JP2011118551A - 電力売買システム、電力買取装置及び電力売却装置 - Google Patents

電力売買システム、電力買取装置及び電力売却装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力の売買を効率的にすること。
【解決手段】電力買取業者の電力買取装置1の買取情報生成部2が電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する。そして、買取側通信部3が、買取情報生成部2によって生成された買取情報を電力売却者の電力売却装置4に対して送信する。そして、電力売却者の電力売却装置4の売却側通信部5が、買取情報を受信する、または、買取情報に対する売却情報を送信する。そして、売却情報生成部6が、受信された買取情報に基づいて、電力売却装置4が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する。そして、電力制御部7が、売却情報に基づいて、売却日時に、売却電力量に応じた電力を電力買取業者の電線網に供給するように制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電力売買システム、電力買取装置及び電力売却装置に関する。
従来、太陽光や風力などの自然エネルギーを用いて発電された電力の売買が行われている。例えば、太陽光エネルギーにより発電する太陽光発電システムを自宅に設置している個人などの電力売却者は、自身が使用する電力以上に発電された場合に、余剰電力を電力業者に売却する。そして、電力業者は、電力売却者から買取った電力を、自身の顧客に対して売却する。
なお、電力の売買に関しては、電力業者と電力売却者との間の電力の売買を仲介業者が仲介する売買方法が知られている。具体的には、仲介業者が、売買情報を管理して、電力業者が希望する条件に合う電力売却者との売買を仲介する。また、特定の電力売却者と特定の電力業者との間で売買される電力量及び売買時期をシステム上で管理することで、売買する電力量を柔軟に変更する方法も知られている。
特開2003−259696号公報 特開2003−281231号公報 特開2001−243358号公報
しかしながら、上述した従来技術は、電力を効率的に売買することができないという問題があった。具体的には、従来技術では、単に余剰電力を売却するに過ぎず、電力売却者は、売買する電力量やタイミングをコントロールできず、電力を効率的に売買することができないという問題があった。
そこで、本開示の技術は、上述した従来技術の問題を鑑みて、電力を効率的に売買することが可能となる電力売買システム、電力買取装置及び電力売却装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、このシステムは、電力買取業者の電力買取装置の買取情報生成部が電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する。そして、買取側通信部が、買取情報生成部によって生成された買取情報を電力売却者の電力売却装置に対して送信する。そして、電力売却者の電力売却装置の売却側通信部が、買取情報を受信する、または、買取情報に対する売却情報を送信する。そして、売却情報生成部が、受信された買取情報に基づいて、売却側装置が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する。そして、電力制御部が、売却情報に基づいて、売却日時に、売却電力量に応じた電力を電力買取業者の電線網に供給するように制御する。
開示のシステムは、電力を効率的に売買することが可能となる。
図1は、実施例1に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図2は、実施例2に係る電力売買システムの適用例を説明するための図である。 図3は、実施例2に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図4は、電力情報記憶部を説明するための図である。 図5は、提供情報記憶部を説明するための図である。 図6は、買取情報生成部を説明するための図である。 図7は、配信先決定部を説明するための図である。 図8は、実施例2に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。 図9は、不足判定の変形例を説明するための図である。 図10は、実施例3に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図11は、売却決定情報記憶部を説明するための図である。 図12は、売却情報生成部を説明するための図である。 図13は、売却情報記憶部を説明するための図である。 図14は、需給通知生成部を説明するための図である。 図15は、実施例3に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。 図16は、実施例3に係る電力売却装置による電力制御処理の手順を説明するための図である。 図17は、実施例4に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。 図18は、実施例5に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図19は、実施例5に係る売却情報生成部を説明するための図である。 図20は、実施例5に係る電力情報記憶部を説明するための図である。 図21は、実施例5に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。 図22は、実施例6に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図23は、電力情報記憶部を説明するための図である。 図24は、実施例6に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。 図25は、実施例7に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。 図26は、機器情報記憶部を説明するための図である。 図27は、実施例7に係る電力売却装置による処理の手順を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する電力売買システムの実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る電力売買システムの構成について図1を用いて説明する。図1は、実施例1に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。図1に示すように、電力売買システムは、電力業者が管理する電力買取装置1と太陽光発電システムを有する個人が管理する電力売却装置4とがネットワーク8を介して接続されている。また、電力売買システムは、図1に示すように、電力買取装置1と電力売却装置4とが電線網9を介して接続されている。なお、図示していないが、電線網9には、電力売却装置4によって管理された太陽光発電システムと、電力買取装置1によって管理された発電装置とが接続されている。
ネットワーク8は、電力買取装置1と電力売却装置4との間を送受信するデータを中継する通信網である。電線網9は、電力買取装置1を有する電力買取業者によって管理され、電力を送電したり、受電したりする送電線である。なお、本実施例では、ネットワーク8が電力買取装置1と電力売却装置4との間を送受信するデータを中継する場合について説明するが、本実施例はこれに限定するものではなく、電線網9を介してデータを中継する場合であってもよい。
電力買取装置1は、自身が管理する発電装置によって発電された電力の情報に基づいて電力の売買を管理する。電力買取装置1は、図1に示すように、買取情報生成部2と、買取側通信部3とを有する。買取情報生成部2は、電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する。例えば、買取情報生成部2は、電力買取装置1が管理する発電装置による過去の発電量と供給量に基づいて、買取電力量を含む買取情報を生成する。
また、買取情報生成部2は、電力買取装置1が管理する発電装置による過去の発電量と供給量に基づいて、買取日時と買取電力量とを対応付けた買取情報を生成する。買取側通信部3は、買取情報生成部2によって生成された買取情報を電力売却装置4に対して送信する。
電力売却装置4は、自身が管理する発電装置によって発電された電力の情報に基づく電力の売買を管理して電力を制御する。電力売却装置4は、図1に示すように、売却側通信部5と、売却情報生成部6と、電力制御部7とを有する。売却側通信部5は、電力買取装置1の買取側通信部3によって送信された買取情報を受信する。また、売却側通信部5は、受信した買取情報に対する売却情報を送信する。
売却情報生成部6は、売却側通信部5によって受信された買取情報に基づいて、電力売却装置4が管理する太陽光発電システムによって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する。例えば、売却情報生成部6は、売却側通信部5によって受信された買取情報に含まれる買取電力量と太陽光発電システムによって発電された現在の余剰電力とに基づいて売却電力量を決定する。例を挙げると、買取電力量と比較して、現在の余剰電力量が少ない場合には、売却情報生成部6は、全余剰電力量を売却電力量として決定し、決定した売却電力量を含む売却情報を生成する。
また、例えば、電力買取装置1によって買取情報が送信された電力売却装置4が1装置だけである場合には、売却情報生成部6は、買取情報に含まれる買取電力量と等量の余剰電力量を売却電力量として決定し、決定した売却電力量を含む売却情報を生成する。
さらに、売却情報生成部6は、買取日時と買取電力量とが対応付けられた買取情報を売却側通信部5が受信した場合には、売却日時と売却電力量とを対応付けた売却情報を生成する。電力制御部7は、売却情報に基づいて、売却日時に売却電力量に応じた電力を電力買取業者の電線網に供給するように制御する。
ここで、例えば、買取情報を送信した電力売却装置4が複数であり、買取電力量よりも売却電力量の総量が多い場合には、電力買取装置1は、売却情報に基づいて購入する電力量を決定し、決定した電力量を、再度、各電力売却装置4に対して通知する。あるいは、電力買取装置1は、買取電力量よりも売却電力量の総量が多くならないように、買取情報を生成する際に、各電力売却装置4が管理する発電装置の発電能力を考慮した買取電力量を電力売却装置4ごとに生成する。
上述の通り、実施例1のように、買取側が希望する買取日時と買取電力量を提示し、売却側が提示された情報に基づいて売却日時と売却電力量とを決定することができ、電力を効率的に売買することが可能となる。特に、買取側が電力会社の場合、電力需要期のピークを上回る発電能力の発電所を建設する必要があったが、売却側の数が非常に大きくなると、電力需要のピークに合わせて発電所を作る必要がなく、発電所の建設数を減らせるため、電力コストも削減できる。
[実施例2に係る電力売買システムの構成]
以下では、まず、実施例2に係る電力売買システムの適用例について説明した後、電力売買システムの構成について説明する。図2は、実施例2に係る電力売買システムの適用例を説明するための図である。実施例2に係る電力売買システムは、電力会社などの電力事業者が有する情報処理装置と太陽光発電システムを設置している一般家庭などの契約者が有する情報処理装置との間で適用される。本実施例では、電力事業者が有する情報処理装置を電力買取装置、契約者が有する情報処理装置を電力売却装置として説明する。
ここで、契約者は、例えば、太陽光発電システムによって発電された電力を使用し、余剰電力を電力事業者に売却する。また、契約者は、使用する電力を太陽光発電システムにて発電された電力で賄えない場合には、電力事業者から電力を購入する。図2に示すように、電力事業者が所有する事業所400と太陽光発電システムが設置された家屋100とは、ネットワーク200を介して接続されている。また、家屋100は、電力線300と接続されている。
ネットワーク200は、電力買取装置と電力売却装置との間を送受信するデータを中継する通信網である。また、電力線300は、電力を送電する送電線である。なお、図2では、家屋100が1つのみ図示されているが、実際には、複数の家屋100がネットワーク200を介して事業所400に接続され、電力線300とも接続されている。
家屋100は、図2に示すように、太陽電池アレイ101と、蓄電装置102と、直流側開閉器103と、パワーコンディショナ104と、電力使用機器105と、分電盤106と、交流側開閉器107と、電力量計(売電側)108とを有する。また、家屋100は、図2に示すように、電力量計(買電側)109と、電力売却装置50とを有している。
太陽電池アレイ101は、太陽電池を複数枚並べて接続されており、太陽光の光エネルギーを光起電力効果によって電気エネルギーに変換して、直流電流を発生させる。蓄電装置102は、太陽電池アレイによって発電された電力を蓄電する。直流側開閉器103は、太陽電池アレイ101によって発電された直流電流の電路を蓄電装置102またはパワーコンディショナ104に切り替える。パワーコンディショナ104は、太陽電池アレイ101によって発電された直流電流を交流電流に変換する。電力使用機器105は、家屋100内に設置された電化製品であり、太陽電池アレイ101によって発電された電力や、電力事業者から購入した電力を使用する。
分電盤106は、パワーコンディショナ104によって交流電流に変換された電力を分配する。交流側開閉器107は、電力売却時及び電力購入時に交流電流の電路を切り替える。例えば、電力売却時には、交流側開閉器107は、分電盤106から分配された交流電流を電力量計(売電側)108側に流れるように電路を切り替える。また、電力購入時には、交流側開閉器107は、電力線300を介して送電された交流電流を分電盤106側に流れるように電路を切り替える。
電力量計(売電側)108は、電力売却時に、家屋100から電力線300に対して送電された電力の電力量を計測する。電力量計(買電側)109は、電力購入時に、電力線300から家屋100に対して送電された電力の電力量を計測する。
電力売却装置50は、家屋100が有する情報処理装置であり、実施例2にかかる電力売買システムにおいて、電力売買に関する各種処理を実行する。図2に示すように、電力売却装置50は、蓄電装置102、直流側開閉器103、パワーコンディショナ104、電力使用機器105、分電盤106、交流側開閉器107、電力量計(売電用)108及び電力量計(買電用)109と接続されている。
事業所400は、電力会社などの電力事業者が有する社屋であり、電力買取装置10を有している。電力買取装置10は、事業所400が有する情報処理装置であり、実施例2にかかる電力売買システムにおいて、電力売買に関する各種処理を実行する。
なお、電力買取装置10と電力売却装置50との間で実行された電力の売買については、例えば、電力量計(売電用)108によって計測された電力量の情報を、電力買取装置10と電力売却装置50との間で共有することにより確認されている。また、電力売却装置50は、蓄電装置102によって蓄電された電力量を売却電力量として換算する。すなわち、蓄電装置102は、余剰電力を蓄えておき、電力事業者及び契約者が所望するタイミングで多くの電力を売却するために備えられている。例えば、風力発電など夜間でも発電することが可能な発電装置に蓄電装置102を備えることにより、夜間に発電した電力を蓄電しておき、電力需要の高い昼間に売却することも可能となる。
続いて、実施例2に係る電力売買システムの構成について説明する。図3は、実施例2に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。図2に示すように、電力売買システムは、電力買取装置10と電力売却装置50とがネットワーク200を介して接続されおり、電力売却装置50には直流側開閉器103及び交流側開閉器107が接続されている。なお、図3では、電力売却装置50が1つのみ図示されているが、実際には、複数の電力売却装置50がネットワーク200を介して電力買取装置10に接続されている。
ネットワーク200は、電力買取装置10と電力売却装置50との間を送受信するデータを中継する通信網であり、例えば、インターネットや電力線ネットワークである。直流側開閉器103は、太陽電池アレイ101によって発電された直流電流の電路を蓄電装置102またはパワーコンディショナ104に切り替える。交流側開閉器107は、分電盤106から分配された交流電流を電力量計(売電側)108側に流れるように電路を切り替える。
電力買取装置10は、自身が管理する発電装置によって発電された電力の情報に基づいて電力の売買を管理し、図3に示すように、記憶部20と、制御部30と、通信部40とを有する。通信部40は、電力売却装置50との通信を行う。
記憶部20は、後述する制御部30による各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する。また、記憶部20は、図示しない自装置が管理する発電装置から受信した情報および後述する制御部30による各種処理の処理結果を記憶する。記憶部20は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。そして、記憶部20は、図3に示すように、電力情報記憶部21と提供情報記憶部22とを有する。
電力情報記憶部21は、自装置が管理する発電装置によって発電された発電量と電力供給量とを含む電力情報を記憶する。図4は、電力情報記憶部を説明するための図である。図4に示すように、電力情報記憶部21は、日付ごとに発電量と電力使用量と前年度発電量と前年度電力使用量とを対応付けた電力情報を記憶する。ここで、「発電量(kWh)」とは自装置が管理する発電装置によって発電された電力量を意味し、「電力使用量(kWh)」とは実際に供給した電力量を意味する。また、「前年度発電量(kWh)」とは、前年度の同じ日付において自装置が管理する発電装置によって発電された電力量を意味し、「前年度電力使用量(kWh)」とは、前年度の同じ日付において実際に供給した電力量を意味する。なお、図4では、発電装置が発電した電力の供給先の世帯の電力情報の一例が示されている。すなわち、図4の「発電量(kWh)」は、発電装置の総発電量を総供給先に分配した場合の1世帯における電力量が示されている。
例えば、電力情報記憶部21は、図4に示すように、「5月1日」に「発電量(kWh):20、電力使用量(kWh):10、前年度発電量(kWh):30、前年度電力使用量(kWh):20」を対応付けて記憶する。同様に、電力情報記憶部21は、「5月2日〜5月5日」に「発電量(kWh)」、「電力使用量(kWh)」、「前年度発電量(kWh)」及び「前年度電力使用量(kWh)」を対応付けて記憶する。なお、図4に示す「―」は、電力量が未知であることを示している。また、図4には、日付ごとに発電量と電力使用量と前年度発電量と前年度電力使用量とを対応付けた電力情報を示しているが、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、所定の日付の時間ごとに対応付けてもよい。
図3に戻って、提供情報記憶部22は、後述する電力売却装置50の制御によって売却された電力量を売却した地域ごとに対応付けて記憶する。図5は、提供情報記憶部を説明するための図である。図5に示すように、提供情報記憶部22は、各地域の世帯又は企業ごとに、提供電力量と提供時間とを対応付けた提供情報を記憶する。ここで、「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、電力の売却元の世帯又は企業が属する地域であり、「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」は、「地域A」に属する売却元の世帯及び企業である。また、「家庭C」及び「企業B」は、「地域B」に属する売却元の世帯及び企業であり、「企業C」は、「地域C」に属する売却元の企業である。また、「提供電力量(kWh)」とは、売却元の世帯又は企業それぞれがこれまでに売却した電力量の平均を意味し、「提供時間帯」とは、電力が売却された時間帯を意味している。なお、地域は、単純に地図上の地域で決めることもできるが、各発電所が主に電気を供給している地域毎に決定すると、この地域毎に電力を売買すれば、地産地消で電力の送電ロスを減らすことができる。
例えば、図5に示すように、提供情報記憶部22は、「地域A」の「家庭A」に対応付けて「提供電力量(kWh):16、提供時間帯:16:00〜18:00」を記憶する。同様に、「地域A」の「家庭B」及び「企業C」に「提供電力量(kWh)」と「提供時間帯」とを対応付けて記憶する。また、「地域B」の「家庭C」及び「企業B」それぞれに「提供電力量(kWh)」と「提供時間帯」とを対応付けて記憶する。また、「地域C」の「企業C」に「提供電力量(kWh)」と「提供時間帯」とを対応付けて記憶する。
図3に戻って、制御部30は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。具体的には、制御部30は、後述する電力売却装置50との間で実行される電力売買に係る各種処理を制御する。制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。図3に示すように、制御部30は、不足判定部31と、買取情報生成部32と、配信先決定部33と、送信部34とを有する。
不足判定部31は、自装置が管理する発電装置における発電可能な発電量と過去の供給実績量と、天候などの電力消費を左右する要因の予測に基づいて、電力が不足するか否かを判定する。具体的には、不足判定部31は、電力情報記憶部21によって記憶された電力情報に基づいて、電力が不足するか否かを判定する。例えば、図4に示す「5月5日」の不足判定を行う場合には、まず、不足判定部31は、「5月1日〜4日」の「発電量(kWh)」の平均値を「5月5日」の発電量として予測する。さらに、不足判定部31は、「5月1日〜4日」の「電力使用量(kWh)」の平均値を「5月5日」の電力使用量として予測する。
そして、不足判定部31は、自装置が管理する発電装置から電力を供給する供給先すべてについて、「5月5日」の発電量及び電力使用量を予測し、和算することで総発電量及び総電力使用量を算出する。ここで、不足判定部31は、電力が不足するか否かを判定する日時の天候、気温及び湿度などを図示しない情報処理装置から取得し、取得した各種情報を用いて総電力使用量をさらに修正する。例えば、電力不足を判定する日時の気温が例年と比較して高くなると予想される場合には、不足判定部31は、算出した総電力使用量に対して所定の値を積算することにより、総電力使用量を修正する。
そして、不足判定部31は、修正した総電力使用量と総発電量とを比較し、総電力使用量が総発電量を上回った場合に、電力が不足すると判定する。なお、上述した予測方法はあくまでも一例であり、「5月5日」の発電量及び電力使用量を、前年度の「5月5日」の発電量及び電力使用量から予測する場合であってもよい。また、日付に加えて、時間ごとに電力不足を判定する場合でもよく、時間ごとに電力不足を判定する変形例を後に詳述する。
図3に戻って、買取情報生成部32は、電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する。さらに、不足判定部31によって電力が不足すると判定された場合に、不足判定部31によって用いられた発電量と過去の供給量とに基づいて、買取情報を生成する。またさらに、買取情報生成部32は、電力が不足すると判定された場合に、地域ごとの買取実績を参照し、買取を希望する買取日時と買取電力量とを地域ごとに決定し、決定した買取日時と買取電力量とを地域に対応付けた情報を買取情報として生成する。なお、地域は、買取業者、つまり、電力会社などが電力を供給する地域全体ではなく、各発電所が主に電力供給する地域毎に行うと、送電ロスを減らせて有効に電力を使用することができるようになる。
具体的には、買取情報生成部32は、不足判定部31によって電力が不足すると判定された場合に、不足判定部31によって算出された総電力使用量のうち不足電力量を用いて買取情報を生成する。図6は、買取情報生成部を説明するための図である。図6に示すように、買取情報生成部32は、買取希望電力量(kWh)、買取開始希望日時及び買取終了希望日時を買取対象となる地域、世帯又は企業ごとに対応付けた買取情報を生成する。
ここで、「買取希望電力量(kWh)」とは、電力売却装置50が管理する発電装置によって発電された電力の買取量を意味する。また、「買取開始希望日時」とは、買取を開始する日時を意味し、「買取終了希望日時」とは、買取を終了する日時を意味する。また、図6に示す「全域」とは、買取先の対象となるすべての地域を意味し、「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、買取先の地域であり、「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」は、「地域A」に属する買取先の世帯及び企業である。また、「家庭C」及び「企業B」は、「地域B」に属する買取先の世帯及び企業であり、「企業C」は、「地域C」に属する買取先の企業である。
例えば、「90kWh」不足する場合に、買取情報生成部32は、図6に示すように、買取先「全域」に対して「買取希望電力量(kWh):90、買取開始希望日時:05051000、買取終了希望日時:05051800」を対応付けた買取情報を生成する。なお、「買取開始希望日時:05051000」は、買取を開始する日時が「5月5日」の「10:00」であることを意味する。また、「買取終了希望日時:05051800」は、買取を開始する日時が「5月5日」の「18:00」であることを意味する。
さらに、買取情報生成部32は、提供情報記憶部22によって記憶された提供情報を参照して、買取日時と買取電力量とを地域に対応付けた買取情報を生成する。例えば、図5に示す提供情報が提供情報記憶部22に格納されていた場合には、買取情報生成部32は、図6に示す買取情報を生成する。
すなわち、買取情報生成部32は、図6に示すように、買取先「地域A」の「家庭A」に対して「買取希望電力量(kWh):15、買取開始希望日時:05051000、買取終了希望日時:05051800」を対応付けた買取情報を生成する。同様に、買取情報生成部32は、「地域A」に属する買取先である「家庭B」及び「企業A」それぞれに対して「買取希望電力量(kWh)」、「買取開始希望日時」及び「買取終了希望日時」を対応付けた買取情報を生成する。また、買取情報生成部32は、「地域B」に属する買取先である「家庭C」及び「企業B」それぞれに対して「買取希望電力量(kWh)」、「買取開始希望日時」及び「買取終了希望日時」を対応付けた買取情報を生成する。また、買取情報生成部32は、「地域C」に属する買取先である「企業C」に対して「買取希望電力量(kWh)」、「買取開始希望日時」及び「買取終了希望日時」を対応付けた買取情報を生成する。なお、図6に示す買取情報には、「買取希望電力量(kWh)」、「買取開始希望日時」及び「買取終了希望日時」が示されているが、さらに「買取価格」を対応付けてもよい。
図3に戻って、配信先決定部33は、買取情報生成部32によって生成された買取情報を、配信先を特定しないブロードキャスト、配信先を特定の集団とするマルチキャスト、又は、配信先を特定の個とするユニキャストのいずれかで配信することを決定する。具体的には、配信先決定部33は、提供情報記憶部22によって記憶された提供情報に基づいて配信先を決定する。
図7は、配信先決定部を説明するための図である。図7の(A)、(B)及び(C)は、各地域の世帯又は企業ごとに提供電力量と提供時間とを対応付けた提供情報の例を、それぞれ示している。なお、「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、電力の売却元の世帯又は企業が属する地域であり、「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」は、「地域A」に属する売却元の世帯及び企業である。また、「家庭C」及び「企業B」は、「地域B」に属する売却元の世帯及び企業であり、「企業C」は、「地域C」に属する売却元の企業である。また、「提供電力量(kWh)」とは、売却元の世帯又は企業それぞれがこれまでに売却した電力量の平均を意味し、「提供時間帯」とは、電力が売却された時間帯を意味している。
図7の(A)、(B)及び(C)に示す提供情報それぞれは、「地域A」に属する「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」と、「地域B」に属する「家庭C」及び「企業B」と、「地域C」に属する「企業C」とを売却元とした提供情報が示されている。図7の(A)に示す提供情報は、「提供時間帯:10:00〜18:00」における「提供電力量(kWh)」が、「家庭A:7」、「家庭B:6」、「企業A:9」、「家庭C:6」、「企業B:8」、「企業C:8」である。したがって、各売却元の売却量に差がないことから、配信先決定部33は、配信先を特定しないブロードキャストで買取情報を配信することを決定する。すなわち、配信先決定部33は、「地域A」、「地域B」及び「地域C」に属するすべての電力売却元に対して買取情報を配信することを決定する。
また、図7の(B)に示す提供情報は、「提供時間帯:10:00〜18:00」における「提供電力量(kWh)」が、「家庭A:11」、「家庭B:13」、「企業C:12」、「家庭C:4」、「企業B:5」、「企業C:5」である。したがって、「地域A」に属する売却元の売却量が他と地域の売却量と比較して多いことから、配信先決定部33は、配信先を特定の集団とするマルチキャストで買取情報を配信することを決定する。すなわち、配信先決定部33は、「地域A」に属する「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」に対して買取情報を配信することを決定する。
また、図7の(C)に示す提供情報は、「提供時間帯:10:00〜18:00」における「提供電力量(kWh)」が、「家庭A:5」、「家庭B:5」、「企業C:7」、「家庭C:4」、「企業B:5」、「企業C:40」である。したがって、「企業C」の売却量が他と売却元の売却量と比較して多いことから、配信先決定部33は、配信先を特定の個とするユニキャストで買取情報を配信することを決定する。すなわち、配信先決定部33は、「企業C」に対して買取情報を配信することを決定する。
図3に戻って、送信部34は、買取情報生成部32によって生成された買取情報を電力売却装置50に対して送信する。具体的には、送信部34は、配信先決定部33によって決定された配信先の電力売却装置50に対して、通信部40を介して買取情報を送信する。例えば、配信先決定部33がブロードキャストで買取情報を配信すると決定した場合には、送信部34は、「地域A」、「地域B」及び「地域C」に属するすべての電力売却元に対して図6に示す買取情報を送信する。
電力売却装置50は、自身に接続された発電装置によって発電された電力の情報に基づく電力の売買を管理して電力を制御し、図3に示すように、通信部60と、制御部70とを有する。通信部60は、電力買取装置10との通信を行う。
制御部70は、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。具体的には、制御部70は、電力買取装置10との間で実行される電力売買に係る各種処理を制御する。制御部70は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。図3に示すように、制御部70は、受信部71と、売却情報生成部72と、送信部73と、電力制御部74とを有する。
受信部71は、電力買取装置10の送信部34によって送信された買取情報を受信する。売却情報生成部72は、受信部71によって受信された買取情報に基づいて、電力売却装置50が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する。具体的には、売却情報生成部72は、受信部71によって受信された買取情報に基づいて、電力の売却日時と売却電力量とを決定し、決定した売却日時と売却電力量とを含む売却情報を生成する。例えば、家庭Aにおいて、電力売却装置50の受信部71が図6に示す買取情報を受信した場合に、売却情報生成部72は、「10:00〜18:00」に「15kWh」の電力の売却を決定し、決定した「10:00〜18:00」と「15kWh」とを対応付けた売却情報を生成する。なお、売却情報については、後に詳述する。
送信部73は、買取情報に対する売却情報を電力買取装置10に対して送信する。例えば、送信部73は、売却情報生成部72によって生成された「10:00〜18:00」と「15kWh」とを対応付けた売却情報を電力買取装置10に対して送信する。
電力制御部74は、売却情報生成部72によって生成された売却情報に基づいて、売却日時に、売却電力量に応じた電力を電力買取業者の電線網に供給するように制御する。具体的には、電力制御部74は、直流側開閉器103と交流側開閉器107を制御して、電力を供給するように制御する。例えば、家庭Aにおいて、売却情報生成部72が「10:00〜18:00」に「15kWh」の電力の売却を決定し、売却情報を生成した場合には、電力制御部74は、発電された電力がパワーコンディショナ104に流れるように直流側開閉器103を制御する。そして、電力制御部74は、電力が電力線300に流れるように交流側開閉器107を制御する。なお、電力制御部74による電力の制御は、送信部73によって送信された売却情報に対して電力買取装置10による買取の確認が完了した後に行ってもよい。
なお、電力買取装置10と電力売却装置50との間で実行された電力の売買については、例えば、電力量計(売電用)108によって計測された電力量の情報を、電力買取装置10と電力売却装置50との間で共有することにより確認されている。例えば、電力売却装置50が、電力量計(売電用)108によって計測された電力量に、計測された日時を対応付けた情報を電力買取装置10に対して送信する。そして、電力買取装置10が、受信した情報を管理する。
[実施例2に係る電力売買システムによる処理の手順]
次に、図8を用いて、実施例2に係る電力売買システムによる処理の手順を説明する。図8は、実施例2に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。図8に示すように、まず、電力買取装置10の管理者によって電力不足の発生が調査されると(ステップS101)、不足判定部31が、電力が不足するか否かを判定する(ステップS102)。ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS102肯定)、買取情報生成部32が買取情報を生成する(ステップS103)。
そして、配信先決定部33が配信先を決定すると(ステップS104)、送信部34が、配信先決定部33によって決定された配信先の電力売却装置50に対して買取情報を送信する(ステップS105)。そして、電力売却装置50において、受信部71が買取情報を受信すると(ステップS106)、売却情報生成部72が、受信部71によって受信された買取情報に基づいて売却情報を生成する(ステップS107)。そして、送信部73が売却情報を送信した後、電力制御部74は、売却情報生成部72によって生成された売却情報に基づいて、売却日時に売却電力量に応じた電力を電力買取業者が管理する電力線300に供給するように制御する(ステップS108)。
ここで、実施例2に係る電力買取装置10の不足判定部31による不足判定の変形例について図9を用いて説明する。図9は、不足判定の変形例を説明するための図である。図9に示すように、本変形例では、「5月5日」の「12時」、「13時」、「14時」及び「15時」における不足判定を行う場合について説明する。さらに、本変形例では、電力買取装置10によって管理された発電装置から排出されるCO2排出量の抑止を考慮した場合の不足判定について説明する。
図9に示す「総発電量(MWh)」とは、電力買取業者の電力系統から契約者に対して供給可能な総電力量を意味し、「原子力発電(MWh)」とは、原子力によって発電される電力量を意味する。また、「火力発電(MWh)」とは、火力によって発電される電力量を意味し、「水力発電(MWh)」とは、水力によって発電される電力量を意味し、「自然エネルギー(MWh)」とは、自然エネルギーによって発電される電力量を意味する。また、「CO2排出量(Mg)」とは、「総発電量」の電力を発電することによって排出されるCO2量を意味し、「抑止目標発電量(MWh)」とは、所定のCO2量を削減するために抑止する発電量を意味する。また、「必要電力量(MWh)」とは、契約者によって使用されると予測した電力量を意味し、「不足電力量(MWh)」とは、必要電力量と抑止目標発電量とを加算した電力量から総発電量を減算した電力量であり、必要電力量における不足分の電力量を意味する。
例えば、図9に示す「5月5日、12時」の電力不足を判定する場合には、不足判定部31は、「原子力発電(MWh):419、火力発電(MWh):353、水力発電(MWh):41、自然エネルギー(MWh):17」を加算した総発電量を算出する。そして、不足判定部31は、算出した「総発電量(MWh):830」の発電に伴う「CO2排出量(Mg):361」から所定のCO2量を削減するために抑止する発電量である「抑止目標発電量(MWh):50」を設定する。
さらに、不足判定部31は、電力情報記憶部21によって記憶された電力情報と、天気、気温、湿度などとを用いて、「必要電力量(MWh):880」を算出する。そして、不足判定部31は、必要電力量と抑止目標発電量とを加算した電力量から総発電量を減算して、「不足電力量(MWh):100(880+50−830)」を算出する。ここで、不足電力量が正の数である場合には、不足判定部31は、電力が不足すると判定する。一方不足電力量が負の数である場合には、不足判定部31は、電力が不足しないと判定する。
同様に、不足判定部31は、図9に示すように、「5月5日」の「13時」、「14時」及び「15時」において電力が不足するか否かを判定する。すなわち、不足判定部31は、各時間における総発電量を、原子力発電、火力発電、水力発電及び自然エネルギーによる発電量を予測することにより算出し、算出した総発電量の発電に伴うCO2排出量から抑止目標発電量を設定する。そして、不足判定部31は、電力情報、天気、気温、湿度などを用いて算出した必要電力量と、抑止目標発電量と、総発電量とを用いて不足電力量を算出し、電力が不足するか否かを判定する。
なお、上述した不足判定において、原子力発電、火力発電、水力発電及び自然エネルギーによる発電量の予測は、電力情報記憶部21が各発電方式の過去の発電量を記憶し、不足判定部31が、過去の発電量から予測する。また、上述したように所定の日付の時間ごとの電力不足を判定する場合には、電力情報記憶部21は、日付に加えて時間ごとに対応付けた電力情報を記憶する。
[実施例2の効果]
上述の通り、実施例2のように、電力買取装置10の買取情報生成部32が、電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを含む買取情報を生成し、送信部34が、買取情報生成32によって生成された買取情報を電力売却装置50に対して送信する。そして、電力売却装置50の受信部71が、送信部34によって送信された買取情報を受信する。そして、売却情報生成部72が、受信部71によって受信された買取情報に基づいて、電力売却装置50が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する。そして、送信部73が売却情報を送信し、電力制御部74が、売却情報生成部72によって生成された売却情報に基づいて、売却日時に売却電力量に応じた電力を電力買取業者が管理する電力線300に供給するように制御する。したがって、売却側が提示された情報に基づいて売却日時と売却電力量とを決定することができ、電力を効率的に売買することが可能となる。
また、実施例2のように、電力買取装置10の不足判定部31が、自装置が管理する発電装置における発電量と発電装置の過去の供給量とに基づいて、電力が不足するか否かを判定する。そして、買取情報生成部32が、不足判定部31によって電力が不足すると判定された場合に、不足判定部31によって用いられた発電量と過去の供給量とに基づいて、買取情報を生成する。したがって、過去の供給量から予測したい時期の供給量を予測することで季節や天気などを考慮した予測ができ、精度が高い不足判定を行うことができる。
また、実施例2のように、買取情報生成部32が、不足判定部31によって電力が不足すると判定された場合に、地域ごとの買取実績を参照し、買取を希望する買取日時と買取電力量とを地域ごとに決定する。さらに、買取情報生成部32が、決定した買取日時と買取電力量とを地域に対応付けた情報を買取情報として生成する。したがって、売却者ごとに最適な買取日時及び買取電力量を設定することができ、電力の売買をより効率的にすることが可能となる。
また、実施例2のように、配信先決定部33が、買取情報生成部32によって生成された買取情報を、ブロードキャスト、マルチキャスト又はユニキャストのいずれかで配信することを決定する。したがって、ブロードキャストで送信することで、電力売買の対象者を最大限にし、大量の電力を買取ることができる。また、マルチキャストで送信することで、電力の買取先を指定することができる。また、ユニキャストで送信することで、無駄な買取情報の送信を抑止することができる。すなわち、電力売却元を臨機応変に決定することができる。
また、実施例2のように、電力買取装置10と電力売却装置50との間の情報の送受信を、インターネット200又は電力線300を介して実行する。したがって、インターネットを介する場合には、既存のネットワークで情報の送受信ができ、電力線ネットワークを介する場合には、インターネットに接続されていない場合でも情報の送受信ができる。
上述した実施例2では、電力売却装置50が、電力買取装置10から受信した買取情報に基づいて電力を売却するか否かを決定し、電力を売却する場合について説明した。実施例3では、電力売却装置50が、太陽光発電システムによって発電された電力の余剰電力を考慮して電力を売却するか否かを決定し、売却する場合には、売却情報を電力買取装置10に対して送信する場合について説明する。
[実施例3に係る電力売買システムの構成]
まず、実施例3に係る電力売買システムの構成について説明する。図10は、実施例3に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。実施例3に係る電力売買システムは、図10に示すように、実施例2に係る電力売買システムと比較して、電力買取装置10aにおいて、売却情報記憶部23と、受信部35と、需給通知生成部36とを有する点が実施例2とは異なる。また、実施例3に係る電力売買システムは、図10に示すように、実施例2に係る電力売買システムと比較して、電力買取装置10aにおいて、送信部34aの処理内容が実施例2とは異なる。また、実施例3に係る電力売買システムは、図10に示すように、実施例2に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50aにおいて、記憶部80とを有する点が実施例2とは異なる。また、実施例3に係る電力売買システムは、図10に示すように、実施例2に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50aにおいて、受信部71a及び売却情報生成部72aによる処理内容が実施例2とは異なる。以下、これらを中心に説明する。
記憶部80は、制御部70aによる各種処理に必要なデータおよびプログラムを記憶する。また、記憶部80は、図2に示す蓄電装置102や電力使用機器105、電力量計(売電用)108などから受信した情報及び制御部70aによる各種処理の処理結果を記憶する。記憶部80は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。そして、記憶部80は、図10に示すように、売却決定情報記憶部81を有する。
売却決定情報記憶部81は、日時ごとに、天候と、太陽光発電システムによって発電された発電量と、家屋100によって消費された電力消費量とを対応付けた売却決定情報を記憶する。図11は、売却決定情報記憶部を説明するための図である。図11に示すように、売却決定情報記憶部81は、日時ごとに、天候情報と、発電量(kWh)と、蓄電量(kWh)と、電力消費情報とを対応付けた売却決定情報を記憶する。また、図11に示すように、売却決定情報記憶部81は、日時ごとに、売却量(kWh)と、買取希望量(kWh)と、過不足電力量(kWh)とをさらに対応付けた売却決定情報を記憶する。
ここで、「天候情報」は、天候の情報であり、「天気」と、「気温(℃)」と、「湿度(%)」とを含む。「天気」は、所定の日付の時間における天気を意味し、例えば、晴や曇などである。また、「気温(℃)」は、所定の日付の時間における気温であり、「湿度(%)」は、所定の日付の時間における湿度である。「発電量(kWh)」は、電力売却装置50aが管理する太陽光発電システムによって発電された電力量を意味し、「蓄電量(kWh)」は、太陽光発電システムによって発電された電力のうち、蓄電装置102に蓄電されている電力の電力量を意味する。
また、「電力消費情報」は、家屋100において消費された電力に関する情報を意味し、「消費電力量(kWh)」と、「購入電力消費量(kWh)」と、「発電電力消費量(kWh)」と、「消費コントロール量(kWh)」とを含む。「消費電力量(kWh)」は、電力使用機器105によって消費された電力量を意味し、「購入電力消費量(kWh)」は、電力事業者から購入した電力の消費量を意味する。また、「発電電力消費量(kWh)」は、太陽光発電システムによって発電された電力の消費量を意味し、「消費コントロール量(kWh)」は、電力使用機器105を制御することによって消費を制御した電力量を意味する。
また、「売却量(kWh)」は、電力事業者に対して売却した電力量を意味し、「買取希望量(kWh)」は、電力事業者から買取を希望された電力量を意味し、「過不足電力量(kWh)」は、使用する電力量に対する発電量を意味する。例えば、売却決定情報記憶部81は、図11に示すように、「5月1日、12時」に天候情報「天気:晴、気温(℃):18、湿度(%):30」を対応付けて記憶する。また、売却決定情報記憶部81は、「5月1日、12時」に「発電量(kWh):1.2、蓄電量(kWh):18」を対応付けて記憶する。また、売却決定情報記憶部81は、「5月1日、12時」に電力消費情報「消費電力量(kWh):3.5、購入電力消費量(kWh):0、発電電力消費量(kWh):4.2、消費コントロール量(kWh):2.3」を対応付けて記憶する。また、売却決定情報記憶部81は、「5月1日、12時」に「売却量(kWh):0、買取希望量(kWh):3、過不足電力量(kWh):―0.7」を対応付けて記憶する。
同様に、売却決定情報記憶部81は、図11に示すように、「5月1日」の「13時」〜「15時」それぞれに「天候情報」、「発電量」、「蓄電量」、「電力消費情報」、「売却量」、「買取希望量」及び「過不足電力量」を対応付けて記憶する。なお、図11では、「5月1日」の売却決定情報のみ示されているが、実際には、売却決定情報記憶部81は、過去数年分の毎日の売却決定情報を記憶している。
図10に戻って、売却情報生成部72aは、太陽光発電システムにおける過去の発電量と電力使用量とに基づいて、買取情報に含まれる買取日時における余剰電力を予測し、予測した余剰電力量と買取情報とに基づいて売却日時と売却電力量とを決定する。具体的には、売却情報生成部72aは、受信部71aによって買取情報が受信された場合に、買取情報に含まれる買取開始希望日時と買取終了希望日時とを参照する。そして、売却情報生成部72aは、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報から、買取開始希望日時及び買取終了希望日時と同時期の過去の情報を抽出する。そして、売却情報生成部72aは、抽出した売却決定情報の発電量及び電力消費情報に基づいて、売却日時と売却電力量とを決定する。
例えば、家庭Aにおいて、電力売却装置50aの受信部71が図6に示す買取情報を受信した場合に、売却情報生成部72aは、過去数年に渡る「5月1日〜5月10日」の「10:00〜18:00」の売却決定情報を売却決定情報記憶部81から抽出する。そして、売却情報生成部72aは、売却決定情報に含まれる天候情報に基づいて、「5月5日」の予想天候と同天候である売却決定情報を、抽出した売却決定情報からさらに抽出する。そして、売却情報生成部72aは、抽出した売却決定情報の発電量及び電力消費情報に基づいて、「5月5日」の発電量及び電力消費量を予測する。なお、予想天候の情報は、図示しない情報処理装置から取得する。
ここで、発電量が電力消費量を上回ると予測した場合に、売却情報生成部72aは、発電量が電力消費量を上回る時間帯を売却日時とし、余剰電力を売却電力量として決定する。例えば、「5月5日」の「15時」に「3kWh」、「16時」に「4kWh」、「17時」に「4kWh」の余剰電力がある場合には、売却情報生成部72aは、売却日時を「15:00〜17:00」、売却電力量を「11kWh」として決定する。
なお、上述した例では、発電量が電力消費量を上回る場合について説明したが、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、発電量が電力消費量を下回る場合であってもよい。上述した場合には、売却情報生成部72aは、売却決定情報の蓄電量を参照する。そして、売却情報生成部72aは、蓄電装置102に十分な電力が蓄電されている場合に、蓄電された電力を売却するように決定する。
図10に戻って、売却情報生成部72aは、電力の売却日時と売却電力量とを決定した場合に、売却可能な電力量の情報を含む売却情報を生成する。図12は、売却情報生成部を説明するための図である。図12に示すように、売却情報生成部72aは、決定した売却電力量と、売却開始希望日時と、売却終了希望日時とを対応付けた売却情報を生成する。
ここで、「売却電力量(kWh)」は、売却可能である電力量を意味し、「売却開始希望日時」は、電力の売却を開始できる日時を意味し、「売却終了希望日時」は、電力の売却を終了する日時を意味する。例えば、家庭Aにおいて、電力売却装置50aの売却情報生成部72aは、図12に示すように、「売却電力量:11kWh」と、「売却開始希望日時:05051500」と、「売却終了希望日時:05051700」とを対応付けた売却情報を生成する。
図10に戻って、売却情報記憶部23は、電力売却装置50aから受信した売却情報を記憶する。具体的には、売却情報記憶部23は、後述する受信部35によって受信された売却情報を記憶する。図13は、売却情報記憶部を説明するための図である。図13に示すように、売却情報記憶部23は、売却電力量(kWh)、売却開始希望日時及び売却終了希望日時を売却元となる地域、世帯又は企業ごとに対応付けた売却情報を記憶する。
ここで、「売却電力量(kWh)」とは、電力売却装置50aが管理する発電装置によって発電された電力のうち、売却可能である電力量を意味し、「売却開始希望日時」は、電力の売却を開始できる日時を意味し、「売却終了希望日時」は、電力の売却を終了する日時を意味する。また、図13に示す「全域」とは、売却元となるすべての地域を意味し、「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、売却元の地域であり、「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」は、「地域A」に属する売却元の世帯及び企業である。また、「家庭C」及び「企業B」は、「地域B」に属する売却元の世帯及び企業であり、「企業C」は、「地域C」に属する売却元の企業である。
例えば、売却情報記憶部23は、図13に示すように、売却元「地域A」の「家庭A」に対して「売却電力量(kWh):11、売却開始希望日時:05051500、売却終了希望日時:05051700」を対応付けた売却情報を記憶する。同様に、売却情報記憶部23は、「地域A」に属する売却元である「家庭B」及び「企業A」それぞれに対して「売却電力量(kWh)」、「売却開始希望日時」及び「売却終了希望日時」を対応付けた売却情報を記憶する。また、売却情報記憶部23は、「地域B」に属する売却元である「家庭C」及び「企業B」それぞれに対して「売却電力量(kWh)」、「売却開始希望日時」及び「売却終了希望日時」を対応付けた売却情報を記憶する。また、売却情報記憶部23は、「地域C」に属する売却元である「企業C」に対して「売却電力量(kWh)」、「売却開始希望日時」及び「売却終了希望日時」を対応付けた売却情報を記憶する。
図10に戻って、受信部35は、電力売却装置50aの送信部73によって送信された売却情報を受信する。需給通知生成部36は、受信部35によって受信された売却情報に基づいて買取電力量を決定し、決定した買取電力量を含む情報である需給通知を生成する。具体的には、需給通知生成部36は、売却情報記憶部23によって記憶された売却情報に基づいて、買取電力量と買取日時とを決定し、決定した買取電力量と買取日時とを含む情報である需給通知を生成する。図14は、需給通知生成部を説明するための図である。図14に示すように、需給通知生成部36は、買取目標電力量(kWh)、売却開始日時及び売却終了日時を買取対象となる地域、世帯又は企業ごとに対応付けた需給通知を生成する。
ここで、「買取目標電力量(kWh)」とは、買い取ることを決定した電力量を意味し、「買取開始日時」は、電力の買取を開始する日時を意味し、「買取終了日時」は、電力の買取を終了する日時を意味する。また、図14に示す「全域」とは、買取先の対象となるすべての地域を意味し、「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、買取先の地域であり、「家庭A」、「家庭B」及び「企業A」は、「地域A」に属する買取先の世帯及び企業である。また、「家庭C」及び「企業B」は、「地域B」に属する買取先の世帯及び企業であり、「企業C」は、「地域C」に属する買取先の企業である。
例えば、需給通知生成部36は、図13に示す売却情報に基づいて、買取先「地域A」の「家庭A」に対して「買取目標電力量(kWh):10」、「買取開始日時:05051500」、「買取終了日時:05051700」を決定する。そして、需給通知生成部36は、図14に示すように、「地域A、家庭A」に対して「買取目標電力量(kWh):10、買取開始日時:05051500、買取終了日時:05051700」を対応付けた需給通知を生成する。
同様に、需給通知生成部36は、「地域A」に属する買取先である「家庭B」及び「企業A」それぞれに対して「買取目標電力量(kWh)」、「買取開始日時」及び「買取終了日時」を決定し、決定した各情報を対応付けた需給通知を生成する。また、需給通知生成部36は、「地域B」に属する買取先である「家庭C」及び「企業B」それぞれに対して「買取目標電力量(kWh)」、「買取開始日時」及び「買取終了日時」を決定し、決定した各情報を対応付けた需給通知を生成する。また、需給通知生成部36は、「地域C」に属する買取先である「企業C」に対して「買取目標電力量(kWh)」、「買取開始日時」及び「買取終了日時」を決定し、決定した各情報を対応付けた需給通知を生成する。
送信部34aは、需給通知生成部36によって生成された需給通知を、売却情報を送信した電力売却装置50aに対して送信する。例えば、送信部34aは、図14に示す需給通知を、買取先である「家庭A」、「家庭B」、「企業A」、「家庭C」、「企業B」及び「企業C」の電力売却装置50aに対して送信する。
[実施例3に係る電力売買システムによる処理の手順]
次に、図15を用いて、実施例3に係る電力売買システムによる処理の手順を説明する。図15は、実施例3に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するためのシーケンス図である。図15に示すように、まず、電力買取装置10aの管理者によって電力不足の発生が調査されると(ステップS201)、不足判定部31が、電力が不足するか否かを判定する(ステップS202)。ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS202肯定)、買取情報生成部32が買取情報を生成する(ステップS203)。
そして、配信先決定部33が配信先を決定すると(ステップS204)、送信部34aが、配信先決定部33によって決定された配信先の電力売却装置50aに対して買取情報を送信する(ステップS205)。そして、電力売却装置50aにおいて、受信部71aが買取情報を受信すると(ステップS206)、売却情報生成部72aが、電力を売却するか否かを判定する(ステップS207)。具体的には売却情報生成部72aは、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報に基づいて、電力を売却するか否かを判定し、売却する場合に(ステップS207肯定)、売却日時及び売却電力量を決定する。
そして、売却情報生成部72aは、決定した売却日時と売却電力量とを対応付けた売却情報を生成する(ステップS208)。そして、送信部73が、電力買取装置10aに対して売却情報を送信し(ステップS209)、受信部35が売却情報を受信すると(ステップS210)、需給通知生成部36は、売却情報に基づいて、買取先を決定する(ステップS211)。さらに、需給通知生成部36は、買取先に対して買取電力量と買取日時とを対応付けた需給通知を生成する(ステップS212)。
そして、送信部34aが電力売却装置50aに対して需給通知を送信し(ステップS213)、受信部71aが需給通知を受信すると(ステップS214)、売却情報生成部72aが、需給通知に基づいて売却電力を決定する(ステップS215)。その後、電力制御部74は、売却情報生成部72によって生成された売却情報に基づいて、売却日時に売却電力量に応じた電力を電力買取業者が管理する電力線300に供給するように制御する(ステップS216)。
[実施例3に係る電力売却装置による電力制御処理の手順]
次に、図16を用いて、実施例3に係る電力売却装置による電力制御処理の手順を説明する。図16は、実施例3に係る電力売却装置による電力制御処理の手順を説明するための図である。図16に示すように、まず、電力売却装置50aが電力を売却するか否かを判定する(ステップS301)。具体的には、売却情報生成部72aによって電力を売却すると決定されたか否かを判定する。
ここで、電力を売却する場合には(ステップS301肯定)、電力制御部74は、直流側開閉器103を制御して、電流がパワーコンディショナ104に流れるように電路を切り替え、直流電流を交流に変換する(ステップS302)。そして、電力制御部74は、交流側開閉器107を制御して、電力線300を介して供給される交流電流の供給を停止し(ステップS303)、売却電流を電力線300に送電し(ステップS304)、処理を終了する。
一方、電力を売却しない場合には(ステップS301否定)、電力制御部74は、蓄電するか否かを判定する(ステップS305)。具体的には、電力制御部74は、電力使用機器105によって使用される電力よりも発電量が多いか否かを判定する。ここで、蓄電する場合には(ステップS305肯定)、電力制御部74は、直流側開閉器103を制御して電路を切り替え、直流電流を蓄電装置102に送電して(ステップS306)、処理を終了する。
一方、蓄電しない場合には(ステップS305否定)、電力制御部74は、蓄電力を使用するように制御する(ステップS307)。具体的には、電力制御部74は、蓄電装置102からパワーコンディショナ104に対して直流電流が流れるように直流側開閉器103を制御する。そして、パワーコンディショナ104が直流電流を交流に変換し(ステップS308)、電力制御部74が、交流側開閉器107を制御して、電力線300を介して供給される交流電流の供給を停止する(ステップS309)。そして、電力使用機器105が蓄電力を使用して(ステップS310)、処理を終了する。
[実施例3の効果]
上述の通り、実施例3のように、売却情報生成部72aが、発電装置における過去の発電量と電力使用量とに基づいて買取情報に含まれる買取日時における余剰電力量を予測し、予測した余剰電力量と買取情報とに基づいて売却日時と売却電力量とを決定する。したがって、電力売却側が電力を売却したいタイミングで電力を売却することができ、電力の売買をさらに効率的にすることが可能となる。
また、実施例3のように、売却情報生成部72aが、電力の売却日時と売却電力量とを決定した場合に、売却可能な電力量の情報を含む売却情報を生成する。そして、送信部73が、売却情報生成部72aによって生成された売却情報を電力買取装置10aに対して送信する。したがって、買取側でさらに詳細な買取日時と買取電力量とを決定することが可能となる。
また、実施例3のように、受信部35が、送信部73によって送信された売却情報を受信し、需給通知生成部36が、受信部35によって受信された売却情報に基づいて買取電力量を決定し、決定した買取電力量を含む情報である需給通知を生成する。そして、送信部34aが、需給通知生成部36によって生成された需給通知を、売却情報を送信した電力売却装置50aに対して送信する。したがって、買取側が希望する条件と売却側が希望する条件とを考慮した電力の売買を実行することができ、電力の売買をより効率的にすることが可能となる。
上述した実施例3では、電力売却装置50aが、電力買取装置10aから受信した買取情報に基づいて売却情報を生成する場合について説明した。実施例4では、電力売却装置50が、事前に売却情報を生成し、電力買取装置に送信する場合について説明する。
[実施例4に係る電力売買システムによる処理の手順]
実施例4に係る電力売買システムによる処理の手順を説明する。図17は、実施例4に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するための図である。図17に示すように、まず、電力買取装置10aの管理者によって電力不足の発生が調査されると(ステップS401)、不足判定部31が、電力が不足するか否かを判定する(ステップS402)。ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS402肯定)、買取情報生成部32が買取情報を生成する(ステップS403)。
ここで、電力売却装置50aにおいては、電力売却装置50aの管理者によって売却情報を提供するか否かが判定される(ステップS404)。そして、売却情報を提供すると判定された場合には(ステップS404肯定)、売却情報生成部72aが、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報に基づいて、売却日時及び売却電力量を決定する。そして、売却情報生成部72aは、決定した売却日時と売却電力量とを対応付けた売却情報を生成する(ステップS405)。なお、電力買取装置10aにおけるステップS401〜S403の処理と、電力売却装置50aにおけるステップS404〜S405処理とは、図17に示すように、それぞれ独立して実行されている。
そして、送信部73が電力買取装置10aに売却情報を送信し(ステップS406)、受信部35が売却情報を受信すると(ステップS407)、需給通知生成部36は、買取情報及び売却情報に基づいて、買取先を決定する(ステップS408)。例えば、需給通知生成部36は、買取情報に含まれる買取日時と、売却情報に含まれる売却日時とを参照し、時期が同一である場合に、売却情報を送信した送信元を買取先として決定する。
さらに、需給通知生成部36は、買取先に対して買取電力量と買取日時とを対応付けた需給通知を生成する(ステップS409)。そして、送信部34aが電力売却装置50aに対して需給通知を送信し(ステップS410)、受信部71aが需給通知を受信すると(ステップS411)、売却情報生成部72aが、需給通知に基づいて売却電力を決定する(ステップS412)。その後、電力制御部74は、売却情報生成部72aによって決定された売却日時に売却電力量に応じた電力を電力買取装置10aの利用者である電力買取業者の電力系統に供給するように制御する(ステップS413)。
なお、上述した実施例では、電力売却装置50aの管理者が売却情報を提供するか否かを判定する場合について説明したが、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、電力売却装置50aが定期的に判定するように設定する場合であってもよい。
[実施例4の効果]
上述の通り、実施例4のように、売却情報生成部72aが、事前に売却情報を生成し、電力買取装置10aに対して送信する。そして、需給通知生成部36が、買取可能情報及び売却情報に基づいて、需給通知を生成する。したがって、買取情報を配信することなく、適切な電力売買を行うことができ、電力の売買を効率的にすることが可能となる。
上述した実施例2〜4では、電力売却装置50aが、売却可能な時期及び電力量を含む売却情報を電力買取装置10aに送信する場合について説明した。実施例5では、電力売却装置が、自身が管理する家屋100にて使用される電力が不足する旨の情報を電力買取装置に送信する場合について説明する。
[実施例5に係る電力売買システムの構成]
まず、実施例5に係る電力売買システムの構成について説明する。図18は、実施例5に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。実施例5に係る電力売買システムは、図18に示すように、実施例3に係る電力売買システムと比較して、電力買取装置10bにおいて、電力情報記憶部21aが記憶する情報及び受信部35a及び不足判定部31aによる処理内容が実施例2〜4とは異なる。また、実施例5に係る電力売買システムは、図18に示すように、実施例3に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50bにおいて、売却情報生成部72b及び送信部73aによる処理内容が実施例2〜4とは異なる。以下、これらを中心に説明する。
売却情報生成部72bは、電力売却装置50bが管理する家屋100にて使用される電力が不足する時期及び不足電力量を決定する。具体的には、売却情報生成部72bは、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報に基づいて、電力が不足する時期及び不足電力量を決定する。例えば、売却情報生成部72bは、時期及び不足電力量を決定する日時の予想天候と売却決定情報とを用いて、当日の過不足電力量及び購入電力消費量を予測する。そして、売却情報生成部72bは、予測した過不足電力量及び購入電力消費量を用いて、電力が不足する時期及び不足電力量を決定する。
また、売却情報生成部72bは、決定した不足時期及び不足電力量を含む不足電力情報を生成する。図19は、実施例5に係る売却情報生成部を説明するための図である。図19に示すように、売却情報生成部72bは、決定した不足電力量及び不足日時を対応付けた不足電力情報を生成する。
ここで、「不足電力量(kWh)」は、不足する電力量を意味し、「不足日時」は、電力が不足する日時を意味する。そして、不足日時の上段は電力が不足し始める日時を示し、不足日時の下段は電力の不足が解消する日時を示している。例えば、家庭Aにおいて電力売却装置50bの売却情報生成部72bは、図19に示すように、「不足電力量(kWh):11」、「不足日時(上段):05061500」及び「不足日時(下段):05061700」を対応付けた不足電力情報を生成する。
図18に戻って、送信部73aは、売却情報生成部72bによって生成された不足電力情報を、電力買取装置10bに対して送信する。例えば、家庭Aにおいて、電力売却装置50bの送信部73aは、図19に示す不足電力情報を電力買取装置10bに対して送信する。
受信部35aは、送信部73aによって送信された不足電力情報を受信する。電力情報記憶部21aは、受信部35aによって受信された不足電力情報を記憶する。図20は、実施例5に係る電力情報記憶部を説明するための図である。図20に示すように、電力情報記憶部21aは、不足電力量(kWh)及び不足日時を地域、世帯又は企業ごとに対応付けた不足電力情報を記憶する。
ここで、「不足電力量(kWh)」は、不足する電力量を意味し、「不足日時」は、電力が不足する日時を意味する。そして、不足日時の上段は電力が不足し始める日時を示し、不足日時の下段は電力の不足が解消する日時を示している。また、図20に示す「地域A」、「地域B」及び「地域C」は、電力が不足する世帯又は企業が属する地域であり、「家庭A」及び「家庭B」は、「地域A」に属する電力が不足する世帯である。また、「家庭C」は、「地域B」に属する電力が不足する世帯であり、「企業C」は、「地域C」に属する電力が不足する企業である。
例えば、電力情報記憶部21aは、図20に示すように、「地域A」の「家庭A」に対して「不足電力量(kWh):11、不足日時(上段):05061500、不足日時(下段):05061700」を対応付けた不足電力情報を記憶する。同様に、電力情報記憶部21aは、「地域A」の「家庭B」に対して「不足電力量(kWh)」、「不足日時(上段)」及び「不足日時(下段)」を対応付けた不足電力情報を記憶する。また、電力情報記憶部21aは、「地域B」の「家庭C」に対して「不足電力量(kWh)」、「不足日時(上段)」及び「不足日時(下段)」を対応付けた不足電力情報を記憶する。また、電力情報記憶部21aは、「地域C」の「企業C」に対して「不足電力量(kWh)」、「不足日時(上段)」及び「不足日時(下段)」を対応付けた不足電力情報を記憶する。
不足判定部31aは、電力情報記憶部21aに記憶された電力情報及び不足電力情報に基づいて、所定の日時の電力が不足するか否かを判定する。例えば、不足判定部31aは、総発電量、抑止目標発電量及び必要発電量から不足電力量を算出する際に、不足電力情報に含まれる不足電力量をさらに加算した総不足電力量を算出して、電力が不足するか否かを判定する(図9参照)。
[実施例5に係る電力売買システムによる処理の手順]
次に、実施例5に係る電力売買システムによる処理の手順を説明する。図21は、実施例5に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するための図である。なお、図21に示すステップS507〜S520の処理は、図15に示すステップS203〜S216の処理と同一であることから詳細な説明を省略する。
図21に示すように、まず、電力売却装置50bの管理者によって売却情報を提供するか否かが判定される(ステップS501)。そして、売却情報を提供すると判定された場合には(ステップS501肯定)、売却情報生成部72bが、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報に基づいて、電力が不足する時期及び不足電力量を決定する。そして、売却情報生成部72bは、決定した電力の不足時期及び不足電力量を対応付けた不足電力情報を生成する(ステップS502)。
そして、送信部73aが電力買取装置10bに不足電力情報を送信し(ステップS503)、受信部35aが不足電力情報を受信して(ステップS504)、電力情報記憶部21aが、不足電力情報を記憶する。その後、電力買取装置10bの管理者によって電力不足の発生が調査されると(ステップS505)、不足判定部31aが、電力が不足するか否かを判定する(ステップS506)。具体的には、不足判定部31aは、電力情報記憶部21aに記憶された電力情報及び不足電力情報に基づいて、電力が不足するか否かを判定する。
ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS506肯定)、電力買取装置10bは、買取情報を生成して電力売却装置50bに送信する(ステップS507〜S509)。そして、電力売却装置50bは、受信した買取情報に基づいて売却情報を生成して、生成した売却情報を電力買取装置10bに送信する(ステップS510〜S513)。
その後、電力買取装置10bは、受信した売却情報に基づいて需給通知を生成して、生成した需給通知を電力売却装置50bに送信する(ステップS514〜S517)。そして、電力売却装置50bは、受信した需給通知に基づいて売却電力を決定して、電力を制御する(ステップS518〜S520)。
なお、上述した実施例では、売却情報生成部72bが売却決定情報に基づいて不足する時期及び電力量を決定する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、電力売却装置50bの管理者が、電力が不足する時期及び電力量を設定する場合であってもよい。
また、上述した実施例では、電力買取装置10bが、不足電力情報を受信した後に電力が不足するか否かを判定する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、買取情報を生成した後に不足電力情報を受信して、再度買取情報を生成する場合であってもよい。
[実施例5の効果]
上述の通り、実施例5のように、売却情報生成部72bが、電力が不足する時期及び不足電力量を決定して、不足電力情報を生成する。そして、不足判定部31aが電力情報及び不足電力情報に基づいて電力が不足するか否かを判定する。したがって、電力が不足する時期及び電力量の詳細なデータに基づいて電力が不足するか否かを判定することができ、適切な買取電力量を設定することができる。また、電力売却装置50bの管理者が、電力が不足する時期及び電力量を設定することで、緊急に発生する電力不足に対しても対応することができる。
上述した実施例2〜5では、電力事業者から供給される電力が不足するか否かを電力買取装置で判定する場合について説明した。実施例6では、電力売却装置が、電力事業者から供給される電力が不足するか否かを判定する場合について説明する。
[実施例6に係る電力売買システムの構成]
まず、実施例6に係る電力売買システムの構成について説明する。図22は、実施例6に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。実施例6に係る電力売買システムは、図22に示すように、実施例2〜5に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50cにおいて、不足判定部75及び電力情報記憶部82を有する点が実施例2〜5とは異なる。以下、これらを中心に説明する。
電力情報記憶部82は、過去に電力買取装置10bから電力の買取を希望された時間帯及び買取希望電力量を日時に対応付けた電力情報を記憶する。さらに、電力情報記憶部82は、電力売却装置50cが管理する電力の過去の売却可能電力量及び売却可能時間帯を日時に対応付けた電力情報を記憶する。またさらに、電力情報記憶部82は、電力売却装置50cが管理する電力の過去の売却電力量及び売却時間帯を日時に対応付けた電力情報を記憶する。
図23は、電力情報記憶部を説明するための図である。図23に示すように、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)」、「週別(週単位)」、「日別」及び「日別(曜日単位)」に対して、「希望電力量」及び「希望時間帯」を対応付けて記憶する。さらに、図23に示すように、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)」、「週別(週単位)」、「日別」及び「日別(曜日単位)」に対して、「売却可能電力量(kWh)」及び「売却可能時間帯」を対応付けて記憶する。またさらに、図23に示すように、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)」、「週別(週単位)」、「日別」及び「日別(曜日単位)」に対して、「売却電力量(kWh)」及び「売却時間帯」を対応付けて記憶する。
ここで、「年別(特定日)」は、年ごとの特定の日を意味し、「週別(週単位)」は、1週間ごとを意味し、「日別」は、1日ごとを意味し、「日別(曜日単位)」は、曜日で区分けした一日ごとを意味する。また、「希望電力量(kWh)」は、電力買取装置10bから電力の買取を希望された電力量を意味し、「希望時間帯」は、電力買取装置10bから電力の買取を希望された時間帯を意味する。
また、「売却可能電力量(kWh)」は、電力売却装置50cが管理する電力の過去の売却可能な電力量を意味し、「売却可能時間帯」は、電力売却装置50cが管理する電力の過去の売却可能な時間帯を意味する。また、「売却電力量(kWh)」は、過去に売却した電力量を意味し、「売却時間帯」は、過去に電力を売却した時間帯を意味する。
例えば、電力情報記憶部82は、図23に示すように、「年別(特定日)、3年前」に対して「希望電力量(kWh):13、希望時間帯:15:00〜16:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)、3年前」に対して「売却可能電力量(kWh):32、売却可能時間帯:13:00〜17:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)、3年前」に対して「売却電力量(kWh):20、売却時間帯:15:00〜16:00」を対応付けて記憶する。
すなわち、上述した例は、「3年前」特定の日の「15:00〜16:00」に、「13kWh」の電力を売却してくれるように電力買取装置10bから希望されたことを意味する。そして、電力売却装置50cは、「3年前」特定の日の「13:00〜17:00」に「32kWh」の電力が売却可能であったことを意味する。そして、電力売却装置50cは、「3年前」特定の日の「15:00〜16:00」に「20kWh」の電力を売却したことを意味する。
同様に、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)」の「2年前」及び「1年前」それぞれに対して「希望電力量(kWh)」、「売却電力量(kWh)」、「売却可能電力量(kWh)」及び「売却可能時間帯」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「年別(特定日)」の「2年前」及び「1年前」それぞれに対して「売却電力量(kWh)」及び「売却時間帯」を対応付けて記憶する。
また、電力情報記憶部82は、図23に示すように、「週別(週単位)、3週間前」に対して「希望電力量(kWh):113、希望時間帯:16:00〜17:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「週別(週単位)、3週間前」に対して「売却可能電力量(kWh):50、売却可能時間帯:13:00〜17:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、図23に示すように、「週別(週単位)、3週間前」に対して「売却電力量(kWh):40、売却時間帯:16:00〜17:00」を対応付けて記憶する。
すなわち、上述した例は、本日から「3週間前」の1週間で「16:00〜17:00」に、合計「113kWh」の電力を売却してくれるように電力買取装置10bから希望されたことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3週間前」の1週間で「13:00〜17:00」に、合計「50kWh」の電力が売却可能であったことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3週間前」の1週間で「16:00〜17:00」に、合計「40kWh」の電力を売却したことを意味する。
同様に、電力情報記憶部82は、「週別(週単位)」の「2週間前」及び「1週間前」それぞれに対して「希望電力量(kWh)」、「売却電力量(kWh)」、「売却可能電力量(kWh)」及び「売却可能時間帯」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「週別(週単位)」の「2週間前」及び「1週間前」それぞれに対して「売却電力量(kWh)」及び「売却時間帯」を対応付けて記憶する。
また、電力情報記憶部82は、図23に示すように、「日別、3日前」に対して「希望電力量(kWh):13、希望時間帯:17:00〜18:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「日別、3日前」に対して「売却可能電力量(kWh):9、売却可能時間帯:15:00〜19:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「日別、3日前」に対して「売却電力量(kWh):0、売却時間帯:17:00〜18:00」を対応付けて記憶する。
すなわち、上述した例は、本日から「3日前」の1日の「17:00〜18:00」に、「13kWh」の電力を売却してくれるように電力買取装置10bから希望されたことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3日前」の1日の「15:00〜19:00」に、「9kWh」の電力が売却可能であったことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3日前」の1日の「17:00〜18:00」には、電力を売却していないことを意味する。
同様に、電力情報記憶部82は、「日別」の「2日前」及び「1日前」それぞれに対して「希望電力量(kWh)」、「売却電力量(kWh)」、「売却可能電力量(kWh)」及び「売却可能時間帯」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「日別」の「2日前」及び「1日前」それぞれに対して「売却電力量(kWh)」及び「売却時間帯」を対応付けて記憶する。
また、電力情報記憶部82は、図23に示すように、「日別(曜日単位)、3週間前」に対して「希望電力量(kWh):16、希望時間帯:17:00〜18:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は「日別(曜日単位)、3週間前」に対して「売却可能電力量(kWh):6、売却可能時間帯:15:00〜19:00」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「日別(曜日単位)、3週間前」に対して「売却電力量(kWh):0、売却時間帯:17:00〜18:00」を対応付けて記憶する。
すなわち、上述した例は、本日から「3週間前」までの所定の曜日の「17:00〜18:00」に、「16kWh」の電力を売却してくれるように電力買取装置10bから希望されたことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3週間前」までの所定の曜日の「15:00〜19:00」に、「6kWh」の電力が売却可能であったことを意味する。そして、電力売却装置50cは、本日から「3週間前」までの所定の曜日の「17:00〜18:00」には、電力を売却していないことを意味する。
同様に、電力情報記憶部82は、「日別(曜日単位)」の「2週間前」及び「1週間前」それぞれに対して「希望電力量(kWh)」、「売却電力量(kWh)」、「売却可能電力量(kWh)」及び「売却可能時間帯」を対応付けて記憶する。また、電力情報記憶部82は、「日別(曜日単位)」の「2週間前」及び「1週間前」それぞれに「売却電力量(kWh)」及び「売却時間帯」を対応付けて記憶する。
不足判定部75は、電力情報記憶部82に記憶された電力情報に基づいて、電力買取装置10bが管理する発電施設において、電力が不足するか否かを判定する。例えば、不足判定部75は、図23に示す電力情報から、毎年、特定の日の特定の時間帯に電力の買取希望があり、毎年、電力を売却していることを判定したとする。上述した場合には、不足判定部75は、今年においても同様に電力が不足すると判定する。
[実施例6に係る電力売買システムによる処理の手順]
次に、実施例6に係る電力売買システムによる処理の手順を説明する。図24は、実施例6に係る電力売買システムによる処理の手順を説明するための図である。なお、図24に示すステップS609〜S613の処理は、図17に示すステップS409〜S413の処理と同一であることから詳細な説明を省略する。
図24に示すように、まず、電力売却装置50cの不足判定部75が、電力買取装置10bが管理する発電施設において、電力が不足するか否かを判定する(ステップS601)。具体的には、不足判定部75は、電力情報記憶部82に記憶された電力情報に基づいて、電力買取装置10bが管理する発電施設において、電力が不足するか否かを判定する。
ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS601肯定)、売却情報生成部72bが、売却決定情報記憶部81に記憶された売却決定情報に基づいて、電力を売却するか否かを判定する(ステップS602)。そして、電力を売却すると決定した場合には(ステップS602肯定)、売却情報生成部72bは、決定した電力の不足時期及び不足電力量を対応付けた不足電力情報を生成する(ステップS603)。
そして、送信部73aが電力買取装置10bに売却情報を送信し(ステップS604)、受信部35aが売却情報を受信する(ステップS605)。その後、電力買取装置10bの管理者によって電力不足の発生が調査されると(ステップS606)、不足判定部31aが、電力が不足するか否かを判定する(ステップS607)。具体的には、不足判定部31aは、電力情報記憶部21aに記憶された電力情報及び不足電力情報に基づいて、電力が不足するか否かを判定する。
ここで、電力が不足すると判定された場合には(ステップS607肯定)、需給通知生成部36は、売却情報に基づいて、買取先を決定する(ステップS608)。そして、需給通知生成部36は、需給通知を生成して、生成した需給通知を電力売却装置50bに送信する(ステップS609〜S610)。そして、電力売却装置50bは、受信した需給通知に基づいて売却電力を決定して、電力を制御する(ステップS611〜S613)。
[実施例6の効果]
上述の通り、実施例6のように、不足判定部75が、電力買取装置10bが管理する発電施設において、電力が不足するか否かを判定する。そして、電力が不足すると判定された場合に、売却情報生成部72bが売却情報を生成して、送信部73aが電力買取装置10bに送信する。したがって、電力売却装置50cから定期的に売却情報を送信することができ、買取情報を送信することなしに適切な買取先を決定することができる。
上述した実施例2〜6では、電力売却装置が自身が管理する発電装置の発電量及び蓄電量に基づいて電力を売却するか否かを決定する場合について説明した。実施例7では、電力売却装置が、自身が管理する電力使用機器に対して送電する電力を制御することにより電力を売却する場合について説明する。
[実施例7に係る電力売買システムの構成]
まず、実施例7に係る電力売買システムの構成について説明する。図25は、実施例7に係る電力売買システムの構成を説明するための図である。実施例7に係る電力売買システムは、図25に示すように、実施例2〜6に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50dにおいて、電力使用機器105が接続されている点と、機器情報記憶部83を有する点とが実施例2〜6とは異なる。また、実施例7に係る電力売買システムは、図25に示すように、実施例2〜6に係る電力売買システムと比較して、電力売却装置50dにおいて、売却情報生成部72c及び電力制御部74aの処理内容とが実施例2〜6とは異なる。以下、これらを中心に説明する。
電力使用機器105は、家屋100内に設置された電化製品であり、太陽電池アレイ101によって発電された電力や、電力事業者から購入した電力を使用する。例えば、電力使用機器105は、冷蔵庫やテレビ、洗濯機などである。
機器情報記憶部83は、家屋100が有する電力使用機器ごとに使用電力を対応付けた機器情報を記憶する。図26は、機器情報記憶部を説明するための図である。図26に示すように、機器情報記憶部83は、「待機中であれば優先的に停止可能機器」として、「照明1(浴室、洗面所)」、「照明2(リビング)」、「洗濯機」、「テレビ」、「電子レンジ」、「パソコン」及び「ステレオ」を記憶する。また、機器情報記憶部83は、「待機中であれば優先的に停止可能機器(予約起動可能機器)」として、「ビデオ」、「エアコン」及び「炊飯器」を記憶する。また、機器情報記憶部83は、「常時通電が必要な機器」として、「冷蔵庫」及び「電話機」を記憶する。
そして、機器情報記憶部83は、「待機中であれば優先的に停止可能機器」、「待機中であれば優先的に停止可能機器(予約起動可能機器)」及び「常時通電が必要な機器」それぞれの機器ごとに「待機電力」、「消費電力」及び「状態」を記憶する。ここで、「待機中であれば優先的に停止可能機器」は、「状態」が待機中であれば優先的に停止する機器を意味する。また、「待機中であれば優先的に停止可能機器(予約起動可能機器)」は、「状態」が待機中であれば優先的に停止できるが予約が起動されている可能性がある危機を意味する。また、「常時通電が必要な機器」は、常に通電されている必要がある機器を意味する。また、「待機電力」は、各機器が使用されていない場合に消費する電力を意味し、「消費電力」は、各機器が使用された場合に消費する電力を意味し、「状態」、各機器の現在の状態を意味する。
例えば、機器情報記憶部83は、「待機電力」に対して「照明1(浴室、洗面所):0W、照明2(リビング):0W、洗濯機:1.2W、テレビ:1.5W、電子レンジ:4.8W、パソコン:8.2W、ステレオ:10.3W」を対応付けて記憶する。また、機器情報記憶部83は、「消費電力」に対して「照明1(浴室、洗面所):60W、照明2(リビング):120W、洗濯機:490W、テレビ:280W」を対応付けて記憶する。また、機器情報記憶部83は、「消費電力」に対して「電子レンジ:1100W、パソコン:123.3W、ステレオ:29.0W」を対応付けて記憶する。また、機器情報記憶部83は、「状態」に対して「照明1(浴室、洗面所):待機、照明2(リビング):待機、洗濯機:待機、テレビ:待機、電子レンジ:待機、パソコン:稼動、ステレオ:待機」を対応付けて記憶する。
同様に、機器情報記憶部83は、「ビデオ」、「エアコン」及び「炊飯器」に対してそれぞれ「待機電力」、「消費電力」及び「状態」を対応付けて記憶する。また、機器情報記憶部83は、「冷蔵庫」及び「電話機」に対してそれぞれ「待機電力」、「消費電力」及び「状態」を対応付けて記憶する。
売却情報生成部72cは、電力の売却日時と売却電力量とを決定する際に、電力売却装置50dに管理された発電装置によって発電された電力を使用する電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電量を予測する。そして、売却情報生成部72cは、予測した余剰電力量と買取情報に基づいて売却日時及び売却電力量とを決定する。具体的には、売却情報生成部72cは、売却決定情報に基づいて電力を売却するか否かを判定する際に、さらに、機器情報記憶部83に記憶された機器情報を参照して余剰電力量を予測し、電力を売却するか否かを決定する。
例えば、売却情報生成部72cは、売却決定情報に基づいて余剰電力量を予測し、予測した余剰電力量が、買取情報に含まれる買取希望電力量よりも下回った場合に、機器情報を参照して、電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。例を挙げれば、買取希望電力量に対して余剰電力量が「1kWh」下回った場合には、売却情報生成部72cは、図26に示す機器情報を参照して、電力使用機器に対して供給する電力を抑止することにより「1kWh」分の電力を賄えるか否かを予測する。
ここで、売却情報生成部72cは、図26に示す機器情報のなかで、まず、「待機中であれば優先的に停止可能機器」に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。さらに、売却情報生成部72cは、「待機中であれば優先的に停止可能機器」の中でも、「状態」が「待機」である電力使用機器から優先的に供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。
そして、次に、売却情報生成部72cは、図26に示す機器情報のなかで、「待機中であれば優先的に停止可能機器(予約起動可能機器)」のなかで「状態」が「待機」である電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。すなわち、売却情報生成部72cは、電力の供給を抑止した場合でも電力使用機器に及ぼす影響が小さいものから順に、供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。
なお、上述した例では、余剰電力量が、買取情報に含まれる買取希望電力量よりも下回った場合について説明したが、本実施例はこれに限定するものではなく、例えは、余剰電力量が、買取情報に含まれる買取希望電力量よりも上回った場合でもよい。例えば、電力の買取価格が通常時よりも高価になっている時期などには、多くの電力を売却するために、売却情報生成部72cは、電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を予測する。
電力制御部74aは、売却情報生成部72cによって電力を売却すると決定された場合に、電力売却装置50dに管理された発電装置によって発電された電力を使用する電力使用機器へ供給する電力量を制御する。そして、電力制御部74aは、売却電力量の電力を電力買取装置10bの管理者の電気系統に供給する。具体的には、電力制御部74aは、売却情報生成部72cによって電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力を売却すると決定した場合に、電力使用機器へ供給する電力量を制御する。例えば、売却情報生成部72cが図26に示すテレビ及びステレオに対して供給する電力を抑止した場合の余剰電力量を売却電力量として決定した場合に、電力制御部74aは、テレビ及びステレオに対して供給する電力を制御する。
[実施例7に係る電力売却装置による処理の手順]
次に、実施例7に係る電力売却装置による処理の手順を説明する。図27は、実施例7に係る電力売却装置による処理の手順を説明するための図である。図27に示すように、受信部71aが買取情報を受信すると(ステップS701肯定)、売却情報生成部72cが電力使用機器に対して供給する消費電力を制御するか否かの判定をする(ステップS702)。
ここで、電力を制御する場合には(ステップS702肯定)、売却情報生成部72cは、電力の供給を停止する停止対象機器を決定する(ステップS703)。そして、電力売却装置50dは、買取側と売却情報及び需給通知などの売買情報を送受信し(ステップS704)、電力制御部74aが売却時間になったか否かを判定する(ステップS705)。
ここで、売却時間になった場合には(ステップS705肯定)、電力制御部74aが、対象機器への送電停止を制御する(ステップS706)。その後、電力制御部74aが売却が終了したか否かを判定し(ステップS707)、売却が終了した場合には(ステップS707肯定)、電力制御部74aは、対象機器への送電開始を制御して(ステップS708)、処理を終了する。
[実施例7の効果]
上述の通り、実施例7のように、売却情報生成部72cは、電力の売却日時と売却電力量とを決定する際に、電力売却装置50dに管理された発電装置によって発電された電力を使用する電力使用機器に対して供給する電力を抑止した場合の余剰電量を予測する。そして、売却情報生成部72cは、予測した余剰電力量と買取情報に基づいて売却日時及び売却電力量とを決定する。したがって、発電した電力の売買を最大限実行することができ、電力の売買をより効率的にすることが可能となる。
また、実施例7のように、電力制御部74aは、売却情報生成部72cによって電力を売却すると決定された場合に、電力売却装置50dに管理された発電装置によって発電された電力を使用する電力使用機器へ供給する電力量を制御する。そして、電力制御部74aは、売却電力量の電力を電力買取装置10bの管理者が管理する電力線300に供給する。したがって、電力使用機器への供給と電力の売買とを考慮した電力の配分を行うことができる。
さて、これまで実施例1〜7について説明したが、上述した実施例1〜7以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、種々の異なる実施例を(1)〜(3)に区分けして説明する。
(1)発電装置
上記した実施例1〜7では、太陽光発電システムを用いて発電する場合について説明したが、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、風力発電システムや地熱発電システムを用いる場合であってもよい。
(2)電力の買取
上記した実施例1〜7では、売却情報記憶部23に格納する売却情報に含まれる売却元から単に電力を買い取る場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、提供情報記憶部22に記憶された提供情報から過去の売却実績を参照し、良好な売却実績を有する売却元から優先的に電力を買い取る場合であってもよい。
(3)システム構成等
また、上記の実施例において説明した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に更新することができる。例えば、太陽光発電システムを新たに設置した家屋100から電力を売却された場合には、提供情報記憶部22が記憶する提供情報を、適宜、更新することが可能である。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態(例えば、図3の形態)は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、電力情報記憶部21と提供情報記憶部22とを一つの部として統合してもよく、一方、売却情報生成部72を、電力を売却するか否かを判定する売却判定部と売却日時及び売却電力量を決定する決定部とに分散してもよい。また、制御部70を電力売却装置50の外部装置としてネットワーク200経由で接続するようにしてもよい。また、売却情報生成部72、不足判定部75を別の装置が有し、ネットワーク200に接続されて協働することで、上記した電力売却装置50の機能を実現するようにしてもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。例えば、図24における電力売却装置による電力不足判定処理は手動で行ってもよい。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。例えば、図8における電力不足の発生の調査は、自動で行ってもよい。
1、10、10a 電力買取装置
2、32 買取情報生成部
3、 買取側通信部
4、50 50a 電力売却装置
5、 売却側通信部
6、72 72a 売却情報生成部
7、74 電力制御部
8、200 ネットワーク
9、 電線網
21 電力情報記憶部
22 提供情報記憶部
23 売却情報記憶部
31 不足判定部
33 配信先決定部
34 34a 送信部
35 受信部
36 需給通知生成部
71 71a 受信部
73 送信部
81 売却決定情報記憶部
82 電力情報記憶部
83 機器情報記憶部

Claims (6)

  1. 電力買取業者の電力買取装置と電力売却者の電力売却装置との間で電力の売買を、相互に接続されている通信網と電線網とを介して行う電力売買システムであって、
    前記電力買取装置は、
    電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する買取情報生成部と、
    前記買取情報生成部によって生成された買取情報を前記電力売却装置に対して送信する買取側通信部と、
    前記電力売却装置は、
    前記買取情報を受信する、または、該買取情報に対する売却情報を送信する売却側通信部と、
    前記売却側通信部によって受信された前記買取情報に基づいて、前記電力売却装置が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する売却情報生成部と、
    前記売却情報生成部によって生成された前記売却情報に基づいて、前記売却日時に、前記売却電力量に応じた電力を前記電力買取業者の電線網に供給するように制御する電力制御部と、
    を備えたことを特徴とする電力売買システム。
  2. 電力の買取を希望する買取日時と買取電力量とを少なくとも含む買取情報を生成する買取情報生成部と、
    前記買取情報生成部によって生成された買取情報を電力売却者の機器に対して送信する買取側通信部と、
    を備えたことを特徴とする電力買取装置。
  3. 前記買取情報を受信する、または、該買取情報に対する売却情報を送信する売却側通信部と、
    前記売却側通信部によって受信された前記買取情報に基づいて、前記電力売却装置が管理する発電装置によって発電される電力の売却日時と売却電力量とを少なくとも含む売却情報を生成する売却情報生成部と、
    前記売却情報生成部によって生成された前記売却情報に基づいて、前記売却日時に、前記売却電力量に応じた電力を前記電力買取業者の電線網に供給するように制御する電力制御部と、
    を備えたことを特徴とする電力売却装置。
  4. 前記売却情報生成部は、前記発電装置における過去の実績に基づいて前記買取情報に含まれる買取日時における余剰電力量を予測し、予測した余剰電力量と当該買取情報とに基づいて売却日時と売却電力量とを決定することを特徴とする請求項3に記載の電力売却装置。
  5. 前記売却情報生成部は、電力の売却日時と売却電力量とを決定する際に、前記自身の発電装置によって発電された電力を使用する電力使用機器に対して供給する電力を抑制した場合の余剰電力量を予測し、予測した余剰電力量と前記買取情報とに基づいて売却日時と売却電力量とを決定することを特徴とする請求項3又は4に記載の電力売却装置。
  6. 前記買取情報生成部は、電力が不足すると判定された場合に、地域ごとの買取実績を参照し、買取を希望する買取日時と買取電力量とを当該地域ごとに決定し、決定した買取日時と買取電力量とを当該地域に対応付けた情報を前記買取情報として生成することを特徴とする請求項2に記載の電力買取装置。
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