JP2003244439A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003244439A
JP2003244439A JP2002041865A JP2002041865A JP2003244439A JP 2003244439 A JP2003244439 A JP 2003244439A JP 2002041865 A JP2002041865 A JP 2002041865A JP 2002041865 A JP2002041865 A JP 2002041865A JP 2003244439 A JP2003244439 A JP 2003244439A
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JP2002041865A
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Hiroshi Maeda
博 前田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 未確定の画像データを記憶する記億装置に大
きな容量を必要とせず、画像処理を簡単にでき且つ処理
時間の短縮化が図れる裏写り除去機能を有する画像読取
装置を提供する。 【解決手段】 原稿搬送路33を搬送される原稿に対
し、その下面の画像を第1読取部10によって読み取る
と同時に、上面の画像を第2読取部23によって読み取
る。読み取った画像データのうち所定濃度以下のデータ
を濃度値「0」に置き換えて除去する。補正対象とする
データの画素の濃度データ値とその裏面側のデータの画
素の濃度データ値との差が所定値を越えており、且つそ
の補正対象とするデータの画素の濃度データ値が他方の
データの画素の濃度データ値よりも小さいときに、その
補正対象とするデータの画素のデータ値を、濃度「0」
の場合のデータ値に置換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を読み
取る画像読取装置に係る。特に、本発明は、原稿の一方
の面の画像データに対して、他方の面の画像データを用
いて補正する裏写り補正機能を備えた画像読取装置の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿の画像を読み取る画像読
取装置においては、光学的に読み取った画像情報を電気
信号に変換し、さらにデジタル信号化している。この場
合、原稿の画像読取面(表面)の裏側の面(裏面)に濃
度の高い画像が存在すると、この裏面の画像が表面に透
けてしまういわゆる裏写りが発生する。このような状況
では、読取画像データ中に裏面の画像データが混在し、
読取画像の品質は著しく悪化したものとなってしまう。
【0003】この裏写りによる読取画像の品質の悪化を
軽減するために、従来、片面(画像読取面)からの画像
情報のみを用いて濃度判定を行い、所定濃度以下の低濃
度部を裏面の画像データであると判断して、この低濃度
画像データを一律に消去するという下地除去処理を行っ
ていた。
【0004】しかし、この下地除去処理技術を用いた場
合、例えば写真などの比較的淡い色調の原稿画像を読み
取る際には、画像読取面に存在する低濃度の画像データ
を裏面の画像データであると誤判定してしまって、画像
読取面の画像データ(取得すべき画像データ)の一部が
除去されてしまうといった課題があった。
【0005】この課題を解決するために、特開平11−
317858号公報には、片面(画像読取面)からの画
像情報に加えて、もう片面(画像読取面の裏側の面)の
原稿画像をも読み取り、その裏面の画像情報を用いて、
濃度比較を行い、より精密な裏写りの低減を行うことが
開示されている。
【0006】上記した特開平11−317858号公報
において開示された技術では、以下のような読取動作を
行っている。まず、原稿読み取り部において原稿の表面
(画像読取面)の画像を読み取り、得られた画像データ
1ページ分を画像メモリに記憶する。次に、原稿を裏返
し、この原稿を再び原稿読み取り部へ搬送して、裏面の
画像を読み取り、得られた画像データを画像メモリに記
憶する。その後、記憶した両画像データに対し、読み取
りの開始点となる原点座標を基準として、表面と裏面と
の各画像データの濃度を比較する。これにより、表面画
像の読取動作において得られた画像データ中における裏
面画像データを特定し、この裏面画像データを表面画像
データから除去して最終画像データを決定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された技術では、画像の読取動作において、表
面画像の読取動作の後に裏面画像の読取動作を行うこと
になるため、最終画像データを決定するまでに長い時間
を要するという課題があった。つまり、原稿の片面のみ
の読み取りが必要な場合に、通常であれば片面の読み取
りのみを行えば済むのに対し、裏写りを防止するためわ
ざわざ原稿を反転させて裏面を読み取る必要がある。こ
のため、片面のみを読み取る場合の2倍以上の読取時間
を要するという課題があった。
【0008】また、原稿の表面および裏面について、そ
れぞれの画像データを記憶させる必要があるため、比較
的大きな記憶容量を有する記憶装置が必要となってしま
うといった課題もあった。
【0009】更に、原稿の表面画像を読み取った後に原
稿を裏返して裏面画像を読み取るため、再び原稿が読み
取り部に搬送されてくるときに、原稿の搬送位置ズレや
斜め送りが発生することがある。これでは、表面と裏面
の画像データの濃度を比較することができないので、両
画像データの位置を正確に合わせるための位置ズレ補正
などの画像処理を行う必要がある。したがって、画像処
理動作全体として長い時間を必要とするばかりでなく、
このような画像処理機能を装置に備えさせておく必要が
あるため装置の製造コストの高騰に繋がってしまう。
【0010】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであり、未確定の画像データを記憶する記億装置に大
きな容量を必要とせず、画像処理を簡単にでき且つ処理
時間の短縮化が図れる裏写り除去機能を有する画像読取
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、原稿の両面の
画像情報を取得することによって裏写りを回避するデー
タ補正を行うものに対し、原稿の各面の画像情報を互い
に異なる読取手段によって略同時に取得するようにして
いる。これにより、原稿の反転動作を不要にすると共
に、この反転動作に伴う搬送位置ズレや斜め送りを考慮
した位置ズレ補正などの画像処理を不要にしている。
【0012】−解決手段− 具体的には、原稿の一面の画像情報を第1データとして
読み取る第1読取手段と、上記原稿の他面の画像情報を
第2データとして読み取る第2読取手段と、上記第1デ
ータと第2データとを比較して、第1データおよび第2
データの少なくとも一方を補正する補正手段とを備えさ
せる。そして、原稿の画像情報を読み取る際、第1読取
手段と原稿とを相対移動させて原稿の一面の画像情報を
第1読取手段によって読み取ると略同時に、第2読取手
段と原稿とを相対移動させて原稿の他面の画像情報を第
2読取手段によって読み取るようにしている。
【0013】この特定事項により、原稿を読み取る際に
は、第1読取手段と原稿とを相対移動させて原稿の一面
を読み取り、第1データを得る。これと略同時に、第2
読取手段と原稿とを相対移動させて原稿の他面を読み取
り、第2データを得る。ここでいう相対移動としては、
読取手段を固定して原稿を搬送する場合、原稿を固定し
て読取手段を移動する場合、読取手段を移動すると共に
原稿を搬送する場合などが掲げられる。そして、第1デ
ータと第2データとを比較して、第1データおよび第2
データの少なくとも一方を補正する。ここで、補正手段
が行う補正とは、例えば上記裏写りを回避するために画
像データの一部分を除去する動作が掲げられる。本解決
手段によれば、第1読取手段と第2読取手段とが略同時
に異なる原稿画像を読み取るようになっており、それぞ
れ得たデータを用いて画像データを補正するので、例え
ば第1データを補正するために必要な原稿画像の読み取
りに要する時間は、片面の画像を読み取るための時間で
よい。つまり、原稿の一面に対する読み取り動作を行っ
た後に他面に対する読み取り動作を行うといった「原稿
の二度読み取り」は必要なくなる。したがって、データ
を取得するための時間を大幅に短縮化でき、効率的にデ
ータ補正動作を実行することができる。
【0014】また、例えば原稿の一面を読み取った後で
原稿の他面を読み取るために原稿を反転させるなどとい
った必要がないので、紙送りの機構を簡素化できる。さ
らに、一面を読み取ったデータと、他面を読み取ったデ
ータとを比較する際には、紙送りによる位置ずれは生じ
ないため、従来技術において必要とされていた「位置ズ
レ補正などの画像処理機能」を必要とすることなしにデ
ータの補正を正確に行うことができる。
【0015】補正手段の補正動作として、具体的には、
第1データおよび第2データにおいて、原稿の表裏で対
向する画素のデータ同士を比較することにより、データ
の補正を行うようにしている。これによれば、同一箇所
に相当する画素(原稿の表裏で対向する画素)のみを比
較するので、比較の手順が簡単となり、データ処理動作
の高速化を図ることができる。
【0016】また、第1読取手段および第2読取手段
は、原稿上における略近接した位置の画像情報を略同時
に読み取るよう構成されている。これによれば、補正手
段は、第1読取手段と第2読取手段との読取位置の違い
分をメモリするのみで、原稿の同一箇所に相当する画素
のデータをそれぞれ比較して補正を行うことができる。
すなわち、例えば、第1のデータを補正するために、原
稿の一面を読み取った後で原稿の他面を読み取る場合の
ように、原稿の一面分のデータの全てをメモリする必要
はない。したがって、記憶容量の大きな記憶装置を必要
としない。
【0017】また、上記のように、同じ位置の画素を比
較すればよいので、上記構成によれば、原稿を全部読み
終わる前に、その同じ位置について補正した画像データ
を得ることができる。
【0018】尚、上記構成において、上記第1読取手段
と上記第2読取手段とが、原稿上の同じ位置を読み取る
構成であってもよい。ただし、この場合は、同じ位置を
両面から光を当てて読み取ることになるため、裏写りが
強調されることになる。したがって、上記のように、同
じ位置ではないがほぼ近い位置である場合に、裏写りの
強調をなくすとともに、記憶装置に必要な記憶容量を削
減できる。
【0019】また、補正手段は、第1データと第2デー
タとを比較して第1データのみを補正するモードと、上
記比較により第1データおよび第2データを共に補正す
るモードとを切り換え可能に構成されている。このた
め、例えば、片面のみの読取が必要な場合には第1のデ
ータのみを補正するモードを選択して、この場合に第1
データおよび第2データを共に補正することにより生じ
る無駄な処理を省くことができる。
【0020】更に、補正手段は、以下の2つのモードを
切り換え可能に構成されている。一つは、データの補正
を行う際に、補正対象であるデータにおいて所定濃度以
下の画素のデータ値を、濃度「0」の場合のデータ値に
置換して下地を除去するモードである。もう一つは、デ
ータの補正を行う際に、補正対象であるデータにおいて
所定濃度以下の画素のデータ値を、そのまま、その画素
のデータ値として扱って下地を残すモードである。下地
除去モードと下地を残すモードとを切り換えることによ
って、例えば、2値化処理される文字原稿を読み取ると
きなど下地を除去することが望ましい場合に、下地除去
モードを選択して、くっきりとした文字データを得るこ
とができる。また、例えば、写真原稿を読み取るときな
ど下地を残すことが望ましい場合に、下地を残すモード
を選択して、淡い写真原稿でも忠実に読み取ることが可
能になる。
【0021】更に、補正手段によるデータ補正動作を詳
述すると、先ず、第1データを補正対象とする場合に、
この第1データの画素の濃度データ値とそれに対向する
第2データの画素の濃度データ値との差(図5における
E)が所定値(図5におけるα)を越えており、且つそ
の第1データの画素の濃度データ値が第2データの画素
の濃度データ値よりも小さいときに、その第1データの
画素のデータ値を、濃度「0」の場合のデータ値に置換
する。この動作手順は、図5のフローチャートにおいて
は、ステップS3,S4,S5,S6の流れとなる。一
方、同様に第1データを補正対象とする場合に、この第
1データの画素の濃度データ値とそれに対向する第2デ
ータの画素の濃度データ値との差(E)が所定値(α)
以下であるとき(図5のステップS4でNOに判定され
たとき)、または第1データの画素の濃度データ値とそ
れに対向する第2データの画素の濃度データ値との差
(E)が所定値(α)を越えていてもその第1データの
画素の濃度データ値が第2データの画素の濃度データ値
以上であるとき(図5のステップS5でNOに判定され
たとき)には、その第1データの画素のデータ値を、そ
のまま、その画素のデータ値として扱うようにしてい
る。
【0022】また、他の補正手段によるデータ補正動作
としては、第1データを補正対象とする場合に、この第
1データの画素の濃度データ値とそれに対向する第2デ
ータの画素の濃度データ値との差(図7におけるE)が
第1の所定値(図7におけるα)を越えており、且つそ
の第1データの画素の濃度データ値が第2データの画素
の濃度データ値よりも小さいときに、その第1データの
画素の濃度データ値から上記差(E)を減算し、その減
算値(図7におけるF)が第2の所定値(図7における
D)未満であって、且つ第1データの画素の濃度データ
値が第2の所定値(D)以上であるときに、その第1デ
ータの画素のデータ値を、濃度「0」の場合のデータ値
に置換する。この動作手順は、図7のフローチャートに
おいては、ステップS13,S14,S15,S16,
S17,S18,S21の流れとなる。一方、同様に第
1データを補正対象とする場合に、この第1データの画
素の濃度データ値とそれに対向する第2データの画素の
濃度データ値との差(E)が第1の所定値(α)以下で
あるとき(図7のステップS14でNOに判定されたと
き)、または第1データの画素の濃度データ値とそれに
対向する第2データの画素の濃度データ値との差(E)
が第1の所定値(α)を越えていてもその第1データの
画素の濃度データ値が第2データの画素の濃度データ値
以上であるとき(図7のステップS15でNOに判定さ
れたとき)には、その第1データの画素のデータ値を、
そのまま、その画素のデータ値として扱うようにしてい
る。
【0023】これらの補正手段によるデータ補正動作に
より、裏写りを考慮した良好な画像データの補正動作を
実現することができる。特に、後者の補正手段によるデ
ータ補正動作において、上記減算値(F)と第2の所定
値(D)との大小を比較することの意味は、第2の所定
値(D)を下地濃度とすることで、減算値(F)つまり
裏写りを除去した読取対象面の濃度がD以上かを判定
し、元の表面の濃度がDよりも小さい時は「0」まで消
すというように、下地を消すかどうかの判定を行うよう
にしている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1および図3は、本実施形態に係る画像
読取装置(スキャナ装置)の内部構成を示す図である。
本読取装置は、原稿の画像を読み取るためのものであ
り、特に、原稿の表面と裏面とを同時に読み取ることが
できるようになっている。すなわち、本読取装置は、原
稿を静止させて画像を読み取る「静止読取モード」、原
稿を搬送させながら原稿片面のみの画像を読み取る「走
行読取モード」、あるいは、原稿を搬送させながら原稿
両面の画像を読み取る「両面読取モード(走行読取モー
ドによる両面読取の場合)」を用いて、原稿に対する画
像読み取りを行うことができるようになっている。
【0026】図1に示すように、本読取装置は、下部筐
体1、上部筐体2、排紙トレイ3を備えている。
【0027】また、図1には示していないが、本読取装
置は、操作部(例えば、液晶ディスプレイよりなる表示
部や設定を行うボタンなどより構成される)をも備えて
おり、この操作部をユーザが操作することにより、例え
ば上記した複数のモードの選択が行えるようになってい
る。
【0028】(下部筐体1の説明)まず、下部筐体1の
構成について説明する。図1に示すように、下部筐体1
は、第1読取手段としての第1読取部10と第1コンタ
クトガラス11とを備えている。そして、図1に示すよ
うに、第1読取部10は、第1走査ユニット12、第2
走査ユニット13、結像レンズ14、CCD(Charge c
oupled Device)15、第2コンタクトガラス16を備
えている。
【0029】上記第1コンタクトガラス11は、上記し
た「静止読取モード」において、読み取り対象である原
稿を載置するための台である。
【0030】第1読取部10の第1走査ユニット12
は、第1コンタクトガラス11に沿って図1中の左から
右に一定速度Vで移動しながら、原稿を露光する。図1
では、この第1走査ユニット12の移動に伴う各ポジシ
ョンPos1〜Pos3をそれぞれ実線で示している。
この第1走査ユニット12は、光源(露光ランプ)50
と、原稿の反射光を第2走査ユニット13に導く第1反
射ミラー51とを有している(図3参照)。
【0031】第2走査ユニット13は、第1走査ユニッ
ト12に追随してV/2の速度で移動するようになって
いる。この第2走査ユニット13は、上記第1反射ミラ
ー51からの光を結像レンズ14を経て、CCD15に
導く第2および第3の反射ミラー52,53を備えてい
る。
【0032】結像レンズ14は、第3反射ミラー53か
らの反射光を、CCD15上で結像させるものである。
CCD15は、結像レンズ14からの光をアナログの電
気信号に変換するものである。尚、この電気信号は、後
述する画像処理部150,160(図2参照)によって
デジタルの画像データに変換され、画像メモリ102に
記憶されたり、プリンタなどの画像形成装置や外部機器
などに出力される。
【0033】尚、第1走査ユニット12と第2走査ユニ
ット13とには、これらの移動を同期させるために、図
示しないワイヤが巻き掛けられている。そして、このワ
イヤを介して、ステッピングモータ(図示せず)によっ
て各走査ユニット12,13が駆動されるようになって
いる。
【0034】また、上記第1読取部10は、第1コンタ
クトガラス11上に載置された原稿の読み取りに加え
て、後述するように、上部筐体2に備えられた部材によ
って搬送される原稿の画像を読み取る機能も有してい
る。
【0035】そして、第1コンタクトガラス11上の原
稿を読み取る際には、第1走査ユニット12は、図1中
のPos1の位置からPos2の位置に向かう方向に、
図示しない原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズ
に応じて、所定距離だけ移動する。一方、搬送される原
稿を読み取る際には、第1走査ユニット12は、図1中
のPos3の位置に停止している。また、使用されてい
ない待機中には、第1走査ユニット12は、図1中のP
os1とPos3との中間の位置(ホームポジション)
に停止している。
【0036】また、図3に示すように、第1コンタクト
ガラス11の端部前側(図中の左側)には、原稿載置基
準板(静止原稿の載置基準板)41が備えられている。
この原稿載置基準板41は、第1コンタクトガラス11
に載置される原稿のサイズおよび載置方向を示す指標が
示されている。従って、ユーザーは、この指標に従っ
て、第1コンタクトガラス11上に容易に原稿を載置で
きる。
【0037】また、第1コンタクトガラス11の原稿載
置基準板41が設けられた側と反対の側であって、原稿
載置基準板41が対向する箇所に、CCD15のシェー
ディング(白レベルの決定)を実施する際に使用する第
1基準白板42が設けられている。尚、この第1基準白
板42は、原稿載置基準板41の下側でかつ第1コンタ
クトガラス11の上側に設けてもよい。
【0038】(上部筐体2の説明)次に、上部筐体2の
構成について説明する。図1に示す上部筐体2は、OC
マット21、原稿セットトレイ22、第2読取手段とし
ての第2読取部23、開放扉24を備えている。
【0039】この上部筐体2は、本読取装置の奥側(図
1の紙面奥側)において下部筐体1との間に設けられた
ヒンジ(図示せず)を回動支点として、上方に回動する
ようになっている。これにより、本読取装置では、図1
の紙面手前側から、第1コンタクトガラス11の上面お
よび第2コンタクトガラス16の上面を開放できるよう
になっている。
【0040】OCマット21は、上部筐体2を閉めたと
きに第1コンタクトガラス11に押しつけられて密着す
る位置に載置された原稿を押えるためのマットである。
原稿セットトレイ22は、上記「走行読取モード」や
「両面読取モード」を実行する際に原稿を載置するため
の台である。開放扉24は、第2読取部23の取り付け
状態を調整するために、上部筐体2に設けられている開
閉自在な窓である。
【0041】第2読取部23は、原稿セットトレイ22
から搬送されてくる原稿の画像を読み取るためのもので
あり、原稿搬送手段31、密着イメージセンサ部(CI
S:Contact Image Sensor)32、原稿搬送路33、原
稿排出部34を備えている。
【0042】原稿搬送手段31は、各ローラの回転駆動
によって原稿セットトレイ22に載置された原稿を取り
入れ、この原稿を原稿搬送路33上で搬送するものであ
る。
【0043】原稿搬送路33は、整合ローラ対67と第
2コンタクトガラス16との間、および、上側原稿搬送
ガイド70と第2コンタクトガラス16との間により構
成された搬送経路である。
【0044】上側原稿搬送ガイド70は、第2コンタク
トガラス16の上に載置されている。尚、この上側原稿
搬送ガイド70における水平方向の位置は、位置決め突
起70a(図3参照)によって設定される。
【0045】密着イメージセンサ部32は、上部筐体2
に設けられており、原稿搬送路33を走行する原稿にお
ける上側の画像を読み取るためのものである。また、第
2コンタクトガラス16の第1読取部10側には遮光部
材90が配置されている。第2基準白板68は、第2コ
ンタクトガラス16の下面に設けられ、イメージセンサ
部32のシェーディング(白レベルの決定)を実施する
際に使用するものである。
【0046】原稿排出部34は、密着イメージセンサ部
32によって画像を読み取った後の原稿を、排紙トレイ
3に排出するものである。
【0047】本読取装置の排紙トレイ3は、画像を読み
取った後の原稿を排出するための台である。
【0048】(制御系の構成説明)次に、本読取装置に
おける制御系について図2のブロック図を参照して説明
する。
【0049】図2に示すシステムコントローラ100
は、バスBを介して、読取制御部110に加えて、さら
に画像処理中継部101と画像メモリ102とを制御す
るものである。システムコントローラ100は、上記の
制御によって、原稿の読取動作が適切に行われるよう
に、本読取装置の全体を制御する。
【0050】図2に示す第1光源制御基板120は、読
取制御部110の信号に基づいて、第1読取部10の光
源(第1光源:キセノンランプ)50を点灯・消灯する
ものである。また、第2光源制御基板130は、読取制
御部110の信号に基づいて、密着イメージセンサ部3
2の光源(第2光源:LEDアレイ)32aを点灯・消
灯するものである。
【0051】第1読取り走査系駆動モータ制御基板12
1は、読取制御部110の信号に基づいて、第1読取り
走査系駆動モータ122を制御して、第1走査ユニット
12および第2走査ユニット13を、図1中における左
右両方向に移動させる。
【0052】第1読取走査系位置センサ群123は、第
1走査ユニット12がホームポジションやPos1、P
os2、Pos3に配置されたときに、読取制御部11
0に基準位置信号を出力する。
【0053】上記構成において、読取制御部110は、
第1読取走査系位置センサ群123の基準位置信号と、
第1読取り走査系駆動モータ122のステップ数とを基
に、第1走査ユニット12の位置を算出する。そして、
第1読取り走査系駆動モータ122を正逆転制御して、
各走査ユニット12,13を往復移動させる。
【0054】自動原稿送り装置(原稿搬送手段31、原
稿排出部34)の駆動モータ制御基板140は、読取制
御部110の信号により、ステッピングモータである駆
動モータ141をオン・オフ制御して、自動原稿送り装
置の駆動系を駆動し、上述の整合ローラ対67および他
の搬送ローラに駆動力を伝える。また、駆動モータ14
1は、駆動モータ制御基板140からのパルスレイトに
より回転速度を変えられるようになっている。
【0055】原稿排出センサ59、原稿セット検出セン
サ62、給送タイミングセンサ65(図1参照)は、原
稿がセンサの位置に到達した時に、原稿の有無信号を読
取制御部110に伝える。これに対して、読取制御部1
10は、これらセンサ59,62,65からの原稿の有
無信号とタイマーとにより、原稿が適切なタイミングで
搬送されているか否かを算出して、搬送不良の場合に
は、ジャム等の発生の信号を、バスBを介してシステム
コントローラ100に伝える。
【0056】ローラクラッチ群142は、読取制御部1
10からの信号によりオン・オフして、自動原稿送り装
置のそれぞれの駆動系に対して、接続または非接続に切
り換えて、駆動系を停止したり、回転したりする。
【0057】(画像信号の処理動作)次に、上記の構成
において、本読取装置が片面読取または両面読取を行っ
た場合に読み取り走査により得られた電気的画像信号の
処理に関して説明する。
【0058】図2に示すように、CCD(第1光電変換
素子)15およびイメージセンサ部(第2光電変換素
子:CIS)32により得られた電気的画像信号(以
後、画像信号と呼ぶ)は、画像処理部150,160に
送られて、所定の画像処理を施された後に、画像処理中
継部101に送られ、さらに別の画像処理(領域分離処
理、領域分離結果に基づく空間フィルタ処理、誤差拡散
などの中間調処理や解像度変換処理等)を施された後、
バスBを介して1ページ毎に区別されて画像メモリ10
2に記憶される。
【0059】上記画像処理部150,160は、アナロ
グ信号処理部151,161、A/D変換部152,1
62、シェーディング補正部153,163、フィルタ
処理部154,164、濃度変換部155,165、ラ
インバッファ156,166、データ比較処理部(本発
明でいう補正手段)157,167で構成されている。
これら画像処理部150,160の各要素は、読取制御
部110の制御下で動作する。
【0060】アナログ信号処理部151,161は、そ
れぞれ、CCD15および密着イメージセンサ部32か
ら入力される画像信号に、レベル変換処理、サンプルホ
ールド処理および信号増幅処理を施して、A/D変換部
152,162に出力する。CCD15と密着イメージ
センサ部32とでは、光源光量・光電変換効率および出
力信号レベル等が異なるため、CCD15用および密着
イメージセンサ部32用に、それぞれ専用のアナログ信
号処理部151,161が個別に設けられている。
【0061】A/D(アナログ/デジタル)変換部15
2,162は、アナログ信号処理部151,161から
入力されるアナログの画像信号をデジタル変換して、量
子化した画像信号をシェーデイング補正部153,16
3に出力する。
【0062】シェーディング補正部153,163は、
A/D変換部152,162から入力される量子化され
た画像信号に対して黒再生および白再生を施して、フィ
ルタ処理部154,164に出力する。
【0063】尚、黒再生とは、CCD15あるいは密着
イメージセンサ部32の暗示出力をサンプリングして記
憶し、これを読取データである原稿読取時のCCD15
あるいは密着イメージセンサ部32の出力する画像信号
から減算することにより、暗示出力の影響を削除する処
理である。
【0064】また、白再生とは、反射率の均一な基準白
板42,68を読み取ったときの画素毎の画像信号に基
づいて原稿読取時の画像信号を画素毎に正規化し、光量
むらや光学部品の影響および第1光電変換素子15や第
2光電変換素子32の画素感度のバラツキを補正する処
理である。
【0065】フィルタ処理部(フィルタ処理手段)15
4,164は、シェーデイング補正部153,163か
ら入力される画像信号に、読取制御部110から設定さ
れるフィルタ特性を決定する係数に基づいて所定のフィ
ルタ処理、具体的には、空間フィルタリング処理を施す
ことにより、画像の高周波成分を強調して、画像の「ぼ
やけ」の修復を行う。すなわち、CCD15および密着
イメージセンサ部32の出力する画像信号には、レンズ
やミラー等の光学部品、CCD15やイメージセンサ部
32の受光面のアパーチャ開口度、CCD15や密着イ
メージセンサ部32の転送効率や残像、物理的な走査に
よる積分効果および走査むら等に起因するMTF(Modu
lation Transfer Function)の劣化があり、フィルタ処
理部154,164によりこのMTFの劣化を補償して
いる。
【0066】このように、MTFは、CCD15と密着
イメージセンサ部32によりその劣化具合も大きく異な
るため、適切なフィルタ処理を行っている。また、MT
Fの劣化は、高周波域ほど顕著であるので、フィルタ処
理部154,164は、高周波域の画像信号に対して、
強調処理を施すことにより、「ぼやけ」を修復して、画
像品質を向上させている。フィルタ処理部154,16
4は、入力画像信号がCCD15からの画像信号である
か、密着イメージセンサ部32からの画像信号であるか
によりフイルタ処理が異なる。
【0067】濃度変換部(濃度変換手段、2値化手段)
155,165は、フィルタ処理部154,164でフ
ィルタ処理された画像信号に対して濃度変換を行うため
のものであり、例えば、画像信号をファクシミリ通信す
る場合や、印字条件が2値化指定された場合等に画像信
号を2値化処理し、また、写真画像等のように印字条件
が多値であれば、所定の濃度特性により濃度変換を行っ
て、画質を向上させている。
【0068】濃度変換部155,165は、RAM(Ra
ndom Access Memory)制御部およびRAM(共に図示せ
ず)等を備え、入力画像信号をアドレスデータとしてR
AMにセットされたデータ変換用のルックアップテーブ
ルに格納されているテーブル値を読み出すことにより、
データ変換を行って濃度変換処理を行う。
【0069】濃度が確定した画像信号は、後述するデー
タ比較処理部157,167の処理が行われた後、画像
処理中継部101を中継して画像メモリ102に格納さ
れる。また、このとき画像メモリ102に格納しながら
画像形成装置に出力してもよい。
【0070】画像メモリ102に格納された画像信号は
システムコントローラ100により所定のタイミングで
読み出され画像出力装置103に出力される。この画像
出力装置103は電子写真方式、インクジェット方式、
熱転写方式などにより紙などの記録媒体上に画像を形成
するものであるが特に限定されるものではない。
【0071】(画像読み取り動作)上記構成をもつ本読
取装置の画像読み取り動作について、主として図1を参
照して以下に説明する。
【0072】本読取装置は、上記したように、「静止読
取モード」、「走行読取モード」、あるいは「両面読取
モード」のうちのいずれかを、操作部104(図2)よ
り入力される設定によって行うようになっている。
【0073】「静止読取モード」は、原稿を静止させて
画像を読み取るモードであり、下部筐体1内の第1読取
部10によって画像を読み取るようになっている。
【0074】この「静止読取モード」においては、片面
の読取のみが可能である。そして、その片面の読取の際
には、第1読取部10が原稿の読み取りに用いられる。
このとき、第1読取部10の第1走査ユニット12は、
まず、ホームポジション(図1中のPos3とPos1
との間の位置)に配置される。そして、読取制御部11
0の指示に応じて、Pos1の位置から第1コンタクト
ガラス11上に載置された原稿を走査しながら、第2走
査ユニット13とともにPos2側に移動する。これに
より、CCD15に、原稿画像に応じた反射光を受光さ
せることが可能となる。このように、第1読取部10
は、静止した原稿の下側の面(表面)に形成されている
画像を読み取ることとなる。
【0075】「走行読取モード」は、原稿を搬送させな
がら画像を読み取るモードであり、上部筐体2内の第2
読取部23あるいは下部筐体1内の第1読取部10によ
って画像読み取りを行うようになっている。
【0076】この「走行読取モード」時では、片面読取
と両面読取の両方が選択できる。ここでは、片面読取の
場合のみを「走行読取モード」と称し、両面読取の場合
は単に「両面読取モード」と称することとする。
【0077】「走行読取モード」においては、第1読取
部10だけが原稿の読み取りに用いられる(片面読取で
裏写りを防止する場合には第2読取部23も読取動作を
行う。この場合の読取動作は後述する「両面読取モー
ド」の場合と同様である)。このモードの指示がある
と、第1読取部10の第1走査ユニット12は、ホーム
ポジションの位置からPos3の位置に移動して停止
し、そのまま停止状態を保持して、走行する原稿の読み
取りを行う。そして、読取制御部110の指示に応じ
て、CCD15が、第2コンタクトガラス16を介し
て、原稿搬送路33を搬送される原稿の画像を下側から
読み取る。すなわち、第1読取部10は、原稿の下側の
面(表面)に形成されている画像を読み取ることとな
る。(裏写りを防止する場合には、第2読取部23は、
原稿の上側の面(裏面)に形成されている画像を読み取
ることとなる。ただし、出力されるのは、裏写り防止処
理の補正がなされた後の表面側の読取画像データのみで
ある)。
【0078】一方、「両面読取モード」は、原稿を搬送
させながら、原稿における両面の画像を読み取るモード
であり、第1読取部10および第2読取部23の双方を
同時に用いて読取を行うようになっている。
【0079】この「両面読取モード」時においては、第
1読取部10および密着イメージセンサ部32の双方が
原稿の読み取りに用いられる。このとき、第1読取部1
0の第1走査ユニット12は、上述した「走行読取モー
ド」の片面モード時と同様に、図1中のPos3の位置
に停止される。
【0080】本実施形態においては、第1読取部10の
読み取りポイントAと第2読取部23の読み取りポイン
トBとのズレL(図3参照)を約17mmに設定してい
る。
【0081】そして、読取制御部110の指示に応じ
て、第1読取部10が、第2コンタクトガラス16を介
して、原稿搬送路33を搬送される原稿の画像を下側か
ら読み取る。また、同様に、密着イメージセンサ部32
が、搬送される原稿の上側の面(裏面)に形成されてい
る画像を上側から読み取る。
【0082】このように、本読取装置における「両面読
取モード」では、第1読取部10および密着イメージセ
ンサ部32が、搬送原稿の表裏両面の画像を、上下方向
から同時に読み取ることとなる。
【0083】上記構成において、例えば上記した読み取
りポイントのズレLを0mmとすることもできる。この場
合には、原稿両面に対する読み取り開始タイミングおよ
び読み取り終了タイミングをそれぞれ完全に一致させる
ことが可能となるが、第1読取部10と第2読取部23
との干渉が大きくなり裏写りがより顕著に発生し裏写り
除去が難しくなる。また、第2読取部23のシェーディ
ング補正用の第2基準白板68が邪魔となり、光路中へ
の第2基準白板挿脱機能を有する複雑な構成にしなけれ
ばならない。これらを回避するために本実施形態では、
各読み取りポイントA,B間に所定寸法のズレLを設け
ている。
【0084】また、このズレLを上記の例よりも大きく
すればするほど、第1読取部10と第2読取部23の干
渉が小さくなり裏写りも少なくなるが、裏写り除去のた
めに未確定の画像データを記憶させる記憶装置の容量が
大きくなると共に処理に必要な時間が長くなる。
【0085】また、上記の記憶装置の容量に関して、ラ
インバッファ156,166は、Lが「0」であれば、
第1読取部用のラインバッファ156,第2読取部用の
ラインバッファ166共に読み込みおよび読み出しの2
ラインあればよい。上記した例のようにLが「0」でな
い場合には、原稿の両面を読み取る場合に先に画像デー
タが生成される読取部(本実施例では第1読取部10)
のラインバッファ156の容量を読取解像度を基に、L
に比例するライン分(L×解像度)だけ大きくすればよ
い。つまり、解像度が600dpiである場合、(17
×600÷25.4≒402)従って403ライン分と
なる。この場合でも遅れて画像データが生成される読取
部(本実施例では第2読取部23)の2ライン分あれば
よい。
【0086】尚、上記の「両面読取モード」において、
例えば図8の説明図に示すように、原稿が搬送されるこ
となしに、第1読取部10および密着イメージセンサ部
32が共に移動する構成であってもよい。また、図示し
ないが、原稿が搬送され且つ第1読取部10および密着
イメージセンサ部32が共に移動する構成としてもよ
い。
【0087】(画像情報の補正動作)本実施形態に係る
読取装置は、以上のような動作で読み取った画像情報
を、データ比較処理部157,167を用いて、以下に
説明するように補正する。
【0088】本実施形態に係る本読取装置は、両面読取
を行う際に、「下地を除去するモード」と、「下地を残
すモード」とを選択して切り換えることができる。つま
り、上述した片面読取を行う「走行読取モード」におい
て裏写りを防止するために両面の画像を読み取る場合、
上記「両面読取モード」において両面の画像を読み取る
場合のそれぞれについて、「下地を除去するモード」
と、「下地を残すモード」とを選択して切り換えること
ができるようになっている。
【0089】以下に、「両面読取モード」において、
「下地を除去するモード」と「下地を残すモード」との
画像補正動作について、詳細に説明する。
【0090】−下地を除去するモード− まず、「下地を除去するモード」について説明する。
【0091】図4に、読み取った画像データおよび補正
した後のデータを示す。図4(a)は、原稿の一面(表
面)を読み取った画像データの一部を示すものである。
この図では、下段が各画素における読み取った画像デー
タの濃度を表し、上段がその濃度値(濃度データ値)を
表している。
【0092】図4(b)は、原稿の他面(裏面)を読み
取った画像データの一部を示すものである。この図にお
いても、下段が各画素における読み取った画像データの
濃度を表し、上段がその濃度値を表している。
【0093】図4(a),(b)において、データが横
に並んでいるのは、原稿上の画素データの位置を表して
いる。したがって、横の位置が同じデータは、原稿上に
おいて裏表の同じ位置を表すようになっている。
【0094】以下で説明する補正動作によって、読み取
られた画像データは、図4(c),(d)に示すように
補正される。
【0095】ここで、図5のフローチャートを参照して
補正動作を説明する。まず、ステップS1では、原稿の
表と裏との画像に対して同時に読み取り動作を開始す
る。
【0096】ステップS2では、読み取って得たNライ
ン目の画像データが、ラインバッファ156,166か
らデータ比較処理部157,167に入力される。
【0097】すなわち、本実施形態のように、同一箇所
の表と裏の画素濃度を比較する場合は、一方を注目画素
濃度データとし、他方を参照画素濃度データとし、ライ
ンバッファ156,166からデータ比較処理部15
7,167にデータを読み出す時に、いずれか一方を逆
方向から読み出すようにする。一般的には、参照画素濃
度データとなるほうを逆方向から読み出すようにする。
図4(b)はこの参照画素濃度データ(裏面の読み取り
画像データ)を逆方向から読み出した状態を示してい
る。これにより、図4(a)と図4(b)とでは、図中
で上下に隣接する画素同士が、原稿の表裏で対向する画
素となっている。
【0098】ステップS3では、所定濃度D(ここでは
D=25と設定)以下のデータを、下地除去として、濃
度値「0」に置き換えて除去する。その他の画素につい
ては、裏面の対応する画素の濃度値と比較し、その濃度
差Eを求める。
【0099】ステップS4では、設定値α(ここではα
=100と設定)よりも濃度差Eが大きいか否かが判別
される。設定値αよりも濃度差Eが大きい場合には、ス
テップS5に進む。設定値αよりも濃度差Eが小さい場
合には、裏写りではないとして、ステップS8に進む。
【0100】ステップS4で、設定値αよりも濃度差E
が大きいと判定された場合、ステップS5において、表
面の画素(注目画素)の濃度値が、対向する裏面の画素
の濃度値よりも小さいか否かが判別される。表面の画素
の濃度値が、裏面の画素の濃度値よりも小さい場合に
は、ステップS6において、その表面の画像データは裏
写りによるものであるとして、表面の画素の濃度値が
「0」として出力される。表面の画素の濃度値が裏面の
画素の濃度値よりも大きい場合には、裏写りではないと
して、ステップS8に進む。
【0101】ステップS6において、裏写りであるとし
て表面画素の濃度値が「0」とされた場合、ステップS
7では、読み取ったNライン目が最終ラインか否かが判
別される。最終ラインの場合には処理を終了する。最終
ラインでない場合には、ステップS2に戻り、次のライ
ンに対して上述と同様の処理を行う。
【0102】ステップS4またはステップS5におい
て、裏写りではないと判定された場合のステップS8で
は、読み取ったデータがそのまま出力される。そして、
上記したステップS7に進む。
【0103】以上の動作によって、原稿を読み取った各
ラインごとで、その各ラインの画素ごとに、表面のデー
タと裏面のデータとを比較して補正がなされる。
【0104】以上の動作によって、図4(a),(b)
に示す読取データを補正したものを、図4(c),
(d)に示す。
【0105】図4(c)の説明図は、図4(a)に示す
画像データを、図4(b)に示す画像データを利用して
上述した動作によって補正した後のデータを示すもので
ある。つまり、裏写りによる影響を排除した表面の画像
データである。例えば、左から3番目のデータは、補正
前には表面の濃度値が「100」、裏面の濃度値が「2
55」であり、上述の動作によって、裏写りと判定さ
れ、図4(c)においては濃度値が「0」とされる。
【0106】図4(d)の説明図は、図4(b)に示す
画像データを、図4(a)に示す画像データを利用して
上述した動作によって補正した後のデータを示すもので
ある。つまり、裏写り(表面の画像が裏面側に透けてい
るもの)による影響を排除した裏面の画像データであ
る。例えば、左から3番目のデータは、補正前には表面
の値が「100」、裏面(補正対象となる面)の値が
「255」であり、上述の動作によって、図4(d)に
おいてはそのままの値「255」とされる。
【0107】上記のように、「下地を除去するモード」
においては、所定の濃度レベルD=25以下の濃度は判
定までに消去するので、例えば文字原稿を読み取る場合
に適している。
【0108】−下地を残すモード− 次に、「下地を残すモード」について説明する。
【0109】図6に、読み取った画像データおよび補正
した後のデータを示す。図6(a),(b)は、それぞ
れ、原稿の一面(表面)を読み取った画像データの一部
および原稿の他面(裏面)を読み取った画像データの一
部を示すものであり、上述した図4(a),(b)と同
じものである。
【0110】以下で説明する補正動作によって、読み取
られた画像データは、図6(c),(d)に示すように
補正される。
【0111】ここで、図7のフローチャートを参照して
補正動作を説明する。まず、ステップS11では、原稿
の表と裏との画像に対して同時に読み取り動作を開始す
る。
【0112】ステップS12では、読み取って得たNラ
イン目の画像データが、ラインバッファ156,166
からデータ比較処理部157,167に入力される。
【0113】すなわち、本実施形態のように、同一箇所
の表と裏の画素濃度を比較する場合は、一方を注目画素
濃度データとし、他方を参照画素濃度データとし、ライ
ンバッファ156,166からデータ比較処理部15
7,167にデータを読み出す時に、いずれか一方を逆
方向から読み出すようにする。一般的には、参照画素濃
度データとなるほうを逆方向から読み出すようにする。
図6(b)は、上記図4(b)と同様に、参照画素濃度
データを逆方向から読み出した状態を示している。これ
により、図6(a)と図6(b)とでは、図中で上下に
隣接する画素同士が、原稿の表裏で対向する画素となっ
ている。
【0114】ステップS13では、上述した「下地を除
去するモード」とは異なり、下地除去を行うことなしに
全ての画素について裏面の対応する画素の濃度値と比較
し、その濃度差Eを求める。
【0115】ステップS14では、設定値α(ここでは
α=100と設定)よりも濃度差Eが大きいか否かが判
別される。設定値αよりも濃度差Eが大きい場合には、
ステップS15に進む。設定値αよりも濃度差Eが小さ
い場合には、裏写りではないとして、ステップS23に
進む。
【0116】ステップS14で、設定値αよりも濃度差
Eが大きいと判別された場合、ステップS15におい
て、表面の画素(注目画素)の濃度値が、対向する裏面
の画素の濃度値よりも小さいか否かが判別される。表面
の画素の濃度値が、裏面の画素の濃度値よりも大きい場
合には、裏写りではないとして、ステップS23に進
む。
【0117】ステップS15において、表面の画素の濃
度値が裏面の画素の濃度値よりも小さい場合には、ステ
ップS16において、表面注目画素の濃度値から濃度差
Eを引き、その差Fを求める。
【0118】例えば、表面の濃度値をx、裏面の濃度値
をyとした場合には、濃度差E=y−xであり、ここで
の差Fは、F=x−E=2x−yとなり、表面の濃度値
から裏写りの濃度値を除去した値を意味する。
【0119】ステップS17では、前のステップS16
で求めた差Fと、所定の濃度値D(ここではD=25と
設定)との大きさを比較する。差Fが濃度値D未満の場
合には、ステップS18に進む。差Fが濃度値D以上の
場合には、ステップS22に進む。
【0120】ここで、差Fと所定値Dとの大小を比較す
ることの意味は、Dは下地濃度なので、Fつまり裏写り
を除去した表面の濃度がD以上かを判定し、元の表面の
濃度がD以上であれば下地濃度まで下げ、Dよりも小さ
い時は「0」まで消すというように、下地を消すかどう
かの判定を行っている。
【0121】ステップS17において差Fが濃度値D未
満であった場合、ステップS18では、表面注目画素の
濃度値と所定値Dとの大きさを比較する。表面注目画素
の濃度値がD以上である場合には、ステップS19に進
む。表面注目画素の濃度値がD未満である場合には、ス
テップS21に進む。
【0122】ステップS18において表面注目画素の濃
度値がD以上である場合、ステップS19では、注目画
素の濃度値をD(本形態では「25」)として出力す
る。そしてステップS20に進む。
【0123】一方、ステップS18において表面注目画
素の濃度値がD未満である場合、ステップS21におい
て、注目画素の値を「0」として出力する。すなわち、
この場合は裏写りであると判定される。そしてステップ
S20に進む。
【0124】また、上記したステップS17において差
Fが濃度値D以上であった場合、ステップS22におい
て、表面注目画素の値をFとして出力する。
【0125】例えば、表面の濃度値をx、裏面の濃度値
をyとした場合には、濃度差E=y−xであり、ここで
の差Fは、F=x−E=2x−yとなり、Fは裏写りを
差し引いた表面の値なので、注目画素の濃度値にしてい
る。ここでは下地は除去していない。
【0126】また、ステップS14で表面と裏面との差
Eが、設定値αよりも大きい場合や、ステップS15で
表面画素の値が裏面よりも小さい場合は裏写りの影響が
無いと判定し、ステップS23では、画像データはその
まま濃度を最終濃度として出力される。
【0127】ステップS19,ステップS21,ステッ
プS22,またはステップS23の後に行われるステッ
プS20では、今回の読み取りラインNが読み取りの最
終ラインか否かが判別される。最終ラインである場合に
は、処理は終了する。最終ラインでない場合には、ステ
ップS12にもどり、次のラインについて比較処理を行
う。
【0128】以上の動作によって、原稿を読み取った各
ラインごとで、その各ラインの画素ごとに、表面のデー
タと裏面のデータとを比較して補正がなされる。
【0129】以上の動作によって、図6(a),(b)
に示す読取データを補正したものを、図6(c),
(d)に示す。
【0130】図6(c)の説明図は、図6(a)に示す
画像データを、図6(b)に示す画像データを利用して
上述した動作によって補正した後のデータを示すもので
ある。例えば、左から3番目のデータは、補正前には表
面の濃度値が「100」、裏面の濃度値が「255」で
あったが、上述の動作によって、下地領域であると判定
され、図6(c)においては濃度値が「25」とされ
る。
【0131】図6(d)の説明図は、図6(b)に示す
画像データを、図6(a)に示す画像データを利用して
上述した動作によって補正した後のデータを示すもので
ある。例えば、左から3番目のデータは、補正前には表
面の濃度値が100、裏面の濃度値が「255」であ
り、上述の動作によって、図6(d)においてはそのま
まの値「255」とされる。
【0132】上記構成によれば、例えば写真のように、
階調があり、濃度の低い部分も取得すべき画像データと
して重要であるような原稿をも補正できる。
【0133】また、上述した2つのモードは、それぞれ
例えば操作部104より、使用者の選択に従って切り換
えるようにできる。また、自動設定が可能な装置では、
読取原稿の画像データを自動判別して自動的にモードを
切り換えたり、画像データを領域分離し分離された領域
ごとにそれぞれ適したモードでの読取画像データの生成
を行ってもよい。
【0134】上述のものは、「両面読取モード」におけ
る「下地を除去するモード」、「下地を残すモード」に
ついて説明した。上記動作は、片面読取を行う「走行読
取モード」においても同様に各モードを切り換えること
ができる。この場合、読み取り対象となる片面の画像デ
ータについてのみ補正動作が行われる。つまり、図4に
おいて、原稿表面の画像データについてのみ補正動作を
行う場合には、補正結果として図4(c)に示す画像デ
ータのみが求められる。同様に、図6において、原稿表
面の画像データについてのみ補正動作を行う場合には、
補正結果として図6(c)に示す画像データのみが求め
られる。
【0135】(実施形態の効果)以上説明したように、
本形態では、原稿の両面の画像情報を取得することによ
って裏写りを回避するデータ補正を行う画像読取装置に
対し、第1読取部10および第2読取部23の双方を同
時に用いて原稿の各面の画像情報を取得するようにして
いる。このため、画像データを取得するための時間を大
幅に短縮化でき、効率的にデータ補正動作を実行するこ
とができる。また、原稿の一面を読み取った後で原稿の
他面を読み取るために原稿を反転させるなどといった必
要がないので、紙送りの機構を簡素化できる。さらに、
一面を読み取ったデータと、他面を読み取ったデータと
を比較する際には、紙送りによる位置ずれは生じないた
め、従来技術において必要とされていた「位置ズレ補正
などの画像処理機能」を必要とすることなしにデータの
補正を正確に行うことができる。
【0136】(その他の実施形態)上記実施形態では、
本発明をスキャナ装置として適用した場合について説明
した。本発明はこれに限らず、複写機、ファクシミリ装
置等の両面原稿読取ユニットに適用することも可能であ
る。
【0137】
【発明の効果】以上のように、本発明では、原稿の両面
の画像情報を取得することによって裏写りを回避するデ
ータ補正を行う画像読取装置に対し、原稿の各面の画像
情報を互いに異なる読取手段によって略同時に取得する
ようにしている。これにより、各面の画像情報を略同時
に取得してデータ補正動作を行うことができるため、原
稿の一面分のデータの全てをメモリしておく必要がなく
なり、記億装置に大きな容量を必要としない。また、原
稿の一面に対する読み取り動作を行った後に他面に対す
る読み取り動作を行うといった「原稿の二度読み取り」
は必要なくなるため、データを取得するための時間を大
幅に短縮化でき、効率的にデータ補正動作を実行するこ
とができる。更に、「原稿の二度読み取り」を行う従来
のものにあっては原稿の搬送位置ズレや斜め送りが発生
する可能性があるので、両画像データの位置を正確に合
わせるための位置ズレ補正などの画像処理を行う機能を
備えさせておく必要があった。本発明では、「原稿の二
度読み取り」を行わないので、このような画像処理機能
を装置に備えさせておく必要はなくなり、装置の製造コ
ストの低廉化を図ることができる。
【0138】また、第1読取手段および第2読取手段
が、原稿上における略近接した位置の画像情報を略同時
に読み取るようにした場合には、補正手段は、第1読取
手段と第2読取手段との読取位置の違い分をメモリする
のみで、原稿の同一箇所に相当する画素のデータをそれ
ぞれ比較して補正を行うことができる。このため、第1
のデータを補正するために、原稿の一面を読み取った後
で原稿の他面を読み取る場合のように原稿の一面分のデ
ータの全てをメモリするといったことは必要なくなる。
したがって、記憶容量の大きな記憶装置を必要としな
い。
【0139】更に、第1データと第2データとを比較し
て第1データのみを補正するモードと、上記比較により
第1データおよび第2データを共に補正するモードとを
切り換え可能とした場合には、片面のみの読取が必要な
場合に、第1のデータのみを補正するモードを選択し
て、この場合に第1データおよび第2データを共に補正
することが回避でき、無駄な画像処理動作を行わないよ
うにして処理動作の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像読取装置の内部の全体構成
を示す図である。
【図2】画像読取装置の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図3】画像読取装置の走査ユニット周辺部の構成を示
す図である。
【図4】下地を除去するモードにおける各画像データを
示しており、(a)は原稿表面の読取画像データを、
(b)は原稿裏面の読取画像データを、(c)は補正後
の原稿表面の画像データを、(d)は補正後の原稿裏面
の画像データをそれぞれ示す図である。
【図5】下地を除去するモードにおける画像データ補正
動作の手順を示すフローチャート図である。
【図6】下地を残すモードにおける各画像データを示し
ており、(a)は原稿表面の読取画像データを、(b)
は原稿裏面の読取画像データを、(c)は補正後の原稿
表面の画像データを、(d)は補正後の原稿裏面の画像
データをそれぞれ示す図である。
【図7】下地を残すモードにおける画像データ補正動作
の手順を示すフローチャート図である。
【図8】第1読取部および密着イメージセンサ部が共に
移動して画像読み取りを行うように構成された画像読取
装置の内部構成を示す図である。
【符号の説明】
10 第1読取部(第1読取手段) 23 第2読取部(第2読取手段) 157,167 データ比較処理部(補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/19 H04N 1/12 Z Fターム(参考) 5B047 AA01 BB03 BC05 BC09 BC11 BC14 CA04 CB22 DA10 DC09 5B057 AA11 BA02 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CE11 DA17 DB02 DB05 DB09 DC22 DC32 DC36 5C072 AA01 BA02 BA03 CA02 DA02 DA04 EA05 EA07 UA20 WA02 5C077 LL05 PP15 PP25 PP47 PQ12 PQ20 PQ23 SS01 TT06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の一面の画像情報を第1データとし
    て読み取る第1読取手段と、 上記原稿の他面の画像情報を第2データとして読み取る
    第2読取手段と、 上記第1データと第2データとを比較して、第1データ
    および第2データの少なくとも一方を補正する補正手段
    とを備えており、 上記原稿の画像情報を読み取る際、第1読取手段と原稿
    とを相対移動させて原稿の一面の画像情報を第1読取手
    段によって読み取ると略同時に、第2読取手段と原稿と
    を相対移動させて原稿の他面の画像情報を第2読取手段
    によって読み取るよう構成されていることを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、 補正手段は、第1データおよび第2データにおいて、原
    稿の表裏で対向する画素のデータ同士を比較することに
    より、データの補正を行うよう構成されていることを特
    徴とする画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像読取装置において、 第1読取手段および第2読取手段は、原稿上における略
    近接した位置の画像情報を略同時に読み取るよう構成さ
    れていることを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の画像読取装
    置において、 補正手段は、第1データと第2データとを比較して第1
    データのみを補正するモードと、上記比較により第1デ
    ータおよび第2データを共に補正するモードとを切り換
    え可能に構成されていることを特徴とする画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうち何れか一つに記載の
    画像読取装置において、 補正手段は、 データの補正を行う際に、補正対象であるデータにおい
    て所定濃度以下の画素のデータ値を、濃度「0」の場合
    のデータ値に置換して下地を除去するモードと、 データの補正を行う際に、補正対象であるデータにおい
    て所定濃度以下の画素のデータ値を、そのまま、その画
    素のデータ値として扱って下地を残すモードと、を切り
    換え可能に構成されていることを特徴とする画像読取装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    画像読取装置において、 補正手段は、 第1データを補正対象とする場合に、この第1データの
    画素の濃度データ値とそれに対向する第2データの画素
    の濃度データ値との差が所定値を越えており、且つその
    第1データの画素の濃度データ値が第2データの画素の
    濃度データ値よりも小さいときに、その第1データの画
    素のデータ値を、濃度「0」の場合のデータ値に置換す
    る一方、 第1データを補正対象とする場合に、この第1データの
    画素の濃度データ値とそれに対向する第2データの画素
    の濃度データ値との差が所定値以下であるとき、または
    第1データの画素の濃度データ値とそれに対向する第2
    データの画素の濃度データ値との差が所定値を越えてい
    てもその第1データの画素の濃度データ値が第2データ
    の画素の濃度データ値以上であるときには、その第1デ
    ータの画素のデータ値を、そのまま、その画素のデータ
    値として扱うよう構成されていることを特徴とする画像
    読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    画像読取装置において、 補正手段は、 第1データを補正対象とする場合に、この第1データの
    画素の濃度データ値とそれに対向する第2データの画素
    の濃度データ値との差が第1の所定値を越えており、且
    つその第1データの画素の濃度データ値が第2データの
    画素の濃度データ値よりも小さいときに、その第1デー
    タの画素の濃度データ値から上記差を減算し、その減算
    値が第2の所定値未満であって、且つ第1データの画素
    の濃度データ値が第2の所定値以上であるときに、その
    第1データの画素のデータ値を、濃度「0」の場合のデ
    ータ値に置換する一方、 第1データを補正対象とする場合に、この第1データの
    画素の濃度データ値とそれに対向する第2データの画素
    の濃度データ値との差が第1の所定値以下であるとき、
    または第1データの画素の濃度データ値とそれに対向す
    る第2データの画素の濃度データ値との差が第1の所定
    値を越えていてもその第1データの画素の濃度データ値
    が第2データの画素の濃度データ値以上であるときに
    は、その第1データの画素のデータ値を、そのまま、そ
    の画素のデータ値として扱うよう構成されていることを
    特徴とする画像読取装置。
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