JP3150185B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3150185B2
JP3150185B2 JP02823592A JP2823592A JP3150185B2 JP 3150185 B2 JP3150185 B2 JP 3150185B2 JP 02823592 A JP02823592 A JP 02823592A JP 2823592 A JP2823592 A JP 2823592A JP 3150185 B2 JP3150185 B2 JP 3150185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を光電的に読
取る画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やファクシミリ装置にお
いて、原稿画像を光電的に読取るために、CCD等の光
電変換素子を備えた画像読取装置が用いられている。こ
の様な画像読取装置では画像濃度を均一に読取るため
に、いわゆるシェーディング補正なる処理機能が設けら
れている。
【0003】従来、シェーディング補正は原稿読取領域
外に、既知の濃度の標準白色板を配し、原稿読取に先だ
ち標準白色板を読取り、その読み取り信号を第1のメモ
リに蓄積する。そして、その蓄積されたデータに基づい
て原稿読取時の読取データに対してシェーディング補正
を行っている。
【0004】一般的に、読取装置は1次元CCDを用い
て原稿を主走査読取し、主走査方向と直交する方向に、
CCDによる読取ラインを機械的に移動させて副走査読
取を行う構成がとられ、標準白色板は副走査方向の読取
開始位置に配される。
【0005】シェーディング補正は第1のメモリに蓄積
された画素毎の標準白色板からの光量データを、標準白
色板の既知の濃度値に対応した光量値にするための乗算
係数を画素毎に求め、第2のメモリに蓄積する。
【0006】そして、原稿読取時に第2のメモリから読
取画素に対応した乗算係数を読み出し、原稿読取信号に
乗算することによりシェーディング補正が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとしている課題】上記従来例では、
原稿はプラテンガラス上に置かれるため原稿の読取信号
はプラテンガラスを透過した信号である。これに対し
て、標準白色板は、金属薄板に塗装されて作られるため
原稿面と同一の高さに配置されるとは限らず、プラテン
ガラスの下面の高さであることが多い。特に原稿プラテ
ンガラスの上に原稿自動搬送装置が載置される場合には
原稿搬送が妨げられるのでプラテンガラスの上に標準白
色板を配置できない。従って標準白色板をプラテンガラ
スの原稿面と反対側に、つまりリーダの内部に設けられ
ることになる。このため標準白色板は照明ランプに対し
て近い位置となる。
【0008】また、原稿がプラテンガラスにカバーされ
ているのに対して標準白色板は塗装で作られた読取面が
光源やCCDセンサに対して剥出しとなる。このため長
時間の使用において、照明に対して剥出しの標準白色板
は、原稿に比べて著しく退色し、初期に設定された既知
の濃度値と大きくかけはなれてしまう。
【0009】また、装置内部のホコリやオイル蒸気の付
着により標準白色板は著しく汚れる。
【0010】従って、シェーディング補正は標準白色板
が既知の濃度であることが前提であるので、標準白色板
の濃度の変化によりシェーディング補正された原稿読取
信号は所定値からずれてしまう。この結果として原稿読
取信号が薄くなったり濃くなったりし、カラー読取装置
ではR.G.Bの毎色分解信号のバランスがくずれ色味
やグレーバランスが保証出来なくなる。
【0011】標準白色板の濃度変化を補償する公知技術
として、USP4,888,492号がある。これは、
プラテンガラス上に全白原稿をレファレンスとしておい
て、全白原稿の読取データにより標準白色板の濃度変化
を補償しようとするものであった。
【0012】しかしながら、これは通常サービスマンが
わざわざ全白ペーパをプラテン上に置いて行うので、作
業が面倒であり、サービスマンが来ない間に或はこの作
業を行わない間に標準白色板の濃度が変わってしまった
場合には読取画質が劣化してしまうという欠点があっ
た。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、請求項1に記載の画像
読取装置は、原稿が載置されるプラテンと、前記プラテ
ン上に載置されている原稿の画像を読取り画像信号を出
力する読取手段と、前記読取手段の出力の不均一性の測
定に用いられる第1の標準部材と、所定の基準濃度を有
する第2の標準部材と、前記第1の標準部材を前記読取
手段で読取って得た第1の標準信号と前記プラテン上に
載置された所定の基準濃度を有する基準原稿を前記読取
手段で読取って得た基準濃度信号とに基づいて、前記原
稿の画像を前記読取手段で読取って得た画像信号の不均
一性を補正する補正手段と、前記第2の標準部材を前記
読取手段で読取って得た第2の標準信号に基づいて前記
補正手段による補正動作を補償する補償手段とを有する
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項9に記載の画像読取装置は、
原稿が載置されるプラテンと、前記プラテン上に載置さ
れている原稿の画像を読取り画像信号を出力する読取手
段と、前記読取手段の出力の不均一性の測定に用いられ
る第1の標準部材と、所定の基準濃度を有する第2の標
準部材と、前記原稿の画像を前記読取手段で読取って得
た前記画像信号の不均一性を補正する補正手段とを有
し、第1のモードにおいて、前記補正手段は、前記読取
手段で前記第1の標準部材を読取って得た第1の標準信
号と前記読取手段で前記プラテン上に載置された所定の
基準濃度を有する基準原稿を読取って得た基準濃度信号
とに基づいて目標値を決定し、決定した目標値を用いて
前記画像信号の不均一性を補正し、第2のモードにおい
て、前記補正手段は、前記読取手段で前記第1の標準部
材を読取って得た第1の標準信号と前記読取手段で前記
第2の標準部材を読取って得た第2の標準信号とに基づ
いて前記目標値を補償し、補償した目標値を用いて前記
画像信号の不均一性を補正することを特徴とする。
【0015】
【0016】
【0017】
【実施例】図2に本発明を用いた画像読取装置を示す。
【0018】200は複数原稿をスキャナ部201へ供
給する循環式原稿搬送装置であり、イメージスキャナ部
201は搬送された原稿を読取り、ディジタル信号処理
を行う。
【0019】搬送装置201において、1は原稿トレイ
で操作者が原稿sを載置する。2は原稿ストッパで原稿
の先端が突きあてられる。3は半月ローラで原稿の先端
の捌きを行なうと共に原稿の最下紙を搬送する。4はウ
エイトで原稿が分離部に進入しにくい場合落下して半月
ローラ3上方より加圧し、原稿の搬送を補助する。5は
分離規制板で、原稿の束の突込みを防止している。6は
給紙ローラで次に示す分離ローラ対7,8、分離ベルト
9と協同して原稿束より最下の原稿を分離する。上ガイ
ド10の先端はレジストローラ11と反転ローラ12に
よって形成されるレジストニップに原稿が入り込みやす
いようにガイドしている。13は内ガイド板、14は中
ガイドで、いずれも原稿の搬送路を形成し原稿をプラテ
ン15上に導く。駆動ローラ16、タンローラ17の間
に張られた搬送ベルト18とその背面から加圧するコロ
19により原稿はプラテン15上に搬送され停止する。
停止した状態で読取動作が実行され、読取動作の終了後
搬送ベルト18が逆転し原稿はジャンプ台20にすくい
取られて下ガイド21と中ガイド14で形成されたパス
を通り、さらに開閉ガイド22と反転ローラ12間、フ
ラッパ23の上部、上ガイド10の上部を通って排出ロ
ーラ対24によってトレイ1上に再積載される。
【0020】なお両面原稿の読取時はフラッパ23が偏
向して原稿はフラッパの下部を通り、レジストローラ1
1、反転ローラ12によって再びプラテン上に搬送され
る。
【0021】イメージスキャナ部201において、20
2は標準白色板である。標準白色板202は、プラテン
15の上面より下にジャンプ台20を取付けるために、
ジャンプ台15の下即ち、プラテン15の上面より下に
取り付けられる。従って、ジャンプ台20装置筐体の外
面に取り付けられ、白色板202は筐体の内面に取り付
けられ、装置内部のホコリ、熱、オイル蒸気等の影響を
受けることとなる。プラテン15上に載置され、搬送装
置200にて搬送及び固定された原稿sは、ランプ20
5で照射される。原稿204からの反射光はミラー20
6,207,208に導かれ、更に、レンズ209によ
りラインセンサ(以下CCD)210上に入射する。C
CD210の出力は原稿読取電気信号として信号処理部
211に送られる。
【0022】尚、ランプ205,ミラー206は速度v
で、ミラー207,208は1/2vの速度でラインセ
ンサの電気的走査方向に対して垂直方向に機械的に動く
ことによって原稿全面を走査する。
【0023】信号処理部211では読取られた信号にシ
ェーディング補正を施し、Video信号として出力す
る。
【0024】図1に信号処理部211の構成を示す。
【0025】CCD210からの読取信号CVは、アン
プ101で増巾された後、A/Dコンバータ102でデ
ジタルビデオ信号DVに変換される。103は発振器で
ありCCDの画素クロックCLKを発生する。104は
ラインカウンタであり、CCD210の読取画素を識別
するCCDアドレスCCD−ADRを発生する。
【0026】本実施例では、約5000画素のCCDを
用いているためCCD−ADRは0から4999までを
繰り返しカウントする。
【0027】105はアドレスデコーダであり、CCD
−ADR信号をデコードしてCCD駆動用のシフトパル
ス,リセットパルス,転送クロック等のCD信号を出力
する。
【0028】106は制御用CPUであり、光学系(ラ
ンプ205,ミラー206,207,208)を副走査
方向に移動するモータ107をモータドライバ108を
介して制御する。さらにはランプドライバ109により
原稿照明ランプ205の点灯制御を行う。また、アドレ
スバスCPU−ADR,データバスDATAにより、外
部メモリ110,111をアクセスする。これらの制御
のためのプログラムメモリ(ROM)をCPU106は
内部に備える。
【0029】112はアドレスセレクタであり、メモリ
110,111のアドレスを選択する。
【0030】110はCCD210からの一ライン分の
データを取り込む第1のメモリであり、111は、画素
毎の乗算係数を出力する第2のメモリである。
【0031】112′は乗算器であり、CCD210か
らのデジタル画信号DVと、第2のメモリ111からの
乗算係数EVを乗算し、シェーディング補正された画信
号Videoを出力する。
【0032】113は操作パネルであり、原稿読取スタ
ートキー114と標準白色板濃度測定キー115を含
み、その他テンキーや表示器等が必要に応じて設けられ
ている。
【0033】[原稿読取動作]CPU106は読取スタ
ートキー114の押下を検出すると、搬送装置200を
駆動し、原稿をプラテン15上に搬送停止させる。その
後照明ランプ205を点灯させて、第1ミラー206を
標準白色板202の位置に移動させる。そしてP0、P1
信号をLレベルにして標準白色板202の1ライン分の
読取信号をメモリ110の0から4999番地に書き込
む。その後、P1信号をHレベルにして、書き込みを終
了させた後、P0信号をHレベルにしてメモリ110の
0から4999番地までのデータを1つずつ読み出す。
【0034】CCDのX番地からの標準白色板を読み取
った読み出しデータがBxであったとする。シェーディ
ング補正では標準白色板からの読取値Bxを、既知の標
準白色板濃度の光量変換値Bdに補正することになるの
で、X番地に対応するCCD読み出しデータをBd/B
x倍することになる。
【0035】乗算器112′は周知のデジタル乗算器で
あり、8ビットのEV信号がEV=0の場合には0倍、
EV=128の場合には1倍、EV=255の場合には
(1+127/128)倍をDV信号に乗算する。
【0036】すなわち、乗算係数eは、e=EV/12
8となる。従って、CPU106は、P2信号をLレベ
ルとし、メモリ111のX番地に、e=Bd/Bxに相
当するEVxを書き込む。
【0037】 即ち、EVx=128×e=128×(Bd/Bx)
【0038】これを0番地から4999番地まで繰り返
すことにより、CPU106はメモリ111にCCD2
10の各画素に対応する乗算係数を書き込む。
【0039】その後の原稿読取り時、CPU106はP
0信号を再度Lレベルに、P2信号をHレベルにして、メ
モリ111からCCD210の各画素に対応した乗算係
数を出力させる。そして、乗算器112′で原稿読取り
により出力される画信号DVの各画素毎に乗算係数を乗
算することによりシェーディング補正をかけ、更に、光
学系を所定速度Vで前進させて原稿全面の読取を行う。
【0040】(標準白色板濃度測定モード)図3に標準
白色板202の濃度の測定に関わる概略図を示す。ま
た、図4にその測定手順のフローチャートを示す。
【0041】図3において、301Pはリファレンスパ
ッチであり、プラテンガラス15上の原稿読取領域OG
Eの外側でCCD210の読取可能範囲内の斜線で示す
領域に貼られている。
【0042】このパッチ301Pの濃度は約0.1であ
り、標準白色板読取位置Aから副走査方向に10cm離
れたB点上にあり、主走査方向の後端に貼られている。
また、大きさは、CCDアドレスで4744番地から4
999番地を常時十分に包含する256画素以上のサイ
ズである。
【0043】この様に、リファレンスパッチ301P
は、ランプ205やCCD210に対して剥出しではな
く、原稿プラテンガラス15を介してランプ205によ
って露光される構成である。従って、パッチ301Pは
実際の原稿の載置面に一致した位置に存在し、且つ、そ
の退色や汚れの付着等が起こりにくく、長期間に渡って
その濃度の変動がなく、このパッチ301Pの読取信号
をプラテン15上における濃度0.1の基準白として用
いることができる。
【0044】図4のフローチャートに示した標準白色板
202の濃度測定モードにおいて、標準白色板202か
らの読取データと原稿台上の基準白原稿の読取データか
ら標準白色板202の濃度Bd1を測定する。
【0045】このモードにおいて、オペレータは通常用
いられるコピー用紙数枚を原稿台のプラテンガラス15
上に重ねておいてサンプル(SMP)キー115を押
す。開封直後のコピー用紙は反射濃度が安定しており約
0.05であり、基準白原稿として扱うことができる。
【0046】SMPキー115の押下を検知するとCP
U106は標準白色板202の測定モードに入る。
【0047】まずCPU106は、光学系を駆動し、ミ
ラー206を標準白色板から10cmのところのB点に
移動させる(ステップ402)。そして、ランプ205
を点灯させる(ステップ403)。
【0048】次に、P0信号をLレベルにして、メモリ
110にCCD−ADRを与え、また、P1信号をLレ
ベルにして、CCD210から出力される1ライン分の
読取信号DVをメモリ110に書き込む(ステップ40
4)。
【0049】その後、CPU106はP0信号とP1信号
をHレベルにして第1のメモリ110の内容を2500
番地から2755番地まで読み込む。
【0050】2500番地は原稿プラテン15の主走査
方向のほぼ中央に相当し、この中央部の256画素の読
取データの平均値Waveを求める(ステップ40
6)。
【0051】そして、次に、第1のメモリ110の47
44番地から4999番地までを読み込む。このデータ
はリファレンスパッチPからの読み取りデータであり、
この256画素の読取データの平均値Paveを求める
(ステップ407)。
【0052】次にCPU106は、光学系を再度移動さ
せてミラー206を標準白色板202の位置Aにもって
来る(ステップ408)。そして、P0及びP1信号をL
レベルにして(ステップ409)、標準白色板202か
らの1ライン分の画信号DVをメモリ110に書き込
む。そしてP0,P1信号をHレベルに戻した後、コピー
用紙の場合と同様に、メモリ110の2500番地から
2755番地までのデータの平均値Bave1を求める
(ステップ410,411)。
【0053】このBave1はWaveを求めたCCD
画素と同じ画素による標準白色板からの読取値であるの
で、Bave1とWaveの比は標準白色板202の濃
度とコピー用紙CPPの濃度の光量変換値での比とな
る。
【0054】次に、メモリ110の4744番地から4
999番地までのデータの平均値Bave2を求める
(ステップ412)。
【0055】このBave2はPaveを求めたCCD
画素と同じ画素による標準白色板202からの読取値で
あるので、Bave2とPaveの比は標準白色板20
2の濃度とリファレンスパッチ301Pの濃度の光量変
換値での比となる。
【0056】A/Dコンバータ102の出力DVは8ビ
ットの多値の光量信号であり、CPUはWave信号と
Bave1信号の比率により標準白色板202の濃度値
を求める。
【0057】即ち、コピー用紙の0.05という濃度の
光量変換値を8ビットの多値信号で255というレベル
に正規化すると、標準白色板の濃度の光量変換値Bd1
はBd1=255×(Bave1/Wave)となる。
【0058】標準白色板202は、ほぼ均一に塗られて
いるため、256画素を使って求めた濃度値Bd1は標
準白色板202の全面にわたって適用することが出来
る。
【0059】CPU106はこのBd1を求め(ステッ
プ413)、Wave,Pave,Bave1,Bav
e2,Bd1の各値を不揮発のバッテリ・バックアップ
RAM116に記憶させる。
【0060】SMPキー115で実行される標準白色板
濃度測定モードの直後の原稿読取ではBd=Bd1とし
て前述のシェーディング補正を行う。
【0061】(標準白色板濃度補正モード)ところで、
読取動作を長時間行うと、外気に含まれるホコリやオイ
ル蒸気によって標準白色板202と原稿台上の濃度0.
05のコピー用紙CPPとの濃度比Bdは変わって来
る。すなわち、標準白色板濃度測定モードで求めたBd
1と実際のBd値は異なって来る。この結果として、正
しいシェーディング補正が行われなくなり、出力Vid
eoデータが実際の原稿濃度より濃くなったり、薄くな
ったりする。これを図5に示す、標準白色板濃度補正モ
ードで補正する。
【0062】本モードでは、原稿プラテン15上に標準
の濃度0.05のコピー用紙CPPを置くことなく、原
稿プラテン15上に貼られたリファレンスパッチ301
Pと標準白色板202の各読取データをサンプルするこ
とで、その時の標準白色板202と原稿プラテン15上
のコピー用紙との濃度の光量変換値の比Bd1′を等価
的に求めるものである。
【0063】本モードは通常の原稿読取装置として使用
している最中に自動的に行われるものであり、本実施例
では電源投入後最初の原稿読取に先立って実施される。
【0064】本モードは前述のように、読取光学系の汚
れ等の比較的長期的な光学系の変化を補正するためのも
のであるため、読取動作毎に本モードを実行しても、さ
ほど効果はなく、単に本モードを実行する分だけ読取動
作にかかる時間がかかるだけである。そのため、本実施
例では、電源投入後、一回のみ、本モードを実行するよ
うにしている。
【0065】また、本モードの実行によってオペレータ
が意図しないタイミングで装置が動作するのを防ぐ意味
で電源投入後最初の読取スタートキー114の押下によ
って本モードを実行する。これは、装置のメンテナンス
中等など、読取光学系が剥出しになっている時、電源の
投入で不意に入力系が動作してサービスマンやオペレー
タがけがをするのを防ぐためでもある。
【0066】図6に、読取動作の制御に関するCPUの
制御フローチャートを示す。
【0067】電源投入後、CPU106の内蔵メモリ中
にあらかじめ設定された、補正動作フラグを0にクリア
する(ステップ601)。そして、操作パネル113か
らのキー入力を待つ(ステップ602)。
【0068】SMPキー115が入力された場合、図4
に示した標準白色板濃度測定モードを実行して(ステッ
プ603)、再びステップ602に戻る。
【0069】読取スタートキー114が入力された場
合、補正動作フラグが0か調べる(ステップ604)。
0の場合は、標準白色板濃度補正モードが実行されてい
ないので、図5の標準白色板濃度補正モードを実行し
(ステップ605)、補正動作フラグを1にする(ステ
ップ606)。その後、原稿読取動作を行う(ステップ
607)。
【0070】補正動作フラグが1の場合は、すでに標準
白色板濃度補正モードは実行されているので、原稿読取
を行う。そして、ステップ602に戻る。
【0071】以下、図5のフローチャートを用いて標準
白色板濃度補正モードの動作を説明する。
【0072】電源投入によって、標準白色板濃度補正モ
ードに入り、まず、光学系をリファレンスパッチ301
PのあるB点へ移動させる(ステップ502)。そし
て、照明ランプ205を点灯させる(ステップ50
3)。
【0073】そしてP0=Low,P1=Lowとしてメ
モリ110にCCD−ADRを与えて、CCDから出力
される1ライン分の読取信号DVをメモリ110に書き
込む(ステップ504)。その後CPUは、P0信号と
1信号をHレベルにし(ステップ505)、第1のメ
モリ110の内容を4744番地から4999番地まで
読み込む(ステップ506)。このデータはリファレン
スパッチ301Pからの読取りデータであり、この25
6画素の読取データの平均値Pave′を求める。
【0074】次にCPUは、光学系を移動させて標準白
色板202のA点にもって来る(ステップ507)。そ
して、P0,P1信号をLレベルにして標準白色板202
からの1ライン分の画信号DVをメモリ110に書き込
む(ステップ508)。
【0075】そして、P1,P0信号をHレベルに戻した
後(ステップ509)、メモリ110の4744番地か
ら4999番地までのデータの平均値Bave2′を求
める(ステップ510)。
【0076】たとえホコリやオイル蒸気で照明の明るさ
が変わったとしても、照明のシェーディングの形状が変
わらない限り、2500番地から2755番地で測定さ
れるWaveと、リファレンスパッチ301Pで測定さ
れるPaveの比は変わらない。従って、本モード実行
時の照明状態で、原稿台上の濃度0.05のコピー用紙
を読んだ時の値をWave′とすると、Wave′=
(Pave′/Pave)×Waveと計算で求められ
る。
【0077】同様にしてBave1とBave2の比も
変わらないので、2500番地から2755番地で求め
られる、本モード実行時の照明状態や汚れた標準白色板
の状態での、標準白色板からの値をBave1′とする
と、Bave1′=(Bave2′/Bave2)×B
ave1と計算される。
【0078】また、本モード実行時の標準白色板や照明
の状態でも、原稿台上の白紙の値Wave′を255に
補正するために標準白色板からの読み取り値をシェーデ
ィング補正で補正する目標値Bd1′は、Bd1′=2
55×(Bave1′/Wave′)となる。
【0079】上記の式にBave1′,Wave′を代
入すると、数式1となる。
【0080】
【外1】
【0081】これは、Bave2の変化率とPaveの
変化率を用いてBd1を補正することを意味する。
【0082】またこれは、標準白色板濃度測定モードで
求めたリファレンスパッチ301Pに相当するCCD画
素での標準白色板の測定値Bave2とパッチの測定値
Paveの比Bave2/Paveと、標準白色板濃度
補正モードで求めたBave2′とPave′の比Ba
ve2′/Pave′を用いることにより、Bd1を補
正して、本モード実行時の標準白色板からのシェーディ
ング補正の目標値Bd1′を求めることをも意味する。
従って、本実施例ではPaveとBave2の比率のデ
ータをバッテリ・バックアップRAMに記憶しても良
い。
【0083】CPUはこのBd1′を算出して(ステッ
プ511)、標準白色板濃度補正モードを終了する。
【0084】これ以降の原稿読取りでは、標準白色板濃
度の光量変換値をBd=Bd1′として前述のシェーデ
ィング補正を行う。
【0085】この場合も、原稿プラテン203上に置い
た濃度0.05のコピー用紙をシェーディング補正をか
けて読むとCCD210の各画素からのVideo信号
は、255という標準白色板濃度測定モードで正規化し
て設定した値が得られる。
【0086】なお、本実施例では標準白色板濃度補正モ
ードを電源投入後の原稿読取動作に先だって行ったが、
原稿読取の開始を早くする意味で、電源投入直後の原稿
読取動作の後で行っても良い。また、原稿読取の開始は
キー入力に限らず、図示しない外部のVideo信号取
込装置等からの原稿読取開始コマンド等の通信による指
令であっても良い。
【0087】以上の実施例においては、電源投入後の最
初の原稿読み取りに同期して標準白色板濃度補正モード
を実行したが、電源投入毎に標準白色板濃度補正モード
を実行すると急ぎの原稿読み取りの時など煩雑なことが
ある。以下の実施例はこのような場合を考慮したもので
あり操作パネルに標準白色板濃度補正モード実行許可キ
ーを設けている。
【0088】図7に本実施例に用いた操作パネル113
の詳細を示す。
【0089】図7中、図1と同じものは共通の番号を付
している。補正モードキー701は、前述の実施例で説
明した標準白色板濃度補正モードの実行のON/OFF
を指定するキーであり、702は現在標準白色板濃度補
正モードが許可されているか否かを表示するLEDであ
る。LED702がONの場合は許可されていることを
意味する。
【0090】図8に本実施例における読取動作の制御に
関するCPUの制御フローを示す。
【0091】電源投入後、CPU106は補正動作フラ
グをクリアする(ステップ801)。その後、補正許可
フラグをチェックし(ステップ802)、フラグが1の
場合は、LED70を点灯させ(ステップ803)、フ
ラグが0の場合はLED702を消灯させる(ステップ
804)。この補正許可フラグは、CPUによってアク
セスされる不揮発のバッテリーバックアップRAM11
6上に設定されており、パワーOFFされる前の設定状
態を保持している。
【0092】次に、操作部からのキー入力をチェックす
る(ステップ805)。SMPキー115が入力された
場合は、図4の標準白色板濃度測定モードの実行を行う
(ステップ806)。
【0093】読取スタートキー114の入力があった場
合は、補正許可フラグをチェックする(ステップ80
7)。補正許可フラグがOFF(不許可)の場合は原稿
読取動作を行う(ステップ811)。補正許可フラグが
ON(許可)の場合は、補正動作フラグのチェックをし
(ステップ808)、電源投入後、最初の原稿読取の場
合のみ標準白色板濃度補正モードを実行する(ステップ
809)。
【0094】補正モードキー701が入力された場合
は、補正許可フラグを反転し(ステップ813)、ステ
ップ802、803、804に戻り、補正動作フラグの
状態に合わせたLED702の点灯制御を行う。
【0095】このように本実施例では自動的に行われる
標準白色板濃度補正モードの実行のON/OFF手段を
有している。
【0096】なお本実施例においても、前述の実施例と
同様、原稿読取の開始はキー入力に限らず外部装置から
のコマンド等の通信による指令であっても良い。
【0097】先に述べた様に、電源投入後の最初の原稿
読取に同期して、即ち、電源投入毎に標準白色板濃度補
正モードを実行すると急ぎの原稿読取の時など煩雑なこ
とがある。また、連続的に電源をONしたままで使用す
る読取装置においては、電源の投入動作が行われないた
めに、標準白色板濃度補正モードが実行されないことに
なる。
【0098】以下の実施例はこのような場合を考慮した
ものであり操作パネルに標準白色板濃度補正モード実行
キーを設けている。そして、オペレータがこのキーを押
下することによって標準白色板濃度補正モードを実行す
る。
【0099】図9に本実施例に用いた操作パネル113
の詳細を示す。
【0100】図9中、図1と同じものは共通の番号を付
している。補正モードキー901は、先の実施例で説明
した標準白色板濃度補正モードの実行を指定するキーで
ある。
【0101】図10に本実施例に於ける読み取り動作の
制御に関するCPUの制御フローを示す。図示のごと
く、SMPキー114、読取スタートキー115、補正
モードキー901の各キー入力に対応して、標準白色板
濃度測定モード、原稿読み取り動作、標準白色板濃度補
正モードがそれぞれ実行される。
【0102】なお、標準白色板濃度補正モードは補正モ
ードキーの入力だけでなく、標準白色板濃度測定モード
を実行中でないことや、原稿読み取り動作中でないこと
に基づいて実行される。
【0103】なお本実施例においても、先の実施例と同
様、原稿読み取りの開始はキー入力に限らず外部装置か
らのコマンド等の通信による指令であっても良く、標準
白色板濃度補正モードも同様に外部装置からのコマンド
等の通信による指令であっても良い。
【0104】前述の如く、電源投入後の最初の原稿読取
に同期して標準白色板濃度補正モードを実行すると、連
続的に電源をONしたままで使用する読取装置において
は、電源の投入動作が行われないために、標準白色板濃
度補正モードが実行されないことになる。
【0105】以下の実施例はこのような場合を考慮した
ものであり、原稿読取の回数が所定回数以上になった場
合に、標準白色板濃度補正モードを実行するものであ
る。本実施例では、一例として、100枚以上の原稿読
み取り毎に標準白色板濃度補正モードを実行する。
【0106】本実施例に於ける操作パネルは、図1に示
した実施例のものと同等のものである。
【0107】図11に本実施例に於ける読取動作の制御
に関するCPUの制御フローチャートを示す。電源投入
後CPU106は、キー入力を判定する(ステップ11
01)。SMPキー115が入力された場合は標準白色
板濃度測定モードを実行し(ステップ1102)、これ
により標準白色板の濃度値が原稿台上の濃度0.05の
紙によって測定されたので累積コピーカウントデータ値
をゼロにクリアする(ステップ1107)。
【0108】読取スタートキー1103が入力された場
合は、原稿読取を行う(ステップ1103)。ここでの
原稿読取は、例えば、テンキー等からなる図示しない読
取回数指定手段で指定される回数だけ原稿を読み取る。
【0109】次に、累積コピーカウントデータを今回読
取った回数だけ増加させる(ステップ1104)。この
累積コピーカウントデータは、CPUによってアクセス
される不揮発のバッテリーバックアップRAM116上
に設定されており、パワーOFFされても設定状態を保
持している。この累積コピーカウントデータの値が、前
回標準白色板濃度測定モードもしくは標準白色板濃度補
正モードを実行してから今までの原稿読取回数である。
【0110】次に、一連の原稿読み取り動作終了後の累
積コピーカウントデータを調べる(ステップ110
5)。ここで、累積コピーカウントデータの値が所定値
(100回)以上の場合、読取光学系の汚れ等の影響で
画像データの濃度レベルが変動していると判定して、標
準白色板濃度補正モードを実行し(ステップ110
6)、その後、累積コピーカウントデータの値をゼロに
クリアする(ステップ1107)。
【0111】一方、累積コピーカウントデータの値が1
00に到達しない場合は、再びステップ1101でキー
入力を待つ。
【0112】なお本実施例においても、先の実施例と同
様、原稿読取の開始はキー入力に限らず外部装置からの
コマンド等の通信による指令であっても良い。
【0113】また、本実施例に於いて累積コピーカウン
トデータの値が所定回数以上になったら、即座に標準白
色板濃度補正モードを実行するのではなく、次の原稿読
取動作の前に累積コピーカウントデータの値をチェック
し、この時点で所定値以上であったら、標準白色板濃度
補正モードを実行し、その後原稿読み取りを行うように
しても良いし、また、電源投入時最初の原稿読取の際に
累積コピーカウントデータの値をチェックし、この時点
で所定値以上であったら標準白色板濃度補正モードを実
行するようにしても良い。
【0114】また本実施例でも、図7に示す実施例に記
載した様な標準白色板濃度補正モードの実行可の判定手
段を設けて、実行不可の場合は、累積コピーカウントデ
ータの値が所定値に達していても標準白色板濃度補正モ
ードを実行させないようにしても良い。ここで、累積コ
ピーカウントデータの値が所定値に達していて標準白色
板濃度補正モードを実行しない場合、累積コピーカウン
トデータの値もゼロにクリアされない。
【0115】図11の実施例においては、原稿読取の回
数が所定回数以上になった場合に、標準白色板濃度補正
モードを実行するものであった。しかし、原稿読取を実
施せずに電源を投入状態で装置を放置しておいても、例
えば、照明ランプ等を冷却するファンの動作により読取
装置内部に外気中の埃等が入り込み、光学系が汚れるこ
とがある。その結果、前述のように、読み取り画像信号
のレベルと実際の原稿濃度とにズレが生ずる。本実施例
はこのような場合を考慮したものであり、装置への累積
通電時間が所定時間以上になった場合に、標準白色板濃
度補正モードを実行するものである。
【0116】本実施例では、10時間(36000秒)
以上の累積通電時間毎に標準白色板濃度補正モードを実
行する。
【0117】図12に本実施例における制御ブロックを
示す。ここでは、図1のものに対してCPU106に付
随したタイマ1201が追加されている。このタイマ1
201は発振器1202からの1秒単位のクロックSC
LKをカウントする。そしてCPU106のポートP4
出力によりリセットされ、タイマ1201のカウント値
はCPU106によって読まれる。本実施例に於ける操
作パネル113は、図1の実施例のものと同等のもので
ある。
【0118】図13に本実施例に於ける読み取り動作の
制御に関するCPU106の制御フローを示す。電源投
入後CPU106は、タイマ1201をリセットする
(ステップ1301)。そして、キー入力を判定する
(ステップ1302)。
【0119】SMPキー115が入力された場合、標準
白色板濃度測定モードを実行し(ステップ1303)、
標準白色板202の現在の正しい濃度を測定したことに
より後述の累積タイマカウントデータの値をゼロにクリ
アする(ステップ1304)。
【0120】読取スタートキー114が入力された場
合、CPU106はタイマ1205の値を読み取り(ス
テップ1305)、タイマ1201をリセットする。そ
して、累積タイマカウントデータの値を今回読み取った
タイマ値だけ増加させる(ステップ1306)。
【0121】この累積タイマカウントデータは、CPU
106によってアクセスされる不揮発のバッテリーバッ
クアップRAM116上に設定されており、パワーOF
Fされても設定状態を保持している。この累積タイマカ
ウントデータの値が、前回標準白色板濃度測定モードも
しくは標準白色板濃度補正モードを実行してから今まで
の累積通電時間である。
【0122】次に、累積タイマカウントデータの値を調
べる(ステップ1307)。ここで、累積タイマカウン
トデータの値が所定値(36000秒)を越えていた場
合、読取光学系の汚れ等の影響で画像データの濃度レベ
ルが変動していると判定して、標準白色板濃度補正モー
ドを実行し(ステップ1308)、更に、累積コピーカ
ウントデータの値をゼロにクリアする(ステップ130
9)。
【0123】一方、累積コピーカウントデータの値が3
6000秒に到達しない場合は、原稿読み取りを行う
(ステップ1310)。
【0124】なお本実施例においても、先の実施例と同
様、原稿読み取りの開始はキー入力に限らず外部装置か
らのコマンド等の通信による指令であっても良い。
【0125】また、本実施例に於いて、原稿読み取りに
先立ち累積タイマカウントデータの値をチェックし標準
白色板濃度補正モードを実行するのではなく、原稿読み
取り動作の終了時に累積タイマカウントデータの値をチ
ェックし、この時点で所定値以上であったら標準白色板
濃度補正モードを実行しても良い。
【0126】また、同様にステップ1302でキー入力
判定中に累積タイマカウントデータの更新を行って、原
稿読み取りとは関係なく標準白色板濃度補正モードを実
行しても良い。
【0127】また本実施例でも、先の実施例に記載した
標準白色板濃度補正モードの実行可の判定手段を設け
て、実行不可の場合は、累積タイマカウントデータの値
が所定値に達していても標準白色板濃度補正モードを実
行させないようにしても良い。ここで、累積タイマカウ
ントデータの値が所定値に達していて標準白色板濃度補
正モードを実行しない場合、累積タイマカウントデータ
の値もゼロにクリアされない。
【0128】前述した図9の実施例では、操作パネルに
標準白色板濃度補正モード実行キーを設けている。そし
て、オペレータがこのキーを押下する事によって標準白
色板濃度補正モードを実行する。
【0129】以下の実施例では、図11に示した実施例
と同様に、原稿読取の回数が所定回数以上になったこと
を検出し、標準白色板濃度補正モードの実行の必要をオ
ペレータや外部接続機器に通知するものである。即ち、
本実施例では、一例として100枚以上の原稿読取毎に
標準白色板濃度補正モードの実行の必要を通知する。
【0130】図14に本実施例に用いた操作パネル11
3の詳細を示す。
【0131】図中図1と同じものは共通の番号を付して
いる。補正モードキー901は、図1の実施例で説明し
た標準白色板濃度補正モードの実行を指定するキーであ
る。LED1401はオペレータに標準白色板濃度補正
モードの実行を通知するLEDであり、通知の際に点灯
し、標準白色板濃度測定モードや標準白色板濃度補正モ
ードを実行すると消える。
【0132】図15に本実施例に於ける読取動作の制御
に関するCPU106の制御フローを示す。電源投入
後、ステップ1501、1502、1503で累積コピ
ーカウントデータの値にしたがってLED1401の点
灯制御をおこなう。そして図示のごとく、SMPキー1
15、読取スタートキー114、補正モードキー901
の各キー入力に対応して、ステップ1505、150
6、1508により標準白色板濃度測定モード、原稿読
み取り動作、標準白色板濃度補正モードがそれぞれ実行
される。
【0133】原稿読取後、ステップ1507にて原稿読
取回数だけ累積コピーカウントデータの値を増加させ、
ステップ1501でその結果に従ってLED1401の
点灯制御を行う。
【0134】ステップ1507、1508で標準白色板
濃度測定モードや標準白色板濃度補正モードを実行した
後は、ステップ1508で累積コピーカウントデータの
値をクリアする。
【0135】ここで累積コピーカウントデータは、図1
1に示した実施例のものと同等のものである。
【0136】なお本実施例においても、先の実施例と同
様、原稿読み取りの開始はキー入力に限らず外部装置か
らのコマンド等の通信による指令であっても良く、標準
白色板濃度補正モードの必要の通知もLED表示だけで
なく、外部装置へのステータス情報等の通信による通知
であっても良い。
【0137】また、ここでの通知は標準白色板濃度補正
モードの必要性でもあるが、標準白色板濃度測定モード
の必要性でもある。従ってオペレータや、外部接続装置
は、この通知によって、キー入力や通信手段でのコマン
ドによって標準白色板濃度測定を実行させても良い。
【0138】図15に示した実施例では、累積原稿読取
枚数によって標準白色板濃度補正モードの実行の必要を
通知したが、本実施例では図13の実施例と同様に累積
通電時間に応じて標準白色板濃度補正モードの実行の必
要を通知する。本実施例での操作部も図14のものを用
いている。また制御ブロックは、図12のものを用い
る。
【0139】図16に本実施例でのCPU106の制御
フローを示す。ここで累積タイマカウントは、図13で
用いたものと同等のものである。
【0140】電源投入後、ステップ1601にてタイマ
1201をリセットする。その後、ステップ1602、
1603でタイマ1201のカウント値(秒単位)を読
み、累積タイマカウントデータの値の更新を行う。そし
てステップ1604,1605,1606で累積タイマ
カウントデータの値に基づいてLED1401の点灯制
御を行う。
【0141】次にステップ1607でキー入力の判定を
行い入力されたキーに従った処理を行う。ここで、キー
入力がない場合、ステップ1602に戻り累積タイマカ
ウントデータの値の更新を行う。
【0142】ステップ1508、1510で標準白色板
濃度測定モードや標準白色板濃度補正モードを実行した
後は、ステップ1611で累積タイマカウントデータの
値をクリアする。
【0143】なお本実施例においても、先の実施例と同
様、原稿読取の開始はキー入力に限らず外部装置からの
コマンド等の通信による指令であっても良く、標準白色
板濃度補正モードの必要の通知もLED表示だけでな
く、外部装置へのステータス情報等の通信による通知で
あっても良い。
【0144】以上説明したように、原稿読取領域外に所
定の濃度のリファレンスパッチを設け、このパッチから
の読み取り信号と標準濃度板(標準白色板)の読取信号
の変化を測定する手段と、その測定手段の実行を制御す
る手段を設け、標準濃度板の明るさの測定を、読取動作
に影響を与えること無く必要十分な頻度で実行するよう
にしたことにより、オペレータが光学系を清掃するイン
ターバルが長くなり、装置の安定性が向上する。
【0145】さらには、標準白色板濃度補正モードの実
行を装置の実際の汚れ具合に即して実行することや、標
準白色板濃度補正モードや標準白色板濃度測定モードの
必要性を通知することにより、読取装置の補正のための
使用不可能な時間を最短にすることが出来、装置のラン
ニングコストの低減の効果がある。
【0146】以上説明した様に、原稿が載置されるプラ
テン外に設けられた第1の標準部材を読取って得た第1
の標準信号に基づいて、原稿の画像を読取って得た画像
信号の不均一性を補正する構成において、プラテン上に
設けられた第2の標準部材を読取って得た第2の標準信
号に基づいて画像信号の不均一性の補正動作を補償する
とともに、この補償動作を適宜許容するので、無駄時間
なく、画像信号の不均一性の補正を常に良好に達成可能
となる。
【0147】図17に本発明を用いた他の実施例におけ
る標準白色板202の濃度の測定に関わる概略図を示
す。また、図18にその測定手順のフローチャートを示
す。
【0148】図17の実施例では、リファレンスパッチ
を主走査方向の前後と、副走査方向の前後に計4コ設け
ている。
【0149】P1は図3の実施例のパッチ301Pと同
様に、主走査方向の後側(主走査アドレス4744〜4
999)で、副走査方向の前側(標準白色板より副走査
方向に10cmのB位置)にある。P2は、主走査方向
にはP1と同位置で、副走査方向の後側(Bより30c
m後方のC位置)にある。P3は主走査方向の前側(主
走査アドレス0〜255)で副走査方向の前側(B位
置)にある。P4は主走査方向の前側(主走査アドレス
0〜255)で副走査方向の後側(C位置)にある。
【0150】本実施例では、上記4点にリファレンスパ
ッチP1〜P4を設けることにより主走査方向における
光学系や標準白色板202の汚れの違いや、副走査方向
における照明状態の違いに対応した、標準白色板202
の濃度補正モードを行うものである。
【0151】(標準白色板濃度測定モード)図4の実施
例同様、このモードにおいてオペレータは通常用いられ
る反射濃度0.05のコピー用紙を原稿プラテン15上
において、SMPキー115を押す。
【0152】SMPキー115の押下を検知すると、C
PUは前述の実施例と同様にランプ205を点灯させ、
ミラー206をB位置に移動し、パッチP1、P3、及
びコピー用紙CPPの各々からの読取信号の平均値Pa
ve1、Pave3、Wave1を求める(ステップ7
01〜707)。
【0153】次に、CPUは光学系を再度移動させて、
ミラー206をC位置に移動させ、パッチP2、P4、
コピー用紙CPPの各々からの読取信号の平均値Pav
e2、Pave4,Wave2を前述の実施例と同様の
手法で求める(ステップ708〜712)。
【0154】次にCPUは前述の実施例と同様に光学系
を標準白色板202の位置(A位置)に移動させて、パ
ッチP3、P4に相当する主走査アドレス0〜255の
読取信号の平均値Bave3を求める。
【0155】また、Wave1、Wave2に相当する
主走査アドレス2500〜2755の読取信号の平均値
Bave1を求める。また、パッチP1、P2に相当す
る主走査アドレス4744〜4999の読取信号の平均
値Bave2を求める(ステップ713〜717)。
【0156】ここで、Bave1とWave1の比は第
一の実施例同様に、標準白色板の濃度とB位置のコピー
用紙の濃度の光量変換値での比となる。コピー用紙の
0.05という濃度の光量変換値を8ビットのデジタル
信号で255というレベルに正規化すると標準白色板の
濃度の光量変換値Bd11は、 Bd11=255×(Bave1/Wave1)とな
る。
【0157】また、副走査のC位置のコピー用紙の読取
値Wave2値からの標準白色板の濃度の光量変換値B
D12は Bd12=255×(Bave2/Wave2)とな
る。
【0158】光学系を副走査方向に走査させた場合、ミ
ラー206、207、208の微妙な平行度の狂いや、
ミラーの取付角度の狂いから、同一の原稿を読んでも副
走査方向の前と後で、読取信号値が同じであるとは限ら
ない。
【0159】そのため、本実施例では副走査方向の2点
から濃度0.05のコピー用紙からの読取信号を求め
て、各々からBd11、Bd12の標準白色板202の
濃度の光量変換値を求めて、その平均値を標準白色板の
濃度値Bd1とする。
【0160】CPUは前述の実施例と同様にWave
1,Wave2,Pave1,Pave2,Pave
3,Pave4,Bave1,Bave2,Bave
3,Bd1を不揮発メモリに記憶させる(ステップ71
9)。
【0161】そして、前述の実施例と同様に、標準白色
板濃度測定モードの直後の原稿読取ではBd=Bd1と
してシェーディング補正を行う。
【0162】(標準白色板濃度補正モード)先に述べた
ように、読取動作を長時間行うと、ホコリやオイル蒸気
によってBd値を変わって来る。また、ミラーの汚れは
主走査方向において均一になるとは限らない。
【0163】この不均一な汚れによる主走査方向のBd
値の変化と、ミラー系の取付精度のバラツキによる副走
査方向での読取状態の変化を最適に補正するために本モ
ードでは現在の4点のパッチP1、P2、P3、P4か
らの読取値Pave1′,Pave2′,Pave
3′,Pave4′と標準白色板からの読取値Bave
2′、Bave3′と、不揮発メモリに記憶されたWa
ve1,Wave2,Pave1,Pave2,Pav
e3,Pave4,Bave1,Bave2,Bave
3,Bd1を用いてその時の標準白色板とコピー用紙と
の濃度の光量変換値の比Bd1′を図19に示した手順
に従って等価的に求めるものである。
【0164】即ち、先の実施例と同様に電源の投入によ
り標準白色板濃度測定モードに入り、4点のパッチP1
〜P4からの読取値と標準白色板202からの読取値を
求める。
【0165】まず、CPUは照明ランプ205を点灯さ
せて、ミラー206をB位置へ移動させて、パッチP
1、P3からの各々主走査方向256画素の読取値の平
均値Pave1′とPave3′を求める(ステップ8
01〜806)。
【0166】次にCPUはミラー206をC位置へ移動
させてパッチP2、P4からの各々主走査方向256画
素の読取値の平均値Pave2′とPave4′を求め
る(ステップ807〜810)。
【0167】その後CPUはミラー206を標準白色板
202のA位置にもって来る。そしてパッチP1、P2
に相当する主走査アドレス4744〜4999の読取信
号の平均値Bave2′を求める。
【0168】また、パッチP3、P4に相当する主走査
アドレス0〜255の読取信号の平均値Bave3′を
求める(ステップ811〜814)。
【0169】その後、B位置からの測定値Pave1′
とPave3′を用いて前述の実施例と同様に原稿プラ
テン15上の濃度0.5のコピー用紙の値Wave1
1′とWave13′を求める。
【0170】Pave1′から計算によって求められる
Wave11′はWave11′=(Pave1′/P
ave1)×Wave1、また、Pave2′から計算
によって求められるWave13′はWave13′=
(Pave2′/Pave2)×Wave1となる。
【0171】このB位置における、主走査方向に異なる
2点でのパッチ測定値は、各パッチ位置での照明状態に
もとづいたものである。パッチP1とパッチP3の間の
光学ミラーの汚れの程度は、ゆるやかに変化しているこ
とが多いので、現在の原稿プラテン203上の濃度0.
5のコピー用紙CPPの値Wave1′はWave1
1′とWave13′の平均値と見なしてよい。従っ
て、 Wave1′=1/2(Wave11′+Wave1
3′)となる。
【0172】同様にして、標準白色板中央の現在の値B
ave1′はBave2′からの計算値Bave12′
とBave3′からの計算値Bave13′の平均値か
ら求められる。
【0173】前述した図5の実施例と同様にBave1
2′、Bave13′は数式2で求められる。
【0174】
【外2】
【0175】この平均値より、Bave1′=1/2
(Bave12′+Bave13′)となる。
【0176】B位置で求めた、Wave1の計算値Wa
ve1′と上述の計算値Bave1′より、濃度0.5
の原稿に相当するWave1′を255となるようにシ
ェーディング補正するためには、標準白色板202から
の読取値を数式3のBd1B′の値になるようにシェー
ディング補正することになる。
【0177】
【外3】
【0178】これは、標準白色板濃度測定モードで求め
たパッチP1、P3の読取値と、現在の読取値の比Pa
ve1′/Pave1、Pave3′/Pave3及び
標準白色板202の読取値の比Bave2′/Bave
2、Bave3′/Bave3)を用いてBd1を補正
して現在のシェーディング補正の目標値Bd1B′を求
めることを意味する。
【0179】B位置のパッチの測定値からBd1B′を
求めた後、同様にC位置からのパッチの測定値からシェ
ーディング補正の目標値Bd1C′を次式により求め
る。
【0180】
【外4】
【0181】B位置で読み取られるパッチからの光量の
変化率とC位置で読み取られるパッチからの光量の変化
率は副走査位置によって異なるミラーの平行性や取付角
度の変化によって一定ではない。そのため本実施例で
は、副走査方向の2点(B位置、C位置)からのシェー
ディング補正の目標値を別々に計算しそれを平均する。
【0182】即ち、Bd1B′及びBd1C′より標準
白色板202からの読取データのシェーディング補正で
の補正目標値Bd1′は Bd1′=1/2(Bd1B′+Bd1C′)となる。
【0183】これ以降の原稿読取では先の実施例と同様
にBd=Bd1′としてシェーディング補正を行う。
【0184】以上説明した実施例はモノ黒読取装置であ
ったが、以下にカラー読取装置に本発明を用いた例を説
明する。
【0185】図21は本実施例に用いたカラー読取装置
の断面図であり基本的に図2の読取装置と同等の構成で
あるが、光電変換素子210がカラー読取用のR、G、
B3ラインのモノリシックCCD1001となってい
る。このCCD1001の構成を図22に示す。
【0186】CCDセンサ1103、1104、110
5は、同一チップ1102上に180μmの間隔で平行
に形成されている。そしてセンサ1103にはレッド
(R)のフィルタがかけられ、センサ1104にはグリ
ーン(G)のフィルタが、またセンサ1105にはブル
ー(B)のフィルタがかけられている。
【0187】各CCDセンサの画素数は約5000画素
であり、A4原稿の長手方向297mmを400dot
s/inchの解像度で読み取れるようになっている。
1106はセンサ部の拡大図であり1画素幅は10μ
m、各センサ間の距離は180μmである。
【0188】図20に、本実施例での信号処理部を示
す。基本的に図1の実施例と同等の構成であり、CCD
が3系統になっているのに対応して、アンプ、A/Dコ
ンバータ、第1のメモリ、第2のメモリ、乗算器が3系
統となっている。
【0189】(原稿読取動作)原稿読取は基本的に前述
した実施例と同等でありシェーディング補正動作も、
R、G、Bの色信号毎に独立に動作する。
【0190】標準白色板202からの読取信号をシェー
ディング補正で補正する目標値BdもR、G、B3色独
立に設定され、それぞれBdR、BdG、BdBとな
る。
【0191】(標準白色板濃度測定モード)本モードも
先の実施例と同等の測定がR、G、B3色毎に行われ
る。その手順を図23に示す。
【0192】前述の実施例での濃度0.05のコピー用
紙からの読取値Waveに対応して、R、G、B各々、
WaveR、WaveG、WaveBを測定、算出する
(ステップ1201〜1206)。
【0193】同様にパッチPからの読取値Paveに対
応して、PaveR、PaveG、PaveBを測定、
算出する(ステップ1207)。
【0194】同様に、標準白色板202からのBave
1、Bave2に対応して、R、G、B各々Bave1
R、Bave2R、Bave1G、Bave2G、Ba
ve1B、Bave2Bを測定、算出する(ステップ1
208〜1212)。
【0195】またコピー用紙は、濃度0.05の白色で
あるので、8ビットの多値信号での光量変換値はR、
G、B共に255というレベルに正規化する。
【0196】この結果R、G、Bそれぞれの標準白色板
の濃度の光量変換値Bd1R、Bd1G、Bd1Bは数
式5となる。
【0197】
【外5】
【0198】CPUは、WaveR,WaveG,Wa
veB,PaveR,PaveG,PaveB,Bav
e1R,Bave1G,Bave1B,Bave2R,
Bave2G,Bave2B,Bd1R,Bd1G,B
d1Bを不揮発のバッテリ・バックアップRAM116
に記憶させる(ステップ1214)。
【0199】SMPキー115で実行される標準白色板
濃度測定モードの直後の原稿読取ではBdR=Bd1
R,BdG=Bd1G,BdB=Bd1Bとして前述の
シェーディング補正を行う。
【0200】(標準白色板濃度補正モード)本モードも
前述の実施例と同等の手法でR、G、B3色それぞれ実
行される。
【0201】図2の実施例でのパッチ301Pからの読
取データPave′に対応して、PaveR′,Pav
eG′,PaveB′を測定して求める(ステップ13
01〜1306)。
【0202】そして、Bave2′に対応してBave
2R′、Bave2G′、Bave2B′を測定・算出
する(ステップ1307〜1310)。
【0203】本モード実行時の照明状態での原稿プラテ
ン203上の濃度0.05のコピー用紙の計算値はR、
G、Bそれぞれ数式6で求められる。
【0204】
【外6】
【0205】同様にして標準白色板202からの値は
R、G、Bそれぞれ数式7で求められる。
【0206】
【外7】
【0207】また、本モード実行時の標準白色板202
や照明の状態でも原稿台の白紙の値はWaveR′、W
aveG′、WaveB′共に255に補正する。この
ため標準白色板202からの読取値をシェーディング補
正で補正する目標値はR、G、Bそれぞれ数式8となる
(ステップ1311)。
【0208】
【外8】
【0209】上述のBave1R′、Bave1G′、
Bave1B′とWaveR′、WaveG′、Wav
eB′の式を代入して、数式8は数式9となる。
【0210】
【外9】
【0211】前述の実施例と同様に本モード実行後の原
稿読取ではBdR=Bd1R′、BdG=Bd1G′、
BdB=Bd1B′として、前述のシェーディング補正
を行う。
【0212】この結果、原稿プラテン203上の濃度
0.05のコピー用紙をシェーディング補正をかけて読
むと、R、G、B各色CCDの各画素からのVideo
信号は255の正規化した値として出力される。
【0213】なお、図17の如く、複数パッチを設けて
R、G、B各々、色毎に行うことも可能である。
【0214】上述の実施例において、濃度の基準は原稿
台プラテン203上に載置した濃度0.05の開封直後
のコピー用紙であった。しかしパッチの濃度が厳密に管
理されている場合、パッチからの読み取り信号を装置の
濃度の基準にすることができる。
【0215】この場合、標準白色板濃度測定モードにお
いて、主走査アドレスで2500番地から2755番地
で測定されるBave1とWaveの代わりにBave
2とPaveを用いる。即ちパッチの濃度が0.05の
場合は8ビットの光量変換値で255に相当するので、 Bd1=255×Bave2/Pave となる。また、パッチの濃度が光量変換値で240の場
合は Bd1=240×Bave2/Pave となる。
【0216】標準白色板濃度補正モードにおいて、標準
白色板からの読み取り信号に対するシェーディング補正
の補正目標値Bd1′は数式10で求められる。
【0217】〔数式10〕 Bd1′=Bd1×(Bave2′/Pave′)/(Bave2/Pave) =255×(Bave2′/Pave′)
【0218】この場合は、標準濃度板濃度補正モードと
標準白色板濃度測定モードは同一の処理をすることにな
る。
【0219】本実施例では、標準白色板からの読み取り
信号値とパッチからの読み取り信号値の比率のみを用い
てシェーディング補正の目標値Bd1を求めることにな
る。
【0220】以上説明したように、原稿読取領域の外に
所定濃度のリファレンスパッチを設けこのパッチからの
読取信号と、標準白色板の読取信号の変化から標準白色
板の明るさを測定することにより、汚れ等の原因で標準
白色板や光学系が変化しても原稿台上の所定濃度の原稿
は常にその濃度に対応した信号値に自動的にキャリブレ
ーションされることになる。この結果として、オペレー
タが光学系を清掃するインターバルが長くなり装置の操
作性や安定性が向上する効果がある。
【0221】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
標準部材の経時変化や汚れ等に影響されることなく、常
に良好な画像信号の不均一性を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例での信号処理回路図である。
【図2】本発明の実施例での読取装置の装置構成図であ
る。
【図3】本発明の実施例での標準白色板濃度測定の概略
図である。
【図4】本発明の実施例の標準白色板濃度測定の制御フ
ローチャート図である。
【図5】本発明の実施例の標準白色板濃度補正の制御フ
ローチャート図である。
【図6】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャー
ト図である。
【図7】本発明の実施例の操作部の図である。
【図8】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャー
ト図である。
【図9】本発明の実施例の操作部の図である。
【図10】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャ
ート図である。
【図11】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャ
ート図である。
【図12】本発明の実施例の信号処理ブロック図であ
る。
【図13】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャ
ート図である。
【図14】本発明の実施例の操作部の図である。
【図15】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャ
ート図である。
【図16】本発明の実施例の読取装置の制御フローチャ
ート図である。
【図17】本発明の他の実施例の標準白色板濃度測定の
概略図である。
【図18】本発明の他の実施例の標準白色板濃度測定の
制御フローチャート図である。
【図19】本発明の他の実施例の標準白色板濃度補正の
制御フローチャート図である。
【図20】本発明の他の実施例の信号処理回路図装置構
成図である。
【図21】本発明の他の実施例での読取装置の装置構成
図である。
【図22】本発明の他の実施例に用いたカラーCCDの
構成図である。
【図23】本発明の他の実施例の標準白色板濃度測定の
制御フローチャート図である。
【図24】本発明の他の実施例の標準白色板濃度補正の
制御フローチャート図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/401

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置されるプラテンと、 前記プラテン上に載置されている原稿の画像を読取り画
    像信号を出力する読取手段と、 前記読取手段の出力の不均一性の測定に用いられる第1
    の標準部材と、 所定の基準濃度を有する第2の標準部材と、 前記第1の標準部材を前記読取手段で読取って得た第1
    の標準信号と前記プラテン上に載置された所定の基準濃
    度を有する基準原稿を前記読取手段で読取って得た基準
    濃度信号とに基づいて、前記原稿の画像を前記読取手段
    で読取って得た画像信号の不均一性を補正する補正手段
    と、 前記第2の標準部材を前記読取手段で読取って得た第2
    の標準信号に基づいて前記補正手段による補正動作を補
    償する補償手段とを有することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の標準部材は前記第1の標準部
    材に比べてその濃度の変化率が低い環境条件を有する位
    置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の標準部材は前記プラテン上に
    設けられることを特徴とする請求項2に記載の画像読取
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の標準部材は前記読取装置の筐
    体内部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の
    画像読取装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記プラテン上に原稿を給送する
    給送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画
    像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は前記第1の標準信号と前
    記基準濃度信号とに基づいて目標値を決定し、決定した
    目標値を用いて画像信号の不均一性を補正することを特
    徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記補償手段は前記第2の標準信号に基
    づいて画像信号の不均一性の補正に用いる前記目標値を
    補償することを特徴とする請求項6に記載の画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】 前記補正手段は前記第1の標準信号と前
    記基準濃度信号とに基づいて決定した目標値を記憶する
    不揮発性の記憶手段を有することを特徴とする請求項6
    に記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 原稿が載置されるプラテンと、 前記プラテン上に載置されている原稿の画像を読取り画
    像信号を出力する読取手段と、 前記読取手段の出力の不均一性の測定に用いられる第1
    の標準部材と、 所定の基準濃度を有する第2の標準部材と、 前記原稿の画像を前記読取手段で読取って得た前記画像
    信号の不均一性を補正する補正手段とを有し、 第1のモードにおいて、前記補正手段は、前記読取手段
    で前記第1の標準部材を読取って得た第1の標準信号と
    前記読取手段で前記プラテン上に載置された所定の基準
    濃度を有する基準原稿を読取って得た基準濃度信号とに
    基づいて目標値を決定し、決定した目標値を用いて前記
    画像信号の不均一性を補正し、第2のモードにおいて、
    前記補正手段は、前記読取手段で前記第1の標準部材を
    読取って得た第1の標準信号と前記読取手段で前記第2
    の標準部材を読取って得た第2の標準信号とに基づいて
    前記目標値を補償し、補償した目標値を用いて前記画像
    信号の不均一性を補正することを特徴とする画像読取装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第2の標準部材は前記第1の標準
    部材に比べてその濃度の変化率が低い環境条件を有する
    位置に設けられることを特徴とする請求項9に記載の画
    像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の標準部材は前記プラテン上
    に設けられることを特徴とする請求項10に記載の画像
    読取装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の標準部材は前記読取装置の
    筐体内部に設けられることを特徴とする請求項10に記
    載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 更に、前記プラテン上に原稿を給送す
    る給送手段を有することを特徴とする請求項9に記載の
    画像読取装置。
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