイパス回路13を全閉とし、冷却水回路3を全
開にしてラジエータ7へ冷却水を流通させる。
【0075】そして、ステップ114において、電動ポ
ンプ8をチューブ6の水側レイノルズ数が2600であるか
否かの判定を行う。水側レイノルズ数が2600である場合
は、シリンダブロック22の冷却水流通路23内の冷却
水温度が105℃となるように、制御装置15は、回転数
制御信号Srを回転駆動モータ12へ出力して、ファン
11の回転を多くするよう制御する。一方、水側レイノ
ルズ数が2600でない場合は、水側レイノルズ数が2600と
なるように電動ポンプ8の駆動を制御し、温度センサ9
での冷却水温度の検出を継続する(図5のに相当)。
【0076】(実施の形態の作用及び効果)実施の形態
の水冷式エンジン冷却装置においては、温度センサ9に
より検出された水温が予め設定された設定温度(80℃)
未満のときは、サーモスタット29によりオイルクーラ
28への冷却水の循環を停止し、水温が予め設定された
設定温度(80℃)以上のときは、サーモスタット29に
よりオイルクーラ28への冷却水の循環を行うよう制御
される。すなわち、水温が設定温度未満のときは、暖機
制御温度まで水温の上昇を早め、エンジンを極力高い温
度で作動させることで、エンジン自体のフリクションロ
スを低減するとともに、燃料噴射量の増量制御時間を短
縮することにより、オイルクーラ28による自動変速機
30の作動油の上昇による燃費改善効果以上の燃費向上
効果を得ることが可能となり、特にエンジン始動時の燃
費の向上を図ることができる。
【0077】また、空気調和装置のスイッチが入ってい
て、室温が目標温度未満のときオイルクーラ28への冷
却水の循環を停止する。すなわち、冬等の外気温が非常
に低い環境にあっては、搭乗者によって設定される車室
内の目標温度と外気温の差が大きく、これによって、作
動油への加温と空気調和を行うと、作動油の加温に使用
されるエネルギが大きく、空気調和装置の暖房機能が低
下し、目標温度を達成するのに時間がかかってしまう。
しかしながら、目標暖機を達成するまで冷却水温が80℃
未満の場合にはオイルクーラの作動を禁止することで、
空気調和装置の暖房機能が低下することなく、安定した
空気調和を達成することができる。
【0078】チューブに冷却水を流通させる空気調和手
段を設け、チューブ内の冷却水の流動状態を、層流域と
乱流域との間の遷移域およびこの遷移域に近接する乱流
域の内少なくともどちらか一方の領域を含む範囲に前記
流通手段を制御しても良い。すなわち、空気調和装置の
熱交換効率が高まり、目標温度を達成する時間を短縮す
ることができる。
【0079】また、実施の形態では、予め設定された設
定温度を80℃とした例で説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、始動時の燃料噴射量の増量制御
が行われる所定温度(暖機制御温度)以上の温度であれ
ば良い。
【0080】さらに、実施の形態では、サーモスタット
14を、例えば、100℃から105℃の間で、その冷却水温
度に応じて0:100から100:0まで徐々に変化す
るように設定されている例で説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、エンジンの特性により設定
温度を異ならせても良いのは勿論のこと、エンジンの負
荷状態に応じて設定温度が可変とされても良い。
【0081】また、オイルクーラモジュール31は、導
入パイプ34、排出パイプ35およびバイパスパイプ3
6がオイルクーラ28を覆うオイルクーラ本体32と一
体に形成され、サーモスタット29が排出パイプ35の
サーモスタット取付穴35bから内部に差し込んで取り
付けられている。
【0082】よって、サーモスタット29を排出パイプ
35のサーモスタット取付穴35bから内部に差し込ん
で固定用ネジ蓋35cで蓋をし、オイルクーラ本体32
のフランジ部32aを取付ボルト30aで締結するだけ
で、自動変速機ハウジングへの組み付けが完了するの
で、従来品と比較して、組み付け工数を削減でき、低コ
スト化を図ることができる。
【0083】以上本実施の形態を説明したが、本発明の
具体的な構成は本実施の形態に限らず、発明の要旨を逸
脱しない設計変更があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のオイルクーラモジュールを適用し
た水冷式エンジン冷却装置を示す概略説明図である。
【図2】実施の形態のオイルクーラモジュールを示す斜
視図である。
【図3】オイルクーラモジュールの要部縦断面図であ
る。
【図4】実施の形態における制御の内容を表すフローチ
ャートである。
【図5】実施の形態におけるエンジン水温とファン風量
および水流量の関係を表す図である。
【図6】実施の形態における冷却に必要な動力と、ラジ
エータ水側レイノルズ数と、ファン風速との関係及びフ
ァン動力とポンプ動力との関係を示すグラフである。
【図7】チューブ内を流れる冷却水と伝熱系を示す説明
図である。
【図8】K値と水側レイノルズ数とファン風速との関係
を示すグラフである。
【図9】ラジエータ放熱量とファン風速との関係を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 冷却装置 2 エンジン 3 冷却水回路 4,5 ヘッダ 6 チューブ 7 ラジエータ 8 電動ポンプ 9 温度センサ 9a 室温センサ 10 冷却水回路 11 ファン 12 回転駆動モータ 13 バイパス回路 14 サーモスタット 15 制御装置 16 シリンダヘッド 17 シリンダブロック 23 冷却水流通路 24 温水流通路 24a 冷却水回路 24b サーモスタット用循環路 25 空気調和装置 26 ヒータコア 27 電磁バルブ 28 オイルクーラ 29 サーモスタット 29a 形状記憶樹脂 29b 切替弁 29c スプリング 30 自動変速機 31 オイルクーラモジュール 32 オイルクーラ本体 32a フランジ部 32b ボルト穴 33a オイル流入口 33b オイル流出口 34 導入パイプ 34a 冷却水導入口 35 排出パイプ 35a 冷却水排出口 35b サーモスタット取付穴 35c 固定用ネジ蓋 36 バイパスパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 27/00 511 F28F 27/00 511D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機の作動油を循環させるオイルクー
    ラ本体と、 水冷式エンジンから流出する冷却水を前記オイルクーラ
    本体に循環する前記作動油と区分されオイルクーラ本体
    内に作動油と熱交換可能に導入する導入路、及び冷却水
    を外部に排出する排出路と、 これら導入路と排出路とを結び冷却水を迂回させるバイ
    パス路と、 前記冷却水の水温を検出する水温検出手段と、 前記冷却水のオイルクーラへの循環と、バイパス路への
    迂回を切換可能な切換手段と、 前記切換手段の切換を制御する切換制御手段と、を備
    え、 前記冷却水との熱交換により変速機の作動油を調温する
    変速機用オイルクーラにおいて、 前記導入路、排出路及びバイパス路を前記オイルクーラ
    本体と一体に形成し、 前記水温検出手段、切換制御手段及び切換手段を前記導
    入路、排出路またはバイパス路の内部に設け、 前記切換制御手段を、検出された水温が予め設定された
    温度未満のときオイルクーラへの冷却水の循環を禁止す
    る指令を前記切換手段に出力し、検出された水温が予め
    設定された温度以上となったときオイルクーラへの冷却
    水の循環を許可する指令を前記切換手段に出力するよう
    設定したことを特徴とする変速機用オイルクーラモジュ
    ール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変速機用オイルクーラ
    モジュールにおいて、 前記切換手段は、前記導入路または排出路とバイパス路
    との合流部分に位置し、予め設定された温度未満のとき
    前記バイパス路を開くと共に導入路または排出路を閉
    じ、予め設定された温度以上となったとき前記バイパス
    路を閉じると共に導入路または排出路を開く切換弁であ
    ることを特徴とする変速機用オイルクーラモジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の変速機
    用オイルクーラモジュールにおいて、 前記水温検出手段、切換制御手段及び切換手段を、予め
    設定温度に達することで切り換えるサーモスタットを用
    いたスライド式の切換弁としたことを特徴とする変速機
    用オイルクーラモジュール。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3に記載の変速機
    用オイルクーラモジュールにおいて、 前記導入路、排出路及びバイパス路を、前記オイルクー
    ラ本体から外部に突出したパイプとしたことを特徴とす
    る変速機用オイルクーラモジュール。
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