JP4073653B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置として、冷凍サイクル途中に設けた車内側熱交換器を、通過する空気の冷却のみならず、冷媒の循環方向を逆転させることにより加熱にも利用可能としたものがある。これによれば、エンジン冷却水が流動するヒータコアのみならず、車内側熱交換器によっても車内に送風する空気を加熱することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両用空調装置では、外気温度が非常に低い場合等、車内側熱交換器による暖房を可能としただけでは、迅速に車内暖房を開始できないことがある。
【0004】
そこで、本発明は、暖房運転開始直後であっても迅速に送風温度を上昇させることのできる車両用空調装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
コンプレッサ、車外側熱交換器、圧力制御弁、車内側熱交換器、及びアキュムレータを備えた車両用空調装置において、
前記コンプレッサから吐出させた冷媒を、車外側熱交換器、圧力制御弁、車内側熱交換器、及びアキュムレータの順に循環させる冷房モード、又は、車内側熱交換器、圧力制御弁、車外側熱交換器、及びアキュムレータの順で循環させる暖房モードのいずれか一方に流路を切り替える四方弁と、
該四方弁により流路を暖房モードに切り替えた際、冷媒を、車外側熱交換器をバイパスさせるバイパス流路と、
該バイパス流路の途中に配設され、冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換させる温水熱交換器と、
前記四方弁を切り替えて冷媒を暖房モードで循環させた際、前記バイパス流路に流路を切り替え、前記温水熱交換器にエンジン冷却水を流動させることにより、前記車内側熱交換器による加熱を開始させる制御手段と、
を設け、
前記コンプレッサからの冷媒を、前記車外側熱交換器及び前記車内側熱交換器をバイパスして温水熱交換器に導く、減圧弁を備えた補助バイパス流路を形成し、
前記流路切替手段は、前記冷凍サイクル又は前記バイパス流路のほか、前記補助バイパス流路にも流路を切り替え可能に構成し、
前記制御手段は、前記四方弁を切り替えてコンプレッサを駆動することにより暖房運転を開始してから、車内側熱交換器による所望の暖房が可能となる暖房条件を満足するまで、前記流路切替手段により、流路を補助バイパス流路に切り替えるようにしたものである。
【0006】
この構成により、四方弁を切り替えるだけで、車内側熱交換器による加熱が可能となるばかりか、バイパス流路に切り替えて車外側熱交換器による放熱を防止することができる上、エンジン冷却水によって冷媒を暖めることが可能となる。したがって、エンジン冷却水が十分に上昇する前であっても、車内側熱交換器による加熱を迅速かつ効果的に開始させることができ、車内への送風温度を即座に上昇させ、加熱能力を安定させた状態で車内側熱交換器による加熱を開始することが可能となる
【0008】
前記暖房条件は、暖房運転開始からの経過時間、コンプレッサから吐出される冷媒圧力、前記温水熱交換器の入口側水温、又は、外気温度のいずれかに基づいて決定すればよい。
【0009】
前記制御手段は、設定温度と内気温度との差から決定された車内側熱交換器の目標暖房能力に基づいて、前記温水熱交換器でのエンジン冷却水の流動量を制御すると、冷媒が必要以上に圧力上昇することを防止することができ、消費動力を低減することが可能となる点で好ましい。
【0010】
前記目標暖房能力は、コンプレッサから吐出される冷媒圧力、又は、車内への送風温度に基づいて変更すればよい。冷媒圧力に基づけば、応答性を良くすることができ、送風温度に基づけば、確実に所望の送風温度を得ることが可能となる。
【0011】
暖房運転開始初期に前記コンプレッサの駆動回転数を増大させると、より一層車内への送風温度の上昇を早めることが可能となる点で好ましい。
【0012】
前記コンプレッサを電動式とすることにより、前記エンジンの停止時であっても駆動可能とすると、車内暖房を継続することができる点で好ましい。
【0013】
前記エンジンと前記温水熱交換器との間でエンジン冷却水を循環させる電動ポンプを設け、前記エンジンの停止時であっても前記電動ポンプを駆動させることにより、エンジン冷却水の循環を可能とすると、温水熱交換器を介してエンジンの余熱を冷媒に供給することができ、さらに車内暖房を継続することができる点で好ましい。
【0014】
前記制御手段は、コンプレッサから吐出される冷媒圧力に基づいて前記電動ポンプを駆動制御すると、必要時にのみ電動ポンプを駆動することができ、消費電力を抑制可能となる点で好ましい。
【0015】
前記エンジンと前記温水熱交換器とを結ぶ温水流路の途中には、車内側熱交換器を通過後の空気を加熱するヒータコアを接続すればよい。
【0016】
前記温水熱交換器を流動するエンジン冷却水と冷媒とが対向流となっているのが好ましい。
【0017】
なお、前記冷媒にはCO2を使用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置を示す。この車両用空調装置は、車内前方部の空調ユニット1内に、上流側からブロア(図示せず)、車内側熱交換器2、ミックスダンパ(図示せず)、ヒータコア3、及び、補助ヒータ4を順次配設したものである。
【0020】
ブロアは、ブロアモータ(図示せず)の駆動により回転し、内外気切替ダンパ(図示せず)によって選択された内気又は外気を空調ユニット1内へと導く。
【0021】
車内側熱交換器2は、四方弁5によって切り替えられる冷凍サイクルCの途中に設けられている。冷凍サイクルCでは、四方弁5を図1中実線で示す方向に切り替えることにより、コンプレッサ6から吐出された冷媒が、車外側熱交換器7、圧力制御弁8、前記車内側熱交換器2、及び、アキュムレータ9を介してコンプレッサ6に戻って循環する。また、四方弁5を図1中点線で示す方向に切り替えることにより、コンプレッサ6から吐出された冷媒が、前記車内側熱交換器2、圧力制御弁8、車外側熱交換器7、及び、アキュムレータ9を介してコンプレッサ6に戻って循環する。つまり、四方弁5の切り替えにより、車内側熱交換器2による冷却又は加熱が可能となっている。圧力制御弁8と車外側熱交換器7の間には第1三方弁10が設けられ、冷媒が車外側熱交換器7を迂回し、温水熱交換器11を介してアキュムレータ9へと流動可能とするバイパス路B1が接続されている。また、四方弁5と車内側熱交換器2の間には第2三方弁12が設けられ、冷媒が車内側熱交換器2を迂回して温水熱交換器11側へと流動可能とする補助バイパス路B2が接続されている。なお、前記冷媒にはCO2が使用されている。
【0022】
コンプレッサ6には、エンジン13の動力が図示しないクラッチを介して伝達される。コンプレッサ6の駆動回転数は、クラッチを切り替えることにより複数段階(無段階でもよい。)に切替可能である。コンプレッサ6の駆動回転数は、通常、冷媒が車外側熱交換器7を超臨界圧力で流動可能な値に設定されている。車外側熱交換器7は車両前方部に配設され、冷媒を外気に放熱させる。圧力制御弁8は、冷媒を減圧し、気化しやすい状態として車内側熱交換器2に供給すると共に、後述するように、その圧力を調整する役割を果たす。車内側熱交換器2は、内部を流動する冷媒により、外部を通過する内気又は外気から吸熱する。車内側熱交換器2から流出する冷媒の温度は温度センサ14により検出され、コンプレッサ6から吐出される冷媒の圧力は圧力センサ15によって検出されている。アキュムレータ9は、冷媒を確実に気化させた状態でコンプレッサ6に戻すために設けられている。
【0023】
ヒータコア3は、ミックスダンパによって分流された一方の流路に配設されており、暖房サイクルHの1つの機器を構成している。暖房サイクルHでは、エンジン冷却水を、第3三方弁16の切り替えにより、車両前方部に配設したラジエータ17とは別回路で循環させ、その回路途中のヒータコア3で放熱させている。また、暖房サイクルHの途中には前記温水熱交換器11が設けられ、第4三方弁18の切り替えにより、前記冷凍サイクルCを流動する冷媒と、暖房サイクルHを流動するエンジン冷却水との間の熱交換を行うことが可能となっている。温水熱交換器11内では、冷媒とエンジン冷却水が対向流となるように構成され、熱交換性能の向上が図られている。また、暖房サイクルHの途中には電動ポンプ19と水温検出センサ20とが設けられている。電動ポンプ19は、エンジン13停止時にバッテリーからの供給電力によって駆動可能である。水温検出センサ20は、エンジン冷却水の温度を検出する。検出温度は、第4三方弁18を切り替えて温水熱交換器11にエンジン冷却水を供給するか否かの判断に利用される。
【0024】
補助ヒータ4は、エンジン13の停止時に図示しないバッテリーからの供給電力によってヒータコア3の加熱を補助する。
【0025】
前記圧力制御弁8の開度は、前記ブロアモータ及び前記コンプレッサ6の駆動回転数、前記内外気切替ダンパの回動位置等に基づいて制御装置21によって制御されている。制御装置21は、内気センサ22、外気センサ23、日射センサ24等から得られる車内外諸条件に基づいて、前記ブロアモータ及び前記コンプレッサ6の駆動回転数、ミックスダンパの開度、各三方弁の切り替え、減圧弁の開度等を制御する。
【0026】
次に、前記構成の車両用空調装置の動作について、図2のフローチャートに従って説明する。以下の説明では、本発明の特徴部分である暖房運転を行う場合についてのみ記載する。
【0027】
まず、内気センサ22で検出される内気温度、外気センサ23で検出される外気温度、日射センサ24で検出される日射量、車内での設定温度等の車内外諸条件を読み込み(ステップS1)、この車内外諸条件に基づいてコンプレッサ6の駆動回転数及びミックスダンパの開度を決定する(ステップS2)。
【0028】
ここで、水温検出センサ20での検出信号に基づいてエンジン冷却水の温度TEを読み込む(ステップS3)。そして、読み込んだエンジン冷却水の温度TEが設定温度TSよりも低いか否かを判断する(ステップS4)。設定温度TSには、その温度のエンジン冷却水をヒータコア3に通水したとしても、所望の暖房能力を得られない値を使用する。
【0029】
エンジン冷却水の温度TEが設定温度TS以上である場合、ヒータコア3の加熱により十分な暖房能力を発揮させることができるので、ヒータコア3のみによる通常暖房を行う。冷凍サイクルCでは、四方弁5を切り替えることにより、冷媒を、コンプレッサ6から車外側熱交換器7、圧力制御弁8、車内側熱交換器2、温水熱交換器11、及びアキュムレータ9を介してコンプレッサ6に戻る冷房モードで循環させ、車内側熱交換器2で通過する空気の冷却及び除湿を行う。但し、エンジン冷却水の温度TEが設定温度TSからそれ程上昇していない段階であれば、車内側熱交換器2による除湿運転により通過する空気の温度が下がることにより、ヒータコア3の暖房能力不足となる恐れがあるので、そのような場合にはコンプレッサ6の駆動を停止する。
【0030】
一方、エンジン冷却水の温度TEが設定温度TS未満である場合、第3三方弁16を切り替えてエンジン冷却水がラジエータ17で放熱されないようにする(ステップS5)。また、ヒータコア3による加熱では不十分であるので、コンプレッサ6から吐出された冷媒が、車内側熱交換器2に直接流入するように四方弁5を切り替える(ステップS6)。このとき、圧力センサ15により検出される冷媒の圧力PVが設定圧力PSよりも低いか否かを判断する(ステップS7)。設定圧力PSには、この圧力以下で冷媒を車内側熱交換器2に流入させ、空調ユニット1内を通過する空気に放熱させると、液相の割合が多くなり過ぎ、車外側熱交換器7による吸熱だけでは、車内側熱交換器2で十分に昇温できないような値を使用する。
【0031】
圧力センサ15により検出される冷媒の圧力PVが設定圧力PS以上である場合、第1三方弁10を切り替え、車内側熱交換器23で冷媒から空調ユニット11内を流動する空気に放熱させる(ステップS8)。
【0032】
一方、圧力センサ15により検出される冷媒の圧力PVが設定圧力PS未満である場合、車内側熱交換器2の暖房性能を十分に発揮させることができない状態であると判断し、第2三方弁12を切り替え、車外側熱交換器7のみならず、車内側熱交換器2をもバイパスさせる(ステップS9)。これにより、冷媒から放熱させることなく、温水熱交換器11にて吸熱させることができるので、早期に冷媒を高温・高圧状態とすることができ、車内側熱交換器2に必要とされる暖房性能を短時間で得ることが可能となる。
【0033】
その後、車内側熱交換器2(冷媒・空気間)の熱交換効率が分かっているので、前記ステップS1で読み込んだ設定温度と内気温度の温度差に基づいて目標送風温度と目標送風量を算出する(ステップS10)。そして、算出された目標送風温度と目標送風量に基づいて車内側熱交換器2による目標凝縮能力(目標凝縮圧力又は目標凝縮温度)が決まるので、この目標凝縮能力が得られるように温水熱交換器11に流入させるエンジン冷却水の水量を、電動ポンプ19の駆動回転数を制御することにより調整する(ステップS11)。これにより、温水熱交換器11でエンジン冷却水から冷媒に吸熱させ、その後の車内側熱交換器2での加熱を適切に行わせることが可能となる。
【0034】
このように、コンプレッサ6で高温・高圧状態となった冷媒を、車内側熱交換器23に流入させることができるので、ヒータコア3の暖房能力の不足を、車内側熱交換器2によって補うことができる。したがって、エンジン冷却水の温度が上昇する前であっても、所望の送風温度での車内暖房が早期に実現される。
【0035】
なお、車内側熱交換器2をバイパスして冷媒を流動させる場合、車内側熱交換器2による補助暖房はできなくなるので、バッテリーから補助ヒータ4に通電し、この補助ヒータ46によってヒータコア3の暖房能力不足を補う(ステップS12)。
【0036】
以上のように、前記実施形態に係る車両用空調装置によれば、エンジン13の始動直後で、エンジン冷却水の温度が十分に上昇していなくても、車内側熱交換器2を補助暖房として使用することができる。しかも、温水熱交換器11によって冷媒を昇温させるだけでなく、冷媒が十分に温まっていない段階では、車内側熱交換器2をもバイパスさせるようにしている。その上、車内側熱交換器2を使用できない間は、補助ヒータ4を使用可能である。
【0037】
なお、前記実施形態では、第1三方弁10の切り替え方向を変更するための暖房条件として、コンプレッサ6から吐出される冷媒の圧力PVを使用したが、コンプレッサ6から吐出される冷媒の温度、温水熱交換器11の入口側に於けるエンジン冷却水の温度、あるいは、外気温度等を使用しても構わない。要するに、車内側熱交換器2によって十分な暖房能力が得られるか否かを判断できるパラメータであれば、何でも暖房条件として使用することができる。なお、暖房条件に外気温度を使用するのは、外気導入モードを選択している場合に限られる。
【0038】
また、前記実施形態では、冷媒が十分に温まっていない段階で、全冷媒が車内側熱交換器2をバイパスするようにしたが、一部の冷媒のみが車内側熱交換器2をバイパスするように構成してもよい。
【0039】
また、前記実施形態では、コンプレッサ6をエンジン13の動力に基づいて駆動するようにしたが、バッテリーからの供給電力により駆動可能な電動式としても構わない。これによれば、エンジン13の停止時であっても冷媒を循環させて車内側熱交換器2による冷暖房が可能となる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、四方弁を切り替えると共に、流路切替手段によりバイパス流路に切り替え、温水熱交換器にエンジン冷却水を流動させることにより、車内側熱交換器による加熱を開始させるようにしたので、暖房運転開始直後であっても、車内への送風温度を即座に上昇させ、早期に車内を暖房することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る車両用空調装置の概略図である。
【図2】 図1の制御装置による空調制御の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 空調ユニット
2 車内側熱交換器
3 ヒータコア
4 補助ヒータ
5 四方弁
6 コンプレッサ
7 車外側熱交換器
8 圧力制御弁
10 第1三方弁
11 温水熱交換器
12 第2三方弁
16 第3三方弁
18 第4三方弁
19 電動ポンプ
20 水温検出センサ
21 制御装置
Claims (11)
- コンプレッサ、車外側熱交換器、圧力制御弁、車内側熱交換器、及びアキュムレータを備えた車両用空調装置において、
前記コンプレッサから吐出させた冷媒を、車外側熱交換器、圧力制御弁、車内側熱交換器、及びアキュムレータの順に循環させる冷房モード、又は、車内側熱交換器、圧力制御弁、車外側熱交換器、及びアキュムレータの順で循環させる暖房モードのいずれか一方に流路を切り替える四方弁と、
該四方弁により流路を暖房モードに切り替えた際、冷媒を、車外側熱交換器をバイパスさせるバイパス流路と、
該バイパス流路の途中に配設され、冷媒とエンジン冷却水との間で熱交換させる温水熱交換器と、
前記四方弁を切り替えて冷媒を暖房モードで循環させた際、前記バイパス流路に流路を切り替え、前記温水熱交換器にエンジン冷却水を流動させることにより、前記車内側熱交換器による加熱を開始させる制御手段と、
を設け、
前記コンプレッサからの冷媒を、前記車外側熱交換器及び前記車内側熱交換器をバイパスして温水熱交換器に導く、減圧弁を備えた補助バイパス流路を形成し、
前記流路切替手段は、前記冷凍サイクル又は前記バイパス流路のほか、前記補助バイパス流路にも流路を切り替え可能に構成し、
前記制御手段は、前記四方弁を切り替えてコンプレッサを駆動することにより暖房運転を開始してから、車内側熱交換器による所望の暖房が可能となる暖房条件を満足するまで、前記流路切替手段により、流路を補助バイパス流路に切り替えるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記暖房条件は、暖房運転開始からの経過時間、コンプレッサから吐出される冷媒圧力、前記温水熱交換器の入口側水温、又は、外気温度のいずれかに基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、設定温度と内気温度との差から決定された車内側熱交換器の目標暖房能力に基づいて、前記温水熱交換器でのエンジン冷却水の流動量を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
- 前記目標暖房能力は、コンプレッサから吐出される冷媒圧力、又は、車内への送風温度に基づいて変更することを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
- 暖房運転開始初期に前記コンプレッサの駆動回転数を増大させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記コンプレッサを電動式とすることにより、前記エンジンの停止時であっても駆動可能としたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記エンジンと前記温水熱交換器との間でエンジン冷却水を循環させる電動ポンプを設け、前記エンジンの停止時であっても前記電動ポンプを駆動させることにより、エンジン冷却水の循環を可能としたことを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用空調装置。
- 前記制御手段は、コンプレッサから吐出される冷媒圧力に基づいて前記電動ポンプを駆動制御することを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装置。
- 前記エンジンと前記温水熱交換器とを結ぶ温水流路の途中には、車内側熱交換器を通過後の空気を加熱するヒータコアを接続したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記温水熱交換器を流動するエンジン冷却水と冷媒とが対向流となっていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
- 前記冷媒はCO2であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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