JP2003235819A - 信号処理方法および脈波信号処理方法 - Google Patents
信号処理方法および脈波信号処理方法Info
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- JP2003235819A JP2003235819A JP2002361800A JP2002361800A JP2003235819A JP 2003235819 A JP2003235819 A JP 2003235819A JP 2002361800 A JP2002361800 A JP 2002361800A JP 2002361800 A JP2002361800 A JP 2002361800A JP 2003235819 A JP2003235819 A JP 2003235819A
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脈波信号に重畳した体動等のノイズを除去し
て表示し、精度の良い酸素飽和度を演算する。 【解決手段】 パルスフォトメトリ法を用いて、酸素飽
和度を測定するに当たっての信号処理方法に関する。赤
外光と赤色光の脈波の所定期間のデータをそれぞれフー
リエ変換して周波数スペクトルまたは周波数パワースペ
クトルを演算する。次に、周波数軸上で、相互の差およ
び和の比の演算をして正規化する。その結果において、
基本周波数における演算値、ノイズ周波数における演算
値から、信号成分の振幅比、ノイズの比を求め、精度の
良い酸素飽和度の値を演算し、またノイズが除去された
脈波を求める。
て表示し、精度の良い酸素飽和度を演算する。 【解決手段】 パルスフォトメトリ法を用いて、酸素飽
和度を測定するに当たっての信号処理方法に関する。赤
外光と赤色光の脈波の所定期間のデータをそれぞれフー
リエ変換して周波数スペクトルまたは周波数パワースペ
クトルを演算する。次に、周波数軸上で、相互の差およ
び和の比の演算をして正規化する。その結果において、
基本周波数における演算値、ノイズ周波数における演算
値から、信号成分の振幅比、ノイズの比を求め、精度の
良い酸素飽和度の値を演算し、またノイズが除去された
脈波を求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理方法に関
し、特にパルスフォトメトリによる酸素飽和度測定等に
おいて用いることができる、脈波のノイズ除去に関す
る。
し、特にパルスフォトメトリによる酸素飽和度測定等に
おいて用いることができる、脈波のノイズ除去に関す
る。
【0002】動脈血の酸素飽和度を非観血的に連続測定
するには、従来からパルスオキシメータが用いられてい
る。このパルスオキシメータでは、プローブを被験者の
指先や耳朶に装着し、プローブから赤と赤外の異なる波
長の光を生体に時分割に照射して、異なる2波長の透過
光または反射光から得られる吸光度の脈動成分の比Φか
ら酸素飽和度Sを測定するものである。赤色光には、例
えば660nmの基準波長が用いられると共に、赤外光
には、例えば940nmの波長が用いられ、プローブ内
にはこれらの波長を発生する2つの発光ダイオードと受
光用の1つのフォトダイオードが内蔵されている。い
ま、赤外光の波長の吸光度の脈動成分をS1、赤色光の
波長の吸光度の脈動成分をS2とすると、異なる2波長
の吸光度の比Φは、次式で与えられる。 Φ=S2/S1 (1) S=f(Φ) (2)
するには、従来からパルスオキシメータが用いられてい
る。このパルスオキシメータでは、プローブを被験者の
指先や耳朶に装着し、プローブから赤と赤外の異なる波
長の光を生体に時分割に照射して、異なる2波長の透過
光または反射光から得られる吸光度の脈動成分の比Φか
ら酸素飽和度Sを測定するものである。赤色光には、例
えば660nmの基準波長が用いられると共に、赤外光
には、例えば940nmの波長が用いられ、プローブ内
にはこれらの波長を発生する2つの発光ダイオードと受
光用の1つのフォトダイオードが内蔵されている。い
ま、赤外光の波長の吸光度の脈動成分をS1、赤色光の
波長の吸光度の脈動成分をS2とすると、異なる2波長
の吸光度の比Φは、次式で与えられる。 Φ=S2/S1 (1) S=f(Φ) (2)
【0003】このようなパルスオキシメータでは、測定
中に患者に体動等が起きると、プローブで検出される脈
波にノイズ成分が混入してしまい、正確に酸素飽和度S
を測定できなくなる。そこで、このようなノイズの影響
を除去する試みが従来から種々なされている。
中に患者に体動等が起きると、プローブで検出される脈
波にノイズ成分が混入してしまい、正確に酸素飽和度S
を測定できなくなる。そこで、このようなノイズの影響
を除去する試みが従来から種々なされている。
【0004】例えば、酸素飽和度を測定するに当り、測
定された脈波信号S1、S2には、信号成分s1、s2
とノイズ成分n1、n2が含まれると考え、信号成分s
1とノイズ成分n1の相関が最小になるようなs1とs
2の比を求めるように構成した信号処理方法が提案され
ている(特許文献1参照)。
定された脈波信号S1、S2には、信号成分s1、s2
とノイズ成分n1、n2が含まれると考え、信号成分s
1とノイズ成分n1の相関が最小になるようなs1とs
2の比を求めるように構成した信号処理方法が提案され
ている(特許文献1参照)。
【0005】しかしながら、前記特許文献1に記載され
るような信号処理方法には、次のような問題があった。
すなわち、信号成分s1とノイズ成分n1の相関が最小
になるようなs1とs2の比を求めるために、順次その
比の値を変えながら演算する必要があり、演算量が膨大
となって、測定装置に相当の演算負荷が掛かる他、演算
処理時間が掛かり、即時演算性に問題があった。
るような信号処理方法には、次のような問題があった。
すなわち、信号成分s1とノイズ成分n1の相関が最小
になるようなs1とs2の比を求めるために、順次その
比の値を変えながら演算する必要があり、演算量が膨大
となって、測定装置に相当の演算負荷が掛かる他、演算
処理時間が掛かり、即時演算性に問題があった。
【0006】
【特許文献1】米国特許第5632272号明細書(特
許請求の範囲、明細書全文)
許請求の範囲、明細書全文)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解決するためになされたものであり、その目的は、演
算量も少なく、即時にノイズ成分を測定信号から除去す
ることにある。特に、体動等によるノイズが重畳された
脈波であっても、ノイズを除去し本来の脈波を再現する
ことにある他、パルスフォトメトリ法による酸素飽和度
を精度良く測定する方法を提供することである。
を解決するためになされたものであり、その目的は、演
算量も少なく、即時にノイズ成分を測定信号から除去す
ることにある。特に、体動等によるノイズが重畳された
脈波であっても、ノイズを除去し本来の脈波を再現する
ことにある他、パルスフォトメトリ法による酸素飽和度
を精度良く測定する方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る同じ基本周
波数を有し連続する第1の信号IRおよび第2の信号R
を処理する信号処理方法は、前記第1の信号IRおよび
前記第2の信号Rのそれぞれについて、所定期間におい
て、周波数スペクトルまたは周波数パワースペクトルを
演算し、前記第1の信号IRの第1スペクトルと、前記
第2の信号Rの第2スペクトルを演算するスペクトル演
算ステップと、前記スペクトル演算ステップにより演算
された前記第1スペクトルおよび前記第2スペクトルを
用い、周波数軸上で、相互の差および和の比の演算、ま
たはそれと等価の演算をするスペクトル正規化演算ステ
ップと、前記スペクトル正規化演算ステップにおいて演
算された結果における、前記基本周波数における演算値
を用いて、前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅お
よび前記第2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを
求める信号成分振幅比演算ステップと、を有することを
特徴とする(請求項1)。これをもって、前記第1の信
号IRおよび前記第2の信号Rにノイズが含まれる場合
であっても、その信号成分S1の振幅および信号成分S
2の振幅の比ΦAを求めることを目的とする。
波数を有し連続する第1の信号IRおよび第2の信号R
を処理する信号処理方法は、前記第1の信号IRおよび
前記第2の信号Rのそれぞれについて、所定期間におい
て、周波数スペクトルまたは周波数パワースペクトルを
演算し、前記第1の信号IRの第1スペクトルと、前記
第2の信号Rの第2スペクトルを演算するスペクトル演
算ステップと、前記スペクトル演算ステップにより演算
された前記第1スペクトルおよび前記第2スペクトルを
用い、周波数軸上で、相互の差および和の比の演算、ま
たはそれと等価の演算をするスペクトル正規化演算ステ
ップと、前記スペクトル正規化演算ステップにおいて演
算された結果における、前記基本周波数における演算値
を用いて、前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅お
よび前記第2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを
求める信号成分振幅比演算ステップと、を有することを
特徴とする(請求項1)。これをもって、前記第1の信
号IRおよび前記第2の信号Rにノイズが含まれる場合
であっても、その信号成分S1の振幅および信号成分S
2の振幅の比ΦAを求めることを目的とする。
【0009】また、本発明に係る信号処理方法は、さら
に、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パ
ルスフォトメトリ法により測定された脈波に関するデー
タであることを特徴とする(請求項2)。これをもっ
て、パルスフォトメトリ法により測定された2つの脈波
の吸光度比ΦAを求めることを目的とする。
に、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パ
ルスフォトメトリ法により測定された脈波に関するデー
タであることを特徴とする(請求項2)。これをもっ
て、パルスフォトメトリ法により測定された2つの脈波
の吸光度比ΦAを求めることを目的とする。
【0010】また、本発明に係る信号処理方法は、さら
に、前記第1の信号IRは、パルスフォトメトリ法によ
り測定された赤外光脈波に関するデータであり、前記第
2の信号Rは、パルスフォトメトリ法により測定された
赤色光脈波に関するデータであり、さらに、前記信号成
分振幅比演算ステップにより演算された比ΦAを用い
て、酸素飽和度を測定することを特徴とする(請求項
3)。これをもって、パルスフォトメトリ法により測定
された赤外光および赤色光の脈波の吸光度比ΦAを求
め、精度のよい酸素飽和度を測定することを目的とす
る。
に、前記第1の信号IRは、パルスフォトメトリ法によ
り測定された赤外光脈波に関するデータであり、前記第
2の信号Rは、パルスフォトメトリ法により測定された
赤色光脈波に関するデータであり、さらに、前記信号成
分振幅比演算ステップにより演算された比ΦAを用い
て、酸素飽和度を測定することを特徴とする(請求項
3)。これをもって、パルスフォトメトリ法により測定
された赤外光および赤色光の脈波の吸光度比ΦAを求
め、精度のよい酸素飽和度を測定することを目的とす
る。
【0011】また、本発明に係る同じ基本周波数を有し
連続する第1の信号IRおよび第2の信号Rを処理する
信号処理方法は、前記第1の信号IRおよび前記第2の
信号Rのそれぞれについて、所定期間において、周波数
スペクトルまたは周波数パワースペクトルを演算し、前
記第1の信号IRの第1スペクトルと、前記第2の信号
Rの第2スペクトルを演算するスペクトル演算ステップ
と、前記スペクトル演算ステップにより演算された前記
第1スペクトルおよび前記第2スペクトルを用い、周波
数軸上で、相互の差および和の比の演算、またはそれと
等価の演算をするスペクトル正規化演算ステップと、前
記スペクトル正規化演算ステップにおいて演算された結
果における、前記基本周波数における演算値を用いて、
前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅および前記第
2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを求める信号
成分振幅比演算ステップと、前記スペクトル正規化演算
ステップにおいて演算された結果における、ノイズ基本
周波数における演算値を用いて、前記第1の信号IRの
ノイズ成分N1の振幅および前記第2の信号Rのノイズ
成分N2の振幅の比ΦNを求めるノイズ成分振幅比演算
ステップと、前記信号成分振幅比演算ステップにおいて
求めた前記比ΦAおよび前記ノイズ成分振幅比演算ステ
ップにおいて求めた前記比ΦNを用いて、前記第1の信
号IRまたは前記第2の信号Rからノイズを除去する処
理を行うノイズ除去処理ステップと、を有することを特
徴とする(請求項4)。これをもって、前記第1の信号
IRおよび前記第2の信号Rにノイズが含まれる場合で
あっても、ノイズ成分を除去し、その信号成分S1の振
幅および信号成分S2の振幅の比ΦAを求めることを目
的とする。
連続する第1の信号IRおよび第2の信号Rを処理する
信号処理方法は、前記第1の信号IRおよび前記第2の
信号Rのそれぞれについて、所定期間において、周波数
スペクトルまたは周波数パワースペクトルを演算し、前
記第1の信号IRの第1スペクトルと、前記第2の信号
Rの第2スペクトルを演算するスペクトル演算ステップ
と、前記スペクトル演算ステップにより演算された前記
第1スペクトルおよび前記第2スペクトルを用い、周波
数軸上で、相互の差および和の比の演算、またはそれと
等価の演算をするスペクトル正規化演算ステップと、前
記スペクトル正規化演算ステップにおいて演算された結
果における、前記基本周波数における演算値を用いて、
前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅および前記第
2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを求める信号
成分振幅比演算ステップと、前記スペクトル正規化演算
ステップにおいて演算された結果における、ノイズ基本
周波数における演算値を用いて、前記第1の信号IRの
ノイズ成分N1の振幅および前記第2の信号Rのノイズ
成分N2の振幅の比ΦNを求めるノイズ成分振幅比演算
ステップと、前記信号成分振幅比演算ステップにおいて
求めた前記比ΦAおよび前記ノイズ成分振幅比演算ステ
ップにおいて求めた前記比ΦNを用いて、前記第1の信
号IRまたは前記第2の信号Rからノイズを除去する処
理を行うノイズ除去処理ステップと、を有することを特
徴とする(請求項4)。これをもって、前記第1の信号
IRおよび前記第2の信号Rにノイズが含まれる場合で
あっても、ノイズ成分を除去し、その信号成分S1の振
幅および信号成分S2の振幅の比ΦAを求めることを目
的とする。
【0012】また、本発明に係る信号処理方法は、さら
に、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パ
ルスフォトメトリ法により測定された脈波に関するデー
タであることを特徴とする(請求項5)。これをもっ
て、パルスフォトメトリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去し、信号成分を求めることを目的とす
る。
に、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パ
ルスフォトメトリ法により測定された脈波に関するデー
タであることを特徴とする(請求項5)。これをもっ
て、パルスフォトメトリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去し、信号成分を求めることを目的とす
る。
【0013】また、本発明に係る信号処理方法は、さら
に、前記ノイズ除去処理ステップによりノイズが除去さ
れた前記第1の信号IRまたは前記第2の信号Rを、表
示部に表示させることを特徴とする(請求項6)。これ
をもって、パルスフォトメトリ法により測定された脈波
からノイズ成分を除去された脈波を、表示部に表示させ
ることを目的とする。
に、前記ノイズ除去処理ステップによりノイズが除去さ
れた前記第1の信号IRまたは前記第2の信号Rを、表
示部に表示させることを特徴とする(請求項6)。これ
をもって、パルスフォトメトリ法により測定された脈波
からノイズ成分を除去された脈波を、表示部に表示させ
ることを目的とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る信号処理方法
としての脈波信号処理方法およびそれを利用したパルス
オキシメータの実施の形態を、図面を参照しながら詳細
に説明する。図1は、本発明の実施の形態のパルスオキ
シメータである。プローブ1は、発光部2と受光部3を
備え、これらにより指先(生体組織)4を挾持する構成
となっている。発光部2は、第1波長光である赤外光
(波長λ1:940nm)と第2波長光である赤色光
(波長λ2:660nm)とをそれぞれ発光する2つの
発光ダイオードを備えている。発光部2は、発光部駆動
回路5により駆動されるものであり、赤色光と赤外光は
交互に発光される。受光部3は、フォトダイオードを備
え、指先の透過光を受光し、その透過光強度に応じた電
気信号を出力するものである。受光部3の出力信号は、
受光信号増幅回路6で増幅され、復調回路7で復調され
るようになっている。復調回路7は、赤色光と赤外光に
応じたそれぞれの信号を分けて出力する。これらの信号
は、増幅器9a、9bで増幅され、A/D変換器10
a、10bでデジタル信号に変換されて、CPU(セン
トラルプロセッシングユニット)8に入力されるように
なっている。CPU8は、復調回路7と発光部駆動回路
5を制御すると共に、A/D変換器10a、10bから
与えられる信号を処理して、その結果を表示部11に出
力する。本発明では、この信号処理における脈波のノイ
ズ除去処理に特徴がある。表示部11に出力される結果
は、ノイズが除去された脈波波形、脈拍数、SpO2 値
(酸素飽和度S)である。
としての脈波信号処理方法およびそれを利用したパルス
オキシメータの実施の形態を、図面を参照しながら詳細
に説明する。図1は、本発明の実施の形態のパルスオキ
シメータである。プローブ1は、発光部2と受光部3を
備え、これらにより指先(生体組織)4を挾持する構成
となっている。発光部2は、第1波長光である赤外光
(波長λ1:940nm)と第2波長光である赤色光
(波長λ2:660nm)とをそれぞれ発光する2つの
発光ダイオードを備えている。発光部2は、発光部駆動
回路5により駆動されるものであり、赤色光と赤外光は
交互に発光される。受光部3は、フォトダイオードを備
え、指先の透過光を受光し、その透過光強度に応じた電
気信号を出力するものである。受光部3の出力信号は、
受光信号増幅回路6で増幅され、復調回路7で復調され
るようになっている。復調回路7は、赤色光と赤外光に
応じたそれぞれの信号を分けて出力する。これらの信号
は、増幅器9a、9bで増幅され、A/D変換器10
a、10bでデジタル信号に変換されて、CPU(セン
トラルプロセッシングユニット)8に入力されるように
なっている。CPU8は、復調回路7と発光部駆動回路
5を制御すると共に、A/D変換器10a、10bから
与えられる信号を処理して、その結果を表示部11に出
力する。本発明では、この信号処理における脈波のノイ
ズ除去処理に特徴がある。表示部11に出力される結果
は、ノイズが除去された脈波波形、脈拍数、SpO2 値
(酸素飽和度S)である。
【0015】以下、図2に示したフローチャートに沿っ
て説明する。 (ステップ1)の「スタート」において、測定装置を起
動させる。 (ステップ2)「生体組織を透過または反射した赤外光
(IR)・赤色光(R)の脈波測定」については、図1
で説明したように、赤外光(IR)・赤色光(R)の脈
波が測定され、CPU8に入力される。図3に示すよう
な脈波波形が測定される。ここで、酸素飽和度Sは、前
述したように、吸光度の比Φの関数fとして産出するこ
とができる。これを説明すると、まず、 赤外光の透過光または反射光から得られる脈波の直流成
分に対する脈動成分の比:IR 赤色光の透過光または反射光から得られる脈波の直流成
分に対する脈動成分の比:R とする。これらの比により、それぞれの波長における吸
光度の脈動成分が近似される。また、それぞれの脈動成
分には、本来の脈動による信号成分SiとノイズNiが
含まれる。つまり、 IR=S1+N1 (3) R=S2+N2 (4) ここで、 S1:信号成分、N1:ノイズ成分 S2:信号成分、N2:ノイズ成分 である。また、ここで次のように定義する。 ΦA=S2/S1 (5) ΦN=N2/N1 (6) このとき、酸素飽和度Sとの間で、 S=f(ΦA) (7) の関係が成り立つのである。なお、ノイズ成分が除去さ
れない状態で、式(5)の代わりに、 Φ=R/IR (8) を用いると、酸素飽和度Sを演算した結果も測定誤差を
含むことになる。
て説明する。 (ステップ1)の「スタート」において、測定装置を起
動させる。 (ステップ2)「生体組織を透過または反射した赤外光
(IR)・赤色光(R)の脈波測定」については、図1
で説明したように、赤外光(IR)・赤色光(R)の脈
波が測定され、CPU8に入力される。図3に示すよう
な脈波波形が測定される。ここで、酸素飽和度Sは、前
述したように、吸光度の比Φの関数fとして産出するこ
とができる。これを説明すると、まず、 赤外光の透過光または反射光から得られる脈波の直流成
分に対する脈動成分の比:IR 赤色光の透過光または反射光から得られる脈波の直流成
分に対する脈動成分の比:R とする。これらの比により、それぞれの波長における吸
光度の脈動成分が近似される。また、それぞれの脈動成
分には、本来の脈動による信号成分SiとノイズNiが
含まれる。つまり、 IR=S1+N1 (3) R=S2+N2 (4) ここで、 S1:信号成分、N1:ノイズ成分 S2:信号成分、N2:ノイズ成分 である。また、ここで次のように定義する。 ΦA=S2/S1 (5) ΦN=N2/N1 (6) このとき、酸素飽和度Sとの間で、 S=f(ΦA) (7) の関係が成り立つのである。なお、ノイズ成分が除去さ
れない状態で、式(5)の代わりに、 Φ=R/IR (8) を用いると、酸素飽和度Sを演算した結果も測定誤差を
含むことになる。
【0016】ここで、上記各式を用いて式変形を試み
る。まず、測定された信号から信号成分を取り除くた
め、次のような定義をし、式変形をする。 ここで、式(5)よりS2=ΦA・S1であるから、さ
らに式変形をして、 N′=(S2−S2)+(N2−ΦA・N1) =N2−ΦA・N1 =N1・(N/N2−ΦA) また、式(6)より、 N′=N1・(ΦN−ΦA) となる。つまり、 N′=R−ΦA・IR =N1・(ΦN−ΦA) であるから、 N1=(R−ΦA・IR)/(ΦN−ΦA) (10) =N′/(ΦN−ΦA) (11) N2=N1・ΦN と式変形できる。
る。まず、測定された信号から信号成分を取り除くた
め、次のような定義をし、式変形をする。 ここで、式(5)よりS2=ΦA・S1であるから、さ
らに式変形をして、 N′=(S2−S2)+(N2−ΦA・N1) =N2−ΦA・N1 =N1・(N/N2−ΦA) また、式(6)より、 N′=N1・(ΦN−ΦA) となる。つまり、 N′=R−ΦA・IR =N1・(ΦN−ΦA) であるから、 N1=(R−ΦA・IR)/(ΦN−ΦA) (10) =N′/(ΦN−ΦA) (11) N2=N1・ΦN と式変形できる。
【0017】一方、測定されたIR、Rをフーリエ変換
し、スペクトルの絶対値ないしパワースペクトルを演算
することで、脈波の特徴的な情報が得られることを説明
する。測定された第1波長の赤外光(IR)および第2
波長の赤色光(R)についての脈波が、図3に示すよう
に得られる。そして、所定期間毎(期間[i]、期間
[i+1]、期間[i+2]、・・・)に、それぞれの
データサンプルを用いてフーリエ変換を行い、スペクト
ルの絶対値ないしパワースペクトルを求める。図4
(a)、(b)に、赤外光(IR)のスペクトル(Spc.
IR)、赤色光(R)のスペクトル(Spc.R)を示す。
さらに、周波数に合わせて、下記の演算をすることによ
り、図5に示すようになる。 (Spc.IR−Spc.R)/(Spc.IR+Spc.R) (12) なお、この等価の演算式として次の式(13)を用いて
もよい。 {1−(Spc.R/Spc.IR)}/{1+(Spc.R/Spc.IR)} (13) ここで、Spc.R/Spc.IRは、Φに等しいと置けるの
で、 (1−Φ)/(1+Φ) (14) とも表すことができる。従って、脈波の基本周波数fs
における値は、 (1−ΦA)/(1+ΦA) (15) である。また、ノイズfnにおける値は、 (1−ΦN)/(1+ΦN) (16) である。
し、スペクトルの絶対値ないしパワースペクトルを演算
することで、脈波の特徴的な情報が得られることを説明
する。測定された第1波長の赤外光(IR)および第2
波長の赤色光(R)についての脈波が、図3に示すよう
に得られる。そして、所定期間毎(期間[i]、期間
[i+1]、期間[i+2]、・・・)に、それぞれの
データサンプルを用いてフーリエ変換を行い、スペクト
ルの絶対値ないしパワースペクトルを求める。図4
(a)、(b)に、赤外光(IR)のスペクトル(Spc.
IR)、赤色光(R)のスペクトル(Spc.R)を示す。
さらに、周波数に合わせて、下記の演算をすることによ
り、図5に示すようになる。 (Spc.IR−Spc.R)/(Spc.IR+Spc.R) (12) なお、この等価の演算式として次の式(13)を用いて
もよい。 {1−(Spc.R/Spc.IR)}/{1+(Spc.R/Spc.IR)} (13) ここで、Spc.R/Spc.IRは、Φに等しいと置けるの
で、 (1−Φ)/(1+Φ) (14) とも表すことができる。従って、脈波の基本周波数fs
における値は、 (1−ΦA)/(1+ΦA) (15) である。また、ノイズfnにおける値は、 (1−ΦN)/(1+ΦN) (16) である。
【0018】図5に示されるように、演算式(12)〜
(14)の結果には、脈波の基本周波数(心拍周期に対
応)fsにピークPs1が現れる。このピークPs1の
値をξsとする。また、fsの高調波の周波数2fs、
3fs、・・・にピークPs2、Ps3、・・・が現れ
る。また、Ps1付近にノイズによるピークPnが現れ
る。ピークPnの値をξnとし、その周波数をfnとす
る。
(14)の結果には、脈波の基本周波数(心拍周期に対
応)fsにピークPs1が現れる。このピークPs1の
値をξsとする。また、fsの高調波の周波数2fs、
3fs、・・・にピークPs2、Ps3、・・・が現れ
る。また、Ps1付近にノイズによるピークPnが現れ
る。ピークPnの値をξnとし、その周波数をfnとす
る。
【0019】そうとすると、式(15)により、
(1−ΦA)/(1+ΦA)=ξs (17)
ΦA=(1−ξs)/(1+ξs) (18)
が成り立ち、また式(16)により、
(1−ΦN)/(1+ΦN)=ξn (19)
ΦN=(1−ξn)/(1+ξn) (20)
が成り立つ。これにより、ΦA、ΦNがそれぞれ演算で
きる。
きる。
【0020】酸素飽和度Sは、式(18)により求めら
れたΦAを用いて、直接式(7)より求めることができ
る。また、式(3)、(4)、(10)、(6)より、 S1=IR−N1 =IR−(R−ΦA・IR)/(ΦN−ΦA) (21) S2=R−N2 =R−N1・ΦN (22) が成り立つ。よって、測定されたIR、Rおよび演算さ
れたΦA、ΦNを、式(21)、(22)に代入して演
算することにより、信号成分S1、S2を求めることが
できる。これを表示部(ディスプレイ)に表示させるこ
とができる。
れたΦAを用いて、直接式(7)より求めることができ
る。また、式(3)、(4)、(10)、(6)より、 S1=IR−N1 =IR−(R−ΦA・IR)/(ΦN−ΦA) (21) S2=R−N2 =R−N1・ΦN (22) が成り立つ。よって、測定されたIR、Rおよび演算さ
れたΦA、ΦNを、式(21)、(22)に代入して演
算することにより、信号成分S1、S2を求めることが
できる。これを表示部(ディスプレイ)に表示させるこ
とができる。
【0021】そこで、(ステップ3)において、所定期
間における脈波データをフーリエ変換し、スペクトル
(スペクトルの絶対値またはパワースペクトル)を演算
する。そして、(ステップ4)では、(ステップ3)に
おいて得られたスペクトルを用いて、周波数毎に、式
(15)、(16)に基づき、基本周波数、ノイズ周波
数における演算値ξs、ξnを演算する。次に、(ステ
ップ5)では、(ステップ4)において得られた演算値
ξs、ξnから、式(18)、(20)を用いて、Φ
A、ΦNを演算する。さらに、(ステップ6)では、
(ステップ5)において得られたΦA、ΦNから、式
(7)、(21)または(22)を用いて、酸素飽和度
S、脈波の信号成分S1またはS2を演算して、表示部
(ディスプレイ)に、酸素飽和度S、脈波の信号成分S
1またはS2を表示する。演算する期間は、フーリエ変
換に用いたデータ期間分(単位期間:期間[i])のデ
ータでよい。そして、(ステップ2)に戻り、次の所定
期間(フーリエ変換する単位期間:期間[i+1])の
データを用いて、(ステップ2)〜(ステップ6)の処
理を繰り返す。「終了」させる場合(ステップ7)は、
測定装置をオフ状態とする。なお、単位期間は、脈波に
急激な変化が現れない期間、例えば6秒程度がよい。ま
た、本発明の適用は、酸素飽和度の測定に限られず、血
中にある吸光物質の濃度測定にも適用可能である。
間における脈波データをフーリエ変換し、スペクトル
(スペクトルの絶対値またはパワースペクトル)を演算
する。そして、(ステップ4)では、(ステップ3)に
おいて得られたスペクトルを用いて、周波数毎に、式
(15)、(16)に基づき、基本周波数、ノイズ周波
数における演算値ξs、ξnを演算する。次に、(ステ
ップ5)では、(ステップ4)において得られた演算値
ξs、ξnから、式(18)、(20)を用いて、Φ
A、ΦNを演算する。さらに、(ステップ6)では、
(ステップ5)において得られたΦA、ΦNから、式
(7)、(21)または(22)を用いて、酸素飽和度
S、脈波の信号成分S1またはS2を演算して、表示部
(ディスプレイ)に、酸素飽和度S、脈波の信号成分S
1またはS2を表示する。演算する期間は、フーリエ変
換に用いたデータ期間分(単位期間:期間[i])のデ
ータでよい。そして、(ステップ2)に戻り、次の所定
期間(フーリエ変換する単位期間:期間[i+1])の
データを用いて、(ステップ2)〜(ステップ6)の処
理を繰り返す。「終了」させる場合(ステップ7)は、
測定装置をオフ状態とする。なお、単位期間は、脈波に
急激な変化が現れない期間、例えば6秒程度がよい。ま
た、本発明の適用は、酸素飽和度の測定に限られず、血
中にある吸光物質の濃度測定にも適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上、詳記したように、請求項1に係る
信号処理方法によれば、前記第1の信号IRおよび前記
第2の信号Rにノイズが含まれる場合であっても、その
信号成分S1の振幅および信号成分S2の振幅の比ΦA
を求めることができる。
信号処理方法によれば、前記第1の信号IRおよび前記
第2の信号Rにノイズが含まれる場合であっても、その
信号成分S1の振幅および信号成分S2の振幅の比ΦA
を求めることができる。
【0023】また、請求項2に係る信号処理方法によれ
ば、パルスフォトメモリ法により測定された2つの脈波
の信号成分についての吸光度比ΦAを求めることができ
る。
ば、パルスフォトメモリ法により測定された2つの脈波
の信号成分についての吸光度比ΦAを求めることができ
る。
【0024】また、請求項3に係る信号処理方法によれ
ば、パルスフォトメモリ法により測定された赤外光およ
び赤色光の脈波の信号成分についての吸光度比ΦAを求
め、精度の良い酸素飽和度を測定することができる。
ば、パルスフォトメモリ法により測定された赤外光およ
び赤色光の脈波の信号成分についての吸光度比ΦAを求
め、精度の良い酸素飽和度を測定することができる。
【0025】また、請求項4に係る信号処理方法によれ
ば、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rにノイ
ズが含まれる場合であっても、ノイズ成分を除去し、そ
の信号成分S1の振幅および信号成分S2の振幅の比Φ
Aを求めることができる。
ば、前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rにノイ
ズが含まれる場合であっても、ノイズ成分を除去し、そ
の信号成分S1の振幅および信号成分S2の振幅の比Φ
Aを求めることができる。
【0026】また、請求項5に係る信号処理方法によれ
ば、パルスフォトメモリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去し、信号成分を求めることができる。
ば、パルスフォトメモリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去し、信号成分を求めることができる。
【0027】また、請求項6に係る信号処理方法によれ
ば、パルスフォトメモリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去された脈波を、表示部に表示させること
ができる。
ば、パルスフォトメモリ法により測定された脈波からノ
イズ成分を除去された脈波を、表示部に表示させること
ができる。
【図1】本実施の形態に係る脈波信号処理を行う酸素飽
和度測定装置の構成を示すブロック回路図である。
和度測定装置の構成を示すブロック回路図である。
【図2】本実施の形態に係る脈波信号処理の操作プログ
ラムを示すフローチャート図である。
ラムを示すフローチャート図である。
【図3】本実施の形態に係る脈波信号処理の処理波形を
示すタイムチャート図である。
示すタイムチャート図である。
【図4】(a)は赤外光脈波のスペクトルを示す波形図
である。(b)は赤色光脈波のスペクトルを示す波形図
である。
である。(b)は赤色光脈波のスペクトルを示す波形図
である。
【図5】スペクトルの正規化の演算結果を示す波形図で
ある。
ある。
【符号の説明】
1 プローブ
2 発光部
3 受光部
4 生体組織(指)
5 発光部駆動回路
6 受光信号増幅回路
7 復調回路
8 CPU
9a 増幅器
9b 増幅器
10a A/D変換器
10b A/D変換器
11 表示部
Claims (6)
- 【請求項1】 同じ基本周波数を有し連続する第1の信
号IRおよび第2の信号Rを処理する信号処理方法にお
いて、 前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rのそれぞれ
について、所定期間において、周波数スペクトルまたは
周波数パワースペクトルを演算し、前記第1の信号IR
の第1スペクトルと、前記第2の信号Rの第1スペクト
ルを演算するスペクトル演算ステップと、 前記スペクトル演算ステップにより演算された前記第1
スペクトルおよび前記第2スペクトルを用い、周波数軸
上で、相互の差および和の比の演算、またはそれと等価
の演算をするスペクトル正規化演算ステップと、 前記スペクトル正規化演算ステップにおいて演算された
結果における、前記基本周波数における演算値を用い
て、前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅および前
記第2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを求める
信号成分振幅比演算ステップと、を有することを特徴と
する信号処理方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の信号処理方法において、 前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パルス
フォトメトリ法により測定された脈波に関するデータで
あることを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の信号処理方法において、 前記第1の信号IRは、パルスフォトメトリ法により測
定された赤外光脈波に関するデータであり、 前記第2の信号Rは、パルスフォトメトリ法により測定
された赤色光脈波に関するデータであり、 さらに、前記信号成分振幅比演算ステップにより演算さ
れた比ΦAを用いて、酸素飽和度を測定することを特徴
とする信号処理方法。 - 【請求項4】 同じ基本周波数を有し連続する第1の信
号IRおよび第2の信号Rを処理する信号処理方法にお
いて、 前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rのそれぞれ
について、所定期間において、周波数スペクトルまたは
周波数パワースペクトルを演算し、前記第1の信号IR
の第1スペクトルと、前記第2の信号Rの第2スペクト
ルを演算するスペクトル演算ステップと、 前記スペクトル演算ステップにより演算された前記第1
スペクトルおよび前記第2スペクトルを用い、周波数軸
上で、相互の差および和の比の演算、またはそれと等価
の演算をするスペクトル正規化演算ステップと、 前記スペクトル正規化演算ステップにおいて演算された
結果における、前記基本周波数における演算値を用い
て、前記第1の信号IRの信号成分S1の振幅および前
記第2の信号Rの信号成分S2の振幅の比ΦAを求める
信号成分振幅比演算ステップと、 前記スペクトル正規化演算ステップにおいて演算された
結果における、ノイズ基本周波数における演算値を用い
て、前記第1の信号IRのノイズ成分N1の振幅および
前記第2の信号Rのノイズ成分N2の振幅の比ΦNを求
めるノイズ成分振幅比演算ステップと、 前記信号成分振幅比演算ステップにおいて求めた前記比
ΦAおよび前記ノイズ成分振幅比演算ステップにおいて
求めた前記比ΦNを用いて、前記第1の信号IRまたは
前記第2の信号Rからノイズを除去する処理を行うノイ
ズ除去処理ステップと、を有することを特徴とする信号
処理方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の信号処理方法において、 前記第1の信号IRおよび前記第2の信号Rは、パルス
フォトメトリ法により測定された脈波に関するデータで
あることを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の信号処理
方法において、 さらに、前記ノイズ除去処理ステップによりノイズが除
去された前記第1の信号IRまたは前記第2の信号R
を、表示部に表示させることを特徴とする信号処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002361800A JP2003235819A (ja) | 2001-12-14 | 2002-12-13 | 信号処理方法および脈波信号処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-381374 | 2001-12-14 | ||
JP2001381374 | 2001-12-14 | ||
JP2002361800A JP2003235819A (ja) | 2001-12-14 | 2002-12-13 | 信号処理方法および脈波信号処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003235819A true JP2003235819A (ja) | 2003-08-26 |
Family
ID=27790859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002361800A Pending JP2003235819A (ja) | 2001-12-14 | 2002-12-13 | 信号処理方法および脈波信号処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003235819A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004202218A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-07-22 | Nippon Koden Corp | 信号処理方法/装置及びそれを用いたパルスフォトメータ |
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-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002361800A patent/JP2003235819A/ja active Pending
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