JP2003224246A - 半導体表示装置の受注システム - Google Patents

半導体表示装置の受注システム

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JP2003224246A
JP2003224246A JP2002284828A JP2002284828A JP2003224246A JP 2003224246 A JP2003224246 A JP 2003224246A JP 2002284828 A JP2002284828 A JP 2002284828A JP 2002284828 A JP2002284828 A JP 2002284828A JP 2003224246 A JP2003224246 A JP 2003224246A
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tfts
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舜平 山崎
Mai Akiba
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントローラの設計変更に伴うコストを抑え
ることができる特定用途向けの半導体集積回路を備えた
半導体表示装置の受注システムの考案を課題とする。 【解決手段】 コントローラの仕様に関わらず、コント
ローラ用に複数のTFTを基板上に予め用意する。そし
て、コントローラの設計に合わせ、該複数のTFTがそ
れぞれ有するソース、ドレイン及びゲートの3つの端子
を、該複数のTFTが形成されている層とは異なる層に
形成された配線で適宜接続し、所望する仕様のコントロ
ーラを形成する。このとき、基板上に配列された全ての
TFTを用いる必要はなく、コントローラの仕様によっ
ては用いないTFTが存在していても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体表示装置の
設計方法、作製方法、該作製方法を用いて作製された半
導体表示装置及び該設計方法を用いた半導体表示装置の
受注システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス基板上にTFTを形成する
技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型の半導体
表示装置への応用開発が進められている。特に、ポリシ
リコン膜を用いたTFT(ポリシリコンTFT)は、従
来のアモルファスシリコン膜を用いたTFTよりも電界
効果移動度が高く、高速動作が可能である。そのため、
ポリシリコンTFTを用いることで、駆動回路やコント
ローラを画素部と同じガラス基板上に集積するシステム
オングラスの実現が可能である。
【0003】従来、半導体表示装置の駆動回路はシリコ
ン基板上に形成され、FPC等を介して表示装置の画素
部と接続されていた。しかしICと、画素部が形成され
たガラス基板とを、FPC等を介して接続すると、接続
している部分において物理的な衝撃に弱いという問題が
あった。特にFPCの配線の数が多ければ多いほどこの
傾向は強い。そこでガラス基板上に駆動回路を画素部と
共に一体形成することで、FPCの配線数を抑え、上述
した問題をある程度回避することができ、なおかつ、表
示装置自体の大きさを抑えることができる。
【0004】例えば半導体表示装置の1つであるアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示装置の場合、画素部に設け
られた複数の画素のうちの1つまたは幾つかを順に選択
する走査線駆動回路と、選択された画素に画像情報を有
する信号(ビデオ信号)を入力する信号線駆動回路とを
一般的に有している。該駆動回路を画素部と同じガラス
基板上に形成することで、液晶表示装置の物理的衝撃に
対する耐性を高めることができ、液晶表示装置自体の大
きさを抑えることができる。
【0005】そしてさらに近年では、今までシリコン基
板上に形成されてきたコントローラも、駆動回路に加え
て、ガラス基板上に一体形成することが試みられてい
る。コントローラと駆動回路を、共に画素部と同じガラ
ス基板上に一体形成することが可能になれば、半導体表
示装置の大きさを飛躍的に抑えることができ、物理的衝
撃に対する耐性もより高めることが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コントローラ
は、駆動回路や画素部の動作のタイミングを決定する信
号を生成したり、外部のビデオソースから与えらる一定
の規格のビデオ信号を、その駆動回路や画素部の仕様に
合わせて処理したりする機能を有している。そのため、
半導体表示装置の規格及び仕様、または駆動方法に合わ
せて、その都度コントローラ自体の設計を変える必要が
ある。
【0007】例えばコントローラの設計を変えて種々の
試作品を作製する必要が生じたり、顧客毎にコントロー
ラの設計を変えなくてはならなかったりすると、コント
ローラを駆動回路及び画素部と共に、ガラス基板上に一
体形成している場合、そのたび毎に画素部及び駆動回路
を含めた全てのマスクを変えなくてはならず、半導体表
示装置の製造コストを抑えることが難しくなる。
【0008】特に近年、半導体表示装置は様々な電子機
器の表示部に用いられているため、多品種少量生産の傾
向が強くなってきている。そのため、コントローラをガ
ラス基板上に一体形成すると、上述したコントローラの
設計変更に伴うコストの増加が重要な問題となることが
予想される。
【0009】本発明は上述した問題に鑑み、コントロー
ラの設計変更に伴うコストを抑えることができる特定用
途向けの半導体集積回路を備えた半導体表示装置の設計
方法の考案と、該設計方法を用いた半導体表示装置の受
注システムの考案とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ASIC(Appl
ication Specific Integrated Circuit)の様に、TF
Tを用いたコントローラを設計することができないか考
え、本発明の設計方法を考案した。本発明では、コント
ローラの仕様に関わらず、コントローラ用に複数のTF
Tを基板上に予め用意する。そして、コントローラの設
計に合わせ、該複数のTFTがそれぞれ有するソース、
ドレイン及びゲートの3つの端子を、該複数のTFTが
形成されている層とは異なる層に形成された配線で適宜
接続し、所望する仕様のコントローラを形成する。この
とき、基板上に配列された全てのTFTを用いる必要は
なく、コントローラの仕様によっては用いないTFTが
存在していても良い。
【0011】そして複数のTFTの数は、そのサイズ及
び極性ごとに、コントローラの設計が可能な程度に揃え
ておく必要がある。そのサイズ及び極性ごとにTFTを
増やせば増やすほど、設計の幅が広がり、様々な仕様の
半導体表示装置に対応するコントローラを作製すること
が可能になる。逆にTFTの数を増やしすぎると、コン
トローラに用いないTFTの数が増え、半導体表示装置
の大きさを抑えることが難しくなる。よって、コントロ
ーラ用に基板上に形成しておくTFTの数、サイズ及び
極性等はこれらの兼ね合いを考慮し、設計者が適宜設定
すれば良い。
【0012】また上記TFTのうちの幾つかの活性層及
びゲートを予め接続しておき、それを1つの単位(基本
セル)として複数形成しておいても良い。そして、該基
本セルの有する各TFTのソース、ドレインまたはゲー
トを互いに配線で接続することで、該基本セルから様々
な論理素子を形成し、該論理素子の組み合わせでコント
ローラを設計するようにしても良い。
【0013】また上記構成の他に、幾つかのTFTの活
性層及びゲートを接続して形成される種々の論理素子を
予め基板上に用意しておき、各論理素子の端子を、論理
素子が有するTFTが形成されている層とは異なる層に
形成された配線で適宜接続し、所望する仕様のコントロ
ーラを形成しても良い。
【0014】上記構成により、コントローラの仕様を変
更するときに、予め用意されているTFTまたは論理素
子を接続する配線の設計のみ変更すれば良いので、配線
のパターニング用のマスクと、配線のコンタクトホール
用のマスクの少なくとも2枚変更すれば良い。よって、
コントローラの設計変更に伴うコストを抑えることがで
き、なおかつ様々な仕様のコントローラを作製すること
ができる。
【0015】また、半導体表示装置の画素部や駆動回路
の仕様は決まっているが、画素部及び駆動回路の仕様に
合ったコントローラの仕様がまだ未決定の場合、配線以
外のTFTまたは回路素子の部分を先に作製してしまう
ことができる。その後、顧客から受注したコントローラ
の仕様に合わせて、各TFTまたは回路素子を接続する
配線を設計し、作製することにより、所望の仕様のコン
トローラを作製することができる。よってコントローラ
の仕様が未決定の段階で、半導体表示装置の作製を開始
することができるので、顧客からの発注を受けて製品を
顧客に渡すまでの時間(TAT:Turn Around Time)を短
くすることができ、顧客サービスを向上させることにな
る。
【0016】なお、本発明はコントローラの設計方法に
限定されず、信号線駆動回路や走査線駆動回路を含む駆
動回路の設計にも用いることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の半導体表示装置の
設計方法について説明する。
【0018】図1(A)に、幾つかのTFTの活性層及
びゲートを接続して形成されている基本セルの一例を示
す。図1(A)に示す基本セルは、3つのpチャネル型
TFT11、12、13と、3つのnチャネル型TFT
14、15、16とを有している。
【0019】3つのpチャネル型TFT11、12、1
3は直列に接続されている。すなわち、pチャネル型T
FT12のソースとドレインが、一方はpチャネル型T
FT11のソースまたはドレインのいずれか一方に、他
方はpチャネル型TFT13のソースとドレインのいず
れか一方に接続されている。
【0020】なお、本明細書において接続とは、特に記
載のない限り電気的な接続を意味する。
【0021】また、3つのnチャネル型TFT14、1
5、16は直列に接続されている。すなわち、nチャネ
ル型TFT15のソースとドレインが、一方はnチャネ
ル型TFT14のソースまたはドレインのいずれか一方
に、他方はnチャネル型TFT16のソースとドレイン
のいずれか一方に接続されている。
【0022】そして、pチャネル型TFT12とnチャ
ネル型TFT15は、ゲートが互いに接続されている。
またpチャネル型TFT13とnチャネル型TFT16
は、ゲートが互いに接続されている。
【0023】なお、以下、説明を簡単にするために、図
1(A)においてpチャネル型TFT11と12が接続
しているノードと、pチャネル型TFT12と13が接
続しているノードにそれぞれ20、21と番号を付す。
また、nチャネル型TFT14と15が接続しているノ
ードと、nチャネル型TFT15と16が接続している
ノードにそれぞれ22、23と番号を付す。
【0024】また、pチャネル型TFT11のソースと
ドレインのうち、ノード20に接続されていない方の端
子に25と番号を付す。pチャネル型TFT13のソー
スとドレインのうち、ノード21に接続されていない方
の端子に26と番号を付す。nチャネル型TFT14の
ソースとドレインのうち、ノード22に接続されていな
い方の端子に27と番号を付す。nチャネル型TFT1
6のソースとドレインのうち、ノード23に接続されて
いない方の端子に28と番号を付す。
【0025】図2(A)に、図1(A)に示した基本セ
ルの上面図を示す。pチャネル型TFT11、12、1
3は活性層30を共有している。nチャネル型TFT1
4、15、16は活性層31を共有している。配線3
2、34、35は、活性層30に接しているゲート絶縁
膜(図示せず)を間に挟んで、活性層30と重なってい
る。また、配線33、34、35は、活性層31に接し
ているゲート絶縁膜(図示せず)を間に挟んで、活性層
31と重なっている。なお、配線32〜35は、活性層
30、31と重なっている部分においてゲートとして機
能する。なお、以下その一部がTFTのゲートとして機
能する配線32〜35を、以下に説明する論理素子を形
成するための配線と区別するために、ゲート配線と呼
ぶ。
【0026】ゲート配線32の活性層30と重なってい
る部分は、pチャネル型TFT11のゲートとして機能
する。ゲート配線34の活性層30と重なっている部分
は、pチャネル型TFT12のゲートとして機能する。
ゲート配線35の活性層30と重なっている部分は、p
チャネル型TFT13のゲートとして機能する。
【0027】ゲート配線33の活性層31と重なってい
る部分は、nチャネル型TFT14のゲートとして機能
する。ゲート配線34の活性層31と重なっている部分
は、nチャネル型TFT15のゲートとして機能する。
ゲート配線35の活性層31と重なっている部分は、n
チャネル型TFT16のゲートとして機能する。
【0028】次に、上述した基本セルを用いて、Dフリ
ップフロップ回路を形成する例について説明する。図1
(A)及び図2(A)に示した基本セルの端子及びノー
ドを、活性層及びゲートとは異なる層に形成された配線
で適宜接続し、Dフリップフロップを形成する。
【0029】図1(B)に、図1(A)の基本セルをも
とに形成されるDフリップフロップの回路図を示す。図
1(B)では、図1(A)の基本セルにおける端子25
と27を接続した。またノード20及び22を、pチャ
ネル型TFT13及びnチャネル型TFT16のゲート
と接続した。端子26及び28を、pチャネル型TFT
12及びnチャネル型TFT15のゲートと接続した。
またノード21に電圧Vddを印加し、ノード23に電
圧Vssを印加している。なおVdd>Vssである。
【0030】図1(C)は、図1(B)と等価の回路図
であり、トランスミッションゲート40とフリップフロ
ップ回路41とを有しているのがわかる。
【0031】図2(B)に、図1(B)に示したDフリ
ップフロップの上面図を示す。活性層30、31、ゲー
ト配線32〜35及びゲート絶縁膜(図示せず)を覆う
ように層間絶縁膜(図示せず)が形成される。そして、
該層間絶縁膜上に、該層間絶縁膜及びゲート絶縁膜に形
成されたコンタクトホールを介して、活性層30、31
及びゲート配線32〜35に接する配線42〜49が形
成される。
【0032】具体的に配線42はゲート配線32と接し
ている。また、配線43はゲート配線33と接してい
る。
【0033】配線44は、活性層30のうち、活性層3
0とゲート配線34とが重なっている部分と、活性層3
0とゲート配線35と重なっている部分とに挟まれてい
る領域と、接している。また配線46は、活性層31の
うち、活性層31とゲート配線34とが重なっている部
分と、活性層31とゲート配線35と重なっている部分
とに挟まれている領域と、接している。
【0034】配線49は、活性層30において、活性層
30とゲート配線32が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、他のゲート配線と重なっていな
い領域と接している。さらに配線49は、活性層31に
おいて、活性層31とゲート配線33が重なっている部
分を間に挟んで2分される領域のうち、他のゲート配線
と重なっていない領域と接している。
【0035】配線47は、活性層30において、活性層
30とゲート配線35が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、他のゲート配線と重なっていな
い領域と接している。さらに配線47は、活性層31に
おいて、活性層31とゲート配線35が重なっている部
分を間に挟んで2分される領域のうち、他のゲート配線
と重なっていない領域と接している。さらに配線47
は、ゲート配線34と接している。
【0036】配線48は、ゲート配線35と接してい
る。また配線48は、活性層30のうち、活性層30と
ゲート配線32とが重なっている部分と、活性層30と
ゲート配線34と重なっている部分とに挟まれている領
域と、接している。また配線48は、活性層31のう
ち、活性層31とゲート配線33とが重なっている部分
と、活性層31とゲート配線34と重なっている部分と
に挟まれている領域と、接している。
【0037】また配線45は、活性層31において、活
性層31とゲート配線33が重なっている部分を間に挟
んで2分される領域のうち、他のゲート配線と重なって
いない領域と接している。
【0038】このように図2(B)に示す設計で配線4
2〜49を作製することで、図2(B)に示したDフリ
ップフロップ回路を作製することができる。
【0039】なお本実施の形態では、図1(A)及び図
2(A)に示した基本セルから、Dフリップフロップ回
路を作成する例について説明したが、本発明はこの構成
に限定されない。基本セルは図1(A)及び図2(A)
に示した構成に限定されず、基本セルの構成は設計者が
適宜設計することができる。さらに、基本セルをもとに
形成される回路または論理素子はDフリップフロップ回
路に限定されず、他の回路または論理素子も作製するこ
とが可能である。このとき、基本セルが有する全てのT
FTを用いて回路または論理素子を設計する必要はな
く、基本セルが有するTFTの一部のみを用いて回路ま
たは論理素子を形成しても良い。さらに、図1(A)及
び図2(A)に示した構成の基本セルと、他の構成を有
する種々の基本セルとを基板上に予め形成しておき、種
々の構成の基本セルを用いて論理素子または回路を形成
するようにしてもよい。
【0040】本発明は上記構成により、コントローラの
仕様を変更するときに、予め用意されているTFTまた
は論理素子を接続する配線の設計及びコンタクトホール
の設計のみ変更すれば良いので、マスクを2枚変更する
だけで良い。よって、コントローラの設計変更に伴うコ
ストを抑えることができ、なおかつ様々な仕様のコント
ローラを作製することができる。また、本発明はコント
ローラの設計方法に限定されず、信号線駆動回路や走査
線駆動回路を含む駆動回路の設計にも用いることが可能
である。
【0041】次に、上述した設計方法を用いた、本発明
の半導体表示装置の受注システムについて、図3に示し
たフローチャートに従って説明する。
【0042】まず、全ての基板において共通のマスクA
を用いた工程Aを行う。全基板共通工程Aには、TFT
を覆う層間絶縁膜を形成する工程まで全て含まれる。代
表的には、活性層の形成、活性層の結晶化、ゲート絶縁
膜の形成、活性層への不純物の添加、ゲートの形成、層
間絶縁膜の形成等が含まれる。
【0043】上述した全基板共通工程Aまで終了させて
おき、顧客による注文を待つ。顧客からの注文によりコ
ントローラの仕様が決定すると、次にコントローラの設
計に合わせて層間絶縁膜及びゲート絶縁膜にコンタクト
ホールを形成し、各TFTのソース、ドレインまたはゲ
ートに接する配線を形成する。
【0044】上記配線は、各基板のコントローラの設計
に合わせて形成された異なるマスク(B−1、B−2、
B−3、B−4、B−5)に従って作製される。
【0045】次に、再び全基板共通の工程Cが行われ
る。全基板共通の工程Cでは、各基板毎に異なるマスク
で配線を形成した後の全ての工程が行われる。工程Cに
は、例えば液晶表示装置ならば層間絶縁膜の形成、画素
電極の形成、対向基板との貼り合わせ及び液晶注入の工
程等が含まれる。OLED(Organic Light Emitting D
evice)を用いた発光装置ならば、層間絶縁膜の形成、
画素電極の形成、有機発光層の形成、陰極の形成、保護
膜の形成、基板の封止の工程等が含まれる。
【0046】OLEDは、電場を加えることで発生する
ルミネッセンス(Electroluminescence)が得られる有
機化合物(有機発光材料)を含む層(以下、有機発光層
と記す)と、陽極層と、陰極層とを有している。有機化
合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から
基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から
基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明
の発光装置は、上述した発光のうちの、いずれか一方の
発光を用いていても良いし、または両方の発光を用いて
いても良い。
【0047】なお、本明細書では、OLEDの陽極と陰
極の間に設けられた全ての層を有機発光層と定義する。
有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注
入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的に
OLEDは、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造
を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/
発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送
層/陰極等の順に積層した構造を有していることもあ
る。
【0048】全基板共通の工程Cが終了すると、半導体
表示装置が製品として完成し、顧客へ納入される。
【0049】上記受注システムにより、半導体表示装置
の画素部や駆動回路の仕様は決まっているが、画素部及
び駆動回路の仕様に合わせたコントローラの仕様がまだ
未決定の場合、配線以外のTFTまたは回路素子の部分
を先に作製してしまうことができる。よって、顧客によ
るコントローラの仕様の注文を受けてから、半導体表示
装置が完成するまでの期間の中に、配線を作製する前の
工程にかかる期間は省かれるため、顧客からの発注を受
けて製品を顧客に渡すまでの時間(TAT:TurnAround Ti
me)を短くすることができ、顧客サービスを向上させる
ことができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0051】(実施例1)本実施例では、図1(A)及
び図2(A)に示した基本セルの端子及びノードを、活
性層及びゲートとは異なる層に形成された配線で適宜接
続し、NANDを形成する例について説明する。
【0052】図4(A)に、図1(A)の基本セルをも
とに形成されるNANDの回路図を示す。図4(A)で
は、図1(A)の基本セルにおけるノード21と22を
接続した。また、ノード20及び端子26に電圧Vdd
を印加し、端子28に電圧Vssを印加している。なお
Vdd>Vssである。
【0053】図4(B)は、図4(A)と等価の回路図
である。
【0054】図5に、図4(A)に示したNANDの上
面図を示す。活性層30、31、ゲート配線32〜35
及びゲート絶縁膜(図示せず)を覆うように層間絶縁膜
(図示せず)が形成される。そして、該層間絶縁膜上
に、該層間絶縁膜及びゲート絶縁膜に形成されたコンタ
クトホールを介して、活性層30、31及びゲート配線
32〜35のいずれかに接する配線60〜65が形成さ
れる。
【0055】具体的に配線60は、活性層30におい
て、活性層30とゲート配線34が重なっている部分を
間に挟んで2分される領域のうち、ゲート配線35と重
なっていない領域と接している。
【0056】配線61は、ゲート配線35と接してい
る。
【0057】配線62は、活性層30において、活性層
30とゲート配線35が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、ゲート配線34と重なっていな
い領域と接している。
【0058】配線63は、活性層30のうち、活性層3
0とゲート配線34とが重なっている部分と、活性層3
0とゲート配線35と重なっている部分とに挟まれてい
る領域と、接している。さらに配線63は、活性層31
において、活性層31とゲート配線34が重なっている
部分を間に挟んで2分される領域のうち、ゲート配線3
5と重なっていない領域と接している。
【0059】配線64は、活性層31において、活性層
31とゲート配線35が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、ゲート配線34と重なっていな
い領域と接している。
【0060】配線65は、ゲート配線34と接してい
る。
【0061】このように図5に示す設計で配線60〜6
5を作製することで、図5に示したNAND回路を作製
することができる。
【0062】なお本実施の形態では、図1(A)及び図
2(A)に示した基本セルから、NAND回路を作成す
る例について説明したが、本発明はこの構成に限定され
ない。基本セルは図1(A)及び図2(A)に示した構
成に限定されず、基本セルの構成は設計者が適宜設計す
ることができる。さらに、基本セルをもとに形成される
回路または論理素子はNAND回路に限定されず、他の
回路または論理素子も作製することが可能である。この
とき、基本セルが有する全てのTFTを用いて回路また
は論理素子を設計する必要はなく、基本セルが有するT
FTの一部のみを用いて回路または論理素子を形成して
も良い。例えば、本実施例ではpチャネル型TFT11
と、nチャネル型TFT14とを使用していない。さら
に、図1(A)及び図2(A)に示した構成の基本セル
と、他の構成を有する種々の基本セルとを基板上に予め
形成しておき、種々の構成の基本セルを用いて論理素子
または回路を形成するようにしてもよい。
【0063】(実施例2)本実施例では、図1(A)及
び図2(A)に示した基本セルの端子及びノードを、活
性層及びゲートとは異なる層に形成された配線で適宜接
続し、NORを形成する例について説明する。
【0064】図6(A)に、図1(A)の基本セルをも
とに形成されるNORの回路図を示す。図6(A)で
は、図1(A)の基本セルにおけるノード23と端子2
6を接続した。また、ノード20に電圧Vddを印加
し、ノード22及び端子28に電圧Vssを印加してい
る。なおVdd>Vssである。
【0065】図6(B)は、図6(A)と等価の回路図
である。
【0066】図7に、図6(A)に示したNORの上面
図を示す。活性層30、31、ゲート配線32〜35及
びゲート絶縁膜(図示せず)を覆うように層間絶縁膜
(図示せず)が形成される。そして、該層間絶縁膜上
に、該層間絶縁膜及びゲート絶縁膜に形成されたコンタ
クトホールを介して、活性層30、31及びゲート配線
32〜35のいずれかに接する配線70〜75が形成さ
れる。
【0067】具体的に配線70は、活性層30におい
て、活性層30とゲート配線34が重なっている部分を
間に挟んで2分される領域のうち、ゲート配線35と重
なっていない領域と接している。
【0068】配線71は、ゲート配線35と接してい
る。
【0069】配線72は、活性層30において、活性層
30とゲート配線35が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、ゲート配線34と重なっていな
い領域と接している。さらに配線72は、活性層31の
うち、活性層31とゲート配線34とが重なっている部
分と、活性層31とゲート配線35と重なっている部分
とに挟まれている領域と、接している。
【0070】配線73は、活性層31において、活性層
31とゲート配線35が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、ゲート配線34と重なっていな
い領域と接している。
【0071】配線74は、ゲート配線34と接してい
る。
【0072】配線75は、活性層31において、活性層
31とゲート配線34が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、ゲート配線35と重なっていな
い領域と接している。
【0073】このように図7に示す設計で配線70〜7
5を作製することで、図7に示したNOR回路を作製す
ることができる。
【0074】なお本実施の形態では、図1(A)及び図
2(A)に示した基本セルから、NOR回路を作成する
例について説明したが、本発明はこの構成に限定されな
い。基本セルは図1(A)及び図2(A)に示した構成
に限定されず、基本セルの構成は設計者が適宜設計する
ことができる。さらに、基本セルをもとに形成される回
路または論理素子はNOR回路に限定されず、他の回路
または論理素子も作製することが可能である。このと
き、基本セルが有する全てのTFTを用いて回路または
論理素子を設計する必要はなく、基本セルが有するTF
Tの一部のみを用いて回路または論理素子を形成しても
良い。例えば、本実施例ではpチャネル型TFT11
と、nチャネル型TFT14とを使用していない。さら
に、図1(A)及び図2(A)に示した構成の基本セル
と、他の構成を有する種々の基本セルとを基板上に予め
形成しておき、種々の構成の基本セルを用いて論理素子
または回路を形成するようにしてもよい。
【0075】本実施例は、実施例1と組み合わせて実施
することが可能である。
【0076】(実施例3)本実施例では、本発明の設計
方法を用いて作製された半導体表示装置の構成につい
て、発光装置を例に挙げて説明する。
【0077】図8に本実施例の発光装置のブロック図を
示す。図8に示す発光装置は、基板100上に、複数の
画素102が備えられた画素部101と、信号線駆動回
路103と、走査線駆動回路104と、コントローラ1
05とを有している。
【0078】なお本実施例では画素102を1つのみ示
したが、実際には画素102が複数設けられている。画
素102はOLED106と、信号線107と、走査線
108と、電源線109と、TFT110、111とを
有している。
【0079】コントローラ105は、走査線駆動回路1
04及び信号線駆動回路103の動作のタイミングを決
める信号を、各駆動回路に入力している。
【0080】例えば走査線駆動回路104には、クロッ
ク信号(CLK)、スタートパルス信号(SP)が入力
されている。走査線駆動回路104では、入力されたC
LKやSPから、画素の選択のタイミングを決める選択
信号を生成する。そして走査線駆動回路104から走査
線108に入力される選択信号によって、画素102が
選択される。
【0081】また信号線駆動回路103には、クロック
信号(CLK)、スタートパルス信号(SP)、ビデオ
信号が入力されている。信号線駆動回路103では、入
力されたCLK、SPから、ビデオ信号のサンプリング
のタイミングを決めるサンプリング信号を生成する。信
号線駆動回路103は、信号線駆動回路103において
生成されるサンプリング信号に同期して、ビデオ信号を
サンプリングして信号線107に入力する。そして選択
された画素102にビデオ信号が入力される。
【0082】図9を用いて、本実施例の信号線駆動回路
103及び走査線駆動回路104のより詳しい構成を示
す。なお、図9では、ビデオ信号がデジタルの場合につ
いて説明する。図9(A)は信号線駆動回路103であ
り、シフトレジスタ120、ラッチ(A)121、ラッ
チ(B)122を有している。
【0083】信号線駆動回路103において、シフトレ
ジスタ120にクロック信号(CLK)及びスタートパ
ルス(SP)が入力される。シフトレジスタ120は、
これらのクロック信号(CLK)及びスタートパルス
(SP)に基づきサンプリング信号を順に発生させ、バ
ッファ等(図示せず)を通して後段の回路へサンプリン
グ信号を順次入力する。
【0084】シフトレジスタ120からのサンプリング
信号は、バッファ等によって緩衝増幅される。サンプリ
ング信号が入力される配線には、多くの回路あるいは素
子が接続されているために負荷容量(寄生容量)が大き
い。この負荷容量が大きいために生ずるサンプリング信
号の立ち上がりまたは立ち下がりの”鈍り”を防ぐため
に、このバッファが設けられる。なおバッファは必ずし
も設ける必要はない。
【0085】バッファによって緩衝増幅されたサンプリ
ング信号は、ラッチ(A)121に入力される。ラッチ
(A)121は、nビットデジタルビデオ信号を処理す
る複数のステージのラッチを有している。ラッチ(A)
121は、前記サンプリング信号が入力されると、信号
線駆動回路103の外部から入力されるnビットのデジ
タルビデオ信号を順次取り込み、保持する。
【0086】なお、ラッチ(A)121にデジタルビデ
オ信号を取り込む際に、ラッチ(A)121が有する複
数のステージのラッチに、順にデジタルビデオ信号を入
力しても良い。しかし本発明はこの構成に限定されな
い。ラッチ(A)121が有する複数のステージのラッ
チをいくつかのグループに分け、各グループごとに並行
して同時にデジタルビデオ信号を入力する、いわゆる分
割駆動を行っても良い。なおこのときのグループの数を
分割数と呼ぶ。例えば4つのステージごとにラッチをグ
ループに分けた場合、4分割で分割駆動すると言う。
【0087】ラッチ(A)121の全てのステージのラ
ッチにデジタルビデオ信号の書き込みが一通り終了する
までの時間を、ライン期間と呼ぶ。実際には、上記ライ
ン期間に水平帰線期間が加えられた期間をライン期間に
含むことがある。
【0088】1ライン期間が終了すると、ラッチ(B)
122にラッチシグナル(Latch Signal)が入力され
る。この瞬間、ラッチ(A)121に書き込まれ保持さ
れているデジタルビデオ信号は、ラッチ(B)122に
一斉に送出され、ラッチ(B)122の全ステージのラ
ッチに書き込まれ、保持される。
【0089】デジタルビデオ信号をラッチ(B)122
に送出し終えたラッチ(A)121には、シフトレジス
タ120からのサンプリング信号に基づき、デジタルビ
デオ信号の書き込みが順次行われる。
【0090】この2順目の1ライン期間中には、ラッチ
(B)122に書き込まれ、保持されているデジタルビ
デオ信号が信号線に入力される。
【0091】なお、シフトレジスタの代わりにデコーダ
回路等の別の回路を用いて、ラッチ回路に順にデジタル
ビデオ信号を書きこむようにしても良い。
【0092】図9(B)は走査線駆動回路の構成を示す
ブロック図である。
【0093】走査線駆動回路104は、それぞれシフト
レジスタ123、バッファ124を有している。また場
合によってはレベルシフトを有していても良い。
【0094】走査線駆動回路104において、シフトレ
ジスタ123からの選択信号がバッファ124に入力さ
れ、対応する走査線に入力される。走査線には、1ライ
ン分の画素のTFTのゲートが接続されている。そし
て、1ライン分の画素のスイッチング用TFTを一斉に
ONにしなくてはならないので、バッファは大きな電流
を流すことが可能なものが用いられる。
【0095】なお、シフトレジスタの代わりにデコーダ
回路等の別の回路を用いて、ゲート信号を選択し、選択
信号を供給するようにしても良い。
【0096】次にコントローラ105の詳しい構成につ
いて説明する。図10に本実施例のコントローラの構成
を示す。コントローラ105は、インターフェース(I/
F)150と、パネルリンクレシーバー(Panel Link Re
ceiver)151と、位相ロックドループ(PLL:Phase L
ocked Loop)152と、信号変換部(FPGA:FieldProgr
ammable Logic Device)153と、SDRAM(Synchr
onous Dynamic Random Access Memory)154、1
55と、ROM(Read Only Memory)157と、電圧調
整回路158と、電源159とを有している。なお本実
施例ではSDRAMを用いているが、SDRAMの代わ
りに、高速のデータの書き込みや読み出しが可能である
ならば、DRAM(Dynamic Random Access Memor
y)や、SRAM(Static Random Access Memory)
も用いることが可能である。
【0097】インターフェース150を介して半導体表
示装置に入力されたデジタルビデオ信号は、パネルリン
クレシーバー151においてパラレル−シリアル変換さ
れてR、G、Bの各色に対応するデジタルビデオ信号と
して信号変換部153に入力される。
【0098】またインターフェース150を介して半導
体表示装置に入力された各種信号をもとに、パネルリン
クレシーバー151においてHsync信号、Vsyn
c信号、クロック信号CLK、交流電圧(AC Cont)が
生成され、信号変換部153に入力される
【0099】位相ロックドループ152では、半導体表
示装置に入力される各種信号の周波数と、信号変換部1
53の動作周波数の位相とを合わせる機能を有してい
る。信号変換部153の動作周波数は半導体表示装置に
入力される各種信号の周波数と必ずしも同じではない
が、互いに同期するように信号変換部153の動作周波
数を位相ロックドループ152において調整する。
【0100】ROM157は、信号変換部153の動作
を制御するプログラムが記憶されており、信号変換部1
53はこのプログラムに従って動作する。
【0101】信号変換部153に入力されたデジタルビ
デオ信号は、一旦SDRAM154、155に書き込ま
れ、保持される。信号変換部153では、SDRAM1
54に保持されている全ビットのデジタルビデオ信号の
うち、全画素に対応するデジタルビデオ信号を1ビット
分づつ読み出し、信号線駆動回路に入力する。
【0102】また信号変換部153では、各ビットに対
応する、OLEDの発光期間の長さに関する情報を走査
線駆動回路に入力する。
【0103】また電圧調整回路158は各画素のOLE
Dの陽極と陰極の間の電圧を、信号変換部153から入
力される信号に同期して調整する。電源159は一定の
高さの電圧を、電圧調整回路158、信号線駆動回路1
03、走査線駆動回路104及び画素部101に供給し
ている。
【0104】コントローラが有する種々の回路のうち、
TFTを用いて作製することができる回路ならば、本発
明の設計方法を用いて作製することが可能である。
【0105】本発明において用いられる駆動回路及びコ
ントローラは、本実施例で示した構成に限定されない。
本実施例は、実施例1または実施例2と自由に組み合わ
せて実施することが可能である。
【0106】(実施例4)本実施例では、図2(A)に
示した基本セルを用いてDフリップフロップを作製する
際に、基本セルの端子及びノードを活性層と基板との間
に形成された配線を用いて適宜接続し、Dフリップフロ
ップを形成する例について説明する。
【0107】図11(A)に基本セルを形成する前に基
板上に形成された配線82〜89のレイアウトを示す。
図21(A)に、図11(A)の破線C−C’における
断面図を示す。配線82〜89を形成したあと、絶縁膜
である下地膜95を形成する。なお、配線82〜89に
よって下地膜の表面に形成される凹凸を取り除いて平坦
化させるために、CMP(Chemical Mechanical Polish
ing:化学的機械研磨)を用いても良い。
【0108】下地膜を形成したあと、下地膜の一部をエ
ッチングにより除去し、配線82〜89のいずれかにお
いて、その一部を露出させる。
【0109】なお本実施例の設計方法では、配線82〜
89のレイアウト及び、下地膜のエッチングにより露出
される配線82〜89の位置によって形成される論理素
子または回路が決定する。よって、コントローラの設計
が決定してから、配線82〜89のレイアウト及び、下
地膜のエッチングにより露出される配線82〜89の位
置を決める。
【0110】そして活性層30、31が形成される。活
性層30、31は、配線82〜89のエッチングにより
露出されている部分と接する。そして、活性層30、3
1に接するゲート絶縁膜90を形成し、ゲート絶縁膜及
び下地膜の一部をエッチングすることで、配線82〜8
9のいずれかにおいて、その一部を露出させる。次にゲ
ート絶縁膜に接するゲート配線32〜35を形成する。
ゲート配線32〜35のいずれかは、配線82〜89の
エッチングにより露出されている部分と接する。
【0111】図21(B)に、図11(B)の破線C−
C’における断面図を示す。
【0112】具体的に配線82はゲート配線32と接し
ている。また、配線83はゲート配線33と接してい
る。
【0113】配線84は、活性層30のうち、活性層3
0とゲート配線34とが重なっている部分94と、活性
層30とゲート配線35と重なっている部分93とに挟
まれている領域91と、接している。また配線86は、
活性層31のうち、活性層31とゲート配線34とが重
なっている部分と、活性層31とゲート配線35と重な
っている部分とに挟まれている領域と、接している。
【0114】配線89は、活性層30において、活性層
30とゲート配線32が重なっている部分を間に挟んで
2分される領域のうち、他のゲート配線と重なっていな
い領域と接している。さらに配線89は、活性層31に
おいて、活性層31とゲート配線33が重なっている部
分を間に挟んで2分される領域のうち、他のゲート配線
と重なっていない領域と接している。
【0115】配線87は、活性層30において、活性層
30とゲート配線35が重なっている部分93を間に挟
んで2分される領域のうち、他のゲート配線と重なって
いない領域90と接している。さらに配線87は、活性
層31において、活性層31とゲート配線35が重なっ
ている部分を間に挟んで2分される領域のうち、他のゲ
ート配線と重なっていない領域と接している。さらに配
線87は、ゲート配線34と接している。
【0116】配線88は、ゲート配線35と接してい
る。また配線88は、活性層30のうち、活性層30と
ゲート配線32とが重なっている部分と、活性層30と
ゲート配線34と重なっている部分94とに挟まれてい
る領域92と、接している。また配線88は、活性層3
1のうち、活性層31とゲート配線33とが重なってい
る部分と、活性層31とゲート配線34と重なっている
部分とに挟まれている領域と、接している。
【0117】また配線85は、活性層31において、活
性層31とゲート配線33が重なっている部分を間に挟
んで2分される領域のうち、他のゲート配線と重なって
いない領域と接している。
【0118】このように図2(B)に示す設計で配線8
2〜89を作製することで、図2(B)に示したDフリ
ップフロップ回路を作製することができる。
【0119】次に、上述した設計方法を用いた、本発明
の半導体表示装置の受注システムについて、図12に示
したフローチャートに従って説明する。
【0120】まず本実施例では、顧客からの注文により
コントローラの仕様が決定すると、コントローラの設計
に合わせて配線を形成する。上記配線は、各基板のコン
トローラの設計に合わせて形成された異なるマスク(A
−1、A−2、A−3、A−4、A−5)に従って作製
される。そして、該配線に接する下地膜を形成し、次に
コントローラの設計に合わせて下地膜をエッチングし、
該配線の一部を露出させる。
【0121】次に、全ての基板において共通のマスクB
を用いた工程Bを行う。全基板共通工程Bには、TFT
を覆う層間絶縁膜を形成する工程まで全て含まれる。代
表的には、活性層の形成、活性層の結晶化、ゲート絶縁
膜の形成、活性層への不純物の添加、ゲートの形成、層
間絶縁膜の形成等が含まれる。また、例えば液晶表示装
置ならば層間絶縁膜の形成、画素電極の形成、対向基板
との貼り合わせ及び液晶注入の工程等が含まれる。OL
EDを用いた発光装置ならば、層間絶縁膜の形成、画素
電極の形成、有機発光層の形成、陰極の形成、保護膜の
形成、基板の封止の工程等が含まれる。
【0122】全基板共通の工程Bが終了すると、半導体
表示装置が製品として完成し、顧客へ納入される。
【0123】上記構成により、コントローラの仕様を変
更するときに、予め用意されているTFTまたは論理素
子を接続する配線の設計のみ変更すれば良いので、配線
のパターニング用のマスクと、配線のコンタクトホール
用のマスクの少なくとも2枚変更すれば良い。よって、
コントローラの設計変更に伴うコストを抑えることがで
き、なおかつ様々な仕様のコントローラを作製すること
ができる。
【0124】本発明において用いられる駆動回路は、本
実施例で示した構成に限定されない。本実施例は、実施
例1〜3と自由に組み合わせて実施することが可能であ
る。
【0125】(実施例5)本実施例においては、同一基
板上に、画素部及びコントローラのTFT(nチャネル
型TFT及びpチャネル型TFT)を同時に作製する方
法について詳細に説明する。
【0126】まず、図13(A)に示すように、コーニ
ング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代
表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホ
ウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に
酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコ
ン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する。
例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oか
ら作製される酸化窒化シリコン膜5002aを10〜2
00nm(好ましくは50〜100nm)形成し、同様
にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコ
ン膜5002bを50〜200nm(好ましくは100
〜150nm)の厚さに積層形成する。本実施例では下
地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の
単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても
良い。
【0127】島状半導体層5003〜5006は、非晶
質構造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱
結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。
この島状半導体層5003〜5006の厚さは25〜8
0nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成す
る。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは
シリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金
などで形成すると良い。
【0128】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
する場合は、パルス発振型または連続発光型のエキシマ
レーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用い
る。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振
器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し、
半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件
は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザ
ーを用いる場合はパルス発振周波数300[Hz]とし、レ
ーザーエネルギー密度を100〜400[mJ/cm2](代表
的には200〜300[mJ/cm2])とする。また、YAG
レーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス
発振周波数30〜300[kHz]とし、レーザーエネルギ
ー密度を300〜600[mJ/cm2](代表的には350〜
500[mJ/cm2])とすると良い。そして幅100〜10
00[μm]、例えば400[μm]で線状に集光したレーザ
ー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー
光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を50〜90
[%]として行う。
【0129】なおレーザーは、連続発振またはパルス発
振の気体レーザもしくは固体レーザを用いることができ
る。気体レーザーとして、エキシマレーザ、Arレー
ザ、Krレーザなどがあり、固体レーザとして、YAG
レーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レー
ザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライド
レーザ、Ti:サファイアレーザなどが挙げられる。固
体レーザーとしては、Cr、Nd、Er、Ho、Ce、
Co、Ti又はTmがドーピングされたYAG、YVO
4、YLF、YAlO3などの結晶を使ったレーザー等も
使用可能である。当該レーザーの基本波はドーピングす
る材料によって異なり、1μm前後の基本波を有するレ
ーザー光が得られる。基本波に対する高調波は、非線形
光学素子を用いることで得ることができる。
【0130】またさらに、固体レーザーから発せられら
た赤外レーザー光を非線形光学素子でグリーンレーザー
光に変換後、さらに別の非線形光学素子によって得られ
る紫外レーザー光を用いることもできる。
【0131】非晶質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に
結晶を得るためには、連続発振が可能な固体レーザを用
い、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好
ましい。代表的には、Nd:YVO4レーザー(基本波1
064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(3
55nm)を適用するのが望ましい。具体的には、出力
10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレー
ザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。また、
共振器の中にYVO4結晶と非線形光学素子を入れて、
高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学
系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に
成形して、被処理体に照射する。このときのエネルギー
密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは
0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、1
0〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対して相
対的に半導体膜を移動させて照射する。
【0132】次いで、島状半導体層5003〜5006
を覆うゲート絶縁膜5007を形成する。ゲート絶縁膜
5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、
厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で
形成する。本実施例では、120nmの厚さで酸化窒化
シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのよう
な酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシ
リコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いて
も良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プ
ラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicat
e)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度30
0〜400℃とし、高周波(13.56MHz)、電力
密度0.5〜0.8W/cm2で放電させて形成するこ
とができる。このようにして作製される酸化シリコン膜
は、その後400〜500℃の熱アニールによりゲート
絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
【0133】そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート
を形成するための第1の導電膜5008と第2の導電膜
5009とを形成する。本実施例では、第1の導電膜5
008をTaで50〜100nmの厚さに形成し、第2
の導電膜5009をWで100〜300nmの厚さに形
成する。
【0134】Ta膜はスパッタ法で、Taのターゲット
をArでスパッタすることにより形成する。この場合、
Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力
を緩和して膜の剥離を防止することができる。また、α
相のTa膜の抵抗率は20μΩcm程度でありゲートに
使用することができるが、β相のTa膜の抵抗率は18
0μΩcm程度でありゲートとするには不向きである。
α相のTa膜を形成するために、Taのα相に近い結晶
構造をもつ窒化タンタルを10〜50nm程度の厚さで
Taの下地に形成しておくとα相のTa膜を容易に得る
ことができる。
【0135】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
できる。いずれにしてもゲートとして使用するためには
低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20μΩc
m以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大きくす
ることで低抵抗率化を図ることができるが、W中に酸素
などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害され高抵
抗化する。このことより、スパッタ法による場合、純度
99.99または99.9999%のWターゲットを用
い、さらに成膜時に気相中からの不純物の混入がないよ
うに十分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9
〜20μΩcmを実現することができる。
【0136】なお、本実施例では、第1の導電膜500
8をTa、第2の導電膜5009をWとしたが、特に限
定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu
から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金
材料もしくは化合物材料で形成してもよい。また、リン
等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代
表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の他の
組み合わせの一例は、第1の導電膜を窒化タンタル(T
aN)で形成し、第2の導電膜をWとする組み合わせ、
第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2
の導電膜をAlとする組み合わせ、第1の導電膜を窒化
タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜をCuとす
る組み合わせで形成することが好ましい。また、第1の
導電膜及び第2の導電膜としてリン等の不純物元素をド
ーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜
や、、AgPdCu合金を用いてもよい。
【0137】また、2層構造に限定されず、例えば、タ
ングステン膜、アルミニウムとシリコンの合金(Al−
Si)膜、窒化チタン膜を順次積層した3層構造として
もよい。また、3層構造とする場合、タングステンに代
えて窒化タングステンを用いてもよいし、アルミニウム
とシリコンの合金(Al−Si)膜に代えてアルミニウ
ムとチタンの合金膜(Al−Ti)を用いてもよいし、
窒化チタン膜に代えてチタン膜を用いてもよい。
【0138】なお、導電膜の材料によって、適宜最適な
エッチングの方法や、エッチャントの種類を選択するこ
とが重要である。
【0139】次に、レジストによるマスク5010を形
成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング
処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Couple
d Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、
エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、1Paの圧
力でコイル型の電極に500WのRF(13.56MH
z)電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側
(試料ステージ)にも100WのRF(13.56MH
z)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印
加する。CF4とCl2を混合した場合にはW膜及びTa
膜とも同程度にエッチングされる。
【0140】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第
2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の
角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残
すことなくエッチングするためには、10〜20%程度
の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に対
する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的には
3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸化
窒化シリコン膜が露出した面は20〜50nm程度エッ
チングされることになる。こうして、第1のエッチング
処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1の
形状の導電層5011〜5016(第1の導電層501
1a〜5016aと第2の導電層5011b〜5016
b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007にお
いては、第1の形状の導電層5011〜5016で覆わ
れない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くな
った領域が形成される。(図13(A))
【0141】そして、第1のドーピング処理を行いn型
を付与する不純物元素を添加する。(図13(B))ド
ーピングの方法はイオンドープ法もしくはイオン注入法
で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×
1013〜5×1014atoms/cm2とし、加速電圧
を60〜100keVとして行う。n型を付与する不純
物元素として15族に属する元素、典型的にはリン
(P)または砒素(As)を用いるが、ここではリン
(P)を用いる。この場合、導電層5011〜5015
がn型を付与する不純物元素に対するマスクとなり、自
己整合的に第1の不純物領域5017〜5025が形成
される。第1の不純物領域5017〜5025には1×
1020〜1×1021atoms/cm3の濃度範囲でn
型を付与する不純物元素を添加する。
【0142】次に、図13(C)に示すように第2のエ
ッチング処理を行う。同様にICPエッチング法を用
い、エッチングガスにCF4とCl2とO2を混合して、
1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(1
3.56MHz)電力を供給し、プラズマを生成して行
う。基板側(試料ステージ)には50WのRF(13.
56MHz)電力を投入し、第1のエッチング処理に比
べ低い自己バイアス電圧を印加する。このような条件に
よりW膜を異方性エッチングし、かつ、それより遅いエ
ッチング速度で第1の導電層であるTaを異方性エッチ
ングして第2の形状の導電層5026〜5031(第1
の導電層5026a〜5031aと第2の導電層502
6b〜5031b)を形成する。このとき、ゲート絶縁
膜5007においては、第2の形状の導電層5026〜
5031で覆われない領域はさらに20〜50nm程度
エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0143】W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスに
よるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオ
ン種と反応生成物の蒸気圧から推測することができる。
WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、W
のフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWC
5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、C
4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチン
グされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加す
るとCF4とO2が反応してCOとFになり、Fラジカル
またはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物
の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一
方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増
加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすい
ので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。
Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにT
a膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa
膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜
のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能
となる。
【0144】そして、図14(A)に示すように第2の
ドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処
理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてn
型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加
速電圧を70〜120keVとし、1×1013atom
s/cm2のドーズ量で行い、図13(B)で島状半導
体層に形成された第1の不純物領域の内側に新たな不純
物領域を形成する。ドーピングは、第2の形状の導電層
5026〜5030を不純物元素に対するマスクとして
用い、第2の導電層5026a〜5030aの下側の領
域にも不純物元素が添加されるようにドーピングする。
こうして、第2の導電層5026a〜5030aと重な
る第3の不純物領域5032〜5041と、第1の不純
物領域と第3の不純物領域との間の第2の不純物領域5
042〜5051とを形成する。n型を付与する不純物
元素は、第2の不純物領域で1×1017〜1×1019
toms/cm3の濃度となるようにし、第3の不純物
領域で1×1016〜1×1018atoms/cm3の濃
度となるようにする。
【0145】そして、図14(B)に示すように、pチ
ャネル型TFTを形成する島状半導体層5004〜50
06に第1の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域
5052〜5074を形成する。第2の導電層5027
b〜5030bを不純物元素に対するマスクとして用
い、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、n
チャネル型TFTを形成する島状半導体層5003及び
配線部5031はレジストマスク5200で全面を被覆
しておく。不純物領域5052〜5074にはそれぞれ
異なる濃度でリンが添加されているが、ジボラン(B2
6)を用いたイオンドープ法で形成し、そのいずれの
領域においても不純物濃度を2×1020〜2×1021
toms/cm3となるようにする。
【0146】以上までの工程でそれぞれの島状半導体層
に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第2
の導電層5026〜5030がゲートとして機能する。
また、5031は島状の信号線として機能する。
【0147】こうして導電型の制御を目的として図14
(C)に示すように、それぞれの島状半導体層に添加さ
れた不純物元素を活性化する工程を行う。この工程はフ
ァーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。その
他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルア
ニール法(RTA法)を適用することができる。熱アニ
ール法では酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1
ppm以下の窒素雰囲気中で400〜700℃、代表的
には500〜600℃で行うものであり、本実施例では
500℃で4時間の熱処理を行う。ただし、5026〜
5031に用いた配線材料が熱に弱い場合には、配線等
を保護するため層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)
を形成した後で活性化を行うことが好ましい。
【0148】レーザーアニール法を用いる場合、結晶化
の際に用いたレーザーを使用することが可能である。活
性化の場合は、移動速度は結晶化と同じにし、0.01
〜100MW/cm2程度(好ましくは0.01〜10
MW/cm2)のエネルギー密度が必要となる。
【0149】さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気
中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行
い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程は
熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボ
ンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、
プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を用い
る)を行っても良い。
【0150】次いで、図15(A)に示すように、第1
の層間絶縁膜5075を酸化窒化シリコン膜から100
〜200nmの厚さで形成し、その上に有機絶縁物材料
から成る第2の層間絶縁膜5076を形成する。第2の
層間絶縁膜5076としては、有機樹脂を材料とする膜
を用い、その有機樹脂としてはポリイミド、ポリアミ
ド、アクリル、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用
することが出来る。特に、第2の層間絶縁膜5076は
平坦化の意味合いが強いので、平坦性に優れたアクリル
が好ましい。本実施例ではTFTによって形成される段
差を十分に平坦化しうる膜厚でアクリル膜を形成する。
好ましくは1〜5μm(さらに好ましくは2〜4μm)と
すれば良い。
【0151】本実施例では、コントローラの仕様が決定
していなくとも上述の工程まで終了させておくことがで
きる。上記工程は全基板において共通のマスクを用いて
行う。そしてコントローラの仕様が決定した後、コント
ローラの仕様に合わせて、コントローラのTFTが有す
る不純物領域(ソース、ドレイン)、ゲートに接する配
線のレイアウトと、コンタクトホールの位置を基板毎に
決定する。
【0152】そして、第1の層間絶縁膜5075、第2
の層間絶縁膜5076、及びゲート絶縁膜5007に対
してコンタクトホールを形成し、コントローラの配線5
077〜5079と、その他のTFT及び配線に接続さ
れている配線5080〜5083とを同時に形成する。
【0153】コンタクトホールの形成は、ドライエッチ
ングまたはウェットエッチングを用い、n型の不純物領
域5017、5018またはp型の不純物領域5052
〜5074に達するコンタクトホール、配線5031に
達するコンタクトホール、電源線に達するコンタクトホ
ール(図示せず)、及びゲートに達するコンタクトホー
ル(図示せず)をそれぞれ形成する。
【0154】また、配線5077〜5083として、T
i膜を100nm、Tiを含むアルミニウム膜を300
nm、Ti膜150nmをスパッタ法で連続形成した3
層構造の積層膜を所望の形状にパターニングしたものを
用いる。勿論、他の導電膜を用いても良い。
【0155】配線の形成が終了した後の工程は、全基板
において共通のマスクを用いて行う。
【0156】接続配線5082に接する画素電極508
4をパターニング形成する。本実施例では、画素電極5
084としてITO膜を110nmの厚さに形成し、パ
ターニングを行った。画素電極5084を接続配線50
82と接して重なるように配置することでコンタクトを
取っている。また、酸化インジウムに2〜20%の酸化
亜鉛(ZnO)を混合した透明導電膜を用いても良い。
この画素電極5084がOLEDの陽極となる。(図1
5(A))
【0157】次に、図15(B)に示すように、珪素を
含む絶縁膜(本実施例では酸化珪素膜)を500nmの
厚さに形成し、画素電極5084に対応する位置に開口
部を形成して第3の層間絶縁膜5085を形成する。開
口部を形成する際、ウェットエッチング法を用いること
で容易にテーパー形状の側壁とすることが出来る。開口
部の側壁が十分になだらかでないと段差に起因する有機
発光層の劣化が顕著な問題となってしまう。
【0158】次に、有機発光層5086及び陰極(Mg
Ag電極)5087を、真空蒸着法を用いて大気解放し
ないで連続形成する。なお、有機発光層5086の膜厚
は80〜200nm(典型的には100〜120n
m)、陰極5087の厚さは180〜300nm(典型
的には200〜250nm)とすれば良い。
【0159】この工程では、赤色に対応する画素、緑色
に対応する画素および青色に対応する画素に対して順
次、有機発光層および陰極を形成する。但し、有機発光
層は溶液に対する耐性に乏しいためフォトリソグラフィ
技術を用いずに各色個別に形成しなくてはならない。そ
こでメタルマスクを用いて所望の画素以外を隠し、必要
箇所だけ選択的に有機発光層を形成するのが好ましい。
【0160】即ち、まず赤色に対応する画素以外を全て
隠すマスクをセットし、そのマスクを用いて赤色発光の
有機発光層を選択的に形成する。次いで、緑色に対応す
る画素以外を全て隠すマスクをセットし、そのマスクを
用いて緑色発光の有機発光層を選択的に形成する。次い
で、同様に青色に対応する画素以外を全て隠すマスクを
セットし、そのマスクを用いて青色発光の有機発光層を
選択的に形成する。なお、ここでは全て異なるマスクを
用いるように記載しているが、同じマスクを使いまわし
ても構わない。
【0161】ここではRGBに対応した3種類のOLE
Dを形成する方式を用いたが、白色発光のOLEDとカ
ラーフィルタを組み合わせた方式、青色または青緑発光
のOLEDと蛍光体(蛍光性の色変換層:CCM)とを
組み合わせた方式、陰極(対向電極)に透明電極を利用
してRGBに対応したOLEDを重ねる方式などを用い
ても良い。
【0162】なお、有機発光層5086としては公知の
材料を用いることが出来る。公知の材料としては、駆動
電圧を考慮すると有機材料を用いるのが好ましい。例え
ば正孔注入層、正孔輸送層、発光層及び電子注入層でな
る4層構造を有機発光層とすれば良い。また、本実施例
ではOLEDの陰極としてMgAg電極を用いた例を示
すが、公知の他の材料であっても良い。
【0163】次に陰極5087を形成する。なお本実施
例では陰極5087としてMgAgを用いたが、本発明
はこれに限定されない。陰極5087として他の公知の
材料を用いても良い。
【0164】なお図示しないが、陰極を薄膜化すること
によって、光を上方に取り出すことも可能である。
【0165】次いで、有機発光層及び陰極を覆って保護
電極5088を形成する。この保護電極5088として
はアルミニウムを主成分とする導電膜を用いれば良い。
保護電極5088は有機発光層及び陰極を形成した時と
は異なるマスクを用いて真空蒸着法で形成すれば良い。
また、有機発光層及び陰極を形成した後で大気解放しな
いで連続的に形成することが好ましい。
【0166】最後に、窒化珪素膜でなるパッシベーショ
ン膜5089を300nmの厚さに形成する。実際には
保護電極5088が有機発光層を水分等から保護する役
割を果たすが、さらにパッシベーション膜5089を形
成しておくことで、OLEDの信頼性をさらに高めるこ
とが出来る。
【0167】こうして図15(B)に示すような構造の
アクティブマトリクス型発光装置が完成する。なお、本
実施例におけるアクティブマトリクス型発光装置の作成
工程においては、回路の構成及び工程の関係上、ゲート
を形成している材料であるTa、Wによって信号線を形
成し、ソース、ドレイン電極を形成している配線材料で
あるAlによって走査線を形成しているが、異なる材料
を用いても良い。
【0168】ところで、本実施例のアクティブマトリク
ス基板は、画素部やコントローラだけでなく駆動回路部
にも最適な構造のTFTを配置することにより、非常に
高い信頼性を示し、動作特性も向上しうる。また結晶化
工程においてNi等の金属触媒を添加し、結晶性を高め
ることも可能である。それによって、信号線駆動回路の
駆動周波数を10MHz以上にすることが可能である。
【0169】まず、極力動作速度を落とさないようにホ
ットキャリア注入を低減させる構造を有するTFTを、
駆動回路部を形成するCMOS回路のnチャネル型TF
Tとして用いる。なお、ここでいう駆動回路としては、
シフトレジスタ、バッファ、レベルシフタ、線順次駆動
におけるラッチ、点順次駆動におけるトランスミッショ
ンゲートなどが含まれる。
【0170】本実施例の場合、nチャネル型TFTの活
性層は、ソース領域、ドレイン領域、GOLD領域、L
DD領域及びチャネル形成領域を含み、GOLD領域は
ゲート絶縁膜を介してゲートと重なっている。
【0171】また、CMOS回路のpチャネル型TFT
は、ホットキャリア注入による劣化が殆ど気にならない
ので、特にLDD領域を設けなくても良い。勿論、nチ
ャネル型TFTと同様にLDD領域を設け、ホットキャ
リア対策を講じることも可能である。
【0172】その他、駆動回路において、チャネル形成
領域を双方向に電流が流れるようなCMOS回路、即
ち、ソース領域とドレイン領域の役割が入れ替わるよう
なCMOS回路が用いられる場合、CMOS回路を形成
するnチャネル型TFTは、チャネル形成領域の両サイ
ドにチャネル形成領域を挟む形でLDD領域を形成する
ことが好ましい。このような例としては、点順次駆動に
用いられるトランスミッションゲートなどが挙げられ
る。また駆動回路において、オフ電流値を極力低く抑え
る必要のあるCMOS回路が用いられる場合、CMOS
回路を形成するnチャネル型TFTは、LDD領域の一
部がゲート絶縁膜を介してゲートと重なる構成を有して
いることが好ましい。このような例としては、やはり、
点順次駆動に用いられるトランスミッションゲートなど
が挙げられる。
【0173】なお、実際には図15(B)の状態まで完
成したら、さらに外気に曝されないように、気密性が高
く、脱ガスの少ない保護フィルム(ラミネートフィル
ム、紫外線硬化樹脂フィルム等)や透光性のシーリング
材でパッケージング(封入)することが好ましい。その
際、シーリング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部
に吸湿性材料(例えば酸化バリウム)を配置したりする
とOLEDの信頼性が向上する。
【0174】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引
き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネ
クタ(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を取
り付けて製品として完成する。
【0175】本実施例は、実施例1〜4と自由に組み合
わせて実施することが可能である。
【0176】(実施例6)OLEDに用いられる有機発
光材料は低分子系と高分子系に大別される。本発明の発
光装置は、低分子系の有機発光材料でも高分子系の有機
発光材料でも用いることができる。
【0177】低分子系の有機発光材料は、蒸着法により
成膜される。したがって積層構造をとりやすく、ホール
輸送層、電子輸送層などの機能が異なる膜を積層するこ
とで高効率化しやすい。もっとホール輸送層、電子輸送
層等が必ずしも明確に存在せず、例えば特願2001−
020817号等に記載されているように、混合状態に
なった層が単数乃至複数層存在し、OLEDの高寿命
化、高発光効率化が図られていても良い。
【0178】低分子系の有機発光材料としては、キノリ
ノールを配位子としたアルミニウム錯体Alq3、トリ
フェニルアミン誘導体(TPD)等が挙げられる。
【0179】一方、高分子系の有機発光材料は低分子系
に比べて物理的強度が高く、素子の耐久性が高い。また
塗布により成膜することが可能であるので、素子の作製
が比較的容易である。
【0180】高分子系の有機発光材料を用いた発光素子
の構造は、低分子系の有機発光材料を用いたときと基本
的には同じであり、陰極/有機発光層/陽極となる。し
かし、高分子系の有機発光材料を用いた有機発光層を形
成する際には、低分子系の有機発光材料を用いたときの
ような積層構造を形成させることは難しく、知られてい
る中では2層の積層構造が有名である。具体的には、陰
極/発光層/正孔輸送層/陽極という構造である。な
お、高分子系の有機発光材料を用いた発光素子の場合に
は、陰極材料としてCaを用いることも可能である。
【0181】なお、素子の発光色は、発光層を形成する
材料で決まるため、これらを選択することで所望の発光
を示す発光素子を形成することができる。発光層の形成
に用いることができる高分子系の有機発光材料は、ポリ
パラフェニレンビニレン系、ポリパラフェニレン系、ポ
リチオフェン系、ポリフルオレン系が挙げられる。
【0182】ポリパラフェニレンビニレン系には、ポリ
(パラフェニレンビニレン) [PPV] の誘導体、ポリ
(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレンビニレ
ン) [RO−PPV]、ポリ(2−(2'−エチル−ヘキ
ソキシ)−5−メトキシ−1,4−フェニレンビニレ
ン)[MEH−PPV]、ポリ(2−(ジアルコキシフェ
ニル)−1,4−フェニレンビニレン)[ROPh−PP
V]等が挙げられる。
【0183】ポリパラフェニレン系には、ポリパラフェ
ニレン[PPP]の誘導体、ポリ(2,5−ジアルコキ
シ−1,4−フェニレン)[RO−PPP]、ポリ(2,
5−ジヘキソキシ−1,4−フェニレン)等が挙げられ
る。
【0184】ポリチオフェン系には、ポリチオフェン
[PT]の誘導体、ポリ(3−アルキルチオフェン)
[PAT]、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)[PH
T]、ポリ(3−シクロヘキシルチオフェン)[PCH
T]、ポリ(3−シクロヘキシル−4−メチルチオフェ
ン)[PCHMT]、ポリ(3,4−ジシクロヘキシル
チオフェン)[PDCHT]、ポリ[3−(4−オクチ
ルフェニル)−チオフェン][POPT]、ポリ[3−
(4−オクチルフェニル)−2,2ビチオフェン][P
TOPT]等が挙げられる。
【0185】ポリフルオレン系には、ポリフルオレン
[PF]の誘導体、ポリ(9,9−ジアルキルフルオレ
ン)[PDAF]、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレ
ン)[PDOF]等が挙げられる。
【0186】なお、正孔輸送性の高分子系の有機発光材
料を、陽極と発光性の高分子系有機発光材料の間に挟ん
で形成すると、陽極からの正孔注入性を向上させること
ができる。一般にアクセプター材料と共に水に溶解させ
たものをスピンコート法などで塗布する。また、有機溶
媒には不溶であるため、上述した発光性の有機発光材料
との積層が可能である。
【0187】正孔輸送性の高分子系の有機発光材料とし
ては、PEDOTとアクセプター材料としてのショウノ
ウスルホン酸(CSA)の混合物、ポリアニリン[PA
NI]とアクセプター材料としてのポリスチレンスルホ
ン酸[PSS]の混合物等が挙げられる。
【0188】また、上述した低分子系または高分子系の
有機発光材料の他に、分子数が20以下、又は連鎖する
分子の長さが10μm以下で、なおかつ昇華性を有さな
い、所謂中分子系の有機発光材料も用いることが可能で
ある。
【0189】なお、本実施例の構成は、実施例1〜実施
例5のいずれの構成とも自由に組み合わせて実施するこ
とが可能である。
【0190】(実施例7)本実施例では、本発明のコン
トローラに用いられるTFTの構成について説明する。
図16に本実施例のnチャネル型TFT751とpチャ
ネル型TFT752の断面図を示す。
【0191】nチャネル型TFT751は、半導体膜7
60と、第1の電極762と、第1の絶縁膜770と、
第2の絶縁膜751と、第2の電極761とを有してい
る。そして、半導体膜760は、第1濃度の一導電型不
純物領域763と、第2濃度の一導電型不純物領域76
5と、チャネル形成領域764を有している。
【0192】なお本実施例では、第1の絶縁膜770は
2つの絶縁膜770a、770bを積層した構造を有し
ているが、第1の絶縁膜770は単層の絶縁膜であって
も良いし、3層以上の絶縁膜を積層した構造を有してい
ても良い。
【0193】第1の電極762とチャネル形成領域76
4は、それぞれ第1の絶縁膜770を間に挟んで重なっ
ている。また、第2の電極761と、チャネル形成領域
764とは、それぞれ第2の絶縁膜751を間に挟んで
重なっている。
【0194】pチャネル型TFT752は、半導体膜7
80と、第1の電極782と、第1の絶縁膜770と、
第2の絶縁膜751と、第2の電極781とを有してい
る。そして、半導体膜780は、第3濃度の一導電型不
純物領域783と、チャネル形成領域784を有してい
る。
【0195】第1の電極782とチャネル形成領域78
4とは、それぞれ第1の絶縁膜770を間に挟んで重な
っている。第2の電極781とチャネル形成領域784
とは、それぞれ第2の絶縁膜751を間に挟んで重なっ
ている。
【0196】そして本実施例では、図示してはいないが
第1の電極762と、第2の電極761とは電気的に接
続されている。また、第1の電極782と第2の電極7
81とは電気的に接続されている。なお、本発明はこの
構成に限定されず、第1の電極762と、第2の電極7
61とが電気的に切り離されており、第1の電極762
に一定の電圧が印加されていても良い。また第1の電極
782と第2の電極781とが電気的に切り離され、第
1の電極782に一定に電圧が印加されていても良い。
【0197】第1の電極に一定の電圧を印加すること
で、電極が1つの場合に比べて閾値のばらつきを抑える
ことができ、なおかつオフ電流を抑えることができる。
また、第1の電極と第2の電極に同じ電圧を印加するこ
とで、実質的に半導体膜の膜厚を薄くしたのと同じよう
に空乏層が早く広がるので、サブスレッショルド係数を
小さくすることができ、さらに電界効果移動度を向上さ
せることができる。したがって、電極が1つの場合に比
べてオン電流を大きくすることができる。よって、この
構造のTFTを駆動回路に使用することにより、駆動電
圧を低下させることができる。また、オン電流を大きく
することができるので、TFTのサイズ(特にチャネル
幅)を小さくすることができる。そのため集積密度を向
上させることができる。
【0198】nチャネル型TFT751、pチャネル型
TFT752は、共に第1層間絶縁膜771及び第2層
間絶縁膜772に覆われている。本発明では、これらn
チャネル型TFT751、pチャネル型TFT752、
TFTを覆う第1層間絶縁膜771及び第2層間絶縁膜
772を、コントローラの仕様が決定する前に作製する
ことができる。
【0199】コントローラの仕様が決定すると、該コン
トローラの仕様に従って第1層間絶縁膜771、第2層
間絶縁膜772及び第2の絶縁膜にコンタクトホールを
形成し、配線741〜745を形成する。配線741〜
745はTFTの半導体膜に設けられた不純物領域また
はゲートに接続される。配線の本数及びレイアウトはコ
ントローラの仕様によって異なる。本実施例では、配線
741は第1濃度の一導電型不純物領域763に、配線
742はもう一方の第1濃度の一導電型不純物領域76
3に接触している。また配線743は第3濃度の一導電
型不純物領域783に、配線745はもう一方の第3濃
度の一導電型不純物領域783に接触している。配線7
44はゲート781に接触している。
【0200】なお、本実施例は実施例1〜実施例6のい
ずれか一と組み合わせて実施することが可能である。
【0201】(実施例8)本実施例では、本発明のコン
トローラに用いられるTFTの構成について説明する。
図17(A)に本実施例のnチャネル型TFT931と
pチャネル型TFT932の上面図を示す。また図17
(B)は、図17(A)の破線A−A’における断面図
であり、図17(C)は、図17(A)の破線B−B’
における断面図である。
【0202】図17において、nチャネル型TFT93
1は、下地となる絶縁膜(以下、下地膜という)922
上に、ゲート901と、ゲート901に接するゲート絶
縁膜920と、ゲート絶縁膜920に接する活性層とを
有している。そして活性層はチャネル形成領域906
と、チャネル形成領域906を挟んでいる不純物領域9
02、903と、チャネル形成領域906と不純物領域
902、903との間に形成されているLDD領域90
4、905とを含んでいる。907はチャネル形成領域
906を保護するための保護膜である。
【0203】pチャネル型TFT932は、下地膜92
2上に、ゲート911と、ゲート911に接するゲート
絶縁膜920と、ゲート絶縁膜920に接する活性層と
を有している。そして活性層はチャネル形成領域916
と、チャネル形成領域916を挟んでいる不純物領域9
12、913とを含んでいる。917はチャネル形成領
域916を保護するための保護膜である。
【0204】nチャネル型TFT931、pチャネル型
TFT932は、共に第1層間絶縁膜921に覆われて
いる。本発明では、これらnチャネル型TFT931、
pチャネル型TFT932、TFTを覆う第1層間絶縁
膜921を、コントローラの仕様が決定する前に作製す
ることができる。
【0205】コントローラの仕様が決定すると、該コン
トローラの仕様に従って第1層間絶縁膜921及びゲー
ト絶縁膜920にコンタクトホールを形成し、配線90
8、909、910、919を形成する。配線908、
909、910、919はTFTの半導体膜に設けられ
た不純物領域またはゲートに接続される。配線の本数及
びレイアウトはコントローラの仕様によって異なる。本
実施例では、配線908は不純物領域902に、配線9
09は不純物領域903、912に接触している。また
配線919は不純物領域913に、配線910はゲート
901に電気的に接続されている。
【0206】なお、ゲート絶縁膜920又は第1層間絶
縁膜921は基板上の全TFTに共通であっても良い
し、回路又は素子に応じて異ならせても良い。
【0207】なお本実施例の構成は、実施例1〜6と自
由に組み合わせて実施することが可能である。
【0208】(実施例9)本実施例では、陰極を画素電
極として用いた画素の構成について説明する。
【0209】本実施例の画素の断面図を図18に示す。
図18において、基板3501上に設けられたnチャネ
ル型TFT3502は公知の方法を用いて作製される。
本実施例ではダブルゲート構造としている。なお、本実
施例ではダブルゲート構造としているが、シングルゲー
ト構造でも構わないし、トリプルゲート構造やそれ以上
のゲートを持つマルチゲート構造でも構わない。また本
実施例では説明を簡便にするために、画素が有するnチ
ャネル型TFTと、画素電極に供給する電流を制御して
いるpチャネル型TFTのみ図示したが、他のTFTF
も図18に示した構成を参照して作製することが可能で
ある。
【0210】また、pチャネル型TFT3503はnチ
ャネル型TFTであり、公知の方法を用いて作製され
る。また、538で示される配線は、nチャネル型TF
T3502のゲート539aと539bを電気的に接続す
る走査線である。
【0211】本実施例ではpチャネル型TFT3503
をシングルゲート構造で図示しているが、複数のTFT
を直列につなげたマルチゲート構造としても良い。さら
に、複数のTFTを並列につなげて実質的にチャネル形
成領域を複数に分割し、熱の放射を高い効率で行えるよ
うにした構造としても良い。このような構造は熱による
劣化対策として有効である。
【0212】nチャネル型TFT3502及びpチャネ
ル型TFT3503の上には第1層間絶縁膜541が設
けられ、その上に樹脂絶縁膜でなる第2層間絶縁膜54
2が形成される。第2層間絶縁膜542を用いてTFT
による段差を平坦化することは非常に重要である。後に
形成される有機発光層は非常に薄いため、段差が存在す
ることによって発光不良を起こす場合がある。従って、
有機発光層をできるだけ平坦面に形成しうるように画素
電極を形成する前に平坦化しておくことが望ましい。
【0213】また、543は反射性の高い導電膜でなる
画素電極(発光素子の陰極)であり、pチャネル型TF
T3503のドレイン領域に電気的に接続される。画素
電極543としてはアルミニウム合金膜、銅合金膜また
は銀合金膜など低抵抗な導電膜またはそれらの積層膜を
用いることが好ましい。勿論、他の導電膜との積層構造
としても良い。
【0214】また、絶縁膜(好ましくは樹脂)で形成さ
れたバンク544a、544bにより形成された溝(画素
に相当する)の中に発光層545が形成される。なお、
ここでは一画素しか図示していないが、R(赤)、G
(緑)、B(青)の各色に対応した発光層を作り分けて
も良い。発光層とする有機有機発光材料としてはπ共役
ポリマー系材料を用いる。代表的なポリマー系材料とし
ては、ポリパラフェニレンビニレン(PPV)系、ポリ
ビニルカルバゾール(PVK)系、ポリフルオレン系な
どが挙げられる。
【0215】なお、PPV系有機発光材料としては様々
な型のものがあるが、例えば「H. Shenk,H.Becker,O.Ge
lsen,E.Kluge,W.Kreuder,and H.Spreitzer,“Polymers
forLight Emitting Diodes”,Euro Display,Proceeding
s,1999,p.33-37」や特開平10−92576号公報に記
載されたような材料を用いれば良い。
【0216】具体的な発光層としては、赤色に発光する
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150n
m(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。
【0217】但し、以上の例は発光層として用いること
のできる有機発光材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせて有機発光層(発光及びそのた
めのキャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば
良い。
【0218】例えば、本実施例ではポリマー系材料を発
光層として用いる例を示したが、低分子系有機発光材料
を用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として
炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これ
らの有機発光材料や無機材料は公知の材料を用いること
ができる。
【0219】本実施例では発光層545の上にPEDO
T(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリン)
でなる正孔注入層546を設けた積層構造の有機発光層
としている。そして、正孔注入層546の上には透明導
電膜でなる陽極547が設けられる。本実施例の場合、
発光層545で生成された光は上面側に向かって(TF
Tの上方に向かって)放射されるため、陽極は透光性で
なければならない。透明導電膜としては酸化インジウム
と酸化スズとの化合物や酸化インジウムと酸化亜鉛との
化合物を用いることができるが、耐熱性の低い発光層や
正孔注入層を形成した後で形成するため、可能な限り低
温で成膜できるものが好ましい。
【0220】陽極547まで形成された時点で発光素子
3505が完成する。なお、ここでいう発光素子350
5は、画素電極(陰極)543、発光層545、正孔注
入層546及び陽極547で形成されている。画素電極
543は画素の面積にほぼ一致するため、画素全体が発
光素子として機能する。従って、発光の利用効率が非常
に高く、明るい画像表示が可能となる。
【0221】ところで、本実施例では、陽極547の上
にさらに第2パッシベーション膜548を設けている。
第2パッシベーション膜548としては窒化珪素膜また
は窒化酸化珪素膜が好ましい。この目的は、外部と発光
素子とを遮断することであり、有機発光材料の酸化によ
る劣化を防ぐ意味と、有機発光材料からの脱ガスを抑え
る意味との両方を併せ持つ。これにより発光装置の信頼
性が高められる。
【0222】以上のように本発明の発光装置は図18の
ような構造の画素からなる画素部を有し、オフ電流値の
十分に低いTFT3502と、ホットキャリア注入に強
いTFT3503とを有する。従って、高い信頼性を有
し、且つ、良好な画像表示が可能な発光装置が得られ
る。
【0223】なお、本実施例の構成は、実施例1〜6と
自由に組み合わせて実施することが可能である。
【0224】(実施例10)本実施例では、本発明を用
いて発光装置を作製した例について、図19を用いて説
明する。図19(A)は発光装置の上面図であり、図1
9(B)は、図19(A)のA−A’における断面図、
図19(C)は図19(A)のB−B’における断面図
である。
【0225】基板4001上に設けられた画素部400
2と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の走査
線駆動回路4004a、bと、コントローラ4401を
囲むようにして、シール材4009が設けられている。
また画素部4002と、信号線駆動回路4003と、第
1及び第2の走査線駆動回路4004a、bと、コント
ローラ4401との上にシーリング材4008が設けら
れている。よって画素部4002と、信号線駆動回路4
003と、第1及び第2の走査線駆動回路4004a、
bと、コントローラ4401とは、基板4001とシー
ル材4009とシーリング材4008とによって、充填
材4210で密封されている。
【0226】また基板4001上に設けられた画素部4
002と、信号線駆動回路4003と、第1及び第2の
走査線駆動回路4004a、bと、コントローラ440
1とは、複数のTFTを有している。図19(B)では
代表的に、下地膜4010上に形成された、信号線駆動
回路4003に含まれる駆動TFT(但し、ここではn
チャネル型TFTとpチャネル型TFTを図示する)4
201及び画素部4002に含まれる電流制御用TFT
(OLEDへの電流を制御するTFT)4202を図示
した。
【0227】本実施例では、駆動TFT4201には公
知の方法で作製されたpチャネル型TFTまたはnチャ
ネル型TFTが用いられ、電流制御用TFT4202に
は公知の方法で作製されたpチャネル型TFTが用いら
れる。また、画素部4002には電流制御用TFT42
02のゲートに接続された保持容量(図示せず)が設け
られる。
【0228】駆動TFT4201及び電流制御用TFT
4202上には層間絶縁膜(平坦化膜)4301が形成
され、その上に電流制御用TFT4202のドレインと
電気的に接続する画素電極(陽極)4203が形成され
る。画素電極4203としては仕事関数の大きい透明導
電膜が用いられる。透明導電膜としては、酸化インジウ
ムと酸化スズとの化合物、酸化インジウムと酸化亜鉛と
の化合物、酸化亜鉛、酸化スズまたは酸化インジウムを
用いることができる。また、前記透明導電膜にガリウム
を添加したものを用いても良い。
【0229】そして、画素電極4203の上には絶縁膜
4302が形成され、絶縁膜4302は画素電極420
3の上に開口部が形成されている。この開口部におい
て、画素電極4203の上には有機発光層4204が形
成される。有機発光層4204は公知の有機発光材料ま
たは無機発光材料を用いることができる。また、有機発
光材料には低分子系(モノマー系)材料と高分子系(ポ
リマー系)材料があるがどちらを用いても良い。
【0230】有機発光層4204の形成方法は公知の蒸
着技術もしくは塗布法技術を用いれば良い。また、有機
発光層の構造は正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子
輸送層または電子注入層を自由に組み合わせて積層構造
または単層構造とすれば良い。
【0231】有機発光層4204の上には遮光性を有す
る導電膜(代表的にはアルミニウム、銅もしくは銀を主
成分とする導電膜またはそれらと他の導電膜との積層
膜)からなる陰極4205が形成される。また、陰極4
205と有機発光層4204の界面に存在する水分や酸
素は極力排除しておくことが望ましい。従って、有機発
光層4204を窒素または希ガス雰囲気で形成し、酸素
や水分に触れさせないまま陰極4205を形成するとい
った工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバー
方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いること
で上述のような成膜を可能とする。そして陰極4205
は所定の電圧が与えられている。
【0232】以上のようにして、画素電極(陽極)42
03、有機発光層4204及び陰極4205からなるO
LED4303が形成される。そしてOLED4303
を覆うように、絶縁膜4302上に保護膜4303が形
成されている。保護膜4303は、OLED4303に
酸素や水分等が入り込むのを防ぐのに効果的である。
【0233】4005aは電源供給線に接続された引き
回し配線であり、電流制御用TFT4202のソース領
域に電気的に接続されている。引き回し配線4005a
はシール材4009と基板4001との間を通り、異方
導電性フィルム4300を介してFPC4006が有す
るFPC用配線4301に電気的に接続される。
【0234】シーリング材4008としては、ガラス
材、金属材(代表的にはステンレス材)、セラミックス
材、プラスチック材(プラスチックフィルムも含む)を
用いることができる。プラスチック材としては、FRP
(Fiberglass−Reinforced Pl
astics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)
フィルム、マイラーフィルム、ポリエステルフィルムま
たはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。ま
た、アルミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフ
ィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。
【0235】但し、OLEDからの光の放射方向がカバ
ー材側に向かう場合にはカバー材は透明でなければなら
ない。その場合には、ガラス板、プラスチック板、ポリ
エステルフィルムまたはアクリルフィルムのような透明
物質を用いる。
【0236】また、充填材4103としては窒素やアル
ゴンなどの不活性な気体の他に、紫外線硬化樹脂または
熱硬化樹脂を用いることができ、PVC(ポリビニルク
ロライド)、アクリル、ポリイミド、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)またはE
VA(エチレンビニルアセテート)を用いることができ
る。本実施例では充填材として窒素を用いた。
【0237】また充填材4103を吸湿性物質(好まし
くは酸化バリウム)もしくは酸素を吸着しうる物質にさ
らしておくために、シーリング材4008の基板400
1側の面に凹部4007を設けて吸湿性物質または酸素
を吸着しうる物質4207を配置する。そして、吸湿性
物質または酸素を吸着しうる物質4207が飛び散らな
いように、凹部カバー材4208によって吸湿性物質ま
たは酸素を吸着しうる物質4207は凹部4007に保
持されている。なお凹部カバー材4208は目の細かい
メッシュ状になっており、空気や水分は通し、吸湿性物
質または酸素を吸着しうる物質4207は通さない構成
になっている。吸湿性物質または酸素を吸着しうる物質
4207を設けることで、OLED4303の劣化を抑
制できる。
【0238】図19(C)に示すように、画素電極42
03が形成されると同時に、引き回し配線4005a上
に接するように導電性膜4203aが形成される。
【0239】また、異方導電性フィルム4300は導電
性フィラー4300aを有している。基板4001とF
PC4006とを熱圧着することで、基板4001上の
導電性膜4203aとFPC4006上のFPC用配線
4301とが、導電性フィラー4300aによって電気
的に接続される。
【0240】なお、本実施例は実施例1〜実施例9のい
ずれか一と組み合わせて実施することが可能である。
【0241】(実施例11)本発明の半導体表示装置を
用いた電子機器として、ビデオカメラ、デジタルカメ
ラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプ
レイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カー
オーディオ、オーディオコンポ等)、ノート型パーソナ
ルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイル
コンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書
籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDi
gital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生
し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)
などが挙げられる。それら電子機器の具体例を図20に
示す。
【0242】図20(A)は表示装置であり、筐体20
01、支持台2002、表示部2003、スピーカー部
2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明の
半導体表示装置は表示部2003に用いることができ
る。半導体表示装置は自発光型であるためバックライト
が必要なく、液晶ディスプレイよりも薄い表示部とする
ことができる。なお、発光素子表示装置は、パソコン
用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示
用表示装置が含まれる。
【0243】図20(B)はデジタルスチルカメラであ
り、本体2101、表示部2102、受像部2103、
操作キー2104、外部接続ポート2105、シャッタ
ー2106等を含む。本発明の半導体表示装置を表示部
2102に用いることで、本発明のデジタルスチルカメ
ラが完成する。
【0244】図20(C)はノート型パーソナルコンピ
ュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2
203、キーボード2204、外部接続ポート220
5、ポインティングマウス2206等を含む。本発明の
半導体表示装置を表示部2203に用いることで、本発
明のノート型パーソナルコンピュータが完成する。
【0245】図20(D)はモバイルコンピュータであ
り、本体2301、表示部2302、スイッチ230
3、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含
む。本発明の半導体表示装置を表示部2302に用いる
ことで、本発明のモバイルコンピュータが完成する。
【0246】図20(E)は記録媒体を備えた携帯型の
画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本
体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部
B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部240
5、操作キー2406、スピーカー部2407等を含
む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表
示部B2404は主として文字情報を表示する。なお、
記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器な
ども含まれる。本発明の半導体表示装置を表示部A、B
2403、2404に用いることで、本発明の画像再生
装置が完成する。
【0247】図20(F)はゴーグル型ディスプレイ
(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体250
1、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明
の半導体表示装置を表示部2502に用いることで、本
発明のゴーグル型ディスプレイが完成する。
【0248】図20(G)はビデオカメラであり、本体
2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポ
ート2604、リモコン受信部2605、受像部260
6、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キ
ー2609等を含む。本発明の半導体表示装置を表示部
2602に用いることで、本発明のビデオカメラが完成
する。
【0249】ここで図20(H)は携帯電話であり、本
体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力
部2704、音声出力部2705、操作キー2706、
外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。
なお、表示部2703は黒色の背景に白色の文字を表示
することで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
本発明の半導体表示装置を表示部2703に用いること
で、本発明の携帯電話が完成する。
【0250】なお、将来的に有機発光材料の発光輝度が
高くなれば、発光装置から出力した画像情報を含む光を
レンズ等で拡大投影してフロント型若しくはリア型のプ
ロジェクターに用いることも可能となる。
【0251】また本発明のコントローラを信号制御回路
等に用いることで、本発明の電子機器を完成させるよう
にしても良い。
【0252】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜10に示し
たいずれの構成の発光装置を用いても良い。
【発明の効果】本発明はASICの様にTFTを用いたコン
トローラを設計することで、コントローラの仕様を変更
するときに、予め用意されているTFTまたは論理素子
を接続する配線の設計のみ変更すれば良いので、配線の
パターニング用のマスクと、配線のコンタクトホール用
のマスクの少なくとも2枚変更すれば良い。よって、コ
ントローラの設計変更に伴うコストを抑えることがで
き、なおかつ様々な仕様のコントローラを作製すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本セル及びDフリップフロップ
の回路図。
【図2】 本発明の基本セル及びDフリップフロップ
の上面図。
【図3】 本発明の受注システムの流れを示すフロー
チャート。
【図4】 図1の基本セルをもちいて形成されたNA
NDの回路図。
【図5】 図1の基本セルをもちいて形成されたNA
NDの上面図。
【図6】 図1の基本セルをもちいて形成されたNO
Rの回路図。
【図7】 図1の基本セルをもちいて形成されたNO
Rの上面図。
【図8】 本発明の発光装置のブロック図。
【図9】 本発明の発光装置の駆動回路ブロック図。
【図10】 本発明の発光装置の駆動回路ブロック図。
【図11】 図1の基本セルを用いて形成されたDフリ
ップフロップの上面図。
【図12】 本発明の受注システムの流れを示すフロー
チャート。
【図13】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図14】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図15】 本発明の発光装置の作製方法を示す図。
【図16】 本発明のコントローラに用いられるTFT
の断面図。
【図17】 本発明のコントローラに用いられるTFT
の上面図及び断面図。
【図18】 本発明の発光装置の断面図。
【図19】 本発明の発光装置の外観図及び断面図。
【図20】 本発明の半導体表示装置を用いた電子機器
の図。
【図21】 本発明のコントローラに用いられるTFT
の断面図。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA59 JA25 JB21 JB56 KA04 MA01 NA12 NA25 PA06 5F064 AA03 BB05 BB06 BB13 BB14 BB15 BB18 BB19 BB30 BB40 CC12 CC30 DD05 FF01 FF04 FF48 FF52 GG10 HH06 5F110 AA30 BB02 BB03 BB04 BB06 BB07 BB08 CC02 DD02 DD13 DD14 DD15 DD17 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE09 EE14 EE15 EE23 EE44 EE45 FF02 FF04 FF09 FF28 FF30 GG01 GG02 GG13 GG25 HJ01 HJ04 HJ12 HJ13 HJ23 HL04 HL06 HL12 HL23 HM15 NN03 NN04 NN22 NN23 NN27 PP01 PP03 PP04 PP05 PP06 QQ04 QQ11 QQ19 QQ24 QQ25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コントローラを有する半導体表示装置の受
    注システムであって、 複数のTFTを予め形成しておき、 顧客からの注文により定められたコントローラの仕様に
    従って、前記複数のTFTのうち幾つかのTFTのソー
    ス、ドレインまたはゲートを配線で接続することで複数
    の論理素子を形成し、 前記複数の論理素子を用いて前記コントローラを形成す
    ることを特徴とする半導体表示装置の受注システム。
  2. 【請求項2】コントローラを有する半導体表示装置の受
    注システムであって、 ソース、ドレイン及びゲートのいずれかが互いに接続さ
    れている複数のTFTからなる基本セルを複数予め形成
    しておき、 顧客からの注文により定められたコントローラの仕様に
    従って、前記各基本セルにおいて、幾つかのTFTのソ
    ース、ドレインまたはゲートを配線で接続することで複
    数の論理素子を形成し、 前記複数の論理素子を用いて前記コントローラを形成す
    ることを特徴とする半導体表示装置の受注システム。
  3. 【請求項3】コントローラを有する半導体表示装置の受
    注システムであって、 複数のTFTからなる複数の論理素子を予め形成してお
    き、 顧客からの注文により定められたコントローラの仕様に
    従って、前記複数の論理素子のうち、幾つかの論理素子
    の端子を配線で接続することで前記コントローラを形成
    することを特徴とする半導体表示装置の受注システム。
  4. 【請求項4】コントローラを有する半導体表示装置の受
    注システムであって、 複数のTFTを予め形成しておき、 顧客からの注文により定められたコントローラの仕様に
    従って、前記複数のTFTを覆っている層間絶縁膜をエ
    ッチングすることで、前記複数のTFTのうちの幾つか
    のTFTにおいてソース、ドレインまたはゲートのいず
    れかを露出し、前記層間絶縁膜を覆って導電膜を形成
    し、前記導電膜をパターニングして、前記幾つかのTF
    Tのソース、ドレインまたはゲートのいずれかを接続す
    る配線を形成し、 前記配線の形成により複数の論理素子が形成され、 前記複数の論理素子を用いて前記コントローラを形成す
    ることを特徴とする半導体表示装置の受注システム。
  5. 【請求項5】コントローラを有する半導体表示装置の受
    注システムであって、 ソース、ドレイン及びゲートのいずれかが互いに接続さ
    れている複数のTFTからなる基本セルを複数予め形成
    しておき、 顧客からの注文により定められたコントローラの仕様に
    従って、前記基本セルを覆っている層間絶縁膜をエッチ
    ングすることで、前記複数のTFTのうちの幾つかのT
    FTにおいてソース、ドレインまたはゲートのいずれか
    を露出し、前記層間絶縁膜を覆って導電膜を形成し、前
    記導電膜をパターニングして、前記幾つかのTFTのソ
    ース、ドレインまたはゲートのいずれかを接続する配線
    を形成し、 前記配線の形成により複数の論理素子が形成され、 前記複数の論理素子を用いて前記コントローラを形成す
    ることを特徴とする半導体表示装置の受注システム。
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