JP2003258045A - プローブテスト方法 - Google Patents

プローブテスト方法

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JP2003258045A
JP2003258045A JP2002053247A JP2002053247A JP2003258045A JP 2003258045 A JP2003258045 A JP 2003258045A JP 2002053247 A JP2002053247 A JP 2002053247A JP 2002053247 A JP2002053247 A JP 2002053247A JP 2003258045 A JP2003258045 A JP 2003258045A
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probe
test
semiconductor device
pad
probe needle
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Hiroshi Sato
弘志 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体基板上に形成した半導体装置のプローブ
テスト方法に関し、良品と不良品とを正確に選別する。 【解決手段】半導体装置10内のプリテスト対象素子の
パッドP1,P2にプローブ針32を接触させ、そのプ
リテスト対象素子の、標準動作条件に比較して動作しに
くい所定条件での動作可否を確認するプリテストを行
い、そのプリテストにおいてそのプリテスト対象素子の
動作が確認できなかった場合に、パッドP1,P2とプ
ローブ針32との間の接触状態改善対策を行ってから、
半導体装置10のテストを実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に形
成した半導体装置のプローブテスト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パッケージされた半導体装置は、1枚の
半導体基板上に、所定の回路を有する多数の半導体装置
を形成した後、その半導体基板を1つの半導体装置ごと
に分断し、分断した各半導体装置をパッケージして完成
される。従来より、分断してパッケージする前に、半導
体装置の電気的性能を半導体基板上で検査し、良品と不
良品とを選別することが行われている。この検査では、
プローブ針を用いたプローブテストが行われることが多
い。半導体装置には、回路を構成する素子に接続するた
めのパッドが設けらており、プローブテストでは、この
パッドにプローブ針を接触させ、このプローブ針を通じ
て半導体装置に電気信号を入・出力することで電気的性
能を検査する。そのため、プローブテストにおいて、プ
ローブ針とパッドとの接触状態が悪いと、本来正常に動
作するはずの半導体装置が動作せずに不良品として扱わ
れてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】プローブ針とパッドと
の接触状態は、プローブ針とパッドとの接触圧の大きさ
によって左右される。すなわち、プローブ針とパッドと
の接触圧が低いと、プローブ針とパッドとの接触抵抗は
高くなり、本来正常に動作するはずの半導体装置が動作
しなくなる。また、パッド表面には、酸化膜が生じてい
ることがあり、プローブテストでは、ある程度高い圧力
でプローブ針とパッドとを接触させ、この酸化膜を突き
破る必要がある。これらのことから、プローブテストで
は、プローブ針とパッドとの接触圧をなるべく高くして
行うことが望まれる。しかしながら、プローブ針とパッ
ドとの接触圧を高めすぎると、プローブ針によってパッ
ドが損傷してしまう恐れがあり、プローブ針とパッドと
の接触圧を無制限に高めることはできない。
【0004】特に、発振回路を有する半導体装置では、
プローブ針とパッドとの接触圧が少しでも小さいと、接
触抵抗の成分とパッド表面の酸化膜の電気容量の成分が
ともに発振回路の負荷となり、発振回路の、発振不能あ
るいは特性低下が生じやすく、本来良品である半導体装
置が不良品として扱われやすい。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、良品と不良品
とを正確に選別することができるプローブテスト方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のプローブテスト方法は、半導体基板上に形成した半
導体装置のプローブテスト方法であって、上記半導体装
置内のプリテスト対象素子のパッドにプローブ針を接触
させ、上記プリテスト対象素子の、標準動作条件に比較
して動作しにくい所定条件での動作可否を確認するプリ
テストを行い、上記プリテストにおいて上記プリテスト
対象素子の動作が確認できなかった場合に、上記パッド
とプローブ針との接触状態改善対策を行ってから、上記
半導体装置のテストを実施することを特徴とする。
【0007】本発明のプローブテスト方法では、まず、
標準動作条件に比較して動作しにくい所定条件でプリテ
スト対象素子の動作可否を確認し、動作確認が得られな
い場合には接触状態改善対策を行ってから半導体装置の
テスト(本テスト)を実施するため、良品と不良品とを
正確に選別することができる。
【0008】また、本発明のプローブテスト方法におい
て、上記所定条件は、上記プリテスト対象素子の動作規
格範囲内で最も動作が困難な条件であることが好まし
い。
【0009】このような所定条件でのプリテストを行
い、動作確認が得れなかった場合には接触状態改善対策
をとることで、動作規格範囲内総てにおける本テスト
で、良品と不良品とを正確に選別することができる。
【0010】ここで、本発明のプローブテスト方法にお
いて、上記接触状態改善対策が、上記パッドに対する上
記プローブ針の接触圧の増大であってもよいし、上記プ
リテスト対象素子が発振回路を構成する発振回路構成素
子であり、上記パッドが、上記発振回路構成素子を水晶
子に接続する水晶子用パッドを含むことであってもよい
し、あるいは、上記半導体装置のテストは、上記プリテ
スト対象素子のテストであってもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0012】図1は、本実施形態のプローブテスト方法
を用いて半導体装置のプローブテストを行う際の様子を
模式的に示した図である。
【0013】本実施形態のプローブテスト方法は、昇降
自在なステージを有するプローブテスト装置を用いて行
われる。図1には、このプローブテスト装置2のうち、
図中の矢印のように昇降自在なステージ21のみが示さ
れている。また、本実施形態のプローブテスト方法は、
多数の半導体装置(チップ)10が形成された1枚の半
導体基板(ウェハ)1上で行われる。各半導体装置10
には、発振回路と、その発振回路を構成する素子に接続
する複数のパッドP1,P2が設けらている。
【0014】図1に示すように、多数の半導体装置10
が形成された1枚の半導体基板1は、昇降自在なステー
ジ21の上に載置される。ステージ21に載置された半
導体基板1の上方には、半導体装置10のパット表面と
所定の間隔をあけてプローブカード3が配備されてい
る。このプローブカード3は、水晶子31と、複数本の
プローブ針32とを有する。
【0015】半導体基板1が載置されたステージ21が
上昇すると、テスト対象の半導体装置10のパッドP
1,P2に、プローブカードのプローブ針32が接触す
る。なお、半導体装置10のパッドP1,P2と、プロ
ーブカードのプローブ針32との接触は、パッドP1,
P2とプローブ針32との相対的な移動によって行われ
ればよく、例えば、ステージ21を固定してプローブカ
ード3を下降させてもよいし、ステージ21を上昇させ
るとともにプローブカード3を下降させてもよい。
【0016】図2は、図1に示す半導体装置のパッドに
プローブ針を接触させた状態の半導体装置の回路図であ
る。
【0017】図2には、半導体装置10と水晶子31と
が示されている。この図2に示す半導体装置10は、プ
ローブテストを受ける半導体装置である。また、この図
2に示す水晶子31は、複数のプローブ針を有するプロ
ーブカード3に設けられたものである。
【0018】この半導体装置10には発振回路が形成さ
れている。発振回路は、PN接合キャパシタである可変
容量ダイオード11とCMOSインバータ12と、図示
された抵抗およびコンデンサからなるものである。CM
OSインバータ12の電源端子には、電源電圧VDDが
印加される。また、CMOSインバータ12のグラウン
ド端子は、グラウンドGNDに接続されている。さら
に、CMOSインバータ12の入力側にはパッドP1が
接続され、CMOSインバータ12の出力側には、抵抗
Rdを介してパッドP2が接続されている。パッドP2
とグランドGNDとの間には、コンデンサCdとコンデ
ンサC0が並列に接続されている。また、パッドP1と
グランドGNDとの間には、コンデンサCpとコンデン
サCgが直列に接続されている。コンデンサCpとコン
デンサCgの接続点と、グランドGNDとの間には可変
容量ダイオード11が接続されており、この接続点と入
力端子Vinとの間には抵抗R1が接続されている。さら
にCMOSインバータ12の両端には抵抗Rfが接続さ
れている。
【0019】また、この図2は、プローブカード3のプ
ローブ針のうちの1本がパッドP1に接触され、それと
は異なるもう1本がパッドP2に接触された状態を示し
ている。プローブカード3のプローブ針が、このように
半導体装置のパッドP1,P2に接触することで、プロ
ーブカード3の水晶子31は、パッドP1とパッドP2
の間に接続された状態になる。
【0020】半導体装置10の入力端子Vinには0V〜
3.3Vの制御電圧Vcが印加される。印加された制御
電圧Vcは抵抗R1を経由して可変容量ダイオード11
に逆方向バイアス電圧として印加される。可変容量ダイ
オード11は、印加された制御電圧Vcの大きさに応じ
てその容量が変化するものである。この可変容量ダイオ
ード11の容量変化に伴い、出力端子Voutから出力さ
れる発振信号の周波数は変化する。
【0021】図2に示す半導体装置の標準動作条件は、
電源電圧VDDは3.3Vである。そして、電源電圧の
動作規格範囲(限界動作電源電圧範囲)は2.5〜5.
0Vである。この中で最も低い電圧である2.5Vにお
いて、半導体装置は最も動作しにくい。一方、制御電圧
Vcの動作規格範囲は0V〜3.3Vである。しかし、
通常はその中点の1.65V付近で使用されるので、本
発明においては1.65Vが制御電圧Vcの標準動作条
件であると考える。そして、やはり最も低い電圧である
0Vにおいて最も動作しにくい。
【0022】図3は、本実施形態のプローブテスト方法
の各工程の流れを示すフローチャートである。
【0023】本実施形態のプローブテスト方法を実施す
るにあたって作業者は、図1に示すように、プローブテ
スト装置2のステージ21に、テスト対象の半導体装置
10が形成された1枚の半導体基板1を載置する。この
段階では、ステージ上の半導体装置のパッドP1,P2
とプローブ針32との間は離間している。プローブテス
トにおいて、プローブ針とパッドとの接触状態が悪い
と、本実施形態における半導体装置では、発振回路の、
発振不能あるいは特性低下を生じ、本来正常に動作する
はずの半導体装置が動作せずに不良品として扱われてし
まう。プローブ針とパッドとの接触状態は、プローブ針
とパッドとの接触圧の大きさによって左右される。本実
施形態では、後述するように、プローブ針とパッドとの
接触状態を改善するためにステージを上昇させて、プロ
ーブ針とパッドとの接触圧を増大させる。一般的に、プ
ローブ針とパッドとの接触圧が高められると、プローブ
針とパッドとの接触抵抗は低抵抗化する傾向にある。ま
た、プローブ針とパッドとの接触圧が高められると、パ
ッド表面に酸化膜が生じていても、プローブ針によって
この酸化膜を突き破りやすくなる。ところが、ステージ
を上昇させすぎるとプローブ針とパッドとの接触圧が高
くなりすぎ、プローブ針によってパッドが損傷してしま
う恐れがある。そのため、プローブテスト装置には、ス
テージの上昇によってパッドが損傷してしまうことがな
いように、ステージの高さの規定値が記憶されている。
【0024】本実施形態のプローブテスト方法では、本
テストの前に少なくとも1回のプリテストを行う。本実
施形態においては、プリテスト対象の素子と本テスト対
象の半導体装置は同一であり、いずれも図2に示す発振
回路である。
【0025】本実施形態における本テストでは、半導体
装置のCMOSインバータの電源端子に印加する電圧値
を2.5V〜5.0Vの動作規格範囲で変化させなが
ら、入力端子Vinに0V〜3.3Vの制御電圧Vcを印
加して、出力端子Voutから出力される発振信号の周波
数が、制御電圧Vcの大きさに応じて適正に変化するか
否かを検査する。すなわち、本実施形態における本テス
トでは、標準動作条件においてのみではなく、電源電圧
VDDおよび制御電圧Vcの動作規格範囲内の全体にお
いて半導体装置が正常に動作するか否かを検査する。
【0026】一方、このような本テストの前に行われる
プリテストは、プリテスト対象素子のパッドとプローブ
針との接触状態を確認するためのテストである。
【0027】まず、作業者は、プローブテスト装置にプ
リテストについての条件設定を行う(ステップS1)。
プローブテスト装置は、プリテスト実施中、設定された
条件にしたがって、図1に示すステージを昇降させた
り、そのステージに載置された半導体基板の、プリテス
ト対象素子に電圧を印加したりする。このステップS1
における条件設定では、図2に示す半導体装置のCMO
Sインバータの電源端子に印加するプリテスト用の電源
電圧値や、入力端子Vinに印加するプリテスト用の制御
電圧値等を設定する。本実施形態におけるプリテストで
は、標準動作条件に比較して動作しにくい条件を用いて
テストを行う。ここでは、標準動作条件が3.3Vであ
る電源電圧に関しては、プリテスト用の電源電圧値とし
て、テスト対象である半導体装置が最も動作しにくい
2.5Vを設定する。また、標準動作条件が0V〜3.
3Vである制御電圧Vcに関しては、プリテスト用の制
御電圧値として、テスト対象である半導体装置が最も動
作しにくい0Vを設定する。
【0028】このように、プリテスト対象素子の動作し
やすさに影響を与える主要な条件の全てについて、許容
される動作規格範囲内で、最も動作しにくい条件を設定
してプリテストを行うことで、半導体装置のパッドとプ
ローブ針との間の接触状態を最も高い感度で評価するこ
とができる。ただし、このように最も動作しにくい条件
をプリテストの条件として設定することは本発明にとっ
て必須ではなく、標準条件に比較して動作しにくく、接
触状態の評価に適する条件を適宜設定すればよい。ま
た、プリテスト対象素子の動作しやすさに影響を与える
主要な条件が複数ある場合に、その全てを標準条件より
も動作しにくい条件に設定することも必須では無い。例
えば、最も大きな影響を与える条件のみを標準条件に比
較して動作しにくい条件に設定し、他の条件について
は、標準条件に設定することも可能である。
【0029】次に、作業者は、プローブテスト装置のス
テージの高さ設定を行う(ステップS2)。このステッ
プS2における高さ設定は、1回目のプリテスト開始時
のステージの高さを設定するもので、ステージの昇降を
行うプローブテスト装置に設定する。上述したごとく、
ステージに、テスト対象の半導体装置が形成された1枚
の半導体基板を載置した段階では、ステージ上の半導体
装置のパッドP1,P2とプローブ針32との間は離間
しているが、ステージの高さを上げるとパッドP1,P
2とプローブ針32は接触し、さらにステージの高さを
上げていくと、パッドP1,P2とプローブ針32との
接触圧は徐々に高まっていく。ここでのステージ高さ
は、例えば、プローブカードに設けられたコンタクトセ
ンサ(不図示)がパッドに対するプローブ針の物理的な
接触を検知した位置から、予め定められた量だけさらに
上昇させることによって設定する。このステップS2に
おいて設定されたステージの高さは、パッドP1,P2
とプローブ針32との接触圧を十分に低く抑えた高さで
あって、このステージの高さでは、プローブ針の接触に
よってパッドが損傷する恐れは全くない。
【0030】これらのステップS1およびステップS2
における設定が終了すると、作業者の操作を受けて、プ
ローブテスト装置は設定された条件に基づいてプリテス
トを開始する(ステップS3)。すなわち、プローブテ
スト装置は、ステップS2において設定された高さまで
ステージを上昇させた後、ここでは、プリテスト対象素
子である半導体装置のCMOSインバータの電源端子に
2.5Vの電圧を印加するとともに、入力端子Vinに0
Vの電圧を印加する。
【0031】プリテストが実行されると、プローブテス
ト装置は、プリテスト対象素子の出力端子Voutから出
力される発振信号が観察されるか否かによって、ステー
ジ上のプリテスト対象素子が動作するか否かを判定する
(ステップS4)。すなわちこの段階では、発振周波数
が規格内であるか否かの確認は行わず、発振が確認され
るか否かによってプリテスト対象素子の動作の確認を行
う。動作していると判定されれば、プローブ針とパッド
との接触状態は良好でありその時点でのステージの高さ
が最適であるとして、その時点でのステージの高さのま
ま、パッドにプローブ針を接触させた状態で本テストを
実行する(ステップS5)。このようにして実行される
本テストでは、標準条件に比較して動作しにくい条件で
行うプリテストによってパッドとプローブ針との接触状
態が良好であることが確認してから行われるので、良品
と不良品とを正確に選別することができる。本テストが
終了すると、1つの半導体装置に対する本実施形態のプ
ローブテスト方法の実施は終了になる。そして、同一の
半導体基板1上に形成された次の半導体装置10のプロ
ーブテストに移る。
【0032】一方、ステップS4で正常に動作していな
いと判定されると、ステップS6に進む。このステップ
S6に進んだ時点では、プリテスト対象素子が正常に動
作しない理由として、パッドとプローブ針との接触状態
が悪いことと、プリテスト対象素子、すなわちこの場合
には、本テスト対象の半導体装置が不良品であることと
の2通りの理由が考えられる。ステップS6において、
プローブテスト装置は、プリテストが終了か否かを判定
する。プリテストが終了か否かの判定は、プローブ針と
パッドとの接触圧が高くなりすぎたか否か、すなわち、
ステージの高さが、プローブテスト装置に記憶された規
定値に到達したか否かで判定される。ステージの高さが
規定値に到達していると、テスト対象の半導体装置が不
良品であるとして、本実施形態のプローブテスト方法の
実施を終了する。一方、ステージの高さが規定値に未だ
到達しておらず、プリテストは未了であると判定する
と、パッドとプローブ針との接触状態が悪いと想定し
て、図1に示すステージの高さの再設定を行う(ステッ
プS7)。このステップS7における再設定では、パッ
ドP1,P2とプローブ針32との接触圧を大きくする
ため、ステージの高さを上昇させる値がプローブテスト
装置に設定される。プローブテスト装置には、この再設
定時にステージをどれだけ上昇させるかが予め記憶され
ている。ステージは1μm〜5μmの間で上昇させるこ
とが好ましい。ステップS7における再設定は、プロー
ブテスト装置自身によって行われる。このようなステッ
プS7は、本発明にいう接触状態改善対策に相当する。
ステップS7が実行されるとステップS3に戻り、ステ
ップS3では、ステップS7で再設定された高さまでス
テージを上昇させてプリテストが実施される。このた
め、ここで実施されるプリテストでは、前回のプリテス
トよりも、パッドP1,P2とプローブ針32との接触
圧が高められ、接触抵抗は低くなる傾向にあるとともに
パッド表面に酸化物が生じていてもプローブ針によって
その酸化物を突き破りやすくなる。
【0033】次に、同じ1枚の半導体基板に形成された
半導体装置を、本実施形態のプローブテスト方法と、本
実施形態のプローブテスト方法を採用しないプローブテ
スト方法それぞれでテストした結果を比較する。プロー
ブテストにおいて、プローブ針とパッドとの接触状態が
最も影響する不良としてVmin不良があげられる。こ
のVmin不良は、半導体装置のCMOSインバータの
電源端子に、動作規格範囲の最低電圧である2.5Vを
印加したときに、本来であれば正常に動作するはずの半
導体装置が正常に動作しないという不良である。本実施
形態のプローブテスト方法を採用せずに行ったテスト結
果では、このようなVmin不良が193個にものぼっ
たが、本実施形態のプローブテスト方法によるテスト結
果では、わずか10個にまで激減した。このことから、
本実施形態のプローブテスト方法を採用せずに行ったプ
ローブテストでは、本来Vmin不良でない183個の
半導体装置をVmin不良として不良品扱いしてしまう
ことになり、本実施形態のプローブテスト方法は、良品
と不良品とを正確に選別することができるプローブテス
ト方法であるといえる。
【0034】なお、以上説明した本実施形態のプローブ
テスト方法では、ステージを上昇させることで、パッド
表面に生じた酸化物をプローブ針によって突き破りやす
くしたが、本発明はこれに限らず、例えば、プローブ針
に過大電流を流すことによってパッド表面に生じた酸化
物を破壊してもよく、半導体装置10のパッドP1,P
2とプローブ針32との接触状態を改善するための対策
は、様々な対策を採ることができる。また、本発明のプ
ローブテスト方法は、図2に示すような発振回路を有す
る半導体装置のプローブテストの他、様々な回路を有す
る半導体装置のプローブテストに適用することができ
る。ただし、プローブ針を介して水晶振動子に接続する
水晶振動子用パッドのように、プローブ針との間の接触
状態に動作状態が敏感に影響されるパッドを有する半導
体装置のプローブテストに特に好適に適用することがで
きる。
【0035】以上説明した実施形態のプローブテスト方
法では、発振回路を本テストの対象として有する半導体
装置のプローブテストにおいて、同一の発振回路をプリ
テストの対象素子として利用した。しかし、発振回路の
ようにパッドとプローブ針との間の接触状態に動作が敏
感に影響される回路とともに、それ以外の回路も含む、
大規模の半導体装置のプローブテストにおいても、接触
状態に動作が敏感に影響される回路をプリテスト対象素
子とすることにより、好適に適用することができる。
【0036】また、本テストの対象になる部分にはプリ
テスト対象素子として使用するのに適する回路が存在し
ない場合には、接触状態に敏感に影響される回路をプリ
テスト専用に設けることも可能である。ただしこの場合
にも、プリテストで接触状態が良好であることを確認し
たそのままの状態で本テストを行う必要がある。従っ
て、本テストの対象となる本体部分とプリテスト対象素
子とを組み合わせてそれぞれのチップ内に形成し、半導
体装置とする。そして、本テストのために接触させる必
要のあるパッドとプリテストのために接触させる必要の
あるパッドとの両方に対してプローブ針を接触させた状
態でプリテストを行い、接触状態が良好であることが確
認できれば、そのままの状態で、本テストを行うように
する。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のプロー
ブテスト方法によれば、良品と不良品とを正確に選別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプローブテスト方法を用いて半導
体装置のプローブテストを行う際の様子を模式的に示し
た図である。
【図2】図1に示す半導体装置のパッドにプローブ針を
接触させた状態の半導体装置の回路図である。
【図3】本実施形態のプローブテスト方法の各工程の流
れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 半導体基板 10 半導体装置 11 可変容量ダイオード 12 CMOSインバータ 2 プローブテスト装置 21 ステージ P1,P2 パッド 3 プローブカード 31 水晶子 32 プローブ針

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成した半導体装置のプ
    ローブテスト方法であって、 前記半導体装置内のプリテスト対象素子のパッドにプロ
    ーブ針を接触させ、前記プリテスト対象素子の、標準動
    作条件に比較して動作しにくい所定条件での動作可否を
    確認するプリテストを行い、 前記プリテストにおいて前記プリテスト対象素子の動作
    が確認できなかった場合に、前記パッドとプローブ針と
    の間の接触状態改善対策を行ってから、前記半導体装置
    のテストを実施することを特徴とするプローブテスト方
    法。
  2. 【請求項2】 前記所定条件は、前記プリテスト対象素
    子の動作規格範囲内で最も動作が困難な条件であること
    を特徴とする請求項1に記載のプローブテスト方法。
  3. 【請求項3】 前記接触状態改善対策が、前記パッドに
    対する前記プローブ針の接触圧の増大であることを特徴
    とする請求項1または2に記載のプローブテスト方法。
  4. 【請求項4】 前記プリテスト対象素子が発振回路を構
    成する発振回路構成素子であり、前記パッドが、前記発
    振回路構成素子を水晶子に接続する水晶子用パッドを含
    むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
    のプローブテスト方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置のテストは、前記プリテ
    スト対象素子のテストであることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載のプローブテスト方法。
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