JP2003241304A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ

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JP2003241304A
JP2003241304A JP2002037427A JP2002037427A JP2003241304A JP 2003241304 A JP2003241304 A JP 2003241304A JP 2002037427 A JP2002037427 A JP 2002037427A JP 2002037427 A JP2002037427 A JP 2002037427A JP 2003241304 A JP2003241304 A JP 2003241304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度のプロジェクタにおいてスクリーン上
などに表示される画像の色再現性をさらに向上させる。 【解決手段】 光源と、この光源からの光を赤、緑及び
青の3つの色光に分離する色分離光学系と、赤の色光を
変調するための赤色用液晶パネルと、緑の色光を変調す
るための緑色用液晶パネルと、青の色光を変調するため
の青色用液晶パネルと、前記3つの液晶パネルで変調さ
れた光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクタで
あって、前記3つの液晶パネルのうち前記赤色用液晶パ
ネルのみがマイクロレンズを備えた液晶パネルであるこ
とを特徴とするプロジェクタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、カラー画像をスク
リーンなどに投写するプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のプロジェクタの光学系を
示す図である。図7に示されるように、このプロジェク
タ90は、照明光学系100と、色分離光学系200
と、リレー光学系240と、反射ミラー220と、2つ
のフィールドレンズ300R、300Gと、3つの液晶
パネル310R、310G、310Bと、ダイクロイッ
クプリズム400と、投写レンズ420とを備えてい
る。色分離光学系200は、ダイクロイックミラー21
0、212を有している。リレー光学系240は、反射
ミラー252、254、入射側レンズ262、リレーレ
ンズ264、及びフィールドレンズ266を有してい
る。
【0003】このプロジェクタ90は、光源110から
出射された光を色分離光学系200によって赤、緑及び
青の3つの色光に分離し、それぞれの色光を3つの液晶
パネル310R、310G、310Bによって変調し、
ダイクロイックプリズム400によって合成し、この合
成光を投写レンズ420を介してスクリーンS上に投写
する。
【0004】このプロジェクタ90の照明光学系100
は、光源110から出射される光を第1のレンズアレイ
120によって複数の部分光束に分割して、第2のレン
ズアレイ130付近に集光し、重畳レンズ150によっ
て各部分光束を液晶パネル310R、310G、310
Bに重畳させるようにしている。このような照明光学系
100を採用することにより、光源110から出射され
る光束の断面内における照度分布が均一化され、液晶パ
ネル310R、310G、310Bには照度が比較的均
一な光を照射することが可能となる。
【0005】図8は、液晶パネル310R、310G、
310Bに用いられる液晶パネルの断面構造を示す図で
ある。図8に示されるように、この液晶パネル310
は、表面に画素電極312、TFT素子313などが形
成されたTFT基板311と、表面にブラックマトリク
ス315、共通電極316などが形成された対向基板3
14との間隙に液晶層317が配置された構造を有して
いる。そして、このTFT基板311の他の表面と対向
基板314基板の他の表面には偏光板318、319が
貼り付けられている。
【0006】この液晶パネル310は、TFT素子31
3の働きによって、画素電極312と共通電極316と
間に印加される電圧の大きさを画素ごとに制御すること
により、対向基板314側から入射した入射光Lの透過
率を画素ごとに制御することができる。しかも、ブラッ
クマトリクス315の働きによって、画素以外の部分か
らの不要な光の漏洩を防止することができる。このた
め、液晶パネル310は、コントラストの高いライトバ
ルブとなる。
【0007】従って、このようなコントラストの高いラ
イトバルブである液晶パネル310をプロジェクタ90
の3つの液晶パネル310R、310G、310Bとし
て用いることにより、コントラストが高く表示品質のよ
いプロジェクタとなる。
【0008】最近では、ブラックマトリクスでけられて
いた光をも有効に利用することにより光利用効率の高め
られた液晶パネルが実用化されている。図9に、そのよ
うな液晶パネル320の断面構造を示す。図9に示され
るように、この液晶パネル320は、基本的には図8に
示された液晶パネル310と同じ構造をしているが、対
向基板314にマイクロレンズ321が形成されている
点が、異なっている。このため、液晶パネル320は、
マイクロレンズ321の働きによって、ブラックマトリ
クスでけられていた光をも有効に利用することができる
ため、プロジェクタ90の3つの液晶パネルにこの液晶
パネル320を用いることにより、プロジェクタの輝度
を高めることができる。
【0009】しかしながら、プロジェクタにおいては、
スクリーン上などに表示される画像の色再現性(色合
い)をさらに向上させたいという要求が高まっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、プ
ロジェクタにおいてスクリーン上などに表示される画像
の色再現性をさらに向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)本発明のプロジェ
クタは、光源と、この光源からの光を複数の色光に分離
する色分離光学系と、これら複数の色光をそれぞれ変調
するための複数の液晶パネルと、前記複数の液晶パネル
で変調された光を投写する投写レンズとを備えたプロジ
ェクタであって、前記複数の液晶パネルのうち、相対的
に光強度の弱い色光を変調する1又は2以上の液晶パネ
ルのみがマイクロレンズを備えた液晶パネルであること
を特徴とする。
【0012】本発明者らは、プロジェクタにおいてスク
リーン上に表示される画像の色再現性をさらに向上させ
るため、特に高輝度のプロジェクタについて鋭意研究開
発を行ったところ、以下のことが見出された。すなわ
ち、最近の高輝度のプロジェクタにおいては、光源とし
て、メタルハライドランプや高圧水銀ランプなどの高出
力光源が採用されており、これらのランプは色温度が高
いため、従来のハロゲンランプなどの場合とは異なり、
赤色の光強度が弱く、青色や緑色の光強度が強いのであ
る。そのため、特に最近の高輝度のプロジェクタにおい
ては、従来のハロゲンランプを用いた場合と同じ光学系
をそのまま用いるのは得策とは言えない。
【0013】本発明のプロジェクタによれば、複数の液
晶パネルのうち、相対的に光強度の弱い色光を変調する
1又は2以上の液晶パネルのみをマイクロレンズを備え
た液晶パネルとすることにより、相対的に光強度の弱い
色光において光の利用効率が向上するため、色バランス
が向上し、全体としてプロジェクタの色再現性(色合
い)が向上する。
【0014】「色光のうち相対的に光強度の弱い色光を
変調する1又は2以上の液晶パネルのみがマイクロレン
ズを備えた」とは、例えば、光源からの光を3つの色光
に分離して変調する場合には、「最も光強度の弱い色光
を変調する液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液
晶パネルである」場合と、「最も光強度の弱い色光を変
調する液晶パネル及び2番目に光強度の弱い色光を変調
する液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液晶パネ
ルである」場合とを含む。
【0015】また、例えば、光源からの光を5つの色光
に分離して変調する場合には、「最も光強度の弱い色光
を変調する液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液
晶パネルである」場合と、「最も光強度の弱い色光を変
調する液晶パネル及び2番目に光強度の弱い色光を変調
する液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液晶パネ
ルである」場合と、「最も光強度の弱い色光を変調する
液晶パネル、2番目に光強度の弱い色光を変調する液晶
パネル及び3番目に光強度の弱い色光を変調する液晶パ
ネルのみがマイクロレンズを備えた液晶パネルである」
場合と、「最も光強度の弱い色光を変調する液晶パネ
ル、2番目に光強度の弱い色光を変調する液晶パネル、
3番目に光強度の弱い色光を変調する液晶パネル及び4
番目に光強度の弱い色光を変調する液晶パネルのみがマ
イクロレンズを備えた液晶パネルである」場合とを含
む。5つの色光が赤、緑、青、シアン、マゼンタの場
合、赤色用液晶パネル又は/及びマゼンタ用液晶パネル
のみをマイクロレンズを備えた液晶パネルとすることが
好ましい。
【0016】(2)本発明のプロジェクタは、光源と、
この光源からの光を赤、緑及び青の3つの色光に分離す
る色分離光学系と、赤の色光を変調するための赤色用液
晶パネルと、緑の色光を変調するための緑色用液晶パネ
ルと、青の色光を変調するための青色用液晶パネルと、
前記3つの液晶パネルで変調された光を投写する投写レ
ンズとを備えたプロジェクタであって、前記3つの液晶
パネルのうち前記赤色用液晶パネルのみがマイクロレン
ズを備えた液晶パネルであることを特徴とする。
【0017】本発明のプロジェクタによれば、3つの液
晶パネルのうち赤色用液晶パネルのみをマイクロレンズ
を備えた液晶パネルとしているため、緑色や青色に比べ
て相対的に光強度の弱い色光においてのみ、液晶パネル
の光利用効率が向上するため、色バランスが向上し、全
体としてプロジェクタの色再現性(色合い)が向上す
る。
【0018】(3)本発明のプロジェクタは、光源と、
前記光源からの光を赤、緑及び青の3つの色光に分離す
る色分離光学系と、前記赤の色光を変調するための赤色
用液晶パネルと、前記緑の色光を変調するための緑色用
液晶パネルと、前記青の色光を変調するための青色用液
晶パネルと、前記3つの液晶パネルで変調された光を投
写する投写レンズとを備えたプロジェクタであって、前
記3つの液晶パネルのうち前記赤色用液晶パネル及び前
記青色用液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液晶
パネルであることを特徴とする。
【0019】上述したように、高輝度のプロジェクタに
おいては、青色や緑色に比べて赤色の光強度が弱いが、
緑色と青色を比べてみれば、緑色に比べて青色の光強度
が弱い。このため、赤色用液晶パネルに加えて青色用液
晶パネルをもマイクロレンズを備えた液晶パネルとする
ことにより、緑色に比べて相対的に光強度の弱い色光
(赤色、青色)において光利用効率が向上するため、色
バランスが向上し、やはり全体としてプロジェクタの色
再現性(色合い)が向上する。
【0020】(4)上記(2)又は(3)に記載のプロ
ジェクタにおいては、前記光源が高圧水銀ランプである
場合に特に上記効果が大きい。高圧水銀ランプは色温度
が高く、赤色の発光強度に比べて緑色や青色の発光強度
が強いからである。
【0021】(5)上記(2)又は(3)に記載のプロ
ジェクタにおいては、前記光源がメタルハライドランプ
であることが好ましい。メタルハライドランプも色温度
が高く、赤色の発光強度に比べて緑色や青色の発光強度
が強いからである。
【0022】(6)上記(2)乃至(5)のいずれかに
記載のプロジェクタにおいては、前記光源から前記緑色
用液晶パネルまでの距離が、前記光源から前記赤色用液
晶パネルの距離又は前記光源から前記青色用液晶パネル
の距離よりも長くなるように構成することができる。
【0023】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も高い緑の色光について、その
光路長を他の色光(赤、青)に比べて長くして、相対的
に光の利用効率を低下させることができるので、色バラ
ンスが向上し、全体としてプロジェクタの色再現性(色
合い)が向上する。
【0024】(7)上記(2)乃至(5)のいずれかに
記載のプロジェクタにおいては、前記光源から前記赤色
用液晶パネルまでの距離が、前記光源から前記緑色用液
晶パネルの距離又は前記光源から前記青色用液晶パネル
の距離よりも長くなるように構成することもできる。
【0025】このように構成すれば、上記(2)乃至
(5)のプロジェクタにおいては、赤の色光について光
利用効率が高まりすぎることがある。このような場合に
は、赤の色光についてはその光路長を他の色光(緑、
青)に比べて長くすることにより、相対的に光の利用効
率を若干低下させることができる。このため、色バラン
スが向上し、プロジェクタの色再現性(色合い)がさら
に向上する。
【0026】(8)上記(2)乃至(5)のいずれかに
記載のプロジェクタにおいては、前記光源から前記3つ
の液晶パネルまでの距離がすべて等しくなるように構成
することもできる。
【0027】上記(2)乃至(5)のいずれかに記載の
プロジェクタにおいては、光源から3つの液晶パネルま
での距離がすべて等しくなる等光路長光学系を採用した
場合であっても、プロジェクタの色再現性(色合い)が
向上するという効果を有する。
【0028】(9)上記(2)乃至(8)のいずれかに
記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネル
の入射側偏光板の入射面には反射防止膜が形成されてお
り、前記青色用液晶パネルの入射側偏光板の入射面及び
前記緑色用液晶パネルの入射側偏光板の入射面には反射
防止膜が形成されていないように構成することも好まし
い。
【0029】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も低い赤の色光についてその反
射損を低下させる一方、光強度が相対的に強い他の色光
(緑、青)についてはその反射損を低下させないことに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0030】(10)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネ
ルの入射側偏光板の入射面及び前記青色用液晶パネルの
入射側偏光板の入射面には反射防止膜が形成されてお
り、前記緑色用液晶パネルの入射側偏光板の入射面には
反射防止膜が形成されていないように構成することも好
ましい。
【0031】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も高い緑の色光についてその反
射損を低下させない一方、光強度が相対的に弱い他の色
光(赤、青)についてはその反射損を低下させることに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0032】(11)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネ
ルの出射側偏光板の出射面には反射防止膜が形成されて
おり、前記青色用液晶パネルの出射側偏光板の出射面及
び前記緑色用液晶パネルの出射側偏光板の出射面には反
射防止膜が形成されていないように構成することも好ま
しい。
【0033】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も低い赤の色光についてその反
射損を低下させる一方、光強度が相対的に強い他の色光
(緑、青)についてはその反射損を低下させないように
することにより、色バランスが向上し、全体としてプロ
ジェクタの色再現性(色合い)が向上する。
【0034】(12)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネ
ルの出射側偏光板の出射面及び前記青色用液晶パネルの
出射側偏光板の出射面には反射防止膜が形成されてお
り、前記緑色用液晶パネルの出射側偏光板の出射面には
反射防止膜が形成されていないように構成することも好
ましい。
【0035】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も高い緑の色光についてその反
射損を低下させない一方、光強度が相対的に弱い他の色
光(赤、青)についてはその反射損を低下させることに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0036】(13)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネ
ルの入射側に配置されるフィールドレンズであって入射
面に反射防止膜が形成されているフィールドレンズと、
前記緑色用液晶パネルの入射側に配置されるフィールド
レンズであって入射面に反射防止膜が形成されていない
フィールドレンズと、前記青色用液晶パネルの入射側に
配置されるフィールドレンズであって入射面に反射防止
膜が形成されていないフィールドレンズと、をさらに備
えるようにすることも好ましい。
【0037】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も低い赤の色光についてはその
反射損を低下させる一方、光強度が相対的に強い他の色
光(緑、青)についてはその反射損を低下させないこと
により、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタ
の色再現性(色合い)が向上する。
【0038】(14)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記赤色用液晶パネ
ルの入射側に配置されるフィールドレンズであって入射
面に反射防止膜が形成されているフィールドレンズと、
前記緑色用液晶パネルの入射側に配置されるフィールド
レンズであって入射面に反射防止膜が形成されていない
フィールドレンズと、前記青色用液晶パネルの入射側に
配置されるフィールドレンズであって入射面に反射防止
膜が形成されているフィールドレンズと、をさらに備え
るようにすることも好ましい。
【0039】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も高い緑の色光についてその反
射損を低下させない一方、光強度が相対的に弱い他の色
光(赤、青)についてはその反射損を低下させることに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0040】(15)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記3つの液晶パネ
ルで変調された光を合成して前記投写レンズに導くダイ
クロイックプリズムであって、赤色光の入射面には反射
防止膜が形成されており、青色光の入射面及び緑色光の
入射面には反射防止膜が形成されていないダイクロイッ
クプリズムをさらに備えるようにすることも好ましい。
【0041】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も低い赤の色光についてその反
射損を低下させる一方、光強度が相対的に強い他の色光
(緑、青)についてはその反射損を低下させないことに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0042】(16)上記(2)乃至(8)のいずれか
に記載のプロジェクタにおいては、前記3つの液晶パネ
ルで変調された光を合成して前記投写レンズに導くダイ
クロイックプリズムであって、赤色光の入射面及び青色
光の入射面には反射防止膜が形成されており、緑色光の
入射面には反射防止膜が形成されていないダイクロイッ
クプリズムをさらに備えるようにすることも好ましい。
【0043】このように構成すれば、高輝度のプロジェ
クタにおいて光強度が最も高い緑の色光についてその反
射損を低下させない一方、光強度が相対的に弱い他の色
光(赤、青)についてはその反射損を低下させることに
より、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタの
色再現性(色合い)が向上する。
【0044】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。なお、以下の説明では、特に説明のない限り、光
の進行方向をz方向、光の進行方向(z方向)からみて
3時の方向をx方向、12時の方向をy方向とする。
【0045】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るプロジェクタの光学系を示す図である。このプ
ロジェクタ10は、照明光学系100と、色分離光学系
200と、リレー光学系240と、反射ミラー220
と、2つのフィールドレンズ300R、300Gと、3
つの液晶パネル320R、310G、310Bと、ダイ
クロイックプリズム400(色光合成光学系)と、投写
レンズ系420とを備えている。
【0046】照明光学系100は、略平行な光束を出射
する光源110と、第1のレンズアレイ120と、第2
のレンズアレイ130と、重畳レンズ150と、反射ミ
ラー160とを備えている。照明光学系100は、照明
領域である液晶パネル320R、310G、310Bの
有効領域をほぼ均一に照明するためのインテグレータ光
学系である。
【0047】光源110は、放射状の光線を出射する放
射光源としての光源ランプ112と、光源ランプ112
から出射された放射光をほぼ平行な光線束として出射す
る凹面鏡114とを有している。光源ランプ112とし
ては、輝度の高い高圧水銀ランプを用いている。
【0048】図2は、この光源ランプ112の光強度ス
ペクトルを示す図である。高圧水銀ランプは、輝度を高
くするために色温度が高く設定されており、このため、
青及び緑の領域における光強度が、赤の領域における光
強度よりも高くなっている。
【0049】図3は、第1のレンズアレイ120の外観
を示す斜視図である。第1のレンズアレイ120は略矩
形状の輪郭を有する小レンズ122がM行N列のマトリ
クス状に配列された構成を有している。この例では、M
=6、N=4である。各小レンズ122は、光源110
(図1)から入射された平行な光束を複数の(すなわち
M×N個の)部分光束に分割し、各部分光束を第2のレ
ンズアレイ130の近傍で収束させる。各小レンズ12
2をz方向から見た外形形状は、液晶パネル320R、
310G、310Bの形状とほぼ相似形をなすように設
定されている。例えば、液晶パネルの照明領域(画像が
表示される領域)のアスペクト比(横と縦の寸法の比
率)が4:3であるならば、各小レンズ122のアスペ
クト比も4:3に設定する。
【0050】第2のレンズアレイ130も、第1のレン
ズアレイ120の小レンズ122に対応するように、小
レンズがM行N列のマトリクス状に配列された構成を有
している。第2のレンズアレイ130は、第1のレンズ
アレイ120から出射された各部分光束の中心軸(主光
線)が重畳レンズ150の入射面に垂直に入射するよう
に構成されている。
【0051】重畳レンズ150は、複数の部分光束を、
3つの液晶パネル320R、310G、310Bに重畳
させる機能を有している。なお、実施形態1では、第2
のレンズアレイ130と重畳レンズ150を別々の構成
としているが、第2のレンズアレイ130に重畳レンズ
150の機能を併せ持つように構成してもよい。
【0052】第2のレンズアレイ130は、図1に示す
ように、反射ミラー160を挟んで第1のレンズアレイ
130に対して90度傾いて配置されている。反射ミラ
ー160は、第1のレンズアレイ120から出射された
光束を第2のレンズアレイ130に導くために設けられ
ている。照明光学系の構成によっては、必ずしも必要と
しない。例えば、第1のレンズアレイ120および光源
110が第2のレンズアレイ130に平行に設けられて
いてもよい。
【0053】図1に示すプロジェクタ10において、光
源110から出射された略平行な光束は、インテグレー
タ光学系を構成する第1と第2のレンズアレイ120、
130によって、複数の部分光束に分割される。第1の
レンズアレイ120の各小レンズから出射された部分光
束は、第2のレンズアレイ130の各小レンズの近傍で
光源110の光源像(2次光源像)が形成されるように
集光される。第2のレンズアレイ130の近傍に形成さ
れた2次光源像から出射された部分光束は、重畳レンズ
150によって液晶パネル320R、310G、310
Bの有効領域(表示に用いられる領域)上で重畳され
る。上記の結果、各液晶パネル320R、310G、3
10Bは、ほぼ均一に照明される。
【0054】色分離光学系200は、2つのダイクロイ
ックミラー210、212を備え、重畳レンズ150か
ら出射される光を、赤、緑、青の3色の色光に分離する
機能を有している。第1のダイクロイックミラー210
は、照明光学系100から出射された光束の赤色成分を
透過させるとともに、青色成分と緑色成分とを反射す
る。第1のダイクロイックミラー210を透過した赤色
光は、反射ミラー220で反射され、フィールドレンズ
300Rを通って赤光用の液晶ライトバルブ320Rに
達する。
【0055】第1のダイクロイックミラー210で反射
された青色光と緑色光のうち、緑色光は第2のダイクロ
イックミラー212によって反射され、フィールドレン
ズ300Gを通って緑光用の液晶パネル310Gに達す
る。
【0056】一方、青色光は、第2のダイクロイックミ
ラー212を透過し、入射側レンズ262、反射ミラー
252、リレーレンズ264、反射ミラー254、フィ
ールドレンズ266を備えたリレー光学系240を通
り、青色用の液晶パネル310Bに達する。なお、青色
光にリレーレンズ系が用いられているのは、青色光の光
路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の
拡散等による光の利用効率の低下を防止するためであ
る。すなわち、入射側レンズ262に入射した部分光束
をそのまま、フィールドレンズ254に伝えるためであ
る。
【0057】液晶パネル320R、310G、310B
は、与えられた画像情報(画像信号)に従って、各色光
の出射光強度を変調する。
【0058】ダイクロイックプリズム400は、3色の
色光を合成してカラー画像を形成する色合成光学系とし
ての機能を有している。ダイクロイックプリズム400
には、赤色光を反射する誘電体多層膜と、青色光を反射
する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に略
X字状に形成されている。これらの誘電体多層膜で構成
される色光反射膜の波長選択特性により、3つの色光が
合成されて、カラー画像を投写するための合成光が形成
される。
【0059】ダイクロイックプリズム400で生成され
た合成光は、投写レンズ420に導かれる。投写レンズ
420は、この合成光をスクリーンS上に投写して、カ
ラー画像を表示する投写手段としての機能を有する。
【0060】実施形態1に係るプロジェクタ10は、液
晶パネルの構成に特徴がある。すなわち、赤色用液晶パ
ネル320Rは、図9に示したようなマイクロレンズを
備えた液晶パネルである。これに対して、緑色用液晶パ
ネル310G及び青色用液晶パネル310Bは、図8に
示したようなマイクロレンズを備えない液晶パネルであ
る。このため、緑色や青色に比べて相対的に光強度の弱
い色光においてのみ、液晶パネルの光利用効率が向上す
るため、色バランスが向上し、全体としてプロジェクタ
の色再現性(色合い)が向上する。
【0061】(実施形態2)図4は、本発明の実施形態
2に係るプロジェクタの光学系を示す図である。このプ
ロジェクタ20は、照明光学系100Aと、色分離光学
系200と、リレー光学系240と、反射ミラー220
と、2つのフィールドレンズ300R、300Gと、3
つの液晶パネル320R、310G、320Bと、ダイ
クロイックプリズム400と、投写レンズ420とを備
えている。
【0062】このプロジェクタ20は、照明光学系10
0Aに、照明光をほぼ一種類の偏光光に変換する偏光変
換素子140を有している点、及び青色用の液晶パネル
320Bがマイクロレンズを備えた液晶パネルである点
で、先に説明したプロジェクタ10と異なっている。そ
の他の構成については、プロジェクタ10と同様であ
る。実施形態2の説明及び図4において、プロジェクタ
10と同様の構成部分については、図1〜図3で用いた
符号と同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0063】照明光学系100Aは、略平行な光束を出
射する光源110と、第1のレンズアレイ120と、第
2のレンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重
畳レンズ150と、反射ミラー160とを備えている。
照明光学系100Aは、照明領域である液晶パネル32
0R、310G、320Bの有効領域をほぼ均一に照明
するためのインテグレータ光学系である。
【0064】光源110、第1のレンズアレイ120、
第2のレンズアレイ130の構成、及び反射ミラー16
0の機能は、プロジェクタ10の照明光学系100のも
のと同様である。第1のレンズアレイ120から出射さ
れる部分光束の中心軸が平行に近い場合には、第2のレ
ンズアレイ130を省略することも可能である。
【0065】図5(A)、図5(B)は、偏光変換素子
140の詳細な構成および機能を説明するための図であ
る。偏光変換素子140は、図5(A)に示すように、
光軸を挟んで対称な向きに配置された2つの偏光変換素
子アレイ140A、140Bによって構成されている。
この偏光変換素子アレイ140A、140Bは、偏光ビ
ームスプリッタアレイ170A、170Bと、その光射
出面の一部に選択的に配置されたλ/2位相差板180
A、180B(図中斜線で示す。)とを備えている。偏
光ビームスプリッタアレイ170A、170Bは、図5
(B)に示すように、それぞれ断面が平行四辺形の柱状
の透光性部材171が、順次貼り合わされた形状を有し
ている。透光性部材171の界面には、偏光分離膜17
2と反射膜173とが交互に形成されている。λ/2位
相差板180A、180Bは、図5(A)に示すよう
に、偏光分離膜172又は反射膜173の光の射出面の
z方向の写像部分に、選択的に貼り付けられる。この例
では、偏光分離膜172の光の射出面のz方向の写像部
分に貼り付けられている。
【0066】このように構成された偏光変換素子140
の入射面には、s偏光成分とp偏光成分とを含む非偏光
光(ランダムな偏光方向を有する入射光)が入射する。
この入射光は、図5(A)中矢印で示すように、まず、
偏光分離膜172によってs偏光光とp偏光光に分離さ
れる。s偏光光は、偏光分離膜172によってほぼ垂直
に反射され、反射膜173によってさらに反射されてか
ら射出される。一方、p偏光光は、偏光分離膜172を
そのまま透過する。偏光分離膜を透過したp偏光光の射
出面には、λ/2位相差板180A、180Bが配置さ
れており、このp偏光光がs偏光光に変換されて射出す
る。従って、偏光変換素子140を通過した光は、その
ほとんどがs偏光光となって射出される。すなわち、偏
光変換素子140は、レンズアレイ120、130から
出射された光をほぼ1種類の直線偏光光(例えば、s偏
光光やp偏光光)に変換して射出する機能を有する。な
お、偏光変換素子140から射出される光をp偏光光と
したい場合には、λ/2位相差板180A、180B
を、反射膜173によって反射されたs偏光光が射出す
る射出面に配置するようにすればよい。
【0067】重畳レンズ150は、偏光変換素子140
によってほぼ一種類の偏光光に変換された複数の部分光
束を、3つの液晶パネル320R、310G、320B
に重畳させる機能を有している。
【0068】このような照明光学系100Aを備えたプ
ロジェクタ20は、従来表示に寄与しなかった一方の偏
光成分をも有効に利用することができるため、輝度の高
いプロジェクタとなる。
【0069】また、実施形態2に係るプロジェクタ20
は、赤色用の液晶パネル320Rに加えて、青色用の液
晶パネル320Bについても、図9に示したようなマイ
クロレンズを備えた液晶パネルとしたから、緑色に比べ
て相対的に光強度の弱い色光(赤色、青色)において光
利用効率が向上する。このため、実施形態2に係るプロ
ジェクタ20は、実施形態1の場合と同様に、色バラン
スが向上し、やはり全体としてプロジェクタの色再現性
(色合い)が向上する。
【0070】なお、実施形態1においても、実施形態2
においても、光源110から赤色用液晶パネル320R
までの距離と光源110から緑色用液晶パネル310
G、320Gまでの距離とが同じ距離となるよう構成さ
れているとともに、これらの距離に比べて、光源110
から青色用液晶パネル310Bまでの距離が長くなるよ
うに構成されている。しかしながら、本発明のプロジェ
クタは、その構成に限られず、光源110から赤色用液
晶パネル320Rまでの距離が、光源110から青色用
液晶パネル310B、320Bや光源110から緑色用
液晶パネル310Gまでの距離に比べて長く構成された
場合であっても、色再現性(色合い)が向上することも
ある。赤色光の光利用効率が相対的に高くなりすぎるこ
ともあるからである。
【0071】(実施形態3)図6は、本発明の実施形態
3に係るプロジェクタの光学系を示す図である。このプ
ロジェクタ30は、光源100と、反射ミラー256
と、色分離光学系200Bと、反射ミラー220、25
2、254と、3つのフィールドレンズ300R、30
0G、300Bと、3つの液晶パネル320R、310
G、310Bと、ダイクロイックプリズム400と、投
写レンズ420とを備えている。
【0072】このプロジェクタ30は、光源から3つの
液晶パネル320R、310G、310Bまでの各距離
が等しい等光路長光学系である。実施形態3のプロジェ
クタにおいては、この等光路長光学系において、赤色用
液晶パネル320Rを、図9に示したようなマイクロレ
ンズを備えた液晶パネルとする一方、緑色用液晶パネル
310G及び青色用液晶パネル310Bは、図8に示し
たようなマイクロレンズを備えない液晶パネルとした。
このプロジェクタ30においては、緑色や青色に比べて
相対的に光強度の弱い色光においてのみ、液晶パネルの
光利用効率が向上するため、実施形態1や実施形態2の
場合と同様に、色バランスが向上し、全体としてプロジ
ェクタの色再現性(色合い)が向上する。
【0073】(実施形態4)本発明の実施形態4に係る
プロジェクタは、図示しないが、図1に示された実施形
態1に係るプロジェクタ10と同様の光学系を有してい
る。実施形態4に係るプロジェクタが実施形態1に係る
プロジェクタ10と異なっているのは、以下の点であ
る。
【0074】すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ
10においては、各色のフィールドレンズ300R、3
00G、266の入射面、各色用の液晶パネル320
R,310G,310Bの入射側偏光板の入射面及び出
射側偏光板の出射面、ダイクロイックプリズムの各色光
の入射面には、光利用効率を向上させる観点から、誘電
体多層膜からなる反射防止膜が形成されている。これに
対して、実施形態4に係るプロジェクタにおいてもほぼ
すべての面には誘電体多層膜からなる反射防止膜が形成
されている一方、緑色用のフィールドレンズ300Gの
入射面にのみ、誘電体多層膜からなる反射防止膜をあえ
て形成させていない。このことは光利用効率から考える
と不利になるが、これによって、色バランスが向上し、
プロジェクタの色再現性(色合い)がさらに向上する。
【0075】誘電体多層膜からなる反射防止膜をあえて
形成させない光学要素としては、緑色用のフィールドレ
ンズの入射面に限られず、緑色用液晶パネルの入射側偏
光板の入射面、出射側偏光板の出射面、ダイクロイック
プリズムの緑色光が入射する面も可能であり、効果もあ
る。
【0076】(実施形態5)本発明の実施形態5に係る
プロジェクタは、図示しないが、図1に示された実施形
態1に係るプロジェクタ10と同様の光学系を有してい
る。実施形態5に係るプロジェクタが実施形態1に係る
プロジェクタ10と異なっているのは、以下の点であ
る。
【0077】すなわち、実施形態1に係るプロジェクタ
10においては、各色のフィールドレンズ300R、3
00G、266の入射面、各色用の液晶パネル320
R,310G,310Bの入射側偏光板の入射面及び出
射側偏光板の出射面、ダイクロイックプリズムの各色光
の入射面には、光利用効率を向上させる観点から、誘電
体多層膜からなる反射防止膜が形成されている。これに
対して、実施形態5に係るプロジェクタにおいてもほぼ
すべての面には誘電体多層膜からなる反射防止膜が形成
されている一方、緑色用及び青色用フィールドレンズ3
00G、266の入射面にのみ、誘電体多層膜からなる
反射防止膜をあえて形成させていない。このことは光利
用効率から考えると不利になるが、これによって、色バ
ランスが向上し、プロジェクタの色再現性(色合い)が
さらに向上する。
【0078】誘電体多層膜からなる反射防止膜をあえて
形成させない光学要素としては、緑色用及び青色用のフ
ィールドレンズの入射面に限られず、緑色用及び青色用
の液晶パネルの入射側偏光板の入射面、出射側偏光板の
出射面、ダイクロイックプリズムの緑色光の入射面又は
青色光の入射面も可能であり、効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るプロジェクタの光
学系を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態1に係るプロジェクタに用
いられる光源ランプの光強度スペクトルを示す図であ
る。
【図3】 本発明の実施形態1に係るプロジェクタに用
いられる第1のレンズアレイの外観を示す斜視図であ
る。
【図4】 本発明の実施形態2に係るプロジェクタの光
学系を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態2に係るプロジェクタに用
いられる偏光変換素子の構成及び機能を説明するための
図である。
【図6】 本発明の実施形態3に係るプロジェクタの光
学系を示す図である。
【図7】 従来のプロジェクタの光学系を示す図であ
る。
【図8】 液晶ライトバルブの構造を示す図である。
【図9】 液晶ライトバルブの構造を示す図である。
【符号の説明】
10、20、30、90・・・プロジェクタ 100・・・照明光学系 110・・・光源 112・・・光源ランプ 114・・・凹面鏡 120・・・第1のレンズアレイ 122・・・小レンズ 130・・・第2のレンズアレイ 140・・・偏光変換素子 150・・・重畳レンズ 160・・・反射ミラー 170A,170B・・・偏光ビームスプリッタアレイ 171・・・透光性部材 172・・・偏光分離膜 173・・・反射膜 180A,180B・・・λ/2位相差板 200・・・色分離光学系 210・・・第1のダイクロイックミラー 212・・・第2のダイクロイックミラー 220、252、254、256・・・反射ミラー 220・・・リレー光学系 262・・・入射側レンズ 264・・・リレーレンズ 300R、300G、266・・・フィールドレンズ 310、310R、310G、310B、320、32
0R、320G、320B・・・液晶パネル 400・・・ダイクロイックプリズム 420・・・投写レンズ S・・・スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 K 9/31 9/31 B Z Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA18 EA19 HA13 HA25 MA04 MA05 MA06 MA13 MA16 2H091 FA05Z FA21Z FA29Z FA41Z FB07 FC10 FC26 FD04 FD07 FD12 FD24 LA03 LA11 LA12 LA13 LA15 LA17 LA18 5C058 AB05 BA35 EA11 EA12 EA14 EA26 EA51 5C060 DA00 EA01 GA02 HC07 HC19 HC22 HD02 JA18

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 この光源からの光を複数の色光に分離する色分離光学系
    と、 これら複数の色光をそれぞれ変調するための複数の液晶
    パネルと、 前記複数の液晶パネルで変調された光を投写する投写レ
    ンズとを備えたプロジェクタであって、 前記複数の液晶パネルのうち、相対的に光強度の弱い色
    光を変調する1又は2以上の液晶パネルのみがマイクロ
    レンズを備えた液晶パネルであることを特徴とするプロ
    ジェクタ。
  2. 【請求項2】 光源と、 この光源からの光を赤、緑及び青の3つの色光に分離す
    る色分離光学系と、 赤の色光を変調するための赤色用液晶パネルと、 緑の色光を変調するための緑色用液晶パネルと、 青の色光を変調するための青色用液晶パネルと、 前記3つの液晶パネルで変調された光を投写する投写レ
    ンズとを備えたプロジェクタであって、 前記3つの液晶パネルのうち前記赤色用液晶パネルのみ
    がマイクロレンズを備えた液晶パネルであることを特徴
    とするプロジェクタ。
  3. 【請求項3】 光源と、 前記光源からの光を赤、緑及び青の3つの色光に分離す
    る色分離光学系と、 前記赤の色光を変調するための赤色用液晶パネルと、 前記緑の色光を変調するための緑色用液晶パネルと、 前記青の色光を変調するための青色用液晶パネルと、 前記3つの液晶パネルで変調された光を投写する投写レ
    ンズとを備えたプロジェクタであって、 前記3つの液晶パネルのうち前記赤色用液晶パネル及び
    前記青色用液晶パネルのみがマイクロレンズを備えた液
    晶パネルであることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のプロジェクタに
    おいて、前記光源が高圧水銀ランプであることを特徴と
    するプロジェクタ。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載のプロジェクタに
    おいて、前記光源がメタルハライドランプであることを
    特徴とするプロジェクタ。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至5のいずれかに記載のプロ
    ジェクタにおいて、前記光源から前記緑色用液晶パネル
    までの距離が、前記光源から前記赤色用液晶パネルの距
    離又は前記光源から前記青色用液晶パネルの距離よりも
    長いことを特徴とするプロジェクタ。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至5のいずれかに記載のプロ
    ジェクタにおいて、前記光源から前記赤色用液晶パネル
    までの距離が、前記光源から前記緑色用液晶パネルの距
    離又は前記光源から前記青色用液晶パネルの距離よりも
    長いことを特徴とするプロジェクタ。
  8. 【請求項8】 請求項2乃至5のいずれかに記載のプロ
    ジェクタにおいて、前記光源から前記3つの液晶パネル
    までの距離がすべて等しいことを特徴とするプロジェク
    タ。
  9. 【請求項9】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプロ
    ジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの入射側偏光
    板の入射面には反射防止膜が形成されており、前記青色
    用液晶パネルの入射側偏光板の入射面及び前記緑色用液
    晶パネルの入射側偏光板の入射面には反射防止膜が形成
    されていないことを特徴とするプロジェクタ。
  10. 【請求項10】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの入射側偏
    光板の入射面及び前記青色用液晶パネルの入射側偏光板
    の入射面には反射防止膜が形成されており、前記緑色用
    液晶パネルの入射側偏光板の入射面には反射防止膜が形
    成されていないことを特徴とするプロジェクタ。
  11. 【請求項11】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの出射側偏
    光板の出射面には反射防止膜が形成されており、前記青
    色用液晶パネルの出射側偏光板の出射面及び前記緑色用
    液晶パネルの出射側偏光板の出射面には反射防止膜が形
    成されていないことを特徴とするプロジェクタ。
  12. 【請求項12】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの出射側偏
    光板の出射面及び前記青色用液晶パネルの出射側偏光板
    の出射面には反射防止膜が形成されており、前記緑色用
    液晶パネルの出射側偏光板の出射面には反射防止膜が形
    成されていないことを特徴とするプロジェクタ。
  13. 【請求項13】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの入射側に
    配置されるフィールドレンズであって入射面に反射防止
    膜が形成されているフィールドレンズと、前記緑色用液
    晶パネルの入射側に配置されるフィールドレンズであっ
    て入射面に反射防止膜が形成されていないフィールドレ
    ンズと、前記青色用液晶パネルの入射側に配置されるフ
    ィールドレンズであって入射面に反射防止膜が形成され
    ていないフィールドレンズと、をさらに備えたことを特
    徴とするプロジェクタ。
  14. 【請求項14】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記赤色用液晶パネルの入射側に
    配置されるフィールドレンズであって入射面に反射防止
    膜が形成されているフィールドレンズと、前記緑色用液
    晶パネルの入射側に配置されるフィールドレンズであっ
    て入射面に反射防止膜が形成されていないフィールドレ
    ンズと、前記青色用液晶パネルの入射側に配置されるフ
    ィールドレンズであって入射面に反射防止膜が形成され
    ているフィールドレンズと、をさらに備えたことを特徴
    とするプロジェクタ。
  15. 【請求項15】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記3つの液晶パネルで変調され
    た光を合成して前記投写レンズに導くダイクロイックプ
    リズムであって、赤色光の入射面には反射防止膜が形成
    されており、青色光の入射面及び緑色光の入射面には反
    射防止膜が形成されていないダイクロイックプリズムを
    さらに備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  16. 【請求項16】 請求項2乃至8のいずれかに記載のプ
    ロジェクタにおいて、前記3つの液晶パネルで変調され
    た光を合成して前記投写レンズに導くダイクロイックプ
    リズムであって、赤色光の入射面及び青色光の入射面に
    は反射防止膜が形成されており、緑色光の入射面には反
    射防止膜が形成されていないダイクロイックプリズムを
    さらに備えていることを特徴とするプロジェクタ。
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