JP2003244843A - 買電システム - Google Patents

買電システム

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JP2003244843A
JP2003244843A JP2002038503A JP2002038503A JP2003244843A JP 2003244843 A JP2003244843 A JP 2003244843A JP 2002038503 A JP2002038503 A JP 2002038503A JP 2002038503 A JP2002038503 A JP 2002038503A JP 2003244843 A JP2003244843 A JP 2003244843A
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Keishiro Igarashi
恵司郎 五十嵐
Eiichi Murata
栄一 村田
Masaaki Takezawa
正昭 竹澤
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Toshito Yanashima
俊人 簗島
Noboru Onodera
昇 小野寺
Yoshitomo Nakayama
善友 中山
Shigemi Koiso
繁美 小礒
Kazuhiro Enomoto
和広 榎本
Takahisa Matsuo
隆寿 松尾
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S40/00Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them
    • Y04S40/12Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment
    • Y04S40/128Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment involving the use of Internet protocol

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力会社はネットワークを介して多数の顧客
から大量の電力を買電することができる買電システムを
提供する。 【解決手段】 系統の電力線11から不特定多数の顧客
へ電力の売電を行なう電力会社2は、特定の顧客が所有
する発電手段(発電装置)5に通信ネットワーク1を介
して信号を送信可能に構成する。電力会社2は、系統へ
の電力供給量の増加を要求する信号を予め定めた特定の
顧客の発電装置5へ送信する。電力会社2は、発電電力
を系統へ供給可能に構成した発電装置5を有する顧客か
ら電力の供給を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、系統へ発電電力を
供給可能に構成した発電手段を有する顧客から電力会社
が電力の供給を受ける買電システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年一般の家庭或いは会社などでは火力
発電、水力発電、燃料電池などの発電装置が備えられる
ようになってきている。これらの発電装置で発電した電
力で家庭或いは会社などで使用する照明、エアコン音響
機器、コピー機器、電話或いは工作機械などの電気機器
全体或いは一部の電力をまかなっている。また、風力発
電、太陽光発電などの発電装置で家庭或いは会社などで
使用する照明、エアコン音響機器、コピー機器、電話或
いは工作機械など電気機器の全体或いは一部の電力をま
かなっている場合もある。
【0003】一方、近年我が国に複数社ある電力会社で
は、発電事業への市場原理の導入による電力市場の自由
化を背景として、電力会社以外の一般の家庭或いは会社
などでも発電事業を行なえるようになってきており、一
般の家庭或いは会社などで発電した電力は電力会社へ売
電することも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
家庭或いは会社などでは電力会社の系統の電力線から買
電して使用する電力量の一部、或いは、一般の家庭或い
は会社などで使用する全体の電力量をまかなえる大きな
発電能力の発電装置を設置している場合もある。該一般
の家庭では昼間は仕事で家庭に居る時間が少ない場合が
多く発電装置の電力使用量は少なくなって火力発電、燃
料電池などによる発電装置は発電能力の一部しか使用さ
れてない。特に、発電装置の発電能力が大きいと発電し
た電力は家庭或いは会社などで使用しても余って無駄に
なってしまう。このため、発電装置の運転効率が極めて
悪いと言う問題があった。
【0005】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、電力会社はネットワークを
介して多数の顧客から大量の電力を買電することができ
る買電システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の買電シス
テムは、発電電力を系統へ供給可能に構成した発電手段
を有する顧客から電力会社が電力の供給を受けるもので
あって、発電手段に通信ネットワークを介して信号を送
信可能に成すと共に、系統への電力供給量の増加を要求
する信号を予め定めた特定の顧客の発電手段へ送信する
ものである。
【0007】また、請求項2に記載の買電システムは、
上記に加えて、電力会社から送信される信号は、発電手
段の発電量をほぼ最大にするものである。
【0008】また、請求項3に記載の買電システムは、
請求項1又は請求項2に加えて、ネットワークはインタ
ーネットを利用したものである。
【0009】また、請求項4に記載の買電システムは、
請求項1又は請求項2に加えて、ネットワークは系統の
電力線を用いたネットワークを利用したものである。
【0010】本発明によれば、発電電力を系統へ供給可
能に構成した発電手段を有する顧客から電力会社が電力
の供給を受ける買電システムにおいて、発電手段に通信
ネットワークを介して信号を送信可能に成すと共に、系
統への電力供給量の増加を要求する信号を予め定めた特
定の顧客の発電手段へ送信するので、電力会社はネット
ワークを利用して特定の顧客が所有する発電手段の発電
電力量を顧客の手を煩わせることなく系統への電力供給
量を増大させることができるようになる。これにより、
電力会社はネットワークを利用して多数の顧客が所有す
る発電手段から大量の電力を買電することが可能とな
る。従って、電力会社が系統への電力供給量の増加を要
求する信号を特定の顧客の発電手段へ送信するだけで、
例えば顧客は所有する発電手段の余剰電力を買電して系
統の電力線の電力を大幅に増大させられ、電力会社は多
数の顧客から買電した大量の電力量分新たな発電手段の
設備が不要となって、大幅なコストの削減を行なうこと
ができるようになるものである。
【0011】請求項2の発明によれば、上記に加えて、
電力会社から送信される信号は、発電手段の発電量をほ
ぼ最大にするので、例えば、電力会社はネットワークを
利用している多数の顧客が所有する発電手段から最大限
の電力を買電することが可能となる。これにより、電力
会社はネットワークを利用して大量の電力を買電するこ
とが可能となると共に、顧客は所有する発電手段の運転
効率を大幅に向上させることができるようになる。従っ
て、例えば顧客は所有する発電手段の余剰電力を最大限
売電することができるようになるので、発電手段の運転
効率を極めて向上させることが可能となると共に、顧客
は売電によって発電手段のコストを大幅に低減させるこ
とができるようになるものである。
【0012】特に、顧客が所有する発電手段で発電可能
な余剰電力を売電することにより、顧客はその収益を発
電手段に振り向けることができるようになる。これによ
り、顧客が使用する最大発電電力の能力以上の発電手段
を設置することも可能となる。従って、発電手段の大幅
な普及促進も期待でき、総じて顧客及び電力会社双方の
利益を大幅に増大させることができるようになるもので
ある。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えて、ネットワークはインターネットを利用
したので、電力会社は多数の顧客が所有する発電手段に
インターネットを介して同時に買電要請信号を送信する
ことができる。これにより、例えば、電話やファックス
で各顧客に買電要請を行なわなくても良くなる。従っ
て、電力会社は顧客への買電要請を極めて簡単に行なう
ことができるようになると共に、電力会社と契約してい
る全ての特定の顧客に一度に買電要請信号を送信するこ
とができるようになるので、電力会社は買電が必要な時
間帯に必要な電力量だけ顧客から買電することができて
効率の良い買電を行なうことができるようになるもので
ある。
【0014】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えて、ネットワークは系統の電力線を用いた
ネットワークを利用したので、系統の電力線が設置して
ある場所で顧客が発電手段を所有してれば、何処ででも
顧客が所有する発電手段に買電要請信号を送信すること
ができるようになる。これにより、例えば、電力会社以
外の通信網を使用せずに顧客が所有する発電手段から電
力を買電することが可能となる。従って、顧客及び電力
会社双方の利便性を大幅に増大させることができるよう
になるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る買電システムについて説明する。図1において、
1は電話回線、ケーブルテレビ、或いは、光ケーブルな
どを使用した通信網で通信を行なうインターネットなど
のネットワーク、2は主に発電電力の売電を業務として
いる電力会社、3は顧客が所有する家庭内サーバーであ
り、電力会社2及び家庭内サーバー3はネットワーク1
に接続されている。顧客は後述する発電手段としての発
電装置5を所有すると共に、屋内配線11AによってL
AN(電力線を利用したLAN)が設けられ、家庭内サ
ーバー3、発電装置5はLANに接続されている。
【0016】発電装置5は、顧客が家庭内で使用してい
る、例えば照明器具、洗濯機、電子レンジ、オーブン、
電熱器、エアコン、暖房器具、扇風機、冷蔵庫、テレ
ビ、ビデオなどの音響機器、コピー機器、電話或いは工
作機械などの全ての電気機器の電力使用量を発電可能な
発電機、或いは、顧客が家庭内で使用している全ての電
気機器の使用電力量の一部を発電可能な発電機である。
また、顧客は、顧客が家庭内で使用する電気器具の全て
の電力、或いは、一部の電力を電力会社2の系統の電力
線から買電している一般の電力消費客が挙げられる。詳
しくは、顧客は、普段家庭内で使用している電気機器の
消費電力を電力会社2から買電している不特定多数の一
般の個人、或いは、会社(この場合、普段電力会社2か
ら電力を買電せずに自家発電装置を所有する一般の家
庭、会社なども含む)などが挙げられる。
【0017】ここで、ネットワーク1は電話回線、ケー
ブルテレビ、或いは、光ケーブルなどを使用して通信を
行なう通信網のインターネット以外に、系統の電力線1
1を用いたネットワークでも良い。この場合、電力会社
2は系統の電力線11をネットワーク1に利用すること
ができるので、電話回線、ケーブルテレビ、或いは、光
ケーブルなどが設置されていない場所などでも、顧客が
発電装置5を所有してれば、何処ででも顧客が所有する
発電装置5に買電要請信号を送信することができる。
【0018】電力会社2は、系統の電力線11から顧客
に電力を供給可能に構成されると共に、電力会社2と契
約を結んだ特定の顧客との間で、ネットワーク1を利用
して信号の授受を可能に構成されている。該電力会社2
には図示しないがマイクロコンピュータを備えたサーバ
ーが設けられており、このサーバーには発電装置5を所
有する顧客に系統の電力線11への電力供給量の増加を
要求する信号を予め定めた特定の顧客の発電装置5へ送
信するプログラムを備えている。
【0019】また、家庭内サーバー3はマイクロコンピ
ュータを備えており、この家庭内サーバー3のマイクロ
コンピュータにはネットワーク1を介して電力会社2と
信号を授受可能なプログラムから成る信号受信手段3B
を備えている。家庭内サーバー3にはデータを保存する
記憶装置4が接続されており、プログラム及びデータは
この記憶装置4に保存される。そして、電力会社2から
ネットワーク1を介して系統への電力供給量の増加を要
求する信号(以降買電要求信号と称す)が、顧客が所有
する発電装置5へ送信されると、信号受信手段3Bは買
電要求信号を受信し、家庭内サーバー3は電力会社2か
らの買電要求信号に基づいて発電装置5の制御を行な
い、系統の電力線11へ電力供給量の増加を行なうよう
に構成されている。
【0020】一方、発電装置5は、例えば火力発電装
置、水力発電装置、風力発電装置、太陽光発電装置、ガ
スタービン発電装置、或いは、燃料電池発電装置などの
発電機が考えられる。尚、本実施例の発電装置5では、
火力発電装置、ガスタービン発電装置、燃料電池発電装
置などのコージェネレーションシステムからなる発電装
置5が用いられる。
【0021】また、発電装置5にはコントローラ5Aが
設けられており、このコントローラ5Aは家庭内サーバ
ー3と信号を授受を可能に構成されている。該家庭内サ
ーバー3の信号受信手段3Bが電力会社2のサーバーか
ら送信された買電要求信号を受信すると、家庭内サーバ
ー3は買電要求信号をコントローラ5Aに送信する。こ
の買電要求信号によって、コントローラ5Aは発電装置
5の運転、停止、及び、運転能力の増減などの制御を行
なう。また、後述するカレントトランス(図中C/T)
8が検出した信号をコントローラ5Aが受信すると、家
庭内サーバー3はコントローラ5Aを制御し、発電装置
5の運転、停止、及び、運転能力の増減などの制御を行
なえるように構成されている(図2)。
【0022】即ち、家庭内サーバー3は、信号受信手段
3Bがネットワーク1を介して電力会社2のサーバーか
ら送信された買電要求信号を受信すると、コントローラ
5Aを制御して発電装置5の発電能力を増加する。ま
た、発電装置5は、整流/平滑回路6を介してインバー
タ7に接続され、インバータ7は電流検出器としてのカ
レントトランス8及び分配機9を介して屋内配線11A
に接続されている。
【0023】係る、カレントトランス8は、家庭の屋内
配線11Aに流れる電流、即ち、家庭で消費される全て
の電力量を検出し、検出した電力量の信号をコントロー
ラ5Aに送信する。屋内配線11Aには図示しないが、
屋内に設けられた照明器具、洗濯機、電子レンジ、オー
ブン、電熱器、エアコン、暖房器具、扇風機、冷蔵庫、
テレビ、ビデオなどの音響機器、コピー機器、電話或い
は工作機械などの電気機器からなる負荷が接続される。
尚、発電装置5が発電する発電状況データは家庭内サー
バー3にて、ネットワーク1を介して電力会社2のサー
バーに送信され、これにより電力会社2は系統の電力線
11に供給された電力を把握できる。
【0024】また、整流/平滑回路6は、発電装置5で
発電した交流電力を整流して直流電力に変換する。イン
バータ7は、整流/平滑回路6で整流された直流電力を
一般家庭で使用可能な交流50Hz或いは60Hzの周
波数の100V或いは200Vの電圧に変換するもので
ある。また、分配機9は、家庭内の屋内配線の一部に大
量の電力が流れることにより家庭内全体の給電が停止し
てしまうのを防止するため家庭内を複数に分割して電力
を供給すると共に、屋内配線の一部に大量の電力が流れ
ることにより電気事故が発生してしまうのを防止するた
め使用箇所に応じて電力量を分配する器具である。尚、
インバータ7にて直流電力を一般家庭で使用できる周波
数及び電圧に変換する技術については、従来より周知の
技術であるため詳細な説明を省略する。また、太陽光発
電装置、燃料電池発電装置などの発電装置5は直接直流
電力を出力するため整流/平滑回路6での整流は行なわ
ない。
【0025】また、家庭内サーバー3には系統の電力線
11に電力を供給する手段を備えている。この系統の電
力線11に電力を供給する手段は、電力会社2のサーバ
ーから送信された買電要求信号を家庭内サーバー3の信
号受信手段3Bが受信すると、顧客が所有する発電装置
5で発電されインバータ7で変換される電力の電圧を、
系統の電力線11に流れる電力の電圧より所定の電圧だ
け高くする。これによって、発電装置5で発電した電力
は系統の電力線11に流れるようになるので、顧客が所
有する発電装置5で発電した電力は電力会社2に売電す
ることができる。尚、発電装置5で発電され整流/平滑
回路6で整流されインバータ7によって変換した電力を
系統の電力線11に供給することにより電力会社2に売
電を行なう技術については従来より周知の技術であり詳
細な説明を省略する。
【0026】また、家庭内サーバー3は停電検出機能を
備えており、電力会社2の発電装置から系統の電力線1
1に電力が供給されない停電の場合、顧客が所有する発
電装置5で発電した電力を系統の電力線11に供給でき
ないように構成している。この場合、系統の電力線11
の停電時に、顧客が所有する発電装置5の電力を系統の
電力線11に供給してしまうと、電力会社2が系統の電
力線11の停電を行なって電力線11の工事を行なって
いる場合などは、電力線11の工事を行なっている人が
感電してしまう危険性があるので、系統の電力線11の
停電時には顧客が所有する発電装置5から電力会社2の
系統の電力線11に売電を行なえないように構成してい
る。尚、系統の電力線11に流れる電力を停電検出機能
で検出する技術については従来より周知の技術であり詳
細な説明を省略する。
【0027】また、カレントトランス8はコントローラ
5Aに接続されている。インバータ7とカレントトラン
ス8間から分岐して波形検出器(A/D)10が接続さ
れ、波形検出器10の出力はコントローラ5Aに接続さ
れている。そして、コントローラ5Aは、発電装置5で
発電した発電電力の売電時には、顧客が系統の電力線1
1から買電している電力の周波数(50Hz或いは60
Hz)に位相(同期)を合わせて発電装置5の制御運転
を行なうと共に、系統の電力線11に電力を供給する手
段によってインバータ7の出力電圧を電力会社2から買
電している電力の電圧より所定電圧高くする。尚、家庭
内サーバー3はコントローラ5Aを介してカレントトラ
ンス8から屋内配線11Aに流れる電流を検出すると共
に、負荷の変動状況によってインバータ7の出力周波数
が変動した場合、インバータ7を制御して電力会社2の
系統の電力線11から買電し屋内配線11Aに流れる電
力の周波数にインバータ7の出力周波数の同期を合わせ
る。
【0028】また、インバータ7とカレントトランス8
間から分岐して買電メーター12が接続されると共に、
買電メーター12は売電メーター13を介して系統の電
力線11に接続されている。買電メーター12は、顧客
が電力会社2から電力を買電するときの買電電力量を表
わすメーターで、売電メーター13は、顧客が発電した
電力を電力会社2の系統の電力線11に供給して売電す
るときの売電電力量を示すメーターである。この場合、
顧客が電力会社2から電力を買電するときは買電メータ
ー12が動作し、顧客が所有している発電装置5で発電
した電力を電力会社2に売電するときは売電メーター1
3が動作するように構成されている。
【0029】一方、前記家庭内サーバー3には、データ
ベース3Aが設けられており、この顧客データベース3
Aには顧客を識別するための顧客名、顧客の住所、顧客
の連絡先の電話番号、顧客が使用している電気機器名
(例えば、冷蔵庫、エアコン、電子レンジ、電熱器、・
・・等)などのデータが入力され保存されている(図
3)。また、記憶装置4には、顧客が所有している発電
装置5の最大の発電電力量、現在の発電電力量、買電可
能電力量、予定売電電力量などのデータが入力され保存
され、家庭内サーバー3は、これらのデータを元にコン
トローラ5Aを制御し発電装置5を制御運転する。
【0030】尚、予定売電電力量は、発電装置5が常時
最大能力で運転した場合に発電装置5の騒音が大きくな
ることが予想されるので、騒音の大きさなどの不具合を
制限するため発電装置5を最大能力で運転せずに騒音を
低減できるよう設定可能に構成されている。また、顧客
が発電装置5で発電した電力の売電を行なわない場合に
は、この値を0に設定すれば売電は行なわれない。ま
た、発電装置5が最大能力で運転しても不具合が発生し
ない場合は、予定売電電力量の設定を行なわなくても差
し支えない。
【0031】前記、電力会社2のサーバーは、電力会社
2と契約を結んだ特定の顧客が所有する発電装置5(家
庭内サーバー3)に対してネットワーク1を介して買電
を求める買電要求信号を送信できるように構成されてい
る。該電力会社2のサーバーは、データベース2Aを備
えており、このデータベース2Aに電力会社2と契約を
結んでいる顧客名、連絡先(住所及び電話番号など)、
顧客の家庭の屋内配線11Aに接続されている電気機器
名、顧客が電力会社2からの買電するのか否か、顧客が
所有する発電装置5で発電した電力を電力会社2に売電
するのか否か、或いは、発電装置5で発電した電力を電
力会社2に売電する売電のみだけなのか否かなどのデー
タがアドレス順に保存される(図4)。
【0032】具体的に電力会社2のデータベース2Aに
は、アドレス0001にはAAAAという顧客名で住所
及び電話番号などの連絡先、エアコン、冷蔵庫などの電
気機器、買電及び売電等の契約関係のデータが保存され
る。アドレス0002にはBBBBという顧客名で住所
及び電話番号などの連絡先、エアコン、冷蔵庫などの電
気機器、買電及び売電等の契約関係のデータが保存され
る。アドレス0003にはCCCCという顧客名で住所
及び電話番号などの連絡先、エアコン、冷蔵庫などの電
気機器、買電及び売電等の契約関係のデータが保存され
る。アドレス0004にはDDDDという顧客名で住所
及び電話番号などの連絡先、エアコン、冷蔵庫などの電
気機器、買電及び売電等の契約関係のデータが保存され
る。尚、電気機器は、エアコン、冷蔵庫などに限らず、
他のテレビ、工作機械などの電気機器でも差し支えな
い。
【0033】また、電力会社2のサーバーには図示しな
いがキーボード及びマウスなどの入力装置及び液晶ディ
スプレイ、CRTなどの表示装置21が設けられている
(図5)。この表示装置21には、データベース2Aに
保存されたデータの修正を行なうための修正ボタン2
3、データベース2Aにデータを追加するための追加ボ
タン22、顧客へ買電要請信号を送信するための送信ボ
タン24、買電要請を停止するための停止ボタン25、
それらの処理を決定するための決定ボタン26などが設
けられている。また、表示装置21には顧客名、連絡
先、発電状況(現発電量/最大発電量)、買電可能な電
力量、買電など契約関係のデータがアドレスNo順に表
示(この場合、顧客名順に表示するようにしても良い)
される。
【0034】そして、データベース2Aに新たな顧客を
追加する場合は、追加ボタン22にマウスのカーソルを
合わせてクリックし、入力装置(キーボード)から、顧
客と買電契約を交わした資料に基づいて顧客名(AAA
A、・・・・)、連絡先(**県****、・・・
・)、買電の契約関係(買電か売電、・・・、買電の
み)などのデータを入力後、決定ボタン26にマウスの
カーソルを合わせてクリックする。これにより、データ
ベース2Aに新たな顧客を追加できる。尚、顧客が所有
する発電装置5の発電電力量の状況(現発電量/最大発
電量=50/100、・・・・)、電力会社2で買電可
能な電力量(50、・・・・)は、買電開始時に顧客側
の家庭内サーバー3から自動的に送信される。
【0035】また、電力会社2のサーバーから電力の買
電要求信号を家庭内サーバー3(信号受信手段3B)が
受信した場合、発電装置5の最大発電量が顧客が使用す
る全ての電力量に対して余剰がある場合、発電装置5を
最大能力で発電して、顧客が使用する以外の発電装置5
の余剰電力を電力線11に供給(売電)する。これによ
り、顧客は発電装置5で発電した電力量の余剰電力を電
力会社2に売電し収益を得ることができる。尚、発電装
置5で発電した電力を電力線11に供給する技術につい
ては、従来より周知の技術であるため詳細な説明を省略
する。また、顧客が発電装置5で発電して電力会社2に
売電する電力料金は、顧客が電力会社2から買電する電
力料金より低価格で、電力会社2が顧客から買電する電
力料金は電力会社2が発電装置で発電する電力料金より
低価格とされる。
【0036】次に、図3のフローチャートを用いて買電
システムの動作を説明する。尚、電力会社2は、発電装
置5を所有する多数の顧客と電力の買電契約を結んでい
るものとする。また、顧客が所有する発電装置5を常時
最大能力で運転した場合に発電装置5の騒音も大きくな
ることが予想されるので、騒音の大きさなどの不具合を
制限するため発電装置5の発電電力に余裕がある場合で
も、発電装置5を最大能力で運転せず予め予定売電電力
量を設定してあるものとする。
【0037】先ず、ステップS1で家庭内サーバー3は
買電メーター12と分配機9間に設けられたカレントト
ランス8にて屋内配線11Aに流れる電流を検出する。
これによって家庭内サーバー3は、顧客の家庭で使用す
る全ての電力量を検出してステップS2に進み、そこ
で、家庭内サーバー3は、カレントトランス8が検出し
た電力量から発電装置5の現在の発電量gを算出する。
【0038】ところで、電力会社2のサーバーには、電
力会社2が所有する発電装置の最大発電電力量に対し
て、例えば夏季の電力消費量が多くなる暑い時間帯(例
えば、午後1:00〜午後3:00時の間)に電力需要
の占める割合が所定の電力使用量を越えてしまう可能性
が予想される場合、送信ボタン24にマウスのカーソル
を合わせてクリックすることにより電力の買電契約を結
んでいる多数の顧客に対してネットワーク1を介して買
電要請信号を送信できるようにプログラムされている。
【0039】即ち、電力会社2は表示装置21に表示さ
れている送信ボタン24にマウスのカーソルを合わせて
クリックすることにより、ネットワーク1を利用して買
電要請信号が多数の顧客の各家庭内サーバー3・・・へ
送信される。尚、電力会社2のサーバーには、電力会社
2が所有する発電装置の最大発電電力量に対して需要電
力量を自動的に算出するようにプログラムしておき、電
力消費量が多くなって電力需要量の占める割合が所定の
電力使用量を越えてしまう可能性が予想される場合、送
信ボタン24にマウスのカーソルを合わせてクリックし
なくても、契約している特定の多数の顧客にネットワー
ク1を利用して買電要請信号を自動的に送信できるよう
にしておいても良い。この場合、電力会社2はネットワ
ーク1を介して契約している特定の多数の顧客に自動的
に買電要請信号を送信することができ、買電要請信号の
送信作業の自動化を図ることができる。
【0040】そして、電力会社2のサーバーから電力の
買電契約を結んでいる特定の顧客に対して信号が送信さ
れ、ステップS3で家庭内サーバー3(信号受信手段3
B)が電力会社2のサーバーから送信された信号を受信
する。次に、ステップS4で家庭内サーバー3は、信号
受信手段3Bが受信した電力会社2からの信号が買電要
請信号で、顧客が所有する発電装置5の発電能力(発電
電力量)に余剰電力量がある場合、ステップS5に進
み、発電電力の偏差ΔgにA(買電要請電力量)を加
え、ステップS6に進む。尚、ステップS4で家庭内サ
ーバー3(信号受信手段3B)は、電力会社2のサーバ
ーから信号が送信されずに信号を受信しない場合、電力
会社2のサーバーから信号が送信され受信するまで待
つ。
【0041】次に、ステップS6で家庭内サーバー3
は、発電装置5の発電電力量Gを現在の発電量gに電力
会社2から送信された買電要請信号による電力量の偏差
Δgを加えた発電量にしてステップS7に進む。そこ
で、家庭内サーバー3は、コントローラ5Aに発電装置
5の制御信号を送信しコントローラ5Aは発電装置5を
運転制御する。次に、ステップS8に進んで家庭内サー
バー3は、電力会社2から要求された買電要請信号(買
電要請電力量)が、顧客が所有する発電装置5の余剰電
力同等或いは余剰電力以上の電力量の場合、発電電力量
の偏差Δgを発電装置5の発電能力の最大値で運転制御
する。係る、家庭内サーバー3は、顧客が買電できる予
定売電電力量の最大値、或いは、顧客が所有する発電装
置5の最大値で発電装置5を運転制御する。
【0042】この場合、実施例では、家庭内サーバー3
は、顧客が所有する発電装置5の騒音を考慮した予定売
電電力量の偏差Δgを最大値で発電装置5の運転制御す
る。また、顧客は所有する発電装置5の騒音を考慮せ
ず、売電電力量の偏差Δgを最大値で発電装置5を運
転、或いは、発電電力量の偏差Δgを所定量増加させて
売電電力量の偏差Δgを最大値近傍で発電装置5を運転
しても差し支えない。また、家庭内サーバー3は、電力
会社2から要求された買電要請信号(買電要請電力量)
が、顧客が所有する発電装置5の最大電力量以下の電力
量の場合、発電電力量の偏差Δgは、その電力量の偏差
Δgとなる。
【0043】そして、家庭内サーバー3の電力を供給す
る手段は、インバータ7の出力電圧を系統の電力線11
に流れる電力の電圧より高くして、買電メーター12、
売電メーター13を介して系統の電力線11に発電装置
5で発電した電力を供給する。これによって、電力会社
2は契約した多数の顧客が所有する多数の発電装置5・
・・で発電した大量の電力を買電することができるの
で、電力消費量が多くなって電力需要量の占める割合が
所定の電力使用量を越えてしまう可能性が予想される場
合でも、系統の電力線11に大量の電力を補充すること
が可能となる。また、顧客は発電装置5で発電され、売
電メーター13で計測された電力量だけ電力会社2に売
電することができるので、電力会社2に売電した電力量
に応じた収入を得ることが可能となる。
【0044】前記ステップS4で、家庭内サーバー3
は、信号受信手段3Bが電力会社2から受信した信号が
買電要請信号で無い場合、ステップS9に進み、信号受
信手段3Bが電力会社2から受信した信号が買電解除信
号の場合ステップS10に進んで、発電電力の偏差Δg
に0(売電電力量)を加える。次に、ステップS6に進
んで家庭内サーバー3は、発電装置5の電力量Gを現在
の発電量gに電力会社2からの買電要請信号(買電要請
電力量)の電力量の偏差Δgを加えてステップS7に進
み、そこで、家庭内サーバー3はコントローラ5Aに発
電装置5の制御信号を送信し、コントローラ5Aは発電
装置5を所定の発電電力量で運転制御する。
【0045】尚、ステップS8で電力会社2から送信さ
れた信号が買電解除信号である場合、家庭内サーバー3
は発電装置5の発電電力量の偏差Δgを最大値にせず現
状の発電電力量のまま発電装置5を運転制御する。ま
た、前記ステップS9で、家庭内サーバー3は、信号受
信手段3Bが電力会社2から受信した信号が買電解除信
号で無い場合、ステップS6に進む。家庭内サーバー3
は、信号受信手段3Bが電力会社2から受信した信号が
買電要請信号、或いは、買電解除信号で無い場合、発電
装置5の発電電力量Gを変えず以降前述同様ステップS
7、ステップS8の処理を行なう。
【0046】このように、買電システムは、発電装置5
にネットワーク1を介して信号を送信可能に構成すると
共に、系統への電力供給量の増加を要求する信号を予め
定めた特定の顧客の発電装置5へ送信するようにしたの
で、電力会社2はネットワーク1を利用することで顧客
が所有する発電装置5の余剰電力を買電することができ
るようになる。この場合、電力会社2は買電契約を結ん
だネットワーク1上の多数の顧客から大量の電力の買電
を行なうことができるようになり、系統の電力線11に
大量の電力を補充することが可能となる。これにより、
電力会社2は買電した電力量分新たな発電装置5の設備
が不要となるので、大幅なコストの削減を行なうことが
できるようになる。
【0047】また、買電システムは、電力会社2からネ
ットワーク1を介して顧客に送信される信号は、顧客が
所有する発電装置5の発電量をほぼ最大にするので、例
えば、夏季の電力消費量が多くなる暑い時間帯(例え
ば、午後1:00〜午後3:00時)に電力需要の占め
る割合が所定の電力使用量を越えてしまう可能性が予想
されるとき、多数の顧客の発電装置5から大量の電力を
買電することが可能となる。これにより、電力会社2は
顧客から買電した大量の電力量分新たな発電装置5の設
備が不要となるので、大幅なコストの削減を行なうこと
ができるようになる。
【0048】また、顧客が所有する発電装置5の発電量
がほぼ最大になるので、発電装置5の運転効率を大幅に
向上させることができるようになる。これにより、例え
ば顧客は所有する発電装置5の余剰電力を最大限電力会
社2に売電することができるようになるので、顧客は発
電装置5の運転効率を極めて向上させることが可能とな
り、売電によって発電装置5のコストを大幅に低減させ
ることができるようになる。
【0049】特に、顧客は所有する発電装置5で発電可
能な余剰電力を売電することにより収益を発電装置5に
振り向けることができるようになる。これにより、顧客
が使用する最大発電電力の能力以上の発電装置5を設け
ることも可能となる。従って、発電装置5の大幅な普及
促進も期待でき、総じて顧客及び電力会社2双方の利益
を大幅に増大させることができるようになる。
【0050】また、ネットワーク1にインターネットを
利用しているので、電力会社2は発電装置5を所有する
全国の不特定多数の顧客と買電契約を結ぶことが可能と
なる。これにより、電力会社2は電力消費量が多くなる
時期に大量の電力を買電することが可能となり、電力会
社2は買電電力不足を未然に阻止することができるよう
になる。従って、電力会社2は顧客から買電した大量の
電力量分新たな発電装置5の設備が不要となる。
【0051】また、ネットワークは系統の電力線11を
用いたネットワークを利用したので、系統の電力線11
が設置してある場所で顧客が発電装置5を所有してれ
ば、何処ででも顧客が所有する発電装置5に電力会社2
は買電要請信号を送信することができる。この場合、電
力会社2以外の電話回線、ケーブルテレビ、或いは、光
ケーブルなど通信網を使用せず、系統の電力線11だけ
で設置してあれば顧客が所有する発電装置5から電力を
買電することが可能となる。これにより、顧客及び電力
会社双方の利便性を大幅に増大させることができるよう
になる。
【0052】尚 実施例では顧客を一般の家庭及び会社
などとしたが、これに限らず顧客は小規模な発電装置を
所有する会社などでも本発明は有効である。
【0053】また、家庭内サーバー3は、発電装置5が
運転されている状態で電力会社2から買電要請信号を受
信した場合、発電装置5の発電能力を最大値で運転、或
いは、発電能力をほぼ最大に増加させたが、発電装置5
の運転はこれに限らず、発電装置5が運転されず停止し
ている場合でも、家庭内サーバー3が電力会社2から所
定の買電要請信号を受信した場合、発電装置5が運転を
開始して発電能力の最大値で運転、或いは、発電能力を
所定量増加させて運転するようにしても差し支えない。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、発電
電力を系統へ供給可能に構成した発電手段を有する顧客
から電力会社が電力の供給を受ける買電システムにおい
て、発電手段に通信ネットワークを介して信号を送信可
能に成すと共に、系統への電力供給量の増加を要求する
信号を予め定めた特定の顧客の発電手段へ送信するの
で、電力会社はネットワークを利用して特定の顧客が所
有する発電手段の発電電力量を顧客の手を煩わせること
なく系統への電力供給量を増大させることができるよう
になる。これにより、電力会社はネットワークを利用し
て多数の顧客が所有する発電手段から大量の電力を買電
することが可能となる。従って、電力会社が系統への電
力供給量の増加を要求する信号を特定の顧客の発電手段
へ送信するだけで、例えば顧客は所有する発電手段の余
剰電力を買電して系統の電力線の電力を大幅に増大させ
られ、電力会社は多数の顧客から買電した大量の電力量
分新たな発電手段の設備が不要となって、大幅なコスト
の削減を行なうことができるようになるものである。
【0055】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて、電力会社から送信される信号は、発電手段の発電
量をほぼ最大にするので、例えば、電力会社はネットワ
ークを利用している多数の顧客が所有する発電手段から
最大限の電力を買電することが可能となる。これによ
り、電力会社はネットワークを利用して大量の電力を買
電することが可能となると共に、顧客は所有する発電手
段の運転効率を大幅に向上させることができるようにな
る。従って、例えば顧客は所有する発電手段の余剰電力
を最大限売電することができるようになるので、発電手
段の運転効率を極めて向上させることが可能となると共
に、顧客は売電によって発電手段のコストを大幅に低減
させることができるようになるものである。
【0056】特に、顧客が所有する発電手段で発電可能
な余剰電力を売電することにより、顧客はその収益を発
電手段に振り向けることができるようになる。これによ
り、顧客が使用する最大発電電力の能力以上の発電手段
を設置することも可能となる。従って、発電手段の大幅
な普及促進も期待でき、総じて顧客及び電力会社双方の
利益を大幅に増大させることができるようになるもので
ある。
【0057】また、請求項3の発明によれば、請求項1
又は請求項2に加えて、ネットワークはインターネット
を利用したので、電力会社は多数の顧客が所有する発電
手段にインターネットを介して同時に買電要請信号を送
信することができる。これにより、例えば、電話やファ
ックスで各顧客に買電要請を行なわなくても良くなる。
従って、電力会社は顧客への買電要請を極めて簡単に行
なうことができるようになると共に、電力会社と契約し
ている全ての特定の顧客に一度に買電要請信号を送信す
ることができるようになるので、電力会社は買電が必要
な時間帯に必要な電力量だけ顧客から買電することがで
きて効率の良い買電を行なうことができるようになるも
のである。
【0058】また、請求項4の発明によれば、請求項1
又は請求項2に加えて、ネットワークは系統の電力線を
用いたネットワークを利用したので、系統の電力線が設
置してある場所で顧客が発電手段を所有してれば、何処
ででも顧客が所有する発電手段に買電要請信号を送信す
ることができるようになる。これにより、例えば、電力
会社以外の通信網を使用せずに顧客が所有する発電手段
から電力を買電することが可能となる。従って、顧客及
び電力会社双方の利便性を大幅に増大させることができ
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の買電システムの全体を示すブロック図
である。
【図2】本発明の買電システムの要部を示すブロック図
である。
【図3】顧客データベースのデータの一例である。
【図4】電力会社のデータベースのデータの一例であ
る。
【図5】電力会社の表示装置の表示画面である。
【図6】本発明の買電システムのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 電力会社 2A データベース 3 家庭内サーバー 3A データベース 3B 信号受信手段 4 記憶装置 5 発電装置 5A コントローラ 6 整流/平滑回路 7 インバータ 8 カレントトランス 9 分配機 10 波形検出器(A/D) 11 電力線 11A 屋内配線 12 買電メーター 13 売電メーター
フロントページの続き (72)発明者 竹澤 正昭 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 新井 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 簗島 俊人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小野寺 昇 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中山 善友 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小礒 繁美 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 榎本 和広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 松尾 隆寿 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5G064 AA04 AA09 AB03 AC05 AC09 BA02 CB08 CB12 DA01 5G066 AA02 AA05 AA20 AE03 AE07 AE09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電電力を系統へ供給可能に構成した発
    電手段を有する顧客から電力会社が電力の供給を受ける
    買電システムにおいて、 前記発電手段に通信ネットワークを介して信号を送信可
    能に成すと共に、前記系統への電力供給量の増加を要求
    する信号を予め定めた特定の顧客の発電手段へ送信する
    ことを特徴とする買電システム。
  2. 【請求項2】 前記電力会社から送信される前記信号
    は、前記発電手段の発電量をほぼ最大にすることを特徴
    とする請求項1に記載の買電システム
  3. 【請求項3】 前記ネットワークはインターネットであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の買電
    システム。
  4. 【請求項4】 前記ネットワークは系統の電力線を用い
    たネットワークであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の買電システム。
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