JP2003286461A - 装飾用粘着シートの製造方法及び白色トナー - Google Patents

装飾用粘着シートの製造方法及び白色トナー

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた被着体隠蔽性を有する装飾用粘着シ
ートのコスト的に有利な製造方法、及びこの製造方法に
用いられる白色トナーを提供することにある。 【解決手段】 白色顔料とTgが−10℃以下のアクリ
ル系樹脂とを均一に分散させて白色トナーを調製し、こ
の白色トナーと粘着剤とを混合して得た白色粘着剤組成
物によって、全光線透過率が3〜80%である着色フィ
ルムの片面に、粘着剤100重量部に対して白色顔料が
3〜50重量部含まれるとともに、白色顔料に対してア
クリル系樹脂が10〜150重量%含まれる白色粘着剤
層を形成する装飾用粘着シートの製造方法、及び、白色
顔料とTgが−10℃以下のアクリル系樹脂とが均一に
分散されてなる上記装飾用粘着シートの製造方法に用い
られる白色トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内外で使用され
る装飾用粘着シートの製造方法及び白色トナーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、比較的柔軟な熱可塑性樹脂フ
ィルム製基材の表面に粘着剤層が設けられた装飾用粘着
シートは、例えば、屋外で使用される看板、広告塔、シ
ャッター、ショーウィンドウ等に用いられる広告ステッ
カー類;自動車、二輪車等の車両やモーターボート等の
船舶に用いられる装飾用ストライプステッカー類;交通
標識、道路標識、案内板等に用いられる表示用ステッカ
ー類、等の広範な用途に使用され、マーキングシート
(マーキングフィルム)とも呼ばれている。
【0003】このような装飾用粘着シートは製品の外観
が重要視され、特に屋外装飾用の看板の場合、彩度の高
い色を発現させることが要求される。彩度の高い色目を
発現させるためには大きく分けて2種類の方法が知られ
ている。第一の方法は、透明着色フィルムに白色粘着剤
を塗工して透明着色フィルムを透過したした光が白色粘
着剤層で反射することを利用して彩度を向上させる方法
である。第二の方法は、透明着色フィルムに更に白色フ
ィルム層を積層し、透明着色フィルムを透過した光が白
フィルム層で反射することを利用して彩度を向上させる
方法である。これら2つの方法は装飾用粘着シートでは
良く使用されている。
【0004】しかし、第一の方法のように白色粘着剤を
使用する場合、粘着剤中に添加できる白色顔料の量には
自ずと限界があるため、被着体の隠蔽性に限界があり、
高い彩度が得られず、もし、限界を超えて白色顔料を添
加していくと必要とする粘着剤の物性を満足できなくな
ってしまうという問題点があった。また第二の方法のよ
うにフィルムを2層化するのは、彩度と隠蔽性を両立さ
せる上で良い手法であるが、2種類のフィルムを製造
し、これらを積層する必要があるため製造工程が増え、
コスト高となる。また、2層化することによってフィル
ム厚みが厚くなるため、施工性が低下したりロール状で
保管している最中に離型紙からフィルムが浮いてきてし
まって外観異常となる可能性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上述のように白
色粘着剤層を設けることのみで、被着体の隠蔽性を満足
させ得るような装飾用粘着シートの製造方法は、従来知
られていなかった。本発明は、上記従来の装飾用粘着シ
ートの製法における問題点に鑑み、白色粘着剤の塗工方
法に着目して完成されたもので、その目的は、優れた被
着体隠蔽性を有する装飾用粘着シートのコスト的に有利
な製造方法、及びこの製造方法に用いられる白色トナー
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、白色顔料とTgが−10
℃以下のアクリル系樹脂とを均一に分散させて白色トナ
ーを調製し、この白色トナーと粘着剤とを混合して得た
白色粘着剤組成物によって、全光線透過率が3〜80%
である着色フィルムの片面に、粘着剤100重量部に対
して白色顔料が3〜50重量部含まれるとともに、白色
顔料に対してアクリル系樹脂が10〜150重量%含ま
れる白色粘着剤層を形成する装飾用粘着シートの製造方
法を提供する。
【0007】また、請求項2記載の本発明は、白色顔料
とTgが−10℃以下のアクリル系樹脂とが均一に分散
されてなる請求項1記載の装飾用粘着シートの製造方法
に用いられる白色トナーを提供する。以下、本発明を更
に詳細に説明する。
【0008】本発明において、装飾用粘着シートの基材
として用いられる着色フィルムは、全光線透過率が3〜
80%であるものが用いられる。3%より低ければ下地
に白層を配しても彩度が向上しない。一方、80%を越
えると下地に白層を配しても十分な隠蔽性が得られな
い。このような着色フィルムの材質としては、軟質塩化
ビニル樹脂、アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリウレタン等を挙げることができ、種々の物性
とコスト等の総合的観点から軟質塩化ビニル樹脂が好ま
しく用いられる。これらの樹脂に、従来より着色用とし
て用いられている各種の顔料を配合することにより所望
の着色を得る。
【0009】上記顔料としては、レーキレッドC、ハン
ザイエロー等のアゾ系、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン等のフタロシアニン系、インダスレン
ブルー、ペリレンオレンジ等のスレン系、ローダミンレ
ーキ、エオシンレーキ等の染料レーキ、キナクリドンレ
ッド、キナクリドンマゼンタ、ジオキサンバイオレッ
ト、カドミニウムイエロー、クロムバーミリオン、カー
ボンブラック、酸化チタン等が挙げられる。
【0010】また、必要に応じて可塑剤、顔料、熱安定
剤、増量剤、紫外線吸収剤、溶剤などを添加してもよ
い。上記可塑剤としては、リン酸トリブチル、リン酸ト
リ−2−エチルへキシル、リン酸トリフェニル等のリン
酸系可塑剤、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソノニル
等のフタル酸系可塑剤、アジピン酸ジブチル、アジピン
酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、アジピン酸ジイソノニル等のアジピン酸系可塑剤等
が挙げられる。
【0011】上記熱安定剤としては、例えばエポキシ化
大豆油、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油、エ
ポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化テトラヒドロフタ
レート等のエポキシ化脂環式化合物、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジエンの
他、トリブチルホスファイト、トリイソオクチルホスフ
ァイト、等の有機系安定剤、Ba/Zn系安定剤、Ba
/Pb系安定剤、Ca/Zn系安定剤等の金属系安定剤
が挙げられる。中でもエポキシ化大豆油は熱安定剤の
他、可塑剤としての作用も兼ね備えておりカレンダー成
形上好適なものである。 1
【0012】上記増量剤としては、例えば炭酸カルシウ
ム、タルク( 塩素性ケイ酸マグネシウム) 、カオリン(
ケイ酸アルミニウム) 、シリカ等が挙げられる。上記紫
外線吸収剤としては、サリチレート系、O−ヒドロキシ
ベンゾフェノン系、O−ヒドロキシフェニルベンゾトリ
アゾール系のものが挙げられ、これらを高分子量化させ
たものは経時における安定性にも優れている。
【0013】着色フィルム用樹脂として塩化ビニル樹脂
を使用する場合、ゾル用の溶剤としては、常温で樹脂を
わずかに膨潤し分散を助長する分散溶媒と、樹脂に対し
て不溶性でゾル粘度を下げ分散溶媒の膨潤性を抑制する
ための希釈溶媒を混合して用いるのが好ましい。その
他、工業的な採算性を考慮して石油留分からなる混合溶
剤を用いる場合もある。分散溶媒としてはDIBK,M
IBKなどのケトン系、酢酸ブチルのようなエステル
系、グリコールエーテル類などが、希釈溶媒としてはパ
ラフィン系、ナフテン系炭化水素、芳香族炭化水素、テ
ルペンなどが、石油留分としてはソルベッソ、エクソー
ル、アイソパー(エクソン化学社製) などが用いられ
る。
【0014】本発明においては、上記着色フィルムの片
面に白色粘着剤組成物を塗工するに際し、先ず、白色顔
料とTgが−10℃以下のアクリル系樹脂とを均一に分
散させて白色トナーを調製する。白色トナーの調製に用
いるアクリル系の樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が−
10℃以下であることを必要とする。Tgが−10℃を
越えると、白色顔料とアクリル系樹脂とを混練する際、
アクリル系樹脂が固いために、白色顔料を均一に分散す
ることが困難だからである。Tgが−10℃以下のアク
リル系樹脂を用いることにより、後述するように、白色
粘着剤の作用だけで被着体の隠蔽性を確保することがで
きる十分な量の白色顔料をアクリル系樹脂に均一に分散
することができる。
【0015】また、上記アクリル系樹脂のTgが高い
と、白色粘着剤全体のTgも高くなり、低温時の粘着性
が低下する。これにより例えば、寒冷地での施工性等に
悪影響を及ぼす可能性がある。アクリル系樹脂のTgが
−10℃以下であれば、このような不具合が起こらな
い。
【0016】Tgが−10℃以下のアクリル系樹脂に
は、(メタ)アクリル酸エステルモノマーの重合体が多
用され、一般に炭素数1〜12のアルキル基を有するア
ルコールの(メタ)アクリル酸エステル、好ましくは炭
素数4〜12のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸
エステルが用いられる。尚、(メタ)アクリル酸エステ
ルとは、アクリル酸エステル又は/及びメタクリル酸エ
ステルを意味する。(メタ)アクリル酸エステルモノマ
ーの具体例として、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリル等を挙げる
ことができる。
【0017】また、上記アクリル系樹脂を構成するモノ
マーとしては、更に、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、イタコン酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミ
ド、N−メチロール、N−メチロールアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミド、グリシジルメタクリレー
ト、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等を挙げ
ることができ、これらのモノマー及び上記(メタ)アク
リル酸エステルモノマーは、単独で、又は組み合わせて
重合に供されて、Tgが−10℃以下であるアクリル系
樹脂とされる。
【0018】白色トナーの調製に用いる白色顔料として
は、粘着剤の性能に影響を与えず、白色に着色し得るも
のであれば特に限定されない。例えば、酸化チタン、亜
鉛華、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等が挙げら
れ、着色力や隠蔽性の点で酸化チタンが好ましく用いら
れる。また、白色顔料の安定性、分散性、耐候性を向上
させるために、顔料に有機処理、シリコーン処理、アル
ミナ処理など表面処理が施されていても良い。
【0019】本発明の装飾用粘着シートの製造方法にお
いては、白色トナーを作製する際に白色顔料とアクリル
樹脂の割合を適宜設定することにより、粘着剤100重
量部に対して白色顔料が3〜50重量部含まれるととも
に白色顔料に対してアクリル系樹脂が10〜150重量
%含まれる白色粘着剤組成物が得られるようにする。ア
クリル樹脂の比率が低すぎると、白色顔料とアクリル樹
脂の分散性が不十分になり、高過ぎると、粘着剤中のア
クリル樹脂濃度が高くなり、粘着性に悪影響を及ぼす可
能性がある。
【0020】白色顔料と上記アクリル系樹脂とを均一に
分散させて白色トナーを調製するには、例えば、ロール
ミル、ボールミル等を使用して両者を混練する方法が挙
げられる。白色トナーの平均粒径は10μm以下である
ことが望ましい。白色トナーの平均粒径が10μmを越
えると粘着剤に混ぜて白色粘着剤としたときに白色粘着
剤層の厚さとの関係で、外観不良を生じたり、十分な光
拡散性が得られず、被着体表面の隠蔽性が不足して、目
的とする彩度の高い装飾用粘着シートが得られない。
【0021】白色粘着剤で用いられる粘着剤としては、
ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の汎用粘着剤を用
いることが可能である。そのなかでも耐候性やコストの
面からアクリル系の粘着剤を用いることが望ましい。ま
た、耐候性をさらに向上させるために、粘着剤中に紫外
線吸収剤を配合してもよい。添加部数としては粘着剤の
樹脂分100重量部に対して1〜6重量部が望ましい。
【0022】白色粘着剤組成物の作製方法としては、予
め調製した白色トナーと溶剤とを混合してトナーを希釈
した後、これを粘着剤溶液中に投入するのが望ましい。
粘着剤中に直接白色トナーのみを投入すると、固形分が
上昇して粘着剤溶液の粘度が高くなり、作業性や塗工性
が悪くなる場合がある。希釈に用いる溶剤は、粘着剤に
含まれる溶剤と同じものを使用することが望ましく、酢
酸エチル、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなど、芳香族系、ポリエステル
系、ケトン系溶剤等を使用することができる。また、白
色粘着剤組成物には、硬化剤を添加してもよい。
【0023】白色粘着剤層の厚さは20〜50μmとす
るのが好ましい。20μm未満では粘着物性や隠蔽性が
十分に発揮できない可能性があり、また、50μmを越
えるとコストと生産性の面から現実的ではない。
【0024】本発明において上記着色フィルムを得るに
は、例えば、溶媒に分散されたポリ塩化ビニルゾルを工
程紙面に流延し、乾燥、キュアして得られるキャスティ
ング成形法や、生産性の高いカレンダー成形法等を採用
することができる。この着色フィルムの厚さは40〜1
20μmであることが実用上好ましい。40μm未満の
場合シートが薄すぎて引っ張り強度が弱くなり作業性に
悪影響が生じ易い。120μmを越えるとシートが堅く
なりこの場合も作業性に悪影響が生じ易い。
【0025】また、本発明において上記着色フィルムの
片面に粘着剤層を形成するには、通常、両面に離型処理
が施された上質紙等の片面に上記粘着剤組成物を塗布
し、必要により乾燥、キュアして粘着剤層とした後、着
色フィルムを35〜45℃程度の加熱下で前記粘着剤層
と重ね合わせ加圧して、粘着剤層を転写積層する方法が
採用されるが、場合によっては、着色フィルム上に上記
粘着剤組成物を直接塗布し乾燥して粘着剤層を形成する
こともできる。
【0026】(作用)本発明の装飾用粘着シートの製造
方法においては、トナーの作製に用いるアクリル系の樹
脂のTgを−10℃以下にすることにより、白色顔料の
充填量を増加させて、均一分散性を飛躍的に向上させる
ことが可能となり、白色粘着剤層を設けることのみで、
被着体の十分な隠蔽性を満足させることを可能とした。
また、白色粘着剤層全体のTgも高くすることがないの
で、寒冷地等での作業性も向上することができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例及び比較例について具
体的に説明する。尚、本発明は下記実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0028】本発明の実施例、比較例に共通で使用した
厚さ50μmの着色フィルムは以下の材料を配合し、キ
ャスティング法により作製した。全光線透過率は30%
であった。また、以下に、単に部とあるのは重量部を意
味する。 [着色フィルム用原材料配合] 塩化ビニル樹脂(鐘淵化学社製,PSH−10) ・・・・・・・100部 ポリエステル系可塑剤(旭電化社製,P−300) ・・・・・・・ 30部 黄色顔料(大日精化社製 VT-6420) ・・・・・・・ 4部 熱安定剤(旭電化社製,MARK AR551) ・・・・・・・ 5部 紫外線吸収剤(住友化学社製,スミソーブ140) ・・・・・・・ 1部 溶剤(エクソン化学社製,ソルベッソ100) ・・・・・・・ 60部
【0029】(実施例1)白色顔料(酸化チタン)70
部とアクリル系樹脂(東亞合成制UP−1000、Tg
=−60℃、アクリル酸ブチルをコモノマーとして用い
たアクリル系共重合体)30部を3本ロールミルで混合
し白色トナーを作製した。このトナー15部に対して溶
剤(酢酸エチル)20部を混練し、均一分散させ、得ら
れた白色溶液をアクリル系粘着剤(総研化学社製 SK
1335)100重量部に投入し、ディゾルバーで均一
になるまで攪拌し、白色粘着剤組成物を得た。この白色
粘着剤組成物に硬化剤(綜研化学社製 M−5A)を5
部配合して攪拌したものを、上質紙の両面に離型処理し
た離型用基材(3) に塗工し、厚さ30μmの粘着剤層を
得た。得られた粘着剤層と上記着色フィルム(1) を40
℃の加熱下で前記粘着剤層と重ね合わせ加圧して、粘着
剤層を転写積層し、図1に示すような着色フィルム(1)
の片面に白色粘着剤層(2) が形成された、目的とする装
飾用粘着シートのサンプルを得た。
【0030】(実施例2)白色トナーを作製する際、白
色顔料(酸化チタン)70部とTgが約−70℃のアク
リル系樹脂(綜研化学社製 UT−200)30部を用
いたこと以外は、実施例1と同様にして、装飾用粘着シ
ートのサンプルを得た。
【0031】(比較例1)白色トナーを作製する際、白
色顔料(酸化チタン)70部とTgが約100℃のアク
リル系樹脂30部を予め分散させたマスターバッチを用
いたこと以外は、実施例1と同様にして、装飾用粘着シ
ートのサンプルを得た。(比較例2)白色トナーを作製
せずにその代わりに、白色顔料(酸化チタン)15部を
アクリル系粘着剤(総研化学社製 SK1335)10
0重量部に投入し、以下、実施例1と同様にして装飾用
粘着シートのサンプルを得た。
【0032】〔評価〕以上のサンプルに対して、以下に
示す評価を行った。 1)分散性評価:白粘着剤溶液の分散性、均一性を評価 粒ゲージで10μm以上の粒子がない場合 ◎ 粒ゲージで10μm以上の粒子が低い割合ながら有る場合 ○ 粒ゲージで10μm以上の粒子が高い割合である場合 × 2)作業時間 :白トナーと粘着剤の混合を始めてから均一になるまでの時間 判定 20分以下 ○ 20〜60分 △ 60分以上 × 3)外観 :粘着シート表面の外観を目視で確認した。 判定 外観良好 ○ 不良部有り △ 粒異物有り × 4)彩度 :目視により、各実施例、比較例で得られた装飾用粘着シートと 、粘着剤層を形成していない着色フィルムとを対比して、差異の有無をみた。 判定 彩度の向上が確実に認められた ◎ 彩度の向上が僅かに認められた ○ 彩度の向上が認められなかった × 5)隠蔽性 :各実施例、比較例で得られた装飾用粘着シートを、白と黒のシ ートの上に置いて目視により、差異の有無をみた。 判定 差異が全く認められなかった ◎ 差異が僅かに認められた ○ 差異が明らかに認められた ×
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】本発明の装飾用粘着シートの製造方法
は、上述の通り構成され、白色粘着剤層の構成により、
十分な被着体隠蔽性を有する装飾用粘着シートを、コス
ト的に有利に得ることができる。また、寒冷地等での作
業性も向上することができる装飾用粘着シートを提供で
きる。
【0035】本発明の白色トナーは、上記装飾用粘着シ
ートの製造方法に用いられて、上記効果を奏し得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装飾用粘着シートの製造方法により得
られた装飾用粘着シートの一実施例を示す模式的断面図
である。
【符号の説明】
1:透明着色フィルム 2:白色粘着剤層 3:離型用基材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色顔料とTgが−10℃以下のアクリ
    ル系樹脂とを均一に分散させて白色トナーを調製し、こ
    の白色トナーと粘着剤とを混合して得た白色粘着剤組成
    物によって、全光線透過率が3〜80%である着色フィ
    ルムの片面に、粘着剤100重量部に対して白色顔料が
    3〜50重量部含まれるとともに、白色顔料に対してア
    クリル系樹脂が10〜150重量%含まれる白色粘着剤
    層を形成することを特徴とする装飾用粘着シートの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 白色顔料とTgが−10℃以下のアクリ
    ル系樹脂とが均一に分散されてなることを特徴とする請
    求項1記載の装飾用粘着シートの製造方法に用いられる
    白色トナー。
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